2017年04月01日

自家撞着

取材にも来なかったくせに、今さら何を言っているのやら・・・。

【三方五湖で駆除大会!! 全釣り協福井支部が共催】
http://bassingkawaraban.blog.fc2.com/blog-entry-2031.html

「五月十三日には全日本釣り団体協議会などの主催で三方、水月、菅湖で、釣りによる防除を行う」

オオクチバスを水月、久々子湖で確認(福井新聞ONLINE 17/03/28)http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/10years_ago/118039.html

「相互理解の場を作るための相互理解の機会として、集まって話し合ってみませんか」

SAVE THE 三方五湖 FROM バス(全日本釣り団体協議会HP)http://www.zenturi-jofi.or.jp/katudou/07mikata_bass1.htm

言及されてる記事に、なんか覚えがあるなと思ったら、10年前の記事でした。
この福井新聞の元記事に書かれている「全日本釣り団体協議会などの主催」で行われた釣りによる防除に参加したことは、このブログでも当時、報告しましたが、10年も前の記事を何で今さら新着として扱っているのか意味不明です。
いや、まぁ、10年前の記事について、難癖を付けちゃいけないなんて法律があるわけじゃないので、別に良いのですが、こういうのをコタツ記事と言うのでしょう。
ツッコミどころが多すぎて、一部引用だけではもったいないので、全文引用しておきます。
点線の囲み内が引用記事です。ご堪能ください。

福井新聞と全日本釣り団体協議会の言ってることにズレがあります。福井新聞は「全日本釣り団体協議会などの主催」と書いてますが、全釣り協HPのイベント紹介では主催は若桜町で、全釣り協福井県支部と福井県釣りインストラクター連絡機構は共催者に名を連ねてるだけです。

だから何?
別にどっちが主催か共催かなんてどうでもよくないですか?
詭弁のガイドラインで言うところの「細かい部分のミスを指摘し相手を無知と認識させる」というアレですか?

目的は福井新聞ではきっぱりと「釣りによる防除」となってますが、全釣り協の方は「相互理解の場を作るための相互理解の機会」とかわけわからんことを書いてます。話をきれいごとにするのはいいけど、有り体に言えば、相互理解の機会作りのためにバスの命とバスアングラーのアイデンティティーを差し出せって話ですよね。

いや、別に嫌なら参加しない自由もありますので、勝手に被害者ぶらないでもらえますかね。同じバスアングラーと思われると恥ずかしいので、悲劇のヒーローごっこは他所でやってください。

ほかのこともいろいろ書いてるけど、すべてはこの一点をいかに説明するかに尽きます。残念ながら、来田さんの文章では説明不足でバスアングラーの琴線に触れることができるとはとても思えません。それどころか、そうじゃないだろと気になる記述があちこちに出てきて、これで納得するのはバスの問題を本当には理解できてない人だけだろと思ってしまいます。まぁ、営利目的の業者ならそれでもOKかもしれませんが・・・。

まぁ、來田氏本人を知っている人ならわかる筈なんですが、直截的な物言いを避けるというのは、ある意味で來田氏の「アイデンティティー」ですから、馬鹿には理解できないかもしれません。
しかし、この駆除大会には、一応、バスアングラーの端くれである私やヒューマンフィッシングカレッジの学生らも参加していたわけですから、「バスアングラーの琴線に触れることができるとはとても思えません」という妄想は、それらの事実だけでも十分否定できるでしょう。

つまり、部外者が頭の中で考えてるだけなんですよね。その責任は部外者の側にだけあるのではありません。むしろ何もしようとしないバスアングラーの側にこそ責任は問われるべきです。その無自覚さに付け込んで利権に有り付いてる業者も同罪です。ここで言う業者とはメーカーだけでなく、すべての営利組織と個人を含みます。

頭の中で考えてるだけの「部外者」であり、なおかつ「無自覚さに付け込んで利権に有り付いてる業者」が何か言ってます。

バスアングラーが自分達で組織を作って行動しないと何もかわらないと過去に何度も言い続けてきました。自分で汗をかく努力はせず、安全な所で発言するだけ、ネットに書くだけ、シェアするだけって、いい人のふりしてるだけですよね。こういうのを自分はいい人アピールと言います。この文章を読んでコメントをしたり、議論を始めるのはいいけど、問題はそこから何を始めるかです。

言ってることは立派なんですがね。そう言うあなたは問題解決どころか、他人の「行動」に傍から難癖付けて話をややこしくしてるだけで、問題解決につながる「行動」なんかこれっぽっちもしてないですよね。

バスアングラーによる組織的なクリーンアップ活動が始まって20年以上になりますが、その結果、釣り場がきれいになるのはもちろんのこと、様々な副次的成果が上るようになってきました。その意味では相互理解の機会として有効に機能してることは間違いありません。具体的な成果をいちいち書いてたら長くなるのでやめておきますが、自分で勉強して付いて来てくださいね(笑)

いや〜、偉いよね。ほんと立派だわ。ゴミ拾いご苦労さん。で?
釣り人だけがゴミ拾いやってるわけじゃないですよね?
ゴミ拾いで解決できる問題って、ゴミ問題ですよね?
それとも、ゴミ拾ったら、外来魚問題も解決するのでしょうか?
論理学を勉強するまでもなく、それとこれとは、別の問題ですよね?
ちなみに、ゴミ問題と外来魚問題がそれぞれ別の問題だというのは、以前会って話した時に、あのゴミ拾い教教祖の吉田幸二御大も認めていましたよ。

これがリリース禁止や駆除になると同じようにはいきません。簡単に言うと、お金や利権が絡んでて、それを取り仕切ってる役所がアホで無能で、そこに付け込んで美味しい目をしてる政治家に代表されるような人達が大勢いるからです。三方五湖の駆除大会はそっちの方の問題だから、駆除の手助けをしたところで何か問題が解決に向かうのかという疑問を払い切れません。

そもそも、本来なら、そこにいない筈の魚の経済効果を根拠に散々外来魚擁護論を吹聴していたのは、誰でしたっけ?そういうのを日本語では一般的に「利権」と言うのですよ。知らなかったですか?
そんなに税金を使ってほしくなければ、「外来魚の管理は俺達に任せろ」ぐらいのことを言ったらどうなんですかね。自分でしようともしないことを、他人がすると、今度は「アホ」だ「無能」だと文句を言うような人間を誰が信用して相手をするでしょうか?

例えば、福井のほかの釣り場が釣り禁止やリリース禁止になるのを防ぐために、棲み分けに向かう手段の一つとして三方五湖では駆除に協力しましょうって言うんだったら、提案として理解できないことはありません。それでも反対だって言う人はいるでしょうけど、賛成の人がいるんだったら、その人達だけを集めてやっていただいたらいいことです。三方五湖がバスフィッシングに利用されてる度合いを冷静に考えれば、そういう方法論もありだと思います。

だから、何度も言いますけど、バスアングラー強制参加じゃないんで、嫌なら来なくてもいいわけですし、そもそも、水辺はバスアングラーの占有物でもないのに、臆面もなく「提案として理解できないことはありません。」とか言えてしまう神経が信じられません。一体、何様のつもりですか?
で、賛成の人達だけを集めてやったら、「アホ」だ「無能」だと、ファビョり出すわけで、何を言っても理解しないし、何をやっても文句しか言わないのがバスアングラーだと思われると、ホント迷惑なので、もうこの先一生、黙っててもらえませんかね。ほら、もう少しだけなんだから何とか我慢できませんか?

問題は、そういう説明をちゃんとしないで、「相互理解の場を作るための相互理解の機会」みたいなわけのわからない言葉で丸め込もうとしてるところなんですよね。全釣り協とか日釣振とか、ほんと今までそんなんばっかりでした。だから釣り人の理解を得られず、組織力が低下するばかりで、そこに付け込む人達に利用されっぱなしという、ニワトリとタマゴの塩ナメクジ状態。まぁ、両組織の役員名簿を見たら内情は想像つきますが・・・(泣)

ホント、日本語って難しいですよね(私はそうは思いませんが)。
そもそも、その組織力こそが組織の本質なのに、肝心の組織力が低下した組織に、付け込んで利用するほどの価値があるのかと私なんかは疑問に思うわけですが(それに、こういう陰謀論チックな煽り方も中二臭くて逆に滑稽なんですが)、釣り人の都合をゴリ押しするための組織力なら、無いほうが良いくらいなので、別に低下しても良いんじゃないですかね。大体、そんなに不満なら、文句ばかり言ってないで、自分で問題解決に乗り出せばいいじゃないですか。「何もしようとしないバスアングラーの側にこそ責任は問われるべき」なのでしょう?

ジャーナリズムを気取るなら、せめて現場に来て、そこで直接疑問をぶつけてみるとかするのが、ジャーナリストとして取るべき「行動」なのではないかと思うのですが、この人が駆除の現場やそれに関わる人達を自分で取材したなんて話は聞いたことすらありません。現場にも来ないで、安全なところから石を投げるのがジャーナリズムだと思っているなら、ジャーナリズムも随分安くなったものです。
まぁ、でもこれ10年前の話なんですよね。まさか、元記事の日付に気付いてないなんてことは、幾ら何でもないだろうとは思うのですが、多分、おそらく・・・。

phantom3xv at 02:26|PermalinkComments(0)TrackBack(0)釣り関連 | バス・外来種問題

2016年12月31日

申年

母ちゃんあれ何?今年もあとわずかですが、今年最後の記事は何を書きましょう。
今年も相変わらず更新の少ないブログでしたが、だからと言って、特に書き記すほどのことは何もなかったとか言えるほど達観しているわけではなく、一応、日常で経験すること、見聞きするニュースなどの中から、ああ、これは書いておいた方がいいなと思ったことについては、頭の中でプロットを組み立ててみたりもするのですが、徒然なるままに日々のよしなしごとを書き記すというのは、口で言うほどお気楽なものではなく、それなりにエネルギーのいる作業で、まして、自分で直接取材したことも無い対象の不正確な情報(=悪口・妄想)を書き散らしておきながら、その一方で恥知らずにもリテラシーとは何ぞやとドヤ顔で語って憚らないどこぞの老害のようなみっともない真似もしたくないので、ますます自分の中でハードルが高くなって、結果、書かないことも多くなるわけです。

で、最近の私自身の経験に基づく話ですが、最近、私は「〇〇って何ですか?」って聞かれることが多くなったような気がします。別に、私が人並み外れた高度な知識を持っているとか、特に難解な話をしているというわけではありません。その状況はともかく、例をあげると、〇〇の中には「淡水」だったり「ボウフラ」だったりが入るのですが、そういうことを聞いてくるのは、20代が多いような気がします。
まぁ、排水機構の整った都市で生活していると、「ボウフラ」の湧く水たまり自体を見かけないのかもしれませんが、最近は温暖化の進行で蚊が媒介する感染症の拡大も懸念されているわけですから、小中学生ならともかく立派な成人が知らないというのは、やはり違和感を感じます。まして、「淡水」なんて、わざわざ解説して見せるのも恥ずかしいくらい低いレベルの一般用語だと思っていたので、違和感どころか、本当に知らないのかと驚いて、逆に、なぜ知らないのかと聞き返したくらいです。

