2018年11月17日

いつまでフィーバー

PB170689
アキアカネ 交尾
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 7-14mm F2.8PRO.

湘南は温暖な地域ですが、朝方には寒さを感じる季節となってきました。しかし日中の気温が高めに推移しているせいでしょうか、まだ赤トンボたちが元気に活動を続けています。

今日はアキアカネを撮影しに水辺へと出かけたのですが、予想以上に多くの個体が活発に飛び回っていて驚きました。交尾態のペアもあちこちに止まっていたり、飛び回っていたり。

PB170601
アキアカネ 連結産卵
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED300mm F4.0 IS PRO.

人工池で産卵するカップルも多数。アキアカネはふつう、メスが水際の泥に腹端を打ち付ける「打泥産卵」と呼ばれる方法で卵を生むのですが、この人工の水辺には適当な環境があまりないせいか、直接水面を打つ「打水産卵」がよく見られます。

PB170350
アキアカネ 連結産卵
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 7-14mm F2.8PRO.

それでもコンクリートの岸を泥に見立てて産卵するペアが多数派。いわば「打コンクリート産卵」。いや、語呂が悪いのでこの際「打岸産卵」とでもしておきましょうか。

今日は少なく見積もっても、30~40ペアは産卵に来ていたと思います。さてこのアキアカネフィーバー、いつまで見ることができるでしょうか。

2018年11月17日 神奈川県

[トンボのことなら・・・]


photombo at 22:44|Permalink 湘南 | トンボ

2018年11月16日

連想

PB160794
秋の終わりを
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 PRO. マクロフラッシュSTF-8.

湘南の里山では、秋の終わりを告げるガの一種、ニトベエダシャクがその姿を見せるようになりました。深みのあるこの色合いが好きで、晩秋になると毎年探してしまいます。

PB160402
ニトベエダシャク
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 macro. マクロフラッシュSTF-8 + FL-900R.

桜の幹の、少し浮いた樹皮の隙間に隠れていた個体。今日は4頭見つけることができました。10日ほど前に同じ林で探した時にはまだ見つからなかったので、この間に発生をはじめたのでしょう。

PB160638
ニトベエダシャク
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 macro. マクロフラッシュSTF-8. 深度合成モード.

顔まわりをアップで。小ぶりの愛らしいガなのですが、フサフサとした毛に覆われたその姿にライオンを連想しました。すこし精悍に見えてきた、かな。

2018年11月16日 神奈川県藤沢市

[おすすめ・・・]


photombo at 22:02|Permalink 湘南 | チョウ・ガ

2018年11月15日

軽やか

PB150406
ウスタビガ メス
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 PRO. マクロフラッシュSTF-8.

トンボ撮影の帰りに、山道で出会った美しいウスタビガ。もっと翅を下ろし気味にして休んでいたのですが、僕が気づかずに蔦を揺らしてしまったところ、パッと翅を広げました。威嚇のポーズでしょうか。おかげでその存在に気づくことができました。

翅の丸い模様は無色で透けているのですが、このような逆光だとそれがよく分かります。


PB150519
ウスタビガ メス
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 PRO. マクロフラッシュSTF-8.

撮影後、そのフワフワした質感に思わず手に乗せて記念撮影。毛糸でできた編みぐるみのようで、とても可愛い。

PB150539
ウスタビガ メス
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 PRO. マクロフラッシュSTF-8.トリミング.

晩秋の寒い時期に適応したためか、胴体も脚も長く柔らかな毛で覆われています。このウスタビガはやがてブルブルと体を震わせてウォーミングアップしたかと思うと、その見た目からは想像もできないほど軽やかに大空へと飛び立ちました。

2018年11月15日 埼玉県

[おすすめ・・・]


photombo at 22:24|Permalink チョウ・ガ 

2018年11月14日

泡沫

PB140872
ナツアカネ 連結産卵
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 40-150mm F2.8 PRO.

貴重な晴れ間を有効に使おうと、県西部の水田地帯へ。到着早々出迎えてくれたのはナツアカネ。ちょうどいい時間帯に当たったようで、もう11月中旬だというのに水田で何十というペアが交尾や産卵を繰り広げていました。

PB140970
アキアカネ 連結産卵
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 40-150mm F2.8 PRO.

昨日の雨でわずかにできた水たまりには、アキアカネも産卵していました。メスはすっかり色が褪せて別のトンボのよう。

PB140504
ナツアカネ 連結産卵
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 7-14mm F2.8PRO.

ナツアカネの産卵シーンを、晩秋の空を背景に。そんなことを考えながら撮影していたのですが、気がつけばみるみる雲が広がって太陽を覆い隠してしまいました。するとたくさんいたナツアカネがあっという間に姿を消し、水田は沈黙の様相。泡沫の夢のような短時間のパラダイスでした。

2018年11月14日 神奈川県西部

[トンボのことなら・・・]


photombo at 23:06|Permalink 湘南 | トンボ

2018年11月13日

寒くなる前に

PB120045
ハグロハバチ 幼虫
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8.

