2016年06月26日

進めない

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イタドリハムシ
/ OLYMPUS STYLUS TG-3 Tough, フラッシュディフューザー FD-1

午前中にすこし時間がとれたので、林縁の道で虫探し。散歩がてらのお気軽撮影なので、相棒はFD-1を装着したTG-3のみです。歩き始めて間もなく、視界の隅に色鮮やかなものが目に留まりました。あれ?と思って近づくと、それはイタドリハムシ。春にはよく見かけるハムシですが、ここ2か月ほど地元では目にしていなかった種類です。見た目も新鮮そうなので、春先の世代から生まれた新成虫が出てきたのでしょうか。

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イタドリハムシ
/ OLYMPUS STYLUS TG-3 Tough, フラッシュディフューザー FD-1

近づくとすぐに飛んで逃げるか、肢を縮めてポロッと落ちるか。この個体はさいわい葉の上にあおむけになって落ちてくれたので、普段は見られない腹面を撮らせてもらいました。

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ジンガサハムシ 蛹
/ OLYMPUS STYLUS TG-3 Tough, フラッシュディフューザー FD-1

そこでふと顔を上げると、目の前に生えたヒルガオの葉の裏に、見覚えのある奇妙な物体。ジンガサハムシの蛹です。背中に伸びる恐竜のしっぽのようなものは、幼虫時代の脱皮殻が重なったもの。すごいデザイン。

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ジンガサハムシ
/ OLYMPUS STYLUS TG-3 Tough, フラッシュディフューザー FD-1

周囲の葉を見上げてみると、成虫の姿もありました。ジンガサハムシには黒褐色の個体と黄金色に輝く個体がいますが、今日見られたのは黒褐色の個体だけ。個体数は少なくないのですが、両者の比率と言うのは何で決まっているのでしょうか。

ちなみに写真右側の個体は、羽化してからそれほど時間が経っていないもの。ここから左側の個体のように色づいていきます。

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ジンガサハムシ
/ OLYMPUS STYLUS TG-3 Tough, フラッシュディフューザー FD-1

これもまだ色づいていない個体。それにしてもこの透明感はどうでしょう。何度見ても見飽きるのことのない、素晴らしい造型。

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トビハムシの一種
/ OLYMPUS STYLUS TG-3 Tough, フラッシュディフューザー FD-1

ヒルガオにはこんなトビハムシもついていました。体長2.5〜3mmほど。少し調べましたが、まだ種名分からず。この仲間は似た種が多くて難しいです。

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イモサルハムシ
/ OLYMPUS STYLUS TG-3 Tough, フラッシュディフューザー FD-1

今日一番うれしかったのは、このイモサルハムシに出会えたこと。ずっと気にしてはいたのですが、撮影できたのは初めてです。やはりヒルガオの葉や蔓の上を歩き回っていました。体長は6mmほどあり、存在感は抜群。銅色の光沢が得も言われぬ輝きを放っていました。それにしても驚いたのはTG-3とFD-1でこの色が出るのか!ということ。ハムシが一番きれいに撮れるコンデジ(+ディフューザー)に認定したいくらい。こうなると現行機種のTG-4も気になります。

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ヤマイモハムシ
/ OLYMPUS STYLUS TG-3 Tough, フラッシュディフューザー FD-1

これまたすぐそばに生えたヤマイモの葉や蔓には、色鮮やかなヤマイモハムシの姿が。青光りする翅と赤い頭胸部のコントラストは実に見事なものです。

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トホシクビボソハムシ
/ OLYMPUS STYLUS TG-3 Tough, フラッシュディフューザー FD-1

そして昨日も登場したトホシクビボソハムシ。ようやくこの場所で食草のクコを見つけました。といっても、他のハムシを撮っていたら、ぐうぜんそばに生えたいただけ。20頭ほどの成虫を見ましたが、そのほとんどが無班型。ほかには紋が4つあるタイプ、和名通り10個あるタイプなど、いくつかのバリエーションが見られました。

さて、そうこうしているうちに2時間が経ちタイムアップ。ハムシたちの撮影を終え、立ち上がって驚きましたが、この間に進んだ距離はわずか7〜8mでした。時速約4m(笑)。

