岩木一麻著  宝島社 2017年

区立図書館で人気の本のようなので、予約してしてみました。
よく内容を確かめず、題名から新書のような本を予想していたところ、大違い。 
ミステリー大賞を取った、娯楽小説でした。

 うーん。
ちょっとご都合主義が鼻に付く感じで、個人的にはあまり高い評価はつけられません。
社会的に影響力の大きい、高い地位にある金持ちと、
不遇な境遇で頑張って生きている、市井の弱者。
二つのカテゴリーに属する人々を、癌を手段として、正しく動かそうとする
そんな意図を持った人々と、
その動きを嗅ぎつけ、解明しようとする元同級生たちの物語です。
同級生たちは生き生きと動いて共感できるのですが、
物語の核を担う「先生」という人物像がよく理解できないままに終わってしまいました。
私がニブイのかもしれませんが。。。


20170728gan