2017年07月24日

ヨシ原の小さな住人

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ヒヌマイトトンボ オス
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

今日は茨城県のトンボ愛好家、染谷さんのご案内で、ヒヌマイトトンボを撮影してきました。

ヒヌマイトトンボは日本のトンボでは唯一、潮間帯のヨシ原にすむ汽水性の種。染谷さんの後をついてヨシ原を歩いていると、足元からオスがふっと姿を現しました。いつ見ても美しい、そして可愛らしいイトトンボです。こうしてみるとけっこう派手で、簡単に見つかりそうに思うかもしれません。

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ヒヌマイトトンボ オス
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, KIPON マウントアダプター EF-MFT AF, Canon EF 8-15mm F4L Fisheye.

しかし実際はこんな感じで、意外と目立ちません。ツツっと飛んだ姿を見て、その存在に気づくことがほとんど。

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染谷さん
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, KIPON マウントアダプター EF-MFT AF, Canon EF 8-15mm F4L Fisheye.

しかもそこに至るまでには、背丈ほどもあるヨシが茂る中、なんとか通り道を作りながら歩いて探すしかありません。

おまけにヒヌマイトトンボは夏のイトトンボですから、風の無い晴れた日ともなると、ヨシ原はもう蒸し風呂状態。さらに強烈な直射日光をまともに浴びるので、1時間も滞在していられないような場所なのです。小さなイトトンボがよくこんな環境で暮らしているなと感心します。

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ヒヌマイトトンボ 交尾
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro

しかし今日は朝から雨が降りそうな曇天。そよ風も吹いていて、ウソのように快適なヒヌマイトトンボ観察でした。いつもなら暑くて集中力がもたず、撮った写真のチェックなどしていられないのですが、今日は1カットごとにピントのチェックをする余裕まで。

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ヒヌマイトトンボ 交尾
/ OLYMPUS Tough TG-5, コンバーターアダプターCLA-T01, FIT 魚露目8号.

調子に乗って魚露目レンズでも。

ところが残念、魚露目レンズは晴れた日の高コントラストな条件でこそ、真価を発揮するのでした。今日の状況では、なんとなくもやっとしたこんな感じ。それでもヨシ原の住人たる、ヒヌマイトトンボらしい写真と言えば、そう見えなくもないような。いえいえ、そういうことにしておきましょう。

2017年7月24日 茨城県
[ 魚露目で接写・・・]
 

photombo at 23:18|Permalink トンボ 

2017年07月23日

アリとクロシジミ

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クロシジミ
/ OLYMPUS OM-D E-M1, KIPON マウントアダプター EF-MFT AF, Canon EF 8-15mm F4L Fisheye.

静岡・山梨遠征の続きです。朝の高原でひとしきりチョウを追いかけたあと、移動してきたのは一見なんの変哲もない草むら。

しかし案内役の一寸野虫さんの後を追って藪漕ぎしていると、ふいにヒラヒラっと中型のチョウが飛び立ちました。しばらく周囲を飛んだあと、フワッと降り立ったそのチョウは、目的のクロシジミです。

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クロシジミ
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14.

クロシジミは草原性のシジミチョウで、幼虫は小さなうちはアブラムシの分泌物(甘露)を吸って育ちますが、やがてクロオオアリによって巣に持ち帰られ、アリの巣の中で、アリから餌をもらって育つという、とても面白い生活史をもっています。

ただ、クロオオアリ自体はどこにでもいるアリなのですが、このクロシジミは非常に分布が限られ、絶滅に瀕しているところが多いようです。実際、この日案内していただいた場所も、近年になって生息地の大半が開発によってつぶれてしまったそうで、ほんの小さな一角で細々と命をつないでいる様子でした。

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クロシジミの卵とクロオオアリ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

クロシジミの成虫が見られた草むらでは、ところどころに卵も確認できました。クロシジミの小さな幼虫はアブラムシの甘露を舐めるため、母蝶はアブラムシのいる場所を選んで産卵するようです。そしてそこには、同じように甘露を集めに来たクロオオアリがいます。こういった場所を選んで産卵しているのですね。

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クロシジミの卵
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, KIPON マウントアダプター EF-MFT AF, Canon MP-E 65mm F2.8マクロフォト、マクロフラッシュSTF-8.

