East Asian Cafe


 〜長年のマンションでのベランダ園芸を卒業し 2012年初夏 ときどき潮風が吹く家で小さな庭のある暮らしが始まりました

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着物

一張羅にしたい紬

三連休のうち二日間は雪がチラつきましたが、お茶のお稽古の日だけ晴れました。
雪がチラつくなら洋服でお稽古に行こうと思っていましたが、晴れ間が見えたので急遽着物にしました。

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いつもは自転車で洋服の友人も、この日はご主人に車で送迎してもらえるとのことで着物です。昨年亡くなられたお母様の更紗小紋だそうです。先月私が更紗小紋を着たので、久しぶりに着たそうです。(2019年1月「更紗小紋で初釜」) 

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私は、この日予定していたお召しではなく、寒いので結城紬にしました。結城紬は軽くて暖かいのです。帯は着物と同じ鶴見の「かないや」さんの店員さんに見立ててもらった博多献上の帯です。
帰宅後B男くんに撮ってもらいました。B男くんもだんだん撮るのに慣れてきたようです。

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義母から譲られた着物の中で、よく似た紫色の紬が何度かブログに登場していますが、それとは違います。(2015年1月「着物事始め」、2016年1月「連休の鶴岡八幡宮へ」) 譲られた紬は色は気に入っていたのですが、とても重く、着た後に身体の疲れが長く残るのです。それで、代わりになるような紬をここ数年ずっと探していました。
やはり年齢でしょうか、帯も着物も軽さ重視になってきました。

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一昨年のことです。この結城紬は鶴見のかないやさんのHPに夏にアップされたときに一目ぼれでした。
私は証紙のあるなしは重要視しないのですが、リサイクル品とはいえど、この結城紬は手機(てばた)で証紙ありということで、私には少々高額でした。それでもこれだけ気に入ったものにはそうそう出会えないなと思い、仕事を少し増やしてお金を貯めることにしたのです。売れてしまったら縁がなかったと諦めるつもりでしたが、売れないことを願いながら、秋の頃には友人を連れて試着までしてきました(笑)

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縁があったのですね。年明けの1割引きセールになるまで残っていました。
昨年は着る機会がなく初おろしが今年に持ち越されましたが、気に入った着物を着るのは心弾むものです。

「一張羅」(いっちょら)」という言葉には、ほかには持たず、たった1着きりの衣服、という意味の他に、「その人が持っている衣服のなかで最もよいもの」という意味があるそうです。さらに転じて、一番のお気に入りなのでいつも着ている、の意味になるとか。この結城紬は私の一張羅になるでしょう。

余談ですが、最近出たばかりの群ようこの「還暦着物日記」という着物エッセイを読みました。

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私より少し年上の著者は、40年以上着物を着ているそうですが、若い頃母親がいつのまにかあつらえた着物や帯、羽織はまったく自分には色も柄も合わなかった。それは母親に合うものだった。と書いていました。
ああ、わが家もそうだった、着物とはそういうものなのだ、妙に納得して読みました。

長く着物を着ている着物ブロガーさんが、着物を譲られて悩んでいる着物初心者さんに相談されて答えていることに、「着物も帯も布であり、寿命があるのです。嫁入り道具としての着物もそうですが、譲ったこと、持たせたことで、その着物の役割は終わっていると考えて良いのではないでしょうか」とアドバイスされています。

そして、私も時間がかかりましたが、この結城紬を得たことで、今まで譲られた着物をなんとか着なければという呪縛から解き放たれました。重かった紫の紬はほどいて、座布団カバーにできるように準備中です。そして娘が困らないように断捨離しながら着物ライフを楽しむつもりです。

珊瑚色の結城紬

B男くんが単身赴任する前は、休日に東京方面へ行くのを好まなかったように思います。
それが、3年経って帰ってきてみると、休日の午後になるとどうしてもどこかへ出かけたいようで、アイデアがないにもかかわらず「どこかへ行こう」と誘われます。こちらも週末実家へ帰省することが多くなったので、なんとなく悪いような気がして、常に「どこか」を考えておくわけですが、あまり近くだと気に入らないようです。それで今回私が提案したのが、町田にある「武相荘」でした。

前日も東京ビッグサイトの骨董市に出かけていたので少々疲れ気味の私は「着物なら行ってもいいけど」というと、最初は「支度に時間がかかる」と難色を示しましたが、予想外にB男くんは承知したのです。「出かけたい」欲求の方が勝ったようです(笑)
武相荘の駐車場から竹林を移動中「止まれ」と言われて〜

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見学を終えて、寒さにショールをかけたところ不意打ち
少し派手かと思いましたが、暗めの着物にしなくてかえってよかったようです。自然の風景の中に映えました。

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帰宅してコートを脱いで
この日は車で遠出でしたので、コートを脱いだ後で帯が曲がっていることのないようにと帯の仮紐をしっかり締めたためか、乗っているうちに苦しくなりました。車に乗るときはもう少し下に締める必要があると思いました。

