2008年05月31日

ROH 「FINAL BATTLE 2003」DVDレビュー

FINAL BATTLE 2003
ROH「FINAL BATTLE 2003」’03.12.27

ROHと全日本がアメリカの地で遭遇、全4試合の対抗戦で雌雄を決する。ジャパニーズ・レジェンド、グレート・ムタがROHマットでどんな戦いを見せるのか。







バックステージのマイケル・カッペラのところへカーニッジ・クルーが怒鳴り込んでくる。ロックとディビートはスペシャルKを探していてカッペラに奴らを探せと詰め寄る。

サモア・ジョーが無人のリング上、カメラに向かいプロモを始めようとするとアウトキャスト・キラーズのオーマン・タトゥーガが横から割り込んでくる。タトゥーガはコルト・カバナをマネて自分のトークショー.コーナーを始めると言いジョーを最初のゲストだと言う。ジョーはタトゥーガにこれを見ている人間にレスリングのデモンストレーションを見せてやろうと言うとタトゥーガを放り投げマットに倒すとリア・ネイキッド・チョーク、技の説明をしながらタトゥーガを締め上げる。ジョーはタトゥーガを話すと今夜タイトルマッチで戦うマーク・ブリスコに戦線布告、タトゥーガはリングから転げ出ると一目散に走って逃げる。

ブライアン・ダニエルソン VS ジェイ・ブリスコ

チェーンレスリングの攻防となりダニエルソンがやや優勢。ジェイがヘッドロックで捕えるがダニエルソンがかわしてボストン・クラブ、ジェイがロープに逃れる。ナックルロックからジェイが押し込むがダニエルソンが後転して切り返すとジェイをロープに振ってドロップキック。ジェイがヘッドロックをキメるとダニエルソンがバックドロップ、それでも放さないジェイの左腕を取ってマットに叩き付ける。左腕に関節技をキメると抵抗するジェイを立たせてヨーロピアン・アッパー、しかしジェイがスナップ・スープレックスでダニエルソンを投げ飛ばすとクローズラインで一回転させる。ジェイがチョップを打ち込むとダニエルソンはジェイを睨みつけてからチョップのお返し、さらにジェイが打ち返すとダニエルソンがヨーロピアン・アッパー。ジェイをロープに振るがジェイがダニエルソンを捕えハングマン・ネックブリーカーを決める。
ダニエルソンはコーナーに突っ込んできたジェイをかわしてステップ・アップ・エンズイギリ、ヨーロピアン・アッパーを連発してジェイを倒すと抱え上げてエアプレイン・スピン。フィンリーロールからコーナーに上ると最上段からのダイビング・ヘッドバットを決めカバーするがカウント2。ダニエルソンがローリング・エルボーを狙うがジェイがブロックして平手打ち、ダニエルソンがツバを吐きかけてから張り返すとジェイはダニエルソンの目を引っ掻く。ジェイがファルコンアローを決めるとビッグブートでダニエルソンを倒しカバーするがカウント2。ジェイ・ドリラーを狙うがダニエルソンが抵抗、バック・ボディ・ドロップで投げ捨てるがすぐに立ち上がったジェイがビッグブートでダニエルソンを倒す。再びジェイ・ドリラーにいこうとするがダニエルソンがかわしてドラゴン・スープレックス、カウント2で返されるとキャトルミューティレーションへ移行、ジェイがギブアップしダニエルソンの勝利。
WINNER:ブライアン・ダニエルソン (13:35) 評価:4

Fight Without Honor
ジョン・ウォルターズ VS イクセイヴィアー

後から入場してきたイクセイヴィアーにウォルターズが突っ込み奇襲を仕掛けそのままゴング。リングに戻り切り返しの攻防からウォルターズがパワースラム、チョップの打ち合いからウォルターズがイクセイヴィアーを捕えるとスリングショットでトップロープ越しに場外へ投げ捨てる。フェンスに叩き付けてリングに戻すとイスを持ち込み殴ろうとするがイクセイヴィアーがかわす。コーナーにウォルターズを追い込み打撃を連発すると座り込んだウォルターズの顔の前にイスをセットし勢いよくヒザを打ち込む。プリンス・ナナがリングサイドに現れ試合を見ている。どうやらイクセイヴィアーを応援しているよう。
イクセイヴィアーはリングにハシゴを投入するとウォルターズをコーナーに追い込みドロップキック、ウォルターズの前にハシゴを置いて突っ込むがウォルターズがイクセイヴィアーにハシゴを投げつける。セカンドロープに掛けてセットするとイクセイヴィアーをロープに振ってバック・ボディ・ドロップを狙うがイクセイヴィアーが抵抗、パワーボムにいこうとするがウォルターズが抱え上げアラバマ・スラムでハシゴに叩き付けハシゴがグシャリと折れ曲がる。ウォルターズはハシゴを真っすぐにしてエプロンとフェンスの間に橋のようにして掛けるとエプロンでイクセイヴィアーを捕える。ハリケーンDDTを狙うがイクセイヴィアーがトップロープを越えてリングに戻るとロープの間からウォルターズの腹部を蹴飛ばしウォルターズはハシゴの上に落下。ハシゴが折れ曲がりウォルターズは場外に落ちる。イクセイヴィアーは再びハシゴを真っすぐに戻し同じように掛けるとウォルターズをハシゴの上にうつ伏せで寝かせる。コーナートップに上るとトップロープに飛び移ってからのアラビアン・プレス、ウォルターズをハシゴの上で押し潰し観客は「Holy shit」チャント。
イクセイヴィアーはウォルターズをリングに戻すとバタフライ・スープレックスからそのまま反転し両腕をキメる。ウォルターズがチョップで反撃するとダブルニー・チンブリーカーからロープ際でのクローズラインで2人同時に場外へ転落。ウォルターズはリングサイドでテーブルをセットするとイクセイヴィアーをリングに戻すがイクセイヴィアーが反撃、イスをセットしてバック・ボディ・ドロップを狙うがウォルターズが捕えるとハリケーンDDTで頭から座席の部分に落とす。さらにイスで頭を殴るとイクセイヴィアーは流血、ウォルターズはロメロ・スペシャルの体勢から身体を起こすとイクセイヴィアーの背中にイスを押し当てた状態で身体を反り返らせる。エプロンに出てロープ越しにイクセイヴィアーを捕えると場外のテーブルへのスープレックスを狙うがイクセイヴィアーが抵抗、ウォルターズを場外に落としベースボール・スライドで弾き飛ばすとテーブルに横たわったウォルターズへスプリングボード450°スプラッシュ。見事にテーブルを貫通し観客は大歓声で「ROH」チャント。
リングに戻るとヒザをついての殴り合いからイクセイヴィアーがスピンキック、ウォルターズの背中へイスを振り下ろす。イクセイヴィアーはリング下から大きめのハシゴを取り出すとリングに立てて上り始める。ウォルターズが起き上がって背後からイクセイヴィアーを捕えると飛び降りながらのダブルニー・バックブリーカー、カバーするがナナがレフェリーの足を引っ張り場外へ引きずり出す。レフェリーはナナを殴り倒すとリングに戻る。ウォルターズが折れ曲がったハシゴを持ち込みコーナーのセカンドロープの上にセット、イクセイヴィアーがウォルターズを捕えエックス・ブリーカーを決めカバーするがカウント2。ウォルターズはイクセイヴィアーをコーナーに乗せスーパープレックスを狙うがイクセイヴィアーが抵抗、逆にウォルターズを抱え上げると雪崩式のキス・ユア・エックス・グッバイを決めて両者ダウン。
イクセイヴィアーがコーナー付近に大ハシゴを移動させるとナナはコーナーにセットされているハシゴの上にイスを乗せる。両側から2人が大ハシゴを上るとイクセイヴィアーがウォルターズにスーパープレックスを狙うがウォルターズが抵抗、ハシゴの頂上を越えると飛び降りながらイクセイヴィアーにサンセット・フリップ・パワーボム。これでイクセイヴィアーをセットしてあったハシゴに叩き付けることが出来たら良かったのだが、何せハシゴの位置が近すぎた為先にウォルターズの足が小ハシゴに当たりその時点でハシゴが無くなってしまう。その為そこへ落ちる筈だったイクセイヴィアーがハシゴではなくマットに落とされることに。イクセイヴィアーはコーナーパッドに直接首からぶつかりむしろ危険な落ち方をしたのだが、完全に「狙い」から外れてしまった以上当然場内も「あ〜あ」という微妙な雰囲気に。ウォルターズがそのままカバーすると3カウント入り試合終了。インパクトのある場面を多く作り出した好試合だったが最後の最後で詰めが甘かった。イクセイヴィアーのROHでの唯一の好勝負と言っても過言ではないだけに悔やんでも悔やみ切れないだろう。
WINNER:ジョン・ウォルターズ (18:43) 評価:4・5
ウォルターズは「この数ヶ月間イクセイヴィアーを追い続けようやく目的を果たした、Code Of Honorに従い俺と握手しろ」と言う。するとナナがマイクを奪いウォルターズを罵倒、イクセイヴィアーと新ユニット「エンバシー」を結成すると発表。イクセイヴィアーはマイクを取るとウォルターズに「お前は俺の敬意を勝ち取った」と言って握手を交わす。

Feild of Honor 優勝決定戦
マット・ストライカー VS BJウィットマー

チェーンレスリングの展開からストライカーがBJを場外へ投げ落とすとロープに走りトペ・コンヒーロ。BJはストライカーを鉄柱に投げつけると右腕から直撃したストライカーは腕を負傷、BJはその後もフェンスやエプロンにストライカーの右腕を叩き付けるとリングに戻し関節技をキメる。ストライカーはBJの痛めている左脚にローキックを連発し脱出すると脚攻めを開始しストライカー・ロック、さらにニーブレスを外してホース・カラーをキメるがBJがロープに逃れる。ストライカーはBJを場外に落としテーブルやフェンスにヒザを叩き付けるとリングに戻り四の字固め、その後も執拗な脚攻めを続け試合の主導権を握る。
防戦一方だったBJはスイング・ネックブリーカーを決めるとロシアン・レッグスイープから関節技へ移行。さらにキャメル・クラッチで締め上げるとリストクラッチ・エクスプロイダーを狙うがストライカーがかわして左ヒザに低空ドロップキック、サイド・スープレックスとパワースラムを決めカバーするがカウント2。ストライカー・ロックをキメるとBJが耐え切れずタップしストライカーの勝利。ストライカーがFeild of Honorの優勝者となりカーニッジ・クルー、スリック・ワグナー・ブラウン、エイプリル・ハンター、アウトキャスト・キラーズらがリングに上がり祝福。
WINNER:マット・ストライカー (18:11) 評価:2

ROH世界王座戦
(C)サモア・ジョー VS マーク・ブリスコ(w/ ジェイ・ブリスコ)

ジョーがゴングと同時に突進しチョップを連発、ビッグブートで倒すと場外に逃げたマークをフェンスに叩き付ける。オレ・キックを狙うがマークが立ち上がり逃げるとリングに上がりジョーを挑発。リングに上がってきたジョーに殴りかかるとスナップメアからチンロックをキメるがジョーが軽く切り返しマークの頭を叩く。さらにジョーが攻め込むがマークはバックエルボーでジョーを倒すとコーナーに振ってランニング・クローズライン、座り込んだジョーにフェイス・ウォッシュを仕掛けるが走り込んだところにジョーが立ち上がり物凄いビンタでマークを張り倒す。場外に転げ落ちたマークをイスに座らせオレ・キックにいこうとするが今度はジェイがマークをその場から連れ出しリングに戻す。
マークはジョーをコーナーに振り突っ込むがジョーがSTジョー、チョップ、キック、ニードロップのコンビネーションを決めカバーするがカウント2。その後もジョーがパワーで圧倒するがラリアットを狙ったところをマークがキャッチしてTボーン・スープレックス、バーティカル・スープレックスの攻防を制しジョーを投げ切りカバーするがカウント2。ジョーはパワースラムからミドルキックでマークを場外に落とすとマークに駆け寄ってきたジェイをエルボー・スイシーダでなぎ倒す。マークをフェンスに叩き付けると3度目の正直でオレ・キックを決める。
リングに戻りジョーはローリング・クレイドルで丸め込むがカウント2、パワーボムからSTFをキメるがマークがロープに逃れる。マークはエルボーを連打するがジョーが凄い勢いで張り手を連発しエンズイギリでマークを倒す。マークはスープレックスの2連発からカットスロート・ドライバーにいこうとするがジョーが顔面へのヒザの連発からミドルキック、ドラゴン・スープレックスを決めるがマークが2で返す。ジョーは張り手の連発でマークを倒すと頭部にヒザを打ち込んでからチョーク・スリーパー、レフェリーがマークを確認すると腕が3回落ち試合をストップ。ジョーが勝利し王座を防衛。
WINNER:サモア・ジョー (14:44) 評価:3
CMパンクが現れリングに上がるとマイクを取り「今からこのショーは俺が仕切る」と言う。ジョーに何か言おうとするがジョーがパンクの口を塞ぎマイクを奪い取る。そして「黙れ、このクソ野郎!いいか、2度とこのベルトやリングを侮辱するんじゃねぇ。今すぐ俺のリングから出て行け」と言いパンクを睨みつける。
パンクはマイクを取り返すと「まぁ落ち着いてくれ、俺はお前を侮辱しに来たんじゃない。だがひとつ言わせてもらえばここは俺のリングだ。さて、俺はクリストファー・ダニエルズに用があってここに来た。ダニエルズよ、今すぐ…」と呼び出そうとするがジョーがマイクを奪うと「お前は大きな間違いを犯した」と言い臨戦態勢に。「Fuck him up, Joe」チャントの中パンクはロープをくぐりリングを降りる。ジョーはリングを降りて帰ろうとするがプロフェシーが現れ花道で乱闘開始、パンクが加わりダニエルズをリングに投げ入れジョーとダン・マフはそのままバックステージへ。
パンクが攻め込むがダニエルズがバック・ボディ・ドロップとエンズイギリ、エンジェルズ・ウイングにいこうとするがコルト・カバナが駆け込んできて背後からダニエルズを攻撃。アリソン・デンジャーがダニエルズに覆いかぶさりかばおうとするがパンクがタオルを使って首を絞める。パンクはマイクを取るとカバナに羽交い締めにされたダニエルズに「目には目を歯には歯をだ、ルーシーがやられたように今ここでアリソンを殺してやる。ルーシーを襲ったのは誰だ、さぁ言え!」と言う。マイクを突きつけられたダニエルズは「わかった!ルーシーを襲ったのはプロフェシーだ。そして俺が…」と言おうとするがBJウィットマーが出てきてカバナをイスで一撃、パンクは慌ててリングから降りる。ダニエルズは「パンク、よく聞け。ルーシーをやったのは俺でもマフでもアリソンでもない。それはプロフェシーの新メンバー、BJウィットマーだ!」と言いBJと指先を合わせる。パンクはカバナを連れて「殺してやる!」と叫びながら退場。BJはパンクに対して「俺はお前にテーブルに沈められた恨みを忘れちゃいないぞ!」と言う。
ダニエルズは「BJを加えたプロフェシーが2004年から再びROHを制圧する」と宣言。戻ってきたマフがリングに上がるとBJに対し怪訝な表情を浮かべる。マフは自分の知らないところで事が進んでいたことに怒りBJに突っかかるがダニエルズが押さえる。ダニエルズはBJもマフも自分のゲームプランの中におり今後チームとしてやっていくように説得、3人が指を天に向けるとマフが渋々指を合わせる。

マイケル・カッペラがブリスコ兄弟にインタビュー。ジェイはジョーに対し誰でもいいからパートナーを連れてこのベルトに挑んでこい、ジム・コルネットに電話をして来てもらうと言う。そこへカーニッジ・クルーが現れカッペラに何か掴んだか!?」と詰め寄る。カッペラはスペシャルKはシカゴにおりカバナのトークショーに出演すると言う。2人は信用せず再びスペシャルKを探しに行く。

CMパンク & コルト・カバナ VS 本間朋晃 & 宮本和志

チェーンレスリングの攻防から本間がパンクを場外に連れ出すが逆にフェンスに叩き付けられる。カバナが宮本にリバース・ボストン・クラブ、同時にパンクがキャメル・クラッチをキメるが本間がドロップキックでカット。ここからパンクとカバナが宮本を捕え試合の主導権を握る。ローンバトルを強いられた宮本はパンクにエンズイギリを打ち込むとようやく本間にタッチ、本間はパンクにブルドッグを決めると入ってきたカバナも捕えDDTとコンプリート・ショットで2人同時に叩き付ける。コーナーに上るがパンクがデッドリー・ドライブ、カバナがネックブリーカーを決めてカバーするがカウント2。ラリアットを狙うが本間がかわしてDDT、代わった宮本にカバナがウラカンラナを決めるがカウント2。宮本はコーナーへのランニング・クローズライン、コーナートップからスワントーン・ボムを決めるがカバナが2で返す。ラリアットの相撃ちからカバナが頭部へのヒザを放つが宮本がエンズイギリを打ち込み両者ダウン。
パンクと本間が入りパンクがファルコンアロー、場外に出た本間にトペを狙いロープに走るが宮本がスピアー。カバナが宮本をラリアットで倒すと本間がカバナにスプリングボード・クローズライン、パンクがスプリングボード・ドロップキックを決め全員ダウン。コーナーに突っ込んできたパンクを本間がブートで迎撃するとコーナートップからのブロックバスター、カバーするがカウント2。本間は宮本に肩車された状態からコーナー上のパンクを捕えスーパープレックス、カバーするがカバナが戻りカット。宮本がカバナを場外に落としプランチャにいくがカバナがかわすと、素早くエプロンに上がりアサイ・ムーンサルトで宮本を倒す。本間はパンクにランニング・エルボーを打ち込むとロープに走りラリアットにいくがパンクがかわしてバック・スープレックス、デビルロックDDTを決めカバーするがカウント2。STO風のショートレンジ・ラリアットで倒しカバーするが宮本がカット。カバナが宮本を場外に出すとパンクは本間をコーナー上で捕えペプシ・プランジ、3カウント入りセカンド・シティ・セインツの勝利。
WINNER:CMパンク & コルト・カバナ (16:33) 評価:3・5

AJスタイルズ VS カズ・ハヤシ

チェーンレスリングからグラウンドでの激しい攻防、カズがヘッドロックでAJを押さえ込むとロープに走りショルダー・タックル。さらにロープに走るとAJが得意の流れからドロップキックを狙うがカズがロープを掴んで止まる、しかしAJは向かってきたところに再び飛び上がりドロップキックを決める。カバーするがカズが返すとアームドラッグからドロップキック、場外に落ちたAJをフェンスに振るがAJはフェンスを飛び越え客席に着地。カズは深追いせずリングに戻りAJもフェンスを越えて帰ってくる。リングに戻るとチョップの打ち合い、ひるむカズにAJが「どうした!?」とアピール。さらに激しいエルボーの応酬からAJがスピンキックでカズを倒すがカズが起き上がると「Fuck you!」と叫んでからジャンピング・ヒールキック、垂直落下式ブレーンバスターを決めると観客は大歓声。
カズが再びヘッドロックをキメるとAJはロープに走りサンセット・フリップ、そのまま起き上がりスタイルズ・クラッシュにいこうとするがカズがヒールキックで脱出、尻餅をついたAJの顔面に低空ドロップキックを打ち込む。カズはパイルドライバーを決めカバーするがカウント2、もう1発狙うがAJがバック・ボディ・ドロップ、背中の上での旋回式バックブリーカーを決める。
AJはカズにバックブリーカーを決めると背中へ打撃を連発、ミドルキックを打ち込みロープに走るがカズがドロップ・トーホールドで倒しセカンドロープに叩き付ける。エプロンからトップロープを越えてのDDTを決めカバーするがカウント2。ロープに振ろうとするがAJが切り返しパンプハンドル・ガットバスター、STO風のバックブリーカーを決めカバーするがカズが2で返す。ロープに振られたカズはハンドスプリングからエンズイギリではなくミュールキック、互いにハイキックをかわすとクローズラインの相撃ちで両者ダウン。
カズが飛びついてウラカンラナにいこうとするがAJがこらえスタイルズ・クラッシュの体勢へ、カズがこらえ身体を起こすとウラカンラナを決め押さえ込むがカウント2。ドラゴン・スープレックスを狙うとAJがかわすがカズがクルーサーフィックスからクロスフェイス、AJが抜け出すとカズがドラゴン・スープレックスを決めるがカウント2。再びクロスフェイスをキメるがAJがロープに逃れる。カズはコーナーに上るがAJがカット、股間をターンバックルに打ち付け苦しむカズを捕えスタイルズ・クラッシュを狙うがカズがハリケーンラナ。しかしAJはそのまま一回転するとカズを抱えてスタイルズ・クラッシュ、3カウント入りAJの勝利。
WINNER:AJスタイルズ (14:46) 評価:4

小島聡 VS ホミサイド(w/ ロウキー、モンンスター・マック、ジュリアス・スモークス)

小島がコーナーに追い込みチョップを打ち込むとホミサイドがお返し、ショルダー・タックルとドロップキックで場外に落としロープに走るが小島が逃げ出しリングサイドのイスに座る。リングに戻るとジュリアス・スモークスの口撃に過剰に反応し「Suck it !!」ポーズを連発し観客は「コジマ」チャント。小島はチョップの打ち合いからサミング、コーナーに追い込むと制止するレフェリーに「日本人だから英語が解らない」と言って観客の笑いを誘う。和やかな雰囲気で試合が進むがホミサイドは小島のジャーマン・スープレックスを一回転して着地、ドロップキックで場外に落とすとロープに走りトペ・コンヒーロを決める。
小島はリングサイドでホミサイドをベリー・トゥ・ベリーで投げ捨てるとリングに戻す。ホミサイドが小島コーナーに追い込み顔面へのランニング・ニー、小島がホミサイドをコーナーに振ってランニング・エルボーを打ち込むとコーナートップからのダイビング・エルボードロップを決めカバーするがカウント2。突っ込んできた小島をブートで迎撃するとコーナーからトルネードDDTを決めるが小島が2で返す。ロープに走ったホミサイドにライディーン・バスターを決めるがカウント2、ラリアットを狙うがホミサイドがかわしDDT、エースクラッシャーを決めカバーするがカウント2。ホミサイドがラリアットを狙うと今度は小島がかわしてコジマカッター、カウント2でホミサイドが返す。小島はエルボーパッドを外してラリアットにいくがホミサイドがブートで迎撃してエースクラッシャー、小島が2で返す。ホミサイドがラリアットを狙うが小島がカウンターのラリアット、さらにロープに走りラリアットで倒すとカバーして3カウント。
WINNER:小島聡 (13:11) 評価:2

全日本タッグ王座(世界タッグ王座)戦
(C)ザ・グレート・ムタ & 嵐 VS クリストファー・ダニエルズ & ダン・マフ(w/ アリソン・デンジャー)

ムタはリングインの際にちょっと躓く、王座戦であるが全日本コンビはベルトを持ってきていない。嵐とマフでスタートし嵐がパワーで圧倒、ダニエルズが入るとムタに入ってこいとアピール。ダニエルズとムタがチェーンレスリングを展開、一旦離れ再び組み合おうとするがダニエルズがポーズを取って挑発。するとムタは空中にグリーン・ミストを吐きダニエルズを威嚇、ダニエルズは慌てて場外に逃げる。
その後まったりとした展開からムタがダニエルズにエルボードロップを決めるとムーンサルトを狙いコーナーに上ろうとするがアリソンが妨害、ダニエルズが背後からムタに攻撃。ここからムタがローンバトルを強いられプロフェシーが試合の主導権を握る。マフのラリアットをかわしたムタはドロップキックを決めようやく嵐にタッチ。嵐はマフにドロップキック、さらに攻め込むがすぐにプロフェシーが捕えてダブル攻撃。ダニエルズがロープに走るが嵐がパワースラムを決めてムタに交代。
ムタはダニエルズのヒザに低空ドロップキックを打ち込むとドラゴン・スクリューから四の字固め、マフがカットすると嵐がマフを場外に落としリングサイドでの攻防に。ムタがロープに走るとマフがイスで背中に一撃、ダニエルズが羽交い締めにしてマフがイスを振りかぶるがムタがマフにレッド・ミスト。ダニエルズが裏投げからBMEにいくが自爆、ムタがシャイニング・ウィザードを決めると3カウント入りムタ & 嵐の勝利。
WINNER:ザ・グレート・ムタ & 嵐 (16:07) 評価:2・5
握手を求めるムタにマフが応えようとするがダニエルズが止めて叱りつける。プロフェシーは3人成立して頭を下げる。

コルト・カバナの「Good Times, Great Memories」、ゲストはスペシャルK。しかしそこへカーニッジ・クルーが襲撃しスペシャルKは逃亡。カーニッジ・クルーはカメラに向かいスペシャルKをぶち殺してやると言う。

バックステージでプロフェシー4人が集まりマフがBJに難癖を付けている。ダニエルズが怒鳴りつけ止めさせると自分に従えと言い改めてプロモを始める。「FINAL BATTLE 2002」の時にはプロフェシーはROHの全ての王座を保持していた。2003年に入り俺たちはTHE GROUPを排除するとダン・マフとBJウィットマーを新たなメンバーに迎え再びROHの頂点に向けて動き始めた。俺たちはルーシーを消去することでセカンド・シティ・セインツにメッセージを送った、ROHで最も支配力を持ったユニットはプロフェシーだ。「FINAL BATTLE 2004」の時にはプロフェシーがROHの全タイトルを保持しこの団体を制圧しているだろうと言う。


総評
前半が純ROHショー、後半が全日本との対抗戦という形になった。

ブライアン・ダニエルソンとジェイ・ブリスコの試合はオープニングにするには勿体無さ過ぎる好カード、この日のベスト・バウトを争う程のいい試合だった。

ジョン・ウォルターズとイクセイヴィアーのFight Without Honorはイス、テーブル、ハシゴを使った凄まじい乱戦に。イクセイヴィアーにとってのROHベストマッチと言えるくらいの充実した内容だったが本編で書いた通りラストが残念。

後に設立されるピュア・レスリング王座の先駆けとなったFeild of Honorの決勝は純レスリングとはかけ離れた乱戦模様。せっかくレスリング中心のリーグ戦を行ってきたにも関わらず直前で無理矢理遺恨を作り、試合の焦点を絞りづらくしてしまった。18分もかけながらも見所が全くないダラダラとした展開、完全に試合の構築の仕方に失敗してしまった。

全日本との対抗戦は特にメインとセミが微妙な試合。全日本と絡んだのはこれが最初で最後だがそれも頷ける。第1、第2試合が好勝負でいいスタートを切っただけに残念。
総合評価:2・5
  

Posted by phenominal14 at 00:07Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

2008年05月29日

ROH 「WAR OF THE WIRE」DVDレビュー

WAR OF THE WIRE
ROH「WAR OF THE WIRE」’03.11.29

ホミサイドとスティーブ・コリノがノー・ロープ有刺鉄線マッチで激突、1年以上に渡り続いてきた遺恨に遂に決着をつける。ROH史上最も危険な試合でどんな結末が待っているのか。






マイケル・カッペラが会場入りしようとするスティーブ・コリノにインタビュー。コリノはバックシート・ボーイズ戦の誤爆で始まったホミサイドとの抗争を振り返りフォークで目を刺され、鼓膜を破られたこと等を並べ立てる。「Bitter Friends, Stiffer Enemies」('03.8.16)では自分はタップしておらずセコンドがタオルを投げ込んだ、ROHの決定などクソ喰らえだ。今夜ROH史上最も危険な試合でホミサイドのキャリアを終わらせてやると言う。カッペラがドキュメンタリーを録る為にカメラを一日同行させてくれと頼むとコリノは好きにすればいいと言う。

サモア・ジョーのプロモ。「いつも俺の耳には同じ言葉が聞こえてくる。『ジョー、お前は最高のチャンピオンだ』『お前は敵なしの怪物だ』と。その言葉が俺を強くする。ブリスコ兄弟は昨夜俺のパートナーであるAJスタイルズを倒した。AJよ、お前は本当に素晴しい才能の持ち主だが俺とリングに上がることの意味が解っているのか?俺とリングに上がればお前は何も出来ない、俺は自分の行動に責任は持てないぞ。俺はサモア・ジョー、ROH世界王者だ」

マイケル・カッペラが会場の外にいるホミサイドを捕まえる。ホミサイドはコリノの言っていることなど全部クソだ、今夜コリノをぶち殺してやる。今夜はCode Of Honorは関係ない、ダークサイドの自分を見せると言う。カッペラは立ち去ろうとするホミサイドにコリノと同じようにカメラを同行させてもらうように頼む。

バックシート・ボーイズ VS ファスト・エディ & ホットスタッフ・ヘルナンデス

ヘルナンデスがパワーを見せつけアシッドをヒップトスでリングの端から端まで投げ飛ばす。アシッドがロープに走りショルダー・タックルにいくがヘルナンデスはビクともしない。代わって突っ込んできたキャッシュメアを弾き返すとアシッドの突進を軽やかなリープフロッグでかわしてからラリアットでなぎ倒す。ロープに走ったヘルナンデスをアシッドがトップロープを下げ場外へ落とすと入ってきたエディにバックシート・ボーイズがダブル攻撃、場外に出た2人にバックシート・ボーイズは同時にトペを決める。
リングに戻りバックシート・ボーイズがエディを捕え試合の主導権を握る。アシッドがヤクザキックを狙うがエディがかわしてスイング・ネックブリーカーを決めヘルナンデスにタッチ。ヘルナンデスはダブル・ラリアットでバックシート・ボーイズをなぎ倒すと両腕に抱えて1人で2人をバックドロップ。場外に出た2人めがけてエディをクラッカー・ジャックで投げつけようとするが物凄くゆっくりでグダグダになり観客はブーイング。しかしヘルナンデスがトップロープ越えのダイビング・ボディプレスを決めると観客は大歓声。
リングに戻りエディがアシッドにムーンサルト・フォール・アウェイ・スラムを決めカバーするがキャッシュメアがカット。ヘルナンデスがキャッシュメアを肩車、エディがコーナートップから飛んでエンズイギリを打ち込みカバーするがアシッドがカット。ヘルナンデスがキャッシュメアをボーダー・トスの体勢に捕えるがアシッドがスーパーキック、2人でのクローズラインでトップロープ越しにヘルナンデスを場外へ落とす。スプリングボードで飛んできたエディを捕えるとT-ギミックを決め3カウント、バックシート・ボーイズの勝利。
WINNER:バックシート・ボーイズ (9:46) 評価:2・5

控え室のコリノの映像、ギロチン・レグランドや息子のコービーと話している。一方ホミサイドは控え室でトランクから衣装を出している。

10 Man Tag Match
スペシャルK(ディキシー、リット、エンジェルダスト、ハイドロ & ハイジンクス w/ その他のメンバー) VS カーニッジ・クルー、The SAT & スラッガー

両軍1人ずつ入ってきて素早い動きでの攻防、連合軍はカーニッジ・クルーとSATがそれぞれ合体サブミッション、スラッガーがリットを捕えスペシャルK全員を関節技で締め上げる。スペシャルKが反撃し連合軍を場外に落とすと5人連続の場外ダイブ、仕上げはスラッガーがコーナートップからのダイブでリングサイドの全員をなぎ倒す。SATとカーニッジ・クルーがエンジェルダストに4人での合体攻撃、スペシャルKがジョエルを捕えると次々と連係技を決める。4人同時にスラッガーに突っ込むがスラッガーが4人まとめてラリアットでなぎ倒す。スプリングボードで飛んできたハイドロを捕えスパインバスターを決めカバーするがスペシャルKがカット。スペシャルKの4人が連合軍4人をコーナーに乗せハリケーンラナを狙うが連合軍が全員こらえ4人同時のスーパー・パワーボム、全員でカバーするがスペシャルKが2で返す。
カーニッジ・クルーがリットにスパイク・パイルドライバーを狙うがハイドロがロックを突き落とす、ジョエルが代わりになりパイルドライバーを決めカバーするがハイドロがカット。ハイドロはジョエルにボディスラムを決めコーナーに上るがホセがカット、ジョエルも起き上がり2人でスパニッシュ・フライを狙うがハイドロがジョエルを場外へ突き落とす。するとディビートがコーナーに上りホセと2人でスパニッシュ・フライ。ディビートがカバーするがホセが押しのけ自分がカバー、ディビートがホセを押しのけるとカーニッジ・クルーとSATが口論を始める。スペシャルKが3人を場外に引きずり出すとディキシーがディビートを丸め込んでタイツを掴んで3カウント。
WINNER:スペシャルK (11:34) 評価:2・5

Gauntlet Match
ジミー・レイヴ VS CMパンク

パンクは試合前マイクを取ると昨夜レイヴェンを倒せたのは自分がストレート・エッジだからだと言い、今夜マット・ストライカーとBJウィットマーを破り2人が争っているROH王座への挑戦権を奪い取ると言う。
チェーンレスリングからレイヴはパンクの左脚をキメるがパンクがレイヴの顔を蹴飛ばし脱出。顔面にミュールキックを打ち込みロープに走るがレイヴが左ヒザに低空ドロップキックを決める。レイヴは執拗にパンクの左脚を攻撃、コーナーから飛びかかってきたパンクをかわし左脚をキメるがパンクは上手く身体を使って場外へ放り出す。ロープをくぐってエプロンに出ようとしたパンクの左脚にレイヴがチョップブロックを打ち込むとパンクは場外へ転落。レイヴがエプロンからパンクに飛びつきハリケーンラナにいくとパンクは受け止めたかったのか何なのかレイヴを抱えたまま微妙な状態でフェンスに激突。レイヴはパンクをフェンスに振ろうとするがパンクが切り返しフェンスに叩き付ける。
リングに戻るとパンクが優勢となりレイヴに攻撃、試合を優位に進める。スリーパーホールドをキメるがレイヴがニー・クラッシャーから低空ドロップキック、クローズラインで倒すとバックブリーカー、ベリー・トゥ・バック・スープレックスを立て続けに決めドラゴン・スクリューからレッグロックをキメる。パンクが身体を反転させ逆転するとレイヴはロープに逃れる。パンクはレイヴに打撃を連発すると抱え上げてのショルダー・ブリーカーを決める。レイヴがパンクを倒しランニング・ニーにいくがパンクがキャッチして後転しそのままハーフ・ボストン・クラブ、ロープに逃れたレイヴを引き戻しボストン・クラブをキメるがレイヴが抜け出してからランニング・ニー、カバーするがカウント2でパンクが返す。レイヴがコーナー上でパンクを捕えるがパンクはレフェリーの目の前でローブロー、レイヴを捕えるとペプシ・プランジを決めて3カウント。
WINNER:CMパンク (11:46) 評価:3・5

Gauntlet Match
CMパンク VS マット・ストライカー

いきなり左脚を狙いにいくストライカーにパンクが上から攻撃、ネックブリーカーを決めると馬乗りになってパンチを連発する。パンクは脚を引きずりながらも健闘するがストライカーがビッグブートで倒すとストライカー・ロック、パンクがタップし試合終了。
WINNER:マット・ストライカー (3:49) 評価:1・5

Gauntlet Match
マット・ストライカー VS コルト・カバナ

心理戦の後チェーンレスリングの攻防からロープに走ったカバナにストライカーがジャンピング・ヒールキック。カバナがスイング・ネックブリーカーを決めるとチンロックの状態からストライカーの眉毛を抜き始める。ストライカーが抜け出しロープに走るとカバナがヒップアタックを決めてカバーするがカウント2。カバナが試合を優位に進めるとコーナーに上るがストライカーがロープを駆け上がってカバナを捕え雪崩式のベリー・トゥ・ベリーで投げ捨て両者ダウン。
ストライカーはルー・テーズ・プレスからパンチを連発するとラ・ケブラーダを決めカバーするがカウント2、パワースラムを決めるがカバナが2で返す。デスバレー・ドライバーとコルト45をそれぞれ切り返すとカバナはストライカーの側頭部にダブルニー・アタック、背中に担いでからヒザへのネックブリーカーを決めカバーするがカウント2。コーナーに突っ込んできたカバナをストライカーが投げ上げるとそのまま抱えてデスバレー・ドライバー、3カウント入りストライカーの勝利。
WINNER:マット・ストライカー (8:57) 評価:3

Gauntlet Match
マット・ストライカー VS BJウィットマー

ガントレット戦最後の試合。BJはいきなりネックブリーカーを決めるとコーナーへのアイリッシュウィップ、キャメル・クラッチで締め上げてからバックエルボーで倒しカバーするがカウント2。BJは立て続けに技を決めカバーするがストライカーが返し、エクスプロイダーを狙ったBJをローリング・エルボーで殴り倒す。突っ込んできたストライカーをエルボーで迎撃しコーナーに上ったBJに対しストライカーがロープを駆け上がって捕えるが、BJがストライカーを突き飛ばすと2人同時に場外へ転落。
リングサイドで大の字になり動かないストライカーの回りにレフェリーやスタッフが集まってくるがBJが強引にストライカーを起こしリングに投げ入れる。リストクラッチ・エクスプロイダーで危険な角度で落とすとカバーして3カウント、BJがガントレット戦の勝者となった。
WINNER:BJウィットマー (4:34) 評価:2

ロッカールームでいつものようにAJスタイルズが負けたジミー・レイヴを叱りつけているとレイヴは「いいかげんにしろ!」とAJを突き飛ばし出て行く。AJは不敵な笑みを浮かべるとその場を去る。

それぞれの控え室でコリノとホミサイドがウォーミングアップしている。

アウトキャスト・キラーズ VS スリック・ワグナー・ブラウン & エイプリル・ハンター

前半はカットされいきなり試合の終盤から、アウトキャスト・キラーズがスリックを場外に落としハンターにダブル攻撃を決めて3カウント。
アウトキャスト・キラーズ (不明)

アウトキャスト・キラーズが帰っていくと入れ替わるようにイクセイヴィアーが登場、マイクを持つとリング上の2人(ボストン出身)を見れば解るようにボストンは負け犬の集まりだと言う。リングに上がりジョン・ウォルターズもボストン出身の負け犬だと言うとウォルターズが登場、マイクを受け取るとニューヨークのクソ野郎を今から叩きのめしてやる、これはヤンキース対レッドソックスだと言ってイクセイヴィアーに平手打ち。そのまま取っ組み合いが始まりゴングが鳴らされる。

イクセイヴィアー VS ジョン・ウォルターズ

激しい攻防からウォルターズが抱え上げようとするがイクセイヴィアーがかわし場外へ逃亡。リングに戻りロープに走るがウォルターズがラリアット、コーナーに振ってランニング・クローズラインを打ち込むと対角線に振って突っ込むがイクセイヴィアーがキックで迎撃。コーナーに上ったイクセイヴィアーにウォルターズがトップロープに飛び乗ってハリケーンラナ、カバーするがカウント2でイクセイヴィアーが返しウォルターズを場外へ放り出す。エプロンからセカンドロープに飛び乗りコークスクリュー・プレスを決めるとフェンスに投げつけリングに戻す。
イクセイヴィアーはウォルターズをコーナーに振ってドロップキック、対角線に振って突っ込むがかわされて股間からターンバックルに直撃。ウォルターズはダブルニー・バックブリーカーを狙うがイクセイヴィアーが身体を反転させてかわすと脚をロックしてからチンロックをキメる。イクセイヴィアーが攻め込み試合の主導権を握るとコーナー上でウォルターズを捕えるが、ウォルターズがかわし雪崩式のダブルニー・バックブリーカー(イクセイヴィアーの脚がロープに引っかかっていた為失敗)を決め両者ダウン。
打撃の応酬からウォルターズがネックブリーカーを決めてカバーするがカウント2、ハリケーンDDTとダブルニー・バックブリーカーを決めカバーするがイクセイヴィアーが2で返す。イクセイヴィアーはウォルターズをコーナーに座らせると雪崩式の裏DDTを決めカバーするがカウント2、コーナートップから450°スプラッシュにいくがかわされて着地、コーナーに突っ込むがウォルターズがかわすとセカンドロープに飛び乗ったイクセイヴィアーに横入りのサンセット・フリップ・パワーボムを決めカバーするがカウント2でイクセイヴィアーが返す。
イクセイヴィアーはリングの下からハシゴを取り出すが背後からウォルターズが攻撃、リングに戻すと殴り合いからイクセイヴィアーがボディスラムを決めてカバーするがカウント2。キス・ユア・エックス・グッバイを狙うがウォルターズが首投げから押さえ込み3カウント。ウォルターズが地元の観客の前で遂にイクセイヴィアーから勝利を飾った。
WINNER:ジョン・ウォルターズ (11:27) 評価:2・5
ウォルターズがコーナーに上りアピールしているとイクセイヴィアーが背後から襲撃、エックス・ブリーカーを決める。マイクを取りお前ら全員負け犬だと言うとイスでウォルターズの頭を一撃、さらに流血したウォルターズをイスで殴るとリングを降りる。

ROHタッグ王座戦
(C)ジェイ & マーク・ブリスコ VS クリストファー・ダニエルズ & ダン・マフ(w/ アリソン・デンジャー)

序盤からブリスコ兄弟が連係を見せると場外に出たマフにジェイがプランチャ、ダニエルズがアラビアン・プレスにいくがジェイがかわしマフに誤爆、マークがコーナートップからのシューティングスター・プレスで2人を倒す。マークがマフをリングに戻すとアリソンがエプロンに上がりレフェリーに文句を付ける。マークがアリソンに平手打ちして場外に落とすがマフが背後から攻撃しリングサイドへ投げ落とす。ダニエルズがマークをフェンスに叩き付けるとリングに戻し、ここからプロフェシーが交代を繰り返しながら試合の主導権を握る。長時間のローンバトルを強いられたマークはプロフェシーのダブル攻撃をかわすとダニエルズをマフにスピアーの形で投げつけようやくジェイにタッチ。
ジェイはプロフェシーに交互にパンチを打ち込むとダブル・クローズラインで2人同時に倒す。コーナーのマフへヤクザキック、ミサイル・ドロップキックを決めてカバーするがカウント2。マークがダニエルズにバックエルボーを決めロープに走るがダニエルズがコンプリート・ショット、BMEを決めカバーするがジェイがカット。ジェイはダニエルズを抱え上げフェイス・バスター、デスバレー・ドライバーを決めカバーするがマフがカット。マフはジェイにスイング・ネックブリーカーとバックドロップ・ドライバーを決めカバーするがジェイが2で返す。マフはコーナーに上がるがマークがカットしスプリングボード・エースクラッシャー、カバーするがカウント2。
ブリスコ兄弟はダニエルズにバックブリーカーとスプリングボード・ニードロップを決めカバーするがダニエルズが2で返す。マフがジェイを場外に引きずり出しフェンスに叩き付ける。マークがダニエルズに裏投げを決めてカバーするがアリソンがリングに滑り込みレフェリーのカウントを阻止、レフェリーがアリソンを突き飛ばすとマークがアリソンを抱えカットスロート・ドライバーの体勢に。ダニエルズがアリソンをキャッチして再びマークに向かって放るとアリソンがマークに飛びつきDDT、レフェリーはマフに捕まり見ていない。ダニエルズがマークをカバーしレフェリーがカウントするがマークが2で返す。マフがコーナーのダニエルズをデッドリー・ドライブの要領で放りダイビング・スプラッシュにいくがかわされて自爆、ジェイがダニエルズをビッグブートで倒すとマフにもビッグブート、リングに残っていたアリソンにファルコンアローを決める。マフがマークをラリアットで倒すとジェイにも狙いロープに走るがブリスコ兄弟がダブル・フラップジャック、ダブル・スクラップバスターからスプリングボード・ドゥームスデイ・デバイスを決めカバーするがダニエルズがカット。ダニエルズはジェイにステップ・アップ・エンズイギリを決めるとマークにエンジェルズ・ウイングを決めカバーするがジェイがカット。ダニエルズがジェイにSTOを決めカバーするがカウント2、エンジェルズ・ウイングを狙うがジェイがバック・ボディ・ドロップで返す。ジェイはダニエルズのエンズイギリをかわすとジェイ・ドリラー、3カウント入りブリスコ兄弟の勝利。
WINNER:ジェイ & マーク・ブリスコ (18:25) 評価:3

ROH世界王座戦
(C)サモア・ジョー VS AJスタイルズ

ジョーがバックエルボーからロープに走りショルダー・タックルで倒すとAJがヘッドスプリングからジョーの首を捕えてハリケーンラナ、しかし起き上がったジョーがスタンディングからウラカンラナを放ち場内はどよめきが起る。グラウンドでの激しいバックの取り合いから一旦距離を置くと再び組み合ってからジョーがAJを捕えスナップメア。背中にチョップと胸板にキックを打ち込むがAJがキャッチしてジョーを倒しクロスフェイス、起き上がったジョーをロープに振ると得意の流れから美しいドロップキックを決める。AJがカバーするがカウント1、ボディスラムからのニードロップとスープレックスを決めカバーするがどちらもジョーが1で跳ね返す。AJはローリング・クローズラインを狙うがジョーがカウンターの右パンチ、ロープにもたれ掛かったAJにキックを打ち込むとAJはロープに間から場外へ転落、ジョーはロープに走るとエルボー・スイシーダを決める。
ジョーがオレ・キックを狙い走り込むとAJがクローズラインで迎撃しようとするがジョーがかわしてスーパーキック。フェンスに振られたAJはフェンスを飛び越し客席に着地、向かってきたジョーに再びフェンスを飛び越えてのクローズラインを決める。リングに戻しスタイルズ・クラッシュを狙うがジョーが抵抗、AJはパワーボムに切り替えジョーをマットに叩き付けて押さえ込むがカウント2。エルボーでロープに追い込み飛びかかるがジョーがSTジョーでマットに叩き付ける。コーナー前に座らせてフェイス・ウォッシュを決めると水面蹴りで倒しカバーするがカウント2。ジョーはパワーボムを決めると2で返したAJにSTF、そのままクロスフェイスに移行するがAJがロープに逃れる。エルボーの打ち合いからAJが突っ込むがジョーがローリング・クレイドル、カウント2でAJが返す。ジョーは打撃を打ち込みロープに走るがAJがペレキックを打ち込み両者ダウン。
AJはケブラーダからジョーを捕えフェノメノンを決めカバーするがカウント2、跪いたジョーの顔にキックを連発すると抱え上げてバックブリーカー。鎌固めで締め上げると背中にエルボーを打ち込みロープに振るがジョーがエンズイギリ。両者ヒザ立ちの状態で張り手の応酬になると起き上がってエルボーの打ち合い、AJが凄い勢いで打撃を連発するとジョーも負けじとマシンガンのような張り手の連発、ロープに振ってラリアットを狙うがAJがかわしエンズイギリを打ち込み再び両者ダウン。
AJはジョーをコーナーに乗せ捕えようとするがジョーが抵抗、AJはジョーの脚を抱えコーナーから引きずり落とす形でパワーボム、そのまま抱え上げスタイルズ・クラッシュを決めると反転してカバーするがカウント2でジョーが返す。AJが再びフェノメノンを狙うがジョーがキャッチするとアイランド・ドライバー、カバーするがAJが2で返す。ジョーがヒザを連打するがAJが強烈なクローズラインでジョーをなぎ倒す。コーナーに上るがジョーが起き上がってカットすると抱え上げてマッスル・バスター、キャメル・クラッチの状態でチョークをキメるとレフェリーがAJの状態を確認し試合をストップ。ジョーがAJを破り防衛に成功。
WINNER:サモア・ジョー (16:43) 評価:4

スティーブ・コリノの控え室。コリノはローブとマスクを身に纏うと祈りを捧げ準備が出来たと言う。一方ホミサイドの控え室ではロッカーに頭を付け集中しているホミサイドの背後でジュリアス・スモークスが気合いを入れている。ホミサイドは頭から水を被るとリングへと向かう。

有刺鉄線を準備している休憩時間中CMパンクがリングサイドに現れクリストファー・ダニエルズを呼び出す。パンクはルーシーを襲ったのが誰かを聞き出そうとするがダニエルズが答えず口論から乱闘に発展し、パンクがダニエルズにラスト・ライツを決める。

No Rope Barbed Wire Match
スティーブ・コリノ(w/ ギロチン・レグランド) VS ホミサイド(w/ ジュリアス・スモークス)

ホミサイドはナチュラル・ボーン・シナーズ時代のようなツナギ姿。今夜はボビー・クルーズは長々としたアナウンスはせず簡潔にコリノをコール。リング中央でコリノは額をくっ付けホミサイドを睨みつける。ホミサイドがコリノを突き飛ばすとコリノは中指を立てる。
ホミサイドが詰め寄ると距離を取ろうとしたコリノが足を踏み外し場外に滑り落ちる。リングに戻ったコリノをホミサイドが有刺鉄線に押し付けようとするがコリノがこらえる。ホミサイドが丸め込みでニアフォールを連発するがコリノがホミサイドを有刺鉄線に投げつけるとホミサイドの額に有刺鉄線を押し当てる。流血したホミサイドの額の傷に爪を立てるとさらに噛み付いてホミサイドは顔中血まみれ。スリングショットで有刺鉄線にぶつけカバーするがカウント2。コリノは有刺鉄線バットを持ち出しホミサイドを殴ろうとするがホミサイドがかわしイスで殴ると有刺鉄線バットの上にコリノをDDT。倒れたコリノに馬乗りになるとフォークで額を何度も突き刺しコリノも流血。
ホミサイドはコリノを場外に落とすとフェンスに叩き付け、フォークをコリノの耳に押し当てる。リングに戻し額にフォークを連発すると倒れたコリノの耳元に有刺鉄線バットを置いて上から踏みつける。コリノの耳に噛み付くなど厳しい攻めを見せるがコリノがモンキーフリップでホミサイドを有刺鉄線に投げつける。ホミサイドを場外に落としフェンスに叩き付けるとスープレックスの状態から有刺鉄線にぶつけホミサイドは有刺鉄線に両脚が引っかかった状態で逆さ吊りになる。リングに戻りコリノがコーナーに振ろうとするがホミサイドが切り返しアイリッシュウィップからランニング・エルボー、走り込んでランニング・ニーを打ち込むがそのままの勢いでホミサイドも有刺鉄線に突っ込む。コリノはコーナーに立てかけてある有刺鉄線テーブルにホミサイドを振ろうとするがホミサイドがこらえると突っ込んできたコリノをエクスプロイダーでテーブルに投げつける。コリノがテーブルを貫通し観客は「Holy shit」チャント。
ホミサイドがエースクラッシャーを狙うがコリノがかわし変形のみちのくドライバー、カバーするがカウント2。コブラ・クラッチをキメるがホミサイドが後方に押し込みコリノを有刺鉄線テーブルに突っ込ませる。起き上がったところにエースクラッシャーを決めカバーするがカウント2。コリノはホミサイドを有刺鉄線に投げつけるとギロチンがイスを何脚も持ち込んで並べその上に場外フェンスをセットする。コリノがホミサイドを抱えフェンスの上にノーザンライトボムを決めると2人で金網のメッシュの部分を突き破る。
ホミサイドはコリノを低空ドロップキックで倒すとシャイニング・ウィザード、そのままSTFをキメて締め上げるとギロチンがリングに上がりボトルに入ったアルコールをホミサイドの顔にぶちまける。ホミサイドはのたうち回りホミサイド程ではないがコリノも苦しむ。リングサイドではジュリアスがギロチンに殴りかかりレフェリーが引き離す。コリノはラリアットでホミサイドを倒しカバーするがカウント1。パイルドライバーを2連発すると手袋をはめてから有刺鉄線を持ち出しホミサイドの身体に巻き付ける。その状態でコブラ・クラッチをキメるとジュリアスがタオルを投げ込みレフェリーが試合をストップ、観客はブーイング。
WINNER:スティーブ・コリノ (21:00) 評価:3・5
試合後コリノが握手を求めるがホミサイドは拒否してリングを降りる。

コルト・カバナの「Good Times, Great Memories」、ゲストはThe SAT。

バックステージでBJウィットマーとマット・ストライカーが睨み合っている。ストライカーが「俺は場外で倒れ動けない状態だったのに何故あんなことをしたんだ!?」と言うとBJは勝つ為には手段は選ばないと言い立ち去る。ストライカーは「上等だ」と言いその場を去る。


総評
終盤3試合がタッグ王座戦、世界王座戦、有刺鉄線マッチという布陣で期待されたが思った程には盛り上がらなかった。

タッグ王座戦は序盤の攻防が殆どないままいきなり場外ダイブの連発を見せるとその後すぐにマークのローンバトルへ移行。かなりの長時間に渡り場内が完全に静まり返ってしまうという展開に。マークが脱出すると両チーム入り乱れての攻防となりニアフォール連発という展開になるが全くといっていい程観客が反応しない。しかもトルネード・タッグでもないのに対戦権完全無視というレフェリングにも疑問が残る。アリソンの介入など終盤に仕掛けも見られたが試合全体通しての構築に失敗した感が否めず、終盤これでもかと大技→ニアフォールという場面を続けたもののダラダラと長くなってしまったようにしか見えなかった。もう少し上手く試合を組み立てていれば好試合になっていた可能性もあるだけに残念な試合。

サモア・ジョーとAJスタイルズのROH初対決、序盤はスピードを活かした見応えのある攻防で場内を沸かせる。しかし中盤あたりから試合が停滞していく。もちろん緩急を付けているのも解るしジョーの攻めにより試合をコントロールしていく時間なのだが、どこか単調というか上手く噛み合っていない印象を受けた。全体的に見れば悪くない試合でいい動きも見れたがこの辺が「相性が悪い」と言われる所以だろうか。

メインのノー・ロープ有刺鉄線マッチはハードな試合形式で遺恨決着戦というこれ以上ないシチュエーションであるにも関わらず、非常にまったりとした試合になってしまった。「Bitter Friends, Stiffer Enemies」の時も多少まったりな部分はあったが、あの時は押さえるところをしっかり押さえた好勝負となった。しかし今回は全編においてどこかスッキリしない内容で有刺鉄線の使い方も今イチ、テーブルを使うなど多少の見せ場もあったが核となるべき2人の攻防をしっかり見せられていないため単発のぶつ切りにしか見えてこない。この異質な空間を上手く使いこなせなかったように見え、最後もタオル投入という全く持ってフラストレーションの溜まる終わり方。2003年のMVPと呼ばれる程の大活躍を見せてきたホミサイドだっただけにこの決着戦は大事にして欲しかった。

紙一重の差で好勝負にもなることのできた3試合、これが全て好勝負であれば年間ベスト・ショーにもなり得た大会だった。
総合評価:3
  
Posted by phenominal14 at 00:39Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

2008年05月19日

ROH 「THE CONCLUSION」DVDレビュー

CONCLUSION
ROH「THE CONCLUSION」’03.11.28

CMパンクとレイヴェン、8ヶ月に渡り血で血を洗う抗争を繰り広げてきた2人の最終決着戦。ブリスコ兄弟への報復を狙うサモア・ジョーはAJスタイルズと組んでタッグ王座に挑む。また遂にFeild of Honorの決勝進出者も決定する。





マイケル・カッペラとレフェリーがリング上。カッペラは今夜のCMパンク vs レイヴェンの試合形式を抽選で決めると言いレフェリーが持っている封筒の中から一つを選ぶ。封を開けて中の紙を見てカッペラは今夜の試合形式は金網戦でると発表する。
そこへCMパンクが現れカッペラとレフェリーを追い払う。パンクはルーシーの写真を持ったまま話し始め、「WRATH OF THE RACKET」('03.8.9)で何者かに襲われROHを去ったルーシーの写真とこのマイクと共に今夜レイヴェンを倒すと宣言。

コルト・カバナの「Good Times, Great Memories」、ゲストはジュリアス・スモークス。ジュリアスが歌い始めるとカバナはハーモニカを吹いて一緒に歌い始める。

バックシート・ボーイズ VS アウトキャスト・キラーズ

キラーズが奇襲を仕掛けるがバックシート・ボーイズが連係技を連発してキラーズを攻め立てる。キラーズも反撃を見せるがバックシート・ボーイズは2人を分断するとタトゥーガにバックシート・ドライバー、カバーするがサンチアーゴがカット。サンチアーゴにドリーム・シークエンスを決めるとタトゥーガにT-ギミック、3カウント入りバックシート・ボーイズの勝利。
WINNER:バックシート・ボーイズ (4:05) 評価:1
試合後CMパンクがリングに上がるとバックシート・ボーイズに誰がルーシーを襲ったか知らないか?と尋ねるがアシッドは知らないと答えリングを後にする。パンクは次の試合の為に入場してきたジョン・ウォルターズとホミサイドにも詰め寄るが相手にされない。

ホミサイド(w/ ジュリアス・スモークス) VS ジョン・ウォルターズ

チェーンレスリングで互角の攻防、ホミサイドがコーナーに押し込みチョップを打ち込むとウォルターズはホミサイドの顔を押しのけスナップメアから首四の字固め。ホミサイドが抜け出し平手打ちを喰らわせるとウォルターズも張り返してスープレックス、グラウンドの攻防となりホミサイドがスナップメアからサッカーボール・キックを打ち込むとウォルターズもやり返す。ロープワークからウォルターズがドロップキックを放つと場外へ出たホミサイドにトペ・スイシーダを決める。
リングに戻るとウォルターズはホミサイドを倒し鎌固め、ホミサイドが抜け出しコーナーに上るがウォルターズが捕えスーパープレックス。ウォルターズは場外戦でやってしまったのか背中に大きな裂傷があり出血している。コーナーに突っ込んできたウォルターズをホミサイドが迎撃すると後頭部へのダイビング・ニードロップ、ネックブリーカーを決めてカバーするがカウント2。パイルドライバーを決めてカバーするがウォルターズがロープに逃れる。ホミサイドはロープに走りウォルターズの後頭部へラリアット、正面からも狙うがウォルターズがかわしてジャーマン・スープレックス、一回転して着地したホミサイドがドロップキックでウォルターズを場外に落とすとロープに走りトペ・コンヒーロを決める。
リングに戻りホミサイドがコーナーへ突っ込むがウォルターズが迎撃してミサイル・ドロップキック、打撃の応酬からホミサイドがエースクラッシャーにいこうとするがウォルターズがかわしバックスライド、ホミサイドが一回転して起き上がりパイルドライバーを狙うがウォルターズがバック・ボディ・ドロップで投げ飛ばす。ラリアットにいこうとしたホミサイドを背中に担いで腰を落としてのチンブリーカーを決めカバーするがカウント2。ロープに振ろうとしたところをホミサイドがドロップ・トーホールドで倒しエルボードロップ、コーナーからトルネードDDTを狙うがウォルターズがかわす。ホミサイドはコップキラーを狙うがウォルターズが背後に着地してからダブルニー・バックブリーカー、さらにドラゴン・スープレックスを決めるがカウント1で体勢が崩れてしまう。ホミサイドはウォルターズの後頭部に自分の頭部を押しつけ衝撃を加えるとロープに走りラリアット、STFをキメるとウォルターズがタップしホミサイドの勝利。
ホミサイドはマイクを取ると明日スティーブ・コリノを引退させてやる、さらに明日の試合が終わるまではCode Of Honorを封印すると言う。
WINNER:ホミサイド (11:33) 評価:4

マット・ストライカーのプロモ。Feild of Honorを勝ち上がり自分の目標であるROH世界王座を手に入れる。昨年から自分は様々な強敵相手に実力を証明してきた。今夜自分こそが最強だと証明してやると言う。

Scramble Match
The SAT VS スペシャルK(ディキシー & クラウディ w/ その他のメンバー) VS カーニッジ・クルー VS ファスト・エディ & ホットスタッフ・ヘルナンデス

エディとジョエルが素早い攻防を見せるとロックが入ってきて2人を倒す。スペシャルKの2人がロックに殴りかかるがディビートが加わり2人でスペシャルKを攻撃。そこへヘルナンデスが入ってくるとクラウディにチョップを連発、クラウディはサンセット・フリップを狙うがヘルナンデスはビクともせずクラウディの首を掴むとクラッカー・ジャックでリングの端まで投げ飛ばす。ディキシーがヘルナンデスに飛びかかるがヘルナンデスがキャッチしシットダウン・パワーボム、ヘルナンデスが寝転がり両足を天井に向けるとエディが足の上に立ち発射台のように飛ばされたエディがディキシーの上に落下(『キャプテン翼』の立花兄弟のスカイラブ・ハリケーンの要領と言って解ってもらえるだろうか)。
カーニッジ・クルーはヘルナンデスを背後から捕えダブル・バックドロップ、エディにカーニッジ・プレックスを決める。ディキシーがディビートを場外に落とすとロックにフェイス・バスター、クラウディがコーナートップからダイビング・レッグドロップを決めてカバーするがカウント2。SATが入ってくるとクラウディにウォッシング・マシーン、ディビートがSATを場外に落とすと入ってきたヘルナンデスをノーザンライト・スープレックスでコーナーに投げつける。ジョエルがディビートにエースクラッシャーを決めるとホセも入り2人でヘルナンデスにエンズイギリを連発、ドゥームスデイ・デバイス式のDDTを決めカバーするがエディがカット。ディキシーがジョエルにフェイス・バスター、エディがホセにツームストン・パイルドライバー、ロックがディキシーにスイング・ネックブリーカー、ヘルナンデスがロックをラリアットでなぎ倒す。ヘルナンデスはエディを抱え上げるとボーダー・トスで場外に放り投げリングサイドでやり合っていた全員をなぎ倒す。さらにロープに走るとノータッチでトップロープを飛び越えてのダイビング・ボディプレスを決め観客は大歓声。ハイドロがコーナーに上るがSATがカット、スパニッシュ・フライを決めると試合に関係ないハイドロをカバー、何故かレフェリーもカウントし3つ入りSATの勝利。(どうやらSATのウォッシング・マシーンで戦闘不能になったクラウディの代役としてハイドロが戦っていたらしい)
WINNER:The SAT (9:09) 評価:3

BJウィットマーのプロモ。「WRATH OF THE RACKET」('03.8.9)でROH世界王座にあと一歩のところまで迫ったがトップに上り詰めることは出来なかった。今夜は敗者としてここを去るか勝者として再びトップへ這い上がるかどちらかだ。今夜俺は敗者として去るつもりはない、今夜は俺の夜だと言う。

ダン・マフのプロモ。BJウィットマーは自分の敵ではなくコルト・カバナはただのコメディアンだ、自分が誰よりもこのFeild of Honorを必要としている。自分がこのFeild of Honorを勝ち上がり再びプロフェシーが食物連鎖の頂点に君臨すると言う。

クリストファー・ダニエルズ(w/ アリソン・デンジャー) VS ジミー・レイヴ

チェーンレスリングの攻防からレイヴがリストロック、ダニエルズがSTOの要領でレイヴを倒しロープに走るがレイヴがアームドラッグを連発してダニエルズを捕える。再びリストロックをキメると抜け出そうとするダニエルズにフジワラ・アームバー、クロス・アーム・ブリーカーをキメるがダニエルズがロープに逃れる。ノーザンライト・スープレックスから再びクロス・アーム・ブリーカーをキメるが、アリソンがエプロンに上がってくるのを見てレイヴは技を解きアリソンを場外に突き落とす。ダニエルズが起き上がりレイヴをトップロープ越しに場外へ落とすとベースボール・スライドで弾き飛ばしフェンスにぶつける。
レイヴをフェンスに投げつけてからリングに戻すとボディスラムを連発、トップロープ越えのエルボードロップからクロスフェイスをキメるがレイヴがロープに逃れる。コーナーでチョップを打ち込むがレイヴが体勢を入れ替えエルボーを連発、対角線に振って突っ込むがダニエルズがブートで迎撃するとレイヴの背中にエルボーを打ち込んで倒す。その後もダニエルズが攻め込みエンジェルズ・ウイングを狙うがレイヴがこらえバック・ボディ・ドロップ、ロープに走りランニング・ニーを打ち込み両者ダウン。
レイヴはチョップを打ち込むとロープに振ってベリー・トゥ・ベリー、STOバックブリーカーからバックドロップを決め押さえ込むがカウント2。再びバックドロップを狙うがダニエルズが一回転して着地するとコンプリート・ショット、アラビアン・プレスを決めカバーするがレイヴが2で返す。切り返しの応酬からレイヴが裏DDTを決めるがカウント2、ロープに振ろうとしたところをダニエルズがバックスライドで押さえ込むがレイヴが2で返す。レイヴはラ・マヒストラル、オクラホマ・ロールと丸め込みを連発するがいずれもカウント2、フロム・ダスク・ティル・ドーンにいこうとするがダニエルズがこらえてSTOで倒す。BMEを決めるとレイヴを起こしてラスト・ライツ、3カウント入りダニエルズの勝利。
WINNER:クリストファー・ダニエルズ (13:27) 評価:3・5
CMパンクがリングに駆け込むとルーシーの写真を突きつけダニエルズに迫る。マイクを取るとスティーブ・コリノはルーシーを襲ったのはダニエルズだと言った、お前は俺が、そしてセカンド・シティ・セインツが怖いんだろう?と言う。ダニエルズはマイクを渡されるとセカンド・シティ・セインツなど恐るるに足らない、そしてコリノの言うことを真に受けるのはお前ぐらいだ、自分で真実を突き止めろと言ってリングを降りる。

イクセイヴィアーのプロモ、Feild of Honorを制するのは全てにおいて最高のこの俺だと言う。そこへジョン・ウォルターズが現れ今夜Feild of Honorの決勝進出を懸けて戦う選手達をリスペクトするがお前だけには敬意のかけらも感じない、これまで自分に対しズル勝ちをしてきたがもう一度だけ自分と戦えと言う。イクセイヴィアーはズルではなく自分の方が上だからだと言うとお前の地元ボストンでやってやると挑戦を受ける。ウォルターズが正々堂々戦うことを誓えと握手を求めるがイクセイヴィアーは鼻で笑いその場を去る。

スティーブ・コリノ(w/ ギロチン・レグランド) VS ジョシュ・ダニエルズ

コリノは観客の野次に過剰に反応、リングサイドに降りイスを持ち出すがギロチンがなだめリングに戻す。コリノが一方的に攻め込みパイルドライバーを決めカバーするがカウント2。ラリアットを狙いロープに走るがジョシュがノーザンライト・スープレックス、ロープに振ってクローズラインで倒しカバーするがカウント2。コリノはコーナーに上るがジョシュが捕えスーパープレックス、バックを取るがコリノがミュールキックでのローブロー。ロープに走るがジョシュがエルボーで迎撃しジャーマン・スープレックス、カウント2でコリノが返す。コリノはラリアットとノーザンライトボムを決めカバーするがカウント2、オールドスクール・ドライバーを決めるがカウント2、ノーザンライトボムをカウント1で返し観客は盛り上がるというより「そりゃねーだろ?」というような反応。
張り手の応酬からジョシュがロープに走るがギロチンがリングサイドから足を引っ張る。コリノがスーパーキックを打ち込みカバーするがレフェリーはギロチンが妨害したことを理由にカウントを拒否。ギロチンとレフェリーが揉めている中コリノはコーナー上でジョシュを捕えるがホミサイドがリングに駆け込みコリノに雪崩式のエースクラッシャー、ジョシュがダイビング・ヘッドバットを決めるとジュリアス・スモークスがギロチンを押さえ振り返ったレフェリーがカウント、3つ入りジョシュが勝利し観客は大歓声。
WINNER:ジョシュ・ダニエルズ (10:47) 評価:1
怒りのコリノはバックステージへ直行するとホミサイドに殴りかかり、その場にいた大勢のレスラーやスタッフが2人を引き離す。コリノは取り巻きと引き連れて会場を後にする。

控え室でAJスタイルズがジミー・レイヴを叱りつけるとレイヴは落胆した表情で部屋を出て行く。カッペラがAJにインタビューするとAJは今夜タッグ王座を奪い明日は世界王座を手に入れROH史上初のダブル・チャンピオンになると言う。CMパンクが入ってきてAJにルーシーのことを問いつめるがAJは軽くあしらい部屋を出て行く。

Feild of Honor Aブロック決勝
マット・ストライカー VS イクセイヴィアー

チェーンレスリングで互角の攻防となりストライカーがヘッドロックで押さえ込むが、イクセイヴィアーがコーナーに押し込みチョップを連発。突っ込んできたストライカーを投げ上げるとストライカーは股間からトップロープに落ちる。イクセイヴィアーはストライカーを突き飛ばし場外フェンスにぶつけるとパンチを連発しリングに戻す。イクセイヴィアーが主導権を握り試合を優位に進めストライカーは防戦一方。イクセイヴィアーがコーナーに上るがストライカーが起き上がると雪崩式のベリー・トゥ・ベリーで投げ飛ばし両者ダウン。
イクセイヴィアーがキス・ユア・エックス・グッバイを狙うがストライカーがかわすとローリング・エルボー、ラ・ケブラーダを決めカバーするがカウント2。バックエルボーを打ち込みスープレックスを決めるとパワースラムからカバーするがイクセイヴィアーが2で返す。丸め込み合戦となりニアフォールを応酬するとストライカーが起き上がりイクセイヴィアーにビッグブート、ストライカー・ロックをキメるがイクセイヴィアーがロープに逃れる。切り返しの攻防からストライカーがイクセイヴィアーを抱え上げデスバレー・ドライバー、3カウント入りストライカーの勝利。
WINNER:マット・ストライカー (13:51) 評価:2・5

Feild of Honor Bブロック決勝
BJウィットマー VS ダン・マフ(w/ アリソン・デンジャー) VS コルト・カバナ

3人で組み合おうとするとカバナがさらりとかわしBJとマフが組み合うのをよそに高みの見物。それに気付いたBJとマフは2人でカバナを倒すと競い合うように交互にカバナに攻撃を加えてから場外に放り出す。殴り合いからBJがマフをロープに振るとカバナがトップロープを下げマフを場外に落とす。コーナートップからBJにダイビング・クロスボディを決めカバーするがカウント2、ロープに振るがマフがリングサイドから足を引っ張り場外へ引きずり出す。リングサイドで殴り合いをしている2人めがけてカバナがエプロンからアサイ・ムーンサルト、BJに命中するが直前でかわしたマフがカバナを捕えフェンスに叩き付ける。マフは2人をフェンスに投げつけるとリングに戻りロープに走る。カバナがリングに滑り込みクローズラインを狙うがマフがかわしカバナにラリアット、入ってきたBJをパワーボムでコーナーに叩き付けるとキャノンボール・セントーンを狙うがカバナが足を引っ掛けてマフを転ばせる。
カバナが腕と脚を使って同時に2人の首をキメるがBJがキックで脱出、エクスプロイダーの体勢になるとカバナがこらえるがマフがBJのバックを取り2人まとめて投げ捨てる。BJにバーニング・ハンマーを狙うがBJが抜け出し2人を捕えるとDDTとコンプリート・ショットで2人同時にマットに沈める。BJはマフにジャンピング・ニーからエクスプロイダー、カバナにジャーマン・スープレックスとドラゴン・スープレックスを決めパワーボムを狙うがマフが背後からBJを捕えハーフネルソン・スープレックス。カバナがスクールボーイで丸め込むがマフが2で返しバックドロップ、BJがマフをエルボーで殴り倒すとカバナにリストクラッチ・エクスプロイダー、3カウント入りBJの勝利。これで「FINAL BATTLE 2003」で行われる決勝戦はマット・ストライカーとBJウィットマーの顔合わせとなった。
WINNER:BJウィットマー (7:46) 評価:3・5
パンクがまたもやリングに上がるとマフにルーシーのことを問いつめる。マフがマイクを取り「俺はお前が気に入らねぇ」と答えるとBJがマイクをぶんどり、「貴様どういうつもりだ !?今ここは俺の時間だ。バックステージにいる連中もここにいる観客全員もそんなクソ女のことなんかどうでもいいんだよ!」と言いリングを降りる。

ROHタッグ王座戦
(C)ジェイ & マーク・ブリスコ VS サモア・ジョー & AJスタイルズ

AJとマークでスタート、AJがマークを捕えジョーに交代するとマークは慌ててジェイにタッチ。ジョーは上手い動きからジェイの脚をキメるがジェイがロープに逃れる。ロープワークからジェイがビッグブートを打ち込むがジョーがすぐに起き上がりエルボーでジェイを倒す。代わったAJがジェイにTKO、ロープに振ってドロップキックを決めるとジョーとの連係を見せる。ロープに振られたジェイにマークがブラインド・タッチを交わすとジョーの背中にスプリングボード・ジャンピング・ニー、コーナーのジョーめがけ飛びかかるがジョーがSTジョーでマットに叩き付ける。マークを抱えようとすると背後からジェイが殴りかかるがAJがマークを踏み台にして飛び上がりジェイにに飛びついてのDDT、ジョーがマークをSTOで倒す。場外に出たブリスコ兄弟に対しAJとジョーがロープに走るとトペ・コンヒーロとエルボー・スイシーダを同時に決め観客は大歓声。ジョーがジェイにオレ・キックを決めるとマークを座らせAJにオレ・キックをやらせる。
リングに戻るとAJがマークにスパイン・ブリーカー、しかしマークがエルボーを放つとジェイがエプロンからAJの首をネックブリーカーでトップロープに叩き付ける。ここからブリスコ兄弟のペースになると交代を繰り返しながらAJを攻撃。防戦一方だったAJはジェイに垂直落下式ブレーンバスターを決めカバーするがマークがカット、リングに入ってきたジョーをレフェリーが止めている隙にマークはジェイを場外に出すとリングに横たわり頭を押さえて痛がるフリ。AJがジェイだと思い起こそうとするがマークがバックドロップを決める。ロープに振られたAJがセカンドロープからのケブラーダでマークを捕えるとジェイが入ってきてロープに走るがジョーがエプロンから攻撃、AJが2人を捕え同時に表裏のDDTでマットに叩き付ける。
ようやくタッチを受けたジョーが2人にチョップを連発するとジョーがマークに、AJがジェイにそれぞれ同時にエンズイギリとペレキックを打ち込む。ジョーはマークにパワーボムからSTF、マークがロープに逃れると今度はパワースラムからクロス・アーム・ブリーカーをキメるがジェイがカット。代わったAJがマークにワンハンド・ネックブリーカーを決めるがカウント2、ロープに走るがマークがバック・ボディ・ドロップで投げ上げるといつの間にか入ってきていたジェイがそのままシットダウン・パワーボムを決める。ジェイがタッチを受けるがAJがジェイにハンマーロックからのバックドロップを決めジョーに交代。ジョーはジェイに張り手を連発するがジェイがバックを取るとマークがスプリングボード・ドロップキック、ジェイがジャーマン・スープレックスでジョーを投げる。ジョーを中央に寝かせ対角線コーナーに上ると同時に飛ぶがAJがマークの足を引っ張りマークはマットに墜落、ジョーにダイビング・レッグドロップを決めたジェイが立ち上がりAJをクローズラインで倒すとジョーが起き上がりジェイにエンズイギリを打ち込み全員ダウン。
ジョーとジェイ、AJとマークが打撃の応酬、ブリスコ兄弟が2人をロープに振るがジョーがジェイにスリーパーホールド、AJがマークを倒しスタイルズ・クラッシュにいこうとするがジェイがAJにビッグブートを打ち込みジョーにチンブリーカー。マークがジョーに裏投げを決めるがジョーがすぐに起き上がるとマークにジャーマン・スープレックス、ドラゴン・スープレックスを決めるとエックス・スープレックスを狙うがマークが抵抗、AJがローリング・クローズラインにいくがマークにかわされジョーに誤爆。ジェイがAJを場外に落とすとマークがジョーに裏投げ、コーナートップからシューティングスター・プレスを決めると3カウント入りブリスコ兄弟の勝利。
WINNER:ブリスコ兄弟 (15:51) 評価:4
試合後ジョーとAJは誤爆を巡り口論、AJがジョーを突き飛ばすとジョーがAJの顔を押しのける。2人は鼻を突き合わせて睨み合うとAJは「明日そのベルトを貰う」と言ってリングを降りる。

