2008年11月29日
ROH 「AGE OF INSANITY」DVDレビュー
ROH「AGE OF INSANITY」’08.8.15
エル・ジェネリコがROH世界王座に初挑戦。パートナーであるケビン・スティーンの仇を討ち、ROHで初めてのタイトルを手にすることができるのか。またThe Age Of The Fallには新メンバーが加入、ROHを混沌に陥れる革命集団が新たな”狂気”を解き放つ。
ケビン・スティーン VS ジグソー
スティーンはジグソーをコーナーに追い込み顔を軽く叩いて挑発、ロープに走りショルダー・タックルを連発する。ジグソーは様々な体勢からアームドラッグを連発するとジャンピング・ヒールキックを決めてカバーするがカウント2、ロープに走って飛びかかるがスティーンが受け止めパワーボムで叩き付ける。スティーンが一方的にジグソーを攻め込みローリング・レッグドロップを決めカバーするがカウント2。打撃の打ち合いからジグソーがクローズラインを連発するがスティーンは倒れず平手打ち、ジグソーはエンズイギリを打ち込むと旋回式のDDTを決めカバーするがスティーンが2で返す。
コーナーに上ったジグソーをスティーンが捕えスーパープレックスにいこうとするがジグソーが背後に着地、スティーンをトーチャーラックで抱えると変形のパワーボムを決めるがカウント2。スティーンはパンプハンドル・ネックブリーカーを決めカバーするがカウント2、パッケージ・パイルドライバーを狙うがジグソーがかわしてスーパーキック。ジギントニックを狙うがスティーンがこらえゴーリー・スペシャルの体勢になるとそのまま振り回してバックブリーカー、コーナートップからのスワントーン・ボムで四つん這いのジグソーを押し潰しカバーすると3カウント。
WINNER:ケビン・スティーン (7:37) 評価:2・5
駐車場でエリック・スティーブンスがFIP世界ヘビー級王座のベルトを見つめている。「俺とロドリック・ストロングはこのベルトを懸けて何ヶ月もの間激しく潰し合った。そして俺はドッグカラー・マッチでロドリックを破り遂にこのベルトを取り返した。ROHにはROH世界王座とNWA世界ヘビー級王座が存在するが俺にとって一番大切なのはこのベルトだ。フロリダ生まれの自分にとってこれより重要なものなどない。俺は戦う王者としてこのベルトの価値を証明する。そして全ての人にこのベルトがどれだけ重要なものであるか見せつけてやる」
デリリアス VS レット・タイタス
タイタスはリングサイドを歩きながら女性客の手にキスしたりハグしながらリングイン。対するデリリアスはいつものような激しいパフォーマンスはなし、怒りを内に秘めた鋭い目つきでゆっくりとリングサイドを歩く。デリリアスがリングに入ると同時にタイタスが襲いかかり試合開始。
タイタスはデリリアスにドロップキックを決めタイツを脱ぐと、下には尻にデイジー・ヘイズの似顔絵が描かれたタイツを履いている。タイタスはデリリアスの顔の前で尻を振って挑発すると無抵抗のデリリアスを一方的に攻撃。するとThe Age Of The Fallのジミー・ジェイコブスとアリソン・ワンダーランドが現れる。ジェイコブスがリングサイドからデリリアスに「お前はあの女にいいように使われただけだ。俺とお前は同じ痛みを持っている。今こそお前の復讐の時だ!」と呼びかけるとデリリアスは突然凶暴化しタイタスに襲いかかる。
デリリアスはマウント・ポジションでパンチを連発すると踞るタイタスの顔を下から蹴り上げる。身体を掻きむしり場外に投げ捨てるとジェイコブスがタイタスを指差し「お前の為に、そして俺の為に復讐を果たせ」とデリリアスに命令。デリリアスは起き上がったタイタスの背中にドロップキックを打ち込み、タイタスは頭からフェンスに突っ込む。ジェイコブスがさらにデリリアスをけしかけるとデリリアスは流血したタイタスの額にヘッドバットを連発、傷口にツメを突き立てると指に付いた血を眺めてから口に含む。
ジェイコブスがタイタスをリングに戻すとコーナー前に座り込んだタイタスにデリリアスがパニック・アタックを5連発、これ以上は危険と判断したレフェリーが試合を止めゴングを要請。
WINNER:デリリアス (5:11) 評価:2
