2017年07月20日

エゴノキのドラマ

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こ、これは!
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

森の中の1本道を歩いていると、たわわに実をつけたエゴノキが目に入りました。さいわい、胸の高さほどの低い位置にも実がなっていたので近づいてみると、何やらポツンと粒のようなものがついています。おお、数年ぶりに見るエゴヒゲナガゾウムシです。

地元、湘南の林でも産卵痕のある実はよく見つかるのですが、どうもタイミングが悪く、何年も撮影できずにいました。写真はメスがエゴノキの実に、産卵のための穴を空けている様子。

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オスもいた
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

しばらく観察していると、実の裏側からスタスタとオスが歩いてやってきました。交尾するのかな?と期待しましたが、一定の距離をとったまま、それ以上はアクションを起こしません。どうやらここにいるメスの配偶相手のよう。他のオスがきたら追い払うために、ここに居残っているようです(メイトガード)。

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エゴヒゲナガゾウムシ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

メスはひたすら実をかじっていますが、オスはけっこう歩き回るので、その個性的な顔だちも見ることができました。

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エゴヒゲナガゾウムシ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8, デジタルテレコンON.

以前はウシヅラ(牛面)ヒゲナガゾウムシと呼ばれていたのですが、この顔を見るとしっくりきます。実は一度、この実にほかのオスがやってきたのですが、もともといたこのオスは、顔面で相手をグイグイ押して追い落してしまいました。素晴らしいイケメンぶり。

しかししばらくすると、ふいにオスはその場を去り、軽やかに飛んで行ってしまいました。気が済んだのでしょうか。

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b>エゴヒゲナガゾウムシ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

その後、メスはくるりと向きを変え、自分で掘った穴に腹部を刺しこんで、産卵しているようです。
そして数分後、メスもスタスタと歩いて実を離れると、羽音も残さず彼方へと飛んでいきました。

夏のエゴノキで繰り広げられる小さなドラマ。今年は立ち会えてよかった。

2017年7月19日撮影
[ 魚露目でも狙いたい・・・]
 

photombo at 21:49|Permalink 甲虫 

2017年07月19日

角度

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ウスギヌカギバ*
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

梅雨明け宣言の出た今日、チィーッとニイニイゼミの合唱が聴こえてくるようになった雑木林で、美しいガに出会いました。半ば透けた白の地に、有機的な模様をもつこのガは、ウスギヌカギバ*。

この模様は何かに擬態しているに違いないと思い、さまざまな角度から観察してみましたが、結局よくわかりませんでした。うーん、難しい。

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ハリギリマイコガ*
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8. トリミング.

ハリギリの広い葉の上に、ちょこんと乗っていた5〜6mmほどの小さなガ。しかしよく見ると、磨きをかけた金属のようにキラキラ輝いています。これはきれい!

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ハリギリマイコガ* ボツカット。
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8. トリミング.

しかしカメラやストロボの角度をすこし変えるだけで、その光沢は消えてしまいます。構造色にありがちな現象ですが、やはり少しでも見た目に近く、きれいに写したいもの。ほかの虫もそうですが、撮影時には光の角度を常に気にかけ、ライティングやカメラアングルをいろいろ試してみるとよいでしょう。

*今日もガの種名は、僕のガの先生、阪本優介さんに教えていただきました。
阪本さん、いつもありがとうございます。

2017年7月19日 東京都八王子市

[この夏おススメ ]


photombo at 23:15|Permalink チョウ・ガ | 撮影機材

2017年07月18日

光景

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ナカグロクチバ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

今日の昼下がり、撮影に行こうと車を走らせていると、突然ゴロゴロ・・・という嫌な音と稲光。するとポツポツ降り出した雨があっという間に土砂降りになり、10m先の視界さえ怪しい状況。道路はあっという間に川のようになり、危険を感じるほどでした。

このままでは帰宅する事さえ危くなりかねないので、撮影は中止してUターン。自宅付近の道路もかなり冠水していましたが、なんとか無事に帰ってきました。ところが30分もすると雨はやみ、道路の水もスーッと引いて何事もなかったかのように。短時間とはいえ、ゲリラ豪雨の怖さを改めて思い知りました。

