October 2014

October 25, 2014

何も残さず死にたい・・・「0(ゼロ)葬」

最近注目されているキーワードが「0(ゼロ)葬」。これは宗教学者の島田裕巳氏によって名付けられた「葬儀は不要」「お墓もいらない」「遺骨は火葬場で処分」という葬送方法。著書『0葬――あっさり死ぬ』の中ではこのように書かれています。

・棺はインターネットで買って、祭壇は自分で作ればいい
・仏教式葬儀は時代にそぐわない。戒名も不要
・遺体処理だけで十分
・ゼロ葬にすることで、遺骨の埋蔵場所に悩む必要がない
・ゼロ葬にすれば、墓を守っていくという負担から解放される
・墓があるから故人のことを思い出すのではない

従来の常識・習慣にとらわれず、シンプルに逝きたいと考えている人は増えています。そんな中で、島田氏の提唱する「0(ゼロ)葬」は少々過激な路線ではありますが、もちろん押しつけではなく、「こういうやり方もあってはいいのでは」という考え方。「すっきりとした最期を迎えたい」と考える人にとっては目からウロコの内容かもしれません。

しかし実際に、ゼロになることが可能かどうかという点では、多くの人は疑問を投げかけています。

「個人的には葬儀もいらないし、お墓も散骨してくれてもいいと思っていても、一人で生きてきたわけではないから、誰にも何も知らせないというのは難しい」

「葬儀のやり方なんてどうだっていい。大げさにしたくないけれど、地域社会との結びつきを次世代に伝えていく役割も葬儀にはあると思う」

「現代は超高齢化社会で、葬儀をしたところで人も集まらない。だから簡素になって当然。でも結局のところ死後のことは自分では考えられないから、残された人がやりたいようにするべきかも」

というように、「0(ゼロ)葬」は現実的ではないという意見が多いようです。


■遺族が後処理に追われては簡素にした意味がない

「葬儀で迷惑をかけたくない」と考える人は多いのですが、実は葬儀はある程度しっかり行ったほうが費用面でも合理的で、効率が良いというのは案外知られていないようです。

直葬(ちょくそう)、つまり儀式をせずに火葬だけで簡単に済ませてしまわせた場合のよくあるケースをご紹介しましょう。

火葬をすませてしばらくすると、友人・知人などから、「○○さんが亡くなったという知らせを聞きました」「御挨拶が遅れ、失礼いたしました」などと、お悔やみの電話や手紙がきます。

たかが電話1本や2本、手紙の1通、2通という人もいますが、遺族は死後の事務手続きや遺品整理、家の片づけなどに追われ、その1つ1つに時間をとられるのが負担となってきます。

さらに御香典が送られてきたら、香典返しの準備をしなければいけませんし、花や線香が送られてきたら、それに対してもお礼をしなければなりません。

「こんな大変なことになるなら、小規模でも葬儀をするべきだった」「葬儀よりも、その後の作業のほうがはるかに大変。葬儀に関することは1度に完結するくらいの気持ちで考えておくべきだった」などという意見をよく聞きます。

見栄、世間体、しがらみから解放され、自由な最期を迎えたいという逝く側の気持ちはわかりますが、人間何十年も生きていると、仕事関連、地域などのつきあいがあるもの。遺族が事後処理に追われては、簡素にした意味がありません。

「迷惑をかけたくない」という思いがあるなら、事後処理までも視野に入れて、葬儀のことを考えるべきです。簡単に済ませたいのであれば、少なくとも誰に死亡通知を送ったらよいのかなど、人間関係をリスト化しておくことをお勧めします。

■死後は当人が関与できない

葬儀は単なる遺体の処理ではありません。「死が怖い」「別れがつらい」「悲しい」。そういった気持ちを整理するうえで、故人の遺体を目の前にしたほうが現実を受け止めやすいですし、周囲の人は自分たちの支えになってくれます。意味不明(といっては失礼ですが)と思っていたお経でも、「亡くなってはじめて、雑念なく故人のことを考えることができる時間だった」と、厳粛な雰囲気に心が洗われたという人も少なくありません。

本人は「儀式不要」「墓不要」と宣言していても、親しい人が故人を見送ることができる場を提供してあげるのは、亡くなった方の側の配慮といえるでしょう。

死後について、当人は一切関与できませんから、身内の死を目の前にした遺族が新しい葬儀の方法、遺骨の行方、弔い方を考えるのは、実際はそうたやすいことではありません。ある程度、しきたりや習俗に準じた儀式を行うことで、心の整理がつきやすいこともあります。

