フォース

それから2日後にコザニという大きな街までやってこれた

もう絶対ヒッチハイクは出来ないような山の中の県道を期待しないで歩いてたのに2日連続で止まってくれるなんて

情緒ある山の上の牧草地の小屋

いやだからこそボクはジェダイがフォースを使うときの軽い手かざしで車を停められたんだと思う

そんな力をボクは持っている（じゃあずっと使え）んだけど自在には操れないんだな

迷いや雑念や業欲が消えてポカーンとなってる時にやってくるから幼い時の方がわりかし不思議な力を当たり前に発揮出来てた

でも内容は大したものじゃないよ

お母さんが作ってる晩ごはんのメニューとか友達がボクに会いに来ようとしてる会話内容とか週間漫画誌の次回のストーリーなんかがまるでその人と意識を共有したみたい正確にわかったりして　とはいってもどれもそんなに嬉しくない程度でだからこれまで家族にも他人にも話したことはない

ただこうして旅をしているとそういう力を感じれることが多くなる　旅をしている時の方がポカーンとしていられるからだと思う　

そんなことより親切な人達に拾われた　自宅で朝ごはんご馳走になって

昨日と今日で100㌔くらいは進めたと思う

自分の力以上の何かがボクを助けてくれてるからなんだろう　その力に逆らわず乗っかる時ボクの危険は回避されて願いが引き寄せられる感じがするんだ　

ボクが旅を止められない理由でもある

何故木の上に巨石が？ここにも大きな力が働いてる


つづく

それは至る所にある
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