ヒドロクロロチアジドはダイクロトライド錠として発売されているが、武田薬品工業のエカード配合錠LD/エカード配合錠HD、ノバルティスファーマ株式会社のコディオ配合錠MD/コディオ配合錠EX、萬有製薬株式会社のプレミネント、日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社のミコンビ配合錠AP/ミコンビ配合錠BPに配合されているチアジド系の利尿薬である。
チアジド系利尿薬はNa(ナトリウム)排泄作用が強い特徴がある。しかし、用量依存的にカリウムが低下し、糖代謝も悪化することが知られている。
ヒドロクロロチアジドの作用機序
〈ヒドロクロロチアジドの降圧機序〉
(投与初期)循環血液量と細胞外液量の減少による二次的な心拍出量の低下に伴って血圧が下降
(長期投与)細胞外液量の減少と心拍出量低下によって自己調節機構が働くため、心拍出量は正常に戻り末梢血管抵抗は減少する⇒血圧が下降
〈ヒドロクロロチアジドの利尿機序〉
①
遠位尿細管でのNa+, Cl- の再吸収を抑制
↓
腎からのNa+, Cl- 及び水の排泄を増加
②
K+, Mg2+ ,HCO3-の腎からの排泄を増加させる(HCO3-の排泄増加は炭酸脱水酵素阻害作用による。)長期投与時においてはCa2+ の排泄が減少。
↓
腎からのNa+, Cl- 及び水の排泄を増加
②
K+, Mg2+ ,HCO3-の腎からの排泄を増加させる(HCO3-の排泄増加は炭酸脱水酵素阻害作用による。)長期投与時においてはCa2+ の排泄が減少。
ヒドロクロロチアジドの用法・用量
ダイクロトライド錠(ヒドロクロロチアジド)の通常用量は、「ヒドロクロロチアジドとして1回25~100mgを1日1~2回経口投与する。 」となっているが、合剤ではヒドロクロロチアジドの用量を1/2量、1/4量に減らすことで、代謝系への影響を最小限に抑えながら強力な降圧作用を得ている。
ヒドロクロロチアジドの作用時間
作用発現時間 投与後2時間以内
作用持続時間 6~12時間
各種合剤のヒドロクロロチアジドの用量
ヒドロクロロチアジドが6.25mg
エカード配合錠LD
カンデサルタンシレキセチル4mg+ヒドロクロロチアジド6.25mg
エカード配合錠HD
カンデサルタンシレキセチル8mg+ヒドロクロロチアジド6.25mg
コディオ配合錠MD
バルサルタン80mg+ヒドロクロロチアジド6.25mg
ヒドロクロロチアジドが12.5mg
コディオ配合錠EX
バルサルタン80mg+ヒドロクロロチアジド12.5mg
ミコンビ配合錠AP
テルミサルタン40mg+ヒドロクロロチアジド12.5mg
ミコンビ配合錠BP
テルミサルタン80mg+ヒドロクロロチアジド12.5mg
プレミネント配合錠
ロサルタンカリウム50mg+ヒドロクロロチアジド12.5mg
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