ヨシ原の小さな住人
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ヒヌマイトトンボ オス
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, マクロフラッシュSTF-8.
今日は茨城県のトンボ愛好家、染谷さんのご案内で、ヒヌマイトトンボを撮影してきました。
ヒヌマイトトンボは日本のトンボでは唯一、潮間帯のヨシ原にすむ汽水性の種。染谷さんの後をついてヨシ原を歩いていると、足元からオスがふっと姿を現しました。いつ見ても美しい、そして可愛らしいイトトンボです。こうしてみるとけっこう派手で、簡単に見つかりそうに思うかもしれません。
ヒヌマイトトンボ オス
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, KIPON マウントアダプター EF-MFT AF, Canon EF 8-15mm F4L Fisheye.
しかし実際はこんな感じで、意外と目立ちません。ツツっと飛んだ姿を見て、その存在に気づくことがほとんど。
染谷さん
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, KIPON マウントアダプター EF-MFT AF, Canon EF 8-15mm F4L Fisheye.
しかもそこに至るまでには、背丈ほどもあるヨシが茂る中、なんとか通り道を作りながら歩いて探すしかありません。
おまけにヒヌマイトトンボは夏のイトトンボですから、風の無い晴れた日ともなると、ヨシ原はもう蒸し風呂状態。さらに強烈な直射日光をまともに浴びるので、1時間も滞在していられないような場所なのです。小さなイトトンボがよくこんな環境で暮らしているなと感心します。
ヒヌマイトトンボ 交尾
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro
しかし今日は朝から雨が降りそうな曇天。そよ風も吹いていて、ウソのように快適なヒヌマイトトンボ観察でした。いつもなら暑くて集中力がもたず、撮った写真のチェックなどしていられないのですが、今日は1カットごとにピントのチェックをする余裕まで。
ヒヌマイトトンボ 交尾
/ OLYMPUS Tough TG-5, コンバーターアダプターCLA-T01, FIT 魚露目8号.
調子に乗って魚露目レンズでも。
ところが残念、魚露目レンズは晴れた日の高コントラストな条件でこそ、真価を発揮するのでした。今日の状況では、なんとなくもやっとしたこんな感じ。それでもヨシ原の住人たる、ヒヌマイトトンボらしい写真と言えば、そう見えなくもないような。いえいえ、そういうことにしておきましょう。
2017年7月24日 茨城県
[ 魚露目で接写・・・]