やっぱり竜が好き

野球(主に中日ドラゴンズ)についてあれこれ語ります

タグ:根尾昂

マツダスタジアムで行われた広島との24回戦は3-2で中日の勝利。


試合頭から根尾を出し続け、途中から滝野も起用。
若手を使いながら勝つ消化試合として最高の形に持ち込めましたね。

石垣や岡林も使えればベストだったのでしょうが、彼らにとってより実りがあるのはフェニックスリーグなのだろうと信じたいと思っています。


話を根尾に戻すと、7月に一軍に上がった時と比べてだいぶタイミングを取れるようになりました。

再昇格してからは10打席立って1安打2四球で三振は0。

まだまだボールをこすってしまう印象もありますが、着実に成長できているのではないでしょうか。


滝野は守備では微妙なプレーがあったものの、今シーズン2本目のヒットを打てました。

当てることに関しては非凡なものを感じますし、そういうタイプの選手の割に選球ができるのも好印象。
来年はとりあえず井領や遠藤などと一軍を争えるくらいの選手にまで成長してもらいたいですね。


彼らはこれからフェニックスリーグに合流することになるはず。
そこでいい感覚をつかんで来年につなげてもらいましょう。


先発マスクを被った桂は2つの盗塁阻止に決勝タイムリー。

リード面でも柳を9回途中までよく導いてくれましたし、怪我さえ無ければ充分に2番手、3番手捕手を争えそうです。

まずは加藤といい争いをしてほしいですね。



先発の柳はストレートを中心にしつつ様々な球種を投げ分けて9回途中2失点の好投。

ときどきボールがバラつき3ボール0ストライクを作ってしまいましたが、そこから立て直せたのも大きかったですね。

怪我からの復帰後は苦しんだ柳も二軍で調整してからの4試合はすべてQS(内2試合がHQS)で3勝1敗。平均投球回も7イニングを越えるなど安定感ある投球をしてくれました。

来年は怪我に気を付けつつこの安定感を1年間継続できるようしっかりと準備してもらいましょう。

大野雄大、福谷、そして柳の3本柱が機能すればかなりいいローテが組めるはずです。



例外が続いた2020年シーズンも今日が最終戦でした。

結果は60勝55敗5分でセ・リーグ3位。

優勝は叶わなかったものの、8年ぶりにAクラスに入る飛躍の1年になりました。


FA権を取った大野雄大も早々に残留を表明してくれましたし、来季に向けた視界は明るい……と言いたいところですが、個人的には不安も大きいと考えています。


最優秀中継ぎのタイトルが確定した福や祖父江は終盤のピッチングや年齢などを鑑みれば来年も同じような活躍ができるかは不透明。

打線の核ビシエドと日本人選手で最も長打力のある福田は来年の開幕に間に合うか微妙なほどの大怪我を負ってしまい、アルモンテはリリース。


先発は大野雄大、福谷、柳の3本柱が機能すれば何とかなりそうですが、このままではリリーフの崩壊と貧打は起こり得るでしょう。

それを避ける為にも既存選手のケアやレベルアップ、そして補強をしっかりと行ってほしいですね。


明日からは組閣などの動きが報道され出すはず。

ドラフトの総括もまだですし、試合は終わりましたが今シーズンももう少しお付き合いいただければ幸いです。


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ナゴヤドームで行われたヤクルトとの24回戦は4-5でヤクルトの勝利。


2位の可能性も残る中、周平と平田を外し石垣と根尾を起用。
首脳陣は未来を見据えたオーダーを選択しました。


石垣は5打席立ってノーヒットで3三振。
一軍の打者なら絶対に振らないであろうボールにも手を出してしまうなど結果だけでなく内容も残念なものでした。

とはいえ、石垣は二軍では圧倒的な成績を残している打者です。
来年、一軍を主戦場にするべく一軍にどう適応するのかを重視したオフを過ごしてもらいたいですね。

サードの守備は一軍でも通用するレベルですし、身体もずいぶん大きくなりました。あとは技術を上げていくだけです。


根尾も3打数ノーヒット。
ただ、フォアボールを2つ選んだり、鋭い当たりを放つなど見せ場は作れたのかなと。

2つのフォアボールは選んだとか粘って勝ち取ったというより相手投手が自滅したといった印象のものでしたが、とはいえボール球を振らずに我慢できたくらいの評価はしていいと思います。


