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カテゴリ:中日ドラゴンズ2018 > ドラフト

今回はタイトルの通り今年のドラフト5位、6位、そしてドラフト全体の総括を書いていきたいと思います。


5位 垣越建伸(山梨学院) 左投手


3位で右ピッチャーの勝野を獲ったこともあり、そろそろ左投手を獲るだろうというタイミングで事前にリストアップもされていた垣越を順当に指名。

去年の伊藤康祐、一昨年の藤嶋とこの順位では地元出身の選手をしっかり確保するイメージがあります。
ただ、伊藤と藤嶋の獲得に関して当時は地元に配慮しすぎた指名だと感じたのに対し、今年の垣越は編成のバランス、垣越自身の能力などどの点を取っても納得のいくものでした。


垣越のいいところはゆったりとしたフォームから放たれる空振りを取れる最速146キロのストレート。
このストレートを武器に夏の山梨県大会で15イニング投げて26奪三振を記録。県大会ではフォアボールも1つだけと暴れ馬タイプでもないようです。
また、183センチ93キロとかなりがっちりとした体格も魅力的。特に太ももは3年前の小笠原と比較できるくらい太く見えます。

反面、県予選で4試合投げて15イニングしか投げていないのは気になるところ。
甲子園では肘の調子が良くなかったとのことですし、ここは心配ですね。
肘の状態が悪くないのだとしてもさすがに投げている投球回が少なすぎますし、今度はスタミナ面での不安が出てきてしまいます。
変化球も曲がりが速く、厳しく言えばまだプロで武器にできるだけの質があるボールとは言い難いレベルなのかなと。

去年同じような順位で獲った高卒ピッチャーの清水や山本は1年目から一軍を経験できましたが、彼らはドラフト時点である程度完成度が高いピッチャーでした。同じことを垣越に期待するのは酷かもしれませんね。

もちろん、垣越が清水や山本に劣っていると言いたい訳ではなく、ドラフトで指名された時点での完成度が清水や山本に及ばないというだけで将来性では彼らに勝るとも劣らないものを持っています。
左投という点を踏まえて使い勝手では垣越が勝っているといってもいいでしょう。

藤嶋も思いがけず早めに一軍で結果を出すなどここ数年指名された中日の高校生投手はかはり早く台頭してきています。
そんな周りの環境に影響されて結果を焦ってしまうかもしれませんが、個人的には垣越は垣越のペースで少しずつでもレベルアップしてくれたらいいなと思っています。

久しぶりに能力が尖っている高校生らしい高校生投手が入ってきたことですし、二軍の育成には頑張ってもらいたいですね。

垣越の長所、課題、不安、将来への期待を書いていくと

【長所】
ゆったりとしたフォーム
空振りを取れるストレート
ガッチリした体格

【課題】
変化球
スタミナ

【不安】
肘の状態
二軍での登板機会の捻出

【将来への期待】
山本昌さんのようなタフで決め球を持ちつつストレートで押せるピッチャー


仕方がないことなのでしょうが各種報道では中学時代に根尾とチームメイトだったことがやたらと強調され、本人も(本音かは分からないものの)根尾の背中を追っているようなことを言っています。
現時点での認識はそれで間違っていないのでしょう。ただ、将来的に根尾と並び立ってチームを引っ張るようなピッチャーになってもらいたいですね。



6位 滝野要(大阪商業大) 外野手


6位でもそろそろ大学生の外野手が指名されるだろうというタイミングで滝野の指名。
他にもそこそこ有力な選手は残っていましたが、楽天の7位で指名された小郷裕哉(立正大)以外は指名順位に縛りがあったと見た方がいいかもしれません。

共に左打の外野手である滝野と小郷を比較すると、走力や肩はほぼ互角、長打力は小郷が勝り、フォアボールを選ぶ能力は滝野に分があるといったところでしょうか。
こうやって書くと中日に欠けている長打力を持つ小郷を獲るべきだったかのように思われてしまうかもしれませんが、小郷は滝野と比べれば長打力があるというだけで長打力を売りにした選手ではなく、それなら185センチという長身を持つ滝野の指名は悪くなかったのかなと。
フォアボールを選ぶ能力のある外野手は中日に欠けているところでもありますしね。