そういうわけで写真は数日前のもの。日中、草むらの中にじっと潜んでいたナカグロクチバ。白黒のくっきりしたコントラストが美しいガ。

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キリウジガガンボ(?)
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

夕暮れ時、コナラの枝先にぶら下がっていたガガンボのカップル。全身を画面に収めるのに苦労しました。ガガンボに限らず脚や触角の長い昆虫は、いつも画面構成に悩まされます。

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ナガコガネグモ幼体
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

湿地の草むらで美しい隠れ帯を作っていたのは、ナガコガネグモの幼体。もう亜成体と呼んでいい成長段階でしょうか。もうすぐ大きな成体が現れ、巣網にはグルグル巻きにされたシオカラトンボたちが見られる季節がやってきます。そんな光景もまた、確かな夏のしるし。

2017年7月13日撮影分 神奈川県藤沢市

[この夏おススメ ]


photombo at 22:22|Permalink 湘南 

2017年07月17日

帰り道 そして「ときめく金魚図鑑」出版のお知らせ

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カブトムシ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, FL-LM3.

湘南ではこの数日でアブラゼミやクマゼミの声が聞こえてくるようになり、いよいよ夏本番といったところ。

今日は夕暮れ時、谷戸を飛ぶトンボを観察した帰りに、フラッと雑木林を覗いてきました。この夏はまだ夜の林で観察していないので、虫たちの発生具合などをチェックするためです。

するとアカメガシワの樹液に大きなカブトムシが。このほかにも、雑木林のあちこちからカブトムシ特有のブオォォンという低い羽音が聞こえていました。この夏も順調に発生しているようです。

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アブラゼミ 羽化
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, FL-LM3.

ライティング機材がなかったので、懐中電灯の灯りで撮影したアブラゼミの羽化。19時半の時点でこの状態でしたから、まだ明るい時間から羽化をはじめていたのでしょう。

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ヒサゴクサキリ 幼虫
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, FL-LM3.

竹林にすむヒサゴクサキリ。枯れた竹の幹に、よく育った終齢幼虫が張りついていました。8月に入ると、成虫の姿も見られるようになることでしょう。

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マメキシタバ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, FL-LM3.

雑木林のクヌギやコナラの幹に、いくつもいたキシタバの仲間。翅の模様や体の大きさから見て、数種類混じっていたと思うのですが、目下調べ中です・・・。

2017年7月17日 神奈川県藤沢市

*お知らせ

[ ときめく金魚図鑑 ] 、完成しました。



かねてより制作中の、ときめく金魚図鑑(山と渓谷社)が完成し、7月22日より一般書店にて発売となる見込みです(Amazonでは予約受付中です)。

5年前、一匹の金魚を飼いはじめたところからスタートした、金魚という趣味。それがあっという間に深みにはまり、いまでは数多くの金魚たちと寝食を共にする生活を送っています。

そんな僕が、金魚の魅力をそのビジュアル面から発信しようと制作した、金魚の写真図鑑。自分で飼っている金魚のみならず、懇意にしていただいているショップや愛好家の方々の協力を得て、本当に「かわいい」「飼いたくなるような」金魚の写真を撮り集めました。

その結果、収録された品種や型は60以上にのぼり、それぞれの「胸ときめく」一瞬を掲載することができました。さらに、監修は金魚博士として名高い、東京海洋大学前学長の岡本信明先生にお願いしました。金魚についての解説や、飼い方のノウハウも安心して見ていただける内容となっています。

金魚を飼っている方も、これから飼ってみようかな、と思っている方も、ぜひ手に取ってめくるめく金魚の世界にどっぷりと浸かってください。この一冊が、金魚と皆さんをつなぐ架け橋になることを祈っています。

photombo at 22:18|Permalink 湘南 | お知らせ

2017年07月16日

10年

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クロコノマチョウ 幼虫
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

2017年7月16日。このブログ「湘南むし日記」を開設してから、今日でちょうど10年が経ちました。
特に目標を定めていたわけではありませんが、ひとまず10年間、毎日更新を続けて来られてほっとしています。それでも「え、もう10年?」というのが正直な感想です。

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このブログ最初の1枚は「ベッコウチョウトンボ2007年7月16日のエントリ

