最近SAMYANGの35mm F1.4を購入しまして、ここしばらくはずっとコイツで遊んでおります。安い割に画質はそこそこ良くて、コスパという意味ではかなりすごいレンズです。・・・後ボケの硬さはどうにも気になりますけどね・・・
で、このレンズ、言うまでもないですがMF専用レンズなわけです。D7000はフォーカスエイドがあるのでまだ使えなくもないのですが、フォーカシングスクリーンは明るいだけでピントの山はさっぱり掴めない困ったチャンです。フォーカシングスクリーンとは名ばかりで、いっそ「フレーミングスクリーン」とでも言ってしまえばいいのかも知れません。最近のデジイチって、AFが主流なのでとにかく明るければ何でもいい系なのでしょうね(´д`)
そんなわけでスクリーンを交換しようと思ったわけですが、Nikon純正スクリーンってD1桁台かフィルム機しかラインナップしてないんですね。しかもスプリットマイクロはFM3A用しかありません。全くお話になりません・・・。何なの?スクリーン交換とかそんなにマイナーなの?MFレンズ使ってる人、みんなどうしてるの?
まぁボヤいたところでNikonがスクリーンを出してくれるわけでもないので、サードパーティ製品を探すことになります。中国製の怪しいやつが楽天で売ってたりもしたのですが、さすがに手を出す気にもなれず。一応の有名どころとされているKatzEye Opticsの製品を購入することにしました。
KatzEyeのスクリーンはいくつかオプションがあります。スプリット部分が暗くなりにくい「Plus」処理は標準で付いてくるので選択の余地はありませんが、OptiBrite処理とマーキングが選べます。マーキングはD7000本体の液晶で事足りるので(スクリーンの裏に情報やグリッドを表示する透過液晶が付いてます。最近のデジイチってすごいなぁ・・・)特に入れませんでしたが、問題はOptiBrite処理の方です。
下調べした限り、日本語でブログ書いてるほとんどの人が「高いことは良いことだ」「明るいことは良いことだ」「なんとなく全部乗せ」な感じでOptiBrite処理をしたスクリーンを購入されていましたが、いやいやチョットマテ。こいつら自分で説明読んで理解するというプロセスがすっぽ抜けてるだろ・・・スクリーンが明るいというのは、すなわちピントの山が掴みにくいと同義です。この人たち、中心部のスプリットマイクロ部分でしかピント合わせる気がないのか?周囲のマット面がどれだけ重要か理解してないのか?
まぁそういう人たちの書いた記事なんて当てになるはずもないのでサクっと無視して(ぉぃ、OptiBriteとは何ぞやと言うのを確かめてみると、暗いレンズ(F2.8-5.6)を使う人の為に、コントラストを犠牲にして明るさを底上げしている感じです。多分、マット面を若干平滑化しているのでしょう。F1.2-2.8のレンズを主に使用する場合には、デメリットの方が大きいと思われます。
また、スプリットマイクロ部分がOptiBrite処理で明るくなるという勘違いをされている方もいたようですので繰り返しになりますが念のため書いておきますと、OptiBrite処理はマット面に対してだけ作用し、スプリットマイクロ部分には何も効果はありません。また、Plus処理はスプリット部分に対してだけ作用し、マイクロプリズム部分並びにマット面には何も効果はありません。
今回購入したレンズは、MF専用と言いつつもCPU内蔵で絞り連動します(Nikon用だけの特権です!)ので、ファインダーは常時F1.4で覗くことができます(もちろん絞り込みプレビューも可能です)。そんなわけで、OptiBright処理なしで発注することにしました。
注文時には3週間ぐらいでお届けしますよ~って書いてあったのに、3週間たっても届かない!どーなってんじゃゴルァとメールしたところ、どうもKatzさんはじめ主要メンバーが交通事故で大怪我されたようであります。少人数で回している工房なので、こりゃ当分届かないかなぁと思っていたところ、1ヶ月ぐらいで発送されてまいりました。
この記事を見て今すぐに注文しようと思った人!納期かなりかかることを覚悟の上で発注してくださいね。
さてさて、そんなわけで前置きがかなり長くなりましたが届きましたスクリーン。