曰く、「興味が無かったから」という答えが返ってきたのですが、それってどうなんでしょう?
「興味が無い」というこの言葉、私の解釈では、例えば、宗教の勧誘を断る時に使うような言葉で、文字通りの意味の他に、半分くらいは拒絶のニュアンスが含まれているように感じるのですが、最近は、こういう自分の知識不足を正当化するような使い方が多いような気がします。
確かに、今はモバイルも進化して、いつでもどこでも必要な情報にダイレクトにアクセスできるようになっているので、自分の興味の無い分野の知識まで持っている必要は無いのかもしれませんが、大抵の物事は分野横断的に存在しており、物事を正しく判断するためには、その物事について周辺情報まで含めて立体的に知っておく必要があります。そして、判断が必要な時に「興味が無い」は通用しません。
そもそも、人は興味が有ることだけを学習しているわけではありません。望むと望まないとに係わらず、人は生きているだけで、日々多くの情報に触れており、その全てでなくても、幾らかは自分の中に蓄積しているわけで、それは例えば、我々が使用している言語などがそうであって、少なくとも日常的に使っている基礎的な言語の場合、意識して学習したわけではない筈です。
つまり、人には自然と学習する能力が備わっており、興味がないからという理由付けは、必ずしも知識不足を正当化出来るものではなく、むしろ、やたらと「興味がない」を乱発するのは、本人にそのつもりが無くても、自分の学習能力の低さを喧伝しているようなものなので、前記のように、拒絶のニュアンスをそれとなく伝えるという場面以外では、使わないほうが良いと私は思うのですが、そうした判断も知識がないと難しいのかもしれません・・・。

以上、申年の終わりに寄せて。

phantom3xv at 02:07|PermalinkComments(0)TrackBack(0)雑記 

2016年11月20日

山形(の続きの続き)

当初、県内全域リリース禁止としていたものを「各内水面漁協が管理する水域」に限るとしたのは、これまでの同様のケースに比べると、予想以上に譲歩したという印象ですが、よく考えれば内水面の漁場を管理する委員会が漁業権の及ばない範囲(=漁場ではない=管轄外)まで規制出来てしまう現状の方が法運用の実態としてはおかしいのですから、当たり前と言えば、当たり前の結論です。
しかし、それならそれで、倫理的にはともかく、論理的には漁業権を設定しさえすれば規制出来るとも言えますし、私がパブコメで指摘した例のように、下手に委員会指示で全域を規制したことで司法判断に持ち込まれでもしたら、その方が厄介でしょうから、バサーの生温い「意見を考慮」した結果というよりは、やはり、ある種の予定調和だったように見える、というのは結果論でしょうか。

ブラックバスの再放流禁止 県内水面漁場管理委が決定
2016年11月16日 07:20

 県内の河川などで在来種の魚への食害が問題となっているブラックバス(コクチバスなど)について、県内水面漁場管理委員会(国方敬司会長)は15日、釣った後にその場で放流する「キャッチ・アンド・リリース」(再放流)を禁止する委員会指示を決定した。

 県内の各内水面漁協が管理する水域に限った指示で、来年6月からの適用。ただ、釣った後の処理のわずらわしさや、対象区域外では再放流が規制されないことなどから、実効性には不透明さを残している。

 同委員会では昨年12月にブラックバスによる食害への対策の必要性が指摘され、県は県内全域で再放流を規制する方向で対応策を練ってきた。ただブラックバスは釣り愛好者が多く、委員会は今年7月以降、釣り団体や釣具店などから意見を聴取。「再放流禁止はバス釣りができなくなることに等しい」など反対意見が多く、9〜10月に実施した県民への意見公募でも「趣味を取り上げることになる」などの反論があった。

 こうした意見を考慮し、県は再放流禁止の対象を各内水面漁協が管理する漁区に修正し事務局案として、15日に開かれた委員会に提出。漁協関係者など委員の一部からは、食害は深刻な状況だとして「全域で禁止すべきだ」「少しでも(ブラックバスの)生息数を減らす必要がある」との意見が根強かった。

 国方会長は、愛好者の協力も得て、対策を講じる必要性があり、取り急ぎアユやサクラマス、ヤマメなど漁業権の対象魚種を保護する観点から事務局案を採用。一方「経過観察し、状況が悪化していれば指示を見直す」とも付け加えた。

 外来生物法では、ブラックバスは生きたままの移動や、釣った水域以外での成魚や稚魚の放流を禁止している。同法も踏まえ、委員会指示に従えば捕殺し、持ち帰って一般廃棄物として処分しなければならなくなる。

愛好者と漁協、渦巻く賛否
 ブラックバスの再放流禁止を巡っては、釣り愛好者と資源の保護、管理を担う漁協関係者の間で賛否が渦巻いている。

 「最上川でアユが年々減っている」。最上川第二漁協の組合員は不安を漏らす。今年は支流でもブラックバスを多数目撃した。「1匹でも多く減らしたい」と切なる胸の内を明かす。

 一方、愛好者の中には、在来魚種減少は河川環境の悪化も要因だとし「リリース禁止の前にブラックバスが生態系を崩しているという根拠を示すべきだ」との主張も多い。「バス釣りはたくさん釣れるのが魅力。再放流が禁止され、数が減るのは嫌だ」との声もある。

 再放流禁止だけでは効果は薄いとする専門家もいる。ブラックバスの被害が深刻化していた長野県は2008年に再放流を禁止したが、思ったほどの成果は得られていないという。同県水産試験場の沢本良宏環境部長は「ブラックバスは繁殖力が強く、生息域を広げさせないことが重要。数が少ない支流から駆除するなど、効率的に数を減らす工夫が求められる」と指摘した。

◆再放流禁止の主な対象外 区域・河川など
 山形市全域
 上山市全域
 新井田川(酒田市)
 三瀬川(鶴岡市)
 徳良湖(尾花沢市)

山形新聞
http://yamagata-np.jp/news/201611/16/kj_2016111600323.php

※追記
具体的な再放流禁止区域の地図がpdfで公開されていますので、こちらにリンクしておきます(ウェブ魚拓)。

ブラックバス等外来魚の再放流禁止区域

寄せられたパブリックコメントに対する山形県の考えも公表されましたので、併せて以下にリンクしておきますが(ウェブ魚拓)、私が指摘した論点に対する回答が無いところを見ると、寄せられた全てのコメントに回答したものではないようです。
まぁ、私が提出したコメントに下手に回答したら、委員会制度自体を否定することになりかねないので仕方ないですが・・・。

意見募集の結果(委員会の考え方)

phantom3xv at 23:47|PermalinkComments(0)TrackBack(0)バス・外来種問題 

2016年10月29日

山形(の続き)

さて、山形の「ブラックバス等外来魚の再放流を禁止することについての意見募集」ですが、もう募集も締め切られたので、意見の誘導になるようなことも無いでしょうから、私の送ったコメントを以下に公開しておきます。

【ブラックバス等外来魚の再放流を禁止することについての意見】

●はじめに。
私自身はバス釣りを趣味の一つとしているいわゆる「バサー」ではありますが、同時に昔から自分で採取した淡水魚を飼育することも趣味にしているため、その体験から外来魚が生態系にもたらす影響については強い危惧を抱いており、特に琵琶湖などでは、リリース禁止に協力するだけでなく、駆除にも積極的に参加しています。
そういった個人的な背景もあり、私自身、リリース禁止に対し、反対と賛成のどちらの気持ちもわかりますので、今回は、リリース禁止に賛成か反対かといったことではなく、リリース禁止を考える上で、検討すべき課題として以下の点を挙げさせて頂きたいと思います。

●リリース禁止を委員会指示で決めることの妥当性について。
今回の意見募集を告知する山形県のHPにも資料がありますが、現在、全国で14の県が何らかの形で外来魚のリリース禁止を定めています。そして、そのうち県条例で定めているのは滋賀県と佐賀県の2県で、他は内水面漁場管理委員会指示による対応ということになっています。
内水面漁場管理委員会は、海面を担当する海区漁業調整委員会と並び、水面利用の規則を作ったり、利害調整を行ったりするのがその役割ですが、その根拠となる漁業法の冒頭、第一条には、「この法律は、漁業生産に関する基本的制度を定め、漁業者及び漁業従事者を主体とする漁業調整機構の運用によつて水面を総合的に利用し、もつて漁業生産力を発展させ、あわせて漁業の民主化を図ることを目的とする。」とあります。つまり、漁業法は基本的に、水面を漁場と見做し、その利用者は「漁業者及び漁業従事者」であるとの想定で出来ているわけですが、では、水面利用者というのは「漁業者及び漁業従事者」しかいないのでしょうか。
漁業法には「遊漁」という言葉も出てきますが、遊漁者も含めてその他一般市民には、漁業法のように、一般市民が主体となって水面利用の規則を定めたり利害調整したりといったことが出来る特別な権利を保証した法律はありませんので、水面利用においては、「漁業者及び漁業従事者」の権利が突出しているということが言えそうです。
もちろん、内水面漁業では第五種共同漁業権に伴い、いわゆる増殖義務と言われる義務も課されていますし、水面を経済活動の場として生活しているものが、その他一般に比べてある程度優越した権利保障を受けるというのは、それほどおかしなことではないように見えるかもしれません。
しかし、公共のインフラを利用して生活に必要な経済活動を行うという点で言えば、公共の道路を利用して経済活動を行う流通業者や運送会社等も同じですが、流通業者や運送会社等の代表が知事に選ばれて、一般市民の道路利用の有り方を決める権限を持つ委員になるなどということはありませんし、そんなことがあったら一般市民は間違いなく反対するはずです。
もちろん、漁業者が個人レベルでそんな権利を持っているわけではありませんし、遊漁者代表という形で一般市民も委員に選ばれているわけですが、知事の選任による委員会では、制度の性質として恣意的な運用も可能であり、結果、漁業者の権利が優先されやすくなるというのは有り得る話です。
実際、海区の話ではありますが、過去には、福井県において同県の海区漁業調整委員会が遊漁者の利用を禁止して漁業者だけが利用できる区域を設定していたことに対して訴訟が起こり、委員会指示を取り消す判決が出されたこともあります。
その時の判決を報じる記事には、“委員会の指示は、法規制で対応しにくい一時的、局地的に発生した問題など必要があると認められる時に限られ、一般的・固定的に制限する指示は「委員会に与えられた裁量権の範囲を逸脱する」”と書かれていましたが、こうした理由で委員会指示が取り消されるのであれば、一般市民を対象に固定的に実施されている委員会指示でのリリース禁止も、その要件に当てはまる可能性があります。

