PHJスタッフ日記

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タイ事務所 :: Thailand

最後のタイ・チェンマイ出張報告

遅くなりましたが、7月に実施したタイ事業フォローアップについてご報告します。

2016-2017年に実施した外務省N連事業「チェンマイ県青少年HIVエイズ予防教育事業」のフォローアップに行ってきました。支援した6校の高等専門学校で活動がどのように継続されているかを調べるフォローアップ調査を行いました。

出張日程が祝日と週末に挟まれた日程だったため、休校になっている学校が多かったものの、各学校で校長先生や担当教員が待っていてくださいました。ある学校ではピア教育ルームでボーイスカウト・ガールスカウトたちを相手に性教育を実施中のところもありました。

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以下、視察のまとめです。

PHJ支援事業で行われていたHIVエイズ予防啓発キャンペーンはどこの学校でも続けられていました。またコンドームの配布も行っている学校は多かったです。

しかし、性教育が必須科目になった影響か、ピア教育自体は行われていません。また、PHJが支援していた時と同じようなHIVエイズ予防に特化したピアエデュケーター育成は継続されていませんでした。ピアエデュケーター育成のノウハウを学校の担当教員にも経験してもらったのですが、6校の学生が集まって大勢で学び楽しみ、HIVエイズ予防という目的を一つに盛り上がったダイナミックなリーダー育成を各学校で再現することはかなり難しいことだろうと改めて思いました。若者は楽しいアクティビティを通して学ぶもので、他校の学生もいたからがんばれた、とは元スタッフのジョイの言葉です。

その代わり、PHJの支援で作ったピア教育ルームが活用されている様子を見て、ハード支援も必要だと思いました。特に事業前は学生が活動し集まるための部屋がなかったということもあって、今ではピア教育ルームで学生自治会の様々な課外活動のための会議や準備、学生たちが集まって悩み相談を行っていました。HIVエイズは学生が直面する様々な問題のひとつという扱いにはなりましたが、知っておくべき知識として伝えられています。さらに性教育の担当教員がいるため、学生たちが個人的な悩みを相談しやすい体制が整っているようです。ピア教育ルームがHIVエイズ予防や他の社会問題について学び、助け合う場になっていることは非常によかったと思います。

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また、地域社会と学校のつながりも強くなり、チェンマイ市内に近い学校では県保健局との活動、郊外の学校では地域の病院との活動があります。健康上の問題があればどこに行けば対応してもらえるかわかっているだけでも大きな違いです。PHJの事業のおかげだとお会いした担当の先生たちに感謝されました。

HIV抗体検査が、今では無料になったため、地域の病院がキャンパス内で保健教育や検査を行っているそうです。事業が終わって3年たった現在、学生の新規感染者はゼロだということでした。立派な成果だと思います。

3年事業の3年目のフォローアップが終わったので、これでチェンマイへの出張もおしまいです。寂しい気もいたしますが、タイ人の先生方や学生さんたちが彼らなりの方法で保健活動を続けますという言葉を聞いて、彼らの自立を確信しております。

PHJタイ事務所は2016年に閉鎖されましたが、PHJの功績がチェンマイのあちこちにあることをとてもうれしく思います。元スタッフたちが集まってくれて、彼らの働きに感謝をお伝えすることができました。

(海外事業部 中田)

写真でご紹介!HIV予防教育事業フォローアップ

先月のブログに引き続きタイ事業フォローアップについてご紹介します。

PHJタイ事務所が2013年〜2016年の3年間、タイ王国チェンマイ県にて実施した「HIV予防教育事業」のフォローアップを先月行いました。今回の訪問先は2015年に活動を終了した5校です。それぞれの学校で活動がどのように続いているのか写真でご紹介したいと思います。

この事業では、日本政府よりご支援を受けて、チェンマイ県にある高等専門学校の学生を対象にHIVや性感染症予防を目的とした性教育を行いました。PHJが性教育を行うのではなく、それぞれの学校の学生リーダーがピア(仲間)として他の学生に正しい知識を伝えることができるようにリーダー養成、活動の場としてピア教育ルームの設置、保健局と連携するためのネットワーク作りを行いました。

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「学生がアドバイスを受けられる部屋」・・・入口も可愛らしく、入りやすい雰囲気です。

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棚にはコンドームがたくさんあり、毎日学生に配布しています。
気軽にもらいに行くことができます。

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教材も常にディスプレーされ、いつでも使えます。

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性教育の授業で先生がコンドームの使い方を教えています。
金曜日は民族衣装を着る日となっており、少数民族の学生は彼らの民族衣装を着ていました。

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恥ずかしがらずにしっかり予防する。
なかなかできることではなく、オープンな雰囲気作りが大切です。

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食堂の前のお部屋をピア教育ルームにしています。誰でもアクセスでき、
事業実施当時のままの目立つ装飾です。日本の支援で設置された部屋だということも一目瞭然。

