放浪
2020年02月18日
緊急報告 その2/2
サンタマルタは海辺の大きなリゾート地でマッサージするための条件が整っている街だと思ってやって来ました
でもコロンビアの殆どの海辺のリゾート地は許可なして仕事ができないように整備されていました
組合に加入しない限りボクのような人間がゴミ箱あさってダンボールでこさえた看板掲げて歩くとすぐにケーサツに怒られます
ボクは行き詰まっていました その時ベネズエラから出稼ぎに来ている闇両替商の少年たちに出会ってサンタマルタからバスで20分走った隣の静かでスキューバダイビングに適したタガンガというビーチがあることを教えてもらい外国からの旅行者も多いと聞いて行くことにしたんです
小さなビーチが山間を走るバスの車窓から2つ見えたときボクはすぐにここではないと思いました マッサージできる場所にはうまく説明出来ないオーラがあるんです
でも後戻りもできないボクは流れに呑まれるようにそのビーチに荷物を下ろしテントを張りました
辺りは真っ暗になり誰もいなくなった夜の11時近くテントの外から誰かが出てこいとボクを起こしたのでケーサツかと寝ぼけまなこで顔を出した途端力ずくで体を引っ張られナイフが首に当たる感覚を持った時には手遅れでした 覆面をした男が3人一斉にナイフを突き出し一言「金を出せ」
強盗団はあっという間にボクを後ろ手に縛り上げクビを締め気絶寸前のボクを殴り蹴りボコボコにしてリュックにしまってあったコンピュータ キャノンのデジタル一眼カメラ ケータイ 腕時計と約一万円ほどの現金と金になりそうなものは全て奪ったのです
靴も服も持ち去られたボクの持ち物は殆どなくなってしまいました
その日から両足完全に浸かった一文なしの路上生活の始まりです
ケーサツに行ったところでなんの役にも立ちません言葉もボクはスペイン語を知りませんし誰も知り合いもいませんからちょっと困ってしまいました どうやって生きて行けって言うんだ
どこに何があるのか 地図を見ようにももうケータイはありませんし何しろ食べ物すら買えなくなってしまったんです
でもそんなことは起こってしまって取り返す事もできませんからいつまでもガッカリしているわけにもいかず約10日間サンタマルタのダウンタウンで毎夕無料で犬の餌のような炊き出しの行列に並んで飢えを凌ぎ
地獄を満喫してパロミノという小さな海辺の村にたどり着きました
今現在もボクはここでマッサージの仕事をすることができています このビーチは組合も許可も要らずアメリカドイツフランスなど比較的ヨーロッパからの旅行者が休暇を楽しむためにやってくるのでなんとか仕事ができお金も少しずつ貯まってきて そのお金で一番最初にケータイを買いました
ボコボコにされた日から1ヶ月半かかってようやくインターネット接続して自分のグーグルアカウントを開いたんです
その時初めてバックアップしてきたこれまでの旅の全ての写真が削除されていることに気づき代わりに知らない女が現金をうちわのように広げて嬉しそうにしている写真が沢山入っていたんです
間違いなくボクから奪った金品を現金化したものです 金目のものは仕方ないです ボクも余りに不注意でしたから コロンビアの危険をなめてましたからいい勉強なったと多少の時間はかかりましたが忘れかけていました でもどうして強盗団は思い出の写真を全て削除したのでしょう あまりに酷い仕打ちです
それだけが今も時々考えさせられます すぐに盗まれたケータイを無効化すべきだったんでしょうがそれ以上に1日を生き抜くので一杯でした
ボクはこの話をいつか面白おかしく話すつもりで今日まで閉まっていたんです
でもこうしてブログを書くとき1枚として貼り付けられる写真がないと実感するうち 緊急報告しなければいけないと思うようになって本日皆様に報告することにしました これからもボクのブロクは続きます トルコ イラク ギリシャ そしてヨーロッパ 南米····そこまで貼り付ける写真はありませんが今後ともよろしくご贔屓にと一言お願いして緊急報告とさせて頂きます
つづく
ボクの読者はそんなことじゃ離れないマニアと信じてますから
↓

