2017年04月27日

警戒

P4269070
アジアイトトンボ 羽化(♂)
/ OLYMPUS OM-D E-M1 , M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro.

丘陵地の湿地帯で、羽化期のピークを迎えていたアジアイトトンボ。水辺を一歩一歩歩くたびに、羽化したばかりの個体が飛び立つのですが、時間帯が少し遅かったのか、羽化中の個体はなかなか見つかりません。それでも個体数が多いお陰で、飛び立つ前のシーンをどうにか。

P4269216
アジアイトトンボ 羽化(♂)
/ OLYMPUS OM-D E-M1 , M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro.

水際を這い上がってから植物に登ったような個体も。こちらは腹部を伸ばしている途中。

P4269180
アジアイトトンボ 羽化(♀)
/ OLYMPUS OM-D E-M1, KIPON マウントアダプター EF-MFT AF + Canon EF 8-15mm F4 Fisheye USM

イトトンボの仲間は、羽化の時にこうして水面から数cmしか登らないことが多いため、撮影のために水に入る時には、波を立てないよう気を付ける必要があります。自分の歩いた後に、羽化失敗した個体がプカプカ浮いていた・・・なんてことは避けたいものです。

P4269141
アジアイトトンボ 羽化直前の幼虫
/ OLYMPUS OM-D E-M1 , M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro.

そうこうしていたら、まさに今羽化しようという幼虫が這い上がってきました。これはチャンス!と水中に三脚をセットしてカメラを載せ、今か今かと待つことしばし・・・。しかしどうやら、僕の存在を察知して警戒してしまったようで、いっこうに動きがありません。結局小一時間待ったところで僕の方がしびれを切らし、あきらめて引き上げました。きっとあの後、すぐに羽化を始めたんだろうな・・・。

2017年4月26日 静岡県東部

[愛用中の三脚とカメラザック…]


photombo at 22:50|Permalink トンボ 

2017年04月26日

願わずに

P4269101
ヨツボシトンボ 羽化不全個体
/ OLYMPUS OM-D E-M1 , M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro.

春のトンボを探しに訪れた湿地で、こんなヨツボシトンボを見かけました。羽化後2〜3日といったところの未成熟個体です。ご覧のとおり、両の前翅がありません。先天的なものか、あるいは幼虫時代の傷や羽化時のアクシデントが元でこうなってしまったのでしょう。これでは飛ぶこともできず、あとは鳥や小動物のエサになるのも時間の問題。それもまた仕方のないことではあります。

P4269190
ヨツボシトンボ 羽化不全個体
/ OLYMPUS OM-D E-M1, KIPON マウントアダプター EF-MFT AF + Canon EF 8-15mm F4 Fisheye USM

ところが約1時間後、最初に撮影した場所から10m以上離れたところに、同じような個体がいたのです。いや、写真を見比べると間違いなく同じ個体。その間には広い水面がありますから、歩いてきたわけではなさそう。とすると、この翅でも少しは飛べるということか!

未来は決して楽観できるものではないでしょうが、暗く冷たい水の中で長い幼虫時代を過ごし、ようやく外界へ出てきたのですから、少しでも長く生きていてほしい。そう願わずにはいられませんでした。

2017年4月26日 静岡県東部

[5月上旬発売。予約販売はじまっています ]


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photombo at 21:54|Permalink トンボ 

2017年04月25日

緑映える

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アオオサムシ
/ OLYMPUS OM-D E-M1Mark II, KIPON マウントアダプター EF-MFT AF + Canon EF 8-15mm F4 Fisheye USM, マクロフラッシュSTF-8.

朝の住宅地を歩くアオオサムシ。いつも忙しなく走り回っている印象ですが、この時はまだ涼しいかったからでしょうか、落ち着いていたのでぐぐっと寄って撮ることができました。普通種ながらとても美しい虫。

P4231423
コヨツメアオシャク*
/ OLYMPUS OM-D E-M1Mark II, KIPON マウントアダプター EF-MFT AF + Canon EF 8-15mm F4 Fisheye USM, マクロフラッシュSTF-8.