そして今回の作業の為に揃えました工具は以下の通りです。
まずはピンセットとブロアー。

スクリーンという傷つきやすい物を扱いますので、樹脂製で先平のピンセットを用意しました。
ブロアーは今更何を言うまでもありませんが、自立できるタイプの物を選んでみました。
そして指サック。パウダーフリーで静電防止タイプで滑り止め付き。

Lが親指用、Sがその他の指用です。こういう作業をするときには必須ですね。手袋派の人もいるでしょうが、そこはまぁ人それぞれ。
では作業にかかりましょう。作業前にマウント周辺をブロアーで吹き、ゴミの侵入を抑えます。
レンズを外してマウントから覗き込んだところ。スクリーンが見えてます。

スクリーン手前にスクリーンを押さえているリテーニングワイヤが見えます。これをラッチから外します。この作業をするための工具は付属してきます。
ラッチからリテーニングワイヤを外したところ。

この状態で既にスクリーンはフリーです。
カメラを奥側に傾けて、スクリーンをパタンとミラー側に倒します。

スクリーンの手前にシムが入っているのが分かります。
スクリーンとシムをピンセットで取り出し、新しいスクリーンと交換します。

新しいスクリーンとシムをセットしたところ。シムはもちろん使い回しです。

スプリットマイクロなのが見えますね('∇')
そして元通りリテーニングワイヤを戻して完了です。

以上のように作業は簡単ですが、ゴミが侵入しないように、またスクリーンは大変傷つきやすいので、傷をつけないように注意しましょう。
交換後のスクリーン、ピントが合っていない場合。

スプリット部分が左右にずれてます。後ピンの場合は上が右に、下が左にずれます。写真では見難いですが、マイクロプリズムもガタガタです。
ピントが合っている場合。

スプリット部分がきれいにつながり、マイクロプリズム部分が滑らかです。
このスクリーン、スプリットマイクロが便利なのは当然ですが、マット部分も実に良い仕上がりで、ピントの山がぐっと掴みやすくなりました。総じて良い買い物だったと思います。結構なお値段はしますが、MFレンズを、またはAFレンズでもMFモードを使われる方は買って損はないと思います。
で、このレンズ、言うまでもないですがMF専用レンズなわけです。D7000はフォーカスエイドがあるのでまだ使えなくもないのですが、フォーカシングスクリーンは明るいだけでピントの山はさっぱり掴めない困ったチャンです。フォーカシングスクリーンとは名ばかりで、いっそ「フレーミングスクリーン」とでも言ってしまえばいいのかも知れません。最近のデジイチって、AFが主流なのでとにかく明るければ何でもいい系なのでしょうね(´д`)
そんなわけでスクリーンを交換しようと思ったわけですが、Nikon純正スクリーンってD1桁台かフィルム機しかラインナップしてないんですね。しかもスプリットマイクロはFM3A用しかありません。全くお話になりません・・・。何なの?スクリーン交換とかそんなにマイナーなの?MFレンズ使ってる人、みんなどうしてるの?
まぁボヤいたところでNikonがスクリーンを出してくれるわけでもないので、サードパーティ製品を探すことになります。中国製の怪しいやつが楽天で売ってたりもしたのですが、さすがに手を出す気にもなれず。一応の有名どころとされているKatzEye Opticsの製品を購入することにしました。
KatzEyeのスクリーンはいくつかオプションがあります。スプリット部分が暗くなりにくい「Plus」処理は標準で付いてくるので選択の余地はありませんが、OptiBrite処理とマーキングが選べます。マーキングはD7000本体の液晶で事足りるので(スクリーンの裏に情報やグリッドを表示する透過液晶が付いてます。最近のデジイチってすごいなぁ・・・)特に入れませんでしたが、問題はOptiBrite処理の方です。
下調べした限り、日本語でブログ書いてるほとんどの人が「高いことは良いことだ」「明るいことは良いことだ」「なんとなく全部乗せ」な感じでOptiBrite処理をしたスクリーンを購入されていましたが、いやいやチョットマテ。こいつら自分で説明読んで理解するというプロセスがすっぽ抜けてるだろ・・・スクリーンが明るいというのは、すなわちピントの山が掴みにくいと同義です。この人たち、中心部のスプリットマイクロ部分でしかピント合わせる気がないのか?周囲のマット面がどれだけ重要か理解してないのか?
まぁそういう人たちの書いた記事なんて当てになるはずもないのでサクっと無視して(ぉぃ、OptiBriteとは何ぞやと言うのを確かめてみると、暗いレンズ(F2.8-5.6)を使う人の為に、コントラストを犠牲にして明るさを底上げしている感じです。多分、マット面を若干平滑化しているのでしょう。F1.2-2.8のレンズを主に使用する場合には、デメリットの方が大きいと思われます。
また、スプリットマイクロ部分がOptiBrite処理で明るくなるという勘違いをされている方もいたようですので繰り返しになりますが念のため書いておきますと、OptiBrite処理はマット面に対してだけ作用し、スプリットマイクロ部分には何も効果はありません。また、Plus処理はスプリット部分に対してだけ作用し、マイクロプリズム部分並びにマット面には何も効果はありません。
今回購入したレンズは、MF専用と言いつつもCPU内蔵で絞り連動します(Nikon用だけの特権です!)ので、ファインダーは常時F1.4で覗くことができます(もちろん絞り込みプレビューも可能です)。そんなわけで、OptiBright処理なしで発注することにしました。
注文時には3週間ぐらいでお届けしますよ~って書いてあったのに、3週間たっても届かない!どーなってんじゃゴルァとメールしたところ、どうもKatzさんはじめ主要メンバーが交通事故で大怪我されたようであります。少人数で回している工房なので、こりゃ当分届かないかなぁと思っていたところ、1ヶ月ぐらいで発送されてまいりました。
この記事を見て今すぐに注文しようと思った人!納期かなりかかることを覚悟の上で発注してくださいね。
さてさて、そんなわけで前置きがかなり長くなりましたが届きましたスクリーン。