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また、自分の腰骨の位置を考えると帯の位置はここになるのですが、前帯をUの字を開いたような形に締められるよう練習するしかありません。目指すは島津亜矢の帯結び!意外に難しい。

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記録用に着物の組み合わせを。
着物は、ややくすんだ珊瑚色無地の結城紬。機械織りで証紙ありですが、鶴見のかないやさんでリサイクル品で1万円台後半でした。汚れもないのにこのお値段と驚きましたが、「結城」で織られているとは確定できないそうです。派手かなと思いましたが顔映りがよかったこと、八卦がすみれ色をしていたことが決め手でした。
帯は更紗小紋に合わせた帯です(2018年1月「更紗小紋で初釜」)。実はこの着物に合わせて同時に購入したのでした。着物より2000円ほど高かったです。

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結城紬といっても手織りと比べたら重いですが、念願の無地の結城紬、何よりも気に入った色に出会えて幸運でした。遅まきながら、年明けに購入したこの着物と帯は、2018年の自分へのご褒美着物でした。

また少しの間、ブログの更新があくかと思います。コメントの返信など遅れることがありますが、ご容赦くださいませ。

更紗小紋で初釜

1月のお茶のお稽古の主菓子は、花びら餅にしました。
「花びら餅」というのは、京都でお正月にだけいただく伝統の御菓子の一つで、柔らかいお餅に京都のお雑煮に見立てた白味噌のあんをごぼうと共に求肥で包んであるお菓子です。先日Eテレの「グレーテルのかまど」で作っていましたが(再放送は1月14日午前10時25分〜50分)、甘い餡に白味噌の香りと塩味がほのかに感じられる不思議な和菓子だと思います。

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お干菓子は干支のイノシシが入っています。銀座の萬年堂のものとのことですが、他店の同様の和三盆の干菓子と、パリパリ感と溶け方が違いました。

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今年1番目のお稽古は私から。一緒にお稽古している友人が「着物で来てくれるとテンションが上がる」と写真を撮ってくれましたが、先生にお茶を出してほっとしたところで、水差しの蓋を開けるのを忘れていました。指先にも緊張感なし。着物だと目立ちますね。ああ〜、今年も精進あるのみ。

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今回は先月の反省の通り柔か物を着て行ったので、客側になったときににじってお茶碗を取りに行くのも楽でした。それでも、右脇線をもっと深く着るべきでした。
来月は大寄せのお茶会があるので、雨が降らない限り着物で行くつもりです。こうして着て身体で覚えていくしかありません。
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記録のために帯と着物の組み合わせを。

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一昨年横浜での「池田重子展」にも着て行った(こちら)丸紋更紗の小紋は赤レンガの今昔きもの大市で、黒い塩瀬におめでたい柄の刺繍帯は鶴見のかないやさん。どちらもリサイクルです。からし色と更紗柄、どちらも私には冒険でしたが、それを試せるのはリサイクル着物だからこそですね。

上着は寒かったので羽織ではなく、ビロードのコートを。これも赤レンガのきもの大市で滋賀県のアンティーク着物店「tento」さんで購入。若い人に人気のお店です。着る機会を逃して3年も寝かしていて今回が初使いでした。長さもちょうどで暖かくて気に入りました。

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着物だけを着るのは15分もかかりませんが、帯結びだけはなかなかうまくなりません。帯の硬さや重さ、模様の出方、たれの長さ、合わせた着物との滑り方、すべて違うからです。
この日も「お茶会に着ていく着物と帯で練習が必要だね」と、友人と話したのでした。

千歳盆のお点前 〜昭和感漂う紬で

12月のお茶のお稽古は、茶室が借りられず大広間での千歳盆のお点前を習いました。
始めて聞く「千歳盆(ちとせぼん)」。由来は、裏千家14世淡々斎宗匠の還暦を祝って、嘉代子夫人が新しく考えられ、好まれたものだそうです。ちょうど今年還暦を迎えた友人が一番に練習。基本は「盆略点前」で、お菓子の運びなどすべてを自分ひとりでしますので、自宅でのおもてなしにはぴったりかと思いました。

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主菓子は友人先生が安くて美味しいという金沢八景の和菓子屋さんのお菓子を用意してくれました。
右から「枯露柿(ころがき)」「百合根」「木枯らし」。私は「枯露柿」をいただきましたが、しっかりした白餡に細かく刻まれた柚子が入っており、柚子の香りのする干し柿のようでした。

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今回は、映画「日々是好日」の余韻が続いてることもあって、着物でお稽古行きました。私が結婚するときに母が持たせてくれた大島紬っぽい着物で対の羽織がありました。着付けの練習以外では2〜3回しか着たことがなく、朱赤が昭和っぽいので、断捨離リストに何度も入っているのですが、なかなか処分できずにいます。

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汚れてもいいものをとこれを選びましたが、大島紬系は動くたびカシャカシャカと「衣擦れ」の音がするので、お茶のお稽古には不向きだと初めて知りました。(そういえば、以前堂本光一主演のミュージカルを観たとき、隣りの大島紬の婦人が息をするたび衣擦れの音がしていました)

