2017年06月23日

昼と夜の隙間に

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夕暮れの林

早いものでもう夏至を過ぎ、今年も折り返し点です。虫に関しては今が最盛期と言っていい頃ですが、最近は本の執筆や校正であまり外に出られず、悶々とする日々を過ごしています。

それでも今日は日暮れ前の1時間ほど、撮影に出る時間を作ることができました。雑木林に着いた時には、もうこんな雰囲気でしたが、虫たちを前にしてシャッターさえ切っていれば気が済むのです。

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ヒカゲチョウ(ナミヒカゲ)
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro.

その和名がよく似合う、木漏れ日のヒカゲチョウ。羽化してそれほど日にちが経っていないのでしょう。しっとりとした質感が美しい個体でした。

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ビロウドコガネの一種
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8

イノコヅチの葉にくっついていた、ビロウドコガネの一種。眠っているようでしたが、葉に空いたこの穴は、状況証拠的に彼(彼女)の仕業かな?

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ビロウドカミキリ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8

同じビロウドでも、こちらはカミキリムシ。伐採木と地面のわずかな隙間にいました。触角はもう地面に届きそうな長さ。じっと大人しくしていましたが、撮影中にうっかり振動を与えたら、一目散に駈け出して、最後は大慌てで飛んで行ってしまいました。想像以上の敏捷さにびっくり。

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ヒシモンナガタマムシ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8

いつもはエノキの葉の上で見かけますが、今日は打ち捨てられた伐採木の枝の上。やはりエノキでしょうか。

しきりに産卵管を伸縮させていましたら、きっと産卵に来たメスなのでしょう。いつもの敏感さはなりをひそめ、ゆっくりと撮影させてくれました。

昼と夜の隙間、夕暮れの雑木林で虫たちと過ごすわずかなひと時。

2017年6月23日 神奈川県藤沢市

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2017年06月22日

一夜明けたら

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サトキマダラヒカゲ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8

昨日は湘南も、嵐のように荒れた一日でした。今朝は一転、青空が広がりましたが、虫たちの様子が心配で近所の雑木林を散策。なんとなく虫の姿が少ない様にも感じましたが、樹液にはいつものサトキマダヒカゲが来ていて、ほっとさせてくれました。

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カナブン
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8

そして今季初のカナブンも。嵐のあとだからなのか、まだ発生数が少ないのか、今日はこの1頭だけでしたが、まもなくたくさんのカナブンたちが樹液酒場を賑わせてくれることでしょう。かなり暗かったので、感度をISO1600まで上げ、弱めにストロボを炊いて深度合成。肉眼で見た目に近い仕上がりとなりました。

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コクワガタ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8

コクワガタのオスも、今季はじめての撮影。見上げるアングルだったのでピント位置が難しかったのですが、こちらも深度合成を使ってあっさり解決。そしてよく見ると、樹皮の下にメスが隠れています。次回はオスメス両方に、ピントを合わせて撮りたいものです。

2017年6月22日 神奈川県藤沢市

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2017年06月21日

初夏の愛媛へ - 番外編 3 -

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タイワンウチワヤンマ 羽化
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8 + FL-300R (ライティング補助: I田さん)

まだ続く愛媛の虫たち。いやいや、たくさん撮ったものです。

I田さんのご案内で、オオキトンボの羽化を狙いに行った真夜中の池。思いがけずタイワンウチワヤンマの羽化も撮ることができました。2年ほど前に浜松で撮り損ねてからチャンスがなかったので、嬉しい誤算です。

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ノシメトンボ 塒入り
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro.

夕暮れ時、池のほとりの林でたくさんのノシメトンボが眠りについていました。近づいても、枝を揺らしても、逃げる様子がありません。どうやら深い眠りについている様子。あまり見かけない生態だけに、興味深く観察しました。

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オオキトンボ 羽化当日のオス
/ OLYMPUS OM-D E-M1, KIPON EF- MFT AF Canon EF 8-15mm F4L Fisheye.

今回の遠征の本命とも言える、オオキトンボ。羽化直後から当日の生体を観察することができたのは、大きな収穫でした。羽化した池の堤防を越え、道路に面した斜面で翅を休める個体。やがて再び飛び立ち、周囲の山林へと入って行きました。

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タイリクアカネ 羽化当日のメス
/ OLYMPUS OM-D E-M1, KIPON EF- MFT AF Canon EF 8-15mm F4L Fisheye.

