December 02, 2016

【2017年1〜3月期】  《新潮講座》「ポエトリーカフェ in神楽坂」 が開講されます♪

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こんにちは。ぴっぽです。
来年1月より、新潮社主催 《新潮講座》にて、詩の気さくな学び場 「Pippoのポエトリーカフェin 神楽坂」が開講されます〜。

 「詩に、興味はあるけど、誰から、どれから読んだらいいのか…」
 「詩の楽しみかたが、よくわからない――」 

「ポエトリーカフェ」とは、そのような方々のなにか手がかりになれたらと、2009年の秋より始めた、初心者向け・月例の詩の《読書会/学び場》です。内容は、「詩人の生にふれながら、みなで一人ずつ詩をよみ、自由に語りあい、味わう」 茶話会のようなものです。
2016年の秋で、第85回の七周年を迎え。老若男女、のべ1400人の方がご参加くださいました。

ご興味さえありましたら、知識や予習もいりません。心ひとつでいらしてくださいませ。
こちらは、週末の夜に開催の事が多い、定例のポエトリーカフェと違って、平日の昼間開催です。
これまで、予定があわなかったかたもふくめ、どなたでもどうぞ、お気軽に♪

◎第一回  1/31(火)13:30〜15:30 室生犀星 篇
◎第二回  2/28(火)13:30〜15:30 新美南吉 篇
◎第三回  3/28(火)13:30〜15:30 中原中也 篇

★詳細・ご参加お申込等は、こちら 《ヨム・カク・ミル・シル 新潮講座》へ
*11/15〜 ご参加申込受付開始

  Pippoのポエトリーカフェ in 神楽坂 
 (講師:Pippo /近代詩伝道師、朗読家、著述家)

とつぜんの「ポエカフェin 神楽坂」――
きっかけは、4年前に池袋のカッカカフェでやっていた頃から「ポエトリーカフェ」のことをしっておられ。ラジオを聴いたり、拙著『心に太陽を〜』もお読みくださったという、新潮社編集部のMさんのお声がけでした。
「新潮講座でも《入りやすく、学びやすい詩の講座》をやってみたくて」とのお言葉に、とても嬉しくなって。
すぐに、お引きうけしました。新たな方々と出会えますこと、詩の時間をもてますことを、楽しみにしています。

どうぞ、よろしくおねがいします!  ポエトリーカフェ・主宰 ぴっぽ

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December 01, 2016

《第七期-四回》 12/18(日) 第89回: ポエトリーカフェ 吉井勇 篇

どうも!毎度、ポエトリーカフェ主宰の Pippo です。
詩と詩人に気さくにふれる、詩の読書会(朗読/茶話会)「Pippoのポエトリーカフェ」、七年めの第七期が、2016年9月より始まりました。今期もよき近現代詩人をとりあげてゆきます。どうぞ、お楽しみに♪  〜

(* 2017年1〜3月 「新潮講座〈ポエトリーカフェ in神楽坂〉」も、開講されます。お申込受付中!)

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*はい、達治! 第85回ポエトリーカフェ 三好達治篇@神保町・ぶらじる(2016年7月)

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86回 丸山薫篇(9/25)  [87回 少年・少女篇@京都(10/29)]   [88回 鳥の詩篇@我孫子(11/26)]

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「Pippoのポエトリーカフェ」とは、2009年10月より「入りやすい、詩の入口を作ろう!」との思いで、スタートした《気さくな詩の勉強会》です。 2008年頃より、詩の活動をはじめて以来、「興味はあるんだけど・・・誰からなにから、読んだらいいのやら」「楽しみ方がわからない」、という方々に、ほんとに多く出会ってきました。
そういう方々の、なにか手がかりになれれば、と、このような会を毎月開催しています。
2016年の秋で7周年、通算85回をおえ、10代から80代の方まで、リピーターの方も多いのですが、のべ1400人ほどの方々がご参加下さいました。「ポエカフェ」本編に入る前に、皆さんのミニ自己紹介タイムを設けていたり。詩人の生涯をハイライトでご紹介しながら。ご参加のみなさん一人一人に、その回にとりあげる詩人の《代表作テキスト》をくじ引き詩朗読(→自由な意見交換)をしていただいたり…と。自然に詩と親しめるような流れを作っています。
「詩や詩人についての知識はそんなにないんだけど、でも興味はある…!」という方、心から大歓迎。
はじめての方も、どうぞお気軽にぜひ一度、ご参加下さいませ。

《過去の開催記録》
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2009年10月〜2016年2月までの全開催記録
第六期: 第72回〜第85回(2015年8月〜2016年7月) 記録
第五期: 第59回〜第71回(2014年6月〜2015年5月)記録
第四期:2013年3月(第43回 新美南吉編)〜2014年3月(第58回 西條八十篇)

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《イベント概要》
第89回 「 Pippoの ポエトリーカフェ 〈吉井勇〉」篇 

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晩年、愛犬・ポランを抱く勇

明治19〜昭和35(1886−1960)
東京・高輪生まれ 歌人、作詞・脚本/伯爵。
黒澤明「生きる」で、作中使われた「ゴンドラの唄」歌詞も、吉井の作。
父は、吉井幸蔵。祖父(吉井友実/伯爵)は、薩摩藩士で、明治時代の官吏。
明治維新の功労者で、西郷隆盛や、坂本龍馬とも親しく交流があった。

********  
明治30年代後半、与謝野鉄幹、晶子らの文芸誌「明星」にて。
口ずさみやすく、荒々しくも、うつくしい抒情をたたえた短歌で、詩歌壇の先端に躍りでた、若き歌人がいました
――その名は、吉井勇。のちの明治末期、仲間の木下杢太郎、北原白秋、美術家達とくり広げた、詩歌と芸術の宴「パンの會」。そのさなかに刊行された、第一歌集『酒ほがひ』は、酒と恋愛と倦怠をみずみずしく歌い、当時の文学少年少女達を魅了しました。(ちなみに、とてつもない放蕩癖と、ねっからの豪放磊落な人柄でオモシロエピソードは枚挙にいとまがありません笑)

その後、結婚の挫折などあり。都を離れ、流浪隠遁をつづけながら、虚無と愁い、生のさびしさ、その底に絢爛栄華の輝きをひめた、歌をつむぎつづけます。晩年は二度目の妻と、京都にておだやかな生をすごしました。
50年余りの作歌生活の中で、刊行した歌集はおよそ30冊。

恋、酒、苦悩、痛み、悲しみ、喜び――。
心の多様なありようを、言祝ぎつづけた、吉井勇の歌を、みなでゆっくりと楽しんでみませんか。

《イベント概要》 日時 2016年12月18日(日)  19時〜21時半ころ 定員 15名(要予約)  費用 1300円(1ドリンク別)

#ことしは、ポエカフェ「クリスマス忘年会」は行いませんが、近場で会後にお茶やご飯会はありますので、時間に余裕ありますかたは、どうぞご参加を♪

内容 Pippoによる詩や詩人紹介。ご参加の方々によるくじ引き朗読。 茶話会。※年譜・テキスト配布します
●会場 神田・伯剌西爾(ぶらじる) 東京都千代田区神田神保町1-7 小宮山書店ビル 
※当日限定、吉井勇にちなんだポエトリーおやつをご用意♪

会場 神田・伯剌西爾(ぶらじる)
東京都千代田区神田神保町1-7 小宮山書店ビル B1F (TEL 03-3291-2013)
[ACCESS] 東京メトロ半蔵門線/都営三田線/新宿線 「神保町駅」
A7出口徒歩3分 書泉グランデ脇小宮山ビルB1F(小宮山書店のわき道を入って右の地下)
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〈吉井勇 短歌をチョットご紹介〉

《恋 ほか》

泣く少女(をとめ)笑ふ少女と二人あるごとくに変る君なりしかな

赤き旗高く掲げし玉突場 海へまがれば君が窓見ゆ

かりがねは空ゆくわれら林ゆく寂しかりけるわが秋もゆく

砂の上(へ)の文字(もんじ)は浪が消しゆきぬこのかなしみは誰か消すらむ

かにかくに祇園はこひし寝るときも枕の下を水の流るる

《酒》

少女(をとめ)云ふこの人なりき酒甕(さかがめ)に凭りて眠るを常なりしひと

わが胸の鼓のひびきたうたらりたうたうたらり酔へば楽しき

さか(酒)みづき さなよろぼひそ躓かば魂(たま)を落さむ さなよろぼひそ
(訳: 酒びたりで足がよろよろおぼつかない、躓いて魂をおっことしてしまった)

歓楽の墓のごとくにおもはるる酒場の裏の甕のからかな

《パン(Pan=牧羊神)の會》

牧羊神(パン)の髪いとながながと吹きみだす神無月ともなりにけらしな

両国の橋のたもとの三階の窓より牧羊神(パン)の踊り出づる日

(すべて、1910年刊行『酒ほがひ』より/24歳)
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寂しければ人にはあらぬ雲にさへしたしむ心しばし湧きたり

寂しければせめて昔のおもひでの華奢風流の夢をしぞ思ふ

寂しければ自棄のすがたに振る舞へどやがて恥ずらく

寂しければ寂しきままに生きてゐむひとり飯食(いひを)し ひとりもの書き

寂しければ鱒の卵の孵化(かへ)るにもほのぼのとして心ときめく

寂しければこころ弱くもなりにけむ空見てあるに涙落ちたり

(1939年 『天彦』 /53歳)
※土佐の山峡の草庵にひとり隠棲していた際にかかれた、「寂しければ」連作

▶課題図書 
岩波文庫『吉井勇歌集 /吉井勇自選』などが、入手しやすいかと思いますが、なんでも大丈夫です。

【ご参加ご予約受付】  12/1(木)21:00 より、ご予約受付開始。
( 受付確認のメールが折り返しすぐに届かない場合は、お手数ですが、下記メールまで、ご一報くださいませね)


※上の、申し込みフォームの使えない(もし表示されない)方は、以下の宛先までお申し込み下さい。
tintiro.ivent@gmail.com まで。 
メールにて、件名は 「ご参加のポエカフェ会名」とし、お名前・緊急ご連絡先(TEL)・ご参加人数など、ご明記の上、お送り下さい。折り返し、ご予約完了のメールを、お送り差し上げます。
※キャンセル時には、それが分かり次第、お伝えいただけますと幸いです。


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12/17(土)トリオ・ザ・ポエムズ 《クリ詩マスショー》!

さて。毎年歳末恒例の詩が大好きトリオによる、トリオ・ザ・ポエムズ「クリ詩マスショー」が、12/17(土)に決まりました♪ 出演は、ライターの北條一浩と岡崎武志、それに近代詩伝道師のぴっぽです。
トークに、詩の話、そして歌と、プレゼント大会。もりだくさんでお届けします〜。

【内容】
第一部: 今年の回顧 三人それぞれ今年起こった印象的な出来事、読んだ本、映画、音楽など、幅広く2016年を回顧します。北條さんは、あの!「のん」さんへインタビューした際の感慨をお伝えくださるそうです♪笑

第二部:三人が選んだ詩の朗読と紹介。それぞれ三編ずつ、これはいい!と思う詩を選び、朗読し、紹介します。また、岡崎・北條・ぴっぽ各人、自作の詩もはいります! この詩篇たちは小冊子にして、当日、お配り します。

第三部:三人でのライブ。岡崎がギター、北條がパーカッション、ぴっぽが歌
という編成で、クリスマスソングを含め、10曲ぐらい歌い演奏します。大いに盛りあがりましょう。

《プレゼント》
★三人が、ひとこと文章や詩歌を記した、短冊
★最後くじ引き、プレゼント大会もありますよ!(古本・雑貨・エハガキほか)

【日時】 2016年12月17日(土) 午後3時〜5時半  
〈料金〉 2000円(1ドリンク付)
※ご予約は、出演者各人、(ぴっぽ⇒ tintiro.ivent@gmail.com まで、お名前と人数をお伝え下さい)
  もしくは「ビブリオ」まで お願いします。キャパは30名程です。

※ 同場所で18時〜引きつづき忘年会があります(料金2000円)。(両方参加のかたは「クリ詩マスショー」が500円引きになります)

#12/2 「忘年会」追記:レコード愛好家の方々との合同忘年会ですが、満席とのこと。あいすみません..!!
「クリ詩マスショー」はお席まだ大丈夫ですが、忘年会の方もご参加希望の方はキャンセル待ちでの受付になります。

〈会場〉 国立ギャラリービブリオ(JR国立駅南口徒歩2分)
GALLERY BIBLIO(ギャラリー・ビブリオ) 東京都国立市中1−10−38 (電話:042-511-4368)

【アクセス】 JR中央線国立(くにたち)駅徒歩2分の国立市中1-10-38。
国立駅南口下車。パン屋さんの「神戸屋」の角を右折。次のY字路、コーヒーチェーンの「タリーズ」を右に入ってください。 木造の一軒家、茶色の二階建てです。
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November 22, 2016