また、お稽古用に上前をかなり右脇線ずらして着つけたのですが、それでもお点前中は上前がはだけそうで身幅が不十分に感じられました。茶道用の着物は、座ってきれいに見える身幅で仕立てるのだそうです。
お稽古後のぐずぐず姿ですが…帯や羽織の組み合わせ、今回はくどすぎました。

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次回は身幅の広めの柔か物を着ることにしましょう。


同窓会に着そこねた着物

関内ホールでの歌舞伎鑑賞は、自宅から近くでもありますし、着物を着て行こうと、これまた久しぶりに頑張りました。会場で着物姿の方は20人にも満たなかったのは少し意外でした。
梨園の奥様と思われる女性がひとり着物姿で観客を送り出していたのですが、その華やかなレモン色の訪問着とたたずまいの美しさが目を引きました。

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さて、私の着ている着物は、2年前の11月に高校の同窓会用に準備した着物でしたが、週末に同窓会というときに、実家の母が急に「助けて〜」と電話をかけてきたので(2016年11月「初雪の後」)、急遽帰省したために着ることのできなかった着物です。
自分都合のしか考えずに電話を何度もかけてくるという認知症によくある症状ですが、当時はそうとは知らず、同窓会の幹事でもあったのに「すぐに来てほしい」と言われてあわててキャンセルして行ってみれば、それほど急ぐことのない用事であっため、母に対して腹立たしかったこと、その後さまざまな母娘の言い争いが思い出されて、あえて選んで着る気持ちにはなれなかった着物でした。

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今回は座り皺のつきにくい留袖から作った羽織を着ていくことに決めていたので、母の持たせてくれた留袖から作った羽織(2017年12月「『池田重子 横浜スタイル展』と留袖羽織」 ➡ 母の嫌な思い出を払拭したい、ということで、こちらの着物にしてみました。

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着物は鶴見の「かないや」さんで買った深緑色の十日町紬、椿の絣模様。帯は赤レンガ横浜今昔きもの大市で買った西陣の帯ですが、詳細わからず。どちらも未使用品でした。帯締めは五嶋紐を初おろし、とても締めやすかったです。

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久しぶりの着物、準備も片付けも時間がかかるので、気持ちの余裕がないとなかなか踏み切れませんが、着物や洋服をまとうことは「服す」といって、元々は薬を服用するのと同じ意味があったそうです。着物が癒し、になるまでは、私はまだまだです。

バッグに記憶をとどめて

冷たい雨が降っていた先日、2月に浅草橋の池田工芸さんにお願いしていた和装バッグが出来上がってきました。(2018年2月「浅草橋へ」
楽しみにしていたので、届いてすぐには段ボール箱を開けず、午後になってからゆっくりと開けました(笑)

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まずは、昨年息子の卒業式で締めた若松の帯を利休バッグに。(2017年3月「卒業式 〜着納めの訪問着」)  手持ちの袋帯に比べて軽くて締めやすいリサイクルの袋帯でしたが、使っているうちに前帯の擦れが気になりました。柄がとても気に入っていたので利休バッグに。側面も帯地を使ってもらい、いい感じに仕上がりました。

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もう一つ利休バッグに。着付け教室で何度も使ったアンティーク風の袋帯から。
一昨年、いつもの呉服屋問屋さんで利休バッグにするには2万円以上かかると聞いてお手頃価格のトートバッグにしてもらいましたが、池田工芸さんならお安いので今回残布をお願いしました。
側面の色は池田工芸さんでおすすめの色にしましたが、仕上がりを見るとトートバッグと同様に黒系がよかったかも。おソロで使いますわ。

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何事もオーダーメイドには、注文する側の知識も試されますね。トップ着物ブロガーの朝香沙都子さんの利休バックの数々(こちら)、研究させていただくべきでした。もっとも朝香さんのバッグは岡重などの高級品ですが(朝香さんのブログはリンクフリーです。写真は不可)

最後は、留袖で羽織を作った残布で喪用のバッグ。(2017年12月「『池田重子 横浜スタイル展』と留袖羽織」) 最近葬祭が多く(苦笑)、持っている布製のバッグの傷みが気になって買い替えを考えていました。冠婚葬祭の正式なバッグは持ち手が一つだそうですが、身内だけの法事ではそう格式ばることもないのでお願いしました。

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内側はがま口の口金を使っていますが、大きなサイズの口金がもうないそうで、やや小さめのバッグとなりました。池田工芸さんによると、HPは古い情報のままだそうで、拙記事を読んで注文される方は電話やメールで問い合わせてくださいませ。

ところで、増えたバッグの収納を見直すついでに、着付け教室で使っていた着物や帯を少し断捨離。そこに実家から持ち帰った未使用のバッグや本などを豊能障害者労働センターに送ってバザーに役立ててもらうことにしました。



「池田重子 横浜スタイル展」と留袖羽織

横浜そごう美術館で開かれている「池田重子 横浜スタイル展」へ行ってきました。
2年前に亡くなられた池田重子さんはアンティーク着物を平成流にアレンジした「昔きもの」ブームを作った人と言われています。
横浜生まれで、幼い頃はホテル・ニューグランドに度々食事に行く裕福な家庭で育ったそうです。横浜での展覧会の開催を強く望んでいらしたということですが、念願がかなって関係者の方々も喜んでおられることでしょう。