滝野はリーグ戦に1年生の春から出続けているのにホームランを1本も打っていない長打力に欠ける選手です。
その反面、打率は最悪だった2年生秋の成績でも.268で基本的には3割を超える高いレベルでの安定感と怪我に強い身体の強さがあり、上記したような出塁能力の高さも魅力的です。三振も300打席以上立って18個しかしていません。

担当の米村チーフスカウトいわく将来的には長打力も付くとのことですし、そこに期待したいですね。
まずは体重をもう少し増やすところ、そしてもう少し角度が付けられるスイングに改良するところからでしょうか。

打撃よりも心配なのは守備。
本人が苦手を公言しており、この秋はなぜかファーストで試合に出ていました。
プロに入るような外野手は基本的にはセンターを任せられるものですが、滝野が外野を守る際は主にライト。そのライトでも春には守備固めを出された形跡のある試合もありましたし、守っている姿は見たことがないのですが今すぐ守備で試合に出るのは難しいと言うべきでしょう。

ただ、中日にはゲレーロやアルモンテの守備をある程度のところまで向上させた指導実績があります。
足の速さと肩の強さを持ち合わせている滝野もある程度のレベルには到達してくれるでしょう。
長嶋コーチが抜けた点は気がかりですが、工藤や英智の指導に期待したいですね。


滝野の長所、課題、不安、将来への期待も書いていくと

【長所】
足、肩、怪我への強さ
選球眼
高いレベルで安定した打率

【課題】
パワー
守備

【不安】
リーグのレベル

【将来への期待】
盗塁は別として、元阪神の赤星さんのような打てて選べて守れる外野手


中日の外野の層を考えるとまずは二軍で実戦経験を積む可能性が高いと思います。
そこでしっかりと実力をつけて工藤が引退して空いた一軍の外野手の枠を狙ってもらいたいですね。
当面のライバルは最も工藤の枠に近いと言える遠藤と出塁能力の高さという武器が被る渡辺でしょう。


6位までで本指名の選択は終了。育成ドラフトにも参加せず、今年の中日のドラフトは以上で終了しました。
ここには少し不満があり、本指名の7位を使ってでも今の中日に欠けている若いスラッガーとして山下航汰(健大高崎)を指名してもらいたかったなと。

彼を指名しなかった理由は山下はプロでは大成しないと中日スカウト陣が判断した以外に考えられません。枠の問題で本指名が苦しいのなら育成1位でも巨人より早く指名できた訳ですし、山下が守れる外野とファースト、そして指名打者を上手く使い分ければ出場機会の確保もそう難しくはないでしょう。
プロ野球ファンとして山下には巨人で活躍してもらいたいという想いはありつつも、それが実現した時はたぶん複雑な心境になると思います。

ただ、それを含めても今年の中日のドラフトは最高のものでした。
二軍にいなかった若い二遊間のプロスペクトかつ地元のスーパースターの根尾の交渉権を獲得し、2位、3位では素材として魅力的かつ中日に少ないタイプの右腕梅津と勝野を確保。
4位に残っていることを読み切ったのかここで選手層的にどうしても欲しかった高校ナンバーワン捕手石橋の指名に成功し、5位、6位でもチームに欠けているポジションをその時指名できる最上級の選手の指名でカバー。

2位でスラッガー、3位で左ピッチャーを指名しなかったことに対する不満を抱く人もいるのは理解できます。そういう人でも相対的高評価を覆すことまではできないのではないでしょうか。

今年のドラフトに私が点数を付けるなら、6位までで100点を与えられる指名だったものの最後山下を獲り逃したところを減点して95点とさせていただきます。

ただ、将来このドラフトを振り返った時に95点を維持できているかどうかは分かりません。
フロント、コーチ、裏方さん、そして何より本人たち次第で0点になってしまう可能性だってあります。
そんなことにならないよう、むしろ95点すらも超えていくドラフトになるように6人には頑張ってもらいたいですね。


これを持って今年のドラフトの総括を結びたいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。


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本日、勝野との仮契約が成立し今年のドラフトで指名した全選手が無事入団する運びとなりました。
そこで、今回はその勝野と石橋を指名した今年のドラフト3位と4位の指名について振り返ってみようと思います。


