PHJスタッフ日記

PHJの各国事務所の活動をお知らせします PHJのホームページはこちらへ http://www.ph-japan.org 認定NPO法人 ピープルズ・ホープ・ジャパン 〒180-8750 東京都武蔵野市中町2-9-32 TEL:0422-52-5507 FAX:0422-52-7035

カンボジア事務局 :: Cambodia

PHJカンボジア事務所にプロジェクト・マネージャーが入所しました!

初めまして、奥本達彦です。
PHJカンボジア事務所のプロジェクト・マネージャーとして今年の4月から働き始めています。
日本では消防士として働き、カンボジアではマイクロ保険事業の立ち上げや教育開発をしておりました。カンボジア在住歴6年です。
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<ここから質問形式で、自己紹介>
Q:カンボジアの好きなところは?

A:人がすごく温かいところです。どこに行っても、目が合えば微笑み、気軽に酒盛りに誘ってくれます。
色々と悲しいことやストレスがたまることがあっても、みんなで笑って飲んで次の日には忘れていますね

Q:印象的あるいは困難だった経験があれば教えてください。

A:滞在先がなく困っていた外国人たちを助けるため彼らに寝る場所を提供していました、
そうすると自分の寝るスペースのことを忘れていて、数年間トイレで生活していました。
でも、今思えば、困難というより、誰もができない面白い体験だったかもしれません、
消防士で学んだのは、どんな困難な場所でも生きていく、ということだったのでしょう。

Q:PHJで働くなかで達成したい目標や夢を教えてください。

A:住民の皆さんと一緒になり、1人でも多くの命を守り、育んでいきたいです。
将来のカンボジアを担っていくような人たちのい未来を創っていくという尊い仕事に、誇りをもって取り組んでいきたいと思います。

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PHJに入職して、はやいことで5か月が過ぎました。

NGOでの仕事は、事業地での保健行政区スタッフや保健ボランティア・母子保健ボランティアとのコミュニケーション、また書類作成などの事務作業も多くあります。
私は、日本で消防士を6年間しておりましたが、消防業務も、現場活動と公文章作成の日々で、NGO業務と多くのところで共通点があるなと感じております。
また、PHJも消防も、人々の生命を守っていくという本質的な部分が同じということに、とてもやりがい誇りをもち働くことできています。

私生活では、コロナ市中感染拡大の影響もあり、あまり外出はできておりませんが、自宅でモリンガの家庭菜園をしています。

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ちなみに、スーパーフードともいわれるモリンガ、ご存知でしょうか?
モリンガにはたくさんの、栄養素が含まれており、例えば食物繊維量はなんとゴボウの4倍にもなっております。
国際連合食糧農業機関(FAO)より子どもの栄養状態改善に利用推奨されているほどです。
カンボジアでは、伝統的な自然の薬として、モリンガの葉や種が300種類以上の病気の予防改善に役立つといわれており、
多くの家の庭先に一つ二つ、モリンガの木を見ることができます。
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私も、一人暮らしで30代半ば。運動不足、少し気になり始めたお腹周り、髪や肌のツヤ、、生活をしていれば、年齢をいやでも考えるようになってきました。
PHJのプロジェクトの中には、母子の健康を考えた、栄養トレーニングもあります。
そのような中、自分が健康でなければ、指導なんてもってのほかだ、なんて説得力に欠けるんだと思い、モリンガを育て始めました。

ただ、モリンガが育ってくるうち、なんとも愛しくなってしまい、食べるよりこのまま大きく育てていきたいと、
どこか父親のような思いにもなっています。

新しい仕事と新しい場所で、慣れないことも多々ありますが、他のスタッフの皆さん、東京本部の方々がいつも丁寧に
仕事を教えて下さるので、毎日とても楽しく過ごせています。


コロナが収束して、みんなが安心な安全に過ごせる日が、事業地の方々にもっと手厚いサポートを出来るよう日が、
早く来ることを願っています。続きを読む

PHJカンボジア事務所現地スタッフがお母さんになりました!

PHJカンボジア事務所のプロジェクトオフィサーとして活躍するスレイレアンが、女の子の赤ちゃん
出産しました!母子ともに健康とのことです。
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難産だったものの、無事出産を終え、病院の産後ケア室でゆっくり休むことができました。おかげで写真のようなこの笑顔!母子ともに元気です。

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母子の健康をささえるPHJにとって、何よりもうれしいニュースです。

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彼女はPHJの活動で出会った保健関係者と去年結婚しました。

看護師の資格を持つスレイレアンはPHJの様々な活動に貢献しています。また、持ち前の明るさで、事務所内の雰囲気を和ませるムードメーカーでもあります。

しばらく前にスレイレアンが3か月間の産休に入るため、事務所でささやかなベイビーシャワーを行いました。

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出産で疲れた体を休ませ、赤ちゃんとの時間を育んでほしいですね。


Cambodia Grant Assistance for NGO Projects Signing Ceremony

On January 13, a signing ceremony was held for Grant Assistance for Japanese NGO Projects.
At the ceremony, Mr. Masahiro Mikami, Ambassador Extraordinary and Plenipotentiary of Japan to Cambodia, and Ms. Ishiyama, Country Director of PHJ Cambodia Office,  signed a grant agreement regarding 
"Project to   strengthen community care and support network for children in Kampong Cham Province  (Second Year)".

 

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Ms. Ishiyama expressed her gratitude for the execution of the agrement as follows:

His Excellency Ambassador Mikami, and all staff members of the Embassy of Japan in Cambodia,
Foreign Ministry officials,
Dr. Tang, Director, Kampong Cham Province Health Department,
Dr. Yim,Chief of Stoung Trang Operational Health Dstrict, and
Ladies and gentlemen,


We have just concluded the "Agreement for Grant Assistance for Japanese NGO Projects."  I am truly honored to attend this signing ceremony at the Japanese Embassy today.   As I signed the agreement, I was filled with a special feeling. I would like to explain why I had such special feeling. When I was in elementary school, I remember a picture that my homeroom teacher showed me . He said, "this picture was taken in a foreign country, and the construction of the building was supported by the Japanese government."   When I heard that my country, Japan, was contributing to other countries, I was so excited that I could not say anything. 
It was the first time in my life that I felt proud as a  Japanese.

Now, I am standing at the signing ceremony as the head of an NGO engaged in maternal and child health activities to improve the health of children, the future leaders of Cambodia. I am filled with pride as
a Japanese,  which I felt for the first time when I was little.


The act of helping others goes around. Looking back, Japan was also in a position to receive ODA after the World War II. Now, as a Japanese, I am very happy to be involved in the noble cause of this recompense.


