2016年08月26日

誇らしげ

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ヤブヤンマ 産卵
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 300mm F4 IS PRO

森の中の小さな池を訪れると、ヤブヤンマのメスが産卵していました。時おり飛び立って移動し、水際の柔らかな地面に産卵管を突き立てます。もうすっかり老熟し、翅も体もくすんだ色のメスでしたが、まだまだ元気な様子。

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オオムラサキ ♀
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 300mm F4 IS PRO

ヤブヤンマを撮影していると、突然「ババババッ」と大きな羽音が耳元をかすめました。思わず首をすくめて音の主を確かめると、それは巨大なチョウでした。もうシーズンは終わったものと思っていましたが、オオムラサキがまだ活動していたのです。こちらもヤブヤンマ同様、すっかり老成したメスでした。

オオムラサキはひとしきり周囲を飛びまわった後、急降下して水面を覆う睡蓮の葉に降り立ちました。そして葉の上を歩き回り、口吻を伸ばして水を飲んでいたのです。オオムラサキが吸水するのは初めて見ましたが、今日も33℃くらいまで上がった現地の気温。水を飲みたくなるその気もち、よく分かる・・・。

この夏、たくさんの危機をくぐり抜け、子孫を遺してきたであろうヤブヤンマとオオムラサキ。どちらも見た目はくたびれていますが、命のバトンを次の世代へと渡してきたその姿はどこか誇らしげで、実に美しく見えました。

2016年8月26日 静岡県東部
[ おすすめトンボ・チョウ図鑑 ]


photombo at 21:46|Permalinkトンボ | チョウ・ガ

2016年08月25日

熱視線

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アオダイショウ
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 7-14mm F2.8 PRO, ストロボ.

雑木林を歩きながら昆虫を探していた時、ふと背後からの視線を感じました。

ぱっと振り返りましたが、誰もいません。しかし相変わらずその熱い視線は僕の背丈より少し高い所から、そして強い意志とともに降り注いできます。

そこで僕の視界に入っている木を端から1本1本、上から下まで舐めるように見ていくと、間もなくしてその正体が明らかになりました。コナラの幹に巻きついた体長1.5mほどの大きなアオダイショウが、じっとこちらを見つめていたのです。

もちろん餌として僕を狙っているわけではなく、鳥などを狙って木に登った個体が、僕の気配に警戒してこちらを見ていただけでしょう。僕にしてみれば相手が無毒なアオダイショウでよかったですが、たとえば南西諸島に行き、同じような状況下でハブの視線を受けたりしたら、ちょっと腰を抜かしてしまうかもしれません。

2016年8月25日 東京都八王子

[ ヘビの事なら ]


photombo at 22:19|Permalink両生類・爬虫類 

2016年08月24日

すごすごと

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アカボシゴマダラ
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 8mm F1.8 PRO Fisheye, ストロボ.

近所の公園に、毎年樹液を出すコナラが数本。この夏も何度か観察に訪れているのですが、今日は常連のカナブンがまったくおらず、季節の移ろいを感じた次第。かわりに陣取っていたのは、外来種のアカボシゴマダラ。

ふだんは翅を閉じて樹液を吸っているのですが、カメラを近づけるとバサッバサッと翅を開閉し、威嚇してきます。指でつつくと逃げるかと思いきや、さらに怒ってこちらの手を押してきます。なんて気の強い。

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オオスズメバチサトキマダラヒカゲ
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 7-14mm F2.8 PRO, ストロボ.

威嚇されてもチョウならまだ笑っていられるのですが、そうもいかないのがこのオオスズメバチ。巣が相当大きくなってきているのでしょう、1週間ほど前と比べても、明らかに多くのワーカー(働き蜂)が樹液に集まっていました。

困ったことに、黒いカメラやフラッシュの光によく反応し、しばしば僕に向かって飛んできて、カチカチと大アゴを鳴らして威嚇してきます。チョウを撮っていても、とつぜん目の前にオオスズメバチの顔が現れるので、落ち着いて撮影していられません。時間が経つにつれ威嚇の頻度が上がってきたので、すごすごと退散せざるを得ませんでした。この時期もっともやっかいな連中です・・・。

2016年8月24日



photombo at 21:14|Permalinkチョウ・ガ | ハチ・アリ

2016年08月23日

怒られて

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サトクダマキモドキ
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 40-150mm F2.8 PRO, ストロボ.