いい夫婦の日 ――西崎憲さんの言葉

11月22日。きょうは「いい夫婦の日」らしい。

こちとら、入籍してまだ8ヶ月のひよっこ夫婦(のかたわれ)で、パートナーではあるように思うが、「夫婦」という確固たる意識があるのかどうかも、おぼつかない。

いい夫婦――って、なんだろう? 
となると、わるい夫婦というのもあるよなあ、などと。
いい、わるい、の境目はなんなんだ。
そもそも、「夫婦」とは……などと考えていたら、思い出したことがあった。
 
 *  *  *

さかのぼること、2012年のはじまりの冬。

小説・翻訳・短歌・音楽…など多方面で才能を発揮されている、西崎憲さんが主宰されている「文系フットサル」へ初参加した。 当時読んだばかりの、西崎さんの小説『ゆみに町ガイドブック』が最高にツボにはまったこともあり、その西崎さんが呼びかけているのだから、きっと楽しいに違いない!と。

フットサルがお好き(というか、めちゃくちゃ上手!)な西崎さんが、「フットサルの魅力を多くのひとに伝えよう、みなで楽しもう!」と、 スポーツが苦手な人や、 文系の方々へ広く募り、やっておられる月例の会。ストレッチからはじまり⇒丁寧にやり方を教えてくださり。上手な人も、まるきりダメなひとも、メガネの人も(←メガネ率が異様に高いので、強いシュートは禁止)いっしょになって楽しめる敷居の低さと。西崎さんや、参加されてる方々の寛容で自由な雰囲気が、とても心地よく 「フットサル、いいなあ」と、素直に思った。

そこで、小説を書いている家人と出会った。

それから、しばらくたって、交際がはじまり。
「結婚しようか」という感じで、一緒に暮らし始めたのが、2014年夏のこと。

このとき、楽しみな気持ちももちろんあったけれど、
正直、不安も一杯だった。

小説を書く人間と、同スペースでくらすこと――先方のじゃまにならないか?
ごちゃごちゃ、くだらない話をして、イライラさせてしまわないか。
こちらもポエカフェの準備のときとか、鬼のように集中したりしてるので(10時間ぶっつづけで、資料作りとか…)、家事(食事、洗濯、掃除もろもろ)とかそのほか、生活をちゃんとやってゆけるのか?
そもそも、家族以外の他者、とともに同じ空間で二人きりで暮らすことも、生まれてはじめてだし。

どういうかんじなのか。くるしくならないか。
一人になりたくならないか。

一匹狼的気質の、自己中極まりない自分が、ほんとにそんなこと出来るのか。
いろいろイヤなとこが目について、呆れられて、嫌われないか?

絶望と希望と葛藤が、めまぐるしく交差していた。

  *  *  *
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November 04, 2016

【 2016年10月〜11月 :おしらせ・よてい】

近代詩伝導師・Pippoの、ポエトリーカフェをはじめ、ラジオ出演、
毎月のイベント(ポエカフェ・ライブ) 掲載誌など最新情報を、お伝えします。

◆ラジオ出演◆
★10/24(月) 文化放送ラジオ #1134 「くにまるジャパン極」 “本屋さんへ行こう! ”(お昼 12:07〜12:25頃)へ出演します。
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2012年の初出演から詩をお伝えしつづけて、はや4年、16回め。
一介の伝道師をこんなに長く、呼んでくださってほんとにありがたいことですが…今回は――

 ・詩の活動のこと、新婚生活(←台本にあったので、すいません汗)のこと
 ・好評の「ラジオ(くにまるジャパン)de ポエトリーカフェ」、ラジオ番組内で、ポエカフェをやっちゃいます!《テーマ 「秋」にまつわる詩》を、邦丸さんと、ハートフルな鈴木純子さんと三人で、くじ引き朗読& 鑑賞、楽しく詩を味わいます。 (新美南吉、西尾勝彦、室生犀星、高橋元吉 他 の、とてもよき詩が候補です)
  また11月のポエカフェ我孫子篇@Northlake cafe&booksのことや、新潮講座のことなども。 お昼やすみの一息に、きいてみてくださいね♪

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★10/28(金) インターネットラジオ「楽天FM」内、楽天クリムゾンFM(Rakuten Crimson FM)/番組「Vita」に 出演します。
 アラサー、アラフォーの「自立した女性」にむけた、陽気なライフスタイル提案番組(30分)。
 今回のテーマは、「飛行機で読みたい恋愛小説」! 素敵なお二人に胸をあずけ、のむみちと二人で、若干アタフタしながら語っております。わたしは、湊かなえさん『山女日記』を♪ (これ、恋愛小説なのか、まず謎なんですが)。先日の登山のことなんかも笑。 映画活動、詩活動についても、ワイワイ楽しくお話ししてます〜。
 
  パーソナリティ:小泉里子さん(雑誌「CLASSY」モデル)/アシスタント:伊藤宏美さん
  ゲスト: のむみち(名画座かんぺ編集長)と、Pippo
  ※前半 12:00〜12:15/後半 13:00〜13:15 
  (スマホだと、「楽天FM」(無料アプリ) をインストールすれば、聴けるようです〜)

  
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◆Pippoのポエトリーカフェ◆ (詳細は、以下のリンクをクリック下さいね) 

●10/29(土) 《第七期-二回》 第87回: ポエトリーカフェin京都 @ croixille  ※満席です
 京都、初開催のポエトリーカフェは、すてきな古書店 croixilleさんにて《少年・少女 篇》♪ 

11/26(土) 《第七期-三回》 第88回: ポエトリーカフェ《鳥の詩》篇 @我孫子 Northlake cafe& Books ※満席です
  千葉県・我孫子/手賀沼のほとりのブックカフェNorthlake cafe& Books さんにて。
  海津研さんの個展、ランチ・手賀沼散策/鳥観察など、盛りだくさんです♪


●【お知らせ】
 来年、2017年1月〜3月まで、月一回、新潮社主催の「新潮講座」にて 《Pippoのポエトリーカフェ in神楽坂》が開講されます〜。詩と詩人を、気さくに楽しむ会です。平日のお昼開催となりますので、お時間、ご都合良い方はぜひどうぞ♪
 詳細とご参加申込受付は、11月半ばに 「新潮講座」にて、発表・開始されます。
 (こちらでも、ご案内をまた更新します)

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《発売中のPippo作品:よろしくおねがいします!! 》
◆Pippo著 『心に太陽を くちびるに詩を』。2015年11月27日刊行しました!やさしい、詩と詩人の入門書です。どうぞおてにとってみてくださいね。(特設『心に太陽を〜』紹介ページ
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◆近代詩朗読音源「てふてふ」一匹め〜四匹め
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〜珠玉の近代詩朗読集〜 『てふてふ 四匹め』朗読Pippo 画:酉島伝法/音楽 カヒロ
オリジナルのBGM音楽をバックに。詩のやさしい入口にぜひ。
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◆Pippo手作り詩集『リベルテ』 ※私家版70部限定
りべるて
2012〜2014年にかいた詩24篇・短歌2首等...収録ミニ詩集(26頁/税込400円) ※通販受付分はsold outしました。
【お取扱い店舗】・にわとり文庫(西荻窪) ・古書往来座(池袋) ※売切の際はご容赦ください...《Pippoへの連絡先》 朗読、出張「ポエトリーカフェ」、原稿など・・・お仕事依頼や、おたより、お問合せは tintiro.ivent (あっと) gmail.com まで、お気軽にどうぞ〜。

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November 02, 2016

ポエトリーカフェin京都の旅 【その2】〜ポエトリーカフェ《少年・少女 篇》〜

ポエトリーカフェin京都の旅 【その1】〜「ポエカフェ」まで」の続き

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◆10/29(土)第87回 ポエトリーカフェ《少年・少女篇》 @左京区吉田 croixille

13:00すこし過ぎにcroixilleさんへ、到着。
『心に太陽を〜』も持参くださった、Mさんもいらっしゃる。
中村さんとの初対面! 翆廉堂さん、緑の小舟さん、などがすでに、イベントのご準備してくださっていて、ご挨拶。

ここが、「白亜荘」…
古びた、あじわいのある、そぼくで凛としたたたずまいの洋風の建物。
中へ入ると、かわいい居間があり、やさしい気配。木造のしっかりとした建築、みがかれて、うつくしい柱や廊下。
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とても大切につかわれてきたことが感じとれて、むねにあたたかいものが灯った。

おくのへや、croixilleさんへ、足をふみいれると、なんとまあ。
「少年・少女篇」にぴったりの可憐なテーブルセッテイング!
美味しいコーヒー・紅茶と、当たりくじつきのお菓子セットまで、ご用意してくださっていて感激…

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14時〜のポエカフェ前に、関東圏からわざわざおこしくださったかたがた(Kさん、Mさん、Uさん、番頭さん…)や、初めてお顔を拝見する方々に、お声をかけたり。
とおもえば、Twitter上にて、ときどき遠隔ポエカフェを開催されていた、三重県のtomiさん!(ポエカフェご常連Kさんとも親交深く、初のお目もじに喜び…)。中本速さん詩集『照らす』(←最近、ひじょうに感銘をうけた一冊)版元の大隈書店のご夫妻、「croixilleさんが好きで通ってます〜」という、京都の大学生男子。
「croixille読書会」に参加されているという方々や、古いお着物がお好きでお店をやりたいと仰っておられたライターの女性、croixilleにゆかりの、翻訳をなさってるという女性、(ポエカフェ京都のことも応援くださってた)「京都・大阪市民読書会」 に参加してます〜という読書好きのかた。そして、ことしの春に開催の、御殿場ポエカフェにいらっしてた、京都のzakka3355のTさんや、二年前の奈良ポエカフェに参加くださってたKさんとKさんのお二人とも、うれしい再会!

秋も深まる10月の「詩の読書会」という、このひとときに集まってくださったみなさん、なのですが。
ひとりつお話しするたびに、好きなものをとても大切にしておられるんだなあ、と感じるかたばかり…
そんなこんなで、16名のみなさまと、croixille中村さん、翆廉堂さん、わたしのおよそ20名。

思いのあふれたcroixilleさんの小さな部屋にて――
「Pippoのポエトリーカフェ in京都 《少年・少女 篇》」はじまり〜

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《はい、チーズ♪ 終了後、ご参加のみなさんと…》

14:00開始〜
◆10/29(土)「ポエトリーカフェ 《少年・少女篇》」

【自己紹介タイム】 まずは、かんたんな自己紹介をかね& 今回のポエカフェテーマにちなんで、「ご自分の少年/少女時代の楽しかった、かなしかった、うれしかった思いで・記憶など…なんでもお話いただけたら」と、お一人ずつ、お名前や自己紹介、幼い日々の思いで、などをお話をきかせていただきました。

・好きなことに熱中するという意味では、いまでも少年かなあ
・一人っ子だったもんで、一人遊びがすきで得意になり、いまでも集団行動はにがてです…
・幼少期のあるできごとをきっかけに、植物・昆虫図鑑などに熱中し、とても好きに(くわしく)なった
・「昆虫がすきで、ある日ひろってきた、かまきりの卵を忘れて放置→気付いたら、子カマキリがわらわらと出てきていて、びっくり仰天!!という、虫好きあるあるがあります」(←いや、虫好きでもそんなにないと笑)…
・「五人兄妹の末っ子として、大変かわいがられたため、甘ったれの感がいなめません!」(←場内・あたたかい笑いでみたされた)
・本好きになるにいたった道のり

かききれませんが。 この30分ほどの時間が、今のそのかたと、そのかたのなかにある遠い記憶を呼び寄せて、少年・少女を映しだしてみせてもらっているようで… 無性にわくわくしました。

いまは、もうここには居ないのに、ここにたしかにいる――いつかの少年・少女達。

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さて、【本編 《ポエトリーカフェ 「少年・少女」》 】開始!