遊漁者やその他一般市民は、水面を利用する上においては、あくまで消費者であって、「漁業者及び漁業従事者」と違い、そこから経済的利益を得ているわけではありませんし、私有地を除き多くの水面は公共のインフラですから、公益に反しない限り、その利用機会及び方法は、極力公平であらねばなりません。
こう言うと、そもそも不法な手段により外来魚が蔓延する現状こそが、バサーによる水辺の私物化に他ならず、その時点で公益は損なわれているではないかという反論もあるでしょう。もちろん、私もその通りだとは思いますが、ただ、それとこれとは話が別で、相手がスジを通していないのだから、こちらも通さなくて良いということになれば社会秩序は保てません。
例え、リリースが公益に反するという判断があり得るとしても、選挙で選ばれたわけでもない人間が、その分野に通じているとは限らない(というか多くの場合、問題に対する理解度が低い)知事によって選任されただけで、「漁業者及び漁業従事者」のように水面利用によって経済的利益を得ているわけでもない、従って、特別な義務を負うべきではないその他一般の市民に対し、水面利用の有り方を強制することが出来るというのは、社会通念上の理解としても一般化できるものでは無く、漁業法の掲げる「漁業の民主化」という目的にも適いません。

外来魚問題は、「漁業者及び漁業従事者」だけの問題ではありません。外来魚問題は、水産上の問題であるという以前に、生物多様性という公益に係わる問題である以上、一般市民の協力を得るためにも、こうした公共性の高い事案は、制度上、恣意的な運用が可能な委員会ではなく、民主的に選ばれた議会においてこそ論ずべき問題であり、多少、労力がかかったとしても、そうした大義を通した上で作られたルールこそ、守るべき価値のあるルールとなるのではないかと私は思います。

参考
【県の遊漁禁止命令 違法 委員会指示で継続的な規制 「裁量権を逸脱」】
中日新聞2011年10月6日
http://megalodon.jp/2011-1007-2335-05/www.chunichi.co.jp/kenmin-fukui/article/kenmin-news/CK2011100602000159.html

●リリース禁止の実際の運営上の問題について。
現状、外来生物法によって生体移動が禁じられているため、リリース禁止が実施されると、釣り上げた外来魚はその場で殺処分ということになるわけですが、そうなると、現実問題として、釣り上げたその場での投棄を誘発する恐れがあります。
その場で捕れた魚の死骸をその場に投棄したとしても、それは不法投棄ですから、リリース禁止を守ったとしても、他の法令に違反することになったのでは本末転倒です。
リリース禁止の実効性を担保する上でも、死骸を回収するための回収ボックスの設置や釣り場の巡回監視などを検討する必要があると思われます。

●その他、実現可能性はわかりませんがアイデアを少し。
一応、私もバサーですので、バサーの視点からの意見としては、河川などは対象外としても、全県リリース禁止でなく、出来るだけ閉鎖性の高い場所で、一部、リリースができる場所を作って、バサーへの配慮も示しておけば、今後、何か協力が必要になった際にも、スムーズに話を進めることが出来るかもしれません。
また、水面利用保証金のようなものを設けて、予め水面利用者全員(子供は除く)からお金を徴収した上で、リリース禁止への協力等、水辺環境への貢献に応じて返金し、収益は主に駆除等の資金として水辺環境の維持に使う(ただし放流事業には絶対使わないように)ようにすれば、バサーの心情的には抵抗が少ないですし、リリースしてもしなくても駆除等に協力することになりますので、より合理的かと思われます。


phantom3xv at 01:02|PermalinkComments(0)TrackBack(0)釣り関連 | バス・外来種問題

2016年10月01日

山形

一応、駆除も含め外来魚問題に携わる市民の一人として、また、バサー(笑)の端くれとして、こういう話題は取り上げないといけないだろうと思うので、遅ればせながら紹介しておきます。

相変わらず安定した老害ぶりを発揮している琵琶湖と霞ケ浦の両老人は別として、かつての琵琶湖リリ禁から外来生物法によるバスの特定指定に至る一連の大騒動に比べれば、今回のバサー(笑)の反応は、かなり大人しい印象です。
少しは学習したのか、単に諦めているだけなのかは知りませんが、それでも、多分、未だに「バスを資源として有効活用すべき」といった無神経なことを書いてくる人はいるのでしょうね。

ブラックバス等外来魚の再放流を禁止することについての意見募集(山形県HP)

意見の募集期限は、平成28年10月22日(土)までで、提出方法は郵送、ファックス又は電子メールでということです。
書式など特定の形式はないそうですが、住所、氏名、連絡先は忘れずに。
送信先や参考資料等の詳細は、上記リンク先で確認してください。

それと、パブコメの度に毎回言ってますが、パブコメは署名活動でもなければ人気投票でもありません。
パブコメは委員会のようなごく限られた場だけでなく、広く一般から意見を聞くことで多様な視点から検討すべき課題を明らかにし、案の完成度を高めるのがその狙いですから、自分の考えを自分の言葉で語れないような人が、コピペやそれに類する行為で、大量にパブコメを送りつけても、ただの嫌がらせにしかなりません。求められているのは、量ではなく質なのです。
私もかつて、バスの特定指定時のパブコメの際には、バサー(笑)の友人にパブコメ用のテンプレ作成を頼まれたことがあります。その時は、具体的な文例は作成せず論点抽出だけにとどめておきましたが、そもそも、本当に真面目に問題と向き合って来た人なら、その向き合って来た問題について、自分の言葉で語ることは別に難しくない筈です。
私もリリ禁については常々思うところもありますし、今回は山形県民でなくても、意見提出は出来るみたいなので、ちょっと書いて送ってみようと思います。

phantom3xv at 02:33|PermalinkComments(0)TrackBack(0)バス・外来種問題 

2016年09月14日

焼畑

「生き物を飼う時は最後まで責任を持って面倒見なさい」と、子供の頃に親から言われたことがある人は多いのではないでしょうか。
大阪市水道記念館
マニア垂ぜん…希少種、譲渡先で受難


毎日新聞2016年9月7日 15時00分(最終更新 9月7日 15時13分)

「橋下行革」で休館 飼育失敗や天敵に食べられたり…

 財政難で2012年から休館中の大阪市水道記念館(同市東淀川区)から、小学校などに譲渡された魚類が相次いで死んでいる。同館は橋下徹・前市長時代の予算削減で、展示施設で飼っていた淡水魚の繁殖事業を中止。譲り渡した中には絶滅が危惧される希少種も含まれ、飼育が難しかったとみられる。専門家は「希少種は環境の変化に弱い。譲渡後も助言などが必要だ」と注文する。

 同館は市水道局が管理し、水道の仕組みや淀川水系の自然環境を学ぶ施設として1995年に開館した。国天然記念物のイタセンパラなど最大で約200種、約1万匹を展示し、業務委託先の財団法人が飼育を担当した。累計入場者は約113万人。しかし、維持管理費が年間8000万円かかることを橋下前市長が問題視し、12年4月に休館した。

 その後、日本動物園水族館協会(東京都)などを通じて譲渡先を探したが、「既に飼育していて必要ない」などの理由から難航。文化財保護法で移動には文化庁長官の許可が必要な天然記念物を除く魚類を、市内の小学校や公共施設など42カ所に譲り渡してきた。

 しかし、飼育の失敗例が頻発している。市立長池小(阿倍野区)は13年12月、国の絶滅危惧種で琵琶湖・淀川水系の固有種であるワタカ3匹を含む9種約30匹を引き取った。ワタカは校庭の池で飼っていたが、今春、サギなどの野鳥に食べられてしまった。校長は「児童が生き物に触れる機会を増やしたいと譲り受けたが……」と残念がる。

 市立中津小(北区)は、14年7月に国絶滅危惧種のミナミメダカ150匹を譲り受け、中庭の池に放ったが、一緒に入れた金魚などに食べられ今年7月までに全滅した。城東区役所では職員が約70匹を水槽で育てたが、大阪府レッドリストで絶滅危惧種のムギツクやドジョウなどが死んだ。区の担当者は「飼育方法を丁寧に教えてもらったが、本来の業務をこなしながら飼うのは難しかった」と話す。

 市水道局の担当者は「譲渡先の飼育環境を見極め、餌やりや水温管理などもアドバイスした上で渡した。その後の生息状況は把握していないが、一生懸命飼育してもらったと思っている」と言う。現在も記念館には47種約1150匹の魚が残り、委託先だった財団で飼育法を学んだ職員が世話をしている。

 生物学者らと共同で、淡水魚の展示継続を要望してきた長田芳和・大阪教育大名誉教授(動物生態学)は「環境の変化に弱く数が減っているから希少種に指定されており、素人には飼育が難しい。本来なら大阪市が最後まで責任を持って飼育すべきだが、やむを得ず譲渡するならきちんとフォローしてほしい」と求めている。【大沢瑞季】

http://mainichi.jp/articles/20160907/k00/00e/040/276000c
橋下氏が親からどんな教育を受けたのかは知りませんが、橋下氏にとって、自身もその恩恵を受けてきたはずの文化とか教育とか環境といったものは、ひたすら無駄で投資や振興の対象にはなり得ないということなのでしょう。
橋下氏はよく民間の尺度で公共事業の赤字を揶揄するような発言をしていたと思うのですが、そもそも社会的なニーズがあって、採算が取れるなら、それはとっくに民間で事業化されているでしょう。
しかし、一方で利益は出にくいけれど、どうしても必要な事業というものも社会にはあって、それは教育や文化や福祉や医療や環境など、ひとまとめに「公共サービス」と呼ばれたりするものです。それらは事業単体で、あるいは短期的な視点では、必ずしも採算が取れるとは限らないのですが、全体を長期的に見た場合、社会の安定に寄与することで、結果的にコストを押し下げる方向に作用します。
つまり、我々は宿命的に不採算になりがちな公共事業を維持するために税金を払っているとも言えるわけですが、橋下氏のように、事業の効率化のため、民間にできることは民間にやらせるというのも悪くないでしょう。しかし、それならばなおのこと、採算性に縛られる民間では難しい文化施設や文化財の維持管理は、公が責任を持ってしっかりやるべきです。
橋下氏の中では、休館にした時点で話は終わっているのかもしれませんが、休館にしたところで、維持費はかかるのですから、問題は何も解決していません。記念館の建物自体にも文化的価値はありますし、飼育施設も含めて、もっと活用の方法はありそうなものですが、貴重な文化財を活かす努力をせずに、文字通り飼い殺しにすることこそ、一番の無駄というものではないでしょうか。

それから、これもちょっと前の記事ですが、これからも色々と話をややこしくしてくれそうな人について。
【野口健の直球&曲球】 2016.8.25 06:54更新
「合意よりも説得の時代」小池百合子さんにリーダーのあるべき姿見た

既得権が邪魔し、誰も手をつけようとしてこなかったブラックバス規制にも踏み込んだ。釣り具メーカーや関連団体から支援されている政治家や審議会の委員らは強く抵抗したが、特定外来生物の規制対象リストにオオクチバスを加えた。小池事務所には数千通の抗議ファクスが届いたが、怯(ひる)むことはなかった。

http://www.sankei.com/column/news/160825/clm1608250004-n1.html
上記は産経に掲載された登山家の野口健氏のコラムの部分抜粋です。
このコラムでは、小池百合子氏がこれまでしてきたことを幾つか取り上げて、これこそ、これからのリーダーのあるべき姿と持ち上げていますが、他のことはともかく、この「ブラックバス規制」に関しては、明らかに事実誤認があります。

