2018 ネパール

2019年01月24日

前進 1

2018年8月15日 20時40分カトマンズ発テヘラン行きの飛行機は約1時間遅れで離陸し 中継地のサウジアラビア·サージャー空港に着いたのは現地時間で夜中の12時を過ぎた頃だった

夜中だというのに気温35度とは狂った熱気だサウジアラビアって国はおよそ人間が住むには相応しくない場所だと思う
世界が頼る原油国の成せる業に圧巻の思いでタラップを降りる

遡る事10日前5ヵ月間過ごしたネパールのポカラを離れ首都カトマンズに移動した 陸路で中国に抜けて中央アジアに入りロシアを通ってグルジア(ジョージア)アルメニア トルコへ向かう事が出来るか確認するためだ 
ポカラじゃ田舎で情報が乏しいのと田舎で人がテキトーだ 
聴くだけ訊いて回ったものの陸路での国境事情は閉じているのか開いているのか
半々に分かれている

夕方カトマンズ市街に着いて歩いていたら小脇に買ったばかりのイカしたサンダルを抱えて歩いてる外国人旅行者が目の前を歩いてきた
目が合ってお互い軽くうなづいた後で
「カッコいいサンダルだねどこで手に入れたんだい」と尋ねたらそこから会話が弾みだしてその長身の体格のいいカナダ人と仲良くなった
彼は独りで800ルピー(≒800円)の宿に泊まっていてベッドも二つあるし独りで払うのも出費だからと誘われてついていく事にする

これで宿泊費は浮かすことが出来た カトマンズは田舎のポカラと比べると宿代もズイブンするが500円くらいの安宿を運良く見つけてもあんまりたちの良くない連中の経営する宿もあるからラッキーでヤツとは出国までの2日一緒に過ごした

おまけに彼には旅行代理店で働いてる事情通のネパール人の友達がいるというカナダ人の奴もまた旅慣れた旅行者で世界中を旅してコネクションを持っていた
ラッキーが重なって2つの問題を一気に解決することが出来た

代理店の話だと空路は使わず陸路で中国を抜ける一番の低予算ルートは閉ざされているとのことだった チベット自治区に入ることはできる
でも抜けることはできない

またネパールからインドに下りてパキスタンに行くのもやっぱりダメだ パキスタンビザは日本のパキスタン大使館でしか取得できないことになっている
世界一周陸路の旅は一昔前と違ってとっても難しい

ボクのネパールのビザ有効期限は8月15日 飛行機でこの国を離れるしか道はない
ならば一番安い航空券をと 探して探して見つけたのがイランだった

サージャー空港からイランのエマーム・ホメイニ空港行きの飛行機が発つまでおよそ10時間待ち外に出ることも出来るがとてもそんな気分になれない 暑いし高い(物価)し夜中だし

ガンガンにエアコンの効いた空港内でジャケットを羽織り 仮眠も出来ない固い椅子の上で体を丸めてじっと耐える こうしている間にも街は24時間明かりが煌々と灯り続け メルセデスベンツがガソリンを消費し 建物内はエアコンがフル稼働し王族の快適な生活を想像していると複雑な気持ちになる

ボクはエアコンが好きじゃないんだ体が不調になる
長らく自然の暑さや寒さのネパールで過ごしていたから余計だ 暑かったら扇風機 寒かったらたき火がボクには丁度いい

みんなこんなクソ暑い国で電気や石油や水をダクダクと消費しないでもっと快適な場所に移動すればいいのにと思う
神様が住むことを許してくれた地球はみんなのもので国境なんか作らないで自由に移動して暮らすのが一番いいんだ でもここには贅沢に暮らせる資源が埋まっているから誰も動こうとしないのだ

ウトウトしながらそんなことを考えていた 結局イラン行きの飛行機も予定より2時間遅れで離陸した 飛行機の中で 8月のイランもこんなにクソ暑かったら
どうすんだと不安を抱え 翌16日午後3時ボクはテヘランの イマーム・ホメイニ空港に降り立った