ドラフト3位 勝野昌慶(三菱重工名古屋) 右投手


3位で指名できた(3位か4位じゃなければ指名できなかった)他の主な候補は高卒3年目の社会人左腕の富山凌雅(トヨタ自動車)、あるいは長打力のある高校生外野手の濱田太貴(明豊)あたりでしょうか。
準地元出身のスラッガー候補の中神拓都(市立岐阜商)は高校時点ではポジションが被る根尾を獲得していたので縁が無かったと言うべきか、小園を確保していた広島が指名したことを踏まえてあえてスルーしたと見るべきか……
このあたりは中神自身だけではなくコンバート後のポジションが被りそうな石垣だったり伊藤康祐の今後も見て正解だったか否かが分かってくるでしょう。

編成のバランス的にはここでは勝野よりも富山か濱田のどちらかの指名が無難だったのかなと。
個人的には当時ここで富山を狙ってもらいたいと思っていました。
ただ、決まったからには勝野を応援していきたいですね。


さて、その勝野についてですが、一番の武器は球威に加えカット気味に曲がるという癖のあるストレート。
日本選手権でチェックした限りではこのストレートはほとんどとらえられていませんでした。

ドラフト雑誌などではスタミナに課題があると言われていたこともありリリーフタイプだと思い込んでいましたが、私が観た試合では7イニングを超えても140キロ台中盤を計測するボールを投げていましたし、長いイニングを投げるスタミナはありそうです。

プロの二軍以上の力があるとも言われているノンプロの選手を相手にしてもとらえさせないボールを持っている以上即戦力と考えるべきなのでしょう。しかし、一軍の選手相手に通用するかと言われれば微妙なところなのかなと。

勝野を先発として考えた際に不安になるのは使える変化球の少なさ。
フォークはそこそこ制御できていたと言っていいレベルでしたが、それ以外の変化球はあまり効果的に使えていないように見えました。
1年目はスライダーやカーブの質や精度を上げたり、チェンジアップなど緩急を付けられるボールの習得にじっくり取り組んでもよさそうですね。

リリーフとして考えた際に不安になるのは立ち上がりの悪さ。
日本選手権の準決勝で完封したと言えば聞こえはいいものの、この試合では序盤に5つもフォアボールを出しています。これ以外でも日本選手権では序盤の乱調から徐々に立ち直るという投球ばかりでした。
もちろん、長いイニングを投げるつもりでマウンドに上がった時の立ち上がりと1イニングを全力で投げるつもりでマウンドに上がった時の立ち上がりとでは差が出てくるでしょう。
この大会で調子が悪かっただけで普段はもう少しストライクを取れるピッチャーだとは思います。
どんなにフォアボールを出しても、どんなに窮地に追い込まれても決してストライクを取りに行かず腕を振り切れるマウンド度胸はリリーフでより輝くのかもしれません。
それでも、ただでさえフォアボールの多い中日リリーフ陣にコントロールがいいとは言えない彼をあえて加える必要はないのかなと。

要するに、一軍でいきなり通用するかは分からないけれど最初は先発として勝負してもらいたいというのが個人的な希望です。

過去のドラフトではキレのあるタイプばかり獲っていたので勝野のようなタイプのピッチャーがチームに、それもローテ候補に加わるのはいい影響を与えてくれそうです。

私の思う勝野の長所、課題、不安、そして将来への期待を書くと

【長所】
威力と癖のあるストレート
長いイニングを投げても球威が衰えない馬力
フォーク
マウンド度胸

【課題】
変化球の質や精度
コントロール
安定感

【不安】
先発、リリーフどちらにしても物足りないピッチャーになってしまうこと
中途半端に使ってどっちつかずになってしまうこと
日本選手権での酷使による疲労

【将来への期待】
広島の岡田のような馬力で勝負する先発ピッチャー
あるいは、元オリックスの佐藤達也さんのようなマウンド度胸溢れるリリーフ


日本選手権で優勝してMVPを取ったとはいえ勝野は梅津よりも年下で小笠原と同い年のピッチャーです。
今年の博志のように固執と言っていいくらいに使い続けることのないように気を付けてもらいたいですね。



ドラフト4位 石橋康太(関東第一) 捕手


3位で石橋をスルーして4位で指名できたのが今年のドラフトでもっとも上手く立ち回れたところでしょう。ここでは彼以外の指名は考えられませんでした。
逆に仮にロッテ、阪神、楽天の3位、4位で石橋が指名されていたとしたらどうなっていたことか……
3位指名前の長考でこの3球団が石橋を指名しないと読み切ったのか、最悪益子京右(青藍泰斗)を5位以降で確保すればいいと考えていたのか、何にせよ中日にとって最高の形になりました。