まず、ここに書かれている「ブラックバス規制」とは、外来生物法の成立と同法によるオオクチバス等の特定指定のことを言っているわけですが、小池氏はたまたまそのタイミングで環境大臣をやっていたというだけで、小池氏が同法を発案したわけでも、具体的な内容の検討に携わっていたというわけでもありません。
また、バスの特定指定については、釣り人や釣り業界の代表も含めた専門家によるオオクチバス小グループ会合で、「半年を目途に指定に向けた検討を進める。」という結論で合意していたところに、小池氏の鶴の一声で法施行と同時の特定指定が決まったという経緯がありますが、これも議事録を読めばわかるように、このグループ会合で合意された結論は、バスの特定指定を既定路線とし、指定後の具体的な防除方針の検討や利害関係者への周知や調整にかかる時間を考慮して、半年間の準備期間を設けただけであって、別に指定回避やそのための先送りをしたわけではありません。つまり、この時、小池氏が何も言わなくても、半年後にバスは特定指定されていたはずなのです。
当時、小池氏は記者会見で「外来生物法の一番の目玉がオオクチバス。指定回避は先送りと批判されても仕方がない」などと言っていましたが、まさに、そういう解釈が独り歩きすることを懸念する中井氏の意見が議事録の最後のほうに載っていますので、以下に抜粋しておきます。
今回、こういうプロセスで、いわゆる特定外来生物の第1陣の顔ぶれからオオクチバスは入らないということになる方向だと思うんですけれども、こういうことになるとすぐに、外されたとか、もう指定されないんじゃないだろうかという形で、話がひとり歩きしてしまうところがある。それを非常に心配しているんです。先延ばしというと非常にネガティブなイメージがつきまといますけれども、これからますます建設的にいろいろ議論をしていこうという体制が継続すると。それと、大体こういう法律の取り決めって、第1陣が指定されたらそれでOKだという形でほとぼりが冷めてしまうことが多い、と個人的には思っているのですけれども、そういう意味では、即決できない、非常にシンボリックな生き物の議論が、これからも継続するということは、みんなで前向きに考えていけたらと思います。
当然ですが、このグループ会合は環境省が主催しているわけですから、本来であれば、まず真っ先に環境省の業務内容を正確に理解し、それを国民に説明するのが環境大臣の役割であり責任だったはずです。しかし、それが逆に、指定回避だ先送りだと素人解釈でヒステリックに短絡してくれたせいで、その後、関係者の間に余計な遺恨が残ったばかりか、グループ会合で決定していたオオクチバス合同調査委員会の設置も立ち消えとなり、そこで検討されるはずだった防除についての具体的な議論も出来なくなってしまいました。
まさに、中井氏が懸念した通りになったわけですが、あの時、小池氏がニュースキャスターではなく、環境大臣としてまともに機能していれば、もう少しマシな結果になっていたのではないかと今でも思います。

野口氏のコラムでは、「ブラックバス規制」が小池氏の手柄であるかのように書かれていますが、このように実際は手柄どころか、小池氏の軽率で独善的な行動は、本来であれば、やれたはずのことさえ出来なくして、むしろ、防除を妨害し問題を複雑化させてしまったのです。
野口氏が誰から小池氏と「ブラックバス規制」について聞いたかは知りませんが、もし、このコラムに書かれていることが小池氏本人の認識を反映したものであるなら、そのような人をリーダーとするのは、かなり問題があると言わざるを得ません。

このように、特にその分野に詳しいというわけでもないのに、感情論を振りかざして、かき回すだけかき回した挙句、何も問題が解決しないばかりか、余計、問題を複雑化させてしまう迷惑な人達のことは、リーダー(先導者)ではなく、アジテーター(扇動者・攪拌機)と呼ぶほうが、より表現として正確ではないかと私は思います。

phantom3xv at 00:48|PermalinkComments(0)TrackBack(0)環境保全 | バス・外来種問題

2016年07月31日

心配

我々人間は、将来起こり得る大きな問題より、直近の小さな問題をより過大に評価する傾向があり、この性質こそが、人間が巨大な頭脳を持ちながらも、まるで学習能力を持っていないかのように、同じ失敗を繰り返す大きな要因となっています。
以下引用。
【ネット炎上の金魚放流イベント“決行” 例年通り盛況 下流に網、生態系に配慮】
産経新聞 2016.7.30 15:43

 「生態系に悪影響を及ぼす」などとインターネット上で批判的な書き込みが相次ぎ、実施の是非が検討されていた大阪府泉佐野市の名勝・犬鳴山の渓流での金魚放流イベントが30日、予定通り実施された。

 放流イベントは16日も実施予定だったが、ネット批判を受け中止。30日も開催が検討されていたが、主催する市観光協会は、下流に網を設置して生態系に影響が出ない形を取ることで実施にこぎ着けた。

 同協会によると、この日は、午前と午後の2回に分けて8千匹を放流。例年と変わらないにぎわいで、子供たちが歓声を上げ、持参した網やバケツで金魚をすくう姿が見られた。

 4年前から毎年参加する大阪府泉南市の男性公務員(38)は「子供が楽しみにしているので中止にならずによかった。ネットの炎上は知っているが全部捕まえるなら(生態系に影響を与えず)問題ないのではないか」。小学5年の息子と参加した同府岸和田市の男性会社員(51)も「川遊びができるいい機会。これからも続けてほしい」と歓迎する。一方、同府熊取町から家族で訪れた女性(31)は「子供が『リアル金魚すくいだ』と喜ぶので連れてきたが、環境のことを考えると気持ちは複雑だ」と表情を曇らせた。

 同協会は、下流の網のほか、例年より警備員の数を増やして開催に備えた。担当者は「地元の方に喜んでもらえるイベントだと改めて実感し、やってよかった。来年以降も実施の方向で検討したい」と話していた。

引用:izaニュースまとめ
http://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/160730/lif16073015430010-n1.html
引用以上。

参考:7月30日は金魚の放流を行います。(泉佐野市観光協会)

反対意見もあるけれど、現時点では問題が無いように見えるので、とりあえず前例に倣ってことを進めた結果、後になって問題が顕在化した時には、すでに手遅れということがよくあります。
「これまで、生態系の異変などの報告をうけたことがない(by泉佐野市観光協会)」からといって、それはただそういう視点がこれまで存在しなかったというだけのことで、何も問題が無かったということにはなりません。
問題が起こった時に、誰がどのようにして責任を取るのかが事前に明確化されていない。あるいは、そもそも問題の評価方法さえ設定されていない事業では、往々にして問題を把握した時点ですでに手遅れということになりがちですが、今ある外来生物問題は、まさにそうした悪しき前例の積み重ね、様々なレベルでの無責任の連鎖によって引き起こされてきたものです。
一度定着した外来生物を問題となってから排除するというのは、口で言うほど簡単ではなく(そんなに簡単なら、そもそも「問題」にはなりません)、人手も資金も技術も時間もかかります。しかし、問題となる個体を取り除くだけで解決するならまだ良いのですが、すでに地域個体群が絶滅していたり、交雑していたり、あるいは病原体が持ち込まれていたりすると、問題となる個体を取り除いたところで、その時にはもう後の祭り、取り返しのつかない事態になっているということも十分に有り得ますので、余計なリスクを抱え込みたくなければ、予防原則に従い、まず何よりも安易に外来生物を持ち込まないことが、最も安上がりで唯一合理的な解となります。

参考:生物多様性の保全をめざした魚類の放流ガイドライン(日本魚類学会)

三つ子の魂百までという言葉があります。ここに引用した泉佐野市の例では、公益を守るべき行政とその関連団体が、多くの批判を無視し、たかだか数十年の伝統を守って生物多様性という公益を損なう放流を継続したわけですが、範を示すべき行政や公共団体が、率先して安易で無秩序な放流を実施しているのを見た市民、特に子供らはどのような価値観を育むでしょうか。
泉佐野市観光協会は、「持ち帰られた金魚は、各家庭において大切に育てられているものと認識しております。」などと、お花畑全開で能天気なことを言っていますが、実際に、川で泳ぐ金魚を見たことがある人間としては、正直、バカじゃないのかとしか思えません。
水辺に人を呼びたいなら、他にも方法があるはずですが、このような無能がまかり通るようでは、現時点ですでに数十年継続している放流による生態系への影響より、将来の未知のリスクのほうが、私にはむしろ心配です。

というわけで、環境省にメールで以下の質問を送ってみましたので、回答があれば、またこちらで紹介しようと思います。
先般、大阪の泉佐野市で、大量(8000匹×2回)の金魚を自然河川に放流し、それを市民に捕獲させるというイベントを実施することが、特にネットを中心に批判を集め話題になりましたが、公益としての生物多様性と、その保全の重要性が認識されつつある現代において、生物多様性の保全やそのための環境教育を担い、その範となるべき公共団体やその委託を受けた民間団体が、その公益性に反する放流事業を継続し続けていることについて、環境省はどのように考え対応しているのでしょうか。
日本魚類学会では放流のガイドラインを作成し一般にも公開していますが、特に公益を担うべき公共性の高い団体による無秩序な放流事業に対し、環境省としては、どのような対応をしているのか、あるいは何もしていないのか。通達ぐらいは出しているのか。
過去の対応や、これからの対応について、どのようなものがあるのか具体的に教えて下さい。


phantom3xv at 23:06|PermalinkComments(0)TrackBack(0)外来生物問題 

2016年06月24日

遭難

先日、矢橋人工島沖で旋回する無人のバスボートが見つかって、捜索の結果、湖底に沈んでいる遺体が発見されたというニュースがありましたが、報道された記事では、捜索中の機動隊員が見つけたということになっていました。
このニュースに関し、遺体が沈んでいる場所を特定したのは捜索に協力していたバサーなのに、そのことについてニュースでは何も触れられておらず、全て警察の手柄であるかのように発表されているとして、「ここまで蔑ろにされる筋合いはない。」と、捜索に協力したバサーの一人がFBで憤っていました。

例えば、海難事故のニュース等で、地元の漁師が遭難者を救助や捜索している映像を見たことがある方もいると思いますが、海では「シーマンシップ(Seamanship)」と言って、国や地域や政治体制に関係なく、船乗りは船乗り同士協力して助け合うという伝統があります。
今回、事故があったのは海ではなく琵琶湖でのバスボートによる事故ですが、報道でバサーが捜索に協力したことに一言も触れられていないからといって、その程度で「蔑ろ」にされたとまで言うのは、どうなのでしょうか?
例えば、海難事故のニュースの中で、救助や捜索に協力した漁師について報じられなかったとして、それでその漁師は「蔑ろ」にされたと憤るのでしょうか?
私の知る限り、そんなことはないだろうと思うのですが、バサーってそんなに特別な存在なのでしょうか?
報道されたくて協力したわけでもないのなら、自分たちの活躍が報道されなかったくらいで、「蔑ろ」にされたと言って拗ねるのは、自意識過剰というものです。
確かに、警察も一言くらい、バサーの協力があったことを言っても、損はしないのではないかと思いますが、この件において、バサーが捜索に協力したというのは、あくまでサイドストーリーなのですから、報道する上では、必ず触れなければいけない情報ではありません。協力者がバサーだったからと言って、そこまで特別扱いする必要もないでしょう。
それに、特に今回の場合は、事故を起こしたのもバサーなのですから、同じバサーが被害者根性丸出しで、警察や報道を非難するのは、ちょっとみっともないのではないかと思います。