つづく

思ったより熱くないイラン
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photon_5d at 16:35|PermalinkComments(0)

2019年01月22日

夢と現実のギャップ 3

光陰矢の如し‥‥全く月日の経つのはあっという間だ
時間を有効に活用できる者だけが‥‥成功するのか?
或いは‥‥っていうか成功ってなんだ?
或いはこう言い直してみよう
時間を有効に活用してこそ人生は豊かで満喫できる

ボクが小学生だった頃 毎年夏休みに入る時
沢山宿題や課題が押し付けられた 中でも憶えているのは
自分で夏休み中の時間割を作らなきゃいけなかったことだ
紙に大きな丸が印刷されていて 円周には数字があった
(要するに時計ってことだ)
そこに自分で起床から就寝までの予定を作るわけだ
ゴハンの時間 勉強の時間 お風呂の時間から 遊びの時間
その予定に従って時間を有意義に過ごすことを学校は教えようと
していたんだな 学校や社会は時計仕掛けの人生こそ真っ当な
人間を育成すると考えていた

ってことは真っ当でない人間がここにいる
時間を有効に活用することも時間割通りに日々を
過ごすことも出来ず 登校日の前日になって慌てふためく
ボクは おかげでこんにちまでそんな人生を送ってる

振り返ってみればネパールで過ごした日々も全くその通りだ
この国で何かを残したいと考え努力もした だけど
何を成し遂げたのかと訊かれると 何一つ残ったものはない
上手く行くと思ったけども 成し遂げられなかったのは
他人のせいにすることも出来るけど やっぱりボク自身の努力が
足りなかったという問題に至る

月日は瞬く間に過ぎるけど成功か失敗かは別として 
それでも人生は素晴らしく豊かで有意義だとボクは思っている

ボクは時々悲しい夢を見る 一生懸命働いているんだけど
みんながボクを追い出そうとする夢だ
君はここでは役立たずだからどっか行ってくれ
君の居場所はもうここにはないんだ っていわれる夢だ

多分ボクの中のどこかでは みんなと同じような真っ当な
社会人として生きて 役に立ちたいと思っている所が
あるからなのだろう けど夢から覚めたボクはこうも思う

ボクは全然役立たずじゃない この地球で生きてる限り地球の役には
立っていると
人生は短い 短い人生なら幸せに暮らしたいボクが感じる幸せは
お金持ちになる事でもなく有名になる事でもなく 偉い人になる事でもなく
自分らしく生きる事

偉業を成し遂げようだなんて思っちゃいない 環境破壊から
地球を救おうなんて大それた思いもない これからも時間を無駄に
使っていくだろうし くだらない日常を書き連ねていくのだろう
けど いつか自分で読み返した時 そこに自分らしさを見つけて
満足できる生き方だと思えることがあればそれでいいのだと思ってる
IMG_8077
マヘンドラとボクは将来ここでカフェを始める計画を立てた
ボクはそのためにこの絵を描き マヘンドラは改築工事を始めた

IMG_8078
マヘンドラのレストランにボク達の夢は続く ネパールに行く人は
見に来てね


おわり

人生なんて暇つぶしよ
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photon_5d at 08:46|PermalinkComments(0)

2019年01月21日

イリーニのせかい その6

人と人の出会いは意味がある 決して偶然じゃぁないとボクは思う
イリーニとこんな山奥で出会ったのも ボクがまっちゃん
出会ったのも 日本を飛び出し旅を始めたのも マヘンドラやディポック
達と出会ったのも そのどれか一つでも欠けていたら点と点は線で結べなくなる 
だから全ての点 全ての出会いは起こるべくして起こり線で結ぶことが出来る

最初から全部決まっている時間軸がいくつもあって未来は決まっているけど
沢山あるのだろう ボクは一番望んでいる未来の線上を歩いていると思う
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山小屋から遠くを眺めるボク

