やっぱり竜が好き

野球(主に中日ドラゴンズ)についてあれこれ語ります

タグ:石川翔

ナゴヤドームで行われた阪神との25回戦は2-3で阪神の勝利。


走塁ミスでチャンスを潰し、リリーフがミスをきっかけに勝ちゲームを逆転される。
最後までこんな野球で負けてしまうあたり今シーズンの中日ドラゴンズは勝負弱かったと言わざるを得ませんね。

特に酷かったのはやはり9回裏。
佐藤にとっては岩瀬になるべく2アウトランナー無しというシチュエーションでつながなければならない登板で、それなのに1アウトからフォアボールを出してしまってダブルプレーを狙いに行きにくい苦しいマウンドだったことは間違いありません。
ワイルドピッチも雅人が止めなければならないくらいのボールでした。
それにしてもサインミスでピッチャーがカットしなければならない送球をスルーしてしまうようではこれからが心配になります。
雅人がサインを出し間違えた可能性も否定しきることはできませんが、それなら二遊間の選手がセカンドベースに入れるはずで、あのミスが出た原因は99%佐藤の勘違いにあると言っていいでしょう。

「岩瀬に勝っている状態で回さなければならない」というプレッシャーがあったのは分かります。
ですが、このプレッシャーに押しつぶされてサインを見間違えるくらい混乱してしまうピッチャーが優勝がかかった試合だったりクライマックスシリーズや日本シリーズで本来の投球ができるのでしょうか?

佐藤は競ってる試合でも腕を振って投げ切る強さは身に付いてきました。
ただ、絶対に勝ちたい試合特有のプレッシャーはあまり経験することができず、ある意味では今日の経験は貴重なものになったとも言えるのかもしれません。
佐藤には今日の苦い経験を今後に活かしてもらい、クライマックスシリーズや日本シリーズにむしろ強さを見せるくらいタフなピッチャーになってもらいたいですね。


走塁ミスは多々ありましたが、特に目立ったのは周平の飛び出しと遠藤の暴走。
周平の飛び出しは自分で見ることができる方向に飛んだ打球の判断を誤ってしまった訳ですから擁護のしようがありません。
元々そこそこ走塁は上手い印象のある選手なので、今後同じミスの無いように気を付けてくれれば大丈夫だとは思いますが、積極的に足を使うタイプでもない周平はああいうミスを年間でゼロにすることもレギュラー定着に求められることなのかもしれませんね。

遠藤の暴走は三塁コーチャーの奈良原の判断もおかしいと言えばおかしいのですが、前進守備のレフトが足をほとんど動かさず捕球するような打球に対してためらわずタッチアップでスタートを切った遠藤の判断も先走りが過ぎるのかなと。
シーズン最終盤にようやく一軍に呼ばれた選手ですし積極的なプレーでアピールしたいのは分かります。ただ、次の打者が代打のモヤだったことなども考慮に入れて冷静にプレーできる選手が結局は一軍に定着する確率が高い訳ですし、遠藤にもあまり背伸びをし過ぎず等身大のプレーを心がけてもらいたいなと。


今日は久しぶりの登板となった柳が6回1失点とゲームを作ったり、ルーキーの石川翔が上々のデビューを飾ったことなど収穫も得られる試合でした。
柳は使える変化球の多さやここぞという場面でのストレートのキレ、クイックでチェンジアップを投げるような投球術を見せてくれましたし、石川は初登板で最大の武器であるストレートで押し切り抑えただけでなく、1点リードというプレッシャーがかかる場面で自己最速タイの151キロを記録する大舞台での強さを感じさせてくれました。初登板でホールドを記録する高卒ルーキーはなかなか珍しいのではないでしょうか。

柳は相変わらず得点圏にランナーを背負ってからの粘りやボールの高さ、石川は来年一軍で勝負するというにはあまりにも粗すぎるという課題を残しましたが、シーズン最終戦にこういう課題がはっきりしたことは彼らにとってとても大きいと思います。
柳はセットポジションでの投球の見直し、石川はフォームの安定を課題にし、心身ともに充実するようないいオフを過ごしてもらいたいですね。


