2015年09月13日

レンタカー屋さんで車を借りる。トヨタのカローラ。
僕は長く、クライフ号をはじめとするワンボックスカーばかり運転していたので、いわゆるボンネットがある車を運転するのは久しぶりだ。
少しだけ大丈夫かなぁと思いながら手続きを済ませ、運転席に乗り込み車を発進させたら30秒で慣れた。
こういうのは昔取った杵柄というか、要は車体感覚をどういう風に把握するかということなんだな。

最新型の車はとても静か。運転している僕にさえエンジンの振動は小さくしか伝わって来ない。
時代は進歩している。昔ガーガーとうるさい機材車の中でラジカセのボリュームを最大限にし、声を張り上げてカセットテープのウルフルズと一緒にバンザイを歌っていた頃が懐かしいと思うが、やっぱりこのようにあまりにも静かな車内の中でひとりラジオを聴きながら運転していると、進歩というのはとてもいいことだよなぁと思う。
でもね。この車で知り合ったばかりの女の子とデートするのは難しいだろうなとも思う。
ある意味で、多少のエンジン音は程よいカーテンになって人との関係を隔ててくれる。黙っていてもお互いの位置をうまく確保できる。
これほど静かだと僕は得体の知れない気まずさから逃れたくて、彼女に四六時中喋り続けて、帰る頃には喉がガラガラになっているかもしれない(笑)

くだらないことを考えながらブロークンのメンバーをピックアップして、いざ河口湖へ!

天気は不安定。
僕らはおよそ時速100kmで移動しているわけで、天気が変わっているのではなく、僕らが違う雲の下に入り込んでいる。晴れたと思ったらまた別の雲の下に潜り込む。しかし天気にかかわりなく車内は常時ほがらか。ツアーに初めてでかけるというリカチャンネルは特にはしゃいでいるようだ。いいねぇ。

緩やかなカーブを曲がったら、富士山が見えた。
雲の間からその雄大な姿をかいま見せている。
僕は思わず「おお!」と唸ってしまった。
東名高速、つまり静岡側から見る富士山は何度も見ているが、中央道、山梨側から見る富士山は実に久しぶりだ。静岡側から見る富士山が蒼く流麗で整然と美しいのに対して、こちらから見る富士山はいかにもゴツゴツとしていてダークで、荒々しく力強い。
まるで人間の裏と表のようだ。
クールで美しい部分と泥臭くダークな部分。
どちらが裏でどちらが表かはおいといて、山梨側から見る富士山にはなんだか不気味な生命力が宿っているように見える。それはかつて夜の暗闇の中で見た不在の富士山の姿に似て。
その姿になぜか鳥肌が立ったことはメンバーには秘密にしておこう。

河口湖なんて東京からすぐ近い。青森〜東京間を走破した僕にとってはちょっと耳かきしているうちに着いちゃうくらいの距離だ。
ひなびた旅館が建ち並ぶ商店街らしき地点を走り抜け、車は河口湖畔へと向かう。

視界は大きく開け、湖が美しく輝いている。
湖の水を見ると人はどうしてこんなにおおらかな、凪いだ気持ちになるのだろう。
思わずウインドウを開けて風を感じてみるが、僕の方は湖の反対側だった(笑)

ヘリテージ・ミュージックフェスティバル。
地元の音楽仲間が集まって始まったこの祭典は、その収益金を世界の子供たちのために役立てるためのチャリティーイベント。沖野さんと縁のある方が誘ってくれたのだそうだ。

会場に到着。
沖野さんチームはすでに到着している模様。
さて、はじまる。

河口湖円形ホールは文字通り円形のまるで教会のような設計で、木と石とステンドグラスだけでできている感じがとてもかわいらしい。収容人数は100人くらいだそうだが、この日は入り口を解放し、外にもスピーカーを設置しているので、会場の外でも音楽を楽しめるようになっている。
河口湖の湖畔まではほんの数十メートル。民家もないから大音量を出しても大丈夫なのだ。

