長野オリンピックスタジアムで行われた巨人との4回戦は1－3で巨人の勝利。


雨が降る地方球場は球威に欠ける柳にとってやりにくい条件だったとは思います。
それでもカード頭に投げるピッチャーならもう少し粘りを見せてもらいたかったですね。

ピンチでインコースを厳しく突こうとしたのにやや内側に入って打たれた立岡のタイムリー、ストライクを先行させられなかった山口俊への投球、1ボール2ストライクと追い込んでから決めに行ったストレートが浮いてそこから押し出しフォアボールを出してしまった坂本への攻め。
これらすべてに惜しさがあり、こういうところで粘れたら勝てるピッチャーになれるのかなと。

下位打線にチャンスを作られ上位に回してしまうのは前回の阪神戦でも見られましたし、このあたりも課題と言っていいでしょう。

天候も踏まえて5回に代打を送られましたが、三振を6つ奪うなど総合的に見れば悪くないピッチングではあったので、こういう経験を次に活かしていってもらいたいですね。


柳のピッチングはまずまずといったところでしたが、守備で盛り立てられなかったところは反省点。
山口俊に打たれたタイムリーを京田に止めてほしかったというのはやや酷でしょうか。
しかし、小林のバントの処理をミスしてはいけませんでしたね。

今日で規定打席に到達し首位打者となった小林がわざわざバントしてくれ、その上キャッチャーの目の前に止まった打球になった訳ですから、相手のミスに漬け込み最低でもサードのフォースアウトを取れるようにならなければ強いチーム、あるいは守り勝つチームとは言えません。

まず、あの打球であれば8回に雅人が見せたようにダブルプレーを取ってもらいたかったのに大野の送球はやや弱くなってしまいました。雨の影響があったのかもしれませんが、それにしてももう少し強い送球をしてもらわなければ困ります。

ただ、大野の送球はアウトを1つ取るには充分なもの。それを福田が捕り切れなかったのが痛恨のミスに。
ショートバウンドで捕るかダイレクトで捕るかが難しい送球ではあったと思います。しかし、グラウンドの状態を踏まえればダイレクト捕球が最も確実で、その判断がとっさにできれば防げたミスだったのかなと。
エラーは大野に付きましたが、個人的にはできれば福田にカバーしてもらいたいプレーでした。


今日は三ツ間が登録後10日ほど経ってやっと一軍登板を果たすことに。
今日のような展開で彼を出せると今後祖父江や準規の出番も減るでしょうし、バタバタしながらも無失点という結果が出たのはよかったのかなと。


打線の方は山口俊がよかったとは言え3安打は寂しすぎますね。
いわゆるバックドアやフロントドアと言われるボールゾーンからストライクゾーンに入ってくる球でカウントを稼がれて苦しくなってしまう打者が多かったのは相手を称えるべきところ。
しかし、時折来た甘いボールを仕留めきれなかったのと若いカウントでボール球に手を出すことが多かったのが痛かったですね。それも巨人バッテリーが様々な手段で上手くカウントを取り続けた為に狙い球を絞り切れなかったからと言ってしまえばそれまでなのですが。

そんな山口の失投をとらえた平田に久々の一発が出たのは今日の数少ない収穫でしょうか。
その後の打席でもフォアボールを選べたので少しずつ平田のよさが出てきたように見えます。このまま調子を上げて打線を引っ張る存在になってもらいたいですね。


繰り返しになりますが、今日は山口がよかったので勝つのは難しかったと思います。
しかし、変なミスが無ければ同点のまま5回を終えられていただろうとも思います。

そうなっていた際は柳が続投していたでしょうし、そのまま同点で9回を迎えられていたとは言い切れませんが、少なくともミスがあったときよりも勝機はあったはず。
勝つのは難しくとも負けない野球をやっていければいいなと感じる試合でした。


明日の先発は大野雄大。
わざわざ大野を中7日、柳を中5日で投げさせたのは選手の入れ替えの問題の他に去年前橋で大野が完封しているからでもあるのでしょう。
当然のように開幕ローテとして計算されていたであろう大野が怪我以外の理由でこの時期に今シーズン初登板を迎えるのは寂しくもありますが、その分しっかり調整してくれたのだろうと前向きに考えて応援したいところ。

大野にはここのところ連勝と連敗を繰り返しているチームの変な流れを変える勝ちを呼び込むピッチングに期待したいですね。


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