石橋については正直打撃では高校通算57本塁打を記録しただとか、盗塁阻止時の2塁到達タイムが1.9秒だとか、数字での情報が多くなってしまいます。
一応、彼が1年時に出た夏の甲子園や2年時の東東京大会、そして3年春のシートノックはチェックしましたが、現時点でどれくらいやれるのかはよく分かりません。
ここからはそれを前提に読み進めていただければ幸いです。

石橋は少ない映像を観るかぎりフットワークがよさそうなイメージを抱かせてくれるキャッチャーでした。高校生にしては足がよく動いてワンバンドのボールを必死に止めに行けており、長打力のあるアマチュアキャッチャー特有の悪い意味での重さはありません。
2年時のキャッチングは恐らく止めることを重視したもので、無理矢理ミットを動かす癖が無かったところにも好感を覚えました。
捕ってから速く投げられるとのことですが、私が観るかぎりでは精度が抜群という訳では無く、そこが当面の技術的課題のような気がします。

打撃では癖のないスイングで、軽打もできるしツボに来たボールを引っ張って長打にすることもできる中距離タイプという印象。
今のスイングを型に洗練させていけばそれで一軍で通用するのではないでしょうか。まぁ、それが難しいのですが。


最後に石橋の長所や課題、不安、将来への期待を書くと

【長所】
打撃力とプロでもキャッチャーができる素養を兼ね備えているところ
癖の無いスイング
フットワーク
(プロいわく)肩の強さ

【課題】
スローイングの正確性
体力

【不安】
右膝の故障歴
出場試合数の確保

【将来への期待】
古田敦也さんのような攻守に渡ってチームの中心になれるキャッチャー


来季の中日はやたらとキャッチャーが多い布陣になります。
個人的には中堅キャッチャーの誰かをトレードに出した方がいいと考えていますが、それが行われなかったとしても石橋の出場機会はしっかりと確保してもらいたいところ。


今年獲得した選手の中で最も即戦力に近い勝野の起用法は気になるところですね。
与田や新首脳陣の運用のレベルや二軍とのコミュニケーションの密度は彼の使い方からも見えてきそうですし楽しみです。

石橋は待望の高校生捕手ですし期待はどうしても大きくなってしまいます。
二軍バッテリーコーチに配置転換された田村はこの2年で育成ができたとは言えませんが、石橋への指導で汚名返上してもらいたいですね。


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だいぶ間が空いてしまいましたが今回は今年のドラフト2位指名の梅津について。


ドラフト2位 梅津晃大(東洋大) 右投手


1位で根尾を確保できた為、2位では投手にも行きやすくなりました。
それも踏まえて中日の指名候補は高校ナンバーワンスラッガーの野村祐希(花咲徳栄)と梅津の2択でしょうか。

今の中日にはスラッガーの候補がほとんどいないのでチーム構成的には野村を確保した方がよかったのかもしれません。
ただ、梅津ほどの素材が残っていたなら話は別。
梅津のような将来160キロも目指せる大学生を2位で確保できるチャンスは今後10年無いかもしれません。野村もどうしても欲しい選手でしたが、梅津と天秤にかけて逃したと考えれば納得も行きます。
冒頭にも少し書きましたが、根尾を確保できたことが2位以降にもいい影響を与えてくれましたと改めて実感させられました。


では、そんな梅津はどんなピッチャーなのか、一言で言うといい意味で将来像が分からないピッチャーなのかなと。

大学野球界で最もレベルの高いリーグと言える東都大学野球リーグとはいえ大学通算で1勝しかできなかった梅津が1位候補とまで言われたのはやはり素材としての評価が高いからでしょう。

187センチの長身から投げ込まれる角度あるストレートは最速153キロ。
最高球速だけが速いということもなく、7イニングくらい投げても球速が落ちない馬力も持ち合わせています。
高さを活かしたフォークという武器もあり、コントロールも悪くはありません。
それ以上に魅力的なのは身体的にも技術的にも完成されていないところ。

梅津は現時点で90キロを超える体重なんだそうですが、プロの一線級のピッチャーと比較すると少し身体の厚みが物足りないように見えます。
本人が1年目の目標を肉体改造としたのはその自覚があるからなのかもしれませんね。