そして何より、一番質が悪いのは、そのみっともなさを見て見ぬふりして、当然のように無批判で便乗する人達です。
何だかんだと理屈をこねても、結局のところ、人の死をネタに行政やマスコミを叩いて憂さ晴らしをしたいだけというのでは、故人や遺族が、あまりにかわいそうです。
あの誇り高きシーマンシップは、どこかで遭難でもしているのでしょうか。

phantom3xv at 01:41|PermalinkComments(2)TrackBack(0)釣り関連 

2016年03月06日

弔意

私が信頼してよく使うカラーに、シナモン/ブルーフレークというのがあります。今でこそ、ワームのカラーとしては、グリーンパンプキンやウォーターメロンに並ぶ人気のカラーになっていますが、私が、このカラーを気に入って使い始めるようになった頃は、まだ、このカラーを採用したワームは少なく、売れ筋ではありませんでした。

そもそも、私がこの色を使うようになったのは、当時、ケイテックから発売されていたMinnow Shapeというワームがきっかけでした。Minnow Shapeというぐらいですから、細身の小魚をイメージして作られたのでしょう。そのワームのカラーラインナップの中に、シナモンの地色にブルーのラメを散らしたそのカラーがありました。
魚からどう見えるかは知りませんが、私にはヨシノボリのようなゴリ系をイメージさせる色と形で、最初に見た時から、ジグヘッドで使うのに良さそうだと思って3インチのものを買い、実際に、がまかつのラウンド211というジグヘッドと組み合わせて中層をシェイクしながら引いてくると、とてもよく釣れました。
あまりに釣れるので、一時期はシナモン/ブルーフレークのMinnow Shapeとラウンド211で中層シェイクばかりやっていて、外来魚のリリースが禁止になる前の琵琶湖で、初めて出場したおかっぱり大会でも、これで入賞魚を釣った思い出があります(多分、3位か4位だったと思うのだけど、正確な順位は忘れてしまいました)。
そんな思い出があるくらい、当時、はまっていたシナモン/ブルーフレークですが、はまっていたのは、どうやら私のようなごく少数の人間だけだったようで、あまり売れなかったのか、やがてシナモン/ブルーフレークは、店頭から姿を消してしまいました。
もともと、あまり売ってないカラーだったので、釣り具屋で見かけた際には、買えるだけ買っておくようにして、ある程度のストックは持っていましたが、それも少なくなってくると、諦めきれない私は、ある時、ケイテックの代表メールに再販や在庫はないのかと問い合わせをしてみることにしました。
問い合わせをして、しばらくすると返信がありました。返ってきたメールには、丁寧な言葉で商品愛用の礼と、併せて(シナモン/ブルーフレークの)再販予定が無いことの詫び、さらに、代わりに同じような使い方で効く別のカラーの紹介が書かれてあり、最後に「林圭一」と署名がありました。

今では、カラーどころかMinnow Shapeというワーム自体が無くなってしまいましたが、その後も、メディアで紹介される林氏の言葉や道具、あるいはケイテックの商品に見られるような、良く言えば几帳面、悪く言えば神経質なまでのこだわりに、私は林氏に対して、所謂バスプロのイメージとはちょっと違う真面目さを感じていました。
おそらく、林氏と私では、日本におけるバスという魚に対する考え方は違っていただろうと思いますが、バス釣りという釣りの楽しさにおいては、十分に共有しあえるものがあったのではないかと思っています。

56歳、早すぎる死に、謹んで哀悼の意を表し、故人の冥福を祈りたいと思います。

phantom3xv at 19:14|PermalinkComments(0)TrackBack(0)釣り関連 

2015年10月25日

続報

取り上げるのが少し遅くなりましたが、先日、バスプロの浅野大和が付近住民の通報によって外来生物法違反の容疑で逮捕された件についての続報と、浅野大和本人のコメントが出ていますので、それらについて私が思うところを書いてみたいと思います。

【顧客のブラックバス引き取った罪 釣りガイドを略式起訴 琵琶湖】

 大津区検は20日までに、顧客から琵琶湖で釣ったブラックバスを引き取ったとして、外来種被害防止法違反(譲り受け)の罪で、釣りガイド会社の浅野大和役員(41)=京都市下京区=と、法人としての会社を略式起訴した。大津簡裁は罰金30万円の略式命令をそれぞれに出した。いずれも19日付。

 起訴状によると浅野役員は今年9月、客からブラックバス2匹を引き取ったとされる。

 浅野役員は9月、ブラックバスを飼育していたとして、同法違反(無許可飼育)の疑いで滋賀県警に逮捕された。無許可飼育について、区検は不起訴処分にした。

 滋賀県には外来魚の再放流を禁止する条例があり、外来種被害防止法もブラックバスを放すことを禁じている。


産経ニュース
2015.10.20 13:25配信
http://www.sankei.com/west/news/151020/wst1510200032-n1.html

DSCN0171外来生物法という通称は【特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律】の公式な略称ですので、それを「外来種被害防止法」と書いてみたり、同法を滋賀県の【滋賀県琵琶湖のレジャー利用の適正化に関する条例】、所謂“リリ禁条例”と混同して、「外来種被害防止法もブラックバスを放すことを禁じている。」などと、軽くウソ(外来生物法は採捕したその場での再放流を禁じていません)を書いてしまうところに、記者の理解度やら検証能力やら、色々とプロとしてのレベルの低さを感じずにはいられない記事ですが、それはそれとして、個人と法人それぞれに30万円ずつの罰金というのは、範を示すべきプロとして一般への影響も含めて考えると、正直、甘過ぎるように思います。
上限いっぱいとまでは言いませんが、せめてあと一ケタ多くして(略式では出来ませんが)、少しくらい資産を処分するくらいのことはしないと払いきれない程度の金額にしておかないと、こういう人は、せいぜい交通違反で切符を切られた程度にしか思わないんじゃないでしょうか。
実際、今回の件について、自身のHPでそんな感じのことを仄めかしていますので、アーカイブに保存してリンクしておきます。

浅野大和HP(アーカイブ)

で、この浅野大和自身による説明ですが、単に、滋賀県警の追及が甘かっただけなのに、自分が全面否認を貫いて不起訴にしてやったのだと言わんばかりで、何だか、恥ずかしい武勇伝をドヤ顔で語る田舎のヤンキー、あるいはもう少し的確な表現としては、ネットスラングで言うところの「DQN」のイメージそのものです。
記事にある通り、今回、不起訴になったのは、飼養に関してだけで、結局、略式とは言え、譲渡で起訴されているわけですが、その譲渡についても浅野大和は、「残念なのは、レンタルボートの後片付け中に、お客様とのバスの手渡しが、譲渡に当たるとして、略式起訴、罰金という結果となってしまいました。」などと、すでに簡裁の事実認定により確定済みの事項に対して、今さら、見解の相違があるかのように書いています。
しかし、「譲渡」というのは、法的にも一般的にも所有権の移転を指す言葉ですから、この場合の「譲渡」とは、(客から)手渡されたバスの(浅野大和による)占有状態が、客が帰った後も継続していると確認できなければなりません。つまり、後片付けの最中に(客から)手渡されたバスを一時預っていたとしても、最終的に客に返却していたのなら、譲渡とは判断されないはずですので、手渡し=譲渡と解釈されたという浅野大和の説明は、自己の責任を回避したいという願望が顕れた幼稚な言い訳に過ぎません。
もし、それでも、本当に納得が出来ないのであれば、グダグダ言ってないで、さっさと不服申し立てをして、あの時のように通常裁判に移行するべきでしょう。

繰り返しになりますが、手渡されたバスが客の事実上の支配下にある間にリリースされたわけでも、殺処分されたわけでもなく、客が帰ってしまって(客による)事実上の支配が終了した後も、そのバスが生きて浅野大和の占有下にあったことが立証されたからこそ、略式とは言え、譲渡が事実認定されたのだろうと思われますが、では、プールのバスはその譲渡されたバスなのでしょうか。
仮に、プールのバスが今回、譲渡の対象となったものではないとしたら、譲渡されたバスはプールとは別の場所に生きたまま移動させられていたことになってしまいますが、そうなると、生体移動の禁止や飼養等(保管含む)の禁止にも違反している可能性が大になりますから、今回のように、起訴事実が譲渡だけということにはならないでしょう。
であれば、プールのバスはその譲渡されたバスで間違いないと思われますが、浅野大和自身プールのバスの由来については、この文章を読む限り、明確な説明はしていません。
もし、プールのバスについて自身が全く関与していないのであれば、黙っているより積極的に関与を否定してしまった方が断然有利になるわけですから、逆に否定しないということは、この場合、否定できないということであり、仮にプールのバスの全てに関与したわけではなかったとしても、少なくとも幾匹かは自身が譲渡されたバスであるということを暗に認めているのと同じです。

また、浅野大和はプールの施設自体について、自分に「管理責任はない」と主張していますが、プールにいたバスがその譲渡されたバスだとしたら、浅野大和は自分が管理しているわけでもない他人の土地のプールに勝手に水を入れて(循環ポンプが設置されていたという情報もあります)、自分が譲渡されたバスを勝手に放流したということになるのではないでしょうか。だとすれば、これは解釈によっては、不法占拠や不法投棄あるいは業務妨害ということにもなりかねませんが、そうでなくとも、外来生物法で禁じられている保管に該当すると思われます。
しかも、プールは琵琶湖岸にあるとは言え、プールはあくまでプールですから、当然ながら、水路や運河で琵琶湖と直接、接続されているわけはなく、従って、水系としての一体性はありませんので(つまり、プールは琵琶湖の一部ではない)、例え、飼養等(保管含む)でなかったとしても、同じく外来生物法で禁じられた放つことの禁止に違反している可能性があると思われます。

以上、浅野大和自身が「お詫びと真実をお伝えしたくて」と書いているので、多少、期待して読んでみたのですが、結局、何がどう問題で、誰に対して「お詫び」をしているのか、その反省を踏まえた上で、今後、具体的にどうしていくつもりなのかといった説明も無く、「真実」については、何も語っていないに等しいくらい内容が無いというか、むしろ、なぜ、これほど訴因となり得る問題点があるにも拘らず、起訴が譲渡だけで済んでいるのかなど、逆に疑問が増した上に、自己保身のために真実を誤魔化そうとしているようにさえ読める部分もあることから、少なくとも、私には、これがお詫びや真実を語っている言葉とはとても思えません。

