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野球(主に中日ドラゴンズ)についてあれこれ語ります

カテゴリ:中日ドラゴンズ2017 > ドラフト

今回は育成ドラフトを振り返りつつ2017年のドラフトを個人的に総括していきたいなと思います。


まず6人の指名で終了となった本指名について。
このあたりは支配下枠や育成プランとの兼ね合いがあるのでドラフト終了時点で外部から良い悪いの判断が付きにくいのですが、指名があり得たとしたら左腕不足を補うために宮台康平(東京大)、守備位置をどうるのかという問題ははあるものの打撃力に期待して楠本泰史(東北福祉大)、若いキャッチャーを確保する目的で山本祐大(滋賀ユナイテッドベースボールクラブ)あたりでしょうか。

2017年が終わろうとしているのにまだ支配下枠にかなり余裕があると分かっている今振り返っていることもあり、ドラフト7位で獲れるのであればこの中から誰かを獲っても面白かったかもと思わなくもありません。
とは言っても彼らは本指名を決断させるだけの推しがやや弱かったことも事実で、個人的には6人で指名を終えた判断は間違っていたと考えています。


さて、前置きが長くなってしまいましたがここからは中日の育成指名について。


育成1位 大藏彰人(徳島インディゴソックス) 右投手


ここ数年ドラフトでの獲得が続き、今年も浜田智博を派遣するなど強いパイプを持つ四国アイランドリーグ枠から今年はこの大藏を指名。

中日の視察情報が多かった岡林飛翔(菰野)あたりの指名を予想していただけにやや驚かされましたが、何でも「直前に四国アイランドリーグに所属している長身の地元ピッチャーの指名があるかも」という情報がラジオで流れたそうですね。

恥ずかしながら指名前まで名前すら知らない選手だったのでドラフト後慌てて動画を観ましたが、外角に力強いボールを投げ込む威勢のいいピッチャーだなというのが第一感。
粗もありますが大卒1年目という年齢がもう少し若ければ支配下での指名もあり得たかもしれないと感じました。

大藏の武器は恐らく190センチの長身を活かした上から叩くようなフォームから繰り出されるストレート。
やや威力が物足りないようにも見えましたが、春先の動画と秋の動画を見比べて別人かと錯覚するような成長を遂げており、そういう点も育成とは言えドラフトに引っかかった要因のひとつなのだと思います。

正直私が観た動画では秋の段階で変化球がどのような軌道を描くのかまでは確認ができませんでした。
インタビューやドラフトサイトなどを読む限り持ち球としてカーブ、スライダー、ツーシーム、そして秋から投げ始めたというフォークが決め球とのこと。

気になったのは変化球を投げる際に腕が緩むところ。
この点も春から秋にかけてだいぶ改善されていたように見えましたが、変化球でももっと腕を振れるようになれば支配下登録が近づいてくるのかなと。

今年育成で頑張った木下雄介と比較すると球威に欠ける変わりにまとまりがあるように感じます。
独立リーグの成績を見ても57イニングを投げて14四死球、48奪三振とある程度の結果は残せていますね。

四国では先発もしていたようなのでプロでもまずは先発としての可能性を模索してもらいたいところですが、このあたりは首脳陣の見極めに任せたいところ。
三ツ間も先発としての適性を見せたからこその支配下登録だったように見えたので、先発での勝負は遠回りのようで近道なのかもしれません。

まずはストレートの球威をもう少し上げること、そして腕が緩む弱点を克服すること、そして先発としての適性を見せること。
変化球次第ではありますが、このあたりをクリアできれば支配下登録されると思います。


育成2位 石田健人マルク(龍谷大) 右投手


石田は事前にリストアップされたという報道がされていたので名前は知っていましたが、怪我でほとんど登板できなかったようで、大藏以上に投げている場面を観ることができませんでした。

数少ない動画を観るかぎりステップ時に打者のタイミングをずらすような変則フォームが特徴的なピッチャーで、最速151キロというストレートとスライダーのような曲がる球を持っています。

正直に書かせていただくと、現時点ではプロの一軍で通用する武器を持っているようには見えませんでした。
どのような経緯であの変則フォームに行きついたのかは分かりませんが、怪我が多い上に4年生の秋の成績も4イニング投げて7つの四死球を出し自責点7と酷いとしか言いようが無く、打者を惑わせるメリットよりも自滅してしまうデメリットが勝っているのかもしれません。

