初めてのアルバニア

2023年03月27日

里の民と山の民

降ろされた街はジロカストロという山の斜面にへばり付いて根付いたような城下町だった
FB_IMG_1679340079869
頂上にはモチロン城が怪しくそびえていた

そしてあのゾクゾクさせるアルバニア国旗もはためいていた

ボクはジロカストロという町の名前があんまりカッコイイという理由だけでしばらくいることに決めた

バチバチ戦争してたような いやそれすら起こさない威圧感で悪名高きって感じがするんだ(テキトー)
FB_IMG_1679340095322
カリオストロ的なジロカストロ城内

城の中には沢山武器や砲台が準備万端でその出番を未だに待ち続けているように状態を保ってあった ほんの前まで本当にやってたみたいだ 今やボクには国旗が海賊旗のように見えている

だけども人々はみな優しく穏やかで旅人を迎えてくれて聞いてた話と違う

ギリシャにいた時は好戦的で厄介なイメージばかり吹き込まれたけど彼らがそう思う気持ちもわかるんだ

この気持ちは近年まで日本にも実在してた山岳民族が時々里に降りて自分達の工芸品を里の食べ物と交換してた感覚と近い

里(ギリシャ)の人間にすれば野蛮で奇妙に見えるかもしれないけど相手は一応人間で需要と供給のバランスが取れてるから交流はする けど何が悪い事が起こると山の人達(アルバニア)をまず疑わう そして少しずつ悪い印象が塗り重なってそういう見方をするなら上等だよって悪業する輩もうまれてこじれていつしか彼らは姿を消した····(想像)

里の民にしてみれば幾分も便利で安定した生活システムを構築して余裕かもしれないけど山の民(アルバニア)は違って山には食べ物がなくなる時期が毎年やってくるんだから不利だ

東北の人間だってちょっと昔は冬の間出稼ぎに都会に行く生活だった 何ヶ月も家族がとうちゃんの帰りとお土産を待っていた····演歌だ

里で暮らす定住者にとってジプシーみたいな山の民はよそ者で警戒されて疑われて煙たがられて当然で

山の民にとっては快適で安定感があって計画的な佐都での人生に憧れて生き方を変えた人も沢山いた(多分)それでも変わらなかったし混じわらなかった人達もいて

そしてボクはその彼らの住む世界にやってきた(かもしれない)


つづく


どっちがいいかはそれぞれ
 ↓

放浪記ランキング

photon_5d at 18:37│Comments(0)2019アルバニア 

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
初めてのアルバニア