2009年10月02日
尾びれの荒れについての考察

尾びれの荒れとは、先端部が痛みギザギザになったり、欠けたりする現象で魚の観賞的価値が低下します。この症状の原因と回避法について考えて見ます。

欠けて間もない時の写真です。きれいに条の節の部分から欠けています。
また、感染症などではないことが判ります。
物理的な力でとれたと考えるのが妥当です。

この写真は尾切れが起こりやすい個体の典型的なものです。
節が詰まっているために遊びが無く、節自体が肥厚しています。肥厚は圧力を慢性的に受けているためだと考えます。

これは切れ尾にならないタイプの写真です。節に肥厚は無く、隙間があります。
節の隙間が関節の役目をして力をうまく逃がす構造になっています。
結論
尾の荒れは、病的なものではなく、条の構造的な問題であり、遺伝によりコントロールできる可能性が高い。
顕微鏡で判断することも可能だと考えるが、肉眼的には尾びれの動きを上から見ることのよりその可動の硬さを見ることのより選別できると考えます。特に尾びれのしなりが大切だと考えます。
piyometora at 23:05|この記事のURL│Comments(0)
2009年09月24日
頂いた魚だけど、 NO1
頂いた魚をネタにしては礼を失するかも知れませんが、我慢ができなかったので許してね。



コンテスト会場でお土産のさかなです。若くて元気いっぱい。でも子供が取りにくいそうです。またモーリーミックスかもといううわさもチラホラ。。
真ん中の写真は、ゴノポですがやたらに太い、そしてフックが見当たりません。グッピーのゴノポはもっとスマートで、立派なフックがあります。ちなみにモーリーにもフックはありますので、モーリーミックスの可能性を否定も断定もできません。
右は、精巣の写真です。丸い部分が精子の入っている袋ですが、非常に数が少ない。普通のグッピーの20パーセントぐらいじゃないでしょうか。この若い時期にこれではいけません。
この2つの事象を考えると、ゴノポの形状は交配に向かず、精子も少ない。やはりこの系統の交配は至難の業ですね。



コンテスト会場でお土産のさかなです。若くて元気いっぱい。でも子供が取りにくいそうです。またモーリーミックスかもといううわさもチラホラ。。
真ん中の写真は、ゴノポですがやたらに太い、そしてフックが見当たりません。グッピーのゴノポはもっとスマートで、立派なフックがあります。ちなみにモーリーにもフックはありますので、モーリーミックスの可能性を否定も断定もできません。
右は、精巣の写真です。丸い部分が精子の入っている袋ですが、非常に数が少ない。普通のグッピーの20パーセントぐらいじゃないでしょうか。この若い時期にこれではいけません。
この2つの事象を考えると、ゴノポの形状は交配に向かず、精子も少ない。やはりこの系統の交配は至難の業ですね。
piyometora at 21:28|この記事のURL│Comments(4)
2009年09月17日
レッドテールの3種の赤 レッドテールタキシードの作出途中の話
真ん中の写真に写っているレッドテールタキシードの系統から分離されたものです。
フルレッドとレッドテールタキシードのF1を所沢のオークションで落とした物で、他の血は一切混ぜてはいません。






左 緒筒の上部が黒くなるタイプ白い細胞が同居するのが特徴で、赤が強いためレッドテールの基本形にされることが多い。
真ん中 現在の主流になりつつあるフルレッドタイプの赤。左のものとは赤い細胞自体が違う。澄んだ赤が作りやすい。現在こちらにレッドテールにシフトしつつある。
右 グラスの赤の細胞でできたレッドテール。赤が薄いため本来は除去の対象になる。ただし尾びれの付き易さから重宝することがある。また過去のUSレッドテールはこの赤を理想的に使った作例でした。
これらのように極端に選別していけばその魚の構成要素がわかるため再構築しやすくなります。また良い魚といわれるものはこのようにいろいろな形質を併せ持ったものです。赤一つでも最低3種類のミックスですからね深いでしょ♪
ところでなぜレッドテールで調べているかというと、タキシードの赤がかぶってしまうとみな同じような左の魚の色彩になり判断が難しいからです。アルビノを普通体色に戻して調べるのと同じことです。
この辺がレッドテールタキシードが一段と難しいといわれる部分ではないかと思います。
回りくどいけどしょうがないのよ。
フルレッドとレッドテールタキシードのF1を所沢のオークションで落とした物で、他の血は一切混ぜてはいません。