ジェイコブスとアリソンがリングに上がるとデリリアスはタイタスにもう一度パニック・アタック。ジェイコブスはマイクを取ると「愛は何ひとつ救うことなど出来ない。お前を救うことが出来るのは俺たちAOTFだけだ。俺たちは互いに求め合った。俺たちはいつでもお前の側にいる」と言い、アリソンはデリリアスを胸に抱き寄せ赤子を抱くように抱きしめる。
するとデイジー・ヘイズが現れ「デリリアス、そんな奴らの言う事を聞いちゃダメよ。私が悪かったわ、アナタのことが好きよ」と言いリングに上がる。ジェイコブスはデイジーは嘘つきだと言うとデリリアスに決断の時だと言いアリソンと共にリングを降りる。ジェイコブスとアリソンは花道でデリリアスを誘う仕草、デイジーが必死にデリリアスに呼びかけるがデリリアスはリングを降りて2人の手を取る。3人は手を繋いだままバックステージへ、デイジーは失意の表情を浮かべその場を去る。レフェリーとスタッフが血まみれのタイタスを抱えバックステージへ連れて行く。
ブライアン・ダニエルソン VS ケニー・キング
ダニエルソンはタンクトップを着て入場、上を脱ぐと日焼けした肌にタンクトップの痕がくっきりと残っておりキングは爆笑。ダニエルソンが腕を取るとキングはロープブレイク、ダニエルソンを突き飛ばしてポーズを作り観客はブーイング。再びダニエルソンが左腕を取るとグラウンドで捻り上げる。ハンマーロックをキメるがキングが抜け出すとジャパニーズ・アームドラッグ、ヘッドスプリングで跳び起きてからアピール。ダニエルソンはドロップ・トーホールドからボー・アンド・アロー、体勢を戻し背中にヒザを押し当ててのチンロック。ロープに振られたダニエルソンがショルダー・タックルでキングを倒すと再びロープに走るが、キングがジャパニーズ・アームドラッグで投げ飛ばし再びヘッドスプリングで跳び起きる。ナックルロックからキングがグラウンドに押し込むとダニエルソンはブリッジでこらえる。互いに反動をつけて体勢を入れ替えるとダニエルソンがキングを捕えトライアングル・チョーク、キングがロープに逃れるとロープにしがみついているキングの背中にダニエルソンがサッカーボール・キック。
ダニエルソンはヨーロピアン・アッパーでキングを倒すとロメロ・スペシャルの体勢へ、持ち上げると見せかけて上からヒザを踏みつける。コーナーに突っ込んできたキングをダニエルソンがブートで迎撃、素早くコーナーに上るがキングがドロップキックを決めダニエルソンは場外に転落。キングはリングサイドでダニエルソンに打撃を連発、エプロンに向かって振られるとジャンプしてエプロンに飛び乗り、サマーソルト・セントーンでダニエルソンを撃沈。リングに戻しスパイン・バスターを決めカバーするがカウント2、サーフボードの切り返し合いからバックドロップを決めるがダニエルソンが2で返す。キングはスナップ・スープレックスから回転してマウント・ポジションになりパンチを連発、ダニエルソンがヨーロピアン・アッパーで反撃するとロープに走りサンセット・フリップで丸め込むがカウント2、キングがロープに走るがダニエルソンがドロップキックを決める。
ダニエルソンはエルボーを連発するとロープに振ってニーリフト、背中に強烈なサッカーボール・キックを打ち込むとコーナーへのランニング・エルボー、バタフライ・スープレックスを決めるがカウント2。バックドロップにいくがキングが背後に着地、スピンキックと飛び上がってのエンズイギリを打ち込みカバーするがカウント2。コーナーに振られたダニエルソンはロープを駆け上がってのムーンサルト、ロープに走るとジャンピング・エルボーでキングを倒す。ダニエルソンはミドルキックを連発すると座り込んだキングの胸板にサッカーボール・キック、キャトルミューティレーションをキメるがキングが何とかロープに逃れる。
ダニエルソンはキングの胸板にキックを連発、さらにコーナーに追い込みキックの乱れ打ち。対角線に振って突っ込むがキングがダニエルソンを飛び越えると背中へのダブルニー・アタック、ブルーサンダー・ボムを決めるがカウント2。キングはダニエルソンに平手打ちをして挑発、キックを連発しカバーするがダニエルソンが返し、リングアナが「残り1分」のアナウンス。キングはエルボーを連発するとダニエルソンをコーナーに振り突っ込むがダニエルソンがブートで迎撃、ミドルキックで倒すと抱え込んでエルボー連打、さらにアームバーをキメるとレフェリーが試合をストップしダニエルソンの勝利。