道端の草むらは宝石だらけで、ちっとも前へ進ませてくれません。ハムシ楽しすぎる・・・

2016年6月26日 神奈川県藤沢市

[ 今日もハムハンとTG+FD-1 ]


photombo at 22:28|Permalink湘南 | ハムシハンドブック

2016年06月25日

名は体を

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アカサシガメ
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, FL-LM2

湘南ではそれほど多くありませんが、毎年数頭は見ることができる赤いサシガメ。和名はそのままアカサシガメで、似た種はいないので迷うこともなく、名は体を表すを地で行く昆虫。どれもみなこれくらい明快だといいのですが・・・。

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トホシクビボソハムシ
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, FL-LM2

このハムシ、クコという植物につくクビボソハムシの一種。その名はトホシクビボソハムシ。漢字で書くと「十星首細葉虫」。トホシ?十星?どこに?と思うのが普通の感覚でしょう。名は体を表さない虫の代表格。

じつはこのハムシ、和名の通り10個の黒い紋(星)をもつ個体と、この写真のように紋(星)のない個体がいるのです。それも僕が見る限り、星のない方が多いような。

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トホシクビボソハムシ(参考)
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, FL-LM2

参考までに、これは同じ場所で以前撮影したもので、ちゃんと10の星がついています。だから必ずしも不適当な和名とは言えないのですが、素人ながらにもっといい名前はなかったのかと思ってしまうのです。

2016年6月14日撮影分 神奈川県藤沢市

[ トホシクボソハムシの斑紋変異も収録. ]


photombo at 21:47|Permalinkセミ・カメムシ | 甲虫

2016年06月24日

やりたい放題

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コクワガタ
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, FL-LM2 + FL-300R.

まだ日が高い時間帯、コナラの樹液に来ていたコクワガタのカップル。このようにオスは交尾していないときでも、他のオスにメスを奪われないよう、いつも小脇にメスを抱えています。それにしてもこのカップル、体の大きさを見比べるとメスの方が大きいんですね。

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オオスズメバチ
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro. 深度合成モード(手持ち撮影)

そこへブゥ〜ンと鈍い羽音を立ててやってきたのは、巨大なオオスズメバチの女王バチ。周りにいたカナブンやハエを蹴らすところまではまだよかったのですが、コクワガタのカップルにも大アゴを広げて激しく威嚇した結果、コクワガタは雌雄もろともポロッと木の下へ落ちてしまい、撮影は強制的に終了・・・

日中の樹液酒場はいつもスズメバチのやりたい放題。困ったものです。

2016年6月20日撮影 神奈川県藤沢市

[ 今日のオススメ ]


photombo at 21:41|Permalinkハチ・アリ | 甲虫

2016年06月23日

つくづく

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オオシオカラトンボ ♂
/ OLYMPUS STYLUS TG-3, FIT 魚露目8号

朝のうちは強い雨が降っていましたが、午後には青空が広がりました。雨上がり特有の蒸し暑さにやられながら歩いていると、道端のトラロープにオオシオカラトンボ。雨でできた路上の水たまりで縄張り占有していたようです。久しぶりのTG-3と魚露目レンズで、トンボの顔1cm前の距離から接写。魚露目ならではの表現となりました。

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ナガゴマフカミキリ
/ OLYMPUS STYLUS TG-3, FIT 魚露目8号

このところよく見かけるナガゴマフカミキリ。今日も間伐された木に数頭が集まっていたので、これまた魚露目レンズで。ダニがついているのもいつも通り。

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キイロトラカミキリ
/ OLYMPUS STYLUS TG-3, フラッシュディフューザー FD-1

同じような木にキイロトラカミキリも来ていました。こちらはTG-3のズーム広角寄りとフラッシュディフューザーFD-1の組み合わせで撮影。手前が暗く背景が明るいという難しい状況ですが、露出、光量とも絶妙に調整してくれて、思わず上手い!と言ってしまいそうなほど。

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トウキョウヒメハンミョウ
/ OLYMPUS STYLUS TG-3, フラッシュディフューザー FD-1

葉の上で休む小さなトウキョウヒメハンミョウ。これも難しい条件ですが、何も考えずにきれいに撮れてしまうのが、TGシリーズとFD-1のすごいところ。僕自身活用しているので何とも言えませんが、つくづく昆虫写真家泣かせな機材だと思います。