寒いかと思っていたがそれほどでもない。むしろ湖から吹いてくる風が心地よい。
天気もまずまずで、雲は多いが富士山はしっかりと見えている。
フェスティバルといっても会場にはそんなにたくさんのお客さんがごったがえしているわけではない。
あくまでも地元の人たちのお祭りレベルの人の入りだ。
ほんとに田舎のお祭りって感じなのです。
出店もいくつか出ていた。カレー屋さん、カラアゲ屋さん、焼き鳥屋さんなど。
それらの出店もいかにもこじんまりとしていてとてもいい。
じゃんじゃん売って儲けてやるぜという感じがない。
なんだか僕はこの佇まいがとても気に入ってしまった。

さて、メンバーが勢揃いしてまずやったこと。
富士山をバックに記念撮影(笑)
しかも逆光で顔が誰も見えていないという(苦笑)
それでもいいのです。
記念というのはそういうものだ。この時期のこの時間、富士山をバックに写真を撮ると逆光になるということがわかった。

しかし先ほどの富士山の痛々しいほどの迫力はなんだったのだろう。
こうして湖と一緒に見る山はそれほど肩をいからせている風でもない。
自然もまた、いろんなバランスが程よく調和しているものなんだろうな。

そして対バン「シュガープラント」に遭遇。
やっぱりあのシュガープラントだった!小川君だった!
なんと彼とは20数年ぶりの再会である。
久しぶりの握手。
小川君が沖野さんと仲いいなんて知らなかったから僕は驚きを隠せない。
人って思いもしないところで繋がるんだなぁ。

小川君と懐かしい話を少しだけする。
僕らには僕らの特別のストーリーがある。
たくさん語ることはないんだ。
少しだけ。
僕らが抱える孤独の話について。

ライブの準備をする。

怒れる山がある。凪いだ湖がある。人のぬくもりがある。
数知れない夜がある。見えない昼の月がある。いつも音楽は響いている。

ふと、急になんだかとても遠くに来てしまったような気がした。

いや、気のせいだ。最上級のドラムを叩くよ。

2015年09月12日

最近はずっと都内で動き回っていたからバンドでツアーに出るなんて久しぶりのことだ。
それも今回の会場は河口湖。以前都内は街を歩いているだけで汗をかくくらいの陽気だが、河口湖周辺はきっと避暑地ともいえる気温で僕らを迎えてくれるのだろう。

名古屋、大阪、北海道などに赴く時にはやはり都会から都会へと移動するわけで、それなりの気の引き締め方というのもあるが、今回はなんだかもっとほんわかとした〜そう、いってみれば家族旅行のような〜雰囲気が漂っているような気がする。

メンバーの皆さんはほとんどスタジオの中だけで会うような人たちばかりなので、一緒に旅するとなると少し恥ずかしいような気にもなるが、彼らのことを家族的だと考えると幾分安らいだ心持ちになる。

もちろん演奏のことを考えると、沖野さんのバンドは初始動なので特に緊張するわけだが、なんというか都会から離れた場所でひっそりと産声をあげるというも素敵であるような気がするのである。緊張するのは一緒ですけどね。

ブロークンチームの移動に使うレンタカーはリザーブ済み。ユニフォームのグリーンのシャツとブラックのシャツはクリーニング済み。サングラスも持ったし、汗を拭くタオルも用意した。
一泊するので着替えも準備済みである。
もちろんドラムの機材もスタンバイオーケーだし、後は明日を待つばかりなのである。

僕ってこういう時以外とネガティブになる性格なんだけど、河口湖の雰囲気がそうさせるのかなぜかとても楽しみなのである。

演奏のことを考えると緊張するんだけどね。
いい演奏をしたい。



2015年09月11日

今日もスタジオに向かいます。
本日はTHE BROKEN TVのゲネプロ。
沖野さんバンドと帯同して我々ブロークンも一緒に河口湖のフェスに出演するのです。
なにしろメンバーが3人もかぶっているんだから乗らない手はない(笑)
タマちゃんは別スケジュールの都合で本日の参加が叶わなかったが、なあに先日のロングリハでいやというほど詰めたのだから大丈夫。今日はメンバーみんなの顔を見にきた程度のリハなのだ。タマチャンネルには昨日会って顔を見たしね。