拡大マクロレンズを使い、クロシジミの卵をアップで。これでおよそ8倍相当の倍率です。卵の表面には彫刻のような美しい模様が。

いまや希少種となってしまったクロシジミ。アブラムシやクロオオアリとともに、いつまでもこの地で元気な姿を見せてほしいものです。

2017年7月21日撮影分

[ キヤノンEFレンズをオリンパスのm4/3ボディで使う… ]


photombo at 22:15|Permalink チョウ・ガ | 甲信越

2017年07月22日

朝まで居残り

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サラサリンガ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

昨日の早朝、一寸野虫さんと訪れた一件のコンビニ。
すでに日は昇りかけていましたが、前夜に灯りに飛来したガたちが居残っていました。

もっとも目をひいたのは、サラサリンガ。小さいけれど、とても色鮮やか。

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シタベニヒトリ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

こちらもハっとするような美しさ。シタベニヒトリ。名前の由来である後翅を見せてくれましたが、落ち着きがなく、撮影中ずっと歩き回っていました。

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ギンモンスズメモドキ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

大きく存在感のあるギンモンスズメモドキ。撮影中、コンビニにやってきたおばさまが「それは何というガなの?」と尋ねてこられ、一寸野虫さんが答えると、とても興味深そうに見ながら「ガってきれいよね」と微笑んで。一寸野虫さんと二人、テンションが上がったのは言うまでもありません。

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ナシイラガ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

小動物的な可愛らしさを感じるナシイラガ。

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ミカドマダラメイガ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

一見地味ながら、その色合いや模様に渋い魅力があるミカドマダラメイガ。

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オオボシオオスガ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

ドット模様がめちゃくちゃお洒落!オオボシオオスガ。

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ゴマダラベニコケガ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

ゴマダラベニコケガ。

こうして明け方のコンビニに居残った蛾たちを見ていると、「美の競演」という言葉が浮かんできました。競い合っているわけでもないだろうに、どうしてそんなにキレイなの。

*ガの種名はすべて一寸野虫さんに教えていただきました。ありがとうございました。
一寸野虫さんのブログは⇒こちら

2017年7月21日撮影分 静岡県

[昆虫のライティングテクニックは…]


photombo at 23:26|Permalink チョウ・ガ | 甲信越

2017年07月21日

朝活

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ミヤマカラスシジミ
/ OLYMPUS Tough TG-5, コンバーターアダプターCLA-T01, FIT 魚露目8号.

今日は僕の虫の先生の一人、一寸野虫さんにいろいろ教わりながら、早朝からチョウを追いかけてきました。

高原に陽が射し始めると間もなく、活発に飛び始めたミヤマカラスシジミ。樹冠でテリトリーを張り、しばしば激しく縄張り争いをするオスや、木陰でひっそりと休むメスの姿を見ることができました。

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コキマダラセセリ
/ OLYMPUS Tough TG-5, コンバーターアダプターCLA-T01, FIT 魚露目8号.

陽の当たる草地に多かったのは、コキマダラセセリ。これまた縄張り意識が強く、近づく同種はもちろんのこと、たまたま通りかかった他のチョウやハエ・アブにまでスクランブル発進をしかけ、散々追い回して戻ってくる、ということを繰り返していました。嫌われるで、キミ。

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ジャノメチョウ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

朝の涼しいうちだけ、明るい場所を飛んでいたジャノメチョウ。日が昇るにつれて木陰に入り込み、撮影が難しくなりました。

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ヒメシジミ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro

ちょっとボロ気味でしたが、なんとか姿を見せてくれたヒメシジミ。

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キマダラセセリ

本家、キマダラセセリ。

この写真に写った葉にはまだ朝露が残っていますが、このころにはすっかり太陽も昇り、強い日差しが降り注ぎました。涼しい高原の朝は、あっというまに蒸風呂のように。

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コキマダラセセリ
/ OLYMPUS Tough TG-5, コンバーターアダプターCLA-T01, FIT 魚露目8号.

