2016年10月24日

グラスなど

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レッドグラスではない普通のグラス(まっちゃん提供魚)
この手のグラスの赤は、真ん中の写真のように非運動性虹色細胞の有色型により赤くなっています。それ以外の白い部分は非運動性虹色細胞の白色型です。(全体に普通の色素細胞が少ない)
レッドグラスになると(モザイク側に寄せると)左の写真の様に赤色色素細胞も多くなってきます。
非運動性虹色細胞の有色型の発色は淡く、はっきりした模様は作れません。モザイクのような赤色素細胞型は赤味が強く、輪郭のある模様を作ることができます。
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左 グラスの透明感を追い求めていくと青くなります。成長すると虹色細胞が成熟して有色〜白色になってしまうのでこの状態を維持するのはなかなか難しい。
中 右 サイドから光を当てて青の発色を際立たせています。非運動性虹色細胞が青く光っているのが判ると思います。ブルーグラスのような全層が青になるタイプならば条の部分まで青くなります
画像 054 レース12






左 若干有色化が始まっています。まだ透明な部分が青の光を反射しているのが判ります。
右 レースの透明な部分の非運動性虹色細胞。これが透明型非運動性虹色細胞の代表例です。

とても古い時代の話ですが、透明グラス(青グラス)〜グラス〜レッドグラスの変化が判ってもらえると嬉しく思います。
この頃、小難しい話ばかり書いています。もう少し軽いことも書くべきですが、なかなかそれも難しく。
基本的なことは、タキシード以外は書いたので、一度終わりにしたいと思います。


それでは最後に総論のメラニンのところで書き忘れていたことを一つ。
メラニンが青く光る現象です。そう義足を出さないメラニンは非運動性虹色細胞を従えることで、青く光ることができるのです。
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2016年10月23日

モザイク ファンテールなど

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左 モザイクの原型リプルステール(さざ波模様)です。
このメラニンは条を跨いで模様を作ることが特徴になります。この性質がないとモザイクの大きなメラニン模様は作れなくなります。メラニン自体は中層が主体になり、赤系の色素細胞とまともにぶつかります。
写真の魚の尾の上の部分は非運動性虹色細胞により模様に白枠が作られています。下方は虹色細胞が少ないため白枠が無くなっています。
虹色細胞の影響がよくわかると思います。上部がノーマルモザイク(旧型?)下部がレッドモザイクの構成になっています。それぞれ好みのありますが、より赤の強く見えるレッドモザイクが主流になったのも仕方がない事かと思います。
中 白枠は非運動性虹色細胞で出来ています。これが畦のようになり再祖細胞とメラニンは混じってはいません。
右 白枠(運動性虹色細胞で畦)ができないため、メラニンと赤の色素細胞が混ざっています。

ファンテール 006 モザイクになれなかったファンテールです。
モザイクの特徴は2つあり一つはゴノポの上のメラニンがスポット状になる事ができるかというのがあります。
この写真の魚はメラニンが広がってスポットにはなれません。このメラニンを一か所に集める遺伝子がどうしてもモザイクには必要になります。この遺伝子はワイルドタイプにも結構あります。

画像 330 外産ゴールデンレッドテール尾の付け根13 外産ゴールデンレッドテール尾の付け根5







もう一つに半タキと称する尾筒にある青味のある黒を作る遺伝子です。構造は青の上にメラニンが乗ることにより青味のある黒になります。中右 この青はかなり特殊で、色素で組織が染まっています。全体の色素細胞の色乗りも良くなります。ブルーの上に黄色が乗ることで、、パイナップルグッピーやウイーンエメラルドの尾筒のグリーンも作っています。(色が強い品種には結構あるのです)
ウイーンレースファンテール 006ダブルソードタキシード 004






左はウイーン(尾筒に青がある)から右はダブルソード(青無し)で作りました。光の条件が違うので判りにくいのですが、メラニンのまとまり方や色乗りの点で青ありの方がモザイクに近くなると思います。





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2016年10月21日

コブラ レースなど 白色非運動性虹色細胞

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ピンぼけですが同胎のコブラとレースです。
何をもって違いとするかですが、個人的にはモザイクのような黒地であればコブラ、細かな模様で無地(透明)であればレースで良いと思っています。細かな黒地模様の場合はレースと言って良いかは判断が難しいです。
コブラはレースにモザイクもしくはファンテールを混ぜることで作ることができます。レースの黄色に若干の赤と中層のメラニンの力を借りて強い黄色と、しっかりした黒を出すことに成功しています。また尾びれを作り易くなる効果も絶大です。同じような手法にガラスのグラスにモザイクを導入してレッドグラスを作成したものがあります。
画像 520外産 ウイーン系






左 タキシードからの分離 レースの基本的表現、尾びれはつかないし色味も模様も薄くなります。
中 シンガポール系 背びれを見ても判るように白の成分(非運動性虹色細胞)がやや多い
非運動性虹色細胞が多いと模様が流れにくくなります。(背びれを見てもほぼモーリー体型、微+の巨大化因子を集めたタキシードと同じです)
右 ウイーンのY 赤の成分があるためレモン色が黄色になってきます。
レッドレース系 メデューサレッド鱗12 IMG_5818