WINNER:ブライアン・ダニエルソン (14:45) 評価:3・5
Sweet & Sour Inc.のラリー・スウィニー、アダム・ピアース、サラ・デル・レイ、シェイン・ハーガドン、ボビー・デンプシーが登場。スウィニーはボビーがサングラスをかけていることに気付き「何だそれは?」と問い詰める。ボビーが「スウィニーとお揃いだ」という仕草をすると「ふざけるな!」と平手打ち。スウィニーはサラの事を最強の女子アスリートと紹介、対戦相手に優秀な女子レスラーを連れてきたと言いサラと試合をさせる。
サラ・デル・レイ(w/ Sweet & Sour Inc.) VS サッシー・ステッフィー
サラがかかと落としで秒殺、試合というよりはデモンストレーション。
WINNER:サラ・デル・レイ (0:30)
S & Sがリングに上がりスウィニーがマイクを取るとサラを称賛。そしてピアースのことをベルトは失ったが史上最高のNWA世界ヘビー級王者だと紹介。バックステージにいるラッカスに「ガッツがあるなら今すぐ出て来い」と呼びかける。
アダム・ピアース(w/ Sweet & Sour Inc.) VS ラッカス(w/ ジグソー)
ラッカスがハンドスプリング・スピンキックでピアースを場外に落とすとダイブを狙いロープに走るが、スウィニーがリングサイドからラッカスの脚を取って妨害。ピアースがリングに戻り突っ込むがラッカスがトップロープを下げピアースは場外に転落、ラッカスがロープに走るとトップロープ越えのダイブ攻撃を決める。リングサイドに倒れているピアースに対しラッカスはエプロンからのシューティングスター・プレスにいくがピアースがヒザで迎撃。
ピアースはラッカスをリングに戻し殴りかかるがラッカスがかわしてバックスライド、ピアースが2で返すと起き上がってクローズラインでラッカスを倒す。ピアースが一方的に攻め込むがラッカスはクローズラインをかわすとセカンドロープに飛び乗ってからスピンキック、変形ネックブリーカー・ドロップを決めカバーするがカウント2。さらにコーナートップからムーンサルト・レッグドロップを決めカバーするがカウント2でピアースが返す。
スウィニーがエプロンに上がりレフェリーを引きつけている中ラッカスがハンドスプリングの技を狙うがハーガドンがロープ際でラッカスをキャッチ、逆さ吊りになったラッカスにサラがリングサイドからキックを打ち込む。ピアースがハーフネルソン・スープレックスを決めると「オルブライト!」と叫びながらカバー、3カウント入りピアースの勝利。
WINNER:アダム・ピアース (6:24) 評価:2
ナイジェル・マッギネスのプロモ。ケビン・スティーンを地元のカナダで倒し、自分は今もROH世界王者であり同時に世界最高のレスラーである。今夜はスティーンのパートナーであるエル・ジェネリコが相手だが、いくら頑張っても自分には敵わないと言う。
The Age Of The Fall Rules Match
タイラー・ブラック VS オースチン・エリーズ
エリーズがリングに駆け込んでくるとタイラーは慌ててリングを降りる。花道の方へ逃げマイクを取ると「まぁ落ち着けよ」とエリーズをなだめる。タイラーは今夜は史上初となるThe Age Of The Fallルールでの試合となり、AOTFルールとは顔面パンチやチョーク攻撃などの反則行為の一切無いレスリング勝負のことだと言う。タイラーはエリーズに対し暴力的な衝動を押さえられるのか?と挑発、エリーズがマイクを取るとレスリング勝負で受けて立つと答える。
2人は宣言通りチェーンレスリングを展開し互角の攻防。エリーズがアームドラッグの連発からヘッドロックでテイクダウン、タイラーがヘッドシザースで切り返すと倒立しようとするエリーズの背中を突いて阻止、エリーズは反転して抜け出すとフロント・ネックロックからタイラーの頭部にヒザを連発、ラスト・チャンスリーにいこうとするがタイラーがロープに逃れリングサイドに降りる。リングに戻りナックルロックからタイラーがエリーズを押し込むがエリーズがブリッジ、起き上がってタイラーをロープに押し込むとクリーンブレイク。ロープワークからエリーズがヘッドロックでのテイクダウン、タイラーがヘッドシザースで切り返すと倒立したエリーズにその場でのパイルドライバー、カバーするがエリーズが返し場外へ逃れる。
