まずはプロローグを書こう。
いつもの事なんだけど、ゲームが始まるまでが長いんだよね。
というか、わざわざそういう設定にしてるからいけないんだけど。
それで、これから先、主要4人は台詞に色をつけていこうかと。
部長=赤、キャプ=青、かじゅ=紫、衣=黄(金)
「さぁ、特打ちよ!!」

自らの強化の為に人員を集めた竹井久。
引き入れた3人を伴って大広間へ向かう。

「……?」
「どうしたの、天江さん?」
「どうしたんだ? あれは……雀卓か?」

その中途、とある方向を見つめて立ち止まる天江衣。
そして、それを気に掛ける福路美穂子。
さらに衣の見つめる方向に何があるかを認識した加治木ゆみ。
県内有数の打ち手がここに集結していた。

「3人とも……立ち止まってるけど何かあったの?」

1人前を歩いていた久は3人が着いて来ていない事に気付き、戻ってきた。

「久、あんな所に雀卓なんてあったか?」
「え? 本当だ、何でここに雀卓なんて……」

彼女たちが見つめる先には1つの部屋があるが、誰かが使用しているような形跡もなく雀卓を置いておくような道理はない。
存在している事自体が不自然だった。

「せっかくだから、あの卓で打ちましょうか」
「……衣は止めた方がいいと思う」

どれとばかりに腕まくりをし始める久に衣が制止の声を挙げる。

「天江さん、それは何故?」
「あの卓より奇々怪々なる気配を感じる。何か良からぬ事が起こりそうだ」

衣の言葉にその場にいた3人はさっと顔色を変える。
牌に愛された子・天江衣。
県予選でも異様な闘牌を見せた彼女が苦言を呈する。
「何か良からぬ事が起こる」と。
とてもじゃないが、無碍にできる発言ではない。

「……面白いじゃない」
「上埜さん?」

だが、久にそんな事は関係がなかった。
あっけに取られる美穂子や他の2人を前にして不敵な笑みを浮かべる。

「良からぬ事がなんだって言うのよ。
 これから全国に戦いを挑む私がこんな事で躊躇していられないわ」


久は宣言する。
全国へ向かう私がこれしきの事を恐れてはいられないと。

「……さすがだと言いたい所だが、わざわざ危険に飛び込む事はないんじゃないのか」
「いいえ。虎穴に入らずんば虎児を得ずと言うでしょう?
 それに悪い待ちは私の得意とするところよ」

「やれやれ、お前は枉げないだろうな」

ゆみは早々に説得を放棄した。
短い付き合いではあるが、久の人となりというものはそれなりに理解していた。
そうでなくても、ここで意見を枉げるような人間でない事ぐらいは簡単に分かるというものだ。

「理解が早くて助かるわ。福路さんはどうかしら?」
「私は……上埜さんの決定に従います。
 もちろん、危なくなるような事になったら止めますが」

「オッケー。さて、天江さん。後は貴女だけだけれど」
「……仕方のない奴儕だ。衣も従おう」
「よし、じゃあ行きましょうか」

全員の了承を得て久は問題の雀卓へと着く。
他の3人も続いて着席する。

「私の親番からね。それじゃ始めるわよ!」

そして、久がサイコロを回すスイッチを押すとそれは起こった。

「……何!?」

部屋は眩い光に包まれていく。
さらには意識が遠のいていくような感覚。
ただ、光が収まる頃には4人の意識も戻っていた。

「皆、無事?」

久が一声掛ける。

「私は問題ありません」
「私もだ」
「だから衣は反対したんだ」
「……大丈夫そうね」

誰一人心身に異常がないようなので、久はほっとした。
余裕も出来たところで、ふと辺りを見回してみる。

「ここ、どこ?」

To be continued...