苔むした木の幹にいたのは、可憐なコヨツメアオシャク。緑色系の場所を選んででうまく化けたつもりかもしれませんが、けっこう目立っていました。ちょっと失敗?

新緑の季節に映える、爽やかな緑色の虫たち。

*種名は阪本優介さんにご教示頂きました。

2017年4月23日撮影分 神奈川県藤沢市

[5月上旬発売。予約販売はじまっています ]


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photombo at 23:25|Permalink 甲虫 | チョウ・ガ

2017年04月24日

このパターン

P4245666
曇り
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 PRO.

晴れると言う予報を信じて、県北部の川へ。しかしいっこうに雲がとれないまま、時間が過ぎて行きます。川岸には色とりどりの花が咲き、これで青空だったら・・・と思うばかり。

P4240040
アサヒナカワトンボ 羽化
/ OLYMPUS OM-D E-M1 , M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro.

川岸の茂みでは、羽化中のアサヒナカワトンボがいくつも見られました。この川では今が羽化のピークなのかもしれません。

P4245791
ダビドサナエ 羽化
/ OLYMPUS OM-D E-M1 , M. Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 PRO.

そしてダビドサナエ。先日訪れた横浜市内の川では、すでに羽化期は終わっていましたが、県北ではまだまだこれからの様子。これも晴れていたら広角レンズで空を入れて撮りたかったのですが、仕方がありません。

P4246073
青空

そして撮影を終え、荷物を片付けて車に戻ろうと歩いていると、だんだん雲が切れてきて・・・・なんでこうなるの!?。もうこのパターンには慣れたものですが、やっぱり悔しい。

2017年4月24日 神奈川県北部
[5月上旬発売。予約販売はじまっています ]


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photombo at 20:42|Permalink 湘南 | トンボ

2017年04月23日

見えてくる

sesujinamishaku
セスジナミシャク
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 14-42mm F3.5-5.6EZ + FIT 魚露目8号.マクロフラッシュSTF-8. 周辺部をトリミング.

よく晴れた朝のひと時、近所の雑木林を散策していると、樹の幹に張り付いた不思議なものに気がつきました。近づいてみるとそれは小さなガ。茶褐色の地に白く複雑な網目模様をもつ、セスジナミシャクのようです。魚露目8号を使ってフォーカスブラケット撮影し、PC上で深度合成してみました。

P4235075
b>セスジナミシャク
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro. マクロフラッシュSTF-8. 周辺部をトリミング.

このセスジナミシャクの模様、何かに見えてきたぞ・・・と首を傾けていろんな角度から見ていたら、ふっとクモの姿が浮かんできました。こうしてみると、ハエトリグモ的なクモが、いまにもこちらにむかって飛びかかってきそうに見えないでしょうか。いや、あるいは・・・?

2017年4月23日 神奈川県藤沢市
[ 超小型軽量・魚露目セット…]


photombo at 22:34|Permalink 湘南 | クモ

2017年04月22日

かき立てる

P4170383
ツバメシジミ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro

河川中流域の河原で見かけた、小さな小さなツバメシジミ。普段目にするヤマトシジミの2/3ぐらいの大きさ、といえば少しは伝わるでしょうか。最初に見た時、あまりに小さくて何のチョウかさっぱり思いつきませんでした。南西諸島や小笠原でしばしば見つかる、ホリイコシジミという極小のチョウがいますが、それに匹敵する小ささです。幼虫時代の生育条件がよくなかったのでしょうか。

P4170301
ヒメウラナミジャノメ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro

最近になってその姿を頻繁に見るようになった、ヒメウラナミジャノメ。こちらも出足が遅れた分、暖かくなっていっぺんに出てきたような印象を受けます。すでに翅が擦れている個体もちらほら。