2016年6月23日 神奈川県藤沢市

[ 誰でも虫がきれいに撮れちゃう・・・]


photombo at 23:22|Permalink湘南 | 昆虫いろいろ

2016年06月22日

かぶれる

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大きな毛虫
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 PRO, FL-LM2 + FL-300R

雑木林の縁に密生したササの藪を歩いていると、何か巨大な虫の気配。ギョッとして目をやると、でっぷりと肥えた大きな毛虫がぶら下がっていました。ド派手なこの毛虫は、ササや竹などを食草とするガ、タケカレハの幼虫です。

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葉を食べるタケカレハの幼虫
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 PRO, FL-LM2 + FL-300R

少し見ていると、幼虫はおもむろに動きだし、近くの葉を削り取るように食べ始めました。体が大きいだけあって食べるのも早く、みるみる葉が欠けていきます。

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タケカレハ 幼虫
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 PRO, FL-LM2 + FL-300R

この毛虫、派手な外見をしているのは「手を出すな!」という警戒色。頭の後ろと腹部の先のほうにある黒い毛の束には、毒があるのです。

撮影中、触れないように気を付けていたのですが、帰宅してみるとどうも首の後ろが痛痒い。この毛虫のせいではないと思うのですが、しっかりかぶれていました。

ハチに毛虫に毒蛇に・・・楽しいフィールドも、いろいろ注意が必要な季節ではあります。

2016年6月17日撮影 神奈川県藤沢市

photombo at 20:54|Permalink湘南 | チョウ・ガ

2016年06月21日

限定

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アリ?

コナラの葉の裏に、クロヤマアリの姿。ん、クロヤマアリ?・・・アリ?・・・??

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ホソヘリカメムシ 幼虫

くるっと葉の上に出てきた姿を見れば、それはホソヘリカメムシの幼虫でした。

こうして虫が静止した写真で見ると、ああカメムシだなと見破れますが、その歩き方や身にまとっている雰囲気が、いかにも「私はアリです」という感じなのです。

アリに擬態した昆虫やクモは少なくありませんが、それはアリが嫌われ者だから。集団で行動し、時に攻撃的にもなるアリという生きものは、他から見ると、かなりやっかいな存在のようです。そのためアリに擬態していると、天敵に襲われにくいなどの効果があるのでしょう。

ただしホソヘリカメムシの場合、アリに似ているのは小さな幼虫だけ。あまり大きくなってアリに似ていても、それはそれで不自然ですから、期間限定・無駄のない擬態と言えるかもしれません。

2016年6月20日撮影 神奈川県藤沢市

[ カメムシ図鑑! ]


photombo at 22:14|Permalink湘南 | セミ・カメムシ

2016年06月20日

デジタルカメラマガジン 7月号 & CANON PHOTO CIRCLE 7月号

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デジタルカメラマガジン 7月号

本日発売の写真雑誌、デジタルカメラマガジン7月号に、「OLYMPUS OM-D E-M1 深度合成で写真はもっと楽しくなる」と題した短気連載記事があり、今号では夜景写真家の中村勇太さんと僕が登場。

僕はもちろん昆虫の深度合成について、作例を挙げて撮り方を解説しています。デジタルカメラマガジン7月号、P.108をチェックしてください。

ご購入はこちらから


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CANON PHOTO CIRCLE 7月号

今月はもう一冊、キヤノンが運営する写真サークル、キヤノンフォトサークルが発行している月刊会報誌、CANON PHOTO CIRCLE 7月号で、昆虫写真家の海野和男さんと僕が「小さな生きもの世界」という特集に参加しています。

海野さんと僕、それぞれのフィールドにおいてキヤノンの最新機材で撮り下ろした初夏の昆虫が3ページずつ、計6ページに渡って掲載。

特にキヤノンのミラーレス一眼EOS Mシリーズ用に最近発売された、LEDライトや手ブレ補正を内蔵した画期的なマクロレンズ、EF-M28mm F3.5 マクロ IS STM を使用したカットをご覧頂ければと思います。



2016年6月20日


photombo at 22:07|Permalink書籍・写真集 

2016年06月19日

自由自在

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サトクダマキモドキ 幼虫
/ OLYMPUS OM-D E-M1, OLYMPUS M. Zuiko Digital ED 40-150mm F2.8 PRO + MC-14.