※《少年少女篇》テキストは、以下。 くじびきにて、ご参加のみなさんがひいた、くじ(詩)をその場で朗読していただいて…質問、鑑賞、その詩にまつわるご自身の記憶、自由なご感想などの意見交換をしました。(適宜ぴっぽが、その詩人の生涯の紹介や、歴史・時代背景などをすこしお話ししたりも…)

★テキスト内容 (A4、5枚)/24人、42篇
 (内、くじ引き詩)=16人、17篇(=緑文字)

●北原白秋 短歌 「仏蘭西のみやび少女がさしかざす〜」
吉井勇 短歌五首  「くれなゐの薔薇(そうび)のなかに〜」「泣く少女(をとめ)笑ふ少女〜」他 (歌集『酒ほがひ』より)
石川啄木 短歌三首 「愁(うれ)ひある少年の〜」他( 『一握の砂』)
●村山槐多 短歌三首 「紫の孔雀の毛より〜〜」

●三好達治 「少年」(『測量船』) ●高橋元吉 「十五の少年」(『草裡』)
●中野重治 「わかれ」 
 ●立原道造 「風のうたつた歌」  ●杉山平一 「卒業に」「わからない」  
●岸田衿子 「迷い子の道」「汽車は おとなの中の子供が」
●茨木のり子 「みずうみ」 「答」  ●吉原幸子 「喪失ではなく」 「あのひと」 「少女は…機
寺山修司 短歌五首 「列車にて遠くを見ている向日葵は〜」他  
●吉行理恵 「十七歳の弟がいう」  ●菅原克己 「光子」  ●高田敏子 「露の玉」
●金井雄二「花冠」 ●高階杞一「答は空」 ●詩(うた)村あかね 「かみひこうき」 「(少年の視線は)」
西尾勝彦「独り占め」   ●河野裕子、永田和宏 一首ずつ 《付録》 P& tomi (即興短歌)


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November 01, 2016

ポエトリーカフェin京都の旅 【その1】〜「ポエカフェ」まで(10/28〜10/29)〜

◆10/28(金)

10/29に開催の、ポエカフェ《少年・少女 篇》の最終準備をおえ、
(スーツケースには、少年少女・参考詩集10冊に、手持ち鞄におとも本3冊をつめこみ←すでに重い…笑)
小雨そぼ降るなか、新幹線へとびのったのは、28日夕刻のこと。(あすのお昼には京都でポエカフェなんだあ、早いなあ)、などしみじみしつつ。

列車の中で、ポエトリーカフェ、初京都開催への道をすこし振り返っていた。

 ※※※※※※※

きっかけは、ことし1月。古書ダンデライオン(町家古本はんのき)さんが、京都発行の折込み新聞「リビング京都」へ、拙著『心に太陽を〜』のすてきな書評をかいてくださったことでした。その感想をつぶやいていらした、古書・croixille(クロアゼィユ)さんとやりとりをし、「いつか京都でポエカフェをするのが夢です」、などと、いっていたら。「よろしければぜひ、うちのお店で!」と、お声をかけてくださったのでした。

なんとも、嬉しいお申し出!
夢は、声に、言葉にするものですねえ。いや、ほんとうに。

croixilleさんは、大正時代に、女性信者の寄宿舎として建てられた、京大の裏の「白亜荘」の一室で、
古書や舶来のアンティークなどをおき、月一回の読書会を開催したい!、とお店をはじめられたばかりとのこと。明治・大正期の詩人をとりあげることの多い「ポエトリーカフェ」に、なんとうってつけのお店でしょう。
(きけばわたしもお世話になっている、善行堂さん、榊翆廉堂さんや、うららさんも、よくしっておられるとのこと♪)
そこから、ポエカフェ開催の方向で、「では、内容はいかにしましょう?」と、やりとりをかさね、好きな作家・詩人、お店の選書・雰囲気、croixille中村さんがかいておられるという詩を、むりいって見せてもらったりしてゆくうちに。幼年期、少年・少女時代のやわらかな、また少しビターな思い出、パステルカラー、の色合い……

吉行理恵、立原道造、岸田衿子、吉原幸子、寺山修司…、古いところでは、北原白秋、吉井勇、石川啄木、などがあいそうだなあ、などとぼんやり考えているうちに。 《少年・少女》という、キーワードがふわっと浮かんできました。このテーマなら、この詩人達全員とりあげることができる…!

提案したところ。中村さんも大賛成!お互いに、なにかよく分からない異様な盛り上がりをみせていました。まだ、やってもいないのに、このお店で開催される《ポエトリーカフェ 少年・少女篇》を想像して、ときめきが止まらない… それが、5月のこと。
そこからは、詳細をつめ、8月の終わりに、詳細発表・ご参加申込受付を開始。
10月はじめには、うれしくも、ご予約の人数が定員に達し、あとは準備& 開催を楽しみに待つばかり。

そんななか、croixilleさんでは、ショップカード代わりに作成されたフリーペーパー、「croixille 小冊子vol.1 《少年・少女》」や、また、お店にご縁のあるかたがた、8人(店舗)へお声をかけ、
店内にて、《8名の古書店主さんが贈る『少年少女』の本棚》(10/29〜12/29)という、フェアを展開。
冊子やブックフェア、さまざまなアイデアを、周囲のかたがたの力や思いをかりながら、やわらかく実践してゆく中村さん。すてきだ。

 ※※※※※※※
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October 11, 2016

11/26(土) ポエカフェ 《秋の手賀沼散策、特設ページ》

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「この本、すごく面白そう!」 by 手賀沼の鳥たち /海津研・画


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《我孫子駅 〜手賀沼周辺地図》

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11/26(土)のポエカフェ、オプション「手賀沼 散策」に先がけて、地元の海津さんに案内いただき、手賀沼公園の周辺を散策してきました。「 志賀直哉邸跡」、をまわり、「白樺文学館」で、民芸運動の父・柳宗悦と、志賀直哉や武者小路実篤など、白樺派の文人達の創作活動の軌跡に思いをめぐらせたあとは、「手賀沼公園」へ。

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おそい時間だったので、ほんの束の間だったのですが。雄大な手賀沼のほとりを歩きまわり、鳥たちや自然をながめ、たわむれていたら。 心がしんと、しずかに満たされてゆきました。

水辺というのは、なぜこんなにも心落ちつくんだろう…とかんがえてみたら。
わたし自身も、隅田川沿いの町で生まれそだっていて。釣りもですが、川や海、渓流などが芯から好きなんですね。せせらぎの音、ゆれる水面をながめていれば、こころのオリがとけさって、ときのたつのを忘れます。

《手賀沼公園 〜あびこ手賀沼 慕情〜》 ※クリックで拡大
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【鳥たちの観察】
「あの、体が黒くて、クチバシの白いのがオオバンです」など、
寡黙な、鳥・昆虫博士の 海津さんが少しうれしげに、ぽつりぽつりと教えてくれます。
(ふうせんかずらの種、ともすこし似てますね)
鳩もいました。 
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【どんぐり拾い】
かわいい、どんぐりが落ちていたのでひろっていたら。
「あっちに、コナラの木がありますよ」 と海津さんが、みちびいてくれました。

マテバシイとクヌギのどんぐりかな?
まん丸いの一つはいがいがの帽子をかむっていましたが、いつのまにか脱いでいた。
(→どんぐり図鑑
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とっぷりと。手賀沼はたそがれの水面。
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さわりだけですが。
さまざまな表情をみせる鳥たちの観察と、どんぐり拾い。無心になっていました。

秋から冬にかけては、紅葉も色づくなか、たくさんの渡り鳥もすがたをみせるそうです。
植物や鳥、昆虫については、海津さんがポツポツとお話くださると思われます。

11/26(土) みなさんと秋のひと日、ここ手賀沼周辺を周遊できること、とっても楽しみにしています。


ポエトリーカフェ主宰・ ぴっぽ


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August 24, 2016

〈第七期-二回〉 10/29(土) 第87回: ポエトリーカフェin京都 (croixille)開催します!

〈ポエトリーカフェ in京都 《少年・少女篇》〉

詩をよみ、詩人の生にふれ、自由に語りあう――
初心者のための詩の読書会 「Pippoのポエトリーカフェ」が、京都にて初開催です!
今回のテーマは、《少年・少女》。 大正初期に女性信者のために建てられた洋館・白亜荘の古書店 croixille さんの雰囲気・趣向にあわせ、《少年・少女》にまつわる、立原道造・吉行理恵・吉原幸子・岸田衿子・吉井勇、北原白秋…等の、詩歌作品 40篇ほどをテキストにします。 自らの幼少期を想起しつつ、純粋さや残酷さなどをそなえた、抒情あふれる「少年・少女」名詩篇を、みなで楽しんでみませんか。


▶ croixille さん(京都市左京区)
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(るるぶ「月に一度、読書会も開催! 大正時代の洋館・白亜荘の一室にオープンした古書店がステキ」記事より)
また、10/29〜10/31は百萬遍知恩寺境内にて〈第40回 秋の古本まつり〜古本供養と青空古本市〉 があります。あわせて古本散歩なども、ぜひどうぞ♪

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*ぶじ終了しました。ありがとうございました!

◆日時 10月29日(土) 14:00〜16:30
◆費用 1500円(お茶菓子・珈琲or紅茶付き)/定員 15名(先着順、要ご予約)
*ご予約が定員に達しましたので、お申し込み受付しめきりました(キャンセル待ちでのご予約は、承ります)

(*ご予約はポエカフェフォーム(この下)か、 croixille さんの店頭もしくは mailにても承ります♪)
◆内容 :ご参加のみなさんによる詩朗読、茶話会 /Pippoによる詩人、作品紹介等
※ 《少年・少女》詩篇/詩人テキスト、 配布します

◆会場:croixille 店内
京都市左京区吉田二本松4-3白亜荘3号室 ▶tel 090-8235-2392/mail▶ croixille.s@gmail.com
○最寄り駅:京阪神宮丸太町(徒歩15分)○バス 市バス・京阪バス近衛通(徒歩5分)
○P無し 最寄りのコインパーキングをご利用ください。近隣には3件ほどございます。

〈地図〉
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▶課題図書 
予習は必須ではなく、とくにタイトルの指定はありませんが、テキストに登場詩人達は 《立原道造、吉行理恵、吉原幸子、寺山修司、岸田衿子、吉井勇、石川啄木、北原白秋、他》 などです。予習されたい!というかたは、どの本でも大丈夫ですので、詩集・歌集など、ご用意いただけたらさいわいです。
《少年・少女詩歌 テキストより、チョコっとご紹介》

●立原道造

「風のうたつた歌」抄

 その一
 
一日 草はしやべるだけ
一日 空は騒ぐだけ
日なたへ 日かげへ過ぎて行くと
ああ 花 色とにほひとかがやきと
 
むかしむかし そのむかし
子供は 花のなかにゐた
しあはせばかり 歌ばかり
子供は とほく旅に出た
 
かすかに揺れる木のなかへ
忘れてしまつた木のなかへ
やさしく やさしく笑ひながら
 
そよぎながら ためらひながら
ひねもす 梢を移るだけ
ひねもす 空に消えるだけ
 
 その二

森は不意にかげりだす それは知らない夢のやうに
水や梢はかげりだす 私がひとり笑はうとする
くらく遠くの叢(くさむら)に――

そのあとちひさな光が溢れ 葉は一面に顫(ふる)へだす
森は風を待つてゐる 私は黙つて目をとぢる
私は逃げるうすい綿雲を見ないため
空に大きな光が溢れ 私はだんだん笑ひだす


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▶立原道造 10代半ばで描いたパステル画 「二匹の魚」

=========
●吉行理恵

「十七歳の弟がいう」

十七歳の弟がいう
〈雪の中で死にたい〉と
二十二歳のわたしはいう
あんたにはにあわないと
十七歳の弟がいう
〈ダンプカーにはねとばされて
そして死ぬのがにあうようでは
とても生まれたかいがないから
雪の中で死ねるように
死んでもにあうように
生きていて
死ぬまでにあわなければどうしようか〉と
すきなようにするがいいと
二十二歳のわたしはいう

=========
●吉原幸子

「あのひと」抄

あのひとは 生きてゐました
あのひとは そこにゐました
ついきのふ ついきのふまで
そこにゐて 笑ってゐました

あのひとは 生きてゐました
さばのみそ煮 かぼちゃの煮つけ
おいしいね おいしいねと言って
そこにゐて 食べてゐました

ついきのふ 八十年まへ
あのひとは 少女でした
あのひとの けづった鉛筆
こいだぶらんこ

ついきのふ 三年まへにも
あのひとは 少女でした
あどけない かぼそい声で
ウサギオーイシ うたって

あたしのゑくぼを 見るたび
かはいいね かはいいねと言って
あったかいてのひら さしだし
ぎゅっとにぎって ゐました
//
あのひとの 見た夕焼け
あのひとの きいた海鳴り
あのひとの 恋の思ひ出
あのひとは 生きてゐました
あのひとは 生きてゐました      

=========
《短歌》

●石川啄木

わが泣くを少女(をとめ)らきかば
病犬(やまいぬ)の
月に吠ゆると似たりといふらむ

 *

愁ある少年の眼に羨みき
小鳥の飛ぶを
飛びてうたふを

=========
●北原白秋

仏蘭西のみやび少女がさしかざす勿忘草の空いろの花

=========
●吉井勇 

泣く少女(をとめ)笑ふ少女とふたりあるごとくに変る君なりしかな

くれなゐの薔薇(そうび)のなかに倒れ伏すごとくに君は砂にまろびぬ

いくたりの男のために取られたる手かは知らねど我も取りたる

=========
●村山槐多

(――或る少年に)

紫の孔雀の毛より美しきまつ毛の中に何を宿すや

友禅に夜をつつみて君が眼の薄ら明かりへ投げむとぞ思ふ

とこしへに君を思はん美しき君を思はん君を思はん

=========
●寺山修司

列車にて遠くを見ている向日葵は少年のふる帽子のごとし

とびやすき葡萄の汁で汚すなかれ虐げられし少年の詩を

海を知らぬ少女の前に麦藁帽のわれは両手をひろげていたり

=========
●河野裕子

吾がために薔薇盗人せし君を少年のごとしと見上げてゐたり

●永田和宏

草いきれ、否、困憊の少女よりかすか匂いて血の夏は来る


【ご参加ご予約受付】 8/24(水)より、お申込ご予約受付開始です! (ご予約受付のメールが折り返し、すぐに届かない場合は下記メールまで、ご一報くださいませね)


