2008年11月02日

遺産相続をした犬

木枯らし1号が吹いたらしい日本の皆様へ、
気温31℃の暑いケアンズからお送りしています。

突然ですが、あなたは遺言書を書いたことはありますか?
私自身はありませんが、うちの旦那は数年前に遺言書を作成しました。
いや〜、実はうちは億万長者でさ、遺言書でも作っとかないと
後々が大変なのよ。お〜〜っほほほほ〜〜〜
…というわけじゃございません。そうならどんなによかったことか(TДT)

オーストラリアでは、遺言書の作成はごく当たり前のことらしいです。
テレビでも簡単遺言書作成キットのCMをやっているぐらいで、
なにせ確定申告を国民全員が自分でする国ですから、
お金の管理に対する意識が日本とちょっと違うみたいですね。

河原
近所の河原

そして遺言書の内容が絶対的な効力をもつようで、
実に国民の60%が正式な遺言書を作成しているそうです。
死ぬ前からお金の話なんて意地汚い、という風潮が日本にはありますが、
こちらでは後に残される者のことを考えて、生前に財産の配分を
きっちりと考えておく、ということのようです。

で、なかにはトンデモ遺言書を作成する方もいるようで、
今週の週末版の新聞に、変わった遺言書の記事が載っていました。

娘の旦那が気に入らないので、遺産相続の条件に「娘の離婚」を掲げたり、
息子への遺産相続条件が「一生結婚するな。内縁関係もダメ。」だったり、
遺言書という名のリベンジかい!!という気もしますが。

そしてトップを飾っていた記事は

「飼い主の遺産相続をした2匹の飼い犬」

ケアンテリアの雑種9才のワグスと、コーギーの雑種10才のディーファは、
飼い主の遺言書に基づき、2匹で総額70万ドルの遺産を相続した。
飼い主の亡き後、メルボルンのラグジュリアスな5つ星ペットリゾートに
預けられている2匹は、天蓋付きベッド、テレビ、エアコン装備の部屋に暮らし、
ペディキュア、マッサージ、パーソナルトレイナーのサービスや、
リゾート内カントリークラブのプールで泳いだりとセレブなお犬様生活を
満喫している。その費用はなんと2匹で1か月5千ドル。
ワグスとディーファが虹の橋を渡った後に残された財産は、
動物保護団体のRSPCAと、ロストドッグホームに寄付される予定である。


財産目録


すげー、バカ飼い主!!と思います?
私はこの飼い主さんの気持ちがちょっとわかります。
というかよ〜くわかります。犬と云えども大切な家族の一員だもの。
子無し家庭であったら尚更ですよ。

私達夫婦にもし万が一何かあったら、スキップとおっさんオカメは
どうなるのかな。誰が面倒みるのかな?と、ふと気になってきた。
スキップは癲癇持ちで投薬中なので、その辺ちゃんとしとかなきゃだし、
ああ、これはやっぱり遺言書を作成しなくては!!



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piggysnest at 18:36│Comments(3)TrackBack(0) オーストラリア雑感 

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この記事へのコメント

1. Posted by fumiya   2008年11月04日 07:08
5 今年、1月に遺言書を作りました。(^O^)/
オーストラリアではこれが無いと遺産が政府に取られる場合があると聞きました。
 ちなみにオーストラリアは相続税がありません。
ちゃんと書いておかないとスキップの取り分が没収されてしまうかも(^O^)/
2. Posted by ぴぎー   2008年11月04日 17:40
fumiyaさん
こんにちわ、はじめまして

日本のように遺言書がなくても自動的に
法的相続人に相続されるシステムではないので、いろいろと戸惑いますよね。

でも遺言書が無いと政府に没収されてしまうのは知りませんでした!!
うひゃ〜、大切な情報をありがとうございました!!
これはすぐにでもソリシターに相談して、作成しなければ!!
3. Posted by コンタクト   2008年11月05日 23:03
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