Our project site, the Stoung Trang Operational Health District in Kampong Cham Province, has many child health problems. For example, many children older than 6 months are stunt and underweight.  To improve,
caregivers need to  know enough about the child's growth and illness. In the first year of the project, we focused on the capacity building of health staff and supporting health facilities. In the second year, we will focus
on strengthening the capacity of VHSG and CCMN and disseminating child care knowledge to caregivers.

We have carried out our activities based on the idea that support that enables local communities to be independent is true support. To this end, we have always kept in mind the importance of their self-esteem and
independence of the  local people as well as the spirit of helping each other, not distinguishing between the one who provides aid and the one who receives it.


The other day, the Embassy staff attended the opening ceremony of the new postnatal care room that People’s Hope Japan supported. We were grateful for their understanding and cooperation, which enabled us
to fully use our capacity and abilities to conduct the activities.

 

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Finally, we will never forget that our activities are carried out not only by us, but also by all Japanese people. We will continue our activities, conveying the heart of the Japanese people to the
Cambodian people and building friendly relationship.

We look forward to your continued support and encouragement.
Thank you for signing the agreement and organizing the sigining ceremony today.

Kanako Ishiyama, Country Director, PHJ Cambodia Office



Cambodia : SDGs awareness and promotion campaign with SDGs pens

Nippon Life Insurance Company donated pens with SDGs logo (hereinafter SDGs pens) to PHJ.

PHJ's work to improve maternal and child health in Cambodia and Myanmar corresponds to Goal 3 (good health and welbeing for all) of the Sustainable Development Goals (SDGs). Among the 17 SDGs, PHJ’s projects also taregt Goal 5 (gender equality and empowerment of all women and girls), Goal 6 (clean water and sanitation), and Goal 17 (achieve our goals through partnerships) .

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PHJ Cambodia office donated the SDGs pens to the staff in charge of maternal and child health at the Kampong Cham Province Department of Health, and they expressed their support for the SDGs.
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We also donated the pens to the Chief of Stoung Trang Operatioonal Health District.
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The SDGs are targets that should be addressed by the world, not only by developed countries. However, as awareness of SDGs in Cambodia is low, and the concept is not well understood by the general public. Even the local PHJ staff is not familiar with SDGs.


After receiving the SDGs pens, we decided to organize an SDGs event at an elementary school in the project site. Staff members study SDGs in their spare time at work so that they can communicate "What is SDGs?" properly to elementary school students.

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We also created educational materials to teach children in an easy-to-understand way.

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It is my hope that the SDGs pens presented by a Japanese company will lead to the SDGs enlightenment of children in Cambodia and trigger actual actions in everyday life in order to "aim for a sustainable world". Currently, any gathering with more than 20 people is prohibited in Cambodia, but once the ban is lifted, the SDGs event will be held.

Kanako Ishiyama
Country Director of PHJ Cambodia Office

カンボジア事務所でメリークリスマス☆

PHJカンボジア事務所では12月25日にささやかながらクリスマスをお祝いしました。

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クリスマスケーキはスタッフにお任せしたところ、

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日本のクリスマスケーキのイメージとはかけ離れたもの。
中はココナッツとナッツなど。ハーブやスパイスで色付けされています。
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食べてみるとなかなか美味しいです。
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今年1年間コロナ禍の中でカンボジア事務所のスタッフはよく踏ん張りました。
来年もこのメンバーで活動を続けています。

UHCデー Webキャンペーンに参加しました

PHJでは外務省・NGO定期懇談会(GII/IDI懇談会)事務局から案内のあったUHCデー(12月12日)
Webキャンペーンに協力することを決めました。カンボジア事務所では、活動地のコンポンチャム州
で保健局や保健センターの協力を得て、一足早くキャンペーンに賛同していただきました。

キャンペーンに参加した母子保健ボランティア
母子保健ボランティア















アレアッターノ保健センター
アレアッタノーHC














PHJカンボジア事務所
オフィス













クポッタゴン保健センター
KTNPNC




























家庭訪問
家庭訪問














 
クポッタゴン保健センター
クポッタゴンHC















ピアムコスナー保健センター
ピアムコスナーHC















PHJ東京事務所では、11月17日に開催予定のオンライン運営委員会でUHCデー 
Webキャンペーンに賛同します。

「脱サラ僧侶の、カンボジアNGO日記」その6

PHJカンボジア事務所に赴任した神崎がつづる現地での奮闘記、6回目。

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作者の紹介:神崎敏彦(1959年7月22日生まれ。)

プラントメーカー、商社勤務などを経て2019年8月PHJ入職。

2015年僧籍(浄土真宗)を取得。2019年9月から日本に家族を残しカンボジアに単身赴任。

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【2020年3月20日】
世界的にコロナウイルス旋風が吹き荒れています。
当地カンボジアでも、最近になって海外で宗教的行事に参加した多数がコロナウイルスに罹患し
そのまま地元に帰国したことが原因でクラスター感染が発生、急速にウイルスに対する脅威が身近なものになってしまいました。

学校は全校休校、不要不急の会議の開催は控える、など対策が矢継ぎ早に打ち出されています。
私たちが活動するヘルスセンターにもコロナウイルス感染対策のポスターが貼られていました。

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手洗い、うがいといった基礎的なしかし重要な対策は万国共通です。
(一説には世界には「手を洗う」という対策が取れない(水道や手洗い水が身近にない)人々が30億人以上いるとも言われていますから石鹸で手を洗う環境にある私たちは感謝しなくてはなりません。)

4月第3週からはクメール正月で、通常ならば多くの人が故郷に帰ってくる時期ですが、今年は政府からも「不要な行き来は控えるように」とのメッセージが発せられており、なんとなく喜びも半分くらいのお正月になるかもしれません。

一刻も早く各国でコロナウイルスの猛威が治まることを祈らずにはいられません。


【2020年3月7日(土)】

コンポンチャムの乾季の風物詩である「バンブー橋」を渡ってきました。
毎年乾季の11月頃から4月頃まで竹で編んだ橋がメコン川に架けられます。
当地の人々は、この橋を渡って乾季だけ浮かび上がる中州に渡り、そこで水遊びをしたり食事を楽しんだりします。
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が、今年は水量が少なく至る所に川底がのぞいており、橋の役割は例年ほど大きくありません。
しかし「期間限定」に弱いのはカンボジア人も日本人も同じなようで、約1キロに及ぶ竹の橋の散歩を多くの人が楽しんでいます。

流石に竹の橋だけあって、一歩踏み出すごとにフワッとする感じがたまりません。網目の隙間からは川底の様子が見えて、ちょっと怖いような感じもしました。

あと1−2か月もすると雨期になりメコン川の水量が増え始めると、その水によってこの竹橋も流されてしまいます。

「へっー、増水する前に分解して材料をどこかに保管しておくのではないのだ」と一瞬思いましたが、考えてみればこれだけの竹材料を保管しておく場所の確保の方が大変だなと思った次第です。