Steel Cage Match
CMパンク VS レイヴェン

金網に入ろうとするレイヴェンにパンクがキックを打ち込み試合開始。パンクはリングサイドでレイヴェンに攻撃を加えるとリングに投げ入れパンチを連発、ロープに振るとドロップ・トーホールドで顔からイスに叩き付ける。今度はレイヴェンが狙うとパンクはイスを踏み台にしてトップロープに飛び乗り、そのままレイヴェンに飛びかかるがレイヴェンがパンクの顔にイスを投げつける。金網に顔から叩き付けられたパンクは流血、レイヴェンがビッグブートでパンクを倒す。レイヴェンが完全に試合を支配すると金網やイスを使ってパンクを攻撃、シャープシューターをキメると顔中血まみれのパンクが大きなうめき声を上げる。イスの上でのパイルドライバーを決めカバーするがカウント2、イスを持って突っ込むがパンクがビッグブートでイスごとレイヴェンの顔を打ち抜く。
ここから形勢逆転しパンクのペースに、コーナーに据え付けたイスにロシアン・レッグスイープを決めると座り込んだレイヴェンの顔に何度もブートを打ち込む。金網に投げつけるとレイヴェンも流血、さらに金網にぶつけようとするがレイヴェンがこらえパンクを金網に叩き付け両者ダウン。レイヴェンはスピアーを狙うがパンクにかわされ金網に突っ込む、パンクはレイヴェンを抱えて頭から金網にぶつけるとコーナートップからダイビング・エルボードロップにいくがレイヴェンがイスを使って迎撃。パンクはスリーパーホールドに捕えるがレイヴェンがバックドロップを決め再び両者ダウン。
レイヴェンはパンクにローブロー、起こそうとしたところに今度はパンクがローブローを決める。互いに扉からの脱出を狙うが妨害し合いパンクがエンズイギリでレイヴェンを倒す。パンクは金網をてっぺんまで上るが脱出せずにリングの方を向いて立ち上がる、そのままダイビング・レッグドロップにいくがレイヴェンにかわされ自爆。レイヴェンはパンチの連発からクローズラインとニーリフト、ブルドッグを決めるとイスで顔を殴りカバーするがカウント2。ロープに振ろうとするがパンクが切り返すとイスへのDDT、カバーするがレイヴェンが2で返す。レイヴェンがスモール・パッケージにいくがパンクがかわしてスーパーキック、パンクは扉の方へ行くと扉が開いているにも関わらず金網を越えようとする。レイヴェンに突き飛ばされたパンクは扉の上に股間から落下、レイヴェンが外に出ようとするがパンクが扉を閉めてレイヴェンにぶつけるとリングサイドに飛び降り金網から脱出。パンクが勝利し長きに渡る抗争に終止符を打った。
WINNER:CMパンク (17:06) 評価:4

バックステージでBJウィットマーとマット・ストライカーによるFeild of Honor決勝戦の調印式。

スペシャルKが控え室で座り込んでいるレイヴェンを見つけるとディキシーがクスリを取り出す。レイヴェンはケースごと受け取りポケットにしまうと「女もくれよ」。スペシャルKはベッキーを残し「楽しめよ」と言って部屋を出て行く。


総評
CMパンクとレイヴェンの抗争が遂に決着。

正直そこまで名勝負が生まれた訳ではないが2人のマイク合戦やプロモを含め非常に完成度の高い内容の濃い抗争だったことは確かである。パンクにとってはROHで最初の大きなストーリーであり本人にとっても大きな経験になったに違いない。試合はもちろん数々のプロモでそのキャラクターをしっかりと築き上げ見ている者の記憶に残る印象的なシーンを作り出した。この後ROHの中心選手となり、WWEスーパースターへと転身していくパンクの一つの基礎を作ったとも言えるパンクのキャリアにおいて重要な抗争。
総合評価:3
  
Posted by phenominal14 at 00:13Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

2008年05月08日

ROH 「MAIN EVENT SPECTACLES」DVDレビュー

MAIN EVENT
ROH「MAIN EVENT SPECTACLES」
’03.11.1


AJスタイルズとブライアン・ダニエルソンがNo.1コンテンダー戦で激突。混迷を続けるタッグ戦線は史上初のスクランブル・ケージ・マッチに突入、金網の中で生き残るのはどのチームとなるのか。





勝てばFeild of Honor決勝進出が決まるという大勝負を前にコルト・カバナが控え室で瞑想しているとCMパンクが現れる。パンクはこの勝負はカバナだけのものではなくセカンド・シティ・セインツがプロフェシーよりも上だと知らしめる為に負けは許されないと言う。

Feild of Honor
ダン・マフ(w/ アリソン・デンジャー) VS コルト・カバナ

握手を拒否するマフに対しカバナはクローズラインをかわすと無理矢理手を掴んで握手、マフを場外に落とすとリングに上がり詰め寄ってきたアリソンを抱きかかえ「コパカバーナ」に乗せてダンスを始める。マフが戻ってきてカバナにチョップを打ち込み場外へ落とすとダイブ攻撃を狙いロープに走るがカバナがリングに滑り込みクローズラインで迎撃。ヘッドシザースでトップロープ越しに場外へ落とすと互いにフェンスに投げつけ合う。リングに戻りロープワークの攻防からマフがハーフネルソン・スープレックスを決めカバーするがカウント2。カバナが丸め込みを連発するとコーナーのマフに飛びかかるがかわされて股間からターンバックルに激突、逆さ吊りになったカバナにマフがキャノンボール・セントーンを決める。バーニング・ハンマーを狙うがカバナが回避、背中に担いでヒザへのネックブリーカーを決めカバーするがマフが2で返す。カバナはコーナートップからムーンサルトにいくがかわされて自爆、マフがバーニング・ハンマーを決めると3カウント入りマフの勝利。これでブロックBはマフ、カバナ、BJウィットマーの3人が2勝1敗で並び次回大会で決勝進出を懸けた3WAY戦が行われることになった。
WINNER:ダン・マフ (7:26) 評価:2・5
サモア・ジョーがジム・コルネットと共にリングに駆け込みマフと殴り合い、背後からコルネットがラケットでマフを殴る。ジョーはエンズイギリでマフを倒すと頭部にヒザを連発、アリソンがコルネットを突き飛ばすがジョーがアリソンにSTO。クリストファー・ダニエルズが駆け込んできてジョーと殴り合い、ジョーがバック・ボディ・ドロップでダニエルズを投げ飛ばすとコルネットからラケットを受け取るがダニエルズが慌ててリングを降りる。
観客はコルネットとジョーに大歓声、コルネットは「ニュージャージーよ、ジム・コルネットが帰ってきたぞ」と言い観客は「Welcome back」チャント。コルネットが長々と喋っているとブリスコ兄弟が登場、ジョーが2人を迎え撃とうとするとコルネットがラケットでジョーの背中を殴る。ブリスコ兄弟が2人がかりでジョーに猛攻を仕掛けるとコルネットがマイクを取り自分がブリスコ兄弟をトップに導くと言う。一旦レフェリーやスタッフに保護されたジョーが戻ってくると3人は素早くリングを降りる。

控え室でスペシャルKがパーティの真っ最中、しかしイジーとディキシーはブリスコ兄弟とのタッグ王座戦を控えナーバスになっている。

イクセイヴィアー(w/ ロリポップ) & ナイジェル・マッギネス VS ピュアリスツ(トニー・ママルーク & ジョン・ウォルターズ)

マッギネスとウォルターズがチェーンレスリングで互角の攻防、互いに良い動きを見せ観客は拍手を送る。イクセイヴィアーが入るがウォルターズのクローズラインで倒されるとあっさりマッギネスに交代。マッギネスとママルークがグラウンドの攻防、ママルークが関節技をキメるとイクセイヴィアーはレフェリーがウォルターズを注意している隙に技をカット、レフェリーに「タッチした」とアピールしそのままママルークに攻撃を加える。ママルークがクロス・アーム・ブリーカーをキメるがイクセイヴィアーがそのまま抱え上げるとトップロープ越しに場外へ投げ落とす。
リングに戻り2人でママルークを攻め込むがママルークがマッギネスにチンブリーカーを決めてウォルターズにタッチ。ウォルターズはイクセイヴィアーをバック・ボディ・ドロップで投げ捨てるとドロップキック、ハリケーンDDTとダブルニー・バックブリーカーを決めカバーするとマッギネスがエルボードロップでカットしようとするがウォルターズにかわされイクセイヴィアーに誤爆。マッギネスがウォルターズにハンマーロックDDTを決めるとママルークがマッギネスにスピアー、イクセイヴィアーが倒れているウォルターズをカバーすると3カウント入りイクセイヴィアーの勝利。
WINNER:イクセイヴィアー & ナイジェル・マッギネス (11:28) 評価:2・5

マット・ストライカー VS ジャスティン・クレディブル

序盤はチェーンレスリングでクリーンな攻防、ジャスティンがストライカーを場外に落とすとフェンスに叩き付ける。リングに戻りバーティカル・スープレックス3連発を決めてカバーするがカウント2。リア・ネイキッド・チョークをキメるとレフェリーがストライカーの腕を持って確認、ストライカーが3回目でこらえると起き上がって脱出。ジャスティンの脚を取りスリングショットでコーナーにぶつけると対角線に振りジャスティンは股間から鉄柱に直撃。ストライカーはネックブリーカーとパワースラムを決めてカバーするがカウント2、ラ・ケブラーダを狙うがジャスティンがヒザで迎撃、スーパーキックを決めてカバーするがストライカーが2で返す。ジャスティンがコーナートップからダイビング・クロスボディを決めるがストライカーが切り返して抱え上げるとデスバレー・ドライバー、カウント2でジャスティンが返す。ジャスティンはツームストン・パイルドライバーを決めるがカウント2、ロープに走るがストライカーがビッグブートで倒しストライカー・ロック、ジャスティンがタップし試合終了。
WINNER:マット・ストライカー (10:36) 評価:2・5

ROHタッグ王座戦
(C)イジー & ディキシー(w/ スペシャルK) VS ジェイ & マーク・ブリスコ(w/ ジム・コルネット)

スペシャルKはブリスコ兄弟を上手く分断すると一人ずつダブル攻撃を決める。しかしブリスコ兄弟がディキシーを捕えると連係を絡めながら攻撃を加え、ディキシーはローンバトルを強いられる。マークがディキシーを羽交い締めにしジェイがビッグブートにいくがディキシーにかわされマークに誤爆、ディキシーは2人の間をすり抜けるとようやくイジーに交代。イジーが2人を殴り倒すと場外に出たジェイにディキシーがトペ・コンヒーロ。マークがコーナーに上るがイジーがセカンドロープから飛び上がりキックでマークをリングに落とすと場外へトップロープ越えのダイブ攻撃、マークがコーナートップからシューティングスター・プレスにいくがスペシャルKがジェイを引っ張り誤爆させる。
マークをフェンスに投げつけジェイをリングに戻すとディキシーがコーナーに上るがマークがスプリングボード・エースクラッシャー、ジェイがイジーを肩車しマークが飛んでスプリングボード・ドゥームスデイ・デバイスを狙うがイジーがかわしジェイにリバース・ハリケーンラナ、マークにアサイDDTを決めカバーするがカウント2でジェイがカット。マークがイジーを抱えるとジェイがコーナートップからダイビング・レッグドロップ、カバーするとイジーがピクリとも動いていないにも関わらずレフェリーがカウント2で返したとアピール。ブリスコ兄弟はスプリングボード・ドゥームスデイ・デバイスを決めるとマークが場外のディキシーにプランチャ、ジェイがイジーにジェイ・ドリラーを決めると3カウント入りブリスコ兄弟の勝利。ブリスコ兄弟が遂にROHタッグ王座を手に入れた。
WINNER:ジェイ & マーク・ブリスコ 新王者誕生 (9:55) 評価:3

ホミサイド(w/ ジュリアス・スモークス) VS BJウィットマー

腕の取り合いからホミサイドがグラウンドに持ち込み両腕をキメるがBJがロープに逃れる。ロープワークからアームドラッグの応酬、チェーンレスリングの攻防となりホミサイドがヘッドロックでテイクダウン。ロープに振ろうとするがBJが切り返してサイド・スープレックス、場外に出たホミサイドにトペ・スイシーダを決める。
リングに戻りBJはホミサイドをコーナーに振ってジャンピング・ニー、エクスプロイダーを決めカバーするがカウント2。ホミサイドはBJをコーナーに振ると走り込んでのビッグブート、座り込んだBJの頭部にランニング・ニーを決める。ミュールキックでのローブローからフロント・ドロップキックで場外へ落とすとロープに走りトペ・コンヒーロを決め観客は大歓声。
ホミサイドはBJをリングに戻しコーナーに上るがBJが捕えスーパープレックス、ロメロ・スペシャルからドラゴン・スリーパーで締め上げてカバーするがカウント2。ロープワークからホミサイドがベリー・トゥ・ベリー、コーナートップから雪崩式のバタフライ・スープレックスを決めカバーするがBJが2で返す。ホミサイドはSTFをキメるとBJを起こしエクスプロイダー、BJが立ち上がってエルボーを打ち込むがホミサイドがBJの顔面にヘッドバットを決め両者ダウン。
ホミサイドは流血し踞るBJの顔を何度も蹴り上げる。BJはホミサイドをコーナーに振ると向かってきたところをかわし投げっ放しジャーマンでコーナーに投げつける。ジャーマン・スープレックス、ドラゴン・スープレックスを決めるとそのまま起き上がりパワーボムを決め押さえ込むがカウント2。コーナートップからダイビング・ヘッドバットを決めると場外に出たホミサイドにトペ・スイシーダを狙うがホミサイドにかわされ頭からフェンスに激突。ホミサイドがリングに戻しパワーボムを狙うがBJがバック・ボディ・ドロップ、ロープに走りエルボーを狙うがホミサイドがかわしてコップキラー、カバーして決まりかと思われたがBJが2で返す。
場外に転げ出たBJに大勢のレフェリーが駆けつけ状態を確認。BJが何とかリングに戻るとホミサイドが再びコップキラーを狙うがBJがかわしてスーパーキック、リストクラッチ・エクスプロイダーを決めカバーするがカウント2でホミサイドが返す。BJはコーナーに上るがホミサイドが捕え雪崩式のエースクラッシャー、ロープに走りラリアットを決めると3カウント入りホミサイドの勝利。
WINNER:ホミサイド (19:21) 評価:4・5
ホミサイドが帰ろうとするとスティーブ・コリノがホミサイドを襲撃、チェーンを使って攻撃を加える。

Scramble Cage Match
バックシート・ボーイズ VS ハイドロ & エンジェルダスト VS カーニッジ・クルー VS ホセ & ジョエル・マキシモ VS テディ・ハート & ジャック・エバンス

史上初となるスクランブル・ケージ戦、2チームでスタートし一定時間ごとに次々とチームが入ってくる。また金網の四隅のてっぺんにはプラットホームと呼ばれる発射台が用意されている。先発はバックシート・ボーイズとテディ & ROH初登場となるジャック・エバンス。バックシート・ボーイズがいきなり仕掛けるがジャックがキャッシュメアにスピンキック、アシッドをボディスラムで倒すとスタンディング・コークスクリュープレスの2連発。テディがキャッシュメアをパワーボムの体勢で抱えるとジャックがトップロープからのブロックバスターを決める。アシッドがテディをドロップキックで倒すとキャッシュメアと2人でジャックを投げ上げバックシート・ドライバー、コーナーのテディに突っ込み2人がかりのブルドッグ、2人並んでテディとジャックを捕え同時にバックドロップを決める。バックシート・ボーイズが2人を金網の扉から場外に落とすとカウントダウンが始まりカーニッジ・クルーが登場。
カーニッジ・クルーはテディとジャックを攻撃するとリングに上がりバックシート・ボーイズをバック・ボディ・ドロップで金網に投げつける。キャッシュメアにカーニッジ・プレックス、アシッドにダブル・スープレックスを決めるとディビートがノーザンライト・スープレックスでアシッドをコーナーのキャッシュメアに投げつける。カウントダウンの中バックシート・ボーイズがカーニッジ・クルーの2人を頭から金網に投げつけるとマキシモ兄弟が登場。マキシモ兄弟はアシッドにエンズイギリのサンドイッチを決めるとキャッシュメアをウォッシング・マシーンで金網に叩き付ける。リングの内外で乱戦となってくるとジャックとテディが2人でプラットホームに上りテディがジャックにハリケーンラナ、飛ばされたジャックが回転しながらジョエルとロックを撃沈し観客は大歓声。
最後のチームとなるハイドロとエンジェルダストがスペシャルK総出で登場、リングに滑り込むと片っ端から倒れているレスラーをカバーしていくがどれもカウント2。次々と場外に放り出すとエンジェルダストが扉からトペ・スイシーダ、リングに戻り2人でロックに攻撃しエンジェルダストがトップロープからのブロックバスターを決めカバーするがカウント2。ジャックにダブル攻撃を決めカバーするがロックがカット、ジョエルがハイドロをラリアットで倒すとホセがエンジェルダストを肩に抱え後方に投げ落とす。場外でも激しい乱闘が繰り広げられており流血している選手も多い。
テディがジョエルにDDT、ディビートがテディを金網に叩き付けてからキークラッシャーを決めるがキャッシュメアが2でカット。アシッドが外側から金網を上ってくるがホセが内側から突き落とす。ハイドロがプラットホームに上るがマキシモ兄弟がカット、プラットホームからのスパニッシュ・フライでリング上の全員をなぎ倒すと観客は「Holy shit」の大歓声。スペシャルKのメンバーが入りマキシモ兄弟を場外に出し攻撃を加える。リングサイドでやり合っているとテディとジャックがプラットホームに上りテディが場外へフロッグ・スプラッシュ、さらにジャックがムーンサルトから後方に2回転して落下し場内は物凄い盛り上がり。
リング上ではカーニッジ・クルーがエンジェルダストにスパイク・パイルドライバーを決めるがアシッドがロックにヤクザキック、キャッシュメアと2人でハイドロにT-ギミックを決めると3カウント入りバックシート・ボーイズの勝利。観客は「ROH」チャント。
WINNER:バックシート・ボーイズ (14:13) 評価:4・5

Four Corner Survival
サモア・ジョー VS スティーブ・コリノ(w/ ギロチン・レグランド、シンプリー・ルシャス) VS クリストファー・ダニエルズ VS CMパンク

コリノはいつものようにボビー・クルーズに長〜いアナウンスをさせ、ダニエルズはコーナーに寄りかかりジョーはリングに寝転がっている。観客が「黙れ」「退屈」チャントをする度に中段される為なかなか終わらずジョーはリングサイドのカメラマンからカメラを借りて客席を写すなどして遊んでいる。
ようやくコリノとダニエルズでスタートするが互いに心理戦を仕掛け組み合わない。パンクがよこからダニエルズを殴り倒すとコリノはジョーに交代。ジョーとパンクが互いにロープに走ってのビッグブートの打ち合い、パンクがエプロンのダニエルズに殴りかかるが振り返ったところをジョーがビッグブートで倒す。コリノが入ってきて3人で揉め出すとダニエルズがパンクに飛びかかりパンチを連発、滞空時間の長いスープレックスを決めカバーするがカウント2。
コリノとダニエルズの攻防となりダニエルズがショルダー・タックルで倒すとコリノは場外に出て怒りを露にする。パンクが背後からダニエルズを倒すとコリノがリングに戻りダニエルズを攻め込むがダニエルズがコーナーへのクローズラインからスープレックス、スリングショット・レッグドロップを決めカバーするがパンクがカット。コリノがダニエルズを場外に落としリングサイドでの攻防になるがダニエルズがコリノをフェンスに投げつけ、エプロンからアラビアン・プレスを決める。パンクがトペ・スイシーダで2人を倒すとジョーがトルニージョで全員をなぎ倒し観客は大歓声。
ジョーはダニエルズとコリノを別の場所でフェンスの前に座らせるとダニエルズにオレ・キック、エプロンからハリケーンラナを狙ったパンクをそのままフェンスに叩き付けるとコリノにもオレ・キックを決める。ダニエルズをリングに戻すとチョップ、キック、ニードロップのコンビネーション、バックドロップとベリー・トゥ・ベリーを決めてカバーするがカウント2。代わったコリノのパンクがダニエルズを攻め込むがダニエルズがパンクにネックブリーカーを決めるとジョーにタッチ。ジョーは突っ込んできたコリノにSTジョー、3つのコーナー前に座り込んだ3人に立て続けにフェイス・ウォッシュを決める。コリノにジャーマン・スープレックス・ホールドを決めるがカウント2、エルボーの打ち合いからジョーがチョップでコリノを倒す。ロープに走るがパンクが背中にヒザを打ち込みコリノがネックブリーカー、2人でロープに振るがジョーがラリアットで2人まとめて倒しダニエルズに交代。
ダニエルズはコリノのパンクに速攻を仕掛けると誤爆で揉め始めた2人をアサイ・ムーンサルトで倒す。パンクにブルーサンダー・ボム、BMEを決めカバーするがジョーがカット。ジョーはダニエルズにパワースラムを決めるがコリノが2でカット、ジョーにジャンピング・ヒールキックとDDT、STOを決めアピールするがジョーがすぐに起き上がるとコリノにパワーボム。そのままSTFに移行するがパンクがカット、ジョーにシャイニング・ウィザードを狙うがジョーが受け止めSTF、コリノが起き上がりカット。ダニエルズがコリノにステップ・アップ・エンズイギリ、裏投げからBMEにいくがギロチンがコリノを押しのけ身代わりとなる。パンクがダニエルズをビッグブートで倒すとコリノがラリアット、ジョーがコリノにエンズイギリを打ち込むとダニエルズがジョーにコンプリート・ショットを決め全員ダウン。
ジョーとコリノがコーナー上での攻防、ジョーが雪崩式のマッスル・バスターにいこうとするがダニエルズがカットするとコリノと2人がかりのスーパープレックスを決める。パンクが入ってきてダニエルズに突っ込むがダニエルズがSTO、コリノがダニエルズにノーザンライトボムを決めカバーするがジョーがカット。ダニエルズがパンクを場外に落とすとコリノがジョーにスーパーキック、ダニエルズがジョーにエンジェルズ・ウイングを決めるとコリノがダニエルズにSTOを決めカバーするがカウント2。ノーザンライトボムを狙うがダニエルズがかわしジャパニーズ・レッグロール・クラッチ、パンクが入ってきてコリノとダニエルズを捕えると2人がかりのダブルノーザンライト・スープレックス。そのまま3カウント入り試合終了、3人のレフェリーが協議した結果コリノとパンクを両方勝者とすることに。
WINNER:スティーブ・コリノ、CMパンク (22:57) 評価:4

Feild of Honor Aブロックの決勝進出を懸けて次回大会で戦うマット・ストライカーとイクセイヴィアーが睨み合っている。ストライカーは「お前と俺が互いをどう思ってようが関係ない、誰も俺を止められない」と言えばイクセイヴィアーは「俺は全てにおいて最高の男だ。俺はROHのチャンピオンだった男だぞ、俺に勝てると思ってるのか?」と言う。
イクセイヴィアーがその場を去ろうとするとジョン・ウォルターズが立ちはだかる。ウォルターズはもう一度だけ自分と戦えと対戦を要求、今度こそお前を倒すと保証してやると言い、イクセイヴィアーは「どこでもやってやる」と言いその場を去る。

ロブ・ファインスタインが次回の2連戦の初日にCMパンクとレイヴェンの最終決着戦、2日目にホミサイドとスティーブ・コリノのノー・ロープ有刺鉄線マッチを行うと発表する。

#1 Contenders Trophy Match
AJスタイルズ VS ブライアン・ダニエルソン

ロックアップからどちらも譲らず離れるとバックの取り合いからグラウンドでの激しい攻防、そのままもつれながら場外に出るとリングサイドで激しくやり合い場内を沸かせる。リングに戻り互いにロープに押し込んでからクリーンブレイク。再びAJがロープに押し込みクリーンに離れるがダニエルソンがエルボーを打ち込みサイド・スープレックスを決める。場外に出たAJを追っていくとヨーロピアン・アッパー、フェンスに振られたAJはフェンスを飛び越えると向かってきたダニエルソンにスーパーキック、ダニエルソンが足をキャッチするがAJがエンズイギリでダニエルソンを倒す。
リングに戻りダニエルソンがエルボーを打ち込みロープに走るがAJが得意の流れからのドロップキック。ダニエルソンは打撃の連発からAJを投げ飛ばすと左腕をロープに絡めブートを打ち込む。AJの左腕に肩を使ったアームブリーカーを連発するとバックドロップを決めカバーするがカウント2、前腕を顔に押さえつけながら何度もカバーすると左腕だけを持ってのバック・スープレックス。グラウンドで腕をキメるとAJはキックとチョップで抵抗、ダニエルソンはAJの顔を蹴飛ばすとバタフライ・スープレックスにいこうとするがAJがバック・ボディ・ドロップ。しかしダニエルソンは腕のロックを外さず反転して起き上がるとバタフライ・スープレックスでAJを投げ飛ばす。ダニエルソンが腕攻めを継続しエプロンのAJにロープ越しのスープレックスを狙うが逆にAJがダニエルソンをスープレックスで場外に投げ落とす。ダニエルソンは着地の際に左脚を痛めたらしくAJはリングサイドでニー・クラッシャー、抱え上げてヒザからフェンスに投げつける。さらに鉄柱とフェンスの上部に叩き付けるとダニエルソンは左ヒザから出血。
AJはダニエルソンをリングに戻すと脚攻めを開始、レッグロックをキメるがダニエルソンが切り返してハーフ・ボストン・クラブをキメる。AJが抜け出しローキックでダニエルソンを倒すとヒザへキックを連発、四の字固めをキメるがダニエルソンが身体を反転させAJがロープに逃れる。AJが脚を取るとダニエルソンはエンズイギリ、それでも放さないAJにもう1発狙うがAJが投げっ放しのドラゴン・スクリューのような形でダニエルソンのヒザをマットに叩き付ける。ローキックを放つとダニエルソンが「もっと来いよ!」と挑発、AJはダニエルソンのヒザと頭部にキックを連発する。AJがダニエルソンをコーナーへ追い込み左脚をロープに絡め締め上げる、突っ込んできたところをダニエルソンがブートで迎撃するとセカンドロープからのダイビング・ヨーロピアン・アッパーを決める。ダニエルソンはAJにヨーロピアン・アッパーを連発するとローリング・エルボーで倒しカバーするがカウント2、コーナートップからダイビング・ヘッドバットを決めるがAJが2で返す。コーナーに突っ込んできたダニエルソンをAJがブートで迎撃するとフェノメノンにいこうとするがダニエルソンがこらえてベリー・トゥ・バック・スープレックス、カバーするがAJがロープに逃れる。ダニエルソンはAJをコーナーに乗せ最上段から雪崩式のバックドロップにいくがAJが身体を反転させダイビング・クロスボディで押し潰し両者ダウン。
AJはスプリングボードにいこうとするがダニエルソンが突き飛ばして阻止、セカンドロープに上りロープ越しにAJを捕えるとリングに向かってリーガル・プレックス、倒れているAJをカバーするがカウント2。ダニエルソンはキャトルミューティレーションをキメるがAJが足を伸ばしロープブレイク、再びリングの中央でキメるとタップしないAJを体勢を入れ替え押さえ込むがカウント2。ダニエルソンがバックを取るがAJが振りほどいてペレキック、打撃の連発からローリング・クローズラインを決めカバーするがダニエルソンが2で返す。AJがスタイルズ・クラッシュにいこうとするがダニエルソンが身体を起こしてヘッドバット、体勢を崩したAJの腕を取りクロス・アーム・ブリーカーをキメるがAJが強引に持ち上げるとそのままの状態でスタイルズ・クラッシュ、カバーするがカウント2でダニエルソンが返す。AJは再びダニエルソンを抱え上げると今度は完璧にスタイルズ・クラッシュを決め、反転してカバーすると3カウント入りAJの勝利。
WINNER:AJスタイルズ (24:15) 評価:4・5

コルト・カバナのGood Times, Great Memories、ゲストはカーニッジ・クルー。

スティーブ・コリノのプロモ。コリノは次のROH初の2連戦の初日はジョシュ・ダニエルズを5分で片付け翌日のノー・ロープ有刺鉄線マッチでホミサイドの息の根を止めると言う。さらにサモア・ジョーの持つROH世界王座に挑戦しベルトを奪うと宣言。

ジム・コルネットとブリスコ兄弟が勝利を祝っているところにマイケル・カッペラがインタビューにいく。コルネットはブリスコ兄弟をハングリーでガッツのある最高のタッグチームと誉め讃える。ブリスコ兄弟がその場を去るとカッペラは何故コルネットがプロフェシーやサモア・ジョーを裏切ったのか尋ねる。コルネットはプロフェシーはいいチームだったが奴らは負け犬だと言い、ジョーのようなサモア人はスターに相応しくないとこき下ろす。カッペラは「アンタの身に危険が迫ってる」と必死にコルネットを説得しようとするがコルネットは全く聞く耳を持たずにカッペラを追い出す。そこへジョーが現れ控え室に入るとコルネットは「サモア・ジョー!お前と話したいと思ってたんだ」と言って誤摩化そうとするが控え室のドアが閉じると激しい物音とコルネットの悲鳴が聞こえる。ドアが開くとジョーがスッキリした顔で出てきてその場を去る。


総評
AJスタイルズとブライアン・ダニエルソンのROHでは2度目となるシングルマッチ。

ダニエルソンがAJの腕、AJがダニエルソンのヒザにそれぞれ的を絞った攻撃で試合を組み立て、全編通じて激しい潰し合いの消耗戦となった。派手な攻防は殆どなく地味な試合ではあるが、互いに意地と意地をぶつけ合うような激しい攻撃には目を見張るものがあり熱のこもった好勝負となった。
ほとんどがグラウンドでのじっくりとした展開のため場内が静まり返っている時間が長く、メインとしてあまり盛り上げられなかったのは残念。

史上初のスクランブル・ケージ戦では超絶ムーブが連発、特にROH初登場のジャック・エバンスが素晴しいインパクトを残す結果となった。ROHお得意のスクランブル・タッグの進化形とも言うべき形式で金網からの落下という最大の見せ場を持つこの試合は今後も形を変えながら何度か行われることになる。

派手な見せ場のみを連発し盛り上げていく試合とじっくりとしたレスリングを積み重ねていく試合。全く異なるタイプの2つの好勝負を収録した大会。どちらもROHの魅力であり武器である。
総合評価:4・5
  
Posted by phenominal14 at 00:54Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

2008年04月27日

ROH 「EMPIRE STATE SHOWDOWN」DVDレビュー

EMPIRE
ROH「EMPIRE STATE SHOWDOWN」
’03.10.25


「Do Or Die」('03.5.31)で王座を争い激しい戦いを繰り広げたサモア・ジョーとホミサイドが再び激突。王座は懸けられず意地とプライドとROH最強の座を懸けたノー・ホールズ・バード戦、NYを舞台に2人が雌雄を決する。






サモア・ジョーのプロモ。前回ブリスコ兄弟がプロモでジョーに「戦争の始まり」と言ったことに対し「俺は無慈悲な戦争マシンだ、戦争というのがどういうものか教えてやる」。さらに自分に試合を要求してきたホミサイドに「お前など怖くはない。お前はNo.1コンテンダーではないため王座は懸けない、今夜ノー・ホールズ・バードでお前とやってやる。よく覚えとけ、俺はサモア・ジョー、俺こそがプロレスでありROH世界王者だ」

コルト・カバナがバックステージでロブ・ファインスタインからスクープを入手したとはしゃいでいる。カバナはホミサイドとジュリアス・スモークスを見つけると今夜ジョーとホミサイドがノー・ホールズ・バードで戦うことになったと告げる。

Feild of Honor
BJウィットマー VS ダン・マフ(w/ アリソン・デンジャー)

アリソンがリングサイドからBJにちょっかいを出すとマフが背後から攻撃、チョップの打ち合いからBJがジャンピング・ニー。マフはBJを場外に落とすと何度もフェンスに叩き付ける。客席に投げ入れると見せかけてリングに戻すがエプロンに上がったところにBJがジャンピング・ニー、場外に落ちたマフにトペ・スイシーダを決める。BJはマフをフェンスに投げつけると床の上にエクスプロイダー、リングに戻しもう1発決めカバーするがカウント2。ロープに振ろうとするがマフが切り返しサイド・スープレックスを決め両者ダウン。
マフはBJをパワーボムでコーナーに叩き付けると座り込んだところにキャノンボール・セントーン、さらにハーフネルソン・スープレックスを決めカバーするがカウント2。もう1発ハーフネルソン・スープレックスを決めるがBJが2で返す。マフがバーニング・ハンマーを狙うがBJがかわしてスーパーキック、リストクラッチ・エクスプロイダーを決めカバーすると3カウント入りBJの勝利。BJは2勝1敗で全戦を終えマフは1勝1敗。
WINNER:BJウィットマー (9:41) 評価:3

ダン & マルコス VS アウトキャスト・キラーズ VS ジミー・ジェイコブス & アレックス・シェリー VS ファスト・エディ & ドン・ファン

8人が次々と入ってきて攻防を繰り広げる。タトゥーガがジェイコブスにナックルロックを要求し手の届かないジェイコブスをからかうと、シェリーがジェイコブスを肩車しジェイコブスがタトゥーガの両手を握り押さえつける。するとサンチアーゴがタトゥーガを肩車し騎馬戦のような状態で力比べとリストロックの掛け合い。ダン & マルコスが下の2人をスクールボーイで丸め込むがカウント2。「HUSS」ブラザーズことジェイコブスとシェリーが連係を見せながら他の3チームに次々と攻撃を決める。シェリーがタトゥーガにイット・ケイム・フロム・ジャパン、ドン・ファンがジェイコブスを抱え顔からマットに叩き付けるとサンチアーゴがエディにフェイス・バスター。シェリー、ダン、ドン・ファン、サンチアーゴがそれぞれコーナーに上るが倒れていた4人が起き上がりカット、ほぼ同時に4人がハリケーンラナを決め一斉にカバーするがカウント2。
キラーズがエディとドン・ファンに続けて合体技を決める。ダン & マルコスが入ってきてマルコスがタトゥーガにトルネードDDT、ダンがサンチアーゴにゴーリー・ボム。ダンがマルコスを肩車してサンチアーゴにセントーンを投下、カバーするがカウント2。シェリーとジェイコブスが入りダンを場外に落とすとシェリーがマルコスにバックブリーカー、ヒザの上のマルコスにジェイコブスがセントーンを落としカバーするがカウント2。2人は対角線上のコーナーに上るがエディがシェリーを場外に突き落とす。ドン・ファンとエディがコーナー上でジェイコブスを捕えるとムーンサルト・フォール・アウェイ・スラムとネックブリーカーの合体技、カバーするがタトゥーガがカット。キラーズがエディをコーナーに振るがエディはコーナーに駆け上がるとリングサイドのシェリーとジェイコブスにムーンサルト・プレス。ダンがタトゥーガを捕えるとカットスロート・パイルドライバーを決めて3カウント、ダン & マルコスの勝利。
WINNER:ダン & マルコス (8:22) 評価:2・5

クリストファー・ダニエルズ(w/ アリソン・デンジャー) VS ジョン・ウォルターズ

ウォルターズがアームドラッグを連発するとダニエルズは場外へ。リングに戻りチェーンレスリングの攻防となり切り返しの応酬、ウォルターズがアームドラッグからドロップキックでダニエルズを倒す。コーナーに突っ込むとダニエルズがブートで迎撃しようとするがウォルターズがキャッチ、左脚を自分の肩に打ち付けるとロープに走り左ヒザへの低空ドロップキック、グラウンドでダニエルズの左脚に関節技をキメる。ウォルターズは体勢を入れ替えながら次々と関節技を繰り出し脚攻めを展開、しかしレフェリーがダニエルズにギブアップか訊いている背後でアリソンがリングに上がりウォルターズの顔を引っ掻く。ウォルターズがリングを降りてアリソンを追いかけ捕まえる。ダニエルズがベースボール・スライドにいくがウォルターズがかわしてエルボー、ダニエルズをリングに戻しコーナーに上るがダニエルズがレフェリーを引きつけている隙にアリソンがウォルターズをリングに突き落とす。
背中からマットに転落したウォルターズに対しダニエルズは脚を引きずりながらも背中攻めを展開、バックブリーカーで倒し打撃を加えるとヒザを腰に押し当て身体を反り返らせる。スープレックスを狙うがバランスを崩しウォルターズが上からボディプレスで押し潰す。ロープに振ってドロップキックにいくがダニエルズがロープを掴んで止まり倒れたウォルターズにボストン・クラブ、ボー・アンド・アローに移行するがウォルターズがロープに逃れる。ダニエルズはウォルターズを場外に出すとフェンスに叩き付けリングに戻す。アイリッシュウィップで背中からコーナーに叩き付けるとロープに振ってバック・ボディ・ドロップ、滞空時間の長いスープレックスを決める。うつ伏せで倒れているウォルターズの背中にアラビアン・プレスを決めるとそのままクロスフェイス、ウォルターズが何とかロープに逃れる。ダニエルズはブルーサンダー・ボムを決めるがカウント2、再び抱え上げようとするがウォルターズがかわすと背中に両ヒザを立ててのバックブリーカーを決め両者ダウン。
ウォルターズはクローズラインの連発からスピアーを決めカバーするがカウント2、ロープに走るがダニエルズが風車式バックブリーカー。ダニエルズはSTOでウォルターズを倒しBMEを決めカバーするがウォルターズが2で返す。コーナーに突っ込んできたウォルターズをバックエルボーで迎撃しコーナーに上るがウォルターズがセカンドロープから飛んでサンセット・フリップ・パワーボム、ハリケーンDDTを決めカバーするがカウント2でダニエルズが返す。ウォルターズが丸め込みを連発しニアフォールの連続、ロープに振ってヒップトスを狙うがダニエルズがこらえてエンジェルズ・ウイングを決める。ラスト・ライツを決めると3カウント入りダニエルズの勝利。
WINNER:クリストファー・ダニエルズ (19:05) 評価:4・5
ダニエルズはマイクを取るとウォルターズの健闘を讃え手を差し伸べる。ウォルターズが握手しようとするがダニエルズは手を引っ込め「俺と握手をする資格はない」と言う。しかし自分の敬意を得ることができたとしてウォルターズをプロフェシーに勧誘する。そこへイクセイヴィアーが現れマイクを取ると「何考えてんだ!?こいつは負け犬だぞ。俺はこいつを2度倒した」とダニエルズに詰め寄る。ウォルターズがマイクを奪うと「今度お前と戦う時は徹底的に叩き潰してやる。相手がお前だろうが他の誰であろうが関係ない、次に俺がこのリングに上がる時は俺に敗北という文字はない」と言う。ウォルターズはリングを降りようとするがイクセイヴィアーが背後から強襲、ウォルターズを罵倒しダニエルズに「こんな奴をプロフェシーに入れるのか!?」と言っているとウォルターズが起き上がりイクセイヴィアーに殴りかかる。イクセイヴィアーはリングを降りバックステージへ、ダニエルズとアリソンが後を追う。
バックステージでダニエルズがイクセイヴィアーに邪魔をするなと怒鳴りつけるがイクセイヴィアーはダニエルズを突き飛ばす。そこへダン・マフが駆けつけイクセイヴィアーと一触即発の状況に、ダニエルズとアリソンがダン・マフをなだめる。

スティーブ・コリノの長いプロモ。クリストファー・ダニエルズ、CMパンク、ホミサイドにメッセージを送る。

ROHタッグ王座戦
(C)イジー & ディキシー(w/ スペシャルK) VS カーニッジ・クルー

スペシャルKが入場してくると一斉にリング上のカーニッジ・クルーに襲いかかるがロックとディビートがスペシャルKを蹴散らす。リングサイドでメンバーを痛めつけるとリットが流血。リングに戻りディキシーを攻撃、顔から場外フェンスに叩き付けるとディキシーも流血。ディキシーは何とかイジーに交代するがイジーも捕まり流血させられる。カーニッジ・プレックスを決めロックがカバーするがカウント2、ロープに走るがリットが脚を掴んで邪魔をするとイジーがローブロー。エンジェルダストがコーナーから飛びついてブロックバスターを決めるとレフェリーの目の前だったがレフェリーは見て見ぬ振り。
ここからスペシャルKがロックを捕えて集中攻撃、リングサイドでメンバー全員で攻撃するなど試合の主導権を握る。ディキシーが突っ込んできたロックをかわしサンセット・フリップにいこうとするがロックが途中で抱えインプラント、ようやくディビートに交代。ディビートは2人に打撃を連発するとバック・ボディ・ドロップで投げ捨てる。ロックも入りそれぞれネックブリーカーとパワーボムを決め同時にカバーするがイジーとディキシーが2で返す。ロックがディキシーにサイド・スープレックス、2人でイジーをロープに振るがイジーがムーンサルト・キックで2人をまとめて倒す。ディキシーがロックにトルネードDDTを狙うがロックがかわしてDDTからフロント・ネックロック、ディビートはイジーを場外に落とすとトペ・コンヒーロでリングサイドのスペシャルKを全員なぎ倒す。しかしただ一人その場を離れていたリットがベルトを持ってリングに上がるとベッキーがレフェリーを引きつけている隙にベルトでロックを殴打。ディキシーがロックの身体に片腕を乗せカバーするがベッキーがいつまでたってもレフェリーを引きつけたまま、リットに言われてようやく抗議を止めると振り返ったレフェリーがカウントするがロックが2で返す。ディビートがイジーにDDTを決めるとフラフラのロックを起こしスパイク・パイルドライバーを要求。ロックがイジーを抱えコーナーのディビートに渡すがハイジンクスがエプロンに上がりディビートを革ベルトで殴打、抜け出したイジーがセカンドロープにいたロックにサンセット・フリップ・パワーボム。エンジェルダストに捕まっていたレフェリーが振り返りカウントすると3つ入りスペシャルKの勝利。
WINNER:イジー & ディキシー (14:52) 評価:2

Feild of Honor
イクセイヴィアー VS クリス・セイビン

チェーンレスリングの攻防からロープワーク、セイビンがドロップキックを決めるとイクセイヴィアーは場外へ逃げる。リングに戻ったイクセイヴィアーにセイビンがハリケーンラナ、コーナーに追い込むがイクセイヴィアーがサミング。対角線に振って突っ込むがセイビンがクローズラインで迎撃。トップロープ越しに投げ捨てるとイクセイヴィアーがトップロープを掴んでこらえる、逆上がりで戻ろうとするがセイビンがドロップキックで場外に落とすとトップロープ越えのトルニージョ。セイビンはイクセイヴィアーをリングに戻すとエプロンからスプリングボード・ミサイル・ドロップキック。コーナーに振られるとトップロープを掴んで飛び上がりイクセイヴィアーを飛び越そうとするが、イクセイヴィアーが両脚を捕えてからフェイス・バスターでマットに叩き付ける。
イクセイヴィアーはセイビンをコーナーに振って串刺しドロップキック、フィッシャーマン・スープレックスを決めるがカウント2。コーナー前に座り込んだセイビンの顔面へニーパッドをずらした剥き出しのヒザを打ち込む。イクセイヴィアーは打撃と関節技でセイビンを攻撃し試合の主導権を握る、シットダウン・パワーボムを狙うがセイビンが着地して顔面への低空ドロップキックを決め両者ダウン。
セイビンはチョップを連発するとロープに振ってバック・ボディ・ドロップ、コーナー上での攻防からイクセイヴィアーをトップロープに投げ落とす。ロープに走りジャンピング・ニーを打ち込むと垂直落下式ブレーンバスターを決めカバーするがカウント2。イクセイヴィアーがコブラ・クラッチ・スープレックスにいこうとするがセイビンがかわしてクルーサーフィックス、イクセイヴィアーが2で返すとセイビンのアゴにヒザを打ち込みコブラ・クラッチ・スープレックス。エックス・クラッチをキメるとセイビンがタップし試合終了。イクセイヴィアーは2連勝、セイビンは2連敗。
WINNER:イクセイヴィアー (11:39) 評価:3

CMパンク VS スティーブ・コリノ

コリノはいつものようにボビー・クルーズを連れてきて自分が倒したレスラーの名前を読み上げさせる。途中の水分補給も含めアナウンスし終わるまでに7分半かかる。するとパンクがカンペを取り出しROHのリングアナを呼ぶと自分がヤらないドラッグの名前(つまり全部)を片っ端から読み上げさせる。両者のアナウンスだけで10分以上も費やしようやく試合開始。
パンクはいきなりアームドラッグを放つとコリノを挑発。心理戦を仕掛けるが百戦錬磨のコリノには全く通じず、ローブローをかわされアブドミナル・ストレッチをキメられる。エルボーとチョップの打ち合いからコリノがエルボーを打ち込みパンクを場外に落とすとリングサイドでも打撃の応酬。コリノはパンクをリングに戻すとパワースラム、コーナーに振ろうとするがパンクが切り返してからジャンピング・ニー。ウェルカム・トゥ・シカゴを狙うがコリノがかわしてバックスライド、2で返されるとロープに走るがパンクがジャンピング・ヒールキックで迎撃。パンクが試合のペースを握り打撃を中心にコリノを攻撃、コーナー前に座り込んだコリノにロープに走ってからのフェイス・ウォッシュを決める。その後もパンクが優位に試合を進めるが背を向けたところにコリノがスクールボーイ、さらにサンセット・フリップで丸め込むがパンクが返し立ち上がったコリノにローブローを打ち込む。パンクは滞空時間の長いスープレックスを決めると再びコリノを持ち上げようとするが、逆にコリノがパンクを持ち上げスープレックスを決める。コリノはパンクをコーナーに振り突っ込むがパンクがクローズラインで迎撃、バックブリーカーとロシアン・レッグスイープを決めるとコリノを場外に放り投げる。
パンクはコリノを客席に投げ入れるフリをしてリングに戻すと罵声を浴びせながらパンチを連発、コリノもパンチで応戦するがパンクの右がモロに入りダウン。パンクはコーナートップからフロッグ・スプラッシュにいくがかわされて自爆、コリノが起き上がるとチョップを打ち込みロープに振ってのジャンピング・ヒールキック。DDTとSTO、さらにオールドスクール・ドライバーを決めカバーするがカウント2。コーナーからのスーパープレックス、ノーザンライトボムを決めるがパンクが2で返す。ラリアットを狙いロープに走るがパンクがバックエルボーで迎撃、ミュールキックを打ち込みロープに走るがコリノがラリアット、カバーするがパンクが1で跳ね返す。コリノはオールドスクール・エクスプロージョンを狙うがパンクがかわしてノーザンライト・スープレックス、シャイニング・ウィザードを決めカバーするがコリノが2で返す。パンクはニーパッドをずらしてシャイニング・ウィザードにいくがコリノがカウンターのスーパーキック、倒れ込んでカバーするがカウント2でパンクが返す。切り返しの攻防からパンクがデビルロックDDTを決めるがカウント2、倒れているコリノにリア・ネイキッド・チョークをキメるがコリノが起き上がりサイド・スープレックスを決める。しかしここでゴングが鳴らされリングアナが時間切れ引き分けとアナウンス、観客は「Bull shit」「あと5分」チャント。2人はマイクでそれぞれアピールし引き上げる。
時間切れ引き分け (20:00) 評価:4

Four Corner Survival
ジャスティン・クレディブル VS コルト・カバナ VS ジミー・レイヴ VS ジョン・ウォルターズ

先程クリストファー・ダニエルズに敗れたジョン・ウォルターズが登場、次の試合は絶対に勝つと言ったが来週まで待てないと4コーナー戦への参戦を表明。ウォルターズとレイヴは素早い攻防、レイヴがドラゴン・スクリューとベリー・トゥ・ベリーを決めるとカバナがレイヴにタッチ。ジャスティンがウォルターズにタッチし中に入るとカバナをコーナーに追い込みストンピング。カバナがレイヴに交代するがジャスティンは何故かカバナを追いかけリングサイドでやり合う。レイヴがベースボール・スライドを狙うが空振り、ウォルターズがベースボール・スライドにいくとレイヴに命中、ウォルターズはコーナーに上るとリングに戻ったカバナとジャスティンをミサイル・ドロップキックで倒す。レイヴは入ってくるとカバナにフロム・ダスク・ティル・ドーン、ウォルターズがジャスティンの脚をカバナにインディアン・デスロックをかけた状態にしジャスティンの首を持って身体を反り返らせる。ウォルターズとレイヴはチョップの打ち合いからロープに走るとダイビング・クロスボディの相打ちで全員ダウン。
レイヴはジャスティンを倒すとランニング・ニー、ウォルターズがレイヴにミサイル・ドロップキック、カバナがウォルターズのフロッグ・スプラッシュ風のダイビング・クロスボディ、ジャスティンがカバナにスーパーキックを決めカバーするがカウント2。レイヴがジャスティンを場外に落とすとウォルターズにバックブリーカーからベリー・トゥ・バック・スープレックスを決めるがカウント2。コーナーに乗せるとカバナがレイヴのバックを取りウォルターズがコーナーから飛んでカバナにサンセット・フリップ、カバナがその勢いでレイヴをジャーマン・スープレックスで投げ飛ばす。ジャスティンがレイヴにツームストン・パイルドライバーを決めてカバーするとウォルターズがエルボーでカットにいくがジャスティンがかわしレイヴにヒット。ジャスティンがウォルターズを抱え上げるがウォルターズが抜け出しジャスティンにシャープシューター、ジャスティンがタップしウォルターズの勝利。
WINNER:ジョン・ウォルターズ (7:17) 評価:3・5

No Holds Barred
サモア・ジョー VS ホミサイド(w/ ジュリアス・スモークス)

ロープに振られたホミサイドがショルダー・タックルにいくと倒れないジョーに平手打ち、ロープワークから互いに素早い動きを見せるとホミサイドがジョーを倒しSTFにいこうとするがジョーがロープに逃れる。張り手の打ち合いからジョーがエルボーを連発するがホミサイドがサミング、チョップを連発してからコーナーに振ってクローズラインを打ち込むと座り込んだジョーの顔にランニング・ニーを決める。再び張り手を打ち合うとホミサイドがジョーをコーナーに振ってランニング・ビッグブート、対角線に振って突っ込みジョーに飛びつくがジョーがキャッチしてコーナーに座らせるとエルボーを連発。ホミサイドがジョーを押しのけ飛びかかるがジョーがSTジョーでマットに叩き付ける。場外に出たホミサイドにエルボー・スイシーダを決めるとフェンス前でイスに座らせオレ・キック。リングに戻すと急角度のジャーマン・スープレックスからクロスフェイスをキメるとホミサイドがロープに逃れる。突っ込んできたジョーをホミサイドがかわし場外に落とすとロープに走りトペ・コンヒーロ、観客は「Holy shit」チャント。
ホミサイドはジョーをフェンスに投げつけるとイスを持ってリングサイドを走りジョーの頭に叩き付ける。リングに戻しパイルドライバーを決めカバーするがカウント2。ホミサイドはジュリアスにテーブルを出すように指示、ジュリアスがテーブルをリングに投入。コーナーに立てかけアイリッシュウィップにいくがジョーがテーブルの手前でストップ、突っ込んできたホミサイドをスリーパーホールドで捕えるがホミサイドがバックキックでローブロー、再び突っ込んできたところをジョーがパワースラム、しかしテーブルから全く外れマットに叩き付けてしまい微妙にブーイング。ジョーはホミサイドを起こすとパワーボムの体勢からテーブルに投げつけ貫通させる。カバーするがカウント2、観客は「ROH」チャント。
ジョーはパワーボムを決めるとSTFにいこうとするがホミサイドが抜け出す。しかしジョーが捕えドラゴン・スープレックスを決めると再びパワーボムからSTFをキメる。ホミサイドがロープに逃れるとジョーは「Do Or Die」('03.5.31)の再現とばかりに雪崩式のマッスル・バスターを狙いコーナーでホミサイドを捕える。ホミサイドが抵抗するとジョーはホミサイドを突き落としコーナーから飛ぶがホミサイドがエースクラッシャーで迎撃、ラリアットを決めカバーするがカウント2。再びラリアットを狙うとジョーがブートで迎撃するがホミサイドが背後に回りバックドロップ、カバーするがジョーが2で返す。ロープに走ったホミサイドをジョーが柔道技で投げ倒すと張り手の連発からエンズイギリ、顔面にヒザを打ち込みダウンさせるがホミサイドはカウント9でレフェリーにしがみついてカウントを止めさせる。
ジョーが張り手を連発するがホミサイドも応戦、激しい打撃の打ち合いからジョーがアイランド・ドライバーを狙うがホミサイドがかわしてヒザの後ろに低空ドロップキック。ビッグブートでジョーを倒すとSTF、ジュリアスからロープを受け取ると輪になった部分をジョーの首に掛け絞め上げる。場内が完全に静まり返る中ジョーが意識を失いレフェリーが試合をストップ、ホミサイドがノンタイトルながら王者であるジョーに勝利。
WINNER:ホミサイド (14:00) 評価:4・5

バックステージでスペシャルKが騒いでいるところにロブ・ファインスタインが現れる。ロブがスペシャルKに次の防衛戦の相手はブリスコ兄弟だと言うとメンバーの顔色が変わる。

ジム・コルネットが次回大会に来場するというプロモ。


総評
ROHにおける永遠のライバル、サモア・ジョーとホミサイドがノー・ホールズ・バードで激突。試合はスピーディーな展開で派手なシーンを連発、終盤の攻防も非常に見応えがあり中々の好勝負となった。最後の首吊りで観客が引いてしまったのは残念だが、久し振りに全開のジョーを見れたということも含め良い試合だった。

クリストファー・ダニエルズとジョン・ウォルターズの試合は互いのテクニックを見せつつ一点集中の攻撃で試合を構築。終盤からフィニッシュにかけての流れも良く、クオリティの高い好試合を見せてくれた。

ラストこそ微妙な空気になったが上記2試合とパンク vs コリノといった好試合があり2003年の中では比較的いい大会。
総合評価:4

  
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2008年04月23日

ROH 「TRADITION CONTINUES」DVDレビュー

TRADITION
ROH「TRADITION CONTINUES」
’03.10.16


サモア・ジョーの持つROH世界王座にブリスコ兄弟の兄ジェイが挑む。レイヴェンと抗争中のCMパンクはAJスタイルズとの一騎打ち。






ショーのオープニングでマイケル・カッペラが挨拶。初のボルチモア・エリアでの興行ということでMCWの歴史について話をしているとプリンス・ナナが登場、自分は世界中で実力を証明しているのに世界王座の挑戦権を与えられないと言うと観客は「どうでもいい」チャント。「俺に敬意を示せ」と言うとサモア・ジョーが登場。ナナはジョーに今すぐ自分と王座を懸けて戦えと要求、ジョーが「いいぜ」と握手を交わすとナナに殴りかかり試合開始。

サモア・ジョー VS プリンス・ナナ

レフェリーがいないまま試合が進みジョーがベリー・トゥ・ベリーからコキーナ・クラッチをキメるとナナがタップ。
WINNER:サモア・ジョー (0:55) 評価:1
ジョーはマイクを取ると今夜ジェイ・ブリスコを絞め落とすと宣言。ジェイがリングに駆け込みジョーの前に立ち睨み合い、マイクを奪うと「俺を絞め落とすだと?やれるもんならやってみろ!」とジョーにヤクザキック。殴り合いを始めるとマークがジェイを引き離す。

コルト・カバナの「Good Times, Great Memories」、ゲストはバックシート・ボーイズ。

Tag Team Scramble
ロットウェイラーズ(スラッガー & グリム・リーファー w/ ジュリアス・スモークス) VS ダン & マルコス VS サンジェイ・ダット & スリック・ワグナー・ブラウン VS ダニー・ドーリング & ジョシュ・ダニエルズ

サンジェイとリーファーが軽快な動き、スラッガーがスリックをラリアットで倒すがスリックがコーナートップからミサイル・ドロップキック。ダン & マルコスがスラッガーにその場でのスライスブレットNo.2を決めるがドーリングとジョシュが2人を襲撃。ダン & マルコスは2人を捕えるとマルコスがドーリングにスイング・ネックブリーカー、その上にダンがジョシュをゴーリー・ボムで叩き付ける。リーファーがマルコスを倒しロープ渡りからのスワントーン・ボム、サンジェイが連続攻撃でリーファーを倒すとコーナートップからのフェニックス・スプラッシュ、ジョシュがサンジェイのバックを取りジャーマン・スープレックス・ホールドを決めるがスリックがカット。スリックはジョシュをミリタリー・プレスからマットに落としスタンディング・ムーンサルト、ドーリングがスリックにベアバック・バスター、場外で出るとマルコスの攻撃を加える。リング上ではスラッガーがダンにビッグブート、リーファーがスプリングボード・フロッグ・スプラッシュを決めるとスラッガーがTKOを決め3カウント。
WINNER:ロットウェイラーズ (8:14) 評価:2・5

Feild of Honor
マット・ストライカー VS クリス・セイビン

チェーンレスリングで互角の攻防、素早い丸め込みからニアフォールを連発し観客を沸かせる。ストライカーがコーナーに押し込みエルボーとチョップ、対角線に振るがセイビンがストライカーの突進をかわしてステップ・アップ・エンズイギリ。セイビンがエプロンからスプリングボードで飛びかかるとストライカーがキャッチしてそのままパワースラム、体勢が崩れ非常に危険な角度で頭から落としてしまう。ストライカーは関節技と投げ技を駆使して試合のペースを握るがセイビンがスタンディング・ドロップキックを決めて両者ダウン。
セイビンは突っ込んできたストライカーをエルボーで迎撃しスプリングボード・スピニング・ヒールキックを決めカバーするがカウント2。クレイドル・ショックを狙うがストライカーがかわしてネックブリーカー、チョップの打ち合いからセイビンがセカンドロープに飛び乗りストライカーに飛びついてスイングDDT、カバーするがストライカーが2で返す。セイビンはコーナーに上るがストライカーがロープを駆け上がりセイビンを捕えて雪崩式のベリー・トゥ・ベリー。切り返しの攻防からセイビンが丸め込むがカウント2、ストライカーはセイビンをロープに振るとビッグブートで倒す。デスバレー・ドライバーを狙うとセイビンがクルーサーフィックス、しかしストライカーは一回転してセイビンを抱え上げてからデスバレー・ドライバー、3カウント入りストライカーの勝利。ストライカーは2連勝、セイビンは初戦を落とした。セイビンは目の上を切って流血している。
WINNER:マット・ストライカー (10:04) 評価:3

Feild of Honor
コルト・カバナ VS BJウィットマー

カバナがBJをコーナーに追い込むとブレイクの際に両手を上げたBJにハイタッチ、逆にBJがカバナを追い込むとハイタッチからナックル・ロックで締め上げる。腕の取り合いからロープワーク、BJがジャンピング・ヒールキックを決めカバーするがカウント2。ロープワークからカバナがショルダー・タックルでBJを倒しロープに走るがマットに伏せていたBJが少し身体を起こしカバナがつまずいて転倒。カバナは怒ってバックステージへ帰りかけるとリングサイドに戻りBJに文句を言う。
BJはバックエルボーでカバナを倒すとバーティカル・スープレックスからロコモーション式にノーザンライト・スープレックス。コーナーに振って突っ込むがカバナがかわしてニーリフト、倒れたBJにフィスト・ドロップ。コーナーへのダブルニーとスープレックスを決めるがカウント2、ロープに走り突っ込んできたBJをヒップアタックで倒すとアイアンクローをキメる。BJがカバナの手を外しカバナの方に向けて押し付けるがカバナがガットショット、BJに飛びかかるがBJがベリー・トゥ・ベリーでカバナをコーナーに投げつけ両者ダウン。
BJは打撃を連発するとエクスプロイダーを決めカバーするがカウント2、カバナがバックドロップでBJを急角度でマットに叩き付けカバーするがBJが2で返す。BJがドラゴン・スープレックスを狙うがカバナがかわすと変形のラ・マヒストラルから丸め込んで3カウント。カバナは2連勝、BJは1勝1敗。
WINNER:コルト・カバナ (11:33) 評価:2・5

バックステージでAJスタイルズがジミー・レイヴを指導している。

ROHタッグ王座戦
(C)バックシート・ボーイズ VS イジー & ディキシー(w/ スペシャルK)

バックシート・ボーイズは連係も冴え序盤からペースを握る。アシッドが場外へ飛ぼうとコーナーに飛び乗るがイジーが背後から捕えマットに叩き付ける。キャッシュメアがイジーをクローズラインで場外に落とすとディキシーもトップロープ越しに投げ落とす。ロープに走りベースボール・スライドを狙うがディキシーがキャッチすると、イジーがエプロンから飛んで床の上でのフェイス・バスターとレッグドロップの合体技。
アシッドがリングに戻り2人を攻撃するがイジーがスプリングボード・ドロップキック、ディキシーがジャンピング・ヒールキックを決める。アシッドがヤクザキックでディキシーを倒しコーナーへ戻るがキャッシュメアはリングサイドでダウンしたまま、イジーがアシッドの肩に飛び乗りリバース・ハリケーンラナを決める。ローンバトルを強いられたアシッドはスペシャルKの連係をかわして誤爆を誘うと、ディキシーにヤクザキックを打ち込みようやくキャッシュメアにタッチ。
キャッシュメアが速攻を仕掛けるとアシッドも加わる。ベッキーがレフェリーを引きつけている隙に次々とメンバーがバックシート・ボーイズに襲いかかるが2人はダブル攻撃でことごとく撃破。飛びかかってきたイジーにドリーム・シークエンス2002を決めるとディキシーにT-ギミック、カバーするがカウント3直前にリングサイドのリットがレフェリーを引きずり降ろす。アシッドがリットを追いかけるとリングに入ったところを待ち受けていたイジーがベルトで一撃、レフェリーは見ていない。イジーがカバーするとリングに戻されたレフェリーがカウントするがアシッドが2で返す。ディキシーがスープレックスの体勢から前方に叩き付けるとイジーがスプリングボード450°スプラッシュ、これで3カウント入りスペシャルKの勝利。イジーとディキシーが新タッグ王者となった。
WINNER:イジー & ディキシー 新王者誕生 (8:43) 評価:3
スペシャルKがリング上で喜んでいるとカーニッジ・クルーのロックが駆け込んでくる。スペシャルKがロックを袋だたきにしているとロットウェイラーズの3人が入ってきてクリーンハウス。

AJスタイルズ VS CMパンク

チェーンレスリングからグラウンドでの攻防、バッティングがあったのかパンクは額を切って出血している。関節技の掛け合いからパンクが脚をキメると脚を組んだまま反転し、そのまま倒立して逆立ちの状態で平手を打ち合う。AJがローキックからヘッドロックに捕えるがパンクがサイド・スープレックスで頭からマットに落とす。ミュールキックを打ち込みロープに走るがAJが得意の流れから美しいドロップキックを決める。パンクは突っ込んできたAJをドロップ・トーホールドでコーナーにぶつけると顔面への低空ドロップキック、カバーするがカウント2。パンクがウラカンラナにいこうとするがAJがこらえてスタイルズ・クラッシュの体勢へ、パンクが慌ててヘッドシザースにいくがAJが側転で着地するとエンズイギリを打ち込む。場外に逃げたパンクにエプロンからのムーンサルトを狙うが、パンクがかわし着地したAJをフェンスに叩き付ける。
パンクは観客に「どけ!」と言って席を立たせると客席にAJを投げ込むフリをしてリングに戻す。風車式バックブリーカーと滞空時間の長いスープレックスを決めるとAJの背中にエルボーを連発、AJはバックエルボーで反撃するとペレキックを決めパンクを倒す。パンクはSTOでAJを倒すと変形のSTF、コーナーに投げつけてロシアン・レッグスイープを決めカバーするがカウント2。AJはコーナーに突っ込んできたパンクをエルボーで迎撃するとセカンドロープからムーンサルト、しかしパンクがキャッチするとヒザの上に落としバックブリーカー。コーナートップから開脚ムーンサルトにいくがAJがヒザで迎撃、AJのローリング・クローズラインをかわしたパンクがクローズラインでAJを倒すがAJがヘッドスプリングからのハリケーンラナを決め両者ダウン。
パンチとチョップの打ち合いから切り返しの応酬、AJがベリー・トゥ・バック・スープレックスを決めカバーするがカウント2。AJがパンプハンドルにいこうとするがパンクが切り返してデビルロックDDT、カバーするがAJが2で返す。パンクはコーナーでAJを捕えペプシ・プランジの体勢になるがAJが抵抗、パンクを後方に投げるとパンクがサンセット・フリップ・パワーボム決め押さえ込むがカウント2。AJを起こして捕えるがAJが抜け出すとローリング・クローズラインでパンクをなぎ倒し両者ダウン。AJがコーナーで雪崩式のスタイルズ・クラッシュにいこうとするがパンクが回避、コーナーから飛びかかってきたAJをマットに叩き付けるとシャイニング・ウィザードにいくがAJがキャッチしてからスタイルズ・クラッシュ。これで3カウント入りAJの勝利。
WINNER:AJスタイルズ (18:10) 評価:4・5

マイケル・カッペラがバックシート・ボーイズにインタビュー。最強のタッグチームを自負していた2人がスペシャルKに敗れベルトを失ったことに「何が起ったんだ?」と尋ねるがジョニー・キャッシュメアは無言のまま。トレント・アシッドが話し始めるとキャッシュメアはその場を離れ去って行く。

スペシャルKが控え室でタッグ王座獲得を祝うパーティをしている。リットがトイレで吐いておりそれを見て全員で笑っている。

Feild of Honor
ダン・マフ(w/ アリソン・デンジャー) VS ジミー・レイヴ

レイヴが握手を求めるがマフが腹部を蹴り上げチョップを連発、レイヴがアームドラッグから腕を捕えるがマフがバックドロップでレイヴを投げ捨てる。マフはリングサイドでレイヴを連れ回すと何度もフェンスに叩き付ける、客席に投げ入れるフリをしてリングに戻しエプロンに上がるがレイヴがヒザへのドロップキックでマフを落とす。レイヴはエプロンからリングサイドのマフへランニング・ニー、リングに戻しロープに走るがマフは倒れたまま動かない。首の故障から復帰したばかりということでレフェリーがマフの状態を確認、レイヴがレフェリーに抗議しているとマフが何事もなかったかのように起き上がりレイヴを抱え上げる。バーニング・ハンマーを狙うとレイヴがかわして着地するが、マフがラリアットを打ち込みレイヴを一回転させる。
マフはレイヴをコーナーに追い込むと罵倒してからチョップを連発、キャノンボール・セントーンを決めカバーするがレイヴがロープに逃れる。ロープに振られたレイヴはフロム・ダスク・ティル・ドーン、クロスフェイスで締め上げるがマフが立ち上がりレイヴを抱え上げる。ファイヤーマンズ・キャリーで抱え上げたマフは一度レイヴを下ろしてトーチャーラックで抱え直してからバーニング・ハンマー、レイヴを真っ逆さまに頭からマットに突き刺し3カウント。マフは初戦を勝利し、対するレイヴは3戦全敗でFeild of Honorの戦いを終えた。
WINNER:ダン・マフ (6:49) 評価:2・5

バックステージでうなだれるレイヴをAJが「どうして俺の言うことを聞かないんだ!?」と叱りつけている。

MCWのダン・マクデヴィットがリングに上がり挨拶。

レイヴェン VS ジャスティン・クレディブル

序盤はレイヴェンが優勢となるがジャスティンがドロップ・トーホールドでレイヴェンを場外に落とすと形勢逆転。ジャスティンはレイヴェンに脚攻めを展開、鉄柱に叩き付けると四の字固めで締め上げる。コーナー下に座り込んだレイヴェンに低空ドロップキックを仕掛けるがかわされて股間から鉄柱に激突、レイヴェンが起き上がり打撃を連発するとブルドッグを決めてカバーするがカウント2。ジャスティンがスーパーキックにいくがレイヴェンがかわすとレフェリーに命中、レイヴェンがスーパーキックを決めカバーするがレフェリーは倒れたまま。レイヴェンがジャスティンを起こそうとするとジャスティンがローブロー、イスを持ち込みセットするとロープに振ろうとするがレイヴェンが切り返す。レイヴェンがドロップ・トーホールドにいくがジャスティンがかわしイスを持つ、レイヴェンに殴りかかるがレイヴェンがドロップ・トーホールドで倒すと起き上がったところを捕えDDT。カバーするとレフェリーが3カウント叩きレイヴェンの勝利。
WINNER:レイヴェン (7:55) 評価:2・5

Four Corner Survival
イクセイヴィアー VS ジョン・ウォルターズ VS ホミサイド(w/ ジュリアス・スモークス) VS マーク・ブリスコ

握手を求めるホミサイドにイクセイヴィアーが平手打ち、さらにホミサイドを倒し背中を歩くなど挑発する。マークとウォルターズが入るとスピードのあるチェーンレスリングから軽快な動きを見せ観客を沸かせる。代わったホミサイドにマークがアームドラッグとドロップキック、場外に出たホミサイドにトップロープ越えのプランチャを決める。リングに戻ったホミサイドがマークをコーナーに追い込むとコーナートップから雪崩式のバタフライ・スープレックス、カバーするがウォルターズがカット。イクセイヴィアーがマークを攻め込むがマークがスピニング・ヒールキックとTボーン・スープレックス、代わったホミサイドをドロップ・トーホールドで倒しウォルターズに交代。
ウォルターズはホミサイドにミサイル・ドロップキックを決めカバーするがカウント2。ロープに振ろうとするがホミサイドが切り返しバックキックでのローブロー、フィッシャーマン・スープレックスを決めるがカウント2。代わったマークをウォルターズが倒すと入ってきたイクセイヴィアーにマークの脚を絡めインディアン・デスロックの状態に、マークにキャメル・クラッチをキメながらイクセイヴィアーの首を持って身体を反り返らせ2人同時に締め上げる。ホミサイドが入りロープワークで勢いをつけると低空ドロップキックで3人まとめて攻撃。
ホミサイドはウォルターズをコーナーに座らせハリケーンラナ、イクセイヴィアーがホミサイドにスパインバスター。マークをコーナーに押し込み攻め込むがウォルターズに場外に投げ捨てられる。ホミサイドがウォルターズにバックドロップ、マークをコーナーに乗せスーパープレックス、ウォルターズがホミサイドにボディプレスを決めるとスプリングボード・ダイビング・レッグドロップ、カバーするがイクセイヴィアーが戻りカット。イクセイヴィアーとウォルターズが激しい打撃の打ち合い、ウォルターズがイクセイヴィアーを背中におぶった状態からのスタナーを決めカバーするがホミサイドがカット。ホミサイドはウォルターズを場外に落とすとトペ・コンヒーロでフェンスに押し潰す。マークがコーナートップからリングサイドの2人へシューティングスター・プレス、イクセイヴィアーがコーナートップからトップロープに飛び降りてのアラビアン・プレスを決め観客は大歓声。ウォルターズが拍手を煽りロープに走るがセカンドロープにもたれて止まり中指を突き立てる。
イクセイヴィアーがウォルターズの首をトップロープに打ち付けると、コーナートップから立った状態のウォルターズに450°スプラッシュにいくがかわされてウォルターズがラリアットでイクセイヴィアーを倒す。ホミサイドがウォルターズの脚をトップロープに掛けて急角度のDDTを決めカバーするがマークがカット。マークはコーナートップに飛び乗ってからホミサイドにダイビング・クロスボディ、後頭部にキックを打ち込むがイクセイヴィアーがマークにスーパーキック、フィッシャーマン・スープレックスを決めるがカウント2でウォルターズがカット。ウォルターズがイクセイヴィアーにカナディアン・バックブリーカーからのDDTを決めてカバーするがホミサイドがカット、ウォルターズにエースクラッシャーを決めカバーするがカウント2。ホミサイドはコップキラーを狙うがウォルターズがかわして両ヒザを背中に立ててのバックブリーカー、マークがホミサイドにスプリングボード・ミサイル・ドロップキック。イクセイヴィアーがマークにパワーボム、そのまま持ち上げて後方へ倒れ込みフェイス・バスター、一回転して抱え上げパイルドライバーを決めカバーするがカウント2でマークが返す。観客は立ち上がって大歓声。
マークはイクセイヴィアーにシットダウン・パワーボムを決めるがホミサイドがサッカーボール・キックを打ち込みカット、マークを抱え上げコップキラーを決めるとカバーするがウォルターズがカット、ウォルターズは突っ込んできたホミサイドをベリー・トゥ・ベリーでコーナーに投げつける。ホミサイドをカナディアン・バックブリーカーで抱えたままサードロープから飛んで前方にホミサイドを叩き付けるとカバーするがイクセイヴィアーがカット、ウォルターズにキス・ユア・エックス・グッバイを決めカバーすると3カウント入りイクセイヴィアーの勝利。観客はスタンディング・オベーションで「ROH」チャント。
WINNER:イクセイヴィアー (16:46) 評価:4

ジム・コルネットのプロモ、11月1日のニュージャージー大会での来場を予告。

ROH世界王座戦
(C)サモア・ジョー VS ジェイ・ブリスコ(w/ マーク・ブリスコ)

チェーンレスリングからグラウンドの攻防、ジョーはジェイの頭を叩くとブリッジしたジェイを蹴飛ばすなど見下したような攻撃。平手打ちとチョップを連発するとスナップメアからサッカーボール・キック、ボストン・クラブで締め上げる。ジョーはジェイをコーナー前に座らせフェイス・ウォッシュ、2発目を狙うがジェイが立ち上がりヤクザキックで迎撃。もう1発打ち込んでジョーを場外に落とすとコーナートップからのダイビング・クロスボディを決める。
ジェイはジョーを何度もフェンスに叩き付けてからリングに戻すと打点の高いドロップキック、スナップ・スープレックスを決めカバーするがカウント2。コーナーに追い込みビッグブートを打ち込むと対角線に振って突っ込むがジョーがSTジョーでジェイをマットに叩き付ける。リングサイドに転げ出たジェイをフェンス前でイスに座らせるとオレ・キック、さらに2ゴール目を決めてからリングに戻す。パワーボムを決めるとジェイが2で返すがジョーが素早くSTF、ジェイが何とかロープに逃れる。ジョーはジェイを起こし平手打ちをするとジェイも張り返す、クローズラインをかわしたジョーがローリング・クレイドルで丸め込むがカウント2。ジョーがラリアットを狙うがジェイがかわしてベリー・トゥ・バック・スープレックス、ファルコンアローを決めてカバーするがジョーが2で返す。
ジェイはジェイ・ドリラーを狙うがジョーが抵抗、ジェイはそのままダブルアームDDTを決めるとコーナートップからダイビング・レッグドロップを決めカバーするがカウント2。ジョーは突っ込んできたジェイをアブドミナル・ストレッチで捕えるがジェイが抱え上げてデスバレー・ドライバー、カバーするがカウント2でジョーが返す。ジェイがジェイ・ドリラーを狙うがジョーがかわしてコキーナ・クラッチ、ジェイが手を噛んで抵抗するとジョーはドラゴン・スープレックスでジェイを投げ飛ばす。ジョーは張り手とキックを連発、アイランド・ドライバーを決めてカバーするがジェイが2で返し観客は大歓声。ジョーはヒザをついたジェイの胸板にキックを打ち込むとラリアットで一回転させる。カバーすると3カウント入りジョーの勝利、ジェイへの歓声が多かった場内はジョーにブーイング。
ジョーは倒れているジェイの腕を取り握手すると顔を叩く。マークがリングに上がりジョーに詰め寄るが背を向けたところにジョーがエンズイギリ、コキーナ・クラッチで締め上げる。「Fuck you Joe」チャントの中ジョーはリングサイドを一周してバックステージへ消えていく。
WINNER:サモア・ジョー (15:03) 評価:4

クリストファー・ダニエルズのプロモ。サモア・ジョーは自分との王座戦で勝利し、より優れたレスラーであることを証明した。だが自分はあと少しでジョーから王座を奪うところだった。誰もが自分がジョーから王座を奪うことを望んでおり、自分はROH世界王者になるという自分の運命に少しの疑いも持っていないと言う。

ジョン・ウォルターズのプロモ。今夜自分はホミサイドを破り人生で最高の勝利を手にするはずだったがイクセイヴィアーが汚い手を使い自分から勝利を横取りした。自分や自分の家族、ファンも誰もイクセイヴィアーのことは尊敬しない、今度戦う時には自分に敗北という選択肢はないと言う。

ジョニー・キャッシュメアが帰ろうとするところをトレント・アシッドが引き止めるがキャッシュメアは一人で帰っていく。

イクセイヴィアーのプロモ。「俺はシングルと4コーナー戦でジョン・ウォルターズを破ったがあいつはまだやられ足りないようだ。ウォルターズは「イクセイヴィアーがズルをした」と泣き言ばかり言っているが勝ちは勝ちだ。俺と戦いたいか?いいだろう、お前のタッグパートナーを指名してやる。お前はトニー・ママルークと組んで俺とタッグで戦え。俺はシングル、4コーナー戦、そしてタッグ戦でもお前に勝ってやる」

ブリスコ兄弟のプロモ。2人でサモア・ジョーに「戦争の始まりだ」と宣戦布告。


総評
サモア・ジョーとジェイ・ブリスコのROH世界王座戦は、序盤ジョーが「お前なんかに挑戦者の資格はない」と言わんばかりに見下したような攻撃を見せる。ジェイが反撃しジョーがさらに強さを見せつけるという展開から終盤に入るとジェイが怒濤の攻撃。何度もニアフォールを奪い場内を沸かせる。観客は殆どがジェイ寄りでジェイに大きな声援が送られる。しかし最後はジョーが一撃でジェイの動きを止めるとアイランド・ドライバーこそ返されたがラリアットを決めて勝利。新王者を期待していた場内はブーイングとなる。