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小さなビーチが山間を走るバスの車窓から2つ見えたときボクはすぐにここではないと思いました マッサージできる場所にはうまく説明出来ないオーラがあるんです



強盗団はあっという間にボクを後ろ手に縛り上げクビを締め気絶寸前のボクを殴り蹴りボコボコにしてリュックにしまってあったコンピュータ キャノンのデジタル一眼カメラ ケータイ 腕時計と約一万円ほどの現金と金になりそうなものは全て奪ったのです

靴も服も持ち去られたボクの持ち物は殆どなくなってしまいました

その日から両足完全に浸かった一文なしの路上生活の始まりです


でもそんなことは起こってしまって取り返す事もできませんからいつまでもガッカリしているわけにもいかず約10日間サンタマルタのダウンタウンで毎夕無料で犬の餌のような炊き出しの行列に並んで飢えを凌ぎ



その時初めてバックアップしてきたこれまでの旅の全ての写真が削除されていることに気づき代わりに知らない女が現金をうちわのように広げて嬉しそうにしている写真が沢山入っていたんです


ボクはこの話をいつか面白おかしく話すつもりで今日まで閉まっていたんです
でもこうしてブログを書くとき1枚として貼り付けられる写真がないと実感するうち 緊急報告しなければいけないと思うようになって本日皆様に報告することにしました これからもボクのブロクは続きます トルコ イラク ギリシャ そしてヨーロッパ 南米····そこまで貼り付ける写真はありませんが今後ともよろしくご贔屓にと一言お願いして緊急報告とさせて頂きます

つづく
ボクの読者はそんなことじゃ離れないマニアと信じてますから
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photon_5d at 19:10|Permalink│Comments(0)
緊急報告 その1/2
話を今するべきかどうか悩み迷いましたがこのブログのタイトルはみんなのせかい やっぱり話すべきだという思いに至りこの決定に全責任を背負ってお話しようと思いました
ボクは現在世界3周旅行中
まだ1周すらしていないけど南米のコロンビアにいます ブログの話はトルコですからトルコとお思いの人すいません コロンビアです
2017年11月にこの旅は始まりました 2年以上かかりましてやっと日本から見て地球の反対の半分のとこです
これからお話するのは去年の11月の終わりにコロンビアで起こったちょっと怖くてドイヒーな実話です 嘘も脚色もないお話です····
コロンビアへはスペインのマドリードからエクアドルに飛行機で来て1週間滞在したあと陸路で入国しました バスとヒッチハイクでグングン北上しカリブ海を臨むサンタマルタ街まで1800㌔近く移動し(コロンビア縦断)旅の資金は底をついていました
あーそろそろ仕事しないと路上生活者の仲間入りになっちゃうよー
でもすでに片足はドップリ浸かっていました
ところでお金がなくなったのは何もこれが初めてというわけではありません お金がなくなると仕事を見つけてこれまで旅を続けてくることができました
幸いボクは日本にいた時人体の神秘に魅了されマッサージセラピストの道を歩き始めた所でこの道を既に見極めた男 ボクのお師匠まっちゃんと運命的出会いを果たし弟子として彼の元で教えを請いながらおよそ3年間ではありますが人体に関する多くを学び おかげで旅先でマッサージをしながら食いつなげている次第です
まっちゃんから教わった知識は命を繋ぐ大事な宝物となってます こんなつもりで勉強した訳ではないのですが このためにやってたのかと思わずにいられないほど助けられて来たんです あの人の知識と技術は恐ろしく深く理にかなっていまして 人体というより地球規模で光と闇の調整をしますから ボクなどとても追いつけません
一生かかってまっちゃんの足元にタッチ出来たら上出来でしょうからボクは修行を辞めました そのボクの中途半端な技術でさえ大好評で行く先でお金を作って旅を続けられるのです
つづく
まっちゃん
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ボクは現在世界3周旅行中


