9月30日   Have a Nice Fight

もしくは乱暴にでもたしなめてくれるブルさん的な人は。


「トム・アンド・ジェリー」という名前のカクテルがあります。
ラムとブランデーに卵や砂糖などを加え熱湯で割った甘いホットカクテルで、
その名前からは某ネコとネズミのドタバタアニメが連想されますが、
あれとは無関係であり、こちらのほうが先に誕生しているといいます。
で、じゃあなんでこういう名前なのか、というと、諸説あるのですが
考案した人の名前が「ジェリー・トーマス」さんだったから、というのが
有力な説であるとされているのだそうですよ。

それはそれですごい名前ではある。
自分の名前をそのままカクテルの名前にするだけでも
相当会心の作だったのだろうということが窺えるのに、さらに「アンド」だ。
日本人で言えば「山田アンド太郎」みたいなことだ。
「私山田太郎の生涯最高の一杯、名付けて『山田アンド太郎』です」って言ってるのと一緒だ。
自信満々を通り越してもはやイキリ感がある。ドヤ顔が目に浮かぶようだ。
「それはちょっとさすがにどうかと」
「普通に『ジェリー・トーマス』にしとけば?」って
言ってあげる人は周りにいなかったのか。
当人はいたって本気だから険悪な雰囲気になるかもしれないけど
それでも止めてあげられる友人は。仲良くケンカできる相手は。

9月30日  前提がそもそも問題じゃないかな

「節電のために手回し式発電機を使おう」
「ほんとはアウトドアとか災害時に使うやつだろそれ、
 まあ俺んちは隙間風や雨漏りがひどいからほぼ外だしほぼ災害時だから問題ないけど」

ないかな。

9月20日   The Fashion of Salty

悪影響のほうが大きいだろう。


「減塩の塩」というのはもう少し適切な言い回しがないものか、と思うのです。
言いたいことはわかる。塩分というのは塩化ナトリウムの分量のことだから、
塩化ナトリウムを別のしょっぱい成分に置き換えることで
通常の塩より塩分が少ない塩になる。何も間違ってない。
だが、やはり「減塩」という言葉からは
塩そのものの使用量が少ない、という印象を強く受けてしまう。
実際「(塩以外の)減塩調味料」とか「減塩料理」とかいうのはだいたいそういうことであり、
別のしょっぱい成分を使っている、というわけではなく
しょっぱさそのもの、塩そのものの使用量を控えて
代わりに旨味だったり辛味だったりといったもので味を補っている場合がほとんどだ。
「減塩の塩」も字面からは同じ意味合いを受け取ってしまう。
塩の使用量が少ない塩ってなんやねん容器の半分ぐらいしか入ってなくてお値段据え置きとかか、
そんなん誰が買うねん、ってどうしても一瞬なってしまう。

まあ、謎の成分により通常の倍しょっぱいので使用量が半分で済む、とかなら
それは紛れもなく字面通りの減塩の塩だが、そういうものはあまり無いだろう。
というかあったら減塩してる人たちじゃなく
むしろ濃い味好きな奴らが放っておかないだろう。
通常の塩と同じ量、それ以上の量をキメて楽しむことが流行るだろう。
そんな劇物は遅かれ早かれ規制されてやっぱり無くなるだろう。

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