なんだか2007年にやった森嶋猛とジェイ・ブリスコのROH世界王座戦を思い出した。改めて見てみるとこの頃のジョーの防衛戦というのは2007年の森嶋のそれとよく似ている。後に絶対王者と呼ばれるようになるジョーもこの頃はまだそこまで凄い戦いをしていた訳ではない。その中でもヒール的な動きや試合の構成など一つの形がはっきりと見えた試合でもある。

AJスタイルズとCMパンクのROHでの初対決はなかなかの好勝負。これといって派手な場面があった訳ではないが上手く試合を構築しマズい部分もなく見せ切ったという印象。
逆に4コーナー戦は「これでもか!?」とばかりに大技とニアフォールを連発、クドいぐらいに終盤で畳み掛けてきた。純粋に見ていて楽しい試合となった。

Feild of Honorが3試合とも微妙な試合だったりと精彩を欠いた部分もあるが全体として一応のクオリティは保っている。
総合評価:3・5
  
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2008年04月16日

ROH 「GLORY BY HONOR II」DVDレビュー

GLORY 2
ROH「GLORY BY HONOR II」’03.9.20

ROH初期のホーム・グラウンドであるマーフィー・レクリエーション・センターで行われる最後のショー。これまで数々の名場面の舞台となった会場でのラスト・スタンド、一つの歴史がここで幕を下ろす。メインはサモア・ジョーとクリストファー・ダニエルズのROH世界王座を懸けた”運命の対決”。また伝説のテリー・ファンクが登場、CMパンクとの一騎打ち。





コルト・カバナのプロモ。今夜AJスタイルズ、クリス・セイビン、マット・ストライカーとのFour Corner Survivalで勝利しトップ5ランキングに名乗りを上げる、そしてスーパースターとしての歴史をスタートさせると言う。

ダン・マフのプロモ、マフは首にコルセットを巻いて病院にいる。「前回の『GLORY BY HONOR』で俺はROH史上最も残虐な試合に出場した。ダ・ヒット・スクワッドとカーニッジ・クルーの試合は互いに憎しみ合う4人の男達が生き地獄を味わった凄惨なものだった。今夜は『GLORY BY HONOR II」が行われるが俺は再び心の中に激しい憎悪を抱いている。カーニッジ・クルーへ?違う、ロウキーお前にだ。お前のせいで俺はROHのビッグマッチの当日にこんな場所に座っている。お前にヤラレた首が治ったら俺は必ず復帰する。クリストファー・ダニエルズ、お前は今夜運命の時を迎える。サモア・ジョーを倒しROH世界王座をプロフェシーに取り戻すのだ」
マフは携帯電話を取り出すとアリソン・デンジャーから随時連絡が入ることになっていると言う。

マーフィー・レック・センター名場面集。旗揚げ戦の3WAY戦、ロウキー VS クリストファー・ダニエルズ VS アメリカン・ドラゴンのハイライト。

控え室でAJスタイルズがジミー・レイヴにアドバイスをしている。

Feild of Honor
BJウィットマー VS ジミー・レイヴ

チェーンレスリングの攻防からBJがサイド・スープレックス、グラウンドで捕えるとレイヴが抜け出しロープに走るがBJがラリアットを打ち込みレイヴを一回転させる。垂直落下式ブレーンバスターを決めカバーするがカウント2、コーナーで打撃を打ち込むと対角線に振ってジャンピング・ニーを決める。再びコーナーに振って突っ込むがレイヴがかわすとハンマーロックの体勢からBJに肩をコーナーにぶつける。そのまま対角線を走るがBJが切り返してドラゴン・スープレックス、レイヴが起き上がると打撃を連発してBJを殴り倒す。レイヴはエプロン上でアーム・ブリーカーを決めると場外に落ちたBJにエプロンで助走をつけてからランニング・ニーを打ち込む。
レイヴはBJをリングに戻すとコーナートップからダイビング・ハリケーンラナ、そのままクロス・アーム・ブリーカーをキメる。BJが抜け出すとスナップメアからサッカーボール・キック、ローリング・エルボーを狙うがレイヴが受け止めるとTボーン・スープレックスを決め両者ダウン。レイヴはBJを捕えるとノーザンライト・スープレックスでコーナーに投げつける。コーナーに乗せて自らもトップロープに上るがBJがレイヴを捕えると雪崩式のスーパー・パワーボム、3カウント入りBJの勝利。BJはFeild of Honor初戦を勝利で飾り、対するレイヴは2連敗となった。
WINNER:BJウィットマー (9:23) 評価:2・5

サモア・ジョーのプロモ。「クリストファー・ダニエルズは俺から王座を奪うことが自分の運命だと言っている。ダグ・ウイリアムスは俺に絞め落とされ、ホミサイドは全身全霊を傾けて王座を奪いにきたが失敗した。ダン・マフは父の死という出来事がありながらも戦いを挑んできたが叶わなかった。俺の運命はROHのトップ・レスラーとして名を馳せることだ。ロウキーと初めて戦った時からそれは始まっていた。クリストファー・ダニエルズよ、お前に問う。お前は本気なのか?お前の運命は王座を奪うことなのか、それとも俺の犠牲者となることなのか」

マーフィー・レック・センター名場面集、エディ・ゲレロ VS スペル・クレイジー。

Feild of Honor
イクセイヴィアー(w/ ロリポップ) VS ジョン・ウォルターズ

序盤はチェーンレスリングの攻防、互いにテクニックを見せ互角の展開。イクセイヴィアーが打撃に転じるとすかさずウォルターズも応戦、コーナーに突っ込むがイクセイヴィアーが受け止めトップロープ越しにウォルターズを場外に投げ捨てる。イクセイヴィアーはコーナーに上るとリングサイドのウォルターズめがけて450°スプラッシュを決め観客は大歓声。リングに戻るとイクセイヴィアーが優勢となりウォルターズを攻め込む。イクセイヴィアーがコーナーに飛び乗るがウォルターズが背中を突き飛ばしイクセイヴィアーはターンバックルに股間をぶつける。ウォルターズは飛び上がるとイクセイヴィアーの背中に両ヒザを当て倒れ込みながらの雪崩式バックブリーカーを決め両者ダウン。
エルボーの打ち合いからウォルターズがバック・ボディ・ドロップ、前転してから飛び込むようにスピアーを決めカバーするがカウント2。ウォルターズのサンセット・フリップから丸め込み合戦となりニアフォールの連続、ウォルターズがイクセイヴィアーを抱え上げハリケーンDDTを決めてカバーするがイクセイヴィアーが2で返す。イクセイヴィアーはコーナーから変形のエックス・ブリーカーを決めカバーするがカウント2、ロープに走りクローズラインを狙うがウォルターズが受け止めバックブリーカーを決めカバーするがイクセイヴィアーが2で返す。ウォルターズがバックを取るとイクセイヴィアーがレフェリーの注意を逸らしてローブロー、ラ・マヒストラルにいこうとするがウォルターズが勝手に崩れ落ちつられて倒れ込んだイクセイヴィアーが無理矢理カバーして3カウント。イクセイヴィアーは初戦に勝利、ウォルターズは2連敗。
WINNER:イクセイヴィアー (10:44) 評価:2

クリストファー・ダニエルズのプロモ。今夜自分は運命の時を迎える、初めてのシングルでの王座挑戦でROH世界王座を獲得する。この運命を前にしてサモア・ジョーが出来ることは祈りを捧げることだけだと言う。
そこへスティーブ・コリノが現れ、ダニエルズは「何しに来た!?」と詰め寄る。コリノはダニエルズを落ち着かせると「お前がNo.1だ。今夜お前はチャンピオンになる、おめでとう」と握手を求める。ダニエルズが拒否するとコリノはその場を去りダニエルズは怪訝な表情、アリソン・デンジャーは口をポカ〜ンと開けて見ている。

マーフィー・レック・センター名場面集。「ROUND ROBIN CHALLENGE」でのロウキー VS アメリカン・ドラゴン。

テディ・ハート VS TJウィルソン

TJが打撃を使い攻勢に出るがテディが脚を捕え関節技をキメる。コーナーに寄りかかったTJにテディが突っ込むがTJがブートで迎撃、ドラゴン・スープレックスで頭からマットに突き刺しカバーするがカウント2。TJはコーナーから雪崩式のフィンリーロールを決めるがカウント2、ロープに振るがテディが変形のネックブリーカー・ドロップ。テディはコーナーから飛びついてのDDT、コーナートップからのシューティングスター・プレスを決めて3カウント。
WINNER:テディ・ハート (7:41) 評価:2
テディがバックステージに戻ると待ち構えていたスペシャルKが「パーティしようぜ」と誘いかけるがテディは「何だお前ら?」とその場を去る。


レイヴェンのプロモ。今夜CMパンクはテリー・ファンクに教えを受けるだろう。パンクは俺の相手にスティーブ・コリノを選んだ、奴は「キング・オブ・オールドスクール」だが今夜はレイヴェンズ・ルールに従ってもらうと言う。

マーフィー・レック・センター名場面集。「CROWNING A CHAMPION」でのバンクハウス・マッチ、ナチュラル・ボーン・シナーズ VS カーニッジ・クルー。

スティーブ・コリノ(w/ ギロチン・レグランド、シンプリー・ルシャス) VS レイヴェン

CMパンクとレイヴェンが互いに対戦相手を選ぶという試合、パンクがレイヴェンの相手として選んだのはスティーブ・コリノ。コリノはギロチン、ルシャス、ボビー・クルーズと共に登場。ギロチンがROHのリングアナを追い出しクルーズを紹介するとクルーズは長〜いアナウンス(途中で水分補給)。試合はレイヴェンズ・ルール(反則裁定なし)で行われる。レイヴェンがコリノを場外に出し何度もフェンスに叩き付けるがリングに戻るとコリノが逆転し試合の主導権を握る。コーナーのロープにイスを挟んでからアイリッシュウィップでレイヴェンを投げつける。オールドスクール・ラリアットを狙うがレイヴェンがかわしスーパーキックを打ち込み両者ダウン。
レイヴェンが速攻を仕掛けクローズライン、ニーリフト、ブルドッグを決めカバーするがカウント2。ロープに振ってイスへのドロップ・トーホールドを決めカバーするがルシャスが入ってきてカット、レイヴェンはルシャスを抱えるとスパンキングをして場外に追い出す。コリノがレイヴェンを背後から捕えオールドスクール・スリーパーホールド、レフェリーが腕を持って確認するとレイヴェンが3回目でこらえる。レイヴェンはコーナーにコリノをぶつけて脱出するとDDTを決めカバーするがCMパンクが現れレフェリーをリングから引きずり降ろす。レイヴェンがパンクを追いかけるがリングに入ったところにコリノがオールドスクール・キック、3カウント入りコリノの勝利。
WINNER:スティーブ・コリノ (13:06) 評価:2
パンクがリングに上がるとレイヴェンに跨がりパンチを連発、コリノが止めて平手打ちを喰らわせると2人が揉める。パンクが引き下がりリングを降りるとコリノは起き上がったレイヴェンと握手を交わす。

マーフィー・レック・センター名場面集。「CROWNING A CHAMPION」での初代ROH王者決定4WAYアイアンマン戦、ロウキー VS クリストファー・ダニエルズ VS ダグ・ウイリアムス VS スパンキー。

Four Corner Survival
AJスタイルズ VS コルト・カバナ VS マット・ストライカー VS クリス・セイビン

AJがストライカーとセイビン相手にチェーンレスリングを展開、代わったカバナにセイビンがヘッドシザースとハリケーンラナ。突っ込んできたセイビンをカバナが場外に落とすとロープに走り、普通にロープをくぐりエプロンからダブル・アックスハンドル。AJがベースボール・スライドでカバナを弾き飛ばしロープに走るがストライカーがスプリングボード・ダイビング・クロスボディ、コーナートップからセイビンがストライカーにスピニング・ヒールキック、リング上に倒れている3人めがけカバナがコーナートップからフロッグ・スプラッシュにいくが全員にかわされマットに墜落。
カバナがセイビンをバック・ボディ・ドロップで投げるとAJがキャッチしてスタイルズ・クラッシュの体勢へ、セイビンが身体を起こしウラカンラナを仕掛けるとAJがさらに回転して再びスタイルズ・クラッシュを狙う。抵抗するセイビンを抱え上げシットダウン・パワーボムにいくがセイビンが着地してAJの顔面に低空ドロップキック、ロープに振ろうとするがAJが切り返すと得意の流れから美しいドロップキックを突き刺す。セイビンが捕まる展開となり3人で攻撃を加える。セイビンがストライカーにクロスアーム・スープレックスを決めAJにタッチしようとするがストライカーからタッチを受けたカバナがAJを場外に突き落とし交代を阻止。コーナーに突っ込んできたカバナをセイビンがかわすとコーナー上でカバナを捕え雪崩式のネックブリーカー・ドロップ、カバナがストライカーにタッチするとセイビンもAJに交代。
AJはストライカーをクローズラインで倒すとカバナにスピンキック、スタイルズ・クラッシュにいこうとするがセイビンがカバナの背中を踏み台にしてAJにステップ・アップ・エンズイギリ。変形のパンプハンドル・スラムを決めカバーするがストライカーがカット。AJをショルダー・タックルで倒すがAJがヘッドスプリングからのヘッドシザース、モンキーフリップを狙うがストライカーがこらえベリー・トゥ・ベリーで投げ飛ばす。ここから今度はAJが捕まる展開となり3人から攻撃を受ける。カバナがアブドミナル・ストレッチをキメるとセイビンが入ってきてカバナの腕をキメる。さらにストライカーがセイビンの首と腕をキメて数珠つなぎになるとAJが抜け出してカバナにスーパーキック、セカンドロープから飛んでセイビンとストライカーを同時に捕えると2人まとめてのスタイリングDDTを決め全員ダウン。
ストライカーがAJにエルボーを連発するがAJがブロックしてローリング・クローズラインでなぎ倒す。カバナがAJをコーナーに振ってダブル・ニーを突き刺すとセイビンがカバナにジャンピング・ニー、AJを抱えようとするがストライカーがカット。ストライカーはAJに投げっ放しジャーマンを決めるとカバナにルー・テーズ・プレスからパンチを連発、ラ・ケブラーダを決めカバーするがカウント2。突っ込んできたセイビンをストライカーがバック・ボディ・ドロップで投げるとセイビンはカバナの肩に降りリバース・ハリケーンラナ、カバーするがAJとストライカーがカット。コーナーに振られたAJがトップロープを掴んで飛び上がるとセイビンが両脚をキャッチ、AJは旋回式ヘッドシザースからサンセット・フリップ・パイルドライバーを決めカバーするがセイビンが2で返す。AJはストライカーを捕えスタイルズ・バスターを狙うがストライカーがかわして投げっ放しのドラゴン・スープレックス、カバナがストライカーにコルト45を決めると3カウント入りカバナの勝利。
WINNER:コルト・カバナ (18:54) 評価:4

ダン・マフが電話でアリソン・デンジャーと話している。

マーフィー・レック・センター名場面集。「UNSCRIPTED」でのストリート・ファイト、ポール・ロンドン VS マイケル・シェイン。

マイケル・カッペラがカバナにインタビュー、カバナは興奮しており「俺はROHのトップ3人を倒した、俺はこれから歴史を作る!」と叫ぶ。そこへCMパンクが入ってきて勝手にプロモを始める、パンクは「スティーブ・コリノと俺の間には歴史があるがそんなことには興味がない。レイヴェンよ、お前は俺の対戦相手に歩くのにも介護が必要な”神”を連れてきた。俺は自分のことを”レジェンド・キラー”などとは言わない、テリー・ファンクはレジェンドなどではない。今夜奴をお前の目の前で潰してやる」と言う。

カーニッジ・クルー(ロック、ディビート & ジャスティン・クレディブル) VS スペシャルK(ハイドロ、ドゥランジ & エンジェルダスト w/ その他のメンバー)

開始直後から殴り合いになるとロックとディビートがドゥランジをバック・ボディ・ドロップで投げ捨てリングサイドのスペシャルKの上に落とす。リングサイドでやり合っているとジャスティンがコーナートップからのダイブで全員をなぎ倒す。リングに戻りジャスティンがエンジェルダストにスープレックス7連発、3人でエンジェルダストに攻撃を加える。ロープに走ったジャスティンの脚をリングサイドのベッキーが掴むとジャスティンはベッキーをエプロンに引きずり上げてキス、しかしエンジェルダストに突き飛ばされ場外フェンスに激突。リングサイドで攻撃を受けたジャスティンはリングに戻されローンバトルを強いられる。セカンドロープから飛んできたドゥランジをスーパーキックで迎撃するとようやくロックにタッチ。
ロックはエンジェルダストにスイング・ネックブリーカー、ハイドロにサイド・スープレックス、コーナーから飛んできたドゥランジをディビートが捕えてスクラップバスター。2人でエンジェルダストにシットダウン・パワーボムとネックブリーカーの合体技を決めてカバーするがジャスティンがレフェリーのカウントを止める。ジャスティンはコーナーでエンジェルダストを捕え雪崩式のツームストン・パイルドライバーを狙うがスペシャルKのメンバーが入ってきてカット。次々とリングに雪崩れ込んでくるスペシャルKのメンバーをカーニッジ・クルーが攻撃すると、持っていた革ベルトを奪い3人でスペシャルKに鞭打ち。レフェリーが反則を取りカーニッジ・クルーの反則負け。
WINNER:スペシャルK (9:05) 評価:1・5
逃げ惑うスペシャルKのメンバーをカーニッジ・クルーが追いかけてバックステージへ消えていく。入れ替わるようにブリスコ兄弟が登場するとリングに残っていたハイドロ、ドゥランジとタッグ王座を懸けたガントレット戦の初戦を始める。

ガントレット戦
ブリスコ・ブラザーズ VS ハイドロ & ドゥランジ

ブリスコ兄弟はそれぞれハイドロとドゥランジをロープに振ってドロップキックとスピニング・ヒールキック、同時に垂直落下式ブレーンバスターを決める。ドゥランジがアームドラッグとハリケーンラナでマークを場外に落とすとジェイがドゥランジをクローズラインでなぎ倒す。ハイドロがジェイにパワーボムを2発決めカバーするがマークがカット、ハイドロをコーナーに座らせスプリングボード・エースクラッシャーを決めカバーするがドゥランジがカット。ドゥランジはマークにヨシタニックを決めるがカウント2、コーナーのジェイに突っ込むがベリー・トゥ・ベリーでコーナーに投げつけられる。マークがハイドロにTボーン・スープレックス、ジェイがジェイ・ドリラーの体勢に入るとマークがトップロープから飛びスパイク・ジェイ・ドリラー。3カウント入りブリスコ兄弟の勝利。
WINNER:ブリスコ・ブラザーズ (2:48) 評価:2・5

ガントレット戦
ブリスコ・ブラザーズ VS ダン & マルコス

3チーム目はダン & マルコス。握手と同時にブリスコ兄弟が殴りかかるとジェイがマルコスにビッグブート。ダンに攻撃しようとするとマルコスが背後からジェイを捕え、ダンがマルコスを放り上げてのスライスブレットNo.2。2人はエアギターをかき鳴らすがマークがマルコスにスプリングボード・キック、ダンをTボーン・スープレックスで投げ飛ばす。マルコスにスプリングボード・ドゥームスデイ・デバイスを決めると3カウント入りブリスコ兄弟の勝利。
WINNER:ブリスコ・ブラザーズ (1:42) 評価:1

ガントレット戦
ブリスコ・ブラザーズ VS イジー & ディキシー(w/ スペシャルK)

スペシャルKから2チーム目となるイジー & ディキシーが4番手、リングに入るなり襲いかかるがブリスコ兄弟がバック・ボディ・ドロップで投げ捨てる。ディキシーを捕えて攻撃を加えるがディキシーがマークにサミング、イジーに代わると2人でマークを捕える。コーナーに振られたマークはロープを駆け上がってディキシーにダイビング・クロスボディ、ようやくジェイに交代。ジェイは2人にビッグブートを連発するとイジーにパワーボム、マークがコーナートップからムーンサルトを決めてカバーするがディキシーがカット。エンジェルダストがリングサイドからジェイを場外に引きずり出すとクラウディがレフェリーを引きつけている隙にマークにスプリングボード・ブロックバスター、ドゥランジがカバーすると振り返ったレフェリーが3カウントを入れスペシャルKの勝利。
WINNER:イジー & ディキシー (5:25) 評価:1・5

ガントレット戦 ROHタッグ王座戦
イジー & ディキシー(w/ スペシャルK) VS バックシート・ボーイズ

バックシート・ボーイズがリングに駆け込むとコーナーでアピールしていたイジーとディキシーに襲いかかる。2人は次々と連係技を見せるとイジーにバックシート・ドライバーを決める。キャッシュメアはディキシーにエアプレイン・スピンからのエースクラッシャーを決めるとリングサイドのスペシャルKへダイブ攻撃、アシッドも続けて飛ぼうとするがディキシーが背後から捕えてマットに叩き付ける。キャッシュメアが戻ってきてディキシーを捕えるとアシッドも起き上がりドリーム・シークエンス2002、決まる瞬間にイジーがキャッシュメアにスプリングボード・スワントーン・ボムを投下。イジーはアシッドにリバース・ハリケーンラナを決めカバーするがカウント2、イジーとディキシーがキャッシュメアにダブル攻撃を決めるとディキシーがコーナーからアシッドにハリケーンラナ、投げ飛ばされたアシッドがキャッシュメアの上に落下。2人はアシッドにバックシート・ボーイズの必殺技であるT-ギミックを狙うがキャッシュメアがダブル・スピアーでカット、イジーに本家のT-ギミックを決めると3カウント入りバックシート・ボーイズの勝利。バックシート・ボーイズが空位となっていたROHタッグ王座を獲得。
WINNER:バックシート・ボーイズ 新王者誕生 (3:54) 評価:2・5
ベルトを掲げ歓喜の瞬間に浸るバックシート・ボーイズをスペシャルKが襲撃、全員で暴行を加えているとブリスコ兄弟が駆け込んできてスペシャルKに攻撃、マークがコーナートップからのシューティングスター・プレスでリングサイドの全員をなぎ倒す。さらにテディ・ハートが入ってくるとエプロンからトップロープに飛び乗り場外へのコークスクリュー・ムーンサルト、観客は大歓声。テディはリングに戻るとバックシート・ボーイズと握手を交わし2人を祝福。

マーフィー・レック・センター名場面集。「GLORY BY HONOR」でのロウキー VS サモア・ジョー。

日本遠征中のホミサイドのプロモ。「サモア・ジョー、前回俺がお前に負けたのはジュリアス・スモークスとロウキーがリングサイドで揉めているのに気を取られたからだ。もう一度俺と戦え、ノンタイトルでもストリート戦でもお前の好きなやり方でやってやる。どっちが本当に強いのか決めようぜ」

このショーを最後にROHを退団しWWEへ移籍するアレクシス・ラリーが登場、リングに紙テープが投げ込まれる。マイクを取ると観客は「Please don't go」チャント、アレクシスがスピーチを行い団体やファンに感謝すると場内が暗転しスペシャルKの入場曲がかかる。スペシャルKが登場し全員でアレクシスを取り囲むとジョーイ・マシューズがイスを持ってリングに駆け込みスペシャルKを追い払う。ジョーイはアレクシスと握手をして帰ろうとするがアレクシスが引き止めてジョーイにキス、しかしジョーイはアレクシスをラリアットでなぎ倒す。スペシャルKの面々がリングに上がりジョーイとハイタッチ、ジョーイがスペシャルKに復帰。
全員でアレクシスを捕まえジョーイがイスを構えると元スペシャルKの用心棒スラッガーが登場。ジョーイがスラッガーにイスを渡しハイドロが「あいつをぶん殴れ!」とはしゃいでいるとスラッガーはハイドロを殴り倒す。するとジュリアス・スモークスとベニー・ブランコも入ってきてスペシャルKを攻撃、リングに取り残されたハイジンクスとアレクシスの試合をセッティングしゴングを鳴らさせる。

アレクシス・ラリー VS ハイジンクス
(ゲスト・レフェリー:ジュリアス・スモークス)

アレクシスがハイジンクスのスープレックスをかわして裏DDTを決め3カウント。
WINNER:アレクシス・ラリー (1:16)
スラッガーが肩の上にアレクシスを乗せ全員でアレクシスを祝福。この後アレクシスはWWEの下部組織でトレーニングを積みミッキー・ジェームスとしてRAWに登場、女子王座を3度(’08.3現在)獲得するなどWWEの女子戦線で活躍を見せる。

ジム・コルネットのプロモ。コルネットは前回自分を攻撃したクリストファー・ダニエルズとダン・マフに復讐するため再びROHに帰ってくる、何人たりともこのジム・コルネットを辱めることは許されないと言う。

テリー・ファンク VS CMパンク

パンクが入場しマイクを取ると「テリー・ファンクは俺が4歳の時に最初の引退をした。奴はアル中でヤク中の老いぼれだ!」と言う。テリーが登場すると観客は大歓声、威嚇するテリーに対しパンクが握手を交わした瞬間に平手打ちをして試合開始。
グラウンドでテリーがパンクを押さえ込むがパンクがテリーを場外に落としパンチを連発、フェンスにもたれたテリーに突っ込むがテリーがバック・ボディ・ドロップでパンクを客席に放り込む。リングに戻りパンチを連発すると再び場外に出してイスで攻撃、しかしパンクがイスを奪うと何度も背中にイスを振り下ろす。リングに戻りロープ越しにエプロン上のテリーを捕えるが、逆にテリーがパンクを持ち上げリングサイドのテーブルの上に投げ落とす。リングに戻しコーナーに上ると「Please don't die」チャントの中最上段からムーンサルトを敢行するがかわされて自爆。テリーがレフェリーに左ヒザの痛みを訴えていると血の匂いを嗅ぎ付けたサメのようにパンクがテリーの左脚に攻撃を開始。スープレックスにいこうとするとテリーがスタナー、しかし後が続かずパンクがテリーを倒しスピニング・トーホールドから四の字固めをキメる。テリーが反転して何とか逃れるがパンクはイスを持ち込み何度もテリーの左脚に振り下ろす。パンクが再び四の字固めをキメるとテリーはロープへ逃れる、テリーはパンクを倒してスピニング・トーホールドを狙うがパンクがかわして四の字固め。テリーがロープに逃れるがパンクは技を解こうとせず締め続ける。レフェリーがゴングを要請しパンクの反則負け。
WINNER:テリー・ファンク (15:48) 評価:2
それでもまだ放さないパンクの元へコルト・カバナが駆けつけるとパンクに技を解かせる。カバナはパンクの胸を突いて睨み合うが突然テリーの脚を捕え四の字固め、パンクがテリーにストンピング。するとレイヴェンがリングに駆け込みパンクとカバナは逃亡、しかしトミー・ドリーマーが現れカバナをリングに投げ入れるとレイヴェンがカバナにDDT、「ECW」チャントの中テリーがカバナを起こしスタナーを決める。3人がリング上で抱き合うと「ECW」チャントが「ROH」チャントに代わる。

マーフィー・レック・センター名場面集。「ALL STAR EXTRAVAGANZA」でのAJスタイルズ VS ブライアン・ダニエルソン。

ROH世界王座戦
(C)サモア・ジョー VS クリストファー・ダニエルズ(w/ アリソン・デンジャー)

試合開始のゴングと同時にジョーがビッグブート、カバーするがカウント2。コーナーに追い込みストンピングを連発すると対角線に振ってランニング・エルボー。ロープに振ってラリアットにいくとダニエルズがかわしてアームドラッグ、ドロップキックを決めるがジョーがすぐに起き上がりエルボーで倒す。ジョーはチョップ、キック、ニードロップのコンボ、さらにロープに走ってのビッグブートを連発。ダニエルズがジャンピング・ヒールキックで迎撃するとロシアン・レッグスイープからアラビアン・プレスを決めカバーするがカウント2。ジョーはバックハンドでダニエルズを倒すとコーナーに追い込み交互にチョップとパンチ、座り込んだダニエルズにフェイス・ウォッシュを決める。バックブリーカーからボストン・クラブをキメるとリングサイドのアリソンがダニエルズの手を掴む、ジョーがダニエルズを引きずると引っ張られたアリソンもリングへ。ジョーがアリソンをコーナーに追い詰めフェイス・ウォッシュを狙いロープに走るがダニエルズがジョーにエルボーを打ち込み場外に落とす。ダニエルズはエプロンに出るとリングサイドのジョーへアラビアン・プレスを決め観客は大歓声。
ダニエルズはジョーをフェンスに叩き付けるとイスに座らせオレ・キックを狙うがジョーがカット、逆にダニエルズをイスに座らせオレ・キックを決める。2ゴール目を決めてリングに戻すとサンセット・フリップからローリング・クレイドルを決めるがカウント2。ジョーはロープに走りラリアットを狙うがダニエルズがかわすと投げっ放しジャーマンを決め両者ダウン。ダニエルズが突っ込むとジョーがパワースラム、カバーするがカウント2。ジョーのビッグブートをかわすとダニエルズはステップ・アップ・エンズイギリを2連発、コンプリート・ショットを決めて再び両者ダウン。
ダニエルズはロープに走り何度もジョーにぶつかりフラつかせると抱え上げてサモアン・ドロップ、裏投げからBMEを決めカバーするがジョーが2で返す。ダニエルズがロープに走るとジョーがエルボーで迎撃してからSTO、グラウンドで頭部にヒザを打ち込んでからラリアットを決めカバーするがカウント2。再びラリアットにいくがダニエルズがコンプリート・ショットからコージー・クラッチ、ジョーがロープに逃れる。ダニエルズはブルーサンダー・ボムを決めるがカウント2、コーナーに座らせ掌打からアイコノクラズムを狙うがジョーが抵抗。ダニエルズがコーナーに上るとジョーがダニエルズを捕えコーナー上でマッスル・バスターの体勢にいこうとするが、ダニエルズがこらえハリケーンラナでジョーを投げ飛ばす。ダニエルズはガットショットからエンジェルズ・ウイング、カバーするがギリギリでジョーが返す。しかしタイムキーパーが3だと思いゴングを鳴らしてしまいレフェリーが血相をかかえて「2だ!」と詰め寄る。場内は騒然となりリングアナがタイムキーパーを叱りつけている。
ダニエルズがラスト・ライツにいこうとするがジョーがかわしてコキーナ・クラッチ、ダニエルズが何とかロープに逃れ観客は大歓声。ジョーはエンズイギリからダニエルズを抱えアイランド・ドライバー、3カウント入りジョーの勝利。
WINNER:サモア・ジョー (15:00) 評価:4・5

マーフィー・レック・センター名場面集。「EPIC ENCOUNTER」でのポール・ロンドン VS ブライアン・ダニエルソン。

ダン・マフのプロモ。会場にいた誰もがエンジェルズ・ウイングで3カウント入っていたのを見たはずだ、ダニエルズには次回がある。Feild of Honorでは自分が優勝する。最後に復帰したらロウキーを痛めつけてやると言う。

マーフィー・レック・センター名場面集。「Do Or Die」でのROH世界王座戦、サモア・ジョー VS ホミサイド。

コルト・カバナによるトークショー・コーナー「Good Times, Great Memories」の第1回目。ゲストはロットウェイラーズのジュリアス・スモークス、ベニー・ブロンコ、スラッガー。あまり話が噛み合ずジュリアスが「俺たちがロットウェイラーズだ!」と叫びまくって去っていく。

SHOWCASE MATCH
アウトキャスト・キラーズ VS スリック・ワグナー・ブラウン & エイプリル・ハンター

エイプリルが捕まる展開。スリックが入り入り乱れる展開から最後はアウトキャスト・キラーズがエイプリルにミサイル・ドロップキックとジャーマン・スープレックスの合体技を決め3カウント。
WINNER:アウトキャスト・キラーズ (14:24) 評価:2

エンジェルダスト(w/ スペシャルK) VS ジョーイ・マシューズ

エンジェルダストが優位に試合を進めるがコーナートップからのムーンサルトが自爆になるとジョーイが反撃。最後は丸め込みの応酬からエンジェルダストがロープを掴んで押さえ込み3カウント。
WINNER:エンジェルダスト (7:33) 評価:1・5

Four Corner Survival
ジョシュ・ダニエルズ VS ジミー・ジェイコブス VS アレックス・シェリー VS ロドリック・ストロング

プレショーながらロドリック・ストロングが初登場、ジョシュを除けば後にROHの中心になっていく3人が集まった。シェリーがスムーズな動きから次々とジェイコブスに関節技をキメて歓声を集める。代わったジョシュがジェイコブスをロープに振り投げ上げるがジェイコブスがハリケーンラナ、シェリーのスーパーキックをかわしてビッグブートを狙うとブリッジでかわしたシェリーの上にダブル・フットストンプ、ジョシュが切り返しの攻防からジェイコブスにバックドロップを決める。ロドリックが入るとジェイコブスにチョップを連発、バックブリーカーを決めるとコーナーに振って背中にビッグブートを打ち込む。その後もジェイコブスがローンバトルを強いられ3人から攻撃を受ける。
ジェイコブスがジョシュの首に跨がり肩車の体勢になるとシェリーがコーナーからダイビング・クロスボディを狙うがかわされてマットに墜落、ジェイコブスがジョシュにフェイス・バスターを決めると観客は「HUSS」チャント。代わったロドリックにネックブリーカーを決めビッグブートを狙うがロドリックがキャッチしてレッグロック・バックブリーカー、シェリーがロドリックにジョーブリーカーから顔面への低空ドロップキック。シェリーはコーナーに上るがロドリックがロープを揺らしターンバックルに股間を打ち付けると、突っ込んできたジェイコブスを抱えコーナーのシェリーめがけて投げつける。
ジョシュとロドリックがチョップの打ち合い、ジョシュがジャーマン・スープレックスとノーザンライトボムを決める。シェリーがジョシュにヒザを使ったネックブリーカー、ロドリックがシェリーにCX '02を決めカバーするがジェイコブスがコーナートップからダイビング・セントーンで2人を押し潰す。ジョシュがジェイコブスにボストン・クラブをキメるがロドリックがビッグブートでカット、ロドリックがジェイコブスにCX '03、シェリーがロドリックにイット・ケイム・フロム・ジャパン、ジェイコブスがシェリーにビッグブートを決めると3カウント入りジェイコブスの勝利。観客は物凄い大歓声で「ROH」チャント。
WINNER:ジミー・ジェイコブス (13:17) 評価:3・5


総評
ROHのビッグマッチ「GLORY BY HONOR」の第2弾、しかし内容はそれ程クオリティの高いものにはならなかった。

メイン戦はサモア・ジョーとクリストファー・ダニエルズのROHでは初めてのシングル対決。これまで暖めてきただけに期待が高まる中好勝負を展開してくれた。いきなりハイペースな攻防から最後まで止まることなくやり切ったという印象。メインでタイトルマッチということでもっと中盤でじっくりした攻防をやって欲しかったのだが、どうにも王者になってからのジョーの試合はあっさりしたものが多い。かなり凝縮した形で終盤に大技の攻防を展開、タイムキーパーが間違えてゴングを鳴らすというあり得ないミスもあり場内が騒然となるとその後すぐに試合終了。2人ともいい動きを見せ好試合となったがどこか物足りない印象は否めない。

他ではFour Corner Survivalが好試合になったぐらいで低調なものが多く、正直プレショーの4コーナー戦の方がいい試合だった。マーフィー・レック・センター最後の大会、ビッグマッチということを考えると寂しい内容となってしまった。
総合評価:2・5


  
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2008年04月11日

ROH 「BEATING THE ODDS」DVDレビュー

BEATING THE ODDS
ROH「BEATING THE ODDS」’03.9.3

激化するレイヴェンとCMパンクの抗争はROH史上初となる金網戦に突入。クロックワーク・オレンジ・ハウス・オブ・ファン・スティール・ケージ・マッチと名付けられたレイヴェン考案の地獄の檻からパンクは無事に生還することが出来るのか。
またROH初のリーグ戦「Feild of Honor」が遂にスタート、8名の選手が2ブロックに別れ頂点を目指す。





CMパンクのプロモ。初対決でレイヴェンを倒して以来レイヴェンは様々なパートナーを連れてきては自分を潰そうとしたがことごとく失敗した。そしてドッグ・カラー・マッチでもレイヴェンの挑戦を退けたがレイヴェンとトミー・ドリーマーは自分の口にビールを流し込んだ。レイヴェンは自分を倒すことは出来ない、今夜この手を血に染めると言う。
カメラがカバナに移るとカバナは「面白いコメントを期待しているのなら諦めろ、今夜の俺は真剣だ。今夜から始まるFeild of Honorを勝ち抜き俺はスーパースターへの階段を駆け上がるんだ」と言う。

レイヴェンのプロモ。レイヴェンは静かに話し始めるが「今夜CMパンクを殺してやる」と言うと大声で笑う。

控え室でAJスタイルズがジミー・レイヴに「Feild of Honorでチャンスを掴み取れ」とハッパをかける。

Feild of Honor
コルト・カバナ VS ジミー・レイヴ

チェーンレスリングからレイヴがアームドラッグでカバナを捕えるといきなり別な映像がカットイン。ショーの開演前グッズ売り場にいたホミサイドとジュリアス・スモークスのところにバックシート・ボーイズがやってくる。トレント・アシッドがホミサイドに因縁をつけるとホミサイドがアシッドに飛びかかる。ジュリアスもジョニー・キャッシュメアに殴りかかり4人での乱闘となる。バックシート・ボーイズが退散するとホミサイドとジュリアスは2人を罵倒する。
ここで映像がリングの2人に戻る。何故わざわざ試合の途中で入れたのか意味不明。レイヴがロープに走りショルダー・タックルにいくがカバナはビクともしない、ロープを指して挑発するとレイヴがロープに走るがカバナが足を掛けて倒す。カバナが優位に試合を進めガットレンチ・パワーボムを決めるとベアハグでレイヴを捕える。レイヴはエルボーを連発して抜け出しロープに走るとカバナの足の間をすり抜けてからエンズイギリを決め両者ダウン。
ロープに振られたカバナは上手くレイヴを捕えるとスライス・レッグドロップ、コーナートップからツイスティング・レッグドロップを狙うが時間を掛け過ぎかわされて自爆、レイヴがロープに走るとカバナの顔面にランニング・ニーを打ち込む。レイヴはスクールボーイとバックスライドで丸め込むがどちらもカウント2、カバナに飛びついてDDTを決めカバーするがカバナが2で返す。カバナがセカンドロープから飛びかかるとレイヴが左腕を捕えてフジワラ・アームバー、カバナがロールスルーでかわすとバックドロップの体勢からヒザを落とし変形のコルト45を決めカバーするがカウント2。ロープに振られたレイヴはフロム・ダスク・ティル・ドーン、クロスフェイスで締め上げるがカバナがかわすとレイヴを抱え上げコルト45、3カウント入りカバナの勝利。
WINNER:コルト・カバナ (途中映像の挿入あり、約10分) 評価:3

バックステージでカメラマンがレイヴにコメントを求めるとAJがやってきてレイヴにアドバイスをしながら2人で歩いて行く。

スリック・ワグナー・ブラウン(w/ エイプリル・ハンター) VS ディアブロ・サンチアーゴ(w/ オーマン・タトゥーガ)

サンチアーゴが背後から不意打ちを喰らわせ試合開始。スリックはコーナートップからのミサイル・ドロップキックを決め試合を優位に進める。サンチアーゴがフィッシャーマン・ネックブリーカーから形勢逆転、コーナートップからダイビング・ヘッドバットにいくが自爆となり両者ダウン。起き上がってから互いにニアフォールを奪い合い最後はスリックがパワーボムを決めて3カウント。試合後タトゥーガがハンターにセクハラまがいのマイク、腕を引っ張るがハンターが平手打ちを喰らわせコーナーからのコークスクリュー・ネックブリーカー。
WINNER:スリック・ワグナー・ブラウン (4:20) 評価:1・5

バックシート・ボーイズ VS The SAT VS イジー & ディキシー(w/ スペシャルK) VS ダン & マルコス

ホセとキャッシュメアでスタート、キャッシュメアは場外に滑り降りたホセを追っていくとスピアーのような形でフェンスに突っ込む。ディキシーがアームドラッグからジャンピング・ヒールキックでダンを場外に出しロープに走ろうとするがダンが足を引っ張って場外に引きずり出す。イジーはセカンドロープから飛びエプロンのジョエルをハリケーンラナで場外に落とす。アシッドとマルコスの攻防となり丸め込みの応酬からマルコスがネックブリーカー、入ってきたディキシーにバックブリーカーを決めるとダンがコーナートップからダイビング・エルボードロップ。イジーがムーンサルト・キックでダン & マルコスをまとめて倒すと2人でマルコスにダブル攻撃。SATが入ってきてディキシーを場外に落とすとスプリングボードで飛んできたイジーをキャッチしウォッシング・マシーン。バックシート・ボーイズが入ってくるとジョエルを場外に落としホセに流れるような連係攻撃。
マルコスとイジーがバックシート・ボーイズを場外に落とすとイジーがマルコスをダブルアンダーフックから持ち上げマットに叩き付ける。ホセがイジーにノーザンライトボム、ダンがホセにスーパーキック、ジョエルに高速ゴーリー・ボムを決める。ディキシーがダンにネックブリーカーを決め場外ダイブを狙うがエプロンでキャッシュメアが捕獲、抱え上げてからヒザの上に落とす。キャッシュメアはコーナーの上るとリングサイドのスペシャルKメンバー全員に向かってサマーソルト・セントーン。ジョエルとイジーがコーナー上での攻防、ジョエルがイジーを捕えるとワンマン・スパニッシュ・フライでリングサイドにいる全員をなぎ倒し観客は物凄い大歓声で「Holy shit」チャント。
バックシート・ボーイズがダンを持ち上げT-ギミック、ジョエルが2人を倒すと突っ込んできたマルコスにマキシモ・エクスプロージョン、起き上がったキャッシュメアがジョエルを捕えクレイドル・ブリーカーを狙うがジョエルが回避、そこへアシッドがジャンピング・ニーを決めると2人で押さえ込んで3カウント。バックシート・ボーイズがノンストップの乱戦を制した。
WINNER:バックシート・ボーイズ (8:50) 評価:3・5

Feild of Honor
マット・ストライカー VS ジョン・ウォルターズ

チェーンレスリングで互角の攻防、丸め込みの応酬でニアフォールを奪い合うと一旦離れ観客は2人に大きな拍手を送る。ロープに走ったウォルターズを捕えストライカーがドラゴン・スクリュー、そのままストライカー・ロックをキメるがウォルターズがロープに逃れる。ここからストライカーは脚攻めを開始、左脚に攻撃を集中し試合の主導権を握る。劣勢に立たされたウォルターズはストライカーのニー・クラッシャーをかわすと、背後に回り両ヒザを背中に押し当ててのバックブリーカーを決め両者ダウン。
エルボーの打ち合いからウォルターズがハリケーンDDTを決めカバーするがカウント2。ロープに振られたストライカーはウォルターズの背後に回り込みジャーマン・スープレックス、ロコモーション式に2発目を決めるとさらにもう1発狙うがウォルターズがこらえる。ストライカーがウォルターズを倒しストライカー・ロックにいこうとするがウォルターズがキマる前にロープに逃れる。ストライカーはドラゴン・スクリューを狙うがウォルターズがかわすとオクラホマ・ロール、カウント2でストライカーが返す。ウォルターズはチョークスラムの体勢からヒザの上にバックブリーカー、攻められていた左脚を使い自分もダメージを受ける。ストライカーは近づいてきたウォルターズにインサイド・クレイドル、ウォルターズが返しネックブリーカーを決めてカバーするがカウント2。ストライカーがデスバレー・ドライバーを狙うとウォルターズがサンセット・フリップ、ストライカーがロールスルーでかわしジャーマン・スープレックス・ホールドを決めるがウォルターズが2で返す。ウォルターズがパワーボムを狙うが左脚のダメージからか体勢を崩しストライカーが上からシッティング・セントーンの形で押し潰す、そのまま押さえ込むと3カウント入りストライカーの勝利。
WINNER:マット・ストライカー (12:37) 評価:3・5

バックステージ、ロブ・ファインスタインのところにホミサイドとジュリアス・スモークスがやってくる。ホミサイドはロブに「さっきの騒ぎを見ただろ?今夜トレント・アシッドとの試合を組んでくれ」と言う。ロブは「今夜はダメだ、近いうちに検討する」と言うがホミサイドとジュリアスの勢いに押され試合を認める。

カーニッジ・クルー(ロック、ディビート & ジャスティン・クレディブル) VS スペシャルK(ハイドロ、エンジェルダスト & ドゥランジ w/ その他のメンバー)

ロックがチェーンレスリングからハイドロにコーナーを使ったブルドッグ。代わったジャスティンがエンジェルダストにスープレックスをロコモーション式に7連発決めると観客は大歓声。ディビートがドゥランジを捕え殴りまくるとドゥランジは場外に逃亡、スペシャルKは全員でスラッガーをけしかけるとスラッガーはリングに上がる。ロックが巨漢のスラッガーと対峙すると平手打ちとチョップ、ビクともしないスラッガーにローブローを打ち込むがスラッガーがリバース・チョークスラムでロックをマットに叩き付ける(何故反則にならない?)。
スペシャルKの3人は交代を繰り返しながらロックを攻撃、ローンバトルを強いられたロックはヨシタニックにいこうとしたエンジェルダストをインプラントで脳天からマットに突き刺しジャスティンに交代。ジャスティンはエンジェルダストにシットダウン・パワーボムを決めるがカウント2。ロックとディビートも入ってきてスペシャルKの3人を捕えるとハンマースローで衝突させてからスーパーキック、ノーザンライト・スープレックス、サイド・スープレックスを同時に決める。ロックとディビートがシットダウン・パワーボムとネクロ・ブッチャーの合体技を決めカバーするが再びスラッガーが入ってきてカット。ロックとディビートを押さえコーナートップからハイドロとドゥランジがミサイル・ドロップキックを狙うがかわされてスラッガーに誤爆、フラついたスラッガーをジャスティンがスーパーキックで倒す。ロープに走ったジャスティンの足をベッキーが掴んで邪魔をするとジャスティンはベッキーの髪を引っ張りエプロンに引きずり上げる。突っ込んできたドゥランジをかわすとドゥランジはベッキーと衝突、ジャスティンに抱え上げられたドゥランジは抜け出してスピンキックを打ち込みカバーするがカウント2。ロックとディビートがドゥランジにカーニッジ・プレックスを決めカバーするがハイドロがカット。リングサイドにジュリアス・スモークスが現れるとスラッガーに「こんな奴らの言いなりになるのは止めてロットウェイラーズの仲間になれ」と説得、スラッガーはジュリアスと共に去っていく。
場外のロックとディビートに対しハイドロがトペ・スイシーダ、コーナートップからエンジェルダストがムーンサルト。リングではドゥランジがジャスティンをコーナーに乗せて自らも上るがジャスティンがドゥランジを捕えて雪崩式のツームストン・パイルドライバー。3カウント入りカーニッジ・クルーの勝利。
WINNER:カーニッジ・クルー (15:36) 評価:2・5
試合後ロックとディビートはイスを使って手当たり次第にスペシャルKのメンバーを殴り倒す。ベッキーをリングに上げコーナーからスパイク・パイルドライバーにいこうとするがジャスティンが止める。ジャスティンが「テーブルを使え!」と言うと2人はエプロンでベッキーを捕えリングサイドのテーブルめがけてスパイク・パイルドライバー、テーブルを貫通し観客は大歓声。

休憩時間、バックステージでマイケル・カッペラがアメージング・レッドの負傷により空位となったタッグ王座を巡り次回大会で王座争奪のガントレット戦を行うと言う。ブリスコ兄弟が現れタッグ王座獲得へ向けて意気込みを語る。

マーク・ブリスコ VS BJウィットマー

チェーンレスリングの攻防となりロープワークからマークがヒップトスとスピニング・ヒールキック、コーナーに突っ込んできたBJをブートで迎撃するとトップロープに飛び乗ってからのムーンサルトを決める。マークはスープレックスにいこうとするがBJが逆に持ち上げトップロープに投げ落とす、ガットバスターを決めるとサーフボードで両腕をキメる。BJはマークを場外に落とすとタックルでマークの背中をエプロンのカドにぶつけ、さらにスープレックスの体勢で持ち上げてからフェンスの上部に投げ落とす。
リングに戻しBJがアブドミナル・ストレッチをキメるとマークがヒップトスで脱出、ロープに走りエルボードロップを狙うがかわされて自爆。BJはグラウンドでのアブドミナル・ストレッチをキメるとトップロープ越えのヒップトスでマークを場外に投げ落とす。ロープに走りトペを狙うがマークが素早くエプロンに上がりBJの顔にヒザを打ち込んで迎撃。マークはBJを引きずり降ろし床の上でスープレックスを決めるとコーナートップから場外へシューティングスター・プレスを敢行し観客は大歓声。
マークはBJを何度もフェンスに叩き付けてからリングに戻すとスプリングボード・ドロップキック、Tボーン・スープレックスを決めカバーするがカウント2。BJをコーナーに振ってランニング・クローズラインを決めコーナーに上るがBJが捕え最上段からのスーパープレックス、カバーするがマークが2で返す。BJがランニング・ニーを狙うがマークがかわしてスクールボーイ、BJが返し切り返しの攻防からドラゴン・スープレックスを決めるがカウント2。マークがTボーン・スープレックスを決めてカバーするがカウント2、コーナートップからムーンサルトを狙うがBJがかわしてエクスプロイダー、カバーするがマークが2で返す。コーナーに突っ込んできたBJをマークがかわすとキックを連発してからコーナーに乗せる。BJを捕えようとするがBJがマークを突き落とす、BJがコーナートップに立つがマークがロープを駆け上がってBJを捕え雪崩式の裏投げ。カバーすると3カウント入りマークの勝利。
WINNER:マーク・ブリスコ (13:50) 評価:3・5

ホミサイド(w/ ジュリアス・スモークス) VS トレント・アシッド(w/ ジョニー・キャッシュメア)

ゴングと同時にレイヴェンの「CMパンク、お前を殺してやる」と言っている映像がカットインされる。ロープワークから素早い攻防となるとエプロンに出たアシッドをホミサイドが場外へ殴り落とす。ロープに走りベースボール・スライドを狙うがアシッドが入れ替わるようにリングに戻りプランチャ、ホミサイドがかわして再びリングに滑り込むとトペ・コンヒーロを狙うがアシッドがエプロンに上がりビッグブートで迎撃。アシッドはロープ越しにホミサイドを捕えるとリバース・スープレックスで場外に投げ落とし自らも転落。ホミサイドを客席に投げ落とすとエプロンから客席めがけてアサイ・ムーンサルトを放ち観客は「Holy shit」の大歓声。リングサイドに戻り再びアシッドがエプロンからセカンドロープに飛び乗るが、ホミサイドがアシッドを捕えて場外に飛び降りながらフェンスに叩き付ける。さらにアシッドをリングサイドでイスに座らせるとリングに戻りロープに走ってからトペ・コンヒーロを決める。
ホミサイドはアシッドをリングに戻すとコーナーに振ってのジャンピング・ニー、座り込んだアシッドの顔面にランニング・ニーを叩き込むとアシッドは目元から流血。ホミサイドはベリー・トゥ・ベリーを決めるとアシッドをコーナーで捕えるがアシッドがホミサイドを突き落として後頭部にミサイル・ドロップキックを打ち込む。アシッドはセカンドロープから飛びホミサイドにトルネードDDT、切り返しの攻防からホミサイドがエクスプロイダーを決めカバーするがカウント2。バックを取られたアシッドはレフェリーを突き飛ばすとホミサイドにローブロー、ジュリアスがエプロンに上がりレフェリーに抗議している隙にキャッシュメアからイスを受け取りリング上に設置。アシッドはホミサイドをコーナーに乗せバックシート・ドライバー、顔からイスに突っ込んだホミサイドをカバーするがカウント2。アシッドはコーナーに上るがホミサイドが捕えトップロープからのハリケーンラナ、ロープに走りヤクザキックを打ち込むがアシッドもヤクザキックで応戦。互いにロープに走ってはヤクザキックを打ち合うとアシッドがホミサイドを倒してカバーするがホミサイドが1で返す。ホミサイドがロープに走りヤクザキックを決めカバーするがカウント2、2人でロープに走るとヤクザキックの相打ちで両者ダウンし観客は大歓声。
アシッドが起き上がり再びヤクザキックを狙うがホミサイドが捕えてドラゴン・スクリュー、倒れたアシッドにSTFをキメるがアシッドがロープに逃れる。ホミサイドは低空ドロップキックを打ち込み脚をクロスさせてのSTFをキメるがこれもアシッドがロープへエスケープ。アシッドがローリング・エルボーを打ち込むとホミサイドは鼻から流血、アシッドがコーナーに上るがホミサイドがカットすると最上段から雪崩式のエースクラッシャーを決める。ホミサイドがカバーするがキャッシュメアがリングサイドからレフェリーを引きずり降ろす。ジュリアスがキャッシュメアを追い回すがアシッドが待ち伏せしてジュリアスを殴り倒す。ホミサイドがキャッシュメアを追いかけるとリングを通ったところでアシッドがヤクザキック、カバーするがカウント2でホミサイドが返す。アシッドはホミサイドをコーナーに乗せバックシート・ドライバーを狙うがホミサイドが回避、コップキラーの体勢に入るとアシッドがかわしてジャパニーズ・レッグロール・クラッチで丸め込むがカウント2。アシッドがスリーパーホールドにいくがホミサイドがレフェリーを突き飛ばしてアシッドにローブロー、コップキラーを決めると3カウント入りホミサイドの勝利。試合後2人が握手を交わすと観客は「ROH」「ホミサイド」チャントの大歓声。
WINNER:ホミサイド (14:30) 評価:4・5

クリストファー・ダニエルズのプロモ。「ROH世界王者になることが俺の運命だ。そしてその瞬間は間近に迫っている。サモア・ジョーよ、9月20日フィラデルフィア、舞台は整ったぞ。俺はポール・ロンドンでもホミサイドでもCMパンクでもBJウィットマーでもない、このクリストファー・ダニエルズがお前を倒しROH世界王座を手に入れてやる」

Four Corner Survival
サモア・ジョー VS AJスタイルズ VS ジェイ・ブリスコ VS クリス・セイビン

勝者にはROH世界王座への挑戦権が与えられる4コーナー戦。セイビンとジェイがチェーンレスリングを展開、同時にドロップキックを放ち起き上がって向かい合う。AJがセイビンの背中にタッチして中に入るとジョーも同じくジェイの背中にタッチ、2人がリングの中を回っているとセイビンがジョーの背中にタッチし「引っ込んでろ」とジョーをエプロンに下げる。AJに飛びかかるがAJがアームドラッグを連発、セイビンはコーナーへ逃げ込みジョーにタッチ。ジョーがAJにローキックを打ち込むとAJはすぐにジェイにタッチ、ジェイはロープワークからドロップキックを決めるがジョーがエルボーでなぎ倒す。代わったAJにジェイがバック・ボディ・ドロップとパワースラム、ロープに走るがAJが美しいフォームでドロップキックを突き刺す。代わったセイビンをジェイが丸め込むとAJが飛び込みジェイを捕えて丸め込み、ジョーがカットするとセイビンがジョーにドロップキックにいくが空振り、ジェイがセントーンにいくが自爆、AJのジャンピング・ニードロップもかわされ4人は一旦距離を取る。
この後セイビンが捕まる展開となり3人が交代しながらセイビンに攻撃を加える。セイビンはジェイにバックブリーカーを決めるとジョーにタッチ、ジョーがジェイを攻め込むとAJと2人での連係を見せる。ジェイをコーナーに追い込みフェイス・ウォッシュを2連発、3発目を狙うがAJがエプロンからクローズラインでジョーを倒すと場外に投げ落とす。今度はジェイが捕まる展開となりローンバトルを強いられる。セイビンがジェイを攻め込みコーナートップからダイビング・ヘッドバットを狙うがかわされて自爆、ジェイがコーナーへ這って行きAJにタッチ。
AJがセイビンをクローズラインで場外に落とすがジョーがAJにエンズイギリを打ち込む。ジョーはリングサイドに降りたAJをイスに座らせオレ・キック、2発目を狙うがセイビンがスピアーでジョーに突っ込む。3人がリングサイドでやり合っているとジェイがトップロープ越えのトペ・コンヒーロで3人をなぎ倒す。ジェイはジョーをリングに戻すとコーナーに振ってランニング・ビッグブート、さらに対角線に振って飛びかかるがジョーがSTジョーでマットに叩き付ける。パワーボムからSTFをキメるがジェイが何とかロープに逃れる。AJが戻ってくるとコーナーからジョーにスタイリングDDT、カバーするがカウント2。セイビンがAJを捕えクレイドル・ショックを決めるがカウント2、ジェイがセイビンにスプラッシュ・マウンテン・パワーボムを決めるがジョーが2でカット。ジェイはジョーにジェイ・ドリラーを狙うがジョーがかわしてローリング・クレイドル、カウント2でAJがカット。AJはローリング・クローズラインでジョーを倒しスプリングボードを狙うが珍しく足を滑らせ不完全な状態でジョーの上に倒れ込む。セイビンがAJをロープに振ってウラカンラナにいこうとするがAJがこらえスタイルズ・クラッシュ、反転してカバーするがジョーがカット。ジョーがセイビンにラリアット、ジェイがジョーにビッグブート、AJがジェイにスピンキックを決めるがジェイがロープに走りビッグブートでAJを倒す。セイビンがジェイの背後からローブローを決めスモール・パッケージで丸め込むがAJがカット、AJとジョーはエンズイギリの相打ちでダウン。ジェイがセイビンにジェイ・ドリラーを決めると3カウント入りジェイの勝利。ジェイが王者ジョーの目の前でROH世界王座の挑戦権を獲得した。
WINNER:ジェイ・ブリスコ (21:15) 評価:3・5

スタッフが金網をセットしている時間を使ってジャスティン・クレディブルがファンの質問に答えるというイベント。ジャスティンが質問に答えているとスペシャルKがジャスティンを背後から襲撃、ロックとディビートも駆けつけ乱闘となる。スペシャルKはワイヤーを使って3人の首を絞めると全員で暴行を加える。

Clockwork Orange House Of Fun Steel Cage Match
レイヴェン VS CMパンク(w/ コルト・カバナ)

ROH史上初となる金網戦、金網の中にはテーブルやイスを始めとする様々な凶器が置かれている。レイヴェンはパンクを金網に追い込むと鉄製のゴミ缶で一撃、さらに鎖を取り出し首を絞める。イスをセットしパンクを抱え上げると股間から背もたれの部分に落とし顔中血まみれのパンクは悶絶。レイヴェンはパンクを金網に投げつけると額を金網に押し当て擦り付ける。パンクがレイヴェンを金網にぶつけるとレイヴェンも流血、手錠を使ってレイヴェンをロープに縛り付けると凶器を使って攻撃。カギを見せびらかし挑発すると額に拳を連発、ゴミ缶で何度も殴りつける。レイヴェンはパンチを連発して反撃するとニーリフトでパンクを倒し手の中にあるカギを奪い取る。手錠を外しパンクにDDTを決めカバーするがカバナが扉を開けレフェリーにイスを投げつけてカウントを阻止。レイヴェンがカバナに向かっていくとカバナが勢いよく扉を閉めてレイヴェンにぶつける。倒れたレイヴェンをパンクがカバーするがカウント2、パンクはレイヴェンを金網にぶつけてからDDTを決めるがレイヴェンが2で返す。パンクはイスを置いてレイヴェンをロープに振りドロップ・トーホールドを狙うがレイヴェンがかわすとイスを顔に投げつける。さらにパンクの頭にイスを振り下ろして倒すと入ってこようとしたカバナにイスを投げつける、パンクをカバーするがカウント2。
レイヴェンはテーブルをセットしパンクを起こそうとするがパンクがローブロー、レイヴェンをテーブルに寝かせ金網を上るがレイヴェンがカット。パンクの顔を金網のカドに叩き付けるとパンクは後ろ向きに倒れ込みテーブルを貫通、レイヴェンがカバーするがカウント2。レイヴェンは別のテーブルをセットするとパンクをコーナーで捕え雪崩式のDDT、テーブルを貫通しカバーすると3カウント入りレイヴェンの勝利。
WINNER:レイヴェン (11:47) 評価:3・5
試合後いきなり場内が暗転、照明がつくとリングの中央でレイヴェンが巨大なXのオブジェ(Xはストレート・エッジの象徴)に張り付けにされている。パンクは「これがストレート・エッジの革命だ!」と叫ぶとレイヴェンに平手打ちをしリングを降りる。


総評
メインの金網戦はいきなり佳境を思わせる攻防となり短めの試合で終了。パンクはテーブルを2度貫通するなどいい動きを見せ面白い場面をあったがメインとしては少し物足りない感じを受けた。

ホミサイド vs トレント・アシッドは素晴しい試合。トップギアのスピードからいきなり場外戦で派手な場面を見せると全編通じて見応えのある攻防を展開、終盤にかけての盛り上げ方もよく非常に面白い試合となった。

王座戦もなくこれといって突出した試合もホミサイド vs トレント・アシッドぐらい。メインもそこまでの大勝負にはならず少し寂しい内容となってしまった。
総合評価:3・5

  
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2008年02月20日

ROH 「BITTER FRIENDS, STIFFER ENEMIES」DVDレビュー

BITTER FRIEND
ROH「BITTER FRIENDS, STIFFER ENEMIES」’03.8.16

ホミサイドとスティーブ・コリノ、ロウキーとダン・マフ。遺恨を抱える2組がそれぞれシングル戦で激突。CMパンクはノンタイトル戦ながらROH王者サモア・ジョーとの一騎打ち、クリストファー・ダニエルズは第一挑戦権を懸けてかつてのチームメイト、イクセイヴィアーと戦う。
様々な憎しみや思惑が渦巻くリング上でどんな結末が待っているのか。



レイヴェンのプロモ。「CMパンクと金網戦で戦うことになったが只の金網戦ではどこか物足りない。パンクの顔を金網に押し当て擦り付けただけでは自分は満足出来ないだろう。ではどうすれば俺の心は満たされるのか。CMパンクよ、ようこそ「レイヴェンの世界」へ。お前と俺の試合形式は『クロックワーク・オレンジ・ハウス・オブ・ファン・スティール・ケージ・マッチ』だ。レイヴェンは答える、『Never more』」

バックステージでCMパンクがロブ・ファインスタインに「レイヴェンはイカれてる」「コルト・カバナはどこへ行った」などと言い詰め寄っている。アウトキャスト・キラーズがその場に現れロブに陽気に話しかけるとパンクは2人を殴り倒す。パンクはロブを壁際に追い詰め「何とかしろ、さもないとロッカールームで死人が出るぞ!」と言いその場を去る。

バックステージにスペシャルKとベッキーがいる。スペシャルKは「もっと女が必要だ」と言い探しに出かける。廊下でアレクシス・ラリーを見つけるとメンバー全員でちょっかいを出している隙にベッキーがテーブルに置いてあった紙コップにクスリを入れる。しかし振り返ったアレクシスに見つかってしまい、アレクシスが紙コップを蹴り飛ばす。アレクシスはベッキーに今夜自分と1対1で戦うように言うとスペシャルKを押しのけてその場を去る。全く状況が理解出来てないベッキーにメンバー達は「俺たちがいるから大丈夫」などと言っている。

プリンス・ナナが試合の為に入場してくるがそこへ突然ホミサイドが乱入。ホミサイドはマイクを取ると「スティーブ・コリノ、今すぐ出てきやがれ!」と叫ぶ。しかしそこへ現れたのはコリノではなくギロチン・レグランド、マイケル・カッペラが「コリノの親友のギロチン・レグランドじゃないか!?コリノはここに来てるのかい?」という説明及び進行ゼリフ。
レグランドは「俺はコリノの親友じゃない、コリノの親友はCWアンダーソンだ。だがお前らROHの連中はアンダーソンをここから排除した。ホミサイド、コリノは確かにこの会場に来ているがお前をぶちのめすための準備やマッサージをしている。俺はお前を尊敬していたが今のお前はまるでコリノに弄ばれている操り人形のようだ」と言う。
プリンス・ナナがホミサイドに詰寄り対戦を要求、ホミサイドが受け試合開始。

ホミサイド VS プリンス・ナナ

ゴングと同時にナナがいきなりベリー・トゥ・ベリー。コーナーに振ってランニング・ヒップアタックを決めるとボディスラムからセントーンで先制攻撃。コーナーでチョップを打ち込むがホミサイドがサミング、ナナを場外に投げ出しロープに走ってからトペ・コンヒーロを決める。リングに戻しチョップを打ち込むと低空ドロップキックからSTFを狙うがナナが回避、サイドウォーク・スラムを決めてコーナーからダイビング・セントーンにいくがかわされて自爆。ホミサイドが倒れているナナにSTFをキメるとナナがタップし試合終了。
ホミサイドは再びコリノを呼び出すがロブとカッペラが試合まで待つように説得する。ホミサイドはコリノに「必ずお前をぶちのめす」と宣言しリングを降りる。
WINNER:ホミサイド (3:02) 評価:1

ピュアリスト(トニー・ママルーク & ジョン・ウォルターズ) VS ダン & マルコス

ウォルターズとダンでスタート。ウォルターズが華麗な動きでダンを押さえ込む、と思ったらいきなりカット、試合の終盤へ。ダンがママルークにゴーリーボムを決めてマルコスにタッチすると2人でウォルターズに連係攻撃。マルコスがダンの肩に乗ろうとするが、ママルークがダンを押しのけマルコスを肩車。ウォルターズがマルコスに飛びつきエレクトリック・チェアーとバック・クラッカーの合体技。2人でマルコスに関節技をキメるとマルコスがギブアップ。
WINNER:ピュアリスト (途中カットの為不明、収録時間は2:34) 評価:1

ダン・マフのプロモ。「ロウキーよ、お前は1998年にデビューしてから大きく、速く、強くなった。今やお前は国際的なスーパースターでありROHの初代王者にもなった。俺はいつもお前の背中を追いかけてきた。しかし今夜は新たな始まりの日だ、俺はさらに大きく、凶悪な男になった。俺はお前を倒しROHで成功を掴み取る。お前の背中を見ていたのはもう過去の話だ。今夜お前の目に映るのはダ・ヒット・スクワッドのマフィアではない、生まれながらの邪悪な男、「プロフェシーの暗殺者」ダン・マフだ。クリストファー・ダニエルズが俺を成功への階段に導いてくれる。
俺はいいかげんうんざりしてるんだ。観客達がお前に「ロウキー、ロウキー」と声援を送る姿に。今度は俺の番で俺の時間だ。ロウキーよお前に俺を倒すことが出来るか!?俺はタップもギブアップもしない、俺を倒すには俺を殺すしかないぞ!やれるもんならやってみろ!」

マット・ストライカー VS BJウィットマー

Field of Honorへの出場権を賭けた試合。チェーンレスリングからいい動きをみせアームドラッグの掛け合い、互いにジャンピング・ヒールキックを決めると観客は2人に拍手を送る。BJが突っ込んできたストライカーをヒップトスでトップロープ越しに放り投げるとそのまま2人で場外に転落。ストライカーはBJをフェンスに叩き付けると痛めている左脚にドラゴン・スクリュー、リングに戻すと脚攻めを開始。ドラゴン・スクリューからストライカー・ロックをキメるがBJがロープブレイク、今度はアンクル・ロックに捕えるがBJが前方に回転しストライカーを場外に放り出す。
BJはリングサイドでネックブリーカーを決めるとストライカーをリングに戻しスナップメアからサッカーボール・キックを連発。ギロチン・チョークをキメて動きの止まったストライカーをカバーするがストライカーはロープに脚を掛ける。BJが攻勢に出てネックブリーカーやスープレックスを決めるが3カウントは奪えない。ストライカーをコーナーに乗せスーパープレックスにいこうとするが、ストライカーがサンセット・フリップ・パワーボムでBJをマットに叩き付けて両者ダウン。
2人は立ち上がってチョップの打ち合い、ストライカーがネックブリーカーからビッグブートを決めてカバーするがカウント2。ロープに振ろうとするがBJが切り返してエクスプロイダー、カバーするがストライカーが2で返す。BJはローリング・エルボーにいくがストライカーがかわしてTボーン・スープレックス、これもBJが2で返す。ストライカーのエルボーをBJがブロック、垂直落下式ブレーンバスターを決めカバーするがカウント2。コーナーに振られたBJがストライカーをバックエルボーで迎撃してコーナーに上るがストライカーがカット、BJを抱え上げ雪崩式のデスバレー・ドライバーを決め観客は大歓声。ストライカーがカバーするがカウント2でBJが返す。コーナーに振られたストライカーはトップロープを飛び越えエプロンからBJを迎撃、コーナーに上るがBJがロープを揺らしストライカーは股間をターンバックルに打ち付ける。BJは最上段からスーパープレックスを決めてカバーするがまたもやストライカーがキックアウト。エルボーの打ち合いからストライカーがビッグブートを打ち込むがBJがスーパーキック。エクスプロイダー’98にいこうとするがストライカーが逃れローリング・エルボーの相打ちで再び両者ダウン。
ダウンカウントが6まで進むとここでゴング、試合は15分間の時間切れ引き分けとなった。マイケル・カッペラがリングに上がり2人を賞賛、本来なら両者失格でField of Honorには参戦出来ないのだがファンの声を尊重し2人のField of Honor出場を認めると言う。2人は共に相手へ敬意を示し健闘を誓い合う。
時間切れ引き分け (15:00) 評価:4

Scramble Tag Team Match
スペシャルK(イジー & ディキシー w/ その他のメンバー) VS バックシート・ボーイズ VS カーニッジ・クルー(ロック & ディビート) VS The SAT

8人が次々と入ってきて素早い攻防を見せると各チームが一通り連係技、合体技を披露。イジーがスプリングボード・ドロップキックでSATをまとめて倒しさらに飛びかかるが、SATがキャッチしてイジーを振り子のように振り回してマットに叩き付ける。ロックがホセにネックブリーカーからDDT、アシッドがロックにヤクザキック、ディビートがアシッドをノーザンライト・スープレックスでコーナーパッドに叩き付ける。キャッシュメアがディビートにコーナー串刺しのスピアーからブルドッグ、イジーがキャッシュメアにムーンサルト・キック。
SATがイジーを捕えスパニッシュ・フライにいこうとするがディキシーがカット、SATを場外に落とす。コーナーのイジーは向かってきたロックにトルネードDDTを仕掛けるがロックが着地してヒザを使ってのフェイス・バスターからネックブリーカー。コーナーに上ったディビートにイジーを渡すと2人がかりでのスパイク・パイルドライバー、カバーするがスペシャルKのクラウディ、ハイジンクス、リットがリングに雪崩れ込みカット。その他のメンバーもリングに上がってくるがSATの2人が次々と場外へ投げ捨てる。ホセがトペ・スイシーダを決めるとジョエルがアサイ・ムーンサルトでスペシャルKをまとめてなぎ倒す。イジーがコーナーに上るがアシッドが捕え、場外へ向かって奈落式のスーパープレックス。その場にいた全員の上に落ち観客は「Holy shit」チャント。
リットがリングから場外へ飛ぼうとロープに走るがキャッシュメアが捕えてクレイドル・ブリーカー、しかし背後からディキシーがスクールボーイで丸め込んで3カウント。スペシャルKが乱戦を制し勝利。
WINNER:スペシャルK (9:08) 評価:3
スペシャルKはそのままレイヴを開始するが音楽が変わりアレクシス・ラリーが登場、そのままベッキーとの試合になる。

アレクシス・ラリー VS ベッキー

2人が握手をするとベッキーが叫び声を上げ、手を痛がってレフェリーに訴える。その隙にリングにクラウディ、ハイジンクス、リット、エンジェルダストが乱入しアレクシスを倒してストンピングの嵐。 ベッキーがアレクシスを引き起こすがアレクシスがすぐさま反撃、ベッキーはまるで歯が立たない。するとまたも他のメンバーがレフェリーを引きつけエンジェルダストとリットがリングに上がる。エンジェルダストがアレクシスを羽交い締めにしてリットが突っ込むがかわされて正面衝突、クラウディとハイジンクスが全く同じことをすると邪魔者のいなくなったアレクシスがベッキーを捕え裏DDT。3カウント入りアレクシスの勝利。
WINNER:アレクシス・ラリー (2:31) 評価:0・5

#1 Contenders Trophy Match
クリストファー・ダニエルズ(w/ アリソン・デンジャー) VS イクセイヴィアー

試合前イクセイヴィアーはマイクを取ると「俺はROH王座を自分自身の実力で6ヶ月保持した。俺はお前より上で歴代最高の男だ。お前がすべきことは今ここでリングに横たわり俺に3カウントを取らせることだ。そうすればプロフェシーに戻ってやってもいい」と言う。マイクを渡されたダニエルズは「お前正気か?お前に一つ教えてやろう。お前は自力で王者になったのではない、俺が王者にしてやったんだ。俺がプロフェシーのリーダーであり、俺がROH王者が誰になるのか決めるんだ。俺はお前にリングに横たわってくれなどと頼む必要はない。なぜならどのみちお前は俺の手によってこのリングにひれ伏すことになるからだ」と言う。
試合はチェーンレスリングの展開となりグラウンドでの互角の攻防。イクセイヴィアーがダニエルズの顔にパンチを打ち込むとダニエルズがやり返し「どうした!?来てみろ!」と挑発。イクセイヴィアーがダニエルズの胸を突き飛ばすとダニエルズもお返し、一瞬の間があり2人はファイティング・ポーズを止めると左手で握手を交わす。しかし同時に右手でのパンチを放つと互いに馬乗りになって上から相手を殴りまくる。イクセイヴィアーがロープに走るがダニエルズが腹部へのショルダー・ブロックで迎撃、スープレックスの体勢からイクセイヴィアーをトップロープに投げ落とす。ダニエルズはイクセイヴィアーの腹部へ攻撃を集中、エプロンからトップロープを飛び越えてのエルボードロップを決めるがカウント2。イクセイヴィアーはダニエルズを場外に落としてベースボール・スライドでフェンスにぶつけると、コーナートップからトップロープに飛び降りアラビアン・プレスでダニエルズを倒す。
イクセイヴィアーはダニエルズをリングに戻すと、フェンスに叩き付けられた際に強打した首を攻め始める。グラウンドでの関節技で攻め込まれたダニエルズはイクセイヴィアーのサンセット・フリップをこらえると腹部へのエルボードロップ、さらに低空ドロップキックを打ち込む。イクセイヴィアーはダニエルズをコーナーに振ってドロップキック、ロープに走るがダニエルズがニーリフト。コーナーへのアイリッシュウィップとガットバスターを決めてカバーするがカウント2。アブドミナル・ストレッチをキメるがイクセイヴィアーがヒップトスからドラゴン・スリーパーの状態に捕え裏DDT、カバーするがカウント2。ファイヤーマンズ・キャリーからダニエルズをマットに落としエンズイギリ、カバーするがダニエルズが2で返す。イクセイヴィアーはロープに振ってからクローズラインを狙うがダニエルズがかわしてジョーブリーカー、スピアーを決めて両者ダウン。
ダニエルズはイクセイヴィアーをロープに振ってバック・ボディ・ドロップ、ジャンピング・ヒールキックとコンプリート・ショットを決めカバーするがカウント2。コーナーに乗せて掌打からアイコノクラズムを狙うがイクセイヴィアーが回避、入れ替わるようにコーナーに座ったダニエルズの手を掴むと手前に引っ張りクローズラインを打ち込みダニエルズを倒す。アイアン・パックを決めてカバーするがカウント2。ダニエルズはイクセイヴィアーをコーナーに押し込んで腹部へショルダー・ブロックを連発すると裏投げからBME、しかしイクセイヴィアーにかわされて自爆。イクセイヴィアーがコーナートップから450°スプラッシュを決めるが腹部の痛みからすぐにカバーに行けない。何とか這って行きカバーするがダニエルズがロープに逃れる。
イクセイヴィアーはエックス・ブレイカーにいこうとするがダニエルズがかわしてスクールボーイ。2で返されるとロープに走ってダイビング・クロスボディ、倒れたイクセイヴィアーがそのままロールスルーして押さえ込むがカウント2。ダニエルズがエンジェルズ・ウイングを狙うがイクセイヴィアーがダニエルズを倒してジャックナイフ、ダニエルズが返すとロープに走りクローズラインの相打ちで両者ダウン。
イクセイヴィアーはダニエルズを捕えバックスライド、ロープに足を掛けて押さえ込むがレフェリーに見つかり足を外される。ダニエルズはレフェリーに抗議するイクセイヴィアーの背後を捕えジャパニーズ・レッグロール・クラッチ、タイツを掴んで丸め込むとレフェリーが気付かずそのまま3カウント。ダニエルズが第一挑戦権を獲得。
WINNER:クリストファー・ダニエルズ (22:24) 評価:4・5