そしてもう一度、コキマダラセセリ。

ノハナショウブ?の花がお気に入りで、10分以上同じ花に止まっていましたが、蜜を吸っているわけでもないようで。

早起きは苦手ですが、遠出しての朝活、楽しいかも・・・。

2017年7月21日 静岡県・山梨県
[ 魚露目で接写・・・]
 

photombo at 21:27|Permalink チョウ・ガ 

2017年07月20日

エゴノキのドラマ

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こ、これは!
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

森の中の1本道を歩いていると、たわわに実をつけたエゴノキが目に入りました。さいわい、胸の高さほどの低い位置にも実がなっていたので近づいてみると、何やらポツンと粒のようなものがついています。おお、数年ぶりに見るエゴヒゲナガゾウムシです。

地元、湘南の林でも産卵痕のある実はよく見つかるのですが、どうもタイミングが悪く、何年も撮影できずにいました。写真はメスがエゴノキの実に、産卵のための穴を空けている様子。

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オスもいた
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

しばらく観察していると、実の裏側からスタスタとオスが歩いてやってきました。交尾するのかな?と期待しましたが、一定の距離をとったまま、それ以上はアクションを起こしません。どうやらここにいるメスの配偶相手のよう。他のオスがきたら追い払うために、ここに居残っているようです(メイトガード)。

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エゴヒゲナガゾウムシ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

メスはひたすら実をかじっていますが、オスはけっこう歩き回るので、その個性的な顔だちも見ることができました。

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エゴヒゲナガゾウムシ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8, デジタルテレコンON.

以前はウシヅラ(牛面)ヒゲナガゾウムシと呼ばれていたのですが、この顔を見るとしっくりきます。実は一度、この実にほかのオスがやってきたのですが、もともといたこのオスは、顔面で相手をグイグイ押して追い落してしまいました。素晴らしいイケメンぶり。

しかししばらくすると、ふいにオスはその場を去り、軽やかに飛んで行ってしまいました。気が済んだのでしょうか。

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b>エゴヒゲナガゾウムシ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

その後、メスはくるりと向きを変え、自分で掘った穴に腹部を刺しこんで、産卵しているようです。
そして数分後、メスもスタスタと歩いて実を離れると、羽音も残さず彼方へと飛んでいきました。

夏のエゴノキで繰り広げられる小さなドラマ。今年は立ち会えてよかった。

2017年7月19日撮影
[ 魚露目でも狙いたい・・・]
 

photombo at 21:49|Permalink 甲虫 

2017年07月19日

角度

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ウスギヌカギバ*
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

梅雨明け宣言の出た今日、チィーッとニイニイゼミの合唱が聴こえてくるようになった雑木林で、美しいガに出会いました。半ば透けた白の地に、有機的な模様をもつこのガは、ウスギヌカギバ*。

この模様は何かに擬態しているに違いないと思い、さまざまな角度から観察してみましたが、結局よくわかりませんでした。うーん、難しい。

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ハリギリマイコガ*
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8. トリミング.

ハリギリの広い葉の上に、ちょこんと乗っていた5〜6mmほどの小さなガ。しかしよく見ると、磨きをかけた金属のようにキラキラ輝いています。これはきれい!

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ハリギリマイコガ* ボツカット。
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8. トリミング.

しかしカメラやストロボの角度をすこし変えるだけで、その光沢は消えてしまいます。構造色にありがちな現象ですが、やはり少しでも見た目に近く、きれいに写したいもの。ほかの虫もそうですが、撮影時には光の角度を常に気にかけ、ライティングやカメラアングルをいろいろ試してみるとよいでしょう。

*今日もガの種名は、僕のガの先生、阪本優介さんに教えていただきました。
阪本さん、いつもありがとうございます。

2017年7月19日 東京都八王子市

[この夏おススメ ]


photombo at 23:15|Permalink チョウ・ガ | 撮影機材

2017年07月18日

光景

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ナカグロクチバ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

今日の昼下がり、撮影に行こうと車を走らせていると、突然ゴロゴロ・・・という嫌な音と稲光。するとポツポツ降り出した雨があっという間に土砂降りになり、10m先の視界さえ怪しい状況。道路はあっという間に川のようになり、危険を感じるほどでした。

このままでは帰宅する事さえ危くなりかねないので、撮影は中止してUターン。自宅付近の道路もかなり冠水していましたが、なんとか無事に帰ってきました。ところが30分もすると雨はやみ、道路の水もスーッと引いて何事もなかったかのように。短時間とはいえ、ゲリラ豪雨の怖さを改めて思い知りました。

そういうわけで写真は数日前のもの。日中、草むらの中にじっと潜んでいたナカグロクチバ。白黒のくっきりしたコントラストが美しいガ。

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キリウジガガンボ(?)
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

夕暮れ時、コナラの枝先にぶら下がっていたガガンボのカップル。全身を画面に収めるのに苦労しました。ガガンボに限らず脚や触角の長い昆虫は、いつも画面構成に悩まされます。

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ナガコガネグモ幼体
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

湿地の草むらで美しい隠れ帯を作っていたのは、ナガコガネグモの幼体。もう亜成体と呼んでいい成長段階でしょうか。もうすぐ大きな成体が現れ、巣網にはグルグル巻きにされたシオカラトンボたちが見られる季節がやってきます。そんな光景もまた、確かな夏のしるし。

2017年7月13日撮影分 神奈川県藤沢市

[この夏おススメ ]


photombo at 22:22|Permalink 湘南 

2017年07月17日

帰り道 そして「ときめく金魚図鑑」出版のお知らせ

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カブトムシ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, FL-LM3.

