June 01, 2018

《第八期-十回》 第108回: 7/22(日) ポエトリーカフェ :小熊秀雄 篇 開催します♪

どうも!毎度、ポエトリーカフェ主宰の Pippo です。
詩と詩人に気さくにふれる、詩の読書会(朗読/茶話会)「Pippoのポエトリーカフェ」。2017年9月より、第八期一回を開始します。今期もよき近現代詩人をとりあげてゆきます。どうぞ、お楽しみに♪
(* 2018年7〜9月、毎月第三・金曜13:30〜 の《新潮講座〈ポエトリーカフェ in神楽坂〉 :夏》 も開講&ご参加受付中♪ (7/20(金)与謝野晶子、8/17:ジャック・プレヴェール、9/21:中野重治) ※1回ごとの受講も可能。3回セットだとおトクです♪)

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★2017年11/26 :ポエカフェ100回記念会《本と食卓 篇》kuutamo

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97回方代@都留(7) 97-2 プチ方代篇(8) 98回プレヴェール篇(9) 99回:《本と本屋 篇》 名古屋(10/15)

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101回 新川和江篇(12) 102回 西尾勝彦篇(1) 103回 高村光太郎篇(2) 104回:入門《春・夏 篇》

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105回:高橋新吉篇(4) 106回:尾崎放哉 篇(5) 107回種田山頭火
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「Pippoのポエトリーカフェ」とは、2009年秋より「入りやすい、詩の入口を作ろう!」との思いで、スタートした《気さくな詩の読書会》です。 詩の活動をはじめて以来「興味はあるのだけど、誰からなにから、読んだらいいのか」「楽しみ方が分からない」という方々に多く出会ってきました。そんな方々の、なにか手がかりになれればと、このような会を開催しています。

2017年秋に通算100回を迎え。リピーターの方も多いのですが、10〜80代の方まで、のべ1600人ほどの方々がご参加くださいました。「ポエカフェ」本編に入る前に、皆さんとのミニ自己紹介タイムを設けていたり。詩人の生涯を紹介しながら、ご参加のかた一人一人に、くじ引き詩朗読(→自由な意見交換)をしていただいたり…と。自然に詩と親しめるような流れを作っています。

詩がお好きなかた、「知識はそんなにないんだけど、興味はある!」かた、詩を学んでみたい、という方..etc どんなかたも大歓迎です。
知識不要、予習も必須ではありません。初めての方も、どうぞお気軽にご参加下さいませ。

《過去の開催記録》
2009年10月〜2017年2月までの全開催記録
★第七期: 第86回〜第97-2回(2016年9月〜2017年8月) 記録(近日upします)
第六期: 第72回〜第85回(2015年8月〜2016年7月) 記録
第五期: 第59回〜第71回(2014年6月〜2015年5月)記録
第四期:2013年3月(第43回 新美南吉編)〜2014年3月(第58回 西條八十篇)

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《イベント概要》
▼第108回: ポエトリーカフェ 小熊秀雄 篇
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小熊秀雄 :1901〜1940年(明治34〜昭和15)      /画 「夕陽の立教大学」(1935)   
北海道小樽生  /詩人・画家・ 童話作家                             

「しやべり捲(ま)くれ」より

私は君に抗議しようといふのではない、
――私の詩が、おしやべりだと
いふことに就いてだ。

 *
沈黙が卑屈の一種だといふことを
私は、よつく知つてゐるし、
沈黙が、何の意見を
表明したことにも
ならない事も知つてゐるから――。
私はしやべる、
若い詩人よ、君もしやべり捲くれ、
我々は、だまつてゐるものを
どんどん黙殺して行進していゝ、
気取つた詩人よ、
また見当ちがひの批評家よ、
私がおしやべりなら
君はなんだ――、
君は舌たらずではないか、

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小熊秀雄を知っていますか。

1930年代――戦時下の苛烈な言論弾圧の元で、プロレタリア―トの境地より、民衆の苦痛や自由への希求を奔放に歌い上げた、抵抗詩人であり。さまざまな芸術家が住んでいた、池袋長崎町周辺を「池袋モンパルナス」と命名し、無名の芸術家たちの自由な解放区を育てたことでも知られている、とても魅力にみちた詩人です。(また、別名の旭太郎で原作を書いた『火星探険』は、SF漫画の草分け的作品)。

没後、80年近くたちますが、「人間のより良き生をつかみとらん」と、かれの放った言葉や物語は、色あせることなく、今もなお、痛切に、心にひびいてきます。
かれののこした詩と生に、みなで、楽しくふれてみませんか。

《小熊秀雄の詩をちょっとご紹介》

「約束しないのに」

冬がやつてきた
だが木炭がない煉炭がないで
市民はみんな寒がつてゐる
でもあきらめよう
とにかくかうして
季節がくると冬がやつてきてくれたのだから、
僕の郷里ではもつと寒い
冬には雄鶏のトサカが寒さで
こゞえて無くなつてしまふこともあるのだ
それでも奴は春がやつてくると
大きな声で歌ふことを忘れないのだから
勇気を出せよ、
雄鶏よ、私の可愛いインキ壺よ、
ひねくれた隣の女中よ
そこいら辺りのすべての人間よ、
約束しないのに
すべてがやつて来るといふこともあるのだから
なんてすばらしいことだ
約束しないのに
思ひがけないことが
やつてくるといふことがあると
いふことを信じよう。

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「マヤコオフスキーの舌にかわって」より

ウラジミール・マヤコオフスキーよ
君の舌はこの世にないから
もうこの世ではしゃべれないだろうから
私がかわって過去から
君の舌の仕事を引き継ごう、

君は自殺した、
猛々しいすぐれた詩と、
哀れにすぐれた詩とをのこして、
君は労働者のための詩人であったが、
労働者の悪い部分を
ののしる力がなかったのは惜しい、
もう私達の人生に対する考え方は
不平や、憎悪に水を加えることによって
薄められはしようが、
決してなくなりはしないだろう、
君はソビエットを讃えた
決して楯つきはしなかった
だが君は自分の生を否定した、
君は公夫肉体の中のソビエットを
否定してしまったことはどうしたわけだ、

 *
私は君のような自殺はできない
死よりも、生きる責任の強さのために、
よし、たといその生が
死よりも惨めなものであっても――。

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「人生の雑種として」より

どうせ私は殖民地生れ
混血児なんだ、
お気にさはつたら
御免なさい、
理解できなかつたら
勝手にしやがれ、
私は人生の雑種として
節操がない
すべての男とすべての女の
腹の中に
私は胤(たね)をおろさう、
私の可愛い子供が殖えるやうに
私の思想をバラ撒(ま)かう、
私の無礼な性格は
私のせいではない
諸君よ、
私の父親を恨んでくれ、
私は日本酒と洋酒と
ちやんぽんに飲む、
コスモポリタンだ、
どつちの国籍に属する酒が
私を酔はしたか
お医者もわかるまい、
日本的現実も
ソビヱット的現実も
わたしにとつては区別がない、
ただ癪にさはるのは
足の立つてゐるところの現実が
私に貧乏を押しつけたことだ、
そのことだけで
私は単純に怒る、
私は酔つて頭が混乱してゐるのに、
奴は道徳的平静を
しんみり味つてゐる
《課題本》 予習などは必須ではありませんが、読んでおきたい!というかたのために。文庫や書籍をご案内します。この機に良かったら、書店・古書店、図書館などで探してみてくださいね♪ また、青空文庫でもさまざまな作品が読めます。

★『小熊秀雄詩集』(岩波文庫) :756円
★『小熊秀雄詩集』(名著復刻詩歌文学館)
★『小熊秀雄全詩集』
★『小熊秀雄童話集』 他

★『池袋モンパルナス』宇佐美承
★『小熊秀雄と池袋モンパルナス』玉井五一
[日時・内容]
2018年7月22日(日) 19:00〜21:30 定員15名(要予約)  費用 1300円(1ドリンク別)
(ご予約は、以下のフォームより受付いたします) *7/1より受付開始♪

〈内容〉 Pippoによる詩人の生涯紹介。ご参加の方々によるくじ引き詩朗読。 茶話会。※年譜・テキスト配布します /会場 神田・伯剌西爾(ぶらじる)
★小熊秀雄、にちなんだ、特製ポエトリーおやつあり♪

[ACCESS] 東京メトロ半蔵門線/都営三田線/新宿線 「神保町駅」
A7出口徒歩3分 書泉グランデ脇小宮山ビルB1F(小宮山書店のわき道を入って右の地下)
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※上の、申し込みフォームの使えない(もし表示されない)方は、以下の宛先までお申し込み下さい。
tintiro.ivent@gmail.com まで。 
メールにて、件名は 「ご参加のポエカフェ会名」とし、お名前・緊急ご連絡先(TEL)・ご参加人数など、ご明記の上、お送り下さい。折り返し、ご予約完了のメールを、お送り差し上げます(すぐに返信が来ない場合は、ご一報ください)。

※キャンセル待ちの方がいらっしゃるときがありますので、都合が悪く欠席になる際は、それが分かり次第、必ずお伝えくださいませ。

pipponpippon at 23:02|PermalinkComments(2)

May 14, 2018

5/14(月) 「くにまるジャパン〜本屋さんへ行こう!」出演20回め記念、徒然録。

こんにちは。ぴっぽです。

文化放送ラジオの、お昼の帯番組「くにまるジャパン(極)」内、「本屋さんへ行こう!」コーナーへ、
初めて出演したのは、妹・わらしちゃんとの共演で、2012年6月のこと

朗らかで、場の空気をいつも和ませておられる、メインパーソナリティ・くにまるさんと、ハートフルなアナウンサー・ 鈴木純子さんとのほっこリペア。当時、純子さんは、お子さんをご出産、産休が明け、現場に復帰されたばかりの頃でした。
そこで、詩と詩人の紹介や、古本屋・本の紹介などを楽しくさせてもらって。

以来、たびたびにお声がけいただき。気づいてみたら、6年間。今回で、20回目の出演でした。
小さな詩の活動をしている、自分を、忘れずにいてくださることが嬉しくて。よい詩、詩人をお伝えするぞ〜!と、いつも、はりきって挑んでいるのです。

そんなことで、2018年5/14(月)お昼の「本屋さんへ行こう!」放送は、こんな内容でした。

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くにまるさん、純子さん、ペンギンさん、青柳さんと

・近況報告、以前に本番組に一緒に出演したこともある、家人で小説家の、宮内の新刊『超動く家にて』のお話など。←タイムフリーで聴いてみたところ、ナチュラルに「この詩集」と呼んでました…すみません(汗。詩集ではないです! ユーモア短編SF小説集であります。

・「ラジオ de ポエトリーカフェ《テーマ:夏》」( リアル版?)
 実際に、よく詩の読書会「ポエトリーカフェ」にご参加くださっている方々、グレアムペンギンさん・青柳しのさんをお招きしての、ラジオ版「ポエトリーカフェ」開催。
 会を知ったきっかけ、そこで楽しまれていることなど...
 やあ、お話をうかがいながら。ささやかな詩の会だけど、始めて、つづけてきて、よかったな…としみじみ思っていました。ペンギンさん、青柳さん、楽しい詩のひとときを共につくってくださり、感謝。

*本放送「くにまるジャパン 極 11時〜13時」は、アプリ「radiko」をインストールすれば、関東近県までは、一週間は無料で聴けます(初めに聴いてから24時間以内に、3時間まで)。それ以外の地域ですと、プレミアム会員であれば聴けるようです。

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テーマ《初夏・夏》にまつわる詩を三篇、朗読・ご紹介。朗読BGM は宮内作の楽曲。

 《登場詩人・作品》

小島きみ子「Dying Summer1」(2017年8月作) ブログ「風と光と詩論の場所」の、「ナチュラルライフスタイル」のために書いた作品 《朗読、グレアムペンギン》


高階杞一「ツバメ」 (『夜にいっぱいやってくる』、ハルキ文庫『高階杞一詩集』などに収録) 《朗読、青柳しの》
「ツバメ」

田を低くかすめて
ツバメが空へ舞い上がる
夏がきたんだ
楽しそうに子供たちが学校へと向かう
その横を
自転車をこいで
ぼくは職場へと向かう  (前半部分のみ)


●いいむらすず 「おとうさん」(『2016 戦争を拒む』に収録) 《朗読、Pippo)》
「おとうさん」

 おとうさん
わたしは あなたのことを知りません
昭和十八年 働き口を求めて硫黄島へと
そこで 死んだのだと
母から聞かされたのは 十才の頃でした

 おとうさん
母と姉と わたしは
東京大空襲で 炎に追われ
疎開先の 豊橋も空襲で焼け野原に
そして
母は製糸工場で 小さな身体を粉にし
わたしも姉も 中卒で働きました

姉はいつも わたしに言い続けました
あなたは かわいそう
父親のことを 何も知らないから と
 おとうさん
母は十五年前に
姉も昨年 八十才で亡くなりました

 おとうさん
硫黄島に向かう 朝
一才のわたしを 抱きしめ
何を 語ってくれたのでしょう
そして
わたしは 腕の中で
真っすぐに 顔を見上げていたのでしょうか

 おとうさん
 おとうさん
わたしも 七十四才になりました
あなたのことを もっと知りたいです

(いいむらすず :1942年生・愛知県在住、「詩人会議」所属)

*ご本人よりご許可いただきましたので、全文掲載
  
《詩作品、ご登場の詩人の皆さんについて》
*放送で、お話しきれなかったことなどがありますので追記。

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・小島きみ子「Dying Summer1」
朗読を担当された、ペンギンさんは、この詩を前半・後半部にわけて、ぐっと内部にわけいるような鑑賞をされていました。また、くにまるさんに、キリスト教の伝道師としてのご自身のお仕事と照らし合わせ、「お話や、聖書の朗読などに、ポエトリーカフェでの朗読は生かされているのでは?」と問いかけられ。実感のこもったお話をしてくださったことも印象的です。

この作品を自分はSNSで拝見し、素敵だなあ…と記憶していて。今回の「夏」というテーマで不意に想起し、ご紹介にいたったという経緯なのですが。これは、ブログ「ナチュラルライフスタイル」のために書かれたもの、と伺い。改めてブログを拝読したところ、「ナチュラルライフスタイル」は、ウェルギリウス(ラテン文学の黄金期を創出した、ラテン語詩人のひとり)が七年をかけて制作した長編詩『農耕詩』(作物・果樹、家畜の育て方・養蜂など四部にわかれ、農場の運営法などが主題)が根底にある、とのことで。なるほど…とすっと、心におちました。

小島さんは自然豊かな高原地方にくらしておられ。菜園で野菜や、植物・花々などを大切に育てながら。日々の生活のなかで、それを享受されていること──を、わたしはいつも、まぶしく思っていたのです。

たとえば、「豊穣の夏 ナチュラルライフ|ライフスタイル」のページを拝見すると、こんなにも豊かな実りをしっかりとはぐくみ、受け取っておられることに畏敬の念を覚えます。また、野菜や花々、それぞれの作物に受粉をしてくれる、マルハナバチ・マーヤへの愛情にも。

「Dying Summer1」 作中の「ヒマワリ/咲いてくれてありがとう/マルハナバチ/来てくれてありがとう」という一節は、一朝一夕に出てきた言葉では決してなく、小島さんの人生、心から滲みでる、感謝と恩寵のしずくのような言葉で。それが「詩」に確かな魂を宿しているのだな、と感じていました。生まれたときから一続きのようで、かけがえのない日々の積み重ねが「現在」を創り出している、ということも。