やはり羽化当日、池の堤防で翅を休めていたタイリクアカネ。関東では見られないトンボだけに、未成熟時の姿を写真に収めることができ、嬉しさもひとしお。現地を案内してくださったI田さん、Y本さん、そして的確な情報を提供してくださったT橋さんには、重ね重ねお礼申し上げます。

2017年6月17日-18日 愛媛県

photombo at 23:59|Permalink 国内遠征 

2017年06月20日

初夏の愛媛へ - 番外編 2 -

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キイロクチキムシ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8

愛媛の写真が続きます。薄暗い林の中で、I田さんが何やら撮影しているのを見つけ、そっと近づいてみると、そこにいたのはキイロクチキムシでした。久々に見かけましたが、いつみても不思議な存在感。毒をもつキイロゲンセイという虫への擬態だと言われていますが、実際はどうなのでしょうか。

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ヒゲコメツキ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8

ヒゲコメツキ。やはり見つけると嬉しくなる虫の一つ。

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コアシナガバチ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8

コアシナガバチは、少しずつ巣が大きくなってきたころ。よく見ると、巣の中に産み付けられた卵が見えていました。

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マダラアシナガヤセバエ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8

竹の落ち葉のステージで、盆踊りのように両手を挙げてゆったりと踊っていた、マダラアシナガヤセバエ。周囲に同種はいなさそうでしたが、求愛なのか、なんなのか・・・。

2017年6月17日-18日 愛媛県

photombo at 22:08|Permalink 国内遠征 | 昆虫いろいろ

2017年06月19日

初夏の愛媛へ - 番外編 1 -

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セミスジコブヒゲカミキリ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8

松山空港を今朝出発し、関西に立ち寄ってさきほど無事に帰宅しました。

今回の遠征は、僕にしては珍しく全日程よく晴れ、シャッターを押す回数が多かったために、画像の整理にはかなり時間がかかりそうです。そんな中から、今日は甲虫をすこし。まずはセミスジコブヒゲカミキリ。オスの触角にコブがあるカミキリムシですが、これはメス。

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セミスジコブヒゲカミキリ
/ OLYMPUS OM-D E-M1, KIPON EF- MFT AF Canon EF 8-15mm F4L Fisheye.

こんな感じで、林床の葉の上にじっとしていました。いつかはオスも撮ってみたいカミキリムシです。

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カタモンミナミボタル
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8

カタモンミナミボタルも見ることができました。少しは発光するらしいので、そんな場面も見てみたいもの。

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イチモンジハムシ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8

イヌビワを食草とするイチモンジハムシ。今回はあちこちでイヌビワの木を見ましたが、この大きく美しいハムシはあまり見られませんでした。時期的なものでしょうか。

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ジンガサハムシ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8

ヒルガオ類の葉にいくつも穴が開いていたので、これはいるはず・・・としゃがんで見上げると、期待通りにその姿が。ジンガサハムシです。よく見ると、成虫のそばには卵鞘が。これからの時期、面白い姿をした幼虫が、たくさん見られることでしょう。

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ピックオビハナノミ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8

やや大型の美しいハナノミ。似た種が多いのですが、模様やサイズ、分布域からピックオビハナノミと判断した個体。

まだまだ紹介したい写真はあるのですが、続きはまた明日以降に・・・。

2017年6月17日-18日 愛媛県

photombo at 23:17|Permalink 国内遠征 | 昆虫いろいろ

2017年06月18日

初夏の愛媛へ 後編

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オオキトンボ 羽化
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8 + FL-300R.

昨日はガイドしてくださったI田さん&Y本コンビとともに、深夜のため池にも。

I田さんが前日までに下見をしてくださっていたおかげで、オオキトンボの羽化もばっちり撮れました。

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ナニワトンボ 未成熟♂
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro.

そして今日は早朝から、また別のため池へ。すると今度は「青いアカトンボ」こと、ナニワトンボの未成熟オス。まだ青い粉は吹いておらず、黄色と黒のトラ模様。翅の強い輝きが、羽化直後であることを示しています。

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タイリクアカネ 未成熟♂
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 40-150mm F2.8 PRO. 深度合成モード。

さらにまた別のため池に転戦すると、今度はタイリクアカネの未成熟個体。こちらも羽化からさほど時間の経っていない個体。関東では見られないアカトンボなので、ここぞとばかりに気合いを入れて撮りました。ただ、池のほとりは朝だというのに熱中症レベルの蒸し暑さ。気温が上がり、トンボの活性があがって、撮りにくいことこのうえなしでした。

それでも時期としてはベストに近かったのでしょう、狙っていたターゲットはほぼコンプリート。めったにないほど充実した成果を上げることができました。これも何から何までお膳立ていただき、素晴らしいガイド役を勤めてくださった、地元のI田さん、Y本さんのおかげです。本当にありがとうございました。