台風一過の快晴とはいかず、終日曇りがちだった今日の湘南。雑木林の中は昼でも薄暗く、やけにカが多くて閉口しました。

そこへ突然、樹上からパタパタと羽ばたきながら降ってきた、緑色の大きな虫。着地したあたりに目星をつけて探すと、いましたいました。クダマキモドキです。やけに色鮮やかな尾部(腹端部)と湾曲した刃物のような産卵管が目を引きます。

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ヒサゴクサキリ
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 PRO, ストロボ.

そして小さな竹藪では、約1年ぶりにヒサゴクサキリとも再会。葉にはりつくように身を伏せていたのですが、撮影者(僕)のしつこさにたまりかねたようで、グワっと黒い大アゴを開いて威嚇してきました。これはシャッターチャンスと、怒られて喜ぶ僕・・・。

2016年8月23日 神奈川県藤沢市
[ キリギリス類は・・・]


photombo at 21:48|Permalink湘南 | バッタ・カマキリなど

2016年08月22日

似たような

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アブラゼミ
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 12-50mm F3.5-6.3EZ FIT 魚露目8号, ストロボ.

台風9号がほぼ直撃状態だった今日の湘南。朝から激しい雨と風に見舞われ、自宅からほど近い、川沿いの地区や崖地には軒並み避難勧告が出ていました。我が家も強風が吹きつけ、まるで断続的に波を浴びているかのような大雨で、久しぶりに台風の恐ろしさを痛感した次第です。

写真はそんな台風がウソのように晴れ渡っていた昨日の東海地方から。日中はおそらく36℃あたりまで上がっていたのではないでしょうか。暑い、という言葉しか頭に浮かんでこないような、そんな一日でした。

市街地にぽっかりとオアシスのように作られた緑地公園で、多くのアブラゼミに出会いました。暑さにも負けず頑張って鳴いていましたが、さすがにもうボロボロの個体や死んで地面に落ちている個体も多く、夏の終わりが近づいていることを感じさせます。

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キマダラカメムシ
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 12-50mm F3.5-6.3EZ FIT 魚露目8号, ストロボ.

そしてなにより印象的だったのは、キマダラカメムシの多さ。この大形で美しいカメムシは、西日本を中心に分布を広げている外来種。湘南でも年に数回見かけますが、この公園では様々な樹種に多くのキマダラカメムシがついていました。その大半は幹に止まり、何をするでもなくじっとしていましたが、これはどういう状態なのでしょう。

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モンクロシャチホコ 幼虫
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 12-50mm F3.5-6.3EZ FIT 魚露目8号, ストロボ.

セミやカメムシを探しながら桜の木を見上げていると、毛虫たちが元気に運動会。モンクロシャチホコの幼虫です。食べごろの葉を探して歩き回っているのかもしれません。

なかなか虫が多くて楽しそうな公園ではあったのですが、あまりの暑さに耐えきれずに間もなく退散。あ、そんな暑い中でも、話題のポケモンGOをやっている人がたくさんいるのには驚きました。まあ虫撮りもポケモン集めも、似たようなもんかな。

2016年8月21日撮影 愛知県名古屋市



photombo at 22:38|Permalinkセミ・カメムシ | チョウ・ガ

2016年08月21日

うなるヨシ原

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カヤキリ
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 PRO, ストロボ.

日没迫る湖岸のヨシ原のあちこちから、ヴィーーーーーと途切れなく続く電気的な音が響き始めました。まるでヨシ原がうなりを上げているような大音量です。

まだ視界の効く明るさだったので音をたよりに探してみると、すぐに見つけることができました。カヤキリです。一見クビキリギスにも似ていますが、太く大きな体躯で圧倒されるような存在感。その性格も大したもので、目の前で観察していても鳴き止むことがありません。

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カヤキリ
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 PRO, ストロボ.

しばらく見ていると、別の個体が鳴きながら近づいて来て一触即発の事態に。

すると、元からいた方の個体が鳴き続けながらも大アゴを広げ、さらには腹部をぎゅっと前方に曲げ、他方を威嚇するように追いかけて遠くへ追いやってしまいました。カヤキリは大きな体に似合わず草食性とのことですが、気性はかなり荒いようです。

2016年8月20日 滋賀県高島市



photombo at 18:00|Permalinkバッタ・カマキリなど 

2016年08月20日

遡る

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ヒメサナエ ♂
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 PRO.