あちこち齧られた痕のあるギシギシの葉。これはいるぞと、そっとその葉を裏返してみると、やっぱりいました。まだ小さな個体でしたが、ハグロハバチの幼虫たち。くるりと丸くなって尾端を持ち上げるのは警戒の姿勢。この並びだと数字の9と6にも見えます。

PB120059
ハグロハバチ 幼虫
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8. トリミング.

そんな幼虫を正面から。ハバチの幼虫ではよくあるのですが、丸い頭に小さな複眼がポツリ。なんとも言えない愛らしい表情をしています。

ハグロハバチの幼虫はこれから十分に成長すると地面に潜り、蛹になって越冬します。そして来春、成虫となって地上に現れるという生活史。撮影した幼虫たちはまだ小さな個体でしたが、この秋は比較的暖かな日が多いので、本格的に寒くなる前に育ちきることができそう。その頃にもう一度、大きくなった姿を撮影したいものです。

2018年11月13日 神奈川県藤沢市

[ おすすめ」


photombo at 23:30|Permalink 湘南 | ハチ・アリ

2018年11月12日

いくつもの

PB120186
ジュズダマに・・・
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro.

自宅からほど近い里山を散策していると、ジュズダマの群落に見覚えのある物体が。少し透けたグミキャンディのようにも見えるそれは、クロコノマチョウの蛹。

PB120113
クロコノマチョウ 蛹
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro.深度合成モード.

周辺を探すと、いくつもの蛹が見つかりました。そういえば先月ここで多くの幼虫たちを見ていますが、今日はまったく見当たらなかったので、彼らが成長した姿なのでしょう。

PB120044
クロコノマチョウ 蛹
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 7-14mm F2.8PRO.

これらの蛹はもうしばらくすると羽化をして、枯葉のような色模様の成虫となります。羽化した成虫はそれこそ枯葉などに紛れて越冬し、来春繁殖するのだとか。この蛹たち、いささか無防備に見えて心配ですが、無事に羽化までたどり着けますように。

2018年11月12日 神奈川県藤沢市

photombo at 22:08|Permalink 湘南 | チョウ・ガ

2018年11月11日

くずはの家

PB110008
アカボシゴマダラ 幼虫
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro.

今日は神奈川県秦野市の自然観察施設・くずはの家で撮影講習会。以前から何かとお世話になっている所長の高橋さんにお声かけいただいて実現しました。

約30名の参加者の方を前にマクロ撮影講座を小一時間、その後野外に出て、くずはの家の敷地内で撮影、ふたたび室内で講評という流れ。

PB110012
アカボシゴマダラ 幼虫
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro.マクロフラッシュSTF-8.

僕が関わったイベントとしては例外的に天気がよく(!)、おかげで被写体には事欠かずにすみました。皆さんもそれぞれ見つけた被写体にカメラを向け、素晴らしい作品を撮影されていました。

参加者の皆さま、くずはの家の高橋さんとスタッフの皆さま、本日はありがとうございました。マクロ撮影の楽しさを少しでもお伝えできていれば幸いです。
(結果的に)オリンパスの宣伝しすぎたかな・・・

自然観察施設・くずはの家については こちら から。自然に囲まれた(虫探しにも)とてもよいロケーションの素敵な施設です。ぜひ訪れてみてください。

2018年11月11日 神奈川県秦野市

photombo at 22:37|Permalink お知らせ 

2018年11月10日

2時間の魔法

PB100228
期待の川
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 7-14mm F2.8PRO. HDRモード

一昨日見つけたミヤマアカネがたくさんいそうな川。今日はここにかけてみました。朝から様子を見ていると、気温が上がるにつれて期待通りの光景が。オスたちがつぎつぎにやってきて、岸辺の石や地面に止まり、縄張り占有を始めたのです。そして11時前になると、またいちだんと賑やかに。

PB100221
ミヤマアカネ 交尾
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 7-14mm F2.8PRO.

メスが現れて、あちこちで交尾するペアが見られるようになったのです。オスたちはメスを見つけて連結すると、かならず一度はペアで水辺に飛んできて、産卵に適した場所を探します。そして産卵行動に似た動作で上下動を数回繰り返した後、空中で交尾態となって周辺の草地に静止します。

おそらくメスに「産卵場所はここでいい?」と尋ね、メスがOKを出すと交尾できるようなしくみになっているのではないでしょうか。交尾に至るまでの同様の行動は、実はアカトンボ類では広く見られるものです。赤トンボの観察中、「あ、連結ペアが産卵に来た」と思ったら、数回の打水あるいは打空動作の後、交尾態となって飛び去る・・・は、経験豊富なトンボ撮影(観察)者なら、なんども経験していることでしょう。

PB100176
ミヤマアカネ 連結産卵
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 7-14mm F2.8PRO.

