2019年01月25日

PWG 1/18 試合結果

PWG1/18大会の結果。


1/18 「Hand of Doom」


ブロディ・キング VS ジャングル・ボーイ
WINNER:ブロディ・キング


プーマ・キング VS DJZ
WINNER:プーマ・キング


LAX(サンタナ & オーティズ) VS ラレド・キッド & レイ・ホラス
WINNER:LAX


ジョナサン・グレシャム VS ロビー・イーグルス
イーグルスが脚への450°スプラッシュから四の字固めをキメて勝利。
WINNER:ロビー・イーグルス


PWG世界タッグ王座戦
(C)The Rascalz(デズモンド・イクセイヴィアー & ザッカリー・ウェンツ) VS Best Friends(チャック・テイラー & トレント)
The Rascalzがホット・フャイヤー・フレイムを決めて勝利。
WINNER:The Rascalz


バンディード VS ACH
バンディードがレボルベルフライを決めて勝利。
WINNER:バンディード


PWG世界王座戦
(C)ジェフ・コブ VS トレヴァー・リー
コブがツアー・オブ・ジ・アイランドを決めて勝利。
WINNER:ジェフ・コブ


試合後、これが最後のPWG参戦となるトレヴァー・リーがマイク。
2004年にデビューした時はPWGでメインを張れるなんて思っていなかった。当時は自分にとってPWGは、ずっとこのリングに上がりたいと目標にしていた団体だった。
自分がデビューした後、多くのファンがツイッターなどで「トレヴァー・リーをPWGに出して欲しい」といったメッセージをPWGに送ってくれていた。そのお陰で自分はPWGに上がることができ、くだらない副業を辞めて、プロレスだけで生活ができるようになった。自分をサポートしてくれた多くのファンに感謝したい。
自分は一度もPWG世界王者になることも、「BOLA」で優勝することはできなかったが、こうしてWWEと契約することができた。
もしもWWEを解雇された時は、ここに戻ってきてPWG世界王者になる、と言う。



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2019年01月19日

ROH Results 1/12、1/13 試合結果

ROH2019年開幕戦。1/12、1/13大会の結果。


1/12 ジョージア州アトランタ「Saturday Night at Center Stage」


ROH世界タッグ王座戦
(C)ジェイ & マーク・ブリスコ VS コルト・カバナ & チャック・テイラー
ジェイがチャッキーにジェイ・ドリラーを決めて勝利。
WINNER:ジェイ & マーク・ブリスコ


トレイシー・ウィリアムス defeated デヴィッド・フィンレー


バンディード defeated マーク・ハスキンス


サイラス・ヤング VS イーライ・アイソム
サイラスがミザリーを決めて勝利。
WINNER:サイラス・ヤング


Villian Enterprises(マーティ・スカール、ブロディ・キング & PCO) VS コーリー・ホリス、ジョン・スカイラー & ?
スカールがクロスフェイス・チキンウイングをキメて勝利。
WINNER:Villian Enterprises


ケリー・クレイン defeated ロッケル・ヴォーン


ニック・オルディス defeated PJブラック


ジュース・ロビンソンが登場。マーク・ハスキンス、バンディード、デヴィッド・フィンレー、トレイシー・ウィリアムス、テニル・ダッシュウッドと共に、新ユニットLifebloodの結成を宣言する。


Six Man Mayhem
シェイン・テイラー VS レット・タイタス VS クリス・セイビン VS ケニー・キング VS フリップ・ゴードン VS ルチャサウルス
テイラーがタイタスにツームストン・パイルドライバーを決めて勝利。
WINNER:シェイン・テイラー


ビア・シティ・ブルーザー & ブライアン・ミロナス defeated マーカス・クロス & グリフ・ギャリソン


チーズバーガー、イーライ・アイソム & ライアン・ノヴァ defeated マーカス・クロス & グリフ・ギャリソン & スリムJ


坂井澄江 VS ジェニー・ローズ VS マディソン・レイン
WINNER:マディソン・レイン


ジェイ・リーサル、ジェフ・コブ、ダルトン・キャッスル、ジョナサン・グレシャム & フリップ・ゴードン VS Lifeblood(ジュース・ロビンソン、マーク・ハスキンス、バンディード、トレイシー・ウィリアムス & デヴィッド・フィンレー)
ハスキンスがキャッスルをタップさせる。
WINNER:Lifeblood