リングに戻ると再びチェーンレスリングの攻防、互いの動きの先を読んだ動きから丸め込みの応酬となり観客は2人に拍手を送る。タイラーがエリーズをロープに振ってドロップキックを狙うとエリーズがロープに捕まりストップ、タイラーがそのままバック宙で着地しアピールするとエリーズがクローズラインで倒しマウント・ポジションからタイラーを殴りつける。観客はブーイング、レフェリーに注意されたエリーズは「拳ではなく前腕だ」とアピール。エリーズはタイラーをコーナーに追い込みショルダー・ブロック、セカンドロープに上って腕パンチを連発するとタイラーがエリーズを抱えパワーボムの体勢、そのまま投げ捨てようとするがエリーズがタイラーの頭を掴みフェイス・バスターで切り返す。すぐにフロント・ネックロックで捕えると頭部にヒザを打ち込んでからラスト・チャンスリー、体勢を戻しブレーンバスターにいこうとするがタイラーが抵抗、エリーズはコーナーに振って串刺しドロップキックを狙うがタイラーがビッグブートで迎撃。タイラーは逆にコーナーへのランニング・エルボーを決めるとネックブリーカーを決めカバーするがカウント2。バックの取り合いからエリーズがロープ際で倒れ込みタイラーを場外に落とすと、ロープに走りヒート・シーキング・ミサイルを決め観客は大歓声。
エリーズはタイラーをリングに戻すとエプロンに上がるがタイラーが下からエンズイギリ、ファイヤーマンズ・キャリーからバーディクトを決めるとスーパーキックを打ち込みカバーするがカウント2。コーナートップからフェニックス・スプラッシュにいくがかわされて着地、コーナーに寄りかかったタイラーにエリーズが串刺しドロップキック。垂直落下式ブレーンバスターにいくがタイラーがヒザを頭部に打ち込み回避、ゴッズ・ラスト・ギフトを狙うがエリーズがこらえる。タイラーはペレキックを狙うがかわされてマットに墜落、エリーズがタイラーの顔を蹴り上げると垂直落下式ブレーンバスター、ラスト・チャンスリーをキメるとタイラーがタップしエリーズの勝利。
WINNER:オースチン・エリーズ (11:27) 評価:4
エリーズが倒れているタイラーに覆いかぶさりパンチを連発するとジミー・ジェイコブスが駆け込んできてエリーズに殴りかかる。エリーズが応戦しジェイコブスをコーナーに追い込むとデリリアスがリングに上がり背後からエリーズを攻撃。するとブリスコ兄弟が駆け込みデリリアスとジェイコブスに襲いかかりレフェリーがゴングを要請。
ジェイ & マーク・ブリスコ VS ジミー・ジェイコブス & デリリアス
マークがジェイコブスを場外に出すと抱え上げて客席のイスの群れに投げ入れる。ジェイとデリリアスも客席に雪崩れ込み4人での場外乱闘。イスを使っての激しい攻防になるとデリリアスが立てたイスの上にジェイをフィッシャーマン・バスター、マークはジェイコブスをリングサイドに戻すとフェンスの上からイスを持って飛びかかりジェイコブスの頭に叩き付ける。
リングに戻りマークはジェイコブスをコーナーに追い込み打撃を連発、ベリー・トゥ・ベリーで投げると戻ってきたデリリアスに変形のスープレックス。ジェイコブスを攻め込むがデリリアスがマークを押さえるとジェイコブスがコーナーからダブル・アックスハンドル、そのまま2人がかりでマークに攻撃を加える。
マークはコーナーに突っ込んできたデリリアスをバックエルボーで迎撃、向かってきたジェイコブスを捕えTボーン・スープレックスを決める。マークとデリリアスがエルボーの打ち合い、マークがバック・ボディ・ドロップで投げ捨てるとようやく戻ってきたジェイがヤクザキック。ジェイはデリリアスにドロップキック、デスバレー・ドライバーを決めカバーするがカウント2。ジェイ・ドリラーにいこうとするが戻ってきたジェイコブスがカット、ロープに走り突っ込むがジェイが抱え上げスパイン・バスター。
ジェイはエプロンでジェイコブスを抱え上げるとリングサイドのテーブルへのデスバレー・ドライバーにいこうとするがデリリアスがイスで背中を殴りカット。マークがエプロンに出たデリリアスにエンズイギリを打ち込むとデリリアスはテーブルの上に倒れる。マークがトップロープ越しにデリリアスにダブル・フットストンプを決めるがテーブルは壊れず。マークはデリリアスを再びテーブルに寝かせるとコーナートップからダイビング・ボディプレス、テーブルを貫通し観客は大歓声。デイジー・ヘイズが現れるとデリリアスに駆け寄り心配するがアリソン・ワンダーランドが駆け込んできてデイジーに攻撃。
