PHV研究所

トヨタの発売したPrius PHVを中心に、プラグイン・ハイブリッド車の現状、未来を考えてみたい

June 2018

160000 km 外国に行くことが多かったので、この1万キロは少し時間が掛かった。リコールで記録が壊されて仕舞ったので、細かい電力データが分からない。
 1KWHの電力量で何キロ走るかということの元データがなくなったが、記憶の範囲での計算では、新車時の値の94%程度である。まだ劣化しているとは言えないだろう。

 車の使い方としては、毎日24 kmを往復している。これはほとんど電池に依っている。家の近くの勾配だけ、1 kmほどエンジンでアシストしている。電池だけで走った場合、GPS速度で50 km/hで走ると平坦路を28 km以上走るが、後ろの車から文句を言われる。60 km/hでは23 kmほどだ。

 最近の燃費テストでは、東京ー名古屋を下の道(バイパスが半分)を夜間走って34 km/Lを出したのが最高で、普段は31 km/L程である。高速道路でGPS速度100 km/h では 25.5km/L 程度である。要するに速度の関数で、速度が大きくなると燃費は激減する。坂はあってもなくても殆ど影響しない。登りの分を下りで取り戻すからである。

 購入時の試算では16万 kmでPHVの差額の元が取れることになっていた。最近はガソリンが高くなったので15万 kmで元が取れていた。ブレーキパッドはまだ6 mm以上残っている。アメリカの友人が、通常型プリウスを10万マイル(16万 km)乗ってもブレーキパッドが残っていたと驚いたが、さらにそれ以上を行っている。最近はブレーキはほとんど掛けない。すべて電気ブレーキと言ってもよいほどの使い方なので、20万 kmは行けるはずだ。
 そろそろサスペンションの方に、手を入れたいと思っている。ショック・アブソーバが、ややへたり始めたように思う。舗装道路しか走らないから、長持ちしている。交換部品は、100 km使用というのを安く買ってある。 

 所用でアメリカに行き、San Jose(サンホゼという発音が正しい)からポートランド、シアトル方面を旅した。西海岸はこの時期は涼しく、雨も多い。

 最初に乗ったタクシィはシボレの22万マイル乗った車だ。調子が良くて欲しくなる車だ。タクシィの運ちゃんはインド系であった。こちらが、その道が空いているから、そこ曲がってなどと言うものだから、とても驚いたようだ。数年前に見つけた抜け道なのだ。

 シアトルではプリウスのタクシィばかりだ。スーツケースを2つ持った二人連れでは、後ろに入らない。助手席に斜めに入れてベルトで縛った。運ちゃんといろいろと話をした。プリウスは素晴らしい車だ。燃費が半分で済むが、荷物が入らないのはとても困る。タクシィにとって荷物が入らないというのは致命的だ。そのタクシィも22万マイル乗ってあった。乗り心地は悪くない。台湾系の運ちゃんは愛想がよく、日本に行きたいとしきりに言った。
 日本でプリウスαと言っているタイプの車はアメリカにはないのだろうか。現地でプリウスαというのは、日本でいうところのアクアである。これは小さすぎてタクシィにはならない。
「PHVに乗っていて、10万マイル走った。」と言うと、電池は持ったかと聞く。十分にOKだと言うと、
「その車が欲しい。」と言った。
「電池を併用すると、高速道路を半分含めても、最初の90マイルは1ガロンで楽々行けるよ。その後は55マイル/ガロンだ。」と言うとかなり驚いた。
「 でも電気代は多少掛かるよ。一回40セントくらいかな。」
「そんなの知れてるよ。でもタクシィに使うには充電ばかりしなくてはならないから、難しいね。」

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