カッペラがスティーブ・コリノに取材しに行くと中から出てきたのはCMパンク。パンクは「クリストファー・ダニエルズはどこだ!?」と叫びながら走っていく。カッペラは中にいるコリノとレグランドに話しかけるがあっさりとあしらわれ部屋から追い出される。

Four Corner Survival
ドゥランジ VS ジョニー・ストーム VS スリック・ワグナー・ブラウン(w/ エイプリル・ハンター) VS ハイドロ

ストームとスリックがエプロンに出てスペシャルK対決で始めさせる。2人はいきなりフォールして試合を終わらせようとするがストームとスリックがカット。スリックはドゥランジとハイドロをバック・ボディ・ドロップで場外に落とすと四つん這いになり、ストームに自分の背中を踏み台にして場外に飛ぶように指示。ストームがロープに走るがスリックが立ち上がりストームにクローズラインを打ち込む。スリックとストームが素早い動きから互角の攻防、ドゥランジがストームにブラインド・タッチを交わしスリックにスプリングボード・ドロップキック。ドゥランジはスリックに旋回式ヘッドシザースとアサイ・ムーンサルトからのスイングDDT、しかしスリックはミリタリー・プレスからドゥランジを落としスタンディング・ムーンサルト。
ストームが入りドゥランジに打撃を打ち込むがハイドロとドゥランジに捕まりダブル攻撃を受ける。ハイドロがジャーマンにいくがストームが一回転して着地、スリックがストームにタッチするとハイドロをクローズラインで倒す。ロープ際で肩車の状態から後方へ倒れエプロンに手をついてハイドロの首を絞める。ドゥランジがハイドロの股の間からスリックの首を捕えるとストームがドゥランジにボストン・クラブ、数珠つなぎの関節技となり観客は大歓声。ストームがハイドロを場外に落としロープを駆け上がって場外へサマーソルト・セントーン、ドゥランジがセカンドロープから場外へのムーンサルトを決めるとスリックがトップロープ越えのトペ・コンヒーロで全員をなぎ倒す。
スリックがハイドロをリングに戻すがハイドロが速攻を仕掛けコーナーからのダイビング・ヘッドバット、スリックを捕えてドゥランジにタッチを求めるが何を思ったのかドゥランジはハイドロにタッチ。「何やってんだ、イカれちまったのか!?」と言うハイドロに対しドゥランジはロープワークからのウラカンラナ、ハイドロが2で返す。さらにヨシタニックを決めるがハイドロが返しストームにタッチ、ストームがパンプハンドル・ドライバーを決めるがカウント2。ドゥランジに代わりスリックが入るとストームをスプラッシュ・マウンテンの体勢から前方に放りフェイス・バスター、カバーするがカウント2。コーナーに上ったスリックをストームが攻撃、ロープを駆け上がってハリケーンラナにいくがスリックがこらえる。スリックはストームを抱え最上段から雪崩式のスピニング・サイドスラム、カバーするがストームが2で返す。スリックはコーナートップからシューティングスター・プレスにいくがかわされて自爆、ドゥランジがスリックとタッチを交わすとストームに飛びかかり肩車の状態に。そのままリバース・ハリケーンラナを決めると3カウント入りドゥランジの勝利。
WINNER:ドゥランジ (12:27) 評価:3・5

Non Title Challenge Match
サモア・ジョー VS CMパンク

チェーンレスリングの攻防からパンクがスタンディング・ハリケーンラナ、コーナーに振って突っ込むがジョーがSTジョー。突っ込んできたジョーの腕を捕えてフジワラ・アームバーにいこうとするがジョーがロープに逃れる。ジョーはパンクを裏投げでマットに叩き付けるとコーナーに追い込みフェイス・ウォッシュ、ロープに走り強烈な一撃を打ち込むとパンクは口の中を切った模様。ジョーがリングサイドでパンクを捕えフェンスに叩き付けてからイスに座らせる。助走を付けてオレ・キックにいくがパンクがドロップ・トーホールドでジョーを倒してイスにぶつける。パンクは逆にジョーをイスに座らせオレ・キックを狙うがジョーが足をキャッチしてフェンスにぶつけると、ジョーが再び助走を付けてオレ・キック。2発目を決めるとさらに3ゴール目を狙うがパンクが逃げ出しリングに戻る。
ジョーがリングに戻ったところにパンクが殴りかかる。ロープに走って飛びかかるがジョーがキャッチすると抱え上げて足横須賀のようなニー・クラッシャー、膝十字固めをキメるがパンクがもう片方の足でジョーを蹴り付けて脱出。ジョーはパンクをコーナーに逆さ吊りにするとニーパッドをずらしてヒザを剥き出しにしてロープに走りヒザへビッグブートを打ち込む。ジョーがコーナー下に座り込んだパンクの足を引っ張るとパンクは一回転して着地してからアームブリーカー、エプロンから倒れたジョーの左腕へトップロープ越えのローリング・セントーンを決める。パンクはジョーの左手を取りオールドスクールから左腕にレッグドロップ、クロス・アーム・ブリーカーをキメるがジョーがロープに逃れる。
パンクは再びジョーの手を取ってコーナーに上るがジョーがカット、スーパープレックスを狙うがパンクがこらえペプシ・プランジの体勢へ。ジョーがこらえリングに降りると飛び上がってのエンズイギリ、雪崩式のドラゴン・スクリューを決めてカバーするがカウント2。ジョーがロープに走りラリアットにいくと本当はかわすはずだったのか、頭の辺りをちょっとかすっただけだったがパンクが倒れる。もう一度ラリアットにいくと今度はパンクがちゃんとかわしてバックエルボー、ジョーがチョップロックでパンクを倒して両者ダウン。
2人はヒザ立ちの状態で殴り合うとロープに走りシャイニング・ウィザード、カバーするがカウント2。パンクがチョップを打ち込むとジョーはローキックで対抗、パンクが低空ドロップキックでジョーを倒しシャイニング・ウィザードにいこうとするがジョーがパンクの左脚を捕えてドラゴン・スクリュー。すぐにハーフ・ボストン・クラブをキメるとパンクがタップして試合終了。
WINNER:サモア・ジョー (13:06) 評価:4
試合終了後クリストファー・ダニエルズがリングに駆け込みジョーを襲撃、エンズイギリを打ち込みエンジェルズ・ウイングを決める。ダニエルズはROH世界王座のベルトを掲げ強烈にアピール、パンクを指差しあざ笑うような表情を浮かべリングを降りる。

ホミサイド VS スティーブ・コリノ

コリノの入場テーマがかかるとまず最初にゼロワンのリングアナウンサー、ボビー・クルーズ、その後に3人の若い男子、そしてギロチン・レグランドと3本のベルトを巻いたコリノが登場。レグランドがリングアナのボビーを紹介するとボビーはまずレグランドをコール、そしてコリノがこれまで獲得した全王座を読み上げ始める。ボビーは途中で水を飲んでブレイク、ホミサイドはあきれてリングにイスを持ち込んで座り込む。その後もボビーがアナウンスを続けようやくコリノの名前がコールされると観客は大歓声、紙テープが投げ込まれる。
ロックアップからコリノがホミサイドをコーナーに追い込みチョップ、ホミサイドがパンチの連発で反撃。ロープに振ってビッグブートを狙うがコリノがロープを掴んで止まり空振り、コリノがクローズラインにいこうとするがホミサイドがかわして膝十字固めをキメる。ホミサイドはコリノをコーナーに追い込んでヘッドバットを連発。チョップの打ち合いとなるとホミサイドがサミング、ロープに振るがコリノがホミサイドの前で立ち止まり顔を指差して挑発。ホミサイドがコリノに平手打ちをするとコリノがホミサイドを突き飛ばす、しかしホミサイドがもう1発張り手を喰らわせるとコリノは場外に転げ出る。
コリノは花道の方へ歩いて行き帰ろうとするが入場ゲートからジュリアス・スモークス、ウインダム、スラッガーが出てきてコリノを追い返す。ホミサイドがコリノを捕えるとフェンスに叩き付けてからリングに戻す。コーナーに振ってランニング・エルボーを打ち込むとロープに走りランニング・ニーを決める。ホミサイドはコリノの顔を掻きむしるとヘッドバットで倒しコーナートップからのダイビング・ヘッドバット、しかしかわされて自爆となりコリノがジャンピング・ヒールキックを決める。コリノはホミサイドを場外放り出すと打撃や前腕で顔を擦り付けるなどのラフな攻めを展開。ホミサイドを鉄柱にぶつけようとするが逆にホミサイドがコリノをぶつけるとリング下から有刺鉄線を取り出す。ホミサイドはコリノの左腕に何度も有刺鉄線を押し当てて皮膚を引き裂き流血させるとさらに傷口に噛み付く。
リングに戻されたコリノはロープに走りホミサイドにラリアット、再びホミサイドを場外に落としフェンスに叩き付けると今度はホミサイドが額から流血。コリノはホミサイドの額を殴り爪を突き立てると有刺鉄線を押し当てる。コリノはホミサイドをリングに戻してパイルドライバーを決めカバーするがカウント2、リングから転げ出てリングサイドのテーブルに乗ったホミサイドを捕えるとそのままパイルドライバー。テーブルを貫通し観客は大歓声。
リングに戻りコリノはホミサイドをコーナーに追い込んでパンチを連発。コーナーに振って突っ込むがホミサイドがブートで迎撃、セカンドロープからのトルネードDDTを決める。ホミサイドは立ち上がってシャイニング・ウィザード、カバーするがカウント2。場外に逃げたコリノにホミサイドがトペ・コンヒーロにいくがかわされて背中からフェンスの上部に激突、客席に落ちたホミサイドに観客は「Holy shit」チャント。コリノはホミサイドをリングに戻しカバーするがカウント2、コブラ・クラッチをキメるがホミサイドが何とかロープに逃れる。コリノは再びコブラ・クラッチをキメるがホミサイドはバックキックでのローブローで脱出、ロープに走りビッグブートでコリノを倒す。ホミサイドの額からは大量の血が滴り落ち顔中血まみれになっている。
ホミサイドがコーナーに上るがコリノがカット、スーパープレックスを決めてカバーするがカウント2。コリノはホミサイドをコーナーに振ってランニング・エルボー、コーナーに上るが今度はホミサイドが捕え雪崩式のエースクラッシャー、カバーするがコリノが2で返す。ホミサイドがスープレックスを決めるがカウント2、エースクラッシャーにいこうとするがコリノがかわしてデスバレー・ドライバーを決めるがカウント2でホミサイドが返す。コリノはロープに走りラリアットにいくがホミサイドがブロック、ツームストン・パイルドライバーを決めてカバーするがコリノが2で返す。ニアフォールの応酬に観客は大きな盛り上がりを見せる。
ホミサイドはロープに走りラリアットにいくがコリノがかわす、ホミサイドはコリノの背中にチョップを打ち込んでから再びロープに走りラリアット。カバーするがコリノが2で返しまだ決まらない。ホミサイドはロープに振ろうとするがコリノがこらえエルボー、逆にロープに振ろうとするがホミサイドがドロップ・トーホールドで倒してSTFをキメる。コリノがロープに逃れようとするとホミサイドがコリノを引き戻し今度は腕をキメてデッドリーSTF。レグランドがタオルをリングに投げ込むとレフェリーがゴングを要求、ホミサイドの勝利。
WINNER:ホミサイド (23:25) 評価:5

ロウキー VS ダン・マフ

ロウキーの入場時にマフが背後から襲いかかり試合開始。マフがロウキーをリングに戻しロープに押し込んでから罵声を浴びせるが、ロウキーはエンズイギリを打ち込むとロープに走って低空ドロップキック。跪いたマフにクラッシュ・コンボにいくが3発目をマフがブロック、しかしロウキーがモンゴリアン・チョップやキックを連発してマフを倒す。ロウキーがさらに打撃を打ち込むと飛びついてのクロス・アーム・ブリーカー。マフが強引に持ち上げて技を解かせるとロウキーに平手打ち、ロウキーが張り返すとそのまま平手の打ち合いとなる。ロウキーがモンゴリアン・チョップを打ち込みロープに走るがマフがラリアット、ロウキーがすぐに立ち上がりハイキックを決める。
ロウキーはマフの背中に張り付いて両腕をキメるがマフが振りほどいてハーフネルソン・スープレックス、故障明けの左腕にハンマーロックをキメてコーナーにぶつけると抱え上げてのショルダー・ブリーカー。マフは倒れているロウキーにエルボードロップとセントーン、スナップメアからロウキーの背中に何度もチョップを打ち込む。立ち上がろうとせず敢えて受けている様子のロウキーに対しマフが頭を掴んで上から罵倒するがロウキーがオーバーヘッドキック。ようやく立ち上がったロウキーに対しマフはさらに打撃を連発、ロープに振ろうとするがロウキーが切り返し側頭部へハイキックを打ち込む。突っ込んできたマフをロウキーがかわすとセカンドロープに飛び乗ってからのタイダル・ウェイブ、側頭部にモロに蹴りを喰らったマフはマットに大の字で倒れピクリとも動かない。レフェリーがマフの状態を確認するとロウキーに何やら呼びかける。ロウキーがマフに覆いかぶさるようにカバーするとそのまま3カウント。場内は一瞬何が起こったのか分からずブーイングが発生、レフェリーはタイムキーパーにゴングを鳴らさせる。意識が朦朧としているマフにレフェリーとロブが駆け寄る。
WINNER:ロウキー (11:13) 評価:2・5

バックステージのスペシャルK。ベッキーが頭を押さえて痛がっている。全員が部屋を出て行くとアレクシス・ラリーがいて「あんた達文句があるならかかってきなさい!」と戦闘態勢。ベッキーがなだめている隙にハイジンクスがアレクシスの持っている紙コップにクスリを投げ込む。スペシャルKがアレクシスを褒めたたえその場を去るとアレクシスは紙コップの飲み物を飲む。

クリストファー・ダニエルズのプロモ。ダニエルズは今夜自分は第一挑戦権を獲得し、自分の運命であるROH世界王座にあと1歩のところまで近づいたと言う。そこへCMパンクが現れダニエルズに「どうしてあんなことをした!?言ってみろ」と詰め寄る。ダニエルズがそんなことよりレイヴェンとの試合のことを心配したらどうだと言うとパンクはお前とは後でやってやると言い、カメラに向かいレイヴェンにメッセージを送る。
「俺は1997年にデビューしてからこの手にに「X」のシンボルを刻みお前のような社会の毒と戦ってきた。幼い頃飲んだくれの父親のせいで崩壊した家庭で育ってきた俺がどんな思いをしてきたかお前に分かるか?お前はROH史上最も残虐な試合で戦うと言ったがお前は何も分かっちゃいない。もっと暴力を見たいか?もっと血が欲しいか?いいだろう。
お前は俺の口にビールを流し込み思いだしたくもない過去を甦らせた。もうたくさんだ、俺は何度でもお前をぶちのめしてやる。21日後お前は知ることになるだろう。俺の名前はCMパンク、俺はストレート・エッジでお前より優秀だ」
パンクがその場を去るとダニエルズはその姿を見ながら笑い始める。


総評
序盤まともな試合が少なくどうなることかと思われたが中盤から徐々に盛り返しを見せてきた。

クリストファー・ダニエルズとイクセイヴィアーは一進一退の好勝負を展開。序盤のチェーンレスリングの展開から互いに意地の張り合いになってくると試合はどんどんヒートアップ。イクセイヴィアーの試合の中ではかなりレベルの高いものになったと思う。

サモア・ジョーとCMパンク、この後ROH史上に残る大激戦を繰り広げることになる2人のROHでの初対決。やはり時間が短すぎたのか唐突に終わってしまった感じ、終わった時に「そういえば脚せめてたなぁ」というぐらいしか脚攻めの印象がなかったのも説得力に欠ける部分。それでも全体通してレスリングマッチの好勝負、今後に期待させる内容だった。

ホミサイドとスティーブ・コリノは序盤心理戦で立ち上がるが場外乱闘に突入してからは一気にハードな展開に。互いに大量に出血する凄惨な試合となり有刺鉄線の使用、テーブル破壊、ホミサイドのトペ・コンヒーロの自爆など派手な場面の連続に会場の盛り上がりも最高潮に。終盤はストロングスタイルの激しい戦いに、ニアフォール連発の一進一退の攻防が続く。最後はホミサイドが勝利したがタオル投入という結果になり完全決着は避けた形となった。1周年大会の時は少し微妙な内容だったが今回は素晴しい好試合。

メインのロウキーとマフは意外な形であっさりと試合終了、やはりマフにメインは荷が重すぎたか。まだ試合内容的には前半戦で、盛り上がる前に終了というのはセミの試合がいい盛り上がりを見せていただけに何とも残念な終わり方となってしまった。

いい試合と悪い試合の差が激しいが好勝負の多い大会。ただ一つ、セミとメインの順番を逆にするべきだったと思う。
総合評価:4
  
Posted by phenominal14 at 01:27Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

2008年02月18日

ROH 「WRATH OF THE RACKET」DVDレビュー

WRATH OF THE RACKET
ROH「WRATH OF RACKET」’03.8.9

タッグ王者に緊急事態発生。パートナーのアメージング・レッドを負傷で欠いたAJスタイルズはプロフェシーから至宝を守り通すことが出来るのか。
またジム・コルネットがROHに登場、果たして目的は何なのか。






AJスタイルズとアメージング・レッドのプロモ。自分達はブリスコ兄弟相手に最高のタッグマッチを行ってきたがそれはもう過去の話しだ。今夜はプロフェシー相手にこのベルトを防衛すると言う。そこへマキシモ兄弟が現れレッドのヒザの怪我の状態を心配する。

Scramble Match
The SAT VS スペシャルK(ドゥランジ & ハイドロ w/ ディキシー、ハイジンクス) VS カーニッジ・クルー(ロック & マサダ) VS ファスト・エディ & ドン・ファン

8人が次々とリングに入ってきてスピードのある攻防を見せる。ジョエルがエディを抱えたところにハイドロがスプリングボードDDT。ドゥランジがドン・ファンにロープワークからのヨシタニック。ロックがドゥランジにネックブリーカーとフェイス・バスターのコンビネーション、エディを捕えマサダとのコンビ攻撃を狙うが失敗。ドゥランジとハイドロがロックをコーナーに振り2人で交互に走り込んでの攻撃、ハイドロがバックブリーカーで捕えてドゥランジがコーナーからロックの顔にダブル・フットストンプ。
SATがドゥランジを捕え振り子のように振り回してのフェイス・バスター。エディがホセをコーナーでフォール・アウェイ・スラムの体勢で抱えそのままムーンサルト、ドン・ファンが同時にセカンドロープからのネックブリーカーを決める。マサダがエディをベリー・トゥ・ベリーで投げ飛ばすとドン・ファンにネックブリーカー、ロックと2人でホセを捕えコーナーからスパイク・パイルドライバーを狙うがジョエルがロックを場外に落としマサダにホセと2人がかりのハリケーンラナ。
ハイドロがロックにジャーマン・スープレックスを決めコーナーに上るがSATがカット、最上段からスパニッシュ・フライを決める。エディとドン・ファンがSATを場外に落とし2人へダイブ攻撃、エディはムーンサルトを飛び過ぎそのまま客席へ突入。ロックがロープに走るとリングサイドからディキシーが足を掴む。ドゥランジがスプリングボード・ウラカンラナを決めるとディキシーがドゥランジの腕を掴んで抑えそのまま3カウント。最初から最後まで派手なムーブを並べ立てた試合、精度が低い部分も目立ったが観客を盛り上げることには成功したと言える。
WINNER:スペシャルK (9:03) 評価:2・5

試合後もスペシャルKの4人がリング上ではしゃいでいるとジム・コルネットが登場、観客はスタンディング・オベーションで大歓声。コルネットは「何だこれは?こんなものがレスリングの試合か?」と罵倒すると「クラシックで史上最高のタッグチームを連れてきた」と言う。ミッドナイト・エクスプレスの音楽がかかるとスペシャルKはリングを降りて逃亡。しかしそこへ出てきたのはダン & マルコス。
コルネットに「誰だお前ら?何しに出てきた?」と言われるとマルコスがマイクを取り「あんたは今最高のタッグチームの話をしていたが、ここで最高のタッグチームは俺たちだ」と言う。コルネットに「お前ら俺より小さいだろ」とバカにされた2人はコルネットに決め台詞とポーズを決めるがここでクリストファー・ダニエルズ、ダン・マフ、アリソン・デンジャーが登場しダン & マルコスを背後から襲撃。リングに上がりマルコスにダブル・フラップジャックを決めるとダニエルズがダンにコーナーからのダイビング・スプラッシュ。さらにダニエルズとマフが2人を押さえつけコルネットがラケットで殴りつける。
ダニエルズはマイクを取るとコルネットをプロフェシーの新メンバーとして紹介、4人は並んで両手を大きく掲げる。

BJウィットマーのプロモ。前回大会の4コーナー戦で俺たちは最高の試合をし俺はROH王座への挑戦権を手に入れた。今夜俺はROH王座を獲得し夢を叶える。

HWA #1 Contenders Match
ナイジェル・マッギネス VS チェット・ジャブロンスキー

マッギネスのROHデビュー戦、HWA王座への第一挑戦者決定戦。チェーンレスリングで両者いい動き、ジャブロンスキーがスパインバスターを決めるとTボーン・スープレックスでマッギネスを投げ飛ばす。マッギネスはアームドラッグからジャブロンスキーを捕えると背中にサッカーボール・キックを打ち込んでから変形STF、ジャブロンスキーがロープに逃れる。
マッギネスはサーフボードをキメるがジャブロンスキーがマッギネスをコーナーにぶつけて脱出、フィッシャーマン・スープレックスを決めるがカウント2。マッギネスはジャパニーズ・レッグロール・クラッチから丸め込みにいくがジャブロンスキーが返して変形のパイルドライバー、カバーするがマッギネスが2で返す。ジャブロンスキーはコーナーからダイビング・セントーンにいくが自爆、マッギネスがヨーロピアン・クラッチで丸め込んで3カウント。
WINNER:ナイジェル・マッギネス (6:42) 評価:2・5

ホミサイド(w/ ジュリアス・スモークス) VS クリス・セイビン

グラウンドでのチェーンレスリングから互いにアームドラッグを連発、素早い動きから互角の攻防を見せる。セイビンがコーナーに振って突っ込むがホミサイドがバックエルボーで迎撃、トルネードDDTを狙うがセイビンがホミサイドを放り投げて回避。ホミサイドはエースクラッシャーを狙うがセイビンが切り返してクレイドル・ショック、カバーするがカウント2。エルボーの打ち合いからホミサイドがロープに走りビッグブート、倒れたセイビンをカバーするがカウント2。
ホミサイドはドロップキックでセイビンを場外に落としベースボール・スライドを狙うがセイビンが入れ替わるようにリングへ戻る。リングに上がり突っ込んできたホミサイドを放り上げてマットに叩き付けるとシャイニング・ウィザード、カバーするがカウント2。コーナーに振ってジャンピング・ニーを打ち込んでから垂直落下式ブレーンバスターを決めるがホミサイドが2で返す。セイビンはコーナートップからダイビング・クロスボディにいくがホミサイドがそのままベリー・トゥ・ベリー、さらにドロップ・トーホールドで倒してからSTFをキメる。立ち上がってラリアットにいくがセイビンがかわし高速スイング・ネックブリーカー、カバーするがカウント2。
セイビンはコーナーに上るがホミサイドがカット、トップロープに上りハリケーンラナを決める。ホミサイドがセカンドロープからダイビング・クロスボディにいくがセイビンがキャッチしてロールスルー、スイング・バックブリーカーを決めてカバーするがホミサイドが2で返す。セイビンはダブル・アンダーフックの状態でホミサイドを捕えるがホミサイドがかわしコップキラーの体勢へ。セイビンが抜け出しバックに回るがホミサイドがバックキックでのローブロー、再び抱え上げてからコップキラー。「Holy shit」チャントの中ホミサイドがカバーし3カウント。
WINNER:ホミサイド (9:04) 評価:3・5

セカンド・シティ・セインツ(コルト・カバナ & エース・スティール) VS アレックス・シェリー & ジミー・ジェイコブス

シェリーとスティールでスタート、素早い動きからシェリーがスティールを捕えるとジェイコブスと連係を決める。ジェイコブスは後転から両脚でスティールの頭を挟み、自らジャイアント・スイングのように回転してからのヘッドシザース・ホイップ。シェリーとジェイコブスが攻め込むがロープに振られたカバナにスティールがブラインド・タッチ、シェリーの後頭部にスプリングボード・ドロップキックを打ち込む。
場外に落ちたシェリーにカバナが攻撃を加えリングに戻しスティールがスリングショット・スープレックス。2人は交代を繰り返しながらシェリーを捕え試合の主導権を握る。ローンバトルを強いられたシェリーはカバナとスティールを同時に捕えると、DDTとネックブリーカーを同時に決めようやくジェイコブスにタッチ。
ジェイコブスはコーナートップからのドロップキックで2人を倒すと交互にチョップを打ち込む。シェリーも加わり2人で足を踏んづけるとロープに走りビッグブートを決める。シェリーがスティールをコーナーに振ってハイ・ニー、コーナーに乗せてスーパープレックスを狙うがスティールがシェリーを突き落としカバナが急角度のジャーマン・スープレックスを決める。カバナは向かってきたジェイコブスを抱えコーナーのスティールに渡すと、スティールがジェイコブスをコーナーから放り投げるがジェイコブスがそのままカバナに飛びつきハリケーンラナ。コーナーのスティールを捕えるが逆にスティールがジェイコブスを抱え雪崩式のスパイラル・ショック、カバーするがシェリーが戻ってきてカット。シェリーはスティールにショートレンジ・ラリアット、カバナにイット・ケイム・フロム・ジャパンを決めるが共にカウント2。カバナにシェルショックを狙うがスティールがカット、カバナがコルト45の体勢に捕えるとスティールが同時にネックブリーカー。3カウント入りセカンド・シティ・セインツの勝利。
WINNER:セカンド・シティ・セインツ (11:18) 評価:3

マット・ストライカー VS ジャスティン・クレディブル

ロックアップからストライカーがコーナーに押し込むと引き離そうとするレフェリーの死角でジャスティンが手を叩いて音をさせてから自分の顔を押さえ、レフェリーにストライカーが殴ったとアピールし心理戦を仕掛ける。今度はジャスティンがコーナーに押し込むとレフェリーの死角でストライカーを殴る。ストライカーがパンチで反撃しロープに振るがジャスティンは場外に逃亡、リングに戻るように指示するレフェリーを突き飛ばす。ジャスティンはマイクを取るとストライカーとレフェリーを罵倒し、「やってられるか」と言ってバックステージへ帰っていく。ストライカーが追いかけジャスティンを連れ戻すとリングに投げ入れチョップを連発。
その後リングサイドから客席に雪崩れ込んでの場外乱闘となりジャスティンは額から流血、リングに戻り激しい殴り合いからストライカーがラ・ケブラーダを決めるがカウント2。コーナートップから飛ぶがジャスティンがスーパーキックで迎撃、カバーするがストライカーが2で返す。ジャスティンのダイビング・クロスボディから丸め込み合い、ジャスティンがパイルドライバーを決めカバーするがストライカーがカウント1で肩を上げる。ジャスティンはもう一度パイルドライバーにいこうとするがストライカーが切り返しデスバレー・ドライバーの体勢へ、ジャスティンがクルーサーフィックスで丸め込むがストライカーが一回転して抱え上げてデスバレー・ドライバー。3カウント入りストライカーの勝利。
WINNER:マット・ストライカー (11:30) 評価:2

レス・サッチャーがプロフェシーにインタビュー。クリストファー・ダニエルズはAJスタイルズとアメージング・レッドに対しROHタッグ王座は自分が有名にし価値を高めてきたものだ、今夜プロフェシーがベルトを取り返すと言う。ダニエルズは自分はタッグチーム・レスリングの歴史における最高の男を迎え入れたと言いジム・コルネットを紹介。コルネットは自分はプロフェシーと組む為にROHに来た、プロフェシーはROHで最も優れたチームでありプロフェシーに歯向かう者には厳しい制裁が待っていると言う。プロフェシーは「インタビューは終わりだ」とレスを追い払うと何やら相談、コルネットが自分に考えがあるから付いて来いと言う。

画面が変わるとプロフェシーが会場の通路を走っている。ダニエルズとダン・マフは会場でサイン会を開いていたレッドとSATを襲撃。ダニエルズがレッドの左ヒザに何度もイスを振り下ろすとマフがSATを鉄製の扉に叩き付け外に放り出す。プロフェシーの4人は倒れているレッドを囲んで勝ち誇りその場を去る。
SATが戻ってきてレッドの様子を診ているとAJもやって来てレッドをその場から運び出す。

Four Corner Survival
マイケル・シェイン VS スクート・アンドリュース VS スリック・ワグナー・ブラウン(w/ エイプリル・ハンター) VS ホットスタッフ・ヘルナンデス

ヘルナンデスはシェインに強烈なチョップを連発するとネックハンギングからのクラッカージャックで投げ飛ばす。ロープワークからリープフロッグにいったヘルナンデスにシェインがローブロー。スクートとスリックに代わりアームドラッグの掛け合い、その後4人が交代を繰り返しながら戦う展開に。
ヘルナンデスがスクートにシットダウン・パワーボム、パンプハンドル・ドライバーを決めてカバーするがスリックがカット。ヘルナンデスはスクートのバックを取るがスクートがバックキックでのローブロー、タッチを受けたスリックがコーナートップから飛びついてのネックブリーカーを決めるがカウント2。スリックがヘルナンデスに背後からヘッドシザースをキメてロープ越しに背後に倒れるとスクートがヘルナンデスの股の間からスリックの首を捕え締め上げる。さらにシェインが入ってきてスクートにボストン・クラブをキメて4人で数珠つなぎの状態になる。スリックがコーナートップからヘルナンデスにミサイル・ドロップキックを狙うがヘルナンデスがかわしてドミネーターのような技を決め両者ダウン。シェインとスクートが入りスクートがシェインとヘルナンデスを捕えるとスリックがコーナーからアックスキックを放ち全員がダウンする。
スリックはコーナーからムーンサルトにいくがヘルナンデスにかわされ自爆。シェインがヘルナンデスにジャパニーズ・レッグロール・クラッチを決めるがヘルナンデスが2で返し、弾き飛ばされたシェインは場外のスクートに激突。スリックがエプロンからアサイ・ムーンサルトで2人を倒すとヘルナンデスがトップロープ越えのビッグ・マン・ダイブで全員をなぎ倒し観客は「Holy shit」チャント。
ヘルナンデスはスリックをリングに戻してボーダートス、振り返ったところにシェインがコーナートップからのミサイル・ドロップキック。スクートがシェインのバックを取ったところにヘルナンデスが突っ込むがシェインがかわしてスクートにスピアーが命中。ヘルナンデスはシェインにボーダートスを狙うがシェインがかわしてスーパーキックを打ち込む。スクートがシェインを捕えタイガー・ドライバーを決めると、ほぼ同時にスリックがヘルナンデスへシューティングスター・プレス。スリックのカバーをスクートがカット。スクートはスリックにフォース・オブ・ネイチャーを決めカバーするがシェインがカット。スクートはシェインにフォース・オブ・ネイチャーを狙うがシェインがかわしてフィッシャーマンDDT、3カウント入りシェインの勝利。
WINNER:マイケル・シェイン (16:23) 評価:3

Winner Enters the Field of Honor
ジミー・レイヴ VS スリムJ

Field of Honorの予選試合。グラウンドでの激しい攻防からスリムJがハリケーンラナ、ロープに走りショルダー・タックルにいくがレイヴは倒れない。ロープに走ろうとしたレイヴの髪を掴んでマットに倒すがロープワークからレイヴがラリアットを打ち込みスリムJを場外に落とす。レイヴがリングサイド降り捕えるがスリムJはバックキックでのローブロー、リングに戻りトップロープに飛び乗るがレイヴに突き飛ばされリングに墜落。
レイヴはリングに戻りベリー・トゥ・ベリーを決めてカバーするがカウント2。スリムJは軽い身のこなしから反撃するがレイヴが上手い切り返しから裏DDTを決める。スリムJはレイヴの顔面にハイキックを打ち込むとロープに走ってのスイング・ネックブリーカー、レフェリーの視線を逸らしレイヴの股間を踏みつける。スリムJが素早い動きから丸め込みを連発するがレイヴが起き上がり顔面へのランニング・ニー、カバーするがカウント2。
レイヴはバックブリーカーからバックドロップを決めそのままホールドするがカウント2。コーナーへ突っ込むがスリムJが迎撃、ダブル・アンダーフックからトルネードDDT風のパイルドライバーを決めるがレイヴが2で返す。レイヴは投げっ放しジャーマンとパワーボムを決めるがカウント2。切り返しの攻防からロープに走ったレイヴがフロム・ダスク・ティル・ドーン、クロスフェイスで締め上げるとスリムJがタップし試合終了。
WINNER:ジミー・レイヴ (8:56) 評価:2

ROH世界王座戦
(C)サモア・ジョー VS BJウィットマー

前回大会で鼻を骨折したBJは鼻を守るマスクをつけている。腕の取り合いからスタートしBJが水車落としでジョーを投げるがジョーが体勢を入れ替えハーフ・ボストン・クラブ、BJがロープに逃れる。ジョーがローキックの連発からミドルキックを打ち込みBJを倒すがBJがすぐに起き上がりエルボーでジョーを倒す。ジョーが立ち上がってBJに平手打ちを見舞うとBJはマスクを取って平手でお返し、張り手の応酬からジョーがバックハンドチョップを顔に叩き込みBJはその場に踞る。コーナーに振って突っ込むがBJがかわし、ジョーの背中にチョップを打ち込んでからのバックドロップを決める。ロープを背にしたジョーにチョップを連発するとコーナーに振ってのジャンピング・ニー、再び対角線に振って突っ込んでいくがジョーがSTジョーでマットに叩き付ける。
ジョーはスナップメアからチョップ、キック、ニードロップのコンボ、ロープワークからローリング・クローズラインを狙ったBJを受け止め裏投げで放り投げる。場外に落ちたBJを捕えるとフェンスに振ろうとするがBJが切り返し逆にジョーをフェンスに叩き付ける。さらにもう2回フェンスにぶつけられたジョーはチョップで反撃すると、BJの頭を掴んでリングサイドを走り思い切りフェンスに向かって投げつける。ジョーはBJをフェンスの前でイスに座らせると助走をつけてオレ・キック、さらにもう1発決めてリングに戻る。
何とかリングに上がってきたBJを捕えアイランド・ドライバーにいこうとするがBJがかわしてスーパーキック、コーナートップからジョーの後頭部にダイビング・エルボーを決めカバーするがカウント2。スープレックスからロコモーション式にノーザンライト・スープレックスを決めるがジョーが2で返す。BJはジョーをロープに振ってバックエルボーで倒すと背中にサッカーボール・キックを連発、ロープに走り胸板にローキックを打ち込んでカバーするがカウント2。ジョーを起こしエクスプロイダーにいこうとするがジョーが抵抗、BJをマットに倒すと頭部にヒザを打ち込んでからコキーナ・クラッチをキメるがBJが何とかロープに逃れる。
ジョーはサンセット・フリップからローリング・クレイドルで押さえ込むがカウント2、BJを起こし顔面へのパンチを狙うがBJがかわしてエクスプロイダー、カバーするがカウント2でジョーが返す。BJは首を掻き切るポーズを見せサイド・スープレックスを決めるがこれもジョーが2で返す。BJはロープに走りジャンピング・ニー、さらにロープに走るがジョーがカウンターのエンズイギリ。ジャーマン・スープレックスを決めるとドラゴン・スープレックスからキメラ・スープレックスを決め3カウント。ジョーが勝利し防衛成功。
WINNER:サモア・ジョー (12:20) 評価:4

メイン・イベントの時間となりプロフェシーが入場、レッドを戦闘不能にしたことから4人とも余裕の表情を浮かべている。AJが一人で入ってくるとプロフェシーは「パートナーはどうした?」等とリング上から挑発。しかしここでAJの後ろからホミサイドが登場、2人は視線を交わすとリングに駆け込みプロフェシーに襲いかかる。

ROHタッグ王座戦
(C)AJスタイルズ & ホミサイド(w/ ジュリアス・スモークス) VS クリストファー・ダニエルズ & ダン・マフ(w/ アリソン・デンジャー、ジム・コルネット)

AJとホミサイドはリングサイドでダニエルズとマフに攻撃を加えるとフェンス越しに客席に投げ入れる。リングに戻った2人はロープに走りAJはトップロープ越え、ホミサイドはトップとセカンドロープの間からトペ・コンヒーロの競演、客席の2人を撃沈し観客は「Holy shit」の大歓声。リングサイドに戻りそれぞれコルネットとアリソンを追い詰めるとリングに上がった2人が衝突して倒れる。AJとホミサイドはアリソンとコルネットの片脚ずつを取り、股裂きの状態で締め上げる。
リングに戻ったダニエルズにダブルのバックエルボーを打ち込むとロープに振ってAJが美しいドロップキック。王者組のペースで進むがロープワークからマフがAJの髪を掴んで背中からマットに叩き付ける。代わったダニエルズが近づいてくるとAJはヘッドスプリングからのハリケーンラナ、ホミサイドも加わり2人がかりでのバック・ボディ・ドロップで放り投げる。その後もAJとホミサイドは交代を繰り返しながら試合の主導権を握る。
ホミサイドがロープに走るとアリソンがホミサイドの脚にしがみつく。ホミサイドはアリソンの髪を引っ張りエプロンに引きずり上げるが背後からマフが強襲、スープレックスを決めると打撃の連続からセントーン、カバーするがカウント2。マフはコーナーのホミサイドにキャノンボール・セントーンを狙うがかわされてコーナーパッドに激突、逆にホミサイドがロープに走ってからランニング・ニーを決める。
マフはホミサイドの顔を引っ掻いてダニエルズにタッチするとダニエルズはホミサイドをコーナーに追い込みストンピングを連発、ロープに振ってジャンピング・ヒールキックを決める。ここからはプロフェシーのペースとなり試合を支配。マフが今度はキャノンボール・セントーンをヒットさせるとダニエルズがアブドミナル・ストレッチ、リングサイドからコルネットがラケットを伸ばしダニエルズがそれを掴んで締め上げる。その後もローンバトルを強いられたホミサイドはダニエルズのコーナーからのダイビング・スプラッシュをかわすとマフの股の間をすり抜けてようやくAJにタッチ。
AJは2人に対し交互に攻撃を仕掛けマフにローリング・クローズラインを決めカバーするがカウント2。セカンドロープからのケブラーダでマフを捕えようとするが、マフがかわしAJのバックを取って投げっ放しジャーマン。バックの取り合いからAJがエルボーでマフを引き離すとセカンドロープからのムーンサルト、マフの距離が遠過ぎ体勢が崩れるが強引にスタイリングDDTを決める。ロープに走るがダニエルズが入ってきてブルーサンダー・ボム、裏投げからBMEを決めるがAJが2で返す。ロープに走ったダニエルズにAJがハイキックを狙うがダニエルズがロープを掴んで止まり空振り、しかしAJはそのまま向かってきたダニエルズにペレキックを打ち込む。マフが入ってきてAJにフェイス・バスターを決めるとコーナーのダニエルズをデッドリー・ドライブのように放り投げダニエルズがダイビング・スプラッシュ、カバーするがホミサイドがカット。
ホミサイドはセカンドロープに上ったダニエルズを捕え雪崩式のエースクラッシャーを決めカバーするがカウント2。ダニエルズのエンズイギリをかわしてSTFをキメるがマフがカット。マフはホミサイドにビッグブートを打ち込むとラリアットをかわしてハーフネルソン・スープレックスを決めるがカウント2。ホミサイドがロープ際のクローズラインでマフを場外に落とすとジュリアスとマフが小競り合い、ホミサイドがロープに走りトペ・スイシーダにいくがマフがかわしてジュリアスに誤爆。マフはホミサイドを捕えるがホミサイドがマフをフェンスに叩き付けてリングに戻る。
ホミサイドはダニエルズにコップキラーを狙うがダニエルズがかわしてエンジェルズ・ウイング、カバーするがAJが戻り間一髪でカット。ダニエルズはジャパニーズ・レッグロール・クラッチからAJを丸め込みにいくがAJが返す。ダニエルズがAJをレフェリーに投げつけてぶつけるとコルネットがラケットを投げ込みダニエルズに渡す。ダニエルズはラケットでAJを殴ろうとするがAJがかわし腹部へキック、ダニエルズを捕えるとダニエルズが落としたラケットの上へスタイルズ・クラッシュ。3カウント入りAJ & ホミサイドの勝利、パートナーのレッドを欠きながらAJがホミサイドの助けもあってタッグ王座を死守。
WINNER:AJスタイルズ & ホミサイド (18:16) 評価:5
コルネットは怒り狂ってリングに上がるが、AJとホミサイドの勝利を認め握手を求めると2人が応える。ダニエルズがコルネットを突き飛ばし「何やってんだ!?」と詰め寄ると2人は激しく口論。コルネットが「やってられるか」と帰ろうとするとダニエルズが背後から殴りかかり、マフと2人でコルネットに攻撃を加える。
そこへアメージング・レッドが脚を引きずりながらリングに上がりダニエルズとマフをラケットで殴打。しかしマフのスピアーを喰らい動きの止まったレッドにダニエルズがストンピングを連発。すると今度はサモア・ジョーがリングに駆け込みマフを殴り倒すとダニエルズにはエンズイギリ。プロフェシーはリングを降りて花道の方へ逃亡、リングに向かおうとするダニエルズをマフとアリソンが止める。
観客の「ROH」チャントの中フラフラのコルネットはジョーとレッドの腕を取り大きく掲げる。コルネットはマイクを取りROHと観客を賞賛、会場は大「ROH」チャントに包まれる。

ホミサイドのプロモ。ホミサイドはスティーブ・コリノを「臆病者」「タマなし」などと罵倒し、お前を破壊してやると宣言。ジュリアスがハイテンションで捲し立てる。

サモア・ジョーのプロモ。「BJウィットマー。おめでとう、お前は俺の限界を引き出すことに成功した。だがお前は王者にはなれなかった、王者は俺だ。俺は王座を守るためならどんな犠牲でも払う。これまで俺に挑んできたポール・ロンドン、ダン・マフ、ホミサイドはそれぞれに大きな犠牲を払ってきたがそれでも俺を倒すことは出来なかった。そこで俺は問う、『次は誰だ?』と。マット・ストライカーかコルト・カバナかそれともCMパンクなのか?そしてロウキー、お前は前回俺を倒したが俺もお前を痛めつけてやった。お前を倒す為に俺はどんな犠牲をも厭わない。そしてクリストファー・ダニエルズよ、お前は俺から友人達、俺を支えてくれる全てのものを奪っていった。お前はプロフェシーにベルトを取り返す為にどれだけの犠牲が払えるんだ?俺はお前から全てのものを奪うつもりだぞ。俺の言ってる意味がわかってるのか!?
誰が俺の前に立ちふさがろうとそいつは俺を目の前にして分かるだろう、俺はサモア・ジョー、ROH世界王者、そして俺こそがプロレスリングだと」

スティーブ・コリノのプロモ。ROHの次回大会に出場しホミサイドを倒すとアピール。


総評
オープニングマッチはひたすら派手なムーブを出し続け場内の温度を一気に高めることに成功したが、やや精度を欠いた場面が目についた。

ホミサイドとクリス・セイビンの一戦は両者いい動きを見せたのだが、どこか盛り上がりに欠いたまま試合が進む。終盤はなかなかの盛り上がりを見せた為もう少し観ていたかった。

Four Corner Survival戦はとことどころでマズい動きや間延びがあり、この形式の最大の見せ場である4人入り乱れての攻防に繋ぐまでの過程があまり上手くいってなかった。

サモア・ジョーとBJウィットマーのROH世界王座戦は激しい打ち合いとなった好勝負。時間こそ短かかったがノンストップで駆け抜けた試合。惜しむらくはBJが最後にラッシュをかける時のロープに走ってのジャンピング・ニーが微妙だったこと。

タッグ王座戦はアメージング・レッドの欠場によりホミサイドが代役を務めたが非常に見応えのある好試合となった。
序盤からベビーフェイスの王者チームが勢いよく攻め込むがセコンドの介入から形勢が逆転しローンバトルを強いられるという王道な展開。終盤のニアフォールの連続からラケットを使ったやりとりまで非常に完成された一戦。
個人的にはAJとダニエルズの絡みが少なかったことが残念だった。

前半はイマイチな試合が多かったがセミとメインの2試合が何とかクオリティを保ったという大会。
総合評価:2・5
  
Posted by phenominal14 at 00:20Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

2008年02月10日

ROH 「DEATH BEFORE DISHONOR」DVDレビュー PART 1

DBD
ROH「DEATH BEFORE DISHONOR」
’03.7.19


ポール・ロンドンがROHを卒業。WWEへの移籍が決まったロンドンがROHでのラストマッチでサモア・ジョーの持つROH王座に挑戦。
タッグ王者AJスタイルズ & アメージング・レッドは3度目の正直を狙うブリスコ兄弟を迎え撃ち、激しい抗争を続けるCMパンクとレイヴェンは首輪マッチで激突。また元WWEのジェフ・ハーディの登場に場内は騒然となる。



CMパンクのプロモ。パンクは今夜は自分の人生とキャリアにおいて重要な日になると言う。パンクは少し喋るごとに考え込みながら酒浸りだった父親のことやこれまでのレイヴェンとの戦いについて話す。そして自分はレイヴェンよりも上で今夜の首輪マッチでレイヴェンを倒すと言う。そこへコルト・カバナが鎖を持って現れパンクに話しかけるとパンクは「今は俺の時間だ、邪魔をするな !!」とカバナの首元を掴み怒鳴りつける。
パンクがその場を去るとカバナはカメラに向かい自分のプロモ。人は自分を陽気な男と呼ぶがその通り自分はエンターテイナーだ。しかし自分にはそれとは違うもう一つの面がある、自分は強い心を持ったファイターだ。今夜ホミサイド、BJウィットマー、ダン・マフを破り自分が第一挑戦者になると言う。

ショーのオープニング。スペシャルKが何人もの女性を引き連れて登場、音楽にノッてリングで踊り始める。

マイケル・カッペラがバックステージのサモア・ジョーにインタビュー、ポール・ロンドンのラストマッチという特別な瞬間に立ち会えることをどう思うかと訊くとジョーはカッペラに「特別」という意味を解っているのか?と逆に尋ねる。ジョーは「特別な瞬間」というのは父親の死という悲しみの中でリングに上がったダン・マフのことであり、自分から王座を奪う為に死力を尽くしたホミサイドのこと、そして自分がイクセイヴィアーから王座を奪った瞬間のことだ。今夜はポール・ロンドンの為の舞台ではなく自分が王座を守り抜く為の舞台だと言う。ジョーがカッペラに「解ったか?」と詰め寄るとカッペラが「解ったよ、今夜の試合が待ち遠し…」と言おうとするがジョーがカッペラの口を塞ぐ。ジョーは「いいか、今夜は俺にとっての ”特別な瞬間" だ」と言って立ち去る。

カッペラは今度はホミサイドとジュリアス・スモークスを捕まえる。カッペラは前回大会終了後の控え室でロウキーとホミサイドとジュリアス・スモークスの間に何が起こっていたのかみんなが知りたがっていると言う。ホミサイドは自分とロウキーの間には何も問題はないと言う。スティーブ・コリノがROHに帰ってくると聞かされるとストロング・スタイルの試合でコリノを潰してやると宣言。カッペラはもう一度ロウキーと何をしていたのか訊くがジュリアスが大声で捲し立てホミサイドと共にその場を去る。

カメラが会場に切り替わるとまだスペシャルKのレイヴが続いている。突然音楽が切り替わるとクリストファー・ストリート・コネクションが登場。バンビがマイクを取り自分達がここに来たのはこの会場をディスコに変える為だと言いポーズを取って踊り始める。スペシャルKはCSCをボコボコにしてリングから追い出すとレイヴを再開、しかし今度はロウキーの入場曲がかかり左肩の負傷から遂に復帰を果たしたロウキーが登場。
ロウキーはマイクを取ると「今夜ここに来たのはダンスを観る為ではない、戦う為だ」と言う。スペシャルKはドゥランジ、クラウディともう一人を残しリングを降りる。クラウディはファイティング・ポーズを取ってロウキーと向き合うが1発の平手打ちでダウン。もう一人がクラウディを指さして笑っているとロウキーがドラゴン・クラッチをキメて絞め落とす。ドゥランジが背後からロウキーにローブローを打ち込みここから2人の試合となる。

ロウキー VS ドゥランジ

ドゥランジはラ・ケブラーダからロウキーを捕え旋回してのアームドラッグ、ロープに走ってからのハリケーンラナとスピンキックで先制攻撃。ロウキーの痛めていた左肩に攻撃を集中すると場外に放り出しセカンドロープからのムーンサルトを決める。ロウキーをリングに戻しドゥランジはスプリングボード・ドロップキック、ハンドスプリング・エルボーにいこうとするがロウキーがキャッチしてマットに叩き付けると髪を引っ捉まえて顔面にキックラッシュ。もの凄い勢いでキックを連発するとコーナーに振って前方回転蹴りを決める。
ロウキーがドゥランジを対角線に振ってタイダル・クラッシュを決めると一度はバックステージに引っ込んでいたスペシャルKのメンバーが出てきてリングの回りに集まる。スラッガーがリングに上がり背後からロウキーにベアハグをキメるがロウキーはスラッガーの股間を掴み握りつぶす。ドゥランジを抱え上げるとコーナーに向かって走りクラッシュ・ラッシュ、回転を加えたキークラッシャー。カバーせずにドラゴン・クラッチをキメるとドゥランジがタップして試合終了。
WINNER:ロウキー (8:31) 評価:2・5

日本に遠征中のクリストファー・ダニエルズがアリソンと電話している。ダニエルズはこの電話(携帯電話)は金本浩二のものだから大丈夫だなどと言っている。電話を切るとカメラマンに「ダイジョブデスカ?」と言ってプロモを始める。
ダニエルズはプロフェシーが再びROHの全王座を取り戻す、今夜は手始めにダン・マフが第一挑戦権を手に入れる。もし王座が奪えなかった場合は自分がアメリカに戻り王座を取り返すと言う。

マット・ストライカー VS ジミー・レイヴ

チェーンレスリングの展開となりグラウンドでの関節技の掛け合い。素早い丸め込み合いからニアフォールの応酬となり2人が一旦離れると観客は大きな拍手を送る。再び組み合ってからストライカーがグラウンドでレイヴを押さえつける。アームドラッグからアームバー、さらにリストロックをキメるがレイヴが抜け出しバックブリーカーからバックドロップを決めるがカウント2。ロープに振られたストライカーはレイヴにビッグブート、ストライカー・ロックにいこうとするがレイヴが切り返してチンロック。ストライカーはレイヴをコーナーにぶつけて抜け出し突っ込んでいくがレイヴがストライカーをコーナーに乗せて平手打ち。レイヴはトップロープに脚を掛けスパイダー・スープレックスの要領でストライカーを投げ飛ばす、ストライカーは素早くコーナーに駆け上がるとレイヴに雪崩式のベリー・トゥ・ベリーを決め両者ダウン。
2人は起き上がりエルボーとチョップの打ち合い、レイヴはニーリフトから座り込んだストライカーにランニング・ニーを決めてカバーするがカウント2。ロープに振ってバック・ボディ・ドロップを狙うがストライカーがレイヴを蹴り上げてからジャンピング・ヒールキック、パワースラムを決めてカバーするがカウント2。レイヴはスリーパーホールドにいくがストライカーがジョーブリーカーで脱出。ロープに振られたレイヴはフロム・ダスク・ティル・ドーン、クロスフェイスで締め上げるがストライカーがロープに逃れる。レイヴはストライカーを引き起こし腕を取るがストライカーがレイヴを抱え上げてデスバレー・ドライバー、3カウント入りストライカーの勝利。
WINNER:マット・ストライカー (8:47) 評価:3

ホットスタッフ・ヘルナンデス、ファスト・エディ、ドン・ファン & ルーディ・ボーイ・ゴンザレス VS カーニッジ・クルー(ロック、ディビート、マサダ & ジャスティン・クレディブル)

4人体制となったカーニッジ・クルーとテキサス・レスリング・アカデミーが凶器使用可の試合で対決。いきなり場外乱闘から始まりリングサイドで激しくやり合う。序盤はTWAが優勢、エディとドン・ファンが場外へのダイブを決めゴンザレスがジャスティンを客席に放り込んで攻撃。
その後エディはマサダをイスに座らせてコーナートップからムーンサルトにいこうとするがマサダがカットしスパイダー・スープレックスでイスに投げつける。ジャスティンがゴンザレスをハシゴに投げつけようとするがゴンザレスが切り返しジャスティンがハシゴに激突、さらにディビートをスープレックスでハシゴに投げつける。ロックがドン・ファンにイスの上でのネックブリーカーを決めカバーするがカウント2。マサダがイスを設置してドン・ファンをコーナー上で捕えるがドン・ファンはマサダにイス目がけて雪崩式のDDTを決める。
エディはハシゴを上るがロックがカット、ディビートが反対側を上りエディを捕えるとハシゴの上からスーパープレックスを決める。ディビートとロックはエプロンでドン・ファンを捕えるとリングサイドのテーブルに向かってスパイク・パイルドライバー。ヘルナンデスはリング上でエディを抱え上げリングサイドのロックに投げつけると、ロープに走りトップロープ越えのトペでマサダを撃墜。リングに戻りイスをいくつも並べるとマサダを抱えボーダートス、3カウント入りTWAの勝利。
WINNER:ホットスタッフ・ヘルナンデス、ファスト・エディ、ドン・ファン & ルーディ・ボーイ・ゴンザレス (12:04) 評価:3・5

ピュアリスト(トニー・ママルーク & ジョン・ウォルターズ) VS アウトキャスト・キラーズ

ママルークとタトゥーガ、ウォルターズとサンチアーゴがそれぞれグラウンドでの激しい攻防。キラーズはウォルターズに連係技を決めると入ってきたママルークにも前後からのサンドイッチ・ドロップキックを決める。ウォルターズはタトゥーガに腕をクロスさせてのバッククラッカーを決めるとブラインド・タッチで入ってきたサンチアーゴをクローズラインで倒す。サンチアーゴとタトゥーガの脚を絡めるとキャメル・クラッチとゴーリー・スペシャルの合体技で1人で2人に関節技をキメる。
その後サンチアーゴが捕まる展開となるがウォルターズにブロックバスターを決めてタトゥーガにタッチ。タトゥーガはカサドールにいこうとしたママルークを捕え関節技をキメるがウォルターズがドロップキックでカット、入ってきたサンチアーゴをトップロープの上に落としドロップキックで場外に落とす。2人でタトゥーガを抱え上げパワーボムで叩き付けるとウォルターズが首と腕、ママルークが脚に同時に関節技をキメてタトゥーガがタップアウト。
WINNER:ピュアリスト (8:31) 評価:2・5
試合後ダン & マルコスが登場しアウトキャスト・キラーズに「俺たちがROHのトップタッグチームだ!」と言うとここでイクセイヴィアーが登場。イクセイヴィアーはダン & マルコスをダブル・クローズラインで倒すとダンにコブラ・クラッチ・スープレックス、マルコスにキス・ユア・エックス・グッバイを決める。
マイケル・カッペラがリングに上がり「ここで何をやっているんだ、早くここから出て行ってくれ」と言うとマイクを受け取ったイクセイヴィアーは「ROHが最高の団体になる為には俺の力が必要だ。Field Of Honor(まもなく開幕するROH初のリーグ戦)には8人のベストレスラーが参加すると言っているが”歴代最高” の俺は外せないだろう。お前らよく聞け、ROHにイクセイヴィアーが帰ってきたぞ」と言う。3月にサモア・ジョーにROH王座を奪われて以来ROHから姿を消していた元王者が突然のROH復帰を果たした。

トム・カーター VS ダグ・ウイリアムス

職人同士の対決、序盤からチェーンレスリングで流れるような動き。互いに巧みなレスリングテクニックを見せ観客は大きな拍手を送る。カーターは握手を求めるがダグが手を払いのけてヨーロピアン・アッパー、スナップメアから首四の字固めをキメる。カーターが抜け出してボー・アンド・アロー、そのままダグの肩をリングにつけていくがダグが返してヨーロピアン・アッパーでカーターを倒す。ダグは打撃を打ち込んでからネックブリーカーを決めるがカウント2。
ダグはバックを取るがカーターが切り返してハンマーロックとトーホールドの複合関節技、ダグはロープに逃れるがここからカーターはダグの左腕に攻撃を集中する。場外に落とされたダグは上手くカーターを引きずり出すとフェンスに叩き付ける。リングに戻り滞空時間の長いスープレックスを決めてカバーするがカウント2。走り込んでスイングDDTを決めるがカーターが2で返す。ダグはコーナーから乗せ雪崩式のバックドロップを狙うがカーターが抵抗、体勢を入れ替えハンマーロックをキメるがダグが強引に雪崩式のベリー・トゥ・ベリーで投げ飛ばし両者ダウン。
カーターはダグをロープに振ってドロップキック、セカンドロープからケブラーダを決めカバーするがカウント2。ダグはコーナーへのジャンピング・ニー、ロープに走ってからもう1発。コーナートップからダイビング・ニードロップを決めカバーするがカーターが2で返す。カーターは上手い切り返しからコンプリート・ショットのようなフェイス・バスター、シャイニング・ウィザードを決めてカバーするがカウント2。コーナーに上ったカーターをダグが捕えるがカーターがダグを抱え雪崩式のトルネードDDT、コーナートップからのフロッグ・スプラッシュを決めるがカウント2でダグが返す。カーターはトライアングル・チョークをキメるがダグが強引に持ち上げてコーナーにぶつける。バックを取ってカオスセオリー・スープレックスを決めるが左肩の痛みからカバーにいくことが出来ない。ダグは起き上がってスープレックスを狙うがカーターが左腕を取ってからスモール・パッケージで丸め込み3カウント。
WINNER:トム・カーター (14:20) 評価:3・5
バックステージへ帰ろうとするカーターをアリソン・デンジャーが捕まえ再度プロフェシーへ勧誘。しかしカーターは何も答えずその場を去る。

#1 Contenders Trophy Match Four Corner Survival
ホミサイド(w/ ジュリアス・スモークス) VS BJウィットマー VS コルト・カバナ VS ダン・マフ(w/ アリソン・デンジャー)

ホミサイドとマフの師弟対決でスタートかと思われたがマフがBJにタッチ、結局ホミサイドとBJでスタート。グラウンドでの素早い動きからホミサイドがアームドラッグと旋回式ヘッドシザース、モンキーフリップにいこうとするがBJがこらえ逆にアームドラッグで投げ飛ばす。ホミサイドはマフに入ってくるようにアピール、BJがマフにタッチするが今度はカバナがホミサイドの背中にブラインドタッチして中に入る。カバナはショルダー・タックルでマフを倒すと素早く丸め込む、2で返されヘッドロックに捕えるがマフがバックドロップを決める。マフはコーナートップからダイビング・ヘッドバットにいくが自爆、カバナがロープに走りラリアットでマフを倒す。
再びホミサイドとBJが入りホミサイドがドロップキックでBJを場外に落としてトペ・コンヒーロ、BJを倒したホミサイドは勢い余ってフェンスに激突。リングに戻しコーナーからダイビング・クロスボディにいくがBJが受け止めてそのままパワースラム、ノーザンライト・スープレックスを決めるがカバナがカット。BJがホミサイドにスナップメアからサッカーボール・キックを打ち込むとホミサイドもお返し。BJは再びスナップメアからキックを連打するがホミサイドも負けじとキックを連発する。ロープに走るがマフがリングサイドから足を掴んで倒し場外に引きずり出す。リングに上がり突っ込んできたBJをバックドロップで場外に放り出すとロープに走りトペ・スイシーダ、BJとホミサイドの頭上を越え一直線に客席に突っ込む。リングサイドでやり合う3人へカバナがアサイ・ムーンサルトを決め観客は大歓声。
BJとマフがリングに戻りチョップの打ち合い。ホミサイドが入ってきてマフにサミング、BJがマフにジャーマン・スープレックス。BJはホミサイドにも投げっ放しジャーマンにいくがホミサイドが着地、マフとホミサイドが前後からBJにチョップを打ち込んでからマフがハーフネルソン・スープレックスを決める。ホミサイドはエースクラッシャーでマフを倒すとコーナー下にもたれ掛かっているBJにランニング・ニー、さらにマフがキャノンボール・セントーン。ホミサイドがマフをヤクザキックで倒すとカバナが入ってきてホミサイドを捕えフィッシャーマン・スープレックスの体勢へ、マフがカバナのバックを捕え2人まとめてジャーマン・スープレックスで投げ飛ばす。立ち上がったマフにBJがジャンピング・ニーを決めて全員ダウン、観客は大歓声で大きな拍手を送る。
カバナがBJにコルト45を仕掛けるがBJが背後に着地してカバナを一回転させて頭からマットに突き刺す。カバーするがホミサイドが2でカット。ホミサイドはコップキラーを狙うがBJが回避、スーパーキックにいくがホミサイドがかわしてラリアットを決める。マフがホミサイドをコーナーに振ってキャノンボール・セントーンにいくがかわされてコーナーに激突。カバナがホミサイドを捕えるとトップロープに両脚を乗せてからスタナー、カバーするがマフがカット。マフはカバナにローブローを入れるとバーニング・ハンマーで真っ逆さまに頭からマットに突き刺しカバーするがBJがカット。BJはマフにエクスプロイダーを決めるがホミサイドがカウント2でカット。ホミサイドはBJをコーナーに振ってビッグブート、マフを場外に落とすとカバナをコーナーに乗せ自らも上るがBJがホミサイドを捕え雪崩式の投げっ放しジャーマン。BJはコーナーのカバナを捕えると最上段から雪崩式のリストクラッチ・エクスプロイダー、カバーするとホミサイドとマフのカットも届かず3カウント。BJが勝利し第一挑戦権を獲得した。
BJは鼻血を流しながらもトロフィーを掲げる。ホミサイドとBJはマフに握手を求めるが、マフはツバを吐きかけ中指を突き立てリングを降りる。
WINNER:BJウィットマー (13:44) 評価:5

再び日本にいるクリストファー・ダニエルズの映像、アリソンから電話でこの日の報告を受けている。ダニエルズは電話を切ると少し頭を抱え考え込んでからカメラマンに「モッカイオネガイシマス」と言ってプロモを始める。
ダニエルズはイクセイヴィアーの復帰について「ROHは面白いことをする」と笑い飛ばすと、マフが負けてしまったが自分が戻ってからプロフェシーに#1 Contenders Trophyを取り戻すと言う。そしてトム・カーターについて自分達の誘いに応じないのならそれでも構わない、だがそれはプロフェシーと敵対するということを意味すると言う。ダニエルズは再び報告を待つといい座り込む。

マイケル・カッペラがロウキーにインタビュー。ロウキーはROHに戻ってこれたのは喜ばしいこと、スペシャルKの連中はCode Of Honorを侮辱し自分のようなファイターを侮辱している、あいつらに敬意というものを教えてやる。そしてそれはプロフェシーに魂を売ったダン・マフも同じことだ、いつか自分とマフはリングで向き合うことになるだろう。今ROHではサモア・ジョーが王者として君臨しているが自分はROH王座を取り返す為に帰ってきたと言う。
カッペラが前回大会の控え室でホミサイドとジュリアス・スモークスと何があったのかと尋ねると、ロウキーは「いいか、お前はただ自分の仕事をすればいい。それは俺の言葉を正確に観ている者に伝えることだ。俺はもう一度ROH王座を取り戻す」と言う。

スペシャルK(ディキシー、ハイドロ、エンジェルダスト、ブライアンXL & マイキー・ウィップレック w/ その他のメンバー) VS The SAT & バックシート・ボーイズ

5対4のハンディ戦、まずは次々と選手が入れ替わりスピードのある攻防。8人が組み合ってのスープレックス合戦を制したSATとバックシート・ボーイズは合体関節技からの連続攻撃を仕掛ける。しかしエンジェルダストがホセにスプリングボード・ブロックバスターを決めると、マイキーがホセに鎌固めをキメて反転したところにスペシャルKのメンバーがコーナーから次々とフットストンプ。
その後もスペシャルKはホセに攻撃。XLがエクスクラメーション・ポイントを決めると入ってきたジョエルにコーナーからドラゴンラナを狙うがジョエルがこらえマキシモ・エクスプロージョン。ディキシーがジョエルにトルネードDDT、キャッシュメアがディキシーにクレイドル・ブレイカー、マイキーがキャッシュメアにシャイニング・ウィザード、アシッドがマイキーにヤクザキック。アシッドはコーナーに上ろうとしているハイドロにもヤクザキックを打ち込むと、SATがハイドロを捕え最上段からのスパニッシュ・フライを決める。アシッドがマイキーの背後を捕えジョエルがエンズイギリにいくがマイキーがかわしアシッドに誤爆。マイキーがアシッドにスタナーを決めて3カウント。
試合後心配して近づいてきたホセにバックシート・ボーイズがT-ギミック、ジョエルにもコンビ攻撃を決めて勝ち誇る。
WINNER:スペシャルK (8:21) 評価:2

ジェフ・ハーディ VS ジョーイ・マシューズ VS クレイジーK

ジェフはマスクを被り長ランのようなものを着て登場。観客は「Fuck you Hardy」「Hardy sucks」「You've got fire」「We want Matt」チャント、ブーイングと一部の黄色い歓声が交錯する。試合が始まってもジェフはコーナー付近に踞ったまま。しかしジョーイに攻撃されるとジョーイをロープに振ってを倒しマスクを脱ぎ捨て再び黄色い声とブーイング。観客はジェフの一挙手一投足にブーイング、ジェフは動きが悪くクレイジーKのマズい動きからミスが出てしまうと一段と罵声が大きくなる。
リングサイドでやり合っているジェフとジョーイにクレイジーKがコーナートップからコークスクリュー・ボディプレス。リングに戻りジョーイをコーナーに押し込むとジェフが踏み台になりクレイジーKがポエトリー・イン・モーション、さらにジェフがトップロープを掴んで急降下のドロップキックを決める。クレイジーKが丸め込みにいくがジェフが抱え上げてパワーボム、シャツを脱ぎ捨て上半身裸になると黄色い声とブーイングの中コーナーに上る。しかしジョーイがジェフを場外に突き落とし観客は大歓声、ジョーイはクレイジーKに裏DDTを決めてカバーするがカウント2。ジョーイはジェフをコーナーに乗せ捕えるがジェフが突き落としてスワントーン・ボム、クレイジーKを殴り倒すとでんぐり返しの状態で両脚を固めて3カウント。
ジェフは罵声と歓声の入り交じる中リングを降りると、リングサイドの女性とハグをしたり中指を突き立てる客と言い争いながら退場。
WINNER:ジェフ・ハーディ (6:35) 評価:1

Dog Collar Match
CMパンク VS レイヴェン

パンクは入場してくるとマイクを持ちアルコールへの嫌悪を並べ立て、客席でビールをあおっているダニー・ドーリングを罵倒する。しかしレイヴェンが鎖付きの首輪をつけて登場すると急に弱気になり首輪をつけることを拒む。ストリート戦やバンクハウス戦に変更しようと持ちかけるがレイヴェンは全く意に介さない。観念したパンクが首輪をつけ、2人が鎖で繋がれた状態になり試合開始。
パンクはいきなり場外に逃げるが鎖を引っ張られリングに戻されるとレイヴェンが鎖を持ってパンクの額を殴打。レイヴェンはパンクを場外に連れ出すと鉄柱にぶつけてから鎖を跨がせ、鎖を引っ張って股間にダメージを与える。ロシアン・レッグスイープでフェンスに叩き付けるとさらに頭からフェンスに投げつけパンクは流血。レイヴェンはリングサイドのテーブルをリングに投入すると、パンクをフェンスに叩き付けイスで殴ってからリングに戻す。
レイヴェンは馬乗りになってパンクの額に拳を連打、テーブルをコーナーに立てかけパンクを起こそうとするがパンクがローブロー。レイヴェンはニーリフトで反撃しパンクをテーブルに振ろうとするが切り返されて逆にテーブルに投げつけられてしまう。パンクはレイヴェンにネックブリーカーを決めるとヒザに鎖を巻き付けてのニードロップ、場外に出すとフェンスに投げつけ客席に放り込む。しかしレイヴェンが鎖を引っ張ってパンクをフェンスにぶつけるとパンクもフェンスを越え客席内での乱闘となる。レイヴェンが優勢となるが階段状の席の上でポーズをとったところでパンクが鎖を引っ張りレイヴェンは床まで転げ落ちる。
リングに戻りパンクはレイヴェンにスープレックスとステップ・アップ・エンズイギリ、マイクを持ってレイヴェンを罵倒する。レイヴェンがパンチを打ち込むとパンクは「もっとやってみろ」と挑発、レイヴェンはパンチの連続からローリング・クローズラインでパンクを倒す。レイヴェンはパンクが起き上がる度にクローズラインで倒すとコーナーに振ってからロープに走ってのクローズライン。イスを設置しドロップ・トーホールドでパンクの顔をイスにぶつけてからカバーするがカウント2。
レイヴェンはイスでパンクを殴ろうとするがパンクにかわされレフェリーを殴ってしまう。レフェリーはパンクにDDTを決めカバーするがレフェリーが倒れたまま。コルト・カバナがリングに駆け込みレイヴェンに襲いかかると、ローブローを入れてからイスの上にDDT。カバナは得意げにアピールするが、ダニー・ドーリングがリングに上がりカバナを場外に放り出すとフェンスに向かって投げつける。パンクがレイヴェンの方へ這って行ってカバーするとレフェリーが3カウント叩き試合終了。
WINNER:CMパンク (18:43) 評価:4
パンクはレイヴェンを場外に落とすと両腕をガムテープでサードロープに固定する。リングに戻りビールを取り出すとレイヴェンの髪を引っ張り顔にビールを浴びせる。「気分はどうだ?」とパンクが得意になっているとトミー・ドリーマーがフェンスを越えてリングに上がる。観客の大歓声にパンクが振り返るとトミーはパンクの頭にイスを振り下ろす。観客は大「ECW」チャント。
トミーはパンクにDDTを決めると両腕をガムテープでトップロープに縛り付ける。トミーがレイヴェンの腕のテープを剥がすとレイヴェンがリングに上がり2人が対峙、レイヴェンから握手を求め2人は握手をして抱き合う。観客は再び「ECW」チャント。
レイヴェンはビールを取ると自分がされたようにパンクの顔に浴びせる。生まれて初めてビールを味わうことになったパンクは口に入ったビールを吹き出しながらもがき苦しむ。罵詈雑言を並べ立てるパンクにレイヴェンが再びビールを浴びせトミーが口に含んだビールを吐きかける。大観声の中2人はパンクを残して退場、レフェリーにテープを解かせたパンクは物凄い勢いでバックステージへと帰っていく。

ポール・ロンドンのプロモ。「今夜は俺にとって最後のROHのショーとなる。そしてこのプロモの時間を与えてもらい光栄に思う。ROHで過した時間は自分のキャリアの中で最も特別なものだった。『UNSCRIPTED』でのマイケル・シェインとのストリート戦は暴力的な試合で互いを潰し合った。だが俺とシェインは親友同士だ、俺はシェインに感謝している。
ブライアン・ダニエルソンとの試合はまさに最高のものだった。『EPIC ENCOUNTER』の試合を俺は決して忘れない。PPVだった訳でもなければデカいスタジアムでやった訳でもない、だがそんなことは関係ない。俺たちは42分間戦い続けROH史上最高の試合をやってのけたのだ。ダニエルソンよ、お前は世界最高のレスラーだ。俺の限界を押し上げてくれて感謝している、ありがとう。
AJスタイルズと戦った『NIGHT OF THE GRUDGES』の試合は俺たちの最初で最後の一騎打ちとなった。あの試合は俺の人生の中でもお気に入りの試合だ。AJはあの試合で俺の新たな一面を引き出してくれた。そしてレスラーとして、エンターテイナーとして、そしてアスリートとして試合のクオリティを高めようとしていた。そしてAJ、ロウキーと戦った1周年大会での3WAY戦は自分にとっての試練だった。肉体的にも精神的にも試されたこの試合は自分のレベルを上げる為の厳しい戦いだった。俺がROHのリングでやってきたことに何一つ偽りはない、ありがとう。
イクセイヴィアーとROH王座を賭けて戦った時、俺もファンも俺が王座を奪うことを望んでいたが俺は試合に敗れてしまった。今夜俺はもう一度ROH王座に挑む。ファンは俺のROHでの最後の試合だと思っているだろうがリングの上では何が起こるか分からない。俺は自分の為、そしてファンの為に今夜ROH王座を獲得する。俺は今とても充実した気分だ、必ずやり遂げてみせる。
Thank you Ring Of Honor.」

PART 2に続く  
Posted by phenominal14 at 03:13Comments(2)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

ROH 「DEATH BEFORE DISHONOR」DVDレビュー PART 2

DBD
ROH「DEATH BEFORE DISHONOR」
’03.7.19


PART 1の続き








ROHタッグ王座戦
(C)AJスタイルズ & アメージング・レッド(w/ アレクシス・ラリー) VS ジェイ & マーク・ブリスコ

これまで2度の名勝負を繰り広げてきた両チームが3度目の対戦、ブリスコ兄弟はこれが王者組に挑む最後のチャンスとなる。AJとジェイでスタート。組み合おうとするがAJがエルボーを放つと激しい掴み合いに発展、2人で揉み合いながら場外に降りる。レッドがロープに走るがマークがバックエルボーでカット、コーナートップからダイビング・ボディプレスを狙うがAJにかわされ床に自爆。AJはマークをフェンスに投げつけるがジェイがAJを捕えフェンスに叩き付けてからリングに戻す。ロープに振ろうとするがAJが切り返し、エプロンで待ち構えていたレッドがトップロープを越えてジェイにコード・レッド(ヨシタニック)。2人でジェイをロープに振るがジェイが2人の前で止まりレッドを蹴り上げる、AJがパンチでジェイを倒すがマークがトップロープから飛んでドロップキックとクローズラインで2人を倒す。AJをコーナーに振ってマークがランニング・クローズライン、ジェイも突っ込むがAJが強烈なラリアットで迎撃。さらに突っ込んできたマークにリープフロッグからのサンセット・フリップ、そのままスタイルズ・クラッシュにいこうとするとマークが抵抗、AJは自分の背後にマークを放り投げコーナーにぶつける。
AJとレッドは2人でマークをロープに振り顔面と後頭部へのサンドイッチ・エンズイギリ、レッドがカバーするがカウント2。レッドはスナップメアからサッカーボール・キック、マークが立ち上がってチョップを打ち込むが再びスナップメアで倒してから顔面への低空ドロップキック。AJが入りマークをロープに振ると得意の流れから美しいドロップキックを決める。ロープに走ってからスクープ・ネックブリーカーを決めるとレッドにタッチ、レッドはロープに振ろうとするがマークが切り返してレッドのヒザに低空ドロップキックを決めジェイに交代。
ブリスコ兄弟は交代を繰り返しながらレッドの痛めている左ヒザに集中攻撃、ローンバトルを強いられたレッドはロープに振られても走れない程にヒザを痛めつけられる。レッドはマークとの打撃の打ち合いからマークを抱え上げレッド・アイを決めてようやくAJにタッチ。
AJはジェイにパンプハンドル・ガットバスターからスクープ・スラムを決めてカバーするがマークがカット。マークがAJにTボーン・スープレックスを決めてカバーするがカウント2。レッドが入ってきてマークにスピンキック、レッド・スタープレスにいこうとするがジェイがロープに走りランニング・ビッグブート。エプロンのAJに突っ込んでいくがAJがトップロープを飛び越えてのダイビング・クロスボディ。マークをコーナーで捕えスーパープレックスにいこうとするがジェイが下からAJを抱えパワーボム、結果スーパープレックスで投げられたマークにレッドがそのままパワーボムを決め同時にカバーするがカウント2。ロープに走ったレッドをマークが捕えるとそのままジェイに渡してジェイ・ドリラー、カバーするがAJがマークを突き飛ばしてジェイにぶつけてカット。ジェイがAJを肩車しマークがエプロンから飛び込んでスプリングボード・ドゥームスデイ・デバイス、カバーするがカウント2でAJが返す。
マークはAJをコーナーに振って突っ込むがAJがバックエルボーで迎撃、セカンドロープからのケブラーダで捕えスタイリングDDT。ジェイがAJを捕えジェイ・ドリラーにいこうとするがレッドがAJの背中を踏み台にしてのシャイニング・ウィザード。AJがジェイにスタイルズ・クラッシュを決めて3カウント、AJ & レッドが三たびブリスコ兄弟を退けて王座を防衛。
WINNER:AJスタイルズ & アメージング・レッド (15:28) 評価:4・5