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担当教員と学生リーダーたちから活動の説明を受けています。
この学校では「To Be Number One」(薬物撲滅のための王立事業)の活動の一環として
活発にHIV予防啓発を続けています。

写真で見えるところだけではなく、性教育やキャンペーン活動を通して知識の伝達が効果的に行われている様子がインタビューにより分かりました。

各学校で、利用できるリソースを使いながら、できる形でHIV予防教育を続けていました。そのきっかけとしてPHJの事業があったこと、保健分野と教育分野をつなげるためにNGOが重要な役割を果たしたことに感謝の言葉をいただきました。久しぶりにお会いしても温かく迎えていただき、PHJの活動やタイ人スタッフがどの学校でも歓迎されていたことが伝わってきました。

(海外事業部 中田)

チェンマイ県でのHIV予防教育事業フォローアップ

昨年も実施したチェンマイ県でのHIV予防教育事業フォローアップを行いました。チェンマイ県内5ヵ所の高等専門学校を訪問し、事業終了後の活動の様子を聞き取り、視察しました。

チェンマイは折しも雨期の真っ最中で毎日雨続きでしたが、旅程は問題なく進むことができました。

支援が終わって3年後の訪問でしたが、各学校で校長先生をはじめ、学生クラブの担当教員、学生クラブのリーダーの学生たちに出迎えていただき、歓迎を受けました。PHJが開設を支援したピア教育ルームで聞き取りを行ったところ、各学校では、それぞれ状況は異なるものの、上手に学生クラブの活動とHIV予防教育事業を合わせて継続していることが分かりました。その中で特に心に残った活動を紹介します。

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1.学生たちは進学のため農村から都市部に出てきて、様々なリスクや誘惑に直面します。違法薬物、性感染症、若年妊娠、喫煙・飲酒、学業不振や人間関係から生じる精神疾患など様々なケースがあります。

ある学校では、先生が学生を観察し、リスクの程度に応じて3つのグループに分けています。リスクが高いグループと判断された学生たちは、優先的にリーダーシップ教育を受けて、他の学生たちがリスクに遭わないように教え導く役割を担います。自分自身がリスクに直面した経験があるため、自分事として問題を深く理解でき、他の学生がリスクに遭わないようにサポートできるようになります。かつ自分の問題を解決する強さを身に着けることができるというメリットがあります。

先生たちは学生が学業でいい成績を修めるようにサポートすることに加えて、先輩として、一人ひとりの学生がよりよい人生を送ることができるよう導くことに喜んで取り組んでいるようでした。PHJと活動をして学んだことを深めて、より発展させるような活動をされており、とても印象に残る学校でした。

PHJが支援したピア教育ルームは、学生が先生に悩みを相談できる場所として皆に認識され、使われているといううれしい報告でした。学生ピアもまだ卒業していない人たちがおり、学生リーダーとして活躍していました。

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2.別の学校では、学生の問題に正面から取り組み、"To Be Number One"というロイヤルプロジェクトの一環としてHIVエイズ予防教育活動を続けていました。"To Be Number One"自体は、違法薬物撲滅運動ですが、HIVエイズなど性感染症予防も関連する問題として含まれています。比較的PHJが支援していた時の活動を同じ形態の活動を継続しているようでした。

その活動のおかげで、昨年全国の高等専門学校を対象に行われたHIVエイズ感染予防活動の優秀校に選ばれ表彰されたそうです。担当の先生から北タイでは2校しか選ばれていないことを報告していただき、私もとても誇らしく思いました。

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どの学校でも各ピア教育ルームで、あるいは担当教員がコンドーム配布を続けており、学生たちは多少恥ずかしがりながらもコンドームを持って帰っているそうです。性教育、抗体検査、予防キャンペーンも継続されていましたが、加えて、性についてオープンに話し合える関係作り、先生による親身なアドバイスなどが学生の「予防意識」を高くし、実際の感染を減らす原動力になっていると思いました。

今回の訪問で、PHJが活動の中で強調していた学生への性教育で重要な姿勢が引き継がれ、各学校が自立して活動を継続していることを確認することができました。時間を割いて訪問を受け入れてくださった先生や学生の皆様には感謝しかありません。ありがとうございました。

(海外事業部 中田)


タイ 元HOPEパートナーとのNew Year Party

201610月までPHJタイ事務所の所長を務めたジラナンさんより、嬉しいニュースが届きました。

タイ事務所が、1998年から実施していたHOPE パートナー(慢性疾患児/障がい児支援)
プログラムは201610月サンサイ病院、ラジャナガリン小児発達支援センター(RICD)他に移管
しました。

ジラナンさん、ご家族とご友人は、昨年1228日に、プログラムが支援していた患者とその家族20
をサンサイ病院でのNew Year パーティーに招待しました。サンサイ病院のスタッフ5名とRICD
スタッフ1名も参加しました。