2017年11月にこの旅は始まりました 2年以上かかりましてやっと日本から見て地球の反対の半分のとこです

これからお話するのは去年の11月の終わりにコロンビアで起こったちょっと怖くてドイヒーな実話です 嘘も脚色もないお話です····
コロンビアへはスペインのマドリードからエクアドルに飛行機で来て1週間滞在したあと陸路で入国しました バスとヒッチハイクでグングン北上しカリブ海を臨むサンタマルタ街まで1800㌔近く移動し(コロンビア縦断)旅の資金は底をついていました

あーそろそろ仕事しないと路上生活者の仲間入りになっちゃうよー

でもすでに片足はドップリ浸かっていました

ところでお金がなくなったのは何もこれが初めてというわけではありません お金がなくなると仕事を見つけてこれまで旅を続けてくることができました
幸いボクは日本にいた時人体の神秘に魅了されマッサージセラピストの道を歩き始めた所でこの道を既に見極めた男 ボクのお師匠まっちゃんと運命的出会いを果たし弟子として彼の元で教えを請いながらおよそ3年間ではありますが人体に関する多くを学び おかげで旅先でマッサージをしながら食いつなげている次第です
まっちゃんから教わった知識は命を繋ぐ大事な宝物となってます こんなつもりで勉強した訳ではないのですが このためにやってたのかと思わずにいられないほど助けられて来たんです あの人の知識と技術は恐ろしく深く理にかなっていまして 人体というより地球規模で光と闇の調整をしますから ボクなどとても追いつけません

つづく
まっちゃん

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photon_5d at 16:34|Permalink│Comments(0)
2019年02月02日
その4 イライライラン人
一日前に遡ろう····ジョルファの安宿に着いて食事を摂りシャワーを浴びてベッドに横になった瞬間ボクは眠りに落ちた
背中にしょったバックパックとメヘランの荷物を間に挟みながらの3時間で思った以上に疲れていた
目を覚ますと日が暮れていて 確か夜の8時くらいだったように思う
メヘランの様子がおかしい どうしたのかと訊く前に彼は言った
ファッ〇!グルジアのティビリシの女の子に裏切られた
3か月間やり取りしながら温めてきた交友だったのに実際明日到着すると連絡したら 用事が出来たから会えないと言われたんだそうだ
来る前まではいつでも来ていいよって言っていたのに本当に来るとなったら手のひらを返すように態度が変わったんだそうだ
からかわれていたのか それとも本当に用事が出来たのか····それでもとにかくティビリシに向かう事に変更はなかったのだけどボクの想像以上に彼はガッカリしてイラついていたんだと思う
彼のイライラに追い打ちをかけたのは翌朝2時間かけてイラン側の国境に着いた時だった
(ボクの)パスポートがない
その瞬間奴の口から出た言葉は おまえ殺すぞ
だ
昨日チェックインした時 宿のオヤジにパスポートを取られていた
そしてチェックアウトが早朝5時半だったから オヤジもいなくてボクもうっかりしていたんだな
(カセイのバカバカ)
結局宿に電話してタクシーで届けてもらったのだけど奴にしてみれば ボクのせいで予定が狂ったのだからイライラだ

アルメニア側の国境付近
この日の目的地はアルメニアの首都イャラバン 約8時間のドライブで
クネクネのアップダウンの山道走行だ

雲の上を行く高さだ 霧も出てきて寒さ倍増
お前のせいで夜になっても着かなくなりそうだ 全く‥‥
って何回ブツブツ言われたか‥‥ボクだってショックだった
文句言われたのもモチロンだけどパスポートっていったら旅の命といっても過言じゃない
そんな大事なものを忘れるテキトー過ぎる自分にショックだった