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亡くなられてまもなく銀座松屋で開かれた「日本のおしゃれ展」のときは、その美意識と充実したコレクションに感嘆しましたが(2016年1月「池田重子コレクション 日本のおしゃれ展」)、今回は港町横浜にちなんだ着物や帯、帯留のコレクションで、これもまた見ごたえがありました。

入ってすぐの展示のみ撮影が許されています。

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古いものを活用した現代風のコーディネートのセンスが素晴らしく、中には「冬のソナタ」に触発されてデザインしたという着物・帯・帯留がありました。
灰青地に雪を思わせる白い丸い飛び柄の小紋に、帯のお太鼓には雪景色のメタセコイアの並木、前柄はピアノの鍵盤を描いたもの…上品なコーディネートでした。
全体がご紹介できないのが残念ですが、前帯の一部を写した画像がありました。(minatomirai21より拝借)

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ふだんは展覧会のカタログを買わないのですが、熱烈に欲しくなりましたが、「横浜スタイル展」のカタログはないとのことです。その代わり、コーディネートを紹介した書籍がすでに何冊も出版されているのを見つけました。
全ページカラーで4冊そろえたら15000円超え…1ヶ月に1冊そろえる? 着物の関係の本を夜ベッドで見るのがこよなく幸せなのです。 (写真はアマゾンより拝借)

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この日は池田さんに敬意を表して着物で行きました。
紺地に丸紋更紗の着物に博多帯、羽織紐は自作の銀粘土細工のブレスレットを解体し転用。あれやこれやリサイクル品活用しています。

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羽織は、嫁入りにもたせてもらった留袖の仕立て直しです。
クリーニングでもとれない茶色のシミが目立つところにでき、子供たちの結婚式ではもう着られないなあと思い切って着付け教室の練習用にし、これで修了テストも合格しました。
箪笥の肥やし決定だったところ、いつもお世話になっている呉服屋さんの美大出身の担当女性に話したところ、羽織にすることを提案してくれました。

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しかし、仕立て代が最安値のセールの時にお願いしたので、家紋の部分をなくすためハギを入れたり柄を選んだり作業が多くなるわりに実入りの良い仕事ではなかったのに、京都の職人さんも「是非やらせてくれ」と何度も問い合わせをして時間をかけて仕上げてくれ、会心の出来となったと思います。
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残念ながら身内の結婚式には1度も来る機会がない留袖でしたが(姉独身のまま、義弟のときは出産後で母乳が滲み出て着られなかった)、これからはヘビロテ間違いなしです。
お母さん、ありがとう。

ナデシコの単衣に萩のひげ紬帯で

いつもの北鎌倉の古民家ミュージアムへ、久しぶりに着物友達とお出かけしました。
7月からの企画展「日本の絞り 世界の絞り」の後期展示を見に行きました。
(前期展の記事は2017年8月「一番好きな浴衣」

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ちょうど、この展覧会に展示品を提供している安藤宏子先生がいらっしゃって、展示品について詳しい説明が聞けました。安藤先生は、50年以上にわたり、日本の絞り・世界の絞りを研究し、その技法を現代に復活させ、制作・普及活動を国内外で展開させてきた方だそうです。
詳しい活動の様子は、安藤先生の工房のブログ「安藤宏子と藍・絞り染め工房 草遊庵」に。

8月はワサワサと草木が繁っていた古民家ミュージアムの庭も、お手入れが行き届いていました。
展覧会を観に来た方に、1枚だけ全員で写真を撮ってもらいました。
私以外の3人は、すっかり秋色の着物でした。左から2番めのSさんの着物は米沢紬(?)の単衣ですが、秋らしい色です。袷の二人は、左端Oさんはザリガニに椰子の木の大島紬、私の隣りのMさんは黄八丈だそうです。皆さん、リサイクル品やいただき物です。

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私は、季節柄ギリギリ許されるだろうナデシコの単衣紬と萩の帯を組み合わせたかったのです。
着物は、5月のリサイクル着物のイベント、ワールドポーターズでの「横浜今昔きもの大市」で、お店の女性が「あなたに似合うと思う」と選んでくれたもの。最初は可愛すぎる(笑)と思いましたが、合わせてみたら、思いのほか顔映りがよかったのです。小千谷紬らしいですが、5000円。

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ひげ紬の帯は、昨年9月に着用しているのと同じもの。(2016年9月「残暑のポリ小紋」) 

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ところで、涼しくなったといっても、この日も25度超え。やはり着物では暑いです。
そこで、この日は「くのいち麻子」という和装下着で、楽ちん着付けです。

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2017年3月「振袖、アゲイン!」では娘が、 「卒業式 〜着納めの訪問着」では私が着ていますが、一度着たら手放せない快適さです。補正に入っている麻の綿のおかげで、胸紐などが痛くないし、何より暑くないんです。娘も快適だったらしく、また12月の友人の結婚式には振袖を着ると言っています。
これはお値段が張りますが、買って損はないと思いました。