※上の、申し込みフォームの使えない(もし表示されない)方は、以下の宛先までお申し込み下さい。
tintiro.ivent@gmail.com まで。 
メールにて、件名は 「ご参加のポエカフェ会名」とし、お名前・緊急ご連絡先(TEL)・ご参加人数など、ご明記の上、お送り下さい。折り返し、ご予約完了のメールを、お送り差し上げます。
※キャンセル時には、それが分かり次第、お伝えいただけますと幸いです

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August 12, 2016

◆第六期 ポエトリーカフェ:記録(2015年8月〜2016年7月)

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《はい、みっちゃん♪ 11/22(日) 第75回 Re:金子光晴篇の記念写真@神保町ぶらじる》

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第72回 原民喜篇(8/23)   第73回高階杞一Re篇(9/20) 第74回 茨木のり子篇(10/25)
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第76回 山村暮鳥篇(12/20)  第77回 入門篇《薔薇》(1/16)  第78回 八木重吉篇(1/24)
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第79回 《犬と猫》篇(2/21) 第80回 杢太郎・白秋篇(3/20) 新潟「季」講演(『心に太陽〜』) (4/23)
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第81回《パンと本》@御殿場(4/30) 第82 田中冬二篇(5/22) 第83 プチ冬二篇(6/11)
07     poecafe0731
第84 R.ブローティガン篇(6/26) 第85回 三好達治篇(7/31)

==================

2009年秋より開始した、気さくな詩の読書会「ポエトリーカフェ」もはや7年目に入り、85回を数えました。

2015年8月〜2016年9月の、第六期ポエトリーカフェは、15回の開催でした。
今期は、原民喜、高階杞一(文庫版詩集刊行に併せ、リターンズ篇)、茨木のり子、金子光晴(Re)、山村暮鳥(Re)、入門篇テーマ《薔薇》@八千代市中央図書館、八木重吉(Re)、入門篇テーマ《犬と猫》、木下杢太郎・北原白秋(Re)、『心に太陽〜』刊行記念講演&ポエカフェ@新潟「季」、入門篇テーマ《パンと本》@御殿場 ロバギターなど、いつもお世話になっている定期開催場所の神保町・ぶらじるさん以外にも、千葉県、新潟県、静岡・御殿場等へお呼びいただいて、初!ポエカフェができたこと、新たなかたがたと詩のひとときを持てことも、嬉しいことでした。

また、リクエストにおこたえして開催した、田中冬二さん篇には、広島大学大学院教授の西原大輔先生や、冬二のお孫さんのNさんなどもご参加くださって、熱く楽しく盛り上がり… とても豊かな時間となりました。ちなみに《冬二さん篇》はアンコールもあり、プチ篇あわせ二回も開催。はじめて冬二さんに触れた、という方々も多かったのですが、好感にみちた多様な感想が次々とでて、とても惹きつけられたようすに。ああ、同志!!とバンバン肩をたたきたくなりました(笑  そして、冬二さんの人と詩が、いまこの時代にとても必要とされているのではないかなあ、と感じてもいました。

その次は、初のアメリカの詩人、リチャード・ブローテイガン篇。この回では、詩篇をテキストにしましたが、わたし自身も今まで未読だったブローティガンの小説を色々読み、その魅力に気づき、全体像をとらえるうえで、とても大きな示唆と導きをえました。

そして、ラストは、6年ぶりに登場の三好達治!(Re)、がかざりました。西原先生も再びご参加くださって、こちらも熱くなごやかに、三好達治の詩と人をほりさげる、豊かな時間となりました。 テキストを編む過程でこの機に改めて、『測量船』から『駱駝の瘤〜』までじっくり読み返していったのですが、もう…。やはり達治は、日本の誇る抒情詩人である!との確信をあらたにしました。最高です。

 =====

第六期も、さまざまな詩人や、テーマ別の入門篇などおりまぜ、詩や詩人についてかたりあえた時間、
その一回一回が、しみじみと思い出ぶかいです。

ご参加のみなさん、楽しい詩のひとときをともに作って下さり、ほんとうにありがとうございました!
こんごとも、よしなに〜。どうぞ、よろしくです。

(もうすこし、ご参加みなさんのレポートをリンクさせていただいたり、会記録レポートを追加掲載しますので。少々おまちくださいませね)


2016年8月  ポエトリーカフェ主宰、Pippo


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February 01, 2016

《お知らせ》 初の著書『心に太陽を くちびるに詩を』が刊行されました!

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 Pippo(ぴっぽ) 著『心に太陽を くちびるに詩を』 新日本出版社/本体1600円(税別)
             装釘:間村俊一 /表紙・本文挿絵(版画):小林春規
  時をこえ、日々の暮らしや闘いをはげます言葉たち。
  新進の近代詩伝道師が贈る、詩と詩人の入門書!


  自然、愛、命、人生、あるいは戦争と貧困、差別と憎悪、自由と弾圧――こうした今日的テーマに、詩人たちはいかに向き合ってきたのか。近代日本で生み出されたエネルギー溢れる作品と言葉にふれながら、深遠でふくよかな詩と詩人の世界へと誘う。やわらかでいて、切っ先鋭い問いかけが胸に沁みる珠玉のエッセイ集。(帯文より)

《内容・構成》
はじめに 1

一、生きるという旅 7
新美南吉「寓話」 8/船方一「ふるさとえの歌」 12/室生犀星『昨日いらつしつて下さい』他 16/竹内浩三「雨」「骨のうたふ」他 20/中原中也「汚れつちまつた悲しみに……」他 25/小熊秀雄「しやべり捲くれ」他 30/永瀬清子「黙っている人よ藍色の靄よ」他 35/串田孫一「山頂」 40/吉野弘「奈々子に」「祝婚歌」 44/河井酔茗「ゆづり葉」 49/高階杞一「人生が1時間だとしたら」他 53/西尾勝彦「そぼく」 58/山崎るり子「ゴマ和え」 63/杉山平一「わからない」他 67

二、いのちのしずく 71
村山槐多「いのり」 72/菊田守「いいよどり」 76/羽生槙子『縫いもの』 80/立原道造「夏秋表」 84/黒田三郎「紙風船」他 88/山村暮鳥「自分は光をにぎつてゐる」 93/草野心平「えぼ」 98/高田敏子「春の渚」「リンゴの花」 103/佐藤惣之助「船乗りの母」他107/高見順「魂よ」「花」 111/吉原幸子「あたらしいいのちに」他 115/山之口貘「生活の柄」 119/原民喜「コレガ人間ナノデス」他 123/高橋元吉「十五の少年」 127

三、言葉のかほり 131
 珈琲――吉井勇、木下杢太郎、北原白秋、山村暮鳥 132
 旅 ――与謝野晶子、金子光晴、林芙美子、種田山頭火 139
 風 ――宮澤賢治、尾形亀之助、大手拓次、八木重吉 146
 笑い――千家元麿、金子てい、丸山薫、北村初雄、平木二六 153
 鉛筆――吉塚勤治、森谷安子、竹中郁、宮澤賢治 160
 煉瓦――石川啄木、中原中也 167
 海 ――S・ティーズディール/西條八十〔訳〕、森三千代、
石川善助、蔵原伸二郎、千種創一 174

あとがき 183
こんにちは。ぴっぽです。11月27日に、わたしの初の著作が刊行されました♪

「なるべく心にすっと入ってくるような詩歌を、詩にあまり親しみのない方でも、興味をもってもらえるように」との思いで二年半、詩と詩人紹介の連載を書いてきたのですが、その28回分と書き下ろしの第三部(「旅」「煉瓦」「海」など、テーマごとに詩と詩人をお伝え)を加えて、一冊にまとめたものです。明治から平成にわたる近現代の、およそ54人のすてきな詩人・歌人・俳人達の作品をお伝えしています。

刊行までの経緯はこちらへ》 


Pippo プロフィール;連絡先など
【ご入手方法】
《書店》
大きな書店さんなどでは、もう店頭に並べていただいているようです。
◎ブックファースト渋谷文化村通り店◎ブックファースト レミィ五反田店 ジュンク堂書店渋谷店/池袋/吉祥寺/札幌(北海道)/京都/MARUZEN&ジュンク堂書店(広島)/駅前ジュンク堂書店(広島)、紀伊國屋書店新宿本店/札幌本店/そごう紀伊國屋書店(広島)、芳林堂高田馬場店、ちくさ正文館(名古屋)、青山ブックセンター本店(表参道) 、荻窪・本屋 Title さん ほか...
(店頭にありませんときは、店員さんにお尋ねいただくか、ご注文いただけましたら、とってもありがた嬉しいです〜 )

《古書店》*新刊も扱うお店
忘日舎(西荻窪)古書ほうろう(千駄木)

【サイン本入荷のお店】 *在庫は各店舗へご確認くださいませ
盛林堂書房(西荻窪)(通販でもご注文できます、ぜひ♪ ⇒書肆 盛林堂
古書 音羽館 (西荻窪)
古書往来座 (池袋): 「くちびる /せと」(往来座blog)
◎古書ますく堂(西池袋) blog
美和書店(代々木)
book cafe 火星の庭(宮城/仙台)

《ネットショップ》 「新日本出版社」「Amazon」「セブンネットショッピング」等

《注文書》 *お取り扱いをご希望の書店・古書店さま、またお店の方々へ。
新日本出版営業部」(担当 :芳賀さん)までご注文いただくか、こちらをプリントしてどうぞご使用くださいませ。
《遠方の書店/古書店さまで、サイン本を注文ご希望のかたへ》
買いきりとなってしまいますが..、わたしぴっぽ( tintiro.ivent@gmail.com) か、新日本出版の芳賀さんまで、ご連絡いただければ、対応をさせていただきます!

心に太陽をくちびるに詩をチラシ(個人向け) - 50


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January 30, 2016

『心に太陽を〜』刊行までの経緯

2015年11/27に刊行されました、拙著『心に太陽を くちびるに詩を』。

刊行にいたるまでの経緯を、少しお話しますと。
詩の好きな先輩である、岡崎武志さん・北條一浩さんと、年末恒例で回顧や詩にまつわる会、をコクテイル(高円寺)で開催しているのですが。2012年12月に開催したその会へ、たまたま「しんぶん赤旗」編集局のHさんがご来場され、好きな詩人を語るPippoへ興味をもってくださいました。そして、2013年4月から半年予定で、詩と詩人紹介の連載「心に太陽を くちびるに詩を」のご依頼をいただいたのでした。
(無名のわたしが連載?大丈夫か・・・読んでもらえるのだろうか?!)
と不安はありましたが、「やります!」 と、毎月ごとに詩や詩人をお伝えするエッセイを、一生懸命かいておりました。すると、編集局宛にお電話やFaxやお手紙、またSNSでの感想などポツポツと頂くようになり。連載も半年から1年、2年を過ぎ、はや2年半を越えました。あのほんとに、こんなに続けてこられたのは、ひとえに読者の方々のお声と励ましのおかげです。そうこうしていましたら、今年の春頃に、新日本出版のGさんより、「連載をとても楽しく読んでいる」ということ、「これをまとめて本にしたい」というお話をいただいたのです。(なんたる、僥倖ッ!でしょうか・・・)

詩の朗読をはじめ、古本市出店や、近代詩伝道活動をはじめたのは2008年春頃。
月例の、詩の気さくな読書会「ポエトリーカフェ」をはじめたのは、2009年10月のことでした。
そのポエカフェおよそ6周年めに、こんな本を出させていただけるとは、ほんとうに喜びでいっぱいです。

《詩の伝道活動》をはじめた頃に、思ったのは「詩の、入りやすい入口を作ろう!」ということ。そして、「詩と詩人に気さくにふれてほしい。さまざまな魅力や、楽しみかたをお伝えしたい」、ということでした。この7年間で、わたしのしてきた様々な(シュール&「何をやってるんだお前は!?」的なものも含め…)活動や表現はおよそ、その一つの思いにつながっています。
 この本は、その思いに、沢山の方々の助けや応援、励ましがあって、はじめて成された、ひとつの幸せな結晶です。 どうか、お手にとってくださったら、うれしいです。

2015年11月16日 近代詩伝道師 Pippo

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December 30, 2015

《Pippo(ぴっぽ) プロフィール:ご連絡先など》

《Pippo 紹介》
1974年、東京生まれ。近代詩伝導師、朗読家、著述家。
文化放送ラジオ「くにまるジャパン~本屋さんへ行こう! 」準レギュラー。
詩と詩人の入門書『心に太陽を くちびるに詩を』2015年11月刊行。


pipposyashin
幼少期より、本好きで、一貫の中学、高校をへて、文学や美術に興味を抱き、短大の芸術学科へ進む。
そこで詩の洗礼をうけ、短大卒業後、詩書出版社・思潮社へ入社。自らも詩作をしつつ、多くの詩書編纂に携わる(アーサー・ビナード『釣り上げては』、山崎るり子『だいどころ』、田口犬男『モー将軍』、荒川洋治『空中の茱萸』、『田村隆一全詩集』『尾形亀之助全集』、「詩手帖 尾形亀之助特集」他)。 のち、美術出版社や古書店つとめなどしつつ、シナリオ修行や映画・音楽活動などに携わる。
2008年より歌・詩の朗読、古本市出店や「古本ざしきわらし」(2010年-2013年)はじめ、多様な《近代詩伝導活動》を展開。2009年10月より詩の読書会「ポエトリーカフェ」を月例にて開催。 2016年秋に7周年を迎え、老若男女で賑わう、詩の入口となっている。

[お仕事などのご依頼、おたより]
書き物、朗読、詩にまつわるイベント・講演、ファンタジックゲーム
気さくな詩の学び場「ポエトリーカフェ」の出張開催など、ご依頼、幅広くおまちしております。どうぞ、お気軽にお問合せを。

連絡先: tintiro.ivent (あっとまーく) gmail.com



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December 11, 2015

12/10@コクテイル開催の第五回「クリ詩マス会」♪終了しました。

クリ詩マス会&『心に太陽を くちびるに詩を』出版記念会、@古本酒場コクテイルへ、
ご来場のみなさま、ありがとうございました!
あたたかで、笑いにあふれ、大いにうたい、としの暮れにとても幸せなひとときを過ごすことが出来ました。
また、来年もよろしくおねがいします!

