プーとパディントンの音楽のある生活

 音楽は私の生活の かなりの部分を占めている。 そんなわたしの身の回りにある音楽について、日記代わりに記録していきたいです。

ツィメルマン今年のリサイタル

今世界で望みうる最高のピアニスト
クリスチャン・ツィメルマン ピアノ・リサイタル
ドビュッシー生誕150周年記念「究極のドビュッシー」



2012 11/27(火)19:00

全席指定 S席8,000円 A席6,000円 B席4,000円
[リリアメンバーズ取扱い有り S席7,200円]

[オール・ドビュッシー・プログラム]
12のエチュード(全曲)  他


http://www.lilia.or.jp/event/2012/20121127/index.html

久しぶりに

いつの間にか季節は寒かった冬から汗ばむ初夏のような気候となりました。
四月に転勤があり、時間的にも気分的にも慌しい毎日を送っています。
今月は新国立で「オテロ」、さいたま芸術劇場でレ・ヴァン・フランセを聴きましたが、
一緒に行った友達に、転勤の苦労話を聞いてもらうのが主目的みたいになってしまい、これまた前回の「ルサルカ」に続き、アップできずに終わります。

レ・ヴァン・フランセは、以前にパユを聴いてすっかりファンになり、またあのフルートが聴きたいなと思ったのですが、今回は木管のアンサンブルで期待していたほどの出番はなく残念でした。
でもお互いに音を聴きあって楽しんでいる様子が、音色からも演奏の様子からも伝わってきて、極上のひと時を堪能しました。

2012年

新しい年になりました。
昨年は日本にとつても大変な一年でしたが
私自身にとっても公私共いろいろなことがありました。
音楽の聴き方も今までとは少し違ってしまい、
なんとなく聞き流したり、同じ音楽を長い間聴き続けたりと、
このブログにアップできない時期が続きました。

そんな時でも、音楽には励まされたり勇気付けられたりしました。
何よりもその音楽を作った作曲家の生涯を思うとき、困難や苦難の中からこんなにも美しく素晴らしい音楽を生み出してくれたことに感謝したり、励まされました。

そうは言っても11月には新国立でオペラ「ルサルカ」を見たのですが
とうとう何もアップできず終わってしまいました

今年も家の引越しや転勤の予定もあり、おそらく落ち着かない一年になるかもしれませんが、音楽で心豊かにそして落ち着いた日々を過ごして行きたいと思っています。

小澤征爾さんと音楽の話をする 村上春樹

小澤征爾と村上春樹の対談というかインタビューを村上が本にまとめた。

会話形式になっていて、小澤の記憶や村上の質問で話題もちよっとずつずれていったりするのだけれど、そこがまた自然な感じで、本当に目の前で二人が音楽について楽しく語り合っている様子が窺える。
実際に村上の持っているレコードやCDを聴きながらの部分もあり、一緒に音楽を聴いてみたいなあという気にさせられる。

私にとってとても収穫だったのは、二人がマーラーについて語り合っている部分。
私は今までマーラーの音楽が苦手で、どう聴いていいかわからないと感じていたのだけれど、二人の話を聞いていて(実際に聞いている気分)あっマーラーをちゃんと聴いてみたいなという気になった。

マーラーの音楽の指揮者による違いや、時代による変化なども興味深い。

来年はマーラーが理解できるようになりたい。

バッハ・コレギウム・ジャパン ヘンデル「メサイア」

ずっと手付かずでした。このブログ。
久しぶりの更新です。
今年は公私共様々な変化があり、音楽の聴き方も少し変わってしまったように感じるし、ブログの更新もなかなかできない状態でした。
いつの間にか2011年も暮れようとしています。

2011年12月23日(金・祝) 開演16:00

会場:

彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール

出演:

鈴木雅明(指揮)
ミリアム・アラン(ソプラノ)
クリント・ファン・デア・リンデ(アルト/カウンターテナー)
ジェイムズ・テイラー(テノール)※中嶋克彦に変更
ステファン・マクラウド(バス)
バッハ・コレギウム・ジャパン(合唱・管弦楽)


曲目:



ヘンデル:オラトリオ《メサイア》 HWV 56


一度は聴いてみたいと思っていたバッハ・コレギウム・ジャパンの演奏を
埼玉芸術劇場で聴くことができました。
600席余りの劇場で聴くBCJの演奏。
とても心豊かな、そして心洗われるような時間を過ごすことができました。

オーケストラの質の高さは、予想以上。
そして合唱の素晴らしさも予想以上。
もちろんソリストの4人もよかったけれど、終始客席からは後姿しか見えない
鈴木雅明さんの指揮からは、音楽に対する情熱が伝わってきました。

事前にほとんど予習なしで出かけてしまい最後まで聴き通せるか不安でしたが。聴き始めたらそんな不安は見事に解消されました。合唱と各ソリストの歌が交互に組み合わされ、音楽もわかりやすくあっという間の3時間と言えるほどでした。

楽器も普段オーケストラで見慣れた楽器と見た目や音色が違うのも興味深かったです。
チェロはエンドピンを使わず、足の間に挟んで演奏。チェリストの一人は指揮の鈴木さんの弟さんということですが、長時間の演奏は疲れそう・・・
トランペットもピストンのないタイプに見えましたが、音程が安定せず、聴いていてちょっと冷や冷や。
ティンパニーもスタンドの上に大きなおなべをちょんと乗せたような形。マレットも黒くて太し長いお箸のようで、どんな音が鳴るのか興味深々でした。見た目の小ささに対して思ったよりずっと力強く響く、しかし素朴な音色でした。

またカウンターテナーを生で聴いたのも初めて。女性のアルトとは違う響きです。
カウンターテナーの方は後ろの合唱の中にも一人いらっしゃいました。


今度はBCJでバッハも聴いてみたいな、と思います。

イ・ムジチ合奏団

職場の同僚に誘われて、大宮のソニックシティに
イ・ムジチ合奏団の演奏を聴きにいきました。

10月29日(土)3:00〜
大宮ソニックシティ大ホール


モーツァルト:セレナード第13番 ト長調 K.525 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
モーツァルト:交響曲第40番 ト短調 K.550(弦楽合奏版)
 ***
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集 「四季」 op.8


チェンバロの加わった12人の弦楽合奏です。
これがあの有名なイ・ムジチかと。
名前だけは昔からよく聴いていたので。

イメージとして、とても調和のある極上のアンサンブルを聴けるのでは?
と期待していたのですが、
演奏は予想とはちょっと違っていて、時々不協和音のような音が混じっていたり
アクセントを極端に入れているように聴こえたり
良くも悪くも個性的でちょっと癖のある演奏だなと感じました。

ただこちらも午前中はちょっと大変な仕事をしてきた後で疲れていたので
それほどコンディションがいいとき言えず、特にモーツァルトの時は半覚醒状態で
、それはそれで気持ちよかったです(笑)

一番感動的だったのは、アンコールで「赤とんぼ」を演奏したときでした。
前奏の和音が始まった時から、ジーンとしてしまい
私はやっぱり日本人なんだ!と、実感してしまいました。
この時には、極端な演奏ではなく本当に美しく調和のあるアンサンブルで、聴いていてとても優しい気持ちになりました。

