PHJの事業地であるミャンマーの農村地域では、約2人に1人のお母さんが、医療施設ではなく自宅で出産をしています。「自宅での出産ってどんな感じなのだろう?自宅出産を選ぶお母さんの理由って?」そんな疑問を持ってミャンマーに初めての出張。幸運にも、約1ヶ月前に自宅で出産したばかりだというお母さんにインタビューをすることができました。

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4人目のお子さんを自宅で出産したお母さん

 

助産師の介助の下、4人目となるお子さんを1時間で出産したというお母さん。お邪魔したのは、竹の表皮を交互に編む込んだ簡素な造りの高床式の住居です。その奥にある、四畳ほどの小さな部屋で出産したそうです。簡単な小窓はついていましたが、電気は通っていないため日中でも薄暗く、塵や埃がどうしても入ってくる環境です。ただ、慣れ親しんだ自宅で、家族・親戚に囲まれ、リラックスしてお産に臨めたのかもしれません。

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出産に使われた部屋


インタビューを通して、胎盤処理について面白い話を聞くことができました。出産後、現地の風習に従い、布でくるんだ胎盤を家の階段付近の土の中に埋めたそうです。その理由の1つが、埋めた胎盤が、家や子どもを守ってくれると信じられているからだそうです。

 

実はこのご自宅、一次医療施設であるサブセンターから徒歩1分もかからないところにあるのです。ただし、サブセンターとは言えども、民家と見間違えるような簡素な建物で、分娩室はありません。施設で出産するためには、車で約1時間かかる郡病院まで行かなくてはならず、現在は同地域の女性の多くが自宅での出産を選択しています。

 

そこでPHJは、分娩室も備えたサブセンターを新しく建築する計画です。建築予定地は、今はまだ草木が生えていますが、半年後には新しいサブセンターが建つ予定です。ここは村人に寄贈頂いた土地で、寄贈者も新しいサブセンターが建つのを心待ちにしています。多くの赤ちゃんとお母さんの笑顔で包まれるセンターになりますように。

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新サブセンター建築予定地


(海外事業部 ミャンマー担当 タケナガ)