3月9日  Severe Flame
 
今のままではいけないからこそ今のままではいけない。
 

事態が切迫し一刻を争う状況であることを「尻に火がつく」といいますが、
同じ意味で「眉に火がつく」「眉が焦げる」という言い回しもあるのだそうです。

同じ意味といっても結構切迫の度合いが違う気がする。
尻というのは生身のケツではなく衣服の尻の部分のことだろうから、
それよりは直接眉に火がついちゃってるほうがよりヤバい感がある、というか
なんだったら切迫を通り越して手遅れなのでは、とすら思える。
眉が燃えるほどの距離に炎があるなら
たいていの場合眉より前に突き出している鼻も無事では済まないだろうし、
すぐ近くには損傷すると取り返しがつかない目が、
そして文字通りの致命傷となる脳が存在するのた。
尻なら燃えても構わない、と言うわけではないが、
想像するだに眉が燃えるほうがもっとヤバい事態なのでは、と考えざるをえないのだ。

まあでも、たとえば煙草を吸おうとしたときに
ライターの火勢の設定が思っていたよりも遥かに強かった、とかの理由で
眉毛が燃えて焦げてしまう可能性はあるわけで、
その程度のことなら衣服の尻が燃えているほうが重大事ではある。
なぜ眉や尻が燃えているのか、どういう類のどんな火なのか、が明らかにならないと
この二者のどちらがより切迫しているかの最終判断はできないのかもしれない。
火を見るまで明らかにならないことが火を見るより明らかなのかもしれない。

3月9日  そして言っちゃっていいのそれ

「暇潰しに次に店に入ってくる人が男か女かを当てよう」
「このゲームには必勝法がある…!外したとき、いやこの多様性の時代、性自認は
 本人に聞かなきゃわからないだろお前が聞きに行け、ってゴネれば負けを有耶無耶にできる…!」

必勝法っていうのかそういうの。

2月19日  Prejudice Collection
 
その概念を外に持ち出してはいけない。


寒い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか。
今月頭からの寒波がようやく和らいで
何十日かぶりの快晴の日がようやく二日ほどあったかと思ったら
すぐにまた次の寒波が来てしまうというこの厳冬、
これはもはや、寒波の状態のほうがデフォルトで
平均的な普通の冬の気候のほうが異常事態、と考えたほうがいいな、
今日も異常だ、明日も明後日も異常だ、と毎日思って過ごすより、
うむ今日もクソ寒いし明日もクソ寒い、
この時期らしい日がずっと続いて穏やかな日常だ、と思ったほうが
同じ寒波の日々を過ごすにせよ精神安定にも良かろうというもの、
気候が変えられないなら受け取る意識のほうを変えるしかない、と考える次第です。

ただし、変えるのはあくまで一時的にであり、
適度なところで元に戻すことを忘れてはならない。
異常を正常と、正常を異常と思い込んだまま
意識を固定化してしまうと各所に弊害が出る恐れがあるのだ。
思想でも習慣でも何でもそうだ。
一番わかりやすいのは性癖だ。最悪逮捕されるのだ。

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