湘南ではこの数日でアブラゼミやクマゼミの声が聞こえてくるようになり、いよいよ夏本番といったところ。

今日は夕暮れ時、谷戸を飛ぶトンボを観察した帰りに、フラッと雑木林を覗いてきました。この夏はまだ夜の林で観察していないので、虫たちの発生具合などをチェックするためです。

するとアカメガシワの樹液に大きなカブトムシが。このほかにも、雑木林のあちこちからカブトムシ特有のブオォォンという低い羽音が聞こえていました。この夏も順調に発生しているようです。

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アブラゼミ 羽化
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, FL-LM3.

ライティング機材がなかったので、懐中電灯の灯りで撮影したアブラゼミの羽化。19時半の時点でこの状態でしたから、まだ明るい時間から羽化をはじめていたのでしょう。

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ヒサゴクサキリ 幼虫
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, FL-LM3.

竹林にすむヒサゴクサキリ。枯れた竹の幹に、よく育った終齢幼虫が張りついていました。8月に入ると、成虫の姿も見られるようになることでしょう。

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マメキシタバ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, FL-LM3.

雑木林のクヌギやコナラの幹に、いくつもいたキシタバの仲間。翅の模様や体の大きさから見て、数種類混じっていたと思うのですが、目下調べ中です・・・。

2017年7月17日 神奈川県藤沢市

*お知らせ

[ ときめく金魚図鑑 ] 、完成しました。



かねてより制作中の、ときめく金魚図鑑(山と渓谷社)が完成し、7月22日より一般書店にて発売となる見込みです(Amazonでは予約受付中です)。

5年前、一匹の金魚を飼いはじめたところからスタートした、金魚という趣味。それがあっという間に深みにはまり、いまでは数多くの金魚たちと寝食を共にする生活を送っています。

そんな僕が、金魚の魅力をそのビジュアル面から発信しようと制作した、金魚の写真図鑑。自分で飼っている金魚のみならず、懇意にしていただいているショップや愛好家の方々の協力を得て、本当に「かわいい」「飼いたくなるような」金魚の写真を撮り集めました。

その結果、収録された品種や型は60以上にのぼり、それぞれの「胸ときめく」一瞬を掲載することができました。さらに、監修は金魚博士として名高い、東京海洋大学前学長の岡本信明先生にお願いしました。金魚についての解説や、飼い方のノウハウも安心して見ていただける内容となっています。

金魚を飼っている方も、これから飼ってみようかな、と思っている方も、ぜひ手に取ってめくるめく金魚の世界にどっぷりと浸かってください。この一冊が、金魚と皆さんをつなぐ架け橋になることを祈っています。

photombo at 22:18|Permalink 湘南 | お知らせ

2017年07月16日

10年

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クロコノマチョウ 幼虫
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

2017年7月16日。このブログ「湘南むし日記」を開設してから、今日でちょうど10年が経ちました。
特に目標を定めていたわけではありませんが、ひとまず10年間、毎日更新を続けて来られてほっとしています。それでも「え、もう10年?」というのが正直な感想です。

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このブログ最初の1枚は「ベッコウチョウトンボ2007年7月16日のエントリ

僕が湘南に居を移し、昆虫撮影の仕事を始めたのが2006年末のこと。

当時まだまだ無名の写真家だった僕が、地元湘南での撮影活動を通し、身近な生きものの面白さや美しさを発信し、ふだんそういったものに気づかずに過ごしている人たちに、少しでも目をむけてもらえるような活動ができないか、と考えて始めたのが、このブログでした。

また、少しずつ世に出始めていた写真や書籍のプロモーションツールとしても必要なものだったのです。

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1周年は「マダラカマドウマ2008年7月16日のエントリ