ただ、葬儀開式の3分前に来て、簡単にお経をあげて、法話もなく、遺族との会話もなく、高額のお布施だけ受け取って帰る一部の僧侶を見ると、お経はCDでもかけて流せば十分とさえ思ってしまいます。

必要としないのに、高い祭壇や棺を提案されたり、当初の見積書より大幅に金額がアップした請求書を提示されると、葬儀社に対しての不信感も募るものです。


photion at 07:37|Permalink暮らし 

October 07, 2014

家を建てる際の注意点

1、川の近くは氾濫の危険あり。

2、崖の上は崩れる恐れあり。

3、崖の下は家が埋まる恐れあり。

4、飲食街の近くは夜騒がしい。

5、墓の近くはさびしい。

6、大きな木があれば倒れる危険あり。

7、葦の生えている土地は湿気が多い。

8、海の近くは家の痛みが早い。

9、国道や県道沿いは車の音がうるさい。

10、狭い分譲地は日当たりに注意。

11、低地は湿気が多い。

12、高地は風当たりが強い。

13、埋立地は要注意。問題多し。

14、砂地は家が傾く。

15、時代をさかのぼり土地環境を調べる。

16、道路は4メートル以上の幅はあるか。

17、避暑地は冬が寒い。


<建物について>

・水道の引き込み〜家までの配管工事は入っているか?

・浄化槽工事や下水工事は道路までつながっているか?

・雨水排水はつながっているか?

・電気の引き込みは?東電との関係は?

・ガス工事は、全て繋がっているか?

・玄関周り家のまわり、テラス等の土間コンクリートの仕様は?

・内部では、床は2重張りか、サッシ廻りはペアガラスか2重サッシか、結露防止用のサッシか?

・照明器具は全て付けてあるか?

・インターネット配線、テレビ、電話、インターホン、アンテナの取り付けは?

・各種棚や、カーテンレールは?

・脱衣所の床仕上げは水に強いか?

・換気やエアコンの設置は?

・手すり関係や床の段差は、日本間の作りは?


photion at 07:51|Permalink不動産 

賃貸の物件選び

【構造、間取り】

・木造、鉄骨は基本騒音がある。(一般的には、RC>鉄骨≒木造)
・RCでも壁スカスカの場合などは危険。
(しかし、RCの当たり外れの判別は難しい。内見や住人の情報で判断するべき)
・特に上階の足音は気になりやすい。
(できれば最上階。角部屋は大して関係ない。)
・下からの音、上階からの足音は、床の厚さ次第。入居してからはどうしようもない。
・隣室との間に押入れや廊下等がある間取りは、隣からの音が聞こえづらい。

【環境】

・1Fが飲食店だと、匂い、GK等が危険。
・ゴミ捨て場、共有部分の使い方が悪いとDQNがいたり、管理が適当な可能性があり危険。
・2人以上入居可の物件は、子供の騒音、家族の騒音等の危険性が高い。
・学生街や、飲み屋街等は深夜まで騒ぐことが多く、避けられるなら避けるべき。
・1F駐車場や、駐車場隣接はドアバンやエンジン音等が気になるかも。
・1階は、人通りや防犯の点からあまりオススメできない。

【汎用】

・管理会社、大家に苦情が出たことがないか話を聞く。(しかし向こうも商売なので、悪いことは言わない可能性がある)
・内見を何度かする。(ただ、深夜の騒音等は内見じゃわからない。騒音を気にしていることを話せば、不動産屋によっては時間遅めに見せてくれたり、翌日まで鍵を貸してくれることもあるかも?)
・物件を決める前に、現在住んでいる住人の話を聞く。
・安い物件、敷礼が少ない物件にはDQNも入って来やすいと思うので、家賃のグレードを上げることで、未然に被害を防げる可能性はあるかも。

<角部屋に住んでる>

外気に接する壁面からの冷気がハンパなく寒い
隣家と接する洋室が一番暖かい

最上階は上からの騒音はないけど、夏は暑い、冬は寒い

騒音が気になるのって、音の大きさももちろんあるが、どちらかと言えば継続的な音であることが多い。
たとえ爆音であっても稀であれば忘れてしまうが、小音量でも毎日一定時間繰り返されるような音は気になる。

私は普通に出る生活音は、ほぼ気にならないな。長時間とかでなければ。
すごく嫌なのは、特に必要性もなく普通に気を付ければ出ない音を、がさつだったり、自分が楽したいから出してる場合。ドンドン踵歩きとか、TV、ステレオの音を響かせたり、ドアや扉をバタンって締めたり、大声で長時間しゃべられたり。


photion at 07:50|Permalink不動産 

賃貸で隣の部屋から火が出たら?