左 緒筒の上部が黒くなるタイプ白い細胞が同居するのが特徴で、赤が強いためレッドテールの基本形にされることが多い。
真ん中 現在の主流になりつつあるフルレッドタイプの赤。左のものとは赤い細胞自体が違う。澄んだ赤が作りやすい。現在こちらにレッドテールにシフトしつつある。
右 グラスの赤の細胞でできたレッドテール。赤が薄いため本来は除去の対象になる。ただし尾びれの付き易さから重宝することがある。また過去のUSレッドテールはこの赤を理想的に使った作例でした。
これらのように極端に選別していけばその魚の構成要素がわかるため再構築しやすくなります。また良い魚といわれるものはこのようにいろいろな形質を併せ持ったものです。赤一つでも最低3種類のミックスですからね深いでしょ♪
ところでなぜレッドテールで調べているかというと、タキシードの赤がかぶってしまうとみな同じような左の魚の色彩になり判断が難しいからです。アルビノを普通体色に戻して調べるのと同じことです。
この辺がレッドテールタキシードが一段と難しいといわれる部分ではないかと思います。
回りくどいけどしょうがないのよ。
piyometora at 15:54|この記事のURL│Comments(0)
2009年08月14日
白についての知見

ドイツとドイツのy型タキシードとアイボリーから作られたドットパールという品種です。ドットパールのメスはタキシードではありません。この2つの白は肉眼的にはよく似ていますが、まったく別の構造で作られています。
燐酸で処置すると虹色細胞の透明化ができます。今回はこれを利用します。プレパラートはドイツとドットパールの燐酸処置がなされたものが乗っています。右上のカバーガラスからはみ出している部分は未処置部分です。未処置の部分は白く処置されている部分は透明化されています。下のドットパールは燐酸処置を行っても白いままです。
燐酸処置と未処置との境の部分の拡大です。白い虹色細胞が透明化してしまっているのがよくわかります。
ドットパールの拡大写真です。左の未処置には多色の虹色細胞があり、虹色細胞は白くなっていません。白い別の細胞が存在しています。左の燐酸処置の写真では虹色細胞は認められなくなり、白い細胞が残っています。まとめ
ゆえにドイツは虹色細胞による白、ドットパールは白い細胞による白ということになります。
本来はアイボリーではないドットパールも調べるとよかったんですが材料がなかったもので白の違いが、xタキシードが無いためなのか、アイボリーの影響なのかが確定できません。片手落ちですね。ただ燐酸でドイツ系の白か ほかの白かが分けられることが分かったことは収穫でした。
piyometora at 00:45|この記事のURL│Comments(4)
2009年07月12日
虹色細胞 体編



体でも同じような変化があります。
左 発色前で繊維状の構造が残っています。色的には無色透明でメスの体に多く認められます。真ん中発色していますが肉眼的には銀色に近くなります。オスの体の輝きの基になります。右 不透明化が進んでいます、色彩的には白になります腹部に良く認められます。



左 虹色細胞が増殖して色素細胞を包み込んできています。まだ十分に混濁化はしていません。コブラの白い模様はこの状態で出来ています。
真ん中 鱗部分に虹色細胞が到達しています、プラチナはこの構造です。
右は鱗を除去した状態です。虹色細胞の変化がわかりやすくなっています。鱗の辺縁にそって弓状に混濁化が進んでいます。
piyometora at 21:01|この記事のURL│Comments(0)
虹色細胞 形態変化



虹色細胞は繊維状のものが細かく裁断されて発色します。極初期の繊維状の穂の長い構造では透明です。それが同じ間隔で分断されて発色できるようになります。

発色は透明感がありガラスのようです。
今度はそれらの中に乱反射する構造物が出来てきて、ガラス状態が崩壊しすりガラスのように不透明で白色化してきます。

これがグッピーの白さの大部分です。例外は少しありますがほとんどがこれで出来ています。

左はプラチナピンテールの尾びれの白い部分です。右はドイツイエローの尾びれになります。ピンテールの方は白いほかの細胞も映りこんでいます。これはレッドテールにも良く見られる黄色い細胞です。2006年12月の記事のクリーム色の細胞に当たります。まわりの乱反射のためにこう見えるようです。
ドイツは虹色細胞が発達してきて、色素細胞のある層まで侵食してきます。これにより赤や黄色ばかりでなく、メラニンまで埋めてしまいます。故に多少の色柄は埋まっていきます。
piyometora at 17:44|この記事のURL│Comments(0)
虹色細胞