作っているのは、宮城県気仙沼市のたかはしきもの工房さん。
商品は楽天でも扱っていて、こちら
私は現物を試してみたかったので、弘明寺にある「ぐみょうじ 車屋呉服店」で、試着してみて決めました。
呉服屋さんて敷居が高いですが、入ってみたら、押し付けがましくなく、安心して相談できました。こういう呉服店は残っていってほしいものです。


一番好きな浴衣

お盆中、小雨模様の午後に、北鎌倉の古民家ミュージアムにB男くんを誘って出かけました。
企画展「藍・絞り染展」の前期展示です。
前期は、藍染・創作浴衣・タペストリーの展示と、貴重な1800年代の伊勢型紙を展示でした。

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創作者の想いのこもった商業的でない藍染の浴衣やタペストリーにはぬくもりがあります。
昭和の頃の浴衣のほとんどは綿コーマという生地で、30度超えが当たり前になった平成に着るには暑すぎて、とても着て出かける気にはなりませんが、現在手に入りやすい安くて涼しい浴衣は、それはそれで着やすいので、私も持ってます。

ただ、残念なのは安いものばかりでなく染めもプリント(印刷)のものが多くなり、それゆえ裏地がいかにも裏地で白っぽいのが残念だったりします。その点、藍染は裏側まで染まっているので、透けても、裾が翻っても美しい。

千葉の実家の近所にある私の父方の祖父の実家は、いわゆる「紺屋」でした。(祖父はお婿さん)
私が子供の頃にはとうに廃業していましたが、お盆のお墓参りに行くために通る広い広い祖父の実家のお屋敷の裏には、藍染の甕が伏せられていくつも並んでいて、かつての染屋の名残を感じさせました。今回展示の中に甕もあり、そんな古い記憶がよみがえりました。

母のこの藍染の浴衣は大好きで、私には少し短いのですが、もう着ないというのでもらってきました。
たぶん、この浴衣ほど好きな浴衣は、これからも出てこないと思うくらい、一番好きな浴衣です。

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実は、この花火柄の浴衣の反物を選んだのは私なのです。

高校生だった私は、毎日商業地である柏駅を使って通学していたので、当時地元で踊りを習っていた母から、「踊りの練習用に浴衣を縫うから、なんでもいいから浴衣の反物を買ってきて」と頼まれたのです。
買ってきた物に文句を言わないという約束で、私は母のお使いを引き受けました。

浴衣の反物は、家庭科でパジャマやスカートの生地を買うのによく行っていた布地専門店(?)の「三喜(サンキ)」にあると言われ驚きましたが、行ってみたら、たくさんワゴンに並んでいました。現在、着物のリサイクル専門店の「たんす屋」さんの経営は三喜商事とあって、なるほどルーツはこんなところにと思います。
姉の通っていた公立高校では家庭科で浴衣製作がありましたから、気軽に買える反物が必要な時代でした。ちなみに、元男子校だった私の高校では裁縫は一切ありませんでしたが。

さて、反物。
私は数ある中からひと目でこの花火柄が気に入りました。それが母の望んでいるような柄ではないとはわかりましたが、他にいいと思えるものもなく、最終的に妥協せずこれを選びました。
果たして、母には「ずいぶん派手な…」と言われました。
反物の段階では、もう少し藍地が多かったのですが、縫い代にとられると、仕上がった感じは予想以上に華やかになったと私も思いました。

また今思うと、柄合わせに時間をとられただろうと思います。(2015年6月「浴衣作り」、2015年7月「浴衣完成!」) それでも母は仕立てて、踊りの練習に着ていっていました。

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その後時は流れ、私は結婚し娘を生んで2年目の夏だったか、お盆に帰省した折に、母のこの浴衣を借りて着たことがありました。
すると、母には派手と思われたこの柄は、姉でもなく、私に一番似合ったのでした。
結局、人は自分の似合いそうなものを知っているということなのだと思います。

きょう、25年ぶりに着てみました。
おはしょりがほとんどとれないのを無理やり作ったので、動くと腰紐が見えそうです
母は自分のマイサイズに仕立てて、余分な縫い代は裁ってしまったので、直しても私サイズにはならないのだそうです。外に来て行く場合は対丈で着るしかなさそうです。

帯は色々合わせてみましたが、結局母が使っていた黄色の博多織の半幅帯がしっくりしました。
貝の口で結びましたが、背の高い私には昔の半幅帯の貝の口は全体的に小さすぎてバランスが悪い。
背の高い人は半幅帯でも、今風の幅が広めが良いようです。

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左向きより、右向きの方が自然光が入るからと、撮り直し。
身幅も少し狭いので、身頃の衽(おくみ)線がずれているような…。

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4ヶ月ぶりに着物を着たら、洋服立ちになっている足元よ〜ああ!!
そうそう、今回はちゃんと三脚を(B男のものを勝手に)使いました。