乾季と共に現れ、雨期と共に流れていく、コンポンチャムのバンブーブリッジです。
(因みに外国人は2000リエル=約50円の通行料が掛かります。)


神崎

「脱サラ僧侶の、カンボジアNGO日記」その5

 PHJカンボジア事務所に赴任した神崎がつづる現地での奮闘記、5回目。


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作者の紹介:神崎敏彦(1959年7月22日生まれ。)

プラントメーカー、商社勤務などを経て2019年8月PHJ入職。

2015年僧籍(浄土真宗)を取得。2019年9月から日本に家族を残しカンボジアに単身赴任。

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【2020年1月1日】
あけましておめでとうございます。 

本年もよろしくお願いいたします。


カンボジアのお正月は4月で、皆さん盛大にお祝いするようです。

陰暦の旧正月(2月)もそこそこお祝いするようですが、

1月1日は「まあ、国際的に新年を祝うようだから、お付き合い程度は」という感じです。

(年末年始はカレンダー通りの勤務。元旦のみが祝日です)


 もっとも若者たちは大みそかの夜は集って新年カウントダウンを楽しんだようです。

とはいえ、そこは日本人。やはり「初日の出」参拝は欠かせません。

元旦の午前6時半にメコン川の向こうから昇る朝陽をみながら、2020年を躍進の年にできるよう祈念しました。

皆様にとっても本年が素晴らしい年になりますことをカンボジアの地よりお祈りいたします。


 

「脱サラ僧侶の、カンボジアNGO日記」その4


PHJカンボジア事務所に赴任した神崎がつづる現地での奮闘記、4回目。
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作者の紹介:神崎敏彦(1959年7月22日生まれ。)
プラントメーカー、商社勤務などを経て2019年8月PHJ入職。
2015年僧籍(浄土真宗)を取得。2019年9月から日本に家族を残しカンボジアに単身赴任。
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古人もすなるといふ日記といふものを、拙僧もしてみむと思ふてしてみるり。


【2019年10月20日】

プノンペンの名前の由来はなんだろう?
プノンはクメール(カンボジア)語で「丘」の意味だそうです。

その昔、市内を流れるトンレサップ川に小さな仏様の像が流れつきました。
「ペン」という名のお婆さんがその仏像を見つけ、近くの丘に祠を作り仏像を手厚く祀ったことから、その丘を中心に広がった地域がプノンペンとなったそうで。
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仏像のある祠は、現在ワット・プノンが建立されており、プノンペン市内の観光名所のひとつになっています。
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川上から流れてきた桃を拾ったおばあさんが「桃太郎」を授かった話に似ているなあ(私は岡山生まれ)と思いながら国は違えど、川とか山とか自然は我々人間の生活を形作る際に大きな影響を与えているのだなと改めて感じました。

そう言えば、川上の上は神に通じます。
紙も昔は大変貴重なものでした。何か偉大なものが川の上流に棲んでいる、という古人の思いは
日本でもカンボジアでも同じだったんでしょうね。




【2019年11月18日】
PHJの事務所があるコンポンチャム州は農業が盛んです。

米や野菜だけではなく、コショウやコーヒーといった商品作物を大型農園(プランテーション)で栽培しています。

私たちが活動している地区に行く途中にも、バナナやゴムの木のプランテーションがあります。

まっすぐに続く道路沿いに、一辺が1キロもあろうかというプランテーションが続きます。
バナナの木

バナナの写真の青色の袋の中には実が入っています。
日本でも桃やブドウに農家の方が袋掛けをしますが、それと同じですね。

カンボジアの市場で見るバナナは所謂「モンキーバナナ」ですが、この写真のバナナは輸出用で、日本で我々がイメージする大きさのものです。

ゴムの木

ゴムの木の幹には黒っぽいお椀のようなものが見えます。幹に切り込みを入れて、にじみ出るゴムの樹液を受け取ります。

「へー、ゴムの原料ってこうやって採るんだ」と今更ながら知りました。

ところで、この二つの写真とも幅広の道路沿いから撮影しました。
つまり、誰でも簡単に木々に近づけるわけです。

私はスタッフに「フェンスも無いし監視人もいないようだけれども、誰かバナナやゴムの樹液を盗んだりしないのかなあ」と聞いてみました。

スタッフ曰く「あはは、そんなことをする人なんていないですよ」と何故そんなことを訊くのかさえ不思議な様子でした。

(筆者注:スリやひったくり、置き引き事件などは他国同様に少なくありませんから、くれぐれもご注意ください。)


腑に落ちない私の脳裏を横切ったものは
「まわりを きびしくかこひたりしこそ すこしことさめて このき なからましかば と おぼえしか」(徒然草 第十一段)という一節です。

吉田兼好さんが、この場にいて囲いのない木々を見たら何と言うだろう。
「カンボジアは 良おすなあ、風情があって」でしょうか(笑)。



【2019年11月20日】
私たちが活動する地域(村)は事務所のあるコンポンチャム市内から車で約1時間から1時間半のところにあります。
道幅は狭く、一部舗装されてないことで凸凹があったりと、四輪駆動車に乗っていても
前に進むより上下に運動している時間の方が長いのではないか、と思うような場所もあります。
道

その道中にはいくつか橋がありますが、その中のひとつが雨期後半の9月に壊れてしまいました。
あまりの大雨で路肩が崩れてしまい、その影響で橋も崩落してしまったのです。

それ以降約2か月間に亘って、村に行くには30分から1時間余分な走行をする程の大回りをしなくてはなりませんでした。

が、やっと最近「仮設の橋」が架かり以前と同じ工程で村にアクセスできるようになりました。
仮設橋

本格的な橋の架け替えには、財源をどこから調達するか目途が立たないので、数年はかかるだろうと言われています。

しかし、橋の周囲にはたくさんの人々が住んでいて、日常生活には欠かせないインフラストラクチャーです。

橋は単なる建造物というだけではなく、互いを結ぶ「絆」の役割を果たします。

この土地にも再び絆が結ばれる日が一日も早く来ますように。

(筆者注:コンポンチャム市のメコン川に架かる大きな橋は日本の援助で建設されました。その名も「きづな橋」です。)



【2019年11月24日】
「水祭りの」後の週末に「クリーン アップ キャンペーン」に参加するため、プノンペンを訪問しました。
そこでキャンペーンが始まる前の早朝のプノンペンを散歩してみました。
トレンサップ河畔に併設されている遊歩道に向かう途中で中央市場の前を通りました。
中央市場朝

市場はこれから商売の準備中。その後ろにそびえる高層ビルは、前日は土曜日ということもあって深夜まで賑わったのでしょう。
心なしか疲れた表情に見えました。明け方まで騒いだ分、これからしばらく眠りにつくのかもしれません。
新旧の対立というよりも、太陽と月の関係、互いを補完する関係のように見えました。
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河畔に着いたら、なんと日の出に遭遇できました。早起きは三文の得、とはよく言ったものです。