僕が湘南に居を移し、昆虫撮影の仕事を始めたのが2006年末のこと。

当時まだまだ無名の写真家だった僕が、地元湘南での撮影活動を通し、身近な生きものの面白さや美しさを発信し、ふだんそういったものに気づかずに過ごしている人たちに、少しでも目をむけてもらえるような活動ができないか、と考えて始めたのが、このブログでした。

また、少しずつ世に出始めていた写真や書籍のプロモーションツールとしても必要なものだったのです。

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1周年は「マダラカマドウマ2008年7月16日のエントリ

そして開設当初、数日続けてエントリの更新はしたものの、その後何年間も毎日続けるといったようなことは全く考えておらず、自分に無理のないペースであれば、長く続けることもできるかな、という程度の考えでした。

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2周年は「オオトモエ
2009年7月16日のエントリ

そもそも僕は小学生のころ、絵日記は夏休みの最後にまとめて書くような子どもでしたから、こうした長期間にわたって毎日の更新を続けられたことに、自分が一番驚いています。

このブログについては肩に力を入れず、日々出会った虫たちを淡々と撮影して紹介するスタイルが、僕の性格にあっていたのかもしれません。

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3周年は「小笠原の夕景」
2010年7月16日のエントリ

そして何より、コメント欄(当時)やメールフォームから頂く、読者の皆さんの温かな反応や声援が、背中を押してくれたのは間違いありません。

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4周年は「ゴイシシジミ
2011年7月16日のエントリ

そして今や、このブログの更新はすっかり生活の一部となり、夜のひと時、PCに向かって写真をセレクト、現像し、テキストとともにアップロードするのが当たり前の習慣となりました。

よく「毎日の更新は大変でしょう」と気遣ってくださる方がいるのですが、実のところはそういったわけで、もうご飯を食べるのと同じような感覚です。

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5周年は「素人金魚名人戦」
2012年7月16日のエントリ

といいつつ、仕事が立て込んで撮影に出られない日が続いたり、冬場の虫が少ない時期には、テーマに困ることもしばしば。ブログのためだけに30分、1時間限定で撮影に出かけるというような、本末転倒なこともやっているのですが・・・。

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6周年は「虫の呼び名辞典(森上信夫さん著)」の紹介。
2013年7月16日のエントリ

また、毎日更新と言いつつ、ネット環境のない、あるいは不便な地域に行くときには、事前に書いた記事を予約投稿していたこともあります。

しかしそうした場所も年々減り、現地からその日に撮った写真をアップロードできるようになったのはよかったのか悪かったのか(笑)。

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7周年は「スカシノメイガ
2014年7月16日のエントリ

ともあれブログをはじめた10年前、まだ30歳で駆け出しの写真家だったぼくも、今やそれなりに年をとり、体力の衰えなども感じるようになりました。思いつくまま撮影に出かけられた当時の若さを妬ましく思うこともありますが、後ろを振り返ってばかりもいられません。

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8周年は「ウチワヤンマ」
2015年7月16日のエントリ

10年ひと区切りとは言いますが、特別な何かがあるわけでもなく、これも一つの通過点。この先も同じようなスタイルで、日々更新を続けていくつもりです。

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9周年は「オオムラサキスジクワガタ
2016年7月16日のエントリ

最後になりましたが、長くこのブログをご愛読くださっている皆様、本当にありがとうございます。そしてこれから先また10年も(?)、どうぞよろしくお願いいたします。

2017年7月16日 ブログ開設10年の節目に。尾園 暁

photombo at 22:16|Permalink お知らせ | チョウ・ガ

2017年07月15日

トップスター

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綿毛
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

イノコヅチの葉の上に、白い綿毛がふわり。タンポポの種子についたそれのようにも見えますが、しばらく観察しているとトコトコと歩き出しました。

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ハゴロモの幼虫*
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

綿毛の下からのぞいていたのはこんな虫。ハゴロモ、という虫の幼虫です。その特徴から、スケバハゴロモかアミガサハゴロモの幼虫のようですが、特定できていません*・・・。