Pippo
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イベントのお知らせ
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その岡崎武志さん と、北條一浩さんとの詩が好きな面々「トリオ・ザ・ポエムズ」で、年末恒例の、第5回「クリ詩マス会」を開催します〜。P新著『心に太陽を くちびるに詩を』発売記念会もかねます!

岡崎さんは、9年の古本さんぽの集大成『気まぐれ古本さんぽ(2006−2014)』が刊行されたばかり。また、北條さんはずっと携わってこられた「片岡義男.com」の始動! そして初のお嬢さまご誕生!! をはじめ、皆のうれしい&楽しいニュースがたくさんです。
内容は3人それぞれの、「2015年の回顧(重大ニュース?!ベスト5)」「出会った好きな詩/詩人の朗読・トーク」、そして、後半は「ぴっぽ初の本、著者インタビューを」やってくださるそうで。いろいろ愉快なエピソードをお話できたらなあ、と思っています。3人から、ご参加の皆さんへ「特製詩集」をはじめ、すてき古本や雑貨に、色紙?多様なプレゼントもたくさんご用意しています〜。よろしければぜひ、ご参加くださいね。

《追記!ミニライブやります♪》古本バンドのギター・岡崎さん& ぴっぽ歌の、ミニライブもやりまっす。好きな歌やクリスマスの歌、そして。古本バンドのキーボード担当で、家人の宮内悠介くんが、おもむろにサラサラっと書いた歌詞「心に太陽を くちびるに詩を」が、とても自分の心情とリンクしていたため、岡崎さんに曲をつけてもらい、新曲「心に太陽を くちびるに詩を」もこの日、披露することとなりました。宮内くんもキーボードで数曲参加予定。
こちらもお楽しみに♪

12月10日(木)
開場18:30 開演19:00〜 チャージ:2000円 《会場》高円寺:古本酒場・コクテイル
《要ご予約》 コクテイル(Tel)03-3310-8130 (営業時間 18:00-24:00 定休:火曜、第2・4月曜)
*コクテイル予約(電話)が難しい方は、Pippo宛( tintiro.ivent@gmail.com)に 「お名前、人数、緊急ご連絡先(Tel)」をお書き添えのうえ、メールくださいませ。 



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October 22, 2015

《第六期-二》 第73回ポエトリーカフェ 高階杞一リターンズ(and Happy birthday!!)篇 終了感謝!

takashina0920

はい、キリン! (9/20 会終了後、ご参加のみなさんと♪)

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さて、第六期の二回めは、《2012年12月 第39回“Xmas特別編 高階杞一篇》開催以来、
およそ三年ぶりの登場、リターンズ高階さん篇でした!ご参加のみなさん、ありがとうございました〜。
ご参加は、下は20代から70代の方まで幅広く、いやあ、こんなに笑いあふれて、真摯な解釈や意見交換が怒涛に成された会は久しぶりだったのではないでしょうか。
また、神田ぶらじるさんの当日ご用意してくださったのは、《キリンの柄の、東京ばな奈》!!
そんなのあったんですねー(美味しかった♪)。いつもホントにありがとうございます!

前回の高階さん篇の話になりますが、このポエカフェ開催 39回目にして、なんと初の「現役ご活躍の現代詩人」の登場だったのですね。この会では、「詩の入口向けに、なるべくパッと読んでも分かりやすい、楽しみやすい詩人を」という観点で詩人を選ぶゆえ、近代詩人たちを主に取り上げてきたのですが。現代詩にも、そんな詩人は多くいらっしゃいます。そのお一人めとして、高階さんの登場となったわけです♪ (そして、初のご本人ゲスト登場というなんともぜいたくな・・・!) 
それからしばらくたった、今年2015年9月に、ハルキ文庫新刊として、既刊詩集14冊より名篇を抄録の『高階杞一詩集』が刊行され、さっそくこれを読んだところ、(こんなにもテキストにうってつけの本はないよなあ、未知の方にも知ってもらえるチャンスだし!)と急遽二回目、リターンズ篇の開催と相成りました。

それでも二回めということで、(知らないかたも参加してくださるだろうか?)
と不安も少しあったのですが、15人ほどの方々がご参加くださいました(内、前回の参加者が5名も!)。
ポエカフェでやるというので、はじめて高階さんの名をしった、詩をよんでみた!という方が
思いのほか多くて(10人のうち大半)、うれしかったです。

また、会の開催前ですがご参加の方が、課題本の「高階さん詩集」を読んでいますよ〜とおたよりをくださり、こんなふうに伝えてくださいました。
  帰宅の電車の中で読み始めて、こまったことに、
  涙がほろほろあふれてきてとまらない。
  ハンカチが外せなくて少々恥ずかしくもありましたが
  でも、そういう心の動きみたいなのは、けしてわるいことではないなあと。

  デモに行ったり、あのどうしようもない首相に悪態をついたりするだけが
  私の人生であってたまるものか。
  (といいつつ、明日も板橋のご近所デモに行くのですが…)
  そばにいる人や、きりんや、ネアンデルタール人のことにも思いを馳せたい。
 
思いがけない言葉に、むねが熱くなり、じんわりなみだが滲んできました・・・。と同時に、高階さんの言葉たちがこんなふうに、ささくれだった心にしみこんでくるのは何故なんだろう、とも考えました。きっと、私たちの日常のなかに隠れている、不思議なこと、楽しいこと、やさしいこと(人)、を思いださせてくれるように感じるからかなあ。

前置きが長くなりましたが、会のもようを簡単にレポします〜。

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と、その前に――
ご参加の方々が、Blogなどにレポくださってますので、まずはそちらからご紹介♪ (※はPの感想)

◆「高階杞一ポエカフェ、誕生日のリターン篇 - 古書ますく堂のなまけもの日記」
※毎度、あついレポと年譜もそっくりうつしてくださって、ありがたや・・・もはや《ポエカフェレポ芸》が板についてき たというか笑。後半の怒濤の詩の引用と感想群も、圧巻です。そう、今回はユニークで自由度の高い詩が目白押しだったのでご参加の方々の疑問や感想の応酬ももりあがりました。全然2時間じゃ足らなかったよね・・・

◆「響きをかんじながら」ポエトリーカフェ参加の記 第6期の2 (高階杞一リターンズ篇)
※とても深い洞察と感受性をお持ちのペンギンさんによるご参加レポ。 距離感と、響き・・・。なんとなく一端をみせることによって、語られていないことの豊穣さを浮かび上がらせるのも特色にあるのかな、と。またペンギンさんもふれていますが、若き詩人S君の「春'ing」解釈の件、ほんとに一堂吃驚というか、内心の(待ってました!)の声がきこえてきそうでした笑

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《Twitterなどから》  ※ご感想や解釈など書かれてる方々の呟きを主にあつめました
◆よたか堂/kenkaizu ‏@tuchihannmyoo さん
今日はひさびさ、pippoさんのポエカフェへ。現役の詩人、高階杞一さんの特集。言葉はいまここにない物を表現できるからこそ、不在感を強く描き出してしまうこともあるんだなあ、と思ったり。
あと高階さんの詩で印象に残ったのは、「夕焼けが燃えている」というような表現が何度か出てきたこと。太陽は燃えているとしても、距離が遠すぎて光や色でしか感じ取れないものを、「燃えている」と言うことで物質的なリアリティが生じてしまう。それが子供の感じている世界のようで。
何気ない日常が不意に20年前の記憶に結びついてしまうような、なかなか論理では説明出来ないような感覚も、言葉を文法的な括りから解き放つ、詩という表現だから生きてくるのかな。
「いなかった」ちゃんと一緒にご飯を食べたり、時の止まった子供の声が聞こえる一方で、すぐ側に居るのにまったく心の触れ合えない人も居て。「他者」について考えさせられる詩も多かった。


昨日のpippoさんのポエカフェ、高階杞一さんは若い頃からギターで曲を作ったり、戯曲を書いたり多才な詩人だったが、面白かったのは、造園技師として就職していたこと。そういえば宮沢賢治も庭や花壇を設計したけれど・・庭を作る事と詩を書くことには、どんな繋がりがあるのかな。
庭も詩も、歩む(読む)人の視線を上手に誘導してくれる部分と、自由に見渡せる部分のバランスが重要な気がする。そして、いつも誰かが手入れを怠らず、大切なものが守られている場所。
 
◆夕(ゆう)タン Yuutann ‏@watermleon さん(漫画家・イラスト)
今日はぴっぽさん@pippoem 主催のポエトリーカフェに。高階杞一さんの詩が今回のテーマでした。とても共感するところがあったのでもっと読みたい。
(ぴっぽより: 「夕タンの漫画《戦争よっち》に、高階さん世界とつうじるところがありますね」との言葉うけて)
@pippoem ありがとうございます。高階さんの「戦争」の最後の一文、おこがましいですが、なんだかこのマンガのラストを端的に描いておられるような気がして、驚きました。 

*また、三重県よりTwitterで遠隔ご参加の tomiさんより膨大な高階作品評をいただいたのです(面白いです笑)が、それは、この記事さいごの《スペシャルコーナー》へ載せます♪

《読書メーターより》
『高階杞一詩集』のkochi さんの感想
@kochi
9月のポエカフェ課題本。参加できなかったので、自習。『早く家へ帰りたい』(夏葉社)は読んだことがあり、幼い子供を亡くした詩人の体験が描かれていて、子を持つ親には辛い内容。旅先から家に帰ると、難病の子供が死んでいた。現実を受け入れられない詩人が、子供がいたずらしたと思われるCDプレーヤーを操作するとサイモンとガーファンクル「早く家へ帰りたい」が流れる。「ぼくは早く家へ帰りたい/時間の川をさかのぼって/あの日よりもっと前までさかのぼって/もう一度/扉をあけるところから/やりなおしたい/」


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さてお待たせしました〜《会のもようレポ》スタート!
P作成:「高階さん年譜」「代表作テキスト」配布
収録詩篇
●『漠』より 「蒼穹」「漠」 ●『さよなら』より「春の食卓」 ●『キリンの洗濯』より、「象の鼻」「家には誰も」「キリンの洗濯」、●『星に唄おう』より、「ゆ」「わ」「ど」 ●『早く家へ帰りたい』より、「早く家へ帰りたい」「愛」、●『春’ing』より「人生が1時間だとしたら」「春'ing」、●『夜にいっぱいやってくる』より 「どこかで犬が」、●『空への質問』より、「準備」「夕焼け」 ●『ティッシュの鉄人』より、「春の行進」、●『桃の花』より、「杜子春」「戦争」、●『雲の映る道』より、「雲の映る道」「春の港」●『いつか別れの日のために』より、「草の実」「答は空」、●『千鶴さんの脚』より、「かもめ」、●『水の町』より、「雨」「帰り道」「波紋」「九月になれば」、●(高階さんの心の師)三好達治


まずは恒例のご参加皆さんの、一人一分程度のプチ自己紹介から。
今回もまた、「高階さんとの出会いについてかたっていただこう!」と、お題は「高階さんとワタシ」について。これが、ほんとにさまざまな出会いっぷりを披露していただき、お聴きしてて楽しかったです。
そして、漫画家(イラストレーター)の夕タンさんが、「ポエカフェには興味があったのだけど、ぴっぽさんが最近Twitterでよくつぶやいてる高階さんの詩、よいなあと思って」と、初ご参加をしてくれたことも嬉しかった♪

前回もご参加の高階さん大ファンのSくん恒例の『漠』『さよなら』(高階さんの第一&第二詩集、超レア!)をお披露目大会も、もちろんありました!(しかし、さすがに高階氏が25歳時に作成の限定レコードはもっていないと。笑)
そして、初めて高階さんの詩を予習で読んだ、という方々からも、「読みやすい!楽しい」「心にすとんと、入ってくる」、「絵が浮かんでくる」、「前回いらしたのね、お会いしてみたかったー!」・・・etc、いろんなお声がありましたねー。

わたしが、高階氏の生涯(というか現役ですので、半生)をハイライトでお話ししながら、
くじ引き朗読で、みなさんがお一人ずつ詩を朗読(+疑問や感想などひとこと⇒意見交換)という流れで、
すすめてゆきました。

今回、印象にのこった詩、解釈。ご意見などいくつか、あげてゆきますね。

・Sくんに当たって、朗読された詩「春'ing」について。
 この詩をとてもお好きだとしっていたので、おお、これになったんだ、と驚きいていたら。
 「あの、ぼくこの詩(の解釈)について夕べ、2時間位考えてたんですが・・・それをお話ししてもよろしいでしょうか」と、一堂どよめきました。 (まずその前に、私がTwitterでこの詩の不条理感 ⇒「今日はお鍋よ、といったら、《だったらぼくは牛蒡と葱を買いにゆこう》といって出てったまま、あの人はもう20年帰ってこない」って何でや?! 公房の「砂の女」を彷彿とさせる云々・・・など呟いていたのですが)

 「この《20年前》というのを詩の中の女性は、まるで2時間のような感覚で言っているのが一見ふしぎにみえるのだけれども、20年前のあのときと、今この瞬間はこの作中の女性の中では点と点ですぐつながっている、だから、なんらふしぎはない」(と言っておられたように記憶しているのですが、S君まちがってたらさらに易しい解釈つきで、連絡ください!笑) と、聴いてへええ、と思っていました。このワープ感をすんなり受け入れられるか否かが、高階作品をよみとくKeyであるのかも?