林縁で出会ったサトクダマキモドキの幼虫。いつの間にかずいぶん大きくなっていて、成虫になるのもそう遠い日のことではなさそう。

この虫の特徴のひとつは体に不釣り合いなほど長い触角ですが、体の前にだらーんと垂らして、いかにも持て余しているように見えます。

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サトクダマキモドキ 幼虫
/ OLYMPUS OM-D E-M1, OLYMPUS M. Zuiko Digital ED 40-150mm F2.8 PRO + MC-14.

かと思うと、ふいに持ち上げて体の後方へ流してみたりして。その動きはしなやかなムチのよう。

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サトクダマキモドキ 幼虫
/ OLYMPUS OM-D E-M1, OLYMPUS M. Zuiko Digital ED 40-150mm F2.8 PRO + MC-14.

そして最後は、肢の間に収納し、この姿勢で落ち着きました。長い触角もこれだけ自由自在に動かすことができるなら、邪魔になることもないのでしょう。思わず「ほーっ!」と感心の声が出るほどのヒゲ捌きでした。

2016年6月18日撮影 神奈川県藤沢市

[ バッタ目ならこれ!]


photombo at 23:43|Permalink湘南 | バッタ・カマキリなど

2016年06月18日

夏の知らせ

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カナブン(上)とカブトムシ(下)
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 PRO. 深度合成モード

夏の暑さに見舞われた今日の湘南。撮影に出たのはよかったのですが、暑すぎて身が入りません。日陰でひと休みしようと思ったその時、頭上をブーンと飛び去る影。今年初見のカナブンでした。ちょっと早いんじゃない?と思いつつその姿を目で追っていると、1本のコナラの木に着地するのが見えました。樹液が出ているようです。

そしてその木を見てみると、これまた今年初見のカブトムシ。小ぶりなオス。実は数日前にこの木から数mしか離れていない所でまだ新しいカブトムシの死骸を見ていたのですが、どうしてこんなところに?と疑問に思っていたところでした。

この木は一見樹液が出ているようには見えないものの、ごく小さな穴から染みだしていたようです。カブトムシもカナブンも、その穴に頭をねじ込むようにして樹液を舐めていました。少し位置のずれた2頭共にピントを合わせるため、深度合成モードで撮影。手持ちでこれが撮れるのですから、機材の進歩とはすごいものですね。

6月中旬だと言うのにもうカナブンとカブトムシ。いささか早い気もしますが、湘南の雑木林には夏がやってきたようです。

2016年6月18日 神奈川県藤沢市

[甲虫もバッチリ!]


photombo at 22:03|Permalink湘南 | 甲虫

2016年06月17日

並んで食べよう

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覗いているのは・・・?
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, FL-LM2 + FL-300R.

何者かに大きくかじり取られたヘクソカズラの葉。犯人を捜すまでもなく、葉の向こうにずらっと並んだいくつかの黒い頭。覗いているのは誰だ?

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チャイロハバチ 幼虫
/ OLYMPUS OM-D E-M1, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, FL-LM2 + FL-300R.

それはチャイロハバチの幼虫たち。行儀よく並び、みんなで一斉に葉を食べ進めるのですね。逆光になるようにストロボを当てたので、幼虫の体の中、食べた葉が黒く透けて見えています。

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コナラナメクジハバチ 幼虫
/ OLYMPUS OM-D E-M1, KIPON マウントアダプター EF-MFT AF, Canon MP-E 65mm F2.8 Macrophoto, 同MT-24EX.

ハバチといえば、先日の裏高尾でこんなものを見ました。コナラの葉の裏についた、ツルっと光るナメクジのような幼虫。その名もナメクジハバチ。成虫はいたって地味なハバチのようですが、幼虫の特異さが文字通り光っています。これは粘液を身にまとっているのだそう。身を守るのに役立つのかは分かりませんが、僕のような虫好きでもちょっと気持ち悪くて避けたくなりますから、それなりに効果はあるのかもしれません。

2016年6月17日 神奈川県藤沢市 
*コナラナメクジハバチは6月12日、東京都八王子市

[ ハチも充実! ]


photombo at 21:38|Permalink湘南 | ハチ・アリ
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