最近はアレンジやカスタマイズ、実験的なアプローチを数多く試してきたブロークンだが、河口湖でのライブではとてもわかりやすい展開をしたい。いわゆる名刺代わりの一発というやつをやりたいなぁと話している。それでもやってるとタイチャンネルがうーんと考えこみ、細かいところを変えようとするからみんなで止めるのが大変だ。タマチャンネルが戸惑うから今回は保留だ(笑)

問題なくリハーサル終了。
今回はユカリチャンネルがケチャップまみれになることもなかった。問題がなくてよかった。

今回のツアーは男子5人、女子3人の大所帯で移動する。
リカチャンネルとユカリチャンネルが旅について話しているのを聞いているとなんだか修学旅行に行くような気分になってくる。
旅のしおりとか作った方がいいのかな。
枕投げはやるのかしら?

とにかく今回のライブは近所じゃないんだから、絶対に忘れ物をしないようにとみんなで誓い合って本日解散となる。

そうだね。忘れ物しても東京みたいに簡単に買い足せないぜきっと。

当日まで忘れ物がないか、それだけを考えながら暮らしていこう(笑)
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2015年09月10日

下北沢の街を歩いてスタジオに向かう。
これはもう僕にとっての日常の世界。
僕は空手道場に通ったこともないし、陶芸教室に通ったこともない。
だからそういう場所のことをよく知らないが、音楽スタジオのことはよく知っている。
人によって行くべき場所があるということを考えると面白いですね。
なんか他に習い事でもしてみようかな。

本日は沖野俊太郎&The F-A-Rsの最終リハーサル。いわゆるゲネプロというやつである。
メンバーが到着してスタジオの中に入る。
たいちゃんとタマちゃんはおいといて、なんだか変な感じだ。
そうか、我々は今まで常にベースの島田さんの「シマスタ」の中でしか出会ったことがなかったから、こうして別のスタジオで顔を合わせると、とたんに照れくさいような気分になってしまったのだ。

「街のスタジオだと部屋を広く感じるかと思ったけれど、こうして実際に機材をセッティングしてみるとシマスタとそんなに変わらないかもね。」
「そうですね。シマスタって何気に広い…。」

などと若干他人行儀な会話を交わしつつセッティングし(笑)本番に向けての最終調整を行う。

シマスタの楽器は小口径のドラムセットとワット数の小さなアンプ類で構成されているが、街のスタジオは当然スタンダードなサイズの楽器が用意されている。
実際に演奏してみるとやはりロックなイメージはこちらの方がつけやすい。
重厚感が増し、音像が太くなる。
しかし楽曲のニュアンスはこれまでリハーサルで何度もチェックしてきたから、音が変わっても変わることはない。当然メンバーみんな手練なので、スタンダードなサイズで演奏することを考慮して音作りを行ってきた。
沖野さんとたいちゃんの指示により微調整が行われ、リハーサルは盤石の態勢で行われる。
音楽は耳を通じてしっかりと身体に入った。

数日後、僕らは河口湖の湖畔で演奏する。
インターネットなどでその「フェス」についての情報を調べてみるが、意外とひっそりとやっているのかあまり大々的なページはないようだ。
おそらくまた新しい経験ができるに違いない。
非常に楽しみなのである。

リハが終わったらライブ当日の段取りなどを相談して解散。
あ、記念撮影は忘れずにね。

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2015年09月09日

お腹がすくので料理を作るのです。
毎日の食事というのは無限に続くようで、実際は有限である。
だから一回一回の食事を大切にしたいと思うのだが、リハがある時などはコンビニで簡単に済ませてしまう。せめておうちにいる時は楽しくミキッチンしたいと思うわけです。

それでは最近作ったミキッチンラボラトリーからいくつかの作品を紹介しよう。

IMG_6332「太麺のイカ焼きそば」
豚肉もイカも入ったスペシャル縁日風。もちろんイカは自分でさばいてます。
焼きそばって時々食べたくなるけど、「焼きそば屋」というのは意外にないよね。
大体麺とソースがセットになったやつを買うんだけど、焼きそばのおいしい麺ってどういうところで売っているんだろう。安いやつはポロポロ切れてしまうので是非ともおいしいやつを探してみたいものです。
ソースもオリジナルで調合してみたい。欲望は広がっていくね。