・「家には誰も」
 家には誰もいなかった、けれど、いなかった、がいてちゃんと出迎えてくれる。というユニークな詩。
 「不在」という名の「存在」を擬人化とは、ポジティヴかつ面白いなあ、と盛り上がりました。

・「愛」
 お子さんをさずかった高階さんのなかで、「愛」というかたちのないものが、はじめてかたちになった、という詩。この作品をよまれたかたが、よんだあと涙しておられて。 わたしも、あらためてこの短い作品にこめられている、強く大きな思いに、おもいはせていました・・・・

・「早く家へ帰りたい」
 この作品はかなり長編ですので、二人の方に交互に朗読いただきました。
 この非常に個人的でありながら普遍的な、作品について、じつにさまざまな意見が交わされました。
 ほんとうに胸をうたれてしまった、という多くの方々とともに、「こんなふうに詩にかいてしまうことの乱暴・暴力性みたいなものは、ないだろうか?」という意見をのべられたかたがいて。わたし自身もはじめて、そのことを考えたりもしました。けれど、それに対し、「近親の方がいうのであれば、そのような主張はあってもしかるべきかもしれないが、私たち読者が言うようなことではない」というご意見もあり。ひとりひとり、かなり深くこの詩、あるいは、「詩人が詩をかくということ」について、思いを巡らせていたようすでした。
わたしとしては、「書かずにはいられない」「書かなければ前には進んでゆけない」というものを、やっぱり感じたい、それはその人がその人たる証しでもあるのだから、などということを考えていました。

・「九月になれば」 最新にして、さいごにご参加のかたが朗読
 《九月になれば/夏の楽しかったことを/庭に/いっぱい植える》、九月になれば・・・この作品はひじょうに多層的な味わいのある詩で、さまざまな意見交換がなされました。九月、は、高階さんにとって、とても意味深い月でもあるのでは?という指摘とともに、だれしも、こんな喜びや悲しみという意味で印象深い「とき」を心の中にもちながら、生きつづける、生きつづけてゆかねばならないこと、もまた、感じていました。

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そして今回、とても感じたことは、高階さんの最新の詩集群がほんとに名篇揃い!ということなのでした。
最新詩集が最高だ!と思えることは、こんなに大きい喜びとは・・・
また、こんごの高階さんが生み出してゆく作品たちも楽しみにしています!
個人的には今回のポエカフェで、まだまだ感じたこと、新たに発見したことなどありますが、大変長編になってるので、この辺で。

次回、三回目のリターンズ!は、ぜひまた、高階さんご登場をお願いしたいです♪笑

また多彩で多層的な高階さん作品のよみときに「びーぐるの」編集同人でもあられる、詩人・山田兼士さんの
高階杞一論、をたいへん興味深く拝読、参考にさせていただきました。

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★さいごに三重県のtomiさんより、怒涛の高階作品評!!(From :twitter)
 スペシャルおまけ、コーナー★ をどうぞお楽しみください。

◆tomyo_tomi ‏@tomyo_tomi ・ 10月3日
@pippoem @takitagawa
東都在住なら行かせていただきたい詩会ですが叶わず勝手に同時進行で讀んでいる歌集句集詩集を集めたところあり手に取ればそれぞれを読んだ時期思い出し大切な本となっています

お名前くらいしか知らなかったのですが高階杞一それにしても不思議な詩人平易な言葉繰り出す詩人あまたあれど平易な言葉でどこかで人類が夢見てきたようなことをさらりと書く

春樹文庫の高階詩集は軽く紙質も適度に厚く手触りも良くしかし電車では読まれない必ず途中で目が怪しくなってくる七十頁までなかなか届かない

「早く家へ帰りたい」はアカン反則技お涙頂戴は嫌いだといいながら只のお涙ではないからだの深いところから湧いてくる泉のようなものが眼に溢れる それから先へ進めず 年譜見るとなかなか暮らし定まらず大変なあれこれを超えて生きておられる御様子

◆『漠』より「道」:一匹の蛾の死んでいたその道なら通った誰もが通った少なくとも前世含めいつか通り過ぎたうろ覚えのような気もしたが《夏の終わり/トウモロコシ畑の続く/どこまでもまっすぐに延びた/道だった》と言われていや確にと改めて思う

◆『さよなら』より「処分」:いつのまにか自分が廃品回収車に回収されるそれも《日曜日のよく晴れた朝》というのが恐ろしい不条理小説幾つか読んだがこれほどさらりとした言葉で現実生活と我が心身との乖離を深く描いたものがほかにあっただろうか

◆『さよなら』より「いや、何でもないんだ」:題名に騙されていはいけないひとりの死の突然の訪れをそれ以外にはないのではないかという描写にてあぶり出す《食べかけのスイカとネコを/残したまま縁側で/突然人が死ぬ》西瓜と猫の片仮名表記が絶妙

◆『キリンの洗濯』より「春」:春に一人縁側で思い出す昔の春の光景《その一瞬/世界はしんと静まり返り/夕日が/地球の向うにお落ちていく》この既視感は何だやはりこれも生まれる前に見たような気がする生まれたのは夏の朝だったらしいが

◆『キリンの洗濯』より「螢の光」:ある意味俗な歌なのだ螢の光窓の雪あの懐かしの卒業式のみならず売場からお客を一掃するのに流されるこの歌について淡々と感想を書いている作品かと思えばその後のあれこれの別れにこの曲はながれなかった
《久しき昔/遠く、楽しかった日々》を過ごした妻とのその後の紆余曲折を思い出しながら螢の光を歌いつつすべてを許すということであるらしその見事な替え歌調を引用するしかない
《そして/君との長い月日の暮らし/許し合ったり/憎み合ったり/あれやこれやあったけど/それもこれも/みんな水に流して/いつしか年もすぎのとを/あけてぞ けさは/わかれゆく》
 


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September 12, 2015

伝説の《ガラス湿版》写真をとっていただくの巻。

日暮里の nipporini こと、写真家・和田さんにお声がけいただき、
Ligtht & place湿版写真館 へガラス湿版写真をとっていただきに、いってきました。

さて、《湿版写真》とは、なんぞや?というと。
1851年にイギリスで発明され日本には江戸時代(安政)に渡来され
幕末から明治維新と皆さんが歴史で見てきた写真は多数この技法で作られています。
市販フイルムが出来て消えてしまった文化の一つです。

撮影前に1枚1枚ガラスに溶液を塗ります。これがフイルムになりその溶液が乾く前に撮影から現像まで処理しなければならず、なお感度も今と比べるととても低く、首押さえという器具で頭を後ろから見えないように押さえて、何秒間かじっと動かないでいなければなりません。
坂本竜馬の撮影は20秒と言われています。 
(light & placeサイトより引用)
とのこと。そう、フィルムが使用される前は、ガラスを使って一枚、一枚、そんなふうに撮影されていたのです。
おお、龍馬先生、あれ20秒こらえて、とってもらってたのかあ、など感慨深いものがありました。

また、オタク気質なのでちょっと調べてみたが。写真の歴史はおおざっぱにいうと世界では、《ダゲレオタイプ(1837/フランス)→ ガラス湿版(1851/嘉永4)→ガラス乾版(1878/明11/イギリス)→フィルム(1887年)〜》で。
日本での写真技法の変遷は、《ガラス湿版(江戸・幕末〜明治期初め/1857年〜1860年代)→ガラス乾版(明治10年代〜大正時代〜昭和30年頃まで/1870年代〜1950年代)→フィルム(1950年代)→デジタルカメラ(2005年頃に一気にシェアを拡大)》という流れ、のようです。

ここでおっ?と思ったのは 《ガラス湿版》技法で写真が撮られていたのは10年ほどで、手間暇がぐっと短縮された《ガラス乾版》技法で撮られていた期間(ざっと80年間)より、はるかに短いこと ・・・ ということはだよ、諸君。ふと想起するいくつかの近代詩人達の写真、

soraironohanakindaiti-takubokusakutarotyuuya
朔太郎撮影の写真(歌集「ソライロノハナ」)、啄木&金田一京助の仲良し写真、朔太郎・中也のポートレイト・・・・などなど。どれもみな、《ガラス乾版》技法で撮られてるということですよ! というか、おそらくわたしの見なれてるほぼすべての近代詩歌人達の写真は、《ガラス乾版技法》であるな・・・ じゃ、その前の、《ガラス湿版技法》写真って、めっちゃ伝説というか、幻・・・・ですよね?! (はあはあ、いや、すいません・・・興奮してつい。)
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さて。そんなレアな体験の出来る、《湿版写真館》の場所は、
JR山手線・日暮里駅北改札から、左の出口を出て、まっすぐ「夕焼けだんだん」方面へ。
左側に、セブンイレブンが見える、その対面の細い路地のつきあたり。
「湿版写真館」の看板が、見えたので、「こんにちわー」とお声をかけてみると。

「やあやあ、どうも」と中から和田さん。
おじゃまをすると、まあ、写真機に、現像所らしきものに、
立派な、撮影スタジオがありました。

まずはこの館の成り立ちと歴史や、苦労話、工夫、「撮影される方の用途はアーテイスト写真が多いかなあ」
など、楽しくお話しを伺いながら。
第1回目の撮影。(横向き坐り、表情がかたい。もう一回)
第2回目の撮影。(椅子坐り、目をあけていなければと、力みすぎ異様に力の入った目に。もう一回)
第3回目の撮影。(リラックスを心がける。まあ、よいかな・・・?)

なんと、三回も撮影いただいたのですが。この撮影のたびに、一枚のガラスに溶剤を塗って、少しまってから。その溶剤が乾かぬうちに、ガラスを撮影機にはめこみ、撮影(6秒同じポーズで停止) →ひきあげて、現像作業(?)なので、けっこう熟練の技をようする、たいへんな作業です。気候や湿度で出来上がりが少しちがったりもするそうで、この辺はプロのカメラマンの技だなあ、という印象。こんな大変なこと申し訳ないなあ、と思いつつ。ほがらかに対応、おしゃべりしてくださる和田さんのおかげでリラックスした気持で、全撮影を終了〜

ちなみに、《湿版写真用:撮影機/正面から、撮影側から》 と 《撮影後のガラスを特殊な液につける入れもの》 と 《撮影終了後の筆者をパチリ♪ by スマホ)

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「あと、完成するの、一時間くらいかかるので、谷中散歩いってらっしゃい」と、いわれ。
近所でかった中東のビールを手土産に、久しぶりの日暮里・《古書・信天翁さん》へ。 お、カウンターにヤマカンラブラブペアの《湿版写真》も、おいてある。元気なヤマさんと、神原さんと会えて、変化した近況や、安保法制デモのことや、本の話、共通の知人で読書家のUさんのことなど、次から次へ色々話してすっかりくつろいでしまった。神原さんが、長期にわたるポエカフェを労ってくださったけども。わたしこそ、きっと色々大変ななかでも「古書 信天翁」を二人仲よく、元気で続けていらっしゃること、なにより嬉しく思ってますよ。
店内をめちゃくちゃ吟味して、よい本(主に詩集)5冊ほど購入。

そして、再び 《light&place 湿版写真館》へ。おお、出来てました!
てへへ、となぜか少し照れくさくも。うれしい。

撮影に1時間40分→完成まで1時間と半位。合計3時間ほどの《ガラス湿版撮影体験》は、
じっくりのんびりと。なんだか今の時代に味わえないような、稀有で貴重な感覚でした。

《ガラス湿版写真》を二組、いただいて、帰りぎわ。
和田さんがニコッと笑いながら、こう言いました。

「130年位は、もつからね。」 

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August 30, 2015

《第六期-一回》 第72回ポエトリーカフェ 原民喜編 

2015-8 tamiki
はい、民喜♪ (2015年8/23 神保町・神田伯剌西爾にて)
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2015年夏。気さくな詩の学び場「ポエトリーカフェ」、六年目の第六期が、はじまりました〜。
もう、はや通算72回めになるのですね。