また、アンコールの曲名を告げるチェリストは、日本語でユーモラスなパフォーマンスを入れながらと、サービス精神も豊かで
他の演奏者も笑顔の素敵なイタリア人の方たち(と勝手に思い込んでいます)でした。



ボローニャ歌劇場「清教徒」

9月17日(土)東京文化会館


アルトゥーロ(テノール):セルソ・アルベロ
エルヴィーラ(ソプラノ):デジレ・ランカトーレ
リッカルド(バリトン):ルカ・サルシ
ジョルジョ(バス):ニコラ・ウリヴィエーリ
ヴァルトン(バス):森 雅史

指揮:ミケーレ・マリオッティ(ボローニャ歌劇場首席指揮者)
演出:ピエラッリの演出から自由に着想を得たジョヴァンナ・マレスタによる演出
管弦楽・合唱:ボローニャ歌劇場管弦楽団・合唱団

出かける前はボローニャに対して、またキャンセルされた歌手にたいしてもいろいろ思うところはあったけれど、せっかくだからちゃんと楽しんでこようと気を取り直して出かけたのでした。

責任者の方のお詫びの挨拶を聞きながら、これって一年前のロイヤル・オペラでゲオルギューが降板した時と同じ光景だ!と、嫌な予感が頭をよぎったりして・・・

でも音楽が始まった瞬間から、久しぶりのオペラに、そしてベッリー二の音楽の世界にどっぷりと嵌り、心から楽しむことができました。
フローレスという大スター歌手が不在のせいでもあり
また、演出がとても静的で美しいけれど動きが少なく、舞台の躍動感がなかつたせいもあり
私は常にオーケストラの音楽と合唱や声楽のアンサンブルを、耳を澄まして聴き続けていたという感じでした。

その音楽がとても美しく、心地よかったです。

アルトゥーロ役のセルソ・アルベロ、健闘したと思います。
おそらくフローレス程の存在感ではなかったと思うけれど、声はなめらかで高音もきれい、聴いていて「気持ちがいいな」と感じられる声質で、私はかなり満足できました。
ランカトーレやオケからも「がんばったね」と暖かく見守られている様子が微笑ましく、これからどんどん活躍してがんばってほしいと思いました。
同じく代役の、ルカ・サルシ。私は初めからこの人でもよかったと思うくらい、とてもよかつたと思いました。リッカルドになりきっていて、彼の心の葛藤をしっかりと歌い上げていたと思います。ジョルジョ役のウルヴィエーリ、この人にも満足でした。役柄よりかなり若いのでエルヴィーラの年老いたおじ様には全然見えませんでした。でも上背もあり舞台栄えのする方で、エルヴィーラを包み込むような暖かいバスの声でした。リッカルドとの二重唱はとてもよかつた。

さてエルヴィーラ役のランカトーレですが、中音域にちょっと力んだような喉に力の入った声が度々聞こえ、これは役作りの上での声なのか、この人の発声の特徴なのかと、聴こえるたびに「あらっ」と思いました。それ以外は高音まで自在に歌いこなし、長い長い狂乱の場も、しつかりと聴かせてもらいました。舞台での見た目もとても素敵な人で、他のオペラでもまた聴きたいなと思う歌手になりました。

一番心に残ってしまったのは
舞台が終わってのカーテンコールです。
ボローニャの人たちの「この日の舞台を無事に終わらせた」という達成感がひしひしと伝わってきたし、会場は「今日はとても満足です」という暖かい拍手を惜しみなく贈り、何か会場全体が一つになったような感じがして、じーんとしてしまいました。
ドタキャンは「清教徒」ばかりでなく「カルメン」も主役がそっくり入れ替わってしまうなど、今回の来日公演はおそらく劇場側からしても前代未聞の出来事だつたのではないでしょうか。そんな中で、キャンセルの穴を埋めなんとかいい公演をと必死にがんばってくれたのかな?と、そんな気がしてしまいました。スター歌手がいなくてもこれだけ素晴らしい舞台が作れるということもわかりました。

フローレス 降板!!

とてもショックです。
今月来日するボローニャ歌劇場の「清教徒」を観にいく予定でした。
カウフマンのカルメンも捨てがたいけれど、何といってもフローレスを聴きたいと思い、清教徒のチケットを購入。
カウフマンのキャンセルは以前からわかつていたけれど、フローレスは予定どおり来日するのね、と楽しみにしていました。
それが下記のようなことになってしまいました。



フアン・ディエゴ・フローレス キャンセルのお知らせ


「清教徒」のアルトゥーロ役で出演予定でした、フアン・ディエゴ・フローレスですが、「声帯を支える軟骨付近に充血と肥大。3週間の声帯の休養が必要」との医者の診断により出演できないこととなりました。
代役に関しましては現在調整中です。

なお、今回の出演者変更に伴うチケットの払い戻し、公演日・券種の変更はお受けできません。何卒ご了承を賜りますようお願い申し上げます。


2011年9月2日

フジテレビジョン

フローレスからのメッセージ

親愛なる日本の友人の皆さま、ファンの皆さまへ

悲しいことに、病気を理由に9月のボローニャ歌劇場公演における「清教徒」に出演できなくなったことをお知らせしなくてはなりません。

海水を飲みこみ激しく咳込んだ時に声帯の開口部分の細い血管を傷つけてしまいました。深刻な病状というわけではありませんが、この状態では歌うことが出来ません。しばらくの間休養が必要です。

久々に日本を訪れることを待ち遠しく思っていました。そして、その地で大切なファンの皆さん、友人の皆さんに再び会えることも。一方で、私にとって大変特別なオペラである「清教徒」を歌うことが楽しみでした。

これまで何度も日本を訪れました。私の心に残っているのは美しい思い出ばかりです。そして、再び日本を訪れる機会が来ることを待ち遠しく思っています。

皆様にはご理解頂けますと幸いです。

フアン・ディエゴ・フローレス



メトのライブビューイングでナタリー・デセイと共演していた(夢遊病の娘)フローレスの
柔らかで自在な高音の響きをぜひ生で聴きたかったです。9月は他にも行きたいコンサートがあったのだけれど、ボローニャ最優先でそちらはあきらめただけに、本当に残念でなりません。

アレクサンダー・ガヴリリュク ピアノ・リサイタル

半年振りにコンサートに出かけて
やはり生のライブはいいものだなあ、とつくづく感じました。
二年ぶりのガヴリリュク、体育会系のテクニックと聴き終わった後の爽快感は健在でした。

前回のコンサートでは、ベートーヴェンがしつくりこないなあと感じたけれど
今回のピアノ・ソナタ「月光」は私の感覚とすごくぴったりはまって、とてもよかったです。
一楽章は「月光」ではないと改めて感じました。彼の演奏から「月の光」は見えないけれど、それでいいのだと思いました。それよりもベートーヴェンの内向的な心情のようなものが、変化する和音の響きの中から浮かび上がってくるようでした。ガヴリリュクのピアノは、鍵盤の音一つ一つを磨き上げてきれいに弾くというのではなく、ピアノの響きの中から、音楽の輪郭を浮かび上がらせていくような感じ。二楽章の明るさもよかったし、三楽章の疾走感と激しさは聴いていてとても気持ちよく、私が聴きたかった「月光」の三楽章そのものでした。