「電気ストーブで洗濯ものを乾かしていたら火が出た、たばこの火でカーペットが燃えた……など、ニュースになる以前のぼや騒ぎは日常茶飯事です」と話すのは、「快適で安全な一人暮らし」をテーマに活躍する不動産アドバイザーの穂積啓子氏。

お隣から火が出て被害を受けてしまったら、あるいは自分が火事を起こしてしまったら、その始末はいったいどうなるのでしょうか。

■火元の住人の責任にはならない!?総務省発表の「出火件数の構成比率」(平成23年度消防白書)を見ると、平成22年度では、建物火災が全火災の58.2%で最も高い比率を占め、その56.9%が「住宅火災」となっています。

原因の1位が放火、2位がこんろ、3位がたばこと続きます。

失火の責任について穂積さんは、事例を挙げて次のように説明します。

「『隣人がぼやを出して自分の部屋も類焼した』というAさんの例では、Aさんは当然、隣人に弁償してもらえるものと思っていましたが、そうではありませんでした。

なぜかというと、『失火の責任に関する法律(略して失火法)』によると、火事に関しては、民法の『故意や過失で他人に迷惑をかけた場合は損害を賠償する義務がある』という条項が適用されないからです。

え?と驚かれる人も多いのですが、Aさんの場合も、隣人の火事の原因は不明でした。

隣人はエアコンから火花が飛んだと主張するものの、現場検証ではテレビの後ろのコンセントが原因かも、と指摘されたそうです。

このように火災の原因とは、『これ一つだけだ!』と特定することが難しいのです。

日本の建築物や住宅、生活のあり方として、木造家屋が密集している、路地が狭い、マンションやアパートなど建物そのものに何らかの問題があるかもしれない、電気製品、ガスコンロは本当に安全なのかなど、失火や類焼の原因が住人だけにあるとは限らない、という考えに基づいています。

ただし、放火や、住人に重大な過失がある場合は責任を問われ、損害賠償をする義務があります(後述)」■隣の家から火が出ても自分で弁償する!?では、Aさんの被害の弁償はどうなったのでしょうか。

「隣人は重過失ではないと認定され、失火法によってAさんに対しての賠償責任は発生しませんでしたが、Aさんは、家主に対しては『原状回復の義務』と言って、退去するときに元の状態に戻すという義務があります。

よって、Aさんは自分で家主に対して弁償をしないとならないわけです。

その結果、Aさんの部屋の修繕と家財道具の損傷の補償は、Aさんが賃貸の契約をしたときに同時に加入していた火災保険でまかなわれました。

火災保険による『失火見舞い費用』も支払われましたが、結局は自分が加入している保険で全部対処した、ということになります。

このように、一見、火元と思われる人もまた、被害者であったというケースや、被害者なのに自分で部屋の修繕をしないとならないというケースがあるのです」(穂積さん)「Aさんの事例は非常によくあること」と穂積さんは、賃貸契約の際に、必ず火災保険=『借家人賠償責任保険(特約)』に入るよう、勧めます。

「賃貸住宅の契約のときに、『引っ越し費用でお金がないし、火事など出さないから火災保険は入りません』という人もいます。

ですが、Aさんは、『もし火災保険に入っていなければ自分はどうなっていたのだろう……』と真っ青な表情で語っていました。

また、火災保険は火事ばかりではなく、特約で、水漏れを起こしてしまった場合などの補償があることや、例え隣人が保険に加入していなかった場合でも、自分が加入していれば補償されることも知っておきましょう。

掛け金は部屋の広さなどによりますが、2年契約で15,000円〜25,000円です」(穂積さん)自分が火元で、「重過失」と認定される例を教えてください。

「裁判の判例では、たばこによる失火、天ぷら油を火にかけたまま忘れたことによる失火、電気ストーブや灯油ストーブの火が寝ている間に布団や衣類に燃え移っての失火などがあります。

これらでは全面的に自分が責任、弁償の義務を負うことになります。

いずれも、大きな火災に結びやすく、また事例も多くあります」(穂積さん)Aさんの件は、「まさに明日はわが身の事例」です。

話を聞くにつれ、火事を想像してはぞっとしました。

部屋を借りるときには、火災保険料を出し惜しみせずに必ず加入するようにしましょう。


photion at 07:35|Permalink保険