P41704182
ヒゲナガカメムシ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro

イネ科の雑草にいくつも見られた、ヒゲナガカメムシ。なんてテキトーな名前!と思いましたが、このカメムシはナガカメムシ科というグループに属しています。ということは、命名者は本来『ヒゲナガナガカメムシ』にしたかったところ、周囲から「ややこしいわ!」と突っ込まれて泣く泣く「ナガ」をひとつ取ったのではないでしょうか。いや、本当のところは分かりませんが、虫の名前の中には、強く想像をかき立てられるものがあります。

2017年4月17日撮影分 神奈川県西部

[ 出版 & トークベント開催のお知らせ ]
制作に携わった2冊の本が完成し、Amazon等で予約販売がはじまりました。まずは
『どんどん虫が見つかる本—虫を楽しむ! 365日』
もう一冊は
『超拡大で虫と植物と鉱物を撮る—超拡大撮影の魅力と深度合成のテクニック (自然写真の教科書1)』。どちらも予約受付中です。


また、超拡大撮影本の発売記念イベントとして、5月26日 19:30から、ジュンク堂池袋本店にて僕とオリンパスの田中博さんの2人によるトークセッションを開催します。このイベントもまた予約を受け付けておりますので、詳しくはこちらをご覧ください →
https://honto.jp/store/news/detail_041000021612.html

photombo at 22:19|Permalink チョウ・ガ | セミ・カメムシ

2017年04月21日

スコップ頭 + 出版とトークイベントのお知らせ

P4180466
いた!
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュSTF-8.

若葉を広げたクヌギのひこばえに、何か虫がいないかと凝視していると、何かがトコトコ歩いて、ぴったと細枝に身を伏せました。ヨコバイのようですが、このスコップみたいな頭には見覚えがあります。あれだ!

P4180509
コミミズク
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュSTF-8.

そう、コミミズクです。冬に見かける幼虫は、茶色やくすんだ緑色をしていますが、成虫はガラっと雰囲気が変わりますね。頭の形だけはそのまんま。

P4180522
コミミズク
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュSTF-8.

撮影中、ストロボの光が落ち着かないのか、何度もトコトコと歩いては場所を変えましたが、飛んで逃げることはありませんでした。おかげでいろんな角度から撮ることができて満足。いいモデルぶりでした。

2017年4月18日撮影 神奈川県藤沢市

[ 本の発売 & トークベント開催のお知らせ ]
制作に携わった2冊の本が完成し、Amazon等で予約販売がはじまりました。一冊は『どんどん虫が見つかる本—虫を楽しむ! 365日』。エッセイストの鈴木海花さんの著作で、僕は写真を担当したほか、トンボの見つけ方などのページにもちょこっと登場。タイトル通り、虫探しが何倍も楽しくなる一冊となっています。ご予約はこちらのリンクから。


2冊目は『超拡大で虫と植物と鉱物を撮る—超拡大撮影の魅力と深度合成のテクニック (自然写真の教科書1)』。日本自然科学写真協会(SSP)の有志による、撮影マニュアル本です。一般的なマクロ撮影を超えた倍率での、撮影方法や技術論、最新機材の使いこなしを初心者の方にも分かりやすく、しかしディープな領域までしっかり解説。執筆陣の豊富で美しい作例も楽しい一冊です。僕も著者の一人として参加しています。こちらも予約受付中です。


なお、この本の発売記念イベントとして、5月26日 19:30から、ジュンク堂池袋本店にて僕とオリンパスの田中博さんの2人によるトークセッションを開催します。

2部構成で、前半は昆虫撮影の基本から超拡大撮影のコツ、僕が愛用しているオリンパス機材の使いこなしまで、作例を挙げながらお話します。なんと、OM-Dによる深度合成撮影の実演も予定。後半は少し脱線して、僕と田中さん共通のメイン被写体であるトンボの撮影について。基本であるアプローチ術から、飛翔写真を撮るコツ、そしてオリンパス機材による裏技的な撮り方まで、しっかり伝授いたします。ここでしか聞けない話もいっぱいの予感!?席数に限りがあるので、早めにご予約いただければ幸いです。詳しくはこちらをご覧ください →
https://honto.jp/store/news/detail_041000021612.html

photombo at 22:00|Permalink お知らせ | セミ・カメムシ

2017年04月20日

こんなはずでは

P4204996
ダビドサナエ ♂
/ OLYMPUS OM-D E-M1 , M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro.