振り返ると、遊歩道にはすでに多くの市民が集まり体操をしたり、運動器具(備え付けのものがある!)を使ったりしていました。

プノンペンでも健康への関心が高まっているようです。

圧巻は、ご存じ「太極拳」です。扇子の持ち方など、先生の厳しそうな指導が印象的でした。

太極拳

そういえば、コンポンチャムでもメコン川河畔で毎夕おばさまたちがテンポの良い音楽に合わせて体を動かしています。
当事務所のスタッフからは「所長も参加したら」と言われますが、あの中に入って行ける位度胸があれば、私の人生もっと違ったものになっているだろう、と思いながらお茶を濁しています。



さて、いよいよ「クリーン アップ キャンペーン」。
プノンペンに住む日本人が中心となって、住まわせていただいているお礼に市内各地を掃除するイベントです。
ごみ拾い

今年は約1,400人の人々が集まり、私もJNNC(Japan NGO Network Community)の一員として参加しました。

当日は三上カンボジア大使、プノンペン都知事などVIPの来賓を招いた一大イベントでした。
キャンペーン会場


カンボジアの多くの街では、道路沿いには(他の途上国に比べて)あまりごみが落ちていません。

毎朝自宅や店の前を掃き掃除している人が目立ちます。

一方で急速に襲ってきた商業化・工業化の波はこの国にも大きな影響を与えており、かつ人々の意識が追い付いていない部分もあります。


私もプノンペン市内を流れる大河トレンサップ川の川べりに降りてみましたが、ペットボトルの空き瓶が「山のように」投棄されており

圧倒されてしました。当日の掃除で皆さんと大分回収しましたが、それもほんの一部でしょう。

世界的に見たときに、数十年後には海や川に投棄されたプラスチックがそこに住む魚の量よりも多くなる、というレポートもあるそうです。
プノンペンの日本人小学校に通う子供たちの絵を見ながら、
「地球にやさしく、なんていうのは人間の思い上がりだな。地球は45億年以上も生きてきたし、今後もかなり長い間生き続けるだろう。温暖化やごみ、有害物質など環境について手を打たなくて滅びるのは、人類種だよな」と思ったものでした。



【2019年12月4日】

12月4日、5日と2日間にわたり当事務所向かいのご家族のお嬢さんの結婚式がありました。

「隣のよしみ」で、私たちにも招待状をいただきました。
招待状

カンボジアの結婚式は最近でこそ2日間で終わるものの、少し前までは5日間続くこともあったそうです。

まずは、結婚式の数日前から花嫁の自宅の前でテントの会場設営が始まりました。そして前日の夕方から人々が集まってきて前夜祭です。
準備中

そして前日の夕方から人々が集まってきて前夜祭です。

前日の儀式


翌日は朝7時から大勢の人が盛装して、花嫁さんの家から新郎の待つ家(遠方出身の場合は、花嫁の家のそばに民泊します)にお菓子や果物をもって行列します。1時間ほどして皆さんが戻ってきました。

その後、音楽やお経(のように聞こえる)のにぎやかな音が辺りに長時間鳴り響きます。
結婚式当日の昼食は近親者だけで食べるようです。
そして夕方からはいよいよ披露宴で、今回は市内の高級ホテルで行われました。
当事務所のスタッフも普段とは違う装いで登場。

披露宴会場には約1,000人の招待客が、思い思いに出されたご馳走をいただきます。
日本のような来賓挨拶などはなく、食事の後はダンスを楽しむ人が沢山いました。
披露宴では列席者がダンスをする、のがカンボジア流のようです。
1時間くらいご馳走をいただいた後に、お祝い金(日本に似ていますが、祝儀袋は招待状に入っていました)を受付に渡して会場を後にしました。


【2019年12月8日】
シュムリアップ市で行われた「アンコールワット インタナショナル ハーフマラソン 2019」に参加しました。
案内板

(ハーフだけではなく、10キロ、5キロ、3キロのコースもあり)この大会は世界マラソン連盟から認定されている由緒あるものです。
参加確認

主催者によれば世界25か国から参加者が集ったそうです。スタート/ゴールは世界遺産アンコールワットの入り口正面にも設けられました。

スタート時刻の午前6時30分には、朝日を背にしたアンコールワットのシルエットが浮かび上がり、幻想的な絵巻を堪能しました。


アンコールワットはシュムリアップ市内から5キロ以上離れたところにあります。私は寺院近くのホテルを予約しましたが、それでも3.5キロ。

おまけに早朝暗い中を歩いて道に迷ったら大変とばかりにトゥクトゥクを事前予約。

ところが、翌朝はアンコールワットまでの道が他のランナーを運ぶトゥクトゥクや乗用車で大渋滞!
「これなら、道に迷うことなくスタート地点に着けたなあ」と、トゥクトゥク代金USD5ドルを散財したような気分になりました。

そんな凹みもスタートのカウントダウンの声が上がることには完全に拭い去り、いざ疾走です。
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歩いているのか走っているのか分からない程度の速度ですが
アンコールワットや周辺の森、池を見ながら心地よくランすることができました。
完走メダル

頂いた「完走メダル」は生涯の宝物です。

「脱サラ僧侶の、カンボジアNGO日記」その3

PHJカンボジア事務所に赴任した神崎がつづる現地での奮闘記、3回目。
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作者の紹介:神崎敏彦(1959722日生まれ。)

プラントメーカー、商社勤務などを経て20198PHJ入職。
2015年僧籍(浄土真宗)を取得。20199月から日本に家族を残しカンボジアに単身赴任。

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古人もすなるといふ日記といふものを、拙僧もしてみむと思ふてしてみるり。


【2019年10月27日】
行きつけ?の散髪屋さんです。

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英語が通じませんでの、髪を指先でつかんで「ピー(クメール語で2)」と言いながら

心の中で「2センチくらい切ってね」と念じます。2センチしか残らなかったら大変ですから・・・。

何事も念じれば通じます。毎回ちゃんと2センチだけ切ってくれます。

ここでは、(私はお願いしたことがありませんが)他に「耳掃除(2ドル)、爪の手入れ(2ドル)」なども女性がしてくれます。

ここは男性サロンのようです。耳掃除なんか10秒で終わると思うのですが、わざわざここまで来る必要があるのかなあ。男性用顔パックもあるようです。これは6ドルと高め。中年のおじさんかパックをしている姿は、いまひとつ・・・。


店をでると、向かいはメコン川。9月に比べると水深が5メートルくらいは浅くなったのではないでしょうか。
こんなに川幅がある川の水深が、そんなに変わるなんて一体あの水はどこに行ったのか不思議です。

そう思いながら川面を見ていると、魚釣りの小舟が一艘。季節は違いますが、こんな詩を思い出しました。
蟄、闊

「江雪」 柳宗元

千山鳥飛ぶこと絶え

万径人しょう滅す

孤舟蓑笠の翁

ひとり寒江の雪に釣る



【2019年11月2日】

しばらく前に、当事務所を出て右側の路上で男の子たちがビー玉遊びをしているのを目撃しました。
そうなると、女の子は何して遊ぶのかなあ、と考えるのが人の常です。

そして、ついに発見!