最後に、記事では浅野大和のことしか書かれていませんが、浅野大和が譲渡で起訴されて事実認定を受けているということは、その立証の過程で浅野大和に譲り渡した人間が確認されているはずです。
記事や浅野大和自身のコメントを読む限り、その譲り渡した人間については何も言及がありませんが、その譲り渡した人間がどこの誰で、どうなったのか。ニュースになっていないだけで、同様に起訴されているのか。それとも、本当に、何の処分も受けていないのか。気になります。
本来であれば、譲り受けた浅野大和が起訴されたのなら、譲り渡した人間も同様に起訴されて然るべきですから、それについて何も情報がないというのは不可解ですので、今後も関連情報がないか注視したいと思います。

phantom3xv at 02:01|PermalinkComments(1)TrackBack(0)バス・外来種問題 | 遊漁関連

2015年10月03日

通報

スポーツフィッシング(笑)
バスプロ(笑)
今さら言うまでもないことですが、スポーツというのは、ルールを守ることによって成り立つものです。
しかし、最低限の社会のルールすら守らないくせに、権利だけは一人前以上に主張するような人間が、恥知らずにもスポーツを語り、プロを名乗る。そんな欺瞞をいつも身近で見せ付けられていたら、通報の一つもしたくなるのかもしれません。

ブラックバス:無許可飼育、釣りガイド会社経営者を逮捕
毎日新聞 2015年09月29日 20時54分

 特定外来生物に指定されている魚、ブラックバスとブルーギルを無許可で飼育したとして、滋賀県警大津署などは29日、京都市下京区の釣りガイド会社経営、浅野大和容疑者(41)を特定外来生物被害防止法違反容疑で逮捕した。「誰が育てていたのか知らない」と容疑を否認しているという。
 逮捕容疑は29日、大津市下阪本1のホテル内の屋外プールで、ブラックバス18匹とブルーギル8匹を無許可で飼育したとしている。

 大津署やホテルによると、プールは縦15メートル、幅10メートルで深さは50〜150センチ。現在は夏も含め遊泳用には使用せず、防火用に水をためていた。外部から自由に出入りできる状態で、近隣住民などからの通報で発覚したが、ホテル側は「外来魚がいるとは知らなかった」と話している。

 大津署によると、浅野容疑者は琵琶湖などでバス釣りのガイドをしており、客に釣らせるために飼育していた可能性があるとみて調べている。浅野容疑者は釣ったブラックバスの再放流禁止に反対する活動でも知られている。【田中将隆】


外来生物法違反でバサーが逮捕されたのは、確か、2009年に池原でバスを運搬した疑いで逮捕されて以来、2人目だったと思うのですが、上記引用した記事にもあるように、浅野大和と言えば、タレントの清水國明とともに、琵琶湖のリリース禁止条例に反対して裁判を起こしたことでも知られています。
リリ禁裁判終結後、浅野容疑者は、リリースが禁止された琵琶湖を舞台にしたトーナメントB.A.I.T.の設立に関わり、現在では、バスプロ団体であるNBCの京都チャプター会長も務めています。
記事に名前は出ていませんが、関係者に確認したところ「大津市下阪本1のホテル」というのは、浅野容疑者が会長を務める京都チャプターのトーナメントで、ウェイイン会場として使われている『びわこ楽園ホテル井筒』であるとのことでした。
私は、この場所に行ったことはないので、現場の正確な位置関係はわからないのですが、『Bassingかわら版』からリンクされている京都チャプターのウェイイン動画と、今回のニュースで使われているプールの画像を見ると、両方とも背景に琵琶湖と桟橋が写っていますので、ウェイイン会場とこのプールは隣接しているか、少なくとも近くにあるのだろうということが推測できます。もし、この推測の通りであれば、トーナメントで持ち帰ってきたバスを預かってプールに放していた可能性も考えられますが、そうなると、飼育だけでなく、譲渡・引き渡しという点でも違反していることになります。
少なくとも、近隣住民ですら、バスが飼われていることに気付いて通報しているくらいですから、敷地の借主であり、トーナメントの主催者である浅野容疑者はもちろんのこと、トーナメント参加者も含めた関係者が全く関与していない方が、むしろ不自然です。
警察はかなり前から裏取りを行って証拠を固めていたようですし、「誰が育てていたのか知らない」などという言い訳が、もし仮に、例え、本当であったとしても、責任者として通用するはずもありません。
琵琶湖のリリ禁裁判以来、何かと言うと、「バスは経済魚であり、バス釣りを通じて自分達は地元に貢献している」などと、上から目線で語っていた「バサー」が、その地元の近隣住民による通報(しかも複数)をきっかけに逮捕されたという事実は、如何に「バサー」の認識が現実離れした甘いものであったのかを、改めて際立たせることになったと言えるのではないでしょうか。

それにしても、行政やいわゆる「駆除派」の失態に対しては、どんな無理筋でも鬼の首でも取ったかのような勢いで屁理屈捏ねて叩きまくる『Bassingかわら版』が、今回は何もコメントを出していないようですが、いざという時に、身内やスポンサー様に何も言えない見事なヘタレっぷりは、さすが琵琶湖バス釣り業界御用達偏向サイトの面目躍如といったところでしょうか。

ちなみに・・・、

【外来生物法に違反した場合の罰則】個人の場合、懲役3年以下もしくは300万円以下の罰金。法人の場合、1億円以下の罰金。

・・・震えて眠れ。

phantom3xv at 00:18|PermalinkComments(14)TrackBack(0)バス・外来種問題 | 遊漁関連

2015年09月21日

悪法

ついに安保関連法案が成立してしまいましたが、安保関連法案をめぐるここまでの展開を見ていて、久しぶりにブログを書いてみることにしました。

デモ行進等の市民運動について
特にネットの記事などを見ていると、安保関連法そのものに対する賛否と、SEALDsをはじめとした反対派のデモ行進等の運動に対する賛否が混同されたりもしていますが、デモ行進や討論といった、平和的手段による市民の意思表明については、それが目的に対して有効かどうかという議論があるとしても、通常の選挙活動だけではあまり期待できない政治への市民参加の意識を惹起するという点において、賛意や共感とともに感情的な反発をも招いている事実を見れば、決して無視できない効果があると言えるでしょう。

議論の基礎が出来ていない
私が今回の安保法制をめぐる議論で気になったのは、あれほど違憲性を指摘されても、必要性を訴えることが、その反論になると思っている人が結構いるということです。まともに議論の基礎が身に付いていれば、法案の違憲性と、その必要性は全く違う論点であることぐらい、考えるまでもなくわかるはずです。
現状に合わないから、憲法を変えようという議論なら、その必要性を訴えるのもわかりますが、今、議論となっているのは憲法ではなく、安保関連法ですので、仮にいくら集団的自衛権の行使が必要だとしても、立憲主義の立場からは、それが違憲である限り、ダメなものはダメなのであり、従って、反論はその必要性を説明するのではなく、まずは合憲性を証明するべきだったのです。
しかし、安倍総理はじめ政権与党の国会議員も、どこかのシンクタンクの高給取りの先生も、この安保関連法を推進する立場の人達は、情緒的に危機感を煽り、その必要性を強調するばかりで、その合憲性については屁理屈以上の納得できる説明はついにありませんでした。挙句の果てに、自民党の某大物議員などは反対派に対して「違憲性を証明せよ」といった主張までしていましたが、この場合の説明責任は、当然、法案を提案した側にありますので、これは逆切れと言っていいでしょう。
また、特にTwitterやブログ等を見ていると、反対派の人格や属性をあげつらって、印象操作的な手法で、その意見を否定しようという人達もいましたが、どのような立場であっても、その意見の客観的・論理的な正しさと人格・属性は関係ありません(例えば、殺人犯が「人殺しはよくない」と主張したとして、「お前が言うな」という反発はあっても、その殺人犯の「人殺しはよくない」という主張内容自体は間違っていないわけです)。そんな小学生の読書感想文レベルの印象論を語る余裕があるのなら、そのリソースを自分の意見の正当性を証明することに使った方が、よほど生産的で、ずっと誠実ではないかと思うのですが・・・、まぁ、それが出来ないから、他者をあげつらうことに必死になっているのでしょう。
その他にも、一般の議論で特に目立ったのは、「(否定するなら)対案を出せ」といういつものパターンでしたが、議論において相手の間違いを指摘する場合、間違いを間違いとして指摘すればいいだけであって、指摘する側は必ずしも対案を出す必要はありません。もちろん、間違いを指摘する側が対案を出せるのなら、出しても構いませんが、対案があってもなくても、それによって、指摘された側の間違いが間違いでなくなるということはありませんので、「(否定するなら)対案を出せ」というのは、相手を論理ではなく雰囲気で黙らせようとするただの詭弁であり、自身の意見の正当性を証明できない無能の言い訳にすぎません。
最近のネット世論では、こんなことを言うと、他者を右と左の2種類でしか判断できない思考が不自由な人達から、「また、平和ボケしたサヨクが、感情論ほざいてるよ(笑)」とか言われかねないのですが、私自身は(今時の大多数の人がそうではないかと思いますが)思想的に右か左かという問題は、そんなに重要だとは思っていないというか、ノイジーな馬鹿は右だろうが左だろうがいつの時代もどんなところにもいるわけですから、多様性原理主義者を自負するものとしては、そんなノイズにとらわれて、意見の内容よりレッテルが重要であるかのような料簡の狭い思考に陥るのは避けるべきと思っています。

“平和ボケ”という言葉
安全保障に対する認識の低さや現実と乖離した理想論を揶揄して使われることの多い、この「平和ボケ」という言葉について、私は少し思うのですが、本当の「平和ボケ」とは、戦争の悲惨さを過小評価し過ぎる人達の戦争に対する危機感の低さ、当事者意識の低さにこそ、相応しい言葉なのではないでしょうか。
ヒトという生き物は、多かれ少なかれ、時間的・空間的に隔たりのある高次の問題より、低次でも直近の問題を過大評価する傾向を持っています。例えば、戦後70年経った現在の日本では、遠くて抽象的なイメージの戦争という問題より、領土・領海紛争のような身近で具体的な問題の方が重視されやすかったりしますが(外来魚問題に長く関わってきた人なら、かつて群馬の釣り具屋が言っていた「生態系より明日のメシ」という言葉を思い出すかもしれませんね)、そういった局所的な問題に対し、その解決を安易に武力に頼ろうと必要以上に危機感を煽る人達こそ、かつての戦争の悲惨さを忘れて平和ボケしているのではないかと私は思うのです。
実際、南北戦争終結以後、自国内が戦場になることが殆どなかったアメリカこそが、世界で最も好戦的な国家であるという事実は、本当の平和ボケというのが、どういうものであるかをよく表しているのではないでしょうか。