朝から琵琶湖で撮影。しかしみるみる気温が上がり、陽射の強い湖岸にはとてもいられない状態に。

そこで予定を変え、少しでも涼しい場所へ移動することにしました。山手の方へ入り、渓流へ降りてみると、そこは別世界。サンダル履きのまま川に入り、涼しい風を受けながらトンボを待ちます。

やがて、スーッっと樹上から降りて来た小型のサナエトンボ。ヒメサナエのオスが縄張りを占有にやってきたのです。

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ヒメサナエ ♀
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 PRO.

周囲を探してみると、メスもたくさん見つかりました。時おり川で産卵行動をとる個体もいるのですが、すぐにオスに連れ去られ、残念ながら撮影できずじまい。

ヒメサナエはどちらかというと初夏のトンボなのですが、この渓流は涼しいためか8月下旬まで生殖活動が見られます。湖岸の暑さから逃れた先で、すこし時間を遡った気分を味わうことができました。

2016年8月20日 滋賀県高島市



photombo at 21:52|Permalinkトンボ 

2016年08月19日

移動日

今日は移動日。午前中に地元での用事を済ませ、午後から西へ向かって車を走らせました。

しかしまだ夏休みということもあってか交通量が多く、あちこちで事故や故障車の影響で渋滞が発生。ふだんなら4時間半ほどの移動が、今日は7時間半かかりました。おかげで考えていた道中での寄り道撮影ができずじまい。今日のエントリーに写真がないのはそのためです。もちろん疲れだけはたっぷりと溜まりました。

明日は朝から撮影に入る予定ですが、果たしてちゃんと起きられるのでしょうか・・。

2016年8月19日

photombo at 23:52|Permalink

2016年08月18日

片隅に

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イチモンジセセリ
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro

日没迫る空き地の片隅に、イチモンジセセリの姿。かなり暗くなるまで活動しているようですが、とにかく素早いので飛ばれると見えなくなってきます。何か影が横切った、と思うといつの間にか目の前にいると言う感じ。

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ヒメウラナミジャノメ
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro

一方で、ヒラヒラと優雅に花を渡り歩いていたヒメウラナミジャノメ。暑さを避けて夕方に活動しているのでしょうか。それでもまだ十分蒸し暑いのですが。

P8170072
シオカラトンボ
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro

同じころ、シオカラトンボは一日の活動を終え、眠りにつきます。昼間はかなり慎重に近づかないと逃げてしまいますが、こうなるともう平気。手で触れるほど無警戒です。

P8170104
ヨツスジトラカミキリ
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, ストロボ.

意外だったのはこのカップル。トラカミキリの仲間が夕暮れ時に交尾しているとは思いませんでした。出会った時間が遅かったのかな?

2016年8月17日撮影 神奈川県藤沢市



photombo at 21:58|Permalink湘南 | 昆虫いろいろ

2016年08月17日

がっくり

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ナミアゲハ
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro

夕暮れ時、林縁の道端で出会ったナミアゲハ。今夜の寝ぐらを決めて、翅を休めていました。寝る前のアゲハは止まってしばらくすると翅を閉じてしまうので、翅を広げた姿が撮れるチャンスは数分だけ。とはいえ、この個体はかなりボロボロで、百戦錬磨の勇士といった感じ。

P8170058
ナミアゲハ
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro

するとすぐ近くに、別の個体が2頭、翅を広げて止まっていました。これは噂の集団ねぐらでは!?と思いましたが、周囲には見当たりません。しかししばらく待っていると・・・

P8170044
ナミアゲハ
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro

また別の個体がやってきて、近くに止まろうとします。少なくとも2頭が周囲をウロウロと飛びまわり、寝る場所を探しているようでした。いよいよ来るぞ・・・というところで、ちょっとしたハプニング。

捕虫網を持った親子3人がやってきて、撮影している僕の様子を見ながらすぐそばを通り抜けました。寝ようとしていたアゲハはみな驚いて飛び立ち、フワフワ乱舞状態。それを見たお父さんが、網をふって1頭を捕まえ、他の個体は散り散りに・・・。仕方ないこととはいえ、ちょっとがっくり。

2016年8月17日 神奈川県藤沢市



photombo at 21:44|Permalink湘南 | チョウ・ガ
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