鶴見deお花見 〜白大島紬に切嵌チューリップ帯

友人に誘われて、電車とバスを乗り継いで、鶴見にある(県立)三ツ池公園にお花見に行ってきました。神奈川でも有名なお花見スポットだそうですが、初めて知りました。

園内にはさまざまな種類の桜の木が植えられており、4月の中旬頃に見頃を迎える山桜・八重桜系が多く、全体的にはまだ三分咲きといったところでした。写真撮りに良い場所はまだ少なく、ここがソメイヨシノと一緒に撮れる数少ない場所でした。

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「三ツ池公園」の名前のとおり、3つの池を回遊できる広い公園で、地元の人の話では、桜の季節は屋台も出て、園内のサッカー場まで駐車場にするくらいの人混みだそうです。この日の人出はボチボチといったところで屋台はまだ出ておらず、入場門近くにある売店で臨時の崎陽軒のお弁当が販売されているだけでした。

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春らしい陽射しが降り注いでいたので、歩いていると暑いくらいですが、風が吹き抜けていく池のあたりは風はまだ冷たく、首周りにショールがほしいところでした。
濃いピンクのこの桜は、横浜緋桜というそうです。

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園内に植えられていた珍しい白いタンポポ

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植物に詳しいMさんによると、北海道のタンポポは白が普通なのでそうです。
Mさんは小さい頃、お父さんの転勤で九州から北海道に転校したそうですが、タンポポを黄色いで描いたら、「タンポポは白だよ」と、みんなに言われたというエピソードを話してくれました。
また西洋タンポポと日本タンポポでは、萼の付き方が違うとのことでした。

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草履で園内を5000歩以上歩いて疲れましたが、お食事処はないので鶴見駅前まで戻り、駅ビルCIALの中でがっつりローストビーフランチセットをいただきました。
その後、反対方向の駅前のビルにある「リサイクル横丁」へ寄って、1000円のコートやら2000円の反物など、それぞれ掘り出し物をゲットするというゴールデンルートのお花見でした

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今回の着物deお出かけは、今しか締める機会がない切嵌(きりばめ)のチューリップ帯と白大島と合わせてみました。
チューリップ帯は、昨年着付け教室の修了式でも締めたのですが(2016年3月「3回目の修了式」)、リサイクル品らしく少々短くて締めるのに苦労したので、切って二部式の作り帯にしたところ、とっても楽になりました。

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着物は、赤レンガ倉庫の今昔きもの市で1万円で買ったリサイクル品です。白大島が1万円…て格安ですから、よく見ると経年の黄変はありますが、茶屋辻(ちゃやつじ)を思わせる柄と色に一目惚れしてしまいました。珍しく身丈も裄もジャストサイズでした。

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自然風景の中に茶屋がある茶屋辻文様は(右2枚の小さな写真のように)、染の着物に手描きされたものが多いのですが、この紬は織のデザインがとても現代的だと思いました。ただ着てしまうと、遠目には柄は目立たないですが。

外で撮った写真がないので、備忘録に自宅で帰宅後に撮りました。
帯を切ったおかげで前帯の模様が理想どおりに出ました! 背中は椅子に寄りかかったのでぺしゃんこです。

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タブレットを構えて写真を撮ると胸元や背中にシワが寄るので、着姿をチェックするためには、三脚を立てて撮影した方がいいですね。


卒業式 〜着納めの訪問着

先日、息子の大学の卒業式がありました。
もらってきた卒業証書をピアノの上に飾った息子。今は亡きお祖父ちゃんたちに見せているつもりのようです。

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卒業式は、娘の時のように録画用と写真撮影用にカメラ2台持ちで臨みましたが(2013年7月「親の思うとおりにはなりません。」、 2014年3月「祝 卒業」)、何枚かの写真と一部の録画だけにとどめました。本人が出席しているし、私も来られたし、それで十分かなと思えました。周囲もせいぜいちょっとスマホ撮影のみでした。

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総長のお話も、社会人学生として卒業した来賓のお話も、そして卒業生代表の答辞、どれもよかった。
そして、式の最後は「校歌斉唱」。
息子の大学は姉の母校でもあるので私も校歌は歌えるのですが、サビの部分で思いがけず左目からスーッと涙が流れ歌えなくなりました。

B男君が最初に単身赴任になったのは息子が8才の頃で、赴任後しばらくは休日にお父さんと一緒の近所の子供をみると息子は涙目になっていました。その涙があの頃の私には、とても切なかったことがふとよみがえりました。娘の中学受験も重なって、私の一番の子育て奮闘期でした。それも一区切りです。

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式後の会場の外は賑やかで、春の陽射しに輝いています。
息子は友達と待ち合わせて式に出たので、家を出る時から私とは別行動です。
息子に連絡をとって記念撮影でもしようかと思いましたが、友達とはじけているだろう場に母親が顔を出しても気恥ずかしいかなとも思い、やめておきました。

さて、卒業式は着物で出ようとは決めていましたが、少ない手持ちの中からどれにしようか最後まで悩みました。娘から、地味な色や色無地で出るなら、着物を着ていく意味がない、とキッパリ言われ、結局、こんな華やかな訪問着になってしまいました。

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呉服屋さんは裾の模様が地味だから、今着ても全然大丈夫ですよ、と言ってましたが、かなり勇気がいりました。ただマイサイズに仕立てられた着物はとても着やすく、譲られたものやリサイクル品にはない安心感がありました。

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息子の散らかった部屋で出かける前に1枚。通りがかりの人に撮ってもらった1枚。(風で裾が翻っています)

嫁入り道具の訪問着、現在の私にも顔映りはいいけれど、持たせてくれた母に感謝して、これで着納めにするつもりです。


振袖、アゲイン!