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プログラムはサンサイ病院の歯科スタッフ3名による歯の検査にはじまり、ゲーム、歌の後、
プレゼントを選びました。患者や家族は本当に楽しい時間を過ごしました。病院までの交通費も
ジラナンさんが手配してくれました。


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上の写真は歯の検査を受ける患者達 

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上の写真はゲームを楽しむ患者達 

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上の写真はジラナンさんからプレゼントを受け取って喜んでいる患者の一人とパーティーを
企画した人たち

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ジラナンさん、ご家族と友人はサンサイ病院のDr.ワラウット・コエワチャラクル院長にお会いし、
新年のご挨拶と病院でHOPEパートナーの患者と家族のためのパーティー開催に賛同していただいた
ことに感謝しました。
PHJ東京事務所はジラナンさん、ご家族、ご友人たちの温かいご配慮に心から感謝しております。
広報室 矢崎



HIV予防教育事業のその後をフォローアップ

今週、昨年7月に終了したHIV予防教育事業のフォローアップのためにチェンマイに行ってきました。この事業は、外務省NGO連携無償資金協力の支援を受け、2013年8月から2016年7月までの3年間、18校の高等専門学校を対象に実施しました。今回のフォローアップでは一年目に支援した6校の3年後の様子を見てきました。

長々とした説明は後日、ということにして、各学校での訪問の様子を一部写真でお伝えします。タイの皆さまには歓迎や心打たれるスピーチをいただき、また質問へ丁寧に答えていただき、いつも感謝、感謝です。

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校長先生(中央)が出迎えてくださいました。HIV予防教育は学校をあげての取り組みです。(CMVC)

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ピア教育ルーム前に事業中に作成したコンドームボックスを設置してコンドームの配布に使っています。コンドームボックスはトイレにも設置されているそうです。(CMVC)

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新入生のボランティアがピアエデュケーターとして育成されています。「HIV感染に関する正しい知識で友人たちを助けることができ、かつ友人からも信頼されていることを実感するのがうれしい」そうです。副校長(右から2人目)もしっかりサポートしています。(Metro)

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PHJの事業で作成したパワポ資料がまとめられて、ピア教育ルームで閲覧できます。(SCC)

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ピア教育ルームに教材が並べられ、いつでも教育が行われています。学生たちが集まりイベントの準備をしたり、個別の相談もできる教室になっています。(CCC)

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保健室の先生たちが性教育の授業を行っています。PHJから学んだゲームを使っているので学生たちが楽しく学べ、効果を実感しています。性病の疑いのある学生が相談に来たらチェンマイの公立性感染症クリニックへ照会します。(Poly)

このように、それぞれの学校での継続のスタイルはちょっとずつ違っていても、事業で目指していた「正しい性感染症の知識普及」「オープンな雰囲気での実践的な教育」「保健局との連携」といった要素があちこちで見られて、活動の継続が確認できて、とてもよかったです。

海外事業部 中田好美@カンボジア事務所

タイ訪問:HOPEパートナーの患者宅訪問

「近年ますます、近隣諸国からの移民が私たちの病院に来るようになりました。彼らは大抵貧しい労働者で、あまりお金がないけれども、それでも治療を求めて病院に来ます」と、サンサイ郡病院の小児科医は現状を説明しました。医師の仕事は患者の病気を治すことだから、貧しい患者が来るとまずは治療を行って、支払いについては二の次だと。

3月31日にPHJタイ事務所(チェンマイ県)の活動を視察しました。長らくPHJで実施しているHOPEパートナー事業(障がい児に対する支援事業)で私たちの現地パートナーとなっているサンサイ郡病院を訪問しました。PHJは地域の病院と協力し、障がい児が継続的にリハビリを受けるためのリハビリ費用・病院に通うための交通費支援と親に対して家庭でもリハビリが実施できるような教育支援を行っています。

sansaihos02私たちが家庭訪問した患者は、チェンマイ近郊に住むタイヤイ(シャン)族というミャンマーからの少数民族の移民の子供(もうすぐ3歳)です。母親はタイに出稼ぎに来ている時に妊娠し、出産時にお金がなかったのでビルマ側の自宅に戻り、伝統的産婆による自宅分娩を受けたそうです。その後チェンマイに戻り、子供が生後10ヶ月に予防接種を受けにサンサイ郡病院に行った時に、障がいが判明しました。(写真: 患者と家族が住む工場裏の長屋)

患者は、1歳半くらいからHOPEパートナー事業に参加し、母親は定期的なミーティングに患者を連れてきて、障がい児の手当てや日々のリハビリを学ぶ教室に参加しています。おかげで、患者はかなり回復し、現在は立つ訓練を行っており、言葉も発するようになってきたということでした。

