February 28, 2012

第26回、2/26 「ポエカフェ:石川啄木編」 憤怒と驚嘆と、ハムサラダのシンフォニー。

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2012年2月26日、第二期十一回のポエトリーカフェ。
新たな方々もお迎えして、20名さまのご参加で、詩のひとときを
ぶじ、終えることが出来ました。
ご参加の方、また応援くださったみなさん、有り難うございました。
会場は、おなじみ、大好評のカッカカフェさんにて♪

今回、26回目のポエカフェ、課題詩人は、愛すべきろくでなし!
歌人・詩人の、石川啄木(1885−1912)をとりあげました♪

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啄木の、あまりにも短い(そしてあまりにもアレな)27年の生涯を、
エピソードをまじえ、紹介しつつ。

その折々にかかれたテキスト―
・短歌(啄木が生涯でかいた4千首から60首位を選出
    明治40年からの作品、『一握の砂』収録作、多め)
・詩(『あこがれ』「呼子と口笛」より)
・「ローマ字日記」一部。
・与謝野晶子『みだれ髪』より4首(啄木の最も敬愛した浪漫派激情女流歌人)
(★おまけ《石川啄木文学散歩:東京篇、Pippo》)

などを、ご参加みなさんに“朗読くじ引き”で引いて頂き。
順に、読んでいただきながら。
おひとりずつ、感じること・思うことなど自由にかたっていただきました。

まずは、早速upしてくださってる方もいらっしゃるので…
ポエカフェBlog ・アンケートをご紹介♪
(アンケート絶賛募集中!なので、書いておられる方はどうぞご送付を〜)


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《Blogご紹介》

◆「ポエカフェ 2月はたっくん篇」(古書ますく堂さんBlog)
 詳細に、ポエカフェレポートされつつ、
 啄木にたいする矢のように烈しいツッコミが炸裂!!笑

《アンケート》

1,今日の会や、詩人へのご感想など、なんでもお聞かせ下さい。

◆ホットジンジャーエールがとっても美味しかったです☆次回は、是非、チャイを♪そして、石川君は、金田一君にちゃんと謝ったほうが良い思います!節子さんにも!

◆参加者20名の熱気があふれかえるポエカフェでした。女性陣を中心とした啄木の人生へのツッコミの厳しさ!「クソッタレですね!」と言い切ったUさん。これほどまでに詩人の人生へのツッコミが花咲いたポエカフェは初めてでしょう。しかし、そもそも啄木の作品が、しっかりと立っていればこそのことという思いを深くしていました。そして啄木にとって、作品とは何だったのかと、今も考えています。

◆「天才詩人だけど、クソッタレ」なのか、「クソッタレだけど、天才詩人」なのか。いずれにせよ死ぬのが早すぎた。

◆今日もなごやかで、よい会でした。ありがとうございました。

◆『ろくでなし』『クソッタレ?』等いろいろな感想を聞き、
 今回も、一人では決して 読み解けないことを学べて、より一層面白かったです♪

◆毎回、年譜と並行して代表作を読んでいくことで
 その人物の生涯が「物語」として浮かび上がってきて、
 たんに詩を味わうだけでなく、一冊の本を読んだような気持を
 味わえるのがとても好きです。
 ほんとに、この方式はすばらしいと思います。
 人生と表現とを並べてながめたときに、転回点というか、
 作家におとずれる啓示的な瞬間がはっきりと見えるように思えて、
 とくに北原白秋の「薔薇二曲」は印象的でした。
 その時にかの人がおぼえたであろう圧倒的な感動を
 追体験できたような気がしました。

 今回の石川啄木、いろいろ困った人だというのは
 あちこちで読んで漠然と知識があったんですが、
 実際ほんとにひどくて、女性陣の総ツッコミの
 すさまじさもさもありなんという感じで、おかしかったです。

 「くそったれ」には心の底から同感ですが、
 子供のようにはしゃぐエピソードなどを聞くに、
 きっとチャーミングな人でもあったんだろうなあと思いました。
 エゴイストなのにチャーミングなので許されてるとなると
 いっそう迷惑な感じだと思いますけど(笑)、
 自己中心的であることをいつも周囲から咎められているだろうに、
 それでも己の欲求を押しとおさずにはいられない、
 そしてそのことを冷静に眺める目もある、というところの苦悩もまた
 歌にあらわれているような気はしました。

 「ああ、成熟する前に死んでしまったんだなあ」というのが
 一番の印象です。
 過去の人物なだけに、つい完成されたものとしてその人柄を
 みてしまうけれど、20代なかばなんてまだ歩きだしたばかりなわけで、
 ふつうに長生きしていればまだまだ色んな変化や深化があって
 その先に真の完成もあったかもしれないと思うと本当にもったいないですね。
 成熟すればいいというものではないとも思うけど、時間があれば
 本人もまわりの人たちももっと幸せになれていたのではないかと
 思わずにいられませんでした。

 ああいうエゴイズムや自己愛は
 程度の違いはあれ誰にとってもきっと他人事ではないし、
 皆それぞれ自分のなかでそういうものと
 折り合いをつけようと格闘しているからこそ
 啄木の歌に共感するし魅力を感じるんでしょうね。

2,気になった、短歌・詩・エピソードなどありましたか?

◆今回の石川啄木は特別に、ですが、なんというか「近代詩詩人」には「社会人」が極端に少ない気がするのですが……それは「近代詞詩人」故なのか?それとも「近代」という時代に文学を志しているからなのか……。
啄木の歌では、膝枕の短歌に凄く共感しました。確かに、膝枕されているときは、自分のことしか考えて無いなぁと。そして、こんな風に心の中にふっと浮かんだ事がそのまま歌にできる啄木は、何であれ、やはり天才なのだと思います。
あと、啄木のプロレタリア詩はプロレタリア独特の「強さ」が無くて、個人的に好みです☆

◆会の前にも少しは気になっていたのですが、朗読してみて、あらためて「啄木鳥」のことばに込められたパワーに圧倒されました。いつもより声を張って読んだつもりですが、すさまじい力がありました。19歳で刊行された『あこがれ』所収ですが、その歳でそれまでに貪欲に吸収したものを、自らの内から爆発させる啄木の力を思いました。
 『一握の砂』以降の3行歌は、とても興味深いものと思います。上句、下句の短歌のくぎりを敢えて無視するような書き方、啄木のねらいがどこにあるかを考えさせられます。そこに描かれている世界よりも、私にとっては気になっていると言えるかもしれません。

◆いっぱいあったので、書ききれず...

◆啄木は、多くの人がもっている自意識過剰さ、過剰な自己愛を歌にした。
しかし、一息に大量生産していたのだから、「これはみんな思っていることだろう」と狙って詠んだわけではないのだろう。やっぱり天才だ。文学エンジンで、ノンストップで駆け抜けたケッ物だ。生まれてくれて、ありがとう。

◆片道切符の朗読が、まさかの《焼きたてぱん》には鳥肌立ちました!
 あと、初心者の私にも比較的読みやすい短歌だなって感じて親近感が湧きました。

◆個人的にいちばん印象にのこったのは、
 「その膝に枕しつつも我がこころ思ひしはみな我のことなり」です。
 自分がエゴイズムについて考えるときにかならず思い出す
 歌になるんじゃないかという気がします。

3,春になったら、したいこと、行きたい場所をおしえてください。
  また、好きな食べ物をおしえてください。

◆・したい事:散歩、読書、釣り
 ・ゆきたい所:フィンランド,パリ,益子、又はオーストリアの温泉、
        上野の科学博物館とポロックの展覧会
 ・好きな食べ物:オムライス、赤丸ラスク、スープ、グラタン


◆花粉さえなければ…というのが前提ですが、穏やかな緑の中を歩きたいです。
 好きな食べ物をしぼりきれない、食いしん坊です!

◆カレー、ハンバーグ、スパゲッティ。 温泉に行きたいです。

◆好きな食べ物は、刺身と菓子です。

◆本を片手に、新宿御苑に行きたいです♪
《好きな食べ物》海老フライ・ハンバーグ

◆春になったら、もうとにかく花見に行きたいですね。
 酒盛りも大好きだけれど、街中をただ桜を追ってぶらぶらと
 歩き回るのもすごく好きです。
 道明寺の桜餅が好きで、春には時間があれば自分で作ったりします。


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いやあ。こんなにも荒れたポエカフェがいまだかつてあっただろうか…!?
「ローマ字日記(一部)」を読んだうら若き乙女からは、「クソッタレですね!(激怒」
「はたらけどはたらけど猶わが暮らし…」には、「お前が言うな!!(怒」
「一度でも我に頭を下げさせし人みな死ねといのりてしこと」には、「百%同意!」
(って、物騒だから!)

わたしは啄木をわるくいうつもりは、とくになかったのですが、
生涯の面白エピソードを、そのまま話しているだけで、なぜか、
悪口になってしまうという…。汗

とはいえ。啄木にとって(特に20代の)、奔流のような、
烈しいパワーに満ちた「短歌」また、晩年の詩作品、には、ご参加の皆さんより
表現力や言語感覚に対する、強い賞賛の声や、共感や、
さまざまな解釈が、これまた泉のようにあふれ出し。
そこで発された、また交わされた、様々なお言葉たちを聴いているのは、
ほんとうに、愉しいひとときでした。

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啄木の暮らしぶりをしる、ご参加の方達からの。
厳しいツッコミがつづく中(「軽きに泣きて三歩あゆまず」「嘘くさい!」)
石丸元章さんの、啄木の心にそったあたたかな解釈も印象的でした。

また「思ったことをそのまま歌にしてる?」(北條さん曰く「そのまんまじゃん!」)と、
感じてしまいがちな、啄木の生活系短歌群、ですが。
先日、石川美南さんに伺った「啄木短歌のフィクション性」が、新たな啄木理解の、
大きな一助になりました。

へたっぴなのも、たくさんあるけれど、自分(啄木自身)を消せている歌が
強い共感性を呼ぶ短歌として高い次元で、成立している。
これは、真に並ならぬ才覚なのですよ!!!!

そして、自分を愛する力!
愛しながらも、冷徹な眼でそれを観察し。
強い共感性・普遍性を備え、描写する力!!
自分の才能を信じ抜く力!!

これこそが、かれを天才たらしめたゆえんなのです!!

というわけで…あっというまに。
ひとびとの胸に。さまざまな想いをもたらした、二時間半の啄木アワーが、終了!

ご参加のみなさん、愉しき詩のひとときを。
ほんとにほんとに、ありがとう!

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「“石川啄木ポエカフェ”への道」として、もう少しお話を。
わたし、実は昨年までは、石川啄木のことを、幾つかの代表的な短歌や詩、
など位しか、しらなかったのです。

それが、一冊の本(野田宇太郎『青春の季節』)を読んだことによって。
猛烈に興味をかきたてられる存在になってました。
この本には、石川啄木が、野心を抱き上京をしてから27才の短い生涯を
終えるまでの、啄木の、生活・創作のようす、また啄木の守護天使・金田一京助、
そして、当時の詩歌壇の状況が、文学的な薫りをたたえつつ。
真に生き生きと、描かれていました。

あの、啄木の短歌達が、こんな状況で生まれたの?!
近代詩のビッグバン“パン(牧羊神)の会”のすぐそばで!!!
うおーー啄木まじかーーーーーー!!
衝撃というか、驚愕で胸がいっぱいになった。
そっからの、俄然、啄木道まっしぐら!!

均一でかったし…と、この本をポンとくれた古ツアさん。
そして、私のなかの石川啄木に、烈しく生命を吹き込んでくれた、
野田宇太郎先生。に、改めて感謝です♪

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そして。今回、カッカカフェさん特製の。
啄木の好物(ハムサラダ)をサンドイッチ(from赤丸パン)にした、
「啄木サンド」が5分でSold out!!!してたのも、凄かったなぁ…
ざんねんながら、食べそこねちゃいましたが、こちら♪
(啄木パッケージは、Pippo特製!)

takusand1pi


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カッカカフェ新井さん、今回も
今回も、おいしい飲み物&Foodをありがとう。

Kakkasan


てなわけで!
次回ポエカフェは、3月24日@カッカカフェさん(地下)にて♪
第二期十二回目、通算27回目の、記念すべきファイナル開催!!

また、愉しき詩の時間を、ともにすごせることを願って。


足音のきこえつつある…
春をまちながら。

kakkaout


pipponpippon at 01:00│Comments(0)TrackBack(0)◆Pippoのポエトリーカフェ◆ 

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