2005年08月16日

夏の思い出 @白浜 怒涛の14日間

f8973189.JPG2005年夏。

学生生活最後の夏。

昼夜逆転の毎日で、毎晩飲んだくれるのは嫌だ。

夏を、最後の夏を満喫しようじゃないか。


そしてあたしと友達は白浜の海に飛び出しました。

14日間の海の家でのアルバイト。

日給4000円。

実働労働時間12時間。

暑い、辛い、痛い、眠い・・・。

それでもうちらは白浜で最高の思い出を作ってきました。

うちらの激動の14日間をお伝えします。





「お兄さん焼けてますね。うちらのやきそばも焼けてますよ♪」

それが海の家でのバイトを決めたあたしと友人のリゾバのキャッチフレーズだった。

夏と言えば海。

海といえば白浜。別名チャラ浜。

こりゃアツい夏になること間違いないでしょう!

そう考えていたうちらは甘かった。


白浜行ったことある人はわかると思うけど、白浜って湘南みたいに浜辺に海の家がないんだよね。

だからうちらの想像していたようなやきそばをチャラチャラ焼きながらお客さんに売るといった仕事内容ではなく、
浜にいるお客さん1人1人に声をかけ、やきそばやらビールやらカキ氷を道路挟んだ海の家から浜までデリバリーするといった仕事内容。

要はキャッチですよ。

「浜にいるお客さん全部が自分のお客さんって考えて良いから」

初日にそう言い渡された。

想像してみてください。

広い浜の端から端まで全部に営業かけて、炎天下の中食事や飲み物をデリバリーするんです。

一番遠い地区からうちらの海の家まで普通に歩いたら片道10分。

それを一日に何往復もする。

仕事は基本ノルマが達成できた時点で終わり。

ノルマは日によって人出や天候で変わってきて、高い日は4万にも及ぶ。

生ビール1杯600円。カキ氷400円。

それで朝の6時や7時から夕方4時まで4万円を売り上げる。

これって想像以上に大変な仕事なんです。

ノルマ達成しないと日給の4000円もでない上に、掃除やらされたり、ひどいときは夜外出禁止になったりもする。

うちらと同じでみんな『楽しい海の家のバイト〜』

のつもりで来てるから、想像と違った過酷な労働に耐えかねて夜逃げしていく人たちが6割くらいいた。

毎日新しい人達が入ってきて毎日何人かが夜逃げしていくといった日々。

そんな中うちらは満期の14日間働き続けた。


この仕事、無理な人には本当に無理だけど、あたしみたいな性格の人には合ってるような気がした。

私「おはようございます。朝から飲んでますねぇ。その勢いで冷たい生ビール いかがですか?」

客「見てよ、ビールいっぱい持ってきたんだよ。」

私「いや〜、でもサーバーから入れる生は格別ですよ。海に来たらやっぱビー ルでしょう!」

客「お姉さん上手いね〜。いくつ?」

私「いくつに見えます?」

客1「18!」客2「いや、17くらいでしょう」客3「いや、結構20くら   いいってんじゃない?」

私「19ですよ〜。」(←基本詐称)

客「やっぱね〜。どこから来たの?」

私「東京です。」

客「あっ、俺も俺も〜。東京のどこ〜?」

私「目黒区です。」

客「マジで〜?近いじゃん。東京帰ったら遊ぼうよ〜。番号教えてよ〜。」

私「じゃあビール買ってくださいよ〜」

客「買う買う〜。じゃあさぁ、今夜遊ぼうよ〜」


この会話1日何回したんだろう。

ほとんどがこのパターン。

たまにちょっと声かけただけで買ってくれる家族連れや、むこうから声かけてきてカキ氷1杯頼んでくるカップルもいたけど、一番とれるのは5、6人の若い男グループ。

逆ナンだよね。

そんな若いグループはまだたちが良い方で、ひどいおじさんグループや、入墨のやくざたちは、気前が良いから一気に儲かるものの

「じゃあ姉ちゃんのノルマ分払うから今から夜まで相手してよ。」

とか、

「じゃあその短パン脱いでくれたら買うよ」

とか、

あたしの話を全く聞かずに

「お姉さんはいくら?」

とか、

「こっち来て何人とやったの?」

とか言ってくる奴もいた。

こりゃあセクシャルハラスメントもいいとこですよ。

それで本気でムカついた客もいたけど、そういう客の中にも笑ってかわせば大金落としてってくれる人が多いから、彼らのセクハラにお付き合いしてやんなきゃならないわけです。

