こんにちは。タイ事業担当です。

先日、大阪府看護協会にてHIVサポートリーダー養成研修が行われました。
これは、若手の看護師・助産師さんが、地域のHIV陽性者の方々のケアや、高校生などを対象にしたHIV感染予防教育の伝道者となれるよう、3日間のトレーニングを実施するものです。
PHJも講師として呼んで頂き、タイで実施しているHIV/AIDS予防教育についてお話しさせて頂きました。
PHJタイでのHIV/AIDS予防教育は、ゲームをたくさん含んだ、参加型のとても楽しい教育です。

今回は、大阪の看護師・助産師さんと一緒に行った「HIV感染拡大ゲーム」の様子をお話しします。
これはHIV感染がどのように広まっていくかを視覚で表したゲームです。
まず、参加者に水の入ったコップを持ってもらいます。
実はそのコップの中に、いくつか水酸化ナトリウムを含んだ水(HIV陽性に見立てたもの)が紛れています。

今回は20人程度の参加でしたので、そのうちの2人に、その特殊な水を持ってもらいました。
(水はどれも透明なので、ここでは誰が特殊な液を持っているか分かりません。)
ですので、決して水を飲んだり、触れたりはしないように、事前に注意しておきます。

二人一組になり、それぞれスポイドを使って水の交換(=コンドームなしの性交渉)をします。
ただ黙って水の交換をするのもつまらないので、「最近食べたおいしいもの」をテーマに雑談をしながら水の交換をしてもらいました。
これを3人の人と繰り返し行います。

水の交換が終わったら、それぞれのコップにフェノールフタレインという試薬を入れていくと・・・
見事に半分以上のコップが真っ赤に染まりました!
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このゲームの目的は、HIV感染の仕組みを目で見て分かるようにすること。つまり、試薬を入れる=HIV抗体検査を受けるまで、自分も相手もHIVに感染しているかどうか分からないこと、また感染源(初めの2つのコップ)と直接水の交換をしなくても、HIV陽性になり得ることなどです。(前に「カレシの元カノの元カレの元カノ・・・を知っていますか」という広告がありましたね。)

このゲームの良い点は、なんといっても感染の仕組みが分かりやすく伝わること。
ただ、注意しなければいけない点として、本当は1回の水の交換(=1回のコンドームなしの性交渉)で必ずしもHIV陽性になるとは限らないこと、また小中高校生を対象に行う場合、感染源となった水を持った人が、その後いじめの対象にならないように注意することなどが挙げられます。

実際にゲームに参加された看護師・助産師の方々の中からは、「分かりやすい」、「学生を前にしてやるとインパクトがあって良い」などのご意見を頂きました。

タイでも日本でも、HIVを含む性感染症の予防は大切です。相手も自分も大切に。
今後、この研修を受けた看護師・助産師さんの活躍に期待しましょう。