1/13 ノースカロライナ州コンコード「Honor Reigns Supreme」

Shinobi Shadow Squad(チーズバーガー、イーライ・アイソム & ライアン・ノヴァ) VS コーリー・ホリス、ジョシー・クイン & ジョン・スカイラー
WINNER:Shinobi Shadow Squad


ビア・シティ・ブルーザー VS マーク・ハスキンス
ハスキンスがコーナーからのダブル・フットストンプをキメて勝利。
WINNER:マーク・ハスキンス


Best Friends(チャック・テイラー & バレッタ) VS ジュース・ロビンソン & デヴィッド・フィンレー
フィンレーがチャッキーにエア・レイド・クラッシュ式のネックブリーカーを決めて勝利。
WINNER:ジュース・ロビンソン & デヴィッド・フィンレー


トレイシー・ウィリアムス VS フリップ・ゴードン
WINNER:トレイシー・ウィリアムス


Proving Ground Match (ROH世界6人タッグ王座)
The Kingdom(マット・テイヴェン、ヴィニー・マルセリア & TKオライアン) VS ルチャサウルス、デリリアス & ハリケーン・ヘルムス
マルセリアとオライアンがHouse of A Thousand Horsesを決めて勝利。
WINNER:The Kingdom


バンディード VS PJブラック
バンディードがレボルベルフライを決めて勝利。
WINNER:バンディード


ROH世界TV王座 Proving Ground Match
ジェフ・コブ VS ジョナサン・グレシャム VS シェイン・テイラー VS レット・タイタス
コブがタイタスにツアー・オブ・ジ・アイランドを決めて勝利。
WINNER:ジェフ・コブ


WOH王座戦 Street Fight
(C)ケリー・クレイン VS ジェニー・ローズ
WINNER:ケリー・クレイン


Villian Enterprises(マーティ・スカール、ブロディ・キング & PCO) VS サイラス・ヤング、ジェイ & マーク・ブリスコ
ブロディのゴンゾボムからPCOのムーンサルトでVillian Enterprisesの勝利。
WINNER:Villian Enterprises


ROH世界王座戦
(C)ジェイ・リーサル VS ダルトン・キャッスル
WINNER:ジェイ・リーサル



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2019年01月08日

Fight Club Pro 日本公演 1/7「Project Tokyo」観戦レポート

1月7日。英国人気団体Fight Club Proの初の日本公演。後楽園ホール大会に行ってきました。

海外インディー団体の単独の日本公演というのは本当に久しぶりで、日本では正直それほど知名度があるとは言えないFCP。さらに、当初参戦が発表されていたブリティッシュ・ストロング・スタイル(ピート・ダン、タイラー・ベイト、トレント・セブン)を始めとしたNXT UKのメンバーが来日できなくなり、果たしてどうなることかと不安な面もあったのですが


大成功


でしたね。


そんなわけで、観戦レポートを。

まずは17:00からMeet & Greetが行われ、FCPの選手として来日したCCK(クリス・ブルックス、キッド・ライコス)、オージー・オープン(カイル・フレッチャー、マーク・デイビス)、ジミー・ハヴォック、リッキー・シェイン・ペイジ、ドリュー・パーカー、ミリー・マッケンジー、ハンター・ブラザーズとのサイン & 撮影会といった形。
WWEから今回の大会の為に来日した戸澤陽も途中まで参加してくれていました。

かなりの盛況具合でしたが何とか全選手と撮影、軽く会話をすることができました。

その後、客席へ。客入りがどうなるか、ちょっと心配だったのですが、開演当初は空席が目立つかなという印象でしたが、最終的には満員といっていい程の埋まり具合。これは快挙ですね。
戸澤陽を始め、大日本、センダイガールズ、DDT、OWEからストロングハーツと、日本人選手が多く参戦しており、その選手目当てという方も多かったと思いますが、それにしてもこれだけの人が見にきてくれているというのは素晴らしいなと。
10年前のROH日本公演のディファ有明のガラガラの客席を見ているだけに、これは本当に嬉しかった。

