2014年 ニュージーランドで制作された、真面目なドキュメンタリー映画。
例のごとく無料@am★★onで見ました。先週末のこと。長かった……1時間54分。

研究者、演奏家たちが生の声で語る部分と、ナレ―ターによる解説、声優(?)がショパンの手紙を読み上げる音声とで構成されています。(音声は英語、ポーランド語音声には英語字幕)
映像は、現在のステージにおけるピアノ演奏、この収録のためにピアニストが解説しながら演奏する室内シーン、昔の町の様子を描いた絵や写真、いまの町や部屋の情景、などなど。

ステージでの演奏は、ソロ演奏のほとんどが、レイフ・オヴェ・アンスネス。ちょっとだけ、ダニエル・バレンボイム。
オケとの演奏(たぶん、ショパン活躍当時のピアノを使用)は、ネルソン・ゲルナー。

出てくる(語る)人々の、ショパンに対する熱い、熱い思いが伝わってきて、圧倒されました。
へえ~と思ったのは、
オーケストラの入る曲目は、すべてポーランド時代の20歳までに作曲されたこと、
ショパンの父親がフランス出身のフランス語教師だったにもかかわらず、ショパン自身のフランス語はポーランド訛りがきつかったということ、
ジョルジュ・サンドと生活していた時代には、サンドが小説家らしく(?)昼夜取り違えた生活が常だったのに対し、ショパンは規則正しく起き、昼間は作曲やピアノ教師の仕事に励み、マーケットでの買い物など日常雑務もこなしていたということ等等。
ショパンがマメに手紙を書いていたおかげで、こうしたことがわかるわけですね。
私自身、これまでに小説やら新書やらで読んでいた内容と重なるのかもしれませんが、読んでもすぐ忘却の彼方……というのが常なので。

画像は、よく解説されていた研究者。この方の語り口はわかりやすかったです。
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(ググったら、2016年に亡くなられてました。アメリカ生まれ、イギリスBBCで活躍されたとのこと。)