演奏後の明るくそれでいてはにかむ様な笑顔も以前と変わらず、思わずこちらも笑顔になってしまいます。

ところが続いて演奏されたショパンは、私には合いませんでした。
今日のガヴリリュク君、きつとショパンに共感してないんじゃないの?と突っ込みたくなるような、ショパンのよさがあまり伝わらない演奏だと思いました。
彼のCDで聴いていてとても好きだったスケルツォ一番も、ちょっと期待はずれ。

休憩後はラフマニノフの楽興の時6曲
これは、ほんとによかつたです。
今日のガヴリリュクは、ショパンじゃなくてラフマニノフが弾きたかったのね、と納得しました。
ラフマニノフへの愛と共感が伝わる素晴らしい演奏ですっかり引き込まれてしまいました。
彼の演奏でピアノ・コンチェルトの3番を聴いてみたいなあと思いました。

そして、プロコフィエフの戦争ソナタ
この時のガヴリリュクは、ピアノに向かう魔法使いのおじいさんのように見えました。
ピアノの上に屈み込んで、鍵盤の上に浮かび上がる様々な諸々、美しいものも醜いものも全てをかき混ぜかき混ぜ、何か魔法の薬を調合しているような、怪しげな雰囲気が(笑)
出てくる音楽はめりはりが効いていて、とにかくリズムがいい。
終わった瞬間「ブラボー」と叫びたくなる爽快感でした。

今日のガヴリリュク君はロシアものがよかったのですね。

さてアンコールは五曲もひいてくれました。
静と動が交互にあり、五曲目はラフマニノフのヴォカリーズ、
最後はピアノの上のハンカチを持ち帰り「アンコールはこれで終わり」の合図を。


実は先週引越しをしたばかりで、とても疲れていて
今日も新宿までいくのは疲れるなあ、なんて思っていたのですが
コンサートが終わってみれば、疲れもとれてすっきりしました。

それにしてもガヴリリュク君も汗びっしょりでしたよ。
ほんとに体育会系なピアニストです。

ガヴリリュク ピアノ・リサイタル

6月11日(土)7:00
東京オペラシティコンサートホール


ベートーヴェン: Beethoven:
 ピアノ・ソナタ第14番「月光」
 Piano Sonata No.14 "Moonlight" Op.27-2

ショパン: Chopin:
 幻想即興曲
 Fantaisie-Impromptu Op.66

  2つのノクターン作品48
 Nocturnes Op.48

  スケルツォ第1番
 Scherzo No.1 Op.20

ラフマニノフ:楽興の時
Rakhmaninov: Moments musicaux Op.16

プロコフィエフ: Prokofiev:
 ピアノ・ソナタ第7番「戦争ソナタ」
 Piano Sonata No.7 Op.83



久しぶりのコンサートです。
以前埼玉芸術劇場で聴いたことがあり、これが二度目。

そのときのプログラムは
ペートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 作品13 「悲愴」
ショパン:ポロネーズ第3番イ長調 作品40-1 「軍隊」
ショパン:即興曲第1番変イ長調 作品29
ショパン:夜想曲第8番変ニ長調 作品27-2
リスト:メフィスト・ワルツ第1番 (村の居酒屋での踊り)S514
ストラヴィンスキー:《ペトルーシュカ》からの3楽章
ラフマニノフ:10の前奏曲作品23より 第1,2,5,6,7番
ビゼー(ホロヴィッツ編曲):カルメン変奏曲


ベートーヴェンとショパン、そしてラフマニノフは
今回も同じ
そして、プロコフィエフの「戦争ソナタ」です。

戦争ソナタは


Pianism
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すでに何度も聴いています。

その録音からどのように変貌したのかどうか・・・
あらためて聴きなおしてみたいと思います。

レオン・フライシャー

震災から二ヶ月になろうとしています。

私の「音楽のある生活」もやっと通常に戻りつつあるので
久しぶりに記事を更新しようという気持ちになれました。

震災後しばらくは、通勤の車でも音楽どころではなく、映像のないテレビを音声で聞いて地震情報を確認したり
ブラームスの後期ピアノ曲を聴いて心を鎮めたりしていました。
そうこうするうちに、通勤の車を買い換えて音楽を聴く環境がかなり変わり、
ちょっと慣れるのに時間がかかりました。

また、新国立での上演を楽しみにしていたオペラ「マノン」が中止となったり
行きたいなと思いつつ迷っていた「東京春音楽祭」の主要な公演が中止されたりと
残念だけれど仕方がない出来事もあり

そんな時期に感動したのは
聴きにいくことはできなかったけれど
ズービン・メータとプラシド・ドミンゴの来日です。
いろいろな方のブログで知り、とても感銘をうけました。

日常生活と自分の仕事はもうとっくに「通常」の状態に戻れたけれど
気持ちの上では、なかなか音楽ときちんと向き合えない日々が続いていたのです。

そんな生活からやっと一歩踏み出せたと思えたのが
レオン・フライシャーのピアノでした。

トゥー・ハンズ
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このピアニストの存在を知り、ぜひ彼のピアノをきいてみたいと思い
久しぶりに新しいCDを購入しました。
若い頃かなり将来を嘱望されたアメリカ生まれのピアニスト
30代でジストニアという難病のため右手の自由を失ってしまい
それ以来左手での演奏活動を続けていたそうです。

新しい治療方法でやっと右手の機能を取り戻した演奏が
この「トゥーハンズ」です。

魂の深いところから静かに響いてくるようなピアノの音色に
「癒される」という言葉は使いたくないのですが
自分の魂も静かに静かに揺り動かされるような演奏でした。







トゥー・ハンズ
トゥー・ハンズ
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無題

昨日起きた地震に言葉もありません。

私の住む関東地方も今までにない揺れを経験してとても怖かった。
でも、テレビの映像で見る津波の被害には言葉もありません。

東北は何度も旅行で訪れたことがあり、とても大好きな場所のひとつです。
仙台にも気仙沼にも石巻にもそれぞれに楽しい思い出があります。
旅の記憶を辿るたびに、津波に襲われた映像の残酷さには、言葉を失います。

被災された方たちの心情を考えると、言い表せる言葉も見つからないのですが、
日本全国、そして世界中が、何か力になれないかと
息をつめて見守っています。

心からお見舞いの意を伝えたいと思います。


ショパン ピアノ・コンクール ガラコンサート②

贅沢な聴き較べをさせてもらったな、と実感しています。
2時から5時半まで、たっぷり楽しむことができました。
同じピアノを同じホールの同じ座席で聴いているのに、これほど音色や印象が違うということが
とても興味深く感じられました。

なんといっても、ラストのインゴルフ・ブンダーが素晴らしかった。
ステージに出てきた瞬間から聴衆をひきつける「何かを持っている」と感じました。
驚いたことに、直前のゲニューシャスと同じプログラムなのに、オケの音まで違って聴こえました。
もっとエモーショナルでアンサンブルも整って聞こえた。
同じ曲を続けて聴き続けるのはちょっと疲れたり飽きたりするかと思ったけれど、杞憂に終わりました。
ブンダーの紡ぎだすショパンの音楽の世界にどつぷりと浸り、あっという間に終わってしまった感があります。
タッチが多彩でとても魅力がありました。
ここはこういうふうに弾いてもらいたい、聴きたいという私の感覚にとても近い感じ。それでいて彼自身の音楽観も充分に伝わってきました。
またオーケストラとのコミュニケーションがとれていると思いました。
お互いが音楽を聴きあって交流しているようにも聴こえ、その音楽の世界に私たちも引き込まれていったと思います。
彼の今後の成長が楽しみ。
来日したらまた聴きにいきたいです。