ジム・コルネットがROHの次回大会に登場するというプロモ。コルネットは自分は金の在処を嗅ぎ付けられる特別な鼻を持っていると言う。

ROH王座戦
(C)サモア・ジョー VS ポール・ロンドン

ロンドンはリングサイドの観客と抱き合いながら入場、リングアナにコールされると沢山の紙テープが投げ込まれる。ロンドンが握手を求めジョーが応じるが、ジョーがロンドンを引っ張ってショルダー・タックル。ロープに走るがロンドンがドロップ・トーホールド、グラウンドでの攻防からジョーがドラゴン・スープレックスにいこうとするがロンドンが腰を落として抜け出しジョーの顔にキック。ロンドンはヘッドロックをキメるがジョーがロープに振ってショルダー・タックル、ロープに走ったジョーをロンドンがアームドラッグとスピニング・ヒールキックで倒すがジョーがすぐに起き上がり強烈なエルボーでロンドンを倒す。
ジョーがチョップを連発してコーナーに振るがロンドンがかわして丸め込み、2で返し突っ込んできたジョーを場外に落としベースボール・スライドを決める。リングサイドでの攻防となりロンドンがフェンスに振ろうとするが逆にフェンスに投げつけられる。ジョーは助走をつけてオレ・キックにいくがロンドンがブートで迎撃、フェンスの上に飛び乗りムーンサルトでジョーを倒す。リングに戻りロンドンはジョーをコーナーに振ってランニング・エルボー、対角線に振って突っ込んでいくがジョーが受け止めてSTジョー。
ジョーはスナップメアからサッカーボール・キックを連発、バックドロップを決めカバーするがカウント2。ロンドンをコーナーに追い詰めフェイス・ウォッシュを狙うがロンドンが足を掴んで抵抗、セカンドロープからのラ・ケブラーダにいくがジョーが受け止めトップロープに投げつける。ジョーはロンドンをコーナーに逆さ吊りにしてからフェイス・ウォッシュ、ロープに走りベースボール・スライドにいくがロンドンが上体を起こしてかわしジョーは股間からサードロープに直撃。場外に落ちたジョーにロンドンがプランチャにいくがジョーがキャッチしてから鉄柱にぶつける。ジョーはロンドンをフェンスの前でイスに座らせオレ・キック、さらにもう1発決めてからリングに戻す。
ジョーはコーナートップからミサイル・ドロップキック、ジャーマン・スープレックス・ホールドを決めるがカウント2。アイランド・ドライバーにいこうとするがロンドンがかわしてサンセット・フリップ、そのまま丸め込みの連続でニアフォールを連発すると起き上がってドロップサルト。コーナーにもたれたジョーに近づくとジョーがロンドンを引っ張りコーナーにぶつける。ロンドンはトップロープを掴んでこらえるがジョーが見ていないのを確認し、コーナーを叩いて音をさせて顔からぶつかったという演技。引き起こそうとしたジョーにレッグロックDDTを決めるとコーナートップからのシューティングスター・プレス、カバーするがカウント2でジョーが返す。
ロンドンは再びコーナーに上ろうとエプロンに出るがジョーがスリーパーで捕えリングに引きずり込む。そのままコキーナ・クラッチをキメたジョーをロンドンが無理矢理押さえ込むがカウント2、ジョーがドラゴン・スープレックスを決めるがロンドンが2で返す。ジョーのラリアットをかわしたロンドンがバックスライドを決めるがジョーが2で返し起き上がってラリアット、カバーするがカウント2でロンドンが返す。ジョーは打撃を連発してからスリーパーホールド、ロンドンがバックエルボーとローブローで一旦は抜け出すがジョーがまたすぐにスリーパーで捕える。そのままコキーナ・クラッチをキメるとロンドンは何とか抜け出そうとするが次第に動きが弱くなる。レフェリーがロンドンの腕を上げて確認するとロンドンの腕が3回落ちて試合終了。
WINNER:サモア・ジョー (14:13) 評価:4
観客は少しのブーイングの後「ロンドン」チャント。バックステージから次々とレスラーが出てきてリングに上がる。レスラー達は観客に歓声を煽る。ロンドンが起き上がりジョーと握手を交わすと2人は抱き合いジョーが耳元で何か囁く。観客は「Thank you Paul」チャント。ロンドンはマイクを渡され他のレスラー達はその場にしゃがみ込む。観客はスタンディング・オベーションで物凄い大歓声、ロンドンは少し照れくさそうにスピーチを始める。
まず観客に「みんなこの素晴しい団体のファンであることを誇りに思って欲しい」と言い観客は「ROH」チャント。ロンドンはこの日を迎えられたことをこのリング上に集まっている家族同然のみんなに感謝すると言う。次に自分のトレーナーであるルーディ・ボーイ・ゴンザレスに感謝すると言ってゴンザレスと抱き合う。ロンドンはおどけた素振りを見せながらスピーチを続けるが「これからどこに行ってもROHは自分の心の中にある」と言うとこみ上げてくるものこらえる。観客の大きな拍手の中笑顔でスピーチを締めるとジョー、AJ、ロブを始めリング上の全員と抱き合う。最後にジョーと握手を交わすと観客は大歓声、ロンドンはリングに跪きROHのロゴにキスをする。

レイヴェンのプロモ。トミー・ドリーマーは自分からフォールを奪うのに2年半かかったがCMパンクは4度目の対戦でそれを成し遂げた。これは非常に興味深く皮肉でクールなことだ。レイヴェンは復讐の舞台として金網戦を行うと言い、必ずCMパンクを金網の中で倒すと宣言する。

クリストファー・ダニエルズのプロモ。「ROHのビッグイベントがようやく終わったようだ。アリソンからの報告によると2つのタイトルマッチはどちらも王者が防衛したらしい。これが何を意味するのか。俺がアメリカに帰ったらお前らがプロフェシーの標的になるということだ。
AJスタイルズとアメージング・レッドよ、そのベルトは元々プロフェシーが持っていたものだ。プロフェシーがお前らからベルトを奪い、然るべき場所に戻してやる。そしてサモア・ジョー、お前は現ROH王者だが俺はアメリカに戻り第一挑戦権を奪い取る。そして王者がお前だろうがBJウィットマーだろうが関係ない、王座戦が終わった後ベルトを掲げているのはこの俺だ。
ROHよ今夜はトミー・ドリーマーやジェフ・ハーディの登場、激しい乱闘に高度なレスリング対決と様々なことがあったようだがただ一つ、そして最も重要なものが欠けている。それはこの俺、”Fallen Angel" クリストファー・ダニエルズだ。ROHをレベルアップさせ400人のファンの前でショーが行える団体にした男だ。俺はアメリカに戻り俺自身の”ゲーム”をさらにレベルアップさせる。ROHよ、この俺に付いてこれるとでも思っているのか?俺はROH王座に狙いを定めROHに戻ってくる。これが "Fallen Angel" の福音だ」

ロブ・ファインスタインがCMパンクの元にやってくるがパンクは顔を伏せて何も答えない。ロブがレイヴェンが金網戦でパンクに挑戦すると言っていると言うとパンクは立ち上がってロブを突き飛ばす。パンクは物凄い形相でロブに詰め寄りながら「いつだろうが、この地球のどこでだろうが関係ない、もう2度と俺にあんなことはさせない!いいか良く聞け、俺は自分が何をしでかすか分からんぞ。あいつは一線を越えたんだ」と言いその場を去る。


総評
ROH初のビッグマッチとなった「DEATH BEFORE DISHONOR」、これまでで最も大きな会場で最も多くの観客を集めて行われたこのショーは非常に見どころの多いものとなった。

まずは5月の英国遠征以来戦列から遠ざかっていたロウキーが遂にリングに復帰。怪我の影響を感じさせない動きを見せ完全復活をアピール。

ホミサイド、BJウィットマー、コルト・カバナ、ダン・マフの4人による#1 Contenders Trophy Matchは非常に見応えのある素晴しい試合。4人が入り乱れての激しい攻防はROH独自の4WAY戦の形式であるFour Corner Survivalの一つの完成形を示したと言える。

WWEを解雇された問題児ジェフ・ハーディが最初で最後のROH参戦。入場から退場するまでブーイングが止むことがなく場内は異様な雰囲気に包まれた。内容も本当にメタメタだったがある意味貴重な瞬間である。

レイヴェンとCMパンクの首輪マッチにはトミー・ドリーマーが登場し会場は「ECW」チャントで大きな盛り上がりを見せた。

AJ、レッド組とブリスコ兄弟の最終決戦は好試合ではあったが第1戦の名勝負を超えることは出来なかった。第2戦が10分程に色んなものを凝縮させ突っ切ったのに比べると今回は多少の緩急をつけた展開にはなったが、終盤の攻防が今イチ盛り上がらずあっと驚くような場面もないまま終わってしまった。勿論この2組だけにレベルの高い攻防もあったが、やはり初戦のインパクトが強すぎたのか消化不良気味になってしまい残念。

ポール・ロンドンのROHラストマッチ。早いテンポで進み全体通してジョーが優勢、終盤少し盛り上がったがロンドンがほとんど受けに回ったまま終わってしまったのが残念。試合終了後選手達がほぼ全員が出てきてのセレモニーは非常に感動的なものだった。

トップ選手の一人であるロンドンのROH卒業、そしてより大きな会場へ進出する為の第1歩という終わりと始まりが交錯したこの大会。ROHの歴史の中でのターニングポイントともいえる重要な大会の一つである。
総合評価:4
  
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2008年02月01日

ROH 「WRESTLERAVE ’03」DVDレビュー

WRESTLERAVE
ROH「WRESTLERAVE ’03」’03.6.28

ホミサイドとトレント・アシッド、遺恨を抱えた2人が「名誉なき戦い」で雌雄を決する。
またROH王者サモア・ジョーは「プロフェシーの暗殺者」ダン・マフを迎え撃ち、レイヴェンはセカンド・シティ・セインツに対抗する為にクリストファー・ダニエルズと異色タッグを結成。




ロウキーのプロモ。英国大会のフラッシュ・バーカー戦で負傷し現在は欠場しているが1日でも早くリングに戻ってくる。プロフェシーへ魂を売ったダン・マフを許さない、プロフェシー共々ROHから追い出してやる。そしてそれはジュリアス・スモークスにも言える事だ。現ROH王者のサモア・ジョーが戦う王者として実力を証明しているが、自分が復帰した時は全力を持って王座を奪いに行くから覚悟しろと言う。

ロブ・ファインスタインのところにシンプリー・ルシャスがやってくるが、ロブは前回大会でTHE GROUPは消滅しメンバーは全員ROHを去ったと言い追い払う。

プリンス・ナナ & ジミー・ジャクト・キャッシュ VS ダン & マルコス

体格に勝るナナとキャッシュの一方的な展開になるがダンがキャッシュにゴーリーボムを決めてマルコスにタッチ。ダン & マルコスはナナを倒すと肩車からのセントーン。マルコスがキャッシュを捕えるとダンを足場にしてのスライスブレットNo.2、そのままナナの上にボディプレスの形で落ちカバー。3カウント入りダン & マルコスが番狂わせを起こした。
WINNER:ダン & マルコス (4:17) 評価:2

アレクシス・ラリー VS 坂井澄江

観客は好反応。坂井がフィッシャーマン・バスターにいこうとするがアレクシスが丸め込み、そのまま円を描くように2人がゴロゴロと転がり観客は大歓声。坂井がコーナートップからムーンサルトにいくが自爆、アレクシスが裏DDTを決めて3カウント。
WINNER:アレクシス・ラリー (5:03) 評価:2・5

プロフェシーのプロモ。クリストファー・ダニエルズは前回大会でTHE GROUPを破り解散させたことを話し、アリソン・デンジャーはスティーブ・コリノに「これでROHにコリノは1人しか(自分しか)いなくなった」と言う。ダニエルズは今夜プロフェシーは2つのことを達成する、一つはダン・マフがサモア・ジョーからROH王座を奪うことと言いマフがジョーに対して勝利宣言。そしてもう一つはレイヴェンと組んでセカンド・シティ・セインツを倒すこと。隣でイスに座り負傷している右足をもう一つのイスに乗せているレイヴェンにダニエルズが声を掛けるがレイヴェンは何も答えずに不気味な笑みを浮かべる。

Tap Out Match
チャド・コリアー VS マット・ストライカー

当初はストライカーとトム・カーターのタップ・アウト戦の予定だったがカーターが個人的理由により欠場、急遽チャド・コリアーとの対決となった。
序盤から純レスリングの展開となり互いにグラウンドで関節技を掛け合う。コリアーはヘッドバットでストライカーを倒すとストンピング、ニードロップやエルボードロップで攻撃。ストライカーの腕をキメにいくがストライカーが掟破りのクローバー・リーフ、コリアーがロープに逃れる。場外に出たコリアーをストライカーが追っていこうとするがコリアーはストライカーの脚を取って倒すと左脚をエプロンのカドに叩き付ける。さらにコーナーに引きずっていき鉄柱にぶつけるとリングに戻りストンピングを連発。
コリアーは次々と関節技をキメてストライカーの左脚を攻撃、抵抗するストライカーを殴り倒して四の字固めをキメるがストライカーが身体を反転させ逃れる。チョップとエルボーの打ち合いからストライカーはドロップ・トーホールドでコリアーを倒しアンクル・ロック、ロープを掴んだコリアーを中央に引き戻して締め上げるがコリアーがストライカーを蹴り飛ばして脱出。ストライカーはすぐに起き上がると再びアンクル・ロック、そのままストライカー・ロックにいこうとするがコリアーが切り返しクローバー・リーフをキメる。ストライカーがロープに逃れるとコリアーはコーナートップから飛ぶがストライカーがドロップキックで迎撃、ストライカー・ロックをキメるがコリアーがロープに逃れる。
ロープを挟んだ攻防となりストライカーがスープレックスにいくがコリアーがリングに着地、ストライカーの脚を取るとドラゴン・スクリューからクローバー・リーフをキメる。ストライカーがタップし試合終了、これでストライカーはコリアーに3度目のタップアウト負け。
WINNER:チャド・コリアー (18:19) 評価:3

カーニッジ・クルー(ロック、ディビート & ジャスティン・クレディブル) VS スペシャルK(イジー、ディキシー & ドゥランジ)

ドゥランジが捕まる展開となるがディビートのムーンサルトの自爆を誘いディキシーに交代。ディキシーはカーニッジ・クルーの3人に次々と攻撃を仕掛け場外に落とすとコーナートップからリングサイドの3人へサマーソルト・セントーン。ドゥランジがイジーの背中を踏み台にしてトペ・コンヒーロ、イジーがスプリングボード・ダイブを決めて観客は大歓声。
リングに戻りロックとディビートはドゥランジにカーニッジ・プレックス、イジーがムーンサルト・キックから2人を捕えるとその場でのスライスブレットNo.2。ジャスティンがイジーにスーパーキックを打ち込むとディキシーにツームストン・パイルドライバーを決めて3カウント。
WINNER:カーニッジ・クルー (11:12) 評価:2・5

ROH王座戦
(C)サモア・ジョー VS ダン・マフ

この大会の前日に父親を亡くしたマフは入場時に胸を叩いて天を指差す。リングアナのコールが終わると同時にマフが殴りかかり試合開始。
マフはジョーにストンピングを連発するとキャノンボール・セントーンにいこうとするがジョーが場外に逃げる。マフはロープに走るとリングサイドのジョーにトペ・スイシーダを決める。リングに戻りマフは踞るジョーの顔を足蹴にして挑発、さらに平手打ちをするとジョーが平手の連発からのエンズイギリで反撃。場外に出たマフをフェンスの前に座らせてオレ・キックを狙うがマフがその場を離れ回避、しかし突っ込んできたマフをジョーがブートで迎撃すると再びイスに座らせてからオレ・キックを決める。「One more time」の歓声に応えてもう1発決めるとイスで殴りつけてからリングに戻す。
ジョーはバタフライ・スープレックスから腕への関節技、スナップメアからチョップ、キック、ニードロップのコンボを決めカバーするがカウント2。顔面へのキックラッシュにいくとマフのラリアットをかわして投げっ放しのジャーマン・スープレックス、しかしマフはすぐに起き上がるとラリアットを打ち込みジョーを倒す。マフはジョーをコーナーに追い込むと右脚をロープに掛けさせキャノンボール・セントーンの2連発、ラリアットで倒しカバーするがカウント2。バーニング・ハンマーにいこうとするがジョーがかわしてスリーパー、マフはジョーをコーナーにぶつけて抜け出すと再びスリーパーを仕掛けてきたジョーをサイド・スープレックスで投げ飛ばし両者ダウン。
ジョーはコーナーに突っ込んできたマフにSTジョー、パワーボムからSTFをキメるがマフがロープに逃れる。マフは突っ込んできたジョーに掟破りのSTジョー、コーナーに乗せてからバーニング・ハンマーの体勢に捕えるがジョーが抜け出してエンズイギリ。ドラゴン・スープレックス・ホールドを決めると3カウント入りジョーの勝利。
WINNER:サモア・ジョー (10:36) 評価:3・5
ジョーはマフに敬意を示し土下座をして礼、マフも同じく土下座で頭をリングにつける。ジョーは天を指差しリングを降りマフは大歓声の中天に向かって腕を突き上げる。

マイケル・カッペラがホミサイドにインタビュー、ジュリアス・スモークスもいる。ホミサイドは今夜の試合でトレント・アシッドを潰してやると言う。カッペラがホミサイドに「Do Or Die」でのサモア・ジョーとのROH王座戦で惜しくも王座を逃したが、ロウキーがジュリアス・スモークスがセコンドにいたせいで負けたと言っていたことを伝える。するとジュリアスが怒り出し「ジャッキー・チェン気取り」のロウキーを今夜のショーが終わった後叩きのめしてやると言う。

Four Corner Survival
BJウィットマー VS トニー・ママルーク VS ジミー・ジェイコブス VS アレックス・シェリー

ジミー・ジェイコブスとアレックス・シェリーがROH初登場。2人はチェーンレスリングで観客を沸かせるとロープワークからアームドラッグの掛け合い、バックの取り合いをしているとBJが入ってきて2人まとめてエクスプロイダーで放り投げる。ママルークが入ってきてBJの左ヒザに低空ドロップキック、そのまま関節技にいくがBJが抵抗。ママルークはBJの腕を取ってアームバーからキーロックをキメるがBJはママルークを抱え上げバックドロップでマットに叩き付ける。ママルークが再び関節技にいくとキャメル・クラッチの切り返し合い、シェリーがBJにタッチして入ると素早いコンビネーションからママルークの側頭部へのキック。振り返ったシェリーにジェイコブスがビッグブート、「HUSS!」を連呼するがBJのビッグブートを喰らい場外に転落。
その後シェリーが捕まる展開となり3人が交代しながらシェリーを攻撃。ママルークがコーナーからスーパープレックスを狙うがシェリーがこらえ突き落とす。しかしBJが足を払いシェリーは股間からターンバックルに激突、ジェイコブスがBJを追い払いコーナーのシェリーにハリケーンラナを狙うがシェリーがこらえパワーボムの体勢から飛び降りながらジェイコブスの顔をターンバックルにぶつける。
ママルークはシェリーにロシアン・レッグスイープから関節技をキメるがBJがコーナートップからのダイビング・ヘッドバットでカット。ママルークに垂直落下式ブレーンバスターを決めカバーするとジェイコブスがコーナーからダイビング・セントーン、BJがかわしママルークにヒット。BJがジェイコブスにシットダウン・パワーボムを決めるがシェリーが低空ドロップキックでカット、エルボーを打ち込みロープに走るがBJがラリアットでなぎ倒す。カバーするがママルークがBJの腕を捕えクロス・アーム・ブリーカー、ジェイコブスがダブル・フットストンプでカット。ママルークはロープを足場にしてジェイコブスにアームブリーカーを決めるとハンマーロックをキメたままブリッジして締め上げるがシェリーがコーナーからのダイビング・スプラッシュでカット。ママルークはシェリーにハーフ・ボストン・クラブ、ロープを掴んでも脚を放さないママルークにシェリーは立ち上がってエンズイギリ。BJがママルークをラリアットで倒しシェリーにエクスプロイダーを狙うがシェリーがかわしてスモール・パッケージ、BJは2で返すとシェリーをリストクラッチ・エクスプロイダーで投げ飛ばす。ジェイコブスが戻ってきてBJにビッグブート、ママルークが倒れているシェリーに関節技をキメる。ジェイコブスはBJに突っ込むがBJがジェイコブスを捕えエクスプロイダー、カバーして3カウント。その直後にシェリーがタップするがレフェリーがBJの3カウントの方が先と判断しBJを勝者と認定。ママルークは抗議するが受け入れられず。
WINNER:BJウィットマー (14:35) 評価:4

No DQ Match
CMパンク & コルト・カバナ(w/ ルーシー) VS レイヴェン & クリストファー・ダニエルズ(w/ アリソン・デンジャー)

レイヴェンとダニエルズがリングに駆け込んでくると先に入場していたパンクとカバナは場外に逃亡。エプロンに上がってきたパンクをレイヴェンが攻撃しここでゴング。レイヴェンはパンク、ダニエルズがカバナ、アリソンがルーシーを攻撃しリングに上げさせない。マイクで騒ぎ立てるパンクに対しレイヴェンはリングに大の字で寝転がり挑発、カバナがコーナートップからフロッグ・スプラッシュにいくがレイヴェンがかわし自爆。レイヴェンはカバナ、ダニエルズはパンクを捕えここから4人での場外乱闘へ、リングに戻すとダブル攻撃を連発しパンクとカバナを翻弄する。レイヴェンはイスをリングに置いてパンクにドロップ・トーホールドを狙うがパンクがかわす。イスを振りかざすがダニエルズが入ってきてパンクをイスで殴りつける。コーナーに寄りかかるパンクにダニエルズが突っ込むがかわされて肩からコーナーに激突、さらにパンクにイスで殴られ額から流血。
パンクとカバナは交代を繰り返しながらダニエルズを攻撃、ダニエルズの額に何度も拳を打ち込む。パンクも先程のイス攻撃のせいか流血しており顔中血まみれになっている。ダニエルズはカバナにコンプリート・ショットからコージー・クラッチをキメるがパンクがコーナーからのダイビング・レッグドロップでカット。その後も攻撃を受けたダニエルズはカバナをロープに振ってからパンクにぶつけてステップ・アップ・エンズイギリ、裏DDTを決めてようやくローンバトルから脱出。
タッチを受けたレイヴェンは2人に交互に攻撃を仕掛けるとイスを置いてからドロップ・トーホールドで2人の顔をイスにぶつける。ブルドッグとクローズラインのコンボを決めパンクをカバーするがカバナがカット。カバナはセカンドロープに飛び乗りダイビング・クロスボディを狙うがレイヴェンがかわしレフェリーに激突、レイヴェンがカバナにDDTを決めカバーするがレフェリーはリングサイドに転げ落ちてダウン。レイヴェンはパンクを捕えDDTを狙うがルーシーがリングに上がり妨害、アリソンがスピアーでルーシーを倒すとコーナーに振ってランニング・ニーを決める。パンクがアリソンにスーパーキックを打ち込むとダニエルズがパンクにエンジェルズ・ウイング、カバナがダニエルズにコルト45を決めるとレイヴェンがカバナにDDT。レイヴェンはカバナをカバーするがまだレフェリーは場外のまま、パンクがチェーンを取り出しレイヴェンの首に巻き付ける。そのまま裏DDTを決めるとチェーンでレイヴェンを何度も殴打しカバー、ようやく戻ってきたレフェリーが3カウント叩き試合終了。
パンクは試合後もレイヴェンの首にチェーンを巻き付けるとコーナーに上ってレイヴェンを首つり状態にする。パンクは「俺を止めるものは何もない」と叫び退場。レイヴェンはパンクが去った後マイクを持つと次回大会でパンクとの首輪マッチでの一騎打ちを申し込む。
WINNER:CMパンク & コルト・カバナ (13:45) 評価:3・5

バックステージに帰ってきたパンクはカメラに向かい興奮した状態で喋る。パンクが何故レイヴェンを嫌うのか、それは子供の頃いつも酒の匂いをさせながら家に帰ってきては家族に暴力を振るう父親を思いだすからで自分の父親はレイヴェンにそっくりだと言う。自分が生まれてきたのはレイヴェンのような社会の毒を抹殺するためであり、7月19日(ROHの次回大会)には自分は戦う怪物となってレイヴェンを叩き潰す。パンクは自分の身体のタトゥーを指差しながら「これが真実、これが現実、そしてこれがストレート・エッジだ!」と叫ぶ。

NWA世界ヘビー級王座戦
(C)AJスタイルズ VS クリス・セイビン

TNAのNWA世界王者AJスタイルズとXディビジョン王者クリス・セイビンの一騎打ち。AJの持つ世界王座のみが賭けられた試合。AJはリック・フレアーでお馴染みの「ツァラトゥストラはかく語りき」で入場。
グラウンドでチェーンレスリングの攻防、ロープに走ったセイビンにAJがドロップキックを狙うがセイビンがロープを掴んで止まり空振り。セイビンがAJをヘッドロックで捕えると切り返しの攻防からAJがスタイルズ・クラッシュの体勢へ、セイビンが慌ててロープに逃れる。AJはセイビンをエプロンに出すとロープ越しにハリケーンラナを仕掛けセイビンをロープにぶつけるという独創的な攻撃。セイビンもベースボール・スライドにきたAJをかわしてリングに戻ると、後転からロープの間をすり抜けて場外のAJを捕えヘッドシザース・ホイップでフェンスにぶつける。AJをリングに戻しスプリングボード・クローズライン、ストロークでマットに倒してから変形のクロスフェイスをキメるがAJがロープに逃れる。
AJはセイビンをスープレックスの体勢で持ち上げると捻りを加えてヒザを落としセイビンの首を自分の肩にぶつける。再び持ち上げると今度は垂直落下式ブレーンバスターを決めカバーするがカウント2。脚をロックしヒザをついた状態での鎌固め、チョップを打ち込みロープに振ってからパワースラムを決めるがセイビンが2で返す。コーナーに突っ込んできたAJをセイビンがブートで迎撃、パンチの打ち合いから2人同時にジャンプキックを狙い相打ちとなり両者ダウン。
チョップの応酬からセイビンがバックを取り投げっ放しジャーマンを決めてカバーするがカウント2。セイビンはフィッシャーマン・バスターにいこうとするがAJがかわしてバックドロップ。ロープに振られたAJはセカンドロープからのラ・ケブラーダでセイビンを捕え裏DDTにいこうとするがセイビンが切り返し、振り回してからのバックブリーカーを狙うがAJが背中に巻き付いてクルーサーフィックス、カウント2でセイビンが返す。AJは旋回式の技を狙うがセイビンがAJを抱え今度は振り回してからのバックブリーカーを決める。セイビンはコーナーに上るがAJがロープにぶつかり衝撃を送るとセイビンは股間をターンバックルへ打ち付ける。そのまま前方に倒れ込んだセイビンをAJが抱えるがセイビンがウラカンラナ、しかしAJはそのまま回転するとセイビンを放さずスタイルズ・クラッシュ。3カウント入りAJの勝利。
WINNER:AJスタイルズ (10:04) 評価:4

カッペラがバックステージのロウキーを捕まえジュリアス・スモークスが大会終了後にロウキーを叩きのめすと言っていたと伝えると、ロウキーは「わかった」とだけ答えその場を去る。

Fight Without Honor
トレント・アシッド VS ホミサイド(w/ ジュリアス・スモークス)

ホミサイドの入場時にアシッドが背後から襲いかかり試合開始。場外乱闘となりアシッドはエプロンから場外へのアサイ・ムーンサルト、見事に決まるがアシッドも両脚をフェンスの上部にぶつけダメージを受ける。アシッドはホミサイドをリングに戻すと踞るホミサイドの顔を足蹴にしてジャージの前を開けて観客にアピール。しかしホミサイドが立ち上がるとビッグブート、コーナー下に座らせフェイス・ウォッシュからランニング・ニー。Tボーン・スープレックスの2連発からノーザンライト・スープレックスを決めるがカウント2。コーナーに振ろうとするがアシッドが切り返し突っ込んでいくがホミサイドがエルボーで迎撃、素早い攻防からアシッドがスーパーキックを決めると対角線に振ってジャンピング・ダブルニー。コーナートップからミサイル・ドロップキックを決めてカバーするがカウント2。
アシッドは場外に出るとリングサイドに用意されていたハシゴをリングに入れる。コーナーに立てかけホミサイドを振るが、ホミサイドがハシゴの前で止まり突っ込んできたアシッドをベリー・トゥ・ベリーでハシゴに投げつける。ホミサイドはリングサイドでアシッドをイスに座らせるとリングに戻りロープに走ってからトペ・スイシーダでアシッドに突っ込む。リングと場外フェンスの間にハシゴを橋のようにして掛けるとリングに戻りアシッドを抱え上げるがアシッドが脱出。ロープに走ったアシッドをホミサイドがバック・ボディ・ドロップで投げ上げるがアシッドはエプロンに着地、ホミサイドを引きずり込むとハシゴの上でDDTを決める。
アシッドはホミサイドをリングに戻すとイスを持ち込みホミサイドの顔に投げつける。イスを2つ並べてその上にハシゴを設置、ホミサイドをスープレックスの体勢で持ち上げようとするがホミサイドが回避。しかしアシッドはホミサイドのラリアットをかわしてハシゴの上にブルーサンダー・ボム、ハシゴがぐにゃりと曲がりそのままカバーするがカウント2。アシッドはイスを振りかざすがホミサイドがヒザへの低空ドロップキック、さらにもう1発決めるとアシッドは一回転してイスの上に落ちる。ホミサイドがSTFをキメるがアシッドはギブアップを拒否、ホミサイドはイスを開いて置くとアシッドを抱え座席部分に垂直落下式ブレーンバスター、カバーするがアシッドが2で返す。
ホミサイドが別のハシゴをリングに入れコップキラーにいこうとするがアシッドがかわす。ここでアシッドのパートナーであるジョニー・キャッシュメアが乱入しアシッドと2人でホミサイドにT-ギミック。ジュリアスがリングに上がりキャッシュメアにドロップキック、アシッドがホミサイドをカバーするがレフェリーは場外のジュリアスとキャッシュメアを引き離そうとしている。カバーに気がついたレフェリーがリングに滑り込みカウントするがホミサイドが2で返す。ジュリアスとキャッシュメアは乱闘しながらバックステージへ消えていく。
アシッドはホミサイドをコーナーに乗せバックシート・ドライバーを決めカバーするがカウント2。もう一度バックシート・ドライバーにいこうとするがホミサイドがかわしてエースクラッシャー、ノーザンライトボムを決めるがアシッドが2で返す。ホミサイドはアシッドをリングサイドのテーブルに寝かせるとイスで殴り身体の上にイスを乗せる。コーナーに上るがアシッドが起き上がりホミサイドの顔にイスを投げつける。アシッドは別のテーブルをリングに持ち込みコーナーの前に設置、コーナー上でホミサイドを捕えるがホミサイドがアシッドを抱え奈落式のエースクラッシャーでリングサイドのテーブルに突っ込む。テーブルを貫通し両者リングサイドでダウン、観客は大歓声で「Holy shit」チャント。
リングに戻りホミサイドがカバーするがカウント2。ホミサイドはロープに走るとアシッドの顔にヤクザキック、アシッドがロープに走りヤクザキックを返すと互いにロープに走りヤクザキックの応酬。アシッドがホミサイドを蹴り倒してカバーするがカウント2。アシッドは特大ハシゴを設置して上まで上るがホミサイドがハシゴを倒しアシッドは場外フェンスに激突。ホミサイドは特大ハシゴを場外に出しフェンスに立てかけるとアシッドをその上に寝かせる。リングに戻りロープに走ってからトペ・コンヒーロにいくがアシッドがその場を離れホミサイドはハシゴに直撃、ハシゴが真っ二つに折れる。アシッドはホミサイドをリングに戻しカバーするがカウント2でホミサイドが返す。
ホミサイドがヤクザキックを打ち込むとアシッドもヤクザキックで返す。ホミサイドがコップキラーを狙うがアシッドがかわしてジャパニーズ・レッグロール・クラッチ、形が崩れるが強引に押さえ込むとそのまま3カウント入りトレント・アシッドの勝利。
WINNER:トレント・アシッド (19:42) 評価:5
キャッシュメアが戻ってきてアシッドを祝福、ロウキーが出てきてホミサイドに歩み寄る。ホミサイドがアシッドと握手しようとすると照明が落ちスペシャルKの入場曲が流れ出す。スペシャルKのメンバーがリングに駆け込むが明かりが殆どなく何をやっているか見えない。照明がつくとリングの中央でバックシート・ボーイズの2人がテーブルの上に重ねられていて、イジーとドゥランジが対角線コーナーから2人同時にダイビング・ボディプレス。バックシート・ボーイズをまとめてテーブル葬にすると再び明かりがクラブ使用となり、何人もの女性がリングに上がりスペシャルKの面々と踊り始める。ドゥランジがマイクを取りレイヴを始めると宣言。

ジム・コルネットのプロモ。これを見ているレスリングファンは何故自分がROHのDVDに出ているか驚いているかもしれないが自分は8月9日のデイトン大会に出場すると言う。コルネットは「Next Big Thing(次代の大物)」について話す、70年代はリック・フレアー、80年代はミッドナイト・エクスプレス、90年代はSMWが「次代の大物」だった。では現代ではどうか。自分はOVWでブロック・レスナーを始めとする「次代の大物」達を育ててきた。果たしてROHは「次代の大物」なのか、この私に証明して見せろと言う。

会場に映像が切り替わるとスペシャルKのレイヴはまだ続いている。観客も結構帰ってしまっているが一か所に固まり音楽にノッて踊り続ける。

控え室から激しくやり合っている音と怒鳴り声が聞こえている。カッペラが中に入ろうとするとジュリアス・スモークスの仲間が出てきて「何してんだ、こっから入るんじゃねぇ!」と怒鳴りつける。男はカッペラとカメラを威嚇し追い払う。


総評
「WRESTLERAVE」と銘打たれたこの大会、最後はスペシャルKによるレイヴで締めくくられるという展開になってしまった。ちなみに「’03」とあるがその後この大会が行われたことはない。

メインのホミサイドとトレント・アシッドによるFight Without Honor戦はTLCマッチのような試合となった。テーブル、ハシゴ、イスを使った派手な攻防の連続に場内もなかなかの盛り上がりを見せた。最後が微妙な丸め込みで締まらないラストになってしまったのが残念 、あとROHでは特に抗争していた訳ではない為いきなりこの対決がメインで組まれるのがかなり唐突に感じてしまった。

AJとセイビンの試合はNWAヘビー級の王座戦だがこの2人だけにどちらかというとXディビジョンの王座戦のような展開に。両者いい動きを見せたのだが10分であっさり終了、もっと見たかったというのが正直なところ。

4コーナー戦もいい試合で終盤の攻防は面白かった。アレックス・シェリーとジミー・ジェイコブスがROH初参戦、共にいい動きを見せていた。

全体通して短い試合が並びメインとタップアウト戦以外は15分以上の試合はなし、どの試合も大きな盛り上がりを見せるかと思った途端にあっさり終わってしまうものがほとんどだった。

サモア・ジョーとダン・マフの王座戦はマフが大会前日に亡くなった父親に捧げた試合。プロフェシーのメンバーも同行せずストーリーやキャラクターをこの瞬間だけは無視した素のダン・マフで戦ったように見えた。そういったことがありながらも試合に出てきたマフにジョーは最大の敬意を示し土下座で礼。この試合、2人の気持ち、そして会場全体のこの瞬間そのものがマフの父へと捧げられた。
総合評価:3・5

  
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2008年01月23日

ROH 「NIGHT OF THE GRUDGES」DVDレビュー

NIGHT OF THE GRUDGES
ROH「NIGHT OF THE GRUDGES」
’03.6.14


プロフェシーとTHE GROUP、AJスタイルズとポール・ロンドン、そしてCMパンクとレイヴェン。激しい抗争を続ける者たちが集う「遺恨の夜」が幕を開ける。AJとロンドンはROH王座への挑戦権を懸けた一騎打ち、そしてプロフェシーとTHE GROUPは敗者チーム解散という生き残りを懸けた大一番に挑む。様々な遺恨と思惑が交錯するリング上で勝者として立っているのは誰なのか。



ポール・ロンドンのプロモ。ロンドンはこれまでROHで自分が残してきた名勝負について話し、そして今夜はNWA王者のAJスタイルズとの対戦だと言う。NWAのタイトルは懸かっていないが自分はAJを破りさらに高いレベルへと駆け上がる、今夜ROH王座への挑戦権を手に入れ必ずROHチャンピオンになってやると宣言。

AJスタイルズのプロモ。AJは3日前に獲得したNWA世界ヘビー級のベルトを腰に巻き肩にはROHタッグにベルトを掛けている。AJはNYでの#1 Contenders Matchでロンドンが自分を倒したが、あの試合は3WAYでロウキーが自分にキークラッシャーを決めた後にロンドンが勝利を盗む形で自分からフォールを奪ったのだと言う。AJはロンドンに今夜は1対1だ、お前を倒し挑戦権を手に入れROH王座を獲得し自分のコレクションに加えてやると言う。

クリストファー・ストリート・コネクション VS カーニッジ・クルー

CSCが変態戦法でかき回すが、メイスがカーニッジ・プレックスを喰らうとローンバトルを強いられる。メイスはコーナーに上ったロックの股間を掴んでのデッドリー・ドライブとトルネードDDTを決めてようやくバンビにタッチ。バンビはカーニッジ・クルーの2人をそれぞれコーナーに押し込むとメイスが入ってきて2人にブロンコバスター。ロックに合体技を決めてカバーするがディビートがカット。カーニッジ・クルーはコーナーからスパイク・パイルドライバーを狙うがCSCがそれぞれにキスをして脱出。それでもロックがバンビにネックブリーカー、ディビートがコーナートップからムーンサルトを決めて3カウント。怒りの治まらないカーニッジ・クルーはバンビにさらに攻撃を加えるとCSCの女子マネージャー(2代目)にコーナーからのスパイク・パイルドライバーを決める。
WINNER:カーニッジ・クルー (8:41) 評価:1・5

マット・ストライカー VS チャンス・ベケット

チェーンレスリングの攻防で互角の戦い。ベケットはスリングショットから脚を放さずそのままハーフ・ボストン・クラブをキメるがストライカーがロープに逃れる。ベケットがいい動きを見せ試合をリードしかけるが、ストライカーのアイリッシュウィップでコーナーに逆さ吊りの状態になりドロップキックを打ち込まれる。
ストライカーは打撃を連発するとロープに振ってジャンピング・ヒールキック、カバーするがカウント2。ストライカーロックにいこうとするがベケットが倒しリバース・クローバー・リーフをキメる。ストライカーはロールスルーで抜け出すとベケットの脚を捕えてストライカーロック、ベケットがタップして試合終了。
WINNER:マット・ストライカー (11:16) 評価:2・5

スペシャルKのメンバーであるエンジェルダストが入場してくるが音楽がカットアウト、「何なんだ!?」と飛び跳ねて怒るエンジェルダストの背後に元ECWのジャスティン・クレディブルが現れる。ジャスティンは振り返ったエンジェルダストにスーパーキックを決めるとリングに上がり観客は大歓声、「ECW」チャント。マイケル・カッペラがリングに上がりジャスティンに「何をしてるんだ!?」と怒鳴りつけるがジャスティンは今から次の試合に自分が参戦すると宣言、観客は物凄い盛り上がり。

ホミサイド(w/ ジュリアス・スモークス) VS ジョン・ウォルターズ VS クリス・セイビン VS ジャスティン・クレディブル

ホミサイドとウォルターズでスタート。ルチャの動きからスピードのある攻防、アームドラッグの掛け合いからウォルターズがドロップキックでホミサイドを場外に落とす。しかし挑発に乗ったウォルターズがリングから降りようとしたところにホミサイドがパンチ、リングに戻るとコーナーに振ってランニング・ビッグブート、さらにバタフライ・スープレックスでコーナーに叩き付ける。ホミサイドはウォルターズをコーナーに逆さ吊りにして顔面にベースボール・スライド、スナップメアにいくがウォルターズが切り返し背中に両ヒザを押し当て背後に倒れコンでのバックブリーカーを決める。ドロップ・トーホールドから素早くボー・アンド・アローをキメるとさらに脚をロックしてからのキャメル・クラッチ、ホミサイドがロープに逃れる。コーナーに振られたホミサイドはウォルターズをブートで迎撃するとセカンドロープからのミサイル・ドロップキック、ブラインド・タッチをしていたセイビンが素早くカバーにいくがカウント2。
突っ込んできたセイビンをウォルターズがバック・ボディ・ドロップで投げ上げるとセイビンはエプロンに着地。入ってきたホミサイドがウォルターズのバックを取りロープに押し込むとセイビンがホミサイドにトップロープを越えてのサンセット・フリップ、結果ホミサイドはウォルターズに投げっ放しジャーマン。セイビンはホミサイドを場外に落とすとロープワークから素早い動きを見せウォルターズにドロップキックを決める。
ウォルターズがジャスティンに交代するとジャスティンはセイビンにトルネードDDT、コーナーでストンピングを打ち込むと脚を掴んで引っ張りパワーボムを決めるがカウント2。ドロップキックをかわしたセイビンがホミサイドに交代するとホミサイドがジャスティンにエクスプロイダー、そのまま固めるがカウント2。ジャスティンと交代したセイビンをホミサイドがコーナーに乗せ雪崩式のシットダウン・パワーボム、ホミサイドはセカンドロープから飛ぶがセイビンがキャッチして旋回式のバックブリーカーを決める。ロープワークからホミサイドがベリー・トゥ・ベリーを決めるとウォルターズにタッチ、ウォルターズはコーナーを足場にセイビンにトルネード式のアームブリーカーを決める。コーナーに振られたセイビンは素早い動きからウォルターズにエンズイギリ、カバーするがカウント2。
代わったジャスティンがウォルターズをコーナーに追い詰めストンピング、再びタッチを受けたセイビンがドロップキックを狙うがウォルターズがロープを掴んで止まり空振りを誘う。ウォルターズはロメロ・スペシャルの体勢に入ると上まで持ち上げずヒザをつかせた状態で両腕を顔の前でクロスさせ反り返らせる。ホミサイドが入ってきてさらに反り返らせようとするがジャスティンがスーパーキック、場外に落ちたホミサイドにペスカードを決める。そこへウォルターズがトップロープをノータッチで飛び越えてのプランチャ、セイビンが同じくサマーソルト・セントーンを決めるとリングに戻ったホミサイドがトペ・コンヒーロを決め観客は大歓声。
リングに戻りジャスティンがホミサイドにツームストン・パイルドライバーを決めカバーするがセイビンがカット。ウォルターズがセイビンをカナディアン・バックブリーカーから直下型のDDTを決めるがホミサイドがカウント2でカット。コーナーに突っ込んできたホミサイドをウォルターズがかわすとセカンドロープに飛び乗ったホミサイドに横入り式のサンセット・フリップ・パワーボム、カバーするがカウント2。ホミサイドはウォルターズの脚を捕えてドラゴン・スクリューを決めると抱え上げてツームストン・パイルドライバー。脚をクロスさせてからウォルターズの髪を引っ張って身体を反り返らせるとウォルターズがタップしホミサイドの勝利。
WINNER:ホミサイド (12:56) 評価:3・5
バックステージに引き上げてきたホミサイドとジュリアス・スモークスをロウキーが待ち構えている。ロウキーはホミサイドにジュリアス(ともう一人)を「こいつらなど必要ないだろう」と問いつめる。ホミサイドはスティーブ・コリノとの戦いで自分を守ってくれると説明するがロウキーは理解を示さず「俺たちは仲間だがこいつらは違う」と言ってその場を立ち去る。

Code Of Honor Is Waived
CMパンク & コルト・カバナ VS レイヴェン & BJウィットマー

Code Of Honorを一切排除したNo DQ戦。パンクはレイヴェンをコーナーに押し込みストンピングを連発、今度はレイヴェンがパンクをコーナーに追い込んで同じようにストンピングを打ち込むとロープに振ってスーパーキック。代わったBJとカバナがチェーンレスリングからロープワークの攻防、BJが垂直落下式ブレーンバスターを決めカバーするがカバナがロープに逃れる。振り返ったBJをパンクがイスで殴り倒すとレイヴェンもカバナの頭にイスを振り下ろす。レイヴェンはパンクを挑発、2人はイスを持ったまま向かい合うがパンクはイスを投げ捨てリングを降りて逃亡。レイヴェンが追いかけ2人でバックステージへ入っていく。2人が出てくるとパンクは額から流血している。レイヴェンは鉄製ゴミ缶を持っていてパンクの頭を殴りつける。観客にゴミ缶を持たせパンクを顔から叩き付けると客席に放り込んで攻撃を加える。BJとカバナも客席での乱闘を始めBJはいつの間にか流血している。
レイヴェンとBJは客席でパンクとカバナを痛めつけBJがカバナをリングに戻す。しかしパンクがレイヴェンを抱えフェンスに股間から叩き付けると気を取られたBJをカバナが強襲、一転セカンド・シティ・セインツのペースとなる。リングに戻りタッグ戦の形式に戻るとパンクとカバナが交代を繰り返しながらBJをローンバトルへと追い込む。パンクはBJにフェイス・ウォッシュを決めるとカバナに振らせてもう1発狙うが、BJにかわされセカンドロープとサードロープの間から場外に滑り落ちる。BJがタッチにいこうとするがカバナがカット、羽交い締めにしてパンクはコーナートップから飛ぶがBJがかわしパンクはカバナにダイビング・ハリケーンラナ。3人がダウンする中ようやくBJがレイヴェンにタッチ。
レイヴェンはパンクとカバナを交互に殴り倒すとパンクにバック・ボディ・ドロップ、コーナーに振ってボディプレスを決めるとブルドッグを仕掛けながらクローズラインでカバナも同時に倒す。ドロップ・トーホールドでカバナを場外に落としパンクにDDTを決めカバーするが場外からカバナがレイヴェンを引きずり降ろす。コーナートップからBJがダイビング・ヘッドバットを決めカバーするが今度はレフェリーが引きずり降ろされる。BJはカバナをエプロンに引きずり上げるとロープ越しにリングへエクスプロイダー’98、カバーするがレフェリーがいない。BJが身体を起こすとパンクがイスを使ったシャイニング・ウィザード、カバナをBJの上に乗せるがレフェリーがまだ帰ってこない。ようやく戻ってきたレフェリーがカウントを入れるがBJが2で返す。カバナがBJを抱え上げコルト45、これで3カウント入りセカンド・シティ・セインツの勝利。
WINNER:CMパンク & コルト・カバナ (16:51) 評価:4
パンクは試合が終わった後もレイヴェンに襲いかかり馬乗りになってパンチを連発。さらにBJとレイヴェンをイスで殴るとレイヴェンの顔の上にイスを置いてレッグドロップ。リングサイドのテーブルにレイヴェンを寝かせるとパンクはコーナートップからダイビング・レッグドロップでテーブルを貫通。

マイケル・カッペラがマット・ストライカーにインタビュー。インタビューが終わるとそこにプリンス・ナナが現れる。ナナは自分がROHに帰ってきたとアピールするとカッペラを庶民呼ばわりして試合に向かう。

プリンス・ナナ VS ディアブロ・サンチアーゴ(w/ オーマン・タトゥーガ)

ナナがコーナーへのヒップアタックからインプラントDDTを決めて3カウント。ナナはリングに上がってきたタトゥーガをサンチアーゴの上に叩き付けるとセントーンで2人を押し潰す。
WINNER:プリンス・ナナ (2:18) 評価:1

The SAT VS マイキー・ウィップレック & ディキシー(w/ スペシャルK)

マイキーがジョエルにウラカンラナを決めるがジョエルが立ち上がってエンズイギリ。ディキシーがコーナートップからミサイル・ドロップキックを打ち込むがホセがディキシーを捕えスリングショット・ジャーマンとバックブリーカーの連係技を決める。さらにマイキーとディキシーを捕えキャメル・クラッチとボストン・クラブの合体サブミッションをキメるとジョエルがロープワークで勢いをつけてからマイキーに低空ドロップキック。ディキシーにダブルのマフラー・ホールドをキメると振り子のように振り回してフェイス・バスターの形で叩き付ける。
マイキーはジョエルにトップロープ越えのレッグドロップを決めると、突っ込んできたホセをドロップ・トーホールドで倒し今度はリングからトップロープを越えホセの後頭部にギロチン・レッグドロップ。さらに突っ込んできたジョエルをコーナーにぶつけると逆さ吊り状態になったジョエル目がけてホセを投げつける。マイキーとディキシーは連係を見せホセを攻め込むがホセがディキシーに捻りを加えたサイド・スープレックスを決めてジョエルにタッチ。
ジョエルはマイキーにクローズライン、ディキシーをジャーマンで投げ飛ばすが一回転して着地したディキシーがジョエルを殴り倒す。エプロンに出たジョエルにディキシーが場外へのサンセット・フリップ・パワーボムを狙うが、ホセがリングサイドでディキシーを受け止めジョエルに渡すとジョエルがエプロン上でのマキシモ・エクスプロージョン。スペシャルKのメンバーが加わり場外乱闘になるとマイキーがコーナートップからスワントーン・ボム。
リングに戻りマイキーがホセにダブルアーム・スープレックス。ホセがコーナーからトルネードDDTを決めカバーするがカウント2。ホセは入ってきたディキシーにクルーサーフィックスを狙うがディキシーがこらえてネックブリーカー。ジョエルがディキシーを抱えパワーボム、そのまま持ち上げ3連発すると最後にシットダウン・パワーボムを決めるがカウント2。ジョエルはコーナーに上るがマイキーがカットしハリケーンラナ、さらにスタナーを決めてカバーするがホセがカット。ディキシーがコーナーに上るがマイキーがそのコーナーにホセをアイリッシュウィップでぶつけてしまいディキシーはバランスを崩す。SATはマイキーを場外に落とすとジョエルがディキシーを肩車、ホセがコーナートップから飛びついてのスイングDDTを決めて3カウント。
WINNER:The SAT (10:38) 評価:2・5
試合後スペシャルKのメンバーはSATを攻撃、そのままバックステージへ戻っていく。一人リングに残ったマイキーのところにカーニッジ・クルーが駆け込んできてマイキーを襲撃、スペシャルKは誰も戻ってこない。マイキーは自力で2人とやり合うがジャスティン・クレディブルが入ってきてマイキーにスーパーキック。カーニッジ・クルーは倒れているマイキーを攻撃、ロックはマイクを取るとカーニッジ・クルーの新メンバーを紹介すると言う。ディビートがマイクを受け取り新メンバーはジャスティン・クレディブルだと言う。

#1 Contenders Trophy Match
AJスタイルズ(w/ アレクシス・ラリー) VS ポール・ロンドン

観客は「Let's go AJ」「Let's go London」の大合唱。ロンドンが脚を取りにいきグラウンドでの激しいポジション争い、一旦離れ観客は大きな拍手を送る。再びグラウンドの攻防からロンドンがリストロックをキメてAJの腹部へキック、睨みつけるAJにロンドンが手を差し出し2人は握手。AJがスナップメアから強烈なサッカーボール・キックを打ち込むと今度はAJが握手を求めロンドンが応える。ナックルロックからロンドンが後転して両手を締め上げるがAJがアームドラッグのような形でロンドンを投げ素早くクロス・アーム・ブリーカー、ロンドンがロープに逃れる。AJはロンドンの左脚を捕えヒザ十字固め、ロンドンはAJの左脚を取ってマフラー・ホールドをキメる。AJがロンドンの頭を殴って脱出するとロンドンはAJの胸を突き飛ばす。AJが突き飛ばし返すとロンドンは振りかぶった腕をすっと下ろし握手を求めるがAJはこれを拒否。AJはロックアップからロンドンをコーナーに押し込むとレフェリーに引き離される。ロンドンがまたもや握手を求めてくるとAJはロンドンと額をくっ付けて睨み合う。ロンドンが平手打ちをするとAJも張り返す、ロンドンが再び握手を求めると今度はAJも応える。
ロープに振られたロンドンがショルダー・タックルにいくがAJは倒れない。ロックアップからロンドンがロープに押し込むと離れ際にAJにエルボーを打ち込む。バックの取り合いから一気にスピードが上がりアームドラッグの掛け合いから2人同時にドロップキック、素早く起き上がり観客は2人に大歓声。ロンドンが一旦場外に出ると同じようにAJも場外へ、リングに戻りロンドンが握手を求めるとAJが応えるがそのまま殴りかかる。コーナーに振って突っ込むがロンドンが迎撃、サンセット・フリップにいくがAJが一回転して起き上がりスタイルズ・クラッシュの体勢へ。ロンドンは必死にもがいて逃れるとロープにしがみつく。コーナーに突っ込んだAJは投げ上げられてエプロンに着地、ロンドンのパンチをかわすとスプリングボード・ミサイル・ドロップキックを決める。場外に出たロンドンにペスカードを狙うがかわされて床に墜落、ロンドンが素早くリングに戻るとベースボール・スライドでAJを弾き飛ばしてフェンスにぶつける。
AJはロンドンを引っ張ってフェンスにぶつけると前腕で殴りつける。フェンスに振るがロンドンが直前で止まると突っ込んできたAJにドロップ・トーホールド、AJは倒れ込み頭からフェンスに直撃。ロンドンがAJをフェンスに振るとAJはフェンスを飛び越え客席に着地、突っ込んできたロンドンにスーパーキックを狙うがロンドンがキャッチ。ロンドンはAJの脚を引っ張って股間からフェンスにぶつけると、脚をフェンスに叩き付けフェンスを蹴飛ばす。客席の方に倒れ込んだAJに向かいフェンスを飛び越えようとするがAJがジャンプしてロンドンの顔にキックを打ち込む。
リングに戻りチョップの打ち合いになるとAJはロンドンの左腕にエンズイギリ風のキック。スープレックスを決めるとロープに走り下からすくい上げるようなネックブリーカー、カバーするがカウント2。コーナーに振ってランニング・エルボー、座り込んだロンドンの脚を持って引っ張ろうとするがロンドンがジョン・ウーのようなキック。左脚を取られたAJがエンズイギリを打ち込むがロンドンはAJの脚を放さない。2発目のエンズイギリもかわされるとAJはもう一度エンズイギリにいくがロンドンがそのままドラゴン・スクリューを決める。ロンドンはストンピングを連発し左ヒザの裏を踏みつける。AJは脚を引きずりながらロープに走るがロンドンが脚を払ってAJを倒しエルボードロップ、ヘッドスプリングで起き上がってからフィストドロップを決めカバーするがカウント2。その後も脚を攻めるロンドンにAJはスープレックスからのネックブリーカーを狙うがロンドンが回避、しかし再びロンドンを抱え上げると垂直落下式ブレーンバスターを決め両者ダウン。
ロンドンはロープに走り場外に滑り降りるとロープにもたれていたAJを倒しエプロンに左脚を叩き付ける。さらにエプロンからトップロープと飛び越えAJの左脚にレッグドロップを投下、カバーするがカウント2。ロンドンはアンクルホールドで左脚を捻ると両脚をクロスさせてのレッグロック、AJがパンチで抵抗するとロンドンもエルボーでやり返すがAJはパンチの連発で何とか逃れる。立ち上がってパンチの応酬から互いに相手の首の後ろを掴んだ状態での激しい殴り合い。AJがローリング・クローズラインでロンドンを一回転させると両者マットに突っ伏して倒れ観客は物凄い大歓声。
AJはロンドンをロープに振ると素早くバックに回り込んでハンマーロックからのバックドロップ、カバーするがカウント2。コーナーに振られたロンドンはAJを迎撃するとセカンドロープからスピニング・ヒールキックを決めるがAJが2で返す。ロンドンはエプロンから三角跳びの要領でセカンドロープからムーンサルトにいくがAJがかわす。AJはセカンドロープからケブラーダでロンドンを捕えてからの裏DDT、カバーするがカウント2でロンドンが返す。AJはロンドンをコーナーに乗せスーパープレックスを狙うがロンドンが抵抗、ロンドンはAJをフェイス・バスターで叩き付けると最上段からシューティングスター・プレス、AJの左脚に命中しAJはもがき苦しむ。四の字固めにいこうとしたロンドンをAJがスモール・パッケージで丸め込むがカウント2。ロンドンが再び四の字固めを狙うとAJがキックで反撃するがロンドンはAJの脚を受け止めて四の字固めをキメる。何とかロープに逃れたAJをロンドンがコーナーに乗せてスーパープレックスの体勢へ、しかしAJがヘッドバットを連発して突き落とす。しかしAJは脚の痛みから最上段に上がることが出来ずに再びロンドンがAJを捕える。AJはコーナーに上ってきたロンドンにサンセット・フリップ・パワーボムを決めるとそのままロンドンを持ち上げてスタイルズ・クラッシュ、しかし左脚を押さえカバーにいけない。何とかロンドンをひっくり返してカバーにいくがロンドンが2で返す。AJはドラゴン・スープレックスにいこうとするがロンドンが抜け出しロールアップを狙うとAJはロンドンをウエストロックからひっくり返してジャーマン・スープレックス・ホールド。しかしAJは脚の痛みからかしっかりとブリッジすることが出来ず両者肩がついたまま3カウント、レフェリーの裁定により両者引き分けとなってしまった。
観客はブーイング、そして「あと5分」チャント。2人は立ち上がると握手を交わし互いの腕を上げて健闘を讃え合う。
引き分け (24:21) 評価:5

Prophecy vs. The Group
Losing Faction Must Split Up

クリストファー・ダニエルズ、ダン・マフ & ドノバン・モーガン(w/ アリソン・デンジャー) VS サモア・ジョー、CWアンダーソン & マイケル・シェイン

プロフェシーとTHE GROUPの最初で最後の直接対決、敗者チーム解散を懸けた全面対抗戦となる。ダニエルズとシェインでスタートしスピードのあるチェーンレスリングの攻防を見せる。マフとアンダーソンがチョップの打ち合い、ジョーとモーガンが入りジョーが関節技で押さえ込むがモーガンが自陣コーナーに押し込みダニエルズにタッチ。ダニエルズとモーガンはジョーに連係攻撃、引き起こそうとするが今度はジョーがダニエルズをTHE GROUP側のコーナーに押し込む。
その後は一進一退の展開、モーガンが捕まりローンバトルを強いられるがアンダーソンにシットダウン・パワーボムを決めてマフにタッチ。マフは入ってきたシェインとジョーに交互に攻撃、シェインを抱え上げてコーナーにぶつけようとするがシェインがかわしスーパーキック、カバーするがカウント2。シェインがコーナーに上るとレフェリーの死角でアリソンが妨害、アリソンは場外に突き落とされるがその間に起き上がったマフがシェインを捕える。しかしシェインはマフを突き落とすとコーナーから飛びついてXファクターのようなフェイス・バスター。さらにトルネードDDTを決めてカバーするがマフが2で返す。コーナーに突っ込んできたシェインをかわしたマフがコーナーで踞るシェインにキャノンボール・セントーン、カバーするがシェインがロープを掴む。マフはバーニング・ハンマーにいこうとするがジョーがレフェリーを引きつけてアンダーソンがマフにスーパーキック。シェインがマフを場外に落とすとジョーがフェンスの前でイスに座らせオレ・キックを決める。リングに戻されたマフが捕まる展開となるがシェインのエンズイギリをかわして投げっ放しジャーマンを放つと倒れ込みながらダニエルズとタッチを交わす。
ダニエルズはジョーとアンダーソンに交互に打撃を打ち込むとDDTとコンプリート・ショットで2人を同時にマットに沈める。アンダーソンにエンズイギリ、裏投げからBMEを決めてカバーするがカウント2。ジョーが入りカナディアン・バックブリーカーからのカッターを決めカバーするがモーガンがカット。モーガンはダニエルズをコーナーに引きずりタッチするとジョーにサイド・スープレックス、カバーするがカウント2。さらにスイング・ネックブリーカーを決めるがロープに走ったところにアンダーソンがヒザを入れる。アンダーソンはモーガンにフィッシャーマン・スープレックス、コーナーからのスーパープレックスを決め両者ダウン。シェインがコーナートップからモーガンにダイビング・エルボー、同じくマフがアンダーソンにダイビング・ヘッドバットを決め2人同時にカバーするがダニエルズとジョーが入ってきてカット。
ダニエルズとシェインが切り返しの応酬、モーガンが加わりダニエルズとレベレイションを決めるがカウント2でアンダーソンがカット。モーガンはサヨナラにいこうとするがアンダーソンがかわしてスパインバスター、カバーするがダニエルズがカット。ダニエルズはラスト・ライツを狙うがアンダーソンが回避、スパインバスターをかわしたダニエルズが丸め込むがカウント2。アンダーソンをロープに振るとロープワークから正面衝突となり両者ダウン、コーナーへ這って行きそれぞれマフとジョーに交代。マフはバーニング・ハンマーにいこうとするがジョーがかわして張り手を連発、ニーリフトにいくがマフが脚を払ってジョーを倒しジャックナイフ・クレイドル。これで3カウント入りプロフェシーの勝利。ROH王者のジョーがまさかのフォール負けを喫し、これでTHE GROUPは解散という形になってしまった。
WINNER:クリストファー・ダニエルズ、ダン・マフ & ドノバン・モーガン (20:49) 評価:4・5


プロフェシーのプロモ。ダニエルズはTHE GROUPを解散させることができ大喜び。そしてジョーからフォールを奪ったマフにROH王座に挑戦しジョーからベルトを奪うように言う。プロフェシーのメンバーは控え室から出て行こうとするがレイヴェンがダニエルズを呼び止める。レイヴェンはセカンド・シティ・セインツと戦うためのパートナーが必要でダニエルズに自分と組んで欲しいと言う。ダニエルズはしばらく考えてからこれを了承する。

サモア・ジョーのプロモ。マフは今夜自分に勝ってROH王座の挑戦権を手に入れたが次にリングで会う時には自分はROH王者として迎え撃つと言う。

スペシャルKのメンバーが撤収作業中の会場に出てきて技術スタッフに照明を変えて音楽を流せと言う。スタッフは断るがスラッガーに脅され仕方なくクラブ風の照明にしてトランスをかける。スペシャルKのメンバーは踊り始めるがジャスティン・クレディブルを加えたカーニッジ・クルーが襲撃。スペシャルKを叩きのめしカメラに向かってアピール。


総評
AJスタイルズとポール・ロンドン、ROHのトップ選手である2人の一騎打ちは本当に素晴しい名勝負となった。序盤はひたすら心理戦、場外戦を挟んでリングに戻ってからはロンドンがひたすら脚攻めを行う展開に。そして終盤はテクニックを超えた意地のぶつかり合いという攻防で非常に激しい試合となった。全編に渡り2人の素晴しい動きが随所に見られ2人のテクニックとセンスを堪能できる好試合。
最後が引き分けという形で場内もブーイングが起こるなど若干盛り下がってしまったが、2003年のMatch of the yearと言っても過言ではない程の最高の名勝負だった。

それにしてもロンドンという選手は本当にいいレスラーだとつくづく思う。WWEでは飛べるだけのレスラーという見方をされムーブ制限によってただ走り回るだけのような使い方をされているが、きちんとしたレスリングもできセンスもいい為使い方次第ではもっといい試合を見せれるはずなのだが。体格的にトップに行くことは難しいにしてもシェルトン・ベンジャミンと同じくらいに不遇な選手である。

プロフェシーとTHE GROUP、反目してきた2つのユニットの遂に訪れた初の直接対決は皮肉にも最後の対戦となってしまった。スティーブ・コリノがROHに出る機会が殆ど無いとなっては最早THE GROUPの存在意義自体が曖昧になってしまう。結局抗争を盛り上げることもなくあっさりと解散という形でTHE GROUPはその歴史に幕を下ろした。
試合の方は6人タッグらしい好勝負、マフがジョーから取ったことによってジョーとプロフェシーという構図だけは残りシェインとアンダーソンはこのままフェイドアウト。煽るだけ煽っておきながら結局コリノとダニエルズが直接絡むことが一度もないまま終わってしまったこの抗争、非常に残念でならない。
総合評価:3・5
  
Posted by phenominal14 at 02:56Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

2008年01月22日

ROH 「Do Or Die」DVDレビュー

Do Or Die
ROH「Do Or Die」’03.5.31

ROH王者サモア・ジョーに”ノトーリアス187”ホミサイドが挑戦。ジョーのROH登場後ライバル関係にある2人が王座を懸けた一騎打ちで激突する。
また多くの初登場選手もROHへの生き残りを懸けた激しい戦いを繰り広げる。果たして生き残るのは誰になるのか。







ホミサイドのプロモ、背後にはジュリアス・スモークスがいる。ホミサイドはこれまで沢山のものを犠牲にしてきたが今夜それが報われることになる。必ずサモア・ジョーを倒しROH王座を奪うと宣言し、ジョーに覚悟しておけと言う。

ダン・マフ(w/ アリソン・デンジャー) VS BJウィットマー

BJはCode Of Honorに乗っ取り握手を求めるがプロフェシーのメンバーであるマフはこれを拒否し平手打ち、ゴングが鳴り2人は張り手とエルボーの打ち合い。マフがチョップを連発するがBJはマフを捕えいきなりエクスプロイダー。ロープに振ってジャンピング・ニーを狙うがマフがロープに捕まり場外に逃げる。そのまま入場ゲートの方に歩いていくがBJが追いかけリングサイドに連れ戻してフェンスに投げつける。3回フェンスに叩き付けられたマフは4回目を切り返し逆にBJをフェンスにぶつける。
ここからマフのペースとなり、リングに戻ると一方的にBJを攻め込み試合の主導権を握る。チンロックをキメられたBJはマフの腹部にエルボーを打ち込むとスナップメアからサッカーボール・キックを連発、ジャンピング・ニーを予告してロープに走るがマフがクローズラインでなぎ倒す。マフはコーナー下のBJにフェイス・ウォッシュからロープに走りヒップアタック、キャノンボール・セントーンにいこうとするがBJが立ち上がってカウンターのジャンピング・ニーを決める。マフをコーナーに追い込みジャンピング・ニーを連発、対角線に振ろうとするがマフが切り返す。BJはトップロープを掴んで飛び上がりマフをかわそうとするが、突っ込まずに待ち構えていたマフがBJの背後を捕えハーフネルソン・スープレックスで脳天からマットに突き刺す。
起き上がったBJが殴りかかるがマフがかわしもう一度ハーフネルソン・スープレックス。バーニング・ハンマーを予告し抱え上げるがBJが抜け出して投げっ放しジャーマンを決める。BJはコーナーに上るがアリソンがリングに上がり背後から攻撃、BJは股間からターンバックルに直撃。レフェリーを引きつけていたマフがBJを捕えるとバーニング・ハンマー、3カウント入りマフの勝利。
WINNER:ダン・マフ (9:10) 評価:2・5
マフがリング上でアピールしているとジュリアス・スモークスが登場、マイクを持ってリングに上がると「お前はダ・ヒット・スクワッドのメンバーでホミサイドの弟子だったはずだ、何やってんだ」みたいなことを言う。マフが「俺はプロフェシーの一員だ、Code Of Honorはクソだ」と言い2人は口論。そこへロウキーが登場、ロウキーは先日の英国遠征「FRONTIERS OF HONOR」で負傷した左腕を首から布で吊るしている。マフは驚きの表情で逃げるようにリングを降りる。
ロウキーはマイクを持つと腕が完治したらマフをぶちのめすと宣言、プロフェシー入りしたマフに「神のご加護を」と言う。ロウキーは今度はジュリアスに用があると言う。ロウキーはこのROHのリングはお前のようなチンピラが上がる場所ではない、何ならストリート風にヤってやろうか?と言う。ジュリアスが上着を脱ぎ捨て2人は一触即発になるがここでホミサイドが入ってきて2人を止める。
ロウキーは今夜ここに来たのはホミサイドがキャリアで最大の瞬間をむかえるからだと言う。ホミサイドはROH王座を獲る為に集中しなければならない、その為にはお前のような奴がいては目障りだと再びジュリアスに詰め寄る。ホミサイドが2人を引き離しロウキーはリングを降りてバックステージに戻る。するとリングにトレント・アシッドが駆け込んできて振り返ったホミサイドにヤクザキック、アシッドは素早くリングを降りて逃亡。

トニー・ママルーク VS ジェイソン・クロス

チェーンレスリングからママルークがキーロックをキメるがクロスが強引に持ち上げてバックドロップ。エプロンに出たママルークをベースボール・スライドで場外に落とすとトップロープを飛び越えきりもみ式のダイブ攻撃を決める。リングに戻りクロスがバックドロップを狙うがママルークが一回転して着地してジャーマン・スープレックス、クロスの両脚をトップロープに引っ掛けてから高角度のDDTを決めカバーするがカウント2。
ママルークのペースとなりスナップ・スープレックスからロコモーション式にノーザンライト・スープレックス。ニー・クラッシャーからドラゴン・スクリュー、そのままマフラー・ホールドをキメるがクロスがロープに逃れる。脚を離さないママルークにクロスがヒールキックを打ち込んで両者ダウン。立ち上がってパンチの打ち合いからクロスがロープに走りブロックバスターのような形でママルークの後頭部をマットに叩き付ける。コーナーでママルークを捕えセカンドロープからコークスクリュー・ネックブリーカーを決めてカバーするがカウント2。ママルークはロープを足場にトルネードDDTへいく体勢からクロスにしがみつき首と両腕をキメるが、クロスがスープレックスでママルークをコーナーに投げつける。
クロスは垂直落下式ブレーンバスターの2連発からカバーするがカウント2。もう一度ブレーンバスターを決めコーナートップからシューティングスター・レッグドロップにいくがかわされて自爆。ママルークが突っ込むがクロスがかわしてコーナーにぶつけるとドラゴン・スープレックス、カバーするがカウント2。クロスは再びコーナーに上るがママルークがレフェリーを突き飛ばしロープにぶつける。バランスを崩したクロスを捕えママルークがスーパープレックス、そのままフロント・チョークをキメるとクロスがタップして試合終了。
WINNER:トニー・ママルーク (8:55) 評価:3

バックステージにいるロブ・ファインスタインのところにアイスバーグがやってくる。何やら話し振り返るとアイスバーグの額には画鋲で「ROH」の文字が描かれている。あっけに取られているロブのところにアウトキャスト・キラーズの2人がやってきて自分達に試合をやらせてくれと言う。ロブは2人にアイスバーグと戦うように言いその場を去る。

アイスバーグ VS オーマン・タトゥーガ(w/ ディアブロ・サンチアーゴ)

アイスバーグがパワーで圧倒、インプラントDDTを決めカバーするが自らタトゥーガを引き起こす。コーナーへの突進をかわしたタトゥーガが必死に反撃しようとするがアイスバーグがシュバインと同形の技からセントーンを決め3カウント。
リングに上がりタトゥーガを心配するサンチアーゴにアイスバーグがジャーマン・スープレックス。凶器を取り出すがダン & マルコスが駆けつけ2人がかりでアイスバーグを攻撃、アウトキャスト・キラーズを救出しリングを降りる。
WINNER:アイスバーグ (2:59) 評価:1

マット・ストライカー VS トム・カーター

互いのテクニックを活かしたチェーンレスリングの展開、どちらも譲らず互角の攻防が続く。グラウンドでの関節技の掛け合いの後ストライカーがロープに振ろうとするがカーターがフェイス・バスター、ロープに走りローリング・セントーンを決める。カーターはドロップキックを決めると関節技を中心にストライカーを攻め込む。チンロックをキメられたストライカーはエルボーで抜け出すとロープに走り、リープフロッグを狙ったカーターを捕えパワースラムで叩き付ける。
ストライカーは突っ込んできたカーターをバック・ボディ・ドロップで場外に落とすとトップロープ越えのプランチャ。リングに戻ろうとするがカーターがエプロン上でのDDTを決める。リングに戻りカーターはコーナーに上るがストライカーがロープを駆け上がってカーターを捕え雪崩式のベリー・トゥ・ベリー。エルボーの打ち合いからカーターがロープに走るがストライカーがジャンピング・ヒールキック、デスバレー・ドライバーを狙うがカーターが抜け出し垂直落下式ブレーンバスター。カーターはコーナートップからフロッグ・スプラッシュを決めてカバーするがカウント2。素早い動きから丸め込みの応酬となりニアフォールの連続、ストライカーがエルボーでカーターを倒すが自らも倒れ両者ダウン。
ストライカーはデスバレー・ドライバーにいこうとするがカーターがクルーサーフィックス、しかしストライカーが一回転してカーターを抱え上げデスバレー・ドライバー、カバーするがカーターが2で返す。ストライカーはコーナーから雪崩式のデスバレー・ドライバーを狙うがカーターが体勢を入れ替え雪崩式の裏DDT、カバーするがカウント2でストライカーが返す。カーターはドラゴン・スクリューからリバース・クローバー・リーフをキメるがストライカーがロープに逃れる。カーターがストライカーの脚を攻撃し再びリバース・クローバー・リーフにいこうとするがストライカーが一瞬の隙を突いて丸め込み、3カウント入りストライカーの勝利。
WINNER:マット・ストライカー (18:25) 評価:3・5
ストライカーが握手を求めるがカーターが拒否、マイケル・カッペラがマイクを持ってリングに上がる。カッペラはこの試合を素晴しい試合で誇りに思うと言いカーターにCode Of Honorのことを説明し握手をするように言う。
カーターはマイクを持つと「この判定は間違っている」、ストライカーに「こいつはズルをした」と言う。さらに自分はインディの帝王でジュニアのパイオニアである、控え室の連中は全員俺の真似事をしているなどと言い始める。そしてこの団体は自分のタップアウト勝ちを奪ったと言いストライカーに次のレックセンターでの大会で自分とタップアウト戦をやれと言う。
ストライカーはその申し出を受けるとその代わり今ここで握手をしろと手を差し出す。するとアリソン・デンジャーが現れリングに上がってくる。アリソンはカーターに握手などするな、そしてクリストファー・ダニエルズがカーターをプロフェシーに迎え入れると言う。カッペラがカーターにストライカーと握手をするかプロフェシーに入るかどっちにするかと聞くとカーターは迷わずストライカーと握手。アリソンは怒ってリングを降りる。

CMパンク & コルト・カバナ(w/ ルーシー) VS イジー & ディキシー(w/ スペシャルK) VS カーニッジ・クルー VS ジェイ & マーク・ブリスコ