そして今回の作業の為に揃えました工具は以下の通りです。
まずはピンセットとブロアー。

スクリーンという傷つきやすい物を扱いますので、樹脂製で先平のピンセットを用意しました。
ブロアーは今更何を言うまでもありませんが、自立できるタイプの物を選んでみました。
そして指サック。パウダーフリーで静電防止タイプで滑り止め付き。

Lが親指用、Sがその他の指用です。こういう作業をするときには必須ですね。手袋派の人もいるでしょうが、そこはまぁ人それぞれ。
では作業にかかりましょう。作業前にマウント周辺をブロアーで吹き、ゴミの侵入を抑えます。
レンズを外してマウントから覗き込んだところ。スクリーンが見えてます。

スクリーン手前にスクリーンを押さえているリテーニングワイヤが見えます。これをラッチから外します。この作業をするための工具は付属してきます。
ラッチからリテーニングワイヤを外したところ。

この状態で既にスクリーンはフリーです。
カメラを奥側に傾けて、スクリーンをパタンとミラー側に倒します。

スクリーンの手前にシムが入っているのが分かります。
スクリーンとシムをピンセットで取り出し、新しいスクリーンと交換します。

新しいスクリーンとシムをセットしたところ。シムはもちろん使い回しです。

スプリットマイクロなのが見えますね('∇')
そして元通りリテーニングワイヤを戻して完了です。

以上のように作業は簡単ですが、ゴミが侵入しないように、またスクリーンは大変傷つきやすいので、傷をつけないように注意しましょう。
交換後のスクリーン、ピントが合っていない場合。

スプリット部分が左右にずれてます。後ピンの場合は上が右に、下が左にずれます。写真では見難いですが、マイクロプリズムもガタガタです。
ピントが合っている場合。

スプリット部分がきれいにつながり、マイクロプリズム部分が滑らかです。
このスクリーン、スプリットマイクロが便利なのは当然ですが、マット部分も実に良い仕上がりで、ピントの山がぐっと掴みやすくなりました。総じて良い買い物だったと思います。結構なお値段はしますが、MFレンズを、またはAFレンズでもMFモードを使われる方は買って損はないと思います。