この試合は勝敗がどうこうというよりも荒木と岩瀬の最後の雄姿を見届ける試合だったのかもしれません。
荒木は盗塁は失敗したものの2本のヒットを放ち守備でも軽快な動きを見せてくれました。
岩瀬は最後の1アウトを取る為に待機していたら同点に追い付かれ、仕方がなく9回表の3アウト目を取る為に登板し、代打福留を忖度がありそうな形とはいえ3球三振。
ベストとは言えないものの、悪くない引退試合だったと思います。

このふたりには数えきれないくらいいい思いをさせてもらいましたし、書き出せばキリがないくらいたくさんの想い出を残してくれました。それについては組閣だったりドラフト、補強などが一段落ついてから改めて記事にしようかなと考えています。
まぁ、去年森野の想い出を書くことができなかったのであくまでも予定ではありますが(笑)

とりあえず、ふたりには簡単ではありますが「お疲れさまでした、いままでありがとう、これからもよろしく」という言葉を送りたいと思います。


今日の試合で中日ドラゴンズの2018年シーズンは終了。
143試合戦って63勝78敗2分、借金15の5位という結果になりました。
これをどう考えるかは人それぞれなのかなという絶妙な成績ですね。

戦力的にこれくらいが妥当なのかなというのが個人的な感想ですが、今シーズンの打撃陣であればもう少し上の成績を目指せたという意見にも、計算していた中堅どころの投手とジーが総崩れだったにもかかわらずよく戦ったという意見にも納得できます。

去年と比較したら借金も減り3位との差も縮まりました。
相対的には強くなってきていると言っていいのかもしれません。

幸いにもビシエドを筆頭にガルシア、ロドリゲス、ライデル・マルティネス、アルモンテ、モヤとの再契約が決定的という噂も流れてきていますし、来年もっと上を目指せる土台はできつつあると言っていいでしょう。
しかし、勝負所でことごとく負け続けた勝負弱さは今シーズン中に克服できませんでした。
大野雄大が結局未勝利に終わるなどといった計算外の出来事は来年も起こりうるでしょうし、今年ほとんど出なかった野手の怪我人が出た際の控えの層には不安が尽きません。


そんな期待と不安で半々くらいのチームを来年から率いるのは楽天で投手コーチを務めていた中日OBの与田剛さん。
与田さんには高木、谷繁、そして森繁が残してきたいいところを継承しつつ自身の専門分野ともいえるリリーフの改善してもらいたいと思っています。
新人監督に対して難しい要求かもしれませんが、3年と言われている契約期間の中できっと強い中日ドラゴンズを取り戻してくれるだろうと期待して見守りたいですね。

この3年間で与田さんの監督としての評価だけでなく「つなぎの監督」を自任していた森繁和監督、そしてフロント森繁和の評価も定まってくるでしょう。
在任期間中に結果を残すことができなかった森繁をはじめとした現首脳陣が数年後評価されることになればいいなとも思っています。

今日も宮崎で若手選手が戦っているように来シーズンの戦いは既に始まっています。
これからも組閣、ドラフト、秋季キャンプ、補強など強くなるための準備に忙殺される日々が続くでしょう。
そんな努力が来年こそ報われることを信じて応援を続けたいと決意を新たにして今シーズンの公式戦に関する記事を終わりにしたいと思います。
1年間長い記事を読み続けてくれた読者の皆様、コメントをくださる皆様、どうもありがとうございました。
明日からも今シーズンの振り返りだったりドラフトについての記事を書く予定なのでこの言葉には違和感がありますが、来年もよろしくお願いします。


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コーチ陣に関する記事は一軍、二軍の振り分けが正式に発表されてからにするとして、今回はドラフトの振り返りの続きを書いていきたいと思います。

第2回はドラフト2位の石川翔について。


ドラフト2位 石川翔(青藍泰斗) 右投手


1位で中村を当てていた場合にはまったく疑問のない指名ですが、プロスペクト枠と言える野手が少ないチーム状況的に1位、2位ともにピッチャーになってしまったことをどうとらえるのかで今年のドラフトの評価が変わってくるように感じています。

結果論で見る中日が2位で指名できていた(2位でなければ獲れなかった)有力な候補は岩見雅紀(慶応大)、西川愛也(花咲徳栄)、増田珠(横浜高校)、山崎剛(國學院大)あたり。