新詩集『僕らの「罪と/秘密」の金属でできた本』も手元に到来したので、これから読むことがとても楽しみです。

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・高階杞一「ツバメ」
この作品を読まれた、青柳さんは、「ツバメ」のあざやかに浮かぶ情景と、この詩の語り手「ぼく」の「失っていくものと/得るものと/その両方を生きる天秤にかけながら」という一節のさししめす、背景、葛藤、それでも失わぬ希望のようなもの…などを、自身の生活とかさねあわせ、真摯に語ってくださいました。

高階さんは、ポエカフェでこれまで二回、課題詩人として取り上げさせてもらっていて。思潮社勤務時代に知ってから20年──作品を読み続け、日々を励まされ。敬愛している詩人のお一人です。

夏、ということで。「ツバメ」と「小さな質問」(『桃の花』)をすぐに思い起こし、二篇から、「ツバメ」ということになりました。

夏が来た日。空へ舞い上がるツバメ。楽しげに学校へと向かう子供たち。その横を自転車をこいで職場へとむかう「ぼく」──この「ぼく」も、かつては、学校へ向かう子供であったこと。人生のうつりかわりの、きらめきと、無常、のようなもののことを朗読を聴きながら、考えていました。仕事が生活をささえるのだけれども、その仕事に従事する時間で得られるものと、失うもの。真に普遍的なテーマで、心をうちます。

石垣りんさんの「貧しい町」のなかの。一日働いて帰ってきて、近所の総菜屋でみかけた、もう冷え切った「売れ残りのてんぷら」についての一節も想起しました。

お二方とも詩の心にそっとよりそうような朗読で…放送中というのも忘れ、詩の世界にすっかり入ってしまいました。

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わたしは、いいむらすず「おとうさん」の、朗読を担当。
以前、反戦・平和をねがう307人の詩人によるアンソロジー『2016 戦争を拒む』を読み、新聞の書評でとりあげたのですが、そのとき、ひじょうに心に刻まれた作品でした。

今回、番組でご紹介するにあたり、いいむらすずさんにお話を伺いました。
ご結婚をされ、お子さんたちを授かり、いまは子供たちも巣立ち、旦那さまとお二人、おだやかに暮らしておられる、とのこと。

当時のことですが。お父さまは大工をなさっていたそうで。硫黄島へ、なにか軍事施設などの建設の仕事にあたるため行ったのでは、と。また「1945年の硫黄島の戦いに巻き込まれ、なくなったのではないか。それも、はっきりとは分からないけれど…」と仰っていました。「父の写真は一枚もないし、思い出もない。なつかしもうにも、記憶がないのです」というお言葉を聴いて、胸がいたくなりました。
一才で、はなればなれになって以来、会うことのかなわなかった、お父さん。
人生も後半を迎えたいま、「あなたのことをもっと知りたいです」と、いう、いいむらさんの言葉の重さ。

個人的なことで恐縮ですが、自分は父親っ子だったもので、20代半ばに父を病気で亡くしたとき、半身をもぎとられたような思いでした。けれど、25年間は、父との思い出・記憶がたくさんあります。
それが、戦争でお父さんを亡くした、いいむらさんには、ないということ…を思うと。くやしくて、やるせなく、深い憤りをおぼえます。

そして、いいむらさんは、「この私たちの世代は、3.11の震災以降──いま再び、日本が戦争への道を歩もうとしていることに、強い危惧をいだいている」と仰ってもいました。

このいいむらさんの、詩、思いを。私たちは、決して忘れてはいけない。
戦争のない未来、を作ってゆかねばならぬ、ということを改めて、つよく思いました。

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帰途、20回めの記念に──小島さんの「ナチュラルライフスタイル」へのオマージュをこめ。
近所の園芸店にて購入した、イングリッシュラベンダーと、黄のガーベラ。
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ラベンダーのなんともよい匂い。

これをみた家人が、「かわいいヒマワリだね」と云い。
自分もヒマワリだと思って、はじめ手にとったので、なんだか可笑しくなる。


pipponpippon at 22:35|PermalinkComments(0)

December 31, 2017

2017年、ありがとうございました!

さて。もう師走、というか大晦日ですねえ。
光りのごとし、一年の速さよ。

ことしは、ライフワークの、詩の気さくな学び場 《ポエトリーカフェ》。
定例篇が13回、新潮講座で担当させてもらっている講座が12回、の計25回も開催していたんですね…。
こんなに回数をかさねたのは、ポエカフェ史上、初ですよ。すごい!笑 これだけの詩人達の生涯を熱く語り、みなさんと詩を読んで、かたりあったのだなあ。一回一回のひとときを、しみじみと思い返しています。

まずは、定例篇。ふり返ると、人気だった、吉原幸子さんや、山崎方代さん篇は、アンコールリクエストのプチ開催もあって、各二回やっているのですよね。遠方より来て下さったかたや、二回もご参加してくださった方々もいらして、嬉しかったなあ。何回、語りあっても楽しいという、ふしぎ。

新潮講座のほうは、はじめ1〜3月までの一期だけの予定だったのですが、少しずつですが受講くださるかたも
ふえ、4期12回を担当させていただきました。日曜夜の回にこられないかたや、ここからポエトリーカフェを知ってご参加されるようになったかたもいらして、ほんとにうれしい機会でした。5人〜10人位のご参加の方々なので、お一人お一人のお話や、解釈・ご感想などをゆったり聞いたり、語り合えることが、この講座の魅力かもです。

つれづれに書き記しますと。このような、ラインナップでした。

【ポエトリーカフェ】

《定例篇》 13回
1/22(日) 吉原幸子 篇 @神保町ぶらじる (ご子息、純さんゲストご参加!)
2/11(土) アンコール開催: リターンズ吉原幸子 篇 @神保町ぶらじる ( 〃 )
2/26(日) 石垣りん 篇 @神保町ぶらじる
3/26(日) 尾形亀之助 篇 @神保町ぶらじる
4/15(土) 山村暮鳥 〈春のお出かけ篇〉 @ikka プラス甘夏書店(向島)
5/21(日) 竹中郁 篇 @神保町ぶらじる
6/18(日) 竹久夢二 篇 @神保町ぶらじる
7/15(土) 山崎方代 篇 @山梨県都留市:バンカムツル
8/5(土)  アンコール開催 :リターンズ山崎方代 篇 @神保町ぶらじる
9/17(日) ジャック・プレヴェール篇 @神保町ぶらじる +BOOKS青いカバさん、協賛?
10/15(日) ポエトリーカフェin名古屋 《本と本屋》篇 @ シマウマ書房 with星屑珈琲
11/26(日) ポエトリーカフェ8周年、100回記念!《本と食卓篇》 @中村橋 kuutamo
12/17(日) 新川和江 篇

《新潮講座 ポエカフェ in神楽坂》 12回
1/31(火) 室生犀星 @新潮講座:神楽坂教室
2/28(火) 新美南吉 (以下、同上)
3/28(火) 中原中也 
4/25(火) 茨木のり子
5/30(火) 石垣りん
6/27(火) 山之口貘
7/28(金) 八木重吉
8/25(金) 竹内浩三
9/22(金) 永瀬清子
10/27(金) 草野心平
11/24(金) 金子光晴
12/22(金) 山村暮鳥


また、特筆すべきは、出張開催。

以前からお声がけをいただいていた、甘夏書店さんにて、ついに開催、山村暮鳥さん篇。ポエカフェ本編も楽しかったのですが、春先、桜もまだちりのこる、隅田川周辺を甘夏書店さんの引率で、のこっておられた、みなで散策したときの、しずかで、うつくしい夕暮れ。光景が忘れられません。

また、Cさんのいらっしゃる山梨県都留での開催、山崎方代篇。これ、散策もあって、ウキウキだったのですが、自分、直射日光に弱く、はりきって引率するつもりが、うどん屋についた時には、熱射病寸前のヘロヘロになってしまったというていたらく(恥)。でも、ポエカフェが始まると元気になってました(詩は万病に効く!笑)。また、いつかやりたいなあ。

そして、最終回のブックマークナゴヤ!内イベントとして開催された、「ポエトリーカフェ in名古屋」!
憧れの《シマウマ書房》さんにて、星屑珈琲さんのいれたて珈琲をいただきながら。詩や詩人、本、本屋、古本屋、言葉を愛する、人達と、心をほどいて詩を一篇ずつ読み、かたりあった、幸せな時間。。
(これ、ブログが書き途中なので、来年初頭にはupします!)
ほんとにあたたかな時間でした。

そしてそして、8周年。100回を迎えた、ポエカフェ100回記念開催は、中村橋のkuutamoさんにて。
《本と食卓 篇》。本と食卓にまつわる詩歌を、みなさんと一篇、一作ずつ読みながら、自由に語りあいました。近代詩歌から、現代詩歌まで..
やあ、めっちゃくちゃ楽しかったよ〜。泣くかと思ってたけど、楽しすぎて泣かなかったからね。
また、ご参加のかたがたより、「ポエトリーカフェとわたし」。一言ずつ、お話いただいたさまざまな言葉。宝物としてむねにしまいました。

ちいさなカフェに、お集まりくださった23人、ほんとにトイレにゆくのも一苦労!なほどギュウギュウで、熱気にあふれて。 そして、kuutamoさんの、特製カレーやデザートのつまった、1プレートも最高に美味しかった〜。
kuutamoさんの、作るものは、みんなおいしくて、愛に満ちていて。大好きです。

ポエトリーカフェ。全25回、ご参加くださったみなさん、また会場を提供くださったみなさん、
そして、応援くださったみなさん、ほんとうにありがとうございました!!
みなさんのおかげで、「詩を楽しく学ぶ場」を、ことしもささやかながら、楽しく続けることができました。

また、ラジオや、メデイア、対談なども。

《ラジオ》
2/6(月) 文化放送 くにまるジャパン「本屋さんへ行こう!」宮内と出演: 宮内悠介特集。
6/19(月) 文化放送くにまるジャパン「本屋さんへ行こう!」出演:(詩と詩人紹介)

《トークイベント》
3/19(日)穂村弘さんとのトークイベント @西荻ラバーズ
ことばの妖精、穂村さんと直接お話ししたのは、初めてだったのですが。心にキラキラの鱗粉がまだ、のこっております。

5/20 トリオザポエムズ、岡崎武志詩集『風来坊』 刊行トークイベント。 岡崎武志さん、北條一浩さんと@高円寺コクテイル。『風来坊』。やあ、岡崎さんの詩集。そのこしかた、人となりが、すけてみえて、大好きな詩集です。 詩のうまれくる瞬間、人生をふりかえって、お話をおききできて、幸福な時間でした。

《メディア掲載》
●1/17:「日刊ゲンダイ」 「仕事の値段」コーナーにて、ポエトリーカフェをご紹介いただきました。
●3月、女性誌 「CREA」 にて、小説家・古谷田奈月さんと、対談。キレ味抜群の古谷田節がさいこうすぎて。たいへん楽しかったです。
●6/1発売 「週刊新潮」結婚欄に、宮内と登場。なんだか、出会いについてなど語らいました。
●7月「小説 BOC」 の「つながる読書〜モテ本特集」コーナーに、宮内と登場。出会いや、詩や本を通じての交流など、語らいました。

《寄稿》
●シミルボン、「詩はSFにのって」連載。投稿少なくてあいすみません!来年はもっとかきます!
●「本の雑誌 12月号」 の、詩特集へ「たくましき近代詩人たちに学ぶ、今を生きるための処世術 《貧乏篇》」を、寄稿。与謝野晶子、金子光晴、草野心平、山崎方代さんなど紹介。
やあ、これ、ぜんぜん字数が足りなかったのです(笑)。とりあげたい逆境切り抜け詩人がホンマにぎょうさんおるねん!(なぜか関西弁)   どうか、連載させてくださいませ〜〜d(^-^)ネ! >本の雑誌社さま

《古本市出店》
3/12 神楽坂一箱古本市、出店。(記念、詩人紹介フリペ作成!)
10/14 ブックマークナゴヤ! ブクマ古本市 :ゲスト出店 /ホホホ座さんとともに。

《私事》
5/13 2016年の春に入籍した、宮内との結婚パーティを@代官山 晴れたら空に豆まいて、にて開催。
文サルの西崎さんバンド、楽しかったなあ。お集まりくださったみなさんに深謝。


記し忘れがあるかもしれませんが…。
とりあえず、こんなところでしょうか。

自分は。
詩人の生涯をかたったり、あれこれ思いを想像したり。みなで詩を読んで、語らうこと。ひとつの詩に対して、多様な感受性があることをしり、そこから、新たな思考や感受を呼び起こしたりして、思索してゆく作業が、しんじつ「Happiness」なのです。
そのかけがえのない時間を、ご一緒してくださったお一人、お一人の皆さんには、こころから、感謝の念しかありません。

くる2018年も、からだをだいじにしながら、ポエトリーカフェを中心に、伝道をつづけてまいりますので。
どうぞ、よろしくおつきあいのほどを〜〜〜〜よろしく。おねがいいたします!