リングアナウンスは全日本のリングアナの方で、英語を使ったアナウンスでオープニングを盛り上げていただきました。
FCPオーナーのザキ氏、里村明衣子選手の挨拶、シャーデンフロイデの乱入から里村への攻撃、そこへ戸澤、関本、岡林が救出に駆けつけるといった一幕。FCPを知らない層にもシャーデンフロイデのメンバーがヒールであり、里村と敵対関係にあるといった構図を解りやすく説明すると共に、第3試合、セミファイナルの煽りを行う良いセグメントだった。

オープニングは
ハンター・ブラザーズ VS マイク・ベイリー & MAO

現在FCPタッグ王者のハンター兄弟とKO-D並びにSTRONGEST-Kタッグ2冠王者のムーンライト・エキスプレスの王者対決。
DDTではできない「Speedball」チャントができたのは嬉しい。
ランカシャースタイルのハンター兄弟にシンクロするベイリーと、あくまで自由なMAO。小気味好い展開から場外ダイブや連係技を多用した後半はなかなかの攻防。
MLXの2人同時のコーナーから場外へのムーンサルト。ベイリーのアルテマウエポンといった大技も飛び出し、最後はみちのくトルネードドライバーでMLXが勝利。


第2試合
ミリー・マッケンジー & DASHチサコ VS 橋本千紘 & 岩田美香

「OH〜ミリー・マッケンジー」の合唱できた!
橋本選手と岩田選手は初見だったのですが、橋本選手のパワフルな動きと岩田選手とチサコ選手のスピードや当たりの強さは目をみはるものがありました。ミリーもその中でしっかり存在感を出していたなと。
最後は橋本選手の物凄いジャーマンでミリーからピンフォール勝ち。


第3試合
オージー・オープン(カイル・フレッチャー & マーク・デイビス) VS 関本大介 & 岡林裕二

オージー・オープンはシャーデンフロイデのメンバーとして来ている為、コスチュームは黒バージョン。本当は普段のグリーンのコスチュームのAOを期待して、紙テープもグリーンをメインに用意してたけど、FCPということで仕方ないか。
あと「オジー、オジー、オジー(オイ、オイ、オイ!)」のチャントもやりたかったけど、ヒールとしてブーイングを受けているところだとやりづらく断念。今回の唯一の心残りかな。

試合は強力タッグの関本、岡林に対しヘタレヒールを演じるAOという序盤。岡林のチョップはやはり凄い。AOのリアクションもよく、観客も「Wooo」のレスポンス。本当に大会全体を通して客席の雰囲気が凄く良かったのが印象的。
中盤はAOが巧みなヒールタッグワークで試合を支配。関本へのホットタッグからは大日本組の逆襲。AOも合体技や個々に真っ向から相対していく様を見せ、期待していた攻防も見られる。
最後は大日本組が2人同時のトーチャーラックでギブアップを奪い勝利。
個人的には一番期待していたカードで、もう少し時間をかけて、もっと真っ向からぶつかる試合で見たかったという気持ちもあるが、ヘビー級による迫力ある戦いで盛り上げてくれた。


一旦休憩を挟み
第4試合
CIMA & 吉岡世紀 VS T-Hawk & エル・リンダマン

当初参戦が予定されていたOWEの中国人選手が来日できず、日本人選手同士のタッグマッチに。これはこれでなかなか見れないであろう対決なので嬉しいところ。

吉岡世紀は、W-1を見る機会がなく、DDTに参戦したことで最近知ったのですがスピードとキレのあるいい選手ですね。CIMAが気に入るのもわかる。
T-Hawkのチョップで吉岡が胸から流血。先日のDDTの大会でもT-Hawkは竹下幸之介の胸をズタズタにしていましたが、ナイフエッジ・チョップとはまさにこのことかと言わんばかりの切れ味。その前の岡林の重たいチョップとはまた違った強烈なチョップ。