朝から良く晴れ、暖かな一日のはじまり。そろそろダビドサナエの羽化がピークだろうと、最寄りの産地まで足を運びました。川岸にはポツリ、ポツリと若い個体が止まっていて、期待に胸が膨らみます。さっそくウエーダー(胴長)を履いて川に入ったのですが・・・。

P4205008
ダビドサナエ ♂
/ OLYMPUS OM-D E-M1 , M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro.

どうも様子がおかしいのです。羽化殻はわずかにあるものの、時期を考えればそんなものではなく、川岸や中州にベタベタついているはずです。おかしい、おかしいと思っていたら、目の前にいた2頭のダビドサナエが答えを教えてくれました。

互いに我関せずと見えたこの2頭のオス。一方がフワっと飛び立ったとたん、もう一方も飛びあがり、空中で激しい縄張り争いをはじめたのです。そう、この産地ではすでにダビドサナエは生殖シーズンに入っていました。羽化が見つからないわけです。

P4201354
ダビドサナエ ♂
/ OLYMPUS OM-D E-M1Mark II, KIPON マウントアダプター EF-MFT AF + Canon EF 8-15mm F4 Fisheye USM

斑紋はまだ若さの残る鮮やかな黄色ですが、複眼はしっかりグリーンに輝き、成熟虫であることを示しています。今年は遅めだろうと思っていたら、見事に予想を裏切られました。こ、こんなはずではなかったのですが・・・。

2017年4月20日 神奈川県横浜市
[ ダビドサナエが載っているのは… ]


photombo at 21:28|Permalink 湘南 | トンボ

2017年04月19日

芽吹きの頃

P4180460
これは!
/ OLYMPUS OM-D E-M1Mark II, KIPON マウントアダプター EF-MFT AF + Canon EF 8-15mm F4 Fisheye USM, マクロフラッシュSTF-8.

水辺の大きな桑の木が新芽を広げ、花もつけていました。そんな季節になったかと眺めていると、ふっと違和感が。なにか見覚えのある小枝がついています。これは!

P4180386
クワエダシャク 幼虫
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュSTF-8.

そう、クワエダシャクの幼虫でした。真冬に見ていたものと比べると、二回りほど大きくなっています。もうせっせと新葉を食べ、成長を始めているのかもしれません。今年は植物の芽吹きも遅めでしたから、彼らはさぞかし待ち遠しかったことでしょう。どんどん食べて大きくおなり。

2017年4月18日撮影 神奈川県藤沢市
[ 昆虫図鑑は… ]


photombo at 18:00|Permalink 湘南 | チョウ・ガ

2017年04月18日

騒がしく

P4180182
シオヤトンボ 羽化
/ OLYMPUS OM-D E-M1Mark II, KIPON マウントアダプター EF-MFT AF + Canon EF 8-15mm F4 Fisheye USM

雨上がりの里山。
まだ風は強めでしたが、気になる虫の発生をチェックしに出かけました。すると期待通りに待っていてくれたのは、羽化したばかりのシオヤトンボ。

P4180333
シオヤトンボ 羽化
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro. カメラ内深度合成。

別個体を深度合成で真上から。風があると合成に失敗することが多いのですが、一瞬の止み間を狙ってシャッターを押しました。E-M1 Mark IIは旧機種に比べて深度合成時の撮影速度が非常に速くなっているため、風によるブレの影響を受けにくく、合成の成功率が顕著に向上しています。

さて、シオヤトンボの発生数はまだ少なめでしたが、水辺の草地には暖を取ったり餌を求めて飛びまわる若い個体が見られ、中にはすでに白い粉を帯び、成熟状態に近くなっているものも。湘南の水辺が、にわかに騒がしくなってきました。

2017年4月18日 神奈川県藤沢市
[ トンボといえば! ]


photombo at 22:16|Permalink 湘南 | トンボ
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