年を跨いでしまいましたが2019年のドラフト振り返り記事も今回でラスト。
さっそく6位指名から振り返ってみたいと思います。


ドラフト6位 竹内龍臣(札幌創成高校) 右投手


ここでの指名は5位での指名もあるかもと期待していた玉村昇悟(丹生)、あるいは結果的に育成1位で指名させることになる松田亘哲(名古屋大学)のどちらか。あるいは5位までで指名を打ち切ってもおかしくないと思っていました。
チームバランス的にはあと1人くらい外野手が欲しかったところですが、事前に指名が噂されていた佐藤直樹(JR西日本)はソフトバンクの1位、井上広大(履正社)は阪神の2位で早々に指名され、残っていた外野手の蛯名達夫(青森大)、加藤荘太(武蔵ヒートベアーズ)あたりを調査しているという記事も出ていない以上外野手の指名は無さそうでしたしね。

そんな中指名されたのは高校生右腕の竹内。
正直彼のことは指名される瞬間までまったく知りませんでした。
言葉は悪いのですが無名だった彼をわざわざ支配下で指名したということはかなり高く評価しているんだろうなとは感じつつもかなり驚いた覚えがあります。

高校生右腕ははっきりと言ってしまえば補強ポイントではありません。
直前に岡林を投手として指名していたこともあり、かなり思い切った指名だったなとは今でも思います。
編成面での不安はありますが、現時点で彼の指名を批判するのはナンセンス。
それよりも担当スカウトの八木さんへの信頼が厚いんだろうと好意的にとらえましょう。


竹内の魅力は成長力。
高校入学時110キロ台だったストレートがドラフト時点で最速147キロ。その後マックス152キロで常時140台前後を計測できるようになったというのですから驚きです。

彼をここまで成長させたのは初動負荷トレーニングとのこと。
本人はアライバファンで、高校の監督が元中日の遠田さん、名前が龍臣で初動負荷トレーニングで力を伸ばす……
竹内に調査書を出したのは中日だけだったようですし、いい縁があったみたいですね。


実際の投球に関しては出回っている動画があまりにも少ないので何とも言い難いのが本音。パッと見た感じキレイなフォームで投げているなとは感じました。
変化球はプロで戦っていく上でやや緩いし制度ももう少し欲しいなという印象。ただ、スライダー、カーブ、カット、チェンジアップと投げられる球種自体はそこそこそろっているらしいので、これから洗練させていけばいいでしょう。


この夏の数字を見て与四球率が低いだとか奪三振率が高いみたいな話はできますが、それでコントロールがいいと言い切れる訳ではありませんし、申し訳ありませんが竹内に関してはこのくらいで締めたいと思います。


最後に竹内の長所、課題、不安、将来への期待を書くと

【長所】
最速152キロのストレート
成長力
意識の高さ

【課題】
線の細さ
変化球

【不安】
夏バテ
経験値の乏しさ

【将来への期待】
北海道出身のヤクルト五十嵐のようなストレートで押せるピッチャー


竹内に関しては課題や不安が少なくなり、長所も他の選手に輪をかけて抽象的な書き方になってしまいました。
これは私の眼力ではこの情報量では彼を分析しきれず書けなかったから。6位まで残っている隠し玉の彼には技術的なところにも課題はあるはずです。
それは今後段々と分かってくることでしょうが、それを潰しながら大きく育ってもらいたいですね。


育成1位 松田亘哲(名古屋大学) 左投手


今年の中日は昨年に引き続き育成を獲らないなんて話もあり、6位の竹内までで今年のドラフトは終了だと思っていたところまさかの育成指名参加。
ただ、参加を表明した時点で中日が狙っているのが松田だというのは明白でしたし、その松田をきちんと指名できてよかったなとホッとしたような記憶があります。

もしかしたら中日としては松田が育成まで残っていることを想定しておらず、思いがけず縁ができたということなのかもしれませんね。


松田は名古屋大学の選手で高校時代はバレーボール部でリベロという経歴、それにトレードマークが黒縁めがねなんていうキャラクターもありドラフト前から注目され、育成指名にもかかわらず今に至るまで多くのメディアに取り上げられてきました。
それで舞い上がってしまうことなく地に足の着いたコメントをしているところからは頼もしさを感じます。

もちろん珍しい経歴の地元選手を話題性の為に指名した訳ではありません。
熱心に研究された出所が見えにくそうなフォームから最速148キロのストレートを投げる左腕というだけでプロに引っかかる素養はあります。
加えて指先の感覚がいいらしく、どのボールもスピンが効いているように見えるのも好印象。
ボールのバラけ方は気になりますが、フォームをより一層洗練させつつ土台となる下半身をさらに鍛えていけば落ち着いてくるようにも思いますし、育成1位で獲った選手としてはかなりお買い得とすら感じます。


松田に関しても長所、課題、不安、将来への期待を書くと

【長所】
綺麗なフォーム
ボールのキレ
指先の感覚
研究熱心さ

【課題】
ボールのバラツキ
決め球

【不安】
連投した入れ替え戦でのダメージ

【将来への期待】
横浜今永のような考えながら投球を組み立てキレのあるボールで勝負できるピッチャー


松田は仮にプロからの指名が無かったとしても独立リーグに行こうと決心していたようです。
それだけ野球に賭けていたということでしょう。
その気概を中日でも見せてもらいたいですね。育成での指名でしたが、支配下登録はそう遠くない能力を持っているはずです。


松田の指名で中日の指名は終了。
今年は1位の石川から最後の松田までほぼ予定通りに欲しい選手が獲れたのではないでしょうか。

誤算があったとしたら4位に郡司が残っていたことと、育成指名で松田を確保できたことくらい。
ただ、これはいわゆる嬉しい誤算というもの。
スカウト的にはかなり手応えがいいドラフトができたんじゃないかと思います。
石川が1位のドラフトとしては限りなく100点に近い指名だったと評価するべきでしょう。


ただ、次いつ現れるか分からないスーパーエース候補の佐々木、奥川をスルーした件はどうしても引っかかります。

仮に佐々木や奥川に入札していたとしてもくじが当たっていたかは分からず、外せば今回のドラフト以上の指名は難しい。当てていたとしても2位以降の指名を含めて今回のドラフトを上回るとは言い切れない。
補強ポイントにマッチしているのはむしろ石川だ。

それでも引っ掛かりを感じるのはさすがに未練がましいと自覚しつつも、採点は90点とすることにします。
まぁ、この採点は例年以上に主観が入り交じったもの。
きっと選手たちが結果で90点以上のドラフトに引き上げてくれるでしょう。


これを持って2019年ドラフトの振り返りを締めさせていただきます。
ずいぶんと時間がかかってしまい申し訳ありません。
ここまで読んでいただきありがとうございます。


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