事務所を出て左側の路上で、「ままごと」遊びをしている女の子2人を見つけました。
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野菜なのか雑草なのかわかりませんが、確かに料理支度をしている光景です。

ああ、なんと、なんと、どうして国は違えども子供たちは同じような遊びをするのでしょうか?
不思議に思う以上に「嬉しく」なります。
有り合わせの材料で遊びを思いつく子供たちの創造力と構想力は世界共通なのですね。
最近、その両方の力に陰りが見える私に、「力を与え賜え!」。




【2019年11月3日】
今年は秋になっても日本列島を大型台風が襲来し、
甚大な被害が出たことがカンボジアでも報道されています。

被害にあわれた方に、謹んでお見舞い申し上げます。

一日も早く平常の生活に戻ることができますよう、心よりお祈りいたします。



さて、一方で秋は結婚式のシーズンでもあります。

カンボジアでも雨季が明け、11月に入ると本当に過ごしやすい日が続いています。
そして、やはり当地でもどうやら結婚式シーズンはこの季節のようです。

で、どこで結婚式(披露宴)をするかといえば・・・。
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はい、ご覧の通り。
道路に即席のテントを張って、その中にテーブルと椅子を置いて「式場に早変わり」です。

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道路の一部を占領するのですから、通行は一時不自由になります。おまけに、ラウドスピーカーからはお経のような言葉が一帯に流れます。

しかし「おめでたい日に、野暮は言いっこ無し」がカンボジア流です。

おっと、披露宴に欠かせない食事はどうするのかって?ご心配なく。ちゃんと即席厨房が路上にできて、列席者にごちそうが振舞われます。
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おふたりの門出を心よりお喜び申し上げます(来年の今頃は、どこかの披露宴に紛れ込んでみたいものです)。


【2019年11月10日】 
バッタンバン州訪問 その1

カンボジアの水祭り(雨期明けを祝う)の祝日を利用して、タイと国境を接している北西部のバッタンバン州を訪問しました。


お目当てはバンブートレインです。
実は私、名前から察して竹林の中を進む列車かな、と思っていました。


実物を見て納得です。床が竹でできているんですね。
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この列車は地元の人たちが共同で運行しています。実際に荷物を運ぶのかどうかわかりませんが、私が乗車した日は

観光客がひっきりなしで、とても荷物を運ぶ余裕はありませんでした。

線路は単線で、まさに一直線です。両側には熱帯のジャングルやヤシの木、田園風景が交互に展開します。


片道約20分なのですが、途中前方から列車が来るのか見えました。


あわや衝突!




かと、目を閉じましたが

なんと私はいったん降ろされ、乗っていたバンブートレインは解体されてしまいました。

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対向車をやり過ごした後、再び組み立てて出発です。

相手が来たら道を譲れば良いのですね。

長閑な中に、生き方の基本を思い出させてくれるひと時でした。
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【2019年11月10日】
バッタンバン州訪問 その2

街の中心から約15キロ、カンボジア名物トゥクトゥクで約20分のところにある観光名所です。
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山肌を削って大きな仏様を彫っていました。石鎚とノミでの作業です。一体いつできるのかも気になりますが

垂直の岩肌に足場を作って作業する人たちは怖くないのだろうか、という思いが先行しました。


この石仏の約50メートル右側に大きなコウモリの巣があります。

夕方になると、そのコウモリが一斉に飛び立つのを見るために多くの人が集まります。

待つこと約1時間、17:55に最初のコウモリが飛び立ちました。すると後からあとから飛び出すは飛び出すは。
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私は10分で飽きてしまいましたが、トゥクトゥクのおじさんによれば全てのコウモリが巣から飛び立つには1時間くらいかかるらしいです。

一体何匹のコウモリがいるのだろう。

黄金バットだけが知っているのかあ。


ワ〜ハハハ。


「脱サラ僧侶の、カンボジアNGO日記」その2

PHJカンボジア事務所に赴任した神崎がつづる現地での奮闘記、2回目。
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作者の紹介:神崎敏彦(1959722日生まれ。)

プラントメーカー、商社勤務などを経て20198PHJ入職。2015年僧籍(浄土真宗)を取得。20199月から日本に家族を残しカンボジアに単身赴任。

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古人もすなるといふ日記といふものを、拙僧もしてみむと思ふてしてみるり。


【2019年9月20日】
事務所の前の道端で、子供たちがビー玉遊びをしていました。
なんと、それは私が半世紀以上前に遊んだ方法と全く同じです。
地面に丸を描いて、その中にビー玉をいくつかおいて
離れたところから、別のビー玉を投げてはじき出す。
その投げ方も、指をしならせてビー玉を力強く飛ばす、というもの。
そういえば、40年前にインド最南端のコモリン岬を訪問した際に
そこの村でも子供たちが、日本と全く同じ方法で「石けり」をしていました。
ああ、国は違えど子供たちの創造力は時空を超えてアジア共通なり。

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【2019年10月5日】
9月末の連休を使ってカンボジア南部のシアヌークビル市に行ってきました。
首都プノンペンから南南西にバスで約6時間。「は〜るばる来たぜ」の感あり。
だって私が住むコンポンチャム市からプノンペンまで既に3時間バスに揺られた後ですから。
シアヌークビル市は目下中国資本が「これでもか!」と投入され、観光ビーチリゾート都市として再開発の真っ最中です。真っ最中なので、お世辞にもダウンタウンは未だ奇麗とは言えず、市内の道も凸凹。楽しみと言ったらカジノくらいでしょうか?
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(シアヌークビルの海岸です。ペットボトルやごみが散乱)
それでも浜辺は東西に4キロメートル以上続いています。
私が宿泊したコテッジはその東端にありました。朝早起きして散歩していたら漁師さんが投網で魚を捕っていました。
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残念ながら「大漁」とはいきませんでしたが、ふと金子みすゞの詩が思い出されました。


「大漁」

     朝焼け小焼けだ
     大漁だ

     大羽鰮(いわし)の
     大漁だ


     浜は祭りのようだけど

     海の底では何万の
     鰮(いわし)のとむらい
     するだろう


漁師さんには気の毒ですが、今日は鰯のとむらいが少なくてよかったな、と思いました。
物事には二面あります。
どちらかの立場に固執するのではなく、お互いが幸せになるために、ほんの少し譲り合う気持ちを持つことが大切だなと思いました。
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        (シアヌークビルからフェリーで40分のところにあるクーロン島

