コメント欄で英語の解法に関する質問が多いので、書いてみます。
今回は文法問題などではなく、「長めの文章を読み、それについて答える」といういわゆる長文問題について、私なりの解法のコツなどをまとめたいと思います。
とはいえ難関大の問題とかだと私もちょいちょい間違えるので、参考程度にどうぞ。
※読解法も大事ですが、語彙・文法・構文解釈の三本柱を固めるのが最優先だと思います!

読解法
[評論文]
難関大の場合、パラグラフリーディング(以下パラリー)ってやつを身につける必要があります。
「おいらっち私大専願で記号問題しか出ないからいらんわーwww」と考えている人もいるかもしれませんが、甘いです( ー`дー´)キリッ
特に早慶の場合、パラリーを理解しているかいないかで解答速度に圧倒的な差が生じ、ひいては合否に直結します。
そもそも、パラリーは特別な技術というわけではなく、英語圏の人が英文を「書く」際の基本的なフォーマットを、「読む」側の視点で見直しただけのものなので、
これを知らずに英文を読むというのは羅針盤なしで航海するようなもの、と言っても過言ではないかもしれません。
大学の授業でほぼ確実に習いますしね。
パラリー自体を説明するには本が1冊必要になるので、重視すべき点だけ挙げておきます。

①パラグラフ(段落)ごとに1つのトピック(主題)がある
このため、パラグラフ単位で読解(リーディング)していく、つまりパラグラフリーディングしていくことになるわけです。
パラグラフが変わるたびに、「主題は何か」を必ず意識する必要があります。
といっても、パラグラフが変わって主題もガラッと変わる場合もあれば、上のパラグラフの補足だけって場合もあるので、注意!

②主題と筆者の主張は別!
混同しがちです。
詳しくは下の例をご覧ください。

↑以上は読む時の注意点
↓以下はテクニック

ディスコースマーカーには□をつける(超重要)
ディスコースマーカーってのはbecause(理由)、but(逆接)、for example(例示)など、論理関係を明示する記号のことです。
私はこれが出るたびに必ず□で囲みます。

④指示語には○をつける
なんとなくで流すひとも多いitやthat。
問題で聞かれたから答えるのではなく、いちいち○つけとくといいです。

⑤キーワードには<>をつける
キーワード発見の目安は、繰り返し使われる言葉です。

⑥具体例部分は「」でくくる
こうすることで再読するスピードが格段に上がります。

例)クリックで拡大
読解
実際に上のテクニック③~⑥を使うとこんなかんじで印をつけることになります。
このようにビジュアル化することで見通しがよくなりますよね。
ちなみに、この文の主題は「ポケモン」あるいは「ポケモンは神ゲーであること」、筆者の主張は「全ての子どもはポケモンをプレイすべき」です
内容は嘘八百なので気にしないでください。

さらに詳しくパラグラフリーディングを知りたい方は、以下の参考書をご覧ください。

パラリーの導入書。
基本概念を理解するにはいい本。
とはいえ、演習はまた別に積む必要があります。


神の参考書。
パラリーを実践的に使う方法を一切のごまかしなく披露してあります。
ただ、かなり難しいので注意。
英語が難しい大学(東大、医科歯科、早慶など)を受ける方に強く推奨します。

[小説]
これは私も苦手です。
省略表現多いのが、どうも…。
今のところ、小説を多読して読み慣れるしかないと思います。
強いて言うなら、人物を○で囲むと少し読みやすくなります。
何か有効な読解・解答方法が見つかったら、また紹介致します。

解答法(記号選択式)
[内容合致]
消去法で正解以外の選択肢を1つ1つ消していきます。
その際、出来ればちゃんと消す根拠となる本文に線を引くことが望ましいです。
ただ、これを実行するには相応の速読力が前提となるので、「出来れば」です。

[穴埋め問題]
前置詞の穴埋めやディスコースマーカーの穴埋めなどがありますよね。
基本的に、前者は知識で、後者はパラリーで解答します。

解答法(記述式)
[和訳]
「どの程度まで意訳してよいのか?」という問題が常につきまといます。
私としては、まず逐語訳を考えて、日本語として不自然な部分を自然に書き換える、という方法を推奨します。
模試の模範解答などを見るとわかるように、この辺は解答を作る予備校の先生方もかなり苦心されています。
正直この日本語どうなのって模範解答が多いような…
無生物主語を副詞的に書き換えたり、名詞構文を一度文に直したり、といった頻出テクニックに関しては

に詳しく記載されています。
これも神の書。神のバーゲンセール。

[要約]
①パラリーする
②字数制限に合わせて具体例や一般論などをカット
できるだけ包括的にまとめる

③の包括的というのがなかなか難しいです。
この辺って結局実際に解かないと身につかないですよね…
↓というわけで私の要約問題との具体的な格闘風景が見たい方はご覧ください。
ひょーどるVS東大要約

[指示語説明]
①指示語が何を指しているか本文から発見
②そこを和訳
③解答欄に合うように書き直す

というプロセスになります。
①が一番難しいという場合が多いです。
①はディスコースマーカーなどが大きな手がかりになることが多いので、やはりパラリーを身に付けておくべきです。

[理由説明]
①理由がどこに書いてあるか本文から発見
②そこを和訳
③解答欄に合うように書き直す

というプロセスになります。
①はディスコースマーカーなどが(以下同文

…ふぅ!以上です!
少しでも皆さんのお役に立てれば幸いであります(`・ω・´)ゞ