ボールをとらえきる確率を上げてほしいな
もう少し身体を大きく出来ればいいな
スイングももう少し洗練させられそうだな
タイミングをもっと早くとれればいいな

良くも悪くもいろいろと感じるものの多い5打席でした。



ヤリエルと清水はボールのバラツキが失点につながってしまいましたね。

2人ともボールをしっかり操って投球を組み立てる姿も見せてくれた投手ですし、来年はもっと安定感を身に付けてもらいたいなと。

4連投となった祖父江、又吉と結果的に負け投手になってしまった谷元はお疲れ様ということでいいと思います。



今日引退登板となった吉見は先発として打者1人に対し4球。
すべてアウトローに投げ切り三振を奪う、精密機械と呼ばれた吉見らしい素晴らしいピッチングを見せてくれました。

かつて「プロが選ぶコントロールがいい投手」として2年連続、しかも過半数に近い支持を得て選出されたのもうなずける4球でしたね。


中日には凄い先発投手が何人もいました。

200勝投手山本昌さん
19勝投手野口茂樹さん
本格派右腕川上憲伸さん
MLBでも輝いたチェン・ウェイン
タフネスサウスポー大野雄大

平成生まれの私でもこれだけの投手の名前を挙げることができます。

そんな平成中期から現在に至るまでのエースたちを比較し、「絶対に勝たなければならない試合で先発させるなら誰?」と問われたら、私は迷わず吉見を選びます。

吉見はそれだけの安心感を持てるエースピッチャーでした。

特に18勝3敗、勝率.857を記録した2011年は圧巻で、リーグ優勝できたのはもちろん、完全優勝したソフトバンクとの日本シリーズで7試合戦えたのも吉見の力があったからこそです。


そんな吉見もトミー・ジョン手術を受けてからはベテランと言われるような年齢ながらチームで一番のイニング数を投げたり、全く上手くいかないシーズンもあったり、良い悪いの繰り返し。

もしかしたら最近ファンになった方はこういう吉見の印象の方が強いのかもしれませんね。

この頃から打たれた試合で言い訳のようにも感じられる物言いをしいていたものですが、個人的には投手らしくていいなと好ましく思っていました。


吉見といえば鴻江寿治さんと共に今日の球場に駆けつけてくれたソフトバンクの千賀や石川柊太、中日なら柳や山本などへの指導も熱心に行ってくれていた思い出もあります。

来年は外から野球を観るそうですが、いつかこの指導力を中日のコーチや監督として発揮してくれる日が来ることを楽しみに待ちたいですね。

そして、残った選手たちには吉見のスピーチの通り来年与田監督を男にしてもらいましょう。


最後に一言

吉見一起投手、15年間本当にありがとうございました。


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マツダスタジアムで行われた広島との11回戦は8-1で中日の勝利。


先発での初勝利を飾った福谷。
初めてフルでマスクを被りチームを勝利に導いた郡司。
そしてプロ入り初ヒットを打った根尾。

彼ら3人にとって今日は忘れられない試合になったのではないでしょうか。


福谷は本人も言っているように前回のマツダでの登板と比べると調子はよくなかったのだと思います。
コントロールはややばらけ、追い込んでから決めきれずに粘られる。
3回以降は三振を取ることができませんでした。

それでも与四球が1つだけだったところがリリーフ時代との違い。

調子が悪くても悪いなりに何とかまとめ、かつ白星が付いた今日の投球を自信に変えて、今後もローテを守り続けてほしいですね。

今日は球数なども踏まえてか6回裏2アウトから鈴木誠也にツーベースを打たれたタイミングで降板。
6イニングを投げ切ることができませんでした。

福谷はヘルニアをやってしまったこともあるので慎重な起用には賛同したいのですが、いつかはあの状況でも続投の指示が出るピッチャーになってもらいたいところです。



郡司は守備だけでなくダメ押しのタイムリー含む2安打1四球の打撃面での貢献も大きかったですね。

2打席目のヒットはインコースのツーシームを狙っていて、そのボールを1球で仕留めたように見えました。
4打席目は「軽く当てただけでも前進している内野の頭は越えるだろう」なんて計算も働いていたかのような軽打で2点タイムリー。
5打席目も際どい球をきちんと見極めフォアボール。