さて。六期の第一回目を飾るのは、詩人・作家である、原民喜さん。
民喜さんについては、小中学校の教科書に載っていた、あまりに鮮烈な、短編「夏の花」や戦争にまつわる詩篇で、私はその名と存在をしりました。そののち、原民喜好きな知人より「とても対人関係が苦手で、奥さんが窓口となり会話をするような、過度の人見知りだった。また戦争の作品ばかりが有名だけど、初期の短編集などもとても良いんだよ」 いう話をきいてて。ああ、戦争関連以外のものも読んでみたいなあ、と思っていたところでした。

その矢先、戦後70年めの今夏に、被爆以前、1935年(民喜30歳)以降に民喜が発表したものをまとめた初期短編群「幼年画」をサウダージブックスさんが、『幼年画』として刊行。早速に読んだところ、まあなんとみずみずしく民喜の幼年期が描かれていて、「こんな散文を書いていたのか!」と感銘をうけました(同書の、民喜にそっと寄り添うような田中美穂さんの解説も深く胸にひびきました)。
そして、もう一冊が『原民喜全詩集』岩波文庫。こちらではまず、戦時に亡くされたおくさまへの追懐、せつなくも静かな詩篇群にぎゅっと胸をつかまれました。すきとおったかなしみ、かなしいのにうつくしくて、なんだかたまらない気持になっていた。
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そこから民喜の全集二冊を図書館で借りてきて。初期のユーモア短編群や、小説群、詩や俳句などよみふけったのですが。やあ、すごい!こんなに多彩な作品達をつむいでいたのかあ、と驚きを禁じえなかった・・・
とくに、初期のコントのような掌編が一杯入った「焔」、これは。もう読み進むたび、笑いをこらえるのを苦労しましたよ!民喜のオリジナリテイあふれる独自思想がちりばめられていて、ほんとに最高♪

この経験をへて。「戦争詩人・作家」としてかれを認識し(あるいは苦手意識をもって)、それだけで、かれを通りすぎてしまうことのもったいなさ、乱暴さに、改めて思いがいたったのです。
前置きが長くなりましたが。そんなことで、六期のスタートは、原民喜さんでゆこう!と決めました。

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《会のレポート》
ご参加の方々が、Blogなどにレポくださってますので、まずはそちらからご紹介♪ (※はPの感想)

◆「ポエカフェ原民喜編 - 古書ますく堂のなまけもの日記」
※民喜と同郷、広島ご出身のますく堂さんによる、迸るレポ!制作&会で配布した原民喜年譜をほぼすべて書いてくださってるのでご興味の向きはご一読を。あの、すいません・・・「かつてこんなにアグレッシヴに民喜さんへツッコミ入れた人間がいただろうか?」という強烈さです。やあ、面白いな、増田さん。

◆「読めてよかった!!」  ポエトリーカフェ参加の記 第6期の1 (原民喜篇)
※ポエカフェ最多ご参加(?) ペンギンさんによるご参加レポ。 とても深い思索や解釈をされる方で、いつもご教示うけること多々なのですが、「読めてよかった!」というお言葉が、なによりうれしかったです。私もおんなじ気持です。

「たえず喋ろうとしている彼の肩」(いつまでも生きていたい日記)
※とても初期から参加してくれている、会では最年少Mくんの日記の一部で会や民喜さんの「散歩」など、引用されています。微笑みが印象深いMくんも、よく歩きつづけてるよなあ、など拝見しながら思っていました。

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《Twitterなどから》
◆suteki jamさん
原民喜出版ラッシュ〜☆「幼年画」の解説は蟲文庫の田中さんだと知り、プレミア感が増した。原民喜が俳句で注目されていたことは知らず、詠んだ句を知り新鮮だった。キラキラしてる。太宰治でいうところの中期作品みたいな、面白い原民喜ももっと知りたい。

◆llasushiさん
まるで手廻しでの映写を眺めているような氏の作品と生涯でした。

《読書メーターより》
@kochi451さん
ポエカフェ課題本。広島の裕福な家に生まれた原民喜は、幼少時より文学の才能を発揮し、詩や小説の創作に励み、見合い結婚後は、良き理解者の妻に支えられて夫婦で売り込みをするなど、短いながらも穏やかな時代を過ごす。しかし迫り来る戦争の暗雲、妻の病没、広島での被爆と、彼の後半生は恵まれたものではなく、広島での被曝の体験を描いた小説『夏の光』(「このことを書きのこさねばならない、と、私は心に呟いた。」)を残して、自死する。ポエカフェで話題にならなかったけど、死の一年前に失恋して「涙した」と年譜にあり…少し親近感。


今回の《原民喜テキスト》は、
主に『原民喜全詩集』と、『原民喜全集』1,2巻より、詩歌・小説、掌編などを抄録しました(A4二段×4枚)。

◎詩  「楓」、昭和10年の頃の俳句群、「かげろふ断章」の中の詩篇いくつか、
     「五月」「春雨」「師走」「散歩」「春の美しい一日」「雲」
     《ある時刻》から4篇、《小さな庭》から4篇、《画集》から3篇
     昭和19〜20年の俳句
     《原爆小景》から3篇

◎コント短編集『焔』より   「川」「残雪」「四五ニズム述懐」ほか
◎昭和24年 小説 「鎮魂歌」抄録
◎昭和25〜6年 詩「永遠のみどり」、「讃歌」、「ガリヴァの歌」、「家なき子のクリスマス」「碑銘」
◎遺稿詩「悲歌」


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会のはじめに、今回、会場の神保町・神田伯剌西爾の店長竹内さん(こちらも広島ご出身!)が用意して下さったポエトリーおやつ《広島特産のレモン》をつかった「レモンケーキ」をご紹介。

そして、ご参加の方々の自己紹介タイム♪ 今回は、直前キャンセルも多く、13人といつもより少人数でしたが、「原民喜とわたし、あるいは、広島とわたし」というお題も一緒にぜひ!とお伝えしましたら、みなさん、さまざまな民喜さんとの出会い(あるいは、広島エピソード)を生き生きと、かたってくれました。
やっぱり、小中学校時の教科書などで出会ったかたがもっとも多かった印象。

そして、民喜さんの生涯をご紹介しつつ。
上記のテキストより、みなさんにくじびきで当たった作品を朗読していただきました。
ユーモアに富んだ掌編では笑いがまきおこったり、あざやかな表現の俳句群にためいきがもれたり、
戦争にまつわる作品群では、むねにきしきしと悲しみややるせなさがこみ上げてきたり・・・

おそらく。かれの性格や人となりをご存知のかたであれば、「戦争」、そして、生まれ故郷での「原子爆弾被爆」と、その現場のただ中にいた、という事態にたいし、どうやってかれの繊細すぎる神経がそれに耐えうることができたのかと、きっと想いをめぐらせたであろうとおもいます。



また、ご参加のおひとりが、「春の美しい一日」のなかの、《荒涼とした浮世に於ける、つらい暗い生活が私にもある。しかし、人生のことが果たして夢以上に切実であるか》の一文に、ひじょうに共鳴されていて。
人生の来し方や、「ほんとに仕事に忙殺されまくっていたときの自分の時間は、一体なんだったんだろう?と。それを通りすぎてきたいま、なんにも残っていないような感覚すらあって・・・。嘘みたいなてざわりで、だから民喜さんの言っている、この言葉がすごく響いてきます」と、仰っておられたのも印象的でした。

以下個人的に、思ったことをいくつかかきます。

・家庭内同人誌「ボギー」の存在の凄さ。
 兄弟姉妹の多かった民喜は12歳の時、次兄の守夫と、家庭内同人誌「ボギー」を作成(12年間刊行)。
 ここに日々創作していた、詩や俳句、文章を次々発表してゆくわけです。
 10代半ばの多感な時期、学校では一切無口を貫いてた民喜が創作をつづけ、研鑽できたのはこの兄弟や家族のいたことが、大きかったんだろうなあなどと想像して、なんだか嬉しいような気持になっていました。
 創作する人にとっては、どんなささやかでも発表する場があること、また意見や感想がもらえることは、大きな励ましであり、力になっていたこととと思います。
 ポエカフェ後、『幼年画』の短編群を読み返して。かれにこのような文章を育ませる大きな背景に、この「幼年期」があったことを、ほほえましく少しうらやましくも感じてしまった。

・民喜さんは、幼少期から無口で、気が弱く病的ともいえるほど神経症で。けれども結婚して、ともに生き、民喜を愛し支えた、奥さまの存在がほんとうに大きかったんだなあ、ということをしみじみ痛感しました。奥さんと出会い、「この世に自分の理解者(絶対的に自分を愛してくれる人)などいない!」という絶望や孤独から、民喜はいっときではありますが、自由になれたのだ、と。
その奥さんが1944年に病気でなくなり、亡き妻に語りかけるように手記や、妻が在りし日の追憶の詩篇をかきつづけていた。実際作品の中に、「もし妻と死別れたら、一年間だけ生き残ろう、悲しい美しい一冊の詩集を書き残すために・・・・」という一文もあります。

妻の死後、彼女への鎮魂歌のような詩や文章をかきながら幽鬼のようにいきていた民喜を、
それから一年もたたずに襲ったのが、原爆という悪夢であったのです。
けれどこの出来事が、「私はこれを書き残さねばならない」、と民喜を決意させ、作家として、表現者としての原民喜を、再び、ふるいたたせた。

妻のいる死の世界へとしずかに歩をすすめようとしていた民喜を、生へとひきずりもどしたのが、「原子爆弾」であったとは、なんという皮肉であり、また運命だったのだろう、と。ずっとずっと、考えています。
その後の彼は、広島出身の詩人・作家として、これらのことを作品として発表し、「平和」を願い、活動を続けてゆこうと心にきめます。

かれが戦後、自ら死に至ってしまったことは、とてもかなしいことですが。
それでも、民喜さんは民喜さんなりに、自分の生をせいいっぱい、もうこれ以上ないくらい生きたのだと、
わたしは思います。いまは、奥さんのかたわらで、しずかに安らかに在ってほしいです。

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今回のポエカフェでは、あらたな原民喜さん像を知れたこととともに、
「生死」というものを、多様な角度からかんがえられたことも、とても良かったです。

そして、民喜さんののこしてくれた遺志を。平和への切なる思いを。
ずっと胸に灯して、自らの生を歩んで行こうと思います。

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July 30, 2015

2015年7/25(土) ポエカフェ創作篇vol.3 《ポエトリー暑中見舞いを作ろう!》in 広島 :終了感謝。

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★2015年7/25(土) 《ポエトリー暑中見舞いを作ろう!》ご参加された、みなさんの作品の一部♪
*写真:clickで拡大できます

ふりかえれば、2013年初めの第一回「ポエトリー寒中見舞を作ろう!」@古書くしゃまんべ(王子)、そして、
古本選堂・藤波さんにお声かけいただいた、2014年夏「ポエトリー暑中見舞いを作ろう!」@浦和クラフトカフェ、など年一回程、楽しく開催しておりました、「ポエカフェ」スピンオフの創作篇シリーズ、初の地方遠征!2015年夏。第3回目の《ポエトリー暑中見舞いを作ろう、in広島》篇、15名さまほどのご参加をいただき、ぶじ楽しく開催&終了しました〜。

お声かけくださった j.union の星野さん(つないでくださった綱島さんも!)、イベントへご参加の広島周辺の方々、関東方面からわざわざご来場のみなさん、ほんとにありがとうございました。
また、地元(広島)方面への告知のご協力や、周囲の方々も誘いあわせてご参加くださった吉美さんには、心よりの、スペシャルサンクス! をささげます。ぶじ開催できたこと、新たに広島周辺の方々ともともに《詩と詩人》をつうじて、創作ワークショップを楽しめましたことを、うれしく思います。

会のレポートです♪

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★★会の模様★★

朝10時より、スタート!なもので9時すぎ頃には、会場入りして、星野さんや、ボランティアスタッフのみなさんと軽く打ち合わせ。黒板に、式次第をかきまして。
・・・っと、ご参加のみなさんが早々とぞくぞく会場入りされている!(おお、ほんとにガチで来てくださってる・・・)とすでに胸がいっぱい。

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(広島ご出身@古書ますく堂さん撮影:ありがとー) 

《10時:スタート》
Pippoのカンタンな自己紹介とともに、ご参加のみなさんもお一人ずつ軽く自己紹介いただきました。
テーマは「わたしと詩(好きな詩・詩人でもなんでも)、について何かありましたら一言も♪」・・・
このみなさんの発言タイム。率直で自由で愉快な発言たちが目白押しで、じんわり感動したり、笑いがおこったり、ゆっくりと場がポカポカあたたまってきました。

つぎに、「ポエトリー暑中見舞いテキスト」紹介、「このテキスト中の好きな詩歌のフレーズを使って、コラージュやイラストを添えたり、すきに作ってみてください。もし自作の詩歌がありましたら、そちらでももちろんかまいません」など、みなさんへお声をかけて。