ジェイとジェイコブスがリングで殴り合い。ジェイが優勢になりジェイ・ドリラーを狙うがアリソンがリングに上がりジェイにローブロー、ジェイコブスがコントラコードを決めカバーするがジェイが2で返す。デイジーがリングに上がるとアリソンはバックステージへ逃亡、デイジーが後を追いかける。ジェイコブスはコーナートップからダイビング・セントーンにいくがジェイがヒザで迎撃、肩車するとエプロンからマークがトップロープに飛び乗りスプリングボード・ドゥームスデイ・デバイス、3カウント入りブリスコ兄弟の勝利。2人は試合後もジェイコブスを攻撃するがデリリアスがリングから引きずり出し退散。
WINNER:ジェイ & マーク・ブリスコ (11:42) 評価:3・5
会場のどこか薄暗い場所にエル・ジェネリコが思い詰めた表情で座っている。ケビン・スティーンがやってきてジェネリコに「今夜はお前にとって人生最大の大勝負だ。またとないチャンスだぞ」とゲキを飛ばす。スティーンは無反応のジェネリコの顔を何度も叩いて「俺を見ろ!やれんのか!?」と怒鳴るとジェネリコが大声を上げて立ち上りイスを地面に叩き付ける。その場を去ったジェネリコを見ながらスティーンは「ナイジェルよ、幸運を祈るぜ」と言う。
FIP世界ヘビー級王座戦
(C)エリック・スティーブンス VS クラウディオ・キャスタノーリ
後から入場したスティーブンスがリングサイドを歩いているとクラウディオが背後から襲いかかる。フェンスに叩き付けてリングに戻すと試合開始。ヨーロピアン・アッパーとチョップの打ち合いになるとクラウディオがスティーブンスの顔を引っ掻いてからヘッドロック、ロープワークからスティーブンスがパワースラムを決める。スティーブンスが打撃中心の攻めでペースを握るがクラウディオが抱え上げトップロープへのホットショット、スティーブンスの脚を取りジャイアント・スイングにいくかと思わせるが脚を放しエルボードロップを連発。場外に放り出しフェンスに叩き付けると衝撃でフェンスが外れる。クラウディオがリングに戻り場外カウントが進む中スティーブンスは19でリングに戻る。
その後もクラウディオが攻め込むがコーナーに突っ込んだところをスティーブンスがバックエルボーで迎撃、コーナーに座ったスティーブンスにクラウディオがロープを駆け上がってのエンズイギリを狙うがスティーブンスがブロック、セカンドロープからダイビング・ショルダー・タックルを決めて両者ダウン。
打撃の打ち合いからスティーブンスがフラップジャック、ベリー・トゥ・ベリーで投げ捨てるとコーナーへのChoo Choo、サモアン・ドロップを決めカバーするがカウント2。コーナーに振られたクラウディオはセカンドロープに飛び乗ってから飛びかかるがスティーブンスがクローズラインで撃ち落とす。ドクター・ボムを狙うがクラウディオがこらえるとロープに押し込み、引き離そうとするレフェリーの死角を突いて顔面パンチ。背中に抱えるとマッチ・キラーではなくスティーブンスを後頭部からマットに叩き付ける新技を決めるがカウント2。リコラ・ボムにいこうとするがスティーブンスが脚を取って倒すとクラウディオのお株を奪うジャイアント・スイング、ラリアットを狙うがクラウディオがかわすとロープに走りバイシクル・キック、リコラ・ボムを決めるがロープに近すぎスティーブンスがロープブレイク。
クラウディオは「3つ入っただろ!?」とレフェリーに詰め寄り、レフェリーは必死に「ロープを掴んだ」とアピール。クラウディオはスティーブンスをコーナーに押し込むとヒザ蹴りを連発、制止しようとするレフェリーを突き飛ばしさらに攻撃を続けるとレフェリーが反則を取りゴングを要請。クラウディオの反則負け。
WINNER:エリック・スティーブンス (11:04) 評価:2・5
クラウディオはレフェリーを殴り倒すとイスを持ってリングに上がり倒れているレフェリーの頭の上にセット。するとブライアン・ダニエルソンが駆け込んできてクラウディオに殴りかかる。2人はリングサイドで乱闘を繰り広げるとそのままバックステージへ消えて行く。
Sweet & Sour Inc.(クリス・ヒーロー & 潮崎豪 w/ ラリー・スウィニー) VS ロドリック・ストロング & ブレント・オルブライト
オルブライトと潮崎でスタートしチェーンレスリングの攻防、ロープワークからオルブライトがベリー・トゥ・ベリーで放り投げるとロドリックにタッチ。ロドリックはチョップを打ち込むとコーナーのヒーローに攻撃を仕掛けようとするが、逆に潮崎に隙を突かれビッグブートを喰らってしまう。代わったヒーローがロドリックに打撃を連発、ロドリックがチョップで反撃するとヒーローは場外に逃げる。ロドリックがリングサイドでヒーローにチョップを打ち込むがリングに戻ったヒーローが後から入ってきたロドリックに攻撃、代わった潮崎がチョップを連発するがロドリックも反撃しオルブライトに交代。
オルブライトとロドリックは連係を見せるとタッチワークを駆使して潮崎を攻撃。しかし潮崎がオルブライトをコーナーに押し込むとヒーローにタッチ。ヒーローと潮崎がオルブライトを攻め込むがオルブライトはラリアットで潮崎をなぎ倒しロドリックに交代、ロドリックはコーナーのヒーローに攻撃を仕掛けるが振り返ったところに潮崎がトラースキックを決める。ここからS & Sは交代を繰り返しながらロドリックを交代、場外で痛めつけるとダブル攻撃を多用し試合の主導権を握る。ローンバトルを強いられたロドリックはコーナーに突っ込んできたヒーローにエンズイギリ、コーナーからのミサイル・ドロップキックを決めてようやくオルブライトにタッチ。
オルブライトは代わった潮崎にクローズラインを連発するとロープに振ってバックエルボー、突っ込んできたヒーローをかわすとジャーマン・スープレックスを決める。潮崎をエクスプロイダーで投げ捨てコーナーに突っ込むが潮崎がブートで迎撃、向かってきた潮崎にパワースラムを決めるがカウント2。潮崎はジャーマン・スープレックス・ホールドを決めるがオルブライトが2で返す。オルブライトは突っ込んできたヒーローをかわし潮崎と衝突させると、ヒーローをバックドロップの体勢に抱えロドリックがヒーローの首に飛びつき合体攻撃。コーナーの潮崎豪にスピアーとラウンドハウス・キックを同時に打ち込むとオルブライトがカバーするがカウント2。
代わったロドリックが潮崎を抱え上げようとするが潮崎が抵抗、逆にロドリックを捕えインプラントDDTを決めカバーするがカウント2。タッチを受けたヒーローがロドリックにローリング・エルボー、セカンドロープから飛びついてブロックバスターを決めカバーするがロドリックが2で返す。チョップの打ち合いからロープに走ったロドリックにヒーローがローリング・エルボーを狙うがロドリックがかわしてドロップ・トーホールド、セカンドロープに倒れかかったヒーローにオルブライトが61ニー、ロドリックがガットバスターを決めるとオルブライトがエア・レイド・クラッシュ、ロドリックがカバーするが潮崎が戻ってきてカット。
オルブライトと潮崎が打撃の応酬、オルブライトが抱え込んで顔面へヒザを連発するが潮崎が強引に持ち上げてフィッシャーマン・バスターを決めて全員ダウン。ロドリックが起き上がるとヒーローにランニング・ビッグブートを狙うがヒーローが回避、逆にジャンピング・ヒールキックを決めるとコーナーへのジャンピング・エルボー。パワーボムで叩き付けると潮崎がコーナートップからムーンサルト、ヒーローがカバーするがオルブライトがカット。ヒーローはロドリックにエルボーを連発するとビッグブートにいくがロドリックがかわしてスクールボーイ、そのままヒーローを抱えるとギブソン・ドライバーの体勢からマットに落とし、両脚を掴んでボストン・クラブをキメる。潮崎がトラースキックでカットしようとするがロドリックがかわしチョップの打ち合い、スウィニーは倒れているヒーローにブレスナックルを投げて渡し、ヒーローがエルボーパッドの中に仕込む。ロドリックが潮崎をランニング・ビッグブートで倒すがヒーローがロドリックにローリング・エルボー、エルボーパッドを場外に投げ捨てるとカバーして3カウント。
WINNER:Sweet & Sour Inc. (19:37) 評価:4
クラウディオ・キャスタノーリとブライアン・ダニエルソンが取っ組み合いながら会場から出てきて駐車場で殴り合い。何かの祭りの日なのか遠くで花火が上がり続けていて、2人は花火を背景に殴り合いを続けるというシュールな光景。
ROH世界王座戦
(C)ナイジェル・マッギネス VS エル・ジェネリコ
マッギネスがジェネリコを挑発すると顔をくっ付けての睨み合い。ロックアップからマッギネスがコーナーに押し込むとクリーンブレイクして余裕のアピール、ジェネリコの脚を取って倒すと足首をキメる。ジェネリコが身体を反転させて逃れるとマッギネスが側転して着地、「Best wrestler in the world!」と客席に向かいアピールする。マッギネスはヘッドロックをキメるとクラバットへ移行、左腕をハンマーロックで捕えグラウンドに押さえつけると、右腕を掴んで両肩をマットに付けるがジェネリコが返す。マッギネスはジェネリコの前に立ちはだかると顔を押しのけ挑発。
腕の取り合いからジェネリコがハンマーロックをキメるがマッギネスがバックエルボー、さらにジェネリコを殴りつけると「お前がチャンピオンになれるとでも思ってるのか?」と罵倒してから平手打ち。ジェネリコはエルボーを連発、コーナーに追い込むとレフェリーがジェネリコを制止。突っ込んできたマッギネスにジェネリコがアームドラッグ、バックを取ってロープに押し込みジャパニーズ・レッグロール・クラッチにいこうとするがマッギネスがロープを掴んでこらえジェネリコを弾き飛ばす。しかしすぐに起き上がったジェネリコはロープ際でのクローズラインでマッギネスを場外へ落とすと、トップロープ越しに捻りを加えたプランチャを決める。
ジェネリコはリングサイドで打撃を連発、マッギネスをリングに投げ入れようとするとマッギネスはロープの反動を使ってラリアットを狙うがジェネリコがかわす。ジェネリコはエプロンに上がるとマッギネスへサマーソルト・セントーン、そのまま客席に突っ込んだジェネリコはイスの上に立ってアピールし場内を盛り上げる。
リングに戻りジェネリコが攻勢に出るがマッギネスがジェネリコの左腕を捕えハンマーロックDDT。腕攻めを見せるとコブラ・クラッチからのショートレンジ・ラリアットにいくがジェネリコがかわしてエルボーを連発、マッギネスがサンセット・フリップにいくがジェネリコが起き上がるとマッギネスを飛び越えてから後頭部に低空ドロップキックを決める。場外に逃げたマッギネスはイスを持ってジェネリコを威嚇、ジェネリコもリングを降りてイスを掴むとマッギネスはイスを捨てて逃亡。リングサイドでの追いかけっこになるとマッギネスは本部席のテーブルを動かし、突っ込んできたジェネリコがテーブルに激突。マッギネスはジェネリコを左腕から鉄柱にぶつけると、さらに左腕をテーブルに叩き付ける。
リングに戻るとマッギネスの一方的な展開に、腕攻めを中心にジェネリコを攻め込み試合の主導権を握る。防戦一方だったジェネリコはコーナーに突っ込んできたマッギネスをエルボーで迎撃、コーナートップに飛び乗ってからダイビング・ハリケーンラナ、場外に出たマッギネスに対しトップロープに飛び乗ってからのアサイ・ムーンサルトを決め観客は大歓声。
リングに戻ったマッギネスに対しジェネリコはコーナートップからダイビング・クロスボディを決めるがカウント2、ブルーサンダー・ボムを決めるがマッギネスが2で返す。コーナーへのヤクザキックを狙うがマッギネスがかわすと背中にキックからのラリアット、コーナーでの倒立からミュールキックを決める。コーナーに乗せタワー・オブ・ロンドンにいこうとするがジェネリコがこらえる。マッギネスはエプロンに出てジェネリコを捕えるとエプロンへの断崖式タワー・オブ・ロンドン、エプロンに叩き付けられたジェネリコは場外に転落しマッギネスはリングサイドを歩きながらアピール、ジェネリコをリングに戻しカバーするがカウント2。
マッギネスはジェネリコをトップロープにセットするとコーナーから飛びついてのラリアットにいくがジェネリコがブートで迎撃。コーナーに振られたマッギネスが倒立するがジェネリコが突っ込み顔面へのヤクザキック、そのまま丸め込むがカウント2。ジェネリコはブレーンバスターにいこうとするがマッギネスが回避、ラリアットにいくがジェネリコがかわしてエルボー。弾き飛ばされたマッギネスはロープをくぐりジョーブリーカー・ラリアットを狙うがジェネリコがヤクザキック、スクールボーイで丸め込むがマッギネスが2で返す。ジェネリコはマッギネスを起こしロープに走るが、マッギネスが後ろを追いかけ振り返ったところにラリアット、カバーするがカウント2。マッギネスはジェネリコをコーナーに乗せタワー・オブ・ロンドンを決めるとコーナーへ突っ込みランニング・ヨーロピアン・アッパー、ラリアットでなぎ倒しカバーするがジェネリコが2で返す。
