2017年08月16日

癖になる

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キイトトンボ ♂
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro

先日、雨が降ってくる直前に撮っていたキイトトンボ。草むらを飛んでいると、蛍光イエローの細い棒が宙をツイツイ、ツイツイ、と浮遊しているように見えて、何とも不思議な物を見ている気分になります。

葉の上にとまり、落ち着いたところを撮影。しかし周囲が暗く、シャッタースピードを稼ぐため絞りを空け気味にしていることもあって(F5.0)、この角度だと複眼にしかピントが合いません。

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キイトトンボ ♂ 深度合成
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro. カメラ内深度合成モード.

そこで手持ち撮影のまま、深度合成を試してみました。フォーカス移動のステップは4。すると前後のボケは活かしたまま、ちょうど全身にピントが来た画像を得ることができました。レリーズから合成終了までわずか10秒ほど。あらためてすごい機能だと実感。

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キイトトンボ ♂ 深度合成有無の比較
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro.

合成前と合成後の画像を並べてみました。その違いは一目瞭然。

最善の仕上がりを望むなら、三脚を使ってフォーカスブラケットで多くの枚数を撮り、PCのソフト上で合成するのがベストでしょうが、その場で結果を確認できないこと、多くの時間を必要とすることなど、デメリットもあります。

その点カメラ内深度合成は、その場ですぐに合成結果が分かるのが大きなアドバンテージ。風の影響や虫が動いて合成に失敗したり、絞りやフォーカスのスッテプ選択で失敗することがあるので、すぐに撮り直せるのが重要なのです。そしてある程度手持ちで撮れることも、大きなメリットと言えます。

ただこの機能を使うにはカメラの操作性があまりよくなかったり(メニューがややこしい)、撮影状況に合わせてベストな設定を出すには少し慣れが必要だったりしますが、もはや手放せない、癖になる機能であることは間違いありません・・・。

2017年8月13日撮影分 神奈川県南足柄市
[ 


photombo at 22:39|Permalink トンボ | 撮影機材

2017年08月15日

共に待とう

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エビイロカメムシ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

関東地方は毎日雨ばかりで、なかなか撮影にも出られません。ほんのやみ間に出かけるのですが、カメラを構えたとたんに降り出すいつものパターン。

カメラを向けたとたんパラパラと降ってきた雨に、なすすべなく濡れそぼるエビイロカメムシ。

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コアオハナムグリ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

コアオハナムグリは、雨滴の衝撃に驚いてキュッと脚を縮めて死んだふり。あんまり意味ないと思うけど・・・。

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ウスバキトンボ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

滝に打たれる修行僧のように、雨の中じっと翅を休めていたウスバキトンボ。

共に晴れを待とう・・・

2017年8月13日撮影 神奈川県南足柄市

[ 雨でも平気な・・・ ]


photombo at 22:42|Permalink セミ・カメムシ | トンボ

2017年08月14日

ややこしい

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オオニジュウヤホシテントウ群の一種
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

道端のイヌホオズキの葉が、ひどく食い荒らされていました。これはあいつのしわざに違いない・・・と探してみると、犯人はすぐに見つかりました。予想通り、オオニジュウヤホシテントウ群の一種です。「群の一種」などと、ややこしい呼称をつけたのは、よくにた数種の見分けが難しいから。つまり逃げの一手です…

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ヒメジュウジナガカメムシ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

クズの葉の上を歩いていた美しいカメムシ。こちらも似た種がいるようですが、ヒメジュウジナガカメムシでよさそう。虫の名前を調べるのは、楽しくて難しい・・・。

2017年8月13日撮影 神奈川県南足柄市

[ テントウムシもカメムシも・・・]


photombo at 21:55|Permalink 甲虫 | セミ・カメムシ

2017年08月13日

5年後も

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アブラゼミ 産卵
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

桜の枝に止まっているアブラゼミ。しばらく観察していると、おもむろに腹部を曲げ、樹皮に産卵管を突き刺しました(黄色矢印)。産卵行動です。

P8130237
アブラゼミ 産卵管
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

アップで撮影してみました。鋭い棘のような産卵管が、桜の幹に突き刺さっているのがわかります。この卵、孵化するのはなんと1年後。

この枝の中で1年過ごした卵は、来年の夏にようやく孵化して地面に降り、地中で3〜4年(関東の場合)かけて成長したあと、再び地上に現れてセミとなるのです(卵期+幼虫期で4〜5年)。

湘南のアブラゼミたちの大合唱は今が盛り。他のセミに比べると単調でうるさいだけともとられがちなアブラゼミですが、4〜5年前のセミたちが産んだ卵から育ったのだと思うと、見方が少し変わりそう。そして5年後も、アブラゼミたちの合唱が当然のように聴ける環境でありますように。