《10:30頃〜 実作スタート!》
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(真剣に、ときどき笑ったり、相談しあいながら創作をされるみなさん)

おお、なんだかみなさん。しずかにテキストとにらめっこしたり、さっそくコラージュの素材選びをはじめたり、
イラストをかきはじめたり・・・・。しかし、小さいお子さんたちのスタートダッシュの早さよ!笑
今回は小学校のお子さんがお二人参加されて(ひなちゃんと、伊織くん)、ふたりとも当たり前のように自作の詩や、作文風の文章をさらさら書いているのに驚きました。すごいわあ。
ひなちゃんは飼ってるウサギのモプや金魚のこと、伊織君はカブトムシやペンギンやキノコのこと(通称:「食べているシリーズ」!)  また「ペンギンとスイカ」をおもむろに置いて、じっと止まってしまった方も・・・(がんばれ♪)
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愛媛県からおこしのFさんご夫妻、おくさまは美大を出てデザインの仕事もされていたとあり山村暮鳥のとうもろこしの詩を使いコラージュをされてましたが、さすがの構図。だんな様の山頭火の句を添えた、サイダーもすずしげでかわいい。また古書ますく堂さんは、古本屋さんだけあり本愛のにじむ自作詩に、カラフルな本たちの
コラージュが目にも楽しい♪ と!吉美さんのダイナミックなスイカ使い(@山村暮鳥)が出ました〜。
「スイカ切抜き、アイデア良いですね」などいったら、他の方が「わたしのがスイカやったの先よ〜。まねっこされた〜」などおっしゃられ、笑ってしまいました。「暮鳥のスイカの詩」、しかし超ブレイクしてましたね。なぜかダントツでモチーフに手がけられた方が、多かったです。山村暮鳥も草葉の陰で「やったぜ!」とガッツポーズしているのではないでしょうか。

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さいごは、代表作をそれぞれ、ホワイトボードにはりだして。
ひとりずつ作品のご紹介と、朗読などをしていただきました。
(この作品発表タイムも、えっ、そんなこと考えてたの?意図してたの?など意表をつかれたり、わくわく聴いていました♪)
親子で、ご家族で、夫婦で、おひとりで、ほんとにさまざまな方々が一堂につどい、
フリースタイルでのびやかに詩とむきあって、生き生きと《ポエトリー暑中見舞い》を
創作されてるじかんをともに出来たこと、とっても、しあわせでした!

そう、じつはスタッフの方もご参加くださったのですが、なかでおひとり、息子さんの書いた「扇風機の詩がとっても良かったから」とそれを記してご自分で、扇風機のイラストをそえられた方がいらっしゃって、むねがじんわりしました(親子合作!素敵)。

楽しい時間は、ほんとに早いものですね。
さいごに記念写真をパチリ♪ (撮影のご許可はいただいてます)

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あっというまに過ぎてしまった《広島ポエトリータイム》でしたが、あまりのぬくもと楽しさに、帰るとき
とっても名残惜しかった・・・。またみなさんにお目にかかりに、広島にゆきたいです〜。

そのせつは、またどうぞよろしくです♪See Ya!






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July 13, 2015

7/13(月) くにまるジャパン、出演記です。

やあ、汗びっしょりになりつつ・・・帰着。真夏ですねー。
12:10〜 より20分ほど、文化放送#1134「くにまるジャパン〜本屋さんへ行こう!」へ、出演してまいりました。
聴いてくださったかた、お知らせしてくださったかた、司会のくにまるさん、二回目にご一緒させていただいた加納アナ、構成作家の青井さん、みなさん、ありがとうございました!

はじめにこのコーナーへ出させていただいたのが、まだ火曜日で鈴木純子さんがご担当の2012年の6月(webの古本ざしきわらしからのスカウトだったのですが)のこと。古本屋さんや詩・詩人の話や、また詩歌の朗読などを楽しんでくださったようで、それ以来、ときどきにお呼ばれし、活動報告や詩歌の朗読、また本紹介などの担当?として、いつしか準レギュラーのように・・・。今回は13回めの出演となりました。
極めて地味な活動をつづけている、私にとって。詩や詩人のことを多くのかたへお伝えできる、ほんとうにありがたい、大切な場所です。

【今日のトーク・朗読内容】
まずはしんぶん「赤旗」連載や、ポエトリーカフェなど活動の紹介を少し、《広島ポエトリー暑中見舞いイベント》のお話しも。

そして。くにまるさんがたいてい知ってるぶったり(笑)、
加納アナはちゃきちゃき愉快な答えを連発してくださったりで、なぜかいつもプチ盛り上がっている・・・

●《近代詩人クイズvol.3 《中原中也篇》コーナー》
中也の略歴、人となりなどを簡単に紹介しつつ。
1,「16歳でひとり京都の学校へ転校した中也、友だちも知り合いもいないなか、公園でひとり乗って遊んでいたものはなに?」(答え;ローラースケート)
2,「近所の八百屋で、ツケで買うほど大好きだった野菜は?」(答え:三つ葉)
3,「1987年8月《夕焼けニャンニャン》の最終回で、中也の「別離」を朗読したレギュラーメンバーといえば、いったい誰でしょう?」(答え:「ゴールデンラジオ」の大竹まことさん!)

どんどんくにまるさんが答えてくださるんですが、なかなか当たらないなか、録音スタジオの向こうをみると、まさにいま、打ち合わせ中の、大竹さんが見えていて・・・不思議な感覚でした笑。

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《詩歌の朗読コーナー》
今回は、「夏」をテーマに。


中原中也の詩を二篇「夏の海」「山上のひととき」 (web《中原中也・全詩アーカイヴ》にて読むことができます)
  
+

また、急遽だったのですが。読みおわって、いろんな意味であんまりにもハートを撃ち抜かれたもので、
7/7に刊行されたばかりの、
フラワーしげるさん(=作家・翻訳家・音楽家、の西崎憲さん)の第一歌集『ビットとデシベル』より、三首を朗読させていただきました。( ※発売中のものですので、ここでは冒頭だけのご紹介とします)

「まず謝らなくては〜」(p.12)
「2040年の夏休み〜」(p.46)
「元気でいてという願いは〜」(p.75)

《お詫び》
ラジオで西崎憲さん(=フラワーしげるさん)の多様なご活躍をお伝え中に、
「おニャン子クラブの《うしろゆびさされ組》の作詞もなさって」と言ってしまったのですが、
正しくは、「《うしろゆびさされ組》の作曲」です。訂正をして、おわびいたします。

 +

Pippo/寓話ふうの自作詩、も一篇朗読しました(※全文掲載します)

「種」

ぼくたちの暮らすアパートには
気持ちのいい風の吹きぬける
小さなベランダがあって。

近ごろはイキのいい太陽が
しきりに遊びにくるので
何かを育てることにしました。

かってきたプランターは四つ。
ひとつには、平和。
ひとつには、かなしみ。
ひとつには、よろこび の種をまきました。

と、そこへ。通りがかった大家さんが
顔中の汗を吹きながら
「おや、プランターひとつ空いてるね?
 じゃあ、これ一袋。形だけ植えてくれればいいから、お願いね。
 今月もノルマがきついのなんのって。じゃあね」
ぎゅっと握らされた手をひらいてみたら。
それは「戦争の種」でした。

ぼくはこれをまくんだろうか?育てるんだろうか? 
これがやがて、芽をだし、花を咲かせてしまったら?
かわいい人の眠るこの部屋に。
へんてこでも一生懸命な命のあふれる地球に?

僕は、決めた。この種はいらない。
ノルマもヘチマも知ったことか。
僕は、戦争の種をまきませんよ、ぜったいに。

え?じゃあ、ひとつのこったプランターに
何をまくかって。

決まってるでしょう。
「詩の種」だよ。


詩歌朗読コーナーの終了後、くにまるさんが。拙詩「種」について、「聴きながらさあ。戦争の種が、芽を出して、花を咲かせるところとか想像しちゃってさ。戦争の花って、どんな花だろうね? 樹木の表皮から、くろずんだ血みたい樹液がたらたら、垂れたりしてさ・・・」など、加納アナも「見た目はすっごく美しいんですよね、きっと・・・」など、「戦争の種・花」を具体的にイメージされていたのが印象的でした。そして、「戦争の種、をもし、育てちゃったらどうなるんだろう。恐ろしいよね、なにが起こるのか。その育ててしまったversionのほうも書いてほしい」とのお言葉も。

詩のようなものは、かいて放った瞬間から。受け手の方々がさまざまなよみかた、感じ方をされるということを、
改めてかんじました。つたないながら、また自分の詩もかいてゆきます。

以上、簡単ではありますが、内容をお伝えしました。
よんでくださったかたにも、感謝♪

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追伸:
すみません、近代詩人クイズvol,3(中也篇)と、詩歌の朗読コーナーで熱が入り。
用意していた、おすすめ本、塚谷裕一『スキマの植物図鑑』、荻原魚雷『書生の処世』二冊の方の紹介まで。及びませんでした。いずれも、大変おもしろい&すこし地味ですが超絶こころに響く本ですので。
どうぞ、お手にとってみてくださいね。

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April 28, 2015

「Pippoのポエトリーカフェ」第5期の記録(第59〜71回)

ポエトリーカフェ第5期の記録です。

akiko10     unnamed     ozaki poe
5期-1(第59) 与謝野晶子篇(6/22)  ―第60 石川啄木(7/20)  ―第61 尾崎放哉(8/24) 
tori0921     B04jUGHCcAEWzQ3     1d738ee8
第62回 種田山頭火編(9/22)  第63回 高田敏子編(10/26) 第64回 秩父遠足vol,3篇(11/22) B5ZEXUOCQAA1X-U     B8NLoUNCYAA8w2V     skesu
第65回Re:中也篇(12/22)   第66回《珈琲・煉瓦》入門篇(1/25)  第67回 ケストナー篇(2/22)
リルケ1リルケ2 ゲーテ CFx3MDWUIAA7R0f
第68+69回リルケ篇(3/22) +プチリルケ(3/29) 第70回ゲーテ篇 第71回(5/24)ヘッセ

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2009年10月より開始した、ポエカフェも5年目(第五期)を迎え、第59回〜第71回(2014年6月〜2015年5月)
の13回、をぶじ楽しく、終えることが出来ました。
「詩や詩人をみなで楽しみたい、親しみをもってもらいたい、その入り口になれたら」
と、思ってはじめたこの会ですが、こんなにつづけてゆけるとは、・・・とそぼくに驚いています。
楽しんでご参加くださってるみなさんや、会場をこころよくお貸しくださってる方々(主に神保町・ぶらじるさん)のおかげです。ほんとに感謝。

今期で印象深かったのは、方哉や山頭火などの自由律俳人シリーズ、と、三回目をぶじ迎えられた秩父紅葉遠足篇(@ポエトリーカフェ武甲書店さん)に、五期終盤のリルケ・ゲーテ・ケストナー・ヘッセなどの、怒涛のドイツ圏シリーズ篇でしょうか・・・
とくにリルケの回は、一回目は早々と定員がうまってしまってリクエストまでいただいたため、二回目「プチ・リルケ篇」を開催したことも、驚きとともに記憶にのこります(だっておよそ、30人ですよ?)。

「いま、リルケになにかが求められているのでは?」と、考えたときに、
《合理的・経済至上主義的》な生活がじわじわと人間らしさを失わせてゆきそうな、この昨今に、
リルケのような、深い思想・思索(非常に精神世界をほりさげ、本質を大切にする)の時間をもちにくいことを、
やっぱり無意識に、危惧する気持ちがあるのではなどとも思ってみたりします。

そう、話しは戻りますが、「ポエカフェ」をはじめる前は、どんな会にすればよいのか?など色々悩み、
京都で林哲夫さんの図書研究会へ勉強しにうかがったり。
わめぞの往来座・せとさん、古書現世の向井さん、画家の武藤良子さんや、現トマソン社のまめちゃん
などにも、練習台になってもらったり、相談にのってもらったりして、とてもありがたかったです。
また。忘れもせぬ 2009年の12月、ポエカフェ第3回目(竹内浩三、左川ちか篇)に参加してくださった、
先輩であり同好の士である作家・荻原魚雷さんがいろいろアドバイス&ダメ出しをしてくれたあげくに、

「こういう小さな詩の会は、ほんとにだいじなんだ。」
「人と人が顔をつきあわせて、詩をよみ、自由に語り合う場、それがどれだけ意義深いことか」
「とにかく、100回まで続けろ」

など叱咤激励してくださったことを、また思いだします。
そのときは、「まだ3回目なのに100回までって、・・・出来るかいなあ」など、
ぼんやりはるか未来を思ったりもしたのですが、いま6年をへて、開催70回まできたところで、
ほんとにあっというまだったなあ、と。しみじみ追懐しています。

みなにお伝えしたい、みなと語り合ってみたい!
「好きな詩や詩人」が、とにかく多すぎます。
70回をおえて、課題詩人にとりあげた詩人は(入門篇などを含め) 200人を越えたくらいでしょうか。
いまのところ、まだまだ、おりますので。どうぞ、もうしばらくお付き合いくださいね。

こんごとも、よろしくおねがいします!  ぴっぽ

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