カバナとジェイでスタート、試合が始まってすぐに画面がバックステージに切り替わる。サモア・ジョーがカッペラを捕まえ「スクープがあるから一緒に来い」と言うと、カッペラはスクープという言葉に激しく反応しハイテンションで付いて行く。ジョーは控え室に入るとそこにいたダン・マフにいきなり顔面へのヒザ蹴り、倒れたマフに罵声を浴びせる。カッペラが「何をやってるんだ!?」と言うとジョーは「医者でも呼んでやれ」。前回の防衛戦の直後にプロフェシーに襲われたことへの復讐を果たしたジョーは満足そうにその場を去る。
画面がリングに戻るとカバナとジェイの攻防が続いている。カバナがスタンディング・ハリケーンラナなど軽快な動き、しかしジェイがバック・ボディ・ドロップで場外に落とすとトップロープ越えのプランチャを決める。ディキシーとディビートが入りディキシーがトルネードDDT、さらに突っ込んでいくがディビートがベリー・トゥ・ベリーでコーナーに投げつける。カバーするがイジーがコーナーからのエルボードロップでカット。入ってきたマークにロックがスイング・ネックブリーカー、カーニッジ・クルーは2人でイジーをロープに振るがイジーが立ち止まりムーンサルトキックで2人同時に蹴り飛ばす。イジーとマークがロープワークから素早い攻防、イジーがアサイDDTを決めるがカウント2。イジーはロープに走りラリアットにいくがマークが捕えTボーン・スープレックスを決める。
イジーに代わりパンクが入ると観客はブーイング、マークと向き合うがロックとディキシーが入ってきて2人を攻撃。ディビートとイジーも加わるとカバナとジェイがリングサイドからカーニッジ・クルーを引きずり降ろしパンクとイジーが突っ込んできたディキシーとマークをバック・ボディ・ドロップで場外の4人の上に落とす。イジーが場外へ飛ぼうとロープに走るがパンクが追いかけてクローズライン、戻ってきたジェイとエルボーの打ち合い。パンクはジェイをロープに振って風車式バックブリーカーを狙うがヒザに当たらずマットに落としてしまう。ショートレンジ・ラリアットでジェイを倒すがロックが入ってきてパンクにドロップキック。カバナがロックを抱えバックブリーカー、エプロンからパンクがヒザの上のロックにローリング・セントーンを決める。イジーとディキシーが2人同時にコーナートップからのミサイル・ドロップキック、をやりたかったのだろうがディキシーが先にパンクにミサイル・ドロップキック。イジーは一度リングに降りてからパンクに低空ドロップキックを決め観客から笑いが起こる。イジーがカバナの背中に飛びつき肩車の体勢になるとパンクがコーナートップからミサイル・ドロップキック。しかしその勢いでイジーはカバナにリバース・ハリケーンラナ、カバナは脳天からマットに突き刺さりパンクは頭を抱える。
ディビートはパンクにパンチを連打、ドロップキックで場外に出すとロックと2人でイジーを抱えカーニッジ・プレックス、カバーするがブリスコ兄弟が帰ってきてカット。マークがカーニッジ・クルーのダブル攻撃をかわしてディビートにTボーン・スープレックス、ロックがマークにクローズラインを決めるとジェイがロックをヤクザキックで倒し観客は大歓声。ジェイがロックに殴りかかるがロックがかわしてジャーマン・スープレックス。ロックはディビートをコーナーに座らせると倒れているイジーを抱えディビートに渡す。スパイク・パイルドライバーにいこうとするがディキシーがロックを場外に突き落としイジーがディビートにハリケーンラナ。ディキシーはコーナーに上り場外のジェイにプランチャ、マークがロープに走り背面跳びでトップロープを飛び越えてのダイブ攻撃、さらにディビートがコーナートップからムーンサルトを決める。
イジーもコーナーに上ろうとするがカバナがカット。ディキシーが入ってくるがカバナが捕えコルト45、パンクがコーナー上でイジーを捕えるとリングで倒れているディキシーの上にイジーをペプシ・プランジ。パンクがイジーをカバーして3カウント、セカンド・シティ・セインツの勝利。
WINNER:CMパンク & コルト・カバナ (11:20) 評価:3・5
パンクとカバナはリングサイドのカーニッジ・クルーとブリスコ兄弟にリング上から見下すように握手を求める。パンクはマイクを持ちイジーとディキシーに「お前らいい仕事をしたな、俺はストレート・エッジでお前らよりも優秀だ」と言う。パンクは観客を散々煽るとレイヴェンと1対1でやってやると宣言。格好良く締めようとするがカバナがマイクを奪うと何故かカバナはルーシーに「俺と付き合ってくれ」と告白、しかしあっさり断られ落ち込んでしまう。パンクは気を取り直し「ドラッグも酒をやらない、そしてお前らより優秀だ」というキメ台詞で締める。

カッペラがBJにインタビューしているとクリストファー・ダニエルズが駆け込んでくる。ダニエルズがカッペラにダン・マフが病院に運ばれたことについて問いつめているとBJが「邪魔をするな」と言う。ダニエルズはBJに悪い時に悪い場所に居合わせた、近いうちにプロフェシーから制裁を受けるだろうと言う。ダニエルズはカッペラにジョーにメッセージを伝えるように言う。ダニエルズはジョーに対して戦いを申し込む、これは試合ではなく戦いであり今夜のショーが全て終わり観客がいなくなった後でエンプティ・アリーナ・マッチをやると言う。ダニエルズはこれはプライドを懸けた戦いであり次に戦う時には王座を貰うと言いその場を去る。

アンディ・アンダーソン VS ジョン・ウォルターズ

共にROH初登場。アンダーソンはウォルターズをコーナーに追い込み平手打ち、ウォルターズも負けじと張り返す。腕の取り合いからチェーンレスリングを展開し互角の攻防を見せる。アンダーソンは投げ技を連発するとコーナーでチョップを打ち込む。対角線に振られたウォルターズは突っ込んできたアンダーソンをかわすと、セカンドロープに飛び乗ったアンダーソンを横から回転してのサンセット・フリップ・パワーボムで叩き付ける。
ウォルターズはコーナートップからダイビング・スプラッシュにいくがかわされて自爆、アンダーソンがスプラッシュ・マウンテンを決めてカバーするがカウント2。コーナーに振られたアンダーソンが突っ込んできたウォルターズを迎撃してリングに背を向ける状態でセカンドロープに上る、ウォルターズが飛び上がり両ヒザを背中に突き立ててのバックブリーカー、といきたかったのだがヒザが背中まで届かず2人でマットに倒れ込みアンダーソンに押し潰される形になる。
ウォルターズはエプロンからサンセット・フリップにいくがアンダーソンが起き上がりジャックナイフ、ウォルターズがブリッジで起き上がるとカナディアンバックブリーカーの体勢から横須賀カッターのような技を決めカバーするがカウント2。ウォルターズはバックスライドにいくがアンダーソンが一回転してウォルターズを抱え上げるとジェームス・ストームのアイ・オブ・ザ・ストームと同形の技を決めて3カウント。
WINNER:アンディ・アンダーソン (6:49) 評価:2

クリストファー・ダニエルズ(w/ アリソン・デンジャー) VS フランキー・カザリアン VS CMパンク(w/ ルーシー) VS ジミー・レイヴ

カザリアンはROH初登場、レイヴはHigh Impact TVの試合には出た事があるがROHの本ショーでは初めての試合。パンクはこの日2試合目となる。
パンクはレイヴをコーナーに押し込みチョップを打ち込むが、レイヴがスナップメアから背中にチョップを決めると大げさに痛がりコーナーを飛び越えて場外に逃げる。リングに戻ったパンクにレイヴがアームドラッグを連発するとパンクはカザリアンにタッチ。レイヴはカザリアンにベリー・トゥ・ベリーを決めるがダニエルズがレイヴの背中にタッチ、カザリアンをロープに振ってジャンピング・ヒールキックを決める。しかしカザリアンが素早い動きからビッグブートとネックブリーカーを決めるとダニエルズはレイヴにタッチして場外へ。レイヴとカザリアンはロープワークからダイビング・クロスボディの相打ち、それぞれパンクとダニエルズに交代。
腕の取り合いからダニエルズがパンクをロープに振りパンクがショルダー・タックルにいくがダニエルズは倒れない。今度はダニエルズがぶつかっていくがパンクも倒れず2人は向かい合う。ロープを指差し「お前が行け」「いやお前だ」と口論になり結局ロックアップ、グラウンドでの攻防からパンクがヒップトスとドロップキックを決める。ダニエルズは向かってきたパンクのタイツを引っ張りコーナーにぶつけるとストンピング。脚を引っ張るとパンクが一回転して着地、ダニエルズに殴りかかろうとするがレイヴがパンクの背中にタッチし中に入る。パンクは「何すんだ!?」とレイヴを殴ろうとするが逆にレイヴがパンクをロープに振りダニエルズがバック・ボディ・ドロップで場外に放り出す。レイヴはダニエルズをクローズラインで場外に落とすとコーナートップから場外へのダイビング・クロスボディ、さらにカザリアンがトップロープ越えのプランチャを決める。
レイヴがパンクをリングに戻すがパンクはスナップメアからサッカーボール・キック、滞空時間の長いブレーンバスターを決める。レイヴがパンチで反撃するがパンクがレイヴをロープに振ってパワースラム、カバーするがカウント2。ここから4人が交代を繰り返しながら次々とリングに入り速いテンポで試合が進む。レイヴがカザリアンにエンズイギリを打ち込むと入ってきたパンクにガットショットからランニング・ニー、カバーするがダニエルズがカット、レイヴがダニエルズに裏DDTを決め全員ダウン。
レイヴはパンクとカザリアンに次々と打撃を打ち込むとパンクに旋回式ヘッドシザースからのクロスフェイスをキメる。カザリアンがレイヴの顔を蹴ってカット、レイヴがカザリアンにバックドロップからブリッジで押さえ込むがカウント2。レイヴはコーナーに上ろうとするがダニエルズがカット、コーナー上での攻防からダニエルズがレイヴを場外へ突き落とす。パンクが起き上がりコーナーのダニエルズを捕えスーパープレックス、カバーするがダニエルズが2で返す。パンクはダニエルズにウェルカム・トゥ・シカゴを決めるとロープに振ろうとするがダニエルズが切り返す。ロープに振られたパンクの脚をリングサイドのアリソンが掴みパンクは転倒、ダニエルズがロープに走るが今度はルーシーがダニエルズの脚を掴んで転倒させる。アリソンとルーシーはリングに上がり臨戦態勢、しかしそれぞれパンクとダニエルズに髪を引っ張られて場外に下ろされる。
ダニエルズはパンクに丸め込みの連発、エンジェルズ・ウイングにいこうとするがパンクがバック・ボディ・ドロップで返す。パンクはシャイニング・ウィザードにいくがダニエルズが両腕でブロック、パンチの応酬からダニエルズがパンクの背後を捕えカザリアンがバイシクル・キックにいくがパンクがかわしダニエルズに命中。パンクはカザリアンに殴りかかるがカザリアンがかわしスーパーキック、カバーするがパンクが2で返す。カザリアンはエプロンからトップロープを飛び越えジャンピング・レッグドロップ、ロープに振るがパンクがカザリアンを捕えデビルロックDDT、カバーするがカウント2。パンクはペプシ・プランジにいこうとするがレイヴが戻ってきてパンクを場外に突き落とす。レイヴはカザリアンに旋回式ヘッドシザースを狙うがカザリアンがかわしウェイブ・オブ・ザ・フューチャー、カバーするがダニエルズがカット。カザリアンはダニエルズを肩車した状態からエレクトリック・チェアーで落とし、そのままブリッジしてカバーするがカウント2。起こそうとするカザリアンにダニエルズがジョーブリーカー、ロープに走るがカザリアンがカウンターのクローズライン、セカンドロープに飛び乗ってからダイビング・レッグドロップを決めカバーするがダニエルズが2で返す。カザリアンはウェイブ・オブ・ザ・フューチャーにいこうとするがダニエルズがSTO、ロープに振って切り返しの連続からダニエルズがラスト・ライツを決めて3カウント。
WINNER:クリストファー・ダニエルズ (20:13) 評価:4
ダニエルズはマイクを取るとスティーブ・コリノに対抗する為プロフェシーを増員する必要があると言うとCMパンクに「俺の軍団」プロフェシーに加われと言う。パンクは「プロフェシーに入ってやってもいい。だが一つだけ条件がある、この俺と握手をしろ」と手を差し伸べる。ダニエルズは握手をする寸前で止めるとパンクにとっとと失せろと言う。パンクはダニエルズとのシングルマッチをアピール、ダニエルズは1対1で自分の恐ろしさを教えてやると言う。

バックシート・ボーイズ VS ジョディ・フレイシュ & スリムJ(w/ スペシャルK)

トレント・アシッドとフレイシュがいきなりトップスピードでの攻防。目まぐるしい展開からフレイシュが720°DDTにいくがアシッドがかわしヤクザキック、フレイシュがかわし2人が向かい合い観客は大歓声。キャッシュメアとスリムJが入るとスペシャルKの2人はリストロックをキメてタッチだけをひたすら繰り返す。しかしあまりに繰り返しているうちにどっちが腕を取るのか分からなくなってキャッシュメアを放してしまうとアシッドも入ってきて2人で反撃。フレイシュにスーパーキックからのフェイス・バスター、コーナートップから飛び込んできたスリムJを捕えパワーボムとネックブリーカーの合体技を決める。場外に出た2人にスペシャルKのメンバーが群がっているとバックシート・ボーイズは肩を組んでのダブル・トペ・コンヒーロ、しかしキャッシュメアが少しロープに引っかかり微妙な落ち方になってしまった為盛り上がらず。
リングに戻りバックシート・ボーイズが見事なコンビネーションを見せる。アシッドがスリムJを攻め込むが逆にスリムJがアシッドを捕えフレイシュとの合体技を決める。ここからアシッドが捕まる展開になりローンバトルを強いられる。アシッドはコーナーに上ったフレイシュを捕えると雪崩式のリバース・ハリケーンラナ、両者ダウンしアシッドがコーナーに向かおうとするがスリムJが入ってきてコーナーのキャッシュメアを場外に落とす。コーナーに振られたアシッドは突っ込んできた2人をかわしタッチ、と思ったが何故か既にキャッシュメアが入ってきていてレフェリーも何故か交代を認めている。キャッシュメアは2人を同時にスピアーで倒すと代わったアシッドがフレイシュにミサイル・ドロップキック。レフェリーはキャッシュメアに外に出るように言うがキャッシュメアは向かってきたスリムJにパンプハンドル・パワーボム、カバーするがカウント2。レフェリーは今度はアシッドを外に出そうとするなど対戦権がメチャクチャに。
バックシート・ボーイズはスリムJにコンビ攻撃、アシッドがロープに走るがフレイシュが飛び込んで720°DDT、カバーするがキャッシュメアがカット。スリムJはキャッシュメアにスプリングボード裏DDT、アシッドにボディシザースからのリバース・ハリケーンラナを決めると肩車の状態からリバース・ハリケーンラナでトップロープ越しに場外に落とす。
そのまま場外乱闘になるとフレイシュは固定カメラを設置するのに使う移動式の高所足場を持ってくる。フレイシュとスリムJが上まで上ると4〜5mほどの高さから下へ向かって2人同時にムーンサルト、それぞれバックシート・ボーイズに命中し観客は「Holy shit」の大歓声。フレイシュはヒザを押さえ立ち上がることが出来ない。スラッガーがアシッドを抱えリングに戻すとスリムJがカバー、しかしレフェリーが帰って来ない。ようやく戻ってきたレフェリーがカウントを入れるがアシッドが2で返しスペシャルKは全員信じられないという表情。フレイシュとキャッシュメアもリングに戻るがフレイシュはヒザを痛めて起き上がれない。それでもスリムJがコーナーに上がるように言いフレイシュが上ろうとするがやっぱり無理。「じゃあしょうがない」とスリムJがコーナーに上るとバックシート・ボーイズが復活、スリムJを捕えコーナーから雪崩式のT-ギミック。3カウント入りバックシート・ボーイズの勝利。
WINNER:バックシート・ボーイズ (15:48) 評価:2・5

ROH王座戦
(C)サモア・ジョー VS ホミサイド(w/ ジュリアス・スモークス)

チェーンレスリングからグラウンドでの素早い動き、一旦離れて再びホミサイドが組み合おうとするがジョーは打撃を連発してホミサイドを倒す。ホミサイドはロープに走るとジョーのラリアットをかわしてヒザへの低空ドロップキック、さらに顔面へドロップキックを打ち込むとドロップ・トーホールドで倒し背中に覆いかぶさって顔を前腕で擦り付ける。ジョーを場外に投げ出しリングサイドい降りるがジョーが入れ替わるように素早くリングに戻る。
ホミサイドはリングに戻りジョーをコーナーに振ってランニング・エルボー。ジョーが「何だそれは?」とばかりに詰め寄り睨みつけるとホミサイドはサミング、再びコーナーに振ってランニング・ビッグブートを打ち込むとロープに走り座り込んだジョーの側頭部へランニング・ニーを決める。ホミサイドはもう1発狙いコーナーへ突っ込むがジョーが立ち上がりカウンターのSTジョーでマットに叩き付ける。
ジョーはスナップメアからチョップとキック、ニードロップにはいかずそのままカバーするがカウント2。ロープに振ろうとするがホミサイドが切り返しエクスプロイダー、危険な角度で落とされたジョーはたまらず場外へ。ホミサイドはベースボール・スライドを狙うがジョーがかわすとそのままフェンスに叩き付ける。ジョーはホミサイドをフェンスの前でイスに座らせオレ・キック、しかしホミサイドが足を受け止める。ホミサイドはエルボーを打ち込み突っ込むがジョーがベリー・トゥ・ベリーで投げ飛ばしホミサイドは床に叩き付けられる。ジョーは再びホミサイドをイスに座らせると今度はオレ・キックに成功、観客に「オ〜レ〜オレオレオレ〜」と歌わせておいてもう1発。これでアメリカの観客にもオレ・キックが浸透したようだ。フェンスに顔からめり込んだホミサイドは頭部から出血、ジョーがリングに戻しカバーするがカウント2。
ジョーはジャーマン・スープレックスからドラゴン・スープレックス、さらにクロスアーム式の投げっ放しジャーマンを決めてカバーするがカウント2。ジョーが平手打ちをするとホミサイドも張り手で反撃、コーナーに振られたホミサイドはブートでジョーを迎撃するとセカンドロープからのスイングDDTを決める。場外に出たジョーをホミサイドが追って行くとジュリアスがリング下からテーブルを取り出しホミサイドがフェンスに立てかける。ジョーをテーブルの前に立たせるとリングに戻りトペ・コンヒーロ、ホミサイドはジョーにぶつかるとそのまま2人でテーブルに突っ込み場外で両者ダウン。
リングに戻しホミサイドがカバーするがカウント2。ジョーは立ち上がってホミサイドを捕えるとパワーボムからSTF、さらにコキーナ・クラッチへ移行しホミサイドを締め上げるとロウキーがリングサイドに姿を現しホミサイドに激を飛ばす。するとホミサイドが抜け出して逆にジョーへSTF、ジョーが何とかロープに逃れる。ホミサイドはジョーに平手打ち、ロープに走って後頭部と正面からラリアット。さらにロープに走るがジョーがカウンターのニーリフトでホミサイドを倒す。ジョーはロウキーに何やら文句をつけるとホミサイドの顔面に強烈なヒザ蹴り、ダウンしたホミサイドにロウキーが必死に声を掛ける。ジョーの平手を喰らいロープにもたれ掛かって力の無い表情をしているホミサイドにロウキーが平手打ち。ホミサイドは目が覚めたかのようにニヤリと笑って立ち上がるとジョーのアイランド・ドライバーをかわしてサイド・スープレックス、観客は大歓声。
ホミサイドはエースクラッシャーを決めるとスナップメアからサッカーボール・キック。コーナートップからダブル・フットストンプを決めカバーするがカウント2。跪いたジョーの顔に強烈なキックを打ち込むとスープレックス、ジョーは場外に転げ落ちリングサイドでダウン。控えのレフェリーが大勢出てきてジョーの状態を確認、ホミサイドを遠ざける。ホミサイドはレフェリーを押しのけジョーをリングに戻しカバーするがカウント2。
ホミサイドはジョーへ顔面キックを連発、コーナーに乗せて自らも上る。ここでカメラは何故かリングサイドでのロウキーとジュリアスの口論のシーンを映しコーナーでの2人の攻防を撮っていない。ようやくコーナーを映すとジョーがホミサイドを抱え上げていて、そのままセカンドロープから飛んで雪崩式のマッスル・バスター。3カウント入りジョーの勝利。
WINNER:サモア・ジョー (18:15) 評価:4・5
ロウキーがリングに上がりホミサイドの状態を診ていると、ジョーはロウキーを指差し睨みつける。そして倒れているホミサイドの腕を取るとロウキーを睨みつけたまま握手をして見せる。

試合後のジョーのプロモ。ジョーは左目の上が腫れ上がっている。ジョーは腫れた目を指差しこんなものは何の意味もない、俺はこの王座を守り抜いたそれが重要な事でありそれが真実だと言う。そしてクリストファー・ダニエルズが戦争を始めたいのなら受けて立つ、俺こそがプロレスリングでありROH王者だと言う。

ショーが終了し誰もいないリングの上でダニエルズがアリソンと共にジョーを待っている。そこへジョーが駆け込んできて2人がリングで殴り合いを始めると大勢のスタッフが入ってきて2人を引き離す。

ダニエルズはそのままスタッフに控え室に押し込まれる。ダニエルズはスタッフを部屋から追い出すとカメラに向かい6月14日の大会でプロフェシーとTHE GROUPの6人タッグでTHE GROUPをぶっ潰してやると宣言。怒りの治まらないダニエルズはそこら中に当たり散らしアリソンは脅えている。ダニエルズはカメラマンも部屋から追い出す。


総評
ジョー vs ホミサイド、ROHの歴史の中で最も激しいライバル関係を築いていく2人の王座を巡る最初の戦い。ジョーはイクセイヴィアーから王座を奪った試合、ダグ・ウイリアムス、ゼブラ・キッドとの防衛戦とこれまでチャンピオンとしては非常に物足りない内容の試合が続いていたが今回ようやく王座戦に相応しい激しい試合を見せてくれた。
終盤まで非常にいい内容で来ていたのだがジョーがリングサイドでダウンしたところで微妙な間が出来てしまい、そこからフィニッシュまでの流れが尻つぼみになってしまったのが残念でならない。しかもラストの大事な場面でリングを映さずに場外での口論を映す等もってのほか、コーナーでの攻防のようなスリリングな場面を映さずに何を伝えようとしていたのか。
ようやく王者として結果と共に内容も見せてくれたサモア・ジョー、絶対王者への道はまだ始まったばかりである。

セミのタッグ戦は高所足場からのダイブ等危険な大技が見られたが、いかんせんそれ以外の攻防がグダグダ。特にスリムJは微妙な技を連発し場内を盛り下げてしまっていた。それでもあのムーンサルトの競演はROH名場面の一つ。

フランキー・カザリアン、ジミー・レイヴ、ジョン・ウォルターズなどフレッシュな顔ぶれが多数登場。ROHへの生き残りを懸けたまさに「Do Or Die」の攻防を展開した。実際この「Do Or Die」はこの後若手選手のトライアウトの場としてシリーズ化し、ROHのショーとは違った形で第4回まで行われることになる。そしてオースチン・エリーズ、ロドリック・ストロング、マット・サイダル、デリリアスといったその後ROHの中心選手となっていくレスラー達がこの「Do Or Die」からデビューしていった。

メイン戦以外にはこれといっていい試合はなく少し寂しい感じはするがジョーの王者としての本当のスタートが切られた、そんな印象を受ける。
総合評価:3
  
Posted by phenominal14 at 03:27Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

2008年01月21日

ROH/FWA「FRONTIERS OF HONOR」DVDレビュー

ROH/FWA
ROH/FWA「FRONTIERS OF HONOR」
’03.5.17


ROHが初の海外進出。英国の団体FWAとの共同開催という形で初めての海外公演が実現した。ほとんどのカードがROH vs FWAというカードとなりまさに全面対抗戦の様相を呈するこの大会。英国の熱狂的なファンの前でROHのレスラー達がどんな戦いを見せるのか。





ポール・ロンドン VS ジェームス・タイヒー

ロンドンはロープワークからマットに伏せたタイヒーの背中へムーンサルトプレス。タイヒーがドロップサルトを決めるがロンドンも負けじとドロップサルトで返す。ロンドンはエプロンからトップロープを飛び越えてヘッドシザース、スピニング・ヒールキックとドロップサルトを決める。モンキーフリップで投げられたロンドンは素早く立ち上がりコーナーに上るが、タイヒーに突き飛ばされ場外フェンスに激突。
タイヒーはロンドンの左腕をフェンスに叩き付けるとリングに戻りリストロックをキメる。場外に出たロンドンに対し飛び技にいこうとするがロンドンが引きずり降ろす。ロンドンはスーパーキックを打ち込むとエプロンで助走をつけてリングサイドのタイヒーにシューティングスター・プレス、観客は「Holy shit」の大歓声。
リングに戻しロンドンはエプロンからトップロープを飛び越えオクラホマロール、さらにビクトリー・ロールで丸め込むがカウント2。エプロンからのローリング・セントーンを決めるがカウント2、タイヒーがフォール・アウェイ・スラムからブリッジして押さえ込むがロンドンが2で返す。タイヒーは独特のクラッチからのジャーマン・スープレックス、サイドスラム、ロープを足場にしてのトルネード・アームブリーカー、場外に出たロンドンにアサイ・ムーンサルトを決め観客は「FWA」チャント。
リングに戻りタイヒーはコーナー上でロンドンを捕えるがロンドンが突き落としてシューティングスター・プレス、しかしタイヒーにかわされマットに墜落。タイヒーは脚をクロスさせてノーザンライト・ボムを決めるとスタンディング・シューティングスター・プレスを決めて3カウント、FWAが初戦をものにした。
WINNER:ジェームス・タイヒー (10:37) 評価:2・5

マイキー・ウィップレック VS ジャック・イクセイヴィアー

ジャック・イクセイヴィアーはFWAのレスラー、元ROH王者のイクセイヴィアーとは別人。イクセイヴィアーはマイキーにフェイス・バスターを決めると場外へのプランチャを狙うがかわされて床に墜落。マイキーはイクセイヴィアーをリングサイドのテーブルに寝かせると股間にゴングを置いてハンマーで叩く。フェンス越しに客席に投げ入れてからリングサイドを走りダイブ攻撃にいくがイクセイヴィアーにかわされ今度はマイキーが床に叩き付けられる。
リングに戻りイクセイヴィアーはコーナートップからダイビング・セントーンにいくがこれまた自爆、マイキーがスーパーキックを決めカバーするがカウント2。マイキーはイクセイヴィアーの首をサードロープに掛けるとトップロープを飛び越えてギロチン・レッグドロップ。さらにリングサイドに降りるとイスの上にフェイス・バスターで叩き付ける。リングに戻しロープに振るがイクセイヴィアーがスイング・ネックブリーカーを決めて両者ダウン。
イクセイヴィアーはコンプリート・ショットを決めるがカウント2、マイキーがロシアン・レッグスイープを決めてカバーするがイクセイヴィアーが2で返す。マイキーがレフェリーに3だったと抗議しているとイクセイヴィアーがヘッドスプリングで跳ね起きてエンズイギリ。両者ダウンとなりレフェリーがカウントを入れるとイクセイヴィアーが9で起き上がる、マイキーは倒れたままだがレフェリーはカウントを止める。イクセイヴィアーがリバース・スープレックスの体勢から裏DDTを決めカバーするがマイキーが2で返す。ロープワークからマイキーはイクセイヴィアーを倒し後頭部へのキック、髪を掴んで引き起こすとスタナーを決めカバーするがイクセイヴィアーがギリギリでキックアウト。マイキーはイクセイヴィアーをコーナーに振りロープを掴んで飛び上がったところを捕えるがイクセイヴィアーがビクトリー・ロールで丸め込んで3カウント。これでFWAの2連勝となった。
WINNER:ジャック・イクセイヴィアー (11:57) 評価:2・5

ポール・バーチル VS ダブル・ドラゴンズ

FWA提供試合、1対2のハンディ戦。ヘビー級のバーチルが軽量級の2人を力で圧倒。セコンドの介入から攻め込まれるが2人まとめてスープレックスで投げ捨てると場外に逃げた2人に対角線に走ってからコーナーを飛び越えての特大トペ・コンヒーロ。リングに戻りフィンリーロール、スタンディング・ムーンサルト、スタンディング・シューティングスター・プレスを立て続けに決めるとコーナートップから飛んできたもう一人にアイランド・ドライバー。レフェリーがダウンカウントを数える中バーチルはとっととリングを降りて帰って行く。そのまま10カウント入り(バーチルは場外カウントを取られないのか?)バーチルの勝利。
WINNER:ポール・バーチル (6:38) 評価:1・5

AJスタイルズ VS ジョニー・ストーム

ストームはドロップ・トーホールドでAJを倒すと背中の上で一回転してから頭を叩いてAJを挑発。チェーンレスリングからAJが軽快な動きを見せるとスナップメアからお返しとばかりにストームの頭をひっぱたく。アームドラッグの掛け合いから2人同時のドロップキック、ロープワークからストームがショルダー・タックルでAJを倒す。AJはヘッドスプリングからストームの頭を両脚で捕えヘッドシザース、水面蹴りでストームを倒すとヘッドスプリングで起き上がったところに強烈なクローズラインを決める。場外に出たストームに対しAJはトペ・スイシーダを狙うが、ロープをくぐろうとしたところにストームがスーパーキックを決める。
ストームは場外でAJをフェンスに投げつけるがAJはフェンスを飛び越え客席に着地、フェンス越しのスーパーキックをストームがキャッチするがAJは素早くエンズイギリを決めストームを倒す。リングに戻し首への巻き投げを決めカバーするがカウント2。スープレックスを狙うがストームがかわしエンズイギリ、ロープに振るがAJがセカンドロープからのムーンサルトでストームをドラゴン・スリーパーの体勢に捕える。そのまま裏DDTにいこうとするがストームが回避、AJがバックに回り投げっ放しジャーマンにいくがストームは一回転して着地する。ストームは突っ込んでいくがAJがかわしターンバックルに頭をぶつけるとセカンドロープからのムーンサルトでストームを捕え今度は裏DDTを決める。AJはスナップ・スープレックスを決めストームを起こそうとするがストームがサミング、ロープに振って投げ上げると落ちてきたAJの股間にバックキックでのローブロー。コーナーからのスピニング・ヒールキックを決めて両者ダウン。
ストームはみちのくドライバーを決めるとセカンドロープからのムーンサルト、カバーするがカウント2。ロープに振ろうとするがAJがストームの股の間をすり抜けパンプハンドルで持ち上げてからのガットバスター、ロープに振ってから高々と投げ上げてマットに落としカバーするがストームが2で返す。ストームはセカンドロープから飛びカサドールの体勢になると持ち上げられたところで反転してDDTでAJの頭をマットに突き刺す。フルネルソンで捕えるがAJが抜け出しエンズイギリ、垂直落下式ブレーンバスターを決めてカバーするがカウント2。ストームは旋回式の技を狙うが失敗、AJはストームの脚を胴に巻き付けた状態から強引にスープレックスを決める。
場外に出たストームを追って行くがストームのバック・ボディ・ドロップでAJは花道のスロープの上に叩き付けられる。そのまま入場ゲートの前に移動するとストームはゲートを掴んでウラカンラナにいこうとするがAJがこらえスタイルズ・クラッシュの体勢へ。ここでレフェリーがカメラの前に立ちはだかった状態になり全く2人の動きが見えなくなってしまったが、どうやらストームが回避した模様。AJは再びスタイルズ・クラッシュの体勢に入ると抵抗するストームを抱え上げヒザの上に叩き付ける。さらにスロープの上でボディスラムを決めてからリングに戻す。
AJは変形のバックドロップを決めるがカウント2。サンセット・フリップにいくがストームがこらえAJの身体を浮かせてからインプラント、カバーするがカウント2。AJはファイヤーマンズ・キャリーでストームを抱え上げるとTKOのような形でトップロープに首から落とす。そのままトップロープに座らせローリング・クローズラインを狙うがストームがブートで迎撃、ハリケーンラナを決めてカバーするがAJが2で返す。ストームはコーナートップからダイビング・ハリケーンラナを狙うがAJがこらえスタイルズ・クラッシュ、これで決まったかと思われたがストームが2で返しAJは信じられないといった表情。
エルボーの打ち合いからストームがAJを回転させてパワーボムを決めるがカウント2。コーナーに座らせると最上段からハリケーンラナにいこうとするがAJがこらえスタイルズ・クラッシュの体勢へ、必死にもがくストームをAJが放り投げるとストームは一回転して着地。再び素早くコーナーに駆け上がりハリケーンラナを決めてカバーするがカウント2でAJが返す。AJはクローズラインでストームをなぎ倒すとエプロンからスプリングボード450°スプラッシュ。レフェリーがカウントを入れるがストームがピクリとも動かないのに何故か3カウント直前で叩くのを止める。誰が見てもストームは全く動いておらず観客は大ブーイング、AJもゴングが鳴らされないことを不思議に思いレフェリーの方を振り返るとレフェリーはここでゴングを要求。やっぱり3カウントだったとAJの勝利を認める。なんとも後味の悪い幕切れとなってしまった。
WINNER:AJスタイルズ (途中一瞬カットあり16分ちょっと) 評価:3
AJが握手を求めるとストームが応え2人は握手、AJは観客にアピールするがストームが背後から襲撃。ストームはリング下からイスを取り出すとリングに戻り跪いたAJの前でイスを振りかぶる。そしてその状態で一瞬の微妙な間。そこへジョディ・フレイシュがリングに駆け込んできてストームを攻撃、イスを取り出しリングから放り出す。

ROH王座戦
(C)サモア・ジョー VS ゼブラ・キッド

ジョーはローキックを連発してからレッグロックをキメるがゼブラがロープに逃れる。ゼブラは立ち上がるとジョーに平手打ち、ローキックの連発からエンズイギリを決めると場外に出たジョーにコーナートップからダイビング・ボディプレス。さらにジョーをイスの上に寝かせるとエプロンからダイビング・エルボーを決める。リングに戻り打撃を連発、コーナーに振って突っ込むがジョーがカウンターのSTジョー。チョップ、キック、ニードロップのコンビネーションを決めカバーするがカウント2。コーナーに追い込みフェイス・ウォッシュを決めると観客は大歓声。ジョーはゼブラを場外に落とすとフェンスの前でイスに座らせる。ここで観客が「オレ〜オレオレオレ〜」と歌い出す、ジョーは走り込んでゼブラの顔面に強烈なキックを打ち込む。観客はさらに大合唱、「オレ・キック」が誕生した瞬間だった。
リングに戻るとゼブラがキックで反撃、ひたすら蹴りまくってからエンズイギリでジョーを倒す。コーナートップから下腹部の辺りにレッグドロップを決めるとジョーをコーナーに座らせセカンドロープから雪崩式のDDT、再びコーナーに上りミサイル・ドロップキックを決める。リング上は紙吹雪が散乱していてジョーは身体中に紙が張り付いている。ゼブラはカバーにいかずエプロンに出ると歓声に応え腰を振っている。コーナーに上りジョーに飛びかかるがジョーが腕を捕えてフジワラ・アームバー、頭部にヒザを打ち込むとラリアットを決めカバーするがカウント2。ゼブラはローブローからロープに走りラリアットにいくがジョーはビクともしない。再びラリアットにいくがジョーがかわしてジャーマン・スープレックス、そのまま起き上がりドラゴン・スープレックスをきめると腕をクロスさせた状態からジャーマン・スープレックス・ホールドを決め3カウント。
WINNER:サモア・ジョー (9:26) 評価:2

ザ・ファミリー VS アレックス・シェイン、ウルフ・ハーマン & ニキータ

FWA提供試合。ファミリー(5人組+マネージャー)が出てきて観客のヒートを買っているとシェイン、ハーマン、ニキータ(女子レスラー)が出てきてクリーンハウス。ファミリーは帰ろうとするが結局戻ってきて3対3の6人タッグ戦となる。
ニキータが捕まる展開となるがシェインとハーマンが入ると体格の差を活かした攻撃でファミリーを圧倒。場外ダイブの競演が終わるとハーマンが凶器バケツを取り出し試合は何故かハードコアマッチのようになる。ハーマンが鉄板やヘルメットでユルい攻撃を見せる一方、シェインは相手の股間にステイプルガンを打ち込む等容赦ない攻撃。客席で乱闘になるとニキータが2階席から下へダイビング・ボディプレス、全員をなぎ倒し観客は「Holy shit」チャント。
その後ダラダラとグダグダな試合が続く。ハーマンをコーナーに逆さ吊りにして一人がイスを持ってハーマンの顔の前にセットしもう一人がスプリングボード・コーナー・トゥ・コーナー・ドロップキックにいこうとするが、ロープで脚を滑らせもの凄い勢いで一回転して頭からリングに落下するという離れ業。他のメンバーがすぐにコーナーからハーマンにドロップキックを決めるが観客は失敗した選手しか見ていない。ニキータがリングに戻ってくるがレフェリーが失神したりとかベルトで殴るとかいろいろあってファミリーの勝利。他の試合が10分程度という中この試合を23分もやる意味があったのだろうか。
WINNER:ザ・ファミリー (23:51) 評価:1

ロウキー VS フラッシュ・バーカー

序盤から激しい攻防、レッグロックをキメたままチョップを打ち合うと共にマウントポジションになってから打撃を連発。バーカーが距離を取るとロウキーはマットに背中を付けたままキックでバーカーを牽制、総合格闘技のような展開になる。立ち上がってローキックの応酬になるとロウキーはバーカーの脚を取ってドラゴン・スクリュー、ロープに振ろうとするがバーカーが切り返してパンチを打ち込むと腕を引っ張ってショートレンジ・ラリアット。バーカーはスナップメアから背中にキック、リアネイキッッド・チョークをキメるがロウキーが抜け出し顔面に強烈なキックを打ち込む。
バーカーはロウキーをコーナーに追い込みパンチを連発。ロウキーはドロップ・トーホールドでバーカーをロープにぶつけると跪いたバーカーの胸板にキックを2発、気合いを入れた後3発目を側頭部に打ち込む。その後もロウキーはサッカーボール・キック、エルボードロップ、セカンドロープからのレッグラリアットと次々と攻撃を連発。コーナーに振ってから走り込んでの顔面キック、エルボーで反撃しようとするバーカーをスピニング・ヒールキックで蹴り倒す。ロウキーは首四の字固めをキメるとコーナーに突っ込んできたバーカーをかわしエプロンからロープ越しにドラゴン・スリーパーで締め上げる。バーカーはスタンディング・ウラカンラナを決めるとコーナーに押し込みショルダー・ブロック、ロウキーはバーカーの内股を蹴って跪かせるとシャイニング・ウィザード、かわされるが脚を引っ掛けて止まりヒールキックを打ち込む。ロウキーはドラゴン・スリーパーにいくがバーカーがかわしてスパインバスター、カバーするがカウント2。コーナーに追い込みクローズラインを連発するがロウキーがバーカーの背中に回り込んでから首と腕を同時にキメる。バーカーは転がって何とかロープに逃れる。
ロウキーは側転から飛び上がってエンズイギリ、キークラッシャーにいこうとするがバーカーがかわしミリタリー・プレスで持ち上げる。そのままパワースラムを決めてカバーするがカウント2。バーカーは何か狙おうとするがロウキーがかわしてタイガー・スープレックスを決め両者ダウン。
バーカーはマウントポジションからパンチを連発するがロウキーがトライアングル・チョーク、バーカーはパンチで抵抗するがロウキーが再び締め上げる。ロウキーが自分で技を解くとここでゴング、どうやら時間切れ引き分けのよう。観客はブーイングと「あと5分」チャント。2人は試合を再開させようとするがもう一人レフェリーが出てきて2人を制し「この試合は引き分けだ」とマイクで言い観客はブーイング。正直ヒドすぎる試合でとてもあと5分観たいとは到底思えなかった。ロウキーとバーカーがそれぞれマイクで「もっとやらせろ」とアピール、ジョーとAJも出てきてレフェリーに詰め寄るがレフェリーが「俺が引き分けと言ったら引き分けなんだ!!」と叫ぶ。素晴しい試合で引き分けであればこういう展開があってもいいが、この内容でやられても非常に虚しいだけである。
時間切れ引き分け (20:00) 評価:1・5

クリストファー・ダニエルズ VS ジョディ・フレイシュ

フレイシュが握手を求めるがダニエルズが手を叩いてはね除ける。フレイシュはダニエルズに平手打ち、「You got big slap」チャントの中ダニエルズはリングを降り帰ろうとして観客はブーイング。リングに戻りフレイシュが丸め込みでニアフォールを連発するとダニエルズは再び場外に出て客と口論。フレイシュはドロップ・トーホールドからヘッドロックをキメると逃れようとするダニエルズを体勢を入れ替えながら締め上げる。ロープワークから軽快な動き、フレイシュは旋回式ヘッドシザースでダニエルズを場外に落としトペ・スイシーダにいこうとするがダニエルズがエプロンに上がりヒザを打ち込み回避。しかしフレイシュはセカンドロープに飛び乗り三角蹴りでダニエルズを再び場外に落とすとエプロンからトップロープに飛び乗りアサイ・ムーンサルトを決める。
そのまま場外乱闘となり入場ゲートの前へ。ダニエルズがスープレックスにいくがフレイシュが着地すると逆にダニエルズを捕え床の上にスープレックスを決める。フレイシュは一旦バックステージに引っ込み微妙な間が生まれる。何を持って出てくるのかと期待させられたが持ってきたのはイス一脚のみ。フレイシュは入場ゲートの前にイスを置くとそれを踏み台にしてジャンプ、スロープにいるダニエルズに飛びついてのハリケーンラナを決め観客は大歓声。
リングに戻りフレイシュはコーナートップからツイスティング・ボディプレスを決めるがカウント2。ロープに走るがダニエルズがクローズラインでフレイシュを一回転させ両者ダウン。ダニエルズは立ち上がるとフレイシュにボディスラムを連発、カバーするがフレイシュが2で返す。ダニエルズはその後も投げ技を連発し試合は一方的な展開へ。フレイシュはビクトリー・ロール、バックスライド、ラ・マヒストラルと丸め込みの連続を見せるがダニエルズがジョーブリーカーからTボーン・スープレックスでフレイシュを投げ飛ばす。ダニエルズは場外でフレイシュに攻撃を加えるとリングに戻し風車式バックブリーカーからBME、カバーにいかずクロスフェイスをキメるがフレイシュがロープに逃れる。ダニエルズは再び風車式バックブリーカーを狙うがフレイシュがかわしてエンズイギリを打ち込み両者ダウン。
フレイシュはドロップキックを決めると再びエンズイギリ、スタンディング・ムーンサルトとスタンディング・シューティングスター・プレスを決めカバーするがカウント2。セカンドロープから飛んでウラカンラナ、さらにロープに走るがダニエルズが捕えコンプリート・ショット。BMEにいくがかわされて自爆、フレイシュがコーナーからウラカンラナにいこうとするがダニエルズが回避しステップ・アップ・エンズイギリ。ダニエルズはエンジェルズ・ウイングを狙うがフレイシュがかわしてジャックナイフで丸め込み、その後丸め込みの応酬となりニアフォールの連続となる。コーナー上での攻防からフレイシュがダニエルズを突き落とすとエプロンからスプリングボード・シューティングスター・プレスを決めカバーするがダニエルズが2で返す。フレイシュがエプロンから720°トルネードDDTにいこうとするとジョーニー・ストームがイスを持って駆け込んでくる。ダニエルズがレフェリーを引きつけフレイシュがトップロープに飛び乗った瞬間にイスで殴ろうとするがものの見事に空振り、イスはフレイシュに当たらずリングに放り込まれる。それでもフレイシュは殴られたというリアクション、レフェリーもリングに入ったイスを見て見ぬフリ。ダニエルズがエンジェルズ・ウイングを決めて3カウント。目も当てられない最悪のフィニッシュ。
WINNER:クリストファー・ダニエルズ (途中カットあり約25分) 評価:3
ダニエルズとストームがフレイシュに暴行を加えているとFWAのコミッショナーが出てきてFWAのレスラーを呼び出す。FWA勢+ダニエルズ以外のROH勢がリングに上がってくるとダニエルズとストームは入場ゲートの方へ退散、そしてゲート前に残っていたFWAのコミッショナーを捕まえる。ストームがイスでコミッショナーを殴り倒すと2人はバックステージへ逃亡。
その後流血したコミッショナーと選手全員がリングで歓声に応え紙吹雪が舞う中ショーは終了。FWAとROHの選手が握手を交わし観客はスタンディング・オベーションで大歓声。


総評
ROH初の海外遠征、FWAとの共同開催という形だがどちらかというとFWAのショーにROHの選手が数名参戦したという感じである。ROHから参戦したのは6人だけで全てシングル6試合の対抗戦という形となった。普段ROHでは試合をすることのないマイキーのシングルが見れるというのはかなりレアである。

しかし大会そのものはかなり酷い内容となってしまった。
ロンドンとマイキーの試合はまだ無難に終わったがAJの試合のフィニッシュが微妙だったのがケチの付け始め。
ジョーはキックとコーナーからの単純な飛び技しか出来ないゼブラ・キッド相手に非常に単調な試合。攻防と呼べるような展開がまるでない単発の動きを並べただけの試合で終わってしまった。ロウキーとバーカーに至っては全くもって噛み合ない。微妙な間ばかりが目立ちバーカーは何をしたいのか全く意図が解らない動きが多く、酷く退屈な試合となってしまった。それだけに試合後の無駄なやり取りが滑稽でしかないというあり様。そしてメインのダニエルズとフレイシュの試合はラストのグダグダで全てぶち壊しとなった。

ロウキー、ジョーの試合が大ハズレでダニエルズとAJの試合も微妙とあってはこの大会自体が失敗だったと言わざるを得ない。DVDに関して言えばAJ、ロウキー、ダニエルズの試合でカットが入りFWAの6人タッグをノーカットという編集にも疑問を感じてしまう。

この大会は純粋なROHのショーでない為ROHのショーの数には入れられていない。しかしROHが関わったイベントとしては残念ながら最低レベルのものになってしまっと言うしかない。
総合評価:1


  
Posted by phenominal14 at 00:38Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

2008年01月09日

ROH 「RETRIBUTION〜ROUND ROBIN CHALLENGE II」DVDレビュー

ROUND ROBIN 2
ROH「RETRIBUTION〜ROUND ROBIN CHALLENGE II」’03.4.26

ROUND ROBIN CHALLENGE再び。クリストファー・ダニエルズ、ポール・ロンドン、アメージング・レッドの3人が総当たり戦で激突。三つ巴の戦いを制し最後に勝者として立っているのは果たして誰なのか。






プロフェシーのプロモ。クリストファー・ダニエルズが「前回この会場に来た時にはプロフェシーは全ての王座と権力を持ちROHを手中に収めていた。しかしその日ロウキーはフェンスの支柱とイスを使ってイクセイヴィアーの肋骨を破壊し、俺はAJスタイルズのスタイルズ・クラッシュによってテーブルに沈められた。奴らはそのショーのタイトル(「REVENGE ON THE PROPHECY」)の通りプロフェシーへの復讐に成功した。しかし3ヶ月が経ち今俺たちは「狩られる側」から「狩る側」となった。今夜がプロフェシーの新たな始まりの夜であり、全ての者に報いを受けさせる」と言う。
日本から帰国し久し振りにROHに登場したドノバン・モーガンは、日本から帰ってきたらいつのまにか自分はタッグ王者ではなくなっていた、しかし今夜3人を相手に自分の実力を証明すると言う。ダニエルズはアリソン・デンジャーと共にスティーブ・コリノをこき下ろす。そして新メンバー”暗殺者”ことダニー・マフ(マフィア改め)を紹介、マフはくだらないCode Of Honorをぶっ潰すと宣言。
ダニエルズは「今夜から俺たちの狩りが始まる。俺はアメージング・レッドを倒しタッグ王座を奪われたのがまぐれだったと証明する。そしてポール・ロンドンを倒し奴のTOP 5ランキングのポジションを奪い去る。何故なら俺たちは「狩る者」でありお前達に神罰を与える者なのだ」と言う。

ROUND ROBIN CHALLENGE
クリストファー・ダニエルズ(w/ アリソン・デンジャー) VS アメージング・レッド

ダニエルズはレッドを組み合った状態から投げ飛ばすとストンピングとエルボーを連発、コーナーパッドの頭をぶつけるなど序盤から厳しい攻撃を見せる。スナップメアからサッカーボール・キック、ロープに振ると戻ってきたレッドを高々と放り上げてマットに叩き付ける。もう一度同じ技を狙うがレッドがアームドラッグ、旋回式ヘッドシザースを決めるとドロップキックでダニエルズを場外へ落とす。場外へ飛ぶと見せかけて718でフェイントをかけると、トップロープを飛び越えてからのハリケーンラナでダニエルズを投げ飛ばす。
レッドは場外でチョップとキックを連発してダニエルズをリングに戻すとコーナートップからのミサイル・ドロップキック。パンチの連打からロープに走りジャンピング・ニーを決めるがカウント2。もう一度ロープに走るが立ち上がったダニエルズがクローズラインでレッドを一回転させる。裏DDTを決めるとレッドをサードロープに押しつけ上から踏みつける。レフェリーがダニエルズを引き離すとその隙にアリソンがロープにもたれたレッドを攻撃。
ロープに振られたレッドがダニエルズの股の間をくぐろうとするがダニエルズが捕え投げっ放しジャーマン、しかしレッドが一回転して着地するとヒザへの低空ドロップキックからラ・マヒストラル。2で返されるとボディシザースでのウラカンラナを決めるがこれもカウント2。セカンドロープに飛び乗ってからダニエルズに飛びつきコンプリート・ショット、コーナーからダイビング・ハリケーンラナにいくがダニエルズがかわしステップ・アップ・エンズイギリ、カバーするがカウント2。
ダニエルズはレッドの脚を踏んだ状態でネックバイスで締め上げるがレッドが抜け出しローキックの連発、ロープに走るがダニエルズが今度はスリーパーホールドに捕える。レッドはチンブリーカーから頭部へのキックで抜け出すと、ロープに走りダニエルズの腕を使って逆上がりの要領で一回転しながら裏DDTを決め両者ダウン。
ロープを掴んで起き上がろうとするダニエルズにレッドが718、スプリングボード・ウラカンラナを決めるがカウント2。コーナーに振ってステップ・キック、さらにスピンキックを決めてカバーするがダニエルズが2で返す。レッドはロープに走り旋回式の技を狙うがダニエルズがかわし着地したレッドにSTO、BMEを決めるがカウント2でレッドが返す。ダニエルズはコーナーに上るがレッドがカット、ハリケーンラナにいこうとするがダニエルズがレッドの脚を掴んでこらえる。レッドを抱え上げ雪崩式のパワーボムを狙うがレッドがハリケーンラナ、カバーするがカウント2。レッドはダニエルズの腹部にキックを打ち込んでからヨシタニックを決めるがダニエルズが2で返しまだ決まらない。レッドはコーナーに上るがダニエルズがレフェリーを突き飛ばしてロープにぶつけると、バランスを崩したレッドはターンバックルに股間を打ち付けマットに落下。ダニエルズがラスト・ライツを決めて3カウント、素晴しい試合。
WINNER:クリストファー・ダニエルズ (11:06) 評価:5

コルト・カバナ & エース・スティール VS ダ・ヒット・スクワッド(モンスタ・マック & ダニー・マフ w/ アリソン・デンジャー)

マフのプロフェシー入りによりDHSがタッグを組むのはこの試合が最後となる。カバナがマックに威勢良く殴りかかるが一発で弾き返される。ロープワークからマックのリープフロッグを逆アトミック・ドロップで返し再びロープに走るが、マックがベリー・トゥ・ベリーで投げ飛ばす。代わったスティールがヘッドロックをキメてロープに押し込むとマフがマックにブラインド・タッチ、ロープに走ったスティールにジャンピング・ヒールキックを決める。顔を引っ掻くなどラフな攻めを見せると背後に回ってドラゴン・スープレックス。
その後もDHSがペースを掴みスティールを攻撃。マフがスティールを倒し背中にチョップを打ち込むと怒ったスティールがスナップメアからマフの背中にチョップ。2人は睨み合い張り手の打ち合い、チョップとエルボーの応酬からマフがスティールをコーナーに追い込みランニング・キックを狙うがスティールがかわす。マフの両脚をセカンドロープに掛けて身動きを取れなくすると代わったカバナと交互に走り込んでの攻撃。しかしカバナのダブル・ニーがかわされコーナーへの自爆になるとマフはマックに交代。
マックはカバナにパワースラム、スープレックスの体勢からパイルドライバーで突き刺しカバーするがスティールがカット。マックはスティールにラリアット、コーナーに振ってランニング・ボディプレス。座り込んだスティールに対しマフがキャノンボール・セントーンにいくがかわされてコーナーへ激突、スティールはコーナーに上りマフに飛びついてトルネードDDT。カバナはマックをコーナーに乗せ自らも上るが突き落とされる。スティールがパワーボムの体勢に捕えるとそのままカバナに渡す格好で、スティールが脚を持ったままカバナがコルト45。3カウント入りセカンド・シティ・セインツの勝利。マフは怒りを露にしリングサイドで当たり散らしている。
WINNER:コルト・カバナ & エース・スティール (8:11) 評価:3

The SAT VS ダン & マルコス VS EZマネー & スターリング・ジェームス・キーナン VS スペシャルK(ハイドロ & ブライアンXL w/エンジェルダスト、スラッガー)

EZがダン & マルコスを圧倒するがハイドロが背後へのドロップキックで場外に出すとトペ・スイシーダ。キーナンがホセを旋回式ヘッドシザースとドロップキックで場外に出しトップロープ越えのダイブ。ジョエルとXLがルチャの動きで素早い攻防、ジョエルがXLを場外に落としトペ・スイシーダにいこうとするがXLがリングサイドからキックを打ち込み阻止。ダン & マルコスがコーナートップから場外のジョエルとXLにステージダイブにいこうとするがダンがバランスを崩しトップロープに落下、マルコスも仕方なくXLに突き落とされる道を選ぶ。ジョエルとダン & マルコスがリングサイドでやり合っているとXLがトペ・コンヒーロ、3人をなぎ倒すとそのままの勢いで客席に突っ込む。
XLとハイドロがジョエルを捕えるがジョエルがダブル・アームドラッグ、XLをファイヤーマンズ・キャリーで抱えるとハイドロにビッグブート、ホセがコーナートップからXLの背中に飛び乗りハイドロへダイビング・ボディプレスを決める。ジョエルが入ってきたEZにXLを放り投げるとXLがEZにハリケーンラナ、ホセがXLにツームストン・パイルドライバー、ダンがコーナートップからホセにミサイル・ドロップキック、マルコスがヘッドシザースからジョエルの頭をコーナーにぶつける。コーナーに上ったマルコスをXLがフォール・アウェイ・スラムの体勢に捕えるがEZが入ってきてXLを肩車、そのまま2人まとめて後方に投げ捨てる。
XLがEZにドロップキック、ホセがXLをモンキーフリップで投げるとEZがトップロープを飛び越えてリングに入りXLにラリアット。エンジェルダストがコーナートップからEZに飛びつきブロックバスター、久し振りにリングに戻ってきたキーナンがエンジェルダストに投げっ放しのドラゴン・スープレックス、ハイドロがキーナンを背中に抱え横十字の体勢からのコップキラーのようなボム、マルコスがハイドロにスイング・ネックブリーカー、ジョエルがマルコスを抱え連続パワーボムを6連発、ダンがジョエルに高速ゴーリー・ボム、ホセがダンに垂直落下式ブレーンバスターの3連発。EZが入ってきてホセにスーパーキック、エンジェルダストとXLがEZに2人がかりでのスープレックスを狙うがEZが2人まとめて投げっ放しのChink Chink、コーナーに上ったダンをEZが捕えるがEZは考えを変えコーナーから場外へダイビング・ボディプレス。SATがコーナーのダンを捕えスパニッシュ・フライ、3カウント入りSATの勝利。最後までノンストップのこれぞスクランブル戦という試合。
WINNER:The SAT (9:15) 評価:3・5
試合後スラッガーがリングに上がりホセにビッグブート、最近スラッガーが暴れる度に出てくる大男が登場しリングに上がる。ハイドロが突っ込んでいくが男はチョークスラムの体勢からシットダウン・パワーボム。スラッガーと睨み合うがエンジェルダストが不意を突いて男の腹部にキック、スラッガーがネックハンギング・パワーボムを決める。

パンクが入場してくると一人の男がレイヴェンのマネをしてコーナー下に座り込んでいる。パンクとその男が睨み合いをしていると一人の女性がリングに駆け込み男の背後を襲いDDT。パンクはマイクを取るとその女性をセカンド・シティ・セインツの新メンバー、ルーシーだと言う。そして「俺は酒もドラッグもやらない、そしてレイヴェンやお前らの誰よりも優れている」と宣言。

#1 Contenders Trophy Match
ホミサイド(w/ ジュリアス・スモークス) VS CMパンク(w/ ルーシー)

TOP 5ランキング1位のダグ・ウイリアムスがこの日王座に挑戦するため、2位と3位の2人がランキング1位の座を争う。
序盤はグラウンドの展開となり両者互角の攻防。パンクがアームドラッグの連発からホミサイドを押さえつけるがホミサイドはパンクをコーナーに振ってランニング・エルボー、Tボーン・スープレックスを決めてカバーするがカウント2。コーナーに振ってランニング・ビッグブート、座り込んだパンクの顔面にランニング・ニー、さらにロープに振ってベリー・トゥ・ベリーを狙うがパンクがかわしホミサイドの右ヒザを足場にしてのシャイニング・ウィザードを決める。パンクは場外に出たホミサイドにトペ・スイシーダ、リングに戻って風車式バックブリーカー、ハンマーロックの状態から巻き込むような投げを放ちカバーするがカウント2。
パンクはホミサイドをロープに押し付けるとレフェリーの気を引いている隙にルーシーがホミサイドに攻撃。ホミサイドをコーナーに逆さ吊りにしてフェイス・ウォッシュを決めると抱え上げてバックブリーカー、カバーするがカウント2。エプロンからトップロープを越えてローリング・セントーンを狙うがホミサイドがかわし、パンクの髪を掴んで背中にサッカーボール・キックを連発。ロメロ・スペシャルにいこうとするが持ち上げる事が出来ずヒザをついた状態で身体を反り返らせる。パンクはホミサイドの顔を引っ掻いて脱出するとSTFをキメるがホミサイドがロープに逃れる。パンクは再びSTFにいこうとするがホミサイドがかわしてロールスルーからパンクの首と腕を同時にキメる。さらに投げ技にいこうとするがパンクがかわしてノーザンライト・スープレックス。スピニング・トーホールドを狙うがホミサイドがパンクの尻を蹴って場外に落とすとロープに走りトペ・コンヒーロを決める。ホミサイドはパンクの脚をフェンスに叩き付けるとさらに突っ込んでいくがパンクが床の上へベリー・トゥ・ベリーで投げ捨てる。
何とかリングに戻ったホミサイドをパンクが捕えるがレフェリーが一瞬目を逸らした隙にホミサイドがローブロー、バックドロップを決めてカバーするがカウント2。コーナーに乗せてハリケーンラナを決めるがカウント2でパンクが返す。ホミサイドはパンクをコーナーに振って飛びかかるがパンクがかわす、セカンドロープに着地したホミサイドを背後から攻撃するとコーナーで捕えペプシ・プランジ。完全に決まったかと思われたがホミサイドが3カウントギリギリで返し観客は大熱狂。
パンクはネックブリーカーからロープに走るがホミサイドがかわしてエースクラッシャー、ラリアットを決めカバーするがカウント2。ロープに走りもう一度ラリアットを狙うがパンクがかわしてデビルロックDDT、カバーするがホミサイドが2で返す。パンクが何か狙うが(画面がジュリアス・スモークスのアップになったので分からず)ホミサイドが切り返してみちのくドライバーでパンクを頭からマットに突き刺す。ホミサイドはコップキラーを狙うがパンクが回避、投げっ放しジャーマンをホミサイドが着地してパンクに飛びかかるがパンクがホミサイドを抱え上げてデスバレー・ドライバー、カバーするがホミサイドが2で返す。パンクはエンズイギリを決めネックブリーカーを狙うがホミサイドが体勢を入れ替えて変形のSTF、パンクがタップしホミサイドの勝利。
WINNER:ホミサイド (15:28) 評価:4

No DQ Match
カーニッジ・クルー(ロック、ディビート & マサダ) VS テキサス・レスリング・アカデミー(ホットスタッフ・ヘルナンデス、ドン・ファン & ファスト・エディ w/ ルーディ・ボーイ・ゴンザレス)

ディビートがマイクを取りゴンザレスに「老いぼれは引っ込んでろ!」と罵声を浴びせロックとマサダが殴りかかり試合開始。リングの内外で凶器を使った殴り合い、ドン・ファンがイスでマサダを殴るとコーナー下に座らせ目の前にイスをセット、エディが反対側コーナー付近からスプリングボード・ローリング・キックを決める。ロックが入ってきてエディを捕えイスの上にフェイス・バスターとネックブリーカー。ヘルナンデスがディビートをカナディアン・バックブリーカーの状態からドミネーターのように振り下ろしてマットに叩き付ける。場外でやり合っているロックは首の辺りを切ったらしく大量に流血している。ディビートとマサダもそれぞれ額から出血。
ヘルナンデスがマサダを背中に担ぎ上げるとボーダートス、ロックがヘルナンデスにバックドロップを決めてカバーするがカウント2。リングサイドでイスを使った殴り合いとなりエディは顔中血まみれに。マサダがドン・ファンにコーナーから雪崩式のデスバレー・ドライバー、再びコーナーに上るがエディがカット、エディはリングではなく場外へ向かってハリケーンラナを決めマサダはリングサイドの床に投げ落とされる。観客は立ち上がって「Holy shit」チャント。
ヘルナンデスはリングでエディを抱え上げるとリングサイドのロックとディビートめがけてエディをボーダートスで投げつける。さらにヘルナンデスはロープに走りノータッチトペを敢行するがディビートがバットを振るようにイスでヘルナンデスの頭に一撃、ヘルナンデスは危険な体勢で頭から床に墜落。ロックとディビートはリングに戻るとエディを捕えカーニッジ・プレックス、ディビートがコーナーでエディを抱え3人がかりでのスパイク・パイルドライバーを決め3カウント。観客はスタンディング・オベーションで「ROH」チャント。
WINNER:カーニッジ・クルー (9:12) 評価:3・5

ROUND ROBIN CHALLENGE
ポール・ロンドン VS アメージング・レッド

ロンドンはAJスタイルズのTシャツを着て入場。レッドがサイド・ヘッドロックをキメるとロンドンが逃れようとするがレッドはなかなか放さない。ロンドンはレッドをロープに振ってショルダー・タックルで倒すと再びロープに走るがレッドがドロップ・トーホールドで倒してヘッドロック、ロンドンはバックドロップで投げ捨てるがレッドが背後に着地して再びヘッドロックをキメる。レッドはヘッドロックのままコーナーを駆け上がるがロンドンが抜け出しレッドを放り投げる。そのままロープワークからレッドがラ・ケブラーダにいくがロンドンがキャッチ、振り回して落とそうとするがレッドが旋回式のDDTを決める。
レッドはコーナーへ突っ込んでいくがロンドンがブートで迎撃、セカンドロープからジャンピング・ニーを決めカバーするがカウント2。コーナーに振られたロンドンはトップロープを掴んで飛び上がってレッドをかわすとヒップトスで落とす瞬間に背中にサッカーボール・キック、スピニング・ヒールキックとドロップサルトを立て続けに決めカバーするがカウント2。ロープに振られたレッドはロンドンのラリアットをかわしスピンキック、さらにエンズイギリを決めると場外に出たロンドンにエプロンから飛び技を狙うがロンドンが未然に阻止。レッドを場外フェンスに叩き付けるとスーパーキックを決める。
ロンドンはレッドをリングに戻しトップロープ越えのローリング・セントーン、ロコモーション式にバタフライ・スープレックスを2発決めると腕をフックしたままヘッドシザースで締め上げる。ストンピングを連発し垂直落下式ブレーンバスターを狙うがレッドがスモール・パッケージ、カウント2でロンドンが返す。ロンドンは打撃を連発するがレッドがかわしてジャーマン・スープレックス、スプリングボード・サンセット・フリップを狙うがロンドンがそのままノーザンライト・スープレックス、ロコモーション式にもう1発決めるがカウント2。ロープワークからレッドがロンドンに飛びかかるがロンドンがキャッチしてスピニング・サイドスラム、カバーするがレッドが2で返す。
コーナーへ突っ込んできたロンドンをレッドがかわし、コーナーから雪崩式のヨシタニックを決めるがカウント2。立ち上がってロンドンにパンチを連発しキックで倒してからレッド・スタープレスを決めるがロンドンが2で返す。レッドはスプリングボード・ハリケーンラナにいくがロンドンがレッドの脚を掴んでこらえると両腕を跨いでスタイルズ・クラッシュ、3カウント入りロンドンの勝利。ロンドンは再びAJのTシャツを着るとAJのポーズのマネをする。
WINNER:ポール・ロンドン (10:10) 評価:4

マイケル・カッペラがマット・ストライカーにインタビュー。ストライカーは今夜の4WAY戦は自分のキャリアの中でも重要な試合となる、強敵揃いだが自分は勝つ事しか考えていないと言う。そこへチャド・コリアーが現れこれまで2回ストライカーをタップさせたが今夜は3度目だと挑発。ストライカーはもう同じ失敗は繰り返さない、今度タップするのはお前の方だと言う。2人は睨み合いストライカーが握手を求めコリアーが応える。
カッペラが移動するとマイケル・シェインとシンプリー・ルシャスがいる。カッペラがシェインに何か聞こうとするがシェインは「黙れ」と一言。今夜自分は試合が組まれていないが、俺たちTHE GROUPは好きな時に好きなようにやらせてもらうと言ってその場を後にする。

アレクシス・ラリー VS パセフォニー

序盤クリーンな展開で互角の攻防となるがパセフォニーがアレクシスを突き飛ばすと一転激しい打撃戦に。パセフォニーがラフな攻めでペースを掴むがアレクシスが反撃し最後は裏DDTを決めて3カウント。
WINNER:アレクシス・ラリー (5:24) 評価:2・5
試合後マイケル・シェインとシンプリー・ルシャスがリングに乱入、ルシャスはアレクシスとパセフォニーにデスバレー・ドライバーを決める。シェインはリングにイスを置いて座るとカッペラに自分を次の試合に加えるように要求。

セカンド・シティ・セインツのプロモ。パンクは自分の人生は戦争でありエース・スティールとコルト・カバナを自分の兵隊だと言う。社会の毒であるレイヴェンにはトリニティしか味方がいない、そして自分にはルーシーも付いている。俺の人生は戦争だ、そしてレイヴェンはその戦争で生き残ることは出来ないと言う。

マット・ストライカー VS チャド・コリアー VS マイケル・シェイン(w/ シンプリー・ルシャス) VS ドノバン・モーガン VS BJウィットマー

シェインの要求が通り4WAYから5WAYに変更された試合。モーガンとシェインでスタートするがシェインはすぐにBJにタッチし心理戦を展開。BJが攻勢に出るとブラインド・タッチで入りモーガンを攻撃、反撃を受けロープに振られるとルシャスがロープ際でシェインを受け止める。ストライカーにタッチしてシェインはエプロンに下がるがモーガンが突進、場外で殴りつける。ルシャスに平手打ちを喰らったモーガンはルシャスを捕えペディグリーの体勢になるがストライカーがカットしリングに戻す。
その後シェインを除く4人が交代しながら戦う。ストライカーにブラインド・タッチをしたシェインはコリアーを背後から殴り倒すとストライカーを場外に投げ捨てる。コリアーをコーナーに追い込みパンチを連発、足でコリアーの顔を押さえつける。コリアーは丸め込み技の連続でニアフォールを連発、しかしシェインがコリアーの左脚にチョップブロックを決めコリアーは脚を痛める。ここからシェインは脚攻めを開始、モーガン以外の3人と交代を繰り返しながらひたすらコリアーの左脚を攻め続ける。
長時間ローンバトルを強いられたコリアーはシェインにエンズイギリを決めようやくモーガンに交代、モーガンは打撃を連発するとヒップトスとボディスラムを決めてカバーするがカウント2。シェインはエンズイギリを決めBJに交代、BJはモーガンを捕えバタフライ・スープレックスを狙うがモーガンが切り返しサヨナラ、シェインがモーガンにスーパーキック、ストライカーがシェインにデスバレー・ドライバー、コリアーがストライカーにコーナーからのダイビング・クロスボディを決めるがカウント2。コリアーはパワースラムを決めるとブレーンバスターを狙うがストライカーがかわしストライカー・ロックの体勢へ、しかしコリアーがかわすとドラゴン・スクリューからテキサス・クローバー・リーフをキメる。シェインがコリアーにスーパーキックを決めカットするとモーガンがシェインにスイング・ネックブリーカー。エプロンに上がってきたルシャスを捕えると背後から突っ込んできたBJをかわしBJがルシャスにエルボーを誤爆。BJはモーガンにエクスプロイダー’98、ストライカーをコーナーに追い込みチョップを連発。コリアーがBJのバックを取るとストライカーがジャンピング・ヒールキックを打ち込みコリアーがジャーマン・スープレックス。コリアーはストライカーをドロップ・トーホールドで倒し外道クラッチにいくがストライカーがかわしてストライカー・ロック、コリアーがタップして試合終了。ストライカーは予告通りコリアーをタップさせ大きな勝利を手にした。
WINNER:マット・ストライカー (19:22) 評価:3・5

ROUND ROBIN CHALLENGE
クリストファー・ダニエルズ(w/ アリソン・デンジャー) VS ポール・ロンドン

ともに1勝で迎えたRRCの最終戦。ゴングが鳴ってすぐダニエルズが場外に出て心理戦を仕掛けるがリングに戻ると今度はロンドンが場外に降りダニエルズのポーズをマネて挑発。リングに戻ったロンドンにダニエルズが平手打ちをするがロンドンが張り返す。ダニエルズはリングを降りて帰ろうとするがアリソンになだめられリングに戻る。
チェーンレスリングの攻防となるがロンドンが優勢、ダニエルズはリングを降りるとマイクを取り「いい気になるな、貴様をぶっ潰してやる!」と叫ぶ。ロープワークから場外に放り出されそうになったダニエルズはトップロープを掴んでこらえるが、ロンドンがドロップキックでダニエルズを場外へ落とすとトップロープ越えのプランチャを決める。ダニエルズをリングに戻すとエプロンからリングに飛び込んでのオクラホマ・ロールを決めるがカウント2。ドロップサルトを決めロープに走るがダニエルズがニーリフトを打ち込む。ダニエルズはストンピングを連発してガットバスター、さらにコーナーでのショルダー・ブロックなどロンドンの腹部への攻撃を展開。アブドミナル・ストレッチをキメるがロンドンがヒップトスで脱出、さらに突っ込んできたダニエルズをコーナーにぶつけると顔面へのドロップキック。ロープに振ろうとするがダニエルズが切り返し腹部へのドロップキックを決める。ダニエルズはグラウンドでのアブドミナル・ストレッチをキメるとエンジェルズ・ウイング、カバーするがロンドンが2で返しダニエルズはレフェリーに詰め寄る。ロープに追い詰め腹部にチョップを連発するがロンドンがキックで反撃、セカンドロープからジャンピング・エルボーを決めて両者ダウン。
起き上がってロンドンはパンチを連発、クローズライン、スピニング・ヒールキック、ステップ・アップ・エンズイギリを立て続けに決めるが腹部の痛みからカバーが遅れカウント2。突っ込んできたダニエルズをコーナーにぶつけて倒すとエプロンから三角跳びのムーンサルトにいくがかわされて自爆。ダニエルズはアイリッシュウィップでコーナーにぶつけると掌打からアイコノクラズム、カバーするがロンドンが2で返す。BMEにいくが自爆となりロンドンがサンセット・フリップにいくがダニエルズがかわしエルボードロップ。ラ・マヒストラルから丸め込みの応酬でニアフォールの連続、ロンドンがダニエルズを殴り倒しコーナーに上るとカットしようとするダニエルズを突き落としシューティングスター・プレス。自らも腹部にダメージを受けながら何とか這って行ってカバーするがアリソンがエプロンに上がりレフェリーを引きつける。ロンドンはアリソンを捕まえるとキス、突っ込んできたダニエルズをバック・ボディ・ドロップで放り投げリングサイドのアリソンの上に落とす。ロンドンはトペ・スイシーダを決めるとダニエルズをリングに戻しレッグロックDDT、カバーするがカウント2。
ロンドンはコーナートップからシューティングスター・プレスにいくがダニエルズがヒザで迎撃。コンプリート・ショットを決めるとBME、3カウント入りダニエルズの勝利。ダニエルズが2勝でRRCを制した。
WINNER:クリストファー・ダニエルズ (18:52) 評価:4・5

ROH王座戦
(C)サモア・ジョー VS ダグ・ウイリアムス

チェーンレスリングの攻防となりダグが老かいなテクニックで観客を唸らせる。バックに回りカオスセオリーを狙うがジョーがかわしてエンズイギリ、エルボーを落とすとチョップとキックを打ち込みカバーするがカウント2。ジョーはダグをコーナーに寄りかからせるとフェイス・ウォッシュ、滞空時間の長いブレーンバスターを決めるがカウント2。ダグはコーナーへ突っ込んできたジョーをかわすとネックバイスから顔面へのニーリフトを決める。柔道の投げ技から腕をキメにいくがジョーがロープに逃れる。
ここからダグは腕攻めを開始、様々な体勢からジョーの左腕を締め上げる。コーナーに振って突っ込んでいくがジョーがSTジョーでダグを叩き付ける。ジャーマン・スープレックスを決めるがカウント2、パワーボムからSTFをキメるとクロスフェイスに移行し締め上げる。ロープに走りラリアットを狙うがダグがかわしフジワラ・アームバー、ジョーが何とかロープに逃れる。ダグはコーナーへのジャンピング・ニーからロープに走りもう一発、さらにコーナートップからダイビング・ニードロップを決めカバーするがカウント2。
ジョーは立ち上がりステップ・アップ・エンズイギリ、ラリアットで倒すとチンロックを決める。ダグが起き上がりバックを取ってカオスセオリーにいくが重たいジョーを持ち上げることが出来ない。ジョーが抜け出しダグの頭部にヒザを打ち込むとコキーナ・クラッチ、ダグがタップして試合終了。
WINNER:サモア・ジョー (11:46) 評価:3
試合後マフとモーガンがリングに駆け込みジョーを襲撃。シェインが駆けつけモーガンと殴り合い、スーパーキックにいこうとするがダニエルズが背後から攻撃。ダニエルズとモーガンはシェインを抱え上げレベレイション、ダニエルズがジョーにラスト・ライツ。ダニエルズはマイクを持ち「貴様ら見たか、これがプロフェシーの神罰だ!」、プロフェシーは勝ち誇り退場。

プロフェシーが大喜びでバックステージに帰ってくる。ダニエルズは控え室で休んでいるアリソンを気遣いジョーとシェインを倒し仕事を為し終えたと報告。カメラに向かうと「どうだROHよ。前回のピッツバーグ大会ではプロフェシーがやられたが今回は我々が神罰を下してやった。サモア・ジョーを初防衛の舞台でリングに沈め、モーガンと共にシェインにしかるべき報いを受けさせた。そして最も重要なことは俺がROUND ROBIN CHALLENGEを制したことだ。このままTOP5ランキングを駆け上がりサモア・ジョーの王座を奪い取ってやる。スティーブ・コリノよ覚悟しておけ、プロフェシーの神罰が下るぞ」

サモア・ジョーのプロモ。ダニエルズに静かに宣戦布告。

総評
2回目となったROUND ROBIN CHALLENGE、今回も好試合の連続となった。ダニエルズ vs レッドはスピード感のある素晴しい試合。前回大会でAJスタイルズに一方的に絡んでいったロンドンはパートナーのレッドにスタイルズ・クラッシュを決めてメッセージを送った。
決勝となったダニエルズとロンドンの一戦は序盤の心理戦がやや冗長だったが終盤にかけ盛り上がったいい試合となった。

全体的にいい試合が多かったのだがメインのROH王座が10分で終了、悪い試合ではないのだがメインを飾るタイトルマッチにしてはあまりにもあっけなく終わってしまった。試合後の襲撃によってリングに沈められるという失態を演じ、これから王者としてどう巻き返していくか真価が問われることになる。

プロフェシーとTHE GROUPの抗争はいかんせんスティーブ・コリノがROHに登場する機会がほとんどない為今のところ実のある抗争となり得ていないのが現状。やはり大将が出て来ないことには始まらない。
総合評価:3・5

  
Posted by phenominal14 at 00:01Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

2008年01月04日

ROH 「THE EPIC ENCOUNTER」DVDレビュー

THE EPIC ENCOUNTER
ROH「THE EPIC ENCOUNTER」
’03.4.12


”アメリカン・ドラゴン” ブライアン・ダニエルソンとポール・ロンドンが3本勝負で激突。好敵手である2人がリング上でどんな戦いを描くのか。
またROHのリングに”アメリカン・ドリーム” ダスティ・ローズが登場、ホミサイド軍に加わりTHE GROUP軍とのアイ・クイット・バンクハウス戦に挑む。




タッグ王者チーム、AJスタイルズ & アメージング・レッドとアレクシス・ラリーのプロモ。アレクシスは2人をこの業界で最高に刺激的で革新的なタッグチームだと言う。そこへポール・ロンドンが現れるとAJに「どうして自分とタッグを組まないんだ、俺たちは親友だろう?」と詰め寄る。ロンドンはAJとタッグを組む為にお揃いの青いタイツを用意したと言って見せるとAJと同じようにバンダナを巻いていることをアピール。意味不明で明らかに様子のおかしいロンドンを諭すがロンドンは今度はレッドに対し「どうしてお前なんかがAJと組んでるんだ!?」とレッドに突っかかる。AJがロンドンを止め「レッドは俺のパートナーだ、おかしなマネはするな」と警告、どうしても自分と絡みたいなら自分でパートナーを連れて来て自分達と対戦するように言う。