指名理由も身体能力の高さを評価してとのことなので、まずはフォームを固めるところからスタートすることになるのかなと。
スカウトとしては当然長いスパンをかけての育成を前提に指名に踏み切っている選手でしょうし、現場も高卒の選手を指導するつもりでまずは球威やボールの角度といった将来的に武器になりそうな石田のよさを伸ばしてもらいたいと思っています。


石田の指名で中日の2017年ドラフトは終了しました。

今年のドラフトを振り返るにあたってまず触れたいのはやはり中村のくじを外してしまったこと。
彼を当てていたら今後5年はキャッチャーの指名は下位での補充くらいに留めることができていたはずですし、仕方がないとはいえやはり痛かったですね。
また、野手のプロスペクトが少ないチーム状況において将来打線の核になれそうな素材を確保できなかったところも残念でした。

ただ、その核の変わりにローテの核になりえる石川翔の獲得に成功。
右の本格派候補もチームに欠けていましたし、ドラフト2位で石川を指名したことも間違いではないのでしょう。

あくまでも個人的な考えではありますが、石川は鈴木翔太以上に育成が難しい素材だと見ています。
怪我があったとはいえ西川を育てきれず、伊藤も先発として育てられていない中日が今までの育成方針を変えずに彼を伸ばそうとしても失敗に終わる可能性が高いのではないかという不安が拭うことができません。

そういう理由があって私は2位に西川愛也、あるいは増田珠の指名を目指してもらいたかったというのが本心でした。ですが、中日が石川を選び、石川がそれに応えて入団を決意してくれたからには石川に期待せずにはいられません。
西川や野村を育てられなかった反省を活かして計画をしっかりと立てた育成をしてもらいたいところです。

外部のファンから見た勝手な意見ですが、これまでの中日は3年後を見据えたような長期的なプランなど持ち合わせず、若手ピッチャーをとりあえず試合で投げさせ短期的な課題の解決を優先してばかりのような印象がありました。
この方針を変えないのであれば石川を育てきることはほぼ確実にできないでしょう。

遅すぎる感は否めないものの、中日もようやくスカウト部と編成部が統合されたりスカウティングの理由が現場に伝わる体制が整いつつあるようです。
これからの巻き返しに期待したいですね。


今年のドラフトに点を付けるとしたら、やや小粒な感を否めない野手を見て本来であれば70点と言いたいところですが、面白い素材のピッチャーをたくさん獲得することができたので育成への期待を込めて80点と採点させていただきます。

しかし、高校生を中心に獲得したドラフトなだけにちょっと間違えれば50点にも30点にも、不吉なことを言えば0点にもなってしまう可能性もあるでしょう。
どのドラフトでもそうなのですが、例年以上に現場での育成力が問われる指名だっただけに二軍の首脳陣にかかる期待と責任は非常に重たくなります。
特に岩田、都、森野、石井の新入閣コーチ陣が機能すれば面白そうですね。

もちろん球団にはコーチの裁量に頼り切りにならない育成体制の構築も並行して進めてもらいたいのですが……この話はここでしたらややこしくなるのでこのあたりにとどめておこうかなと。


今年のドラフトが将来的に100点と言えるような結果になることを祈ってドラフトの総括を結びたいと思います。
長い記事ばかりでしたが、それでも読んでくださる読者のみなさまには頭が上がりません。
ありがとうございました。


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本日アルモンテ、モヤ両外野手の獲得が正式にが発表されましたね。
モヤについては詳しく記事にしたいところですが、今回は何とか年内に書きあげたいと思っているのにだいぶ間隔が空いてしまった今年のドラフト5位と6位の指名について。


5位 伊藤康祐(中京大中京) 外野手


昨年の藤嶋の指名もそうでしたが、彼が事前に下位での指名が報道されていた地元出身の甲子園出場高校生だったこと、加えて4位までに中日の選手編成的に絶対に獲りたかった高校生外野手の指名が無かったこともあってこの順位での伊藤の指名を予想できた人も多かったのではないでしょうか。