綿毛のように見えるのは、幼虫が腹端から分泌したロウ物質が糸状に伸びた毛束のようなもの。しかしこれが何のためにあるのかは、よく分かっていないそうです。ただ、逃げる時にピョーンとジャンプするので、着地の際の衝撃を和らげるパラシュートとして使っているとか、外敵に体を見せないよう、隠れ蓑として使っているといった説があるようです。

*7/18追記。アミガサハゴロモの幼虫だと教えていただきました。
ビッツさん、ドラバタの弟子さん、ありがとうございました。

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歌劇団
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

この毛束は幼虫が腹部を屈伸することで後方に伸ばしたり、前方に倒したりできるのですが、こうしてピンと立てることもあります。この姿、あの歌劇団のトップスターが、孔雀の羽根を背負って踊っている姿が連想されてしかたがないのですが、僕だけでしょうか・・・。

2017年7月13日撮影分 神奈川県藤沢市

photombo at 23:07|Permalink 湘南 | セミ・カメムシ

2017年07月14日

思いつき

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ヒメジャノメ
/ OLYMPUS Tough TG-5, コンバーターアダプターCLA-T01, FIT 魚露目8号.

クヌギの樹液にやってきたヒメジャノメ。魚露目レンズをつけたTG-5で狙いますが、ストロボをONにしていると、カメラが手ブレを防ごうとして自動的にシャッター速度を上げるため、こういう状況では背景が暗く落ちてしまいます。おせっかいだなあ、と思いつつ何とかしようと試していると・・・。

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アカボシゴマダラ
/ OLYMPUS Tough TG-5, コンバーターアダプターCLA-T01, FIT 魚露目8号.

解決法がありました。ふと思いついてストロボのメニューからスローシンクロ(SLOW)を選択。ただそれだけでOKだったのです。考えてみれば当たり前のことでした。ただしこのモードでは背景を明るく写そうとシャッター速度が遅くなり、かなり手ブレしやすくなります。状況に応じて調光補正・露出補正をして対応。このそれぞれ独立した調光補正・露出補正はTG-4から搭載されたものだったと思いますが、マクロ撮影ではたいへん重宝する機能で、TG-5での接写時には、ほぼ100%使用しています。

ただひとつ悔やまれるのは、沖縄取材中にスローシンクロモードを思いつかなかったこと。いろいろ使える場面はあったのに、惜しいことをしました・・・。

2017年7月14日 神奈川県藤沢市
[ TG-5 魚露目撮影キット(?)]



photombo at 23:12|Permalink 湘南 | チョウ・ガ

2017年07月13日

楽しさ難しさ

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キタテハ 求愛行動
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

沖縄の熱がまだ冷めやらぬ今日この頃ですが、生活はすっかりいつものペースに。久しぶりに訪れた地元の谷戸では、夏型のキタテハたちが愛を語っていました。

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キタテハ 求愛行動
/ OLYMPUS Tough TG-5, コンバーターアダプターCLA-T01, FIT 魚露目8号.

反対側からTG-5の魚露目セットで。これくらい大きな虫だと、レンズ先端からの距離がすこしとれるので、そのぶん被写界深度が深くなります。もっとも、この撮影倍率だと一眼用の魚眼レンズを使った方が高画質に撮れるので、魚露目のアドバンテージは被写界深度くらいしかありません。

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この眼は・・・
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

湿地のヨシの葉に、怪しげな眼玉がギョロリ。宇宙人みたいなアンテナも立てて。

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コガタノミズアブ 求愛行動
/ OLYMPUS Tough TG-5, コンバーターアダプターCLA-T01, FIT 魚露目8号.

その正体はコガタノミズアブ。湿地性の美しいアブです。これも魚露目で撮っていますが、こういった小さな虫の広角接写には、非常に向いているレンズと言えます。一眼用の魚眼レンズでは最短撮影距離が長く、ミズアブをここまで大きく写すことができません。

機材の長所短所をよく把握し、適材適所で使い分ける。これもまた昆虫撮影の楽しさであり、難しさでもあります。

2017年7月13日 神奈川県藤沢市



photombo at 21:48|Permalink チョウ・ガ | ハエ、アブ

2017年07月12日

数撃てば

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ベッコウチョウトンボ オス
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 40-150mm F2.8 PRO + 1.4x Telecoverter MC-14. プロキャプチャーモード(H).