それでは!!!  のこりすくない今年ですが、どうぞあたたかくして。
よいお年を〜〜。

近代詩伝道師  Pippo



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November 06, 2017

2017年10月:ブックマークナゴヤ!最終回、一箱古本市参加の巻。

2008年より始まって、ことしで10年目の最終回をむかえた〈ブックマークナゴヤ〉には、たくさんの思い出がある。

初参加はさかのぼること8年前の、2009年3月。
自分は、詩にまつわる活動をはじめたばかりで、まだ「ポエトリーカフェ」を開催する前のこと。
古書往来座のせとさんたちや古書現世の向井さんとの出会いから、古本界隈に出没する機会が多くなり。
シマウマ書房をしり、cestaをしり…

そんななかで、うれしいことに。シマウマ書房さん(ブックマークナゴヤ主催メンバーのおひとり)よりお声がけいただき(それか、自分から営業をしたのだろうか? このへん記憶が曖昧ですが(笑) 商店街でライブもやらせていただいたので、事前打ち合わせはあったと思われる)。
名古屋での本のお祭りへ、ひょんと参加を決めた。2009年と、2010年の二年連続で行ったのだっけ。

やあ、すごい熱気でしたよ! ファンタジックゲームもライブも古本市も楽しかったなぁ。
(2009年の名古屋初の一箱古本市@ブックマークナゴヤは、おそらく自分の古本市出店人生のなかでもっとも本が飛び立った記憶…) まだ古本屋さんを始める前の徒然舎さんや、詩の交流をしていた、古書ダンデライオンさんに初お会いしたこともうれしかったな。
いくつか過去記事ありますので、リンク。

〈2009年〉
2009年、3/21≪BM名古屋 Pippon 2≫〜一箱古本市 in円頓寺 一日目〜

≪BM名古屋 P-4≫ファンタジックゲームi n 円頓寺〜たくましき ナゴヤの子〜♪

〈2010年〉
3/20 【名古屋-P】 Pippo in 円頓寺 一箱古本市!!!
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そんなこんなで。7年ぶりに、訪れた名古屋。
やあ、たっくさんの古本と夢をしょって、東京からはるばるやってまいりましたよ〜。
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(出店本の一部 by 黒猫リベルタン文庫)

*

ブックマークナゴヤ一箱古本市!@円頓寺商店街
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ずっと雨予報(80%以上の降水確率)が出ていたので、雨を覚悟していたのですが…
「頼む!晴れてくれ!」という、みなの思いがつうじたのか、晴れ渡った空!奇跡。

シマウマ書房さんとの再会をよろこびつつ。
朗らかな、ホホホ座(浄土寺店)の山下賢二さんのお隣にて、ちんまり出店開始。
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ホホホ座は、新刊やすてき雑貨を主とした、心躍る品揃えで。買いそびれてた、橋本君の「月刊 ドライブイン」(新刊)や山下さん『ガケ書房の頃』、書き込める式のカレンダーノートなど思わず購入。

そう、山下さんといえば。昔に、京都のガケ書房で購入したオールカラー『ウミウシ図鑑』のおかげで。そののちの、わめぞ《月の湯(銭湯)古本市》にて、そのウミウシ本をもとにして作った、——「ウミウシ釣り堀ファンタジックゲーム」(→ウミウシ釣りびと紀行〜ファンタジック五輪ピック! )を開催できたんだけども。そのお礼を、やっとお伝えできた。

「おかげで、めっちゃ楽しいウミウシ釣り堀が開催できました!」
「いえいえ、ぼくはなんにもしてませんが...」と、はにかむ笑顔。

 *
さて、〈黒猫リベルタン文庫〉はといえば。

古本90冊ほど(←120冊用意したのだが、30冊ほど家に忘れてきた模様…部屋に本が多すぎ保護色になったか)の他に、用意していたのは、鉱物すこしと、自分の本『心に太陽をくちびるに詩を』(ポエトリーカフェ用にと思って、5冊だけ用意していたので、1冊だけ出品)。

開始そうそうに、「新聞連載時から、〈心に太陽を〜〉楽しみに読んでました!できたらサインを…」とお買い上げ&お声がけくださったかたがいらして、感激。読者のかたと、こんなところでお目にかかれるなんて。

 *
ん? なにかブックマークナゴヤの歴史や、名古屋の本界隈について熱く語らう声がきこえる…

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シマウマ書房鈴木さんと、ブックマークナゴヤのかたによる「商店街ラジオ」。

こっそりおやつをたべる、徒然舎さんを盗撮。かわいい(笑)
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 *

「黒猫リベルタン」では、よい感じの新刊とともに、詩歌関連の本も(マジか…!)というくらい、どんどん飛び立ってゆきます。
そうこうするうち、つい最近名古屋へこしていった、詩友sayuちゃんがお手伝いにきてくれた♪
「ブックマークナゴヤは初体験!」と楽しみにしてた sayuちゃんと、名古屋でまた会えてうれしい。

犬の散歩がてらプラプラしてる地元のかたも多くいらっしゃるのをみて、
「こんな雰囲気ならクータン(犬)も、散歩がてらつれてくればよかった〜」。
「いったん帰って、連れてくれば?」(いやいや、古本市おわっちゃうから、みたいな笑)

気づいたら腹ペコだったのですが。
シマウマ書房さんが、差し入れてくださった、天むすのおむすびのなんとおいしいこと!

いらしてくださったかたがたとの語らいを想起すると。

・「チェコの絵本はありませんか?」と尋ねてきた、お子さん(勿論なかったので、そばにいらしたお母さんに、覚王山cestaをご紹介)
・「ぴっぽさん! 名古屋へようこそ〜」と歓迎くださった陽気なお兄さん。
・「柚月麻子さんはよく読むのだが、『BUTTER』はどんなかんじ?」とたずねてこられたお姉さん (←すこし解説..)
・穂村弘さんずきの若い方々
・ランボーやそのあたりのフランス詩や寺山修司がお好きというお兄さんとの語らい。

・詩の版元へ勤務時代に知り合い、今も名古屋で詩の活動を続けていらっしゃる村田仁さん(ブルーマヨネーズ)と10数年ぶりの邂逅。やあ、ずっと詩の活動をつづけておられる、そのことに胸が熱くなってしまう。

・詩歌がおすきで、上京の際は、神保町の古本屋さん巡りを楽しくされているという女性の方(渋い!)

・レインボーブックスさん(←名古屋でもその名が知れ渡っているようで、記念撮影を求められていて、すごい!笑)、ベランダ本棚さん、kamebooksさんら、出店されていた関東圏のかたがたとの交流

・鉱物好きの小学生の女の子とのかたらい(300円位の鉱物を熟考のすえに、お買い上げ!)。
・豊橋でビッグパンケーキを食してきた!という、榊翠簾堂のご夫妻。(豊橋といえば、丸山薫ですよ!などsayuちゃんもまじり、なぜか豊橋談義に笑) このお二人に会うと、いつも元気になる

などなど、書ききれませんが…

未知の、本や詩の好きな方々、また知人・友人たちもいりまじり。
ひっきりなしに訪れるひとびととの、楽しい語らいで、あっというまの夕暮れ。

sayuちゃんと喫茶店で、おかいあげいただいた冊数をかぞえたら、70冊ほど、お嫁にいったことがわかりました。よいかたがたのもとへとついだ本たちは、きっと幸せになることでしょう。ありがとう〜。さよなら。

遊びにきてくださったみなさん、お会いできて、うれしかったです。

また出店された方々、そして。ブックマークナゴヤ主催の方々、スタッフの方々。おつかれさまでした!

2017年10月 ブックマークナゴヤさいごの一箱古本市。
こんなに、すてきな機会、場所とひとときをほんとにありがとうございました!




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June 12, 2017

◆第六期 ポエトリーカフェ:記録(2015年8月〜2016年7月)

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《はい、みっちゃん♪ 11/22(日) 第75回 Re:金子光晴篇の記念写真@神保町ぶらじる》

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第72回 原民喜篇(8/23)   第73回高階杞一Re篇(9/20) 第74回 茨木のり子篇(10/25)
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第76回 山村暮鳥篇(12/20)  第77回 入門篇《薔薇》(1/16)  第78回 八木重吉篇(1/24)
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第79回 《犬と猫》篇(2/21) 第80回 杢太郎・白秋篇(3/20) 新潟「季」講演(『心に太陽〜』) (4/23)
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第81回《パンと本》@御殿場(4/30) 第82 田中冬二篇(5/22) 第83 プチ冬二篇(6/11)
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第84 R.ブローティガン篇(6/26) 第85回 三好達治篇(7/31)

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2009年秋より開始した、気さくな詩の読書会「ポエトリーカフェ」もはや7年目に入り、85回を数えました。

2015年8月〜2016年7月の、第六期ポエトリーカフェは、15回の開催でした。
今期は、原民喜、高階杞一(文庫版詩集刊行に併せ、リターンズ篇)、茨木のり子、金子光晴(Re)、山村暮鳥(Re)、入門篇テーマ《薔薇》@八千代市中央図書館、八木重吉(Re)、入門篇テーマ《犬と猫》、木下杢太郎・北原白秋(Re)、『心に太陽〜』刊行記念講演&ポエカフェ@新潟「季」、入門篇テーマ《パンと本》@御殿場 ロバギターなど、いつもお世話になっている定期開催場所の神保町・ぶらじるさん以外にも、千葉県、新潟県、静岡・御殿場等へお呼びいただいて、初!ポエカフェができたこと、新たなかたがたと詩のひとときを持てことも、嬉しいことでした。

また、リクエストにおこたえして開催した、田中冬二さん篇には、広島大学大学院教授の西原大輔先生や、冬二のお孫さんのNさんなどもご参加くださって、熱く楽しく盛り上がり… とても豊かな時間となりました。ちなみに《冬二さん篇》はアンコールもあり、プチ篇あわせ二回も開催。はじめて冬二さんに触れた、という方々も多かったのですが、好感にみちた多様な感想が次々とでて、とても惹きつけられたようすに。ああ、同志!!とバンバン肩をたたきたくなりました(笑  そして、冬二さんの人と詩が、いまこの時代にとても必要とされているのではないかなあ、と感じてもいました。

その次は、初のアメリカの詩人、リチャード・ブローテイガン篇。この回では、詩篇をテキストにしましたが、わたし自身も今まで未読だったブローティガンの小説を色々読み、その魅力に気づき、全体像をとらえるうえで、とても大きな示唆と導きをえました。

そして、ラストは、6年ぶりに登場の三好達治!(Re)、がかざりました。西原先生も再びご参加くださって、こちらも熱くなごやかに、三好達治の詩と人をほりさげる、豊かな時間となりました。 テキストを編む過程でこの機に改めて、『測量船』から『駱駝の瘤〜』までじっくり読み返していったのですが、もう…。やはり達治は、日本の誇る抒情詩人である!との確信をあらたにしました。最高です。

追記 ★ポエカフェ :レポート★
ご参加のかたでレポをかいてくださっているかたの記事のurlをリンクします。楽しく読み返してましたら、ひたひたと感謝の念が。ありがとうございます! (*欠けてるのありましたら、追記させていただきたいので、どうかご連絡くださいませ♪

●第72回 原民喜篇(2015年‐8/23) @神保町ぶらじる 
《第六期-一回》 第72回ポエトリーカフェ 原民喜篇 (byぴっぽ)
「ポエカフェ原民喜編 - 古書ますく堂のなまけもの日記」
「読めてよかった!!」  ポエトリーカフェ参加の記 第6期の1 (原民喜篇) (byグレアムペンギン)
「たえず喋ろうとしている彼の肩」(いつまでも生きていたい日記) (by宮本くん)

●第73回高階杞一Re篇(9/20) @神保町ぶらじる 
ポエトリーカフェ 高階杞一リターンズ(and Happy birthday!!)篇 終了感謝!
「高階杞一ポエカフェ、誕生日のリターン篇 - 古書ますく堂のなまけもの日記」
「響きをかんじながら」ポエトリーカフェ参加の記 第6期の2 (高階杞一リターンズ篇)

●第74回 茨木のり子篇(10/25) @神保町ぶらじる 
ポエカフェ 茨木のり子篇(古書ますく堂)

●第75回 金子光晴篇(11/22) @神保町ぶらじる
ポエカフェ金子光晴篇 (古書ますく堂)

●第76回 山村暮鳥篇(12/20) @神保町ぶらじる   
ポエカフェ76回は山村暮鳥でやんす篇 (古書ますく堂)

●第77回 入門篇《薔薇》(2016年‐1/16) @千葉県・八千代市中央図書館 
ポエカフェ八千代市立中央図書館篇 (古書ますく堂)

●第78回 八木重吉篇(1/24) @神保町ぶらじる 
ポエカフェ 八木重吉篇 (古書ますく堂)
「詩でなかったら人に見せない迄だ」  ポエトリーカフェ参加の記 第6期の3 (八木重吉リターンズ篇)/byグレアムペンギン

●第79回 《犬と猫》篇(2/21) @神保町ぶらじる  
ポエカフェ 犬派VS猫派篇(古書ますく堂)
「入門篇だからこそ」  ポエトリーカフェ参加の記 第6期の4 (入門篇 《テーマ:犬と猫》) byグレアムペンギン

●第80回 杢太郎・白秋篇(3/20) @神保町ぶらじる 
ポエカフェ白秋&杢太郎篇 (古書ますく堂)
「またリターンズはあるのかな?」  ポエトリーカフェ参加の記 第6期の5 (北原白秋・木下杢太篇) byグレアムペンギン

●第81回《パンと本》(4/30) @静岡県・御殿場ロバギター
ポエカフェ「パンと本」入門篇 (古書ますく堂)

●第82 田中冬二篇(5/22) @神保町ぶらじる
ポエカフェ最強ゲスト付きの田中冬二篇 (古書ますく堂)

●第83 リターンズ!プチ冬二篇(6/11) @神保町ぶらじる
帰ってきた田中冬二篇 (古書ますく堂)

●第84 R.ブローティガン篇(6/26) @神保町ぶらじる
今夜のポエカフェはブローティガンで。 (古書ますく堂)

●第85回 三好達治篇(7/31) @神保町ぶらじる
鳥取帰りのポエカフェ三好達治篇 (古書ますく堂)
「惹かれるだけでなく」  ポエトリーカフェ参加の記 第6期の6 (三好達治篇) byグレアムペンギン

=====

第六期も、さまざまな詩人や、テーマ別の入門篇などおりまぜ、詩や詩人についてかたりあえた時間、
その一回一回が、しみじみと思い出ぶかいです。

ご参加のみなさん、楽しい詩のひとときをともに作って下さり、ほんとうにありがとうございました!
こんごとも、よしなに〜。どうぞ、よろしくです。


2016年8月  ポエトリーカフェ主宰、Pippo

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April 12, 2017

5/20(土) トリオ・ザ・ポエムズinコクテイル 〜岡崎武志『風来坊ふたたび』刊行記念トーク〜


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いいじゃないか
笑うなよ 木よ風よ石よ
そして友よ

いいじゃないか
どうせ 一人だもの

次の風が首筋をなでたら
それを合図に歩き出そう
まず起ちあがることだ
尻の砂を払って
どっこらしょと声に出してみるか

どうせ
誰も聞いちゃいないんだから
どうせ一人なんだから

  風来坊11「どうせ一人だもの」より (『風来坊ふたたび』)

この春に、わがトリオ・ザ・ポエムズの、ライター・書評家、岡崎武志さんが14年ぶりに詩集を刊行されました! その名も『風来坊ふたたび』(古書善行堂/装幀・写真 林哲夫)。
小ぶりで端正、そぼくな佇まいが、詩の世界にぴったりで、しっくり心になじみます。ちなみに、“風来坊”とは20代から詩をかきはじめた氏が、我が身と心を投影した、旅する青年。やあ、ホントによい詩集なのですよ… 読んでみてくださいな。そして、語りたい…!