北海道ってこんな感じかな
まぁボクにしてみれば別に来た道を戻ったってイャラバンに着かなくたって
途中で野宿したって手前のどこかの宿に泊まったってあっさり受け入れちゃうんだけどメヘランはそういうタイプじゃない あいつはボクと違ってまっとうな人間で常識人だし社会の一員としてしっかり生きている
そういう人間は非常識とか非日常というものを恐れるんだ
ボクはこの時になってようやく自分が足手まといになる或いはもうなっているような気がし始めた
そしてアルメニアの首都イャラバンに着いたらそこから独りで旅するべきだと思い始めていた
前日メヘランはイャラバンに一泊することを予定にして宿も予約していたし
何もかもが上手く行かなくなり始める不安からイライラして後ろで座っているボクは休憩も取らずに運転し続けスピードも緩めず走るからだんだん体を安定した位置に留めて置くことが出来なくなって
ずっと足腰を緊張させておかなければならなくなって
ズレたバランスを戻そうと体を動かすと走行中に動くなと ボクの足を叩くようになった

結構な標高だと思う 快晴でも走行中は凍える寒さだ
いいかメヘラン オレだって好きで動いてるわけじゃない
でも体がどんどん片方の側にズレていくんだ ほっといたら落っこっちまうんだ ずっと力を入れっぱなしで足が言う事聞かなくなっているんだ もう限界だ
休憩した時そう言ったボクもイライラしていた そして寒さや疲れで全身がマヒし始めた夕方の7時首都イャラバンまであと80㌔という所で抱えていた荷物が走行中落ちた バイクを停め足を地面につけた途端ボクはまっすぐ歩けなくて力も入れられず崩れ落ちてしまったんだ 本当に限界だった
つづく
経験こそが人生
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背中にしょったバックパックとメヘランの荷物を間に挟みながらの3時間で思った以上に疲れていた

目を覚ますと日が暮れていて 確か夜の8時くらいだったように思う
メヘランの様子がおかしい どうしたのかと訊く前に彼は言った
ファッ〇!グルジアのティビリシの女の子に裏切られた

3か月間やり取りしながら温めてきた交友だったのに実際明日到着すると連絡したら 用事が出来たから会えないと言われたんだそうだ
来る前まではいつでも来ていいよって言っていたのに本当に来るとなったら手のひらを返すように態度が変わったんだそうだ
からかわれていたのか それとも本当に用事が出来たのか····それでもとにかくティビリシに向かう事に変更はなかったのだけどボクの想像以上に彼はガッカリしてイラついていたんだと思う

彼のイライラに追い打ちをかけたのは翌朝2時間かけてイラン側の国境に着いた時だった
(ボクの)パスポートがない

その瞬間奴の口から出た言葉は おまえ殺すぞ

昨日チェックインした時 宿のオヤジにパスポートを取られていた
そしてチェックアウトが早朝5時半だったから オヤジもいなくてボクもうっかりしていたんだな

結局宿に電話してタクシーで届けてもらったのだけど奴にしてみれば ボクのせいで予定が狂ったのだからイライラだ

アルメニア側の国境付近
この日の目的地はアルメニアの首都イャラバン 約8時間のドライブで
クネクネのアップダウンの山道走行だ

雲の上を行く高さだ 霧も出てきて寒さ倍増
お前のせいで夜になっても着かなくなりそうだ 全く‥‥
って何回ブツブツ言われたか‥‥ボクだってショックだった

そんな大事なものを忘れるテキトー過ぎる自分にショックだった


北海道ってこんな感じかな
まぁボクにしてみれば別に来た道を戻ったってイャラバンに着かなくたって
途中で野宿したって手前のどこかの宿に泊まったってあっさり受け入れちゃうんだけどメヘランはそういうタイプじゃない あいつはボクと違ってまっとうな人間で常識人だし社会の一員としてしっかり生きている
そういう人間は非常識とか非日常というものを恐れるんだ
ボクはこの時になってようやく自分が足手まといになる或いはもうなっているような気がし始めた
そしてアルメニアの首都イャラバンに着いたらそこから独りで旅するべきだと思い始めていた
前日メヘランはイャラバンに一泊することを予定にして宿も予約していたし
何もかもが上手く行かなくなり始める不安からイライラして後ろで座っているボクは休憩も取らずに運転し続けスピードも緩めず走るからだんだん体を安定した位置に留めて置くことが出来なくなって
ずっと足腰を緊張させておかなければならなくなって
ズレたバランスを戻そうと体を動かすと走行中に動くなと ボクの足を叩くようになった