2017年8月13日 神奈川県南足柄市

[ セミ・・・ ]


photombo at 22:17|Permalink 湘南 | セミ・カメムシ

2017年08月12日

夏休み

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網が・・・

今日は従姉のところの長男Kくんと昆虫採集に。「カブトムシを自分で獲りたい!」と気合十分。目標は?と聞くと「3匹!カブトムシ2匹とクワガタ1匹獲れたらいいな」とのこと。よっしゃ、オジさんも頑張るで〜!と一緒に出かけたのはよかったのですが、うっかり子ども用の網を忘れてしまい、本気のトンボ網を持たせる羽目に。重たそう・・・

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いっぱい

まだ明るい時間帯でしたが、運よく樹液にはカブトムシがたくさん集まっており、目標の3匹はすぐに達成。オスメスや大きさも選べる状況で、二人で大興奮。いや、僕の方が興奮していたかもしれません。子どもの手のとどく高さだったので、重い網もほとんど使わせずにすみました。オジさんはほっと胸を撫でおろしたのでしたが、そうだ、クワガタを忘れてた・・・

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やったね

しかし間もなく、シラカシの幹に陣取るノコギリクワガタが。大きさはまずまずでしたが、カッコいいオスです。それを採ったKくんのいい顔!

さらに大形を!と探すも、あとはメスばかり。もう少しいろいろ捕らせてあげたかったのですが、蚊の猛攻も激しさを増してきたので退散しました。「満足!」と言ってくれたので、とりあえずよしとしましょう。夏休みの絵日記ネタに、なったかな?

2017年8月12日

photombo at 21:52|Permalink 甲虫 

2017年08月11日

ぶっちぎり

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ニトベツノゼミ
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

マユミの枝に陣取る、日本最大のツノゼミ、ニトベツノゼミ。長大な角は戦国武将の兜のようでもあり、威厳さえ感じさせます。

これもまた、以前から見て(撮って)みたかった虫の一つで、今回の信州撮影行でふしあな日記の青木さんがガイドしてくださったもの。ありがたいことです。

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ニトベツノゼミ
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

日本最大と書きましたが、その体長はせいぜい1cm前後。ぜんぜん大きくない!と言われてしまいそうですが、国内の他のツノゼミはたいてい5〜6mm程度であることを考慮すると、もうぶっちぎりの巨大種なのです。

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ニトベツノゼミ 交尾
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

運よく交尾中のカップルも見られましたが、撮影しているうちに離れ、それぞれスタスタと歩いて行ってしまいました。もともと単独でいる個体もふくめ、歩き始めるとけっこう速く、撮影は困難を極めました。なんとかじっとしている個体を見つけ、刺激しないようにそっと近づいて撮るしかありません。

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ニトベツノゼミ 羽化殻
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

さいわい、よい時期に当たったようで、個体数は多く、羽化殻も見ることができました。この日は後にハムシ撮影が控えていたのでゆっくり撮れませんでしたが、いずれじっくり生態を撮ってみたい虫の一つです。

2017年8月9日撮影 長野県
[ ツノゼミ・・・ ]


photombo at 21:57|Permalink 甲信越 | セミ・カメムシ

2017年08月10日

三角関係

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ムモンアカシジミ
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro.

昨日の諏訪ハムシ探索では、青木さんのガイドで贅沢なおまけもいくつか。そのひとつがムモンアカシジミ。生息地が限られる、大形の美しいシジミチョウです。

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ムモンアカシジミ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 300mm 4.0 IS PRO.

ちょうど良い時期だったようで、ポイントに到着早々数頭がヒラヒラ舞ったり、下草に止まったりするのが見えました。

これはラッキー!と思ったのですが、前日までの台風の影響でしょうか、風がやみません。とはいってもほんのそよ風程度なのですが、チョウの止まった植物が絶えずユラユラ動いているため、ピントが安定せず被写体ブレも連発。撮影は意外と難航したのでした。虫撮りの最大の敵は風!を再確認した次第。

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ムモンアカシジミ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, KIPON マウントアダプター EF- MFT AF, Canon EF 8-15mm F4L Fisheye, FL-LM3.

そしてもうひとつ。これはこのチョウの生態上仕方がないのですが、環境を入れて撮ろうとすると、どうしても明暗差の激しい構図になってしまうため、露出に悩まされました。

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フシボソクサアリ
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, STF-8. / / OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, KIPON マウントアダプター EF- MFT AF, Canon EF 8-15mm F4L Fisheye, FL-LM3.

ムモンアカシジミのいる雑木林には、クヌギやコナラの枝先に必ず多くのアブラムシがいて、そのアブラムシが出す甘露を好物としている、クサアリ類の巣があります。クサアリには数種いますが、これはフシボソクサアリだと青木さん。

クサアリはアブラムシを外敵から守る代わりに甘露をもらうという、共生関係が成立しています。そして奇妙なことに、ムモンアカシジミの幼虫は肉食性で、このアブラムシを好んで食べるのです。

本来ならアリは、アブラムシを襲うものは攻撃・排除するのですが、なぜかこのチョウの幼虫はアリを惹きつけ、反対に守ってもらえるよう。これは幼虫の体から出る化学物質が、アリの行動をコントロールしているためと言われています。そんな興味深い三角関係、いつかは野外で撮ってみたいものです。