ショパン ピアノ・コンクール 入賞者ガラコンサート

1月23日(日) 14時開演 オーチャードホール

ダニール・トリフォノフ(第3位)
  3つのマズルカ 作品56 より 第1番 ロ長調 / 第2番 ハ長調
  マズルカ風ロンド ヘ長調 作品5
  タランテラ 変イ長調 作品43

ユリアンナ・アヴデーエワ(第1位)
  ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 「葬送」 作品35

フランソワ・デュモン(第5位)
 アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ(オーケストラつき)

-----(休憩)-------

ルーカス・ゲニューシャス(第2位)
  ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 作品11

-----(休憩)-------

インゴルフ・ヴンダー(第2位)
  ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 作品11





ユリアンナ・アヴデーエワ (第1位 ロシア) Yulianna Avdeeva

1985年7月3日モスクワ(ロシア)生まれ。
1990年グネーシン音楽学校でエレーナ・イヴァノワの元でピアノを学び始めた。同アカデミーでウラディーミル・トロップの元で、また同時にチューリッヒ音楽演劇大学でコンスタンチン・シチェルバコフの元で学んでいる。06年ジュネーブ国際コンクールで最高位を獲得したほか多数のコンクールで優秀の成績を収めている。彼女はモスクワの主要ホールや、世界中で演奏活動を行っているほか、CDの録音や、ロシアのTVやラジオで収録を行っている。


ルーカス・ゲニューシャス (第2位 ロシア/リトアニア) Lukas Geniušas

1990年7月1日モスクワ(ロシア)生まれ。
モスクワ音楽院でヴェラ・ゴルノスタエヴァに師事。モスクワで行われたショパンコンクールなどで優秀な成績を収めている。07年にはスコットランド国際ピアノ・コンクールで2位に入賞。ソリストとしてバロックから現代音楽まで広いレパートリーを誇るほか、室内楽の分野でも活躍している。


インゴルフ・ヴンダー (第2位 オーストリア) Ingolf Wunder

1985年9月8日クランゲンフルト(オーストリア)生まれ。ウィーン音楽芸術大学を卒業、近年はアダム・ハラシエヴィッチに師事している。これまでにオーストリア、スペイン、アルゼンチン、ポーランドなどで演奏している。
2006年にはポズナン大学のコンサートホールでアグニエスカ・ドゥッチマール指揮アマデウス室内オーケストラとショパンのピアノ協奏曲第1番を競演している。
これまでに、ベルリンのコンツェルトハウス、ウィーン楽友協会、チューリッヒのトーン・ハレなどにも登場している。


ダニール・トリフォノフ (第3位 ロシア) Daniil Trifonov

1991年3月5日ニジニ・ノヴゴロド(ロシア)生まれ。
モスクワのグネーシン音楽院、クリーヴランド音楽院でピアノと作曲を学ぶ。これまでに2006年に北京で行われたロシア国際ショパンコンクールで3位入賞、2008年にはサン・マリノ国際ピアノ・コンクールで第1位、モスクワで行われたスクリャービン国際コンクールで第5位など、数々のコンクールで優秀な成績を収めている。2009年にはカーネギーホールを含む北米、イタリア、ロシア、中国、イスラエルなどを演奏。様々なテレビ、ラジオの収録を行っている。


フランソワ・デュモン (第5位 フランス) François Dumont

1985年10月19日リヨン(フランス)生まれ。
パリの国立高等音楽院でブルーノ・リグットに師事。07年のエリザベート国際コンクールなどで優秀な成績を収めたほか09年の浜松国際ピアノ・コンクールで4位に入賞。ヨーロッパ、アメリカで演奏活動を行っている。彼のCDはフランスでディアパソン・ドールに輝いている。

「トリスタンとイゾルデ」②

ブラームス:アルト・ラプソディ
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今日は初出勤

行き帰りの通勤の車の中で
ブラームスの合唱曲を聴いていました

ワーグナーの音楽に浸っていた後の耳には
ブラームスの音楽は整っていて美しくそして清らかに聴こえ、魂が浄化されるような気持ちでした。

年齢的にはワーグナーはブラームスより20歳ほど年上です。
音楽の上では大先輩、そしてリストやワーグナーとブラームスは当時音楽の上でも対立していたのです。
たぶんこの「トリスタンとイゾルデ」も当時のブラームスは聴いていたんじゃないかなと思います。
いったいどんな気持ちで聴いていたのだろうか?とつい私はブラームスに肩入れしたくなってしまう。
ブラームスが決してしようともしないしできなかったことを、ワーグナーは私生活でも音楽でもやっていたんだなあ・・・と思います。
どちらがいいとか悪いとかではなく、生き方、価値観の違いですね。
それが音楽にもこんなにはっきりと表れていると思いました。

ワーグナーはワーグナーで自分の生き方を貫くのに(かなり自己中心的でわがまま、非道徳的ですが)
すごいエネルギーを使ったと思う。そのエネルギーが音楽にも反映されている。普通の平凡な人間があきらめたり避けて通ることも、ワーグナーは決してあきらめないし正面からぶつかっていく。
そのエネルギーには圧倒されるしかない。

タンホイザーにもトリスタンにもワーグナー自身が見えてくる。
ほんとにすごい人だったんですね。いろいろな意味で。

トリスタンとイゾルデ

トリスタン:ステファン・グールド 
イゾルデ:イレーネ・テオリン
マルケ王:グィド・イェンキンス 
クルヴェナール:ユッカ・ラシライネン
ブランゲーネ:エレナ・ツィトコーワ   
メロート:星野 淳 
牧童 :望月 哲也         
舵取り:成田 博之
若い水夫:吉田 浩之

大野 和士 指揮 東京フィルハーモニー交響楽団
               新国立劇場合唱団
演出:デイヴィッド・マクヴィカー
美術・衣裳:ロバート・ジョーンズ
照明:ポール・コンスタブル
振付:アンドリュー・ジョージ
指揮補:ペーター・トメック
合唱指揮:三浦 洋史
音楽ヘッドコーチ:石井 宏
舞台監督:大澤 裕

芸術監督:尾高 忠明

開演から終演まで5時間45分の長時間の上演で
見るほうにも体力気力が必要でした。



大野和士氏のオペラ解説 ~トリスタンとイゾルデ~



 「トリスタンとイゾルデ」に描かれているのは、人間の、自らの理性ではどうしようも押さえようのない、内なる衝動の神秘です。それは、時にあまりに激しく、心の底からほとばしり出るので、私たちの肉体そのものの存在さえも、危機に陥れることがあります。その、いざという時の、方向性を失ったかのごとき極端な危うさを知っているからこそ、昔から、人間は、自らに倫理を課し、社会的名声、権力、冨、勝利、正義、学力、貞節、といったまばゆい言葉で武装しました。これらに囲まれている限りにおいては、人は、生きているかぎりの保証を得たと思い、とりあえず安心するのかもしれません。