結構な標高だと思う 快晴でも走行中は凍える寒さだ
いいかメヘラン オレだって好きで動いてるわけじゃない
でも体がどんどん片方の側にズレていくんだ ほっといたら落っこっちまうんだ ずっと力を入れっぱなしで足が言う事聞かなくなっているんだ もう限界だ
休憩した時そう言ったボクもイライラしていた そして寒さや疲れで全身がマヒし始めた夕方の7時首都イャラバンまであと80㌔という所で抱えていた荷物が走行中落ちた バイクを停め足を地面につけた途端ボクはまっすぐ歩けなくて力も入れられず崩れ落ちてしまったんだ 本当に限界だった
つづく
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photon_5d at 00:53|Permalink│Comments(0)
2019年02月01日
その3 いざ出発

これで行くのかぁ‥‥黄色の丸がボクの荷物
翌朝タブリーズの町に到着したメヘランは気持ちをポジティブに切り替えた
さすが若者って感じだ 逆にボクの方が不安になった だってボクの荷物
重たいんだもん それにメヘランの荷物だってある それを全部ボクが後ろで
抱え込んで走らなきゃならないんだ

でもタダには勝てない貧乏旅行者は覚悟を決めた
最初に計画していたここタブリーズでの滞在は却下して
このまま国境の町ジョルファに向かう 大体すっ飛ばして3時間くらい

ジョルファに向かう長く広い道

プロテクター装着でターミネーターになったメヘラン
途中数回の休憩を入れてジョルファに着いたのは4時くらいだった
メヘランはちゃんと宿も予約していてアルメニアとイランの国境へは
翌早朝向かう

