2006年10月02日

「好きだ、」

37511fc4.jpg映画館で見たかったんだけど、少し恥ずかしいなぁ...なんて考えて結局そのままになっていたこの作品を借りて見てみました。

「好きだ、」
監督: 石川寛
出演: 宮崎あおい / 西島秀俊 / 永作博美 / 瑛太

「好きだ」の一言が言えず離ればなれになった2人が、17年後に再会する。そういうお話。


少ない言葉で描く、というのはなんとなく予想できていたけど、場面場面の言葉もなく、表情の変化を描くでもない投げ出したような時間の使い方が見ていてかなり気になりました。
それに加えて、空を画面に巧く取り込んでいるのが印象的で、それら時間的・空間的な効果で映画の雰囲気がとても広がりのある、心地よいものになっていたと思います。
見ていないけど、この監督の前の作品が「tokyo.sora」ってタイトルらしいから、空に思い入れがあるんでしょうね。

部分では、ヨースケから「セーラー服を着て来た前の日」という言葉がさらっと出た瞬間の感情の触れ合い(一方的なものだけど)を、言葉なく表情と間で表現した場面が僕はとても気に入りました。
最初見ている時は、2人の感情のすれ違い方に微妙に違和感があって、もうちょっとじれったくなるように描いたり、その中で17年後の伏線を張っておく、というような"揺さぶる"展開を期待していたと思う。
だけど、この何気ない一言で妙ににんまりしている自分に気付いて、やられたって感じでした。
揺さぶって、伏線を張って、そしてウマいこと落とすことで唸らせる。のではなく、平板で穏やかな水面に小石を投げ込んだような感情の揺らめきを起こす。
抑えに抑えた展開だからこそ、じんわりきました。

大きな刺激と小さな刺激。
大きな刺激に慣れてしまうと、微細な感覚が麻痺してしまう。
小さな刺激を大切にして、微細な感覚を失わないようにしたい。
環境が如何に在ろうと、出来るだけそう在りたい。

ここ最近とくに考えていることを、改めて考えさせられた次第です。


あと、
タイトルの"好きだ"の後の"、"。こういうこだわり、ツボなんだよなぁ...。

映画の広がりのある雰囲気に合っていて、とてもいいタイトルだなと思いました。

planke at 22:54│Comments(2)TrackBack(0) movie 

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この記事へのコメント

1. Posted by ne-young   2006年10月02日 23:23
「、」て事は、
きっと続きがあるんですねっっ

なんやろ?
2. Posted by oki   2006年10月03日 20:50
それはもちろん見てのお楽しみです(笑)。

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