 作曲家ワーグナーは、普段、道しるべにしたがって、従順に歩くすべしか知らなかった大多数の人々に、自らの心の深遠を覗くことを音楽を通して可能たらしめたのでした。トリスタンの音楽を聞いた途端、私たちは、途方も無い荒野に投げ出されるのを感じるでしょう。それまで頼りにしていた標識はもはや無く、真っ暗闇の中を手探りで歩かなければなりません。しかし、しばらく闇の中をさまよった私たちには、それまで明るい世界の中では、全く見えなかったものが見えてくるでしょう。というより、闇の中にこそ、今までおよそ想像だにできなかった無限の広がりがあることを認めることになるでしょう。そして、それらを照らしだすのは、いまや轟々と燃え盛る、私たち自身の心であることに気づくことでしょう。

 トリスタン和音と呼ばれる、独特の和音が、冒頭から、私たちを普段の世界より、ふと、脇道に踏み迷わせます。その直後、突如として、目の前に、例の運命の瞳が現れます。逃れようにも逃れられない、あの目です。このまなざしによるスパークが発生した瞬間、
もう、昼間の光がどんなに追っかけたとしても届かない世界に私たちは飛翔するでしょう。
 ワーグナー自身、現実の世界の中で、この衝撃を何回も経験しています。1849年、ドレスデンの民主革命に参加するも失敗に終わり、政治犯として祖国ドイツを追われたワーグナーは、11年間も亡命生活を続けます。その間、チューリッヒで、富裕な商人ヴェーゼンドンクから多大な経済的な援助を受けることになるのですが、こともあろうに、ワーグナーは、彼の妻、マチルデに恋をし、700通にもわたる文を綴ります。また、それほど多くない彼女からの返信の中に一通だけ、はっきりと「あなたを愛しています。」という内容のものが見つかっています。トリスタンは、まさにこの時期に作曲が開始され、実らぬ恋とあきらめ、傷心のワーグナーが一人、チューリッヒを去った後に完成されたのです。

 その後、トリスタンは、ウィーンで77回のリハーサルの後、演奏不可能と宣告されるなど、なかなか初演の機会にめぐまれませんでしたが、やがて、ワーグナーは、この時期に、偶然2人の燃えさかる瞳に見入られて、新しい運命の扉を開きます。一人は、後年の妻、大ピアニスト、リストの娘、コジマ。彼女は、当時、ワーグナーのオペラ上演に心血を注いでおり、しかもトリスタンの初演を指揮したハンス・フォン・ビューローの妻でした。なんとも驚くべきことに、トリスタンの上演準備中に、彼女は、ワーグナーとの間に子供をもうけます。もう一人は、1865年、トリスタン初演を実現し、以降、最後の作品まで、ワーグナーのパトロンとなった、バエイエルン国王、ルートヴィッヒ2世。彼は、終生独身で、ワーグナーに精神的な拠り所を求めていた、と言われています。これらの邂逅は、必ずしも現実世界での調和を意味するものではありませんでした。彼らの内面同士が照らしあい、永遠の光を灯し続けているのです。


                        大野和士
モネ劇場音楽総監督






長いけれどもう一度大野さんのコメントを掲載します。
今回のトリスタンとイゾルデはこの大野さんの指揮で成り立っていたと思えるからです。
演奏に対する情熱や気力を大野さんの指揮からまざまざと感じました。
客席からはほとんど手の動きしか見えないのですが、その手の動きが多彩で雄弁で思わず見入ってしまう場面が何度もありました。
また、大きく振りかぶって次のフレーズに移るときなど、大野さんの鋭い息遣いというか呼吸音がはっきりと聞こえてくるのです。これだけの指揮をされたら誰だって本気にならずにはいられないだろうと感じました。
オーケストラも出だしは??な時もあったけれど時間を追って気にならなくなりました。
第3幕の「愛と死」は圧巻で、ここに至るためにこのオペラはあったのか・・と納得。
とにかくこのオペラは、音楽的にずっと不安定でどこまで行っても解決のない出口のない音楽という感じ。
この「愛と死」でようやく何か胸に落ちたというか、結論はこれ!という感覚がありました。

これだけのオペラをみてしまうと
とても一言で何か感想をまとめることはできません。
みている間中いろいろな疑問や考えが渦巻いていたけれど
言葉にするのはとても気力が必要。
事前にメトロポリタンとバイロイトのオペラで予習をしていてよかった。
でもそれでも勉強不測
メトロポリタンとバイロイトで感じたこのオペラの愛の陶酔感みたいなのは
今回はあまり前面には感じられなかった。
昼の世界という人間の社会的な立場や規範を縛っているものを「媚薬」の力で解き放たれた
トリスタンとイゾルデの心理の開放感と危うさ
行き着くゴールは死でしかないのでは、という死への誘惑みたいなのとか
とにかく危険なオペラです、これは。
自分の身に置き換えたりしないほうが無難(笑)

そういえば、昨日はなんと皇太子殿下がいらっしゃってました。
このオペラをどのようにご覧になったことでしょう。


舞台はずつと夜の世界を現す暗いステージでした。
一幕の船の場面
アイルランドの王女を乗せるにしては、なんともこわれかけたようなぼろ舟でした。
2幕では、たいまつを消した後二人が愛を語り合う場面は、空が一面の星空になり、中央の柱のようなものを囲む大きなリングが銀色に輝いてとても幻想的でした。

さてタイトルロールのお二人ですが、
声量と歌唱力には不足ありません。
ただし、私の目には体格と服装がいまいちだったなあ・・とちょっと残念な気持ちもありました。
たとえばイゾルデの髪型は現代風のラフなボブのようで、何で?と思ったし
トリスタンの服装も体系を隠さんばかりのマントのような服装を重たげに身につけていて
颯爽とした勇者、という印象ではなかったです。
イレーネ・テオリンはバイロイトでは服装が現代的だったにも関わらずとても女らしい色気を出していたのに
今回はトリスタンを誘惑できる色気はなかったなあと思います。
とても貫禄ある立派でちょつと怖いお姉さまのようでした。
ブランゲーネのエレナ・ツィトコーワが華奢で女の子みたいだったので
余計にそんな印象だったと思います。
クルヴェナール役のユッカ・ラシライネンはリングの時のヴォータンの貫禄は全然なくて
主人想いの従者を好演していました。いい人だあ・・・

2時に始まり終わったのは7時45分、
心行くまでカーテンコールを味わいたかったけれど、慌しく帰宅の途に着いたのでした。         

迎春

新年明けましておめでとうございます。
今年もマイペースで続けていきたいと思います。
何年たっても、内容の深さはあまり変わらないなあ・・・と自覚しています。
でも、音楽に触れる喜びや充実感は変わり映えしないということはなく、年々進化していると感じます。

年末からお正月にかけてテレビでは様々な音楽番組が放映されていました。
一つ一つじっくり見たり聴いたりする余裕はなかったのですが
印象に残ったものをあげてみたいと思います。

昨日放映された小沢征爾さんの「弦楽セレナード」
小沢さんの音楽にかける想いとオーケストラのその想いに応えようとする圧倒的なパワーが感じられ
思わず引き込まれてしまいました。すばらしかった。
演奏後のインタビューで小沢さんが「音楽は命に通じるものがある」というようなことを言っていたけれど、
病気から復帰した小沢さんの言葉だけにとても重みがありました。
私も音楽を仕事とする者として、とても共感できたし改めて肝に命じようと思いました。

