2006年02月01日

感想など色々。

さて、ブラ汁さんに「せっかくブログ持ってるんだから、自分の分は自分で書くように」って軽くけしかけてみたら期待以上に書いてくれているので、情報交換会の内容自体のレポートはお任せして感想などを書くことにします。

今回、第一回「外来魚情報交換会」に参加してみて思ったのは、あの幟に「バス駆除」ではなく「外来魚駆除」という言葉が書かれていたように、やはり、バス問題というのは突き詰めていくと利用者側の問題であって、それ以外の人間から見れば外来種問題なのだというのを改めて感じました。
実際、発表項目ではブルーギルについての報告も多く我々「バサー」の間で聞かれるような「バスばっかり」ということはありませんし、まして「データが無い」ということでもありません。
そして、そんな駄々っ子の我儘のような屁理屈を行政が聞くとも思えません。相手にされていないということは行政側があの場で「法律的なテクニックの面でリリ禁条例の罰則化は難しい」と明言したことでわかります。これは当初からある程度わかっていたことではありますが、私もあそこで行政側がそれを言うとは思いませんでしたので、正直、驚きました。しかし、もし会場がいわゆる「擁護派」の集まりだったら同じ台詞を言っていたでしょうか。
ちなみにその後、会が終わってから聞いてみると「リリ禁が決まって反発があってから、後になって(「バサー」にとっての)リリースの意味がわかった」とも言っていました。

最後のまとめの際には、命についてどう考えるべきかと言う質問がありましたが、これについてバス釣り人である私なりの考えを書いておきたいと思います。
私は「かわいそう」という理由でのリリースには反対です。そのような理由をリリースの根拠としてしまうと、行為としては動物虐待に等しい釣りそのものを否定しなければなりません。
また、私は「かわいそう」という言葉の裏には、どこか責任放棄の逃げ口上的響きがあるように感じています。
リリースの根拠として「かわいそう」が使われる時、実は本当に「かわいそう」と思っているのは魚に対してではなく、その魚を殺す場合に釣り人自身が引き受けるべき痛みを予想して、その痛みを受けた自分に対し「かわいそう」と言っているのではないでしょうか。
ならば、やはり「かわいそう」という理由でのリリースは非常に卑怯で欺瞞に満ちた言い訳になってしまいますので、他人には外来魚による被害の上にさらにその痛みと義務でもない駆除をさせておきながら、自分は何の覚悟も無く「かわいそう」だからと言って、無条件にリリースを肯定し、あまつさえ駆除作業までを非難するのは責任放棄の上にお門違いでしょう。
結局、痛みを引き受ける覚悟の無い釣り人に「かわいそう」を理由にリリースを語って欲しくは無いのです。
そのような卑怯で欺瞞に満ちた言い訳をせずに、自分が釣りがしたいのと同じように自分がリリースしたいなら、堂々と最後まで自己責任でリリースすればよいと思うのです。

それと、刺激的過ぎるあの幟についてですが、言わせてもらえるならそれは如何かと思うのです。
何だか百姓一揆みたいで、怨念すら感じてしまいます。確かに感情的にはそういうものを持っている人も居るかもしれませんが、外来魚の駆除というのはあくまで環境保全の手段であってそれ自体を目的とすることは論理的に不可能です。それがわかっていてやっているはずの人達が「拒否はしていない」と言いながら、あのような情緒的過ぎる決意表明を掲げるのは、結局、セクトであることを是としてしまうことにならないでしょうか。
もちろん、今回の情報交換会が基本的にそういう人達の情報交換の場であることはわかります。しかし、今回、中井先生らと昼食時に話していて笑いのツボが違うという話しもありました。少しでも外来魚を減らしたいと願って行動している人達のほうがスジが通っていて、バス利用者側に歩み寄る必要が無いとしても、そのような感覚のズレは立場に関わらずその目的を達成しようとする時に必ず障害となるでしょう。
今のバス業界に代表的な、いわゆる「擁護派」の矛盾がそこにあるのです。それと同じ轍を踏もうとしているのではないでしょうか。