技術的にも1球目に素晴らしいボールを投げたと思えば2球目におやおやと感じるようなボールを投げてしまったりと安定感に欠けます。奪三振数がそこまで多くないのはこういうところがあるからなのかなと。
また、高校、大学と怪我などでほとんど公式戦で投げられておらず、下手をしたら投手としての経験値も根尾の方が上かもしれません。

今春、梅津を生で見て惚れ込んだという与田は彼を即戦力だと期待していると(リップサービスかもしれませんが)言っていましたが、しばらくは二軍でフィジカルとメカニックを磨いた方がいいのかなと。


梅津の完成度はまだ50%にも満たないくらいでしょうか。
そんな梅津が完成した時にどういう投球をするのかは本当に見当がつきません。
先発でもリリーフでも活躍できる可能性を感じますし、軸になるボールがストレートになるのかフォークになるのか、三振を取るタイプなのか打たせて取るタイプなのかも未知数です。

自分なりに梅津がどうなっていくのかという将来像を模索してみましたが、現時点でそれは見通せないし梅津やチーム事情次第というのが正解に近いんじゃないかと結論付けることにしました。
逃げに近い回答ですが、こういう時に無責任な発言ができるのが素人の強みなので大目に見てください(笑)


最後に個人的に感じる梅津の長所、課題、不安、そして将来的な期待を書いていくと

【長所】
ストレートの速さ
馬力
ボールの角度
身体つきやフォームを含めた素材としての魅力

【課題】
大学生としては経験が不足しているところ
フィジカル
メカニック

【不安】
過去の怪我歴
素材のまま終わらないか

【将来的な期待】
本人があこがれているという松坂のようなスター投手


このような感じになりました。

まずは先発として起用していくことになるでしょうが、大卒1年目として一軍での起用を見据えつつバリバリ実戦経験を積ませるべきか、高卒3年目くらいのピッチャーだとみなして実戦とトレーニングのバランスを取りながら育てていくかは首脳陣の判断を信じたいところ。
個人的には身体つきが似ている門倉の指導に期待したいなと思っています。

役割がどうなるにせよ、近い将来チームに欠かすことのできないピッチャーになってほしいですね。


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ニュース、スポーツ新聞、ネット、ツイッター……どこを見回しても最上級の評価をされた今年のドラフト。
今回からは昨年と同様に指名選手を振り返ったり、他にどんな指名の可能性があったかなど私の考察や感想を数回に分けて書いていこうと思います。
それでは1位の根尾から行ってみましょう。


ドラフト1位 根尾昂(大阪桐蔭) 投・内野手


中日のチーム事情を考えれば右の先発として最も計算ができる松本航(日体大)や、長打力に勝る藤原恭大(大阪桐蔭)の方がより補強ポイントにマッチした候補だったのかもだったのかもしれません。

しかし、二軍では高卒1年目の高松が怪我でほぼ全休、打率が2割を切りエラーも多い26歳の三ツ俣に200打席与えることになったり、フェニックスリーグでショートを守っているのが一軍公式戦全試合出場した京田だったりと若いショートが不足している感が否めず、ショートのトッププロスペクトになり得る根尾を獲りに行くのは理にかなっています。
彼が岐阜出身でかつてドラゴンズジュニアのユニフォームに袖を通していたことが入札の決定打になったのでしょうが、根尾はそれ抜きにしても獲得に動くべき素材ですし彼への入札には何の不満もありません。

その根尾のくじを引けたのは与田監督の豪運だけでなく、どのチームよりも長く、密に追いかけていたスカウト陣の熱意のお陰かもしれませんね。
日本ハムの栗山監督風に言えば縁があったということでしょう。

結果論ですが、その後ハズレで狙っていたという辰己(立命館大)が4球団競合、吉田(金足農業)も場合によっては日本ハムとの競合。渡邉(浦和学院)や梅津(東洋大)は2位でも獲得できていた訳ですし、このくじが外れていたらどうなっていたことかと想像するだけでも頭が痛くなります。
中日のドラフトが高く評価されるのは当然ながら根尾のくじを当てたからですね。
このくじを引いたのは数学的にはたまたま25%の確率が中日に巡ってきただけではありますが、それにしても与田監督とスカウト陣にはお礼を言いたい気持ちでいっぱいになりました。