中日の4位指名から5位指名の間に個人的に外野手として考えていた桜井周斗(日大三)や永井敦士(二松学舎大付)、高校生ではありませんが島田海吏(上武大)や田中耀飛(兵庫ブルーサンダーズ)といった外野の候補は指名されてしまいました。
残っていた若い外野手の候補はオリックス6位指名の西浦颯大(明徳義塾)と西武の育成1位指名だった高木渉(真颯館)、そして伊藤くらい。
その中から伊藤を最も将来性が豊かな選手だと判断した上での指名であれば問題ないでしょう。

やはり不足しているセカンドの候補として宮本丈(奈良学園大)の指名も考えられましたが、若い外野手はしっかりと確保しておきたいポジションだったので個人的には伊藤の指名には納得しています。

ただし、それは「伊藤を5位で指名するから4位以前は外野手の指名はしなくてもいい」と判断してドラフトの戦略を立てていないという前提に立ってのもの。


中日の選手編成を見れば投手のプロスペクトに対して野手のプロスペクトが圧倒的に不足していることは明確です。
しかし、今年も上位2位までを投手指名、本指名6人中4人が投手、そして育成でも投手2人の指名。

中村のくじを外し、思いがけず2位に石川が残っていたが故にこのような指名になったのは分かります。ただ、4位以降の指名にはもっと他の可能性もあったのかなぁと思ってしまうことも事実。

完全に個人的な好みではありますが、4位で外野手として桜井を確保し、5位は残っていたら清水達也、あるいは繰り上げて山本拓実、6位は清水を指名できていたらそのまま山本、山本を繰り上げ指名していた場合は今年のドラフトの方針とはややぶれるものの寺岡寛治(石川ミリオンスターズ)という指名も面白かったのではないかなと。

とは言っても4位で清水を指名したことも、5位までに残っている高校生外野手の中から伊藤を選んだこともきわめて妥当な判断だったと言えるのも間違いないでしょう。


伊藤の武器はやはり50メートル5.8秒という足や、プロスカウトから強いと評される肩、それに甲子園のバックスクリーンに放り込めるパンチ力などの身体能力。
173センチと身体こそ小柄ではありますが、チェックできた映像を観るかぎりプロで勝負できる身体能力はあると感じました。

足への注目度が高いようですが、やはり私が観たかぎりでの情報ではあるものの走力だけに依存しない守備ができているのも彼の長所のひとつ。
もちろんプロに混ざった際には不満も出てくるでしょうが、二軍で我慢してでもセンターとして起用するだけの価値のある能力を持っていると思います。

反面、打撃はかなり時間がかかりそうだという印象を持ってしまいました。

確かにパンチ力はありますし、振り切る打撃を心がけているように見えた点は好感を覚えましたが、今のままの身体の開きが早く脇が締まらない打撃フォームではプロのストレート、とりわけインコースのストレートへの対応には苦慮しそうです。

新人のフォームをいきなりいじるのもどうかと思いますが、伊藤の場合はまず木製バットに慣れるところからスタートしなければならないでしょうし、二軍の打撃コーチにはいいところを残しつつ欠点を減らせるような指導を時間をかけて行ってもらいたいですね。

伊藤の長所、課題、不安、将来的な期待を書くと

【長所】
身体能力の高さ
守備のセンス

【課題】
欠点の多い打撃フォーム

【不安】
小柄な身体がプロの日程に耐えられるのか
打撃フォームをどこまで矯正できるのか

【将来的な期待】
横浜桑原のような小柄ながらパンチ力のある守備型のリードオフマン


6位 山本拓実(市立西宮) 右投手


このくらいの順位だと各球団の隠し玉的な選手や補強ポイントを埋める為の選手が指名されがちで、中日の今年の指名方針を考えれば指名するべきは山本と牧丈一郎(啓新)のどちらか。その二択で山本を選んでくれたことは個人的にとても嬉しく感じました。
指名順位、素材、チーム状況などを総合的に踏まえて会心の指名だったと思います。


山本のいいところはやはりストレート。
小柄な身体をダイナミックに使ったフォームから最速148キロ、常時140キロ台を計測するストレートはスピンが効いているように見えます。

変化球は縦、横の投げ訳をしているスライダーが最大の武器のようで、それ以外にもカーブ、チェンジアップ、カットボールも投げるようですね。
高校生としてはかなり豊富な球数ですが、絶対的な決め球があるわけではなさそうなので技術的にはまずここが課題になるのかなと。