イリーニはボクのマッサージを受けると調子が良くなるという
気分的な問題だろうけど(ボクはプロじゃないから)
まっちゃんから教わった技術にちょっぴり自信はあるんだ
でもそれだけじゃ彼女の中に巣食う闇を退散させることは出来ない
これは彼女自身のカルマが深く関わっているんだ
彼女の魂がいつかどこかの時代で闇の存在と契約を交わしたせいだ 
だけど彼女も十分闇を経験したから光の世界で生きて
光の時代を取り戻そうと働きたいんだろう

ネパールから日本にいるまっちゃんへどうしたら闇との契約を破棄できるのか
訊ねた
まっちゃんは闇は退散させてはいけないと教えてくれた
それが自分の中の闇ならば‥‥闇は外側と内側に存在していて
闇に憑りつかれる人の多くが内側と外側を一緒にしてしまうそうだ
内側の闇っていうのは自分の中の怒りや憎しみや我慢のこと
外側の闇っていうのは他人からのネガティブエネルギー
内側の闇ならば自分をポジティブにしていく事で光を強め
闇を包み込むことが出来る どんな怒りも悲しみも我慢も
受け入れて昇華させなければならないという事だ
要するに怒ってもいいし泣いてもいいし我慢もするけど
最後は笑い話にして終わらせなきゃならないってことだ

イリーニは自分の中に巣食う闇の恐ろしさを十分すぎるくらい
理解していた どうやったって太刀打ちできないほど強力だと
話してくれる 彼女自身も退散させようなんて思っていない 
どうやったら自分の中の闇を優しく包めるくらい強い光を
放出できるかってこと

まっちゃんも20代の時は随分光を強くするための訓練をしたそうだ
その1つに呼吸法がある
それから契約を破棄するための呪文も必要だと教えてくれた
それらはネット上で見つけることが出来るらしい
でも決して否定的でネガティブな波動を生む言葉は使わないようにと
教えてくれた それらは低い波動を生み高次元との契約まで
切り離してしまう危険性があるからだそうだ

ボクはさっそくネットでイリーニに良さそうな文章を探し
それを英語に直して契約破棄宣誓書を作成し
イリーニにそれを声を出して読むように指示して最後に署名させ
その宣誓書を天に向けて ボクが正式に立会人として
この宣誓書を保管するからもう邪魔するなと言ってやった

イリーニはとっても喜んでいた
そのあと彼女は呼吸法と瞑想を教えてくれる
トレーニングセンターへ10日間の修行をしにネパールの
チトワンに向かって旅立った

それからあとはどうなったかボクは知らない


つづく

またすぐ会えるさ
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photon_5d at 21:40|PermalinkComments(0)

イリーニのせかい その5

彼女の話を聞いてボクは彼女の体に触ってみたくなった
ボクはかつて人体のしくみについて勉強し
疲れやコリをほぐす仕事をし そしてエネルギーについて
の知識がある それを教えてくれたのはまっちゃん

彼女の話を聞いてまっちゃんを思い出し まっちゃんの言葉を
思い出し 彼女の中で光と闇が戦っていると感じたからだ
何ができるのかわからないけどとにかくボクは
ある時彼女を横に寝かせて まっちゃんが教えてくれた
事の数々を駆使してマッサージを始めた すると