現在のところ、他国からの出稼ぎ者は、合法的な滞在者であればわずかな月々の保険費負担でタイ政府が運営する社会保障制度に加入することができるそうです。社会保障があれば、ある程度の診療費や薬代は出るのですが、病院に行く交通費やリハビリ費用、リハビリに使う道具は自分で賄わなければならず、障がいを持つ子供に十分な医療を受けさせることはできません。ましてや非合法に滞在している家族であればなおさらです。また、タイ人であっても貧しい家庭では、病気の子供たちが十分な医療を受けられないことがあります。

sansaihos01サンサイ郡病院の先生たちは、経済的に困難な家庭の子供であれば支援を探してでも治療をしたいと考えており、「PHJとの協力によってこのような子供たちを助けることができてうれしい」と言っていました。実際にはどれくらい支払いなしで治療ができるのかはケースごとに違うでしょうし、一慨には分からないのですが、先生たちの「自分たちで一人一人の患者に対してできる限りのことをやっていこう」という毅然とした姿勢と患者に対する優しい眼差しに非常に感銘を受けました。保険制度の枠組みからこぼれ落ちる人たち、貧しい人たちに対しての取り組みは、医療現場の心優しい方々によって支えられているように感じました。(写真:病院スタッフと記念撮影)

(海外事業担当 中田) 

チェンマイHIV/AIDS予防教育事業の視察報告

1月にタイのチェンマイ県で実施しているHIV/AIDS予防教育事業の中間レビュー会議があり、東京本部から中田が参加しました。この事業では、単年度で6校の高等専門学校を対象にHIV/AIDS予防啓発のためのピアエデュケーターを育成し、ピア教育支援を行っています。

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タイの高等専門学校は、高校の代わりに進学する専門学校で、中学卒業したばかりの14歳くらいから20歳代の学生まで幅広い年齢層がいます。年齢層が混在する中で、性に対する経験も様々です。PHJでは、タイにおける性交渉開始の低年齢化や性感染症に罹る若年層の増加を鑑み、大学生よりもより情報が伝わりにくい高等専門学校においてピアエデュケーターを育成することにしました。今年は2年目です。

ピアエデュケーターは、集まった同年代のピア(仲間)に対して性教育を行うので、正しい性の知識のみならず、人前でのプレゼン力、相手の気持ちをオープンにするコミュニケーション力など様々な能力が必要です。そして、ピア(仲間)がHIVに感染しないように正しい行動へと導く、頼りになるリーダーとして育成されます。

今年もピアエデュケーターに会って、彼らの堂々としたプレゼンや作成された意識啓発のためのメディアの出来具合に驚かされました。対象校で活動が始まって半年ですが、集中的なトレーニングと実践によって著しい成長を感じます。彼ら自身の自主性や考えを取りこんで活動が進められるという点もやる気を引き出すポイントになっているのではないかと思います。

今年度は昨年よりも多くの性同一性障害の学生や、山岳民族出身でタイ語を母語としない学生など様々な個性を持つ学生がピアエデュケーターとして参加してくれました。ゲイの男子学生は、「自分たちは他の学生よりもリスクが高い行動をすることが多いので、それをきちんと仲間に伝えることは大事なことだとPHJの活動に参加して気がついた」と語ってくれました。 

MT01また、昨年の参加校に行ってきました。昨年後半に支援したピア教育ルームの様子や後輩ピアエデュケーターの活動の様子を伺ってきました。男子学生が多い学校では、性をオープンに語ってコンドームを配り、病気の蔓延を防ぐことは大切であると先生自ら語ってくれました。

伝わってきたのは、学生の性の現状に目をつぶらずに積極的に対策を行う姿勢。かつて、止まらないHIV感染の拡大と近親者の死で打ちひしがれた国であるからこそ、踏み込んだ対策へ取り組めるのでしょうか。日本でも見習うべきところが多くあると思います。

(海外事業担当 中田) 

タイ事務所スタッフ全員で ジョイさん勤続10年を祝いました

Joy-san, 10th years anniversary for blog

3月5日PHJタイ事務所では、スタッフの一人ジョイさんの勤続10年を記念し、
ささやかなお祝いをしました。
ジョイさんは2003年プロジェクト・ホープ タイ事務所でスタッフとして働き始めました。
(PHJタイ事務所では、HIV/AIDS予防教育、子宮頸がん乳がん検診推進を担当しています。)

 ジョイさんは責任感にあふれたスタッフで、タイ事務所にはなくてはならない存在です。
私もジョイさんとずっと一緒に仕事をしてきて幸せでした。

 私自身も11月に勤続10周年を迎えます。

タイ事務所所長 ジラナン・モンコンディー
(ニックネーム:ジー)


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ジーさん、皆さん

勤続10年を祝って下さり、感謝しています。
PHJタイ事務所、PHJ東京事務所のスタッフ全員と一緒に仕事ができて本当に幸せです。
これからもよろしくお願いします!





Thank you Joy-san for your 10 year service at PHJ Thailand

Joy-san, 10th years anniversary for blog
PHJ Thailand (PHJT) staffs had a small party for Joy-san to celebrate her 10 years service.