【2019年10月9日】
母子保健ボランティアさんたちの研修は地域の保健センターで行います。
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当日は最高気温が30度を超える陽気の中、日陰とはいえ見学するだけでも体力的にきつかったです。
そのような環境の中、皆さん一生懸命に勉強してくれていて「ありがたいな〜」とつくづく思いました。
ボランティアは地域の保健センターと地元の村に住む妊産婦を結び、健康や衛生に関する情報を双方向にもたらす重要な役割を果たします。
このボランティアの選考基準のひとつは「出産経験があること」です。実は日本でも愛育班や母子保健推進員さんという名のボランティアが組織されています。
妊婦さんの健康管理はもちろんのこと、特に初めて赤ん坊を育てる’若葉マーク付き’ママさんに寄り添って見守ってくれる人の重要性は国や民族を問わず同じなのだ、と改めて気が付いた次第です。


そこで、一句「炎天下 命をつなぐ ボランティア」


【2019年10月26日】

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PHJが今年8月にボランティアに贈呈した「自転車」の必要性は、当地にきて初めて実感しました。
ボランティア達が住む村には電車は勿論、バス便もありません。
自転車を手に入れるまでは、少なからぬボランティアが妊婦や乳幼児のいる家庭を訪問するために
気温30度(暑いときは40度)を超える炎天下、舗装されていない埃っぽい田舎道を1時間以上、時として2時間近く歩かなくてはなりませんでした。
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「ああ、高が自転車、されど自転車!」ボランティアと母と子に、幸多からんことを!そして日本のドナーさんに心よりお礼申し上げます。


♪ 下町(カンボジア)の青い空  空を写して 川(メコン)が行く 川(メコン)が行く ランランラン・・・
  
  悩みに胸が曇るから 明るい声で子守唄 歌ってくれる母さんの

  ああ母さんの  川(メコン)が行く〜♪ (唄 森昌子:「下町の青い空」)






2019埼玉大学カンボジアスタディツアーその2

2019年埼玉大学のカンボジアスタディツアー続きです。

プノンペンでカンボジアの歴史を学んだり、都市の様子を見たあとに
農村地のコンポンチャム州へ。
メコン川沿いにあるコンポンチャム州では農業が盛ん。
道路の両脇にはゴム農園やたばこ畑が広がり、プノンペンとは風景ががらりと変わります。

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ここにPHJのカンボジア事務所があります。
スタディツアーではPHJの事業地で学生たちが調査をします。
今回のテーマは「公衆衛生」。
3つのチームに分かれてに合わせてそれぞれの聞きたい、知りたい内容に合わせて
農村地の人々にインタビューをします。

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まず英語でPHJのカンボジアスタッフに質問をして、スタッフはカンボジア語にして対象者に聞く。返ってくる答えも英語。日本でも知らない人に質問をする経験もないであろう学生さんが、英語で質問をしなければいけないのです。
初日のインタビューでは、質問をただ読み上げるだけだったり。
ところが、2日目は返ってきた答えに対し、ずいずい質問を重ねていきます。顔つきや態度もツアーの最初の日からまったく変わってきました。


調査の最後には自分たちで考えをまとめて、PHJカンボジア事務所で英語で発表し、
通訳をしたPHJカンボジアスタッフも、発表について質問したりや意見を交換することができました。

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プレゼンテーションをしたら、カンボジアのおやつを。こちらはドリアンのクリームが入ったお菓子。
思ったよりみなさん食べてもらえました。

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PHJカンボジア事務所のスタッフも日本の学生と交流ができたことがよい刺激になったのではと思います。
最後はアンコールワットを観光し、皆さん無事に帰国しました。

支援活動をしているフィールドが日本の学生の学びの場にもなることで、カンボジアと日本がお互いに支えあう関係性を構築できればと思います。

「脱サラ僧侶の、カンボジアNGO日記」その1

PHJカンボジア事務所に赴任した神崎がつづる現地での奮闘記を日記形式で不定期に掲載します。
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作者の紹介:神崎敏彦(1959722日生まれ。)

プラントメーカー、商社勤務などを経て20198PHJ入職。2015年僧籍(浄土真宗)を取得。20199月から日本に家族を残しカンボジアに単身赴任。

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古人もすなるといふ日記といふものを、拙僧もしてみむと思ふてしてみるり。

 

【201995日】

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成田空港からベトナム国ホーチミン市を経由して、カンボジア国の首都にあるプノンペン国際空港に午後5時前に到着しました

日本との時差は2時間ですから約10時間の旅です(日本からプノンペンへの直行便もあります)。空港まで出迎えてくれた当NPOカンボジア事務所のポンさんともビックリするくらい順調に合流できました。

事務所があるコンポンチャム市までは約130キロですが、プノンペン市内の交通渋滞は聞きしに勝るもので市内を出るまでに1時間以上かかりました。が、その後は順調で空港を出てから3時間後にはホテルに入ることができました。

さて、これからどんな物語が始まるのか、乞うご期待!

 

【2019年96日】

到着から一夜明け、これから居住するアパートへ。

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何れの窓にも鉄格子がはめられていて、各部屋のドアにも鍵がかかるようになっています。

そもそもアパートに入る前に大きな鉄格子があり、しっかりした錠前が掛かっています。

一階は大家さんが住んでいます。勿論油断は禁物ですが、安全という面にはかなり配慮した住居の選定と感じました。

荷ほどきをして、雑貨を買いに街中に。

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これら全部で約700円。実はこの30年ほど自分で買い物に行くことなど殆どなかったので、これが高いのか安いのかよくわからない始末です。


昼食はこれで300円。

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結構おいしい。

本当は米粉麺を食べたかったのですが、それは朝食にしか出さないそうです。

 

と、文章にすれば普通ですが、

実はここに至るまでには食堂のアルバイト女子との格闘があったのです。

食堂にて

わたし「ヌードル、プリーズ」

アルバイト女子「・・・。」

わたし「ヌードル!」

アルバイト女子「(あほちゃう?)」

わたし「ヌーードル―!!」

アルバイト女子「(あー、このおっさん。疲れるわ〜)」

 

結局麺を食べられなかった旨を事務所のスタッフに伝えたところ

「麺は朝だけよ」と後聞きして赤面した次第です。

 

米粉麺を食するにはまず、この国の習慣を理解することから!