今年の夏23イニングを投げて与四死球2と言う安定感も大きな武器のひとつ。
フィールディングやクイックも高いレベルでこなす野球センスの高さも感じますし、指名順位こそ下位ですが今年の高卒ルーキーの中で最も早く実戦デビューし結果を出すこともありそうですね。

インタビューなんかを観ていても野球に対する意識の高さや頭のよさも持ち合わせていそうですし、繰り返しになりますが6位で獲れたのはおいしかったと思います。

これだけいいピッチャーなのになぜ6位まで残っていたのかというとやはり167センチという身長が最大の原因なのかなと。
ただ、身近に谷元という低身長ながら成功を収めたピッチャーがいるわけですし、体格に勝るピッチャーにはどうしても及ばないボールの威力や角度などを補うべくしっかりと鍛えればプロでも充分通用することは歴史が証明してくれています。
とは言っても、それは谷元などが特別身体が強かったからこその成功であることに間違いはありません。
個人的にはあれだけの投球ができる山本をこの順位で獲れた以上スカウトは最高の仕事をしたし、あとは本人と現場次第だとは思っています。ですが、プロの日程に耐えられる身体を持っているかどうかはやってみなければ分かりませんし、その点については祈るしかないのかなと。


体格以外の面でひとつ不安があるのは首を左肩の方に傾けるように投げる投球フォーム。
このフォームだからこそ腕の振りがよくなっているのでしょうし、本人が考えた末にたどり着いたフォームらしいので安易に変えるべきだとは言えませんが、同じく首を振るフォームの柳が今年怪我で苦しんだところを見ると心配です。

実戦的な能力が高そうなのでなるべく早く、より多くのイニングを投げてもらいたいとどうしても思ってしまいますが、それよりもプロで長く活躍できる土台を作ることの方が大事ですし、首脳陣には余裕のある運用をしてもらいたいですね。

山本の長所、課題、不安、将来的な期待を書くと

【長所】
スピン量の多そうなストレート
豊富な球種を持てる起用さ
フィールディングなどからうかがえる野球センス
フォアボールの少なさ

【課題】
決め球
馬力

【不安】
プロの日程に耐えられる身体の強さを持っているのか
ダイナミックゆえに首投げのようにも見えるフォーム

【将来への期待】
谷元のようなボールのスピン量で勝負する心身ともに強いピッチャー


伊藤は他の外野手が高齢ということも踏まえて200打席、山本はやや早い実戦投入を想定して40イニングに到達すれば上々の1年目と言えるでしょう。
伊藤には試合を通じて何が通用して何が足りないのか、山本にはプロの日程をこなして何を鍛えればいいのかを経験する1年にしてもらいたいですね。
その為にも二軍首脳陣には時に我慢の起用をしてもらいたいところです。


次回のドラフト記事はは育成選手に少し触れて今年のドラフトを総括したいと思っています。
何とか年内に書きあげられるように頑張ります。


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ドラフト振り返り記事の3回目は3位と4位の指名をまとめて振り返ってみたいと思います。


3位 高松渡(滝川二) 内野手


1位鈴木、2位石川と連続でピッチャーの指名になったことから3位、あるいは4位ではほぼ間違いなく野手の指名になるだろうとは予想することができました。

この順位であれば内野手なら田中俊太(日立製作所)、外野手なら島田海吏(上武大)や田中耀飛(兵庫ブルーサンダーズ)、投手としての指名にはなったものの桜井周斗(日大三)あたりの指名も考えられる中、中日は3位で高松、そして4位で清水を選択。

3位で野手というのは中日の選手層を考えれば当然ともいえるものの賛意を示したい指名方針ではあります。
しかし、正直いくつかある選択肢の中で本当に高松でよかったのかと問われればそう言い切ることはできないのかなと。

高松はとにかく足の速い選手で、一塁到達タイムは京田をも凌ぐ数字を叩き出す走力特化型の選手。
中途半端に三拍子揃っているもののプロで明確に売りになる武器を持っていない選手を指名するくらいなら彼のような選手を鍛え上げる方がいいだろうなとも思いますし、高松の獲得に動いたことについても個人的には賛成です。