She joined Project HOPE Thailand in 2003 and is the most senior staff at PHJT.
Joy-san is a hard working, dedicated employee.
I am very happy to work with her.
She has constantly shown ability to do her job very well and is a valuable member of PHJT.
 I used to work the same project in the community since Project HOPE.
 I also have been working with Project HOPE and PHJ sinceNovember 2003.

 Jeeranun Mongkondee,
PHJ regional Director for Thailand and Vietnam
 (nickname: Gee)

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Thank you very much for your conglatulations nakka. That is a big surprise for me.
 I'm so happy and enjoy working with PHJ.
 I would love to continue to work with PHJT and PHJHQ.
 I think I gained a lot of knowledge and experience from P'Gee and PHJHQ staffs.
 Thank you again for giving me good Opportunities and all support !

Sincerely yours, 
Joy


タイのHIV/AIDS教育の1コマ

タイ、チェンマイからサワディーカ―!
タイ事業担当です。

真冬の日本とは打って変わって、こちらの気温は30度近く。
半袖で毎日快適に過ごせます。

さて、今日はHIV/AIDS教育の様子をお伝えします。
PHJは、大学生を中心とする若者を対象に、HIV感染予防教育(日本でいうところの性教育)を行っています。
PHJがトレーニングしてきた大学生ピアリーダーが、
HIV/AIDSに関する知識を、同じ大学や近くの中学・高校生たちに伝えていくというプロジェクトです。

今日は、チェンマイ体育教育大学の1,2年生60名を対象に、ピアリーダーが教育活動を行いました。
「教育」というと何だか堅苦しいのですが、こんな楽しそうなゲームを通じてHIVについて学んでいます。

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「HIV感染の仕組みを知ろう〜水の交換ゲーム〜」
特殊な液体を入れたコップ(HIVに見立てたもの)と水道水を入れたコップのどちらかを持ち、
お互いに水の交換をしていきます。
最後に試薬を垂らすと、特殊な液体が混じったコップは水が真っ赤に染まるという、
HIV感染を目で見て分かりやすく伝えるためのゲームです。


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「セックスもバナナも熟れてから!?」
二人一組になって、一人が相手に二種類のバナナを食べさせます。
熟れたバナナはとっても甘い。
一方、まだ熟れていないバナナは酸っぱいだけ。
セックスする前に、本当に「今」がその時なのか、ちょっと立ち止まって考えようね、
と若者の安易な性交渉に警鐘を鳴らしています。


といっても、最終的に判断するのは彼ら自身。
ということで、キュウリを男性器に見立てて、実際にコンドームの使い方の説明もしています。
何でも「楽しく」学ぶのが大好きなタイ人。今日も会場が笑いに満ちた2時間でした。

毎回来るたびに、少しずつピアリーダーの自主性が育っていることには驚かされます。
例えば、先月からスタートしたのこの「コンドームボックス」。
中にコンドームが入っていて、コンドームを身近に手にできる環境を整備しています。
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PHJは、ピアリーダーにある程度の活動予算を与え、彼らなりに考えたアイディアを実行してもらっています。
ある大学では啓発のためのショートフィルムを、また別の大学ではステッカーをデザインしたり、
各々がアイディア溢れる活動をしていますが、このコンドームボックスは初めての試みのようです。

日本と比べ、タイはHIV/AIDS教育(性教育)に対しては非常にオープンな国ですが、
それでもこのアイディアが出た時は、初めは学長からの反対があったそう。
その後、ピアリーダーとPHJが大学職員や学生にアンケートを取り、
コンドームボックスの必要性を学長側に訴えたところ、実現することができました。
大学内にコンドームを無料で置いて置くというのは、チェンマイ県内の大学でも初めての試みで、
チェンマイ保健局も注目しているとのこと。今後の行方が楽しみです。

より中身を詳しく知りたいと思った皆さま、PHJが3月に実施するスタディーツアーでも、
半日かけてこのHIV/AIDS教育の現場を訪問する予定です。
少しでも興味を持ったら、ぜひ下記のページをご覧下さいね。
PHJ スタディツアー紹介ページ

タイ事務所、簡易トイレを寄贈


東京事務所からです。
タイの洪水の被災状況とPHJの支援活動を報告します。

タイでは洪水により、370人の死亡が確認され、タイの全77県のうち60県が影響を受けています。
過去半世紀で最悪の被害となりました。

タイ事業の支援地であるチェンマイでは大きな被害はありませんが、
このような状況を受け、PHJのタイ事務所は13,660バーツ(約35,000円)の募金と、150枚のTシャツを被災地に寄付しました。

また、チェンマイ保健局と提携し、衛生環境の悪化を防ぐため簡易トイレ500個を配布しました。

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今週末にはパヤップ大学と共に、簡易トイレとTシャツを被災地に届ける予定です。