尾びれの条と条間の強拡大の写真となります。
赤やオレンジ黄色の透明感のある構造が虹色細胞になります。
黒い部分はメラニン細胞です。尾びれなのでメラニンで挟まれた状態で虹色細胞は存在しており、鰭を薄く2枚にしたと仮定すると、虹色細胞はメラニン細胞より下にあることになります。
層状構造はとても大切な部分です。
最下層に血管などがある支持組織、その上に虹色細胞、その上に色素細胞、表面に表皮組織の順番があります。
虹色細胞は時にその部分に留まっているわけではなく、増殖し拡散することがあります。


この2枚は色の変化です。この程度の色になると虹色細胞だけでも赤や青の発色を得ることができます。
piyometora at 17:23|この記事のURL│Comments(0)
2009年07月06日
隠れるレース



すべて同一個体の写真で、フルレッドオスとショッカーメスとのF1となります。F1すべてがこの表現になるわけではなく、同胎にはコブラ模様のものもいます。
2枚目の写真を拡大していただくと判りますがが黄色くレース模様があります。すなわち黒でレースが消されているだけなのです。
3枚目の写真からも見て取れるように、もうひとつのレースの特徴である、条を挟み込むようなメラニンの配列がこの魚にもあります。
レース遺伝子はこのように縁の下の力持ちにもなれます。
コブラやレースのような魚が分離してきても驚かないでくださいね。この程度には隠れることが可能ですから。
piyometora at 23:04|この記事のURL│Comments(0)
2009年06月24日
青

グッピーの青や緑の部分にはいろんな仕組みや構造があります。
大きく分けて、構造色と色素に分かれます。
まずは構造色の話。
数種類があります。まずはブルーグラスに認められる細胞に隙間ができそのために青く見えるもの。細胞の形態はは変化しにくいため安定しています。死んで数時間で青くなくなるのは表皮細胞が膨らんで隙間を埋めてしまうためです。
グリーンコブラなどのコブラ系の体の緑。これは鱗と体の隙間に秘密があります。麻酔をかけたり、死ぬとすぐに緑から黄色に変わってしまいます。鱗を体に引き寄せている組織が緩むためです。まれに黄色い魚が麻酔で緑に変わることもあります。鱗をはがすと黄色になり、はがした鱗にも緑の色素はありません。
メラニンが青光りするもの。これはメラニン顆粒の表面が青を反射するためです。ただしその顆粒はメラニン細胞の中にあるためメラニン細胞が滑らかな円形を保っている場合青みが強くなります。逆に義足を出していたり、表面に凹凸が多い場合青が消されてしまいます。
ガラスのグラスの青に代表される虹色細胞が青くなる場合。かなり薄い青です。虹色細胞内の顆粒自体が青いため安定します。
ジャパンブルーなどの鱗の真下透過性の青が下層部分で青く反射する構造を持つもの。鱗や真皮に色素が少ないことが発色の条件だったりします。
もう一方の、色素由来の青。写真の青が代表的なものです。しっかりと青いです。
パイナップル系統の尾びれの付け根の青はこれです。
ウイーンエメラルドの尾筒の緑は薄い緑の層がかぶっています。鱗をはがしやさしく擦ると緑の層が取れてエメラルドの下地の黒が出てきます。
このように鱗をはがしても青や緑が残りさらに削ることで下地が見えるようになるタイプはウイーン以外にも多いです。



ラズリーの鱗あり、なし、顕微鏡の順


コブラ鱗あり、鱗なしの順。グリーンコブラはコブラ+青だから単なるコブラじゃないのよ。



二枚目の線はカバーガラスなので気にしないでください。これを黄色くすると青い部分は緑になり、パイナップルになります。3枚目は構造色では無いことを確認するために、青い部分を削り取ったものです。


エンドラーズの尾筒のエメラルドの正体。2枚目は解剖時にはがれてしまったエメラルドの構造物。これがシート状に覆っているので黒もエメラルドになります。
piyometora at 22:47|この記事のURL│Comments(0)
2009年02月08日
プテリジンとカロチノイド



アルカリで処置するとプテリジンは溶解してなくなってしまいますが、カロチノイドは油性なので残ります。


残ったカロチノイドはベンゾールで溶解し無くすことが出来ます。この操作を行ってもメラニンは保持されるようです。(フェオメラニンは消える可能性あり)
piyometora at 20:43|この記事のURL│Comments(0)