娘の中高時代の友人の結婚式がありました。
先週は寒の戻りがありましたが、きょうは3月にしては暖かく、青空も見えてお天気に恵まれました。
みなとみらいの海の見えるチャペルがある結婚式場は、とても人気があるそうです。

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ところで、この結婚式は、娘の仲間内では初めてということで、友人たち6人は、かなり前から何度も集まって、披露宴のサプライズを計画を練っていました。それと並行して、出席するドレスをどこで買ったか、何色にするかなども、彼女たちの大きな話題でした。

娘は昨年から毎晩仕事の後にお店をまわってドレス捜しをしていましたが、気に入ったものがないとあまりに悩んでいるので(優柔不断なのはB男くん似?!)、「決まらなかったら、振袖にすれば」と言ったら、もう一人の友人と振袖を着ることに決めてきました。

結婚式場へのシャトルバスが出ている美容室があると聞いて、そこで着付けの予約もし、さらにヘアもメイクもしてもらうことにしました。当日、今風の帯結びをしてもらった娘から画像が届きました。髪型も品よく仕上がっています。着付けは30分くらいだったそうです。
私も自宅で娘に着付けてみましたが、振袖の帯結びは時間がかかってしまうので、やはりプロにやってもらうのが良いと思います。

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自分で気に入って選んだ振袖(2010年7月「母、出遅れる」)、本番の成人式のときは、12月の始めに大手術をして年末に退院したばかりで、胸に包帯をぐるぐる巻きにしたまま緩く着付けてもらっての振袖でした。(2011年1月「祝 それぞれの成人式」) もう一度、ちゃんと着られてよかったね。 

娘が結婚式から二次会まで振袖で通すのかと思ったら、結局二次会はドレスに着替えて出るということなので、私は散歩もかねて、脱いだ着物を式場まで受け取りに行ってあげました。(どうせ後始末をするのは私ですからね)
着付けは一人の人が担当して、二人それぞれ違う帯結びにしたそうです。帯揚げの始末は、左のHさんの方法でもよかったように思います。

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式場のロビーにいた私に、高校時代にお母さんを亡くしたKさんが一番に挨拶に来てくれました。Kさんは昨秋みなとみらいでプロポーズされたと聞いています。
「Kさん、ご結婚、決まったんですってね。おめでとう!」と言うと、「日取りが決まったんです!」と満面の笑顔で答えてくれました。

高校を卒業してから8年(2009年3月「卒業式」)、娘の友人たちはすっかり大人になり、人生の華の時を迎えようとしています。言葉に出しては言わなかったけれど、「みんな、幸せになってね!」と心のなかで声をかけたのでした。

着物deお出かけ 〜バラの道行きコート

北鎌倉の古民家ミュージアムに「おひなさまとつるし飾り展」を見に行ってきました。
ちょうど、館長さんが展示してある江戸時代の珍しいおひなさまの説明をしてくださったり、豪華なつるし飾りを制作している方々と直接お話することができ展示を堪能しました。

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こちらのミュージアムでは毎年同様の展示をしているのですが、見に来たのは初めてです。
予想以上に本数の多いつるし飾り(100本以上)の力作や、江戸時代享保の改革で出された贅沢禁止令の頃作られた地味なおひなさまなどを見ることができ、政治に翻弄された庶民の歴史を感じました。
このミュージアムはいつも充実した展示ですのに入館料500円は安いと思います。この展示は4月2日まで、おすすめです。

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さて、今回もタイトル通り「着物でお出かけ」です。
コートで目立ちませんが、左のMさんの着物は泥大島、右のSさんは鬼しぼ縮緬の着物で、どちらも1万円半ばのりサイクル品だそうです。

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右の私も「ながもち屋」さんの8000円のリサイクル小紋です。バラの道行コートは横浜赤レンガ倉庫の今昔きもの大市でなんと1000円。羽裏がかなり黄色でしたが、しつけ糸付きの未使用品でした。
「あのバラコート着て見せて〜」というMさんとSさんのリクエストに応えて着てみました(笑)

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食事のときはコートを脱いだので、写真を撮ってもらいました。
少し大きめのこの小紋にもだいぶ慣れてきましたが、柔か物なのに胸元の補正が少ないのでシワが寄っています。アヒル柄の帯は初下しです。3年前、伊勢佐木町の「たんす屋」さんで新品を70%オフで購入しました。現代物の軽くて合わせやすい帯ですが安っぽいです(苦笑)