IMG_6371「和風納豆オムライス」
これは僕の得意技。広島の商工センターというところに「コナミ」というお店があってそこで出されていた料理。(今もコナミはありますが、この料理はなくなったみたい)
通常のオムライスとは作り方が少々異なっていて、ご飯も納豆も卵の中に混ぜ込みます。卵3個に対してご飯はお茶碗半分弱くらい。だからご飯のおいしさを楽しみながらもお腹にもたれない。かかっている餡はカツオだしに主に味醂醤油で味付けして片栗粉でとろみをつける。酢はほとんど入れないからとても柔らかくて優しいお味なのです。

IMG_6367「鶏肉と小松菜の味噌スパゲッティー」
味噌というのは使い方次第で非常に軽やかなソースになりますよね。
出汁で伸ばしてバターと一緒にパスタに絡めれば非常に上品な味わいになります。今回は冷蔵庫の中にあった田舎味噌で作りましたが、白みそを使うとほんとに味噌とは気付かないかもしれない。
味噌はさすがに手作りしようと思ったことはないな。おいしく作れるようになるのに何年かかることやら。料理本などで個人的に作っている人を見ると憧れはしますけどね。

IMG_6358「マッシュポテトのすじこ乗っけ」
茹でたじゃがいもにアンチョビとか塩辛を合わせて食べるととてもおいしいですよね。じゃがいもの幸せなほくほく感と塩辛などの塩気が実によくマッチングする。
あれをちょっとお洒落にやってみました。
僕はすじこが大好きなのですが、塩分が強いので料理にはなかなか使い辛い。ちなみに寿司ネタの中でもすじこのお寿司は僕のランキングのかなり上位に位置します。いくらよりもおいしいと思う。たとえ邪道だと罵られても(笑)
あれも結局酢飯のふわふわ感とすじこの塩気のコラボレーションが織りなす技なんでしょうねぇ。
マッシュポテトには生クリームが入っているのでちょっと洋風なリッチ感を楽しめました。

IMG_6372「鯵のなめろう」
有名な漁師料理ですね。
ネギや生姜などの薬味と生の鯵を包丁で渾然一体となるまで叩き続けます。
味噌と味醂醤油で味付け。ちょい砂糖。わりと王道の作り方。
少し味を濃いめにすると、ちょろっと舐めるだけでお酒がグイグイ進みます。
そしてあまりにおいしいので皿まで舐めてしまうから「なめろう」という名前がついたとか。
もちろん鯵は一匹を三枚におろすところから作ってますよ。それをやりたくて作っているようなもんだからね。

もちろん写真に撮っても全然楽しくない、もやし炒めとか、ただ肉と野菜を焼いたやつとかを作ることもあるけれど、それでもやっぱり自分で作った料理はおいしいと思う。
たとえ多少ピントがずれたような味付けになってしまったとしても、自分が作ったんだから黙って食べるしね。
料理は愛情といいますが、やっぱり「よし!作ろう!」と多少気を入れないと、適当にやると味もぼやけるようです。

大事な食事ですから、できるだけ今食べたいと思うものを食べたいな。



2015年09月08日

先日沖野さんのリハーサルは仕上げの段階に入ったと書いたが、実際は後2回リハーサルがありました(汗)僕の早とちりでございました。まったく、スケジュールはちゃんとチェックしとかないといけませんね。

IMG_6359本日も島田さんのプライベートスタジオ「シマスタ」で練習。
ちなみに「シマスタ」は駅から少々離れた場所にあるので、僕とタマちゃんは駅まで島田さんに車で迎えに来ていただいている。キーボードのはるみちゃんは沖野さんの車に乗ってやってくる。そしてたいちゃんはなんと自転車で来ている。たいちゃんの自転車での機動力といったら田舎の高校生ばりだ。

挨拶もほどほどに「シマスタ」で音を出す。
河口湖で初ライブを迎える我々がやる曲数はそれほど多くはないが、用意周到な沖野さんであるからして、念には念を入れるというやつなのだ。