ウィーンフィルのニューイヤーコンサートも集中して見てないけれど
ウェルザーメストの指揮振りをとても興味深く見ました。オケを信頼して任せているのかな? という場面が多かったように感じたけれど、それはそれとして音楽を楽しんでいる様子がもう少し感じられる指揮のほうがいいなあ、と思いました。録画したので後でじっくりと見直したいと思います。


今日はこれから新国立の「トリスタンとイゾルデ」に出かけます。

2010を振り返って

気がついたら一ヶ月以上放置していました。もうあと3日で2010年も終わりです。
今年も様々な音楽との出会いがあり実り多い一年だったと感じます。
年明けは、前年のドイツ旅行の余韻に浸って、ブラームスを聴いていました。
今まで聴いていなかった歌曲や室内楽もだいぶ聴けるようになってきて
ますますブラームスの魅力を感じ、これから先も長く長く聴き続けていきたい作曲家の一人です。

心に残ったのは
何といってもツィメルマンのショパン
そしてデセイの椿姫
パユのフルートの音色
ヤンソンスの指揮振りです。

残念だったのはロイヤル・オペラ
ゲオルギューの降板は「残念」という言葉を何回連ねても言い表せません。

来年は年明け早々
大野和士さんの指揮で「トリスタンとイゾルデ」聴きます(観ます)
イゾルで役のイレーネ・テオリンは昨年のバイロイトでもこの役を演じていて
とても期待しています。

自分の仕事についてほとんど記事を書かなくなってしまったけれど
来年も新しい音楽との出会いと感動、自分の仕事の充実を味わえるよう日々すごしていきたいです。
また音楽を通じての人との触れ合いも楽しい。
音楽のお友達Sさん、そしてこのつたないブログを訪ねてくれる皆様とのささやかな交流も
励みとなっています。

来年もよろしくお願いいたします。
皆様よいお年をお迎えください。

マリス・ヤンソンス指揮 ロイヤル・コンセルトへボー管弦楽団

11月15日(月)
東京文化会館 都民劇場主催
【プログラムC】
ベートーヴェン : 序曲「レオノーレ」第3番 op.72b
ヤナーチェク : 狂詩曲「タラス・ブーリバ」
チャイコフスキー作曲 : 交響曲第4番 ヘ短調 op.36

昨年バイエルンとともに来日したヤンソンスさんに初めて出会い
とても感動的だったので
今年は平日のチケットしか取れなかったのですが
迷わず出かけました。
ヤンソンスさんは音楽の友達Sさん一押しの指揮者で
以前から彼の素晴らしさは耳にしていました。
昨年のサントリーでは、音楽を全身で表現する彼の指揮に目を奪われたり
演奏後の彼に対する聴衆の熱烈で暖かな拍手や声援にも感動したのです。

今年の座席は3列のやや右より
コンセルトへボーの演奏にも期待はあるけれど
何よりもヤンソンスさんを間近で見たいと思いチケットを取ったのでした。

至近距離で見るヤンソンスさんは
本当に魅力的な指揮者でした。
昨年感じた「全身で音楽を表現」するって
こういうことだったのかとさらに納得したのです。
オーケストラと共に音楽をする喜びを「全身で表現」しているということが
とても感じられたのです。
指揮台が狭く感じられるほど、指揮台の上を動き
表情もとても豊かで
オーケストラに向ける笑顔が本当に素敵だった。
こんなふうに笑顔を向けられたら、演奏する方も幸せな気持ちになって
さらに演奏に魂を込めたくなるはず、と感じられる笑顔でした。
曲が盛り上がったりリズミカルな部分では
指揮台の上でジャンプしていました。
指揮棒を振っての指揮もすれば
いつの間にか、指揮棒を持ち替えて指や手の繊細な動きで指揮をしている場面もあった。
とにかくヤンソンスさんから目が離せないのです。

そして初体験のロイヤル・コンセルトへボーの演奏も
とても素晴らしく極上の二時間を過ごすことができました。
目の前で演奏しているので動きも音もよく伝わるせいかもしれませんが
弦楽器の音色が本当にきれいでした。
大勢で演奏しているにもかかわらず、一人の演奏に聴こえるほどで
これほど弦楽器が美しいと感じたオケは今までなかったかなと思いました。

レオノーレは何度も聴いた音楽なのに
時々、今まで知っていた曲とは違って聴こえるほど新鮮に感じた。
曲想の変わり目がとてもはっきりと感じられ、強弱もドラマチックでした。
ヤナーチェクのタラス・ブーリバは初めて聴きました。
子供の頃「タラス・ブーリバ」を読んだことがあって(もちろん子供用に訳されていたと思いますが)、読んだということもすっかり忘れていたそのお話は音楽を聴きながら
思い出すことができました。この曲で印象に残ったのは金管楽器の音でした。

休憩の後チャイコフスキーの4番
ヤンソンスさんの指揮に目が釘付けになり、オーケストラの奏でる音に浸ってるうちにあっという間に終わってしまった!!と感じたひと時でした。
以前別のホールで別のオーケストラでこの4番を聞いたことがあって、クレッシェンドやフォルテッシモが耳にきつい曲だなと感じたのですが
今回はそういう瞬間は一度もなくて
全てが納得の演奏
そしてオーボエのソロがとても素晴らしかったです。

演奏後のヤンソンスさんは演奏中の生き生きと元気な様子とは打って変わり
ちょっと痛々しいほど疲れきっているように見受けられました。
でも常にオーケストラを称え、会場の拍手声援を共に受け取ろうとしていて
そんなところも魅力的です。
アンコールは
チャイコフスキーの「眠れる森の美女」からアダージェット
冒頭のハープが印象的な、美しい曲でした。

Sさんが毎年ヤンソンスさんに会えるのをとても楽しみにしている、というのが
とても納得できました。私も来年の来日を楽しみにしたいと思います。

パユのフルート



ブラームス&ライネッケ:ソナタ集
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ピアソラ / タンゴの歴史 ラテンの歌と踊り
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テレマン:フルート協奏曲集
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先日コンサートで聴いてすっかりパユのファンになり、CDを注文したのが届きました。ジャケットの写真は実物とは違うけれど、上の三枚です。

ブラームスはブロンフマンとのデュオ
ピアソラはコンサートで聴いた「タンゴの歴史」が入っている。
テレマンはCDで買うのは初めて。
迷った末にこの三枚にしました。

エマニュエル・パユ クリスティアン・リヴェ  デュオ・リサイタル

今回のコンサートで、私はすっかりパユのファンになりました。
もちろんリヴェとの相性も素晴らしい。

ステージに現れた二人は
その辺を楽器持って歩いている仲のよいお友達みたいな感じ
とても自然な雰囲気でした。

最初のパユの音を聴いただけで
心がじーんとした。
今まで普通にフルートの音って聴いてきたけれど
こんなに心が震えるような感じは初めて。
そしてギターの暖かく繊細な音
二人とも決して自分だけが前に出すぎるってことがなく
それぞれの音が溶け合うようにして耳に届いてくる。
フルートとギターつてこんなによく合うものとは知らなかった。