2017年8月9日撮影 長野県

[ チョウを調べる ]


photombo at 22:09|Permalink チョウ・ガ | ハチ・アリ

2017年08月09日

ヨダンですが・・・

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いたいた・・・
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

台風一過の蒸し暑い一日。今日は昆虫の取材で毎年お世話になっている、ふしあな日記の青木由親さんに、地元・諏訪のフィールドを数か所ご案内いただきました。まず訪れたのは、とある山の中。青木さんのジムニーに同乗させていただいて、ぬかるんだ林道をぐんぐん山奥に。そこからさらに徒歩で急斜面を登った先に、目的の木が生えています。そして二人で見上げることしばし「あっ、いた!」と青木さん。「あ、こっちにも!」とぼく。

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ヤマトヨダンハムシ
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

狙いはそう、カメノコテントウ。ではなくて、それによく似たヤマトヨダンハムシ。大きくて美しく、そしてけっこう珍しい、3拍子揃ったハムシ好きにはたまらないハムシなのです。

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ヤマトヨダンハムシ
/ OLYMPUS Tough TG-5, コンバーターアダプターCLA-T01, FIT 魚露目8号.

青木さんと二人で10数頭は見つけたでしょうか。そこで気づいたのは、斑紋の色やその中に出る黒いスポットには、けっこう個体差があるということ。これは赤みが鮮やかな、ひときわ美しい個体。魚露目レンズで夏の空も入れてみました。

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ヤマトヨダンハムシ
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

こちらも赤が鮮烈な個体。葉を削り取るように食べているところ。葉の裏について、何もしない個体が大半だったので、少しでも動きのあるシーンが撮れてよかったです。

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ヤマナシ
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

ヤマトヨダンハムシの食草は、ヤマナシ。今後のためにと葉や幹の写真を撮ってみましたが、僕の目にはこれといった特徴がつかめず・・・。余談ですが、宮沢賢治の童話「やまなし」で有名な、あのヤマナシです。

*4年前(2013年8月31日)、当時制作中だった「ハムシハンドブック」の取材で、やはり青木さんと同じ場所を訪れています。
⇒ 当日の記事

2017年8月9日 長野県諏訪郡
[ ハムシハンドブック ]


photombo at 22:50|Permalink 甲信越 | ハムシハンドブック

2017年08月08日

うかうかしてると

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クロアゲハ
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro.

台風一過で日中は青空が広がりましたが、午後にはまたすっきりしない曇り空。そんな中、道端のサルビアから吸蜜していたクロアゲハ。熱を集める黒い体のせいか、強い日差しは苦手。こんな曇り空の日には、開けた場所でも活発に飛び回る姿が見られます。

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モンクロシャチホコ
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro.

サワラの木の幹にポツンとくっついていたモンクロシャチホコ。夜に街灯に飛んでくる姿はよく見ますが、日中に見つけたのは久しぶり。派手さはありませんが、とても美しい蛾です。幼虫はサクラの葉を食べる毛虫なのですが、一部では桜の香りがしてとても美味だという噂。一度試してみたいような気もします。

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ヒメエグリバ 幼虫
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

サイケデリックなヒメエグリバの幼虫。笹薮の近くに何頭もいました。食草がアオツヅラフジという植物なのですが、毎年ヒメエグリバの幼虫を見て「そうそう、これがアオツヅラフジだった・・・」と思うだけで、他で見てもまったく思い出すことができず・・・。

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ツクツクボウシ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 PRO, FL-LM3.

ツクツクボウシの声が日増しに大きくなってきました。うかうかしてると夏が終わるよ…と急かされている気分。

2017年8月8日撮影 神奈川県藤沢市

[ おすすめ昆虫図鑑 ]



photombo at 22:11|Permalink チョウ・ガ | セミ・カメムシ

2017年08月07日

もぬけの・・・

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ヤマノイモ類・・・

道端でふと目にとまった、ヤマノイモ類の葉。2枚が重なって、なんとなくテントのようにも見えます。これは!

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見えてる・・・

角度を変えて見ると、2枚の葉の隙間に、何やら怪しい物体が。やはり!

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ダイミョウセセリの蛹殻

よっしゃ、ダイミョウセセリの蛹や!

と喜んだまではよかったのですが、葉を開いて見ると、蛹の中身が空っぽ。それもチョウが羽化して・・・というよりは、何か寄生していたものが中から食い破って出て行ったような感じ。まさにもぬけの殻。

ところで「もぬけ」って何ぞや・・・と思って辞書を調べてみると

・「もぬけ」は「もぬける」という動詞が変化したもの。
・「もぬける」[蛻ける]は、 
1. 抜ける。脱する。抜けて外へ出る。
2. 蝉せみ)や蛇が外皮を脱ぐ。脱皮する。

という意味だそうで、脱皮殻や羽化殻、それが入っていた巣や繭のことでよいようです。
なんとなく「もぬけの空」というイメージでしたが、なるほど「殻」でなければならないわけですね。勉強になりました。

[ たまには・・・]


photombo at 22:25|Permalink チョウ・ガ 
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