5/20にこの詩集の刊行と、ことし60歳をむかえた岡崎武志さんの還暦をお祝いの、トークイベントを開催します。

《いちど、しっかり詩の話をしよう!》

1『風来坊ふたたび』について(岡崎さんの詩集作成秘話。三人各自『風来坊〜』より、ベスト1を選んで朗読なども)。

2「詩をかくこと、詩をよむこと」。あらためてふり返る「詩との出会い」「ポエトリーカフェ」…「戦後詩」とはなにか?「荒地」「櫂」の詩人たち〜

3「好きな詩紹介コーナー」
詩が好きトリオの三人で持ちより、ひとり三篇。詩の朗読もまじえ、ゆるやかに語りあいます。

また、歌のミニステージやプレゼントコーナーも♪

古本と酒と肴、コクテイル書房はお酒も文士料理・つまみも、やすくてホントにおいしいです♪ 楽しい詩のゆうべ――どうぞ気楽に遊びにお越しくださいませ。

―――――――
5月20日(土) トリオ・ザ・ポエムズ inコクテイル〜『風来坊ふたたび』刊行記念トーク!
▶出演: 岡崎武志、北條一浩、ぴっぽ
▶16:00開場/スタート16:30〜 2時間程度 ▶チャージ:1500円 
《会場》高円寺、古本と酒と肴・コクテイル書房 《要ご予約》 コクテイル(Tel)03-3310-8130 
(営業時間 18:00-24:00 定休:火曜、第2・4月曜)

*《行き方》 高円寺駅北口より、徒歩5分
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*会後に、打ち上げがあります(会費2500円〜程度)よろしければこちらもぜひに♪

*コクテイル予約(電話)が難しい方は、Pippo宛( tintiro.ivent@gmail.com )まで
 「お名前、人数、緊急ご連絡先(Tel)」をお書き添えのうえ、メールくださいませ。
一両日中にご返信いたします。 


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March 19, 2017

3/19(日)《西荻ラバーズフェス 「詩人と歌人の出会う場所」》 穂村弘×Pippo ブックトーク

やあ。晴天の、そして風強く、土埃のけぶる――《西荻ラバーズフェス》での、穂村弘さんとのブックトーク。
おこしくださった方々、また主催のかたがた、ありがとうございました。
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トークのテーマは、「なんとなく好きな本、詩歌に限らず、その一節を紹介しあおう(また西荻周辺の書店・古本屋さんなどの話も少しできたら)」という内容。

わたし、まず「穂村さんという人間を心のなかにもっと屹立させよう!」と歌集を含め、自分のもつ穂村さん関連本10冊ほどをここ一週間、コシをすえて読み返したりしてました。これがなんとまあ、至福の時間だった…
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(しかしながら。ひよこの伝道師じゃ.…役不足では?)という思いのまま、挑んだ今日だったのですが。
穂村さんの、あたたかでやわらかな佇まい、軽快なお話ぶりに惹きこまれ。いつしかむくむく、楽しい気持ちになっていて。ハッと気づいたら、終わっていました。

今でもすこし夢のなかのようにぼんやりしています。

じつはこのように改まって、穂村さんと、面とむかってお話する、というのは初めてのことでした。
実際にまのあたりにする、対話した、穂村さんは――。
やっぱり、見えない世界の。そこかしこに詩を、ポエジーを見出すことのできるかたで。
そして、胸にズンと響いた詩歌をみつけると、跳ね、光りながらとびまわり、時々ハチのように刺してくる、妖精のようで(目上の大先輩つかまえて、すみません…しかし、実感)。

こんかい、交わしたのは言葉――好きな本、一節を、紹介しあうというもの、だったのですが。
それ以上の、言葉にならない大切なものを教わったような気がします。
穂村さん、ありがとうございました。

ぽわっとしてたこともあり、記憶が少しあいまいなのですが。お互いに、紹介した本、一節などを、ふり返って少しだけ記します。

―――――――――――――

まずは簡単な自己紹介から。わたしは、名前いうのをどうやら忘れた模様…。
穂村さんはしばらく住んでおられる、西荻窪の町の魅力(例えば「古本屋さんが夜おそくまでやっていること」)、すまう人々の「属性のわからなさ」。ふと、いる不思議な人たち。「自分もそうだから、こう居心地が良いのね。新宿から先は、もうダメ。中央線のその辺りにいると、元気。内弁慶なんですよね」と。

自分は、高円寺にすんで2年半。「高円寺の人々も、あんまり住み心地よいのと、《高円寺内だけでぜんぶ用事が済むから、この町から出る必要性ない》といってる人とかいますよ」。「それが、イケナイ。ワナですね。」などと、西荻窪・高円寺の楽しい町談義からはじまり。本題へ。

《西荻ラバーズフェス》穂村弘さん×Piトークにて、紹介された本たち。
かった、書店(古書店)の話なども交えつつ。

●穂村さん/ 杉山平一「わからない」(詩集『希望』より)
希望―杉山平一詩集
杉山 平一
編集工房ノア
2011-10



なんと。拙著『心に太陽をくちびるに詩を』を読みましたよ〜という穂村さんが、
「ここに沢山よい詩が紹介されているのだけど。なかに、杉山平一さんという人の「わからない」という、すごくいい詩があったんです。全部よみたくて、その詩集を入手してきました。その詩を読みますね」と朗読。

――杉山平一「わからない」

穂「この詩は、もう.. 一体なんでしょう。なんなんでしょうね、これ?」(うれしそう)

P「平一さんのこの詩。私もだいすきです。家族内にもヒエルラルキーがあって、強いものから弱いものへの攻撃の連鎖─負の連鎖がある。けど家族のなかでいちばん弱い存在であるはずの、妹がそれを絶ちきる。そして、犬の頭をなでて《犬の名はジョンといいます》。ジョン...」

穂「いや。あのね、ぼく感動アレルギーで、感動させてこようとするものに、すごい拒否感があるんですよ。やめて、って。ただ、この詩は、その細かい網目をかいくぐってきました。さいごが素晴らしい。「そうか、犬の名はジョンというんだ」という。タイトル「わからない」も――犬にとっては、人間の関係性やら世界なんか、全くわからないわけだからね。いやあ、いいです。」

―――――――――――――
●Pippo / 山川直人『道草日和』 (*西荻 モンガ堂で購入
を少し紹介したのち、道草晴子『みちくさ日記』(神楽坂一箱/書肆鯖にて購入)より、校長先生の言葉



みちくさ日記 (torch comics)
道草晴子
リイド社
2015-10-09


道草晴子『みちくさ日記』。13歳で、ちばてつや賞を受賞した、マンガを描くのがだいすきな少女(道草晴子)――はほどなく、精神の失調をきたし、精神病院へ入院。中学はかろうじて卒業できたものの、高校は落第。精神病院から定時制高校へ通う日々。デイケアにかよい、様々なアルバイトをし(失敗もし)さびしい気持ちをいだきつつ、不器用に懸命にいきてゆく。その生の30歳までの記録。

「学童のバイトをやってみない?」と云われて、不安で自分にはムリだ.. と思う彼女に、草木染めの小さな布をとりだして、校長先生がいったのは――

「草木染めのとき一本の木から染めだすと、木からとっても枝からとっても、根からとってもどこからも同じ色がでるんです。ふしぎだけど一本の木からは同じ色がでて、他の木から決して同じ色は出ないんです――その木のもう、色なんですよ」
「学童のバイト、ぜひきてください」と先生は、ニッコリ笑った。


P「この先生のことば...」

穂「ああ.. しかし。この二冊、両方マンガじゃないですか(笑)。近代詩の伝道のかたが、マンガから、詩・ポエジーをみいだしている!――ところに、むしろ驚いて、面白いなぁ、と思ってました。
そう、詩はもはや、現代詩(詩集)のなかにはないのかもしれない。若い人たちは、詩以外のものからポエジーを感じているのかな。ほかのジャンルのなかに光るポエジーがあって。それを受け止めている人たちがいる。」

―――――――――――――
●穂村さん/ 鈴木美紀子『風のアンダースタディ』


穂「鈴木美紀子さんの、歌集『風のアンダースタディ』これがすばらしくて。10首ほどつづけて、よみます。」

笑いながら「これ、ほんもの?」と指で押すサンプルだって信じてたから

容疑者にかぶされているブルゾンの色違いならたぶん、持ってる

折り返し電話するよと言うけれどそのときはもう虹は消えてる
 
車いす押して海辺を歩きたい記憶喪失のあなたを乗せて

(一部ひきましたが、わたしの手元になく。誤字、あるいは引用に問題ありましたら、どうかお伝えくださいませ) 

立てつづけに一筋縄ではいかない、するどくある種の怖さ、とんでもない迫力もつ歌が、穂村さんによって、朗読されてゆき。心臓がきゅっとし、「ブルゾンの色ちがい」の歌には笑いがこみあげ。はたまた不意に、背筋がブルルと冷えたり。拝聴しながら。ふだんつかわない、脳の部位が活発に動きはじめるような。なんとも刺激的な歌の数々.. 海辺の車椅子の歌と、ガムシロップと水晶の歌がたまらなく好きだった…。

ゆっくり味読したいので、この歌集は注文しました。

―――――――――――――
●Pippo /横光利一 日記体長編小説「夜の靴」より (講談社文芸文庫『夜の靴 ほか』 西荻・盛林堂書房にて購入)

戦時下、東北の僻村に疎開してた横光利一は、自分の身分をかくし、農村の一室に夫婦で間借り。農民たちの聡明さ、つちかわれた思想の強靭さなどに日々感銘をうけ、その観察記/雑感を克明にしるしてゆく。

村には、長い長い一本道がある。
横光は、この一本道が、そこを毎日歩いている農民たちに、より思考の強靭さ、深さを与えているのではないか?と考察。
「神や仏はあるものじゃ。」
こんなことを久左衛門が云ったりすることも、この長い道が訓えたからではあるまいか。私も人から受けた恩のことを考えたり、友人の有り難さや、人生の厳しさや、夫婦の愛や、子供の教育や、神のことなぞ、次ぎから次ぎと考えつづけて停めることの出来なかったのもここで
(略)何か矢っ張り各自に考えさせられているのである。ここを一度通って来ると、昨日の自分はもう今日の自分ではなくなっていて、その日はその日なりに人は文学をして来るのだ。(「夜の靴」)

P「これを読んでて。自分の一本道の持ってなさかげんに、痛く.. 切なくなりまして。ひとりで自分自身だけにむきあい、対話する時間のもてなさに...

――(穂村さんは)一本道ありますか?」

穂「一本道、ありますかといわれたら(笑)。うーん、やっぱりいまはむずかしいかもしれないですよね。一本道。」

(この時点で、もう終了時間がせまってたようで、穂村さんより「あと1分位ですよ、あとなにか伝えたい本は?」と、問われ。「穂村さんの新刊『野良猫を尊敬した日』のなかから、お話したいんですが.. というと。「いや、ぼくのはいい。」というやりとりがありました)

穂「ほかは〜、あっあれがいいじゃない。さっき楽屋で、みせてくれた句集!すごいいい句があった。貸して」

(P、金原まさ子 句集『カルナヴァル』を手渡す)

―――――――――――――
●穂村さん /金原まさ子 句集『カルナヴァル』(西荻 古書音羽館で購入)より



穂「ぼくも、さっきみたばかりなんですが。100歳をこえている、俳人の金原まさ子さん。帯にすごい句があって、びっくりした。それを読みますね。」

エスカルゴ三匹食べて三匹嘔(は)く

(会場より、衝撃というか.. どよめき、さざめきが起きる)

穂「102歳でこの句はかっこ良くないですか。この、エスカルゴ、というのがまずいい。なぜ、あえて、エスカルゴを選んだのか。そして、三匹食べて、三匹吐いている。三匹食べて、四匹吐いたらおかしいですが... 三匹吐いている。これ――完全な徒労じゃないですか。でも、だからいい。」

Pi「そう。いや... ほんとにかっこいいんです。切れ味。あっ、食べるといえば、ほかにこんな句も」

バージンオイルで蛍はかるく炒めなさい
            酢味噌和えでも。

百万回死にたし生きたし柘榴食う


自暴自棄の念と生への強い執着。石榴が魂、こころにみえてきて、魂をけずって。かきしるしているような..
というようなことを言いました。

ここで、時間がきてしまい。終了。

穂村さんはほかに、夏葉社の尾形亀之助詩集『美しい街』、江國香織『活発な暗闇』(詩歌アンソロジー)、江戸川乱歩『黒蜥蜴』などを、お持ちになられていました。亀之助の詩を、穂村さんはどのように読まれたのだろう... 気になりすぎる。ああ、もっとお話伺いたかった!

わたしの持参した本は、こちら。
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ヤマムラ・ボチオ(山村暮鳥)『ちるちる・みちる』は、穂村さんもお持ちだそうで、楽屋で装幀のことなどで、プチ盛り上がりました。
そして、終わってみて。わたし個人の反省ですが…長編漫画や小説の一節を紹介するとなると、まず全体像を話さねば、と話が長くなる(時間を食う)→みじかめの詩や、短歌・俳句のほうが、こういう場では、良いのかも知れない...と。井上法子さん、木下龍也さん、虫武一俊さん、など歌集が3冊もあったのだから、こちらにすればよかったです..

いろいろ思いだすと、あぁ。至らなさに、申し訳ない気持ちに。

そんなこんなで、読んでくださり。ありがとう。
ひとまず。


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December 02, 2016

【2017年1〜3月期】  《新潮講座》「ポエトリーカフェ in神楽坂」 が開講されます♪

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こんにちは。ぴっぽです。
来年1月より、新潮社主催 《新潮講座》にて、詩の気さくな学び場 「Pippoのポエトリーカフェin 神楽坂」が開講されます〜。

 「詩に、興味はあるけど、誰から、どれから読んだらいいのか…」
 「詩の楽しみかたが、よくわからない――」 

「ポエトリーカフェ」とは、そのような方々のなにか手がかりになれたらと、2009年の秋より始めた、初心者向け・月例の詩の《読書会/学び場》です。内容は、「詩人の生にふれながら、みなで一人ずつ詩をよみ、自由に語りあい、味わう」 茶話会のようなものです。
2016年の秋で、第85回の七周年を迎え。老若男女、のべ1400人の方がご参加くださいました。

ご興味さえありましたら、知識や予習もいりません。心ひとつでいらしてくださいませ。
こちらは、週末の夜に開催の事が多い、定例のポエトリーカフェと違って、平日の昼間開催です。
これまで、予定があわなかったかたもふくめ、どなたでもどうぞ、お気軽に♪

◎第一回  1/31(火)13:30〜15:30 室生犀星 篇
◎第二回  2/28(火)13:30〜15:30 新美南吉 篇
◎第三回  3/28(火)13:30〜15:30 中原中也 篇

★詳細・ご参加お申込等は、こちら 《ヨム・カク・ミル・シル 新潮講座》へ
*11/15〜 ご参加申込受付開始

  Pippoのポエトリーカフェ in 神楽坂 
 (講師:Pippo /近代詩伝道師、朗読家、著述家)

とつぜんの「ポエカフェin 神楽坂」――
きっかけは、4年前に池袋のカッカカフェでやっていた頃から「ポエトリーカフェ」のことをしっておられ。ラジオを聴いたり、拙著『心に太陽を〜』もお読みくださったという、新潮社編集部のMさんのお声がけでした。
「新潮講座でも《入りやすく、学びやすい詩の講座》をやってみたくて」とのお言葉に、とても嬉しくなって。
すぐに、お引きうけしました。新たな方々と出会えますこと、詩の時間をもてますことを、楽しみにしています。

どうぞ、よろしくおねがいします!  ポエトリーカフェ・主宰 ぴっぽ

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November 28, 2016

“詩の思ひ出”〜ポエトリーカフェ記録 〜【2009年10月〜2017年2月】計92回、開催記録・課題詩人一覧。

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※第27回 2012年3月24日 課題詩人:室生犀星/ゲスト・いがらしみきおさん@KakkaCAfe(池袋)

★2017年3月改訂★

2009年10月から開始した、詩の気さくな勉強会「ポエトリーカフェ」。

ご参加のみなさんへ。作成した、課題詩人の年譜・代表作25選ほどのテキストを配布し。
詩人生涯を、わたしがたのしくご紹介しながら、みなさんがくじ引きで選ばれた、詩篇などを朗読され。すきにご感想や、意見交換をわいわい…という現行の内容にかたまったのは、じつは15回目の、八木重吉篇からでした。

「詩の楽しい入口をつくるんだ!」と、がむしゃらに熱くつっぱしった、第一期(2009年10月〜2010年10月)。みなさんと、詩と詩人のときを少し楽しめるようになってきた第二期(2011年4月〜2012年4月)。そして、みなさんとともに、ゆかいに楽しんだ第三期(2012年5月〜2013年4月)。
そして、“詩と詩人”を参加の皆さんへあずけ、自由なふれあいみつけはじめた第四期(2013年5月〜現在)・・・