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しかしやはり着物でお腹いっぱい食べるのは苦しい。
ランチは蔵屋で鎌倉野菜膳(¥1700)を食べましたが、完食するのは一苦労でした。

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1485583579蔵屋のギャラリーでも、つるし飾りが展示されていました。


島村ゆり子作品展〜和布の服・小物・つるし飾り〜

2017年1月28日(土)〜2月12日(日)  10:30〜16:00

 休廊日:1月30日・2月6日

布つなぎ 〜胴裏カーテン

どちらかというとパッチワークやキルトのものは、作るのも作品も好みではないのですが、12月に北鎌倉の古民家ミュージアムで観た前田順子さんの「和のキルト」の作品の中で、古くなった着物の白い胴裏ばかりをを使ったベッドカバーがあり、とても印象に残りました。(2016年12月「着物でお出かけ 〜絞りの羽織」

ここ1ヶ月、あんなベッドカバーを作ってみたいなあ…という想いが繰り返しやってきます。
そこで、Amazonで前田さんの作品本でお手頃な価格になっていたものを購入してみました。

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そう、本のタイトル通り、前田さんの作品はキルトというよりは「布つなぎ」の作品なのです。
本の中に、ベッドカバーの作品はなかったのですが、白い絹布だけをつなぎ合わせた作品が載っていました。

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そして「計画などたてずに、まずは布をつなげてみよう」と書かれていました。
縫い糸も絹糸ではなくて、木綿の50番の糸で良いし、時にはしつけ糸の方が布になじむと、これまたハードルが低く、これなら私も始められそう…
まずは、古い胴裏をネットに入れて洗濯機で純石鹸洗剤で洗い(紫外線を避けるため)室内干し。湿度が低いのでびっくりするほどすぐ乾き、アイロンをかけて準備。

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手始めに、娘の部屋の窓の目隠しカーテンを作ろう!
窓にはスクリーンを付けていますが、スクリーンを上げると外から丸見えなので、以前マンションで暖簾として使っていた薄い布をかけていましたが、だいぶ傷んできていました。

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最初は透け感を持たせたかったので一重で縫いはじめましたが、娘が「スクリーンがあっても明け方は寒気が入ってきて寒い」というので、途中から変更。無計画なので二重仕立てに変更も簡単(笑)
ちくちくちくちく…3日かかりました。でも絹を触っていると、癒やされて苦にならない不思議。
絹は紫外線に弱いので、仕上げに(外で)紫外線防止スプレーをかけました。意外と大きいね!

左 表面                       右  裏面 何枚か継いでいるけれど真っ白
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娘の部屋に設置〜
使った胴裏は留袖に使っていた羽二重だったので少し厚手ですが、光をほどよく通していい感じ…

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もう少し、細かく模様のアクセントをつければよかったと反省もありますが、無計画のわりには、娘の汚部屋にはもったいないくらい乙女な雰囲気に仕上がりました〜
ベッドカバーに取り掛かるまで、あと何枚か試してみたいと思います。

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「特別展 白洲正子ときもの」

年末から銀座松屋で開催されて気になっていた「特別展 白洲正子ときもの」、会期終了間近ですが間に合いました。

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白洲正子(1910−1998)は、戦後GHQから「従順さらざる唯一の日本人」と言わしめた男、白洲次郎の妻としても有名ですが、それとは別に、正子個人も元伯爵家令嬢で、戦後は骨董の世界に踏み込み、生涯を通じて権威や世評にとらわれない独自の「美」の世界を求め続けた人としてもよく知られています。(写真は松屋銀座のHPより)

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正子は、46才のときに銀座の染色工芸の店「こうげい」の店主をまかされてからは、とりわけ着物は生活用品としての工芸品を愛し、自分でもデザインしたそうで、独特の着物世界を持っていたようで、自書に掲載された写真からもうかがい知れます。
実際にそれらの着物を目にしてみると、粋過ぎず可愛過ぎず長く着られるデザインばかりで、確かな審美眼とセンスを感じました。(さわれないのが残念ですが)

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正子の審美眼を育てたのは母親だと言われており、生活の細部に渡って着物好きの母親のこだわりの中で育ったようです。正子は幼少期から能を習い、母から受け継いだ衣装や帯を身にまとっていたそうで、徳川家から預かったという唐衣の衣装などの国宝級かと思われる展示もあり、刺繍のみごとさに思わず身を乗り出して見てしまいました。

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白洲次郎と正子は、後年隠遁者のような生活をしたこともまた有名です。
当時は東京でも田舎だった町田市の茅葺きの自宅は、「無愛想」にかけて「武相荘」と名付けて愛したそうです。
現在自宅は、二人の娘である牧山桂子さんによって管理され旧白洲邸武相荘として公開されており、折々の企画展やレストランなどがあり、一般の人が楽しむことができます。横浜からは少し遠いですが訪れてみたいところです。

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やはり「きもの」と名のつく展覧会なので、来場者の着物率が高かったです。その方たちの着物や帯を見るのも眼福でした。
一方、私は安易に洋服で行きましたが、身軽な分だけ、しっかり展示を見られました(笑)
 
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