翌朝6時のホテル前

朝日が綿雲を染めて旅の空になった
2時間くらい走って国境に着いた 人はわりかし簡単に通過できるのだけど
バイクや車は手続きが面倒で1時間くらいかかる
メヘランは適当なボクと違ってそういう事もちゃんと計算してる
でも歯車は狂い始めていた 問題発生だ
つづく
急転直下のボタン
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photon_5d at 09:42|Permalink│Comments(0)
2019年01月31日
その2 出会った理由
イランはイスラム国で一日何回も神様にお祈りをする
列車は夜の9時になってお祈りのために約15分間停車した
駅にはお祈りするための場所があるんだ モスク ってやつだ
メヘランはボクを食堂車両に誘い出し
ゴハンを注文してくれて おまけにボクより随分
年下なのにお金まで払ってくれた
遠慮するなよ ここじゃ客人には当たり前の習慣なんだ
だって
ボクはゴチになったイランのコカ・コーラ ザムザムを飲みながら
列車が停止している間 メヘランがボクと全く同じ道筋で旅行を
する予定でいることを知った
そのボクが一応計画していた旅程はこうだ
タブリーズというイランの古都で数泊した後 北上して
国境を越え アルメニア グルジア’(現ジョージア)
そこから西へ 目指すはトルコ とそこまでは決めていた
偶然にしちゃ偶然だが珍しい こんなケースはそうはない
もう少しメヘランの話を聞いてみよう
彼には元々一緒にこの旅行をするはずだった友達がいた
親友っていってるその友達と 今から3カ月前に計画して
今日に向けて着々と そして綿密に計画してきたんだそうだ
それはメヘランにとって とても大事なプランだった
人生を変える一大イベントと呼んで
とても楽しみにしてきたんだそうだ
簡単に言っちゃうと 結婚相手を見つける旅だった
良い人達悪い人達2で触れたようにイランの女性と
結婚するには大変なお金がかかるんだ それに見つけ出すのも
容易じゃない だから男は結婚しないで同性愛に走る的な話は
どうやらあながち都市伝説ではなさそうだなと
メヘランの話を聞きながらボクは思っていた
彼に今回与えられた時間は10日間
すでにカウチサーフィンで ホストを見つけこの3か月間交友を温めてきた
カウチサーフィンっていうコミュニティがネット上にある
高いホテル代を払わず旅行者を自宅に泊めてくれる人を探せるアプリケーション
の事だ そこでメヘランはグルジアの首都ティビリシに住む
女の子の家に泊めてもらう手筈を整えていたんだ
だから彼はグルジアにはやる気持ちを抑えて向かってる
そこで何とか その女の子を彼女にしたい
なにしろ29年間彼女ナシの童貞なんだから
(イランじゃ結婚しなかったら当たり前)
結局メヘランは彼女が欲しいという欲望を
エネルギーにして行動している 日本に行きたがってるのも
女の子探しで 白い肌のちょっぴりつつましやかな女性がタイプ
ということだった
ところが昨日の事だ
突然親友が旅行をキャンセルした
3か月前から約束してきたのに‥‥
その理由がまためんどくさい
まずその親友には結婚相手がいる いとこの女の子っていってた
メヘランとも旧知の仲だ
その親友 フィアンセに昨日まで旅する事言えずにいたんだな
だって女探しの旅だなんていえないだろう よしんば言わなくても
メヘランと旅行するっていった途端彼女はははぁんと察知するはずだ
で 話した途端当然却下された
あたしも一緒じゃなきゃ絶対許さん
ということだ
女の妄想力と嫉妬とカンは世界中おっかないという意味で一緒なんだ
と聞きながら一人うなずくボク
ショゲ返ったメヘランだったけど
一人でも行ってやるぜと列車に乗り込んだ(女に飢えた肉食男子だから)
でも結局のところ不安で一杯だった 彼らの旅はバイクでのツーリングで
未知の山道を400キロ近く走り続けなきゃならないという不安だ
7か月前にイタリアから納車したという
バイクは列車に積み込まれているけど 心細いなぁとは思っていた
所へ ボクと会った
という具合だ
そこまで聞いてボクは口を開いた
「不思議だな ボクもよくわからないけど
気づいたらこの列車に乗り込んでいたんだ そしてお前と
偶然席を隣にしてこの話を聞いて思う」
「これは何か大きな力が働いて出会ったに違いないと睨んだ
意味があるのかどうかわからないけど
ボクにとっちゃ神の力が働いてこのちっぽけな
地球の一点にボク達を送り込んだとしか解釈できないけど
メヘラン お前ならどう解釈する?」
って言ってやったんだ
メヘランは オレもそのことを考えているよと言いながら
まだまだ不安を拭い切れない表情だ
それはボクとボクの13㌔あるバックパックを後ろに乗せて
果たして400㌔近くある距離を運転できるのかという不安だった
彼には人を後ろに乗せた経験がない 運転には自信があると言うが‥‥
ボクはまた言ってやった
「ばかやろーそんな気持ちで旅ができるかっ
ダメなら途中で降ろせ オレは山奥だろうがジャングルだろうが
歩けるし 別の車を捕まえて前に進むから大丈夫だぁーっ」
と背中を押して この日ボクはグルジア(ジョージア)までの移動手段をゲッツした

山田孝之似のメヘランとボク
つづく
順調のような気がする
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列車は夜の9時になってお祈りのために約15分間停車した
駅にはお祈りするための場所があるんだ モスク ってやつだ
メヘランはボクを食堂車両に誘い出し
ゴハンを注文してくれて おまけにボクより随分
年下なのにお金まで払ってくれた

遠慮するなよ ここじゃ客人には当たり前の習慣なんだ

ボクはゴチになったイランのコカ・コーラ ザムザムを飲みながら
列車が停止している間 メヘランがボクと全く同じ道筋で旅行を
する予定でいることを知った

そのボクが一応計画していた旅程はこうだ

タブリーズというイランの古都で数泊した後 北上して
国境を越え アルメニア グルジア’(現ジョージア)
そこから西へ 目指すはトルコ とそこまでは決めていた
偶然にしちゃ偶然だが珍しい こんなケースはそうはない