「お姉さんこんなとこでバイトしてないでキャバやったら絶対NO1になれるよ。辞めちゃって今からうちらと遊ぼうぜ。」

そんな風に言ってくる客も沢山いて、確かにそうだと思った。

朝っぱらから客のお相手をして、時にはお客のパラソルでお酒をご馳走になって、話を合わせ、もてなす。

やってることはなんらキャバクラと変わりありません。

それを12時間炎天下でやって、1日にもらえるお金はキャバの1時間分。

自分でも良くやるなって思ったけど、こんな辛い仕事だからこそ終わってから達成感があるし、もらったほんの少しのお金に重みがあるんだよね。


働きながらあたしがずっと自分に言い聞かせてたのが

「600円のビール1杯売れない奴がインターネット広告なんか売れるわけない。」

ってこと。

来年からおそらく営業になる自分。

この仕事も言ってみれば営業。

常日ごろから「夏子は営業向きだよね〜。」

といわれてるあたしには変な【意地】と【プライド】があった。

だから、20人中4人しかノルマ達成できなかった日も、客に飲まされすぎて、しかも炎天下で走り回って頭が朦朧とした日も、頑張ったしなんとしてもノルマを達成した。

姉妹店のオーナーからも、あたしの噂を聞きつけ「きみは多分白浜で1番売る女の子だよ」

と言われたりした。

もちろん来年からの営業力と、今の営業力は違うものだと思う。

けど通じるものがあると思うし、稀にいた優しくて賢いお客さんもこの営業力は絶対社会でも通じるものだって言ってくれて、少しだけ嬉しかった。



そんなこんなの仕事でしたが、辛かった反面時間が経つのが凄く早くて、普通のバイトしてるときの

「まだあと4時間もあるよ〜」

といった感覚が全くなかった。

「あと4時間もある。そしたら○万は売れるな」

とか考えてると、12時間の仕事時間もあっと言う間に感じた。

まぁその時間の中にお客さんのシートに座って飲んだり食べたりしてる時間が含まれてるから、働きっぱではないけど、なんせそれも仕事ですからねぇ。




うちらの予想外だったのは仕事内容だけじゃなくて、私生活もだった。

もちろん海の家ってことで、仕事仲間は皆若いし、寮って言ったって汚いってのは想像内ではあったけど、予想以上にひどかった。



7月31日。

夜7時に寮に着いて、うちらを玄関で迎え入れてくれたのは15歳のガングロ金髪ギャル。

そして部屋であたしたちを迎え入れてくれたのは大量の蜘蛛だった。

ガングロ金髪ギャルと大量の蜘蛛に怯えながら、初日のうちらは疲労困憊でこの先の不安と共に眠ったことが、今からたった2週間前だとは信じがたい。



アルバイトは姉妹店と合わせたら男女合わせて100人くらい。

根っからのギャルギャル男もいるけど、白浜に1週間もいれば真っ黒で髪の色も抜け、自然にギャルギャル男になってしまうのです。

そんな彼らは地元も、育ってきた環境も本当にバラバラ。

うちらと同じ大学生なんてホント数えられるくらいしかいなくて、

専門行ってる子、単位制の高校に行ってる子、

フリーター、ホスト、普段何やってるのか全く不明な人も何人もいた。

こんなところに来ると、普段所謂世間でいうエリートばかりが周りにいるあたし達にとっては、それがいかに『当たり前のこと』ではないんだって実感できる。

そして普通に生活してたらこんな子達と話す機会って絶対にないんだろうなと思った。

入墨、舌ピアス、薬物、根性焼き・・・・。

普段あたしたちとは程遠い世界が、一つ屋根の下にあって、