最後に、わざわざ言われなくても考えているかもしれませんが、今回の情報交換会の発表内容を資料やそこで行われた質疑応答なども併せて、是非Web上で見られるようにしてもらいたいと思います。
そうした情報の共有化こそ、その目的に相応しい手段だと思われます。

蛇足:「大阪のあの人」もかなりやる気でしたが、同じく目立っていたニイムラ氏は声やしゃべり方も含めプチ高田延彦といった感じで、ウワサ通りのキャラの濃さはなかなか見ごたえがありました。

phantom3xv at 06:27│Comments(18)TrackBack(0)バス問題 

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この記事へのコメント

1. Posted by ノラネコ   2006年02月03日 02:00
お疲れ様です。更新、首を長くして待っておりました(w。
ブラさんにどんなタックルを渡したのか、てんちょにどうゆう風に指導されていたのかといった交換会の後の話も聞きたいのですが、ソレはさておき…。
書きたいことはたくさんあるので、順を追って。

まず、「…リリースの意味がわかった。」という行政側の方の言葉について。
件の裁判にもそれなりに意味があったということでしょうか。罰則を設けさせないための防波堤としての役割を含めて。


2. Posted by ノラネコ   2006年02月03日 02:02
次に「かわいそう」ということについて。
どうなんでしょうね。リリースにどんな意味を持たせるかは、人それぞれでイイとも思うんですが。
地面にたたきつけたり、踏みつけたりってのは論外として、
無駄に死なせるのは可哀想って感じるのは普通のことでしょうし。何をもって「無駄」というかがまたモメそうなところですけど。
生命の問題とは言いつつ、深く考えている人は少ないでしょうね。深く考えない方がかえって良いのかもしれませんが。
(続く)
3. Posted by ノラネコ   2006年02月03日 02:18
そして、例の幟について。
ここが荒れるとマズイので、言葉を選びつつ進めますと、私が感じたのは「怨念」ではなくある種の「XX(←自主規制)」です。
駆除というのは殺生あって、仕方なくやるもののはずです
(その意味でゼブラ板のyakumogahara さんの書き込みはとてもよく理解できます。戸田氏が「怨念」に近いものを抱いているであろうことも)。
一方で「釣り」というのは「娯楽」であって、それはたとえギル釣りでも基本的には同じでしょう。

その根本的に異なる2つのものをいっしょにして、さらにそれを「一石二鳥」というか、そこに「正義」を掲げている(ノボリはその象徴?)としているところに、私なんかは強い違和感を感じてしまうのですが…。
4. Posted by ノラネコ   2006年02月03日 02:39
前の書き込み、最後のところがちょっとおかしくなりました。
「…としている…」はヘンですね。

繰り返しになりますが、戸田氏をはじめとする琵琶湖の漁師さん達や、あるいは木村、高田氏を代表とする淡水魚保護の会の人達がある種の「怨念」めいたものを抱くのもわかる気がするのです。それは琵琶湖や希少在来種を「愛する」が故のことであり、また釣り具業界やバサーの「態度」がそれに拍車をかけているという側面もあるでしょうから。

ただ、その他の人たちはどうなんでしょうね…。
(と、ここで最後に触れられている××氏のことに言及すると、また2chで悪口書かれるので(苦笑)、割愛しますけれど…。しかし、やっぱりウワサ通りの方でしたか。)
5. Posted by ノラネコ   2006年02月03日 02:52
ながくなりましたが、最後に。

自慢するつもりは毛頭ありませんが(←ならないって)、私が釣り具業界やそれに類する人たちを批判してきたのは、「擁護派」だからこそ、という想いがあります。どうにか問題を解決したいという気持ちが強いからこそ、「身内」に厳しく当たってきたつもりですし、これからもそのつもりです。

翻っていわゆる「駆除派」「規制派」の人たちはどうなんでしょうね。
たとえ考えに筋が通っており、「正義」はそちら側にあるとしても、「身内に厳しい」人はどれくらいいるのでしょうか…。
6. Posted by ブラ汁   2006年02月03日 23:50
>「身内に厳しい」人はどれくらいいるのでしょうか…。