指名の動きやくじ引きに関してはこのくらいにして、ここからは肝心の根尾昂がどういう選手なのかを見ていきましょう。


二刀流への挑戦に関しては2度同じことを書くのも何なのでこちらをご参照ください。
結論だけを書くと私は野手に専念してもらいたい派です。
何かと大谷と比較されてしまいますが、大谷は打っても投げてもドラフト1位級の能力を持っていたのに対し、根尾は野手ではドラフト1位、投手では日本ハムのドラフト5位だった柿木(大阪桐蔭)と同じくらいの評価でしょうしね。

そこで、今回は野手(ショート)としての感想に特化した記事にしていこうと思います。


まずは打撃について。
根尾のいいところはヘッドの走らせ方と身体の回転の鋭さから生み出されるスイングスピードの速さ。
身長177センチと決して体格に恵まれているとは言えないのに甲子園のバックスクリーンに打球を叩き込んだり、逆方向へのホームランが出るのはこのスイングスピードの速さがあってこそでしょう。
夏の甲子園の決勝で打ったホームランからはタイミングを多少外されても崩れない軸の強さも感じます。

どんなボールにもがっつくタイプではなく、あれだけ振っているのに三振が少なくフォアボールが多いところも好印象。
スケール感はやや見劣りしてしまうものの、福留孝介みたいに打率だけでなく長打率や出塁率を稼げるタイプになれる素養はあるのかなと。

ひとつ気になるのはテイクバック時に肩がホーム側に入りすぎてしまうところ。
自身の強みを回転力だと理解して回転に反動を付ける為にあの形に行き着いたのかもしれませんが、あの動きが入るとどうしてもインコースの速い球に遅れてしまいますし、右ピッチャーのスライダーなど自分の方向に曲がりながら落ちる球に対しては正対する時間が短くなるわ、内に入ってから外に開く必要が出てくるわで対応が難しくなります。
引っ張った打球がそこまで多くないのはこの癖が原因なのでしょう。
まぁ、この癖は比較的直しやすいものですし、そこまで心配する必要はないと思います。


守備については肩の強さとボディバランスというかボディコントロールの上手さが強み。
多少崩れた形で捕球しても強く正確なボールを投げられるところは他の選手には真似のできないところ。
この強みは三遊間への打球というよりはグラブの逆方向の打球に対して発揮されるものですし、個人的にはショートというより二遊間の選手として見てもいいと思っています。

肝心の守備範囲についてはサンプルが少ないので正直よく分かりません。
また、捕ってから投げるまでのスピードはやや遅いのかなと。
ただ、根尾のアジリティがあれば守備範囲の狭さで悩むことはないでしょうし、たくさんノックを受ければ捕ってから投げるまでのスピードも付いてくるはず。
彼に関しては練習量が足りないことを心配する必要はなさそうなので、時が来れば名手と言われるようになっていると考えています。


ネットなどを見ていると根尾を来年いきなり一軍で使おうと考えているファンもいるようですね。
ただ、それは難しいと想定していた方がいいのかなと。

正直に言えば、私は現在の技術だけで言えば藤原や小園の方が勝っていると見ています。
将来性で見てもスピードやパワーは彼らの方が上かもしれません。
ただ、根尾の良さは彼らにはやや劣るかもしれないものの抜群と言っていい身体能力に加え意識の高さやリーダーシップ、問題解決能力の高さなどの人柄というか頭の良さも含めた心技体の総合力の高さでしょう。
スタートダッシュでやや出遅れようとも根尾は最終的には藤原や小園に勝るとも劣らない選手になれるでしょうし、チームやマスコミ、OB、そしてファンには根尾を長い目で見てもらいたいというのが心からの願いだったりします。

いきなり一軍で使ってもらいたいというのは今年の京田の成績もあってのことかもしれませんね。
確かに今年の京田の打撃は上位に固定していいようなものではありませんでした。
彼があれだけ試合に出られたのはライバルがいないからという側面が強いとも思います。
ですが、あれだけ守れて1年間試合に出続けられる身体の強さのある大卒2年目の選手なんて早々いません。スピードや打撃のポテンシャルも含めて京田はもうしばらく我慢してでも使い続けるだけの価値のある選手ではないでしょうか。

来年からの数年間、根尾は二軍で二遊間の選手として英才教育、京田は一軍のショートとして戦ってもらい、根尾が一軍に上げられるレベルになったときになお京田の打撃成績が苦しいようならショートを入れ替え、京田と根尾が甲乙つけがたいくらいいいようならふたりで二遊間、あるいは根尾を一時的にセンターなどに据える、こういう使い方が理想的なのかなと。