「シマスタ」にセットしてあるドラムセットは通常のスタジオのサイズよりふたまわりくらい小さい。
だからいつもの調子でバスドラムを蹴っ飛ばすと、場合によっては吹っ飛んでいく可能性がある。
だから力加減を調節して、いい音で鳴るようにする。
これが僕にとってはまたいい練習になるのです。スネアもタムもひっぱたくと音にならないから、同じように力加減を調整する。ハーヴィーメイソンのようにやればいいのかな。

メンバーが6人もいるから、僕がいくらシンプルにドラムを叩いていても情報量は非常に多い。
たくさんのフレーズが乱れ飛び、たくさんのコードが重なりあっている。
しかしそれらを論理的に整理していくという手法はとらず、あくまで沖野さんの耳で善し悪しを判断していく。沖野さんもまたサイケデリック好きだから(サイケとシューゲイザーは少し違うが、ある意味似ている部分はある。なんというか不協和音を好むというところがね)少々音があたっていても雰囲気を重視して音の取捨選択をしているようである。
僕としてはもう少し沖野さんの原曲の雰囲気を尊重したいような気分にもなっているが、ギターが2本もかき鳴らされたらまた違うテーマが創造されるのだ。それはそれで新しい可能性を感じなくもない。

すでにほぼ完成形の高みに登ってきている我々だが、なにしろまだステージで実際に演奏したことがないから、いったいどういう風になるんだかおぼろげにしか見えて来ないのも事実である。

真剣かつ和気あいあいとリハをやる。

夜がふけていくのを僕らは知らない。

貸しスタジオと違って「シマスタ」には時間制限がないから終電を気にしなければかなり深い時間まで演奏できる。夜中にこんなに大きい音を好きなだけ出せるなんて夢のようだよ。

しかし気になるのは終電である。
さすがに帰らないのはまずい。身体にも良くない。
というわけで、きりのいいところで切り上げて、練習終わりの記念写真を撮る。

次は街のスタジオで本当の最後の仕上げだ。
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2015年09月07日

さて、本日は別段これといって特に何かを書いておこうということもない日なので、ちょっとここらへんで、自分が現在携わっている音楽について少しまとめてみようと思う。なんといっても結構なバンドやらなんやらに所属しているからなぁ。たまには整理してみよう。

THE BROKEN TV…ギターポップからプログレッシブロックまで幅広い音楽性のバンド。僕はドラムとコーラスを担当している。メインボーカルもとりなさいといわれているが、そちらはまだやったことがない。

PAVEL…大人のロックをやりたい!という願望から生まれたバンド。僕はドラムとコーラスを担当している。

沖野俊太郎&The F-A-Rs…ex.Venus Perterの沖野さんがソロ活動するにあたって招集されたバンド。僕はドラムを担当している。

恥御殿バンド…女優で振り付け師の中里順子さんが率いる大所帯バンド。昭和歌謡の隠れた名曲を歌い上げる。僕はドラムやカホンを担当。ピアノを演奏したこともありました。

岸上規男…バンド指向の強い男ですが今は主にソロで活動している。僕はドラムを叩いたりカホンを叩いたり、いろいろ担当している。

川合栄次…彼はシンガーソングライターで現在は主にアコースティックライブを展開している。僕はカホンとコーラスを担当。以前バンドバージョンでやったとき、僕はなぜかベースで参加した(笑)

ミムラス内藤彰子…彼女もシンガーソングライターで主にアコースティックライブを展開している。僕はカホンとコーラスを担当。

Al Van She's Coming…旭川のシューゲイザーバンド。別称でスノーゲイザーとも呼ばれる。現状彼らが東京でライブを行う際には、僕が非常勤としてドラムで参加する。

うーん、、我ながらこうして書き出してみるとやはり結構な数の音楽に携わっているなぁ。
ちなみにもちろん彼らの楽曲は1曲や2曲ではないので、うちには当然膨大な量の譜面がある。束ねてみるとちょっとした辞書ぐらいの厚さはあるんじゃなかろうか。

そして大変なのはスケジューリングだ。毎月リハーサルやライブの予定を組むのだが、あるバンドが仮押さえをしている日にちに他のバンドが予定を入れようとしたり、決まっていた予定が突然変更になったり、音楽以外にはミキッチンもあるし、それはもう頭がおかしくなりそうなのである。