気に入って、かよってくださるリピーターの方々も多いのですが、
すべての回のご参加人数を、たすと1500名さま位になったようです。
思えば遠くへきたもんだなあ… あそびにきてくださった皆さん、応援してくださってるみなさんへの、感謝のねんがふつふつと、こみあげます。

いつも、いま通算何回めなのか、課題詩人、何人めなのか?
リターンズ篇とかはじめたのもあって。まちがえたり、わからなくなって(20回記念スペシャル村山槐多!とか騒いだときも、19回めだった。笑)、アナウンスしてしまうときが多々あり。
オープンに開催したものの記録を、少しまとめておこうかと…
それぞれの回の記録は、当blogで、毎回記してきましたので、こちら(◆Pippoのポエトリーカフェ◆)でご探索を♪

みなさんは、どの回にいらしたかな?そして、何回いらしたでしょう?詩人と気さくに、ふれあって何人め?
きたことない方は、「ああ、この詩人やっちゃったのかあ〜」「この詩人、まだなんだ!やってくれ!」等、どうぞ、気さくにご意見お寄せくださいね。
ポエ忘備録♪どうぞ、ご活用くださいφ(.. )

=======《取り上げ済み/名:近現代詩人名簿一覧》==========

【一期】:島崎藤村、北原白秋、中原中也、尾形亀之助(東京/仙台の2回開催)、草野心平、左川ちか、竹内浩三、北園克衛、竹中郁、三好達治、丸山薫。山之口貘 萩原恭次郎、高橋元吉、立原道造、山村暮鳥。大木実、高村光太郎、金子光晴、萩原朔太郎(ファイナル)。

【二期】:八木重吉、村野四郎、安西冬衛・北川冬彦、村山槐多、中野重治、竹久夢二、伊藤整、村上昭夫、石川啄木、室生犀星(東京にて2回開催)(ファイナル)。

==========================================
【三期】:《パンの會篇》(吉井勇、北原白秋、木下杢太郎他)、北原白秋(リターンズ/2回目)
     大手拓次、高橋新吉、小熊秀雄、杉山平一、竹中郁(リターンズ/2回目)、

  ≪ポエカフェ入門編「酒」詩人part1≫島崎藤村/北原白秋/木下杢太郎/萩原朔太郎/草野心平/中原中也/富士正晴/及川均/竹内浩三/田村隆一/黒田三郎/清水昶/種田山頭歌/若山牧水/尾崎放哉/吉井勇《中国》陶淵明/李白/于武陵《アラブ》アブ−・ヌワース《ペルシャ(イラン)》オマル・ハイヤーム《ロシア》アレクサンドル・プーシキン《スコットランド》バーンズ《フランス》ポール・ヴェルレーヌ/シャルル・ボードレール/アルチュール・ランボー《ドイツ》ノヴァーリス/ゲーテ/ハインリッヒ・ハイネ/ヘルマン・ヘッセ《アメリカ》チャールズ・ブコウスキー/ラングストン・ヒューズ/リチャード・ブローティガン
【おまけ:ドラッグ系】芥川龍之介/平野威馬雄/坂口安吾/織田作之助/太宰治 (計38人)

   ≪ポエカフェ入門篇「山歩き」篇:宮澤賢治、尾崎喜八、串田孫一≫
     山之口獏(リターンズ)、高階杞一、高見順、永瀬清子、新美南吉、吉塚勤治 
==========================================
【四期】:木下杢太郎、吉井勇、上田敏、堀口大學、北原白秋(3回目)、萩原朔太郎(2回目)

≪ポエカフェ入門編「酒」詩人part2《ゲスト:荻原魚雷》≫
【日本】[荒地] 田村隆一・黒田三郎・中桐雅夫
島崎藤村・北原白秋・木下杢太郎・萩原朔太郎・金子光晴・山之口貘・草野心平・木山捷平・中原中也・富士正晴・及川均・竹内浩三、清水昶・秋元潔・辻征夫・種田山頭火・若山牧水・尾崎放哉・吉井勇・石川啄木
【外国】陶淵明・李白・于武陵、アブー・ヌワース、ハイヤーム、プーシキン、バーンズ、ヴェルレーヌ、ボードレール、ランボー、ノヴァーリス、ゲーテ、ハイネ、ヘッセ、ブコウスキー、ヒューズ(39人)

   ≪秋の遠足2013秩父篇 ポエカフェ入門編「山と虫」〜草野心平・宮澤賢治・菊田守〜≫
   高橋元吉(2回目)、尾形亀之助(3回目)
   ≪ポエカフェ入門篇in奈良〜杉山平一(リターンズ2回目)・西尾勝彦≫

≪ポエカフェ入門篇 〜世界の旅詩人篇〜≫
【外国】 杜甫・李白・于武陵、金笠、バイロン、ゲーテ、リルケ、プーシキン、ランボー、ムハンマド・イクバール、
[ビート]ギンズバーグ・ケルアック・バロウズ、ゲイリー・スナイダー、ニール・キャサディ、ブコウスキー、ヒューズ、ブローティガン
【日本】西行、宗祇、松尾芭蕉、山頭火、若山牧水、伊良子清白、尾崎放哉、金子光晴、藤原新也、池澤夏樹、
ナナオサカキ、『五足の靴』(与謝野鉄幹・平野万里・杢太郎、白秋、吉井勇)、宮内悠介(詩)、千種創一(短歌)、宇都宮敦(短歌) (37人)

   西尾勝彦(奈良・東京2回開催)、西條八十(ファイナル)

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【五期】 2014年6月〜2015年5月
与謝野晶子、石川啄木(リターンズ2回目)、尾崎放哉、種田山頭火、高田敏子、《ポエカフェ 秋の秩父遠足篇 2014 テーマ「風」 〜宮澤賢治/古今東西・風の詩人〜》、中原中也(リターンズ3回目)、《珈琲・煉瓦》入門篇、ケストナー篇、リルケ(プチ・リルケ篇とともに3月に2回開催)、ゲーテ、ヘッセ (合計13回開催)

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【六期】 2015年8月〜 2016年7月
原民喜、高階杞一(リターンズ2回め)、茨木のり子、山村暮鳥(リターンズ2回め)、入門篇《テーマ:薔薇》、八木重吉(リターンズ2回め)、入門篇《テーマ: 犬と猫》、木下杢太郎・北原白秋(リターンズ杢太郎2回目、白秋4回目)、新潟「季」講演&『心に太陽を〜』登場詩人達をテーマにポエカフェ、入門篇《パンと本》、田中冬二(リターンズ篇あわせ、二回)、リチャード・ブローティガン、三好達治 (合計14回開催)

【七期】 2016年9月〜 現在(2017年3月)
丸山薫、《少年・少女》篇、《鳥の詩》篇、吉井勇篇(リターンズ二回め)、吉原幸子(リターンズ篇をあわせ二回)石垣りん、尾形亀之助


・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

《ポエトリーカフェの歩み》

〜第一期:2009年10月〜2010年9月10月〜
 《計14回開催/課題詩人 20人ご紹介》

≪2009年≫ 

1 ◆第1回(東京定例)10月31日 課題詩人【島崎藤村・北原白秋・中原中也】
 会場 珈琲&jazz喫茶去(きっさこ)/神保町

2 ◆第2回 11月29日【尾形亀之助・草野心平】 会場:キアズマ珈琲/雑司が谷  

3 ◆第3回 12月26日【左川ちか・竹内浩三】 会場:神田伯剌西爾/神保町
  <ゲスト:荻原魚雷氏>

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pipponpippon at 16:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0) ◆Pippoのポエトリーカフェ◆ 

November 22, 2016

いい夫婦の日 ――西崎憲さんの言葉

11月22日。きょうは「いい夫婦の日」らしい。

こちとら、入籍してまだ8ヶ月のひよっこ夫婦(のかたわれ)で、パートナーではあるように思うが、「夫婦」という確固たる意識があるのかどうかも、おぼつかない。

いい夫婦――って、なんだろう? 
となると、わるい夫婦というのもあるよなあ、などと。
いい、わるい、の境目はなんなんだ。
そもそも、「夫婦」とは……などと考えていたら、思い出したことがあった。
 
 *  *  *

さかのぼること、2012年のはじまりの冬。

小説・翻訳・短歌・音楽…など多方面で才能を発揮されている、西崎憲さんが主宰されている「文系フットサル」へ初参加した。 当時読んだばかりの、西崎さんの小説『ゆみに町ガイドブック』が最高にツボにはまったこともあり、その西崎さんが呼びかけているのだから、きっと楽しいに違いない!と。

フットサルがお好き(というか、めちゃくちゃ上手!)な西崎さんが、「フットサルの魅力を多くのひとに伝えよう、みなで楽しもう!」と、 スポーツが苦手な人や、 文系の方々へ広く募り、やっておられる月例の会。ストレッチからはじまり⇒丁寧にやり方を教えてくださり。上手な人も、まるきりダメなひとも、メガネの人も(←メガネ率が異様に高いので、強いシュートは禁止)いっしょになって楽しめる敷居の低さと。西崎さんや、参加されてる方々の寛容で自由な雰囲気が、とても心地よく 「フットサル、いいなあ」と、素直に思った。

そこで、小説を書いている家人と出会った。

それから、しばらくたって、交際がはじまり。
「結婚しようか」という感じで、一緒に暮らし始めたのが、2014年夏のこと。

このとき、楽しみな気持ちももちろんあったけれど、
正直、不安も一杯だった。

小説を書く人間と、同スペースでくらすこと――先方のじゃまにならないか?
ごちゃごちゃ、くだらない話をして、イライラさせてしまわないか。
こちらもポエカフェの準備のときとか、鬼のように集中したりしてるので(10時間ぶっつづけで、資料作りとか…)、家事(食事、洗濯、掃除もろもろ)とかそのほか、生活をちゃんとやってゆけるのか?
そもそも、家族以外の他者、とともに同じ空間で二人きりで暮らすことも、生まれてはじめてだし。

どういうかんじなのか。くるしくならないか。
一人になりたくならないか。

一匹狼的気質の、自己中極まりない自分が、ほんとにそんなこと出来るのか。
いろいろイヤなとこが目について、呆れられて、嫌われないか?

絶望と希望と葛藤が、めまぐるしく交差していた。

  *  *  *
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November 20, 2016

12/17(土)トリオ・ザ・ポエムズ 《クリ詩マスショー》!

さて。毎年歳末恒例の詩が大好きトリオによる、トリオ・ザ・ポエムズ「クリ詩マスショー」が、12/17(土)に決まりました♪ 出演は、ライターの北條一浩と岡崎武志、それに近代詩伝道師のぴっぽです。
トークに、詩の話、そして歌と、プレゼント大会。もりだくさんでお届けします〜。

【内容】
第一部: 今年の回顧 三人それぞれ今年起こった印象的な出来事、読んだ本、映画、音楽など、幅広く2016年を回顧します。北條さんは、あの!「のん」さんへインタビューした際の感慨をお伝えくださるそうです♪笑

第二部:三人が選んだ詩の朗読と紹介。それぞれ三編ずつ、これはいい!と思う詩を選び、朗読し、紹介します。また、岡崎・北條・ぴっぽ各人、自作の詩もはいります! この詩篇たちは小冊子にして、当日、お配り します。

第三部:三人でのライブ。岡崎がギター、北條がパーカッション、ぴっぽが歌
という編成で、クリスマスソングを含め、10曲ぐらい歌い演奏します。大いに盛りあがりましょう。

《プレゼント》
★三人が、ひとこと文章や詩歌を記した、短冊
★最後くじ引き、プレゼント大会もありますよ!(古本・雑貨・エハガキほか)

【日時】 2016年12月17日(土) 午後3時〜5時半  
〈料金〉 2000円(1ドリンク付)
※ご予約は、出演者各人、(ぴっぽ⇒ tintiro.ivent@gmail.com まで、お名前と人数をお伝え下さい)
  もしくは「ビブリオ」まで お願いします。キャパは30名程です。

※ 同場所で18時〜引きつづき忘年会があります(料金2000円)。(両方参加のかたは「クリ詩マスショー」が500円引きになります)

#12/2 「忘年会」追記:レコード愛好家の方々との合同忘年会ですが、満席とのこと。あいすみません..!!
「クリ詩マスショー」はお席まだ大丈夫ですが、忘年会の方もご参加希望の方はキャンセル待ちでの受付になります。

〈会場〉 国立ギャラリービブリオ(JR国立駅南口徒歩2分)
GALLERY BIBLIO(ギャラリー・ビブリオ) 東京都国立市中1−10−38 (電話:042-511-4368)

【アクセス】 JR中央線国立(くにたち)駅徒歩2分の国立市中1-10-38。
国立駅南口下車。パン屋さんの「神戸屋」の角を右折。次のY字路、コーヒーチェーンの「タリーズ」を右に入ってください。 木造の一軒家、茶色の二階建てです。
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November 02, 2016

ポエトリーカフェin京都の旅 【その2】〜ポエトリーカフェ《少年・少女 篇》〜

ポエトリーカフェin京都の旅 【その1】〜「ポエカフェ」まで」の続き

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◆10/29(土)第87回 ポエトリーカフェ《少年・少女篇》 @左京区吉田 croixille

13:00すこし過ぎにcroixilleさんへ、到着。
『心に太陽を〜』も持参くださった、Mさんもいらっしゃる。
中村さんとの初対面! 翆廉堂さん、緑の小舟さん、などがすでに、イベントのご準備してくださっていて、ご挨拶。

ここが、「白亜荘」…
古びた、あじわいのある、そぼくで凛としたたたずまいの洋風の建物。
中へ入ると、かわいい居間があり、やさしい気配。木造のしっかりとした建築、みがかれて、うつくしい柱や廊下。
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とても大切につかわれてきたことが感じとれて、むねにあたたかいものが灯った。

おくのへや、croixilleさんへ、足をふみいれると、なんとまあ。
「少年・少女篇」にぴったりの可憐なテーブルセッテイング!
美味しいコーヒー・紅茶と、当たりくじつきのお菓子セットまで、ご用意してくださっていて感激…

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14時〜のポエカフェ前に、関東圏からわざわざおこしくださったかたがた(Kさん、Mさん、Uさん、番頭さん…)や、初めてお顔を拝見する方々に、お声をかけたり。
とおもえば、Twitter上にて、ときどき遠隔ポエカフェを開催されていた、三重県のtomiさん!(ポエカフェご常連Kさんとも親交深く、初のお目もじに喜び…)。中本速さん詩集『照らす』(←最近、ひじょうに感銘をうけた一冊)版元の大隈書店のご夫妻、「croixilleさんが好きで通ってます〜」という、京都の大学生男子。
「croixille読書会」に参加されているという方々や、古いお着物がお好きでお店をやりたいと仰っておられたライターの女性、croixilleにゆかりの、翻訳をなさってるという女性、(ポエカフェ京都のことも応援くださってた)「京都・大阪市民読書会」 に参加してます〜という読書好きのかた。そして、ことしの春に開催の、御殿場ポエカフェにいらっしてた、京都のzakka3355のTさんや、二年前の奈良ポエカフェに参加くださってたKさんとKさんのお二人とも、うれしい再会!