あたしたちの知ってる世界って、本当に狭いんだなって感じた。

あたしは結構差別意識が強い嫌いがあるから、そういった人たちと結局最後まで一線を置いてしまっていた感はあるけど、

その子達が内緒で仲間の誕生日を祝ったり、お別れ会を開いたりしてる場に居合わせたことによって、どんな環境の人たちも、どんな見た目の人たちも根本的な人間臭い部分は一緒なんだって感じることができた。

そしてこのあたしの差別意識の高さを無くしていかなきゃいけないなって感じた。




生活環境は本当に最悪。

4人部屋には6人収容され、4枚の布団を敷いて6人で寝た。

トイレからは常に異臭が漂い、夜中もタンクからぎーぎーと変な音がした。

お風呂は浴槽があるものの3年くらい水が張られた形跡がなく、

アカだらけで固形の洗顔石鹸を床に落としたら終わりだった。

食事は3食レトルト。

食器は常に不衛生で、食べるときは砂まみれの床に座って食べた。

こんな最悪な生活環境も『住めば都』とまでは言わないけど、

すぐに慣れるもので、今ではその狭い部屋や、臭いトイレや、砂まみれの床が愛おしい。



このいろんな意味で過酷な14日間。

それでも最高の夏だったって言えるのは、よく働いてよく遊んだからだと思う。

1日24時間。

12時間働いて、平均睡眠時間3時間。

あとの9時間は、どんなに眠くても、どんなに疲れてても、
めいっぱい海を満喫した。

夕方の海で凍えながら遊んだり、バイト仲間で飲んだり、花火したり、BBQしたり、きもだめししたり。

偶然白浜に遊びに来てたホ○ケンと飲んだりもした。

14日間、駅も遠い、コンビにも1件しかない白浜で毎日遊んでたら絶対に飽きる。

けど、過酷な労働をした後だからこそ遊びも充実させようと思うし、楽しめる。

遊ぶだけ、働くだけじゃ、絶対に人間うまくいかないなって改めて実感。




怒涛の14日間を終え、最後の夜、ほろ酔いの友達が夜の海に足だけつかりながら、

「なんだかんだ超大変だったけど、この夏、白浜に来て本当良かったよ。
これは夏子とじゃなきゃ出来なかったよ。」

と、半泣き状態で言った。

その言葉を聞いて、あたしも同じ気持ちだったし、あの14日間がフィードバックされて、涙が溢れてきた。

14日間寝食を共にし、共に働き、遊んだ友人。

少しのすれ違いや喧嘩もあったけど、この14日間を2人で過ごせたことは2人にとって最高の思い出で、二人の絆をより強いものにした。




2005年夏。

うちらの選択は間違ってなかった。

今でも目を瞑ると、白浜の白い砂、青い海が目に浮かぶ。

来年は、彼女と2人でお客の1人として白浜に訪れ、

「お兄さんのノルマ分払うからここで遊んできなよ。」

とか言って17、18のバイトの男の子を横に付けさせるのがうちらの夢です。







白浜1バイト仲間。白いうちらは完璧に浮いてます。そして完璧に平均年齢上げてます。







お客さんと
白浜2












白浜3ごみ拾いも仕事の1つ。白浜がキレイなのはうちらのお陰

pinky725 at 13:11コメント(10)トラックバック(1) 

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1. 毎月1万円はもらえるよ♪  [ 健全貯金サイト遊貯 ]   2005年08月26日 11:19
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コメント一覧