これを毎月クリーンにやるとするならば、有能なマネージャーを雇えば簡単にクリアできる話だが、なかなかそういうわけにもいかないので、いつもいつも頭を悩ませているというわけなのである。

しかし考えてみれば他のメンバーたちも結構忙しいスケジュールをこなしているわけで、僕だけがてんてこまいというわけでもないのだ。
なんかスパッと予定を管理できるすごいアイテムはないものかねぇ。 


2015年09月06日

スティーブガッドが東京に来ているらしい。
本日の東京ジャズフェスティバルで演奏を披露するそうだ。
ガッドに限らず、東京ジャズフェスティバルには多くの御大が参加して祭りを繰り広げるらしい。

ふうん。

といいながら僕は朝飯を食べていた。
IMG_6347こないだミキッチンでやったカルボナーラサンドの最後。
ジャズフェスティバルは気になることは気になるが、別にどうなるものでもないのだ。世界中では様々なイベントが開催されている。そしてそのすべてに参加することはできない。だから僕は僕のために朝食を食べる。なんといっても見れるものは見れるが見れないものは見れないのだ。ところでスティーブガッドは今頃何を食べているんだろうか。パンかな?米かな?

日常の暮らしをこなしていると、友人から一通のメールが届いた。

「東京ジャズフェスティバルのチケットが取れたよ」

なんだと!
僕は地面から15cmくらい浮かぶ。
飛び上がったのではなく、ちょっと浮かんだのだ。

なにしろジャズって僕にとっては門外漢なところもありますからね。
喜びも浮遊感な感じなのです。

とにかく、東京国際フォーラムに向かう。
すでに日は暮れ、ガッドの演奏は終わっている頃だ。他の出演者が誰なのか知らないが、とにかく良質な演奏を見たい。自然と足取りは早くなる。

会場に辿り着くと最後のバンドが出演するセットチェンジ中だった。

チケットを確保してくれた友人に会って挨拶し席の隣に座る。
席は中盤のPA席の後ろ中央。ある意味では一番いい音で聴ける場所じゃないか。

最後に出るバンドはフォープレイ。
ピアニスト「ボブジェームス」が率いる文字通り4人組のバンドだ。
ドラマーはハーヴィーメイソン。僕は彼の演奏を実際に聴いたことはないがMAPEXのモニターとしてドラムマガジンによく載っていたので名前と顔はよく知っている。今回のドラムセットはカノウプスだ。

会場はお客さんで溢れかえっている。東京にはジャズが好きな人がこんなにたくさんいるんだなあ。うちのいとこはいないかなと軽く見回してみるが、もしいたとしてもそんなに簡単にみつかるわけでもない。

かくしてフォープレイの演奏開始。
いわゆるジャズらしいジャズというより、イージーリスニング的な曲が披露される。ピアノのボブジェームスはコミカルにおどけながらも安定のプレイを展開し、ギターのチャックローブはソリッドでタイトなギターを演奏する。ベースのネーサンイーストは大きな身体を揺すりながらつやつやとしたベースでリズムを牽引する。みな名うてのミュージシャンだ。演奏がまずいわけがない。

そしてドラムのハーヴィーメイソン。名手の名に恥じない素晴らしい演奏だった。彼はドラムセットを完全に横向きにセッティングしていたので足元までよく見えたのだが(僕はとても目がいいのだ)彼のキックペダルはすべてのビートでバスドラムをヒットしていた。つまりは聴こえるビートと聴こえないビートで足もゴーストノートを刻んでいたのだ!僕もたまにそれをやることがあるが、「やっていいんだ!」と思いました(笑)クライフの「suiren」という曲でそれをやっています。

フィルインも圧巻だった。別に特別難解なものではないが、非常に説得力のあるフィーリング。さすがだ。高級料亭で上等な刺身を食べているような気分だ(笑)

しかしこのようにすべてが高級で上品だとなんだか健やかに眠たくなってくるのも事実。
何もかもが淀みのない音楽の世界というのは子守唄にも似た世界なのだ。

うとうとしそうになるのを助けてくれたのはネーサンイーストだった。
彼の大きな体躯から繰り出されるフレーズとメンバーのプレイを受け止めながら奏でられるフレーズが実に心地よい。やっぱりうとうとと眠くなってきた(笑)ネーサン、僕眠くなってきたよ。