カンボジアと同様、洪水により衛生状態が悪化し、感染症の拡大が懸念されています。
今後も保健衛生環境改善に支援をしてまいります。

PHJのカンボジア・タイ洪水支援募金はこちらから↓↓
http://www.ph-japan.org/supportPHJ/personal/kikaku.html#jirei_04
宜しくお願いします。

タイから日本への恩返し〜T-シャツファンドレイズプロジェクト〜

タイ事業担当@チェンマイです。

1世界各国から東日本大震災の被災者への支援が集まっていますが、
こちらPHJタイ事務所でもファンドレイズプロジェクトを行っています。

PHJタイ事務所スタッフのアイディアで、Tシャツを作成・販売し、その売上を日本に寄付しようという試み。
現在3種類のデザインで、既に500枚以上作成しています。

2Tシャツ1枚250バーツ(約700円)、ポロシャツ1枚300円(約840円)ですが、日本と物価が8倍〜10倍は違うタイの人々からすれば、決して安くはない価格。
それでも、PHJタイが事業を実施している病院や大学の関係者などが次々と購入してくれ、既に半分以上が売れているとか!
また、ヘルスボランティアデ―などのイベントでも、ボランティアさんがブースを開き、Tシャツを販売してくれています。


4このTシャツにあるタイ語「ガムランジャイ」日本語で言うところの、「励ます気持ち」「想う気持ち」に当たるでしょうか?
こうして、タイ人が私たち日本人のことを想ってくれているんですね。
PHJスタッフも夜遅くまで、休日も返上でこのプロジェクトのために働いてくれています。
また、私が日本人だと知ると、道端の見知らぬ屋台のお姉さんからも、日本のことを心配しているよ、と声をかけられます。
ここにいると、本当に私たち日本人は多くの人々に支えられていると実感します。

あるタイ人に言われた言葉。
「今まで日本人に色々支援してもらった。でも、日本人はただの『支援者』じゃなくて『友達』だから」と。
今まで私たちが長らく行ってきた支援、タイの人々に本当に役に立っているのだろうか、と塞ぎこんでしまうこともありますが、
このように受け止められているかと思うと、うれしい限りです。

そして、日本が未曾有の大震災に見舞われた今、今度は逆にタイ人が日本人を助けてくれている。
困っている時に友達を助けてあげようという気持ち、これこそ国際協力の原点であると思います。

先進国が途上国を支援するという構図が出来上がっていた中、今回の地震は、その関係性を大きく変えることになりそうです。
途上国の人々からの温かい支援、今は素直に感謝し、私たち全ての日本人が一丸となって被災地の復興のために全力を尽くしていきましょう。

ヘルスボランティアのトレーニング

タイ事業担当スタッフです。
2週間強の現地視察でしたが、今日、日本に戻ってきました。
昨日まで半袖で過ごせていたので、この日本の寒さには滅入ります。

さて、現地から報告する予定でいました、村のヘルスボランティアのトレーニング風景をご紹介しますね。

この「ヘルスボランティア」を日本語で説明すると、村の世話役?とでも言いましょうか。
もちろん医師や看護師と違いますので医療行為は行いませんが、保健・医療の面で村人の生活を支援する人達です。
住民は、何か困ったことがあると、このヘルスボランティアの元を訪ね相談にのってもらうようです。

IMG_1375そこで私たちPHJは、ヘルスボランティアに子宮頸がん・乳がんの正しい知識を伝え、住民に検診に来るよう促す宣伝塔としての役割を期待し、トレーニングを実施しています。
先日は、サラピー郡病院で、午前中と午後の2回に分けてトレーニングを行い、合わせて80名近くのヘルスボランティアが参加してくれました。



IMG_1343この日ヘルスボランティアたちは、子宮頸がんと乳がんの基礎知識を講義形式で学んだ後、実際に看護師やPHJスタッフから、乳がんの自己触診法を習いました。
このように、3人ずつくらいに一人の看護師やPHJスタッフがついて、順番に指導していきます。

ポイントは以下の3つ。
・3本の指(人差し指・中指・薬指)を使うこと
・3つのタイミング(鏡の前で、横になって、お風呂に入る時)で行うこと
・3つの力加減(強、中、弱)で行うこと

また、興味深いことに、男性のヘルスボランティアさんも数名ではありますが参加してくれました。
(まれなケースではあるけれど、男性で乳がんになる人もいますから!)

IMG_1416最後に、数名のヘルスボランティアさんに、PHJスタッフYaoと一緒にインタビュー。
快くインタビューに応じてくれたのは、もう10年以上ヘルスボランティアを続けているというベテランさん!
でも、今までがんに関するトレーニングを受けたことはなく、住民にがんのことで相談されても上手く話せなかったそうです。
今日のトレーニングで自信がついた、がんの早期発見のためにも、ぜひ検診を受けるよう住民に伝える、と意気込みを話してくれました。


ヘルスボランティアがトレーニングで得た知識を基に、住民にがん検診キャンペーンへの参加を促す。
住民が検診キャンペーンに来たら、看護師がトレーニングで得た技術を活かして検診を行う、
また、そこで住民自身も、ヘルスボランティアや看護師からがんに関する知識を得て、今後も定期的に検診に参加してもらうようにする。
このような一連のサイクルをつくる手助けを、私たちPHJは行っています。

ここで、タイからの出張報告は終わりとします。
2週間お付き合い頂き、ありがとうございました!
今後ともPHJを応援して下さいね!