そんなこと言っても、侵略されたらどうするんだ?
そして、その好戦国家が今、世界の警察としての役割を降りたがっています。しかし、世界の警察は降りたいけれど、その権益は維持したいアメリカが、世界の警察としての負担を肩代わりさせるために同盟国である日本に求めたのが、今回の安保関連法です。
つまり、日本は今、アメリカの意向に従って自らババを引こうとしているわけですが、仮に、日本から遠く離れた土地、例えば、中東などで自衛隊がアメリカの戦争のお手伝いをしている時に、中国やロシア(能力的に日本を攻めることが出来る国といったらこのあたりでしょう)が日本に攻めて来たら、どうするのでしょうか?そうなったら、アメリカが日本を助けてくれるのでしょうか?世界の警察を降りたくて負担の肩代わりを日本に求めたのに、そこで、日本を助けるために、また、アメリカが出て行ったら、本末転倒ではないでしょうか?しかも、その戦争の相手は手強い軍事大国であると同時に、アメリカにとっては大事な商売相手でもあるわけです。いかに大統領が強権を持っていようと、あの米議会がそんなことを認めるでしょうか?やはり、自衛隊は日本に居てこその自衛隊なのではないのでしょうか?
「抑止力としての米軍は必要なんだから、アメリカには協力しておくべきだろう」という意見もわからないではないですが、もし、日本が直接、侵略を受けた場合は、集団的自衛権など関係なく応戦できますし、そもそも、そのための同盟関係であったはずです。そんな安易でファジーな理由で人殺しの共犯になりたくないと思うのは、それほど「利己的」なことなのでしょうか?
さらに言うなら、相手がISのようなテロ集団であった場合、米軍との協同は抑止力どころか、むしろ、テロの誘発要因になりかねませんし、度重なる戦争で中東でのイメージがあまりよくない米軍に協力して、現在、比較的良いとされている日本のイメージまで悪化してしまったら、中東の石油に依存している日本は、経済的にも深刻なダメージを負いかねません。
また、今の安倍政権は集団的自衛権の限定的行使を言っていますが、法的な問題が無く、能力的にもアメリカの戦争をお手伝いすることが出来るのに、アメリカに戦争協力を要請されてそれを拒否するなどということが、わざわざ、これまで堅持してきた憲法解釈を捻じ曲げてまで法案を通したこの日本に出来るのでしょうか?現実問題として、とてもそんなこと出来そうにありませんが、もしアメリカの戦争協力要請を拒否した場合、アメリカは日本に対し、どのような対応をするでしょうか?
現憲法下での集団的自衛権の違憲性については、内閣法制局前長官の山本庸幸氏でさえ認めていたことです。それをアメリカの要求に沿うように、強引に解釈を変更して今回の安保関連法案に盛り込んだわけですから、またアメリカに言われれば、また今回と同じように、拡大解釈でも強行採決でも何でもして、アメリカの意向に沿うようにするのではないでしょうか?
自衛隊の存在自体が違憲ではないのかという議論もあります。私もそう思いますが、話が拡散し過ぎるのでとりあえず今その話は脇に置いておくとして、その自衛隊を海外に派遣することさえ、もともとは、ご法度だったわけです。それがなし崩し的に、海外での活動が常態化し、そして今回の安保関連法の成立です。法律に対する賛否はともかく、ここまでの展開を見ていれば、この先、絶対にこれ以上のことはあり得ないと約束出来る能天気な人は、さすがにいないでしょう。
こういった数々の疑問を冷静に考えると、結果はどうあれ、今回の安保関連法は日本にとってはリスクばかり高くて、これといったメリットはあまり無いように思えます。
アメリカは別に正義の味方ではありません。アメリカは、あくまでアメリカのために戦争をしているのですから、如何に同盟国といえど、過度に依存するべきではありません。

要するに、

私は安保関連法に反対です。

私は市民の政治参加を支持します。

phantom3xv at 01:10|PermalinkComments(0)TrackBack(0)社会 | 論説

2014年12月25日

リア充?リア獣!

SN3L0059

年中行事の中でも、バレンタインと並び称されるリア充の祭典クリスマスですが、うちのリア獣はカラーをつけられて、やや不満げなご様子。
毛繕いのし過ぎで、せっかくのお腹や足のモフモフヘアーが抜けてしまったので、しばらくは我慢です。


phantom3xv at 22:35|PermalinkComments(0)TrackBack(0)猫通信 

2014年08月04日

釣果

50cm2014.07.20梅雨も思ったほど雨が降らないまま終わり、夏も盛りの今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私はこの1か月ほど、今さらながらIUCNより絶滅危惧種として指定されたことがニュースになった、細長いにょろにょろしたアイツを狙って、実に3度、夜の川に出撃しました。
しかし、置き竿の合間の時間つぶしに釣っていたテナガエビを除き、釣れたのは20cm強の小型のウナギが1匹で(持って帰って飼育中)、後はナマズの子どもと、ハゼと、ブルーギルばかりでした。
結局、土用の丑の日までに、絶滅危惧種の商業利用に与せず、自力でウナギを調達することにより、絶滅危惧種の無節操な消費と、無策の水産および環境行政に対するアンチテーゼとして、この問題に一石を投じようという高邁なる我が野望は、非情なる自然の前に、あえなく潰えることとなったのでした(単に、天然ウナギを食べたかっただけじゃないのかというベタなツッコミは禁止)。

しかし、当初の目論見は外れたものの、一旦、湧き上がった釣欲は抑え難く、次の休みにはウナギの敵をバスで討つべく、数年前までの楽勝ムードがウソのように、最近ではすっかり「釣れない」という評価が定着し、訪れる「バサー」もめっきり減った某ダム湖へ向かいました。
とは言っても、漁師じゃあるまいし、せっかくの休みに、何かの修行のように夜明け前から動き出すなんてことはしないのが私の流儀なので、昼前まで優雅にだらだらと過ごし、昼ご飯を食べてから、さらに少しだらだらして後、おもむろに出発しました。
そして、文句のつけようもないですが、文句を言わずにはいられない夏の日差しが降り注ぐ午後3時頃、ようやく現地に到着。
バス釣りのシチュエーションとしては、最悪から2番目ぐらいのバッドコンディション(最悪は湖面もガイドも凍る真冬の夜明け前)の中、とにかく、暑くて仕方がないので、比較的水の流れが当たる場所で、ひざまで水に浸かりつつ、回遊して来るであろう大型を狙って、かけあがりにルアーを投げると、時々、バスやギルがルアーにじゃれ付いてきます。しかし、どれも小さく、食いも浅いので、試しにあわせてみても、フッキングには至りません。
その後、しばらく周辺にルアーを投げ続けてみるものの、どうも、ここで粘っても釣れる気がしないし、時間も無いので、他のポイントを巡って感触を確かめることにしました。
で、今の時期に良さそうな場所を幾つか回ってみたのですが、釣れないまま日没が近くなったので、移動をやめて、最後に、一番自信のあるポイントで粘ることにしました。
この場所は、おかっぱりから狙える場所としては比較的深く、流れもあり、しかも湖底には障害物が複数沈んでいるという、特に今の時期なら、いかにも釣れそうな場所ですが(実際は年中釣れます)、一時期、中途半端に真似をする人が増えたので、最近は、あまり行っていなかった場所です。
その場所で、一投毎に時間をかけ、丁寧に湖底の障害物を探りながら誘いを入れていると、ラインがゆっくり引き込まれるアタリがあり、釣れたのが写真の50cmです。産卵のダメージから回復した今の時期はバスもパワフルで、なかなかいい手応えでした。
そうやって、とりあえずバスは釣れたのですが、スケールを持って来るのを忘れていたので、近くにいた人にスケールを借りて写真を撮りました(この人は、スケールを貸してくれただけでなく、撮影時にはバスの口を持っておいてくれたので、手が写真に写っています。ありがとうございました)。
最近は、バスというと餌を使った駆除釣りばかりで、このように遊びでバスを狙ったのは、今年に入ってからだと、今回で2回目だったのですが、久しぶりに楽しいバス釣りが出来ました。

【蛇足】
ちなみに、テナガエビは鋏脚を入れて測ると20cmを超える大型のオスも何匹か釣れましたが、圧倒的に卵を持ったメスが多く釣れたので、それらをリリースすると、食べるにはやや物足りない量しか残らず、とりあえず持って帰った大型のオスは、家の水槽でキープしている状態です。

phantom3xv at 02:03|PermalinkComments(2)TrackBack(0)釣行記 

2014年05月23日

守山

今年の5月は、11日の淀川の『外来魚駆除釣り大会 in 淀川2014』から始まり、25日の『第十三回琵琶湖外来魚駆除の日』まで、3週連続で駆除大会があり、18日の午前中には、守山市で行われた『もりやま・びわ湖・ブルーギル撲滅釣り大会 2014』に参加していました。
この大会は、去年まで真夏の一番暑い時期に開催していたのですが、さすがに毎年暑すぎて嫌気がさしたのか、それとも、バス・ギルの産卵期を狙ったのか。いずれにせよ、今年は初夏の気持ちのいい季節に開催となりました。しかし、いくら気持ちのいい季節とは言っても、「撲滅」ですから、穏やかではありません。駆除ごときで騒いでいる人たちは、 発狂するかも知れないですね。
というセンスの悪い冗談はさておき、大会では午前中の2時間ほどでブルーギルばかり4.3kgを釣り、その釣った量に応じて貰ったギル券5枚のうち2枚を20冂兇離▲6匹と交換してもらいました。
そして、大会後には、貰ったアユが傷まないようクーラーにコンビニで買った氷を入れておいてから、会場近くの佐川美術館に寄って帰ることにしました。
佐川美術館では、『ウルトラマン−創世記展−』をやっていたので、懐かしく思いながら鑑賞しましたが、ここで私が一番気に入ったのは、ウルトラマンの企画展示ではなく、常設されている平山郁夫の『太湖の舟』でした。ウルトラマン−創世記展−@佐川美術館
同作品は湖面と一艘の舟以外何も描かれていないシンプルな絵ですが、じっと観ていると、キャンバスの外にまで湖面が広がっているような、あるいは、実際に現地でその景色を見ているような、そんな気がしてくる絵です。
もし、佐川美術館に行って同作品を観る機会があれば、作品から少し離れて(最低でも2〜3m位)鑑賞してみて下さい。間近で観ていては感じられないリアリティと、イマジネーションを感じることが出来るでしょう。

phantom3xv at 00:44|PermalinkComments(0)TrackBack(0)外来生物問題 

2013年09月17日

秋津

台風の 過ぎ去りし空 秋津飛ぶ

「秋津飛ぶ」にするか「飛ぶ秋津」にするか、ちょっと考えたのですが、私がこの歌で伝えたかったのは、秋津のことではなく、秋津が飛んでいるその情景が表すものだったので、秋津そのものを想像してしまう「飛ぶ秋津」より、力感はありませんが、素直に情景全体を想像しやすい「秋津飛ぶ」のほうが相応しいと思い「秋津飛ぶ」にしました。

で、「秋津」って何?と思った方は、自分で調べてみることをお勧めします。
私にとって、この「秋津」という言葉は、小学生の時に図鑑に載っていたのを覚えて、その後、通っていた中学校では校歌の歌詞に出て来たこともあって、個人的には印象深い言葉なのですが、今時だと、それなりの大人でも「秋津」とは何かを知らない人もいるかもしれません。
「秋津」というのは、いわゆる古語です。
音としても意味としても、この歌はわざわざ「秋津」を使わなくても、現代語でも表現可能なのですが、私がここで「秋津」ではなく現代語を使うと、それを読む人間としては、何の引っ掛かりもなく終わってしまって、その言葉に付随する情報や情景にまで想いが至らなくなるような気がするので、この歌ではあえて古語を使っているのです。
別に意味も無く古語を使っているわけではありません。
ですから、「秋津」とは何かというのも、ここにはあえて書かないでおこうと思います。
知らない人は、自分で検索でもして調べてみて下さい。

ああ、それから。
私はどちらかと言えば、俳句より短歌のほうが好きなのですが、たまたま窓の外を見た時に見えた情景を、なんとなく気まぐれで詠んでみただけで、別に普段から歌を詠むのを趣味としているわけではありませんので、その点はご容赦願います。
まぁ、単純ではあるけれど、そんなに悪くもないのではないでしょうか。

phantom3xv at 02:34|PermalinkComments(0)TrackBack(0)雑記 

2013年04月10日

弥生

桜俗に1月は行く、2月は逃げる、3月は去ると言いますが、ついこの前開花宣言を聞いたばかりと思っていたら、いつの間にか散っていた桜を惜しむ今日この頃です。
というわけで、去年の年末からしばらく更新していなかった当ブログですが、最近の様子などを写真と併せて書いておこうと思います。続きを読む

phantom3xv at 00:00|PermalinkComments(0)TrackBack(1)報告 

2012年12月16日

近況

師走も半ば、もうすぐ年も明けてしまいます。しかし、だからと言って何もないのですが、とりあえず近況でも書いておきます。

【世話人】
地元の河川関係の団体で世話人を引き受けることになって、会員用のメーリングリストを提案したら、案の定管理人をやることに・・・・。

【一人観察会&駆除】
しばらく行くことが出来なかった地元河川に久しぶりに行ってみると、バス・ギルが大量に湧いていたので地道に駆除。
以前は外来魚など殆ど見る事の無いエリアで在来魚天国のような場所だったのですが、外来魚の増加と反比例して最近は質・量とも明らかに減少しつつあります。

【読書】9月以降、読んだ本。

十二国記 全巻
最近、新装刊も発売されたけど、何度読んでも面白い。
ただ、10年以上飛びっぱなしの李斎と泰麒をいい加減着地させてやって欲しい。

「魚つかみ」を楽しむ-魚と人の新しいかかわり方
最近、地元の河川保全団体の世話人を引き受けたこともあって、何かの参考になるかと思って読んだら、予想以上に面白かった。

マルドゥック・スクランブル(完全版)
最近では時代小説でも活躍している冲方丁の作品。

マルドゥック・ヴェロシティ
『〜スクランブル』が面白かったので、続編というか前日談となるこちらも買って続けて読んだ。
もしかしたら、こちらの方が面白いかも。

図説 金枝篇 上・下
原本は知る人ぞ知る大著、フレーザーが40年の歳月をかけて著しただけあってちょっとやそっとじゃ読みきれないし、買うにしてもかなりの度胸が必要となるので、この要約本を買って読むことにした。
日本に関する記述には、ちょっと疑問が無いわけではないが、なるほどと思うことも多く、一般教養としても一度は読んでおくべき。

こころ
文豪のイメージで言えば、多分、一番最初に出てくるであろう夏目漱石ですが、実は教科書以外で読んだのはこれが初めて。
作品世界としての必然性は理解できるけど、正直、「真面目」な人はそんなことしないだろ・・・・という気がしないでもない。

世論 上・下
そして、そうした人たちの叡知がもっとも強く張りつめるのは、にせの危機とほんものの危機とを区別しなければならないときであろう。なぜなら、踵を接するようにつぎつぎと危機が襲い、想像上の恐怖が現実の危機と混同されてパニックが広がるとき、理性が建設的に用いられる見込みはまったくなくなるし、まもなく、どんな秩序でも無秩序と呼ばれるものよりは好もしく思えてくるからである。(下巻P.278)

第一次世界大戦後の混乱期に出版された名著。実は以前にも軽く読んだことがあるのですが、もう覚えていないのであらためて読んでみました。
別に選挙を意識して読んだわけではなかったのですが、読んでみると、特に選挙前の今の時期には相応しい共感を呼ぶ言葉が随所に出て来ます。
しかし、私は本作を読んで共感を覚えると同時に、21世紀に生きる我々が本作に共感するというのは、実は不幸なことなのだと思わずにはいられませんでした。

マクベス
なぜ、ハムレットでもリア王でもオセロウでもなくマクベスなのか。それは、四大悲劇の中で一番安かったから。
安いだけあってページも少ないので一瞬で読み終わります。しかも、ストーリーは拍子抜けするほど予想通りに進んでしまうため、解説を読まないと何が面白いのかわからないかもしれませんが、解説を読めば、なるほどそういう仕掛けがあったのかと納得できます。


以上、期間の割りにそれほど読めてはいないのですが、今は小学校以来の『銀河鉄道の夜』を読んでいます。この後も、実録本『突然、僕は殺人犯にされた』YAHOO!知恵袋のベストアンサーが秀逸な『ドグラ・マグラ』など、まだ読んでいない本が積んであるので、秋は終わっても読書の楽しみは終わりません。

【映画】略すとシリアス感が無くなる例のアレ。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

毎月1日は1000円ということで、超久しぶりに映画館へ。以下、極めて個人的な感想。

・『巨神兵東京に現わる』も見れて、ちょっとお得。
・これはこれで面白いんだけど、何、このQ転回(あえて「展開」ではない)。
・シンジってホントに馬鹿なんだ。
・アスカが一番普通に見える。
・出番少ないけど眼鏡っ子が面白い。
・レイの影の薄さに磨きがかかってる。
・お前ら大人が、もっとちゃんと説明してやれよ(そうすると話が終わっちゃうんだけど)。
・その船、その衣装、いつかどこかで見たような。
・『桜流し』が良い(エンドロールが終わるまで誰も席を立たなかった)。

【パブコメ】
9月から10月にかけて、外来生物法関連のパブコメが募集されていて私も書き送ったのですが、14日にようやく結果が公表されましたので、とりあえずリンクしておきます。

「外来生物法の施行状況等を踏まえた今後講ずべき必要な措置について」(中央環境審議会意見具申)について(お知らせ)

それにしても、この「講ずべき必要な措置」って「〜べき」と「必要」で意味が被っていて、例えて言えば「危険が危ない」とか「頭痛が痛い」ぐらい変な日本語なんですけど、省内では誰も突っ込まなかったのでしょうか?

phantom3xv at 22:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0)雑記 

2012年11月25日

逆風

旧吉野川と今切川、バス釣り規制の動き 北島町議会

 県北部の旧吉野川と今切川で人気のブラックバス釣りに、逆風が吹き始めた。両河川は国内最高峰のプロ大会が毎年開かれるなど全国屈指の釣り場。周辺整備が進んだこともあり、訪れる人が年々増えている。こうした状況に水質や生態系への悪影響を懸念する声が上がり、北島町議会では条例制定による規制を模索する動きも出ている。 

 愛好者でつくる日本バスクラブ徳島支部によると、両河川では上流部の第十樋門から各河口堰(ぜき)までブラックバスが生息。体長50センチを超える大物が多く、年間を通して県内外の愛好家が釣りを楽しんでいる。国内のプロ上位60人による大会「JBトップ50プロシリーズ」が5年連続で開かれたほか、専門誌でも頻繁に取り上げられる。

 人気に拍車を掛けたのが、北島町高房の親水公園・北島水辺交流プラザが整備されたこと。2010年7月に護岸が完成してボートスロープが広がり、駐車スペースも確保されたためボートを持ち込む愛好家が急増。休日には50台以上の車が並ぶことも多い。

 ブラックバスは引きが強いことからファンが多い一方、繁殖力が強く、小魚などを食べるなど生態系や環境に悪影響を与えると指摘される。

 このため危機感を抱いたのが、旧吉野川を上水道の水源とする北島町の一部町議。生態系の保全と水質悪化防止を図る条例案を作成中で、釣り上げたブラックバスの再放流(キャッチ・アンド・リリース)禁止とボートのエンジン制限などを盛り込む考えだ。

 日本バスクラブ徳島支部は、水質悪化防止については協力する姿勢だが、再放流禁止には難色を示す。滋賀県の琵琶湖で03年度に再放流を禁止する条例が施行され、トッププロの大会が開かれなくなった経緯があり、関係者は「同様の事態になれば旧吉野川、今切川から出て行かざるを得ない」と話す。

 ただ、町議会の中でも意見が統一されているわけではない。条例が制定されるかどうかは未知数。人気のレジャースポットとしてブラックバス釣りを歓迎するか、環境保護を最優先して規制に乗り出すべきなのか。条例の是非をめぐって論争が起こりそうだ。

【写真説明】ブラックバス釣り愛好者の車が並ぶ駐車スペース。休日には50台以上になることも珍しくない=北島町の北島水辺交流プラザ

徳島新聞 2012/11/24 14:32

http://www.topics.or.jp/localNews/news/2012/11/2012_135373517066.html

事情を知らない人は急な話のように思うかもしれませんが、実は03年に琵琶湖がリリース禁止になった際にも、あまり表沙汰にはなっていませんでしたが、一部で“次は徳島”という情報がありました。
その後、外来生物法によるバスの特定指定などもあり、危機感を募らせたバスプロが中心となって、旧吉野川での清掃活動やバス釣りの経済性をアピールして地元へ働きかけ、何とかリリ禁を回避したという経緯があります。

phantom3xv at 22:03|PermalinkComments(2)TrackBack(0)バス問題 | 外来生物問題

2012年10月21日

意見

前回の記事で『特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)の施行状況の検討に関する意見の募集』について紹介しました。
私も一応意見を書いて送ったのですが、バスの特定指定の頃から十年一日の如く代わり映えのしないコメントを送りつける無能な野次馬と違って、現実に現場レベルで問題に対応していれば、考えることは色々あるわけです。
しかし、そうなると早く書かなければと思えば思うほど、書きたいことが頭の中で上手くまとまらず後回しになり、結局、ぎりぎりになって言いたいことを十分に盛り込めないまま、まとまりの無い意見を書き送ることになってしまいました。
意見誘導のようなこともしたくなかったので、ここにはヒントになる文例なども一切書きませんでしたが、とりあえず、募集期間も終わりましたので、まとまりの無い意見ではありますが、ログを残すという意味でも書き送った意見内容の全文をこちらに公開しておきます。

以下、今回のパブコメに私が送った意見内容の全文です。続きを読む

phantom3xv at 23:28|PermalinkComments(0)TrackBack(0)外来生物問題