マッギネスがロンドン・ダンジョンをキメるとケビン・スティーンが入ってきてリングサイドからジェネリコにゲキを飛ばす。エプロンを叩いて鼓舞するとジェネリコが何とかロープに逃れ観客は大歓声。マッギネスはスティーンを牽制してからコーナーに上るが起き上がったジェネリコが突っ込みヤクザキック、コーナーからぶら下がったマッギネスにジェネリコがコースト・トゥ・コーストの前転ドロップキックを決めカバーするがカウント2、垂直落下式ブレーンバスターを決めるがマッギネスがロープに足をかけ場内は騒然。
ジェネリコはマッギネスをコーナーに乗せターンバックル・ブレーンバスターにいこうとするがマッギネスが抵抗、ジェネリコを股間からトップロープに落とすとコーナーから飛びついてのラリアット、カバーするがジェネリコが2で返し総立ちの観客は大歓声で「オレ〜」の大合唱。マッギネスはコブラ・クラッチからのショートレンジ・ラリアットを決めカバーするがカウント2、観客は「ROH」チャント。ジェネリコはフラフラになりながらも立ち上がるとマッギネスに平手打ち、マッギネスはロープを往復してからラリアットでなぎ倒しカバーするがジェネリコが2で返す。マッギネスがロンドン・ダンジョンにいくがジェネリコが足を掴んでからの丸め込み、カウント2でマッギネスが返す。マッギネスがロープに走るとジェネリコがヤクザキック、マッギネスはロープをくぐるとジョーブリーカー・ラリアット、ロンドン・ダンジョンをキメるとジェネリコが遂にタップしマッギネスの勝利。
WINNER:ナイジェル・マッギネス (25:44) 評価:4・5
マッギネスはレフェリーにベルトを前後反対に巻かせる。マッギネスが退場すると観客はジェネリコに盛大な拍手、スティーンがジェネリコを支えながらバックステージへ向かうと入場ゲートの前にジェネリコの右腕を上げる。
総評
エル・ジェネリコがROH世界王座に初挑戦。PWGでは世界王座を獲ったこともあるジェネリコだが、ROHではケビン・スティーンとのタッグがほとんどでシングルでの実績はそれ程無い。
試合は序盤からマッギネスがジェネリコを見下すような態度を取り、格の違いを見せつけるかのように試合の主導権を握る。これによりROHにおける2人のポジションというものを明確にした。
じっくり攻めるマッギネスに対しジェネリコが瞬発力を活かした攻撃で反撃すると終盤は素晴しい攻防へ。タイラー・ブラックとの試合で見せたような、ジェネリコがカウント2で返し続け粘りを見せるという展開。場内の盛り上がりも素晴しくフィニッシュへ向けてどんどんボルテージが上がっていく。最後はここのところ腕攻めを封印していた感のあったマッギネスが、中盤からの腕攻めを活かしてロンドン・ダンジョンでタップを奪う。
敗れはしたものの観客はジェネリコに敬意を表し盛大な拍手を送る。ジェネリコにとってシングルでも戦えるということを示した重要な一戦であったことは間違いない。
クリス・ヒーロー & 潮崎豪 vs ロドリック・ストロング & ブレント・オルブライトもなかなかいい試合。序盤こそやや低調だったが終盤にかけての激しい打ち合いは見応えのあるものに。互いにタッグを組んだ経験が少ない同士ながら意欲的に連係もこなし、タッグ戦として一定のクオリティを保っていた。
ヒールを勉強中の潮崎はいくつかそれらしい動きを見せる場面もあったが、まだスムーズではない感じ。隣にその道のスペシャリストがいるだけに見劣りしてしまうのは仕方ないが。
デリリアスがThe Age Of The Fallに加入。2006年後半をピークにどんどんポジションを下げ、アカデミーの教官という立場もあってか、いつのまにか若手選手とのアンダーカード要員になっていたデリリアスが久々にポジションを与えられた形。ROHで本格的なヒールは初めてなので頑張って欲しいところ。
全体的にカードが弱く、試合数は多いもののあっさりした試合が続く。ただメインは素晴しい試合で場内を大いに盛り上げてくれた。
総合評価:3・5