 

カンボジアで活動しているNGOの研究者がPHJを訪問

バージニア大学社会学博士課程のウイルクスさんが5月初めにPHJカンボジア事務所を訪問し、711日にはPHJ東京事務所を訪問されました。彼女は2018年よりカンボジアに滞在し、カンボジアで保健・教育プログラムを実施している米国、韓国、日本のNGOの比較調査をしています。各国の国際協力に関する風土・文化・考え方がカンボジアでの活動内容・実施方法・受益者への影響があるかの研究で、PHJも調査結果に関心を持っています。以下にウイルクスさんの許可を得て、PHJ訪問の報告書抜粋を紹介します。 

PHJ カンボジア

コンポンチャム州にあるカンボジア事務所では、プロジェクトマネージャーの石山さんとカンボジア人のスタッフ2名(1名は助産師との連携担当、1名はコミュニティー活動担当)が対応してくれました。スタッフは助産師への研修の成果、州レベル、郡レベルの保健行政スタッフの研修の内容、ヘルス・ボランティアとのコミュニティー活動、地区レベルでの保健教育など各自の担当業務を説明。石山さんは活動地域がコンポントムからコンポンチャムへ移った理由、N蓮に関する報告書作成作業、公的支援と企業からの支援の違いなどを説明してくれました。

PHJ 東京

カンボジアを活動地として選択した理由、コンポントム州での活動内容、PHJの歴史、支援企業との関係を調査するために東京本部を訪問しました。海外事業部長の中田さんと広報室長の矢崎さんが対応してくれました。

中田さんはPHJがコンポントム州で活動していた時の所長だったので、プログラムの背景と内容、活動サイトでの良好な関係を築いた経緯を詳しく話してくれました。またコンポントム州の活動報告の冊子を渡してくれました。矢崎さんはPHJ設立時からの歴史、設立理由、東南アジアを活動地域に選んだ理由を説明し、二人とも公的助成金、企業からの寄付、個人からの寄付の違いを語ってくれました。“
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写真はPHJ東京事務所を訪問したウイルクスさん

ウイルクスさんは、PHJカンボジア事務所と東京本部で 得た情報は自分の3か国のNGO活動の比較研究にとても有益ですと感謝していました。PHJもカンボジアでの国際NGOの活動に関するユニークな研究に参加できたことを嬉しく思い、来年完成する論文に関心を持っています。

(東京事務所 広報室 矢崎祐子)

 

スタディツアーに参加した学生からのメッセージ

先日に続きもう一人、今年のスタディツアーに参加した学生からメッセージが届きました!

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シェムリアップ空港で現地ガイドさんと運転手さん(中央手前の二人)と一緒に記念撮影
メッセージをくれた大隈さんは左端



埼玉大学 教養学部 3年 大隈拓郎です。

私は8月25日から9月1日までの間にPHJさんのご協力のもとカンボジアにスタディーツアーに行ってきました。この8日間は私にとってこの先できないかもしれない非常に貴重な体験をできたと感じるとともに、今までに感じたことのない充実感を味わうことができました。

その理由としては首都プノンペンや古都シェムリアップにある有名なアンコールワットをはじめとするアンコール遺跡群だけでなく、観光では絶対に体験することができない農村調査を行えたことが非常に大きいと感じています。私たちの生活と比べてとても不自由ない生活とは言えないが、それでも村人達は互いに協力し合い笑顔があふれた生活を送っていました。

8日間、それぞれに新たな発見があり、自分の見ていた世界がいかに狭いものであったかを感じさせ、非常にこれからの可能性を感じさせるツアーでした。

この経験を胸にこれからの人生を過ごしていきたいと思います。



スタディツアーに参加した学生からのメッセージ

今年のスタディツアーに参加した埼玉大学の学生からメッセージが届きましたので、ご紹介します。

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ツアーに参加して一言。
とても貴重な体験で、自分にとっておそらく一生忘れられない旅になるでしょう。

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(村の調査で案内をしてくれた保健ボランティアさんと)

アンコールワットやアンコールトムのような有名な観光地への旅行だけであれば、東南アジアの国だとしても自分でも行くことはできます。しかしながら、カンボジアの田舎の農村のような、観光地ではないところにはなかなか行きたくも足を運ぶことはできません。今回のツアーでは、そのような体験ができて嬉しかったです。

初めて現地の村の赤土を踏んだ時、その場の空気を吸った時、自分は大きな感動を覚えました。今まで有名人がTVの企画で訪れているような環境に自分がいることにたいしてです。自分は小さいころから「現地の人の話を直接聞いてみたい。自分の見聞を広めたい。」と願っていました。しかしこれまでその願いは叶いませんでした。それがやっと今回のPHJさんのツアーで叶いました。

自分は現地に行くことができて本当に良かったです。現地調査で得られた話もとても貴重で良かったですが、それ以上に現地の人が自分達のような外から来た人に優しく、その優しさが嬉しかったです。今でも現地の人がくれた家庭料理のチマキの味は忘れられません。


自分はこのツアーでの8日間を一瞬のように感じました。こんなに充実した日々を過ごしたのは、これまで21年間生きてきましたが、初めてです。自分は将来どのような職に就きたいなどはまだ決め切れていません。しかし、今回のツアーを通して経験できたことをどこかに生かせたらといいなと考えています。


高田丈志 男性 21歳 学生



日本の保健師さんによるPHJカンボジア訪問記

9月上旬、日本で行政保健師をされている池見さんがカンボジアの事業地を訪問しました。

ちょうど活動地が洪水になっており普段とは異なる状況でしたが、保健センターでの会議や母子保健ボランティアの活動を見学していただきました。以下に訪問の様子をご報告いただきます。

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9/7にカンボジアでの活動を見学させていただきました。

まず、午前中は、コンポンチャム州の農村地域にある保健センターへ行きました。

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(今年度から支援を開始する保健センター。洪水被災地です。)


「母と子のための地域保健システム強化事業」でこれまで関わり続けてきたクポッタゴン保健センターには、子どもを抱っこした母たちが列をなしており、活気が溢れていました。支援の入っていない別の保健センター(写真のピアムゴッスナー保健センター)には、人の気配がほとんどなく、その差にとても驚きました。健康支援の拠点となる保健センターを、どのように機能させていくかは、重要なポイントだと思いました。

クポッタゴン保健センターでは、新しいプロジェクトを始めるためのミーティングを見学しました。
地域に根付いた活動を行うためには、現地の人々の理解や協力が必要不可欠です。
それを得るために、ミーティングをどう組み立てるかは、非常にスキルが求められる部分だと学びました。

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午後は、母子保健ボランティアの家庭訪問を見学しました。
農村地域は洪水の被害が大きく、高床式の家の下に水が流れ込んでおり、家に入るまでに一苦労です。
そのような状況にも関わらず、妊婦さんや産婦さんは、皆さん笑顔で迎えてくださいました。
ここでは、伝統や習慣を越えた行動変容の難しさを感じました。

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洪水によって、汚染された水があらゆる場所に押し寄せていましたが、村の人々はその水の中で遊び、更に飲水としても利用しているそうです。
洪水で命を落とさずに済んだ人々が、汚染された水を飲むことで、健康被害のみならず命をも脅かす状況になっていることに、大変ショックを受けました。