午後6時過ぎ、まだまだ強い日差しが水面に反射して、着地しようとするベッコウチョウトンボのシルエットを浮かび上がらせました。今回の沖縄遠征で、もっとも気に入ったカットのひとつ。

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リュウキュウハグロトンボ オス
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 40-150mm F2.8 PRO + 1.4x Telecoverter MC-14, Nissin i40.

リュウキュウハグロトンボは、着地したあとの数秒間だけ、翅を何度か開閉します。その時に見える鮮やかなブルーと、躍動感を活かして。

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カラスヤンマ 交尾
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 40-150mm F2.8 PRO + 1.4x Telecoverter MC-14, Nissin i40. カメラ内深度合成モード.

林道を車で走っているとき、偶然目に入ってきた光景。幸運でした。慌てて道端に車を止め、見上げるアングルで撮影。普通に撮るとオスかメスのどちらかにしかピントが合わないので、深度合成にチャレンジ。そよ風に絶えず揺れており、数百カット撮っても失敗がほとんどでしたが、ほんの数枚だけ見られる仕上がりになっていました。下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるということで。

2017年7月10日〜11日 沖縄本島

[ 2017年4月リニューアルの最新版など… ]


photombo at 22:01|Permalink 国内遠征 | トンボ

2017年07月11日

ハブ

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シリケンイモリ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 140-150mm F2.8 PRO, Nissin i40.

沖縄最終日の今日は、少し山登りをして以前からお気に入りの小さな池へ。

しかし少し前まで空梅雨だったせいか、池の水はとても少なく昆虫たちの姿もまばらです。それでもせっかく来たのだからとカメラを向けたのはシリケンイモリ。沖縄と奄美の固有種ですが、個体数は多くごく普通に見ることができるので、こういう時でもなければ撮る機会もなかなかありません。水辺のあちこちで求愛行動やフラれる様子も見ることができ、ああ・・・と親近感が湧いたりして。

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シリケンイモリ
/ OLYMPUS Tough TG-5, コンバーターアダプターCLA-T01, FIT 魚露目8号.

たまには少し違った撮り方も、と魚露目レンズを装着したTG-5でごく浅い水中にいるシリケンイモリを撮影。なかなか面白い表情が撮れました。

と、その時、目の前の茂みからカサカサ、コソコソ、と音がしてきました。やんばるの山の中でじっとしていると、アカヒゲという鳥が様子を見に近づいてくることがあるので、ああまたアカヒゲが遊びに来たのかなと目を凝らしましたが、どうも鳥の気配ではありません。そこで少し引いた位置からそのあたりを見てみると・・・

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ゲゲっ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 140-150mm F2.8 PRO+ MC-14.

足元から約1.5mの距離、そして地面から1mほどの高さに、こんなものが。しかも太い!
反射的に飛び退りましたが、思わずカメラを持ちかえ、その姿を追いかけました。

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ハブ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 140-150mm F2.8 PRO+ MC-14.

そしてようやく全体像が。数えきれないほど沖縄に通っている僕もこれまで見たことがない、目測1.8mクラスの特大ハブです。さすがにこれは危ない!
幸い、こちらに向かってくることはなく、徐々に茂みの奥へと去っていくところでした。

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ホントウアカヒゲ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 140-150mm F2.8 PRO + MC-14.

そのハブと一定の距離を開け、追いかけながら鳴きつづけていたアカヒゲのメス。近くに巣があるのでしょうか。あるいは既に・・・

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現場
/ iPhone 6s (アミさん撮影)
そうしてひとしきり撮影した後、我に返った時に改めて恐怖心と安堵感が押し寄せてきました。この写真はイモリを撮っていた時の様子ですが、黄色の丸で囲ったところにハブがいたのです。日中だから大丈夫だろうとか、まさかこんなところに、と油断していたのも事実。すぐに助けも呼べない山の中のことでもあり、沖縄での撮影スタイルなどを見直すよいきっかけとなりました。噛まれなくてよかった。

2017年7月11日 沖縄本島北部

photombo at 23:30|Permalink 国内遠征 | 両生類・爬虫類
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