パユのフルートの音色はとても多彩
そしてテクニックもすごい、らしい。
らしいというのは
おそらくとても凄いことをやつているはずなのに
とてもそんなふうには見えないから
ブレスコントロールひとつととっても
息がすごく長いし、フレーズとフレーズの間での息が
ほんとにすばやくて
フルートの音色がホールの残響に響いている間にすばやく吸い込んでいる感じ
息の入れ方も、指使いも
とても自然で、ただ普通に構えて持っているだけのように見えながら
そこから、様々な音色が紡ぎ出される。
暖かく明るい音、透き通るように透明感のある音、繊細で悲しげな音
鋭く突き刺さるような音
どれも素晴らしかったです。
リヴェのギターのまろやかさな音色も本当に耳に心地よく
極上の二時間を過ごすことができました。

プログラムは
前半はバッハに始まって
バルトーク、ノヴァーク、と
ルーマニアやチェコといつた東欧の音楽
それも後半は舞曲だったので、民族色があり
音楽を聴きながら
ヨーロッパをさすらっている気分でした。

休憩後は
ブラジルのヴィラ・ロボスの作品と
アルゼンチンのピアソラのタンゴ
ヨーロッパから南米へ放浪しました。

そしてアンコールは
なんと宮城道雄の春の海
放浪しながら日本にたどり着いた気分でした。

特にピアソラの「タンゴの歴史」が面白かった。
タンゴを聴いていて、パユはこういう音楽もやりたくて
ベルリン・フィルにとどまり続けることができなくなったのかな?
なんて
勝手な想像もめぐらしていた。

二人の演奏する南米の音楽は
南米の民族的な香りもするのだけれど
そっくりそのまま再現するというよりは
パユとリヴェというフィルターにかけた
上品で薫り高い吟醸酒のような味わいでした。


とても興味がわいたので
帰ってから早速パユのCDを注文しました。

エマニュエル・パユ フルート・リサイタル

今日は、初めてフルートのコンサートにでかけます。


エマニュエル・パユ (フルート)
1970年1月、フランス人とスイス人の両親のもと、ジュネーヴに生まれる。6歳でフルートを始め、パリ国立高等音楽院でミシェル・デボスト、アラン・マリオン、クリスチャン・ラルデ、ピエール=イヴ・アルトーに師事、同音楽院卒業後はバーゼルのオーレル・ニコレの下で研鑽を積んだ。1989年の神戸国際コンクール第1位で日本のフルート・ファンの注目を一気に集め、92年には最難関のジュネーヴ国際コンクール第1位を獲得。1992年ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団(音楽監督:セルジュ・チェリビダッケ)より首席奏者として招かれるが、93年ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(音楽監督: クラウディオ・アバド)のオーディションに合格し、同年ベルリン・フィル首席ソロ奏者就任。2000年6月ベルリン・フィルを退団、同年9月から2001年6月までジュネーヴ音楽院フルート科の教授として後進の指導にあたる。2002年4月ベルリン・フィルに復帰、同オーケストラ首席奏者およびソロ・フルーティストとしての演奏活動を再開。来日も多く、リサイタルの他、NHK交響楽団、東京交響楽団、紀尾井シンフォニエッタ等のオーケストラとの共演、マスタークラスも行っている。2006年放送の大河ドラマの紀行音楽にも参加した。
現在EMIと専属契約を結んでおり、緻密なプランニングによってリリースされるアルバムは常に楽界の話題を独占している。CDは15作を超え、2006年にはヴィヴァルディのフルート協奏曲集(R.トネッティ指揮オーストラリア室内管弦楽団)、イェフィム・ブロンフマンとのデュオによるブラームス&ライネッケ・ソナタ集を、07年にはラトル指揮ベルリン・フィルとの共演によるニールセンの協奏曲をリリースした。08年、現代作曲家ダルバヴィ、ジャレル、ピンチャーがパユのためにそれぞれ書き下ろしたフルート協奏曲集およびトレヴァー・ピノック(チェンバロ)との共演によるバッハのソナタ集をリリース。

日時:

2010年10月24日(日) 開演15:00

会場:

彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール

出演:

エマニュエル・パユ(フルート)、クリスティアン・リヴェ(ギター)

曲目:

J. S. バッハ:フルートと通奏低音のためのソナタ ハ長調 BWV1033
バルトーク:ルーマニア民俗舞曲
J. ノヴァーク:春の舞曲
※当初発表しておりました曲目から変更となりました。何とぞご了承ください。
ヴィラ=ロボス:花の分布
ヴィラ=ロボス:《ブラジル風バッハ第5番》より アリア
ヴィラ=ロボス:モディーニャ
ヴィラ=ロボス:《前奏曲第1番》  *ギター独奏
ピアソラ:タンゴの歴史


埼玉芸術劇場はこのような室内楽の演奏には最適
どのような演奏が聴けるか楽しみです。

ラファウ・ブレハツチ ピアノ・リサイタル

10月15日(金)
川口リリア メイン・ホール

<プログラム>
バラード第1番ト短調op.23
3つのワルツop.34
スケルツォ第1番ロ短調op.20
2つのポロネーズop.26
4つのマズルカop.41
バラード第2番ヘ長調op.38

3年ぶりに ブレハッチ君のピアノを聴きました。
以前よりずいぶん大人になったなという印象
ステージでの振舞いも落ち着いて堂に入ったものになってきた感じ

オール・ショパンのプログラム
楽しみにしていました。
平日の夜のコンサート
睡魔との戦いになるかも・・と予想していたけれど
そんな心配もなくあっという間の二時間だった。
どれも気持ちよく聴く事ができた。
ただ、バラードやスケルツォはとても頑張ったなと思うけれど
これからまた年齢を重ねたり、レパートリーを増やす中で
もっともっと自分のものにしていってほしいなとも感じた。
ポロネーズはとても自然で強弱もテンポも彼の一部というかまるで呼吸をしているように感じた。ポロネーズがきつと大好きなのでは?
と思いました。
3年前にも感じたことだけれど
感性もテクニックも
本当にすばらしい。
これみよがしなわざとらしさが全然なくて
だけれど、ほんとはすごく難しそうなところもさらっとこなしてしまう。
そして、ひとつひとつの音が本当に美しい。
これからも着実に伸びていってほしいと思います。

そして相変わらずとてもとても感じのよい青年でした。
彼がステージに出てくるだけで客席も自然に笑顔になれるような
人柄のよさで周囲も幸せな気持ちにしてしまう
素敵なブレハツチ君でした。

サインもらおうかなあ、とCD も持参しましたが
すごい行列であきらめました。




指揮者 大野和士さん

ずっと以前録画していて、まだ聴いていなかった大野和士さん指揮、リヨン国立歌劇場管弦楽団の演奏を聴きました。
ショーソンの交響曲という、今まで一度も聴いたことのなかった曲なのに、とても説得力のある指揮で、ぐいぐいとひきつけられました。
大野さんの指揮は
来年の一月、新国立の「トリスタンとイゾルデ」を聴く予定です。
それでちょっと調べて見たところ、次のような大野さんのコメントをみつけました。