バックシート・ボーイズ VS ダ・ヒット・スクワッド

バックシート・ボーイズの2人に対しDHSはパワーの違いを見せつけるが、レフェリーにマックを押さえさせマフィアにダブル攻撃。しかしマフィアはトレント・アシッドにハーフネルソン・スープレックスを決めると飛びかかってきたキャッシュメアをマットに叩き付ける。バックシート・ボーイズは「やってられるか」とバックステージに引っ込むがDHSが追って行き2人を連れ戻して鉄柱にぶつけると、マフィアがリングから2人めがけてトペ・スイシーダを決める。
リングに戻しマフィアがキャッシュメアにキャノンボール・セントーン。トレント・アシッドがマックにヤクザキックを決めコーナーに上ってアピールするが、マフィアが背後から捕え雪崩式のバックドロップで放り投げる。マックがキャッシュメアをスプラッシュ・マウンテンの体勢からコーナーに投げつけると、トレント・アシッドにはスプラッシュ・マウンテンの状態から反転させマットに叩き付ける。マフィアがキャッシュメアにバーニング・ハンマーを狙うがキャッシュメアが回避、マフィアはキャッシュメアを殴ろうとするがかわされてマックに誤爆。バックシート・ボーイズはマフィアを捕え十字架のような形で2人で持ち上げてマットに落とす。3カウント入りバックシート・ボーイズの勝利、ショックを受けたマフィアはマックを置き去りにして一人で退場。
WINNER:バックシート・ボーイズ (8:04) 評価:3
バックシート・ボーイズの2人がコーナーに上り歓声に応えていると場内が暗転、トランスの曲が大音量で鳴り響きクラブのような照明になる。明かりが普通に戻るとマイキー・ウィップレックとスペシャルKのメンバーがリングに勢揃いしている。
マイキーはマイクを取るとバックシート・ボーイズにお前達は確かにいいタッグチームだがスペシャルKこそがこの業界で最強のタッグチームだと言う。そこへダン & マルコスが登場、誰もが自分達がROHで最強のタッグチームであることを知っていると言うと今度はカーニッジ・クルーがリングに駆け込んでくる。ディビートがカーニッジ・クルーが最強だと言うとトレント・アシッドがマイクを取り「誰が最強かは戦ってみれば分かる」と言って3チームでのタッグ戦を提案、勝ったチームとバックシート・ボーイズが戦うと言う。

ディキシー & ハイドロ(w/ スペシャルK) VS カーニッジ・クルー VS ダン & マルコス

ロックがマルコスをスープレックスで投げ飛ばすと入ってきたディキシーにディビートと2人で合体攻撃。ハイドロとダンがカーニッジ・クルーを場外に落とすとダンがハイドロに高速ゴーリー・ボム、ハイドロがダンにタイガー・ドライバーを決めるがマルコスがカット、マルコスがハイドロにノーザンライト・スープレックスを決めるがディキシーがカット。マルコスはハイドロにDDTを決めディキシーにクルーサーフィックスを狙うがディキシーがネックブリーカー。ディビートが戻ってきてディキシーをスープレックスでコーナーへ投げつける。カーニッジ・クルーはディキシーとハイドロをロープに振るが2人は場外のダン & マルコスにトペ・スイシーダを決める。ロックがエプロンから場外へサマーソルト・セントーン、ディビートがトップロープ越えのローリング・プランチャを決めるとダン & マルコスがそれぞれコーナーに上り2人同時にステージダイブ。さらにドゥランジがセカンドロープからのムーンサルトを決め全員ダウン。
リングに戻りマルコスがロックにスライスブレットNo.2、コーナートップからのダイビング・セントーンを決めてカバーするがディキシーがコーナーから飛んできてカット、そこへダンがコーナーからのダイビング・エルボーを決め3人が折り重なる。そこへコーナートップからディビートがムーンサルトにいくが全員にかわされ自爆。ハイドロとマルコスがディビートをコーナーに座らせ2人がかりのスーパープレックスにいこうとするがダンとディキシーがそれぞれハイドロとマルコスにサンセット・フリップ・パワーボム。ロックがダンを捕えコーナーのディビートに渡すとコーナーからのスパイク・パイルドライバー、カバーにいこうとするがスペシャルKのメンバーがレフェリーの気を引きマイキーがカーニッジ・クルーの2人にスタナー。ハイドロがダンをカバーするとレフェリーが3カウント叩きスペシャルKの勝利。
WINNER:ディキシー & ハイドロ (6:27) 評価:2・5
スラッガーがリングに上がりマルコスにTKO、すると前回大会にも登場した大男がトップロープを跨いでリングに上がりスラッガーと睨み合い。スラッガーが平手打ちを見舞うがマイキーや他のメンバーがスラッガーを引き離す。よせばいいのにエンジェルダストが大男に平手打ちをすると男はフルネルソンでエンジェルダストを持ち上げてからフェイス・バスター、スペシャルKは退散。

ROH世界タッグ王座戦
(C)AJスタイルズ & アメージング・レッド(w/ アレクシス・ラリー) VS ジェイ & マーク・ブリスコ

前回大会で素晴しい王座戦を見せた両チームの再戦。握手をすると見せかけてブリスコ兄弟が殴りかかり試合開始。マークがAJにスプリングボード・ドロップキック、ジェイがトップロープから飛んできたレッドをキャッチしてフォール・アウェイ・スラム。突っ込んできたブリスコ兄弟をAJ & レッドがトップロープを下げて場外に落とすとロープに走ってトペ・スイシーダにいこうとするがブリスコ兄弟がエプロンに上がりエルボーで迎撃する。逆にブリスコ兄弟が2人を場外に落としトペ・コンヒーロを狙うがAJとレッドが入れ替わるようにリングに戻りジェイとマークは場外に転落。AJとレッドは斜めに走るとロープ上で交錯、AJはトップロープとセカンドロープの間からトペ・スイシーダ、その上をレッドがトップロープ越えのトペ・コンヒーロで場外にダイブ。
リングサイドでの攻防となりジェイがAJをフェンスに振るとAJはフェンスを飛び越える。向かってきたジェイにスーパーキックを狙うがジェイがブロックして逆にAJにスーパーキックを打ち込む。マークがレッドを放り上げフェンスにぶつけるとリングに戻しジェイと2人でダブル攻撃を決める。さらにコーナーに振って突っ込むマークをレッドがブートで迎撃、踞るマークの背中の上で回転してジェイにスピンキックを決める。マークにヨシタニックを狙うとマークがこらえるがAJがレッドの背中を押してヨシタニックが決まる、そのまま押さえ込むがカウント2。コーナートップからのダイビング・エルボーを決めるとAJに代わり連係からサンドイッチ・キック。AJが美しいドロップキックを決めてカバーするがカウント2。レッドが入りマークをロープに振るがジェイがブラインド・タッチ、マークがレッドを抱えるとジェイがコーナートップから飛んでダイビング・レッグドロップとサイドウォーク・スラムのコンボ。ブリスコ兄弟は交代を繰り返しながらレッドを攻撃、連係を絡めながら攻め込まれたレッドはローンバトルを強いられる。レッドはマークのラリアットをかわすと上手く体勢を入れ替えてDDT、両者ダウンしそれぞれAJとジェイに交代。
AJはジェイとマークにクローズラインを連発するとマークにパンプハンドルからのガットバスター、ジェイにジャーマン・スープレックスとフェイス・バスターのコンボを決めカバーするがマークがカット。マークはAJの後頭部にヒールキックを打ち込むが引き起こそうとしたところにレッドがAJの背中を踏み台にしてシャイニング・ウィザード。AJがマークをトーチャーロックに捕えるとレッドがコーナートップからマークの上に飛び乗ってからジェイに飛びかかりそのままコンプリート・ショットでマットに叩き付ける。AJがマークを振り回してパワーボムを決めるがカウント2。AJがマークをコーナーに乗せると前回のフィニッシュと同じように突っ込んできたレッドを投げ上げる。しかしジェイがAJを突き飛ばすとハリケーンラナをこらえたマークがレッドを抱えて飛び雪崩式のパワーボムとネックブリーカーの合体技、カウント2でAJがカット。マークがAJを場外に放り投げるとトップロープ越しにダイブしてそのままハリケーンラナにいこうとするが、AJがこらえてマークを捕えると場外でのスタイルズ・クラッシュ。ジェイがAJにベースボール・スライドを決めレッドにジェイ・ドリラーを狙うがレッドがかわしマキシモ・エクスプロージョン、倒れたジェイにレッド・スタープレスを決めて3カウント。AJ & レッドが再びブリスコ兄弟を破り防衛成功、素晴しい試合。
WINNER:AJスタイルズ & アメージング・レッド (10:56) 評価:4・5

CMパンク VS BJウィットマー

パンクがコルト・カバナと共に入場してくるとトリニティが現れレイヴェンのようにコーナーへ寄りかかる。リングに上がったパンクの目の前でレイヴェンのポーズを決めるとコーナートップからリングサイドのカバナへダイブ、しかしカバナがキャッチするとトリニティを担ぎバックステージへ連れて行く。
チェーンレスリングの展開からBJがパンクを場外に落とすとトペ・コンヒーロ、パンクに命中するがBJも後頭部から床に直撃。リングに戻りパンクはスプリングボード・ドロップキック、ウェルカム・トゥ・シカゴを決めてカバーするがBJがロープに逃れる。チョップの打ち合いからBJがラリアットにいくがパンクがかわしてデビルロックDDT、場外に出るとリング下からテーブルを取り出しリングサイドに設置する。BJを背中に担ごうとするが体勢が崩れてとりあえずバックブリーカー、もう一度持ち上げ今度はスプラッシュ・マウンテンの状態に担いでから場外に投げようとするがBJが回避。BJは投げっ放しジャーマンを放つがパンクが着地してBJにシャイニング・ウィザード、カバーするがカウント2。ボストン・クラブをキメるとロープに逃れたBJをコーナーに追い詰めフェイス・ウォッシュ、ロープに走るがBJが起き上がってジャンピング・ニーで迎撃。BJはパンクをロープに振ってバックエルボー、ノーザンライト・スープレックスを決めるがカウント2。ロープに振ろうとしたところをパンクが切り返しサイド・スープレックスを決め両者ダウン。
エルボーの打ち合いからBJがロープに走るがパンクがクローズライン、ネックブリーカーを決めロープに走るが今度はBJがラリアットで迎撃。BJはエクスプロイダーを決めカバーするがカウント2。もう一度エクスプロイダーにいこうとしたところをパンクがビクトリー・ロールで丸め込むがカウント2。2人は互いの首を掴んで激しいエルボーの応酬、劣勢になったパンクはBJの顔を引っ掻き場外に投げ捨てる。エプロン上でのエルボーの打ち合いからパンクがBJのバックを取りリングサイドのテーブルへ向かってジャーマン・スープレックス、BJはテーブルを貫通しパンクもテーブルにぶつかりながら場外に転落。両者リングサイドでダウンするとレフェリーが2人共試合続行不可能と判断、ゴングを要請に試合はノーコンテスト。「さぁこれから」というところでの唐突な幕切れに歓声がブーイングに変わる。
ノーコンテスト (12:22) 評価:3
5分後レフェリーやカバナ、サモア・ジョーの手を借りておき上がった人に観客は拍手を送った。

ホミサイド VS クリストファー・ダニエルズ(w/ アリソン・デンジャー)

前半部分は5分以上カットされており試合の途中から。ホミサイドがグラウンドでリバース・チンロックをキメている。コーナーに振って突っ込むがダニエルズがブートで迎撃してからエンズイギリを決めて両者ダウン。立ち上がってダニエルズが攻め込むがホミサイドが脚を捕えてドラゴン・スクリュー、そのままSTFをキメる。アリソンがエプロンに上がってくるとホミサイドが技を解いて追い払うがダニエルズがホミサイドにDDT、カバーするがカウント2。
スリーパーホールドに捕えられたホミサイドはエルボーで抜け出しロープに走るが、サンセット・フリップからの攻防をダニエルズが制しクローズラインでホミサイドを倒す。エンジェルズ・ウイングを狙うがホミサイドがかわしてエクスプロイダー。バック・ボディ・ドロップで投げ捨てるとコーナーへのビッグブート、さらに座り込んだダニエルズの顔めがけランニング・ニー。ロープに走りラリアットを狙うがダニエルズがかわして投げっ放しジャーマン、ホミサイドがすぐに起き上がりドロップキックでダニエルズを場外に落としてからトペ・コンヒーロを決める。
リングに戻しホミサイドがコーナートップからダイビング・ヘッドバットにいくが自爆、ダニエルズが裏投げからBMEを決めカバーするがホミサイドが2で返す。ロープに振ろうとするがホミサイドが腕を払うとダニエルズを捕えバックドロップ、もう1発決めてブリッジで押さえ込むがカウント2。ホミサイドがチョップにいくがダニエルズがかわしてSTO。コーナーに上るがホミサイドがカット、雪崩式のエースクラッシャーを狙うがダニエルズがこらえ雪崩式のロシアン・レッグスイープのような形で落下し両者ダウン。
リバースの連続からダニエルズがラリアットをかわして投げっ放しジャーマン、カバーするがカウント2。ダニエルズはエンジェルズ・ウイングにいこうとするがホミサイドがかわしてコップキラーの体勢へ、ダニエルズが逃れるがホミサイドがラリアット、カバーするがカウント2でダニエルズが返す。ホミサイドはファイヤーマンズ・キャリーで担ぎ上げようとするがダニエルズが抵抗、腕を持って身体をひっくり返すとそのままエンジェルズ・ウイング、カバーするがギリギリでホミサイドがキックアウト。ダニエルズが首をキメた体勢から丸め込むがホミサイドが返すとダニエルズのラリアットをかわして脚をロックしてからダニエルズの身体を折り曲げての丸め込み、これで3カウント入りホミサイドの勝利。
WINNER:ホミサイド (おそらく17〜18分ぐらい) 評価:4
ホミサイドが握手を求めるがダニエルズは腰に手を当てたまま立ち尽くす。するとCWアンダーソン、サモア・ジョー、ジャック・ビクトリーがリングに乱入し2人を攻撃。ジョーがホミサイドをスリーパーホールドで締め上げ、ビクトリーに羽交い締めにされたダニエルズにアンダーソンがパンチを打ち込む。
そこへダ・ヒット・スクワッドのマフィアがリングに駆け込んでくるとジョーと殴り合い。ダニエルズはビクトリーにローブローを決めるとアンダーソンにステップ・アップ・エンズイギリ、マフィアがジョーをビッグブートで倒す。ダニエルズとマフィアの背中がぶつかり2人は振り返って向き合う。マフィアがダニエルズに詰め寄り胸を突くとダニエルズがマフィアのTシャツを引き裂く。するとマフィアは中にプロフェシーのTシャツを着ている。ダニエルズが指を2本立てて上にかざすとマフィアが同じように指を合わせる。ダニエルズがマイクを取りマフィアをプロフェシーの新メンバーだと紹介すると場内は歓声と罵声が入り交じる。
マフィアはリングに横たわるホミサイドの顔の上に引き裂かれたDHSのTシャツを置いてダニエルズと共に退場。

マイケル・カッペラがBJウィットマーにインタビュー。BJは先程のテーブル貫通の事を何も憶えていないと言う。CMパンクが現れるとBJのファイティング・スピリットを賞賛し次はちゃんと決着をつけようと呼びかける。
部屋の外で誰かが争うような音がしてカッペラが控え室を出て行くとジュリアス・スモークスとアイスバーグが2人の男をボコボコにしている。ジュリアスはカメラに向かいハイテンションで叫びまくる。

アレクシス・ラリー VS エイリアル

ハイライトのみ。アレクシスが裏DDTを決めてフォール勝ち。
WINNER:アレクシス・ラリー

サモア・ジョー VS ホットスタッフ・ヘルナンデス

前回大会で新ROH王者となったジョーがノンタイトル戦で巨漢のヘルナンデスと対戦。ジョーがヘルナンデスにアームバーから腕攻めを展開。コーナーに振ってビッグブートにいくがヘルナンデスが受け止めるとラリアットでジョーをなぎ倒す。スピニング・ヒールキックを決めると場外へ出たジョーに対しノータッチでトップロープを飛び越えてのダイブ攻撃。巨漢のヘルナンデスのダイブに観客は「Holy shit」チャント。
ヘルナンデスはチョップを打ち込みジョーをリングへ戻す。エプロンに上がったところにジョーが張り手を連発、ロープに走り突っ込むがヘルナンデスがトップロープを飛び越えてのショルダー・タックルを決める。スープレックスを狙うがジョーがかわしてエンズイギリ、スナップメアからチョップとキックを打ち込みキャメル・クラッチをキメる。起き上がってパワーボムを狙うがヘルナンデスがこらえ、ジョーのチョップをかわしてオーバーヘッド・ベリー・トゥ・ベリー。パンプハンドル・スラムにいこうとするがジョーが背後に着地しコキーナ・クラッチの体勢へ。ヘルナンデスはジョーをコーナーにぶつけて逃れるとネックハンギング・パワーボム、そのまま押さえ込むがジョーがヘルナンデスの腕を取ってトライアングル・チョークをキメる。ヘルナンデスが気を失いレフェリーが試合をストップ、観客は静まり返る。
WINNER:サモア・ジョー (6:38) 評価:3
ジョーはリングの中央でイスに座りふんぞり返る。マイケル・カッペラが出て来てジョーに次の3WAY戦が始まるからどいてくれ言う。ジョーはマイクを取るとROH王座はこの業界で最も権威のある王座だと言う。そして今の試合はノンタイトル戦だったが今からもう1試合タイトルマッチを見せてやると言う。ジョーがカッペラに次は3WAY戦の予定だが誰が出るのかと訪ねる。カッペラはジョーがその中から1人を選ぶと思い3人の名前を挙げようとするとジョーが遮り「音楽をかけろ」。急遽4WAY戦でのROH王座戦が決定。

ROH王座戦
サモア・ジョー VS コルト・カバナ VS マット・ストライカー VS トム・カーター

ジョーの希望によりイリミネーション戦ではなく1フォール形式の4WAY戦に、ジョーがストライカーに殴りかかり試合開始。カバナがジョーに低空ドロップキック、カーターがブロックバスター、ストライカーがラ・ケブラーダを決めてカバーするがカウント2。カーターとカバナがダブル・フラップジャックを決めカーターがカバーするがカバナがカット。ジョーは場外に逃れ3人の攻防に、カーターがストライカーにヒップトスからのバックブリーカー、カバナにレッグロックをキメるがジョーがカット。
ここから2人が戦い2人がコーナーで待機する所謂Four Corner Survival形式の試合となる。カーターとカバナがグラウンドで関節技の掛け合い、カバナがカーターの脚と腕をキメて「殴ってみろ」と顔を突き出し挑発するとジョーが入ってきてカバナに平手打ち。カーターはカバナにミラコレのパラダイスロックをキメてストライカーに交代。カバナはストライカーにコーナーからスインギン・スープレックス、再びスープレックスの体勢に抱え上げるがカーターがカバナのヒザに低空ドロップキックを放ちカバナが前に倒れストライカーをフェイス・バスターの体勢で落とす。
試合はまったりとした感じで進みジョー以外の3人が交代しながら戦う。ジョーは一度もタッチを受けないまま10分が経過。ストライカーがカバナを場外に落としトップロープ越えのプランチャ、ジョーがトペを狙いロープに走るがエプロンからカーターがキックを打ち込みカット、トップロープ越えのサンセット・フリップで丸め込むがカウント2、シェルショックのような技を決めカバーするがジョーが2で返す。ジョーがSTOを決めカバーするがストライカーがカット、ジョーを抱え上げデスバレー・ドライバーを決めるがカバナが戻りカット。カバナがストライカーを背中に抱えネックブリーカーを決めカバーするがカウント2、ボディスラムを決めコーナーに上るがカーターがカット。カーターはスーパープレックスにいこうとするがカバナがこらえ雪崩式のパワーボムの体勢へ、しかしカーターが空中で体勢を入れ替え雪崩式のDDTを決める。カバーするがカウント2でジョーがカット。アイランド・ドライバーとコルト45の切り返し合いからジョーがカバナにコキーナ・クラッチ、カーターがコーナートップからフロッグ・スプラッシュを決めるがジョーが放さずカバナがタップアウト。ジョーが3人の挑戦者を退け防衛に成功。
WINNER:サモア・ジョー (13:25) 評価:2・5

2 out of 3 Falls
ブライアン・ダニエルソン VS ポール・ロンドン

真っ向からロックアップで組み合うがどちらも譲らず一旦離れる。グラウンドでダニエルソンがヘッドシザースをキメるとロンドンが抜け出しダニエルソンの上に乗っかる。ダニエルソンがブリッジで起き上がりバックスライドにいこうとするとこらえるロンドンの胸にチョップ。睨み合いとなりロンドンがピクっと腕を振り上げる素振りをするとダニエルソンが顔を一瞬背ける、逆にダニエルソンが張り手にいくと見せかけるとロンドンが顔を背ける。ダニエルソンが握手を求めロンドンが応えようとするがダニエルソンが手をスカし心理戦を展開。
ダニエルソンがハンマーロックをキメるとロンドンがロープに逃れる。ロンドンが腕をキメるとダニエルソンはセカンドロープをくぐってエプロンに出てサードロープをくぐりリンングに戻る、ロンドンの腕をロープに絡めてドロップキックを打ち込む。グラウンドの攻防となりダニエルソンが優勢、ネックバイスをキメてロンドンをマットに押さえつける。ロンドンがサイド・ヘッドロックをキメるとダニエルソンが逃れようとするがロンドンはロープを駆け上がってからの首投げでダニエルソンを放さない。ダニエルソンがヘッドシザースに捕えるとロンドンが抜け出しチョップ、ダニエルソンがロンドンの顔にブートを打ち込み両者一旦距離を取る。
ダニエルソンがロープに走りショルダー・タックルでロンドンを倒すがロンドンはヘッドスプリングで起き上がりダニエルソンを挑発。再びロープに走ったダニエルソンをリープフロッグでかわしてからベリー・トゥ・ベリーを決めカバーするがカウント2。ロンドンが再びヘッドロックをキメてコーナーを駆け上がるが今度はダニエルソンがバックブリーカーで迎撃。打撃の応酬からダニエルソンがダブル・アックスハンドルでロンドンを倒しグラウンドでのアブドミナル・ストレッチ、身動きの取れないロンドンの顔を何度も平手で殴りつける。
ダニエルソンはヨーロピアン・アッパーを打ち込んでからスモール・パッケージを決めるがカウント2。張り手とエルボーの打ち合いからロンドンが踞るダニエルソンの胸元にキック、ダニエルソンが立ち上がってビッグブートを打ち込むとバックドロップを決めてカバーするがカウント2。「Let's go London」「Let's go Dragon」チャントが交錯する中ダニエルソンがロンドンを攻め込みヨーロピアン・アッパーで場外に落とすと、エプロンに上がってきたロンドンをロープ越しのスープレックスでマットに叩き付ける。
コーナーに突っ込んできたダニエルソンをロンドンがブートで迎撃するとロープに振ってラリアットでなぎ倒す。セカンドロープからのサンセット・フリップを決めるがカウント2。ダニエルソンがスリングショットで場外に放り出そうとするがロンドンがトップロープを掴んでこらえる。逆上がりの要領でリングに戻ろうとすると、向かってきたダニエルソンをヘッドシザースで捕え場外に放り出す。エプロンに上がってきたダニエルソンにセカンドロープから飛んでエンズイギリ。ロープ越しにダニエルソンを捕えリングに向かってバックドロップを狙うがダニエルソンが着地、再びバックを取られたダニエルソンはロープに向かって走り倒れ込みながらロンドンを場外へ放り出す。ダニエルソンはロープに走ると場外のロンドンへトペ・スイシーダ、観客は「Dragon」チャント。
リングに戻りダニエルソンはスナップ・スープレックスを決めるとコーナートップからのダイビング・ヘッドバット、カバーするがカウント2。ダニエルソンがローリング・エルボーにいくがロンドンがかわしてバックスライド、2で返したダニエルソンがスモール・パッケージを決めるがロンドンが2で返す。コーナーへ突っ込んできたダニエルソンをロンドンが迎撃しコーナーからのスピニング・ヒールキック、踞るダニエルソンの首を掴んで丸め込むがカウント2。ロンドンはコーナーに上ろうとするがダニエルソンが背後から攻撃、引きずり下ろしてジャーマン・スープレックス・ホールドを決めるがカウント2でロンドンが返す。ダニエルソンはロンドンをコーナーに乗せ雪崩式のバックドロップにいくがロンドンが空中で体勢を入れ替えクロスボディでダニエルソンを押し潰す、そのままカバーすると3カウント入りロンドンが1本目を先取。
2本目が始まりロンドンが握手を求めるがダニエルソンは張り手とチョップを連発、ロンドンがエルボーで反撃するとロープに走りランニング・フォーアーム。スーパーキックを狙うがダニエルソンがキャッチ、ローリング・エルボーにいくがロンドンがかわしてスーパーキック、跪いたダニエルソンの側頭部にキックを打ち込む。コーナーに上るとダニエルソンがカット、雪崩式のバックドロップを狙うがロンドンが抵抗しヘッドバットで突き落とす。シューティングスター・プレスにいこうとするがダニエルソンが起き上がりコーナー上のロンドンにドロップキック、体勢を崩したロンドンは左脚がトップロープに引っかかった状態で逆さ吊りになる。ダニエルソンはロンドンに殴りかかるとレフェリーの制止をはね除け左ヒザを殴り続ける。さらにロンドンを抱え上げヒザからコーナーにぶつけるとロンドンは場外に転落。
リングに戻りダニエルソンはエルボーを連発、ロープに走るがロンドンが背後に回り投げっ放しジャーマン。ロンドンは倒れたダニエルソンの顔に何度も拳を振り下ろすがダニエルソンがロンドンの左脚を取りドラゴン・スクリュー、ハーフ・ボストン・クラブをキメるとロープに逃れようとするロンドンをリングの中央に引き戻し締め上げる。ロンドンの頭をヒザで押さえつけさらに左ヒザを持って反りかえらせるとロンドンが耐え切れずタップアウト、ダニエルソンが2本目を取り勝負は3本目に持ち越される。
ダニエルソンは3本目が始まるとすぐにロンドンの脚を取りにいくがロンドンがエンズイギリ、それでも左脚を取りにくるダニエルソンにロンドンは右足で顔面へのキックを連発。ダニエルソンはヨーロピアン・アッパーを打ち込みボディスラムにいこうとするがロンドンがかわし脚をロックしてのDDT、カバーするがカウント2。ロンドンは脚を引きずりながらもダニエルソンを起こしエルボーの打ち合い。ダニエルソンがローリング・エルボーを決めカバーするがカウント2、すぐにキャトルミューティレーションをキメるがロンドンがロープに逃れる。ダニエルソンはコーナーへのランニング・エルボー。ドラゴン・スープレックスにいこうとするとロンドンがかわして丸め込み、カウント2でダニエルソンが返す。ロンドンは座り込んだ状態からダニエルソンに張り手を連発、何とか立ち上がるがダニエルソンがステップ・アップ・エンズイギリ。ダニエルソンはドラゴン・スープレックスを決めるがカウント2、ボストン・クラブをキメるがロンドンがロープに逃れる。
両者への大声援が交錯する中ダニエルソンはチョップを連発、コーナーに追い詰めセカンドロープに上ってロンドンにパンチを打ち込むがロンドンがパワーボムの体勢に、ダニエルソンの首を両手でクラッチした状態でパワーボムで叩き付ける。ロンドンはコーナーに上ろうとするが左脚が使えず時間がかかってしまいダニエルソンに突き落とされる。ダニエルソンはロンドンを背中向きでコーナーに乗せると何度も背中を殴りつけてから雪崩式のバックドロップ、カバーするがカウント2。ハーフ・ボストン・クラブをキメると2本目を取った時と同じように身体を反り返らせるが、それでもロンドンはロープに向かって張って行きサードロープを掴む。
ダニエルソンはロンドンをコーナーに乗せ場外へ向けて奈落式のバックドロップを狙うがロンドンが必死の抵抗、ダニエルソンをリングに突き落とすと再び上ってきたダニエルソンを捕え雪崩式のスイングDDT。ロンドンはコーナーに上ると踞るダニエルソンの背中にシューティングスター・プレス、3カウント入りロンドンの勝利。
壮絶な死闘を演じ2人ともレフェリーやスタッフに肩を借りて何とか立ち上がる。ロンドンが握手を求め意識が朦朧としながらもダニエルソンが応じると観客は2人に大きな拍手。
WINNER:ポール・ロンドン (40:41) 評価:5

I Quit Bunkhouse Match
ダスティ・ローズ、ホミサイド、アイスバーグ & ホミサイド・クルー VS CWアンダーソン、ジャック・ビクトリー、デビッド・ヤング & バー・ルーム・ブローラーズ

ジュリアス・スモークスと連れの2人が叫び散らしながら客席の方に現れると会場の外で殴り合いをしていたアイスバーグとヤングが会場に雪崩れ込んでくる。リングサイドではホミサイドとアンダーソンが乱闘、リングに入るとビクトリーとヤングが加わり3人でホミサイドを痛めつける。ここで音楽がかかると客席から体格のよいマスクマンがカウボーイ・ハットを被りカウベルを持って登場。3人はローズかと思い身構えるが反対側からローズがリングに上がると3人に次々とバイオニック・エルボーを打ち込む。
ホミサイドはリングサイドでフォークを使ってビクトリーを流血させる。ローズとアンダーソンも激しくやり合い両者流血、リングではアイスバーグがイスを使ってヤングを流血させ痛めつけている。アンダーソンがカウベルでホミサイドの額を殴りこれで全員流血、リングの内外で6人が乱闘を続ける。
ローズがヤングにエルボーを連打、ホミサイドがアンダーソンにパイルドライバーを決めると2人の男がリングに駆け込みホミサイドを攻撃。するとジュリアスと連れの男が2人と殴り合い、リングサイドにいたシンプリー・ルシャスとベッキー・ベイレスが掴み合いを始める。ローズはルシャスの髪を引っ張ってリングに引きずり上げるとエルボーを打つと見せかけてルシャスにキス。場外に出たルシャスにベッキーが馬乗りになってパンチを連発。
ホミサイドが鉄製のゴミ缶を持ち込みビクトリーを何度も殴りつける。木材を流血した額に押し当てられたビクトリーにローズがマイクを持って「さぁ、やめると言え!」と言うがビクトリーは拒否。今度はホミサイドがフォークを顔に押し付けてローズがマイクを突きつけると、わかりにくいがどうやら「Quit」と言ったらしい。音楽がかかりどうやら試合は終わったらしいがリングサイドではまだ乱闘が続いている。
ローズがマイクアピールをすると観客は大歓声、「ダスティ」チャント。
WINNER:ダスティ・ローズ、ホミサイド、アイスバーグ & ホミサイド・クルー (開始のゴングも終了のゴングも鳴っていないが約10分程の試合) 評価:2

バックステージでローズとホミサイドとジュリアスのプロモ。ローズはスティーブ・コリノにホミサイドこそ本物の男だと言い、ホミサイドは「次はお前だ」と一言。ジュリアスがハイテンションで叫ぶ。

カーニッジ・クルーが会場でプロモを始めるとリングを撤収しているリングクルー達に「うるさい!静かにしろ!」と怒鳴りつける。2人は反抗して来たリングクルーをボコボコにしてその場を去る。

プロフェシーのプロモ。ダニエルズは3月22日の大会で自分にスーパーキックを放ったマイケル・シェインに対し4月26日の大会での一騎打ちを宣言し、ビジネスではなく極めて個人的に痛めつけると言う。
そして新メンバーのマフィアを歓迎すると言うとDHSのマックが現れる。マックが「何故だ」とマフィアに問いかけるとマフィアは「ウンザリしたからだ!」とマックを怒鳴りつける。うなだれるマックにダニエルズが「マフィアはDHSをやめプロフェシーの一員として成長していく、お前もこれからは一人で頑張ることだ。だが安心しろ最後に一度だけDHSがタッグを組むことになる。4月26日、お前達はDHSとしてタッグ戦に出場するのだ」と言う。
マフィアはマックを怒鳴りつけ「これが俺たちの最後のヤマだ、徹底的にぶっ潰すぞ」、カメラに向かい対戦相手であるコルト・カバナ & エース・スティールに「覚悟しろ」と言う。


総評
何といってもロンドン vs ダニエルソンの3本勝負に尽きる。40分を超える壮絶な死闘に2人共試合後は一人では立ち上がれない程に消耗し切っていた。
序盤はテクニックを駆使したクリーンな展開となるが1本目を取られたダニエルソンがなり振り構ってられないと脚攻めを始める。これによりダニエルソンがヒール的なポジションとなり、相手の弱点を痛めつけるダニエルソンとそれを必死に耐えるロンドンという構図の試合に。終盤はハードヒッティングな試合となり互いに感情を露にして激しい攻防を展開、最後はシューティングスター・プレスを最後まで取っておいたロンドンが一度のSSPで試合を決めた。
タイトル戦でも挑戦権が懸かった試合でもなかったが、2人とも勝利に対し貪欲な姿勢を見せ意地のぶつかり合いという試合になった。2003年を代表する名勝負。

AJ & レッド vs ブリスコ兄弟の2戦目は時間も短く前回を超える試合にはならなかったが、それでも好勝負を見せてくれた。

それ意外には特筆すべき試合はなくメインもグダグダで低調な大会になってしまった感は否めない。せめてロンドン vs ダニエルソンがメインであれば少し印象が違ったかもしれないが。
総合評価:3
  
Posted by phenominal14 at 23:29Comments(2)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

2007年12月20日

ROH 「NIGHT OF CHAMPIONS」DVDレビュー

NIGHT OF CHAMPIONS
ROH「NIGHT OF CHAMPIONS」’03.3.22

2002年10月のROH参戦以来圧倒的な存在感を放つサモア・ジョーが遂にROH王座に挑戦。果たして新時代の扉は開かれるのか。
また新タッグ王者となったAJスタイルズ、アメージング・レッド組には1年間に渡る抗争を終結させたジェイとマークのブリスコ兄弟が挑戦。対立ではなく共闘の道を選んだ2人がいきなり王座を奪ってしまうのか。



ゼロワン参戦中のスティーブ・コリノのプロモ。コリノはシャワーを浴びていて声だけ聞こえる。ホミサイド、ロウキー、プロフェシーがいくら自分に歯向かおうとしても無駄なことだと高笑い。シャワー室から出てきたコリノは「やれるもんならやってみろ」と言い残しその場を去る。

スペシャルKのメンバーがいつものようにロッカールームをクラブに見立て踊っているがジョディ・フレイシュは試合の準備をしている。他のメンバーが「何やってんだ?今はパーティの時間だぜ」と一緒に踊るように言うがフレイシュは「今日はロウキーとの試合で準備が必要だ」と部屋から出て行く。残ったメンバーは再び大音量のトランスで踊り始めるがマイキー・ウィップレックが音楽を止める。マイキーが「DJ、ロックンロールをかけろ!」と言うとハードロックが大音量で流れスペシャルKのメンバーは耳を押さえて苦しみ始める。

プロフェシーのプロモ。クリストファー・ダニエルズは俺たちはタッグ王座を失ったがまだ王座(イクセイヴィアーのROH王座、ダニエルズのFWA王座)も権力も保持している、今夜はプロフェシーにとって重要な夜となると言う。
ダニエルズはFWA王座とROH王座の挑戦権を賭けてダグ・ウイリアムスと戦い、史上初のアメリカ人FWA王者としてベルトを守り抜くと宣言。
イクセイヴィアーはサモア・ジョーはロウキーに負けた、俺はロウキーに勝った、AJスタイルズ、ポール・ロンドン、ジェイ・ブリスコにも勝った。誰もこの”史上最強”の俺にはかなわない、お前を倒す準備は出来ているとジョーに宣戦布告。

BJウィットマー VS ディキシー VS マット・ストライカー VS アレックス・アリオン

BJとストライカーでスタート。チェーンレスリングで互角の攻防となりストライカーのモンキーフリップをBJが一回転して着地、互いにラリアットをかわしてからドロップキックの相打ち。立ち上がった2人に観客が拍手を送る。ディキシーが入りストライカーにアームドラッグやジャンピング・ヒールキックを放ちモンキーフリップにいこうとするが、ストライカーがこらえベリー・トゥ・ベリーで投げ飛ばす。ブラインド・タッチで入れ替わりながらの攻防の中ストライカーがアリオンにパワースラム。ここからアリオンが捕まる展開となり3人から攻撃を受ける。
アリオンとディキシーがロープワークからダイビング・クロスボディの相打ちとなり両者ダウン、それぞれBJとストライカーにタッチを交わす。2人は激しいチョップの打ち合い、BJがエクスプロイダーを狙うがストライカーがかわしデスバレー・ドライバー、カバーするがディキシーがカット。ディキシーがストライカーにネックブリーカー、アリオンがディキシーにスプラッシュ・マウンテンの体勢からパワーボムを決めるがカウント2でBJがカット。アリオンはBJを場外に放り投げるがストライカーがアリオンにアンクル・ロック。ディキシーがコーナートップからストライカー飛びついて、体勢が崩れながらも強引にハリケーンラナを決める。振り返ったディキシーに戻ってきたBJがエクスプロイダー、3カウント入りBJの勝利。
WINNER:BJウィットマー (11:23) 評価:3

リング上でマイケル・カッペラがマイキー・ウィップレックにインタビューをしているとSATとクワイエット・ストームが出てきてマイキーに詰め寄る。イジー、エンジェルダスト、ドゥランジがリングに駆け込みSATとストームを襲撃、場外に出た3人に一斉にダイブ攻撃。レフェリーがゴングを要請し6人タッグがスタート。

The SAT & クワイエット・ストーム VS イジー、エンジェルダスト & ドゥランジ(w/ マイキー・ウィップレック)

リングに戻りストームがドゥランジにスパイラル・ショック、イジーがエンジェルダストにスーパーキック、ホセがエンジェルダストを倒しコーナートップからダイビング・エルボー・ドロップ、イジーがホセをアームドラッグで投げ飛ばすとマイキーがレフェリーの背後でリングサイドからホセを抱えフェンスに叩き付ける。イジーは入ってきたジョエルの回転式ヘッドシザースを決めるが立ち上がったジョエルがイジーにエンズイギリ、ホセとストームも加わり3人で見事な連係を見せる。
エンジェルダストがホセとストームを場外に落とし、ジョエルにコーナーから雪崩式の技を狙うがジョエルがロープを掴んでこらえる。ジョエルはエンジェルダストを抱えるとホセがトップロープから飛び雪崩式フェイス・バスターとスプリングボード・エースクラッシャーの合体技、エンジェルダストは頭から危険な角度でマットに突き刺さる。ドゥランジがスプリングボード・ウラカンラナでジョエルとホセを同時に投げるとジョエルを捕え、イジーがムーンサルト・キックを放つと同時にその場でのスライスブレットNo.2。入ってきたストームにスピンキックを打ち込むとドゥランジとエンジェルダストが交互にサッカーボール・キック、2人同時に低空ドロップキックを放つとイジーがスプリングボード450°スプラッシュを決める。
ホセがドゥランジを捕えると垂直落下式ブレーンバスター、ロコモーション式に2発目を決めると最後はパワーボム風にマットに叩き付けカバーするがエンジェルダストがカット。ストームがエンジェルダストにストーム・クレイドル・ドライバーを決めるがイジーが入ってきてカット。イジーはストームにDDTを決めるがジョエルがイジーにパワーボム、そのまま持ち上げると計6回の連続パワーボムを決め観客はスタンディング・オベーションで大歓声。
ここでスペシャルKのメンバーが駆けつけレフェリーを押さえるとマイキーがリングに入りSATにダブル・スタナー、ストームにもスタナーを決めると倒れたところにイジーとエンジェルダストが押さえ込み3カウント。スペシャルKの勝利。
WINNER:スペシャルK (6:20) 評価:3・5
試合後スペシャルKはスラッガーをリングに上げ、スラッガーはストームにTKO。すると客席から黒スーツの大男がフェンスを跨いで乗り越えるとリングに上がる。スラッガーよりさらにデカイその男はスラッガーと額をくっ付けて睨み合い。スペシャルKのメンバーがスラッガーを引き離しリングを降りる。

客席でジュリアス・スモークスの3人組がROHの役員と何やら口論している。セキュリティーが集まり両者を引き離す。

バックシート・ボーイズ VS ダン & マルコス

バックシート・ボーイズがコンビ攻撃で攻め込むがダンが場外でキャッシュメアにスープレックス。マルコスがダンを足場にしてトレント・アシッドにその場でのスライスブレットNo.2を決めるとダンがコーナートップからダイビング・エルボー。キャッシュメアにマルコスがハリケーンラナ、ダンが高速ゴーリーボムを決める。トレント・アシッドがマルコスを場外に投げ捨てると2人でダンにダブル攻撃、コーナートップから飛んできたマルコスを捕えパワーボムとネックブリーカーの合体技を決める。2人でダンを抱え上げるがマルコスがカットし2人でスクールボーイ、2で返され突っ込むがマルコスがダンに誤爆。バックシート・ボーイズはマルコスをT-ギミックで倒れているダンの上に叩き付け3カウント。
WINNER:バックシート・ボーイズ (5:18) 評価:2
トレント・アシッドはマイクを持ち自分達が最強のタッグチームであると宣言。バックステージに戻ってきた2人をダ・ヒット・スクワッドが待ち構えていて口論となる。

#1 Contenders Trophy Match FWAヘビー級王座戦
(C)クリストファー・ダニエルズ(w/ アリソン・デンジャー) VS ダグ・ウイリアムス

ロープワークからダグがショルダー・タックルを決めるとダニエルズは一旦場外へ。リングに戻り殴りかかるがダグが素早い動きから立て続けに丸め込み技を決める、ニアフォールの連続にたまらずダニエルズは場外へ逃げる。エプロンに上がると突っ込んできたダグにロープの間からショルダー・ブロック、リストロックをキメるがダグがあっさり切り返す。ダグは持ち前のテクニックでダニエルズに全くペースを掴ませない。
ダニエルズはダグの腹部にヒザを入れるとコーナーに押し込み打撃を連発、顔を引っ掻くとサイド・ヘッドロックでダグを押さえつける。しかしダグはバックドロップで脱出するとネックブリーカーを決めダニエルソンにニードロップを連発。首四の字固めからチンロックに移行するとロープに振ってベリー・トゥ・ベリー風のバック・ボディ・ドロップを決める。起こそうとするダグをダニエルズがタイツを引っ張って場外に落としベースボール・スライド、エプロンのカドに腹部をぶつけてリングに戻す。
ダニエルズはダグの腹部に攻撃の的を絞りガットバスターやエプロンからのダイビング・エルボーを決める。ダグはロープワークからサンセット・フリップにいくがダニエルズがこらえ腹部にエルボー、スープレックスの体勢からトップロープに投げつけるとジャンピング・ヒールキックで場外に落とす。リングに戻しスリングショットでサードロープに打ち付けると身体を返しロープ越しのキャメル・クラッチ。コーナーに振ってショルダー・タックルを決めると対角線に振ってもう一度突っ込むがダグにかわされコーナーに激突。ダグはダニエルズをコーナーに振りランニング・ニー、さらにロープに走るがダニエルズが腹部へヒザを入れる。アブドミナル・ストレッチをキメるがダグが腰投げで返し、突っ込んできたダニエルズにジャンピング・ニー。コーナーから飛ぶがダニエルズにかわされ着地。ダグは素早い動きからスクールボーイを決めると、2で返して立ち上がったダニエルズにラリアットを打ち込み両者ダウン。
ダグはダニエルズにエルボーを打ち込むとロープに振ってベリー・トゥ・ベリー、フィッシャーマン・バスターを決めてカバーするがカウント2。トルネードDDTを狙うがダニエルズがこらえダグをコーナーに乗せて掌打、アイコノクラズムにいこうとするがダグがこらえてコーナーからのトルネードDDTを決める。コーナーに振られたダニエルズはトップロープを使ってダグをかわし振り返ったところにコンプリート・ショット、カバーするがカウント2。ダニエルズがダグの手を掴んで引きずるとダグは両脚でダニエルズの腕を挟んで倒しクロスフェイス、ダニエルズは何とかロープに逃れる。ロープに走り突っ込んできたダグを捕えダニエルズがガットバスター、BMEを決めカバーするがダグが2で返す。
エルボーの打ち合いからダニエルズが平手打ち、ダグが張り返しロープに走るがダニエルズがスクラップバスターのような技から体勢を入れ替えコージー・クラッチをキメる。ダグは強引にネックバイスでダニエルズの首を捕えて脱出するとバックを取りカオスセオリーへ、しかしダニエルズが脚を掛けてこらえるとラスト・ライツの体勢に捕える。ダグがスナップメアでかわすとコブラ・クラッチをキメた状態でジャイアント・スイングのようにダニエルズを振り回す。ダグはコーナートップからダニエルズの後頭部にヒザを落としカバーするがダニエルズがロープに逃れる。
起こそうとするダグをダニエルズがコーナーに押し込みショルダー・ブロック、エンジェルズ・ウイングを狙うがダグがバック・ボディ・ドロップで返す。ダグはロープに走ってからダニエルズのバックを捕えコーナーに押し込んでカオスセオリー・スープレックス、3カウント入りダグの勝利。ダグが新FWA王者になると同時にROH王座への挑戦権も手に入れた。ダグは倒れているダニエルズの手を取り握手、ベルトとトロフィーを両手に掲げ観客はスタンディング・オベーション。
WINNER:ダグ・ウイリアムス 新王者誕生 (19:10) 評価:5

サモア・ジョー、CWアンダーソン、シンプリー・ルシャスがリングに上がる。ジュリアス・スモークスがフェンスのところまでやって来てアンダーソンとジョーに何やら文句をつける。セキュリティーが押さえようとするとジャック・ビクトリーが客席奥から駆け込んできてジュリアスに殴りかかる。アンダーソンがジュリアスをリングサイドに投げ入れジョーとビクトリーと共にジュリアスに暴行を加える。客席に投げ入れられたジュリアスをセキュリティーが押さえつけるとそこへホミサイドとダ・ヒット・スクワッドが入ってきてアンダーソン、ジョー、ビクトリーに襲いかかる。リング上でホミサイドはアンダーソンをコーナーに振ってラリアット、ドロップキックで場外に落とすとロープに走りトペ・コンヒーロを決める。ここでゴングが鳴らされ正式に試合開始。

ホミサイド & ダ・ヒット・スクワッド VS サモア・ジョー、CWアンダーソン & ジャック・ビクトリー

ジョーとマックが激しいぶつかり合い。ジョーはマックにエンズイギリを決めるがマフィアがチョップの打ち合いからジョーにジャーマン・スープレックス。アンダーソンのスーパーキックをかわしてラリアット、ロープに走るがビクトリーが背後から攻撃し場外へ落とす。ホミサイドがアンダーソンをコーナーに追い込みフェイス・ウォッシュからロープに走りランニング・ニー。ジョーがホミサイドにSTOを決めるがDHSがジョーを捕えマフィアがキャノンボール・セントーンを決める。アンダーソンがマックにスーパーキック、マフィアにスパインバスター、場外に出たマフィアにジョーがエルボー・スイシーダ。
ホミサイドがアンダーソンにエースクラッシャー。場外ではジョーがマフィアへのランニング・キックでフェンスを破壊。アンダーソンがホミサイドにバックドロップを決めてロープに走るがホミサイドがバックエルボーで倒してSTF。ジュリアスの仲間のベッキー・ベイレスがフェンス越しにリングサイドに投げ入れられルシャスに攻撃を受けていると、ホミサイドは技を解いてルシャスの髪を掴んでリングに引きずり上げる。ルシャスはホミサイドに平手を喰らわせるがホミサイドはルシャスを抱えコップキラー。アンダーソンがホミサイドにアームブリーカーから変形のアームロック。ビクトリーが鉄製のゴミ缶を持ってくるとアンダーソンはその上にホミサイドをスパインバスターで叩き付ける。レフェリーがゴングを要請し試合はノーコンテスト。アンダーソンとビクトリーはさらにホミサイドに攻撃を加えようとするがジュリアスと仲間の3人が凶器を持ってリングに駆け込み2人は退散。ジュリアスとその仲間はリングを占拠する。
ノーコンテスト (7:08) 評価:2・5

カーニッジ・クルー VS メイス & ホットスタッフ・ヘルナンデス

メイスがローンバトルを強いられると助けに入ったヘルナンデスにカーニッジ・クルーがダブル・スープレックス。しかしすぐに起き上がったヘルナンデスが2人まとめてのDDT。タッチを受けて正式にリングインしたヘルナンデスはディビートにドミネーター、ロックにシットダウン・パワーボム、メイスが2人を場外に出すとヘルナンデスはロープに走りトップロープ越えのダイブ攻撃。観客は「Holy shit」チャント。
ヘルナンデスは場外でディビートに突っ込むがフラップジャックでフェンスに落とされフェンスがぐしゃりとつぶれる。リングでロックがメイスを捕えると、ディビートがコーナーに上りメイスを抱えてスパイク・パイルドライバー。3カウント入りカーニッジ・クルーの勝利。
WINNER:カーニッジ・クルー (6:19) 評価:2

ROHタッグ王座戦
(C)AJスタイルズ & アメージング・レッド(w/ アレクシス・ラリー) VS ジェイ & マーク・ブリスコ

レッドがジェイにアームドラッグを連発するがジェイがボディスラムを決めてマークにタッチ。2人はロープワークから軽快な動きで丸め込みの応酬を見せるとヘッドスプリングで素早く起き上がり場内を沸かせる。AJが入りマークとバックの取り合いからグラウンドでの激しい攻防。マークをジャーマン・スープレックスで投げ飛ばすと入ってきたジェイのバックを取り、レッドのスーパーキックと同時に投げっ放しジャーマンを決める。場外に出たブリスコ兄弟に2人同時のトペ・コンヒーロを決めると観客は「ROH」チャント。
AJはマークをリングに戻しエルボーを連発、マークは平手打ちを放つとAJのローリング・クローズラインを受け止めてベリー・トゥ・バック・スープレックス。ジェイに交代し2人でAJをコーナーに振ると2人同時のランニング・ビッグブート。ジェイがスナップ・スープレックスを決めてカバーするがカウント2。ジェイはロープに走りラリアットにいくがAJが捕えガットバスター、バックブリーカー、エクスプロイダーの連続技を決める。代わったレッドがコーナートップからジェイにダイビング・エルボー、ロープに振って顔面キック。さらにロープに振るがブラインド・タッチを交わしたマークがレッドにスプリングボード・ドロップキック。ガットレンチ・スープレックスからニードロップ、ノーザンライト・スープレックスを決めるがカウント2。マークはカサドールにいこうとするがレッドがこらえてブレイン・ダメージを決めてAJにタッチ。
AJはマークを抱え垂直落下式ブレーンバスター、バックブリーカーとガットバスターの連続技から低空ドロップキックを決めてカバーするがカウント2。ロープに振ってウラカンラナを狙うがマークが捕えパワーボム、コーナーに振って突っ込むがAJが迎撃、セカンドロープからムーンサルトにいこうとするがマークがドロップキックを決めAJはコーナーカバーに激突。マークはAJをコーナーに座らせスプリングボード・エースクラッシャーにいくがAJが空中でマークを捕えバックドロップの形で落とし両者ダウン。
先にタッチを受けたレッドがエプロンのジェイを攻撃して交代を防ぐと、マークの足を蹴って倒れたところにレッド・スタープレスを決めてカバーするがカウント2。ロープに振ろうとするがマークが切り返しジェイがエプロンからレッドに攻撃、ひるんだレッドにマークがラリアットを決めジェイに交代。ジェイはスクープスラムを決めるとチンロックで押さえつける。レッドが抜け出しロープに走るがジェイがビッグブートで迎撃。マークが2発の垂直落下式ブレーンバスターを決めるとジェイがDDT、ロープに振られたレッドはサンセット・フリップにいくが起き上がったジェイが強烈なラリアットでレッドをなぎ倒す。レッドはジェイを自陣コーナーに押し込みAJがレッドにタッチするが、マークがレフェリーを引きつけていてタッチを認めさせない。ブリスコ兄弟は2人でレッドをコーナーに振りマークが突っ込むがレッドがブートで迎撃。レッドは前屈みになったマークの背中の上を転がってそのままジェイにスピンキック、マークに腰投げのような技を決めるとようやくAJに交代。
AJは同じく交代したジェイにスーパーキックからパワースラム、マークにハンマーロックからのバックドロップ。AJとジェイがパンチの打ち合いから相打ちで片ヒザをつくと、レッドとマークが2人のヒザを踏み台にしてシャイニング・ウィザードの相打ち。起き上がったジェイはロープに寄りかかったAJにクローズラインで一緒に場外に転落。レッドはマークにスピンキックを決めヨシタニックを狙うがジェイが捕え合体DDT、カバーするがAJがカット。ブリスコ兄弟はAJをロープに振るがAJはセカンドロープからのムーンサルトでジェイを捕えると向かってきたマークも捕え表裏のDDTで2人を撃沈、ジェイをカバーするがカウント2。マークをブレーンバスターの体勢に抱えるとジェイがマークを後方に下ろすがAJはそのままマークにネックブリーカー。ジェイ・ドリラーとスタイルズ・クラッシュの切り返し合いからジェイがファルコンアローを決めるがレッドがカット。
レッドは髪を振り乱しジェイをコーナーに振るとセカンドロープに飛び乗ったジェイの背中にスピンキック、雪崩式のヨシタニックを決めてカバーするがマークがカット。AJがマークをコーナーに振り突っ込むがマークが素早くコーナーに座りブートで迎撃。そこへ走り込んできたレッドをAJが投げ上げるとレッドがマークにハリケーンラナ、飛ばされたマークをAJがキャッチしてそのままスタイルズ・クラッシュ。3カウント入りAJ、レッド組の勝利。観客はスタンディング・オベーションで物凄い大歓声。
WINNER:AJスタイルズ & アメージング・レッド (16:45) 評価:5

ロウキー VS ジョディ・フレイシュ

両者素早い動きからグラウンドで相手の関節を取り合う。フレイシュがローキックを打ち込むがロウキーは微動だにしない。ロウキーのパンチとキックをかわしたフレイシュは華麗な動きからリストロックをキメるがロウキーがトリッキーなキックで脱出。フレイシュがエプロンから720°DDTを狙うがロウキーがかわしてドラゴン・スリーパーへ、フレイシュが素早く抜け出し睨み合いとなり観客はスタンディング・オベーションで2人に大きな拍手を送る。
ロウキーはナックルロックからフレイシュの両肩をマットにつけるがカウント2でフレイシュがブリッジ。ロウキーはフレイシュの上に乗り足を蹴ってブリッジを崩すがカウント2の度にフレイシュがブリッジでかわす。ロープに振られたフレイシュは旋回式のヘッドシザース、セカンドロープに飛び乗ってからロウキーに肩車の体勢で乗るとリバース・ハリケーンラナ。スプリングボード・ドロップキックでロウキーを場外に出すとトップロープに飛び乗り場外へのシューティングスター・プレスを決め観客は「Holy shit」チャント。
リングに戻りフレイシュはコーナーからの開脚ムーンサルトを決めるがカウント2。ロウキーの顔に軽く平手打ちをして挑発してロープに振ろうとするがロウキーが切り返すとフレイシュはトップロープに飛び乗ってのムーンサルトで着地、しかしそこへロウキーがセカンドロープからのジャンプキックを打ち込む。コーナーに振ってランニング・ラリアットからバタフライ・スープレックスを決めカバーするがカウント2。再びコーナーに振るがフレイシュが突っ込んできたロウキーをかわしジャンピング・ヒールキック、コーナートップからのスピニング・クロスボディを決める。フレイシュはトップロープから720°DDTを狙うがロウキーがキャッチ、しかしフレイシュはロウキーの腕を取ってトライアングル・チョークをキメる。ロウキーは強引にフレイシュを持ち上げコーナーにぶつけると前方回転蹴りを決めてカバーするがカウント2。
ロウキーはヒザ立ちのフレイシュの胸板に強烈なローキック、3発目をかわそうと伏せたフレイシュの髪を掴んでロウキーは顔面へのキックラッシュ。コーナーに振りハンドスプリング・キックを狙うがフレイシュがかわし、ロープに着地したロウキーに投げっ放しジャーマン。ジャックナイフでカバーするとロウキーが2で返しフレイシュの足と首をキメるがフレイシュは何とかロープに逃れる。チョップの打ち合いからロウキーがモンゴリアン・チョップ、フレイシュがエンズイギリを打ち込み両者ダウン。
フレイシュはロウキーの肩に乗ってビクトリー・ロールで丸め込むがカウント2。ウラカンラナを狙うがロウキーがパワーボムで叩き付けジャックナイフ、フレイシュがカウント2で返す。キークラッシャーにいこうとするがフレイシュがスモール・パッケージ、カウント2で起き上がって旋回式のヘッドシザースを狙うがロウキーがそのままコーナーカバーにぶつける。コーナー上での攻防からフレイシュがロウキーをマットに突き落とすがロウキーがタイダル・クラッシュを決めフレイシュは場外に転落。エプロンに上がってきたフレイシュは向かってきたロウキーにショルダー・ブロックとハイキック、トップロープに飛び乗りシューティングスター・パイルドライバー(シューティングスターの形で飛んでから相手の背中にしがみつき、そのまま身体を横回転させながら相手の頭をマットに突き刺すというありえない技)を崩れながらも決める。場外に転げ落ちたロウキーをリングに戻しカバーするがロウキーがロープブレイク。コーナー上での攻防となりロウキーはフレイシュの顔面にキックラッシュ、フレイシュを捕えると最上段から雪崩式のキークラッシャーを決める。観客は立ち上がって大歓声、「Holy shit」チャント。ロウキーが這って行ってカバーし3カウント、ロウキーの勝利。
WINNER:ロウキー (19:38) 評価:4・5

CMパンク & エース・スティール VS レイヴェン & コルト・カバナ

今回も凶器使用公認の「レイヴェンズ・ルール」。パンクとレイヴェンでスタートするがパンクはレイヴェンと戦うことを嫌がり逃げ回ると結局スティールにタッチ。レイヴェンはスティールを攻め込みゴミ缶の蓋で頭を殴る。カバナが入るがスティールに捕まるとパンクが入りラフな攻撃でカバナを攻め込む。カバナが反撃しパンクを捕えレイヴェンにタッチするとパンクは一目散に場外へ逃亡、追いかけようとしたレイヴェンをスティールがイスで殴る。
リングに戻しパンクは関節技でレイヴェンを攻撃。イスを置いてレイヴェンをロープに振ろうとするがレイヴェンが切り返しドロップ・トーホールドでパンクの顔をイスにぶつける。代わったカバナがパンクとスティールに次々と攻撃を仕掛け、パンクをクローズラインで場外に落とす。ロープに走るがパンクがリングサイドからカバナの足を掴みカバナは転倒。レイヴェンがスティールに突っ込んで同時に場外に落ちるとリング上はパンクとカバナの2人に。
パンクはフェイス・ウォッシュからロープに走るがリングサイドからレイヴェンがイスで背中に一撃、カバナがコルト45を決めてカバーするがスティールがカット。スティールがスープレックス、パンクがウェルカム・トゥ・シカゴを決めてカバーするがカウント2。パンクがジャイアント・スイングで振り回しスティールがセカンドロープからのドロップキック。その後もダブル攻撃を受けたカバナだったがコーナーから飛んできたパンクをキャッチすると変形のパワーボムを決めてようやくレイヴェンにタッチ。
レイヴェンはゴミ缶で2人を交互に殴るとスティールにブルドッグ、スプリングボードを狙ったパンクにゴミ缶を投げつける。突っ込んできたスティールにドロップ・トーホールドを決めるとスティールはそのままトペ・スイシーダの形でパンクに突っ込む。レイヴェンはロープに走るとトップロープ越えのトルニージョで2人を撃沈。さらにコーナートップからカバナがムーンサルトを放つとカバナはヒザを痛めたらしく物凄い痛がり方で叫び声を上げ続ける。
レイヴェンはコーナーにテーブルを立てかけると入ってきたパンクをDDTの体勢に捕える。しかしスティールがスプリングボード・ドロップキックでカットすると立てかけてあったテーブルをリングに設置しレイヴェンを寝かせる。パンクがコーナートップからダイビング・エルボーを狙うがかわされてテーブルに自爆、レイヴェンがカバーするがスティールがカット。レイヴェンはスティールにDDT、3カウント入りレイヴェンの勝利。
WINNER:レイヴェン & コルト・カバナ (9:50) 評価:3・5
レイヴェンはマイクを取りパンクに「握手をしろ」と言うがパンクは中指を立てる。レイヴェンがDDTにいこうとすると素早くリングから降りる。レイヴェンはパンクの代わりにスティールにDDT。一旦は花道の方へ歩いて行ったパンクだったがリングに駆け込みレイヴェンを攻撃、カバナが止めて一触即発になるがカバナもレイヴェンに攻撃を始める。カバナがイスを置いてパンクがドロップ・トーホールドでレイヴェンの顔を叩き付けると、レイヴェンのマネをしてDDT。カバナはパンクの腕を上げる。2人はスティールを抱えて退場。

ホミサイドのプロモ。ホミサイドは4月12日の大会でのバンクハウス・アイ・クイット戦で自分のチームに”アメリカン・ドリーム”ダスティ・ローズが加わると言う。カメラがパンするとジュリアス・スモークスがハイテンションで喋り、自分達がホミサイドを援護すると言う。
そこへロウキーが現れジュリアスに「何でここにいるんだ」と問いただす。ホミサイドが2人をなだめ「コリノとの戦いで援護してもらう為だ」と言うがロウキーは明らかにジュリアスに不快感を示しその場を去る。

ROH王座戦
(C)イクセイヴィアー VS サモア・ジョー

イクセイヴィアーはダニエルズとアリソンを連れて来るが、ゴングが鳴るとマイケル・シェインとCWアンダーソンが2人を襲撃。バックステージへ連れて行きイクセイヴィアーはセコンドなしで戦うことに。
ジョーはバックエルボーでイクセイヴィアーを倒すとスナップメアからチョップとキック。対角線に走ってイクセイヴィアーをコーナーにぶつけるとトップロープ越しに投げ捨てる。イクセイヴィアーはトップロープを掴んでこらえ逆上がりでリングに戻ろうとするがジョーが胸板にキックを打ち込み場外に落とす。フェンスの前でイスに座らせるとリングサイドを走り顔面キック、チョップを打ち込んでリングに戻す。
ジョーはアイランド・ドライバーにいこうとするがイクセイヴィアーが背後に降り背中に両ヒザを突き立てて後ろに倒れる。イクセイヴィアーは打撃を打ち込むとベリー・トゥ・ベリー、ドロップキックを決めると場外へ出たジョーにトペ・スイシーダからのトルネードDDTを決める。リングに戻すと後頭部にサマーソルト・レッグドロップ、ブレーンバスターを決めるとグラウンドでの関節技でジョーを攻め込む。顔面に低空ドロップキックを喰らったジョーは怒りの表情で立ち上がる。チョップの打ち合いからイクセイヴィアーを倒しスープレックスにいこうとするがイクセイヴィアーがこらえる。イクセイヴィアーがラリアットを打ち込むがジョーは倒れない、2発目も耐えるとロープに走ったイクセイヴィアーをラリアットで一回転させる。
ジョーはイクセイヴィアーにジャーマン・スープレックス、そのまま起き上がりドラゴン・スープレックスを決めると最後は腕をクロスさせてのジャーマン・スープレックスを決めるがカウント2。ジョーはスープレックスを狙うがイクセイヴィアーがヒザで頭を蹴り、倒れたところをカバーするがカウント2。イクセイヴィアーはエックス・ブレイカーを決めコーナートップから450°にいくがジョーがヒザで迎撃。ジョーはエンズイギリを打ち込むと腰投げで倒して頭部にヒザを連発。コキーナ・クラッチをキメるとレフェリーがイクセイヴィアーの意識を確認、3回腕が落ち試合をストップ。ジョーがイクセイヴィアーを破り新ROH王者となった。観客は総立ちのスタンディング・オベーションで新王者を讃える。
WINNER:サモア・ジョー 新王者誕生 (11:54) 評価:3

ダニエルズが壁に向かって「That Which does Not Kill You Makes You Stronger」とつぶやいている。カメラに向かうと、この1週間はプロフェシーにとって最悪の日々だった。自分はタッグ王座とFWA王座を失いプロフェシーは権力そのものであったROH王座を手放した。だが悲観する事はない、自分達は常に先を見据えている。自分はサモア・ジョーのROH王座を狙い、ドノバン・モーガンと共にタッグ王座を取り返す。そして常にアリソン・デンジャーが自分達のバックアップし、さらにプロフェシーにはもう一人新しいメンバーが加わる。最後に笑うのはプロフェシーだと言って再び壁に向かう。

スティーブ・コリノがPCでROHの結果を見ている。ホミサイドがルシャスにコップキラーを決めたことに「品性のかけらもない奴だ」と言う。コリノはもうすぐROHに復帰すると言うと「I got two words for you,"Dare Me".」


総評
サモア・ジョーがイクセイヴィアーを破り新ROH王者に。試合そのものは10分程度の非常にあっさりした試合で、特に盛り上がる場面もないまま終わってしまったが観客は新王者の誕生に大喜び。歓喜の瞬間にジョーも少し涙ぐんでいた。「ROHはスポーツ・エンターテイメントではない、プロレスリングだ」とカメラに向かい宣言したジョー、この先この団体を背負い歴史を積み上げて行く男の決意表明だった。今まさに「絶対王者」時代の幕が開いた。

タッグ王座戦は素晴しい試合。ところどころモタつく場面もあったがそれ以上に4人の華麗な技の数々が観客を魅了し続けた。ラストの場面はまさに圧巻、素晴しい攻防に観客は総立ちの大歓声で応えた。

タッグ王座を失ったのに続きダニエルズのFWA王座、イクセイヴィアーのROH王座と持っていた全ての王座を手放してしまったプロフェシー。”THE GROUP”との直接対決を前に既に追い込まれてしまった感がある。これからどう巻き返していくのか、新メンバーの動向にも注目が集まる。
総合評価:4
  
Posted by phenominal14 at 00:44Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

2007年12月11日

ROH 「Expect The Unexpected」DVDレビュー

Expect The Unexpected
ROH「Expect The Unexpected」
’03.3.15


ROHのリングに元ECWのレイヴェンが登場、迎え撃つのは「ストレート・エッジ」CMパンク。ROHとECWがリングで交錯する時、そこには何が生まれるのか。
ROH王座、タッグ王座それぞれの挑戦者決定戦がラインアップ。ストップ・ザ・プロフェシーを果たすのは一体誰だ。




プロフェシーのプロモ。クリストファー・ダニエルズは先月の1周年大会でイクセイヴィアーがポール・ロンドンを破り最高の王者であると証明したと言う。
イクセイヴィアーは誰もがロウキー、AJスタイルズ、ジェイ・ブリスコ、ポール・ロンドンが勝つだろうと思っていたが俺はその全員を倒し今も王者のままだ。今夜新たな挑戦者決定戦が行われるが誰が来ても同じことだ、このベルトは俺のモノだと言う。
ダニエルズはドノバン・モーガンが日本に行っておりここにいないと言うと、タッグのベルトの1本をイクセイヴィアーに渡し今夜2人でタッグ王座を防衛すると言う。ROHの観客は自分を観る為に会場に足を運びDVDを購入する、自分がこの団体を支えていると言うと改めてCode of honorの衰退とプロフェシーの繁栄を宣言。
今ROHでは沢山の若い選手が成功への階段を駆け上がろうとしているが、自分とイクセイヴィアーの2人がトップにいる限りいくら努力しても無駄なことだと言う。さらに”THE GROUP”を結成したスティーブ・コリノにも自分達の邪魔をする気なら覚悟しろと言い、アリソン・デンジャーは過去コリノに受けた仕打ちに対する復讐を誓う。
ダニエルズはコリノや他のROHのレスラー達は何をやってもプロフェシーにはかなわない、何故なら自分達は誰よりも優れていて、王座を保持し、権力を握っているからだと言う。

チャド・コリヤー VS マット・ストライカー

互いのテクニックを活かしたレスリング勝負、チェーンレスリングでの切り返しの応酬となりどちらも譲らない。コリヤーはニー・クラッシャーからストライカーの左脚に攻撃の照準を絞る。執拗な脚攻めからクローバー・リーフをキメるがストライカーが何とかロープに逃れる。
コリヤーはスープレックスを決めると関節技で首と腕を同時にキメる。ストライカーは立ち上がってチョップで反撃するとコリヤーのクローズラインをかわしエルボーを打ち込む。ロープに振ってバックエルボーとジャンピング・ヒールキックを決めカバーするがカウント2。
ストライカーはデスバレー・ドライバーにいこうとするがコリアーがかわす。ロープに走ったコリヤーにストライカーがウラカンラナを狙うが、コリヤーがこらえストライカーを寝かせて外道クラッチ、カウント2でストライカーが返す。ストライカーのビクトリー・ロールから丸め込みの応酬になるとストライカーがコリヤーの足を取ってアンクル・ロックをキメる。コリヤーが抜け出しコーナーに振って突っ込むがストライカーが迎撃、コーナーから飛んでサンセット・フリップにいくがコリヤーが一回転してストライカーを捕えクローバー・リーフ。ストライカーは耐え切れずタップアウト、コリヤーの勝利。
WINNER:チャド・コリヤー (16:04) 評価:3・5

ロウキーとダ・ヒット・スクワッドのプロモ。ロウキーとマフィアがどちらが喋るかで揉めるが結局ロウキーが喋ることに。ロウキーは「スペシャルKは俺たちを、そしてROH、Code of honorを侮辱している。今夜俺たちはお前らに敬意というものを叩き込んでやる」と言いさらに続けようとするがマフィアが遮りロウキーの前に立って勝手にプロモを締める。ロウキーはムッとした表情でマフィアを見るがマックがなだめる。

アメージング・レッド VS スリムJ(/w イェヨー、スラッガー)

レッドがリストロックをキメるがスリムJがヘッドシザース、アームドラッグの掛け合いからルチャの動きでニアフォールの応酬。レッドは握手を求めるがスリムJはレッドの手を蹴ってバックに回りジャーマン、一回転して着地したレッドがエルボーを落とすがスリムJが間一髪かわし2人は鼻をくっ付けて睨み合い。ロープワークからスリムJがモンキーフリップにいくがレッドが着地し、クローズラインでスリムJを一回転させる。場外に出たスリムJにレッドがトップロープ越えのトペ・コンヒーロ。
レッドはスリムJをリングに戻すとコーナーに振って身体を駆け上がるようにしてドロップキック。スナップメアから背中にサッカーボール・キックを打ち込むと、ロープに走り顔面キックを決めカバーするがカウント2。コーナーから飛ぶがスリムJがかわしトップロープに飛び乗ってからスピンキックを決める。座らせた状態のレッドにブロック・バスターを決めるとレフェリーの注意を逸らしローブロー、スープレックスを決めるがカウント。
スリムJはレッドを肩車の状態にするがレッドがリバース・ハリケーンラナ。ロープに振ってクローズラインにいくがスリムJがレッドの腕を使って逆上がりの要領で一回転、レッドを抱えクレイドルDDTを決めるがカウント2。レッドの手を取りセカンドロープに飛び乗りスプリングボード裏DDT、さらにレッドの背中に抱きつきボディシザースの状態からリバース・ハリケーンラナ、そのままカバーするがカウント2でレッドが返す。
レッドは突っ込んできたスリムJをブートで迎撃するとコーナーから飛んでスリムJに抱きついてからコンプリート・ショット、カバーするがカウント2。F5を決めるが3カウントギリギリでスリムJが肩を上げる。起こそうとするレッドにスリムJが再びローブロー、コーナートップからムーンサルトにいくがレッドが起き上がりエースクラッシャーで迎撃。
スリムJが再び肩車するとレッドはリバース・ハリケーンラナにいくがスリムJがこらえ一人で着地、スリムJの側頭部へスピンキックを打ち込むレッド・スタープレスを決めるがカウント2。ロープに振られたレッドの足をスラッガーが払うがレッドがスラッガーの顔にキック。スリムJのサンセット・フリップから丸め込み技の掛け合い、スリムJがカサドールにいこうとするがレッドが途中でこらえ裏スタイルズ・クラッシュ(とでも言うのか)を決めて3カウント。レッドが見事な勝利を飾るがスラッガーがリングに上がりレッドにTKO。
WINNER:アメージング・レッド (12:02) 評価:4

マイケル・カッペラに呼び込まれCMパンクがリングに上がる。パンクは「俺の名前はCMパンク、俺はストレート・エッジだ。酒もドラッグもやらない、そしてお前らより優秀だ」と言う。パンクは観客を馬鹿にしてヒートを集めると「ストレート・エッジと対局にある」レイヴェンに対し挑戦状を叩き付ける。「俺はレイヴェンより優れている」と言い残し帰ろうとするが入場ゲートの前に来た瞬間にレイヴェンが登場しパンクは慌ててレイヴェンから逃げる。
パンクが「お前なんか怖くない」と言うとレイヴェンは「それなら今夜レイヴェンズ・ルール」で勝負だと言う。レイヴェンはパンクの目の前でお馴染みのポーズを決めて帰ろうとするがパンクが背後から襲いかかる。レイヴェンがかわしDDTにいこうとするがパンクは素早く逃げ出しリングを降りる。

Tag Team Scramble-Winners Get A Tag Title Shot
AJスタイルズ(/w アレクシス・ラリー) VS バックシート・ボーイズ VS The SAT VS カーニッジ・クルー

今夜行われるタッグ王座戦への出場権を賭けた試合、AJスタイルズはパートナーのレッドが先程スラッガーの攻撃を受けこの試合に参加出来ない為一人での出場。トレント・アシッドとホセでスタートしスピードを活かした素早い攻防。カサドールを切り返してトレント・アシッドがブルーサンダー・ボム、ロックが背後からトレント・アシッドを殴りつけるとキャッシュメアが入りロックにスピアー。AJとジョエルが入りグラウンドの攻防、AJはエンズイギリでジョエルを場外に落とすとエプロンからムーンサルトでジョエルを捕え裏DDT。立ち上がったAJにホセがトペ・スイシーダ、ロックがエプロンからサマーソルト・セントーン、バックシート・ボーイズが2人同時にトペ・コンヒーロを決めるとディビートがコーナートップからのムーンサルトで全員をなぎ倒す。さらにリングに戻ったジョエルがロープを駆け上がってからサマーソルト・セントーン、最後はAJがトップロープからのシューティングスター・プレスを決め観客は「Holy shit」の大歓声。
リングに戻りバックシート・ボーイズがAJにダブル攻撃、ディビートがダブル・クローズラインで2人を倒す。キャッシュメアをスープレックスの体勢に抱えると、ロックがコーナーから飛んで垂直落下で叩き付ける。SATが入ってきて3人を場外に落とすとAJにダブル攻撃、ホセがキャメル・クラッチに捕えジョエルがロープに走るがディビートが足を引っ張り場外に引きずり下ろす。AJがホセにチョップを打ち込みロープに走るがトレント・アシッドがロープを下げAJは場外に転落。トレント・アシッドはホセにヤクザキック、戻ってきたジョエルにキャッシュメアと流れるようなコンビ攻撃を決める。カーニッジ・クルーが入ってきてキャッシュメアにネックブリーカー、トレント・アシッドに2人がかりでのスープレックス、カバーするがAJがカット。
ジョエルがロックを捕えトップロープに両脚を掛けるとホセがコーナートップからムーンサルト、同時にジョエルが高角度のネックブリーカーで落とす。AJがジョエルにドロップキック、ホセのカサドールをジャーマン・スープレックスで切り返すとフェイス・バスターを決めてカバーするがディビートがカット。AJはディビートにローリング・クローズライン、トレント・アシッドにパンプハンドルからのバックドロップ。コーナーに上るがSATがカット、スパニッシュ・フライにいこうとするがカーニッジ・クルーが戻り阻止。バックシート・ボーイズがロックにT-ギミックを決めカバーするがジョエルがカットし全員を場外に落とす。入ってきたホセにAJがコーナーから飛んでサンセット・フリップ、そのままスタイルズ・クラッシュにいこうとするがホセが抵抗。AJはホセを抱え上げてシットダウン・パワーボム、ジャックナイフで押さえ込み3カウント。ノンストップのめまぐるしい攻防を制したAJが今夜のメイン戦でのタッグ王座挑戦権を獲得。
WINNER:AJスタイルズ (11:41) 評価:3・5

試合後アウトキャスト・キラーズが現れリングに上がるとSATにイチャモンをつける。「今すぐやってやる」といって殴りかかるがSATはサンチアーゴに合体トルネードDDT、タトゥーガにスパニッシュ・フライを決めて返り討ち。観客は「SAT」チャント。

ロウキー & ダ・ヒット・スクワッド VS ディキシー、ドゥランジ & エンジェルダスト(/w スリムJ、ハイドロ、ブライアンXL)