シンポ見て思ったんですが、確かに絶対的に「正義」があるんですよ。
だから、ボランティアベースの人には突っ込みの余地が無いんです。
基本的に「被害者」としての立場に立ってるから。
唯一、突っ込むところは「釣り人の密法流が未だに続いてる結果」に固執する
態度を軟化させることと、一部で言われてる「駆除釣り後の不法投棄」を
やめさせること。

そのくらいですか・・・・

あと、あの幟は止めて、せめて「53PICKUP」くらいかわいいシンボルを
作るべき、と提言しておきました(w
7. Posted by ノラネコ   2006年02月04日 01:46
>>ブラ汁様
う〜ん、どうなんですかね。言葉遊びになるかもしれませんが、「絶対的」な正義なんでしょうか。
日本においては、やっぱり外来種<在来種でしょうし、あるいは(娯楽、あるいは産業としての)バス釣り<漁師さん達の生活、もしくは環境保護、となるわけで。
比較すれば彼らの側に正義がある(その意味で「相対的な正義」、ただその優位性は「絶対的」)という感じなのですが。

シンボルなんていらないと思うんですよ。淡々とやれば良いんです。両方とも。アレは「ゴミ拾い」や「趣味としてのギル釣り」に特別な意味を付加するための「シンボル」にしか見えんのですが…。
8. Posted by ブラ汁   2006年02月04日 02:12
ノラネコさん
>「絶対的」な正義なんでしょうか。
会場が琵琶湖だっただけに、やっぱり「正義」は存在してしまうんです。
相対的ではありません。
それが必須な場所でしたから。「外来魚駆除」

それが「正義」にならないニッチを探すしかないと思いました。
バス生かしたい人たちは。

シンボルは絶対に必要です。
「ゴツかわいい」シンボルがあると、一般人にアピールできるから。
販促というか、イメージ戦略の話です。
9. Posted by One of Bassers.   2006年02月06日 20:00
遅ればせながら、リリースについて一言。
うちのカミさんは、業界やメディアに影響されているところは全くありません。単純にバス釣りを楽しんでいるだけです、まぁ、私と一緒の時しか釣りしませんが。
で、何が言いたいかというと、私は、リリースの意味を「資源の保護」理解してましたが、かみさんは、単純に「バスが好き」な気持ちからリリースしてます。「痛かったでしょ、でも元気になってまた、私に釣られてね。」と、本気で言ってます(w
ただ、もし琵琶湖で釣りをする事がある(ないでしょうが)とすれば、カミさんは、リリースせず、三枚にオロシテ、食べちゃうと思います。新潟で釣った小鯵と同じ扱いで。で、カミさんが食べちゃえば、私も一緒に食べちゃうでしょう、多分。レジャー、つまり、楽しみ方の問題だと思うのですよ。
カミさんや子供たちと一緒にバス食べるのも、楽しければOKでしょ。所変われば何とかです。
10. Posted by 管理人   2006年02月08日 22:13
ノラネコさん
>件の裁判にもそれなりに意味があったということでしょうか。罰則を設けさせないための防波堤としての役割を含めて。
これは逆ではないでしょうか、あの裁判が果たした役割はまず何より我々バス釣り人にそれが適法であることを知らしめ、リリ禁に法的根拠を与えたことです。
行政側としては裁判をしなくても、その結果がわかっていたから最初から罰則をつけなかったのだと思います。
つまり、防波堤でもなんでもなく、わかっていなかったのはバス釣り人だけです。

>リリースにどんな意味を持たせるか
これはOne of Bassers.さんからもコメントをもらっていますので、記事の中でもう少し書いてみます。
(つづく)
11. Posted by 管理人   2006年02月08日 22:14
(つづき)
>「XX(←自主規制)」
「宗教(←規制解除)」
その程度では荒れません(w
お子様は削除するだけです。

>私なんかは強い違和感を感じてしまう
「身内に厳しい」にも関係してきますけど、ノラネコさんだけでもないみたいですよ。今のところ現状維持のようですが…。
でもね、本気の人達からすればこちらのことなんか無関心でも問題無いのですよ。「身内に厳しい」も何も比較すべき対象が存在しないのです。それが現状。

レスもお待たせしました。
首は大丈夫でしょうか(w
12. Posted by 管理人   2006年02月08日 22:35
ブラ汁さん
>絶対的に「正義」があるんですよ。
場所が琵琶湖だということを考えればそう言えるかもしれませんが、倫理的に言えば無限の自由が存在しないのと同じく絶対の「正義」は存在しません。
この問題を論じる時は、ただ、どちらに普遍性があるかということについてのみ問題にしなければなりません。
現在は表面的な問題に囚われて、双方とも自らの存在意義を問うことを疎かにしているのではないでしょうか。

ノラネコさん(追加)
私もあの幟を見て中井センセに「念仏みたい」って言いました。
13. Posted by 管理人   2006年02月08日 22:43
One of Bassers.さん
>リリースについて一言。
もちろん、たまの楽しみの釣りでの何気ないリリースなんかをアレコレ言うつもりはありません。ただ、何らかの主張をもってされるリリースについての話です。
また記事のほうで、もう少し考察してみますのでそちらでレスとします。
14. Posted by ノラネコ   2006年02月08日 23:41
残念、ハズレです(苦笑)。
「XX」は「宗教」ではなく「○気(←なおも自主規制)」です。
何かに取り憑かれているという点ではとても近いし、カルトという
言葉を使うとほぼ同義になりますが。
生き物を殺し続けることをその活動主体とする宗教ってのは、流石に…。

順番前後しますが、「裁判の意味」「防波堤」って言うのは、ちょっと
違う意味です。あくまでアノ裁判が行政側にどう影響を与えたか、の話
です。安易に考えていたと思うんですよ。で、そのままの安易な考え方
だったら、さらに効果を上げるべく、罰則も検討範囲になっていた、と。

まさか裁判まで起こされるとは思ってもみなかっただろうし、(良くも
悪くも)バサーの真剣な想いの一端を知ることになった、と。
15. Posted by 管理人   2006年02月08日 23:59
ハズレでしたか(w
まぁ、いいです。でも、わかっている人はわかっていますから、あまり、気負いすぎない方がいいですよ。

>罰則も検討範囲になっていた
行政を舐めていませんか。
実際に裁判を起こすかどうかは別としても、条例を作る際にどの程度なら適法範囲かぐらいはちゃんと検討しますよ。そこで罰則が検討範囲になっていなかったと思いますか。
確かに安易に考えていた行政に「想い」は伝わったかもしれませんが、行政からしてみればそれも想定の範囲内ですよ。
16. Posted by ノラネコ   2006年02月09日 02:06
>行政を舐めていませんか。
まさか(W。
今は閉鎖された「GET THE MAGIC」というサイトで、オフレコの話として行政側のホンネってのが載っていたことを思い出します。いわく、この罰則なしの条例は言わば「試金石」である、と。バサーの側が「試されることになる」のだ、と。

念頭にあるのは制定時のことではなく、むしろ今回を含めた「今後」のことです。「罰則を!」という声は高まることはあっても静まることはないでしょうし(この声を高めることこそが行政の狙いなのであって、罰則付ける気なんてサラサラ無いのかもしれませんが、だとするとバスギル減らすための条例じゃネエのかよ、って話になってくる…)。
(続く)
17. Posted by ノラネコ   2006年02月09日 02:18
私はアノ裁判に反対しました。
いろんなことを自分なりに考慮した結果、マイナス面の方がずっとずっと大きい、そう判断したからです。

ただね、私だって擁護派の端くれですよ。
アノ裁判にだって、プラスの面が少しぐらいはあったんじゃないか、そう信じたいだけの話です。ハイ。

今日久しぶりにトリビア見てたら、清水さんが出てましてね。
なんでブックオフの宣伝に?というのが、ちょうど02年頃仕事の減ってしまった彼にブックオフの常務である実姉が助け船を出したから、ってことだったんですね。

なんだかなぁ、と。
18. Posted by 管理人   2006年02月10日 22:51
>そう信じたい
まぁ、そうでしょうね。気持はわかりますよ。
バス擁護論なんて、そう信じたい人しか信じていませんから…と言うと冷血ですかね(w

>トリビア見てたら、清水さんが出てましてね。
私もそれ見ましたよ。
あの暗い背景がまた哀れで、なんとも…。

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