そして最後は大団円のセッション大会。
リーリトナーとラリーカールトンが参加して折しもギター合戦となった。
いわゆる3コードセッションで曲は進んでいく。
3人のギタリストは持ち前のスタイルでソロを披露する。
引っ掛かりがあるようなプレイで愛嬌あるフレーズを展開するチャックローブ。流麗かつたおやかなフレーズをこれでもかと見せつけるリーリトナー。まるで刀鍛冶のように秘密の工房で作り上げたフレーズを秘密めいて披露するラリーカールトン。三者三様実に見応えのあるセッションだった。

ところがこのセッションが終わらない。
節目節目でネーサンがこの辺かなと手を挙げるのだが、それもむなしくセッションは続く。
とにかく誰かがギターを弾けば「じゃあ次の俺のフレーズはこうだ!」と誰かが続くのでいつまでたっても終わらないのだ。
ホスト側のチャックローブももはや躍起になっている。ボブはピアノを弾きながら多少あきれ顔で笑っている。ハーヴィーは売られた喧嘩は買うぞとでもいわんばかりに楽しそうにグルーブを叩きだしている。
困っているのはネーサンである。こらこらあんまり好き放題やってるとギャラが下がるじゃねーかよと(笑)ネーサン、面白いから大丈夫だよ。

興奮のギター合戦はぐだぐだで終わった。
ネーサンイーストは何度も終わりの合図を出すため手を挙げ続けたが、もはやなんのために手を挙げているのかわからないような状況になってしまっていた。ハーヴィーメイソンも終わりどころを決めかねていてフェイドアウトのような形でドラムを引き取った。
これだけの歴戦の雄が集まってセッションをやっても、どこで終わったかわからないようなぐだぐださ加減で終わることもあるんだと思うとなんだかちょっとおかしい気分になった。
ほら、僕らがセッションをやるときもそのようにして終わりは尻すぼみになることがよくあるから。

いやー楽しかった。やはり饒舌なプレイを聴くとなんだか自分までもが上手になったような気がするね。よい夜だ。

誘ってくれた友人に感謝である。
彼女はスティーブガッドさんの勇姿を見れたとのこと。
うらやましい。
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2015年09月05日

人間というのは大体同じ顔をしている。
だから人がどうやって人のことを識別しているのかというのは非常に難しいというかすごいなぁと思う。
目があって鼻があって口があるだけなのだ。誰しもみんな。それでもその特徴で友達だとか恋人だとか他人だとかを切り分けている。すごいと思いませんか?
僕なんかはサポートドラムをやっている時間が長かったので、僕のことなんか誰も見ていないだろうと思っているが、意外と覚えてくれている人もいたりしてびっくりする。たいして特徴もない顔なんだけどね。

歳を取ってくると付き合う人も増えるわけで、ああこの人は昔いたこの人に似ているなと思ったり、このタイプの顔の人はこういう性格なんだよなと思ったり、累計的にリストができあがってくる。むろんそういうのは僕が思う印象であって深く付き合ってみると全然違っていたりもするわけですけど。

若い頃、僕にも初恋という体験があった。
初恋はいつですか?と聞かれると非常に困るというか、僕は奥手なくせに恋だけはたくさんしていたので、どれが初恋かといわれると困るのです。

小学校1年生の頃にはユキコちゃんに恋心を抱いていたし、2年生の頃はマイコちゃんが好きだった。
3年生はサチコちゃん、4年生はメグミちゃんと学年が変わるごとに恋しい人が変わっていた。
我ながらアホだな。

しかし中学3年の時に確実に恋に堕ちたと感じた瞬間があった。
だからそれが多分僕にとっての初恋なのだろうと思う。

そしてそれは永遠の恋なのだが(そこらへんは非常に難しいのだが)若い頃の恋なんてそんなもんだ。
簡単に永遠を唱えたくなる。

ところで今、僕の身の回りにその初恋の彼女によく似た人がいる。
雰囲気は違うのだが、顔が少し似ているのだ。
当の初恋の彼女はすでに結婚して2児の母になっていると聞いている。
僕と同級生だからね。当然の話だ。
しかし知り合った彼女は僕の初恋の彼女の面影を残しているにもかかわらず僕よりも随分と若く、そして独身だ。