岩見は守備の不安、西川、増田は2位の前半で行くべきか決め手に欠ける、山崎はフェニックスリーグや秋季キャンプでの周平の扱いなどを見るに補強ポイントとしての優先順位が低いなど、彼らの選手としての能力を見直した上でスルーした理由を挙げていくこともできますが、ドラフト前のスカウトの話を信じるのであれば石川の指名は石川への評価の高さが最大の理由でしょう。

石川をドラフト1位候補の最終5名にまで残していた中日としては彼が2位に残っていることが良い意味での誤算だったのだと思われます。
スカウトとしては会心の指名だったのでしょうが、チーム状況に余裕があって怪我人の指名を躊躇しないソフトバンクがくじを外し続けた末に石川をスルーした点は心配ですね。

個人的には中村を外した以上2位は岩見、西川、増田の誰かがいいなと考えていたのでやや疑問が大きくなる指名でした。
ただ、指名打者制の無いリーグで岩見を上手く使えるとも、スラッガータイプではない西川、増田を絶対に獲るべきだったとも言い切れませんし、速球派になれそうな右投げのエース候補が少なかったことも事実。

後述しますが、石川のポテンシャルには彼ら3人をスルーしてでも獲りたいと思わせるだけのものはありますし、今は彼がエースとして大成してくれることを信じてこの指名を好意的に考えています。


ここからは石川というピッチャーについての感想を。

彼の武器はやはり完成度の高いフォームとそこから繰り出される最速150キロを越えるストレート、そして決め球になる縦のスライダー。
コントロールも高校生としてはまずまずで、上手く身体を強くしつつちゃんとした指導をしていければプロでもコントロールに苦しむということは無いでしょう。

今年の夏の動画を観るとやや一塁方向へ身体が傾いているようにも感じましたが、実は左足を捻挫してた状態での登板だったようで、軸足でしっかりと踏ん張れるようになればこの傾きも気にならなくなると思います。

石川を語る上で避けて通れないのは彼の怪我歴。
左足の捻挫だけでなく膝や股関節、それに右肩と数多くの怪我が重なったことが彼が中日のドラフト2位にまで残っていた理由のひとつなのかなぁと。

関節関係や肩の怪我は素人目線では厄介だという印象がありますが、さすがにそのあたりは中日もしっかり調査した上での指名だと思われるので心配し過ぎる必要はないでしょう。

しかし、柳が広背筋の違和感を再発させるなどこの1年怪我人が多発している中日の(特に投手陣の)管理体制への不安は正直拭えません。

先日あった指名あいさつでは中田スカウト部長が走り込みをしておけとアドバイスを送ったようですが、変に投げ込みや筋トレをされるよりずっとマシなのかなと。


怪我以外にもフィールディングや牽制など投球以外の能力やメンタル面でのムラなど不安なところを挙げていけばキリがありませんが、高校生の候補が完璧な訳がありません。
これは今年の指名選手全員に言えることですが、石川は特にしっかりと育成プランを持って育てていかなければならない素材。

石川は他の高校生と比べても身体をもっと強くしていく必要がありそうです。もしかしたら4位の清水、6位の山本と比べて二軍で頭角を現すのも遅くなるかもしれません。
それでも怪我をしにくい身体ができるまで無理をさせてはいけませんし、焦る気持ちとのうまい付き合い方も求められるでしょう。

石川は素材的に0にも10にも100にもなり得るピッチャー。
まずは本人の努力や考え方が大切になりますが、周りのサポートも大成には欠かせないでしょう。

最後に個人的に感じる石川の長所、課題、不安、そして将来的な期待を書いていくと

【長所】
柔らかく完成度の高い投球フォーム
「強いボールが投げられる」という意味での身体の強さ
縦のスライダー
負けん気の強さ

【課題】
「怪我をしない」という意味での身体の強さ
フィールディングなどの投球以外の総合力
精神的なムラ

【不安】
怪我をしにくい身体を作れるのか
自己のコントロールができるのか

【将来的な期待】
本人も目標にしているという江川卓さんのようなストレートで勝負できる右のエース


このような感じなのかなと。


1年目は今年の藤嶋と同じかそれよりも少し多いくらいの登板機会でもいいので長くプロで活躍できるような身体の強さの基礎を身に付けてもらいたいですね。

ストライクゾーンの違いなどが原因で往々にしてプロに入れば球速は落ちるものですが、それでも低めのストレートが140キロ台中盤を計測する彼のスピードは今の中日にとってかなり魅力的です。