レッドレースからの分離品 非運動性虹色細胞が表層近くにあるときは(体の話です)、光沢が出てきます。
下層のレース模様に非運動性虹色細胞(下層〜上層まで発達してくる)が、覆いかぶさることで、若干潰れています。
右の写真はプラチナの光沢部分です。鱗に密着するところに非運動性虹色細胞があります。
体の場合レース模様の成り立ちに鱗の影響があるものがあります。本来のレースとは違い表層型になります。
このタイプの場合はレッドテールの尾の黒の上にもコブラ模様を作ってきます。(下層レース中層メラニン上層レースのサンドイッチ構造になります)

いきなり話が飛びますが、レースやグラスメスには墨というタイプがあります。これは模様がないわけではなく、虹色細胞が少ないために柄ができないという事です。柄の遺伝子は持っていても表現できないだけなのです。

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2016年10月15日

コブラ、レースなど

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黒勝ちなレース系グッピー このタイプは表面に均一なメラニンを持っているために黒地に模様のように見えます。黒い部分は偽足を発達させ、白地に見える部分は偽足なしのメラニンです。メラニン細胞の密度としては白地も黒地もあまり違いはありません。この表層型メラニン群はレッドテールなどの尾筒の上側の黒を作ることがあります。左は外産レッドテールコブラの尾筒を裏側から見たものになります。黒の下にコブラ模様が作られています。
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表層型メラニン群がない場合のレッドレース かなり印象が違ってきますが、この辺は好みかも。
ただし遺伝子構成としてはかなりの違いがありますので ・混ぜるな危険・となります。
プラチナショッカーグラス構造 ショッカー白なし






ショッカーの非運動性虹色細胞が少ない場合です。
赤の上にメラニンが入り込み、偽足を出しています。全面逆コブラ焼け状態。
メラニンンが下に潜り込む場合は焼けたような茶色風味。上にかぶさる場合はただ黒っぽくなるだけなので、肉眼でも判別できます。


piyometora at 22:43|この記事のURLComments(0)

2016年10月09日

コブラ レースなど

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左 コブラ系とモザイク系のミックスではコブラ焼けと称する赤が焼ける現象が起こりやすい。これは中層の赤の細胞の下にコブラ系特有の下層のメラニンが入り込むためである。非運動性虹色細胞が少ない(白っぽくない)場合こうなることが多い。
本来モザイクは中間層の色素細胞と中間層のメラニンの棲み分けで模様を作るのだが、コブラの最下層メラニンが悪さをすると理解してください。
右 コブラの模様は非運動性虹色色素細胞の白色型とメラニン細胞の棲み分けによるものです。非運動性虹色細胞の上に色素細胞が乗りコブラやレースの色彩になります、またこの部分にメラニン細胞があっても義足の発達ができず黒の発色はできません。モザイクは中層、レースは下層で主に模様が作られていると思ってください。
条にメラニン 条のメラニン2






レース系特有の条からのメラニンの発達仕方です。レース系のメラニンの特徴がこれで理解できると思います。

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2016年09月28日

鰭の青    総論はこれまで、次回から各論へ

青は、色素細胞的なものは見ることができません。光を横から当てることにより青くなります。また青があったとしてもスクリーンに相当する構造がないと強い発色にはなりません(青い光のライトを横から見ても青くみえません)
画像 080 画像 067






左 ブルーグラスの青 細胞のほぼ全層から青の発色があります。強く発色することができます
右 ブルーテールの青 非運動性虹色細胞の部分が主に青くなっています。
DSC06270 DSC06337






左 比較的青っぽい尾びれの魚 光の加減で青く見える程度 ワイルド系グッピーはこのカテゴリー
ピントが合っている部分のみが青く見えるので青になれる部分が非常に薄い。
右 ほぼ青のない魚 デルタ系の大部分がこれ
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ラベンダーグラス(陶様提供魚)
青だけではなく赤も残っているモザイク調ブルー

尾びれの青は青の位置、深さにより色々と変化しますが、司る遺伝子は違えども、青としては同じ質ものだと考えています。










piyometora at 17:37|この記事のURLComments(0)

2016年09月22日

メラニン

画像 095レッドテール有ブルーグラス






1 左のタイプは全体にメラニン細胞が散っているタイプです。レッドテールなどはこのタイプをもっています。位置は表層に近いためほかの細胞に邪魔されることがなく均一に広がることができます。模様を作るときは下側のメラニンのように義足を発達させることにより濃淡を作り模様を作ります。
2 真ん中のタイプはレースやコブラによく見られるのので、鰭の条から発生してくるメラニンです。これが広がっていき模様を作るので、条を中心としたメラニン模様になります。メラニンの位置としては最下層になり非運動性虹色細胞の位置と重なります。
3 右のタイプは条を避けるように発達してくるタイプで、グラスが代表例です。メラニンの位置としては中層で色素細胞の層と被っています。
画像 017白枠2プラチナピンテール尾9