試合内容はもう安心して見ていられるというか、鉄板のクオリティ。唯一FCPの選手が出ていない提供試合だけどいい試合でした。
最後はT-HawkがナイトライドでCIMAから勝利。


セミファイナル
クリス・ブルックス & キッド・ライコス VS 里村明衣子 & 戸澤陽

スペシャルタッグマッチと銘打たれた一戦。CCKは当然シャーデンフロイデ、ヒールとして登場し、オージー・オープンも帯同。オープニング前の煽りもあり、しっかりとヒールとしてブーイングを集める。
本来であれば大CCKチャントで迎えたいところでしたが、場内の雰囲気が彼らをしっかりとヒールと認識して、ベビー vs ヒールの空気感を出していたので。まぁ、それでもやりましたが、CCKチャント。
対するは、まず現FCP王者里村明衣子が登場、誇らしげにFCP王座を掲げる姿に大歓声。
正直この日本公演が実現したのは彼女が海を渡り、英国でベルトを獲り、ここまで交流を続けてきてくれたからで、今回の大会の立役者であることは間違いない。
そして、今大会の目玉の一人であるWWEの戸澤陽が登場。WWEの入場曲ではなく、ドラゴンゲート時代最後に所属していたユニットであるモンスター・エキスプレスのテーマ曲で登場。これにはドラゴンゲート時代を知る大勢の観客から驚きと喜びの大歓声。コーナーへ駆け上がり、鉄柱とターンバックルでバランスを取るポーズ(一度失敗したけど)も当時のもの。一気に場内が「おかえり」という空気になり、完全なるベビーフェイスとヒールの構図を決定づけました。

試合はCCKがヒールタッグワークで里村を孤立させる展開。セコンドのオージー・オープンも度々介入しては戸澤をコーナーから遠ざけるなど良い仕事ぶり。リングの2人だけでなくシャーデンフロイデ全体で観客のヒートを煽り、来るべき爆発の瞬間へじわじわと熱量を溜め込んでいく。
そして戸澤へのホットタッグ。ここからは圧巻。ここまで溜め込まれた場内の鬱憤を晴らすような戸澤の躍動感。ドラゴンゲート時代の同僚である土井成樹のDOI555からバカタレスライディングキック、鷹木信吾のコーナーでのアピールといった動きも見せると、コーナーでのマシンガンチョップや「ブレーンバスター!」絶叫からのスーパー・プレックスといった、現在WWEでは使っていない自身のドラゴンゲート時代のムーブも披露し大いに盛り上げました。やはり彼特有の陽のオーラというか、観る者を惹きつける輝きは今も健在だと思わされます。
一方のCCKもここからは得意の連係技やライコスの身軽さやクリスの長身を生かした見栄えある動きで対抗し、目まぐるしい攻防で場内のボルテージも上がる。最後は復活した里村が、介入してきた巨漢のマーク・デイビスにデスバレー、クリスへのスコーピオライジングでフィニッシュ。最高の盛り上がりとなりました。

海外プロレスファンで来日メンバーの雄姿を見に来た者にとっては、言い方はあれですが結構ベタベタな勧善懲悪の展開で悪役となり、ベビーフェイスの日本人チームにここまで完璧にやられる姿(ここまでの試合全てでFCPの選手は全敗)には複雑な気持ちもありますが、それでも納得せざるを得ないと思わせる程の大きな盛り上がりと良い試合でした。


そしてメイン戦の前に準備の為の休憩。
デスマッチということで蛍光灯が取り出され、ロープに取り付けられていく。
今回は西側の最前列だったのですが、目の前に蛍光灯がズラリと並べられた姿はどこか現実離れしたような光景で、生でデスマッチを見ることのない、最前列でのデスマッチは初めてという自分にとっては恐怖心を掻き立てられました。

そして、いよいよメイン
DEATH HOUSE 3
ジミー・ハヴォック VS リッキー・シェイン・ペイジ VS ドリュー・パーカー VS 竹田誠志

当初参戦予定だった葛西純の欠場により代役となったのは竹田誠志。葛西選手とジミーの絡みなど楽しみだったので残念だったのですが、竹田選手が入ったことにより、まさに日米英のデスマッチの現在と未来が詰まった素晴らしい顔合わせ。
ジミー・ハヴォックの入場の姿がまた秀逸で、「ジミー“Fxxkin”ハヴォック」チャントで試合前から異様な盛り上がり。