1. Posted by あやの☆   2005年08月18日 23:21
なつこちゃんおかえりぃ!!!
ありゃありゃ・・
8月はとまりで週末2回ほど
白浜にサーフィンしにいってたよーーん。
しかもこの写真のとこーーー。
会わなかったのが不思議(><)
金子Kさんとかビビるちゃんいた日
なつこちゃんいなかったかしら

パラソル・チェアーかりまくったし
カキ氷とか食べたジョーー。。
2. Posted by 夏子   2005年08月19日 15:22
え〜、あやのさんいたんだぁ。

金子Kさんがいたってみんな騒いでたなぁ。
うちら絶対すれ違ったりしたはず。

きっとあやのさんがパラソル借りたのもあたしの友達だったりしたんだろうなぁ。

会えなくて残念・・・。

また東京で遊びましょう☆
3. Posted by Hiroto   2005年08月19日 15:33
素敵な夏の思い出だね。

今年は結局1回も海に行けなかった。
去年までは毎週のように行ってたのに。

白浜もちょくちょく行ってたなぁ。
4. Posted by ふみこ   2005年08月19日 18:09
海の家〜〜〜!!!>▽<。
センパイの営業力は学生でもひしひしと感じましたよッッ!!天性ってかんじです!!
あたしもまわりとかきにせず思いっきり自分のやりたいことやろーー!!って元気でました〜〜^^*夏休みめいっぱい楽しみましょ〜〜♪
5. Posted by てっ   2005年08月21日 03:29
どもどもぉ。面白くて最後まで一気に読んじゃいましたぁ!
これ読んで、俺も大学4年のときマッシブいっとけばょかったって、めちゃ後悔してきたぁ!!!
ほんまうらやましぃわぁ!
大変やろうけど、経験できることとか知り合う友達とか貴重な財産になれそうやし!これからも頑張ってちょッ!
6. Posted by 夏子   2005年08月21日 13:12
>Hirotoさん
 ヒロトさんも海好きなんですね〜。

まだまだ暑いし海これからも行けそうじゃないですかぁ?

お仕事お忙しいと思いますけど是非是非奥様と海行ってください!!

ヒロトさんのラクーアの記事読んで、
なんか結婚しても遊園地デートできるなんて素敵だなって思いました。

今度は海デートで☆

7. Posted by 夏子   2005年08月21日 13:16
>ふみこ

 3年生の夏は、あたしは微妙に就活意識しながらも遊んでて、どっちつかずの夏になってしまったなぁ。

3年の夏は自分に自信を持てるような何かをやっておいたほうが良いと思うよ。

バイトであれインターンであれ旅行であれ、自分が一生懸命になれるもの。

なんてもう8月も終わりに近づいてしまいましたが。

後悔のない夏にしてね!!
8. Posted by 夏子   2005年08月21日 13:18
>てっさん

 やっぱり「っ」は小文字なんですね〜。

てっさんがマッシブのこと知っててびっくりしましたよー。

本当世の中狭い狭い。
9. Posted by みか   2005年08月28日 14:47
あの夜酔っ払いながらも言ったコトバ、
覚えててくれてうれしいわ。
なんか色んなことあって、ひと言にまとめるのはもったえないけど、
あえてひと言で言うと、夏子とココナツで働けてよかったってことよ♪
来年は大金持って白浜へgo☆
10. Posted by 海の周りで働こうとしてたものです。   2013年07月09日 02:00
5 今まさに!私自身考えてたんです。一番リアルな貴重な手記にただ感謝しますっ!!
思った疑問書かせてくださいッ!うちがいこうとしてる所も…白浜なんだけど同じところかなあ…?名前はsが付くところ!日給5000で書いてあったけどあやしくなってきたな…汗( ・_・)

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夏子
*大学4年生
*楽しいこと大好きお祭り娘♪

就活活動日記として始めたブログだったのに、いつの間にか日々の喜びや悲しみや辛さを語った赤裸々日記になってしまいました!!

今は長かった就活もやっと終わり、来年から希望の会社に入社することができました。

みなさんどんどんコメントよろしくです☆
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