そして開設当初、数日続けてエントリの更新はしたものの、その後何年間も毎日続けるといったようなことは全く考えておらず、自分に無理のないペースであれば、長く続けることもできるかな、という程度の考えでした。

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2周年は「オオトモエ
2009年7月16日のエントリ

そもそも僕は小学生のころ、絵日記は夏休みの最後にまとめて書くような子どもでしたから、こうした長期間にわたって毎日の更新を続けられたことに、自分が一番驚いています。

このブログについては肩に力を入れず、日々出会った虫たちを淡々と撮影して紹介するスタイルが、僕の性格にあっていたのかもしれません。

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3周年は「小笠原の夕景」
2010年7月16日のエントリ

そして何より、コメント欄(当時)やメールフォームから頂く、読者の皆さんの温かな反応や声援が、背中を押してくれたのは間違いありません。

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4周年は「ゴイシシジミ
2011年7月16日のエントリ

そして今や、このブログの更新はすっかり生活の一部となり、夜のひと時、PCに向かって写真をセレクト、現像し、テキストとともにアップロードするのが当たり前の習慣となりました。

よく「毎日の更新は大変でしょう」と気遣ってくださる方がいるのですが、実のところはそういったわけで、もうご飯を食べるのと同じような感覚です。

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5周年は「素人金魚名人戦」
2012年7月16日のエントリ

といいつつ、仕事が立て込んで撮影に出られない日が続いたり、冬場の虫が少ない時期には、テーマに困ることもしばしば。ブログのためだけに30分、1時間限定で撮影に出かけるというような、本末転倒なこともやっているのですが・・・。

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6周年は「虫の呼び名辞典(森上信夫さん著)」の紹介。
2013年7月16日のエントリ

また、毎日更新と言いつつ、ネット環境のない、あるいは不便な地域に行くときには、事前に書いた記事を予約投稿していたこともあります。

しかしそうした場所も年々減り、現地からその日に撮った写真をアップロードできるようになったのはよかったのか悪かったのか(笑)。

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7周年は「スカシノメイガ
2014年7月16日のエントリ

ともあれブログをはじめた10年前、まだ30歳で駆け出しの写真家だったぼくも、今やそれなりに年をとり、体力の衰えなども感じるようになりました。思いつくまま撮影に出かけられた当時の若さを妬ましく思うこともありますが、後ろを振り返ってばかりもいられません。

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8周年は「ウチワヤンマ」
2015年7月16日のエントリ

10年ひと区切りとは言いますが、特別な何かがあるわけでもなく、これも一つの通過点。この先も同じようなスタイルで、日々更新を続けていくつもりです。

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9周年は「オオムラサキスジクワガタ
2016年7月16日のエントリ

最後になりましたが、長くこのブログをご愛読くださっている皆様、本当にありがとうございます。そしてこれから先また10年も(?)、どうぞよろしくお願いいたします。

2017年7月16日 ブログ開設10年の節目に。尾園 暁

photombo at 22:16|Permalink お知らせ | チョウ・ガ

2017年07月15日

トップスター

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綿毛
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

イノコヅチの葉の上に、白い綿毛がふわり。タンポポの種子についたそれのようにも見えますが、しばらく観察しているとトコトコと歩き出しました。

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ハゴロモの幼虫*
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

綿毛の下からのぞいていたのはこんな虫。ハゴロモ、という虫の幼虫です。その特徴から、スケバハゴロモかアミガサハゴロモの幼虫のようですが、特定できていません*・・・。

綿毛のように見えるのは、幼虫が腹端から分泌したロウ物質が糸状に伸びた毛束のようなもの。しかしこれが何のためにあるのかは、よく分かっていないそうです。ただ、逃げる時にピョーンとジャンプするので、着地の際の衝撃を和らげるパラシュートとして使っているとか、外敵に体を見せないよう、隠れ蓑として使っているといった説があるようです。

*7/18追記。アミガサハゴロモの幼虫だと教えていただきました。
ビッツさん、ドラバタの弟子さん、ありがとうございました。

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歌劇団
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

この毛束は幼虫が腹部を屈伸することで後方に伸ばしたり、前方に倒したりできるのですが、こうしてピンと立てることもあります。この姿、あの歌劇団のトップスターが、孔雀の羽根を背負って踊っている姿が連想されてしかたがないのですが、僕だけでしょうか・・・。

2017年7月13日撮影分 神奈川県藤沢市

photombo at 23:07|Permalink 湘南 | セミ・カメムシ
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