試合開始早々に蛍光灯に突っ込むかと思わせて止まったり、という姿で緊張感を醸し出す。これ、自分が最前列なんかにいるとその緊張感が半端ないですね。その後も目の前で蛍光灯が割れて破片が飛んできたり、レフェリーに蹴り出された蛍光灯の残骸が足元に飛んできたりと一人でビビりまくっておりました。
いつも大日本やフリーダムスでリングサイドでデスマッチを見てる人ってスゲェなぁと。
そしてそれ以上に目の前で蛍光灯や有刺鉄線を直接身体に受け、血まみれになっていく選手たちの痛みが直に伝わり、改めてデスマッチファイターの壮絶さを感じさせられました。

その後も様々な見所を重ね、最後は何本もの蛍光灯を組み合わせたオブジェに、ジミーがリッキーを雪崩式のカナディアン・デストロイヤーで沈めて勝利。
特大のフィニッシュムーブに場内は大歓声で、最高に盛り上がったメインイベント。


そして全試合終了のアナウンスの後に場内からは「Fight Club Pro」チャント、そしてバルコニーで観戦していたオーナーのザキ氏へ向かって特大の「Please Come Back」チャントが送られました。
これには正直感動したというか、本当に泣きそうになりましたね。

WWEのようなメジャー団体は別として、海外インディー団体の日本公演というのは本当に難しい。これまでも2007年、2008年のROHの日本公演をはじめ、そういった公演が行われてきましたが、正直ここまで満足感のある興行には出会えなかったというのが個人的な感想です。(あくまで自分が見た大会への個人的な意見なので、それぞれの大会を楽しまれた方の気持ちを否定するつもりはございません)
海外の選手だけでは日本では集客が難しい、日本の団体と協力して日本人選手が多数出場する大会になる。そうすると「現地のものをそのまま見たい」という海外プロレスファン、普段見ている日本の団体が関わっているからと見に来たけど、なんだか知らない選手が多くて、という日本のプロレスファン、どちらにとっても中途半端な大会になってしまう。
仕方のないことかもしれませんがこれまでの「日本公演」というと、そういった印象を持たざるを得なかった。

今回もFCPの選手として来日したのは10名と少なく、全試合が日本人選手との絡みという決して海外で行われている大会をそのまま持ってきたという形ではありません。しかし今大会は本当にトータルパッケージングというか、大会全体を通しての構成が素晴らしかった。
一団体だけでなく、今回は複数の団体の日本人選手、それも各団体の主力と言える選手が参戦し、試合内容もバラエティに富んでいる。FCPの選手もそれぞれに個々のポテンシャルを発揮し、本来主役となる筈のシャーデンフロイデのメンバーが地元と変わらぬヒールに徹し、オープニングの煽りからセミファイナルの勧善懲悪のストーリーを成立させる。しかし、それでは海外ファンの納得がいかないとばかりに、本来メインと目されていた里村戸澤 vs CCKをセミにし、メインではデスマッチメンバーが大暴れ、ジミー・ハヴォックが大熱狂の中で大会を締めくくる。
海外プロレス好きの日本人ファン、大勢駆け付けた海外からのお客さん、戸澤をはじめとする日本人選手の活躍を観にきた日本のプロレスファン。その全てをしっかりと満足させる素晴らしい構成、素晴らしい大会だったと思います。
だからこそ最後にあの「Fight Club Pro」チャント、「Please Come Back」チャントが起こったと言える。

この大会にどれくらいの取材のカメラや記者の方がいらして、どれくらい報じられるかは分かりません。ニュースになるとしても、おそらく日本人選手の活躍がメインで伝えられることと思いますが、この大会を盛り上げる為プロフェッショナルに徹した来日メンバーの雄姿もしっかりと伝えて欲しいと思います。
そして願わくば最後に起こったあのチャント、そしてその時の会場の幸せに満ち溢れたあの光景を伝えてくれたらと願わずにはいられません。