そしていよいよ本当の産卵行動。今日は11時〜13時ごろにかけて、常に数ペアが産卵している状態でした。おそらく計15~20ペアは来たのではないでしょうか。

残念ながらもっともいいポイントを見つけるのに時間を費やしてしまい、これぞという写真が撮れなかったのですが、退屈することはありませんでした。来年はピークの時期にここを訪れたいものです。

PB100259
ミヤマアカネ 連結産卵
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 40-150mm F2.8 PRO.

そして13時過ぎ。水辺にはオスたちが点々と残っていましたが、すっかり活性は下がり、静かな時間が訪れました。それは2時間しかもたない魔法のよう。今年のミヤマアカネ観察は、これでおしまい(の、つもり)。

2018年11月10日 神奈川県北部

[トンボのことなら・・・]


photombo at 23:01|Permalink 湘南 | トンボ

2018年11月09日

クワコ誕生

2018-11-09-22.10.46-ZS-PMax
クワコ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro. フォーカスブラケット→深度合成.

10月中旬に野外から繭を採集してきたクワコが羽化しました。あわよくば羽化のシーンを撮影できないかと、PCデスクの上に繭を入れた透明なケースを置いていたのですが、気が付いた時にはこの状態。2時間ほど前に見た時には繭だけでしたから、惜しいことをしました。

2018-11-09-22.07.36-ZS-PMax
クワコ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro. 深度合成.フォーカスブラケット→深度合成.

正面から見たところ。カイコの原種だけあって、色以外は非常によく似て愛らしい顔をしています。ただやはりというべきか、より野性味ある凛々しい顔に見えるのは気のせいでしょうか。

2018-11-09-22.19.47-ZS-PMax
クワコ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro. フォーカスブラケット→深度合成.

カイコとの最大の違いともいうべき、飛べる翅。ただクワコも体に比して大きな翅を持っているわけではないので、むしろ筋肉に違いがあるのかもしれません。

翅を撮影していて気づいたのは、様々な形の鱗粉。あるものは文字通り魚の鱗状ですが、別の部位ではまるでセンダングサの種子のような、2本のトゲのある尖った形状をしています。恥ずかしながら今日までそのことを知らなかったのですが、これらの鱗粉はそれぞれどんな役目を果たすのでしょうか。

2018年11月9日 神奈川県藤沢市産

photombo at 22:36|Permalink

2018年11月08日

いまごろ

PB080041
ミヤマアカネ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 7-14mm F2.8PRO.

ミヤマアカネのいる小川へ。産卵の撮影が目的ですが、そろそろシーズン的に厳しいところ。すでに終わっているかも・・・と一抹の不安も抱きつつ到着してみると、ミヤマアカネの姿はちらほら見えるのですが、数はかなり少なめ。おまけに最近ちゃんと雨が降っていないせいか、川が大減水してほぼ流れておらず、水たまりのようになっています。

PB080083
ミヤマアカネ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 40-150mm F2.8 PRO.

それでもしばらく待っていると連結態で数ペアが飛んできて、何度か産卵するような行動を見せた後、交尾して付近に止まりました。これで一安心、と思ったのも束の間、交尾が終わると彼らは一目散に遠くへと飛んでいってしまいました。やはり減水したこの状況が気に入らないのでしょうか。

それから2時間待ちましたが、同様に交尾までは確認できるものの、落ち着いて産卵するペアは一つもおらず、一度は様子を見に降りてきても、すぐにどこかへ飛んでいきます。結局狙っていた産卵シーンはまったく撮影できずに終わりました。おかしい、どこで産卵してるんや・・・。

PB080113
ミヤマアカネ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 7-14mm F2.8PRO.

すでに産卵の時間帯は終わっていましたが、諦めきれずに周辺を探し回ると、最初のポイントから数百mのところに、綺麗な水が豊富に流れる素晴らしい環境がありました。そして岸辺では多くのミヤマアカネが飛び交っています。今日の状況では明らかにこちらがいいポイント。1時間前なら産卵シーンも撮り放題だったかもしれません。

この地域には何年もミヤマアカネを狙いに通っていますが、このベストポイントにいまごろ気づいたのが悔しい。せめてあと半月早ければ撮影に通ったのですが、もう11月も半ばに差し掛かろうかというところ。おまけに明日は雨。次の晴れ間に訪れるとして、ミヤマアカネが元気でいてくれる保証はありません。晩秋の貴重な時間をここに費やすべきか、あるいは他のターゲットに切り替えるべきか。悩ましいところです。

2018年11月8日 神奈川県北部

[トンボのことなら・・・]


photombo at 19:09|Permalink 湘南 | トンボ
Since July 2007
Archives