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ハラグロオオテントウ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II、M. ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 macro. FL-LM3.

里山の小さな桑の木で、美しく巨大なテントウムシを見つけました。驚くべきことに、見慣れたナナホシテントウなどよりふた回りばかり大きいのです。

これはハラグロオオテントウ。カメノコテントウなどと並ぶ、日本最大級のテントウムシのひとつ。もともとは南方系の種類で、より温暖な地方に限って分布していたのですが、近年は温暖化の影響なのか、関東地方を含めあちこちでその姿が確認されるようになっています。

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ハラグロオオテントウ
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II、M. ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 macro. FL-LM3.

ハラグロオオテントウの餌はクワにつくクワキジラミという小さな虫。不思議なことにこの木ではあまり目視できませんでしたが、パッと見で10頭近くのオオテントウがいましたから、そのお腹を満たすだけのキジラミがいるのでしょう。

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ハラグロオオテントウ 手のひらに乗せて
/ OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II、M. ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 macro. FL-LM3.

ハラグロ(腹黒)の名の由来はこの通り、体下面の大部分が黒いことからです。腹黒と聞いて誰か知り合いの顔を思い浮かべないように。

ちなみにハラグロでない「オオテントウ」というやはり巨大なテントウムシが南日本に分布していて、そちらはホウライチクという竹につく「タケツノアブラムシ」を食べることがしられています。僕は未撮影ですが、いずれはそんな様子も撮ってみたいものです。

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