大野和士氏のオペラ解説 〜トリスタンとイゾルデ〜



 「トリスタンとイゾルデ」に描かれているのは、人間の、自らの理性ではどうしようも押さえようのない、内なる衝動の神秘です。それは、時にあまりに激しく、心の底からほとばしり出るので、私たちの肉体そのものの存在さえも、危機に陥れることがあります。その、いざという時の、方向性を失ったかのごとき極端な危うさを知っているからこそ、昔から、人間は、自らに倫理を課し、社会的名声、権力、冨、勝利、正義、学力、貞節、といったまばゆい言葉で武装しました。これらに囲まれている限りにおいては、人は、生きているかぎりの保証を得たと思い、とりあえず安心するのかもしれません。

 作曲家ワーグナーは、普段、道しるべにしたがって、従順に歩くすべしか知らなかった大多数の人々に、自らの心の深遠を覗くことを音楽を通して可能たらしめたのでした。トリスタンの音楽を聞いた途端、私たちは、途方も無い荒野に投げ出されるのを感じるでしょう。それまで頼りにしていた標識はもはや無く、真っ暗闇の中を手探りで歩かなければなりません。しかし、しばらく闇の中をさまよった私たちには、それまで明るい世界の中では、全く見えなかったものが見えてくるでしょう。というより、闇の中にこそ、今までおよそ想像だにできなかった無限の広がりがあることを認めることになるでしょう。そして、それらを照らしだすのは、いまや轟々と燃え盛る、私たち自身の心であることに気づくことでしょう。

 トリスタン和音と呼ばれる、独特の和音が、冒頭から、私たちを普段の世界より、ふと、脇道に踏み迷わせます。その直後、突如として、目の前に、例の運命の瞳が現れます。逃れようにも逃れられない、あの目です。このまなざしによるスパークが発生した瞬間、
もう、昼間の光がどんなに追っかけたとしても届かない世界に私たちは飛翔するでしょう。
 ワーグナー自身、現実の世界の中で、この衝撃を何回も経験しています。1849年、ドレスデンの民主革命に参加するも失敗に終わり、政治犯として祖国ドイツを追われたワーグナーは、11年間も亡命生活を続けます。その間、チューリッヒで、富裕な商人ヴェーゼンドンクから多大な経済的な援助を受けることになるのですが、こともあろうに、ワーグナーは、彼の妻、マチルデに恋をし、700通にもわたる文を綴ります。また、それほど多くない彼女からの返信の中に一通だけ、はっきりと「あなたを愛しています。」という内容のものが見つかっています。トリスタンは、まさにこの時期に作曲が開始され、実らぬ恋とあきらめ、傷心のワーグナーが一人、チューリッヒを去った後に完成されたのです。

 その後、トリスタンは、ウィーンで77回のリハーサルの後、演奏不可能と宣告されるなど、なかなか初演の機会にめぐまれませんでしたが、やがて、ワーグナーは、この時期に、偶然2人の燃えさかる瞳に見入られて、新しい運命の扉を開きます。一人は、後年の妻、大ピアニスト、リストの娘、コジマ。彼女は、当時、ワーグナーのオペラ上演に心血を注いでおり、しかもトリスタンの初演を指揮したハンス・フォン・ビューローの妻でした。なんとも驚くべきことに、トリスタンの上演準備中に、彼女は、ワーグナーとの間に子供をもうけます。もう一人は、1865年、トリスタン初演を実現し、以降、最後の作品まで、ワーグナーのパトロンとなった、バエイエルン国王、ルートヴィッヒ2世。彼は、終生独身で、ワーグナーに精神的な拠り所を求めていた、と言われています。これらの邂逅は、必ずしも現実世界での調和を意味するものではありませんでした。彼らの内面同士が照らしあい、永遠の光を灯し続けているのです。


                        大野和士
モネ劇場音楽総監督








彼の指揮でどのような世界に連れて行かれるのか、楽しみでもあり、ちょっと怖いようでも・・・

英国ロイヤル・オペラ

9月19日(日)15:00〜  NHKホール

指 揮: アントニオ・パッパーノ
管弦楽: ロイヤル・オペラハウス管弦楽団
合 唱: ロイヤル・オペラハウス合唱団
演 出: リチャード・エア
美 術: ボブ・クローリー
照 明: ジーン・カルマン
出 演: ヴィオレッタ: エルモネラ・ヤオ/アイリーン・ペレス
    アルフレード: ジェームズ・ヴァレンティ
    父ジェルモン: サイモン・キーンリーサイド
    フローラ: カイ・リューテル
    ガストン子爵: パク・ジミン
    アンニーナ: サラ・プリング
    ドゥフォール男爵: エイドリアン・クラーク
    ドビニー侯爵: リン・チャンガン
    医師グランヴィル: リチャード・ウィーゴールド

初日の様子などを事前に調べていたので
今回はいったいどういうことになるやら・・と心配しながらでかけていきました。

この高額チケットも、アンジェラ・ゲオルギューの出演だからこその出費だったので
本人の降板で、とてもがっかり。
代役には、それなりの人を!!と思わずにはいられません。

予想通り、幕が始まる前に、ロイヤル・オペラの責任者のような方からのお詫びと
代役についてのコメント。
そして、一幕が始まりました。
ところが、なんだか初日の様子とまったく同様
代役のエルモネラ・ヤオの声は調子悪そうで、音が外れたり、高音が出なかったり
オケとのタイミングがずれたりと
はらはらどきどきの一幕でした。

私としては、どうしても
7月のトリノの椿姫と比較してしまうため
エアの演出も動きがなく、舞台も小さくまとまっていて
狭いところに歌手がたくさんひしめいて窮屈そうにしか見えず
動きが少ない分、演技よりも歌がさらに大事なのに
肝心の歌が・・・・・
残念な気持ちとともに疑問だらけの第一幕でした。

ヤオは第一幕終了後、笑顔のない決まり悪そうな挨拶をして、引き上げていったので
これではますます初日のようだ!!と思いました。

休憩後、やはりまた劇場からの挨拶があり、エルモネラ・ヤオはアレルギー性の疾患で声が出なくなったため、さらに代役が出るというコメント。
これには会場は騒然となり、「ブー」の声があちこちから飛ぶ始末。
中でもしつこい「ブー」が私のすぐ近くの席から出ていて、
それはそれでちょっと顰蹙ものでした。

そんななか登場したパッパーノさんも、心なしか固い表情で挨拶してすぐに音楽が始まりました。
しかし、代役の代役だったアイリーン・ペレスは
申し訳ないけれど、ヤオよりもヴィオレツタにふさわしい雰囲気と声だった。
オケともぴったりはまり何より安心して見ていられるし音楽に浸れる。
こうでなくてはオペラをみている気がしない。

第一幕では動きが少なく期待はずれだったエアの演出だけれど
第三幕はとてもわかりやすく、このオペラにぴったりだと感じた。
ペレスの悲しみに満ちた弱音の歌声もよく
印象の薄かったアルフレードもようやく役柄と一致してきた感じがあった。
パッパーノの音楽作りは、ノセダとはまた違っているけれど
美しさと説得力がありました。

最後は会場の納得と満足の拍手とブラボーで
まあ一応のめでたし、めでたしでした。

でももちろん100%の満足感ではない。
特に私は・・・

前回のトリノのデセイでは120%の満足感だつたけれど
今回は60%くらいかな?
悲しい・・・・・・


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