あの瞬間は私が、そしておそらく多くの海外インディープロレスファンが願い続けた、夢に見た光景でした。


日本で海外団体の公演が観たい。そして現地と変わらぬ盛り上がりを体験したい。海外インディープロレスファンなら誰もが思うであろうそんな願い。
ただ現実は難しく、日本公演の実現自体が大変な上、実現できたとしても「現地と同じ盛り上がりを」というのはやはり無理な部分が多い。
これはどうしようもないことですが、海外の会場の盛り上がり方はその土地ごとの文化と言えるもので、日本人の観客で、海外の会場のノリを再現するのは限界があると思います。
だからこそ、やはり本場の雰囲気を味わいたいのであれば、現地に行くしかないということで、WWEのWMをはじめ、毎年多くの方が海外観戦を行っているのでしょうし、私自身もそれで何度か海外へと観戦へ行きました。

やはり海外団体の日本公演で現地のような盛り上がりを生むことは不可能なのか?
その問いに答えをくれたのが今大会だと思っています。

今回のFight Club Pro日本公演は、「海外団体の日本公演」における一つの理想的な形を示してくれた大会だと思います。
一つの団体の通常興行とは趣の異なるシチュエーションの中、集まったそれぞれに目当ての違う観客をまとめて満足させてくれた奇跡のような時間。

ドームやスタジアムのような大会場で何万人が見届けた訳でもなく、全世界にライブ配信された訳でもなく、豪勢な演出があった訳でもなく、メジャー団体で活躍するスター選手が大量に出場した訳でもない。
それでもこの日、この会場にいられて良かったと心から思える、幸福感に満ち溢れた素晴らしい大会。そして同じ場所に居合わせた海外インディーファンの方と、この先何年後でも「あの時、最高だったよね」と語り合える、またあの時のように集まれたらいいね、と言えるそんな大会でした。

最後のチャントの瞬間は、自分にとっての源流である、十年以上も前に初めて海外インディー団体のDVDを見た時の気持ちを思い出させてくれるものでした。狭い体育館で多いとは言えない観客たちが、目の前で起こった凄い攻防に総立ちで大歓声を送っている光景。その魅力に惹きこまれ、海外インディーにどっぷりとのめり込んでいったあの時の感じ。

ずっと、こんな光景が見たいと思っていた。ずっと前に諦めてしまっていた願い。それが目の前に現実として広がっている。
こみ上げてくる思いを堪えながら大声で叫び続けた、この時の気持ちを一生忘れずにいたいと思います。


バルコニーで「Please Come Back」チャントに対し最後にサムズアップをしてくれたオーナーのザキ氏は、どんな思いでこの歓声を聞かれていたのでしょうか。
当初目玉であったNXT UKメンバーが出場不可となり、日本公演をちゃんと実現できるのか、大変な心労をされたと思います。それでもこんな素晴らしい大会を開催していただいたことには心から感謝しています。
終演後大盛況のロビー売店で、拙い英語ながらお話させていただき、感謝の気持ちを伝えることができました。

また里村選手をはじめセンダイガールズプロレスリング、参加された日本の各団体、何より来日してくれた外国人選手、全てに心から感謝します。

そして客席にいた全ての皆さんにも感謝を。あの場にいた全員が作り上げた素晴らしい空間だったと思っています。


これだけのものを見せられると、否が応でも次回を期待してしまいますが、FCPは所属選手はおらず、今回来日したメンバーもFCP所属という訳でもないですし、日本ではまだそれ程知名度はないかもしれませんが、世界のどこのリングでも引っ張りだこになる選手たちばかりで、そうそうこのような機会はないかもしれません。
それでもこれだけの熱とあの歓声が届いたのであれば、いつかまたこんな大会を見れることがあるかもしれない。

大会後、SNSで次々と流れてきた観戦した方の本当に楽しかったという思いの詰まった感想や、選手たちの充実感に溢れたコメントを見ていると、そう願わずにはいられません。

長くなりましたが、本当に心から
This is Fxxkin awesome show!
と叫びたくなる素晴らしい大会でした。

この大会に関わった全ての方へ感謝を込めて。




  
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