彼女に会うたびに僕はチリチリとした気分になる。
そりゃあね。
そういうのは困るね。

でももちろん僕は彼女にアプローチなどはしません。

いろいろと礼儀などがあるからね。




2015年09月04日

IMG_6329昨日の夜はライブで奮闘したわけだが、午前中はハナを病院に連れて行った。
最近ハナはぐずぐずと鼻水を垂らしているのだ。夏なのに。

僕が頼りにしていたおじいさん先生はすでに引退されていて病院はなくなってしまったので、今は新しい病院にかかっています。
この病院もまたよくて松原先生(おじいさん先生の名前ね)とはまた違った処方をするのです。

「鼻水が出るということは何かのトラブルだとは思いますが、こうしてハナちゃんに触ってみると別段大きな病気にかかっているということはなさそうです。一応抗生物質をお出ししておきます。ただ、猫は人間に比べて小さな身体ですからなにがあるかわからない。ですので必要なら心臓検査や血液検査をしていただくという手もあります。もちろん金額はちょっとかかりますけど健康なことがわかれば飼い主様も安心でしょうから。」

悪い医者というのは決まっていて「明日死ぬかもしれませんよ」とか「放っといていいんですか」というような言い回しで、ずるずると何度も通院させようとする。
僕もハナもそういう医者にかかったことがある。

(僕も昔ツアー前日に腹痛を起こし病院にかかったことがあるが、「死ぬ気ですか?」とか高圧的な言葉をかけられるうちに腹痛はその場で治ってしまった(笑))

しかし松原先生や今ハナがかかっているお医者さんはそういうことをいわない。ハナを監督している身としては非常に助かるのである。松原先生がいわゆる独自の目線で話を展開されるのに対して、今の病院の先生は科学的な部分からの説明と、そして今の医療では動物のすべてを把握できているわけではないという見地からきちんとお話をされるので、非常に信頼が持てる。

今回担当していただいたお医者さんはスピッツの草野さんにちょっと似た男前で、(ちなみに受付にいた女性はなかなかグラマラスな人で白衣の隙間からちらりと見える柔肌に僕は午前中からちょっとドキドキしてしまった。どうでもいい話ですけど(笑))菱形のパチリとした目にカチリと整った顎、背は低いけど均整の整った体つきでいかにもマダムに人気のありそうな人だった。
そして彼はハナを触診しながらいう。

「とても柔軟で特に悪いところはなさそうです。ハナちゃんは何歳なんですか?」
「16歳になったばかりです。」
「え!?16歳!?筋肉がとても若いですねぇ。びっくりしました。僕が触った分だと8〜9歳くらいに感じましたよ。とても柔らかい。それにハナちゃんは愛くるしい顔をしてますねぇ。ん?ハナちゃん、君はモテるだろう?」

僕はもう彼が草野君に似ているというだけで全面的に信用しているが(笑)それにも増して彼の対応は飼い主である僕の心を癒してくれる言葉を連発してくれるのだ。決して何かを強いないし、動物医学的な話もきちんとしていただく。

病院に行くと病気のことばかり話すことになる。
でも、日常の延長線上にあるこの場所では、ただ「ハナちゃんてかわいいね」といってくれただけで僕にとってとても嬉しい瞬間でもあるのだ。
むろんハナの鼻水が止まってくれればさらにいうことはない。

そうなんだよ!ハナちゃんってめちゃくちゃかわいいんだよ!

さて、帰ろう。
ハナは最近外に出てもわりとおとなしい。
昔は大暴れしてたんだけどね。
おとなしいことはいいことだが、やはりハナも歳をとってきたということなのかしら。

帰り道、ハナをペットバッグに入れて担いだまま、夏の花を見つめる。
これは朝顔かな。
昔は朝顔の観察日記などを付けたものだけど。

そして僕はお家に帰り、ライブの支度をするのでした。
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