しかし、持っている一芸が走力の選手を3位という高めの評価で迎えることについてはやや疑問が残りました。

私見ではありますが、走力は打撃力と守備力にプラスアルファをもたらすもので、それらの能力があってこそ意味が出てくる能力だと考えています。
先日まで臨時コーチをしてくれていた福本豊さんもよくおっしゃっているようですが、盗塁をするためにはまず打撃を頑張って出塁しなければなりませんし、広大な守備範囲を持とうが一歩目のスタートやグラブさばきが悪ければ取れるアウトは劇的には増えません。

では、高松が走力を本当の意味で活かすことができる打撃や守備をできているのかと言えば、現状まだまだだと言わざるを得ないのかなと。

出回っている動画が少ない為、少ない情報での判断になってしまう点はご了承願いたいところですが、彼の打撃はしっかり振り切るというより当て逃げ気味で(コンタクト能力が高そうな点は評価したいポイントです)プロの球威にはまだ対応できそうになく、守備はショートとして安定感に欠け、今後外野へのコンバートもありえるように感じます。

スピード型の選手とは言え身長176センチに対して体重が63キロというのはいくら何でも軽すぎますし、技術面も体力面も3年以上の長いスパンを見て育てていくべき素材でしょう。

本来であれば高松のような選手は5位以下で獲得して旨味が出てくるタイプですが、中日スカウト陣は彼がどうしても欲しかったようで3位指名に踏み切りました。
今年のドラフトがそもそも不作と言われる年でなおかつ高校生二遊間の候補はかなり少なかったところ、4位ならともかく5位で獲れていたかは不透明だったところ、阪神が下位指名するという報道があったところを踏まえると、高松との交渉権を確実に獲得する為にはこの順位で指名するしかなかったのかもしれません。

ただ、ドラフト当時は高松ではなく田中俊太や桜井、あるいはスラッガー候補の田中耀飛を指名してもらいたいとは感じていました。

とは言っても縁あって中日の指名を受けた選手ですし、今はもう切り替えて高松を応援する気満々です。
本人の努力が第一ですが、スカウトがそこまでして欲しかった程の素材であるのなら首脳陣にはしっかりと計画を立てながら育ててもらいたいなと。

最後に高松の長所、課題、不安、そして将来的な期待を書いていくと

【長所】
プロ基準でも相当早い部類に入る足
当てる打撃ゆえかもしれないが基準以上とも言えそうなコンタクト能力

【課題】
打撃、守備の基礎能力
細い身体

【不安】
打撃、守備をプロの一軍レベルまで伸ばせるのか
走塁の巧さを持ち合わせているのか

【将来的な期待】
ソフトバンク本多のような足を武器にしつつ打撃や守備でもチームに貢献できる内野手


4位 清水達也(花咲徳栄) 右投手


私は今年は野手を重視した指名にしてもらいたいと考えていたので4位でも野手の指名もありだったとは思いますが、結局中日が指名したのはピッチャーの清水。

ピッチャーを指名するにしても右腕なら同じ高校生の本田仁海(星槎国際湘南)、左腕なら田浦文丸(秀岳館)、あるいは即戦力候補として永野将司(Honda)あたりの指名も考えられましたが、ここ数年のスカウティングを見直してなのか最も馬力のある清水を選択した点には好感を覚えました。

最速150キロ、5イニングくらい投げても140キロ台中盤を計測するスピードに加えフォークという決め球があり、打ち取るパターンを既に確立できているところが清水の最大の強みでしょうか。

アーム気味のフォームを気にする人もいるかもしれませんね。
しかし、個人的にはむしろ下半身のストライドなど腕の振り以外のことが気になっています。
怪我のリスクがどれくらいあるのかは分かりませんが、そこさえクリアできるのであればアームは気にしなくていいでしょう。

高校時代からリリーフをしていたのでプロでは今持っているボールの質と精度を磨いてリリーフエースを目指してもらいたいと考えていましたが、本人は先発を希望しているとのこと。
それならカウント球のスライダーやカーブももっと磨きをかけ、カットボールなど左バッターにも使えるゴロを打たせるボールを覚えていく必要がありそうですね。