2017年6月17日〜18日 愛媛県

photombo at 23:30|Permalink

2017年06月17日

初夏の愛媛へ 前編

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タケトゲハムシ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

愛媛に来ています。主目的のひとつは、このトゲトゲした虫。竹の葉の表面を、削り取るようにして食べるタケトゲハムシです。従来は九州のみから知られていましたが、近年では四国や近畿地方でも確認されているとのこと。過剰な自己防衛にすら見えてしまう、この長いトゲがたまりません。

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ハイイロヤハズカミキリ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

タケトゲハムシと同じ竹林で見られた、ハイイロヤハズカミキリ。一心不乱に竹をかじっている様子が見られました。

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マムシ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 PRO. 深度合成モード。

用水路の中に鎮座していたのはマムシ。暑くなると、こうして水の中にいる姿をよく見かけます。トンボを撮りに水の中に入る機会が多い我々としては、かなりの要注意生物。広角レンズでぐっと寄って深度合成してみましたが、いつ飛びかかってくるかとドキドキでした。

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イシガケチョウの幼虫と・・・
/ OLYMPUS OM-D E-M1, KIPON EF- MFT AF Canon EF 8-15mm F4L Fisheye, マクロフラッシュSTF-8.

そんな愛媛での充実した時間をサポートしてくださっているのが、イシガケチョウ幼虫の背後に見えるI田さん(写真左側)と、相棒のY本さん(写真フレーム外)、そしてT橋さん(写真右側)。今日は朝から深夜までフィールドをガイドして頂きました。ありがたいことです・・・。

2017年6月17日 愛媛県北部

photombo at 23:50|Permalink 甲虫 | 両生類・爬虫類

2017年06月16日

じわじわ

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ヒカゲチョウ(ナミヒカゲ)
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

コナラの樹皮の裂け目に、チョウの姿が見えてゆっくりと近づいてみました。そこにいたのはヒカゲチョウ。一心不乱に樹液を吸っているようです。そしてよく見ると、その背後にもチョウの姿が。サトキマダラヒカゲでした。

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コクワガタ メス
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

別のコナラの木では、幹にあいた小さな穴から、樹液が泡立つように噴き出しており、真昼間だというのに、コクワガタのメスが陣取っていました。よほどよい餌場になっているのでしょうか。

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ヨツボシケシキスイなど・・・
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

そしてまた別の木の樹液には、ヨツボシケシキスイや種類不明の美しいゴキブリ、無数の小さなケシキスイなどが群がっていました。

今年の湘南は全体に虫が少なめだと感じているのですが、樹液酒場はじわじわと賑いはじめたようです。

2017年6月15日撮影 神奈川県藤沢市



photombo at 22:02|Permalink チョウ・ガ | 甲虫

2017年06月15日

できてない

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ナナフシ(ナナフシモドキ) 幼虫
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

桜の幹から唐突に生えているような、短い枝の先で葉を食べるナナフシに出会いました。ムシャムシャ、ムシャムシャ、ムシャムシャ・・・とひたすら食べ続ける彼女。

しかしちょっと無防備すぎませんか。けっこう目立ってますよ。

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ナナフシ(ナナフシモドキ) 幼虫
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.

そして振り返るとそこにもナナフシ!

枝に擬態してこそのナナフシですが、どちらもぜんぜん擬態できていません。今日までよく無事に育ってきたなあと、妙に感心してしまうノンビリぶりでした。

2017年6月15日 神奈川県藤沢市

[ ナナフシもバッチリ! ]


photombo at 22:42|Permalink

2017年06月14日

急ブレーキ

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ニホンカワトンボ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 PRO.

晴れたり曇ったり、すっきりしない午後の里山。それでも小川のほとりには、ニホンカワトンボが縄張り中。ことしは出現がやや遅れぎみだったせいか、まだきれいな個体が見られます。

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キマダラセセリ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro

足元を俊敏に飛びまわる、黄色い影を追いかけてみると、ピタっと急ブレーキをかけるように、一輪の花に止まったキマダラセセリ。着陸といい離陸といい、なぜあんなに急激な動きが可能なのでしょうか。生身の人間があの速度で急加速や急制動をしたら、体がバラバラになりそうです。そんなシーンを想像し、あらためて虫の凄さに思いを馳せた午後のひととき。

2017年6月14日 神奈川県藤沢市

photombo at 23:56|Permalink トンボ | チョウ・ガ
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