公益社団法人 全日本司厨士協会小樽支部が主催する
後志フードフェスティバルが今年も
９月２５日に開催されます。
このイベントも今年で１９回目を数えます。
今まで続けて来れたのも、一重に
来場されるお客様のおかげ
小樽、後志管内の生産者の皆様のおかげ
出店、協力してくれる、協力団体、シェフの皆様
いろんな人が携わってこのイベントが作られています。
私は第１回目から参加し、３回目からは運営に関わってきました。
最初の発案は当時の司厨士協会小樽支部 支部長 藤崎 藤一氏が
函館で視察した「郷土料理まつり」を参考に
小樽でもこのようなイベントを行いたいと
市内、管内のホテル、レストラン、関係する、和食や中華のシェフにも呼びかけ
実現に向け、動き出しました。
当時、支部幹事長だった、村 武三氏（現レストラン村オーナー）が
一店づつ説明し、参加を呼び掛けていたことを思い出します。
私は当時、小樽に赴任してきてまだ間もなく
上司のシェフとともに、出店の説明を聞いたことを思い出します。
このような、イベント、
（管内、近郊のホテル、レストランの料理を一同に会して、立食パーティーを行う）
などということは過去に聞いたこともなく、ライバルである料理人が
料理を持ち寄って、行うなどは考えられませんでした。
どの程度の料理をどうやってどのくらい準備するのか、
各店舗の料理がバランス良、全体のメニュー構成は成り立つのか
不安な要素がいっぱいではありましたが
第一回目、会場の小樽グランドホテルがいっぱいになり
大盛況のうちに終えることが出来ました。
回を重ねていくうちに、内容のマンネリ化が懸念されていたころ
地元の生産者の方々から声がかかりました。
「イベントで自分たちの作った農作物が役にたたないか」と
中小企業家同友会しりべし・小樽支部農業経営部会の生産者のみなさんでした。
当時、私は支部幹事長、
実際に運営の中心を担っていたわけですが
まだそのころは料理人と農家が直接手を結ぶ等ということはほとんどなく
まずは情報交換から、
当時の同友会農業経営部会部会長の寒河江さんと
余市や仁木で農家さんと我々料理人が集まって
直接意見交換する場を作って行きました。
それから、現在のように後志、小樽の食材をアピールし、
私たちも、生産者とのつながりで今まで知らなかった、
後志の食材の豊かさを知ることになりました。
それから、このイベントは単の料理人が集うイベントではなく、
農家さん、漁師さんとともに創り上げるイベントに成長していきました。
年に一度、ひとつの会場で市内管内を代表する料理人が30名以上そろって
お客様をおもてなしする、なかなか、他ではないでしょう。
各店舗が切磋琢磨して、料理を考え、真剣勝負をかけてきます。
若いシェフにとっては、他のホテルレストランの料理が見れるとともに
交流も図れる、絶好の機会になります。
私たち全日本司厨士協会小樽支部は設立して５４年の歴史があります。
小樽は函館とともに、洋食が古くから栄えた歴史があります。
初代の支部長は青木小太郎氏
元札幌グランドホテル総料理長であり、
かの天皇の料理番 秋山 徳三氏の弟子でもあった人でした
その後、伊藤 貞義氏、村田 竜一氏（北海ホテル総料理長）
藤田 正剛氏、藤崎 藤一（小樽グランドホテル総料理長）
佐々木 温夫氏（マリンヒルホテル総料理長）
村 武三氏、前田 孝氏
そして現在、１０代目に私が支部長を務めています。
私たち料理人の世界、この先輩がたの礎の上に現在があります。
２０２０年のオリンピックが東京に決まりました。
前回１９６４年のオリンピックでは帝国ホテル総料理長他 沢山の司厨士が腕をふるい
日本の西洋料理の実力が飛躍的に進歩したきっかけと聞いています。
北海道内にも、オリンピックの選手村のシェフに参加した先輩たちがいます。
先輩方が築き上げてきたものを未来に託す、私たち職人の使命ではあります。
このイベントはその役割を大きく担っています。
料理人と農家、漁師が手をとりあって、小樽後志の食を豊かにする
そんな、心意気が感じられるイベントです。
皆様もぜひ会場に足を運んでください。
現在、現在の支部幹事長、兼崎 義明（ホテルノイシュロス総支配人兼総料理長）が
陣頭指揮をとって準備を進めています。
日時９月２５日 18：30～
場所 グランドパーク小樽
前売りチケット ￥5000
後志管内のホテル、レストラン出店予定
・朝里クラッセホテル、オステリア・イル・ぴあっと・ヌォーボ、キロロアソシエツ
グランドパーク小樽、に志づか、トラットリア・コンフォルテーボレ
ヒルトンニセコビレッジ。ホテルノイシュロス小樽 黒松内レストランきりか、町の寿司、夢二亭
カクテルバードンファン
割烹調理師会（マグロ解体）そば商組合（手打ちそば実演）
小樽ビール、札幌ウエシマコーヒー（各種ソフトドリンク）など