写真4

今回の活動見学は、自分にとって今後のキャリアパスを考えるとても良いきっかけになりました。
今は日本で仕事をしていますが、現地にいない自分にもできる支援を模索していきたいと思います。

お世話になったスタッフの皆様には、この場を借りて心より感謝申し上げます。
貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。


 池見文芽


【埼玉大学スタディツアー2018】村での調査報告を行いました。

PHJカンボジア事務所は、毎年、埼玉大学の学生たちの夏のスタディツアーを受け入れています。

スタディツアーの山場は調査報告会です。調査をお手伝いいただいた保健行政区スタッフ、保健センタースタッフ、村の保健ボランティア、PHJスタッフに対し、農村で実施した調査結果を報告します。今年のテーマは「農村の資源利用」で、3グループがそれぞれ土地、水、伝統医療について調べました。

通訳を介して集めたインタビュー情報を使って英語で発表するため、学生たちは情報をまとめるのに大変苦労します。たった1日半ではありますが、初めて訪れるカンボジア農村で五感をフルに使って得られる情報量は膨大なため、無理もありません。夜中の1時、2時までかかって準備を行ったグループもありました。

そして迎えた当日朝…皆さん素晴らしいプレゼンテーションを行いました。文字ばかりでなく絵を交えて資料を作り上げ、見た目に楽しいだけでなく、少ない時間で集まった情報を最大に生かした報告を行いました。特にチーム全員が考えてプレゼン資料を作成し、それをパートを分けて全員がプレゼンを行うなど、チームワークがよかったと思います。

「農家の土地利用」
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稲作やカシューナッツ栽培農家が持つ土地、年間の収穫量と販売価格、土地の取得方法、各世帯で子どもたちへの土地分配について調べました。子らが結婚する時に平等に土地を分配しているため、貧しい農家は土地が少なくなり、さらに貧しくなる問題、農産物の販売価格はマーケット次第で低くなる傾向にある問題が分かりました。


「農村の水資源」
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農村世帯が農業用水、生活用水を得る方法、水の利用状況、排水、井戸水に関する信仰や儀式について調べました。調査村では井戸が水源として重要なことが判明し、さらに井戸の形態や維持年数、所有や利用に関する人間関係についてまとめました。今後、汚水による土壌の汚染が問題になるのではないかと指摘しました。


「伝統医療は生き残るのか」
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村の伝統医、伝統的産婆、保健センタースタッフにインタビューして、それぞれ提供するサービスや薬について調べました。また、サービス利用者が伝統医療を使う際の理由について「信頼」があがっており、実際に伝統医療サービスを利用した家族が勧めることで信頼感が生まれることを指摘した。保健センターを利用しない理由として、処方される薬が効かない、親切ではないという理由があがっていたが、近年改善されつつある点も指摘した。

学生の発表に対し、保健ボランティアや保健センタースタッフからの反応もよく、学生の理解は正しい、自分も聞いたことのない情報があって学べたとのフィードバックがありました。出発の前は別れを惜しんで記念撮影を行いました。学生だけでなく現地の人にとっても有意義な時間であったように思います。

その後シェムリアップに移動し、最終日アンコールワット・アンコールトムに行ってきました。長年の風雨にさらされ、戦争の傷を負いつつも現在まで残っているカンボジアの世界遺産アンコールワットの華麗なレリーフと壮大さに感動しつつ旅を終えました。

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この一週間多くの出会いや学びがありました。このスタディツアーではカンボジアでもかなりの僻地を訪問するため、学生たちが出会った人たちに再び会うことはないかもしれませんが、帰国後も村での出会いや経験を忘れずに、しっかり勉強し、農村の村人たちと自分との関わりを考え続けてほしいと願っています。

(海外事業部 中田)

スタディツアーでカンボジアに来ています

8月25日から埼玉大学のスタディツアーでカンボジアに来ています。「異なる文化と出会う」ことがツアーのテーマです。初カンボジア、初海外の学生もいて、まさに見るもの聞くもの全てがカルチャーショック。私も久しぶりに引率として参加し、三浦教授と一緒に学生さんたちの学びをサポートしています。

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ポチェントン空港に到着したところ

26日はプノンペンで虐殺博物館やキリングフィールドなどカンボジアの内戦時代を学び、続けてジャーナリストの木村文さんから今のカンボジア社会についてお話を伺いました。毎回、複雑なカンボジアの社会状況を鋭い視点で解説していただき、とても勉強になります。

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木村さんのお話に聞き入る一同

プノンペンで2日間ほど過ごした後、コンポンチャムに移動しました。コンポンチャムの印象は静かで落ち着いた雰囲気だということでした。確かにそうで、人も車も多く騒がしいプノンペンに比べると、街が全体的に静かでのんびりしています。また、思っていたより移動中の道路状況が良く、お店もたくさんあって栄えていることに驚いたという感想もありました。

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PHJカンボジア事務所で福島所長から母子保健事業の説明を受けました。

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夕暮れ時のメコン河沿いの散歩道。

スタディツアーの第一の目的は農村でのインタビュー調査です。3班に分かれてそれぞれのテーマを持って村でインタビューを行いました。

調査第一日目の学生の感想です。
◆最初は不安を感じつつの村訪問でしたが、村人からの温かい歓迎がうれしかった。
◆とにかく楽しかった。
◆途上国での生活は貧しく苦しいものかと思っていたが、実際に会った人たちは笑顔が素敵な人々だった。本で読むだけの印象で判断してはいけないと思った。
  などなど…。


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日本とはかけ離れた環境や文化との出会いを楽しむことができる学生さんたちの感受性の高さがとても頼もしかったです。クメール料理も毎日おいしくいただいて、元気に活動しています。


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さてさて、明日は調査の結果発表を行います。発表をPHJスタッフも私も楽しみにしています。
その様子はまた後日ご報告します!

(海外事業部 中田)

神戸大学経済学部の学生グループの訪問を受け入れました。

昨年に引き続き、神戸大学経済学部の学生4名がPHJ本部事務所を訪問くださいました。「カンボジアの健康問題」を研究テーマとして、「母子の死亡率削減に向けた政策提言」を目的に調査を進めており、9月にカンボジアで調査を行うための事前調査としていくつかの団体を訪問されているとのことでした。

毎年のように様々な大学の学生が途上国に赴き、調査や活動をしていること、非常に頼もしく思っています。現地で得られる経験によって、学生の皆様が視野を広げ、グローバルな視点からも社会について考えることができるよう、PHJの母子保健事業の話がお役に立てれば幸いです。

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夏休みにカンボジアや他の途上国に行かれる方々が
様々な人に出会い、得難い経験をして無事にご帰国されることを願ってます。

(海外事業部 中田)

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