秋も深まる10月の「詩の読書会」という、このひとときに集まってくださったみなさん、なのですが。
ひとりつお話しするたびに、好きなものをとても大切にしておられるんだなあ、と感じるかたばかり…
そんなこんなで、16名のみなさまと、croixille中村さん、翆廉堂さん、わたしのおよそ20名。

思いのあふれたcroixilleさんの小さな部屋にて――
「Pippoのポエトリーカフェ in京都 《少年・少女 篇》」はじまり〜

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《はい、チーズ♪ 終了後、ご参加のみなさんと…》

14:00開始〜
◆10/29(土)「ポエトリーカフェ 《少年・少女篇》」

【自己紹介タイム】 まずは、かんたんな自己紹介をかね& 今回のポエカフェテーマにちなんで、「ご自分の少年/少女時代の楽しかった、かなしかった、うれしかった思いで・記憶など…なんでもお話いただけたら」と、お一人ずつ、お名前や自己紹介、幼い日々の思いで、などをお話をきかせていただきました。

・好きなことに熱中するという意味では、いまでも少年かなあ
・一人っ子だったもんで、一人遊びがすきで得意になり、いまでも集団行動はにがてです…
・幼少期のあるできごとをきっかけに、植物・昆虫図鑑などに熱中し、とても好きに(くわしく)なった
・「昆虫がすきで、ある日ひろってきた、かまきりの卵を忘れて放置→気付いたら、子カマキリがわらわらと出てきていて、びっくり仰天!!という、虫好きあるあるがあります」(←いや、虫好きでもそんなにないと笑)…
・「五人兄妹の末っ子として、大変かわいがられたため、甘ったれの感がいなめません!」(←場内・あたたかい笑いでみたされた)
・本好きになるにいたった道のり

かききれませんが。 この30分ほどの時間が、今のそのかたと、そのかたのなかにある遠い記憶を呼び寄せて、少年・少女を映しだしてみせてもらっているようで… 無性にわくわくしました。

いまは、もうここには居ないのに、ここにたしかにいる――いつかの少年・少女達。

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さて、【本編 《ポエトリーカフェ 「少年・少女」》 】開始!

※《少年少女篇》テキストは、以下。 くじびきにて、ご参加のみなさんがひいた、くじ(詩)をその場で朗読していただいて…質問、鑑賞、その詩にまつわるご自身の記憶、自由なご感想などの意見交換をしました。(適宜ぴっぽが、その詩人の生涯の紹介や、歴史・時代背景などをすこしお話ししたりも…)

★テキスト内容 (A4、5枚)/24人、42篇
 (内、くじ引き詩)=16人、17篇(=緑文字)

●北原白秋 短歌 「仏蘭西のみやび少女がさしかざす〜」
吉井勇 短歌五首  「くれなゐの薔薇(そうび)のなかに〜」「泣く少女(をとめ)笑ふ少女〜」他 (歌集『酒ほがひ』より)
石川啄木 短歌三首 「愁(うれ)ひある少年の〜」他( 『一握の砂』)
●村山槐多 短歌三首 「紫の孔雀の毛より〜〜」

●三好達治 「少年」(『測量船』) ●高橋元吉 「十五の少年」(『草裡』)
●中野重治 「わかれ」 
 ●立原道造 「風のうたつた歌」  ●杉山平一 「卒業に」「わからない」  
●岸田衿子 「迷い子の道」「汽車は おとなの中の子供が」
●茨木のり子 「みずうみ」 「答」  ●吉原幸子 「喪失ではなく」 「あのひと」 「少女は…機
寺山修司 短歌五首 「列車にて遠くを見ている向日葵は〜」他  
●吉行理恵 「十七歳の弟がいう」  ●菅原克己 「光子」  ●高田敏子 「露の玉」
●金井雄二「花冠」 ●高階杞一「答は空」 ●詩(うた)村あかね 「かみひこうき」 「(少年の視線は)」
西尾勝彦「独り占め」   ●河野裕子、永田和宏 一首ずつ 《付録》 P& tomi (即興短歌)


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November 01, 2016

ポエトリーカフェin京都の旅 【その1】〜「ポエカフェ」まで(10/28〜10/29)〜

◆10/28(金)

10/29に開催の、ポエカフェ《少年・少女 篇》の最終準備をおえ、
(スーツケースには、少年少女・参考詩集10冊に、手持ち鞄におとも本3冊をつめこみ←すでに重い…笑)
小雨そぼ降るなか、新幹線へとびのったのは、28日夕刻のこと。(あすのお昼には京都でポエカフェなんだあ、早いなあ)、などしみじみしつつ。

列車の中で、ポエトリーカフェ、初京都開催への道をすこし振り返っていた。

 ※※※※※※※

きっかけは、ことし1月。古書ダンデライオン(町家古本はんのき)さんが、京都発行の折込み新聞「リビング京都」へ、拙著『心に太陽を〜』のすてきな書評をかいてくださったことでした。その感想をつぶやいていらした、古書・croixille(クロアゼィユ)さんとやりとりをし、「いつか京都でポエカフェをするのが夢です」、などと、いっていたら。「よろしければぜひ、うちのお店で!」と、お声をかけてくださったのでした。

なんとも、嬉しいお申し出!
夢は、声に、言葉にするものですねえ。いや、ほんとうに。

croixilleさんは、大正時代に、女性信者の寄宿舎として建てられた、京大の裏の「白亜荘」の一室で、
古書や舶来のアンティークなどをおき、月一回の読書会を開催したい!、とお店をはじめられたばかりとのこと。明治・大正期の詩人をとりあげることの多い「ポエトリーカフェ」に、なんとうってつけのお店でしょう。
(きけばわたしもお世話になっている、善行堂さん、榊翆廉堂さんや、うららさんも、よくしっておられるとのこと♪)
そこから、ポエカフェ開催の方向で、「では、内容はいかにしましょう?」と、やりとりをかさね、好きな作家・詩人、お店の選書・雰囲気、croixille中村さんがかいておられるという詩を、むりいって見せてもらったりしてゆくうちに。幼年期、少年・少女時代のやわらかな、また少しビターな思い出、パステルカラー、の色合い……

吉行理恵、立原道造、岸田衿子、吉原幸子、寺山修司…、古いところでは、北原白秋、吉井勇、石川啄木、などがあいそうだなあ、などとぼんやり考えているうちに。 《少年・少女》という、キーワードがふわっと浮かんできました。このテーマなら、この詩人達全員とりあげることができる…!

提案したところ。中村さんも大賛成!お互いに、なにかよく分からない異様な盛り上がりをみせていました。まだ、やってもいないのに、このお店で開催される《ポエトリーカフェ 少年・少女篇》を想像して、ときめきが止まらない… それが、5月のこと。
そこからは、詳細をつめ、8月の終わりに、詳細発表・ご参加申込受付を開始。
10月はじめには、うれしくも、ご予約の人数が定員に達し、あとは準備& 開催を楽しみに待つばかり。

そんななか、croixilleさんでは、ショップカード代わりに作成されたフリーペーパー、「croixille 小冊子vol.1 《少年・少女》」や、また、お店にご縁のあるかたがた、8人(店舗)へお声をかけ、
店内にて、《8名の古書店主さんが贈る『少年少女』の本棚》(10/29〜12/29)という、フェアを展開。
冊子やブックフェア、さまざまなアイデアを、周囲のかたがたの力や思いをかりながら、やわらかく実践してゆく中村さん。すてきだ。

 ※※※※※※※
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October 28, 2016

《Pippo(ぴっぽ) プロフィール:ご連絡先など》

《Pippo 紹介》
1974年、東京生まれ。近代詩伝道師、朗読家、著述家。
文化放送ラジオ「くにまるジャパン~本屋さんへ行こう! 」準レギュラー。
詩と詩人の入門書『心に太陽を くちびるに詩を』2015年11月刊行。


pipposyashin
幼少期より、本好きで、一貫の中学、高校をへて、文学や美術に興味を抱き、短大の芸術学科へ進む。
そこで詩の洗礼をうけ、短大卒業後、詩書出版社・思潮社へ入社。自らも詩作をしつつ、多くの詩書編纂に携わる(アーサー・ビナード『釣り上げては』、山崎るり子『だいどころ』、田口犬男『モー将軍』、荒川洋治『空中の茱萸』、『田村隆一全詩集』『尾形亀之助全集』、「詩手帖 尾形亀之助特集」他)。 のち、美術出版社や古書店つとめなどしつつ、シナリオ修行や映画・音楽活動などに携わる。
2008年より歌・詩の朗読、古本市出店や「古本ざしきわらし」(2010年-2013年)はじめ、多様な《近代詩伝導活動》を展開。2009年10月より詩の読書会「ポエトリーカフェ」を月例にて開催。 2017年には8年めを迎え、老若男女で賑わう、詩の入口となっている。

[お仕事などのご依頼、おたより]
書き物、朗読、詩にまつわるイベント・講演、ファンタジックゲーム
気さくな詩の学び場「ポエトリーカフェ」の出張開催など、ご依頼、幅広くおまちしております。どうぞ、お気軽にお問合せを。

連絡先: tintiro.ivent (あっとまーく) gmail.com



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October 11, 2016

11/26(土) ポエカフェ 《秋の手賀沼散策、特設ページ》

CufDeELVMAEbWKZ
「この本、すごく面白そう!」 by 手賀沼の鳥たち /海津研・画


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《我孫子駅 〜手賀沼周辺地図》

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11/26(土)のポエカフェ、オプション「手賀沼 散策」に先がけて、地元の海津さんに案内いただき、手賀沼公園の周辺を散策してきました。「 志賀直哉邸跡」、をまわり、「白樺文学館」で、民芸運動の父・柳宗悦と、志賀直哉や武者小路実篤など、白樺派の文人達の創作活動の軌跡に思いをめぐらせたあとは、「手賀沼公園」へ。

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おそい時間だったので、ほんの束の間だったのですが。雄大な手賀沼のほとりを歩きまわり、鳥たちや自然をながめ、たわむれていたら。 心がしんと、しずかに満たされてゆきました。

水辺というのは、なぜこんなにも心落ちつくんだろう…とかんがえてみたら。
わたし自身も、隅田川沿いの町で生まれそだっていて。釣りもですが、川や海、渓流などが芯から好きなんですね。せせらぎの音、ゆれる水面をながめていれば、こころのオリがとけさって、ときのたつのを忘れます。

《手賀沼公園 〜あびこ手賀沼 慕情〜》 ※クリックで拡大
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【鳥たちの観察】
「あの、体が黒くて、クチバシの白いのがオオバンです」など、
寡黙な、鳥・昆虫博士の 海津さんが少しうれしげに、ぽつりぽつりと教えてくれます。
(ふうせんかずらの種、ともすこし似てますね)
鳩もいました。 
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【どんぐり拾い】
かわいい、どんぐりが落ちていたのでひろっていたら。
「あっちに、コナラの木がありますよ」 と海津さんが、みちびいてくれました。

マテバシイとクヌギのどんぐりかな?
まん丸いの一つはいがいがの帽子をかむっていましたが、いつのまにか脱いでいた。
(→どんぐり図鑑
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とっぷりと。手賀沼はたそがれの水面。
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さわりだけですが。
さまざまな表情をみせる鳥たちの観察と、どんぐり拾い。無心になっていました。

秋から冬にかけては、紅葉も色づくなか、たくさんの渡り鳥もすがたをみせるそうです。
植物や鳥、昆虫については、海津さんがポツポツとお話くださると思われます。

11/26(土) みなさんと秋のひと日、ここ手賀沼周辺を周遊できること、とっても楽しみにしています。


ポエトリーカフェ主宰・ ぴっぽ


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August 24, 2016

〈第七期-二回〉 10/29(土) 第87回: ポエトリーカフェin京都 (croixille)開催します!

〈ポエトリーカフェ in京都 《少年・少女篇》〉

詩をよみ、詩人の生にふれ、自由に語りあう――
初心者のための詩の読書会 「Pippoのポエトリーカフェ」が、京都にて初開催です!
今回のテーマは、《少年・少女》。 大正初期に女性信者のために建てられた洋館・白亜荘の古書店 croixille さんの雰囲気・趣向にあわせ、《少年・少女》にまつわる、立原道造・吉行理恵・吉原幸子・岸田衿子・吉井勇、北原白秋…等の、詩歌作品 40篇ほどをテキストにします。 自らの幼少期を想起しつつ、純粋さや残酷さなどをそなえた、抒情あふれる「少年・少女」名詩篇を、みなで楽しんでみませんか。


▶ croixille さん(京都市左京区)
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(るるぶ「月に一度、読書会も開催! 大正時代の洋館・白亜荘の一室にオープンした古書店がステキ」記事より)
また、10/29〜10/31は百萬遍知恩寺境内にて〈第40回 秋の古本まつり〜古本供養と青空古本市〉 があります。あわせて古本散歩なども、ぜひどうぞ♪

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*ぶじ終了しました。ありがとうございました!

◆日時 10月29日(土) 14:00〜16:30
◆費用 1500円(お茶菓子・珈琲or紅茶付き)/定員 15名(先着順、要ご予約)
*ご予約が定員に達しましたので、お申し込み受付しめきりました(キャンセル待ちでのご予約は、承ります)

(*ご予約はポエカフェフォーム(この下)か、 croixille さんの店頭もしくは mailにても承ります♪)
◆内容 :ご参加のみなさんによる詩朗読、茶話会 /Pippoによる詩人、作品紹介等
※ 《少年・少女》詩篇/詩人テキスト、 配布します

◆会場:croixille 店内
京都市左京区吉田二本松4-3白亜荘3号室 ▶tel 090-8235-2392/mail▶ croixille.s@gmail.com
○最寄り駅:京阪神宮丸太町(徒歩15分)○バス 市バス・京阪バス近衛通(徒歩5分)
○P無し 最寄りのコインパーキングをご利用ください。近隣には3件ほどございます。

〈地図〉
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▶課題図書 
予習は必須ではなく、とくにタイトルの指定はありませんが、テキストに登場詩人達は 《立原道造、吉行理恵、吉原幸子、寺山修司、岸田衿子、吉井勇、石川啄木、北原白秋、他》 などです。予習されたい!というかたは、どの本でも大丈夫ですので、詩集・歌集など、ご用意いただけたらさいわいです。
《少年・少女詩歌 テキストより、チョコっとご紹介》

●立原道造

「風のうたつた歌」抄

 その一
 
一日 草はしやべるだけ
一日 空は騒ぐだけ
日なたへ 日かげへ過ぎて行くと
ああ 花 色とにほひとかがやきと
 
むかしむかし そのむかし
子供は 花のなかにゐた
しあはせばかり 歌ばかり
子供は とほく旅に出た
 
かすかに揺れる木のなかへ
忘れてしまつた木のなかへ
やさしく やさしく笑ひながら
 
そよぎながら ためらひながら
ひねもす 梢を移るだけ
ひねもす 空に消えるだけ
 
 その二

森は不意にかげりだす それは知らない夢のやうに
水や梢はかげりだす 私がひとり笑はうとする
くらく遠くの叢(くさむら)に――

そのあとちひさな光が溢れ 葉は一面に顫(ふる)へだす
森は風を待つてゐる 私は黙つて目をとぢる
私は逃げるうすい綿雲を見ないため
空に大きな光が溢れ 私はだんだん笑ひだす