清水の長所、課題、不安、将来的な期待も書くと

【長所】
最速もアベレージも持ち合わせた球速、及び馬力
フォークという空振りが取れる決め球
甲子園優勝を果たした経験値やマウンド度胸

【課題】
全体的なボールの精度
先発をする上で必要になる投球の幅

【不安】
基本的に継投だったとはいえ甲子園決勝、さらにU-18、そして国体まで投げ続けて蓄積した疲労
アーム気味のフォームゆえの故障のリスクがあるのか

【将来的な期待】
本人が目標にしているというソフトバンク千賀のような馬力も決め球も持ち合わせた本格派右腕


清水はある程度早くから二軍での実践を積めるでしょうが、高松は試合への出場はそこそこに身体作りを優先するかもしれません。
それでも清水は30イニングくらい、高松は100打席前後を目標に試合で使ってもらいたいところ。

何度も書きましたが、今年のドラフトを大成功にするのか大失敗にするのかは今後の育成がとても重要になってきます。
その時その時で彼らに最も合った指導やら起用を心がけてもらいたいですね。


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コーチ陣に関する記事は一軍、二軍の振り分けが正式に発表されてからにするとして、今回はドラフトの振り返りの続きを書いていきたいと思います。

第2回はドラフト2位の石川翔について。


ドラフト2位 石川翔(青藍泰斗) 右投手


1位で中村を当てていた場合にはまったく疑問のない指名ですが、プロスペクト枠と言える野手が少ないチーム状況的に1位、2位ともにピッチャーになってしまったことをどうとらえるのかで今年のドラフトの評価が変わってくるように感じています。

結果論で見る中日が2位で指名できていた(2位でなければ獲れなかった)有力な候補は岩見雅紀(慶応大)、西川愛也(花咲徳栄)、増田珠(横浜高校)、山崎剛(國學院大)あたり。

岩見は守備の不安、西川、増田は2位の前半で行くべきか決め手に欠ける、山崎はフェニックスリーグや秋季キャンプでの周平の扱いなどを見るに補強ポイントとしての優先順位が低いなど、彼らの選手としての能力を見直した上でスルーした理由を挙げていくこともできますが、ドラフト前のスカウトの話を信じるのであれば石川の指名は石川への評価の高さが最大の理由でしょう。

石川をドラフト1位候補の最終5名にまで残していた中日としては彼が2位に残っていることが良い意味での誤算だったのだと思われます。
スカウトとしては会心の指名だったのでしょうが、チーム状況に余裕があって怪我人の指名を躊躇しないソフトバンクがくじを外し続けた末に石川をスルーした点は心配ですね。

個人的には中村を外した以上2位は岩見、西川、増田の誰かがいいなと考えていたのでやや疑問が大きくなる指名でした。
ただ、指名打者制の無いリーグで岩見を上手く使えるとも、スラッガータイプではない西川、増田を絶対に獲るべきだったとも言い切れませんし、速球派になれそうな右投げのエース候補が少なかったことも事実。

後述しますが、石川のポテンシャルには彼ら3人をスルーしてでも獲りたいと思わせるだけのものはありますし、今は彼がエースとして大成してくれることを信じてこの指名を好意的に考えています。


ここからは石川というピッチャーについての感想を。

彼の武器はやはり完成度の高いフォームとそこから繰り出される最速150キロを越えるストレート、そして決め球になる縦のスライダー。
コントロールも高校生としてはまずまずで、上手く身体を強くしつつちゃんとした指導をしていければプロでもコントロールに苦しむということは無いでしょう。

今年の夏の動画を観るとやや一塁方向へ身体が傾いているようにも感じましたが、実は左足を捻挫してた状態での登板だったようで、軸足でしっかりと踏ん張れるようになればこの傾きも気にならなくなると思います。

石川を語る上で避けて通れないのは彼の怪我歴。
左足の捻挫だけでなく膝や股関節、それに右肩と数多くの怪我が重なったことが彼が中日のドラフト2位にまで残っていた理由のひとつなのかなぁと。

関節関係や肩の怪我は素人目線では厄介だという印象がありますが、さすがにそのあたりは中日もしっかり調査した上での指名だと思われるので心配し過ぎる必要はないでしょう。