こういう打撃ができているのは恐らく打席に入る前に状況や狙い球などを頭で整理できているから。
この落ち着きっぷりは新人離れしていると言っていいでしょう。


ただ、守備面ではもったいないワイルドピッチを記録。
今日は送球するシチュエーションは訪れなかったものの、そこに弱点を抱えているという指摘もされてしまいました。

言ってしまえば、郡司の打撃力は現時点で中日捕手陣のトップレベル。
上手くいけば出塁率4割を計算できるレベルの打者になれるのではないでしょうか。

そんな彼が正捕手を取れるか否かはやはり守備力で決まるのかなと。

若さを理由に拙さを我慢してもらえるうちにブロッキングやスローイングなど守備面を改善していってもらいたいですね。



根尾は今シーズン15打席目にしてようやく初安打。

とらえたと言うよりいいコースに転がったヒットです。
速球には遅れるし、変化球を我慢できない打撃にはまだまだ課題があるように見えます。

ただ、Hのランプがともったことが安心だったり自信につながることもあるはず。

このまま一軍に残るにしても、スパッと二軍に落とされるにしても、14打席続いた凡退とこのヒットを糧にしてもらいたいですね。


今日は周平のホームラン、ビシエドのタイムリー含む複数安打など収穫の多い試合でした。

二軍ではアルモンテと又吉が実戦復帰。
シエラが上がってこなかったのはアルモンテの昇格に目途が立っていたからなのかもしれませんね。

小笠原が抹消されない不穏な動きもあったものの、これからきっとチームの状態は上がってくるはず。

その時に向けて勢いをつける為に、明日勝ってカード勝ち越し、そして9連戦の勝率5割を決めてもらいましょう。


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ハマスタで行われた横浜との7回戦は0-3で横浜の勝利。


デジャブかと思う程に日曜日と同じような打ち取られ方を続け、2試合続けて無得点。
土曜日もエラー絡みでしか点が取れておらず、しっかりとした得点は金曜日に周平がタイムリーを放ったところまでさかのぼらなければなりません。


今の中日打線は相手から見て嫌なところがほとんどないように見えます。

調子のいいバッターは見当たらない。
間違ったらホームランがありそうなバッターはビシエド、アリエル、福田だけ。
その3人も、ビシエドは今打球をなかなか上げられず、アリエルは常時出ている訳では無くしかも外スラという弱点があり、福田は8番バッターだから怖さがかなり落ちている。

これでは与しやすくて当然ですよね。


今日、福谷が神里に対して3ボール0ストライクというカウントを作ってしまった場面がありました。

全国レベルと言われるようなピッチャーはタイミングや狙い球がバッチリ合ってる打者が何となく分かることがあるそうで、時にボールをわざと引っかけるなどしてゾーンでの勝負から逃げることがあると聞いたことがあります。
これが本当なら、プロ野球選手ならば当たり前のように起こり得ることなのでしょう。

あの場面での福谷も似たような感じで神里を嫌がったからこそ、ボールが3つ先行してしまったのかもしれませんね。


それとは対照的に、実績的にも、本能的にも、今の中日打線に勝負を避けたくなる打者はほぼ皆無。

この2試合、中日打線が選んだフォアボールはたったの1つ。
その1つも日曜日の試合の初回のものなので、かれこれ18イニングフォアボールを選べていません。


先週火曜日から、久里、野村祐輔、ジョンソン、吉田大喜、小川、山中、そして井納と7試合続けて相手先発投手に好投されています。
彼らが簡単に打ち崩せそうにないボールを投げていたのは確かですが、「たまたま相手の調子がいい試合が続いているだけ」でも無いのかなと。

中日打線の破壊力の無さが相手投手を乗せてしまった試合もあるのではないか。
正直、そう感じます。



1番ライトで起用された根尾は3打数0ヒットで4打席目には代打を送られました。

打席での様子を見るに、一軍ローテ投手のボールに戸惑ったのではないでしょうか。

まぁ、昂弥や岡林がおかしいだけで高卒2年目の選手ならこうなって当たり前。
彼は二軍での好調を買われて上がってきた選手ですし、これからも積極的に使ってもらいたいところ。そういう意味で、試合後の与田の言葉を嬉しく感じました。

とはいえ、高卒1年目の岡林やプロでまだ1本もヒットを打っていない根尾を大事な1番打者として使うという選択肢が出てきてしまうのが今の打線の苦しさ。

とりあえず明日は一応ヒットは出ている福田の打順を上げ、根尾は8番に回す。
相手先発濵口は左打者を苦手にしているので、1番ライトで井領、根尾はセカンドに回し、阿部をベンチスタート。

それで自体が好転するかは分かりませんが、個人的にはこんな起用をしてもらいたいなと思っています。



福谷はフォークでなかなか空振りが取れない中で、低めに集めつつゴロを打たせる落ち着いた投球。
運悪くピンチを作ってしまった6回の途中で降板することになってしまったものの、次回以降の好投にも期待できそうです。

