5月21日
・優駿牝馬(オークス)G1東京芝2400良
距離が長かったであろうレーヌミノル以外は基本的に人気馬が好走しているレースで、各馬が力を出せたレースだったのかなと。
6番人気モズカッチャンが2着、9番人気ディアドラが4着に来ているんだが、この2頭は人気が間違っていたという解釈の方が良い気がする。
個人的にもモズカッチャンの強さをフローラステークスで読み取れていなかったんで、反省だな。

掲示板5頭のうち3頭がノーザンダンサー系で、残り2頭がハーツクライ産駒。
ノーザンダンサー系の3頭のうち2頭が人気薄だったし、ハーツクライはサンデー系の中では重い印象の血統なんで、馬場が特殊だったという見方もあると思うんだけど、ノーザンダンサー系に向いている馬場だったというよりは、「ノーザンダンサー系もサンデーサイレンス系も同じように来られる馬場になった」、と思った方が良いんじゃないかな。
東京競馬場だけじゃなくて、日本の馬場が全体的にそういう傾向になってきたように思う。
だとしたらそれは良いことですよね。

なので、今回のレースは、馬場による血統の偏りはなく、レース展開的にも実力のある馬が上位に来た、と思います。

ソウルスターリング(Frankel×Monsun)牝。
蓋を開けてみれば圧倒的な1番人気だったし、単純に1番強かったなと。
桜花賞の敗因は道悪として、1600でも2400でも同じように強くて、距離的にも展開的にもなんでも強くて、道悪だけが弱点、という感じかな。
現状では3歳牝馬の中で強い、という域を出ていないと思うんで、確か秋は天皇賞に行くっていう話だったけど、今後の成長に期待かな。

2着モズカッチャン(ハービンジャー×キングカメハメハ)牝。
フローラステークスでそれこそ「特殊な馬場だからハービンジャーが来た」なんて書いて、最初から評価の外にしていた。
レースをちゃんと見ると、前が残る中、中団から33秒台の脚を使って差し切っていて、接戦の決着だったけど「モズカッチャンは強かった」、と評価しなきゃいけなかったんだよなあ。
結局オークスでも同じように鋭い脚を使って、実力で2着。
競馬場を選ばず連続好走しているし、秋も有力馬の1頭。

3着アドマイヤミヤビ(ハーツクライ×クロフネ)牝。
追い込み不発の前走を無視して、全競走成績を見ると、まあ普通に実力通りかなという感じ。
でまあ、ハーツクライ産駒にお馴染み、良い意味で特に言うことがないw
G1では追い込みの戦法を取っているので、京都内周りの秋華賞にあまり向くイメージはないけど、それはデムーロ騎手が乗るようになった影響かもしれない。
デムーロ騎手が乗る前は普通に中団からレースしているので、秋華賞に対応出来る気もするし、ちょっと判断が難しい。
まあ多分秋華賞トライアルに出てくると思うし、ローズステークスや紫苑ステークスならどっちも向くと思うので、そこで秋華賞に対応できる脚質かを見極めれば良いかな。

4着ディアドラ(ハービンジャー×スペシャルウィーク)牝。
総評では「実力がある馬が来た」と書いたものの、この馬の実力を見抜くのはかなり難しい・・・w
前走の矢車賞はレースぶりそのものは強いは強いけど、相手関係があれだし・・・。
実は桜花賞で上がり最速だった、というのはあって、その素質の片鱗を血統的に2400で開花させた、なんて解釈は出来るっちゃ出来る。
けど、オークスの出走馬なんて、それこそ2400で開花しそうな血統の馬は他にもいるわけで、じゃあこの馬を選ぶっていうのはやっぱり難しいよなあ。
まあ4着だから結果的には無印で良いんだが・・・。
今後もこういう馬は選べないかなあ。
馬体が見れたりするとまた違うんだろうけど、って前も書いたけどw
ちょっと勉強してみようかな。
将来性については、ちょっと春のクラシックまでを勝負時と考えて使いまくったような印象がある。
結果的に収得賞金も多くないし、血統的に条件戦のゆるいレースでは取りこぼしがあるタイプなので(この血統評価は合ってるはず・・・w)、ちょっと前途多難かなと。

5着リスグラシュー(ハーツクライ×American Post)牝。
もともと桜花賞のこの馬に対して書いた言葉だったんだけど、今回も同じく、ハーツクライ産駒にお馴染み、良い意味で特に言うことがないw
秋も有力候補。

6着フローレスマジック(ディープインパクト×Storm Cat)牝。
相手関係と流れ的に出ちゃって、逃げちゃったんだろうけど、よく頑張ったんじゃないかと思う。
この馬が不慣れな逃げをしながらも、6着に残れたあたりが、「サンデーサイレンス系も来られる馬場であった」ことを示していると思って、この馬まで取り上げました。
まあサンデーサイレンス系じゃなくて、ディープインパクト産駒って言ってしまって良いかもしれないけどw
最近はディープ以外のサンデー系だと、ハーツクライやダイワメジャーの「重いサンデー」の方がむしろ多いんで、軽いイメージで単純に「サンデーサイレンス系」と言っちゃうとややこしくなっちゃうな。
フジキセキやマンハッタンカフェの「軽いサンデー」の先輩たちは、もうあんまり存在感がない・・・。
マンハッタンカフェの産駒は2016年生まれまでいるみたいだけど。
と、話題がそれちゃったけど、この馬も基本的に安定していて、逃げちゃったオークスで6着というのも優秀なんで、この馬も、秋も有力候補ってことで。

ということで、上位6頭のうち、1着馬は別路線として、2,5,6着馬が秋華賞路線の中心かな。
他に触れるべき馬は、まあ13着の桜花賞馬レーヌミノル(ダイワメジャー×タイキシャトル)牝だろうけど、距離が長かったでしょう。
秋華賞路線に行くみたいだけど・・・やめたほうが良いかと・・・。