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▶立原道造 10代半ばで描いたパステル画 「二匹の魚」

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●吉行理恵

「十七歳の弟がいう」

十七歳の弟がいう
〈雪の中で死にたい〉と
二十二歳のわたしはいう
あんたにはにあわないと
十七歳の弟がいう
〈ダンプカーにはねとばされて
そして死ぬのがにあうようでは
とても生まれたかいがないから
雪の中で死ねるように
死んでもにあうように
生きていて
死ぬまでにあわなければどうしようか〉と
すきなようにするがいいと
二十二歳のわたしはいう

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●吉原幸子

「あのひと」抄

あのひとは 生きてゐました
あのひとは そこにゐました
ついきのふ ついきのふまで
そこにゐて 笑ってゐました

あのひとは 生きてゐました
さばのみそ煮 かぼちゃの煮つけ
おいしいね おいしいねと言って
そこにゐて 食べてゐました

ついきのふ 八十年まへ
あのひとは 少女でした
あのひとの けづった鉛筆
こいだぶらんこ

ついきのふ 三年まへにも
あのひとは 少女でした
あどけない かぼそい声で
ウサギオーイシ うたって

あたしのゑくぼを 見るたび
かはいいね かはいいねと言って
あったかいてのひら さしだし
ぎゅっとにぎって ゐました
//
あのひとの 見た夕焼け
あのひとの きいた海鳴り
あのひとの 恋の思ひ出
あのひとは 生きてゐました
あのひとは 生きてゐました      

=========
《短歌》

●石川啄木

わが泣くを少女(をとめ)らきかば
病犬(やまいぬ)の
月に吠ゆると似たりといふらむ

 *

愁ある少年の眼に羨みき
小鳥の飛ぶを
飛びてうたふを

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●北原白秋

仏蘭西のみやび少女がさしかざす勿忘草の空いろの花

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●吉井勇 

泣く少女(をとめ)笑ふ少女とふたりあるごとくに変る君なりしかな

くれなゐの薔薇(そうび)のなかに倒れ伏すごとくに君は砂にまろびぬ

いくたりの男のために取られたる手かは知らねど我も取りたる

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●村山槐多

(――或る少年に)

紫の孔雀の毛より美しきまつ毛の中に何を宿すや

友禅に夜をつつみて君が眼の薄ら明かりへ投げむとぞ思ふ

とこしへに君を思はん美しき君を思はん君を思はん

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●寺山修司

列車にて遠くを見ている向日葵は少年のふる帽子のごとし

とびやすき葡萄の汁で汚すなかれ虐げられし少年の詩を

海を知らぬ少女の前に麦藁帽のわれは両手をひろげていたり

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●河野裕子

吾がために薔薇盗人せし君を少年のごとしと見上げてゐたり

●永田和宏

草いきれ、否、困憊の少女よりかすか匂いて血の夏は来る


【ご参加ご予約受付】 8/24(水)より、お申込ご予約受付開始です! (ご予約受付のメールが折り返し、すぐに届かない場合は下記メールまで、ご一報くださいませね)


※上の、申し込みフォームの使えない(もし表示されない)方は、以下の宛先までお申し込み下さい。
tintiro.ivent@gmail.com まで。 
メールにて、件名は 「ご参加のポエカフェ会名」とし、お名前・緊急ご連絡先(TEL)・ご参加人数など、ご明記の上、お送り下さい。折り返し、ご予約完了のメールを、お送り差し上げます。
※キャンセル時には、それが分かり次第、お伝えいただけますと幸いです

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February 01, 2016

《お知らせ》 初の著書『心に太陽を くちびるに詩を』が刊行されました!

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 Pippo(ぴっぽ) 著『心に太陽を くちびるに詩を』 新日本出版社/本体1600円(税別)
             装釘:間村俊一 /表紙・本文挿絵(版画):小林春規
  時をこえ、日々の暮らしや闘いをはげます言葉たち。
  新進の近代詩伝道師が贈る、詩と詩人の入門書!


  自然、愛、命、人生、あるいは戦争と貧困、差別と憎悪、自由と弾圧――こうした今日的テーマに、詩人たちはいかに向き合ってきたのか。近代日本で生み出されたエネルギー溢れる作品と言葉にふれながら、深遠でふくよかな詩と詩人の世界へと誘う。やわらかでいて、切っ先鋭い問いかけが胸に沁みる珠玉のエッセイ集。(帯文より)

《内容・構成》
はじめに 1

一、生きるという旅 7
新美南吉「寓話」 8/船方一「ふるさとえの歌」 12/室生犀星『昨日いらつしつて下さい』他 16/竹内浩三「雨」「骨のうたふ」他 20/中原中也「汚れつちまつた悲しみに……」他 25/小熊秀雄「しやべり捲くれ」他 30/永瀬清子「黙っている人よ藍色の靄よ」他 35/串田孫一「山頂」 40/吉野弘「奈々子に」「祝婚歌」 44/河井酔茗「ゆづり葉」 49/高階杞一「人生が1時間だとしたら」他 53/西尾勝彦「そぼく」 58/山崎るり子「ゴマ和え」 63/杉山平一「わからない」他 67

二、いのちのしずく 71
村山槐多「いのり」 72/菊田守「いいよどり」 76/羽生槙子『縫いもの』 80/立原道造「夏秋表」 84/黒田三郎「紙風船」他 88/山村暮鳥「自分は光をにぎつてゐる」 93/草野心平「えぼ」 98/高田敏子「春の渚」「リンゴの花」 103/佐藤惣之助「船乗りの母」他107/高見順「魂よ」「花」 111/吉原幸子「あたらしいいのちに」他 115/山之口貘「生活の柄」 119/原民喜「コレガ人間ナノデス」他 123/高橋元吉「十五の少年」 127

三、言葉のかほり 131
 珈琲――吉井勇、木下杢太郎、北原白秋、山村暮鳥 132
 旅 ――与謝野晶子、金子光晴、林芙美子、種田山頭火 139
 風 ――宮澤賢治、尾形亀之助、大手拓次、八木重吉 146
 笑い――千家元麿、金子てい、丸山薫、北村初雄、平木二六 153
 鉛筆――吉塚勤治、森谷安子、竹中郁、宮澤賢治 160
 煉瓦――石川啄木、中原中也 167
 海 ――S・ティーズディール/西條八十〔訳〕、森三千代、
石川善助、蔵原伸二郎、千種創一 174

あとがき 183
こんにちは。ぴっぽです。2015年11月27日に、わたしの初の著作が刊行されました♪

「なるべく心にすっと入ってくるような詩歌を、詩にあまり親しみのない方でも、興味をもってもらえるように」との思いで二年半、詩と詩人紹介の連載を書いてきたのですが、その28回分と書き下ろしの第三部(「旅」「煉瓦」「海」など、テーマごとに詩と詩人をお伝え)を加えて、一冊にまとめたものです。明治から平成にわたる近現代の、およそ54人のすてきな詩人・歌人・俳人達の作品をお伝えしています。

刊行までの経緯はこちらへ》 


Pippo プロフィール;連絡先など
【ご入手方法】
《書店》
大きな書店さんなどでは、もう店頭に並べていただいているようです。
◎ブックファースト渋谷文化村通り店◎ブックファースト レミィ五反田店 ジュンク堂書店渋谷店/池袋/吉祥寺/札幌(北海道)/京都/MARUZEN&ジュンク堂書店(広島)/駅前ジュンク堂書店(広島)、紀伊國屋書店新宿本店/札幌本店/そごう紀伊國屋書店(広島)、芳林堂高田馬場店、ちくさ正文館(名古屋)、青山ブックセンター本店(表参道) 、荻窪・本屋 Title さん ほか...
(店頭にありませんときは、店員さんにお尋ねいただくか、ご注文いただけましたら、とってもありがた嬉しいです〜 )

《古書店》*新刊も扱うお店
忘日舎(西荻窪)古書ほうろう(千駄木)

【サイン本入荷のお店】 *在庫は各店舗へご確認くださいませ
盛林堂書房(西荻窪)(通販でもご注文できます、ぜひ♪ ⇒書肆 盛林堂
古書 音羽館 (西荻窪)
古書往来座 (池袋): 「くちびる /せと」(往来座blog)
◎古書ますく堂(西池袋) blog
美和書店(代々木)
book cafe 火星の庭(宮城/仙台)

《ネットショップ》 「新日本出版社」「Amazon」「セブンネットショッピング」等

《注文書》 *お取り扱いをご希望の書店・古書店さま、またお店の方々へ。
新日本出版営業部」(担当 :芳賀さん)までご注文いただくか、こちらをプリントしてどうぞご使用くださいませ。
《遠方の書店/古書店さまで、サイン本を注文ご希望のかたへ》
買いきりとなってしまいますが..、わたしぴっぽ( tintiro.ivent@gmail.com) か、新日本出版の芳賀さんまで、ご連絡いただければ、対応をさせていただきます!

心に太陽をくちびるに詩をチラシ(個人向け) - 50


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January 30, 2016

『心に太陽を〜』刊行までの経緯

2015年11/27に刊行されました、拙著『心に太陽を くちびるに詩を』。

刊行にいたるまでの経緯を、少しお話しますと。
詩の好きな先輩である、岡崎武志さん・北條一浩さんと、年末恒例で回顧や詩にまつわる会、をコクテイル(高円寺)で開催しているのですが。2012年12月に開催したその会へ、たまたま「しんぶん赤旗」編集局のHさんがご来場され、好きな詩人を語るPippoへ興味をもってくださいました。そして、2013年4月から半年予定で、詩と詩人紹介の連載「心に太陽を くちびるに詩を」のご依頼をいただいたのでした。
(無名のわたしが連載?大丈夫か・・・読んでもらえるのだろうか?!)
と不安はありましたが、「やります!」 と、毎月ごとに詩や詩人をお伝えするエッセイを、一生懸命かいておりました。すると、編集局宛にお電話やFaxやお手紙、またSNSでの感想などポツポツと頂くようになり。連載も半年から1年、2年を過ぎ、はや2年半を越えました。あのほんとに、こんなに続けてこられたのは、ひとえに読者の方々のお声と励ましのおかげです。そうこうしていましたら、今年の春頃に、新日本出版のGさんより、「連載をとても楽しく読んでいる」ということ、「これをまとめて本にしたい」というお話をいただいたのです。(なんたる、僥倖ッ!でしょうか・・・)

詩の朗読をはじめ、古本市出店や、近代詩伝道活動をはじめたのは2008年春頃。
月例の、詩の気さくな読書会「ポエトリーカフェ」をはじめたのは、2009年10月のことでした。
そのポエカフェおよそ6周年めに、こんな本を出させていただけるとは、ほんとうに喜びでいっぱいです。

《詩の伝道活動》をはじめた頃に、思ったのは「詩の、入りやすい入口を作ろう!」ということ。そして、「詩と詩人に気さくにふれてほしい。さまざまな魅力や、楽しみかたをお伝えしたい」、ということでした。この7年間で、わたしのしてきた様々な(シュール&「何をやってるんだお前は!?」的なものも含め…)活動や表現はおよそ、その一つの思いにつながっています。
 この本は、その思いに、沢山の方々の助けや応援、励ましがあって、はじめて成された、ひとつの幸せな結晶です。 どうか、お手にとってくださったら、うれしいです。

2015年11月16日 近代詩伝道師 Pippo

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December 11, 2015

12/10@コクテイル開催の第五回「クリ詩マス会」♪終了しました。

クリ詩マス会&『心に太陽を くちびるに詩を』出版記念会、@古本酒場コクテイルへ、
ご来場のみなさま、ありがとうございました!
あたたかで、笑いにあふれ、大いにうたい、としの暮れにとても幸せなひとときを過ごすことが出来ました。
また、来年もよろしくおねがいします!

Pippo
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イベントのお知らせ
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その岡崎武志さん と、北條一浩さんとの詩が好きな面々「トリオ・ザ・ポエムズ」で、年末恒例の、第5回「クリ詩マス会」を開催します〜。P新著『心に太陽を くちびるに詩を』発売記念会もかねます!

岡崎さんは、9年の古本さんぽの集大成『気まぐれ古本さんぽ(2006−2014)』が刊行されたばかり。また、北條さんはずっと携わってこられた「片岡義男.com」の始動! そして初のお嬢さまご誕生!! をはじめ、皆のうれしい&楽しいニュースがたくさんです。
内容は3人それぞれの、「2015年の回顧(重大ニュース?!ベスト5)」「出会った好きな詩/詩人の朗読・トーク」、そして、後半は「ぴっぽ初の本、著者インタビューを」やってくださるそうで。いろいろ愉快なエピソードをお話できたらなあ、と思っています。3人から、ご参加の皆さんへ「特製詩集」をはじめ、すてき古本や雑貨に、色紙?多様なプレゼントもたくさんご用意しています〜。よろしければぜひ、ご参加くださいね。

《追記!ミニライブやります♪》古本バンドのギター・岡崎さん& ぴっぽ歌の、ミニライブもやりまっす。好きな歌やクリスマスの歌、そして。古本バンドのキーボード担当で、家人の宮内悠介くんが、おもむろにサラサラっと書いた歌詞「心に太陽を くちびるに詩を」が、とても自分の心情とリンクしていたため、岡崎さんに曲をつけてもらい、新曲「心に太陽を くちびるに詩を」もこの日、披露することとなりました。宮内くんもキーボードで数曲参加予定。
こちらもお楽しみに♪

12月10日(木)
開場18:30 開演19:00〜 チャージ:2000円 《会場》高円寺:古本酒場・コクテイル
《要ご予約》 コクテイル(Tel)03-3310-8130 (営業時間 18:00-24:00 定休:火曜、第2・4月曜)
*コクテイル予約(電話)が難しい方は、Pippo宛( tintiro.ivent@gmail.com)に 「お名前、人数、緊急ご連絡先(Tel)」をお書き添えのうえ、メールくださいませ。 



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October 22, 2015

《第六期-二》 第73回ポエトリーカフェ 高階杞一リターンズ(and Happy birthday!!)篇 終了感謝!

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はい、キリン! (9/20 会終了後、ご参加のみなさんと♪)

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さて、第六期の二回めは、《2012年12月 第39回“Xmas特別編 高階杞一篇》開催以来、
およそ三年ぶりの登場、リターンズ高階さん篇でした!ご参加のみなさん、ありがとうございました〜。
ご参加は、下は20代から70代の方まで幅広く、いやあ、こんなに笑いあふれて、真摯な解釈や意見交換が怒涛に成された会は久しぶりだったのではないでしょうか。
また、神田ぶらじるさんの当日ご用意してくださったのは、《キリンの柄の、東京ばな奈》!!
そんなのあったんですねー(美味しかった♪)。いつもホントにありがとうございます!