5年後にプロを相手に低めのストレートが140キロ台中盤を計測するような先発ピッチャーになってもらいたいですね。


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待ちに待った今年のドラフト。

結果は以下の通りになりました。


入札1位 中村奨成 捕手 広陵高校 右投右打
ハズレ1位 鈴木博志 投手 ヤマハ 右投右打
2位 石川翔 投手 青藍泰斗高校 右投左打
3位 高松渡 内・外野手 滝川二高 右投左打
4位 清水達也 投手 花咲徳栄高校 右投右打
5位 伊藤康祐 外野手 中京大中京高校 右投右打
6位 山本拓実 投手 市立西宮高校 右投右打
育成1位 大藏彰人 投手 徳島インディゴソックス 右投右打
育成2位 石井健人マルク 投手 龍谷大学 右投右打


個人的な感想としては「さすがに極端すぎるなぁ……」というのが第一感。
指名した選手それぞれにポテンシャルの高さは感じますが、若い野手を中心にしたドラフトにしてもらいたかった身としては右投げの高校生投手に偏ったところは残念でした。


先日、私の思う補強ポイントを6つ挙げさせていただきましたが、その中で一応埋めることができたのは若い外野手と右の速球派先発候補のみ。

高卒捕手は中村のくじを外し、村上も思いがけず? ハズレ1位で3球団競合してしまった時点で今年の補強は諦めるべきでしょうし、無理矢理他の高校生捕手を獲りに行かなかったところはよかったと言っていいでしょう。

長距離砲はドラフト2位で岩見、あるいは4位で田中耀飛、そして横浜の8位まで残っていた楠本あたりを狙ってもよかったのかもしれませんね。
いずれの選手も守備がネックになったのかもしれませんが、そこを気にしたら長距離砲はなかなか獲れません。

そしてセカンドはどうして獲らなかったのかが不思議です。
楽天のドラフト3位だった山崎は難しかったとしても(個人的には2位山崎もありかとも思っていましたが)巨人の5位だった田中俊太、ヤクルトの6位だった宮本丈は獲ろうと思えば獲れたはず。

ここまで残っていたということは他球団のスカウトから見てもそこまで評価が高くなかったということでしょうが、特に田中俊太は4位で獲りに行ってもよかったのかなと。

もしかしたら高松をセカンドとして育てるのかもしれませんし、山崎、宮本、田中では亀澤などとタイプが被ると考えたのかもしれませんし、周平をセカンドとして期待しているがゆえの指名回避かもしれないのでただただ批判することはできませんが、ちょっと残念でした。


今回のドラフトは2位の石川をどう考えるかで評価が分かれるのだと思います。
1位級のピッチャーを2人獲れたと喜ぶか、外野手が欲しい年だったのに外野の有望株岩見、西川、増田をスルーしてまで獲りに行ってよかったのかといぶかしむのか……

個人的にはやや後者よりの考えを持っていますが、決まったからには石川が数年後の中日を背負って立つピッチャーになってくれることを祈って応援しようと思っています。


今年のドラフトは中田スカウト部長を始めとしたスカウト陣の意向がかなり強く反映された結果のように見えます。
もちろん指名した選手が大成するか否かは怪我や育成の問題も大きく関係してきますが、彼らが出した結果にともなった責任は取るべきでしょう。

ここまで低迷が続いているのにGMが辞めただけでスカウト部が責任を取った様子はありません。
高校生ばかりで結果を判断するまでにかかる時間は多くなるのでしょうが、これまでの汚名を返上できるような指名になればいいですね。
逆に、万が一期待したような結果が出なければ「スカウト部の見る目はない」と判断するに充分ではないでしょうか。


ここまで期待と不安が入り混じる指名になったのは2014年以来。
この年のドラフトは明暗で言えば暗と言わざるを得ませんが、今年こそいいドラフトになるように願いを込めて今回の記事を締めたいと思います。
長くなってしまいましたが、お付き合いありがとうございました。


指名選手に関する記事は次回以降に書いていく予定です。
そこまでお付き合いいただける読者様が1人でも多くいてくれればこれに勝る喜びはありません。


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