IMG_1134※この「タイ王国チェンマイ県 子宮頸がん・乳がん早期発見・適切治療推進事業」は、外務省の日本NGO連携無償資金協力の支援により実施しています。

看護師トレーニングに密着!

タイ事業担当スタッフです。

DSCF8319この2日間、看護師を対象とした、子宮頸がん・乳がん検診トレーニングを覗いてきました。
トレーニングに参加したのは、PHJが第一年目の活動地としているチェンマイ県サンカンペーン郡・サラピー郡の郡病院・町病院の看護師達30数名です。(写真はその一部です)




DSCF83861日目は、子宮頸がん・乳がんに関する知識を伝えるための講義を実施。
そして2日目は、他県からがん専門の講師を招き、写真の通り実技指導を行いました。
参加者達のまなざしは真剣そのもの。
同じ参加者の間でも、経験豊富な看護師が、若手の看護師に指導する場面もありました。



DSCF8429私がタイに来てから10日間、様々な活動現場を回っていますが、いつも驚かされるのが、看護師さんの熱意です。
途上国では医師不足のためか、日本では医師が担当するような仕事でも、看護師が肩代わりしているケースがよくあります。
医師が常駐していない町病院もまだまだあります。
子宮頸がんの細胞診も、こちらではほとんど看護師が行うことが多いとのこと。


看護師が、人々の健康を直接担っているという意識が強いため、このように真剣にトレーニングに参加しているのでしょうか。
彼女たちは、ここで学んだ知識を、各郡病院・町病院に持ち帰り、早速実践していきます。
PHJが重視している、「教育」を通じての支援の重要性を、こうして今日も実感しました。

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また、午後には、思いがけない再会が!
先日の工場検診で出会った女性達7、8人が、今度はこの町病院にやってきました。
先日検診を受けられなかった女性が検診を受け直すため、そして先日の触診の結果ポリープが見つかった女性が、その除去のためにやってきたようです。
(通常はこの町病院レベルではここまでの処置はできないようですが、今日は郡病院からの看護師が来ていたため、ここで処置を受けることができました。)
このような対応の速さは、さすが保健システムがかなり確立されたタイですね。驚きです。


帰国までのカウントダウンが始まっていますが、次回は村のヘルスボランティアさんのトレーニング風景をお伝えしたいと思います。

工場内で検診キャンペーン実施!

タイ事業担当スタッフ@チェンマイです。
前回に引き続き、工場での検診キャンペーンについてご紹介しますね。

これは日本でも同じだと思いますが、自ら病院に出向き検診を受けるというのは、日頃から健康に気をつけている人。
残念ながら、大多数の人は、わざわざ病院で早期発見のための検診を受けようとは、思わないものです。
(そんな私も、検診に行くようになったのはこの仕事を始めてからですし・・・)



IMG_1260そこで登場するのが、PHJ所有の移動検診車です!
この検診車を使えば、電気と水があるところならばどこでも検診ができる優れもの。
病院での検診だけでなく、もっと色々な場所で気軽に検診を受けてもらおう!という思いの詰まった検診車です。




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今回は、サンカンペーン郡にある工場の中に入り、工場内検診を行いました。
従業員は150人程。うち6、7割は女性従業員だということです。
普段はこんな感じで働いています。
日本でいう和紙づくりですかね?
この日は、仕事の合間に1、2時間程お時間を頂き、この検診車内と、もう1室特別に設けた検診室の計2か所で実施する検診に来てもらいました。
午前中の検診のみでしたが、39人が検診を受けに来てくれました!


IMG_1240ここでちょっと検診車をご紹介。
派手なピンクの車、街中を走っているとなかなか目立つんです。
中に入るとこんな感じになっています。
左側が検診台、右側が次に検診を待つ人のための椅子です・・(が、この日実際には、看護師さんが様々な医療器具を置く場所になってしまっていました。今後どうするか要検討です。)



IMG_1264乳がんについても、このようなモデルを使って、実際に看護師さんが自己触診の仕方を教えています。
このようなモデルがあると、しこりがどのようなものか実際に体感できるため、非常に有効です。






検診キャンペーンについてはこれでおしまいです。
今日はこれから、タイ人の友達の結婚式にお邪魔してきます!