前回の高階さん篇の話になりますが、このポエカフェ開催 39回目にして、なんと初の「現役ご活躍の現代詩人」の登場だったのですね。この会では、「詩の入口向けに、なるべくパッと読んでも分かりやすい、楽しみやすい詩人を」という観点で詩人を選ぶゆえ、近代詩人たちを主に取り上げてきたのですが。現代詩にも、そんな詩人は多くいらっしゃいます。そのお一人めとして、高階さんの登場となったわけです♪ (そして、初のご本人ゲスト登場というなんともぜいたくな・・・!) 
それからしばらくたった、今年2015年9月に、ハルキ文庫新刊として、既刊詩集14冊より名篇を抄録の『高階杞一詩集』が刊行され、さっそくこれを読んだところ、(こんなにもテキストにうってつけの本はないよなあ、未知の方にも知ってもらえるチャンスだし!)と急遽二回目、リターンズ篇の開催と相成りました。

それでも二回めということで、(知らないかたも参加してくださるだろうか?)
と不安も少しあったのですが、15人ほどの方々がご参加くださいました(内、前回の参加者が5名も!)。
ポエカフェでやるというので、はじめて高階さんの名をしった、詩をよんでみた!という方が
思いのほか多くて(10人のうち大半)、うれしかったです。

また、会の開催前ですがご参加の方が、課題本の「高階さん詩集」を読んでいますよ〜とおたよりをくださり、こんなふうに伝えてくださいました。
  帰宅の電車の中で読み始めて、こまったことに、
  涙がほろほろあふれてきてとまらない。
  ハンカチが外せなくて少々恥ずかしくもありましたが
  でも、そういう心の動きみたいなのは、けしてわるいことではないなあと。

  デモに行ったり、あのどうしようもない首相に悪態をついたりするだけが
  私の人生であってたまるものか。
  (といいつつ、明日も板橋のご近所デモに行くのですが…)
  そばにいる人や、きりんや、ネアンデルタール人のことにも思いを馳せたい。
 
思いがけない言葉に、むねが熱くなり、じんわりなみだが滲んできました・・・。と同時に、高階さんの言葉たちがこんなふうに、ささくれだった心にしみこんでくるのは何故なんだろう、とも考えました。きっと、私たちの日常のなかに隠れている、不思議なこと、楽しいこと、やさしいこと(人)、を思いださせてくれるように感じるからかなあ。

前置きが長くなりましたが、会のもようを簡単にレポします〜。

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と、その前に――
ご参加の方々が、Blogなどにレポくださってますので、まずはそちらからご紹介♪ (※はPの感想)

◆「高階杞一ポエカフェ、誕生日のリターン篇 - 古書ますく堂のなまけもの日記」
※毎度、あついレポと年譜もそっくりうつしてくださって、ありがたや・・・もはや《ポエカフェレポ芸》が板についてき たというか笑。後半の怒濤の詩の引用と感想群も、圧巻です。そう、今回はユニークで自由度の高い詩が目白押しだったのでご参加の方々の疑問や感想の応酬ももりあがりました。全然2時間じゃ足らなかったよね・・・

◆「響きをかんじながら」ポエトリーカフェ参加の記 第6期の2 (高階杞一リターンズ篇)
※とても深い洞察と感受性をお持ちのペンギンさんによるご参加レポ。 距離感と、響き・・・。なんとなく一端をみせることによって、語られていないことの豊穣さを浮かび上がらせるのも特色にあるのかな、と。またペンギンさんもふれていますが、若き詩人S君の「春'ing」解釈の件、ほんとに一堂吃驚というか、内心の(待ってました!)の声がきこえてきそうでした笑

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《Twitterなどから》  ※ご感想や解釈など書かれてる方々の呟きを主にあつめました
◆よたか堂/kenkaizu ‏@tuchihannmyoo さん
今日はひさびさ、pippoさんのポエカフェへ。現役の詩人、高階杞一さんの特集。言葉はいまここにない物を表現できるからこそ、不在感を強く描き出してしまうこともあるんだなあ、と思ったり。
あと高階さんの詩で印象に残ったのは、「夕焼けが燃えている」というような表現が何度か出てきたこと。太陽は燃えているとしても、距離が遠すぎて光や色でしか感じ取れないものを、「燃えている」と言うことで物質的なリアリティが生じてしまう。それが子供の感じている世界のようで。
何気ない日常が不意に20年前の記憶に結びついてしまうような、なかなか論理では説明出来ないような感覚も、言葉を文法的な括りから解き放つ、詩という表現だから生きてくるのかな。
「いなかった」ちゃんと一緒にご飯を食べたり、時の止まった子供の声が聞こえる一方で、すぐ側に居るのにまったく心の触れ合えない人も居て。「他者」について考えさせられる詩も多かった。


昨日のpippoさんのポエカフェ、高階杞一さんは若い頃からギターで曲を作ったり、戯曲を書いたり多才な詩人だったが、面白かったのは、造園技師として就職していたこと。そういえば宮沢賢治も庭や花壇を設計したけれど・・庭を作る事と詩を書くことには、どんな繋がりがあるのかな。
庭も詩も、歩む(読む)人の視線を上手に誘導してくれる部分と、自由に見渡せる部分のバランスが重要な気がする。そして、いつも誰かが手入れを怠らず、大切なものが守られている場所。
 
◆夕(ゆう)タン Yuutann ‏@watermleon さん(漫画家・イラスト)
今日はぴっぽさん@pippoem 主催のポエトリーカフェに。高階杞一さんの詩が今回のテーマでした。とても共感するところがあったのでもっと読みたい。
(ぴっぽより: 「夕タンの漫画《戦争よっち》に、高階さん世界とつうじるところがありますね」との言葉うけて)
@pippoem ありがとうございます。高階さんの「戦争」の最後の一文、おこがましいですが、なんだかこのマンガのラストを端的に描いておられるような気がして、驚きました。 

*また、三重県よりTwitterで遠隔ご参加の tomiさんより膨大な高階作品評をいただいたのです(面白いです笑)が、それは、この記事さいごの《スペシャルコーナー》へ載せます♪

《読書メーターより》
『高階杞一詩集』のkochi さんの感想
@kochi
9月のポエカフェ課題本。参加できなかったので、自習。『早く家へ帰りたい』(夏葉社)は読んだことがあり、幼い子供を亡くした詩人の体験が描かれていて、子を持つ親には辛い内容。旅先から家に帰ると、難病の子供が死んでいた。現実を受け入れられない詩人が、子供がいたずらしたと思われるCDプレーヤーを操作するとサイモンとガーファンクル「早く家へ帰りたい」が流れる。「ぼくは早く家へ帰りたい/時間の川をさかのぼって/あの日よりもっと前までさかのぼって/もう一度/扉をあけるところから/やりなおしたい/」


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さてお待たせしました〜《会のもようレポ》スタート!
P作成:「高階さん年譜」「代表作テキスト」配布
収録詩篇
●『漠』より 「蒼穹」「漠」 ●『さよなら』より「春の食卓」 ●『キリンの洗濯』より、「象の鼻」「家には誰も」「キリンの洗濯」、●『星に唄おう』より、「ゆ」「わ」「ど」 ●『早く家へ帰りたい』より、「早く家へ帰りたい」「愛」、●『春’ing』より「人生が1時間だとしたら」「春'ing」、●『夜にいっぱいやってくる』より 「どこかで犬が」、●『空への質問』より、「準備」「夕焼け」 ●『ティッシュの鉄人』より、「春の行進」、●『桃の花』より、「杜子春」「戦争」、●『雲の映る道』より、「雲の映る道」「春の港」●『いつか別れの日のために』より、「草の実」「答は空」、●『千鶴さんの脚』より、「かもめ」、●『水の町』より、「雨」「帰り道」「波紋」「九月になれば」、●(高階さんの心の師)三好達治


まずは恒例のご参加皆さんの、一人一分程度のプチ自己紹介から。
今回もまた、「高階さんとの出会いについてかたっていただこう!」と、お題は「高階さんとワタシ」について。これが、ほんとにさまざまな出会いっぷりを披露していただき、お聴きしてて楽しかったです。
そして、漫画家(イラストレーター)の夕タンさんが、「ポエカフェには興味があったのだけど、ぴっぽさんが最近Twitterでよくつぶやいてる高階さんの詩、よいなあと思って」と、初ご参加をしてくれたことも嬉しかった♪

前回もご参加の高階さん大ファンのSくん恒例の『漠』『さよなら』(高階さんの第一&第二詩集、超レア!)をお披露目大会も、もちろんありました!(しかし、さすがに高階氏が25歳時に作成の限定レコードはもっていないと。笑)
そして、初めて高階さんの詩を予習で読んだ、という方々からも、「読みやすい!楽しい」「心にすとんと、入ってくる」、「絵が浮かんでくる」、「前回いらしたのね、お会いしてみたかったー!」・・・etc、いろんなお声がありましたねー。

わたしが、高階氏の生涯(というか現役ですので、半生)をハイライトでお話ししながら、
くじ引き朗読で、みなさんがお一人ずつ詩を朗読(+疑問や感想などひとこと⇒意見交換)という流れで、
すすめてゆきました。

今回、印象にのこった詩、解釈。ご意見などいくつか、あげてゆきますね。

・Sくんに当たって、朗読された詩「春'ing」について。
 この詩をとてもお好きだとしっていたので、おお、これになったんだ、と驚きいていたら。
 「あの、ぼくこの詩(の解釈)について夕べ、2時間位考えてたんですが・・・それをお話ししてもよろしいでしょうか」と、一堂どよめきました。 (まずその前に、私がTwitterでこの詩の不条理感 ⇒「今日はお鍋よ、といったら、《だったらぼくは牛蒡と葱を買いにゆこう》といって出てったまま、あの人はもう20年帰ってこない」って何でや?! 公房の「砂の女」を彷彿とさせる云々・・・など呟いていたのですが)

 「この《20年前》というのを詩の中の女性は、まるで2時間のような感覚で言っているのが一見ふしぎにみえるのだけれども、20年前のあのときと、今この瞬間はこの作中の女性の中では点と点ですぐつながっている、だから、なんらふしぎはない」(と言っておられたように記憶しているのですが、S君まちがってたらさらに易しい解釈つきで、連絡ください!笑) と、聴いてへええ、と思っていました。このワープ感をすんなり受け入れられるか否かが、高階作品をよみとくKeyであるのかも?

・「家には誰も」
 家には誰もいなかった、けれど、いなかった、がいてちゃんと出迎えてくれる。というユニークな詩。
 「不在」という名の「存在」を擬人化とは、ポジティヴかつ面白いなあ、と盛り上がりました。

・「愛」
 お子さんをさずかった高階さんのなかで、「愛」というかたちのないものが、はじめてかたちになった、という詩。この作品をよまれたかたが、よんだあと涙しておられて。 わたしも、あらためてこの短い作品にこめられている、強く大きな思いに、おもいはせていました・・・・

・「早く家へ帰りたい」
 この作品はかなり長編ですので、二人の方に交互に朗読いただきました。
 この非常に個人的でありながら普遍的な、作品について、じつにさまざまな意見が交わされました。
 ほんとうに胸をうたれてしまった、という多くの方々とともに、「こんなふうに詩にかいてしまうことの乱暴・暴力性みたいなものは、ないだろうか?」という意見をのべられたかたがいて。わたし自身もはじめて、そのことを考えたりもしました。けれど、それに対し、「近親の方がいうのであれば、そのような主張はあってもしかるべきかもしれないが、私たち読者が言うようなことではない」というご意見もあり。ひとりひとり、かなり深くこの詩、あるいは、「詩人が詩をかくということ」について、思いを巡らせていたようすでした。
わたしとしては、「書かずにはいられない」「書かなければ前には進んでゆけない」というものを、やっぱり感じたい、それはその人がその人たる証しでもあるのだから、などということを考えていました。

・「九月になれば」 最新にして、さいごにご参加のかたが朗読
 《九月になれば/夏の楽しかったことを/庭に/いっぱい植える》、九月になれば・・・この作品はひじょうに多層的な味わいのある詩で、さまざまな意見交換がなされました。九月、は、高階さんにとって、とても意味深い月でもあるのでは?という指摘とともに、だれしも、こんな喜びや悲しみという意味で印象深い「とき」を心の中にもちながら、生きつづける、生きつづけてゆかねばならないこと、もまた、感じていました。

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そして今回、とても感じたことは、高階さんの最新の詩集群がほんとに名篇揃い!ということなのでした。
最新詩集が最高だ!と思えることは、こんなに大きい喜びとは・・・
また、こんごの高階さんが生み出してゆく作品たちも楽しみにしています!
個人的には今回のポエカフェで、まだまだ感じたこと、新たに発見したことなどありますが、大変長編になってるので、この辺で。

次回、三回目のリターンズ!は、ぜひまた、高階さんご登場をお願いしたいです♪笑

また多彩で多層的な高階さん作品のよみときに「びーぐるの」編集同人でもあられる、詩人・山田兼士さんの
高階杞一論、をたいへん興味深く拝読、参考にさせていただきました。

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★さいごに三重県のtomiさんより、怒涛の高階作品評!!(From :twitter)
 スペシャルおまけ、コーナー★ をどうぞお楽しみください。

◆tomyo_tomi ‏@tomyo_tomi ・ 10月3日
@pippoem @takitagawa
東都在住なら行かせていただきたい詩会ですが叶わず勝手に同時進行で讀んでいる歌集句集詩集を集めたところあり手に取ればそれぞれを読んだ時期思い出し大切な本となっています

お名前くらいしか知らなかったのですが高階杞一それにしても不思議な詩人平易な言葉繰り出す詩人あまたあれど平易な言葉でどこかで人類が夢見てきたようなことをさらりと書く

春樹文庫の高階詩集は軽く紙質も適度に厚く手触りも良くしかし電車では読まれない必ず途中で目が怪しくなってくる七十頁までなかなか届かない

「早く家へ帰りたい」はアカン反則技お涙頂戴は嫌いだといいながら只のお涙ではないからだの深いところから湧いてくる泉のようなものが眼に溢れる それから先へ進めず 年譜見るとなかなか暮らし定まらず大変なあれこれを超えて生きておられる御様子

◆『漠』より「道」:一匹の蛾の死んでいたその道なら通った誰もが通った少なくとも前世含めいつか通り過ぎたうろ覚えのような気もしたが《夏の終わり/トウモロコシ畑の続く/どこまでもまっすぐに延びた/道だった》と言われていや確にと改めて思う

◆『さよなら』より「処分」:いつのまにか自分が廃品回収車に回収されるそれも《日曜日のよく晴れた朝》というのが恐ろしい不条理小説幾つか読んだがこれほどさらりとした言葉で現実生活と我が心身との乖離を深く描いたものがほかにあっただろうか

◆『さよなら』より「いや、何でもないんだ」:題名に騙されていはいけないひとりの死の突然の訪れをそれ以外にはないのではないかという描写にてあぶり出す《食べかけのスイカとネコを/残したまま縁側で/突然人が死ぬ》西瓜と猫の片仮名表記が絶妙

◆『キリンの洗濯』より「春」:春に一人縁側で思い出す昔の春の光景《その一瞬/世界はしんと静まり返り/夕日が/地球の向うにお落ちていく》この既視感は何だやはりこれも生まれる前に見たような気がする生まれたのは夏の朝だったらしいが

◆『キリンの洗濯』より「螢の光」:ある意味俗な歌なのだ螢の光窓の雪あの懐かしの卒業式のみならず売場からお客を一掃するのに流されるこの歌について淡々と感想を書いている作品かと思えばその後のあれこれの別れにこの曲はながれなかった
《久しき昔/遠く、楽しかった日々》を過ごした妻とのその後の紆余曲折を思い出しながら螢の光を歌いつつすべてを許すということであるらしその見事な替え歌調を引用するしかない
《そして/君との長い月日の暮らし/許し合ったり/憎み合ったり/あれやこれやあったけど/それもこれも/みんな水に流して/いつしか年もすぎのとを/あけてぞ けさは/わかれゆく》
 


pipponpippon at 23:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)