もう少しメヘランの話を聞いてみよう

彼には元々一緒にこの旅行をするはずだった友達がいた
親友っていってるその友達と 今から3カ月前に計画して
今日に向けて着々と そして綿密に計画してきたんだそうだ
それはメヘランにとって とても大事なプランだった
人生を変える一大イベントと呼んで
とても楽しみにしてきたんだそうだ
簡単に言っちゃうと 結婚相手を見つける旅だった

良い人達悪い人達2で触れたようにイランの女性と
結婚するには大変なお金がかかるんだ それに見つけ出すのも
容易じゃない だから男は結婚しないで同性愛に走る的な話は
どうやらあながち都市伝説ではなさそうだなと
メヘランの話を聞きながらボクは思っていた
彼に今回与えられた時間は10日間
すでにカウチサーフィンで ホストを見つけこの3か月間交友を温めてきた
カウチサーフィンっていうコミュニティがネット上にある
高いホテル代を払わず旅行者を自宅に泊めてくれる人を探せるアプリケーション
の事だ そこでメヘランはグルジアの首都ティビリシに住む
女の子の家に泊めてもらう手筈を整えていたんだ
だから彼はグルジアにはやる気持ちを抑えて向かってる
そこで何とか その女の子を彼女にしたい
なにしろ29年間彼女ナシの童貞なんだから
(イランじゃ結婚しなかったら当たり前)
結局メヘランは彼女が欲しいという欲望を
エネルギーにして行動している 日本に行きたがってるのも
女の子探しで 白い肌のちょっぴりつつましやかな女性がタイプ
ということだった

ところが昨日の事だ
突然親友が旅行をキャンセルした

3か月前から約束してきたのに‥‥

まずその親友には結婚相手がいる いとこの女の子っていってた
メヘランとも旧知の仲だ
その親友 フィアンセに昨日まで旅する事言えずにいたんだな

だって女探しの旅だなんていえないだろう よしんば言わなくても
メヘランと旅行するっていった途端彼女はははぁんと察知するはずだ
で 話した途端当然却下された

あたしも一緒じゃなきゃ絶対許さん

女の妄想力と嫉妬とカンは世界中おっかないという意味で一緒なんだ
と聞きながら一人うなずくボク
ショゲ返ったメヘランだったけど
一人でも行ってやるぜと列車に乗り込んだ(女に飢えた肉食男子だから)
でも結局のところ不安で一杯だった 彼らの旅はバイクでのツーリングで
未知の山道を400キロ近く走り続けなきゃならないという不安だ
7か月前にイタリアから納車したという
バイクは列車に積み込まれているけど 心細いなぁとは思っていた
所へ ボクと会った

そこまで聞いてボクは口を開いた
「不思議だな ボクもよくわからないけど
気づいたらこの列車に乗り込んでいたんだ そしてお前と
偶然席を隣にしてこの話を聞いて思う」

「これは何か大きな力が働いて出会ったに違いないと睨んだ
意味があるのかどうかわからないけど
ボクにとっちゃ神の力が働いてこのちっぽけな
地球の一点にボク達を送り込んだとしか解釈できないけど
メヘラン お前ならどう解釈する?」

メヘランは オレもそのことを考えているよと言いながら
まだまだ不安を拭い切れない表情だ
それはボクとボクの13㌔あるバックパックを後ろに乗せて
果たして400㌔近くある距離を運転できるのかという不安だった
彼には人を後ろに乗せた経験がない 運転には自信があると言うが‥‥
ボクはまた言ってやった
「ばかやろーそんな気持ちで旅ができるかっ

ダメなら途中で降ろせ オレは山奥だろうがジャングルだろうが
歩けるし 別の車を捕まえて前に進むから大丈夫だぁーっ」

と背中を押して この日ボクはグルジア(ジョージア)までの移動手段をゲッツした

山田孝之似のメヘランとボク
つづく
順調のような気がする
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