しかし、柳が広背筋の違和感を再発させるなどこの1年怪我人が多発している中日の(特に投手陣の)管理体制への不安は正直拭えません。

先日あった指名あいさつでは中田スカウト部長が走り込みをしておけとアドバイスを送ったようですが、変に投げ込みや筋トレをされるよりずっとマシなのかなと。


怪我以外にもフィールディングや牽制など投球以外の能力やメンタル面でのムラなど不安なところを挙げていけばキリがありませんが、高校生の候補が完璧な訳がありません。
これは今年の指名選手全員に言えることですが、石川は特にしっかりと育成プランを持って育てていかなければならない素材。

石川は他の高校生と比べても身体をもっと強くしていく必要がありそうです。もしかしたら4位の清水、6位の山本と比べて二軍で頭角を現すのも遅くなるかもしれません。
それでも怪我をしにくい身体ができるまで無理をさせてはいけませんし、焦る気持ちとのうまい付き合い方も求められるでしょう。

石川は素材的に0にも10にも100にもなり得るピッチャー。
まずは本人の努力や考え方が大切になりますが、周りのサポートも大成には欠かせないでしょう。

最後に個人的に感じる石川の長所、課題、不安、そして将来的な期待を書いていくと

【長所】
柔らかく完成度の高い投球フォーム
「強いボールが投げられる」という意味での身体の強さ
縦のスライダー
負けん気の強さ

【課題】
「怪我をしない」という意味での身体の強さ
フィールディングなどの投球以外の総合力
精神的なムラ

【不安】
怪我をしにくい身体を作れるのか
自己のコントロールができるのか

【将来的な期待】
本人も目標にしているという江川卓さんのようなストレートで勝負できる右のエース


このような感じなのかなと。


1年目は今年の藤嶋と同じかそれよりも少し多いくらいの登板機会でもいいので長くプロで活躍できるような身体の強さの基礎を身に付けてもらいたいですね。

ストライクゾーンの違いなどが原因で往々にしてプロに入れば球速は落ちるものですが、それでも低めのストレートが140キロ台中盤を計測する彼のスピードは今の中日にとってかなり魅力的です。

5年後にプロを相手に低めのストレートが140キロ台中盤を計測するような先発ピッチャーになってもらいたいですね。


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好素材のピッチャーを多く獲得できた今年のドラフト。
今回からは指名選手を振り返りつつ、他にどんな指名ができたのかを考察しながら私なりの意見を書いていきたいと思います。

その1回目はドラフト1位の鈴木博志について。


ドラフト1位 鈴木博志(ヤマハ) 右投手


広島との競合で中村奨成(広陵)との交渉権を獲得できず、ハズレ1位でいの一番で指名したのがこの鈴木博志。

ハズレ1位では清宮への入札に7球団が集中したこともあって思いがけず残っていた安田尚憲(履正社)や、強打の高校生キャッチャー村上宗隆(九州学院)の指名も考えられましたが、球団としてはどうしても鈴木が欲しかったようで中日は彼らをスルーするという戦略を取りました。

ドラフト直前の記事でも書いたように、私は安田>鈴木>村上という評価をしていたので安田を見送るという選択は残念に感じていましたが、事前の報道を見るかぎり中日は安田よりも鈴木を評価していたこと、そして今冷静に考えると安田を外してハズレハズレ1位でも鈴木を外して……という最悪とも言える想定が避けられたことを踏まえると悪くない指名だったのかもしれません。

中日の2位にまで石川が残っていたのでくじを外し続けた最悪のケースでも1位で石川を指名することはできましたが、それは結果論と言うべきでしょう。


指名に関する感想はこのくらいにして鈴木がどういうピッチャーなのかを見ていくと、やはり最も際立って目立つのは最速157キロというストレートのスピード。
力み倒した上で無理矢理球速を出していタイプという訳でも無く、ゆったりとしたフォームから常に7割から8割くらいの力加減で150キロを越えてくるところが本人も言っていたように鈴木の最大の武器なのだと思います。

トラックマンの計測によるストレートの回転数は平均2400回転。この数字はあのダルビッシュに近い数字ということなので、数字上は速さだけの棒球とは違って質もともなったストレートということになりますね。