子宮頸がん・乳がん検診キャンペーン

再びタイ事業担当スタッフ@チェンマイです。
チェンマイに来てから、道を歩いていても、タイ語で話しかけられることが圧倒的に多くなりました。
なんだかうれしいような悲しいような。。。

さて、早速、子宮頸がん・乳がん検診キャンペーンについてご紹介します。
中進国となるタイでは、糖尿病、高血圧、メタボリックシンドロームなどなど、抱える疾病も先進国型に移ってきています。
その1つが、がん。


がんの中でも、タイの女性では、子宮頸がんと乳がんの罹患率が非常に高い状況にあります。
PHJでは、その早期発見のため、チェンマイ県6郡の30歳から60歳までの女性をターゲットに、子宮頸がん・乳がんの検診を勧める事業を行っています。
月曜日にはサラピー郡の町病院、火曜日にはサンカンペーン郡内にある工場で検診キャンペーンを実施してきました。


IMG_1238まずは町病院での検診の様子。
こんな感じで女性がぞくぞくと集まってきます。
受付を担当するのはPHJスタッフと町病院の看護師さん。
今日のために、隣の町病院2か所から、ヘルプで来てくれました!





IMG_1132集まった女性に子宮頸がん・乳がんに関する健康教育を行っています。
写真左がPHJタイのスタッフ、ヤオです。
以前、ラオスで看護師さんの教育も担当していたという経験豊富なスタッフです。
まず、1.検査を恥ずかしがらないで、2.検査は痛くないから怖がらないで、3.自覚症状がなくても検査を定期的に受けましょう、という三本柱で話をしています。
このように真剣に聞き言える女性達。


IMG_1149この日は、院内の2室と、PHJ所有の検診車両、計3か所で健診を行いました。
このような検査台で、一人の看護師が子宮頸がんの細胞診と触診を、もう一人が乳がんの触診を行っています。
しかし、200人もの女性が検診を受けるとなると、朝8時からスタートしても、お昼御飯を挟んで終わったのは5時近くになっていました。


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で、私は何をしていたかというと・・・
PHJタイスタッフや看護師さんの様子を観察する傍ら、検診にきた女性達にもインタビュー!
2年前に勉強したタイ語はもうすっかりとんでいってしまったため、かなり限られた話しかできなかったのは残念。。。




この日、触診により異常が見つかったある女性(写真の人物とは異なります)。
町病院からバイクで15分程離れた場所に住む、40代の主婦です。
2センチものポリープらしきものが確認されたということで、精密検査のためもう少し規模の大きな郡病院への紹介状を書いてもらったそうです。
本人は、今後のことを考えると不安だと言っていました。
一方で、今日見つかって良かった、精密検査をしっかり受ける、と私の前でも決意表明してくれました。

火曜の工場検診の様子もお伝えするつもりでしたが、ちょっと長くなりそうなので、その様子はまた後日お伝えしますね。

チェンマイ街並み紹介

タイからサワディーカ―!
タイ事業担当スタッフです。
先ほどカエル入り激辛スープを食してきましたが、このカエルちゃん、プリッとした触感がなかなかでした。

さて、現在私は、昨年11月から3年計画でスタートした子宮頸がん・乳がん検診推進事業の現地視察のため、チェンマイに来ています。
これから2週間、写真と共に現地の生の情報をお伝えしますので、どうぞお付き合い下さいね。

IMG_1431といっても今日は、具体的な事業のお話の前に、北方の薔薇とも言われるとても美しい街チェンマイをちょっぴりご紹介します。私にとってもチェンマイをじっくり歩くのは約2年ぶり!懐かしい光景に終始ワクワクしていました。

市内はこんな感じで城壁に囲まれています。赤い車はロッデン(ソンテオ)と呼ばれる庶民の足となっている乗り合いバス。


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どこを歩いてもお寺、お寺、またお寺。こんな感じの派手なお寺も多いです。こちらでは、ヤンキー
のお兄ちゃんも、ギャルのお姉ちゃんも、お寺の前を通ると皆よく手を合わせています。なんだか日本では考えにくい不思議な光景。




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私が途上国に行くと必ず立ち寄るのが、こういうローカルな市場。その国を知るには、まず活気ある市場を回るのが一番!というのが持論ですが、なんていってもここチェンマイの市場が一番お勧めです。新鮮な野菜・肉・魚などなどなんでも手に入りますし、何といってもおいしいのはずらりと並ぶ屋台料理。これは絶対おいしい!



チェンマイのご紹介は、今日のところこれでおしまいにします。

IMG_1428最後におめでたいお話を1つ。PHJタイで総務を担当するスタッフGipが、先週女の子を出産しました。お母さんは150㎝ちょっとと実に小柄なのですが、生まれてきた赤ちゃんは実に3.4キロだそう。私がお見舞いに行った時、気持ち良さそうにスヤスヤ眠っていました。このお母さん、出産の2,3週間前まで働いていた上、3ヶ月後にはまた職場復帰の予定です。働くお母さんは忙しい!

次回からは事業の具体的な紹介をしていきますので、どうそお楽しみに。
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