最後に私の思う根尾の長所や課題、不安、そして将来への期待などを書かせていただくと

【長所】
逆方向にも長打が出せるスイングスピード
体幹の強さ、瞬発力、肩の強さなどの身体能力の高さ
意識の高さや頭の良さ、精神力の強さ

【課題】
攻守に渡る細かい技術
超高校級とはいえプロ視点での体力

【不安】
無茶な二刀流への挑戦による故障
グラウンドの内外からの圧力

【将来的な期待】
ナゴヤドームで3割20本打てる二遊間


こんなものでどうでしょうか。


与田監督いわく既に来春のキャンプの一軍抜擢が決まっているようですが、1年目はとにかく基礎を徹底して器を大きくしてもらいたいというのが本音です。二刀流にとりあえずチャレンジさせるのであればなおさらでしょう。
それが一軍でできるのであれば、あるいは一軍を体験させるだけである程度早めに二軍に合流させるつもりであればいいのですが、果たしてどういうプランで彼を育てていくつもりなのか……

過去の高卒選手と比べても圧倒的に意識の高いように見える根尾ですが、とはいっても勝手に育つということはないでしょう。
1年目はコーチ陣に手綱を握ってもらいつつスケースの大きい選手になれるようしっかりプランを練ってもらいたいですね。


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楽しみと不安が入り交じった今年のドラフト。
結果は以下の通りになりました。



名前 ポジション 学校 投/打
1位 根尾昂 投・内野手 大阪桐蔭高校 右投左打
2位 梅津晃大 投手 東洋大学 右投右打
3位 勝野昌慶 投手 三菱重工名古屋 右投右打
4位 石橋康太 捕手 関東第一高校 右投右打
5位 垣越建伸 投手 山梨学院高校 左投左打
6位 滝野要 外野手 大阪商業大学 右投左打


前回の記事で書いたシミュレーションの中で割と都合よく書いたつもりだったAランクの指名を現実が上回ったというのが第一感。
特に2位までに梅津が残っていたことにはかなり驚きました。
私は中日が2位で彼を指名するまで「野村佑希が欲しい」と騒いでいましたが、それは梅津が中日の2位まで残っていることをまったく想定していなかったからで、梅津を獲りに行ってスラッガーが獲れなかったことについては納得がいきます。

想像以上に近本や高校生内野手の評価が高かったことがこのようなドラフトになった原因なのでしょうが、その高校生内野手をいち早く確保できた中日と広島のドラフトがとてもいいものになったのは自明なのかもしれませんね。

できれば確保しておきたかった高卒キャッチャーの石橋を3位でスルーして4位で指名したところは感心しました。スカウト陣の入念なリサーチが活きたのか、勘が冴えていたのか、いずれにせよ会心の指名だと言っていいでしょう。
5位では二軍で育成するパワータイプの左腕垣越を獲得し、6位で三振が少なくてフォアボールの多いタイプの外野手の滝野が獲れたところも好印象です。


このドラフトに文句をつけるとしたら3位で左腕の富山もありだったのではないかというところと、指名順位に縛りがないことを前提に滝野の替わりに逢沢でも面白かったのではないかというところ、そして育成ドラフトの1位で山下を狙ってもよかったのではないかというところの3点のみ。

ただ、3位で獲得した勝野は若くて力強いボールが投げられる右腕ということでチームに加えたい人材ですし、滝野は詳しく観れていないので逢沢よりもいい選手である可能性も充分にあると私は思っています。
スラッガーを確保できなかった中で山下をスルーしたところだけがやや不満ではあるものの、こんなものは重箱の隅をつつくようなイチャモンに過ぎません。


今年のドラフトは豊作かつ柳のくじを当て、吉川尚輝がいたことで京田が2位に残っていた2016年を上回る手ごたえを感じます。
スカウト陣にはお疲れさまでしたという労いの言葉を贈りたいですね。

ドラフトは最高の結果になった訳ですし、あとは現場組に頑張ってもらいましょう。
特に根尾は二刀流にチャレンジするのか否かを含めてしっかりとプランを立てなければなりません。
梅津も即戦力と言い切れるほどまとまりがあるピッチャーではありませんし、しっかりと鍛え上げられるような環境の整備をきちんとしてもらいたいところ。
まずはいまだ混沌としている組閣をいち早く決めてもらいたいですね。


指名選手に関する記事は次回以降に書いていこうと思っています。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。


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