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【追悼】生頼範義画集『緑色の宇宙』

先日他界された世界的イラストレーター生頼範義さん。
この画集は昨年発売され、大ダコ映画『テンタクルズ』や
『幻魔大戦』をこよなく愛する秋葉鮫隊長などは発売日に
購入、「内容が濃くて低価格、貴様も買え」と激賞の名著。

わしはなんとなく買いそびれていたのですが、逝去の報を
聞くと同時に、追悼の意を込めてポチりました。
『緑色の宇宙』(玄光社)。
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1970-80年代をピークに、商業イラストレーションの巨人
として長く君臨。その創作意欲は近年まで衰えを知らず、
半世紀にわたりおびただしい作品を量産しました。

特に、やはり70年代に黄金期を迎えていた日本SF界とは
濃密な関係があり、巨匠小松左京作品のカバーイラストや、
徳間書店「SFアドベンチャー」誌の表紙などはいかにも
時代を感じさせます。

SFのみならず、ハードボイルド小説の表紙やアクション
映画のポスター、戦記イラストなど幅広いジャンルで活躍。
描かれる人物は男女いずれも骨太で毛が濃そうで見るからに
肉食系。色使いも筆致も男性的で濃厚で実に70年代的です。
それでいて21世紀に描かれた後期の作品もまったく古さを
感じさせない。このあたりは本当に時代を越えた天才的
感性の持ち主であったと再認識させられます。

現代日本にはこうした「濃い」画風の作家がほとんどいない
ことを鑑みるに、あらため巨星喪失の大きさを思い知らされます。



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