福谷の後を受けて完璧な火消しをした佐藤も、久しぶりの一軍マウンドに立った濱田達郎もナイスピッチング。


最後にひとつだけ、今日は9連戦の初戦ということもあり、佐藤を回跨ぎさせるよりも他のピッチャー(谷元か山本)を出す方がよかったのかもとは感じました。

ただ、これは恐らく好みの問題。
回跨ぎよりもリリーフを1枚多く出す方がブルペン全体での負担は大きくなるとも考えられますし、「確率が低い采配だ」とまでは言えないのかなと。



明日は柳の一軍復帰登板です。
彼が今年の開幕登板で濵口に投げ負けている(正確には打線が濵口を打ちあぐねたと言うべきなのかもしれませんが)のは記憶に新しいところ。

同じ相手に2度投げ負けないように、今度は先制点をもらうまで粘ってもらいましょう。

そして打線にはなるべく早い先制点、なるべく多い援護点を取ってほしいですね。


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お久しぶりです。
今回はタイトルの通り「ポスト大島」についての考察記事を書いてみることにしました。


まず、大島の衰えがいつ訪れるのかは予想がつきません。

昨年の大島はキャリアハイとなるOPS.756を記録したり、2012年以来となる30盗塁も達成。しかも、当時より盗塁成功率は向上。
打撃技術も脚力も問題なさそうなので、まだまだやれると期待できます。

反面、今年35歳になる年齢を思えば急に衰えがきても不思議はありません。
特に守備に関しては不安を感じます。

例えば、昨年はシーズン中に脇腹を痛めたようで、その影響があってかUZRはセンター部門最下位。
個人的な感覚でも特に後方に関して守備範囲が狭くなっていたと感じていました。

こう書くと「去年の大島の守備は怪我の影響だから全快してる今シーズンは大丈夫だろう」と思われる方もいらっしゃるでしょう。

ですが
・年齢的にこれまでよりもちょっとした怪我が多くなるかもしれない
・ちょっとした怪我が与える影響が大きくなるかもしれない
・怪我が癒えるまでの時間が長くなるかもしれない

なんてネガティブな予測だってできなくはない訳で……

要するに何が言いたいのかというと、大島の衰えがいつ訪れるのか分からないのなら衰えるタイミングを数パターン想定し、それぞれ対策を用意しておくべきだということです。


前置きが長くなってしまいましたね。
ここからが本題。
この記事では「ポスト大島」に関して、今年からの3年契約をセンターのレギュラーとして務めあげられるか否かに分けて考えてみることにします。


☆大島が3年以内に衰える場合

大島が3年以内にセンターを守れなくなる場合、新たなセンターレギュラー候補は遠藤武田渡辺あたりでしょうか。


・遠藤一星
遠藤は走攻守どの面を見ても実績が頭一つ抜けています。
大島の代役ならば一番手に来る選手でしょう。

ですが、今年32歳になる遠藤が新レギュラーになったとしてもまた直ぐに「ポスト遠藤」が必要になります。
遠藤の起用は堅実ではあるが対処療法的手段だと思っています。


・武田健吾
武田は肩の強さやパンチ力といった大島含む他のセンター候補には無い魅力を持っているのが売りでしょうか。
今年26歳とこれから旬に入る年齢もいいですね。

彼の課題は対応力。
2017年にプチブレイクしたものの、そこからレギュラーをつかみきれなかったのは変化球攻めに苦しんだからとのこと。
中日に入ってからもその気は見て取れました。

武田はハマればホームランが打てるセンターという現代野球的選手になれます。ただ、その為には報われないことも覚悟である程度我慢しながらの起用が求められるのかなと。


・渡辺勝
渡辺は一軍実績こそ乏しいものの、定評のある選球眼と走塁は一軍で通用するはず。
慣れてくれば外野の間をライナーで抜く長打もそこそこ出ると思っています。
粘り強さもあるので、数字以上に好印象を残す打者になってくれるでしょう。

彼は個人的期待値の高い選手ではあるものの、当然ながら上手く一軍にハマれるとは限りません。
加えて、守備力にも多少の不安があります。
数年前に観た際は後方の打球への反応がイマイチで、一軍のセンターを任せるには物足りない印象を抱きました。

彼は攻守に渡りスペック的には申し分ないものを持っているので、一軍に通用するよう殻を破れるか否かがカギになると見ています。



☆大島が3年間センターのレギュラーを全うできた場合

大島が3年間頑張ってくれるのであれば「ポスト大島」の候補は康祐根尾岡林らになってくるでしょう。

過去いくらでも例があるように彼らが中堅選手を追い抜いてこの3年の間にレギュラーを奪取する可能性は大いにあります。
ですが、今回の記事では中堅選手との差別化の為、彼らに関しては3年後にフォーカスしようかなと。
その点ご了承ください。