イリーニ「あなたどこでこのマッサージを勉強したの?」
ボク「勉強ってほどじゃないけど日本にボクの尊敬する先生がいて
その人から色々教えてもらったんだ」
イリーニ「あなたのマッサージ筋膜にアプローチしているでしょ?」
ボク「へぇー良く知ってるね ボクの先生はもっと色んな事知ってるけど
筋膜はボクも勉強したかったから先生からそのことについては重点的に教えて
もらっていたんだ」
イリーニ「あたしサイプロスで色んな治療を受けてマッサージにも通ってた 
そこであたしを面倒見てくれていた先生が言ってたの 筋膜リリースが出来る
先生を見つけなさいって それがあたしの体を良くしてくれる唯一の手段だって 
あたしずっと探していたのよ でもこんな山の中で出会えるなんて
夢にも思わなかった まるであたし誰かに導かれてここに来ちゃったみたい」
ボク「誰かって?」
イリーニ「あたしを光の世界に導いてくれる光りの存在しかないじゃない」
ボク「ボクの先生はね 体の不調は全部エネルギーの通りが悪くなって
起こるんだって言ってる それは自分の中の闇のエネルギーが滞らせている 
闇のエネルギーは怒り 憎しみ 犠牲 我慢などが美徳で当然と教える
現代社会の洗脳 ボク達はそんな感情を振って抱えて溜め込んで生きているんだ
でもそれは本当はいらないものだと教えてくれる もっと自由にやりたいことを
やっていいのが本当の人間の人生で幸せでボク達はもっと楽しむために
この地球にやってきたんだ」
イリーニ「カセイの言う事すごくよくわかる でもあたしの体の中の醜い何かが
邪魔をしているの」
IMG_2961
マヘンドラが確保しようとしている土地 山小屋は写真右端に消えそうな
くらい遠くにある

サイプロスで暮らしていた頃の彼女はいつも神経を使って気の抜けない
日々だったそうだ 男みたいな性格で体中には入れ墨だらけで戦い続ける
毎日だったという コカインもそのせいだ コカインていうのは気持ちを
強くさせる強壮剤で摂取したらまず落ち着いてなんていられなくなる
それでいて周囲の細部にまで気が届くようになり ちょっとでも気に障る
ところが見つかるとどうにかせずにいられなくなる薬だ
それがモノなら修正したくなる 椅子やテーブルの並びがちょっでもズレて
いようものなら気になって仕方なくなるし
それが人間なら徹底的に排除するか徹底的に親切になる
ボクにはイリーニがコカイン漬けになる理由がわかる

彼女は一日中体を動かせなくなる日もあれば
調子のいい日もあって そんな日は失ってしまった体の重心を
取り戻すエクササイズやヨガをして自分で考えた運動で山道を
歩いたり 脇を流れるキレイな川に浸かって体の毒素を排出したり
して過ごす 彼女が言うにはこの場所に来て2週間川に浸かって
いるうちに足と手にあったイボがキレイに消えてしまったんだそうだ
とにかくすごいエネルギーを摂りこめる場所だという

インドからやって来た修行僧もおんなじことを言っていた
宇宙の生命力でエネルギーと言われるプラーナで満ちていると

そんなスゴイ場所ではあるけれど調子の悪い時の彼女はまるで
別人だし とても苦しそうで何かと戦っているのがわかる
そんな時に誰かが自分の気に障ることをしようものなら
悪魔になって物凄く嫌なエネルギーを放出する それはネガティブで
攻撃的で強力な爆発力を生むエネルギー
これまでボクはそんな醜い彼女を何度も見てきた ある時は離れて
またある時は直接受けた
でも決まって最後は泣いて謝って来た 本当のあたしじゃないのよって
いうんだ 最初は多重人格者としか思えなかった 多分誰もがそう思う
人格の切り替わりだ そして誰もが彼女を可笑しな女でとっつきにくくて
厄介とさえ感じるはずだ でもボクには心当たりがあった
もし彼女が本当の事を言ってるのならボクは彼女以外に同じ経験をしてきた
人間を知っているのだ

その人間にコンタクトをとる必要がある なぜならその人もまた
かつてそうとう悪魔と戦い闇の世界と戦い そしてその世界から
離れることが出来た人間だからだ
その人こそまっちゃん ボクのお師匠だ


つづく

友達とは必要なものを持っている人
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photon_5d at 21:29|PermalinkComments(0)

2018年11月15日

イリーニのせかい その4

何度か見たこの目で ある時鏡で自分を見ていたら
映ったの 自分の顔に重なるようにして現れたの‥‥(イリーニ談)

彼女が21歳の時だ 結婚して子供も生まれてある時自宅のリノベーション
を自分達でやっていた時だった

イリーニは天井と壁の塗装をその時していたんだそうだ
脚立を両端において 厚みのある一枚の板を足場にするため
その上に置いて そして板の上に乗って塗装をしていたイリーニは
その時の気持ちをボクに語ってくれた