ただ、それだけのストレートを社会人相手にも割と当てられてしまっているのはやや不安なところ。
フォーム的にリリースポイントが特別見やすいという感じは受けませんし、質も問題無いとなると、「ストレート以外のボールが怖くないからストレートに絞って振られてしまっているから」というのが最も可能性が高そうな当てられる原因なんだと思います。

鈴木の球種別の投球割合は私が知る限りでは誇張でも無くストレートが9割。
これだけストレートに偏ればどんなバッターでもストレートに絞りますし、いくら質とスピードがあっても社会人レベルの選手が100%ストレートに絞った対応をされれば当てられても不思議はありません。

先日のアジア大会でもストレートの割合に変化があったようには見えなかったので、むしろ、それだけストレートに偏った投球をしているのに今年の公式戦の奪三振率が7を超えているのは驚異的と言ってもいいかもしれませんね。

とはいっても、プロを相手にすればこの奪三振率がガクッと下がるのは間違いないでしょう。

鈴木がプロで活躍する為には必殺の決め球の習得が必須。
現状、彼の持ち球としてはカットボールや縦スラ、カーブ、チェンジアップ、そしてフォークがあるようですが、どれも早く曲がりすぎたりと決め手に欠け決め球とは言えないボール。

近々日本選手権が控えているので今すぐには難しいとしても大会終了後から来年の開幕までに空振りが取れる変化球を1つ(縦スラかフォークが理想でしょうか)マスターできるか否かが即戦力になれるか否かに大きく関わってくるでしょう。

身体もできているようでできていないようにも見えます。
鈴木の身長181センチ、体重95キロというのは身長180センチ、体重95キロの小笠原に非常に似ていますが、鈴木と小笠原を見比べると下半身の太さに違いがあるのかなと。

鈴木のフォームは上半身にはさほど大きな問題があるとは思いませんでしたが、下半身はイマイチ踏み込めていない感じに見えたところが気になりました。
コントロールの乱れは上半身のパワーを下半身が支えきれていないところにも原因があるような感じがしますし、逆に言えば下半身に力を付けて身体全体をもっとブラシュアップしていけば制球難はある程度克服できるかもしれません。


変化球の習得と身体作りの両方が求められそうなあたり、やはり即戦力として計算するべきピッチャーではないでしょう。
フィールディングはよく分かりませんがクイックは速いとは言えませんし、バッターとの駆け引きもあまり上手くできているようには見えず(これはストレート一本槍の投球スタイルゆえなのかもしれませんが)細かいところを詰めていく必要も感じます。

しかし、社会人とは言っても高卒3年目の年齢で150キロを連発できる馬力は素材として破格。
もちろん最も大切なのは本人の意識ですが、コーチなどが変化球を中心としたピッチャーとしての基礎をうまく仕込みつつ身体作りの手助けをしてあげられたらメジャークラスのクローザーに成長してもまったくおかしくありません。

あと、これは鈴木がどうこうという話ではありませんが、同じようなタイプともいえる福谷が鈴木の加入に刺激を受けて競争意識が高まればいいなと淡い期待を寄せています。


最後に私の思う鈴木の長所や課題、不安、そして将来的な期待などを書かせていただくと

【長所】
スピードだけでなく質のいいストレート
そのストレートを8割ほどの力で投げられる馬力
ゆったりとした腕の振り
高卒3年目という若さ

【課題】
ボールの精度や変化球の質
下半身の強さ
ピッチャーとしての細かい動き

【不安】
自分に合った変化球を見つけられるのか
身体のブラシュアップの為の自己管理ができるのか
高校時代の故障歴

【将来的な期待】
元横浜の佐々木主浩さんのようなメジャーでも通用する骨太なクローザー


このような感じになりました。

社会人からのドラフト1位なので鈴木も周りから即戦力として期待されるかもしれませんが、私は来年の1年は大学4年生をやるつもりで二軍に漬けこんでもいいと思っています。
それだけに中日スポーツを始めとした報道機関には温かく見守ってもらいたいですし、本当に二軍で育成することになった際には鈴木本人に焦らせないようにコーチ陣にもメンタルケアをしてもらいたいところ。

12球団で平均球速が最も遅かったという中日にとって鈴木の加入は大きなプラスになるはず。
それだけに、まずは一軍で通用するようにしっかりと決め球を仕込んで、その後も使い潰したりすることのないよう大切に育てていってもらいたいですね。


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