・伊藤康祐
康祐は今年高卒3年目。3年後でも24歳。まだまだ若手です。
しかし、他の「ポスト大島」は彼よりも年下。
ドラフトの順位的にも二軍でじっくりと言っていられる立場ではなくなりつつあります。

昨年一軍出場した際はスピードと思い切りのよさをアピールすることができました。
この長所をとっかかりに、2年以内に一軍定着、そして3年後には「ポスト大島」筆頭候補と言われる位置を確保していてほしいですね。

その為には打撃か守備、最低でもどちらかに確実性が欲しいところです。


・根尾昂
根尾は中日の選手の中で最もチャンスを与えられる、そして最も我慢をしてもらえる選手でしょう。
センターに限らず、穴が空いたらセカンドだろうがショートだろうがライトだろうが抜擢されるのではないでしょうか。

ただし、もちろんそれは他の候補に決め手が無い場合。
大島が衰えた。一軍で康祐が猛アピールしてる。でも抜擢されるのは根尾……なんて起用は無いと信じたいところ。

根尾は「ポスト大島」の候補の1人ではあるものの、内野という選択肢も持っているだけに他の候補と同じように考えにくい選手。
彼自身のことを言えば、空いたポジションに対応できるよう準備しつつとにかく打撃を磨くのがレギュラー奪取への近道だと思います。


・岡林勇希
岡林は野手に専念し始めてまだ数か月にも関わらず、キャンプや練習試合でアピールし、一軍のオープン戦に抜擢されるなどかなり期待されている選手。

空振りが少なく芯に当たる確率が高いというバッティングセンス、153キロを計測した肩も50メートル5.8秒の足……こうやってタイピングしてるだけでワクワクさせてくれますね。
スペックなら「ポスト大島」候補の中で最もいいものを持っていると言っていいでしょう。

とはいえ、彼はまだ二軍の公式戦に出場したことすらないので、康祐のところに書いたような「何年後に一軍に定着してほしい」という具体的数字を挙げにくいのが正直なところ。

現時点ではとりあえず「ワクワクする選手が入ってきたから期待しとこう」くらいにとどめておきます。


今回挙げなかった外野手、中堅の井領、若手の滝野はセンターを守っている印象が無いので、このポジションを狙うならセンターを務められることをアピールするところからですね。



最後に「ポスト大島」に関するドラフトの方針について。

ドラフトに関しては当たり前といえば当たり前ながら、既存の「ポスト大島」候補のシーズン成績次第

例えば今シーズン大島が健在ぶりをアピールした上で武田や渡辺がブレイクするのなら今年のドラフトで即戦力外野手を獲得する意義は薄れます。

対して、大島が衰えを見せ始め、今年が武田も渡辺もパッとせず、康祐ら若手ももう少し時間がかかりそうなんて悲しいシーズンになってしまった場合、上位指名を使ってでも有力な即戦力外野手を確保するべきでしょう。


大学、社会人選手を狙うなら遠藤、武田、渡辺に混ぜて特徴を出せるタイプが理想です。

例えば渡辺くらい選べて率を残せる右打ちの選手であれば彼らとは被りません。
長打力のある左打者であれば間違いなく一軍に定着できます。
遠藤くらい走力があって武田に並ぶくらいの肩があれば少なくともベンチ要因として重宝されるでしょう。


高校生を獲るならチームに欠けている長打力のある選手を中心にスカウティングしてもらいたいところ。

「ポスト大島」というとセンターを守れることを優先したくなりますが、育成年代には既にセンターを守れそうな選手が数人います。
なので、今年狙う若い外野手は長打力を優先して「センターを守れれば儲けもの」くらいでいいのではないでしょうか。



ここまで「ポスト大島」について考えてきました。
とはいえ、これを言っては元も子もなくなってしまうのですが、個人的に大島にはなるべく長くレギュラーとして頑張ってもらいたいと思っています。


攻守に怪しさが出てきていたとはいえ、かつて立浪さんから森野さんがレギュラーを奪取したように、若い選手が実力でレギュラーをつかみ取るのが最も理想的な世代交代のはずです。

中日スポーツが伝えてくれている情報によると、このご時世でも大島はしっかりと調整ができているとのこと。
無事、開幕できた暁には走攻守に躍動し健在っぷりを示して若い選手の壁になってもらいたいですね。

そして、その大島を脅かすような選手が出てきてくれることを祈りましょう。


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