4 (左、中央写真)モザイクの前身リプルステール(さざ波模様)メラニンが色素細胞の中層と非運動性虹色細胞や支持組織のある深層の両方に入り込むかなり強めの性質。
(右写真)プラチナピンテールなどの尾びれの上下を切り取りピンを作っています。尾びれを崩壊させる可能性のある厄介なメラニン。

メラニン模様は大体この4つが大元となります。あとは細かくしたり、倍化したりする色々な修飾遺伝子で整えます。
それぞれの遺伝子は違うものなのでミックスしたりして自分の好みの模様を作ることができます。


piyometora at 07:03|この記事のURLComments(0)

2016年09月14日

尾の白

BlogPaint
1非運動性虹色細胞の白色型
2白色細胞
3黄色色素細胞(一般的な赤や黄色を司ります)
4メラニン細胞


白を発現させるほとんどの場合は主に1が関与しています。かなり例外的に2が主体になる場合があります。
ドイツにしても、モザイクの白い部分にしてもほぼ1で出来ています。
2が主体になる例外は一部のアイボリーくらいでしょうか。

ドイツイエロータキシード燐酸処置
左側無処置、右側リン酸にて非運動性虹色細胞を透明化した。
これにより白色化の主原因が非運動性虹色細胞と証明しました。




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非運動性虹色細胞の白色化が始まったています。初期段階ですが肉眼ではこの段階でも白く見えます
所々がすりガラス状に不鮮明に見えている所で光の乱反射が起こり白になります。

piyometora at 10:07|この記事のURLComments(0)

2016年08月30日

再度 赤

赤の分類とその特徴

1 メスの尾びれが赤くなる事が出来る、コブラで抑制されない、ブルーにしても色素自体には変化がなくブルーを暗くする。

2 メスの尾びれは赤くならない、コブラで抑制される、ブルーでも抑制される。

A クラゲの足のように偽足が大変強く発達するために、濃く他の色があっても埋めてしまうため模様を埋めてしまう。

B ヒトデの足ような短めの偽足があるので発色は良いが大柄な模様

C 偽足を作らないので細かな模様も作れるが、色目が薄い又は透明感がある。赤を表現するために色素細胞の量が必要

ア 例外的に色素のみが存在する場合 体はピンクになるが輪郭ははっきりしない。

イ 例外的に非運動性虹色細胞が赤く染まる場合。ピンクホワイトの尾などのように淡い赤になる事が多い。
(6と7はたぶん同じ現象、体に起こればア、尾びれに起こればイだと思われます)

BlogPaint 751fbd00.jpg 940e91cb.jpg







これを品種改良に利用すると、昔のガラスのグラスは2−cでモザイクは2−bになります。
これらを掛け合わせて赤くて模様の細かいレッドグラスを作るのです。
これは偽足のコントロールの代表例になります。偽足が強ければ発色は良くなりますが模様は荒くなります。
これの兼ね合いを付けるのはとても面白い作業になります。
 タキシードはAの傾向が強くなる特徴があるので、モザイクタキシードはタキシードより色が強く柄が大きめになります。 
 このように赤の特徴を分けることにより、品種の特徴が判りやすくなります。グルーグラスの体に赤のシミが出たり、ネオンテールの尾の一部が赤くなったり,メスの尾びれに赤が出てきたりする現象も、理解できれば怖くはありませんね。





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2016年08月02日

黄色

黄色のコントロールは顕微鏡観察が、一番役に立ちました。
そもそも、黄色になる方法がいくつかありますが、その理屈が判らない状態で、別種の黄色を交配してもうまくいきませんでした。
BlogPaint
ウイーンエメラルドの尾びれの黄色い部分。赤の色素を持ってはいますが色素細胞の外郭部分には色素自体が入らないというもの。




DSC05538
イエローグラスなどに時々みられる本来色が入るための外郭が無くなって赤くならないもの




イエロータキシードメス9
イエロータキシードの赤の色素があっても色素細胞が黄色に維持されるもの




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コブラのように赤の色素自体を抑制するもの(ブルーグラスの赤が黄色になる現象も同じ)
この写真は赤が抑制しきれずにいるものですが、黄色としては綺麗です。




黄色の成り立ちをある程度理解していないと黄色の品種改良は難しくなります。
大まかな区別は、体や尾に赤い部分がある場合は色素細胞が赤くならないタイプ。全身に赤が出なければコブラのような色素抑制タイプと考えればよいでしょう。
体や尾に赤が出るタイプの区別は、ウイーンタイプはワイルドにしか見られないので、デルタの場合は無地しても良いかと、一番薄い黄色になります。イエロータキシードは義足による黄色の厚みがありますし、透明感はありませんのでそれとわかります。時々グラスタイプで見られる外郭欠損は黄色が強くありませんウイーンの黄色より若干濃いくらいにしかなれません。

黄色は若干の赤があると、より強く見えます。これが一段と黄色の難しさを増します。
レースコブラは黄色が強くありませんが、黄色としては純粋です赤を完全に抑制しています。コブラは写真のように赤が完全に抑制されていないので黄色が一段と濃く見えます。このように黄色の質を求めると中間型の構成になるのでコブラタイプ以外は安定性に欠けます。

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