大腿骨
2009年01月08日
大腿骨骨折
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前号 まぐまぐ ３９８部
melma! ３８部
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第 ２３６ 号 （平成20年 1月 8日）
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目次
★＜ 大腿と膝の一般的なスポーツ傷害（大腿骨骨折）＞
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☆＜編集後記＞
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＜ 大腿と膝の一般的なスポーツ傷害（大腿骨骨折）＞
大腿骨は身体の中で最も長い骨です。
なんだか折れやすそうな感じがしますが、実際には非常に強くスポー
ツでこの部位を骨折することはあまりありません。
また、大腿骨骨折は比較的判断しやすく、この場合選手は強い痛みを
訴え歩行は困難です。このような状態で選手を歩かせてはなりません。
このような場合は、受傷した下肢を固定し体重をかけないようにして
から、選手を医療機関に搬送します。
大腿骨頸（大腿骨の上端）※も骨折することがあります。
スポーツではむしろ、この部位の方が大腿骨幹より骨折しやすいです
が、どちらも頻繁に起こるわけではありません。
この骨折は骨端線（成長期に膨張する骨の両端にある軟骨の部分）に
起こることがあるので、成長過程の十代の子どもは注意したほうがい
いでしょう。
この傷害は、足を地面に固定した状態で腰や大腿上部に激突されたり、
オーバーユースが原因として考えられます。
いずれにしても、このような外傷が発生したら、速やかに医師の診察
を受けるべきです。
大腿骨頸部の骨折の合併症として、大腿骨頭（大腿骨の先端で骨盤に
ある臼蓋にはまりこんでいる球形の部分）の虚血壊死があります。
これは大腿骨頭への血液供給が減少し、組織の壊死が起こるものです。
大腿骨骨折の徴候と症状は以下の通りです。
１．受傷部の痛み。
２．患側での歩行が困難である。
３．腫脹や変形が認められることがある。
４．選手が受傷原因として衝撃を受けたという。
５．選手が受傷時に大きな音や何かが弾けるような感覚があったと言う
こともある。
大腿骨骨折の応急処置は以下の通りです。
１．選手がショックに陥る可能性があるので、それに対し処置を行う準
備をしておく。
２．患側の下肢を固定する。牽引をともなう固定の方が望ましい。
３．この外傷で生じた開放性の傷口があれば、ガーゼなどで保護をする。
４．生命徴候と下肢への血液循環状態を調べる。
５．最も近い医療機関への搬送手段を確保する。
大腿骨頸（ｗｅｂ上にみつけた参考図）
；http://www.stryker.co.jp/health/bone/index.html
＜参考＞
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＜編集後記＞
ＦＡ中の前ドジャース斎藤隆投手が、保留していたＷＢＣへの参加を
決意しました。斎藤投手といえば36歳という高齢でメージャーにチャ
レンジ。マイナー契約からドジャースの守護神に昇りつめた選手です。
1997年の春季キャンプ中に右ひじに遊離軟骨がみつかり除去手術。そ
の年のシーズンを棒に振っています。その後も故障に悩まされますが、
渡米後に最速159km/hという、日本人最速を記録してしまいます。普通
ならとっくに本格派から技工派にチェンジしている年齢なのに、これ
は驚きです。因みに日本での彼の最速は153km/hだそうです。間もなく
39歳（２月14日）になるベテランの活躍を期待しています。
ではまた来週お会いしましょう。
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● 発行者・湯川健一 プロフィール ●
２００３年６月より、『スポーツ救急箱』事務局
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