先に入場したスペシャルKはロウキー達が入ってくるとセコンドの3人を踏み台にしてリングサイドの3人にダイブ攻撃。リングに戻りもう一度飛ぶがDHSの2人がディキシーとエンジェルダストをキャッチ、ロウキーがドゥランジをキックで迎撃する。
リングに入りロウキーは打撃を連発、マックがドゥランジを放り上げロウキーがコーナートップからのジャンプキック。マフィアがドゥランジを抱えてバタフライ・アームロック、助けようとしたディキシーにスープレックスで投げつける。ドゥランジにブラインドタッチで入ったディキシーはマックにウラカンラナ、起き上がって突っ込むがマックがベリー・トゥ・ベリーでコーナーに投げつける。
ロウキーはエンジェルダストにチョップを連発、フラフラになったところにさらに平手を浴びせる。エンジェルダストがスナップメアからサッカーボール・キックを打ち込むがロウキーは全く効いていない様子、エンジェルダストを座らせ「こうやるんだ」とばかりに背中に何発もキックを打ち込む。コーナーに座らせて逆さ吊りでのドラゴン・スリーパー、マフィアに持たせて胸板にミドルキック、ディキシーが入っていくるとマックがミリタリー・プレスでエンジェルダストに向かって投げる。エンジェルダストはディキシーを受け止めるがマフィアが2人まとめてのジャーマン・スープレックス、ロウキーとDHSが完全に試合を支配し観客は大歓声。
マフィアはドゥランジをマットに倒しロープに走るがハイドロが足を引っ張り顔を出したところにスリムJがキック。ドゥランジは倒れたマフィアにレッグドロップ、首四の字固めをキメると場外に落としスペシャルKが5人でマフィアに暴行を加える。ローンバトルを強いられたマフィアはディキシーにドラゴン・スープレックス、エンジェルダストに投げっ放しのハーフネルソン・スープレックスを決めてロウキーにタッチ。
ロウキーはドゥランジにチョップ、ロープに振って前方回転蹴り、入ってきたハイドロにキックを打ち込みコーナーに寄りかかったところにキークラッシャーの体勢に持ち上げたドゥランジをぶつける。突っ込んできたエンジェルダストにマックがラリアット、コーナーに振ってマフィアがキャノンボール・セントーン。スリムJがイスを持ってコーナーに上るが足を払われエンジェルダストの前にイスを持ったまま逆さ吊りでぶら下がる。マックが反対側のコーナーに上るとコースト・トゥ・コーストのドロップキックを狙うが飛距離が足りず一度着地してから頭から突っ込む。その後スペシャルKのセコンドが全員リングに雪崩れ込み3人を攻撃、レフェリーがゴングを要請しスペシャルKの反則負け。
WINNER:ロウキー & ダ・ヒット・スクワッド (12:41) 評価:3
スペシャルKのメンバーはとっとと帰ろうとするが、ロウキーがマイクを取る。こんな終わり方では誰も納得しない。お前ら全員が相手でいい、ゴングを鳴らせと再試合を要求、ゴングが鳴らされる。

再試合
ロウキー & ダ・ヒット・スクワッド VS スペシャルK

帰ろうとするスペシャルKにDHSが殴りかかる。ロウキーがディキシーをリングに戻すとディキシーはクスリを差し出し「これでも飲んでハイになろうぜ」とアピール。ロウキーが口に入れると音楽が流れスペシャルKのメンバーは踊り始める。ロウキーがフラフラになり崩れ落ちるとブライアンXLとスリムJがロウキーの両腕を捕まえる。しかしロウキーが口を開けるとクスリを飲み込んでおらず、クスリを吐き出して2人を振り払う。杖を持ったディキシーを捕まえるとディキシーを使って他のメンバー達に攻撃、カンフー映画のアクションシーンのように6人相手に大立ち回り。ロウキーはDHSの2人を呼び込み、キークラッシャー、バーニング・ハンマー、パイルドライバーの共演。3人同時にカバーして3カウント。
WINNER:ロウキー & ダ・ヒット・スクワッド (3:45) 評価:2・5

休憩時間カッペラがレイヴェンにインタビューしようとするがその前をトリニティが横切る。レイヴェンはトリニティを呼び止め親しげに話すとそのまま2人で立ち去る。

クワイエット・ストーム & ゴースト・シャドウ VS ダン & マルコス

マルコスはダンに足を持ってもらいその場でのスライスブレットNo.2。ゴースト・シャドウはダンをコーナーに乗せマッスル・バスター、ストームがマルコスにスパイラル・ショック。ダンはゴースト・シャドウを捕え高速ゴーリーボム。ストームが入りダンにスリング・ショットにいくと、飛ばされたダンにゴースト・シャドウがエースクラッシャー。2人でマルコスのヒザを攻めるとストームが関節技をキメてマルコスがタップアウト。
WINNER: クワイエット・ストーム & ゴースト・シャドウ (3:50) 評価:2

CMパンク VS レイヴェン(/w トリニティ)

反則裁定なしの「レイヴェンズ・ルール」。レイヴェンはトリニティと共に入場。パンクはヒップトスでレイヴェンを投げるとコーナー前に座り込みレイヴェンのマネをして挑発。ドロップキックを決めると今度はトップロープをハンモッグのようにして横になり心理戦を仕掛ける。レイヴェンはロープワークからアームドラッグとヒップトス、ドロップキックでパンクを場外に落とすとトップロープ越えのプランチャ。
リングに戻りレイヴェンが優位に試合を進めるとパンクは場外に出て帰ろうとする。レイヴェンがマイクで挑発するとパンクはイスを持ってリングへ。レイヴェンを殴ろうとするがかわされてロープを叩き、跳ね返ったイスが自分の顔に直撃。パンクはリングサイドに降りてトリニティを追いかけると追ってきたレイヴェンをイスで殴る。フェンスに叩き付けるとリングに戻し、ロープに間にイスを挟みレイヴェンを投げつける。再び場外戦となりレイヴェンは床の上でスープレックス、イスで殴ろうとするがパンクにかわされ鉄柱を叩いてしまう。パンクはレイヴェンをリングに戻すと、コーナートップからレイヴェンのポーズをマネてからダイビング・レッグドロップにいくが自爆となり両者ダウン。レイヴェンは額から流血している。
パンクは立ち上がってパンチを打ち込むがレイヴェンがパンクを捕えバックドロップ。パンクはレイヴェンをロープに振ってスリーパー・ホールド、レフェリーがレイヴェンの腕を持って意識を確認、レイヴェンは2回目で腕を上げる。レイヴェンが抜け出し逆にスリーパーをキメるがパンクがジョーブリーカーで脱出。レイヴェンは立ち上がってローリング・クローズライン、コーナーに振ってクローズラインを打ち込むとそのままブルドッグ、カバーするがカウント2。コーナーからスーパープレックスを狙うがパンクが抵抗し突き落とす、ミサイル・ドロップキックにいくがレイヴェンが脚を取ってシャープシューターへ。回転する時に脚が外れてしまいそれでも無理矢理キメるが、やはりキマりが甘くパンクがロープに逃れる。
レイヴェンは場外に出てテーブルをリングに入れようとするがパンクがベースボール・スライドでテーブルごとレイヴェンを攻撃。心配して駆け寄ったトリニティをパンクが捕え、エルボーを打ち込みフェンスに投げつける。パンクはリングに戻ってからレイヴェンにトペ・スイシーダ、するとトリニティがコーナートップからパンクめがけてムーンサルトを決める。レイヴェンはテーブルを設置するがパンクが顔にイスを投げつける。パンクはトリニティを捕まえテーブルに寝かせるとコーナートップからダイビング・レッグドロップでテーブル貫通。観客は「Holy shit」の大歓声。
パンクはレイヴェンをリングに戻しシャイニング・ウィザードを決めるがカウント2。レイヴェンのお株を奪うDDTを決めると両脚と左腕を関節技で締め上げるがレイヴェンがロープに逃れる。パンクはクローズラインにいくがレイヴェンがかわしレフェリーに誤爆、レイヴェンはドロップ・トーホールドでパンクの顔をイスに叩き付けカバーするがレフェリーは倒れたまま。レイヴェンはレフェリーを起こしてパンクに近づくがパンクがローブロー、再び関節技をキメるとレイヴェンがタップアウト。パンクがレイヴェンに勝利、レイヴェンのポーズをマネて勝ち誇る。
WINNER:CMパンク (18:50) 評価:4
パンクが握手を求めレイヴェンが応えるがパンクが攻撃。レイヴェンがかわしてDDTにいこうとするがレフェリーがレイヴェンを止める。レフェリーはコーナーカバーの「ROH」の文字を指してそんな行為は許さないと言うが、レイヴェンはレフェリーにDDTを決める。レイヴェンはトリニティを起こし腕を上げると歓声に応えて退場。

#1 Contenders Trophy Match
サモア・ジョー VS ホミサイド VS BJウィットマー VS EZマネー

客席に1周年記念大会の暴動事件で乱入した客の姿がありジョーに対して罵声を浴びせ、ジョーはロープを開け入ってこいと挑発する。ホミサイドが入場してくるとその客達とタッチを交わす。
BJとEZマネーでスタートしチェーンレスリングを展開、ロープワークから素早い攻防を見せ場内を沸かせる。ホミサイドとジョーが入るとホミサイドが旋回式のアームドラッグ、コーナーに振って突っ込むがジョーがSTジョーで迎撃。BJが入りジョーとの連係からジャンピング・ニー、しかしホミサイドが捕えコーナー前に座らせるとロープに走りランニング・ニー。EZマネーがホミサイドにブラインドタッチをするとエプロンから一回転してトップロープを飛び越えBJにラリアット。メキシカン・ストレッチをキメるとキックを打ち込みカバーするがカウント2。ジョーが入りBJの背中にチョップと胸板にキック、両脚を抱えると急角度のボストン・クラブ。ホミサイドが入ってきてジョーの顔を殴りカット。
BJが捕まる展開となり3人の攻撃を受ける。BJはホミサイドのラリアットをかわすとドラゴン・スープレックス、しかしホミサイドがBJを場外に落としトペ・コンヒーロ。ジョーとEZマネーが入りロープワークからジョーがリングサイドの2人めがけてトペ・スイシーダ、EZマネーがコーナートップからダイビング・ボディプレスで3人を倒すが地味な飛び方だった為イマイチ盛り上がらず。
ホミサイドとEZマネーがリングに戻り打撃の応酬になるがホミサイドがサミング。コーナーからハリケーンラナを狙うがEZマネーがロープを掴んでこらえ、マットに墜落したホミサイドに飛びつきブロック・バスター。BJが戻りEZマネーにジャンピング・ヒールキック、ジョーがBJを殴り倒すとホミサイドとチョップの打ち合い。そのまま平手の応酬になるがホミサイドがまたもやサミング。ロープに走るがジョーが張り手を連発してパワーボム、しかしホミサイドが下からトライアングル・チョークでジョーを捕える。ジョーは抜け出すとうつ伏せのホミサイドの頭部に何度もヒザを打ち込む。BJが入ってきてジョーをエルボーで殴り倒すとホミサイドがBJにエクスプロイダー、BJがすぐに立ち上がりホミサイドにエクスプロイダー、もう一度エクスプロイダーを掛け合うとホミサイドはボディスラムの体勢から危険な角度でBJをマットに叩き付ける。
ジョーがホミサイドに背後からタッチして中に入るとBJにパワーボム、カウント2で返されるとSTFをキメるがホミサイドがカット。ジョーと代わったEZマネーがコーナーからムーンサルトにいくがBJがヒザで迎撃しホミサイドにタッチ。EZマネーはホミサイドにラリアットを決めジョーに交代、ジョーはロープに振ってラリアットにいくがホミサイドがかわしてエースクラッシャー、カバーするがカウント2。バックを取ろうとしたジョーにホミサイドはローブロー、ビッグブートで倒しSTFをキメるがEZマネーがカット。EZマネーはホミサイドにChink Chinkを決めカバーするがBJがカット。EZマネーはBJにスープレックスを狙うがBJがかわしエクスプロイダー、カバーするがホミサイドとジョーがカット。
ジョーはBJをチョップでロープに追い込むとホミサイドがラリアットで場外に落とす。振り返ったところにジョーがジャンピング・ニー。EZマネーにラリアットにいくがEZマネーがかわしてジャーマン・スープレックス。EZマネーはChink Chinkを狙うがジョーがかわし切り返しの連続、最後はジョーがコキーナ・クラッチをキメてEZマネーがタップアウト。ジョーが乱戦を勝ち抜きROH王座への挑戦権を獲得。
WINNER:サモア・ジョー (16:33) 評価:4
ジョーとホミサイドは試合が終わっても顔をくっ付けて睨み合い。ジョーはリングを降りると先程の客の所に行き挑発。その客は再びフェンスを越えようとするがスタッフが取り押さえる。ホミサイドがジョーに殴りかかり乱闘になるとバックステージからレスラー達が出てきて2人を引き離す。スタッフ達が暴れていた客を会場の外に追い出す。マフィアやカーニッジ・クルーはかなりエキサイトしている。

ROHタッグ王座戦
(C)クリストファー・ダニエルズ & イクセイヴィアー(/w アリソン・デンジャー) VS AJスタイルズ & アメージング・レッド(/w アレクシス・ラリー)

プロフェシーの2人は名前のコールが終わるとゴングを待たずに先制攻撃。対角線上のコーナーからダニエルズとイクセイヴィアーがダブル攻撃を狙うがAJが切り返し2人にダブルクローズライン。AJはレッドを放り上げるとレッドが2人同時にドロップキックで倒す。場外に出たプロフェシーの2人めがけてAJとレッドは同時にトペ・コンヒーロを決め観客は「Holy shit」チャント。AJとレッドはリングに戻りアピール、プロフェシーは帰ろうとするが観客に罵声を浴びせられ渋々リングに戻る。
イクセイヴィアーとレッドが入りイクセイヴィアーはレッドを軽々と放り投げる。Xマークを作ってアピールするイクセイヴィアーの背中にレッドがキック、側頭部にスピンキックを打ち込むと旋回式のDDTを決めてカバーするがカウント2。AJが入りダブル攻撃にいこうとするがイクセイヴィアーは素早く場外に逃亡。
ダニエルズが入りAJとチェーンレスリングを展開。AJはロープに走りショルダー・タックルでダニエルズを倒すが、再び走ったところにダニエルズがヒップトスとドロップキック。ダニエルズは罵声を浴びせて頭を叩くともう一度タックルで倒すがAJがヘッドスプリングからダニエルズの頭を捕えヘッドシザース、アームドラッグから首を掴んで強引な投げ技を見せる。回し蹴りでダニエルズを倒すと入ってきたイクセイヴィアーにも一撃。レッドが入りAJがダニエルズにドロップ・トーホールド、セカンドロープにもたれたダニエルズにレッドが718、AJがローリング・セントーンを決めレッドがカバーするがカウント2。レッドは旋回式ヘッドシザースを決めるとAJに交代、AJは強烈なサッカーボール・キックとバックドロップ、ダニエルズはサミングを入れイクセイヴィアーにタッチ。
AJはイクセイヴィアーにスピニング・ヒールキック、ロープに振ろうとするがイクセイヴィアーが切り返しパワースラム、コブラ・ストレッチ・スープレックスを決めてダニエルズにタッチ。プロフェシーは交代を繰り返しながらAJを攻め込みAJはローンバトルを強いられる。ダニエルズがAJの両脚をトップロープに掛けるとイクセイヴィアーがコーナートップから飛びスタナーとエルボードロップの合体攻撃。2人でロープに振るがAJがかわしてダブル・フロント・ドロップキック、AJは自陣に這って行きようやくレッドに交代。
レッドはコーナートップからミサイル・ドロップキックで2人を倒すとキックを連発。イクセイヴィアーをモンキーフリップで投げ飛ばしダニエルズにも試みるが、ダニエルズがレッドを抱えイクセイヴィアーがレッドの首を掴んでトップロープに叩き付ける。イクセイヴィアーがレッドを捕えダニエルズがクローズラインにいくがレッドがかわしイクセイヴィアーに誤爆、レッドはダニエルズの横をすり抜けてAJにタッチ。
AJはクローズラインでダニエルズを倒すとロープに振って美しいドロップキック、セカンドロープからムーンサルトで飛んでダニエルズを捕え裏DDTを決める。スープレックスの体勢からネックブリーカーを決めてカバーするがカウント2。ロープに走るがアリソンがAJの脚を掴む。AJはアリソンの髪を掴んでリングに上げるとアレクシスがスピアーで突っ込み殴り合い、アレクシスが裏DDTを決めアリソンをリングから追い出す。イクセイヴィアーがAJを背後から襲いキス・ユア・エックス・グッバイ、カバーするがレッドがカット。レッドはイクセイヴィアーにヨシタニックを決めるがカウント2でダニエルズがカット。ダニエルズはAJをロープに振りブルーサンダー・ボムにいこうとするがAJが抵抗、しかしイクセイヴィアーがAJの首を捕えバックドロップとネックブリーカーの合体技が決まる。さらにレッドに2人でレベレイションを決めるがAJが2でカット、AJはエンズイギリを打ち込みダニエルズは場外へ。
AJはイクセイヴィアーに打撃を連発、垂直落下式ブレーンバスターを決めてカバーするがカウント2。肩に担いでからの急降下DDTを決めるがダニエルズが戻ってきてカット。ダニエルズはAJにSTO、コーナーから飛んできたレッドを捕え裏投げ、BMEを決めてカバーするがAJがカット。ダニエルズはAJにコンプリート・ショットからコージー・クラッチをキメるがレッドが救出。ダニエルズはダブル・クローズラインで2人を倒しAJにエンジェルズ・ウイング、レッドを抱えるがレッドがスモール・パッケージで丸め込み、ダニエルズが2で返す。ダニエルズはレッドをコーナーに乗せスーパープレックスを狙うがAJがダニエルズを捕えてスタイルズ・クラッシュ、イクセイヴィアーのカットも間に合わず3カウント。AJ & レッドが勝利し新ROHタッグ王者となった。
WINNER:AJスタイルズ & アメージング・レッド 新王者誕生 (15:04) 評価:4

バックステージでホミサイドがプロモを終えるとそこへ先程騒ぎを起こした観客(男2人、女1人、男の1人はジュリアス・スモークス)がやって来てホミサイドと握手。ジュリアスはハイテンションで喋りこれから俺たちが暴れまくってやると宣言。

バックステージの隅でイスに座り放心状態のダニエルズにスタッフがプロモの収録を要請するがダニエルズは「そんな気分じゃない」とつぶやく。スタッフが仕事だからと言うとダニエルズはキレて罵声を浴びせながらスタッフをその場から追い出す。

パンクのプロモ。今夜レイヴェンをタップさせ次のフィラデルフィア大会ではエース・スティールと組んでレイヴェン、コルト・カバナ組を倒すと言う。パンクは両腕をレイヴェンのように広げ「Never more」。


総評
タイトル独占のプロフェシーに待ったをかけるべくAJとレッドがタッグ王座に挑戦。後半はニアフォールの応酬でめまぐるしい展開になり最後はAJがスタイルズ・クラッシュを決めて勝利。レッドがコーナーにいた為スタイルズ・クラッシュの後に何かあるのかと思ったがそのままフォール、しかもイクセイヴィアーのカットが間に合ったように見えて観客も誰も3カウント入ったとは思ってなかったが、レフェリーがゴングを鳴らさせ一瞬「決まったの?」という間があいてしまった。それでも観客は大いに盛り上がり新王者誕生の瞬間を祝っていた。
タッグ王座を失い次回大会ではサモア・ジョーにROH王座を狙われるプロフェシー、ここに来て暗雲が立ちこめてきたようだ。

レイヴェンがROHに登場しCMパンクと対決。凶器使用可の「レイヴェンズ・ルール」だったが基本はレスリング勝負、その中でトリニティの身体を張った仕事ぶりが試合の大きなアクセントとなった。

暴動事件で率先して暴れていた男ジュリアス・スモークスが仲間を連れてこの日も来場、サモア・ジョーと一色即発の雰囲気に。大会終了後にホミサイドとの合流を果たした彼らはこの後ROHにどんな混乱をもたらすのか。
総合評価:3・5

  
Posted by phenominal14 at 20:11Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

2007年11月01日

ROH 「ONE YEAR ANNIVERSARY SHOW」DVDレビュー

One Year

ROH「ONE YEAR ANNIVERSARY SHOW」’03.2.8

ROHの記念すべき1周年大会で大事件が勃発。初めてのニューヨーク大会、ホミサイド vs スティーブ・コリノの遺恨戦の後事件は起こった。会場全体を大混乱に陥れたこの事件、ROHの2nd SEASONは波乱の幕開けとなった。





EZマネー VS チャド・コリアー VS コルト・カバナ VS マイケル・シェイン

EZとコリアー、カバナとシェインがチェーンレスリングからロープワークで素早い攻防を見せる。再びEZとコリアーの戦いとなりEZがロープに走るがシェインがエプロンから背中にヒザを入れる。コリアーにブラインド・タッチをして入ると血を嗅ぎ付けたサメのようにEZに襲いかかる。
代わったコリアーにEZがダイビング・クローズライン、シェインにタッチを求めるがシェインは拒否。コリアーに代わって中に入りEZに攻撃を加える。EZはハンドスプリング・エルボーを狙うが失敗して頭からマットに突き刺さる。それでもコーナーでの攻防から雪崩式のフェイス・バスターを決めてようやくカバナにタッチ。
カバナはコリアーをバック・ボディ・ドロップで投げ飛ばしドロップキック。シュバインのような体勢からネックブリーカーを決めるとシェインに変形のバタフライ・アーム・スープレックスを決めてカバーするがEZがカット。EZはカバナにマネー・イン・ザ・バンクを決めるがコリアーがカット。シェインがEZにパワーボムを決めるがこれもコリアーがカット。カバナとコリアーがコーナー上での攻防、コリアーはカバナを場外に突き落とすとトペ・スイシーダ。EZがコーナートップからダイビング・ダブル・クローズラインで2人を倒すとシェインがトップロープ越えのトペ・コンヒーロでEZを撃沈。
カバナとコリアーがリングに戻りコリアーがジャーマン・スープレックスを決めるがカウント2。シェインがコーナーから飛んでくるがカバナがエースクラッシャーで迎撃、コリアーがカバーするがカバナがカット。EZがエプロンからトップロープを一回転して飛び越えカバナとコリアーにダブル・クローズライン。シェインがEZを丸め込んでタイツを掴むがカウント2、コーナーからダイビング・エルボーを狙うが自爆。カバナはシェインにコルト45を狙うがコリアーがシェインを引きずり降ろす。シェインはカバナにスーパーキックを放つがコリアーがシェインを捕えクローバー・リーフをキメる。シェインがロープに逃れるとEZがコリアーを捕えスープレックスの体勢からコリアーを一回転させてマットに叩き付けそのままカバー、3カウント入りEZが熱戦を制した。
WINNER:EZマネー (15:17) 評価:3・5

ホットスタッフ・ヘルナンデス、ドン・ファン & ファスト・エディ VS カーニッジ・クルー(ロック、ディビート & マサダ)

テキサス・レスリング・アカデミーの3人と3人体制になったカーニッジ・クルーの対戦。序盤TWAは連係を見せヘルナンデスのパワー攻撃からドン・ファンとエディが続けて飛び技を決める。しかしその後はドン・ファンが捕まりローンバトルを強いられる。ロックとディビートがダブル・ボストン・クラブ、そこにコーナーからマサダがダイビング・レッグドロップ。さらにディビートがコーナーからムーンサルトを狙うがかわされて自爆。ドン・ファンは這って行きようやくヘルナンデスに交代。
ヘルナンデスは3人を次々となぎ倒すとサンセット・フリップを狙ったマサダにクラッカー・ジャック。3人を場外に落としエディがアサイ・ムーンサルトを狙うがロックがホイールでエディの頭を殴る。助けに行こうとしたヘルナンデスとドン・ファンもホイールの餌食になりレフェリーがゴングを要請。カーニッジ・クルーの反則負け。
WINNER:ホットスタッフ・ヘルナンデス、ドン・ファン & ファスト・エディ (5:40) 評価:2
その後も3人はTWAの3人に暴行を加えエディにコーナーからのスパイク・パイルドライバー。助けに入ったルーディ・ボーイ・ゴンザレスもイスで殴られる。
そこへ「YMCA」が鳴り響きクリストファー・ストリート・コネクションが登場。リングに上がると襲いかかってきたカーニッジ・クルーの3人の顔めがけクラッカーを発射。あまり活字にしたくない攻撃を連発してカーニッジ・クルーを撃破、2人で熱いキスを交わし復活をアピール。

マーク・ブリスコ VS ジェイ・ブリスコ

旗揚げ以来抗争を続けて来たジェイとマーク、ブリスコ兄弟の最終決着戦。
ロックアップからチェーンレスリングの展開、互角の攻防を繰り広げどちらも譲らない。マークのクロス・アーム・ブリーカーを抜け出したジェイがマークの顔面にビッグブートを打ち込むとマークがダウン、マークはピクリとも動かない。レフェリーがジェイを下げマークの意識を確認、全く動かないマークをジェイが起こそうとするが突然マークが起き上がりジェイを倒すと左脚を何度も蹴りつける。まんまと罠にハマったジェイにマークは左ヒザへの低空ドロップキック、グラウンドで押さえ込むがジェイも上手い動きを見せヘッドシザースでマークを捕える。
ロープワークからジェイがジャンピング・ヒールキック、スナップ・スープレックスを決めてカバーするがカウント2。打点の高いドロップキックと滞空時間の長いブレーンバスターを決めてジェイ・ドリラーを狙うがマークがバック・ボディ・ドロップから押さえ込む。ジェイは背筋の力を使って起き上がると再びジェイ・ドリラーにいくがマークがハリケーンラナで返す。
突っ込んできたマークをジェイが捕え裏投げ、ヤクザキックを決めさらにロープに走るがマークがベリー・トゥ・ベリーで投げ飛ばす。マークはジェイの左脚にハーフ・ボストン・クラブをキメるがジェイがロープに逃れる。マークはガットレンチやノーザンライトといった投げ技を決めるとジェイをロープに振ろうとするがジェイが切り返してバック・ボディ・ドロップ、ロープにもたれかかったマークに飛びかかり2人一緒に場外に転落。
2人は場外でエルボーの打ち合いから殴り合いにエスカレート。マークはジェイの頭を鉄柱にぶつけ流血させると、リングに戻りトップロープに飛び乗ってからサマーソルト・セントーン。さらにリングサイドで横たわるジェイに向かってコーナートップからムーンサルト・プレスを決める。
マークはジェイをリングに投げ入れトップロープから飛ぶがジェイがスーパーキックで迎撃。トーチャーロックからのバックブリーカー、デスバレー・ドライバーを決めてカバーするがカウント2。コーナーに振られたマークはロープを使ってジェイをかわすとジェイのアゴめがけジャンピング・ニー。ジェイをコーナーに座らせスプリングボード・エースクラッシャーを決めカバーするがジェイが2で返す。マークはカットスロート・ドライバーを狙うがジェイがかわしジェイ・ドリラーの体勢へ、マークはジェイを持ち上げアラバマ・スラムで叩き付けると再びジェイをコーナーに座らせる。エプロンからトップロープに飛び乗りスプリングボード・エースクラッシャーを狙うが、逆にジェイがマークを捕え雪崩式のエースクラッシャーを決め両者ダウン。
2人は立ち上がってチョップの打ち合い、ジェイは強烈なヤクザキックでマークを一回転させる。マークを抱え上げシットダウン・パワーボム、コーナーからダイビング・セントーンを決めるがカウント2。マークは突っ込んできたジェイをTボーン・スープレックスで投げると掟破りのジェイ・ドリラー。カバーするがカウント2でジェイが返す。マークはコーナーからムーンサルトにいくが自爆、ジェイはマークを捕えジェイ・ドリラー。腕を離さず2発目、さらに立ち上がってジェイ・ドリラーの3連発を決める。3カウント入りジェイの勝利、観客はスタンディング・オベーションで大歓声。ジェイはマークを起こすと2人で抱き合う。ブリスコ兄弟の抗争はこれにて一件落着となった。
WINNER:ジェイ・ブリスコ (16:38) 評価:4・5

スティーブ・コリノ VS ホミサイド

コリノはTHE GROUPのメンバー、サモア・ジョーとシンプリー・ルシャスを連れて入場。観客は「Corino sucks」チャント。対する地元ニューヨーク出身のホミサイドはヤンキースのユニフォームを羽織って登場、大歓声を浴びる。ホミサイドがコリノに向かっていこうとするとジョーが立ちふさがり睨み合いとなる。
コリノはマイクを持つと観客に対し自分が喋るから黙って座っていろと言う。観客は「黙れ」チャント。コリノはTHE GROUPのメンバーのルシャスとジョーを紹介すると新メンバーとしてマイケル・シェインを呼び込む。さらにもう一人の新メンバーC.W.アンダーソンを呼び出しリングに5人が揃う。コリノはさらにロウキーにもTHE GROUPに加わるようにバックステージに呼びかけるがホミサイドがマイクを奪いロウキーは自分と同じNY出身であり、ここの観客も含めてNYの人間は誰もお前に味方しないと言う。ホミサイドはそのままマイクでコリノを殴り試合開始。
コリノはコブラ・クラッチにいこうとするがホミサイドが股間を蹴って脱出、ビッグブートを打ち込むとTボーン・スープレックスを決めカバーするがカウント2。STFをキメるがコリノはロープに逃れる。ホミサイドはコリノをヘッドロックに捕えるがコリノが抱え上げバックドロップ。ロープに振ってジャンピング・ヒールキックを決めるとラ・マヒストラルからクロスフェイスに移行する。リングサイドではC.W.アンダーソンと一部のエキサイトした観客が口論をしている。
コリノはホミサイドにパワースラムをきめるがカウント2。突っ込んでいくがホミサイドがドロップ・トーホールドでコーナーにぶつけ、フェイス・ウォッシュの体勢からランニング・ニー。コーナーに座らせハリケーンラナを狙うがコリノがロープを掴んでこらえホミサイドは頭から落下、コリノがセカンドロープから飛んでブルドッグを決めるがカウント2。ロープに振られたホミサイドは上手く切り返してネックブリーカー。ホミサイドはコーナーに上るがリングサイドでTHE GROUPのメンバーと観客が激しく言い争っているのに気を取られコリノがカット。しかしホミサイドはコリノを捕え雪崩式のエースクラッシャー、カバーするがカウント2。
コリノはコーナーのホミサイドにビッグブート、2発目をかわしたホミサイドがロープに走ってからラリアット。ボディスラムを決めカバーするがコリノがロープに脚を掛ける。ホミサイドは裏DDTを決めるがコリノが倒れる際に脚がレフェリーの下腹部に当たりレフェリーがダウン。ホミサイドは踞るレフェリーの背中を踏み台にしてシャイニング・ウィザード。カバーするがレフェリーがモタつき、何とかカウントを入れるがコリノが2で返す。
ホミサイドはコリノを場外に落としイスを投げつける、リングサイドでイスに座らせトペ・コンヒーロにいくがコリノにかわされイスに突っ込んでしまう。コリノはホミサイドをリングに戻しオールド・スクール・エクスプロージョンを決めカバーするがホミサイドが2で返す。ノーザンライト・ボムを決めるがこれもカウント2。倒れているホミサイドにコブラ・スリーパーをキメるがホミサイドが何とかロープに逃れる。コリノはホミサイドを中央に引き戻し再びコブラ・スリーパー、身体をひっくり返してボディシザースも加えて締め上げる。レフェリーがホミサイドをチェックするが腕が3回落ちて試合終了、コリノの勝利。
WINNER:スティーブ・コリノ (12:11) 評価:3・5
THE GROUPのメンバーがリングに上がり勝利を祝う。ルシャスはロープに上り「コリノ」チャントを煽り、ジョーはホミサイドの着て来たヤンキースのユニフォームをリングに敷きその上で踊る。シェインはそのユニフォームを股に挟んでこすり付け、ツバを吐きかけて投げ捨てる。コリノは再びホミサイドにコブラ・スリーパーをキメて他のメンバーがホミサイドに罵声を浴びせる。
するとエキサイトした一部の観客がリングに向かって突進、セキュリティーとやり合いフェンスを越える。リング上のTHE GROUPのメンバーは最初は挑発するような態度を取っていたが背後から別の客がリングに上がってくると全員でその客を押さえつけて殴りまくる。
ここから次々と観客がフェンスを乗り越えるとバックステージから駆けつけたレスラー達と殴り合いの乱闘を始める。
ジョーはリングサイドに降りると客の1人に掴み掛かりマウントポジションになって威嚇、レフェリーと役員が何とかなだめる。ロウキー、DHS、カーニッジ・クルーといった面々が次々と客を捕まえボコボコにしてフェンスの向こうに投げ入れる。それでもフェンスを乗り越えてくる客といたるところで掴み合いが起こる。ジョーは完全にキレていてリングサイドのテーブルをひっくり返して向かって行く。同じくキレまくっているロウキーをホミサイドが「落ち着け!」となだめる。
ようやく騒ぎが治まりレフェリーやスタッフがレスラー達をバックステージへ誘う。ホミサイドやロウキーはバックステージでコリノや役員と激しく言い争う。

アウトキャスト・キラーズ VS ダン & マルコスの試合が始まろうとしたところでマイケル・カッペラがリングに上がりC.W.アンダーソンを呼び出す。アンダーソンはマイクを取ると「俺は話しに来たんじゃない、戦いに来たんだ」と言う。そして4人に対し今すぐリングから出て行けと言うといきなり殴りかかる。ダンを倒してタトゥーガをその上にパワーボムで叩き付けるとさらにその上にマルコスをスパインバスター。サンチアーゴをフジワラ・アームバーで締め上げる。
4人を追い出したアンダーソンは誰の挑戦でも受ける、自分と戦いたい奴は出て来いと言う。そこにCMパンクが現れリングに上がる。アンダーソンはパンクの挑戦を受け試合開始。

C.W.アンダーソン VS CMパンク

バックの取り合いから激しい攻防となりグラウンドでの関節技の掛け合い。チョップの応酬からパンクは突っ込んできたアンダーソンをブートで迎撃してコーナーに上る。しかしアンダーソンが捕えスーパープレックスを決め両者ダウン。
再びチョップの打ち合いからパンクがスープレックスを決めカバーするがカウント2。風車式バックブリーカーとシャイニング・ウィザードを決めるがアンダーソンがカウント2で返す。パンクはニーパットをずらしてもう一度シャイニング・ウィザードを狙うが、アンダーソンがスーパーキックで迎撃、カバーするがカウント2。アンダーソンはスパインバスターにいこうとするがパンクがサンセット・フリップで切り返して3カウント。
WINNER:CMパンク (9:41) 評価:2・5

ブライアン・ダニエルソン VS サモア・ジョー

1ヶ月前の再戦となった2人の対決。力比べの体勢からジョーが押し込みブリッジ状態のダニエルソンの上に乗って体重をかける。ダニエルソンはジョーの顔を蹴って脱出。ジョーはハーフ・ボストン・クラブをキメるがダニエルソンが体勢を入れ替えレッグロック、ジョーはロープに逃れる。ダニエルソンはドロップ・トーホールドでジョーを倒しインディアン・デスロック、マットに勢いよく倒れジョーにダメージを与えると腕をフックする変形の鎌固めをキメる。ジョーがロープに逃れるとダニエルソンはジョーの左脚にストンピング、レッグロックにいくがジョーが体勢を入れ替えるとボストン・クラブ。ヒザの辺りを抱え急な角度で反り返らせるがダニエルソンがロープに逃れる。
チョップの打ち合いからジョーが張り手を喰らわすとダニエルソンも張り手で反撃、ヘッドバットにいくが仕掛けたダニエルソンの方がダメージを受ける。ジョーは滞空時間の長いブレーンバスターを決めカバーするが、2で返したダニエルソンがすぐに起き上がり平手打ち。コーナーに振って突っ込んでいくがジョーがSTジョーでダニエルソンを思い切りマットに叩き付ける。観客は「Holy shit」チャント。
ジョーはダニエルソンの背中にチョップ、胸板にキックを打ち込んでからボー・アンド・アロー。パワーボムからSTFに移行し締め上げるがダニエルソンがロープに逃れる。立ち上がったダニエルソンにチョップと張り手を連発、バックを取るがダニエルソンが抜け出しエンズイギリ。さらにシャイニング・ウィザード風にステップ・アップ・エンズイギリを打ち込み両者ダウン。
ダニエルソンはジョーにヨーロピアン・アッパー、ロープにもたれかかったところにチョップとアッパーを交互に打ち込む。さらにコーナーに押し込んでからランニング・エルボー、スナップ・スープレックスを決めてカバーするがカウント2。ロープに走ってエルボーを狙うがジョーがかわしてジャーマン・スープレックス・ホールド、ダニエルソンが2で返す。ジョーはダニエルソンをコーナーに連れて行きフェイス・ウォッシュ、スナップメアから押さえ込むがカウント2。
ジョーはコーナーに上るがダニエルソンが足を払う、ジョーを捕えると最上段からのスーパープレックスを決める。コーナートップからダイビング・ヘッドバットを決めカバーするがカウント2。立ち上がって再び張り手の応酬、ダニエルソンのローリング・エルボーでジョーがフラつく。もう1発ローリング・エルボーを打ち込み倒れたジョーをカバーするがカウント2でジョーが返す。ダニエルソンは再びローンバトルを狙うがジョーがドロップ・トーホールド、四つん這いのダニエルソンの頭に何度もヒザを打ち込む。立ち上がったダニエルソンをジャンピング・ニーで倒すとパワーボムで投げ捨てる。ジョーはダニエルソンを起こそうとするがダニエルソンが一瞬の隙を突いてのスモール・パッケージ。3カウント入りダニエルソンの勝利、前回の借りを返した。
WINNER:ブライアン・ダニエルソン (15:21) 評価:4

この日試合の組まれていないROH王者イクセイヴィアーがアリソン・デンジャーと共に登場。イクセイヴィアーはマイクを持つと今日ここに来たのは次の第一挑戦者決定戦を観る為だと言う。そして誰が挑戦者になったとしても自分に勝つことは出来ないと言い放つ。

#1 Contenders Match
ポール・ロンドン VS AJスタイルズ VS ロウキー


3人が交互に打撃を打ち合うとAJはロンドンをロープに振るがロンドンはロープに腕を掛け止まる。前屈みになっていたAJの背中を踏み台にしてロウキーがロンドンにジャンピング・モンゴリアン・チョップ。AJがロンドンにベースボール・スライドを狙うがかわされてロープに激突。ヒザ立ち状態のロンドンにロウキーがキックを2連発、3発目を狙うがAJがエプロンからロウキーにダイビング・エルボー。AJとロウキーがチョップを打ち合っているところにロンドンがドロップサルトで2人同時に倒す。ロウキーにロープに振られたロンドンは場外に出ていたAJにロープの間からドロップキックを放つ。リングに戻りロウキーを場外に落としトペ・スイシーダにいこうとするがロウキーが前方回転蹴りで迎撃。
AJとロウキーがリングサイドで激しいチョップの打ち合い。ロウキーは回し蹴りでAJを倒すとフェンスに投げつける。なおもやり合う2人にロンドンがコーナートップから場外へのフロッグ・スプラッシュを放ち2人まとめて撃沈。3人がリングサイドでダウンし観客は「Holy shit」チャント。
ロンドンはロウキーをリングに戻しトップロープを飛び越えオクラホマ・ロール。カウント2で返したロウキーはロンドンのアイリッシュウィップをエルボーで切り返し場外に投げ捨てる。トップロープを掴んで何とかこらえたロンドンだったが、AJにリングサイドから脚を引っ張られさらにロウキーが背中に強烈なキック。手を離したロンドンは背中から場外の床に叩き付けられる。
リングに戻ったAJは背後からロウキーにエルボー、ロープワークからドロップキックを決める。ロウキーを抱えバックブリーカーからガットバスターを決めるが、ロンドンがコーナートップからAJの背中にミサイル・ドロップキック。カバーするがカウント2。立ち上がったロンドンにAJはヘッドスプリングからのハリケーンラナ、ローリング・エルボーを狙うがロンドンがかわしノーザンライト・スープレックス。回転して起きるともう一度ノーザンライト・スープレックス、さらに起き上がりフォール・アウェイ・スラムからブリッジで押さえ込むがロウキーがチョップでカット。ロウキーは2人に打撃を打ち込むとAJをコーナーに振って突っ込むがAJがかわしてジャンピング・エンズイギリ。ケブラーダから裏DDTにいこうとするがロウキーが首をキメられた状態のままAJの顔に蹴りを打ち込む、倒れたAJをカバーするがロンドンがカット。ロンドンはロウキーにスープレックスを狙うが、ロウキーがかわしロンドンの背中に飛びつきドラゴン・クラッチをキメる。AJがセカンドロープからラ・ケブラーダで飛んでロウキーを捕えるとDDTで2人まとめて頭からマットに突き刺す。観客は「Holy shit」チャント。
AJはロンドンにガットバスター、バックブリーカー、サイドスープレックスの連続攻撃を決めカバーするがロウキーがカット。AJはロンドンに鎌固めをキメると身体を起こしヒザ立ちの状態で締め上げる。そこへロウキーがロンドンの胸にキックを2発、3発目を首もとに打ち込むとAJに手が離れる。ロウキーがAJにドラゴン・クラッチをキメるとAJに脚をロックされたままのロンドンが身体を起こしロウキーの首を捕えネックロック、3人が同時に関節技を掛け合い観客は立ち上がって大歓声。
ロウキーはロンドンをコーナーに追い込みチョップとランニング・ビッグブート。AJにセカンドロープからのジャンピング・キックを決めると、キークラッシャーの体勢からコーナーにぶつけて投げ捨てる。カバーするがロンドンがカット。ロウキーはチョップの連発からロンドンにキークラッシャーを狙うがロンドンがDDTで切り返す。カバーするがカウント2。
ロンドンはAJをコーナーに乗せるがAJがロンドンを殴りまくってコーナーから落とす。ロンドンも負けじと殴り返し再び上ろうとするがロウキーが背中にモンゴリアン・チョップ。ロンドンはロウキーをスープレックスの体勢で持ち上げるとコーナーのAJがロウキーを捕え雪崩式のスタイルズ・クラッシュの体勢へ。しかしロウキーが身体を起こしてハリケーンラナ、飛ばされたAJをロンドンがキャッチしてパワーボム、そのまま押さえ込むがロウキーがロンドンの顔に低空ドロップキックを打ち込み2でカット。観客はスタンディング・オベーションで物凄い盛り上がり。
ロウキーはコーナーにもたれかかったロンドンに走り込んでの前方回転蹴り、AJの頭を掴んで小刻みにキックを連発。AJはロウキーを捕えジャーマン・スープレックスからもう一度抱え上げフェイス・バスターにいくが、ロウキーがロールスルーしてからドラゴン・クラッチでAJを捕える。ロンドンがカットするとネックブリーカーのような技でロウキーをマットに叩き付け、カバーするがカウント2。AJがロンドンを捕えジャーマン・スープレックスからバックドロップを決めるがロウキーがカット。
AJはロウキーをローリング・クローズラインで倒すとロンドンをコーナーに振って突っ込む。ロンドンが迎撃しコーナーでAJを捕えるがロウキーがロンドンにハンドスプリング・ジャンプキック。AJに変則的なバックキックを決めてカバーするがカウント2。ロウキーはコーナー上で踞るロンドンを捕え雪崩式のキークラッシャーにいこうとするがロンドンが抵抗、AJも起き上がり3人がコーナー上で争う。ロウキーがAJを抱え上げ雪崩式のキークラッシャー、しかしカバーにいくことが出来ずロンドンがコーナートップからAJにシューティングスター・プレス。3カウント入りロンドンの勝利、ロンドンが第一挑戦権を獲得した。観客はスタンディング・オベーションでまだ2月にも関わらず「Match of the year」の大歓声。
WINNER:ポール・ロンドン (18:48) 評価:5
ロンドンはAJとロウキーを起こすと2人の手を挙げて健闘を讃える。3人は手を重ね合い観客は「ROH」チャント。ここでイクセイヴィアーがリングに上がりマイクを持つ。イクセイヴィアーはロンドンが獲得した挑戦権を使えるのは今夜だけだと言い、今すぐ王座戦を強制する。アリソンがロンドンの背後から忍び寄り、ロンドンが気を取られたところにイクセイヴィアーが殴りかかり試合開始。

ROH王座戦
(C)イクセイヴィアー VS ポール・ロンドン


2試合目で疲れのみえるロンドンにイクセイヴィアーが一気に決めようと攻め込むが、ロンドンはアームドラッグを連発しスピニング・ヒールキック。しかしドロップサルトにいくが上手く回転できず頭から落ちる。ロンドンはロープに走るがアリソンが脚を掴んで邪魔をしイクセイヴィアーがベリー・トゥ・ベリーで投げ飛ばす。するとアレクシス・ラリーが駆けつけアリソンと突き飛ばし2人で掴み合いの喧嘩を始める。イクセイヴィアーが2人を引き離し、リングに戻りコーナーに上るがロンドンがデッドリー・ドライブ。腕を取ってアームブリーカーを狙うがイクセイヴィアーが体勢を入れ替え投げっ放しジャーマン。
イクセイヴィアーはコブラ・クラッチ・スープレックスを狙うが、ロンドンがこらえ背中から倒れ押さえ込むがカウント2。ネックブリーカーを決めるがイクセイヴィアーがカウント2で返す。ロンドンはパンチを連発するがイクセイヴィアーが場外に放り投げ、ロンドンはリングサイドのテーブルに直撃。イクセイヴィアーはロンドンをフェンスに叩き付けると鉄柱に頭からぶつけロンドンは流血。
イクセイヴィアーはロンドンをリングに戻しコブラ・クラッチ・スープレックスを決めるがカウント2。コーナーから雪崩式のバックドロップを狙うがロンドンが体勢を入れ替えボディプレスで落ちる。ドロップサルトを2連発しセカンドロープからフライング・フォーアーム。シューティングスター・プレスを狙いコーナーに上るが時間を掛け過ぎイクセイヴィアーが場外に逃げる。ロンドンはリングサイドのイクセイヴィアーに向かってコーナートップからダイビング・クロスボディ。観客は大歓声。
リングに戻しスプリングボード・ムーンサルトを決めカバーするがイクセイヴィアーがロープを掴む。ロンドンはイクセイヴィアーをコーナーに追い込むが2人を離そうとしたレフェリーの死角を突いてイクセイヴィアーがローブロー。ロンドンをロープに振るがロンドンが切り返し、待ち構えていたアリソンが間違えてイクセイヴィアーの脚を払う。ロンドンはイクセイヴィアーを場外に落としプランチャにいくがイクセイヴィアーはアリソンを盾にして逃げ、ロンドンはアリソンに直撃。ロンドンがアリソンを心配していると背後からイクセイヴィアーが突っ込む、特にロンドンがかわした訳でもないのに何故かアリソンにスピアーの形で突っ込んでしまう。ロンドンはリングサイドに倒れたイクセイヴィアーにフェンスに飛び乗ってからムーンサルト。
リングに戻ったイクセイヴィアーにロンドンが打撃を連発、脚をロックしてのDDTを決めるがカウント2。コーナー上の攻防からロンドンがイクセイヴィアーを突き落としシューティングスター・プレス。決まったかに思われたが3カウントギリギリでアリソンがイクセイヴィアーを場外に引きずり出す。アリソンはリングに上がるがアレクシスが飛びかかりキャットファイト、アリソンを場外に放り出す。イクセイヴィアーはロンドンにキス・ユア・エックス・グッバイを決めコーナートップから450°スプラッシュ、カバーするがロンドンが2で返し観客は大歓声。イクセイヴィアーは信じられないという表情、観客は「ロンドン」チャント。
イクセイヴィアーはエックス・ブリーカーを狙うがロンドンがスモール・パッケージ。2で返されるともう一度丸め込みにいくがイクセイヴィアーが体勢を入れ替えタイツを掴んで押さえ込む。そのまま3カウント入りイクセイヴィアーが防衛成功。2試合連続で20分近くを戦い王座まであと一歩まで迫ったロンドンだったが無念のフォール負け。
WINNER:イクセイヴィアー (19:25) 評価:4

Scramble Match
ダ・ヒット・スクワッド、SAT、ディバイン・ストーム & マイキー・ウィップレック VS スペシャルK(ドゥランジ、イジー、ディキシー、エンジェルダスト、ジョディ・フレイシュ、スリムJ & ブアイアンXL)


7対7のスクランブル・タッグ戦。スペシャルKはハイドロ、イェヨー、スラッガーがセコンドに付く。まずは1人ずつ順番に出てきて素早い攻防を展開。最後にマイキーがスリムJにフレアームーブで攻撃すると、入ってきたスペシャルKのメンバーを全員殴り倒し連合軍がリングを占拠する。スペシャルKはリングに戻りマイキー以外を場外に落として一斉に場外ダイブ。リングサイドでやり合っているところにマイキーがコーナートップからサマーソルト・セントーンで全員をなぎ倒す。
連合軍はエンジェルダストを捕まえコーナーに逆さ吊りにするとSAT、ディバイン・ストーム、マイキーがランニング攻撃。5人全員でのベースボール・スライドを決めるとマフィアがキャノンボール・セントーンで突っ込む。さらにマフィアが四の字固めでエンジェルダストを捕えコーナートップからマックがフロッグ・スプラッシュで圧殺。
マイキーが中に入るといきなりジョエルにスタナー、その後も味方全員にスタナーを決める。ディバイン・ストームのマネージャーのトリニティが「何をやってるの!?」とマイキーに詰めよるがスラッガーが入ってきてトリニティにTKO。マイキーの裏切りによって一気にスペシャルKのペースとなり、ストームを捕えて全員で攻撃を加える。スリムJがフェニックス・スプラッシュにいくがストームがかわしカナディアン・デストロイヤーを決める。再び試合のペースが上がり入れ替わりで入ってきた選手が次々と技を出すという展開。リング内外での殴り合いの後コーナーに上った2人に全員が群がり下から4人が上の9人をパワーボムで投げ捨てる。リング上でマックとスリムJの攻防、マックがスリムJをミリタリー・プレスで持ち上げ場外でやり合う他のメンバーへ向かって投げ捨てる。
リングに戻りDHSがイジーにダブル攻撃、SATが対角線コーナーから同時にムーンサルトとレッグドロップを決めるがカウント2。ストームがドゥランジにコーナーからスパイダー・スープレックス、ディバインがコーナーから飛んでレッグドロップ。入ってきたディキシーにストームがスパイラル・ショックを決めるがディキシーがロープに逃れる。XLがストームにエクスクラメーション・ポイント、カバーするがカウント2。入ってきたジョエルにコーナーから飛びかかるがジョエルがキャッチして連続パワーボム、さらにマキシモ・エクスプロージョンを決めるがカウント2。そこからフレイシュがジョエルに720°DDT、ホセがフレイシュにパイルドライバーからのフェイス・バスター、スリムJがホセにクレイドル・パワーボム、マフィアがスリムJにマッスル・バスター、イジーがマフィアにスプリングボード・360°スプラッシュ、立て続けに大技が連発されるが全てカウント2。
イジーとドゥランジがマックにダブル・エンズイギリ。ケブラーダで飛んできたドゥランジをマックが捕えパイルドライバー。マフィアがイジーをコーナーに乗せ戻ってきたSATがスパニッシュ・フライ。カバーするがフレイシュとXLがカット。マフィアをコーナーに乗せダブル攻撃を狙うがマフィアが2人を突き落とす。SATがドゥランジを捕えマフィアに渡すとマフィアがコーナーから雪崩式のバーニング・ハンマー、これで3カウント入り連合軍の勝利。30分を越える激闘を制した。
WINNER:ダ・ヒット・スクワッド、SAT、ディバイン・ストーム (33:44) 評価:4


総評
ROHの1周年大会で観客による暴動事件が勃発。客とレスラーが本気で殴り合う物凄い光景が繰り広げられた。中でもジョーとロウキーのキレっぷりは圧巻。客を押し倒しマウントポジションから威嚇するジョーの姿は鬼気迫るものを感じた。ROH史に残るこの重大事件を「悪名高き暴動事件」として3台のカメラで撮影した3種類の映像をノーカットで収録している。

ベストバウトはロウキー、ロンドン、AJの3WAY戦。旗揚げ公演のメイン戦の3WAYでの名勝負と双璧の素晴しい一戦だった。3人のスピードを活かした目まぐるしい展開から複雑に絡み合う攻防。激しい当たりや場外への危険なダイブ攻撃、3人だからこそ出来る素晴しい攻防を随所に見せ、この3人だからこそ出来る最高のプロレスを見せてくれた。まさしくMatch of the yearの名に相応しい最高の試合。

ダニエルソン vs ジョーの2回戦やブリスコ兄弟対決もなかなかの好勝負。そして普段はオープニングた中盤に位置される大人数でのスクランブル戦がメインを務めた。30分を超える激闘を繰り広げ、多少の粗はあったが1周年記念大会を見事に締めくくった。

好勝負あり、暴動事件ありといろんな意味で内容の濃い大会だったと言える。
総合評価:4・5

  
Posted by phenominal14 at 15:12Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

2007年10月28日

ROH 「REVENGE ON THE PROPHECY」DVDレビュー

REVENGE ON THE PROPHECY

ROH「REVENGE ON THE PROPHECY」
’03.1.11


ROH2003年の開幕戦。メインではプロフェシーのクリストファー・ダニエルズ & イクセイヴィアーとロウキー & AJスタイルズがノー・ホールズ・バード戦で激突。ロウキーとAJはプロフェシーに復讐することが出来るのか。
スティーブ・コリノの新ユニットも遂に始動し、新たな戦いの火ぶたが切って落とされた。




前回大会「FINAL BATTLE 2002」で新ユニット "THE GROUP" 結成を表明したスティーブ・コリノ。プロフェシーからシンプリー・ルシャスを引き抜いたコリノはさらに新メンバーを紹介。現れたのは一時期プロフェシーに帯同していたサモア・ジョーだった。
THE GROUPとプロフェシーは控え室で接触。得意げな表情のコリノに対しクリストファー・ダニエルズはプロフェシーの新メンバーとしてコリノの妹であるアリソン・デンジャーを紹介する。一触即発になるコリノとダニエルズを両チームのメンバーが分ける。

ショーの冒頭、スペシャルKのメンバーがリングを占拠しパーティーを始めるといい踊り始める。ダ・ヒット・スクワッドとマキシモ兄弟がリングに駆け込みスペシャルKを蹴散らす。逃げ遅れたイェヨーにスパニッシュ・フライとバーニング・ハンマー。さらに飛び込んできたドゥランジをマフィアが受け止め場外へ投げ捨てる。スラッガーがキャッチしてスペシャルKは退散。

ショー開始前の映像、シンプリー・ルシャスとアリソン・デンジャーが掴み合いの喧嘩を始めスタッフに引き離される。

チャド・コリアー VS マット・ストライカー

マット・ストライカー(WWEのマット・ストライカーとは別人)のROHデビュー戦。チェーンレスリングでお互い切れのいい動きを見せる。コリアーはニークラッシャーを決めると脚攻めを開始、関節技でストライカーを攻め込む。ストライカーはチョップで反撃するとドロップキックを狙うが読んでいたコリアーにかわされ空振り。コリアーはすかさずクローバーリーフを決めるがストライカーがロープに逃れる。
コリアーはブレーンバスターを決め再びニークラッシャーを狙うがストライカーがサンセット・フリップ。2で返されるとジャンピング・ヒールキック。ラリアットを連発してパワースラムを決めるがカウント2。ネックブリーカーを決めラ・ケブラーダにいくが飛びすぎて顔から当たり自分がダメージを受ける。コリアーはキャメル・クラッチから外道クラッチに移行して丸め込むがカウント2。ストライカーはアンクル・ロックをキメるがコリアーが反転して丸め込み、2で返されるとクローバー・リーフにいくがストライカーがスモールパッケージ、コリアーが2で返す。ストライカーはコリアーのスープレックスをかわしウラカンラナにいくが、コリアーがパワーボムで叩き付けてクローバー・リーフへ。ストライカーがタップしてコリアーの勝利。観客は立ち上がって2人に拍手を送る。
WINNER:チャド・コリアー (10:46) 評価:3・5

CMパンク VS マイケル・シェイン

チェーンレスリングで互角の攻防。力比べの体勢からパンクが上手く身体を使いシェインを捕える。シャイニング・ウィザードをかわされるが背中にドロップキックを打ち込み、さらに突っ込むがシェインがトップロープ越しにパンクを場外に投げ捨てる。
シェインは場外でパンクを痛めつけリングに戻す。パンクはシェインの隙を突いてジョー・ブリーカー、コーナーからダイビング・クロスボディにいくがシェインがヒザを立てて迎撃。シェインのペースで試合が進み、パンクが反撃を試みリバースの連続からラリアットの相打ちで両者ダウン。
パンチの打ち合いからパンクはエルボーでシェインを倒しシャイニング・ウィザードを決めるがカウント2。スパインバスターを決めるが2で返され、ウラカンラナを狙うが逆にシェインがパワーボムで叩き付ける。シェインはコーナーからトルネードDDTにいくがパンクがパワースラムで切り返しコーナーから開脚ムーンサルト、そのままカバーするがカウント2。
パンクはエプロンからトップロープを飛び越えてサンセット・フリップにいくがシェインが押し潰しロープを掴んでカバー。しかしレフェリーに見つかり手を蹴飛ばされる。パンクがサンセット・フリップで丸め込むがシェインは2で返し、立ち上がったパンクにスーパーキック。カバーするがパンクが2で返す。シェインはパワーボムにいこうとするがパンクがバック・ボディ・ドロップで返し丸め込んで3カウント。パンクは握手を求めるが納得のいかないシェインはパンクに突っかかる。
WINNER:CMパンク (13:07) 評価:3

コナン & ディバイン・ストーム VS The SAT & ゴースト・シャドウ

ルチャ・リブレ6人タッグマッチ。それぞれがルチャの動きやジャベを見せ観客を沸かせる。ディバインとゴースト・シャドウ、ストームとジョエル、コナンとホセという組み合わせで2回り戦うと6人で向き合いクルッと一回転してピョンっとその場でジャンプ(実況が言うにはオールドスクール・ルチャ・リブレ)。
一気に試合のペースが上がりコナンがホセにチョークスラム、ゴースト・シャドウにジャーマン。ジョエルがコナンにミサイル・ドロップキックを決めるとストーム、ゴースト・シャドウ、ディバインが立て続けにミサイル・ドロップキック。ホセがディバインにスープレックスを決め場外のストームにアサイ・ムーンサルト。さらにゴースト・シャドウがコーナートップからサマーソルト・セントーンを決めるとディバイン・ストームのセコンドのトリニティまでもがコーナーからのムーンサルトを敢行。
コナンとディバイン・ストームはゴースト・シャドウに3人がかりでジャベをキメるがマキシモ兄弟が救出。ゴースト・シャドウはストームにマッスル・バスターを決めるがコナンに場外に放り出される。ホセが突っ込むがコナンに迎撃され、場外に出たところにディバインがトペ・スイシーダ。ストームはジョエルにドラゴン・スープレックスを決めるがカウント2。コーナーに上るがジョエルがカットしスーパープレックスを決めるがストームが2で返す。
コナンがジョエルにスープレックス、ゴースト・シャドウがトルネードDDT、ディバインがシャープシューター、ホセがDDT、ストームがストーム・クレイドル・ドライバー、ゴースト・シャドウがパワーボムと次々と大技が連発されニアフォールとカットの応酬。最後はコナンがスプラッシュ・マウンテンからテキーラ・サンライズをキメてゴースト・シャドウがタップ。
WINNER:コナン & ディバイン・ストーム (16:40) 評価:3

WEAPONS MATCH
ダ・ヒット・スクワッド VS カーニッジ・クルー


DHSは特大ハシゴを持って登場し場外からカーニッジ・クルーを挑発する。場外で殴り合いが始まり試合開始。
マフィアがリングからトペ・スイシーダを狙うがカーニッジ・クルーの2人が場外フェンスで迎撃。さらにコーナーにフェンスを立てかけディビートがノーザンライト・スープレックスでマフィアをフェンスに投げつける。さらに鉄製のトレーで流血しているマフィアの頭を殴りつける。
その後も様々な凶器を使って攻撃し合い、ディビートがマフィアにロック・ボトムのような技を決めるがカウント2。マックにホイールで殴られディビートは流血、マフィアがカウボーイブーツで殴り倒しマックがフロッグ・スプラッシュを決めるがカウント2。
DHSは特大ハシゴを持ち込むとカーニッジ・クルーの2人にぶつける。マックがハシゴの中段まで上り胸の前で十字を切ってからフロッグ・スプラッシュ。しかし飛ぼうとした瞬間にハシゴがバキっと折れ、マックは非常にカッコ悪い形でマットに向かってベチャッと墜落。祈りの効果全く無し。カーニッジ・クルーはここぞとばかりにDHSを攻め込みハシゴやカウベルを使って攻撃。DHSも反撃し2人の首にハシゴを掛けイスでハシゴを殴りつける。テーブルを投入するとロックをテーブルに寝かせ、マフィアがコーナーからディビートを雪崩式のパワーボムでロックごとテーブルを貫通させる。そのまま3カウント入りDHSの勝利。
WINNER:ダ・ヒット・スクワッド (11:37) 評価:2・5

スペシャルK(ドゥランジ、ハイドロ、エンジェルダスト、イェヨー) VS ダン & マルコス & アウトキャスト・キラーズ

スペシャルKはラリった感じで入場。しかしリングに上がるといきなり4人に殴りかかりドゥランジ以外の3人が場外にトペ・スイシーダ。ドゥランジは観客にアピールしてからトップロープに飛び乗ってのサマーソルト・セントーン。
次々とリングに入ってきては大技を繰り出すという展開。スペシャルKが劣勢になるとスラッガーが乱入し4人を続けてチョークスラムで叩き付ける。スペシャルKの4人は立て続けに得意技を繰り出す。再びスラッガーが入りマルコスにTKOを決めると全員でポーズを決めながらカバー。3カウント入りスペシャルKの勝利。
WINNER:スペシャルK (7:06) 評価:2

ポール・ロンドン VS BJウィットマー VS ホミサイド VS コルト・カバナ

ロンドンとROHデビュー戦となるBJがチェーンレスリングから互角の攻防。代わったホミサイドとカバナもグラウンドで激しい攻防を展開。ホミサイドがコーナー下のカバナの顔にヒザから突っ込むとカバナはたまらずBJにタッチ。BJはホミサイドの手を取りコーナーに上るとホミサイドに腕にレッグドロップ、そのままクロス・アーム・ブリーカーをキメるがロンドンがカット。BJとカバナはホミサイドにダブル攻撃、カバナはコーナーに上るがホミサイドが捕えスーパープレックス。カバーするがカウント2。
ロンドンはカバナのラリアットをかわして空振りさせたように見えたが何故かマットに勢い良く倒れる。(風圧?)そこからロンドンがローンバトルに突入しカバナとBJが交代しながらロンドンを攻撃。ロンドンはカバナにドロップサルトを決めるがダメージが大きくタッチに行けない。カバナはホミサイドにタッチをすると見せかけ手を引っ込めて挑発。ロンドンはBJの突進をブートで迎撃すると2回の前転でBJをかわしようやくホミサイドに交代。
ホミサイドはBJのヒザに低空ドロップキック、ジャーマン・スープレックス・ホールドを決めるが直前にカバナがBJにブラインドタッチをしていた為カウントが入らない。カバナがカットしホミサイドをバックドロップの体勢で抱え上げるとロンドンがセカンドロープから飛んできてラリアット。ロンドンはホミサイドをカバーするがカバナが引き起こし、2人は胸を突き飛ばし合いカバナはロンドンにエンズイギリ。場外ダイブにいこうとするがホミサイドがドロップ・トーホールド。BJがホミサイドを捕えエクスプロイダー’98。ロンドンがエプロンからトップロープ越しに飛んでBJにヘッドシザース。カバナはホミサイドをロープに振るがホミサイドはそのまま場外のBJにトペ・コンヒーロ。カバナは再び場外ダイブを狙うが今度はロンドンがドロップサルトで阻止。ロープ際でカバナはロンドンの脚を持つと放り投げ、ロンドンはその勢いでトップロープを越え場外の2人にムーンサルト。カバナはエプロンに出るとセカンドロープに飛び乗ってからサマーソルト・セントーン。4人が場外でダウンし、観客は立ち上がって大歓声。
リングに戻りホミサイドはBJにコーナーから雪崩式のエースクラッシャー。ロンドンが素早くリングに滑り込みBJをカバーするがホミサイドがカット。ホミサイドはロンドンのダイブ攻撃をかわすとコップキラー、カバナがカウント2でカットするが観客は「Holy shit」チャント。ホミサイドはカバナにコップキラーを狙うがカバナがかわしてコルト45。カバーするがBJがカット。カバナとBJはエルボーの打ち合い。BJはドラゴン・スープレックスを決めるとロックを離さず立ち上がり再びドラゴン・スープレックス。さらに立ち上がり3発目のドラゴン・スープレックス・ホールド。レフェリーがカウントを入れるがそこへロンドンがコーナーからBJにシューティングスター・プレス。3カウント入りロンドンの勝利。大技連発の好勝負に観客はスタンディング・オベーションで大歓声。4人は互いの健闘を讃え合い抱き合うと手を繋いで大きく掲げ歓声に応えた。
WINNER:ポール・ロンドン (19:26) 評価:4・5

サモア・ジョー VS ブライアン・ダニエルソン

ジョー vs ダニエルソン、ROHでのシングル初対決。ダニエルソンが試合開始前からジョーに突っかかり両者鼻と鼻をくっつけての睨み合い。
グラウンドで激しい攻防を見せ観客が大きな拍手を送る。ダニエルソンが肩からジョーにぶつかっていくがジョーは微動だにせず、ダニエルソンの顔を張って「もっと来い」とロープを指差す。ダニエルソンはロープに走るとジョーのラリアットをかわしてヒザにドロップキック、さらに脚を取ってドラゴン・スクリューを決める。ダニエルソンはグラウンドでの脚攻めを開始。しかしジョーは脚をキメられた状態からチョップで反撃すると体勢を入れ替え逆にダニエルソンの脚をキメる。
ロープに逃れたダニエルソンは立ち上がってヨーロピアン・アッパー、しかしジョーは強烈な張り手を喰らわせるとコーナーに追い込んでチョップを連発。ダニエルソンはジョーを倒すと再び脚を取りインディアン・デスロック、背中からマットに倒れた衝撃でジョーの脚にダメージを与えるとブリッジからジョーの両腕をキメて鎌固めの様な体勢になる。ジョーがロープに逃れるとダニエルソンはコーナーに追い込んでチョップを打ち込む。ジョーの左脚をロープに掛け突っ込むがジョーがブートで迎撃、ラリアットでダニエルソンを一回転させる。
ジョーはダニエルソンの髪を掴んで胸を何度も蹴り上げるとコーナーに追い込みフェイス・ウォッシュ。変形のハーフ・ボストン・クラブでダニエルソンの身体を反り返らせるがダニエルソンがロープに逃れる。ジョーはエプロンに出るとダニエルソンを捕え、ロープ越しのスープレックスで場外に投げ捨てる。そのまま場外で張り手とチョップを打ち込むとフェンスの前でイスに座らせ走り込んでの顔面キック。
ジョーはダニエルソンをリングに戻すとパワーボムからSTF、罵声を浴びせながら締め上げるがダニエルソンが何とかロープに逃れる。ジョーがチョップを打ち込むとダニエルソンは「もっと打ってこい」と向かっていくが、ジョーの強烈なチョップに弾き飛ばされてしまう。それでもダニエルソンはジョーの突進をかわしてエルボー、フラついたジョーにスナップ・スープレックスを決めるとコーナートップからダイビング・ヘッドバット。カバーするがカウント2。
ダニエルソンのエルボーとジョーのローキックの打ち合い。ダニエルソンはキックをかわしてローリング・エルボーを打ち込むとジョーがフラつく。もう一度ローリング・エルボーを打ち込んでも倒れないジョーに3発目を狙うが、ジョーがかわしてジャンピング・ニーキック。ジョーはダニエルソンを抱え上げアイランド・ドライバー、3カウント入りジョーの勝利。
WINNER:サモア・ジョー (13:20) 評価:4・5

NO HOLDS BARRED
クリストファー・ダニエルズ & イクセイヴィアー VS AJスタイルズ & ロウキー


ダニエルズはプロフェシーの新メンバー、アリソン・デンジャーを連れて入場。ゴング前からプロフェシーがAJとロウキーに殴りかかり試合開始。そのまま4人で場外乱闘を繰り広げる。
ロウキーはイクセイヴィアーをリングに戻すとAJと交代を繰り返しながら攻撃を加える。ダニエルズが入るがロウキーがコーナーでチョップを連発、バタフライ・スープレックスを決める。代わったイクセイヴィアーをヒザへのドロップキックで倒すと胸板にキックを2発。3発目をダニエルズが邪魔するがロウキーの返り討ちに遭い、AJがイクセイヴィアーにエンズイギリ、さらにロウキーが3発目のキックを打ち込む。AJとロウキーは連係も冴え試合の主導権を握る。
AJは垂直落下式ブレーンバスターを決めカバーするがダニエルズがカット。イクセイヴィアーはAJにDDTを決めてダニエルズに交代。ダニエルズはAJをロープに振ってジャンピング・ヒールキック、AJの鼻にモロに入ったらしくAJは鼻から出血。AJはスープレックスの体勢からネックブリーカーを決めてロウキーに交代すると、ロウキーはダニエルズを場外に落とし床にボディスラムで叩き付ける。リングに戻してボストン・クラブをキメるとダニエルズはロープを掴むがこの試合ではロープブレイクは認められない。イクセイヴィアーがカットするがロウキーがモンゴリアン・チョップ、ダニエルズにヤクザキックを打ち込むとAJがローリング・ラリアットで倒す。AJは鎌固めをキメて自分が下になりダニエルズを締め上げる。ここもイクセイヴィアーがカットにくるがロウキーがチョップを連発しあっさり追い払われる。AJとロウキーはダニエルズにダブル・スープレックス、AJがパワースラムを決めてカバーするがカウント2。ダニエルズはローンバトルを強いられる。ロウキーがキャメル・クラッチをキメるとイクセイヴィアーがカットにきてロウキーにキックを打ち込むがロウキーは全く気にもかけず、逆にAJがイクセイヴィアーを場外に放り出す。
ロウキーはジャパニーズ・レッグロール・クラッチから丸め込みにいくがダニエルズが返し、バックに回ったロウキーを上手くかわしてセカンドロープにぶつける。ようやくイクセイヴィアーと交代すると今度はロウキーがローンバトルに突入。グラウンドで攻め込まれたロウキーはエルボーで脱出しロープに走るがアリソンが脚を掴み、振り返ったところにダニエルズがブルーサンダー・ボム。その後もプロフェシーがロウキーを攻め込みダニエルズはエンジェルズ・ウイングの体勢へ。しかしロウキーがこらえるとダニエルズはパワーボムに切り換えるが、ロウキーはダニエルズの首を捕え背後にしがみついてスリーパー・ホールド。回転してブルドッグのような形でダニエルズを倒しようやくAJにタッチ。
AJはダニエルズと入ってきたイクセイヴィアーに続けざまにドロップキックを放つと、ケブラーダからダニエルズを捕えての裏DDT。カバーするがイクセイヴィアーがカット。イクセイヴィアーはAJのヒザの裏に低空ドロップキックを打ち込みAJは左脚を痛める。イクセイヴィアーとダニエルズはAJの左脚に的を絞り脚攻めを開始。しかしAJはドラゴン・スクリューにいこうとしたイクセイヴィアーにエンズイギリ、入ってきたダニエルズにジョーブリーカーを決めてロウキーに交代。ロウキーはダニエルズにスプリングボード・ジャンプキック、イクセイヴィアーに前方回転蹴り。ダニエルズをキークラッシャーの体勢で持ち上げコーナーのイクセイヴィアーにぶつける。セカンドロープから飛ぶがイクセイヴィアーがキャッチしてキス・ユア・エックス・グッバイ、カウント2でロウキーが返す。イクセイヴィアーは450°を予告しコーナーに上るがAJが逆立ちの状態でロープにぶつかりイクセイヴィアーはバランスを崩す。AJはそのまま回転してダニエルズにハンドスプリング・エルボー。さらにダニエルズに突っ込むがダニエルズがロープを下げAJは場外に転落。ロウキーがコーナー上のイクセイヴィアーを捕えアブドミナル・ストレッチをキメるがダニエルズがカットしスーパープレックス。AJが戻りイクセイヴィアーにスーパープレックスを狙うがイクセイヴィアーも抵抗し2人同時に顔からマットに転落、リング上で4人共ダウン。
ダニエルズはロウキーにエンジェルズ・ウイングを狙うがロウキーがダニエルズを抱え上げAJに渡す。AJはそのままスタイルズ・クラッシュの体勢にいくがイクセイヴィアーがカット。ダニエルズは倒れたAJにアンクル・ロックをキメるがロウキーがカット。ロウキーはダニエルズをスリングショットでロープに叩き付け場外に落とすとトペ・スイシーダ。そこへイクセイヴィアーが飛ぼうとするがロウキーが前方回転蹴りで迎撃、AJがジャーマンからフェイス・バスターを決めカバーするがダニエルズが戻りカット。AJはダニエルズにローリング・ソバット、イクセイヴィアーがAJにコブラ・クラッチ・スープレックス、カバーするがロウキーがカット。ダニエルズはロウキーをコーナーに乗せ掌打からアイコノクラズム。コーナーに上るがロウキーがデッドリー・ドライブで投げ落としハンドスプリング・エンズイギリ。カバーするがアリソンがリングに上がりカット、ロウキーを殴りつける。ロウキーがアリソンを捕まえるとダニエルズが殴りかかるが、ロウキーがかわしてアリソンに誤爆。ロウキーは立ったままのダニエルズにドラゴン・スリーパー、カットしようとしたイクセイヴィアーをダニエルズにぶつけ場外に落とすとAJがトップロープ越えのトルニージョ。
そのまま場外戦になるとロウキーはイクセイヴィアーをスリングショットで鉄柱にぶつける。客席の方へ行くとフェンスの支柱とイスを持ってくる。倒れているイクセイヴィアーの身体の上にコンクリート製の支柱を乗せると上からイスを振り下ろす。「UNSCRIPTED」(’02.9.21)で自分がやられたことと全く同じことをやり返し、見事にリベンジを果たす。観客は「Holy shit」チャント。
リングに戻るとダニエルズがロウキーにSTO、ラスト・ライツにいこうとするがAJがカット。ダニエルズはAJにエンジェルズ・ウイングを決めるがカウント2。ダニエルズはリングサイドにテーブルを設置するとエプロンサイドでAJを捕えエンジェルズ・ウイングを予告。しかしAJはダニエルズを倒すと抱え上げてからテーブルに向かってスタイルズ・クラッシュ。テーブルを貫通し観客は「Holy shit」の大歓声。イクセイヴィアーがロープから身を乗り出しダニエルズを心配しているとロウキーが背後から捕えドラゴン・スリーパー、イクセイヴィアーがギブアップしロウキー、AJ組の勝利。プロフェシーへの復讐を果たした。観客はスタンディング・オベーションで「ROH」チャント。立ち上がることの出来ないダニエルズはレフェリーとスタッフに担がれて退場。
WINNER:AJスタイルズ & ロウキー (28:40) 評価:4


総評
2003年の開幕戦。メインのグラッジ・タッグマッチは30分近い熱戦となった。ノー・ホールズ・バードという形式の割には普通のタッグマッチの試合にはなったがラストのテーブルへのスタイルズ・クラッシュは圧巻。長い試合だった為途中間延びして盛り上がりに欠ける部分も見られたが終盤に一気に盛り返した。

プロフェシーを抜けコリノの新チーム "THE GROUP” に加入したサモア・ジョーはブライアン・ダニエルソンとの一騎打ち。ストロング・スタイルの激しいぶつかり合いで観客を沸かせた。ラストが結構あっさり決まってしまった感じでもう少し観たかったところ。

ロンドン、ホミサイド、カバナ、BJの4WAY戦もなかなかの好勝負となった。今後ROHに定着していくFour Corner Survivalの一つの試金石といえる素晴しい試合。

コリノが出場していなかった為プロフェシーとTHE GROUPの直接的な絡みは見られなかったが、ジョーのTHE GROUP入り、コリノの妹アリソン・デンジャーのプロフェシー加入等様々な動きがあり今後もこの2組の抗争が加熱していくことを予感させる。
総合評価:4



  
Posted by phenominal14 at 02:03Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック