August 17, 2017

《第八期一回》 第98回:9/17(日) ポエトリーカフェ〈ジャック・プレヴェール篇〉 開催します!

どうも!毎度、ポエトリーカフェ主宰の Pippo です。
詩と詩人に気さくにふれる、詩の読書会(朗読/茶話会)「Pippoのポエトリーカフェ」。2017年9月より、第八期一回を開始します。今期もよき近現代詩人をとりあげてゆきます。どうぞ、お楽しみに♪

(* 2017年7〜9月、お昼の「新潮講座〈ポエトリーカフェ in神楽坂〉」は開講&ご参加受付中♪ 7/28(金)14:00〜八木重吉/8/25(金)13:30〜竹内浩三/9/22(金)13:30〜永瀬清子 篇です)

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*はい、方代さん! 第97回ポエトリーカフェ 山崎方代篇@山梨県・都留/バンカムツル(2017年7月)

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「Pippoのポエトリーカフェ」とは、2009年10月より「入りやすい、詩の入口を作ろう!」との思いで、スタートした《気さくな詩の勉強会》です。 2008年頃より、詩の活動をはじめて以来、「興味はあるんだけど...誰からなにから、読んだらいいのやら」「楽しみ方がわからない」という方々に、とても多く出会ってきました。
そういう方々の、なにか手がかりになれればと、このような会を開催しています。

2017年8月に通算97回をおえ。10代から80代の方まで、リピーターの方も多いのですが、のべ1600人ほどの方々がご参加下さいました。「ポエカフェ」本編に入る前に、皆さんのミニ自己紹介タイムを設けていたり。詩人の生涯をハイライトで紹介しながら。ご参加のみなさん一人一人に、その回にとりあげる詩人の《代表作テキスト》をくじ引き詩朗読(→自由な意見交換)をしていただいたり…と。自然に詩と親しめるような流れを作っています。
「詩や詩人についての知識はそんなにないんだけど、でも興味はある…!」という方、心から大歓迎。
はじめての方も、どうぞお気軽にご参加下さいませ。

《過去の開催記録》
2009年10月〜2017年2月までの全開催記録
★第七期: 第86回〜第97-2回(2016年9月〜2017年8月) 記録(近日upします)
第六期: 第72回〜第85回(2015年8月〜2016年7月) 記録
第五期: 第59回〜第71回(2014年6月〜2015年5月)記録
第四期:2013年3月(第43回 新美南吉編)〜2014年3月(第58回 西條八十篇)

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《イベント概要》
★第八期一回(第98回)〈ポエトリーカフェ :J.プレヴェール篇〉

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Jacques Prevert 1900-1977 フランス・パリ西郊生まれ
詩人、映画脚本/戯曲家・作詞家

《プレヴェールは無政府主義者的感傷家であり、反教会的であり、アンチ・ミリタリストであり、一切にアンチの詩人である。彼が手にしている武器といえば、ただ一つ、すなわち「言葉」だけだ。親しみぶかい言葉で、彼は唇のあいだで炸裂する恐るべき兵器をつくりあげる。》 
  コミュニストの詩人、クロード・ロア の言葉より


プレヴェールをしっていますか。
パリ生まれの民衆詩人。率直で平易でありながら、諷刺・ユーモア・抒情にみちた詩の数々、あるいは、映画「天井桟敷の人々」の脚本、シャンソン「枯葉」「バルバラ」等の詞をはじめ。多方面に芸術ジャンルをまたぎ、その才能を発揮しているので。どこかでかれの作品にふれ、印象にのこっているかたも多いのでは、と思います。

ざっと、プレヴェールの略歴を追いますと。詩作から出発。1920年代半ばにシュールレアリスムのグループに参加・交流(やがて決裂)。もとより好きだった「映画」制作に熱中。詩を雑誌に発表するかたわら、「新聞ばんざい」「仕事は上々」「フォントノワの戦い」など数々の傑作台本を手がけ、30代の半ばには、名劇作家としてその名をとどろかせます。第二次大戦の勃発時には、反ナチスや、戦争諷刺的な詩や脚本を次々に書いて、民衆(高校中学生など若者達もふくめ)の熱狂的な支持をえます。1945年に待望の、第一詩集『パロール(言葉たち)』を刊行。発売後数週間で15万部以上(!)という 詩集としては空前の売上げを示しました(のち、世界各国にて翻訳詩集が発売される)。戦後も、詩集・詩画集の刊行や脚本執筆など精力的に仕事をつづけ、66歳にて没。

わたしにとっても。以前に京都の古書善行堂で購入した、北川冬彦訳/プレヴェール『パロール 抄』はずっと愛読している、宝物の一冊です。また『アラゴン・エリュアール・プレヴェール詩集』(こちらは、大岡信訳)も。

プレヴェールがなくなり、ちょうど40年のことし。これまで、あまり手軽に読めなかった、プレヴェールの詩集が岩波文庫にて、小笠原豊樹訳で8月に刊行されるという嬉しいニュースが。やったね!! 入手しやすいと思われますので、これを課題図書にします! この機に、プレヴェールののこしてくれた詩と、生に、みなで楽しくふれてみませんか。

《ちょこっと詩を紹介》

*詩集『パロール』より


「家族の唄」抄  大岡信訳

おふくろは編物をする
息子は戦争をする
これはまったく当たりまえ おふくろは思う
でもおやじ おやじは何をする?
おやじは事業をする
女房は編物
息子は戦争
おやじは事業
こいつはまったく当たりまえ おやじは思う
それなら息子 それなら息子は
息子はどんな考えだろう?

 ===

「夜のパリ」

闇の中でひとつずつ擦る三本のマッチ
はじめのはあなたの顔をいちどに見るため
次のはあなたの眼を見るため
最後のはあなたの唇を見るために
そしてあとの暗闇はそれらすべてを想い出すため
あなたをずっと抱きしめながら。

 ===

「カタツムリさん葬式へ行く」抄

二匹のカタツムリさん
枯葉のお葬式へ行く
殻は喪の黒
つのにも喪章
暗闇の中へ入ってゆく
秋のほんとにきれいなゆうぐれ
ところがまあ ついてみると
もう春だとさ
死んでいた葉は
みな生きかえる
二匹のカタツムリさん
ひどい間の悪さ
でもほら お陽さま
お陽さまが言う
どうぞ どうぞ
まあお坐りんなって
ビールもあります
よろしかったら
パリ行きの観光バスはいかが
今晩発ちます

===

「バルバラ」抄

思いだしてくれ バルバラ
あの日ブレストはひっきりなしの雨で
きみは歩いてきた 微笑みながら
雨のなかをはなやいで うっとりと きらきら光って

*
思いだしてくれ バルバラ
忘れないでくれ
きみのしあわせな顔を濡らし
しあわせな町を濡らした
あのしっとりしたしあわせな雨を
海の上にも
海軍の工場にも
ウェッサン島の船にも降っていたあの雨を
おお バルバラ
何という 気狂い沙汰だ 戦争は
きみは今 どうしている
この鉄の雨
火の雨 はがねの雨 血の雨の下で

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「シャンソン」  北川冬彦訳

きょうは何日かしら
きょうは毎日だよ
恋しいひと
きょうは一生だよ
おまえ
わたしたちは 愛しあって生きてる
わたしたちは 生きて愛しあってる
そしてわたしたちは 一生が何だか知らないんだ
わたしたちは 一日が何だか知らないんだ
わたしたちは 愛が何だか知らないんだ。

 ===

「鳥の肖像を描くのには」抄 エルザ・アンリケに

まず第一に鳥籠を描くんだな
戸口を開けてね
それから描くんだ
何かかわいらしいものを
何か単純なものを
何かうつくしいものを
何か鳥のために
役立つものを


《課題図書》
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『プレヴェール詩集/小笠原豊樹(岩田宏)訳』岩波文庫 (907円)

*8/18日発売のため、大きな書店であれば、店頭でご入手できるかと思いますが。
「岩波文庫『プレヴェール詩集』は100冊注文する!」と仰ってた、駒込駅南口の《BOOKS青いカバ》(→twitter /web)さんへ、自分は予約取りおきをお願いしてます(その心意気に共鳴…)。発売日より《通販》も開始されるそう。海外文学も充実のすてき書店なので。お近くの方はどうぞ、青いカバさんでのご予約・購入をおススメします♪



[日時・内容]
2017年9月17日(日) 19:00〜21:30 定員15名(要予約)  費用 1300円(1ドリンク別)
(*ご予約は、以下のフォームより受付いたします) *8/18(金)よりご予約受付開始!
*ご予約お申込が定員に達しましたため、お申込を〆切りました(9/3)。キャンセルなどが、ありましたらまた、お伝えいたします。

〈内容〉 Pippoによる詩人の生涯紹介。ご参加の方々によるくじ引き詩朗読。 茶話会。※年譜・テキスト配布します /会場 神田・伯剌西爾(ぶらじる)
★プレヴェールにちなんだ、特製ポエトリーおやつあり♪

[ACCESS] 東京メトロ半蔵門線/都営三田線/新宿線 「神保町駅」
A7出口徒歩3分 書泉グランデ脇小宮山ビルB1F(小宮山書店のわき道を入って右の地下)
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※上の、申し込みフォームの使えない(もし表示されない)方は、以下の宛先までお申し込み下さい。
tintiro.ivent@gmail.com まで。 
メールにて、件名は 「ご参加のポエカフェ会名」とし、お名前・緊急ご連絡先(TEL)・ご参加人数など、ご明記の上、お送り下さい。折り返し、ご予約完了のメールを、お送り差し上げます。

※キャンセル時には、それが分かり次第、お伝えいただけますと幸いです。

pipponpippon at 19:00│Comments(2)

この記事へのコメント

2. Posted by ぴっぽ   February 02, 2016 14:11
かずさん、こんにちは(^-^)
はい、ワンとニャーです笑
八木重吉さんの回もありがとうございました。楽しかったですね。

まどみちお先生!入りますよ〜。

犬かねこ、の詩あったような..
ちょっと探してみますね。
1. Posted by かず   February 02, 2016 11:36
5 前回初めて参加したものです。
こんなテーマもあるんですね。素人にはとても嬉しいです♪

質問なのですが「まどみちお」も近現代詩人に入るのでしょうか?
私は大好きなのですが^^;

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