2007年10月05日

pico〜ぼくの小さな夏物語〜高品質&高音質の理由

なぜ、今回高品質&高音質と出来たのかを説明しますね。
(ちょっとまじめ)
正直、最初は前作のマスターからそのまま編集することも
視野に入れていたのですが、今回、演出の部分で、
撮影のやり直しをするカットや、尺を調整するカットが増えたので、
結果的に、それならと、全編、最初から撮影をやり直しました。
この撮影とは、PCに取り込んでいる原画&動画を仕上げた素材を
動画映像としてもう一度作り直すという作業になります。
一部、動画の追加(見た目は変わりませんが)、仕上げ(色を付ける作業)も
やり直しています。
そして、この段階で、とっちんさんと相談して、
その撮影したPCのデータ自体で、本編を作ろうというアイディアを実行しました。
通常アニメ圧縮といったデータの圧縮をして、DVCUMテープに落とし、
ビデオ編集(本編を作る最終作業)する映像を、非圧縮で、
ハードディスクに保存したまま、ビデオ編集・オーサリングのスタジオに
持ち込み、DVDへ変換しました。
(カツオ船で捕ってすぐに冷凍して港に持ち込むというような作業でしょうか・・・違うか)
この作業のため、オーサリング(映像をDVDというメディアに変換をして、
商品素材とする作業のこと/メニュー画面なども作ります)のスタジオも
この作業が出来る新しいスタジオに変えました。
これもモザイクという工程を経ないためにできることなのです。
そして音声も副音声が今回はないので、目いっぱい音質を上げて
これまでのドルビーデジタルからリニアPCMに変更しました。
これは容量の問題で、副音声分の容量が空いたために出来たことです。
(普通は副音声なくてもやらないんですけどね、面倒なんで)

今回の「pico〜ぼくの小さな夏物語〜」は、せっかくの一般作ということで、
一般作だからできることを目いっぱいやってみたいというとっちんさんの希望で
こうした技術的なトライも出来ました。

これまでのアニメだと単に廉価版や、グッズをつけて高く売るとか
いろいろありますが、ぴこシリーズはこうしたことに一生懸命逆らってきました。
BOXも2枚分の値段で、フィギアやCDも付いて来ると言うお値打ちにしましたし、
今回の「pico〜ぼくの小さな夏物語〜」も再演出・新脚本・再アフレコ・
新曲オープニング・書き下ろしジャケット・高画質・高音質でも2980円です。

是非、僕らの「ぴこ」を愛する気持ちを受け止めてもらえればうれしいです。

お楽しみに。


picoblog at 22:38