あの時あたしとっても良くない事を思っていたの
子供もいて家庭もあって仕事もあって それでもすごく不幸な
自分を見つけてしまって どうしてこんなことしなけりゃならないの
だろうって考えてた‥‥何もかも捨ててサイプロスから飛び出したい
って考えたの そしたらあたしいつの間にか脚立の端っこまで来ていて
下へ背中から転落し頭を打って動けなくなったところで
渡していた足場の板が垂直に落ちてきて右肺に刺さったのよ

死んだと思ったわ 悪くない気分だった 天使がやってきて
あたしはその差し出された手を握って軽くなって起き上がって
行く所だった でもその時地面から物凄い力のこもった腕が
あたしの後頭部を鷲掴みにして重たく暗くじめじめ
とした地上の世界にに引き戻した‥‥その時醜い何かが自分の中に
入り込んだらしい

イリーニの心臓近くに手を当てると変形した肋骨を確かめることが出来た
酷く盛り上がって 筋肉も石のように硬くなっている
内臓の位置もズレてしまっているんだろう そして骨格も

彼女はサイプロスではちょっとした流行りのクラブバーを経営し 
週末になればライブバンド演奏があったり 
テクノやトランスやジャズ音楽を週末ごとに変えかなり人気を集め
大忙しの日々を送ってた

元々なんでも一から創造するクリエーターの彼女は楽器も
演奏し作曲もし絵も描き料理もモノも作る多才能の持ち主だけど
仕事で得た収入殆ど音楽に注いでいたそうだ
自宅の敷地に離れのスタジオも造り高価な器材を揃えてDJとして
大忙しの日々だった

その忙しさのストレスが薬物に向かわせていったようだった
心のずっと奥底でこれは本当の自分の生活じゃないってわかっていた
でも彼女の体は地獄へと向かって彼女の意志を奪っていった‥‥

暴飲暴食 薬物過剰摂取でとうとう彼女の体はくたばってしまう
その瞬間 ブツンと鈍い音を聞いた彼女は右鼠径部から肩の上を通って
胸椎に届いている見えない糸のような何かが断ち切られたと話してくれた
それで体の重心が右に大きく傾き 右肩は大きく下がり 
右足は引きずらなければ歩けなくなってしまった
若干30歳になるかならないかでだ

落ち切った彼女はいよいよ本気で自分の体を
元通りにしようと色々な勉強を始めた ドラッグも止めた 体に
毒素を溜め込む加工食品も食べなくなった 整体やセラピー
に通って体を調整しながら やがて自分の置かれた環境が
闇の世界の中心だったことに気づく
結局のところ 彼女を取り巻いていた環境はお金やエゴ
暴力 略奪に満ちた弱肉強食の世界だ
地元の暴力団やチンピラみたいな奴らが取り囲んでいて
ツケを踏み倒して現れては消えていく客達と渡り合う毎日
そうした環境から抜け出さなけりゃ
どうにもならないと思うようになったんだな でもねぇ‥‥
そういう人達との縁を切るって簡単じゃない

彼女は流行っていた自分の店も閉めて自分の体のケアに集中した
約2年かかってどうにか体を動かせるようにはなったけど
もっと光の高純度なエネルギーが必要だった高次元が
そう知らせに来ていた‥‥でも旅立ちの準備をし始めた所でまた邪魔が入った
自分の全財産でもあったスタジオにある時泥棒が入って器材全部
盗まれちゃったんだ
それは暴力団とのつながりを切った報復だと彼女は言う 
彼女も彼女で暴力団にしていた借金を踏み倒して持てるだけの荷物
(総重量100㌔)を担いでサイプロスを飛び出したんだ
その中身は薬草やスパイスや調味料や難しい書物に工具ばかりだった

つづく

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持ち運んでいる工具で作る魔法使いイリーニの作品の一部 これは自転車の
廃チューブから作った小物入れとライターホルダーだ

  ↓

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photon_5d at 12:21|PermalinkComments(0)